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冨吉政府委員 電氣事業の經營の問題は、その
事業の公共的な性質からいたしまして、最もよく
國民の福祉に公平に資するように考慮しなければならないと思うのでございます。從いまして局部的な見地から、既往の
状態に復元することのみを主張せらることは、私
どもといたしまして必ずしも妥當ではないと考えるのであります。現在の
經營形態に改善を加える點がございますれば、十分これを檢討の上善處すべきものであると思いますが、その場合の
立脚點は、あくまでも
電氣のもつ技術的、
自然的特性をも考慮いたしまして、前に申上げましたように、
國民の
總體的福利という點に重點を置いて處理しなければならないものだと考えておるのでございます。
配當がなくなりましたために、
富山縣が受けられたところの財政上の窮乏はまことに御同情にたえません。そこで
當局といたしましては
關係方面とも折衝をいたしまして、でき得る限りの
努力をいたしておるのでありますが、さらに本年に至りまして
水利使用料の三倍引上げをいたしまして、
財源補填のためには幾分かの助力をする
處置をしておる次第でございます。すでに
富山縣の方にもその通牒が届いておることと思う次第でございます。