○
木村(公)
委員 本
委員會が結成されましてから、
地方、中央におけるところの
摘發物資の數量というものが、實に
想像外に多かつたことは、私は
國家のために欣幸にたえないと思うのでありますが、ただ
一つここでお互いが心すべきであろうと思いますのは、大體正規の
ルートであると稱せられるものの中にも實はそれは
形式上、正規の
ルートから流れておるような
形式をとつておりますけれども、
實質においては
隱退藏あるいは
遊休物資が多いのでありますが、それとは逆に
形式、
實質ともにまつたく
隱退藏でないということが
當局の手によつて明らかにされたものも百に
一つ千に
一つ、萬に
一つくらいはあるのでありまして、私の經驗においても、たくさんのうちでただ
一つではありますが、あつたのであります。それは
當局からはつきり指示されておるのですが、その後しかしながら杳としてそういう
事實の分明に
なつた後においても封印の解除もなされず
摘發當局がその問題にタツチすることも好まず、結局何とも
處分しようもなく、
正式ルートに配給する途もなく、いまだに眠つておるというような状態のものがあるのでありますが、そういう場合には速やかにそれを、たとえば
摘發物資であるならは
適當な方法をもつて、それを速やかに
配給ルートにのせるとか、あるいは
摘發物資であらざることが分明に
なつた場合には、これまた
適當な處置をとるとか何とかしないと、結局われわれの所期の目的であるところの速やかに全
國民に公平なる分配をするということと背馳するような結果になるおそれがありますので、この點については本日は
政府委員がおられませんが、
委員長あたりは御如才ありますまいけれども、お心得くださいまして、
摘發物資であるとした場合には速やに手を打つ。そうでなかつた場合にはこれまた速やかに
適當な手を打つて、できるだけ速やかに處理をいただくということが大事ではないかと思いますので、この
機會に申し上げておきたいと思います。