○
河野(通)
政府委員 ただいまの
旱害の問題につきまして、
大藏當局として考えておりますところを申し上げてみたいと思います。本
年度旱害の
實情に即しまして、できるだけのことはいたしたいということで、かねがね配慮いたしてお
つたわけでございますが、なにぶんにも
財政の
状況が御
承知の
通り非常に窮屈なために、今囘の
追加豫算第七號におきましても、
旱害關係の
復舊の
經費といたしましては、
公共事業費のうち、ただいま
開拓局長さんからの
お話の
通り、約五千
萬圓程度を計上するに止めなければならぬということに相
なつた次第であります。今後におきまする見透しにつきましては、歳入及び
豫備費餘裕等を考慮いたしまして、できるだけ考えてまいりたいと思うのでありますが、ごく簡単に申しまして、現在までに提出されております
豫算は、補正第八號まででありますが、第八號以下におきまして、九號あるいは
事務の
都合上十號というものが出ることになるかと思いますが、それと今後
豫備費で出さなければならぬもの、及び次の
国會において二十二
年度の
追加豫算として御
審議をいただかなければならぬものとを全部食つてしまい、しかも新しいできるだけの
財源を見つけまして、これで賄い、すつからかんになるまで
財源を出してみて、それに對する現在まで豫定されております
要求額を入れますと、大
體要求額が
財源に對して約三倍強に上がつております。
ちよつと
具體的數字を申し上げることは差控えさしていただきたいと思いますが、そういう
状況でありまして、もちろん三倍強に上がつております
要求額に對しましては、
財政の
状況から見まして極力壓縮はいたすつもりでありますが、そういうような
財政の
現状からみまして、この
旱害の
方面に割き得る金額がどの
程度出てまいりますか、相
當皆様方に御満足していただけるような結果が得られるかどうかを、非常に實は遺憾ながら疑わしく存ずるような次第であります。
事情は十分にわかつておりますので、極力
財政の
状況とにらみ合わせまして、考えてまいりたいと思つておりますが、ただいまのところでは、今申し上げましたような
財源の
關係等からにらみ合わせまして、的確なお答えを申し上げることのできぬことをはなはだ殘念に思います。