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前田(正)
委員 大體以上をもちましてこまかい點は
質問を終らせていただきたいと思います。最後に結論的に
質問をいたしまして、
大臣の方針をいろいろとお
聽きしたいことがあります。私はまず第一にこの問題について
考えなければならぬことは、基礎原材料でありますところの
資金資材、こういうものを
政府が優先的に斡旋せられるということは、非常に結構であります。しかしこういうことをしていきますと、中小
企業整備問題等がどうしても出てくる。ところが輸出等によりましては、中小商工業に期待しなければならぬ。あるいはまた最近國會にも出ております經濟力集中排除
法案等によりましても、この細分割という問題があります。さらに
日本のこれからの
行き方に、農工一體というような問題もありまして、この兩方とも
日本においては必要性がある。この必要性に對してこれを調和していくのが
政府の
立場でありまして、殊に商工省がその擔當にあられるわけでありますが、商工省は一方には
自分の管轄下の國管をも
つており、一方には全産業の
監督指導育成をしていかなければならぬ。こういうことにな
つてきますと、この點についていろいろと一方的な傾向が出てきまして、相當の批判や非難が出てくるのではないかと思われるのであります。このことはそういうことはないとお言いになるかもしれませんが、實は現在運輸省は省營自動車と民營自動車との問題、あるいは省線と私鐵との問題におきまして、いろいろ民間側から
監督官廳として、またその
實施官廳といたしまして、兩方の部面に對して相當民間から非難を受けておりまして、なかなかスムーズに
仕事がや
つていけないという問題が相當あるのであります。商工省といたしましては、こういうことがもし
實施された場合には、國管の問題とその國管の問題に伴いまする
企業整備、中小工業の問題、あるいは
自分の傘下にある國管と、一般の民間
事業との
調整ということに對して、御自信がおありになりますかどうか、この點をひとつお伺いいたしたい。