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野上健次君 私は
大分縣東國東郡の竹内津港を
國營港にしていただき、さらにこれが
改修工事をせられんことをお願いするものであります。この
竹田津港というのは、大分縣國東半島の突端にありまして、周防灘中部におけるゆい一の
避難港ともいうべきであります。地理的に申し上げますと、西は四十海里を距てて關門海峡に接し、東は室津、上ノ關に至る、その間最も安全な船舶の
避難港と言えるのであります。しかるに近年ようやく港内に砂泥などが堆積してまいりまして、船舶の碇泊に危險を感じ遭難またしばしば起るというような
状態であります。殊に今日船舶の建造きわめて困難な事情のもとにおいて、船舶保護の見地より、これが
改修は一日もゆるかせにすることのできない
状態であります。しかしてこれが
改修はとうてい一町一村の力のよくするところではないのでありまして、ここにぜひとも
竹田津港を
國營港として
指定していただきまして、これが
改修をせられんことを切にお願いする次第であります。なお近年におきまするところの暴風雨の被害によりまして、たとえば
昭和十七年、十九年、二十年と相次いで起りました大暴風雨において、灣内に沈没しているところの船舶は實に十數隻でありまして、また漁船の破損、岩壁の決壊等もはなはだしいものがあるのであります。
竹田津港の
避難港としてのその存在の必要性、竝びに近時
内海航路においてこうした
災害相次いで起るときに、ぜひともこれを未然防止するために本
請願の
趣旨をおくみとりくださいまして、
委員會におきまして愼重御審議の上、ぜひとも御採擇あらんことを切にお願いする次第であります。