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椎熊政府委員 前橋に隣設しておりますこの地に
郵便局を建設するという
請願は、
本省等にも直接に
陳情等がありまして、先般私が
前橋市その他
附近に視察に参りまして、地元の方々からもいろいろ
事情を聽いて、土地の
事情等も調査してまいりました。なるほど
享便戸數は千百十一戸でございます。
標準といたしましては四百戸以上の所には置くことができる。そういう
關係で
享便度は非常に高いことが認められますけれども、しかしすでに未
集配局が
元總社という所にあるものですから、その
距離が實は
標準には達しておらないのです。
元總社と今
建てようとしておるところの
距離は、何しろわずかに一・六キロよりないのでございまして、
標準は二キロに達しなければならないということにな
つております。こういう所にも
郵便局をつくりたいというのは當然でございますけれども、かような箇所は全國的には非常に多うございまして、他のつり合い上から見て、當分ここまで手が伸びないような状況にあると思われるのであります。まことに殘念ですけれども、今のところ急速の
實現は困難かと思われます。
次は山縣の方ですが、
市野々局に未
集配事務を開始するということは、
郵便局の速達上には、われわれの研究といたしましては、さしたる効果がないと思われるのです。かつこれが
實施のためには
外勤員を二名程度増員しなければならないということになりまして、
國家の經濟上からもあまり
適當でないと思います。
津川村を二分することになりまして、
郵便物の區分上にも難點があるので、さしむき事務的に
實現することは困難かと思われます。なお
冬期間の積雪のために交通杜絶するような場合には、
郵便物をもつた
津川村の
外勤員を汽車に便乘せし
むる等の方法によ
つて、できる限りの努力をするように考究しておるのでございます。今ただちにここに
請願の趣旨に副うような施設をするということは
ちよつと困難かと思われます。