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大池事務総長 これはまだ確定的にな
つておるというわけでもございませんので、一應
議長さんと御相談して見透しをつく
つて、今度の
議会に必要なものをここへ並べてあるわけであります。これは
議長が
主計局へ正式に出します前に、
運営委員会の
意見を徴してつくるという
規定にな
つておりますので、
運営委員会の方で御
意見がありましたならばお願いしたいと思
つております。
一ページの
追加予算要求要旨のところで大体のことがわかろうと思いますが、一、第一回
國会、今度の
國会の
開会等に伴い要する
経費、
議員歳費の
増加、これは
議員の
歳費がこの前三千円とな
つておりまして、それが七千円、五千円、三千五百円というふうに直りました結果、それだけ多くなるというのであります。
次は2の
議員特別手当、これは実際を言いますと、先日つく
つていただきました
法律が
通つて、すぐ出すべきものでありますが、その
議員特別手当というのを、
議員の
月額を約二千円、これで五千五百円ということになります。それと副
議長の方が二千五百円、
議長の
月額が三千円、これだけのものを一應
要求してあるわけであります。その
議長等のものは
総理大臣の方と比較をと
つておるわけであります。
それから3の
議員旅費の
増加、これは
應召旅費を現在まで百円と
つておりましたものを、二百円ということにな
つておりますので、倍額に
なつたわけであります。それから
特別日当、これは先日きまりました四十円というものをすでにお
拂いしてありますので、その点を一應ここに
要求することにな
つております。
それから4の
國政調査旅費の
増加、これも
單價百円とな
つておりましたのを、ただいま御
決定になりましたように、二百円ということになりますので、それを
計上いたしました。
証人も同じくそういうことにな
つて、ほかに
汽車賃を
計上したわけであります。
5、
常任委員会の
公聽会に出頭する
公述人の
旅費、これは今までに出ておりません。これを
新規に
通常会の分は本
年度の
追加予算として、一
委員会に五回、四人ずつ、四百二十人、各五日、一日二百円、一應の
標準としてこれだけのものをいただくことにいたしております。
特別会の分は一
委員会を大体一回の
平均をと
つてありますので、二回やるところもございましようし、やらぬところもございましよう、一回四人ずつで八十四人、各五日、一日二百円という
標準のものを
要求いたしました。
6は
常任委員会の
会議費、これは全然新しいものでございまして、各
常任委員会を開きますのにいろいろの
会議の費用がいるということで、
会議費として
新規にどのくらいと
つていいか、なかなかむずかしいと思
つておりますが、約二十一ございますので、二十についての
平均五万円として百万円、これだけのものを
要求するわけであります。これについては今
大藏省等の
意向としてなかなかやかましいことを言い、これは認めるわけにはいかぬというようなことを言
つておるわけでありますが、ごくわずかの百万円ということにして出しておきました。
それから7、
常任委員長の
專用自動車購入費及びこれに伴う
人件費、燃料、これはすでに
購入をいたしておりますので、ここに掲げました。
8は
事務総長給の
増額、これは
議員の
増額とともに今までのものを少し上げてあるわけであります。
10は
廳用経費、
特別会開会及び
議員改選に伴う
必要経費、それから
図書購入(満
鉄政経藏書その他)に要する
経費を見込む。これは
追加予算で
要求するということを前に申し上げて、
大藏省とも
了解済みでございますので、これを
要求したわけであります。
次に
職員待遇改善経費、これは千八百円案になりました結果、必要の分であります。
12、
職員共済組合給與金計上、これは本
予算に
計上漏れの分でございまして、
規定上当然に
計上すべきものでございます。
二の
営繕費の
増加、
衆議院議員会館新営、これは先日ここでおきめ願いましたように、一人でも
つて約八坪ぐらいのものになりますために、非常に大きな、五千坪以上のものであります。從いまして先日これは本
年度内に必ずやるように全部を
計上しろという
お話でございましたが、それで前の方は、二箇年
継続を
本年度全額計上にしてございますが、これは坪数が從來のものならばそれができますけれども、今度一人で八坪ということになりますと、大体約倍ぐらいの大きさになりまして、そこの前の
廣場だけではとうてい足りません。從いましてこれを一箇年に
計上いたしましても、
現実に本
年度いつぱいに行うことは困難でありますから、やはり二箇年の
継続ということにして、ここに
本年度全額計上とあります括孤の中を削
つていただきまして、二箇年
継続ということにしていくほかはないと思います。その
他物價騰貴による
不足額及び
新規分に要する
経費を
計上いたしました。
三、
國会職員待遇改善に関する
経費
1、
超過勤務手当の
増加、これは
労働基準法によりまして時間
外手当及び深夜
手当というものが、
俸給月割の十分の二・五増ということにな
つております結果、これは
最少限度でございますが、二割五分を下らざる範囲においてやるということでございまして、
大藏省の本
年度の
方針は全
官廳一齊に二割五分で抑えるということの
方針のようでございますので、その
方針通りのものを
計上してあるわけであります。それから
当直手當一日三十円、
宿直手当一日二十円、これも
規定通りのものであります。
2の
衞視宿料の
増加、これは
現行はここに書いてありますように、
衞視が五円、
副長が十五円、
衞視長が三十円、ずつと昔からの古い
規定でそのまま來ております結果、これでは
宿料としてものを食うことも、翌朝の
食糧代にもならないという状況でありますので、
衞視の五円というのを百円、
副長の方はそれに色をつけまして百五十円、
衞視長の方は二百円、こういうように
増額をお願いいたしたいと思
つております。これについても
大藏省の方は少し高過ぎるのではないかという
意向をも
つております。
それから3の
衞視の七品料、これは
手袋とか、その他の七品の品物を渡すことにな
つておりますが、現にそういう物がなくて、
現行では月に十八円四十三銭というものを出しております。十八円では
手袋一つも買えないので、これを十倍にいたしまして百八十五円、これでもとうてい間に合いませんけれども、他のつり合い上そう急にということも困難でありますので、一應十倍のものを
計上をしてあります。
4の
特種手当、これは後ほど御決議を願います5の
速記者特別手当、これは現に
速記者が特殊の
技能者であるために
特別手当をもら
つております月に五十円、四十円、三十円と
技能の区別に基いて渡しておりますので、
平均いたしますと四十円ということにな
つておりますが、この四十円というのは、当時一人
平均千円という
俸給時代に約六割もら
つてお
つたわけであります。総額で五百五十円にな
つておりますので、五割五分ぐらいにな
つております。それを千八百円に直しますと、同額七百五十円ということになるわけでありまして、その当時の
俸給と
手当並びに現在の千八百円に基く比率を保
つて手当を
増額したいというわけであります。そこで前にもどりまして4の
特種手当でございますが、先ほど申しました
通り、
衞視には
宿直手当もいただける。七品料のようなものもいただける。
宿料の
増加ももらえる。
速記者の
特別勤勉手当に当るものは、千八百円に合わせて相当の
増額があるということになります。なお、
衞視の方は
被服ももらえる、
職員の方はなかなか
被服ももらえないので何とか方法を願えないかということで、
職員組合等からも強い
要求がございまして、7の
速記者、
衞視を除きました全
職員に對して月に二百五十円見当の
特種手当をお認め願いたいという
意味合いで
要求しているわけであります。これに對して
大藏省の方は難色がございまして、千八百円という
建前から、これだけを認めることはとうてい困難であろうという
意向で、実は
再々交渉中でございます。一應私の方としてはこういうものを
要求したい。その
要求する
意味合いは、今までの各省と
違つて、
議会というものは從來三箇月プラスわずかな
臨時議会ということにな
つてお
つたのが、今度は
議会は
現実に五箇月というものが
通常議会になり、
臨時議会並びに今度の
議会等を加えてみましても、またここに数箇月というものが
議会職員に對して負担が重くな
つている。從來とても
議会の
職員というものは優遇されておらないのでありますから、何とかそういう非常な重労働を仰せつか
つている
職員に対しては、一般の
技能職員と比較して、これくらいのものはあ
つてもしかるべきではないかという
意味合いで、今交渉を読けておるのであります。
それから最後の
議会手当というのは、御承知の
通り他に省でももちろん
超過勤務手当があります。深夜
手当、あるいは時間
外手当ということになるのでありますが、これは各省とも一部分の人に限られている。ここの
議会の者は
一つの
委員会が終るまでほとんど全員が残
つておらなければならぬという実情でありまして、非常に遅くなり、特に公報係りの者は毎日夜中の二時ごろまでお
つて、全部の発送を済まさなければならぬというような事情もありますので、
議会中特に勤労著しい者に對して、何とか、全般的でなくとも、認めてもらいたいという意味で、
通常議会と特別
議会とをわけまして、三十五万円と十五万円というわずかのものでありますが、約五十万円程度のものを
要求しているわけであります。ただいま御
説明申し上げました意味の数字はそれにこまかに出ておりますから、一應ごらんを願いまして、ひ
とつ御研究を願いたい。実は今日も
主計局の方で來いというので係りの者が行
つております。
向うの
意向も、
議会のことは非常に重んじていただいておりますが、各省に対する影響が出てまいりますので、各省と違う特別な意味のものなら認めよう、しかし各省への影響上認められないものは、さらにまた御相談申し上げようという話合いにな
つておりますので、一應このまま
決定していただくのもどうかと思いまして、
向うの話を聽き、また皆さんの御考えの点もお伺いして最後の
決定をいたしたい、こう考えておるのであります。今、一番問題な
つておりますのは、
常任委員会の
会議費、それから7の
常任委員長の自動車
購入費、それから
速記者の勤勉
手当の
増額が多過ぎるということと、それから
特種手当、
議会手当、これらは千八百円に
なつたからには認められないという
意向がありまして、現在もつぱら交渉に当
つているわけであります。