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1947-11-15 第1回国会 衆議院 農林委員会 第46号
公式Web版
会議録情報
0
昭和二十二年十一月十五日(土曜日) 午前十一時十七分
開議
出席委員
委員長
野溝
勝君
理事
叶 凸君
理事
大島
義晴
君
理事
鈴木
強平君
理事
寺島隆太郎
君
理事
萩原 壽雄君
理事
北 二郎君
理事
森 幸太郎君
佐竹
新市君
永井勝次郎
君
成瀬喜五郎
君 野上 健次君 平工 喜市君
細野三千雄
君 松澤 一君 水野
實郎
君
小野瀬忠兵衞
君 関根
久藏
君 圖司 安正君 中垣 國男君 八木 一郎君
小川原政信
君 重富 卓君
田口助太郎
君 野原 正勝君
益谷
秀次君 松野 頼三君 山村新治郎君
的場金右衞門
君
中村元治郎
君 山口
武秀
君
出席政府委員
農林政務次官
井上
良次君
農林事務官
山添
利作君
農林事務官
平田左武郎
君
農林事務官
遠藤 三郎君
委員外
の
出席者
農 林 技 官 安田 誠三君
—————————————
十一月十四日 木炭の
生産施設水害復舊費國庫補助
の
請願
(佐 々
木秀世
君外二名
紹介
)(第一〇八六號)
農業協同組合法
第九條第三項の
改正
に關する請 (
佐々木秀世
君
紹介
)(第一一〇〇號) 五十
澤村地内林道開設
の
請願
(
田中角榮
君紹 介)(第一一〇九號)
養蠶業復興助成
の
請願
(
鈴木明良
君外二名紹 介)(第一一二七號) 伊勢崎市の農道及び
用排水路等災害復舊費國庫
補助
の
請願
(
鈴木強平
君外三名
紹介
)(第一一 三六號) 入出村
内浦干拓工事施工
の
請願
(
川合彰武
君紹 介)(第一一四七號) 小倉市
曽根地先干拓工事施工
の
請願
(
成重光眞
君
紹介
)(第一一五三號) 北海道における
薪炭價格改訂
の
請願
(
佐々木秀
世君
紹介
)(第一一六三號)
埼玉縣水害地域
内の
農業會
に
補助金交付
の
請願
(
馬場秀夫
君外十一名
紹介
)(第一一六六號) の審査を本
委員會
に付託された。
—————————————
本日の
會議
に付した事件
農業災害補償法案
(
内閣提出
)(第七五號)
—————————————
野溝勝
1
○
野溝委員長
會議
を開きます。 これより
農業災害補償法案
の
質疑
を繼續いたします。通告によりまして
小川原委員
。
小川原政信
2
○
小川原委員
私は
家畜
の方について
質問
を申し上げたいのであります。近來
家畜
が非常に不足に
なつ
てまいりまして、
政府
としてはいろいろ
家畜
を五箇年計畫を立てまして、増産をしようというお
考え
であるが、まことに私
ども
それに同感であります。その
家畜
が現在非常に
値上り
がしまして、もと千圓か二千圓の
動物
が、牛にしましても、馬にしましても、今日は普通のものでありまして六
萬圓
にもなり。十
萬圓
の聲も聞いている。あるいは種畜は三十萬出さなければ買えぬ。豚におきましても同じことであります。ここに
保險制度改革
ができまして、
家畜
が
傷害保險
にはいつたということは、
家畜保險
の上の
一大進歩
であると私非常に喜ぶのであります。その上におきまして、
掛金
が非常に高く
なつ
てまいりまして、
國民
が高い
掛金
を掛けて、高い
保險金
をもらうということは、何も
異論
のあるはずがない。ただここに
異論
の起
つて
まいりますのは、どこであるかと申しますと、
再建日本
を復興していく上におきまして
實情
としまして
輓馬
の方から見ますと、車はなし、油はなし、山の材木を伐らねばならぬ。それでこの
仕事
は冬にかか
つて
おる
仕事
でありまして、
木材
を伐る、その
木材
の運搬は
國民
の義務といたしまして、
政府
が年々六千
萬石
、八千
萬石
の素材の搬出をせよ、こういう命令によりまして、これは
農民
の
一部分
あるいは
輓馬業者
の
一部分
がそれをはたしておるであります。そういうことになりますと、非常に
無理使い
が起
つて
くる。ただ
農耕馬
を使うのと、非常に大きな違いが起
つて
まいる。そういう場合には
政府
といたしまして、この
掛金
に對して相當の考慮を拂うべきものだ。そうでないと
日本
の
輓馬
に使う馬匹はまつたく形を失
つて
しまうということになるのであります。その點についてはひとつ
政府
は特段の配慮を得まして、そうして一部
強制保險
のような形にするということにならなければ、
家畜保險
というものは行えないのだ。もしこれを
任意加入
にしておきますと、高い
掛金
をかけて、いつ馬が死ぬかわからぬ。あるいは牛が死ぬかわらぬ。そういうものに金をかけない。そして少し馬が古くなればよそへ賣ればそれでいい。こういう
考え方
に
なつ
てしまうと、
家畜
が非常に減るという結果を來してくるので、理論の上から見てますと
任意加入
であるから任意に
掛金
をかけろ、こういうことでありますが、そこまでまだ進んでいかぬのでありますから、そこへいく過程として、
政府
は
強制
的な
取扱
をされるのでありますから、ここに
政府
としての
助成
をするということが最も
適當
である。殊に
動物數
が減
つて
おるのでありますからして、その
動物數
を殖やしていく上においての
施設
として、
政府
がこうすることが、
日本
の
國情
に最も適合したところの
方法
である。こう
考え
るのでありますが、その點について
政府
はどういう御意見をも
つて
おられますか。一應
お尋ね
しておきたいと思います。
山添利作
3
○
山添政府委員
輓馬
は元
來危機率
の非常に高いものでありまして、現在の
状況
におきましては、ご指定になりましたような
事情
で、特に危險が顕著に
なつ
ておると思います。しかるに一方どうしても
輸送
を
圓滑
にいたしますために
輓馬
に頼らなければならない
事情
もまた
仰せ
の
通り
でありますことはよくわかるのであります。つきましてはこれをいかに
處置
するかということにつきましては、
國家
から出すということと、他の
方法
は、
輸送料金等
にそれをみまして、と申しましてもただそれだけでは役に立たない。
従つて輓馬組合等
においてそういうある
團體的
な
措置
を講じて、それを
團體的
にある
保險
の中にはい
つて
いく。こういう
措置
も
考え
てよいのではないかと思います。そこでこの問題につきましては、
従來私ども
もさして研究いたしておりませんでしたから、今後研究いたしたいと思
つて
おります。
小川原政信
4
○
小川原委員
もう一點
お尋ね
しておきたいと思います。ただいま
農政局長
の
眞摯
なる態度で
お話
がありまして、研究いたそうと言われることは、この
保險
の上において
一つ
の
進歩
の階梯であるということを私は認めるのでありますが、さらに
お尋ね
しておきたいことは、世界の未だか
つて
病根のわからない、
病氣
であるか何であるかわからないという
一つ
の
傳染病
として
取扱
つて
おる
傳貧
であります。これは世界的にわからんのでありますからして、その弊害がどれだけ
農耕馬
に及んでおるか。これはある
権威者
の話によりますというと、
日本
の現在おるところの馬の一割というものはこの
病氣
に冒されておるのだ。今
日本
の國でこの一割の馬を殺してしまつたということになりますと、ただちにこの
農耕
の業に
一大障害
を來すので、やむなく何とか
方法
を講じなければならぬとして
考え
ておるのでありますが、どうしてもこれを抑えることができない。こういう上におきまして、この
傳染病
が非常に
蔓延
をしていくのでありまして、これの殺
處分
ということはまた別にありますから、別のところで申し上げてもよろしいのでありますが、今関係上申し上げたいと思います。今までの
法律
によりますと、一頭
強制處分
をいたしまして、わずかに四百圓しかもらえない。現在の馬の
價格
はただいまも申し上げたようなことでありまするから、これでは非常に困るのでありまして、これは何らかの
方法
によ
つて
この馬の値段というものを
改訂
してもらわなければならぬ。殺
處分
に對する
手當
を
改訂
してもらわなければならぬ。こう
考え
るのでありますが、それは別の問題といたしまして、さようなことでありますからしてこの
病氣
をどうしても抑えていくという上において、殺
處分
をしていくという上におきましては、
農民
は
保險制度
によりまして
掛金
をかけていくのでありますが、ほとんど一部
強制
でありますから、たとえば米の
供出
、麥の
供出
というよりもこの方の
強制力
はもつと強い
強制力
をも
つて
いるのでありますから、馬を擁護する上におきまして、
政府
は
當然
國におきまして一部
掛金
かのいずれかの形によりまして、
政府
として
助成
されることが
當然
である。各
團體
のすべきものでない。
國家
がこの
動物
によ
つて
非常な大きな利益を得ているということが現實の問題でありますから、これに對して
政府
はいかように
取扱
われるかということを、ひとつ
考え
ていただかなければならぬのでありますから、
保險料
におきましても、この件については
政府
は何らかの
方法
によ
つて捻出
をしてもらうようにお
考え
を願いたい。かように
考え
るのであります。なおここにおきまして申し上げておきたいのは、われわれはこの
傳染病
のある馬を、陸上に置いてはいかぬそうであるからして、
石炭
を搬出する
石炭山の下
において馬を
使つて
、
病氣
の
傳播
を防いでいるのでありますけれ
ども
、これではとうてい防ぎきれるものではないし、そういう特定のものにいたしましても、いつ何時
病氣
が發生してくるかわからない。こういうところからこの
處置方法
に困
つて
いる。どうしても殺
處分
をしなければならぬという
強制力
をも
つて
いるのでありますから、
政府
はこの
強制力
のために、やはり
掛金
の一部をみるということは
當然
の
處置
と思いますが、この點につきまして一
應政府
の御所見を承
つて
おきたい。
山添利作
5
○
山添政府委員
ただいま
家畜
の
保險
に關連しての御發言でございましたが、
畜産
の増殖の急務今日より大なるはないと思うのでありまして、そういう廣い
畜産
の
確保發展
という
意味
から、
保險
の問題についても考うべき點はあろうと思
つて
おります。しかし何分にも國の
財政事情
ということもございます。
従つて
さような望ましい
施設
でありましても、ただちに今できるとかいうようなことは申し上げかねるのでございまするが、
畜産振興
の體系ある施策の
一つ
として、
保險
の部面においてもかようなことを
施設
したらよかろうということにつきましては、特別の
材料等
で
將來安いも
のがあ
つて機會
がございますれば、そういうものをもにらみ合わせて
考え
ていくべきではないかと思
つて
おります。また
傳貧
につきましては、もしお説のごとく現在でも馬の殺
處分
を命じました
價格
が四百圓に止
つて
いるというようなことでございますれば、國は殺
處分そのもの
を命ずることができないという結果になるのであります。これでは
傳染病
の
蔓延
を防ぐ
意味
におきまして、きわめてその
目的
を達しない奇妙な結果になるので、この邊については
家畜衛生
の
目的
に達するように
補償金等
も
改訂
をすべきものである。取調べまして
お話
の
趣旨
に副うように
努力
をいたしたいと思
つて
おります。そのために
今保險
のことを
仰せ
になりましたけれ
ども
、なるほど國のそういう
方面
からするところの
金額
が比較的少額である。一面また殺
處分
を命ぜられた場合に、共濟にはい
つて
いる
金額
と見合わせて埋合わせをする。こういうお
考え
のようでありますけれ
ども
、これも先ほど申しましたように、
畜産政策一般
という點からしての觀點、またそれについての何らかの
財源
が得られるかどうかというような點等をにらみ合わせて、今後研究をいたしたいと思います。
小川原政信
6
○
小川原委員
こういう問題は非常に重大な問題でありますから、
畜産局長
がおられましたならばひとつ
お尋ね
いたしたいと思います。こう
考え
ているのでありまして、
質問
を留保いたしまして
農政局長
に對してはこの
程度
にしておきます。
野溝勝
7
○
野溝委員長
大島義晴
君。
大島義晴
8
○
大島
(義)
委員
私は本案の第八十四條の共
濟目的
の項について
お尋ね
をしたいのですが、第一項の「
水稻
、麥その他政令で指定する
食糧農作物
」、この中のいろいろな
災害
の中に地震及び
噴火
というものを入れてありますが、第二項の
養蠶
に對してはこの
噴火
を除いてある。特に私
ども
の群馬あるいは長野あるいは九州の阿蘇山を
圍む地帶
においては、
噴火
による
被害
が相當の額に達しているのですが、これをどういうわけでお入れにならなかつたのが、この點を伺いたいのであります。 その次は
蠶絲局長
に伺いたいのですが、本年の繭の二千六百掛の掛値の
改訂
の際の、
値上り
の
差益金
というものがどのくらいあるのかをこの際伺
つて
おきたい。
山添利作
9
○
山添政府委員
蠶繭
に關する共
濟事故
の中で
噴火
を含んでいないことについて、その理由を
お尋ね
になりましたが、従來桑の葉の
保險
でありましたのを今囘繭に切替えたのでありまして、桑の葉の
減収
はいわば付随的にや
つて
いこうというという觀念に基いているのであります。しかし
考え
てみると御
質問
の
趣旨
はごもつともでありますので、近い
機會
に
改正
をいたしたいと思います。
平田左武郎
10
○
平田
(左)
政府委員
本年の春の
價格改訂
に伴う
差益金
の
金額
につきましては
目下計算
中でありますので、
總額
を正確に申し上げることはできませんが、大體の内譯を御説明申し上げますと、本年の五月
末日
までに發生した
差益金
の
金額
は、
國庫納付
の分が一億一千五百
萬圓
、
繭絲價格安定資金
として積み立てらるべきものが一億一千五百
萬圓
、なお
両者
の
所要經費
として残さるべきものが同じく一億一千五百
萬圓
くらいに
なつ
ております。 それから六月一日から九月
末日
までの
差益金
が、同じく
國庫納付
と
なつ
ている
部分
として一億一千六百
萬圓
、
平衡資金
として同じく一億一千六百
萬圓
、
両者
の
所要經費
になるべきものは三千
萬圓
ということに
なつ
ております。これを合計いたしますと、
國庫納付
の分において二億三千百
萬圓
、
平衡資金
の分として同じく二億三千百
萬圓
、
両者
の
所要經費
として一億四千五百
萬圓
、かように
なつ
ておるのであります。これは九月末までに生じた
差益金
でございますが、現在
農蠶絲業會
の保有しておる生
絲竝びに製絲業者
が製造して
蠶絲業會
に販賣いたし、それによ
つて
生じます
金額
の
差益金
という問題もあるわけでありますが、これがただいま申したように
計算
中でありますので、今月の末ないしは來月の初旬に確定する
見込み
で、
目下計算
をいたしている次第でございます。このうち
國庫納付
、
平衡資金
として
政府
の管理に属すべき
金額
はあるいは二十億を越えるようになるかとも思います。
両者
の
所要經費
として残さるべきものについて大體の見當を申しますと五億圓くらいになるのではないかという
見込み
を立てておりますが、ただいま申しましたように、
計算
の確定ということはしばらく
お待ち
を願いたい。かように
考え
ております。
大島義晴
11
○
大島
(義)
委員
大體でもその内容を明かにしていただきましたので大變結構と思いますが、今日の
農業災害
が米に遡及いたしますけれ
ども
、あれだけの大
災害
があつたにもかかわらず
養蠶
に遡及しないことは、いかにも不公平な
取扱い方
だと言わざるを得ないのであります。これに對しましては、われわれは別途の
方法
で
意思
の表示をいたしますけれ
ども
、一
應政府當局
に、この
繭價値上
り
差益金
をも
つて
この
水害竝びに旱害等
による全般的な
養蠶被害
に對して救済する塗を講ずる
意思
があるかどうかという點を承りたいのであります。
平田左武郎
12
○
平田
(左)
政府委員
今次の
水害
に關しまする救濟につきまして、
水稻
その他の
食糧作物
と
蠶繭
との間に差別がある。それを同等に扱えという御議論に對しましては、私前
囘本委員會
に出席いたしました際、
大島委員竝びに小林委員
の御
質問
に對しまして、そうした方向に行政的に
措置
するように
努力
をいたしましようと申し上げたのであります。そこで一體どういう
關係
でこれが
措置
されることになるかという大體の輪郭を申し上げますならば、第一はこのたびの
災害
によ
つて養蠶
に生じた
損害
の額がどの
程度
であるかという問題、第二はただいま御
質問
の
差益金
の額と関連いたしまして一應
財源
をこういう
方面
に轉用し得るかという問題、第三は
手續上
どういう
處置
をとる必要があるか、この
三つ
を御説明申し上げることが
適當
かと存じます。このたびの
水害
に伴います
養蠶關係
の
被害
につきましては、正確には確定いたしておりませんけれ
ども
、われわれの手もとで調査しました結果によりますれば、關東、東北をひつくるめまして、
被害桑園
の面積において一萬七千餘町歩、それを収穫皆無に直しますと、約一
萬町歩
、これに伴います繭の
減収見込高
が三十一
萬數千貫
ということに
なつ
ております。ところでこの
法律
の
對象
と
なつ
ております共
濟目的竝びに共濟事故
は、ただいま御指摘になりました第八十四條にありますように、
蠶繭
の
減収
に限られることになりますので、問題は
繭減収
の三十
餘萬貫
というものをどうするかということに相なるかと思うのであります。ところでこの三十
餘萬貫
を現在の二千六百掛の
金額
に直し、またこの
制度
について共
濟金
を交付した場合にどうなるかということを想定いたして見ますれば、
適用
の除外される
部分
もございますので、およそ二十四
萬貫程度
がこの法の新
制度
の
適用
を受くべきものであり、それにより二千六百掛のペースによりまして、すなわち一貫匁當り三百六十四圓という
基礎
で
計算
いたしまして、およそこの
制度
によ
つて共濟金
として支拂うべき
金額
を概定いたしますと、三千
萬圓
ばかりに相なるのであります。今度の風
水害
が
養蠶方面
に及ぼした
保險法
の
見地
から見ます
損害
というものは以上の
通り
であります。 さて第二の
財源關係
になりますが、先ほどいろいろ
概數
を述べましたが、
國庫納付
は
國庫納付
の分として別に出し、残るのは
平衡資金
と、
業者
の
所要經費
の
部分
でございます。
平衡資金
の
金額
はすでに生じました二億三千百
萬圓
、このうちすでに
秋蠶
の對策といたしまして一億
數千萬圓
を
養蠶家
に對しまして交付いたしましたので、残る
金額
は五千六百
萬圓
ということに相
なつ
ております。
業者
の
所要經費
の一億四千五百
萬圓
というものにつきましては、相
當使用濟
の
金額
がございますので、残額として残
つて
おりますのはその
一部分
に相なるということに相なります。そこで第三に將來生ずべき
業者
の
經費
というものがいろいろあるだろうと、こう申しましたので、この
三つ
の
金額
が
財源
として今囘の問題の
對象
となるわけでございます。 さて問題はさらに轉じまして、第三の
手續
の
關係
について申しますならば、
損害額竝びに財源
として
はかよう
に相なるのでございますけれ
ども
、
蠶絲業會
は十一月一日に
閉鎖機關
に指定いたされましたので、
資金
の支出につきましては
閉鎖機關整理委員會
の議を經なければなりません。
従つて
それは
連合軍司令部
の承認を求めなければならないということに相なるのであります。總括的に
はさよう
になりますが、國内の
手續
といたしましても、
平衡資金
の
主要目的
を變更してそうした
方面
に使用するということにつきましては、
大藏省
ないし
物價廳
の
同意
を必要といたしますし、また
業者
の
所要經費
の一部に相當する
資金
を使います際には、それぞれ
關係業者
の
同意
を得なければならぬということがあるのであります。なお現在のこの
資金
は生絲の
販賣状況
と關連いたしまして、大
部分生絲
の形において
蠶絲業會
に保有せられておるのであります。
金融事情
が今日のような情勢でございますので、これを
資金
化いたしまして
助成金
の形で交付いたしますにつきましては、
金融機關
より借り入れるとか、あるいは生絲が賣れた際にその代金をも
つて
充てるとかという問題に相なるのでございますが、この點につきましては若干時日を要することではなかろうかと
考え
ております。とにかく大
體損害額
、
財源竝びに手續等
は以上申し上げました
通り
でございます。われわれとしてはそうした
手續
の必要なことではございますが、御
質問
の御
趣旨
に従いまして、その所期の
目的
が達成いたされますように今後
努力
いたしたい。かように
考え
ておる次第であります。
大島義晴
13
○
大島
(義)
委員
繭の保証についてはまことにていねいな御説明を頂戴しまして満足しておるのでありますが、
養蠶
の
基礎
となるべき
桑園
が今囘の
水害
によ
つて
相當荒廢しておるのであります。この
荒廢桑園
の
復舊
に関してはいかなる見解をおもちに
なつ
ておるか。この點もこの
機會
にお伺したいと思います。
平田左武郎
14
○
平田
(左)
政府委員
桑園
の
荒廢復舊
の問題は本
法案
のうち外にあるわけでありますが、今後の
桑園
の復興という
見地
から
考え
まして、
荒廢桑園
を
復舊
することがきわめて必要であると
考え
ますので、われわれといたしましては
補正豫算
の
力點
を
水害
によりまする荒廢いたしました
桑園
の
復舊費
に置きまして、
目下大藏當局
に別途
要求折衡中
であるのであります。この問題はまだ
豫算
の査定が終りませんので、
具體的
にどうこう申し上げるのは、いましばらく
お待ち
を願いたい、こう
考え
ます。
佐竹新市
15
○
佐竹
(新)
委員
私はこの
機會
に
井上政務次官
に
附帶決議尊重
に關して
質問
いたしたいと思います。従來の
國會
におきまするところの
附帶決議
は、これは今まで非常に輕視されておる感が多いと思うのであります。私が申し上げるまでもなく、この
民主的國會
において、われわれが審議して
附帶決議
をしますることは、舊憲法における
國會
とはおのずから異
なつ
ておると思うのであります。
従つて
この短かい期間に多くの
法案
の審議をいたすので、どうしても法の修正ということになりますれば相當期日を要しますので、自然これが
附帶決議
と
なつ
て現われるのであります。この
附帶決議
に關しまして、
農林省
においても、前に
農業協同組合法
の
附帶決議
、またこの
農業災害補償法案
におけるところの
附帶決議
もおそらく出るだろうと思うのでありますが、こういう
附帶決議
は今後
農林省
の
農林行政
の上に非常に重要に
考え
られなければならぬ
農民
の聲である。こういうことから
考え
まして、今後この
附帶決議
の
取扱方
に對していかなるお
考え
をも
つて
おられるか、この
機會
に
附帶決議
の
尊重
に對してどういうお
考え
をも
つて
おられるかということを、
農林政務次官
に伺
つて
おきたいと思います。
井上良次
16
○
井上政府委員
委員會
としての
附帶決議
に對する
政府
の
考え方
でありますが、これは今
お話
がございました
通り
、
國民
を代表する
國會
として
國民
が要望しておる重要諸問題について、その案件をまとめ、そうしてそれが
一つ
の
法律案
なら
法律案
の施行に際しての結集した要望として表現されることであろうと
考え
ます。
従つて
この
附帶決議
については、
政府
としてわが國の今立
つて
おる立場から、あるいは國の
財政
の状態なり、あるいはまた經濟の
状況
なり、諸般の
状況
を考察いたしまして、できるだけその
附帶決議
の實現に
努力
することは
當然
でありますから、さよう御了承を願いたいと思います。
野溝勝
17
○
野溝委員長
質疑
は終了いたしました。午後
討論
に入りたいと思いますので、各黨におかれては、本
法案
の結論を練られまして午後の
討論
に臨まれることを
委員長
からお願いしておきます。 午前中はこれで
休憩
します。 午前十一時四十九分
休憩
—————————————
〔
休憩
後は
開會
に至らなかつた〕