○平井(富)
政府委員 國管を實施する
一つの
理由として、資金、資材等の供給の圓滑ということにも役立ち得るということを
考えておるのであります。その方法といたしましては、まず第一に
考えなければならぬのは、資材計畫というものが、現在においても、大體安本の計畫を中心にして運行されておるわけであります。その際に設定されます計畫が、現地の
生産と密著いたしました機關によ
つて設定されることが、現場の實情をそのまま資材計畫、資金計畫に織りこんでいくという點におきまして、從來の報告はとりますが、いわゆる推定も相當入れております。資材計畫、資金計畫よりも、一段と國の
責任において、現場の實情を把握した計畫ということにおきまして、正確さは増しますと同時に、それが同時に資金計畫、資材計畫を設定する場合に、強力に主張されることを
考えておるわけであります。これが第一段の効果であります。第二段は、これらの資材計畫、資金計畫を、いかに實施していくか、こういう問題になるわけであります。實施の面におきましても、現在資金等の借入につきましても、資金計畫が
決定いたされ、それが現實に
炭鑛に流れるまでには、相當いろいろの機關の手を經てやられるわけでありますが、これらの各種の機關が、
國家管理によ
つて一つの現場の
意見等が十分に盛りこまれた權威ある計畫ということになりますれば、その計畫に對する信頼性から、
當然實施上の敏速さが、數段と生れ出てくるものではないか。たとえば資金の點につきましては、
國管を實施して地方
管理委員會等におきまして、資金計畫、資材計畫等を設定することに相なるのでありますが、復金のたとえば支部なら支部、各地方の支部というものが、やはりこの
炭鑛管理委員會の設定する計畫と密著して、從來のように國が計畫を立ててきまる。また復金がそれをあるいは査定するというような
意味の折衡は、省けてくるのではないかというふうに
考えておるわけであります。