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藤田政府委員 言葉が足らなか
つたので、その點補足いたしたいと思
つております。
漁船登録の
實施をいたします結果、無
動力船の末に至るまで一船漏さず、すべての
漁船が
登録されるということに相なりますると、
收入が一億三千
萬圓くらいな見當であります。それをもちまして私
どもとしては今後三年間の
漁船登録に要する
費用に充ててまいりたい。ところが正直に申しますれば、もちろん
漁船登録のみの
經費といたしますれば、一億三千
萬圓もいらぬであろうと思
つておりますが、一方一億三千
萬圓の
收入がはたしてはいるかどうかということも、不安がありますのと、一方將來だんだんと
經費がかさまりま
つてくる。
從つて現在われわれが豫想をしております以上に、來年度あるいは再來年度においてかか
つてくるかもしれないということのために、多少のゆとりをも
つておる。そのことは
事實であるわけであります。しかしながらそのゆとりをも
つておるその餘裕の金額が、ほかの方面に使われるということについては、私
どもも決してさようなことはするつもりはございません。
大藏當局もさようなことを
考えておるわけではございません。結局
大藏當局としては率直にもうせば、
水産局關係でいろいろ必要な金もいるであろう。それがかりに豫裕ができれば、そういうふうな
漁船その他の
水産上の
豫算をとる場合の財源に使えばいいじやないか。現在は
收入に不安があるわけだから、一應ここで確實にとる方はと
つていくけれ
ども、これは
水産の方面に使いなさいということを言
つておられるわけであります。われわれとしては、せつかく
漁業者に負擔をかけてとりました金を、
水産の方での支出が少くて、それを餘しまして、ほかの方面へ使われるというようなことは、絶對に私
どもといたしても承知はしません。これは確實に
登録手數料というものは、われわれの方でや
つておりますが、金額ははつきりしておる。むしろそれを財源にいたしまして、さらにより以上の支出の
要求をして、直接
漁船登録の
費用なり、あるいは
漁船に關する
調査の
費用なり、少くとも
水産關係の
費用に、それを使
つていくというふうに
考えておるわけであります。ほかの方に使われるような點につきましては、私
ども斷じてそういうことのないようにいたしたいと、
考えておる次第でありますから、御了承願いたいと思います。