運営者
Bitlet
姉妹サービス
kokalog - 国会
yonalog - 47都道府県議会
nisalog - 東京23区議会
serelog - 政令指定都市議会
hokkaidolog - 北海道内市区町村議会
aomorilog - 青森県内市区町村議会
iwatelog - 岩手県内市区町村議会
miyagilog - 宮城県内市区町村議会
akitalog - 秋田県内市区町村議会
yamagatalog - 山形県内市区町村議会
fukushimalog - 福島県内市区町村議会
ibarakilog - 茨城県内市区町村議会
tochigilog - 栃木県内市区町村議会
gunmalog - 群馬県内市区町村議会
saitamalog - 埼玉県内市区町村議会
chibalog - 千葉県内市区町村議会
tokyolog - 東京都内市区町村議会
kanagawalog - 神奈川県内市区町村議会
nigatalog - 新潟県内市区町村議会
toyamalog - 富山県内市区町村議会
ishikawalog - 石川県内市区町村議会
fukuilog - 福井県内市区町村議会
yamanashilog - 山梨県内市区町村議会
naganolog - 長野県内市区町村議会
gifulog - 岐阜県内市区町村議会
sizuokalog - 静岡県内市区町村議会
aichilog - 愛知県内市区町村議会
mielog - 三重県内市区町村議会
shigalog - 滋賀県内市区町村議会
kyotolog - 京都府内市区町村議会
osakalog - 大阪府内市区町村議会
hyogolog - 兵庫県内市区町村議会
naralog - 奈良県内市区町村議会
wakayamalog - 和歌山県内市区町村議会
tottorilog - 鳥取県内市区町村議会
shimanelog - 島根県内市区町村議会
okayamalog - 岡山県内市区町村議会
hiroshimalog - 広島県内市区町村議会
yamaguchilog - 山口県内市区町村議会
tokushimalog - 徳島県内市区町村議会
kagawalog - 香川県内市区町村議会
ehimelog - 愛媛県内市区町村議会
kochilog - 高知県内市区町村議会
fukuokalog - 福岡県内市区町村議会
sagalog - 佐賀県内市区町村議会
nagasakilog - 長崎県内市区町村議会
kumamotolog - 熊本県内市区町村議会
oitalog - 大分県内市区町村議会
miyazakilog - 宮崎県内市区町村議会
kagoshimalog - 鹿児島県内市区町村議会
okinawalog - 沖縄県内市区町村議会
使い方
FAQ
このサイトについて
|
login
×
kokalog - 国会議事録検索
1947-09-19 第1回国会 衆議院 水産委員会 第16号
公式Web版
会議録情報
0
昭和二十二年九月十九日(金曜日) 午前十時五十八分
開議
出席委員
委員長
青木清左ヱ門
君
理事
庄司 彦男君
理事
吉川 兼光君
理事
西村
久之
君 加藤 靜雄君
鈴木
善幸
君 矢後
嘉藏
君
宇都宮則綱
君
小澤專七郎
君 神山 榮一君 本間 俊一君
石原
圓吉
君 坂本 實君 森
幸太郎
君 多賀 安郎君
内藤
友明君
出席政府委員
農林事務官
藤田
巖君
委員外
の
出席者
專門調査員
小安 正三君 ――
―――――――――――
八月二十九日
斜里漁港修築竝びに斜里川河口改修
の
請願
(永
井勝次郎
君
紹介
)(第二五七號)
濱坂漁港修築
に關する
請願
(
後藤悦治
君
紹介
) (第二七〇號)
丸山漁港修築
の
請願
(
原健三郎
君
紹介
)(第三 二二號) 八月三十日
柴山漁港改修工事施行
の
請願
(
小島徹三
君紹 介)(第三六〇號) 仙法志村に
船入澗築設
の
請願
(
坂東幸太郎
君紹 介)(第三六八號)
大津漁港修築
の
請願
(
菊池豐君紹介
)(第三六 九號)
牛深漁港修築
の
請願
(
園田直
君外一名
紹介
)( 第三七八號) 苫前村
力晝
に
漁港
築設の
請願
(
坂東幸太郎
君紹 介)(第四〇〇號)
小串漁港
築設の
請願
(
西村久之
君外二名
紹介
) (第四〇四號) 九月十三日
佐尾船溜修築費國庫補助
の
請願
(
藤原繁太郎
君
紹介
)(第四七六號)
廣田漁港修築工事繼續施行
の
請願
(
小澤佐重喜
君
紹介
)(第四九五號)
雄武
村に
漁港
築設の
請願
(
飯田義茂
君外一名紹 介)(第五三七號) 燒尻村に
漁港
築設の
請願
(
坂東幸太郎
君
紹介
) (第五四七號)
式見漁港浚渫
に關する
請願
(
北村徳太郎
君外一 名
紹介
)(第五五五號)
雄武
村に
漁港
築設の
請願
(
坂東幸太郎
君
紹介
) (第五七五號)
廣田漁港修築工事繼續施工
の
請願
(
志賀健次郎
君
紹介
)(第五八九號)
鹿折
村を
氣仙沼漁港修築
計畫地域に編入の上埋
立工事施行
の
請願
(
佐々木秀世
君
紹介
)(第五 九五號) の審査を本
委員會
に付託された。 八月三十日
魚價引上等
に關する
陳情書
(第一三三號)
生鮮魚介
の
配給促進
に關する
陳情書
(第一七四號) 九月十三日
式見漁港浚渫工事施行
に關する
陳情書
(第二五六 號)
魚價引上竝びに統制撤廢
に關する
陳情書
(第二七九號) を本
委員會
に送付された。 ――
―――――――――――
本日の
會議
に付した事件
漁業權
に關する
國政調査承認要求
の件 右各
請願
の
審議
を
漁港
に關する
小委會
に付託の 件
右日程
中第一、第五、第六、第八の
陳情書
を魚 類の
價格及びその集配配給機構
に關する小
委員
會に、第七の
陳情書
を
漁港
に關する小
委員會
に、 それぞれ送付の件 ――
―――――――――――
青木清左ヱ門
1
○
青木委員長
これより
會議
を開きます。
内藤
君から
漁網
の
課税
に關する件について
質疑
の
通告
がございました。これを許します。
内藤
君。
内藤友明
2
○
内藤委員
水産局長
に
簡單
でありますがお尋ねしたいと思います。
漁網
に對する
織物消費税
がかか
つて
おると言われましたが、そのことにつきましてどういうことにな
つて
おりますのか一
應伺つて
、
あと
でまたお尋ねいたしたいと思います。
藤田巖
3
○
藤田政府委員
お話
の問題は、例の非常にこまかい目の網つまりいわゆるもじ網と稱せられておりますもの、これが
織物消費税
の
對象
にな
つて
問題にな
つて
おることであろうと考えるのであります。これにつきましては、私
ども
の方といたしましては、これは
織物消費税
が付せられる筋合いのものでないと考えます。從いましてこの問題については、最近全面的に各税務署でこの問題が起
つて
まいりましたようでありますから、現在
大藏省方面
と、この問題について
折衝
をいたしております次第であります。私
ども
といたしましては、極力この
織物消費税
がかかるようなことのないように
處置
してまいりたいと、かように考えておる次第であります。
鈴木善幸
4
○
鈴木
(善)
委員
ただいまの
内藤委員
からの御
質問
に關連いたしまして、私からも一言申し上げたいと思うのであります。大體この
消費税
は
最終消費財
にかけることが
建前
に相な
つて
おるのでありまして、
生産資材
に
課税
をするということでは、これによ
つて
生産
される
生産物
の
價格
を騰貴せしむる結果になるのでありまして、特にこの
漁網關係
は、從來から
非課税對象物資
として明確に
指定
をされてお
つた
ような
事情
にあるわけであります。今囘の税の
取扱い
を見ますに、
漁網
を
非課税物資
としての
指定
から取除いておる。從前のように明確に
非課税物資
として
指定
をしてないということが、第一にわれわれとしては問題として取扱わねばいかぬ點であるのであります。ただいま問題になりました、もじ
網等
に關しまして
消費税
をかけるということになりますれば、大體現在のこれら
資材
の
生産
の
實績
から見まして、七百
萬圓
ないし八百
萬圓
の
課税
が
漁業生産者
に對して行われる結果に相なるであろうと推定いたされるのであります。特にこのもじ
網等
は、
沿岸
のきわめて零細な小
漁民
の使用にかかるものでありまして、これを端的に申し上げますれば
大衆課税
、弱い者いじめの
課税
と相なるわけでありまして、われわれとしては
絶對
にこれを承服することができない。また
沿岸漁業
の
生産
にも重大な結果をもつのでありますから、ぜひとも
水産當局
におきましても、
大藏省
と強く御
折衝
願いまして、小
漁民大衆
の
要望
に副われるように強く希望いたす次第であります。
内藤友明
5
○
内藤委員
今
鈴木委員
からも
お話
がありましたように、この問題は非常に重大問題でありますので、
水産局長
は全面的に贊成できがたいので、これから
大藏省
と
折衝
するというお言葉でありましたから、私
引下つたの
でありますが、御
折衝
をなるべく早くせられまして、その結果を御報告願いたいのであります。 なお
委員長
にお願いしたいのは、これは實は地方でいろいろ問題が起きておりますので、もしできますならば
大藏省
の
關係局長
をここに呼んでいただきまして、この問題についてなおよく聽いてもし
課税
されるようなことがありますならば、この問題についてさらに
研究
いたしまして、何らか
處置
をと
つて
いただきたい。これを
委員長
にお願いいたしたいのであります。
青木清左ヱ門
6
○
青木委員長
次の
會議
に、
内藤
君御
要望
の
通り大蔵當局
の
出席
を求めることに
手續
をいたします。 次に
鈴木善幸
君から
かつお節
の
マル公撤廢
に關し
質疑
の
通告
がございます。これを許します。
鈴木善幸
君。
鈴木善幸
7
○
鈴木
(善)
委員
今
囘加工水産物
につきましても
價格
の新しい制定を見たのでありますが、本
委員會
におきまして
魚價
、
竝びに配給統制
に關する問題が取上げられて、主として
鮮魚
の
公價
についてでありましたけれ
ども
、本
委員會
としてその
決定
を
政府
に
通告
をいたし、これが
實施
を強く
要望
いたしてお
つたの
でありますが、その
魚價
の基準に對する二つの強い
付帶事項
がつけられておるのであります。ただいま取上げました
かつお節
の
價格撤廢
に關連いたします點は、
家庭配給
の
對象
にならないところの魚はこれを
價格統制
からはずすべしということが決議されておるのであります。このことはただに
鮮魚
だけでなくて、
加工水産物
に對しても同様の觀點に立
つて
審議決定
を見たのでありまして、ただいま取上げました
かつお節
、あるいは
乾のり
というようなものは
家庭配給
の
對象
にならない。いわば
嗜好品
に屬するものであります。ただ
のり
とちがいまして、
かつお節
の場合は、その
原料
が
鮮魚
として
配給統制
される
製品
でございますから、
のり
のようにこれを
簡單
に取扱うことができない
事情
にあると思うのでありますけれ
ども
、その點は
鮮魚
として
出荷
されるものにつきましては燃油の
リンク等
の
措置
が講ぜられており、
かつお節
の
原料等
にまわるものにつきましては
リンク
の
對象
に相な
つて
いない。また現在のような
製氷冷凍
の施設が非常に少い。あるいは
輸送力
が極度に逼迫してきておるというような
實情下
におきましては、大漁の際にどうしてもこれを
製品
に落すというような、やむを得ざる
措置
を講ぜざるを得ないのでありまして、こういう面からも
かつお節
の
價格
を、その
生産
ができないような現在の
價格
にくぎづけをしておるということは、魚の處理の上からもきわめて
不適當
なことであると思うのであります。從いまして、この際
家庭配給
の
對象
にならないのでありますからして、
リンク等
の
措置
によ
つて鮮魚
としての
出荷
計畫はあくまでこれを確保しながら、しかも
かつお節
の
生産
はこれを増強して、
漁業生産
の上によい結果をもたらすような
措置
を講ぜられることが必要であろうと思うのであります。かかる
意味
におきまして、現在の
公價
はこれを
撤廢
されんことを
要望
する聲が非常に強いのであります。これに對して
政府當局
の御所見を承りたいと思います。
石原圓吉
8
○
石原
(圓)
委員
關連いたしますから、私の
質問
も併せてお願いしたいと思います。
かつお節
の
價格撤廢
につきまして、別の面より
局長
の考慮を煩わしたいと思うのであります。それは
戰前
よりすでに
漁船
の數が殖えて、現在約倍に
なつ
た。それがやがて
關係方面
の
建造許可
に對する方針によ
つて
、すでに私は
終戰前
の三倍以上のトン数になるであろうかと豫想されるのでありまするが、さような莫大なる
かつお漁船
ができた。現在ではそれらの
建造船
がことごとく
漁業
に從事していくことにな
つて
はいないが、これは本年の
漁期
の
關係
もありまして、たくさんの
かつお
はとれないが、
來年
の三月ころからは非常な
數量
を漁獲することになるであろうかと思うのであります。しかるに
製氷
の方は少しも増加しない。私はこの
間中休み
を利用いたしまして、
長野縣
の
天然氷
の
製産地
の大
部分
を見てまわ
つたの
でありますが、その
關係
もなかなか明年の
漁業用
の氷を緩和するところにはいかないような情勢にあります。
政府
が相當この點に助成をするとか、便宜を與えたならばいくらかの緩和はできると思うのでありますが、たいした見込みはないのであります。そうしたならば
來年
の
かつお
の
漁期
にな
つて
、夏季に向い暑くなりつつ量が多くなるこのときに、海外についた
かつお
は大
部分鮮度
を落としているだろうと思う。すでにつりに行くときにも
つて
いく氷がないのでありますから、それを濱へも
つて
きて陸揚げするときには、すでに
鮮度
が非常に落ちている。これは爭うべから
ざる事實
になると私は思うわけであります。そのときに
生鮮漁
で大都市へ運ぶということは、實際において行えないことである。どうしても
加工
しなければならない
實情
になると斷定してよいと思います。こういう場合に
價格
を拘束してやることは、歸するところ
加工業者
を通じての
やみ商人
に
利益
を壟斷させるのみであ
つて
、
生産者
の方には何らの
利益
があがらない。こういうことにな
つて
、私は非常に多くの
漁業
を休まなければならぬ
漁船
がでてくると思うのであります。こういう點からも、
かつお節
の
價格
を
撤廢
して、
生産者
、
加工業者
にゆとりを與えると同時に、
せつかく
と
つて
きたものが腐敗に傾くというおそれのないようにすることが、非常な急務でないか。それをすることによ
つて漁業者
は勇んで、元氣を出して
漁業
に勵むことができると考えるのであります。
生鮮漁
としての
配給數量
を確保するためにある線を引くことは必要であるかもしれませんが、ある程度のものを
かつお節
にするには、どうしてもこの
價格
を
撤廢
せねば、中間の
不正業者
に
利益
を與えるのであ
つて
、とうてい健全なる
かつお漁業
の發達をみるとはできないと考えるのでありまして、これも併せて
局長
の御
意見
のあるところを承
つて
おきたいと思うのであります。
藤田巖
9
○
藤田政府委員
この
かつお節
の
公定價格
を
撤廢
するかどうかという問題は、これは實は非常にむつかしい問題でありまして、これは私
ども
の内部でも率直に申せば贊否両論あります。これはおそらく人によ
つて意見
が異なる問題でないだろうかと考えております。ただ私
ども
として多少
心配
をいたします點は、
のり
と違いまして、
かつお節
は
原料
の
かつお
は
公定價格
で抑えられておる。それからなまりはやはり
公定價格
で抑えられておる。
かつお節
だけこれをはずすというふうになりました場合に、その間に
價格
を完全に守
つて
いく點について缺陥が生じてくるのではなかろうか。そういうことが私
ども
の
心配
であります。それからまた
かつお節
をつくる人と、現實に
かつお
を
生産
する人とは大體において別であります。
從つてかつお
の
漁業者
は結局
マル公
でそれを
製造業者
に渡す、つく
つた人
はそれを自由な値段で賣る、こういうことにな
つて
くるのであります。
從つてかつお
を
生魚
のままで
出荷
する場合には、
リンク
の油がある。
かつお節
の
原料
で出します場合は
リンク
の油が、かりにない。これは、現在は地方的に
リンク
もや
つて
おる
建前
でありますが、それはおそらく
リンク
もできておらないと思いますが、
リンク
もないということになりますと、
かつお
の
生産者
がはたして
公定價格
のままで
かつお節
の
製造業者
に
原料魚
を渡すかどうかということが、やはり問題に
なつてこよう
かと思うのであります。いきおいそういうふうな點から
鮮魚
に對する、
かつお
に對する
價格保持
の問題、あるいは
なまり節
に對する
價格保持
の問題というふうなものが崩れてくるおそれはないだろうかということが、私
ども
としては懸念される點であります。しかしながらこの問題は、
撤廢
をする
意見
についてもいろいろもつともと考えられる點もあると思います。私
ども
といたしましては、現在非常に迷
つて
おります。なお
關係各方面
の
意見
を聽くために、いろいろ準備をいたしておる次第であります。しかしながらそういうふうな
事情
でございますので、これは
愼重
に
研究
をいたしませんと、やはり
生鮮漁
の
價格
の保持の問題にひびを來す問題になりはせぬかということを、私
ども
は
心配
をいたしております。
石原圓吉
10
○
石原
(圓)
委員
ただいまのお答え、
かつお
そのものには
公定價格
がある。しかるにその一部を
加工
する場合に一つの御
杞憂
があるようでありますが、現在におきましても、
漁業者
が
加工業者
に對して
委託加工
をするということは、そうたくさんはないけれ
ども
や
つて
おる所は相當あると思うのであります。それからまた
加工業者
と
漁船
と
共同加工
をや
つて
おるところもあると思うのであります。それから今後の
體制
としては、
漁業者
が直接
加工場
をもち、または
加工業者
との完全なる協調によ
つて加工
をしていくということが
體制
にな
つて
おるようであります。少くとも
明年度
は
漁船
の船主、いわゆる
乗組員等
が、
一貫作業
の形で
加工
をやるという傾向が著しく認められるのでありまして、そういうような
共同加工
の點、
委託加工
の點、または直營
加工
の點等を考えまする時に、
局長
の御
心配
にな
つて
おることは、全然私
ども
においてはその必要はないと考えておる次第であります。
藤田巖
11
○
藤田政府委員
ただいま
石原
さんの
お話
もございましたが、全體的に考えてみまして、やはり
かつお節
の
製造業者
というものと、
かつお漁業
者というものは別なものが多いのであります。もちろん
かつお節
の
公定價格
を
撤廢
されるような場合には、そういうふうな
形態
が出てこようかと考えております。しかしながら現在でも
かつお節
は相當品質の
惡いも
のがたくさん出てまい
つて
おります。非常にやわらかい
惡いも
のがたくさん出てまい
つて
おります。われわれの
心配
としては、もしも
公定價格
をはずした場合に、
なまり節
には
公定價格
があるが、
かつお節
にはないというふうな場合に、
かつお節
ももちろん非常によい
種類
のものも殖えるであろうと思うのでありますけれ
ども
、同時にまた惡い
種類
の
かつお節
もできてき、それが
價格
がないということで、いろいろなまりなりあるいは
かつお
の
鮮魚
の
價格
に
影響
を及ぼしてくるというふうなことも、十分これは考えなければならぬのじやないかと、その點が私
ども
としては一番
心配
をしておる點であります。なおこういうふうな問題については、もう少し私
ども
考えさしていただきたいと思います。
鈴木善幸
12
○
鈴木
(善)
委員
ただいま
藤田局長
の御説明もございましたけれ
ども
、今の
かつお節
の
製品
に、非常に規格の惡い、いかがわしいものが出まわ
つて
おるということは
事實
であります。これは
局長
の御説とは逆に、われわれとしては、
生産上相當窮屈
な
價格
に
かつお節
の
價格
がくぎづけされておるから、できるだけ
乾燥等
も落して、
目方本位
でこれをやるというような、そこに非良心的な
製品
が出るのではないか。むしろ
局長
の御説とは反對に、
公價
を
撤廢
いたしまするならば、取引においてはよい
品物
と惡い
品物
とはおのずからそこに
價格
差が大きく出てくる。そこに良心的な
製品
が出まわり、むしろ逆の結論が出るのじやないかと思
つて
おります。この點は御
杞憂
の點、いろいろ
鮮魚
の
出荷等
に對して
影響
があることも考慮いたされるのでありますけれ
ども
、これは
鮮魚
の
配給統制
の面で
政府
において御操作願うこととして、
家庭配給
の
對象
にならないああいう嗜好的な
製品
でありまするから、できるだけ
統制撤廢
の御
處置
をとられんことをお願いをしたい。こう思うのであります。
藤田巖
13
○
藤田政府委員
くどいようでございますが、
鈴木委員
の
お話
でございました
公定價格
が
撤廢
されれば
——從來安
く抑えられているためにいい
品物
ができなか
つた
。
從つて公定價格
が
撤廢
されれば、良心的にいい
品物
ができてくるという
お話
でありましたが、これはそうであろうかと思います。しかしながら同時にまた惡い
品物
は絶えないと考えます。結局いい
品物
もでき、惡い
品物
もやはりできてくる。そしてその惡い
品物
の
公定價格
が
撤廢
されているということが、やはり
なまり節
なり
かつお
の
生魚
の
價格
の
統制
に惡
影響
を及ぼしてくるのじやないだろうかということを、私
ども
としては
心配
しておるわけであります。
石原圓吉
14
○
石原
(圓)
委員
もう少し
局長
さんに申し上げておきたいのは、最近に
かつお節
のできの惡いということは、結局船が
岸壁
に著いたときに
鮮度
が落ちておる。そうしてそれをまた運搬するのには非常に不便を感ずる。そこで
生鮮漁
というものに渡さなければ
リンク
の油は何ももらえない。そういうようなことから
漁船
は非常に魚を處理することに——傷んでおるのにかかわらず、なお
あと
の
漁業
をやりたいがために、躊躇したり迷
つた
りして、結局やむを得ず傷んだものを節につくるという結果にな
つて
いたのが大
部分
であります。今年でも一艘の船で、
鋼船農林
型では二
萬貫
以上積んでくるのであります。その下積にな
つて
くるものは氷が十分やれませんから、もう
岸壁
に著いたときに傷んでおる。少くとも千貫や二千貫を積んでもどる船ならば全部新しいのでありますけれ
ども
、一萬五千貫、二
萬貫
と積んだならば、その壓力だけでも下の方は傷む。それらのものを節にせずに
鮮魚
に渡そうというても、これは實際
鮮魚
として食糧にはならないような
状態
にな
つて
おるわけでありまして、今後
鮮度
を落すということは、氷のないということとにらみ合して、その點が非常に
心配
になる點でありまして、
從つてかつお節製造
にむしろ
鮮度
の落ちるものを速やかにやらする途をあけるということにせなければならぬ。それはどうも
統制價格
の
撤廢以外
に途はないと、こう私
ども
は考えておる次第であります。
藤田巖
15
○
藤田政府委員
なおこの點は私
ども
もいろいろな見地からひとつ
研究
をしてみたいと思います。 —————————————
青木清左ヱ門
16
○
青木委員長
次に
漁業權
に關する
國政調査承認要求
の件を議題といたします。
水産業
の基礎をなすものは
漁業權
であるということは
各位
のすでに御
了承
のことであります。しかもいま日本の
漁民
が、今後
漁業權
がいかなる方向に轉換さるるであろうかということについて、深甚なる注意を拂
つて
いるわけであります。この
委員會
といたしましても、
漁業權
のあり方については相當
調査
討議しなければならないと考えております。しかし仄聞するところによりますと、
政府當局
におきましても、
漁業權
の
最終
の
形態
につきましては、
意見
がまだ確定しておらない模様でありまするが、われわれ
委員會
といたしましても、
政府
と協力して最も理想的な
漁業權
の
形態
をつくり上げることに努力いたしたいと考えます。よ
つて漁業權
に關する
國政調査
を
衆議院議長
に要求いたしたいと思うのでありまするが、いかが取りはからいいたしましようか。ちよつと
速記
を止めて……。 〔
速記中止
〕
青木清左ヱ門
17
○
青木委員長
それでは
速記
を始めてください。
宇都宮則綱
君。
宇都宮則綱
18
○
宇都宮委員
さつき水産委員長
から
お話
のありました水産問題に對する
國政調査
に對しては、全面的に贊意を表するものであります。と同時に、私はそれに加えて、ここに
動議
を提出したいと思うのであります。それは今日までの
水産業界
をつぶさに
研究
いたしますると、すでに
漁船
のごときは
戰前
よりもさらに多くな
つて
いるというような
水産局長
の
お話
でありまするが、實際をみますと、その多くな
つて
いる
漁船
が、一向實際に働いておらないというような
事實
があるのであります。たとえば最近の
やみ成金
とか、あるいは新興の
成金連中
が底引網とか、あるいは
かつお
、まぐろの船とか、何々會社というものをつく
つて
は、
漁民
にあらざるものが
漁業權
を侵害しているというような
状態
を各地に見受けるのであります。そこで私は
農地改革
の問題になら
つて
、
小作人
に土地を
買上げ
て渡すというような大改革を
農地
はや
つて
おるのでありますが、
政府當局
も、
漁民
にあらざる者の
漁具
その他の器具を
買上げ
て、そうして眞に
漁業
に從事して働く者に、これを分配するというような制度を設けていただきたいと思うのであります。それについては小
委員會
をつく
つて
、そうしてこれが
調査
をいたしていただきたいと思うのであります。この
意味
において、
隱退藏物資
と同じ
意味
の
調査委員
を設けることを、ここに
動議
として提出するものであります。
青木清左ヱ門
19
○
青木委員長
ただいま
宇都宮
君の
漁船
、
漁具等
の
活用
に對する御
意見
でありますが、これは
漁業權
の問題と非常に關連する點があると存じますから、
漁業權
の
國政調査
に關連してこの問題を取扱
つて
いきたいと思います。また小
委員會
を設けるという問題も、まず
漁業權
の
國政調査
に對する
議長
の
承認
を得ましてから、皆さんにお諮りいたしまして、この問題に關する今後の
取扱い
について十分御協議し、また
愼重
を期していきたいと考えております。この點でどうぞ御
了承
を願いたいと思います。
宇都宮則綱
20
○
宇都宮委員
承知いたしました。
青木清左ヱ門
21
○
青木委員長
御異議がなければ、
議長
に對して
漁業權竝びに漁船
、
漁具
の
活用等
はもちろんこれに含めますが、これに關する
國政調査
の
承認要求
を提出することに
決定
いたします。 —————————————
石原圓吉
22
○
石原
(圓)
委員
過日
水産廳
の問題につきまして、
安本長官
との會見を要求しておいたのでありますが、これに對する
經過
はどうな
つて
おるでしようか。なおまた
農林大臣
と
運輸大臣
とが
水産廳
の問題につきまして
折衝
するという内容にな
つて
おると信ずるのでありますが、それらの
水産廳關係
に對する今日までの大體の
經過
を
簡單
にお述べ願いたい。
青木清左ヱ門
23
○
青木委員長
水産廳設置
に關しましては、それぞれ
關係方面
と
委員長
、小
委員長
、その他の
委員諸君
と協力いたしまして
折衝
いたしておりますが、大
體當初悲觀的
な
雲ゆき
でありましたが、現在ではその曙光が見えてきたようにも感ずるのであります。
休會明
けと同時に、
委員長
といたしましては、
委員各位
の御協力を得まして、
關係方面
との
折衝
には十分の努力をいたす覺悟でおります。なおただいまお尋ねの
安本長官
とは、今日零時三十分からのこの
委員會室
において會見することにな
つて
おりますから、どうか
委員諸君
もお立會いが願いたいと思います。なお
農林大臣
とは去る十六日の午後一時、
政府委員室
において會見いたしましたが、われわれが
要望
しております、まず
政府部
内において
水産廳
の設置に對するその根本的な暗礁をなしておる
漁船行政
の移管につきまして、
政府
の
機關
の間に
意見
が對立しておるようでは、はなはだ前途に支障を感ずるという
建前
から、
事務官僚
との間には、もうすでに
折衝
の
行惱みの項点
に達するのであるから、今後は政治的な
折衝
にまつ以外方法がないというので、
農林大臣
と
運輸大臣
と直接會見して、この問題に對する政治的な
解決點
を見出してもらうように
要望
いたしておきまして、その結果を拝聽するために
農林大臣
と私とが會見いたしたのでありますが、その結果は、
運輸大臣
が出張先から當日やつと帰
つて
來られたような
状態
でありまして、まだ兩大臣の會見の機會に至
つて
おらない模様でありますので、來週草々までに、その
折衝
の結果を
委員長
に報告してくるような申合せをいたしまして、
農林大臣
とはわかれたような次第なのであります。右御
了承
をお願いします。 —————————————
青木清左ヱ門
24
○
青木委員長
次に本
委員會
に付託されておりまする
請願
の審査を開始いたします。 一 鴛泊村に
漁港
築設の
請願
(
坂東幸太郎
君
紹介
)(第一六號) 二 稚内町字抜海に
船入澗築設
の
請願
(
坂東幸太郎
君
紹介
)(第一八號) 三 奈良尾
漁港
修築に關する
請願
(
西村久之
君外二名
紹介
)(第九二號) 四 臼尻
漁港
修築に關する
請願
(川村善八郎君
紹介
)(第一〇八號) 五 飯岡町に船溜工事施行の
請願
(寺島隆太郎君
紹介
)(第二〇六號) 六
斜里漁港修築竝びに斜里川河口改修
の
請願
(永
井勝次郎
君
紹介
)(第二五七號) 七
濱坂漁港修築
に關する
請願
(
後藤悦治
君
紹介
)(第二七〇號) 八
丸山漁港修築
の
請願
(
原健三郎
君
紹介
)(第三二二號) 九
柴山漁港改修工事施行
の
請願
(
小島徹三
君
紹介
)(第三六〇號) 一〇 仙法志村に
船入澗築設
の
請願
(
坂東幸太郎
君
紹介
)(第三六八號) 一一
大津漁港修築
の
請願
(
菊池豐君紹介
)(第三六九號) 一二
牛深漁港修築
の
請願
(
園田直
君外一名
紹介
)(第三七八號) 一三 苫前村
力晝
に
漁港
築設の
請願
(
坂東幸太郎
君
紹介
)(第四〇〇號) 一四
小串漁港
築設の
請願
(
西村久之
君外二名
紹介
)(第四〇四號) 一五
佐尾船溜修築費國庫補助
の
請願
(
藤原繁太郎
君
紹介
)(第四七六號) 一六
廣田漁港修築工事繼續施行
の
請願
(
小澤佐重喜
君
紹介
)(第四九五號) 一七
雄武
村に
漁港
築設の
請願
(
飯田義茂
君外一名
紹介
)(第五三七號) 一八 燒尻村に
漁港
築設の
請願
(
坂東幸太郎
君
紹介
)(第五四七號) 一九
式見漁港浚渫
に關する
請願
(
北村徳太郎
君外一名
紹介
)(第五五五號) 二〇
雄武
村に
漁港
築設の
請願
(
坂東幸太郎
君
紹介
)(第五七五號) 二一
廣田漁港修築工事繼續施工
の
請願
(
志賀健次郎
君
紹介
)(第五八九號) 二二
鹿折
村を
氣仙沼漁港修築
計畫 地域に編入の上埋
立工事施行
の
請願
(
佐々木秀世
君
紹介
)(第五九五號) 以上二十二件を一括して議題に供します。本件は
漁港
に關する小
委員會
に移して
愼重
審査することにいたしたいと思います。 なお
請願
書の審査方針についてお諮りいたしたいと思います。御承知の通り新國會においての
請願
の審査は最も
愼重
を期することとし、いやしくも採擇した以上は、必ずこれが實現の方途を講ずることといたし、これがためには、
請願
の内容に應じて、必要あるときは
委員會
において法律案を起草、提出することもあります。また豫算的
處置
を必要とするものについては、必要により豫算
委員會
と連合審査會を開く場合も當然起り得ると思います。なおあらゆる角度からの
愼重
審議
を要しまするので小
委員會
においてこれが審査を行いなお本
委員會
において繼續審査いたす場合もありまするが、いずれも採擇、不採擇、その他の
決定
については、しばらく留保いたしておきたいと思います。この點御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
青木清左ヱ門
25
○
青木委員長
御異議なければ以上二十二件は小
委員會
に付託し、なお審査の方針につきましても、ただいまのごとき
處置
をいたしたいと思います。さよう
決定
いたします。 —————————————
青木清左ヱ門
26
○
青木委員長
次に本
委員會
に付託されました
陳情書
を議題に供します。 一 魚の
統制撤廢
に關する
陳情書
(福島縣相馬郡加藤吉太郎提出) 五
魚價引上等
に關する
陳情書
(佐賀縣水産會福會長原口熊一)(第一三三號) 六
生鮮魚介
の
配給促進
に關する
陳情書
(神戸商工
會議
所會頭菊池吉藏)(第一七四號) 八
魚價引上竝びに統制撤廢
に關する
陳情書
(西日本水産協議會福岡縣
水産業
會長
理事
田村延一外八名)(第二七九號) この四件を議題に供します。この四件は
魚價
竝びに集荷配給機構に關する小
委員會
に付託して審査を繼續することといたしたいと思いますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
青木清左ヱ門
27
○
青木委員長
御異議なければさように
決定
いたします。 —————————————
青木清左ヱ門
28
○
青木委員長
次に日程第七、
式見漁港浚渫工事施行
に關する
陳情書
、長崎縣西彼杵郡式見村長高守正俊外四名、第二五六號、これは
漁港
に關する小
委員會
に付託して
審議
を繼續したいと思います。御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
青木清左ヱ門
29
○
青木委員長
御異議なければさよう
決定
いたします。 これにて休憩いたします。 午後零時十五分休憩 ─────・───── [休憩後は
會議
を開くに至らなか
つた
]