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山口(六)
委員 一應ごもつともなようにも拜聽できるのでありますが、何にいたしましても、こうした寒さに向いまして、都市においてはもちろん、殊に
東京近郊の
水害地におきましては、
燃料に關する限り、非常な窮屈であることは、たれもが明瞭に辨えている
事實であります。しかも
生産地には、こうした非常な
滯貨があるというような現状でありまして、この
輸送問題は、ただに
燃料の場合のみではありませんで、今日
日本が
再建の
關頭に立ちまして、しかもこうした細長い領土におきまして、それぞれ
生産を異にしている
物資で
各地に散在するのでありまして、そうしたあり方からいたしまして、こうした
物資の交流、また多くの人々の
交通が
當然行われるのでありまして、
從つて日本の
再建のためには、ある場合におきましては、二、三最重要の
物資等の
生産に、非常な
努力をされることもちろん必要でありますけれ
ども、それに竝行いたしまして、あるいはむしろそうした政策に
輸送というものがある場合においては優位を保つべきではないかと思う。そうした面におきまして、こうした問題は何とい
つても興味というか、感じが薄いものでありますから、
政府においても、ややもするとないがしろにするのきらいなしとしないと思うのでありますが、少くともこうした
再建日本の
關頭に立
つて、
物資の
各地の
生産の
少い事實と、しかも一面においては、ある
地方においては、そうした
物資が堆積しておる。こうした現實の面に立
つて、
輸送問題は、どうしても
從來の
政府のやり方をさらに百八十度考えを轉換いたしまして、むしろこうした重點
生産よりも優位に置いた
輸送政策があ
つてしかるべきだと思う。こうした問題は、どうぞ
委員長におかれましても、
運輸省、
商工省、農林省、そうした首腦部の御意見と合せて、總理の見解を適當の機會に質されまして、何らかの方法において、そうした強力な
方針といいますか、政策のありやなしやにつきまして、御囘答をいただけば、非常に仕合わせであります。