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椎熊政府委員 ただいま
坪川代議士からのお話でございますが、若
狹無線電信局は毎鶴に
移轉をするということに決定しております。
移轉売了後における
局舎の問題でございますが、
廢局後の
宿舎及び
局舎の問題については、
所轄遞信局である
金澤遞信局で計畫しておるのであります。大體官舎は
移轉先の
舞鶴に移築することにきま
つておるということでございます。
局舎は資金あるいは
資材難の
折柄でございまして、
同局ではその
從業員の
宿舎に充てるということの計畫がございます。
目下遞信從業員のほとんど大半は
住宅難で苦しんでおります。これが
遞信事業運營上に及ぼす
景響等も多大なものでありますから、一日も早くそういう不便のないようにということは、前々から心がけておつたところですが、さいわいにしてこういうものがあれば、世に拂い下げるよりも
局内におれる
從業員の待遇の方に向けることが、普通の考え方なのでございます。六・三制の問題に對する全
國地方の
方々の窮状は、察するに餘りあるものがございます。今度の
追加豫算等についての向うの
當局の
意向等も聞いておりますが、ああいう
状態だと、六・三
制は法律ができても
實施できないのではないか。御承如のように、われわれの黨内におきましても、これは
臨時措置法でも出して、一時六・三
制度を停止でもする以外に、途はないではないかというふうにまで、突き詰めて考えられるのであります。
從つてあなたが今おつしやるように、こういうものは
學校の方へ拂い下げてもらいたいというのは當然なことでありまして、その
趣旨についてはまつたく同感なんですけれども、さればとい
つて、
遞信局自體といたしましてき、現にあるものによ
つて局内の整備をしていくということを、六・三制の
實施によ
つて讓るということもどうかと思われます。なおこの處理については
金澤遞信局で
目下や
つておりますので、それが確定すればこまかく御報告申し上げます。しかし現在の
實情では、遞信部内でこれを使うということにほぼ決定しておるようですから、御
趣旨には副いかねるかと思われます。御了承願います。