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1947-10-07 第1回国会 衆議院 通信委員会 第14号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十二年十月七日(火曜日)     午前十一時二十五分開議  出席委員    委員長 岡田 勢一君    理事 天野  久君 理事 白井 佐吉君       海野 三朗君    梶川 靜雄君       片島  港君    野上 健次君       矢尾喜三郎君    小島 徹三君       千賀 康治君    田島 房邦君       長谷川政友君    多田  勇君       宮幡  靖君    森  直次君       山口 武秀君    河口 陽一君       林  百郎君  出席國務大臣         遞 信 大 臣 三木 武夫君  出席政府委員         遞信政務次官  椎熊 三郎君         遞信事務官   小笠原光壽君  委員外出席者         議     員 森山 武彦君         議     員 坪川 信三君         議     員 山崎 岩男君         專門調査員   吉田 弘苗君 八月五日委員柏原義則君辭任につき、その補闕と して九月二十六日平井義一君が議長の指名で委員 に選任された。     ————————————— 十月二日  若狹無線電信局建物及び敷地拂下請願坪川  信三紹介)(第七四三号)  脇野澤村小澤郵便局設置請願山崎岩男君  紹介)(第七八〇号) の審査を本委員會に付託された。     ————————————— 本日の會議に付した事件  今町郵便局電話架設請願森山武彦君紹  介)(第六七八號)  若狹無線電信局建設及び敷地拂下請願坪川  信三紹介)(第七四三號)  脇野澤村小澤郵便局設置請願山崎岩男君  紹介)(第七八〇號)     —————————————
  2. 岡田勢一

    岡田委員長 それではこれより會議を開きます。  本日は請願を審査いたしますが、その決定は後日に讓ります。それに先だちまして紹介議員がまだ來ておりませんから、海野君から質問通告がありますのでこれを許します。海野三朗君。
  3. 海野三朗

    海野委員 手紙及びはがきの檢閲でありますが、この檢閲をされますことのために非常に長い日數を費して、東京都内においても、はなはだしきは速達で一週間という今までにない結果を得ておるのであります。地方におきましてもそれらに類似したほとんど速達の用をなさない、通信の用をなさないことが再三ございますので、政府當局におかれましては、現下占領治下にある日本でありますから、お調べになるのはいくらお調べになつても結構でありますが、なるべくお調べになるのを取急いでもらいまして、郵便とか手紙とかそういう通信の使命を達成するようにお願いをいたしたいと思います。速達とか手紙とかいうものは、檢閲されましてから非常に期間が遲れまして、ほとんど用をなさない場合が再三ございますので、その點お急ぎくださるようにお願いしていただきたいと思います。
  4. 岡田勢一

    岡田委員長 ちよつと速記を止めてください。     〔速記中止〕     —————————————
  5. 岡田勢一

    岡田委員長 次に日程第一は都合であとへまわします。     —————————————
  6. 岡田勢一

    岡田委員長 次に日程第二、若狹無線電信局建物及び敷地拂下請願坪川信三紹介坪川信三君の説明を求めます。
  7. 坪川信三

    坪川信三君 ただいま議題となりました若狹無線電信局拂下げの件につきまして、請願趣旨を御説明申し上げたいと思います。  福井縣三方南西郷村に設置されておりました若狹無線電信局が、近く廢局になる模様になりましたので、關係町村の者が大阪遞信局竝びに金澤遞信局に對して、縷次にわたりましてお願いしておつたのでありますが、御存じのごとく今年の四月に至りまして、六・三制の實施によりますところの地方財政の負擔の過重及び資材その他の面から、ぜひこの廢局になるところの若狹無線電信局敷地及び建物をば拂下げ願いまして、これをば六・三制の校舎の建物としてお讓り願いたいというのが、本請願趣旨でございます。地方財政の觀點から、特別の御詮議を願いまして、ぜひこの問題につきまして御審議あらんことをお願いしたいと思うのであります。簡單に趣旨辯即を申し上げた次第であります。
  8. 岡田勢一

    岡田委員長 次に政府側意見を聽取いたします。
  9. 椎熊三郎

    椎熊政府委員 ただいま坪川代議士からのお話でございますが、若狹無線電信局は毎鶴に移轉をするということに決定しております。移轉売了後における局舎の問題でございますが、廢局後の宿舎及び局舎の問題については、所轄遞信局である金澤遞信局で計畫しておるのであります。大體官舎は移轉先舞鶴に移築することにきまつておるということでございます。局舎は資金あるいは資材難折柄でございまして、同局ではその從業員宿舎に充てるということの計畫がございます。目下遞信從業員のほとんど大半は住宅難で苦しんでおります。これが遞信事業運營上に及ぼす景響等も多大なものでありますから、一日も早くそういう不便のないようにということは、前々から心がけておつたところですが、さいわいにしてこういうものがあれば、世に拂い下げるよりも局内におれる從業員の待遇の方に向けることが、普通の考え方なのでございます。六・三制の問題に對する全國地方方々の窮状は、察するに餘りあるものがございます。今度の追加豫算等についての向うの當局意向等も聞いておりますが、ああいう状態だと、六・三制は法律ができても實施できないのではないか。御承如のように、われわれの黨内におきましても、これは臨時措置法でも出して、一時六・三制度を停止でもする以外に、途はないではないかというふうにまで、突き詰めて考えられるのであります。從つてあなたが今おつしやるように、こういうものは學校の方へ拂い下げてもらいたいというのは當然なことでありまして、その趣旨についてはまつたく同感なんですけれども、さればといつて遞信局自體といたしましてき、現にあるものによつて局内の整備をしていくということを、六・三制の實施によつて讓るということもどうかと思われます。なおこの處理については金澤遞信局目下つておりますので、それが確定すればこまかく御報告申し上げます。しかし現在の實情では、遞信部内でこれを使うということにほぼ決定しておるようですから、御趣旨には副いかねるかと思われます。御了承願います。
  10. 坪川信三

    坪川信三君 ただいま椎熊政府委員の御説明でよく了承いたしますが、舞鶴に移局させた場合に、從業員方々南西郷の僻陬の地においでになるという點に、幾多疑點をもつのであります。その點の事務的に問題につきましては、今政府委員が御説明になりました通り金澤遞信局において愼重調査をしておられるだろうと思いますが、その點なども十分御勘案の上、遞信省として態度を御決定願いたいと思います。
  11. 椎熊三郎

    椎熊政府委員 これは廢局をそのまま置いて、そこを宿舎にするというのではなく、それを舞鶴へ移築するという計畫であります。
  12. 岡田勢一

    岡田委員長 本請願に關しまして何か質疑はありませんか。——ただいま申し忘れましたが、ただいまの日程第二、若狹無線電信局建物及び敷地拂下請願竝びに日程第三、脇野澤村小澤郵便局設置請願、この二件は去る十月二日本委員會に付託になつたものであります。     —————————————
  13. 岡田勢一

  14. 山崎岩男

    山崎岩男君 青森縣下北脇野澤大字小澤郵便局設置方請願につきましては、村長川岸謙吉村會議長川岸護一、兩君から請願が出ておりますので、私紹介のために趣旨について御説明申し上げたいと存じます。  本村陸奥灣に臨んでおりますところの一部落でございまして、ちようど青森市の對岸に位している漁業竝びに農業に從事している所でございまして、現在百三十戸の戸數と、人口千人ありまの土地でございますが、農業漁業の兩方でもつて相當ゆたかな村でございます。しかるところ、この村は隣りの川内宿野部郵便局から約七キロ離れておりますし、それから本村であるところの脇野澤からは約六キロばかりの距離にあるのでありまして、從いまして川内的宿野部へ參りますにしましても七キロ、本村脇野澤へまいりますにしても六キロというまことに不便なところにございます。しかもこの土地はすこぶる不便な土地でございまして、青森からは一週間に一度くらいの船が通つており、ただいまのところは大湊から省營バスがようやく一日に一囘くらい運行しているといつたような状態でありますが、冬季間になりますと、全然交通機關が杜絶して、まつたく雪の中に孤立の状態にはいる村なのであります。まことに氣の毒な状態でありますが、ちようどこの小澤から二キロばかり隔つたところに蠣崎という部落がありまして、これは隣町川内町の一部にはいるわけなのでございますが、あそこは戸數百戸ばかりございます。從いまして二キロばかり離れましたところの川内町の蠣崎と、ただいま請願をいたしましたこの小澤と兩部落を合併いたしますと二百三、四十戸の戸數に相なるわけなのでございます。たいへんゆたかなところでございますので、郵便局等を置きますと地方民が非常に便宜を受けることに相なるわけでございます。まことに日本一文化に惠まれない土地でありまして、しかも國民の觸覺とも言わねばなるぬ通信郵便という方面にまでも惠まれないということに相なりますと、文化國家建設の上から言いましてもまことに氣の毒な次第であります。何とぞ御當局におかれましてはこの事情を御調査くださいまして、できますことなら郵便局設置をお願いしたい。もしかりに無集配郵便局も置くことができないというのでありましたならば、それよりもう一つ格下げにいたしまして、何か便利な、簡易なる郵便局代行機關でも差支えないと考えております。この地方は、青森縣におきましても開拓民を多數に入れまして開墾をしていこうという計畫のもとに、ただいまいろいろな立地條件調べているところでありまして、厖大なるところの農耕地をもつておりますので、やがてはりつぱなるところの農村が建設されていくものと私信じているような次第でございます。何分にも御勘案を願いまして、地方民の要望をおかなえくださいますよう、謹んで請願申し上げる次第でございます。
  15. 岡田勢一

    岡田委員長 本請願につきまして政府側意見を聽取いたします。
  16. 椎熊三郎

    椎熊政府委員 ただいまの請願趣旨はこちらでもよくわかつております。本件は舊來も昭和十四年、あるいは二十一年に仙臺遞信局へ陳情などがあつた問題であります。この土地の人人の非常に不便であるということは今のお説の通りであります。何分にも既設受持局脇野澤からの距離が五・一キロもあり、あるいはまた宿野部までは七キロもあるというのですから、實際距離關係からいえば、當然置いてしかるべしだと思うのですが、享便戸數に至りますと、今のお説の蠣崎を入れてもなお二百七戸でありまして、標準戸數には達しないのであります。從いまして將來この地方發展状況とにらみ合わせまして、戸數等も相當に殖えてきた場合には、當然やらなければならぬと思いますが、今のところではこういう程度のものは他にもたくさんありますので、特にここだけを拾い上げて郵便局を置くというようなわけにはいかぬと思います。しからば郵便局に代るような何か簡易な施設をしたらどうかというのですが、目下のところそういう制度はございませんので、無集配局の下にもつと簡便なものを置くというようなことは、今のところ制度はちよつとやられないことになつております。將來は御趣旨に副うて大いに考慮しなければならぬと思いますが、今のところは實現はちよつと困難かと思われます。
  17. 岡田勢一

    岡田委員長 本件に關しまして何か質疑はありませんか。——では次に移ります。     —————————————
  18. 岡田勢一

    岡田委員長 日程第一、今町郵便局電話架設請願、本請願は、前囘の九月二十六日の本委員會におきまして、紹介議員森山武彦君からの紹介説明をお聽きしたのでありますが、政府側意見を聽取しておりません。本件に對する政府側意見を聽取いたします。
  19. 椎熊三郎

    椎熊政府委員 本請願今町郵便局電話通話事務を開始するかどうかについては目下調査中であります。何分にも同局普通加入局以外でありますので、資材その他の關係上、急速に實現することは目下状態では困難であります。調査の結果をまつて、できれば明年度の計畫に掲上して開始せしめたいと存じているのであります。また電話事務開始につきましても、既設局との距離利用數等も併せて調査の上、電話通話事業の開始し併せて考慮したいと考えております。
  20. 森山武彦

    森山武彦君 いろいろと御説明の點はよくわかりますが、何とぞ御調査の結果、できますならば少しでも早く運んでいただきたいと存じます。よろしくお願い申し上げます。
  21. 岡田勢一

    岡田委員長 本件に關しまして何か質疑はありませんか……。     —————————————
  22. 岡田勢一

    岡田委員長 ではこの際ちよつと委員長から政府側にお尋ね申し上げたいと思いますが、政府において準備せられております遞信省關係法律案の御提出の期日の見透しにつきまして、なるべく詳細なる御説明をしていただきたいと存じます。
  23. 椎熊三郎

    椎熊政府委員 提出法案がたいへん遲れているのでまことに申譯ないと思いますが、——ちよつと速記を止めていただきます。
  24. 岡田勢一

    岡田委員長 速記を止めて……。     〔速記中止
  25. 岡田勢一

    岡田委員長 何か御質問ありませんか。
  26. 長谷川政友

    長谷川(政)委員 大臣がお見えになりましたので、この際ちよつとお伺いしたいのであるが、先般からいろいろ新聞その他でお伺いしておりまする放送事業の問題について、その後事業關係方々から個人的に、一體政府はどういうような考えをもつておるか。公團あるいは事業公團その他の形式について、何らか手を打つようなことも聞いておるが、その方針はどうだろうかという質問がかなり參りますので、政府におかれまして、どの程度その問題についての進行ぶりを示しておるか、またその内容については、どういう方式でおやりになるかということをこの際大臣からお伺いしたいと思います。
  27. 三木武夫

    三木國務大臣 放送事業國民生活に與える影響の非常に重大なものがありますので、これに對しては愼重に檢討を加える必要がございます。目下方面のこういう事業關係をもつておる方々意見も徴しまして、できる限り遞信省としても理想的な案をこしらえたい。ただいまそういうふうな段階にありますので、この放送事業というものをどういう形にするかという成案を、今遞信省はつくつている段階にはまだ立至つておりません。しかしこの問題は本委員會としても今後御檢討願つて——遞信省としても一應の案をこしらえ、この委員會の御檢討願つて、できるだけ理想的な一つの案にしたいという強い希望をもつて、そういう手續をいたしておる次第であります。
  28. 岡田勢一

    岡田委員長 何かほかに御質疑はありませんか。  それではこの程度で散會いたします。次の委員會は公報をもつて御通知いたします。     午前十一時五十五分散會