運営者
Bitlet
姉妹サービス
kokalog - 国会
yonalog - 47都道府県議会
nisalog - 東京23区議会
serelog - 政令指定都市議会
hokkaidolog - 北海道内市区町村議会
aomorilog - 青森県内市区町村議会
iwatelog - 岩手県内市区町村議会
miyagilog - 宮城県内市区町村議会
akitalog - 秋田県内市区町村議会
yamagatalog - 山形県内市区町村議会
fukushimalog - 福島県内市区町村議会
ibarakilog - 茨城県内市区町村議会
tochigilog - 栃木県内市区町村議会
gunmalog - 群馬県内市区町村議会
saitamalog - 埼玉県内市区町村議会
chibalog - 千葉県内市区町村議会
tokyolog - 東京都内市区町村議会
kanagawalog - 神奈川県内市区町村議会
nigatalog - 新潟県内市区町村議会
toyamalog - 富山県内市区町村議会
ishikawalog - 石川県内市区町村議会
fukuilog - 福井県内市区町村議会
yamanashilog - 山梨県内市区町村議会
naganolog - 長野県内市区町村議会
gifulog - 岐阜県内市区町村議会
sizuokalog - 静岡県内市区町村議会
aichilog - 愛知県内市区町村議会
mielog - 三重県内市区町村議会
shigalog - 滋賀県内市区町村議会
kyotolog - 京都府内市区町村議会
osakalog - 大阪府内市区町村議会
hyogolog - 兵庫県内市区町村議会
naralog - 奈良県内市区町村議会
wakayamalog - 和歌山県内市区町村議会
tottorilog - 鳥取県内市区町村議会
shimanelog - 島根県内市区町村議会
okayamalog - 岡山県内市区町村議会
hiroshimalog - 広島県内市区町村議会
yamaguchilog - 山口県内市区町村議会
tokushimalog - 徳島県内市区町村議会
kagawalog - 香川県内市区町村議会
ehimelog - 愛媛県内市区町村議会
kochilog - 高知県内市区町村議会
fukuokalog - 福岡県内市区町村議会
sagalog - 佐賀県内市区町村議会
nagasakilog - 長崎県内市区町村議会
kumamotolog - 熊本県内市区町村議会
oitalog - 大分県内市区町村議会
miyazakilog - 宮崎県内市区町村議会
kagoshimalog - 鹿児島県内市区町村議会
okinawalog - 沖縄県内市区町村議会
使い方
FAQ
このサイトについて
|
login
×
kokalog - 国会議事録検索
1947-07-28 第1回国会 衆議院 議院運営委員会 第8号
公式Web版
会議録情報
0
昭和二十二年七月二十八日(月曜日) 午前十一時二十三分
開議
出席委員
委員長代理
理事
土井
直作君
理事
大石
倫治
君 赤松 勇君
佐々木
更三君 吉川 兼光君
小島
徹三君
後藤
悦治君
小澤佐重喜
君
山口喜久一郎
君
石田
一松君 川野
芳滿
君
田中
久雄君
中野
四郎君 林 百郎君
委員外
の
出席者
衆議院
副
議長
田中
萬逸
君
衆議院事務総長
大池
眞君
衆議院庶務部長
山崎
高君 —
——
——
——
——
——
——
本日の
会議
に付した
事件
司法委員会
の
國政調査承認要求
の件
國会附属建築物
の
設計
に関する件
政党法
及び
選挙法
に関する
特別委員会
並びに
海外
同
胞引揚
に関する
特別委員会設置
に関する件
両院
の
議決
が一致しなか
つた
行政調査部顧問就任
の件につき
両院協議会
を求める件 —
——
——
——
——
——
——
土井直作
1
○
土井委員長代理
ただいまから
会議
を開きます。
最初
に
常任委員会
の
國政調査承認
について
議長
から
諮問事項
があります。これを
議題
といたします。
事務総長
から
説明
を願うことにいたします。
大池眞
2
○
大池事務総長
ただいま
議長
の方から
常任委員会
の
調査
の
承認要求
が來ております。これは
司法委員会
において
裁判官國民審査
に関する
事項
を
調査
するものであります。
土井直作
3
○
土井委員長代理
ただいま
國政調査要求
について、
議長
より
承認
を與えてくれということでありますが、御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
土井直作
4
○
土井委員長代理
御
異議
がなければ、その
よう
に決して答申することにいたします。 —
——
——
——
——
——
——
土井直作
5
○
土井委員長代理
次に
國会附属建築物
の
設計
に関する件を
議題
に供します。
事務総長
から御
説明
を願います。
大池眞
6
○
大池事務総長
この前、皆さんの方からいろいろ御
意見
がございましたので、その後計画を多少変更しました。ただいまお配りしました
青写眞
について、
庶務部長
から大体
説明
していただきます。
山崎高
7
○
山崎説明員
これは
議員面会所
と
事務室
を一緒の
建物
にした
設計図
であります。場所の
関係
からこういうことにいたしたのであります。先般お諮りいたしました際の
面会所
の
設計
は、
予算
上百九十二坪にな
つて
おります。その際に
お話
がございまして、小
面会室
をつく
つた
らどうかということでございましたので、三十坪増して二百二十二坪にな
つて
おります。これは、一番下の階下の
図面
でございますが、まん中に大きな
待合室
がございます。この
待合室
の傍に細長い
受付
がございまして、この長さは五間に
一間
であります。この
受付
のところで
面会
を
受付
けます。横の大きな第一
面会室
は、
團体
の
面会室
に充てております。二階には小さな
面会室
を七つと、給仕の
部屋
を置きまして、
面会人
にお茶を出す
よう
な設備をいたしております。これは大体この前の御趣旨をくんで一應つくたのでありますが、
坪数
の
増加等
はこの度の
追加予算
に計上しなければならぬと思
つて
おります。 なお横の方に
事務室
がありますが、これは
議会建築物
の
そば
でないと連絡上不便でありますが、
本館
の方はそのゆとりがありませんので、
面会室
の先の方を借りたいと思
つて
おります。
本館
の方が
事務室
、
供待所
などつく
つて
無理しておりますが、それでも何とかしたいと
考え
ているわけでありまして、
予算
的には從來の
既定経費
の中には計上されておりませんので、このたびの
追加予算
にあらためてお願いしたいと思
つて
おります。 小さい
図面
の方は
建物
の裏の
配置図
であります。
面会所
の飛び出た所が今の玄関の
受付所
で、
地下道
を
通つた所
が
常任委員
の
調査室
であります。ここだけでは
建物
が
收まり
ませんので、第一
議員会館
としてあります。 今お配りした
図面
は、
議員會館
の
設計図
であります。これでよろしければ、全般的な
図面
をつくり、着工いたします。それは
問口
は
一間半
でありまして、この前の
お話
では一人
一室
にしたらどうかという話があり、なお
議会
の遅いときはそこへ臨時的に宿泊できることを必要と
考え
て、
議員室
として四疊半より大きく、六疊より小さいもの、
事務員室
として三疊より少し大きいもの、つまり六疊と三疊の重な
つた部屋
でありまして、ここに机を置き、泊る場合には板をおろして
速成ベツド
にできる
よう
になります。上の
図面
は非常に
りつぱな家具
がはい
つて
おりますが、これは
予算
によ
つて影響
を受けるわけであります。
右下
の
図面
は、これだけの
部屋
ができれば、相当長く使えますので、なるべく本
建築
にしたいのでありますが、それができませんときは、
一間半
の間口では狹いので、三
メーター
にいたします。これで一尺以上廣くなりまして、
部屋
の感じがすつかり違うという
意味
で
作つた図面
であります。ただ問題は今まで
既定経費
の
議員会館
の全体の
坪数
は四人
一室
を
考え
ていましたので、三千七百七十七坪で濟んでおりましたが、一人
一室
では四千七百坪、三
メーター
の場合は五千六百坪になります。
建築場
は今まで
本館
の裏だけを
考え
ていましたが、それでは收まらないので、建設も二箇所、三箇所に分散してつくらなければならない状況であります。これでよろしければ、早速全般的な
設計図
をつくり、着工いたします。 今お配りした
図面
は
常任委員会廳舎
として
地下道
の入口の
そば
、現在の
新聞記者会館
の隣に
設計
いたしたものでございます。
坪数
は三百七十六坪ということにいたしております。一
應会議室
とな
つて
おるのは、実は十九坪しかございませんので、実際に
委員会
をお開きになるには、少し狹いのではないか。それで一應
考え
たのは、
委員会
の
部屋
をつくるべきかということでありますが、とりあえず
專門調査員
、
書記等
の方々の
部屋
として
考え
まして、もし
委員長
の
考え
で
会議室
にお使いになるということであればそれは御自由でありますが、あの
構造
としては、その
程度
に
收め
るほかないのじやないかという
考え
でいきました。何かの場合には二室の間の間仕切りを取除き得ることにいたしまして、二
部屋
続けますと三十八坪になるので、そういう
よう
な
構造
にいたしてもよろしいかと思います。とりあえず、十九坪の
部屋
が大体これだけあるというふうに、一應案を立てた次第であります。
石田一松
8
○
石田
(一)
委員
さつきの
常任委員会
の場合に
部屋
をとられる、また
常任委員会
の何かのためにつくられていて、
調査員
とか
書記
にこの
部屋
が使われる。それであ
つた
ら、初めから仕切りをしないで、
会議室
として
廣くし
て、二つでも三つでもこしらえておいたらどうか。
大池眞
9
○
大池事務総長
それはもちろん
考え
られるけれども、現状においては、同時に各
委員会
が二十一開かれることは、
速記
の
関係
でできない。実際の方から言いますと
專門調査員
の居どころがなくて、どうしてくれるかと言われておる。今
現実
に
委員室
をよこせよこせとい
つて
も、まだ三分の一しか
調査員
ができていないが、
調査員
が充実して
書記
が二人できてくると、みんなで四人ずつ、八十人になる。これが
事務
をとらなければできないわけです。結局
事務室
々々々と申しますが、
委員会
が使う
事務室
で、われわれの方で使うものではない。
向う
で專門の
調査
の下働きをや
つて
、こつちは本格的に使うことにしたい。これはバラツクだから、もし必要があれば、それをぶち拔いて大きくすることは簡單であります。
後藤悦治
10
○
後藤委員
面会所
は現在の
面会所
と併用されるのですか。
大池眞
11
○
大池事務総長
そちらの方が体裁がよくなりますから、なるべくそちらでや
つて
、なおかつ足りなければこちらでやる。
後藤悦治
12
○
後藤委員
受付
なども二つできるのですか。
大池眞
13
○
大池事務総長
そうです。
後藤悦治
14
○
後藤委員
議員会館
は、必ずしも四百六十いくつなければならぬこともないので、
共通
に使えるクラブのロビーの
よう
なものをと
つて
、少し数は
減つて
もいいのですが、
議員
一人当りという
原則
だけにとらわれずに、思い切
つた仕事
のできる
部屋
を八十ぐらいにと
つて
はいけないですか。なんだか安いアパートの
一室
みたいで、うつとうしくて‥‥
土井直作
15
○
土井委員長代理
議員
の
事務室
の
関係
は大体一と二がサンプルにな
つて
おりますが、どちらがよろしいですか。
石田一松
16
○
石田
(一)
委員
廣い方がいい。
土井直作
17
○
土井委員長代理
それではこれで御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
土井直作
18
○
土井委員長代理
大体御
異議
がなければ、その
よう
に決定いたしたいと思います。
林百郎
19
○林(百)
委員
議員面会所
に使う
事務室
というのはどういうことですか。
大池眞
20
○
大池事務総長
現実
にこちらの
事務室
が
余裕
がなくな
つて
、
供待所
なども飜訳所に使
つて
おります。そういうものができれば、そちらへ移していく。下の方だけ
面会所
で、上の方を
事務室
という案があ
つた
。それが
両方
とも
面会所
で
事務室
は取上げられたものですから、それだけを左の方につけた。そこの上手のところになります。
田中久雄
21
○
田中
(久)
委員
何かホールの
よう
なものはないのですか。
山崎高
22
○
山崎説明員
一番
最初
の案によると、図書館とか
談話室
とか
食堂關係
、そういうものがあります。今度もやはり
共通
の施設はあります。
大池眞
23
○
大池事務総長
もう
一つ
、この際
議院運営委員会
として
態度
をおきめ願いたいと思いますのは、先日來問題とな
つて
おりました
行政調査部
の
顧問就任
の件であります。
参議院
の方は今日の本
会議
でこれを正式に否決をしてしま
つた
。これは昨日一日あ
つた
わけですから、私の方も
事務局等
を通じていろいろ樣子を聽いてみました。
議院運営委員会
では、一人の
異議
もなくこれを否決することにきま
つて
、
各派
へ持ち
帰つて
、
各派
でもまたその
通り態度
を決定した後でありまして、
木内委員長等
に
小林事務総長
も会
つて
いただいて、いろいろ話を聽いたわけでありますが、たれ一人
異議
なくきま
つた
ことであるから、
委員長
たる自分としてはどうも手の
つけよう
がないということで、こういうことに
なつ
たわけであります。そのだめに
なつ
た
理由
は、
行政調査
の
調査
並びに
研究
ということだけでは問題なか
つた
のですが、
官制
の中を見ますと、
調査研究
並びに
立案
という言葉があるわけです。
行政調査部臨時設置制
というのが
官制
でできてお
つた
わけですが、その第一條に、「
行政調査部
は、
内閣総理大臣
の管理に属し、
行政機構
及び
公務員制度
並びに
行政運営
の改革に関する
調査
、
研究
及び
立案
に関する
事務
を掌る
——
この
立案
に関する
事務
を掌る」というのが、
立法
と
行政
との紛淆を來すおそれがあるというところへ、
議論
をも
つて
い
つたよう
であります。これは
議員
が一切やることでありますが、第
七條
に
顧問
のことを書いてありまして、それは「
行政調査部
に
顧問
若干人を置き、重要な
部務
に参画せしめる。
顧問
は、
内閣総理大臣
の奏請により、
内閣
で、これを命ずる。」こういう
制度
にな
つて
おります。その
立案
というのがあるために、やはり三十九條の本旨に反するであろうということの
よう
に伺
つて
おります。そういうわけでこれが
向う
で否決されまして、
衆議院
は可決をいたしまして
承認
をいたしましたから、結局
両院意思
を一致することが出來ませんので、
國会
の
議決
ということがあり得ない情勢に、今日な
つて
おるのであります。そのあとをどうするか。これにつきましてはこれが
議案
でないから、
両院協議会
が開けないじやないか、
國会法
の八十
七條
によ
つて
、
先議
後議の
関係
で、
先議
の院がこれを
要求
することが出來るという問題については、
議案
に関して書いてありますので、こういう
議案
でない
承認
を求めた
事件
については、そういうことが法律上無理じやないかという
議論
もございまし
よう
。これも
法理論
としてりつぱに立ち得る
議論
と思います。けれども、そういうことがありますために、この三十九條の
要求
を受けた場合の
取扱い
をどうするかということを、
議院運営委員会
でこちらの方はきめていただきまして、この問題は
議案
としては
取扱
わないけれども、やはり
手続
上は
議案
に準じて
取扱
うということで、
両院
の
議決
が一致しなか
つた
場合には、先に
議決
した
議院
から
両院協議会
を開くことが求められるということを
取扱い
上きめてあるわけでございます。これは
衆議院
の
運営委員会
がきめたばかりではありませんで、当時この問題の
取扱い
方を
内閣等
とも打合わせまして、
参議院
の
議院運営委員会
でも同じくこれを認めて、同じ
よう
な
取扱い
を了承しておるわけであります。
從つて
もしこの
取扱規定
に基いてこういうことをするかしないかということを一
應御決定
を
願つて
、しないということになりますれば、全然
両院
は一致しませんから、
國会
の
議決
は得られなか
つた
ということになりますが、
両院
の
運営委員会
で
取扱い
を決定した、それに基いて
両院協議会
を一
應求め
るかどうかということが残
つて
いるわけですが、どうなさいますか。これを
一つ
おきめ願いまして、もしそれをするということになれば、明日の本
会議
でこれを御
決議
にな
つて
請求しなければならないと思います。
林百郎
24
○林(百)
委員
その三十九條の場合も、
議案
の場合に準じて、
両院協議会
を開くことができるという
取扱規定
かなんかは、
規定
として正式にきま
つて
いますか。
大池眞
25
○
大池事務総長
衆議院
も
参議院
も正式にきめまして………
林百郎
26
○林(百)
委員
何
規定
というのですか。
大池眞
27
○
大池事務総長
規定
と言わずに、ただ
取扱い
をきめただけなんです。
國会議員
が
内閣行政各部
における各種の
委員
、
顧問
、
嘱託
その他これに準ずる職務に就くことに関して
内閣
より
國会法
第三十九條第二項による
議決
を求められた場合の
取扱
一、右は
議案
として
取扱
わないで、
議長
から
議院
にこれを諮りその
議決
を得ること。 二、
議決
の結果は、各院の
議長
より他の院の
議長
に通知すること。 三、
両院
の
議決
が一致したときは、
衆議院議長
から
内閣
に通知すること。 四、
両院
の
議決
が一致しなか
つた
ときは、先に
議決
した
議院
から
両院協議会
を開くことを求めること。 五、
両院協議会
において
成案
ができたときは、更にこれにつき各院で
議決
する。この場合
両院
が、
成案
を可決したときは、三、による。一院が、否決したときは、六、によること。 六、
両院協議会
を開いても
意見
が一致しなか
つた
ときは、
國会
の
議決
がなか
つた
ものとしてその旨
衆議院議長
から
内閣
に通知すること。 こういう
よう
に
取扱い
を
議院運営委員会
で
両方
できめて、こういう
取扱い
にし
よう
ということできま
つて
いるわけです。
後藤悦治
28
○
後藤委員
はつきりしているのですね。
大池眞
29
○
大池事務総長
根拠ははつきりしているのです。
林百郎
30
○林(百)
委員
私個人的な
意見
としては、この三十九條の
國会
の
議決
による
内閣行政各部
の
委員
、
顧問
、
嘱託
につくことは好ましくないことと思
つて
います。しかし
取扱規定
には、
両院協議会
を求めるとある。求めることを得ではないのですね。
大池眞
31
○
大池事務総長
求めることとありますけれども、これは法を受けておりまして、法の方ではこれは義務上しなければならぬということじやないのです。することができるという方で、義務づけられたものではない。
林百郎
32
○林(百)
委員
できるという
程度
なら止めた方がいい。
大池眞
33
○
大池事務総長
求めて、
見込み
があれば…………
林百郎
34
○林(百)
委員
その
程度
でしたらやる必要はない
中野四郎
35
○
中野
(四)
委員
大体
議論
も盡きた
よう
だし、
向う
と話合いのつく
見込み
のないのに、
協議会
を開く必要はないと思う。これはこのまま放棄したらどうでし
よう
。
土井直作
36
○
土井委員長代理
中野
君の御
意見
に御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
小澤佐重喜
37
○
小澤
(佐)
委員
この問題は
中野
君の説に私も
賛成
だけれども、こういう小さい問題だからいいが、大きい問題のときのことも相当
考え
ていかぬと、
衆議院
が非常に威信を失墜する
よう
な問題が起る。
中野四郎
38
○
中野
(四)
委員
これはこの場合だけで、今後は大いに愼重にせられたい。
土井直作
39
○
土井委員長代理
この
事務局
の
取扱い
の問題は、もつと
両院
の間における、たとえば
議院運営委員会
が、
衆議院
の方でこういうことを決定すれば、
参議院
の方の
議院運営委員会
と直接
委員長同志
の
協議
をして、大体
事前協議
の上においてやらないと、あげられた当人も非常に迷惑する。將來は大いに留意をしてやる
よう
に。
小澤佐重喜
40
○
小澤
(佐)
委員
政府
の方の
要求
でや
つた
のだけれども、それによ
つて政府
は何ら支障を來さないでし
よう
か。
田中久雄
41
○
田中
(久)
委員
また別な者を出す。
大池眞
42
○
大池事務総長
國会
の
承認
を得られないときは、
議員
をも
つて
くるわけにいかないから、置くとなれば、
議員
以外から選ぶ。
小島徹三
43
○
小島委員
要するに実際の
理由
は、
川上
さんに対する個人的なことがあ
つたよう
だ。表向きの
理由
は
立法部
の者は
行政部
の
立案
に参画するということはできないとな
つて
いるから、今度は任命するのに、
議員
をも
つて
いけば常に
参議院
との間の衝突が起るということになるから、そういうことなら
根本
の表面の
理由
を、あくまでそういう建前をとるのかとらぬのかということを聽いておかぬと、今後とも
政府
としても困る場合が起きてくる。
議員
としても必ずしもそう狹く解釈する必要はないと思う。
議員
が個人の資格で参画するのであ
つて
、
議員
を代表していくのではないのだ。だから今後ともそういうことがあるとすると、
議員
は永久に絶対にそういうことは許されぬということにな
つて
くる。
石田一松
44
○
石田
(一)
委員
これは
松岡議長
の場合は今度当選したから、
議長
に
なつ
たから
議員
として選ばれたのではなくて、もともと
労働代表
という
よう
な
意味
で選ばれたものが、再び当選し、しかも
議長
に
なつ
た。
向う
の
川上
氏も以前から
議員
であ
つた
が、それがたまたま
参議院議員
に当選したために、こういう
手続
を必要とすることに
なつ
たので、いろいろの
事前工作
が足りなか
つた
のだと思う。だから本人としては非常に氣の毒だ。
林百郎
45
○林(百)
委員
小島
さんの
意見
もそうだが、
議員
はなるべく
原則
としてそういうことはしない方がよい。
土井直作
46
○
土井委員長代理
それじや決をと
つて
いきまし
よう
。大体この場合、
両院協議会
を請求しないことに決定しておきたいと思いますが、御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
土井直作
47
○
土井委員長代理
それではさ
よう
に決定いたします。 —
——
——
——
——
——
——
土井直作
48
○
土井委員長代理
次に
政党法
及び
選挙法
に対する
特別委員会
並びに
海外
同
胞引揚
に関する
特別委員会設置
を
議題
といたします。
中野四郎
49
○
中野
(四)
委員
これは大体定数がきま
つて
お
つたよう
ですが、ただ問題は比例して小会派に割当が來るとか來ないとかいう問題でありますから、これは
お互い
に暑い時でもあるから、笑
つて
話し合いたい。
大池眞
50
○
大池事務総長
政党法
の方は四十五、引揚の方は三十です。
中野四郎
51
○
中野
(四)
委員
これは
お互い
に
各党
派を超越した目的をも
つた
ものですから、
各派
から出られる
よう
に
考え
ていただきたい。
大池眞
52
○
大池事務総長
各派交渉会
が明日ありますから‥‥
土井直作
53
○
土井委員長代理
それでは
政党法
及び
選挙法
に関する
特別委員
の
員数
は四十五、
海外
同
胞引揚
に関する
特別委員
の
員数
を三十名とし、次の本
会議
において設置することにいたしたいと思いますが、御
異議
ありませんか。
中野四郎
54
○
中野
(四)
委員
それをきめる前に、
速記
の上にお断りしておかなければならぬことがある。それは
引揚同胞
の問題は
党派
を超越した問題ですから、
原則論
はとにかくとして、
各党
から必ず一名づつは割振
つて
いただくという前提の下に、三十名という
よう
に御了承願いたい。これは
一つ
お
含みおき
を願いたい。
土井直作
55
○
土井委員長代理
御
異議
ありませんね。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
土井直作
56
○
土井委員長代理
御
異議
がなければさ
よう
に決定いたします。 —
——
——
——
——
——
——
大池眞
57
○
大池事務総長
これは明日の
交渉会
でしてよいことかもしれませんが、
ちようど運営委員会
がありますからお願いいたしたいと思います。一昨日大体きまりました
よう
な形でありました
健全財政
、
健全金融
の
決議案
、それから
救國貯蓄運動
の
決議案
、これを明日の本
会議
に
委員会審査省略
として上程するという
お話
でありまして、この
提案
の
形等
をこの前きめたいただいたわけです。これに対して
共産党
の方では、この両
決議案
に対して
修正
の御
意思
がある
よう
で、あのままでは御
反対
の
よう
であります。
從つて各党一致
の
提案
ということでなく、やはり
提案者
の方から除いておいてもらいたいという
お話
でございます。そこでこれが上程された場合には、
満場一致
というわけに参りません。やはり
反対
の声があるわけであります。
中野四郎
58
○
中野
(四)
委員
修正
の
意思
があるというならば、
反対
というのではないのであるから、むしろここで
協議
をして、その
修正
が
お互い
の了承のでき得る
程度
ならば
修正
をして、
各党とも
に
満場一致賛成
とい
つた
方が響きがよいと思います。
反対
というと、何か
共産党
にと
つて
も誤解されるおそれがある。
林百郎
59
○林(百)
委員
実は昨日いろいろやりましたが、
ちよ
つと
修正
では間に合わない。
中野四郎
60
○
中野
(四)
委員
明日の本
会議
に上せなくても、次の本
会議
に上せてもよい。一日を爭う問題ではないから、
反対
というかつこうよりも、
修正
というならば、
お互い
に相談する余地があると思います。
林百郎
61
○林(百)
委員
これがあまりに過大になると、このためにわが國の
財政
が破壞されるという。しかし
賃金物價
よりも、やみや
擬制資本
の方が
インフレーシヨン高進
の材料になるので、決して
賃金
が少しくらい
上つた
からとい
つて
、経済が破綻になるということはない。だからこれを除いてもらえばよい。
民主党
、自由党の
提案者側
はそれが重大だ。
佐々木更三
62
○
佐々木
(更)
委員
そうしますと一部分
賛成
しがたいものがあるので、
修正動議
を出さぬでよい部分までも
反対
するということになりますか。
林百郎
63
○林(百)
委員
そういうことになります。
後藤悦治
64
○
後藤委員
主義の問題で
健全財政
を
反対
するということになると、角をためて牛を殺すことになる。
佐々木更三
65
○
佐々木
(更)
委員
修正動議
も出さぬで、部分的に
賛成
しがたいものがあるので、みな
反対
するというのはおかしい。
林百郎
66
○林(百)
委員
この
決議案
の実質的の
内容
は、
賃金
と
物價
を安定させて、それによ
つてインフレーシヨン
を防ごうというのが
根本
だろうと思います。しかし一部というもよりも、
共産党
の
反対
するのは、この
決議案
はあまり
賃金
を
要求
してくれるな、そのために
國家
の
財政
が破綻するからという
意味
だと思います。われわれは
擬制資本
を打切るとか、あるいは新
円所得者
に対して重税をかけて
インフレーシヨン
を防ごうということがあればよい。これは
賃金
だけを取立てて、これを抑えることによ
つて財政
の
健全
、
金融
の
健全化
をはかろうというのです。
土井直作
67
○
土井委員長代理
ちよ
つと
速記
を止めて懇談にします。 〔
速記中止
〕
土井直作
68
○
土井委員長代理
それでは再開します。ただいま問題にな
つて
おります事柄につきましては、
各派一致
というわけにはいきませんので、どうしますか。
提案者
から除いて
反対
の討論をやりますか。
林百郎
69
○林(百)
委員
残念ながらこういう
意味
で
反対
します。
石田一松
70
○
石田
(一)
委員
しかし、これほど重大な、たとえば
救國貯蓄
の方はともかくとして、
健全財政
、
健全金融
に関する
表題
に対しては
反対
の
意思
がないのに、中の文章で
反対
ということで、これが全
院一致
でなされないということになると、およそ
意味
がないと思う。
林百郎
71
○林(百)
委員
石田
さん、よく
お話
しますが、
字句
ではないのです。
内容
全体が、どちらの
負担
によ
つてインフレーシヨン
を防ごうとするかという点、
負担
をかける側がこれでいくと、
俸給生活者
の方の犠牲でやろうとする。これはわれわれ
賛成
できない。
字句
でなく
決議
の精神です。
石田一松
72
○
石田
(一)
委員
表題
には
賛成
なんでし
よう
。
林百郎
73
○林(百)
委員
表題
には
賛成
なんです。
佐々木更三
74
○
佐々木
(更)
委員
もう少し
提案者
と話し合
つて
みればいいじやないか。
林百郎
75
○林(百)
委員
時間の
余裕
があれば話合うのもいい。
中野四郎
76
○
中野
(四)
委員
この案の性質から
考え
ましても、一党が
反対
だという
よう
な場面は、必ずしもそう端的に取上げられない問題ですから、これはやはり
佐々木
君の御
意見
の
通り
、
民主党
の
提案者
と、
共産党側
との
意見
が十二分に交されて後に、この問題を決定する方が、賢明な策だと思う。あわてて今日出さねばならぬ、明日出さねばならぬというほどの問題でないと思う。これは時間の問題にあらずして、
——
もちろん時間を無視してはできませんけれども、時間を急ぐために、むしろまとまり得る
可能性
のあるものを、あえて
反対
のある形において
提案
する
行き方
は、まずい
行き方
だと思う。時間的にもう少し相談する
余裕
を與えたらどうだろう。
土井直作
77
○
土井委員長代理
問題は、先ほど林さんが言
つて
いる
よう
に、
並行線
だということになれば、話合いをしてみたところで、一致をみることは困難である。
原則
的に
反対
だということが表明されているわけである。趣旨には
賛成
だけれども、中の一部分の
字句
の問題について
反対
だということであるならば、
字句
上の問題は技術的な
関係
だから適当に話合いをすることも、これはそうむずかしいことではないのじやないかと思われる。
中野四郎
78
○
中野
(四)
委員
林君の言われた
最初
の
議論
と、話が大分違う
よう
ですね。それから
民主党
側でも、
提案者
に相談すれば、十分にその余地がある
よう
な口ぶりもあるのだから、これは双方相談する時間をもつことが必要だと思う。
佐々木更三
79
○
佐々木
(更)
委員
共産党側
もよくこの趣旨の
意味
がのみこめないところがあるのではないかと思う。但書の
よう
なものがはい
つて
賃金物價
の安定のためには、若干の増加もやむを得ないが、厖大な歳出の増加を生じて、そのために
財政
收支の不均衡を來すという
意味
であ
つて
、これは話し合えば
字句
のことは解決できると思う。
後藤悦治
80
○
後藤委員
賃金
の犠牲においてということをテーマにした
決議案
を出す
考え
は、露さらもたない、惡循環を断ち切
つて
いこうというのです。
林百郎
81
○林(百)
委員
金を少しぐらいなら出すが、あまり出すことはできない。多く出すことのできないことを
決議
し
よう
とする。
後藤悦治
82
○
後藤委員
賃金物價
の惡循環を抑えたい。
林百郎
83
○林(百)
委員
そうではない。
賃金
は安いのだ。これは基本的な理念が違う。
石田一松
84
○
石田
(一)
委員
共産党
だけがそう解釈してこれに
反対
だと、本
会議
で
意思
表明があ
つた
場合は、
共産党
の言うところが間違
つて
おるという、他会派のものすごい討論が展開されなければならぬ。そういうことをしてこれをや
つて
、何んの價値があるか。みんながそうだとい
つて
することでなくちやならぬ。
小澤佐重喜
85
○
小澤
(佐)
委員
林君の解釈のしかたは、実は
字句
の問題ではない。いわゆる
健全財政
を維持していく上において、非常に異
つた
点がある見方だと思う。
委員長
は
字句
だけだといい、
民主党
はそういう
意味
じやないとい
つて
おるが、共同
提案
にし
よう
とするなら、その点をはつきりしたい。
後藤悦治
86
○
後藤委員
新
物價
体系だけでも執行
予算
が立たなくな
つて
くる。それに随伴して各省から大藏省へ
要求
されると、大藏省はまい
つて
しまう。時局の要請する追加もや
つて
いかなければならぬ。そのこと自体がインフレを助長することにな
つて
いく。だからわれわれはやりたい仕事もあるが、同時に
財政
面からインフレを助長することがあ
つて
はいかぬ。そこに
健全財政
の
決議案
をも
つて
、國民の各階層に
要求
はあろうが、
國家
全体としては
健全財政
の線を死守していかなければならぬ。要望と
健全財政
の線としつくりしていくためには、各界層にわた
つて
、労働面、生産面も
お互い
に辛抱しなければならぬということをうたおうというのである。
林百郎
87
○林(百)
委員
物價
はすでに新
物價
体系で三倍半に上
つて
おる。あと將來増加する危險があるというのは
賃金
しかない。
土井直作
88
○
土井委員長代理
民主党
、
共産党
の方にお聽きしたい。他会派の方々は、できるならば同調して一致点を見出してや
つて
もらいたいという
意見
が相当ある。多少時間を與えることによ
つて
、両者で同調できる
可能性
があるかどうか。
可能性
がないなら、時間を與えることは何ら
意味
がないから、明日上程したい。しかし同調の余地があれば、
中野
さんの言う
よう
に、き
よう
、あす上げなければならぬこともないから、全会一致で通過できる形にした方が印象的にもよいと思う。いかがでし
よう
か。
林百郎
89
○林(百)
委員
民主党
の方に聽きますが、
賃金
という二字はとられますか。
後藤悦治
90
○
後藤委員
こういうことにし
よう
。今、
委員長
から
お話
のあ
つたよう
に、一應双方時間をもつことにしたい。
共産党
も
健全財政
には
異議
はない
民主党
も
健全財政
をうた
つて
おる。それで
民主党
の提出した
決議案
は、勤労者の犠牲だけを強要することが本旨ではない。
共産党
も
健全財政
に同調すれば、それに同調したために辛抱しなければならぬ面が起
つて
くるのは同じだから、やはり
協議
して、時間をも
つて
あす会同する
よう
にしたらどうか。
佐々木更三
91
○
佐々木
(更)
委員
民主党
の方にも
考え
ていただきたいと思うが、
民主党
の方も必ずしも
賃金
を針づけし
よう
とは
考え
ていないであろう。
共産党
の
反対
するわけは、犠牲を労働階級の
負担
にする。こういう
説明
をするに違いない。そうすると、いかにも他会派は
賃金
を針づけにするのだという印象を與えて、それの及ぼす影響は社会的に非常に甚大であると思いますから、これは何とか話合いをつけて、
民主党
の
意見
も生きる
よう
努力せられたいと思います。
後藤悦治
92
○
後藤委員
佐々木
さんの御
議論
もごもつともだが、全文を見れば、識者の批判にまてば、
共産党
の
行き方
は曲解あるいはこじつけ
議論
だというふうに、識者は見ると思います。それで円満のためにあす会同することにして、時間をも
つて
、今日決定しないことにし
よう
ではないか。
土井直作
93
○
土井委員長代理
委員会
としては大体こういう
取扱い
にしまし
よう
か。
字句
的な
修正
並びにその他については、両党の
協議
に一任する。そして妥結ができれば、さらに
議会
運営委員会
を開くというわけにいかないので、明日の
各派交渉会
にこれを諮
つて
、了解を得れば、ただちに上程できる
よう
に取運んで、逐條的な
修正
は、他会派の方々は、兩党でも
つて
妥協がつくならば、それをうのみに御
承認
を願うということができますか。
小澤佐重喜
94
○
小澤
(佐)
委員
それはできない。大きな問題だ。
中野四郎
95
○
中野
(四)
委員
共産党
が
反対
の
態度
をとる場合には、おそらく
各派
共同
提案
というわけにはまいるまいと思う。やはりわれわれもわれわれの
態度
をそこで明らかに表現しなければならぬ場合が起るかと思います。うのみというわけにはいかない。
林百郎
96
○林(百)
委員
何でも
反対
だというわけではない、
賃金
という問題さえ削ればいい。
土井直作
97
○
土井委員長代理
一應まとめ方は両党でさらにお打合せ願い、成文されておるものを、あらためて明日の
各派交渉会
にかけてもろう。そしてそれで納得できれば本会に上程するということにいたしたいと思います。 それでは本日はこれにて散会いたします。 午後零時三十一分散会