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大矢委員 次に私は、この問題は最も重要であるから、先に取上げたのでありますが、先月の十一日に
淵上さんから
總理大臣片山さんにお尋ねしたときに、この
法案を一
體増産目的が達せられれば中止する
意思がないか、あるいは三年という
期限を切
つておるが、それまでに
目的が達成されるならば、いわゆるもつと年限を短くする
意思がないのかという
質問があ
つたが、これは一昨々日ですか、生
悦住さんがお尋ねに
なつたときにも、そういう
意味の
質問があ
つたようであります。また
岡田委員から、五箇年計畫を立てておきながら、三年とした
理由いかんということの
質問に對して、五箇年計畫をしているが、
政府は大いに頑張
つて三年間に
目的を達するような心構えでや
つているのだ、だからとりあえず三年とした、これは
閣議の
決定だという
答辯が
大臣からあ
つたのであります。十月十一日の
片山首相の
答辯によりますと、
増産ができればできるほどこれを繼續するのだ、こういう
答辯がありました。一方
原則的には三年ということをきめておきながら、
増産目的が達せられればなお繼續するのだというところに、私は非常に
答辯の間に
食い違いが生じていると思うのであります。ことにまたこの
法案の最後に、「
經濟事情により特に必要があるときには、これを延長する」とあるが、この
經濟事情は何かということについても、私にはよく明らかでないのであります。私はなぜこれを重要視して今尋ねるかと申しますと、この
法案が
業者にも、
勞働者にも、あるいは三者的にみても、どうも十分の支持を得ない
理由はそこにあると思います。先日の
公聽會において、
業者竝びに勞働者の間に、
政府が山に對する
認識がいかに
淺いかということを、
増産に
信念のない
一つの
理由としてこれをあげている。山は二年や三年ではたして
效果であるのかどうか、こういう畫期的な
一つの
管理をやろうとする場合に、三年と
期限を
切つたのは、私どもにはどうしても納得ができない
一つの問題であります。これは
原案をつくる當時から、四黨の政策協定なり、あるいは三黨のその後におけるいろいろな
話合があ
つて、
最初の計畫よりか相
當ギヤップのあることも私は想像できますけれども、しかしながら、三年と切
つたことが、たが暫定的にや
つて見ようというあまりに
信念のないやり方である。しかも山の事業が三年くらいで
效果があがると思うことが、いかに山に對する
認識が
淺いかということが、これは
玄人筋から
現場の
人たちことごとく、あるいは第三者としても、そういうことを
考えるがゆえに、この間の
公聽會においても、各
方面からの
意見の一致した點であります。ほかの點は大抵それぞれ相違がありましたけれども、一致してこの
法案がいかに
信念のない
法案であるかということの疑いをもつ
一つの
原因とな
つているのは、これを三年としたことについての批判が相當に強く行われておりますから、この
機會にざつくばらんに、實はこう思
つていたけれどもこういうことに
なつたのだ、先日
勞働大臣から、勞働協約の問題、爭議行為の問題、さらに
責任の問題、そういうことについても
自分はこう思
つたけれども、どうも勞働省の方でいろいろ法規の
關係上いかなか
つたのだという、率直な正直な
答辯をすることが、私は各
委員をして
簡單に納得せしめることであると思いますから、私はこういう三年と切
つた問題についても、率直に、一體山というものをどういうふうに
考え、しかも三年ではたしてこの
目的が達するのか、また達しない場合にはどうするか、あるいは
片山さんの言うように、これが
目的通り増産すればなお繼續するのだというのか、いずれかはつきりこの
機會に御
答辯を願いたい。それによ
つて、山あるいは
現場の
人たちが、これを十分に解釋し理解することができると思うのであります。率直にお答え願いたいと思ます。