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1947-09-30 第1回国会 衆議院 議院運営委員会 第29号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十二年九月三十日(火曜日) 午前十一時二十七分
開議
出席委員
委員長
淺沼稻次郎
君 理事 坪川 信三君
赤松
勇君 佐々木更三君 笹口 晃君 森 三樹二君
安平
鹿一君
吉川
兼光君 工藤 鐡男君 後藤 悦治君 小島 徹三君
山口喜久一郎
君
石田
一松君 川野
芳滿
君 林 百郎君
委員外
の
出席者
議長
松岡 駒吉君 副
議長
田中
萬逸
君 議員
石田
博英
君
事務總長
大池
眞君 ————————————— 本日の
會議
に付した事件
政府職員
に對する一時
手當
の
支給
に關する
法律案
を付託すべき
委員會
に關する件
豫算委員會
の
國政調査承認要求
の件
專門調査員室整備
に關する件 —————————————
淺沼稻次郎
1
○
淺沼委員長
これより開會いたします。
政府職員
に對する一時
手當
の
支給
に關する
法律案
を付託すべき
委員會
に關する件を
議題
に供します。
議長
から右の件について
諮問
がありますので、
事務總長
から
説明
を願います。
大池眞
2
○
大池事務總長
政府職員
に對する一時
手當
の
支給
に關する
法律案
というのが出てまいりました。これは御承知の通り、ただいまは千六百
圓基準
にな
つて
おります。それを千八百圓の
基準
に直すために、九月までその
差額
の二百圓に當るものを一般に
支給
することのできる
法律
であります。
從つて法律
の文面はきわめて抽象的でむづかしうございますが、
簡單
でございますから
ちよ
つと讀んでみますと、
政府
は、この
法律施行
の際現に在職する
官吏
、
官吏
の待遇を受ける者、囑託員、雇員、傭人及び工員で
大藏大臣
の定める者に對し、その者の受ける
給與
の月額の二割乃至十二割に相當する
金額
を一時
手當
として
支給
する。但し、
總平均
一人
當六百圓
を超えてはならない。 前項の規定による一時
手當
の
支給
の基礎となる
給與
、
支給割合
及び同項の一時
手當
の
支給手續
に關し必要な
事項
は、
大藏大臣
が、これを定める。 こういうことでありまして、千六百圓と千八百圓との
差額
の二割ないし十二割に相當する
金額
を一時
手當
として
支給
する。但し
總平均
になりますとやはり一人當り二百圓を超えてはならない。ために九月までに六百圓を超えてはならない、こういうことにな
つて
おります。この
法律案
が出てまいりましたので、この
法律案
をどこへ付託するかということであります。
政府
の方ではどういう
ぐあいにお考え
になりましたか。この
法律案
は
當然豫算委員會
に付託すべきものと
解釋
してお
つたよう
ですけれども、
豫算委員會
が
法律案
を審議する。
豫算
に關連はありますけれども、新しくできた
法律案
を審議することはおかしいと私は考えておりますので、やはり
財政金融面
と見れば
財政金融
でこの
法律案
を審議するか、もしくは千六百圓が千八百圓になるという
一般公務員
の問題であるとすれば、
勞働委員會
にいくか、
勞働委員會
か、
財政方面
の
委員會
か、いずれかにいかなければならぬものと、こう考えております。いずれが正しいか御決定を願いたいと思います。
山口喜久一郎
3
○
山口
(喜)
委員
財政金融
がよかろうと思います。
大池眞
4
○
大池事務總長
原則的にはそう思います。
林百郎
5
○林(百)
委員
政府
が
豫算
にまわすというのは、どういう
理由
ですか。
大池眞
6
○
大池事務總長
政府
の方では、
豫算委員會
に行くものと思いこんだのじやないかと思います。それは前に
でこぼこ調整給與
のときに、
豫算委員會
の
承認
を得たという形がとられましたので、やはりそれと同じように千六百圓から千八百圓になるものだから、
豫算
にいくものだと、こう
思つたよう
でございます。これは誤解があ
つたよう
でございます。もちろん
財政金融
にまいりましても、おそらく
勞働委員會
と
合同審査
の形をとるのではないかと思います。
政府
の方としては至急を要するように
解釋
をして、また附則を見ましても「成立の日から五日を超えない期間内において、政令で、これを定める」というようなことがあるくらいですから、急いでおる法案であることは
内容
でもわか
つて
おります。
淺沼稻次郎
7
○
淺沼委員長
それに關連して伺いますが、
政府職員
一般
給與
の
法律
が出るやに伺
つて
おりますが、それは、もし出るとすれば、
財政金融委員會
ということになりますか。
大池眞
8
○
大池事務總長
そう思います。
石田博英
9
○
石田博英
君 新聞に出たのを見ると、勞働條件に關するものが非常に多い。
大池眞
10
○
大池事務總長
内容
がそういうことになれば、勞働の方にいくと思います。
淺沼稻次郎
11
○
淺沼委員長
ほかに御意見ありませんか。
安平鹿一
12
○
安平委員
これは今、私
豫算委員會
に出席してきたのですが、
豫算委員會
の方にまわしてくれという意見があるのです。
森三樹二
13
○森(三)
委員
本質的には
財政金融委員會
にまわして、
勞働委員會
と
合同審査
すべきだと思うのです。
林百郎
14
○林(百)
委員
安平
さん、
理由
がありますか。
安平鹿一
15
○
安平委員
結局
豫算
を伴うからでしよう。
赤松勇
16
○
赤松
(勇)
委員
給與
のことは
財政金融委員會
が本筋だろう。必要があれば
豫算委員會
と合同したらいいでしよう。
淺沼稻次郎
17
○
淺沼委員長
中心の
委員會
をどこにしたらいいでしよう。このきめ方によ
つて
、
あと
で出てくる
職員
の
給與
に關する件の取扱いが自然にきま
つて
くると思う。それも豫想して
財政金融委員會
に付託すべきものと了承されますか。これは
速記
を止めて話しましよう。 〔
速記中止
〕
淺沼稻次郎
18
○
淺沼委員長
そうするとほかに御意見ありませんか——御
異議
がなければ
財政
及び
金融委員會
に付託することにして、
勞働委員會竝びに豫算委員會
は
合同審査
を希望するということでよろしゆうございますか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
淺沼稻次郎
19
○
淺沼委員長
さように決定いたしました。
石田博英
20
○
石田博英
君
ちよ
つとその場合
あと
の問題はなしですね。
大池眞
21
○
大池事務總長
内容
によ
つて
またそのときにお諮りいたします。 —————————————
淺沼稻次郎
22
○
淺沼委員長
その次は
豫算委員會
の方から
國政調査承認
に關して
議長
から
諮問
がありますから、これを
議題
に供します。
事務總長
の
説明
を願います。
大池眞
23
○
大池事務總長
今お
手もと
に差上げますが、これは
豫算委員會
の方から
調査事項
といたしまして
豫算制度
に關する
事項
、これが八
項目
にわかれております。
豫算案
に關する
事項
として二
項目
、合わせまして十
項目
のものを調査したい。全部皆さんのお
手もと
にまいりませんから、
簡單
に朗讀してみます。 (一)
豫算制度
に關する
事項
1
豫算審議權
の
範圍
2
豫算
の
執行
と
國會
の
監督
3 各
特別會計
の
獨立採算制
、その他 4 中央の
豫算
と
地方豫算
との
綜合的研究
5
公團等
の
政府出資機關
と
國會
との關係 6
豫算
の
作成
と
國會
との
關係及び豫算編成
と
豫算執行機關
の
分離等
7 立法府の
財政監督
に關する
歐米各國
の
權限及び實情
の
調査研究
8 歐米における
豫算
の
作成執行
に關する
調査研究
(二)
豫算案
に關する
事項
1
昭和
二十二年度
豫算
の
實施状況
の監査の件 2
昭和
二十三年度
豫算編成方針調査
の件 それだけあるわけであります。
淺沼稻次郎
24
○
淺沼委員長
これはよろしうございますか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
淺沼稻次郎
25
○
淺沼委員長
それでは決定通り答申することにいたします。 —————————————
吉川兼光
26
○
吉川委員
實は今度の
關東一帶
の
水害視察
はみな
視察
を終えて歸
つて
きましたが、あれはどういうふうな方法で
報告
をやらせますか。
報告書
をとるだけにしますか。それとも何か本
會議あたり
で發言さしてくれというような者もたくさんおりますが……。
山口喜久一郎
27
○
山口委員
報告書
にしてください。
吉川兼光
28
○
吉川委員
それでは
報告書
だけにしますか。
淺沼稻次郎
29
○
淺沼委員長
水害視察
の結果の
報告
は、
報告書
で承るということにして、本
會議
では承らない、そういうことに決定いたします。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
淺沼稻次郎
30
○
淺沼委員長
それでは本日はこの程度にいたしまして、明日は午後一時から小
委員會
を開いて、大體議論になることが大部多いようですから、一應まとめておきたいと思います。 本日はこれで散會いたします。 午前十一時五十七
分散會