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2020-07-08 第201回国会 衆議院 安全保障委員会 第7号
公式Web版
会議録情報
0
令和
二年七月八日(水曜日) 午後一時
開議
出席委員
委員長
西銘恒三郎
君
理事
小田原 潔君
理事
大岡 敏孝君
理事
長島
昭久君
理事
原田 憲治君
理事
宮澤 博行君
理事
小熊
慎司
君
理事
篠原
豪君
岩田
和親
君 江渡 聡徳君
小野寺
五典君
大野敬太郎
君
鬼木
誠君 門山
宏哲
君 熊田 裕通君 塩谷 立君 辻
清人
君 出畑 実君 中谷 元君
西田
昭二
君 浜田 靖一君
百武
公親
君
三谷
英弘
君
村井
英樹
君
渡辺
孝一
君 重徳 和彦君 寺田 学君
本多
平直
君
屋良
朝博君
吉川
元君
浜地
雅一
君
赤嶺
政賢君
串田
誠一
君 …………………………………
防衛大臣
河野
太郎
君
外務
副
大臣
若宮
健嗣君
防衛
副
大臣
山本
ともひろ君
防衛大臣政務官
岩田
和親
君
防衛大臣政務官
渡辺
孝一
君
政府参考人
(
内閣法制局長官
)
近藤
正春君
政府参考人
(
外務省大臣官房審議官
)
小林
賢一
君
政府参考人
(
厚生労働省大臣官房審議官
)
吉永
和生
君
政府参考人
(
水産庁漁港漁場整備部長
)
山本竜太郎
君
政府参考人
(
防衛省大臣官房政策立案総括審議官
)
辰己
昌良
君
政府参考人
(
防衛省大臣官房報道官
)
伊藤
茂樹
君
政府参考人
(
防衛省大臣官房審議官
)
村岡
猛君
政府参考人
(
防衛省防衛政策局長
)
槌道
明宏
君
政府参考人
(
防衛省整備計画局長
)
鈴木
敦夫
君
政府参考人
(
防衛省地方協力局長
)
中村
吉利
君
政府参考人
(
防衛装備庁長官
)
武田
博史
君
安全保障委員会専門員
奥 克彦君 ――
―――――――――――
委員
の異動 七月八日
辞任
補欠選任
大西
宏幸
君
西田
昭二
君
大野敬太郎
君
鬼木
誠君
左藤
章君 辻
清人
君
鈴木
貴子
君
百武
公親
君
照屋
寛徳
君
吉川
元君 同日
辞任
補欠選任
鬼木
誠君
大野敬太郎
君 辻
清人
君
村井
英樹
君
西田
昭二
君
大西
宏幸
君
百武
公親
君
三谷
英弘
君
吉川
元君
照屋
寛徳
君 同日
辞任
補欠選任
三谷
英弘
君 出畑 実君
村井
英樹
君
左藤
章君 同日
辞任
補欠選任
出畑 実君
鈴木
貴子
君 ――
―――――――――――
六月十七日 一、国の
安全保障
に関する件 の
閉会
中審査を本
委員会
に付託された。 ――
―――――――――――
本日の
会議
に付した案件
政府参考人出頭要求
に関する件 国の
安全保障
に関する件 ――――◇―――――
西銘恒三郎
1
○
西銘委員長
これより
会議
を開きます。
議事
に入るに先立ちまして、
委員会
を代表して
一言
申し上げます。 このたびの
令和
二年七月三日からの
大雨
による
被害
でお亡くなりになられた
方々
とその御遺族に深く
哀悼
の意を表します。 また、
被災者
の
皆様
に心からお
見舞い
を申し上げますとともに、
被災地
において
救援活動等
に従事されている
ボランティア
の
皆様
並びに
自衛隊
を始めとする
政府関係者諸君
に心から
感謝
と
激励
を申し上げます。 これより、お亡くなりになられた
方々
の御冥福をお祈りし、
黙祷
をささげたいと存じます。 全員御
起立
を
お願い
いたします。――
黙祷
。 〔
総員起立
、
黙祷
〕
西銘恒三郎
2
○
西銘委員長
黙祷
を終わります。御着席
お願い
します。 ――――◇―――――
西銘恒三郎
3
○
西銘委員長
国の
安全保障
に関する件について
調査
を進めます。 この際、お諮りいたします。
本件調査
のため、本日、
政府参考人
として
内閣法制局長官近藤正春
君、
外務省大臣官房審議官小林賢一
君、
厚生労働省大臣官房審議官吉永和生
君、
水産庁漁港漁場整備部長山本竜太郎
君、
防衛省大臣官房政策立案総括審議官辰己昌良
君、
防衛省大臣官房報道官伊藤茂樹
君、
防衛省大臣官房審議官村岡猛
君、
防衛省防衛政策局長槌道明宏
君、
防衛省整備計画局長鈴木敦夫
君、
防衛省地方協力局長中村吉利
君、
防衛装備庁長官武田博史
君の
出席
を求め、
説明
を聴取いたしたいと存じますが、御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
西銘恒三郎
4
○
西銘委員長
御
異議
なしと認めます。よって、そのように決しました。 ――
―――――――――――
西銘恒三郎
5
○
西銘委員長
質疑
の申出がありますので、順次これを許します。
小野寺
五典君。
小野寺五典
6
○
小野寺委員
自由民主党
の
小野寺
五典です。 きょうは
質問
の
機会
をありがとうございます。 ただいま
委員長
から
お話
がありましたが、今回の
豪雨被害
、多くの
犠牲者
が出ました。また、今現在でも
助け
を求める多くの
皆さん
がいらっしゃいます。
政府
として
全力
を挙げていただきたい。また、現在、三千人を超える
自衛隊員
の活躍があり、今後とも
予備自衛
を含めて二万人の
支援
があると
報告
を受けております。
全力
を挙げてこの
被災者
の
支援
に当たっていただきたい、そのように思っております。 また、
冒頭
、先般
陸上配備
型の
イージス
についての
計画
の
中止
という
報告
がございました。この
経緯
についてはさまざまな
判断
があったんだと思っております。ただ、私
ども
、この
イージス・アショア
の
導入
については、
もと
もと
、二十四時間三百六十五日厳しい
任務
に当たる
イージス艦
の
負担軽減
、これが必要だということ、そして、
南西海域
においてこの
イージス
の
役割
が今後高まる中で、
安全保障
上も必要だということ、これを
判断
をして
導入
をしたという
経緯
があったと
認識
をしております。この
視点
から、早急に
代替案
を示し、
実行
に移していただきたいと思っております。 さて、それでは
質問
に入りたいと思っています。 このような、今
イージス
を持ってしっかりとした
対応
をとっているとはいえ、例えば、
北朝鮮
だけでも数百発の
日本
に届く
弾道ミサイル
を
保有
し、近年はその
撃ち方
も
複雑化
し、
迎撃
するのも難しさを増す、このような
状況
があるという
認識
であります。 それを踏まえて、三年前になりますが、
自民党
は、
ミサイル防衛
と
抑止力
の
観点
から、
敵基地反撃能力
についての
提言
をまとめました。きょうは、この
打撃力
について少し
質問
を深めていきたいと思っております。 まず、
憲法
との
関係
について
内閣法制局長官
からお
伺い
をしたいと
思い
ます。
自衛隊
が
我が国
を
防衛
するための
必要最小限度
の
実力
であることは改めて言うまでもありません。それでは、そのような性質を持つ
自衛隊
が
日本国憲法
の
もと
で
我が国
を
防衛
するための
実力
としてどのようなものをどのくらいまで
保有
できると
整理
されているのか、その
限度
について
説明
をしていただきたいと
思い
ます。
近藤正春
7
○
近藤政府参考人
お答え
いたします。
自衛隊
が
保有
できる
実力
の
限度
についてどう
整理
されているかという御
質問
でございました。
政府
としては、従来から、
自衛
のための
必要最小限度
の
実力
を保持することは、
憲法
九条二項によって禁じられていないと解しておりますけれ
ども
、
性能
上専ら
他国
の国土の
壊滅的破壊
のためのみに用いられる
兵器
については、これを保持することが許されないと
考え
てきております。 それ以外の
個々
の
兵器
については、これを
保有
することにより、
我が国
が保持する
実力
の全体が
自衛
のための
必要最小限度
を超えることとなるか否かによりその
保有
の可否が決せられるものであります。 その上で、
自衛
のための
必要最小限度
の
実力
の具体的な
限度
については、本来、その時々の
国際情勢
や
科学技術等
の諸条件によって左右される相対的な面を有することは否定し得ず、結局は、毎
年度
の
予算等
の
審議
を通じて、
国民
の代表である
国会
において
判断
されるほかないと
考え
てきている
ところ
であります。
小野寺五典
8
○
小野寺委員
今の
法制局長官
の解釈ということを
考え
れば、例えば
相手
の
領土
に届く
装備
を
自衛隊
が持つこと、これが
必要最小限度
の
範囲
であれば、
国会
が
判断
をすれば保持できるというのが
憲法
上の
整理
ということになります。ですから、
議論
にあるような、例えば
敵基地
に対する
反撃能力
というのは、
国会
の
承認
があれば、まず
装備
としてはこれは
保有
できるというのが今回の
整理
なんだと思っています。 さて、その中で、では、実際にこの
装備
を使って、実際、
相手
の
基地
を
攻撃
できるかどうかということでありますが、従来から、このことについては、昭和三十一年二月の
内閣委員会
における
鳩山答弁
、実際には
船田長官
が代読した形になっていますが、急迫不正の
事態
において、ほかに
手段
がなく、
必要最小限
の
措置
であれば、
相手
の
基地
をたたくことは
自衛
の
範囲
に入るとして、
憲法
の中でもこの話は
整理
をつけております。とすれば、この
能力
を持つかどうかというのは、
あと
は
政府
の
政策判断
、そして
国会
の
判断
ということになります。 さきに述べましたが、
北朝鮮
だけでも数百発の
日本
に届く
弾道ミサイル
を現在
保有
していると言われています。近年は、その
撃ち方
も
複雑化
をし、
迎撃
するのも難しさを増しています。 また、仮に、この
弾道ミサイル
を
ターミナルフェーズ
で
PAC
3が
迎撃
しても、その
破片
は
我が国
に
落下
、市街地であれば大きな
被害
につながります。一番確実なのは、
発射
前、
相手
の
ミサイル基地
にある、まだ
発射
する前の
時点
、この
時点
であれば、その
抑止
が一番簡単でありますし、その
破片
は
日本
に届くことはありません。
ミサイル防衛
の
一環
と
考え
れば、従来からの
専守防衛
の枠を超えず、更に
アメリカ
の
打撃力
を補完する
役割
を果たせば、
抑止力
は一層高まります。
弾道ミサイル防衛
を万全にし、
我が国
を守り抜くためにも、
相手
の
ミサイル基地
をたたく
能力
を
日本
も持つべきだと
考え
ておりますが、
防衛大臣
はいかがお
考え
でしょうか。
河野太郎
9
○
河野国務大臣
近年、空からの
脅威
というのは非常に
多様化
、
複雑化
しております。 一部の国では極超
音速滑空兵器
というような新しい
兵器
の
開発
が行われている。これは、非常に速い速度で低い高度、しかも
機動性
を持って飛んでくる、
迎撃
がこれまでの
弾道ミサイル
と比べてしづらい、そういうものでございます。また、
一般論
として申し上げれば、同じ
弾道ミサイル
であっても、一どきに大量の
弾道ミサイル
というものが
発射
されれば、
迎撃
できないものが出てくる
可能性
は大きくなるわけでございます。 こうした新しい空からの
脅威
にいかにして対抗し、
我が国
の
国民
の平和な
暮らし
を守っていくか、
与党
の御
議論
も踏まえながら、
防衛省
としてしっかり
検討
していかなければならぬというふうに
考え
ている
ところ
でございます。
小野寺五典
10
○
小野寺委員
私
ども
、今
議論
している
中身
というのは、
ミサイル防衛
の
一環
であります。
ミサイル
が非常に防御しにくい
撃ち方
をされる、あるいはすごく
高速
で飛んでくる。いろいろな、今後、また
技術開発
もあるかと
思い
ます。また、今
大臣
が
お話
ししたように、大量に一どきに撃ってくるということもあります。 撃ち落とすのが大変難しい
事態
、これが当然
発生
する中で、同じ
ミサイル
であればどこで食いとめるのが一番確実か。それは、
発射
する前、あるいはもしかしたら
発射
した直後、ここで食いとめるのが一番確実。 実は、
ミサイル防衛
の
一環
として
考え
れば、
宇宙領域
での高いミッドコースで撃ち落とすよりも、とまっている
ところ
で食いとめるのが一番確実。ただ、この
場所
はどこにあるかというと、
相手
の
領土
であり、あるいはブーストフェーズであれば
相手
の
領空
ということになります。 ここで食いとめることが一番効率的だとすれば、それは私
ども専守防衛
の
範囲
内で、そして現在私
ども
が
イージス
でやっている
ミサイル防衛
の
範囲
内で、当然、この
能力
を持つことは
憲法
上も許されているし、あるいは、
先ほど
法制局長官
の
議論
がありましたが、これを
保有
することは、実際、
政府
がその
判断
をし、
国会
で
判断
を行えばできるという
答弁
でありました。
あと
は
政府
の
政策判断
ということになります。 私
ども
、
ミサイル防衛
の
立場
を見れば、飛んでくる
ミサイル
を撃ち落とすというのは大変高い
技術
が必要です。また、
コスト
も相当かかります。これをずっとやり続けるとい
うそ
の大変さもよく
認識
しています。その中で、一番確実に防げるとい
うそ
の
判断
を
政策
的にすることは至極普通のことだと
思い
ます。 ぜひ
大臣
にもう一度お
伺い
したいのですが、今、
与党
の
議論
を待つということでありますが、本来であれば
政府
の中でもこの
議論
をしっかりしていただいて、むしろ
政府
として大きな
判断
をしていただきたいと
思い
ますが、いかがでしょうか。
河野太郎
11
○
河野国務大臣
政府
といたしましても、
国民
の命あるいは平和な
暮らし
を守るというのが大きな責務でございます。そうしたことを
考え
れば、
現行
の
憲法
の
範囲
内で何が最も適切なのか、これは
与党
の御
意見
も受けとめながら、
政府
内でしっかり
議論
してまいりたいと
思い
ます。
小野寺五典
12
○
小野寺委員
また、この
議論
をするときに私
ども
が特に気をつけなきゃいけないのは、やはり、
日本
として新しい
防衛政策
に踏み切る、あるいは新しい
装備
を持つということになりますと、当然、
周辺国
、あるいは
日本
との
関係
の深い国も、さまざま高い関心を持つと
思い
ます。 特に
同盟国アメリカ
においては、今までは、
日米
の
役割
というのは盾と矛の
関係
、これがありました。当然、この
考え方
というのはこれからも
維持
されるべきものだと
思い
ます。 ただ、私
ども
、
ミサイル防衛
で
議論
しているのは、今までの盾の
役割
は同じだとしても、その盾の
考え方
というのは、従来であれば、
爆撃機
が
日本
に飛んできて、それを撃ち落とす、こういう
能力
を持つのが盾の
考え方
。あるいは、
弾道ミサイル
が飛んでくる、これを撃ち落とすというのも盾の
考え方
。ですが、これをずっと
考え
ていくと、
相手
の
領土
にあるけれ
ども
、まだ
発射
前、この
ミサイル
を
抑止
するということも盾の
考え
の
一環
ということになります。これを丁寧に
説明
することによって、私は、
日米
の基本であります盾と矛の
関係
というのは
維持
されると
思い
ます。 もう一点、
日本
がそのような
能力
を持つということは、例えば
相手
に対してどう映るか。
北朝鮮
に対しては、
一定
の
抑止力
が働くことにもなると
思い
ます。当然、今、その
抑止力
というのは
同盟国アメリカ
に頼っておりますが、
日本
がその
能力
を持つことによって、よりその厚みが増す。私は、
抑止力
が更に加わる、そう
考え
ております。 もう一点注意しなきゃいけないのは、当然、
周辺国
の中で、
日本
の
防衛力
にさまざまな注目をする国もあるんだと
思い
ます。その中で、例えば
中国
や
ロシア
に対してはしっかりとした
説明
をする必要がありますし、逆に言えば、
周辺国
の中で、例えば
弾道ミサイル
を持っていない国、
北朝鮮
は当然
保有
していますし、
韓国
でも
保有
をしています。そして、
中国
や
ロシア
は当然多数の数を
保有
しています。
日本
が今回
考え
るのは、
弾道ミサイル
ということではなく、あくまでも
抑止
のための、
ミサイル基地
を抑制するための
装備
ということ、これは私はしっかり
説明
できるのではないかと思っています。 こういう
考え方
からも、ぜひこの
装備
をしっかり入れることを
国会
の場で
正面
から
議論
していきたい、いただきたい、そのように思っています。 そして、
最後
になりますが、
大臣
にもう一度
お願い
したいこと。 今回の
イージスシステム
、
イージス・アショア
の問題、これについては、その
導入
のときにもかかわった者の一人として、
秋田
、
山口
、
地元
の
皆さん
にも大変御迷惑をかけたと思っております。 ただ、この
経緯
の中で私が
一つ腑
に落ちないのは、
もと
もと
、
ブースター
が落ちるということに関して、それを強く意識して
導入
をしていたかというと、そこはやはり、その
時点
でしっかりそのことについて強く意識をし、
地元
の
皆さん
にもそのことについては
正面
から丁寧に
説明
をするという
努力
がもしかしたら足りなかったか。ですから、途中から実は
説明
が、初めは
検討
する、
ブースター
の
安全性
について
検討
すると言って、その後、だんだんそれが、ちゃんと落ちます、そういう
答弁
に変わっていったと私は見ております。 では、その
過程
で
防衛省
がしっかり精緻な分析をしたか。もしかしたら、その
努力
が足りなかったので、最終的には
地元
の
皆さん
に正確な
説明
をしていなかった。そのことで今回の
イージス・アショア
の
配備停止
ということにつながれば、
安全保障
上大きな穴があきますし、また
隊員
の
負担
も更にふえる。今後、その
代替
を
考え
る場合には、相当の
費用負担
がもしかしたら必要になるかもしれない。 いずれにしても、やはり
防衛省
の姿勢ということ、これは私
ども
も含めて、今後とも真摯に、そして、
一つ
の
発言
に関しては精緻な
発言
を
考え
るということがとても重要だと思っています。 この
アショア
については一刻も早くしっかりとした決着をつけていただきたい。その
決意
を
大臣
にお
伺い
して終わりたいと
思い
ます。
河野太郎
13
○
河野国務大臣
地元
の
皆様
には本当に御迷惑を
おかけ
をいたしました。この
過程
、
日米
での
やりとり
について、もう一度、何がどうなったのか、今見ている
ところ
でございます。そうしたことも踏まえながら、今後の
ミサイル防衛
の
能力
をいかに高めていくか、しっかり
議論
をしていかなければならないというふうに思っております。 改めて
地元
の
皆様
におわびを申し上げ、
日本
の
防衛
についてしっかりとその
責任
を果たしてまいりたいと思っております。
小野寺五典
14
○
小野寺委員
ありがとうございました。終わります。
西銘恒三郎
15
○
西銘委員長
次に、
浜地雅一
君。
浜地雅一
16
○
浜地委員
公明党
の
浜地雅一
でございます。 私も十五分間お時間を頂戴しました。
冒頭
、七月三日から
九州南部
、
九州全土
を襲っております
豪雨被害
について、
自衛隊
の
皆様方
の
災害派遣
についてまずお聞きをしたいと思っております。 五十名を超える、お亡くなりになられた
犠牲者
が出ました。心より
哀悼
の意を表したいと思っております。また、この
コロナ禍
において、非常に
環境
の悪い中、
避難
を強いられている
皆さん
もいらっしゃるわけでございます。その中におきまして、本当に
自衛隊
の
皆様方
が、
人命救助
また
道路
の
啓開作業等
、テレビでも非常に
活動
されている
場面
が映っているわけでございます。 何十年に一度の
豪雨
が、特に
九州
は毎年来る
状態
でございます。私も
九州比例
区選出の
議員
として心を痛めておる
ところ
でございます。しっかりと、この
災害派遣
、今後も
増員
を果たしていただき、また迅速に
対応
いただきたい、そのように思っておりますが、
一言
、まず
防衛大臣
の御
見解
をいただきたいと
思い
ます。
河野太郎
17
○
河野国務大臣
昨日、
自衛隊
、最終的に三千百十二名の
隊員
と十八機の
航空
機を用いまして、昼夜を問わず、まず
人命救助
に当たりました。大牟田では
隊員
約百名、ボート十六隻で三百七十二名を
救助
する。全域で合計をいたしますと、これまでに累計で千五十九名の方を
救助
いたしました。 また、今回は
大雨
、洪水で孤立した
地域
が非常に多いという
状況
でございますので、中には、
自衛隊
の人間が、濁流の中、命綱をつけて渡りながら、あるいは壊れた
道路
をはうようにして、こうした
孤立集落
で安否の
確認
あるいは水や食料の
輸送
ということをやってまいりました。 今後、恐らく、物資の
輸送
あるいは
生活支援
、
道路
の
啓開
、こうした
ところ
に
ニーズ
はだんだんと移っていくと
思い
ますが、当面
人命救助
をしっかりやりながら、その他必要な
ニーズ
に応えられるように、昨日の
段階
で二万人
態勢
をとりました。必要ならば更に
増員
ができるように、そこはしっかり備えてやってまいりたいと思っております。
浜地雅一
18
○
浜地委員
ありがとうございます。 三年前に襲いました
九州北部豪雨
よりも今回は大きな
被害
が出ておりますので、あのときも
自衛隊
の
皆様方
に、
人命救助
、非常に
助け
をかりましたが、今回はさらなる
増員
もしていただきました。また
大臣
の
英断
をもって
対応
いただきたいというふうに心から念じる
ところ
でございます。 続きまして、
イージス・アショア
の問題について御
質問
したいと
思い
ます。 六月二十五日には、
河野大臣
、直接我が党の
外交安全保障調査会
にお出ましいただきまして、御
説明
をいただいた
ところ
でございます。その中には、やはり、
中国地方出身
の
議員
からも非常に厳しい声もございました。 まずは、この
代替案
をこれから
考え
ていく
前提
として、まずしっかり今回の
アショア断念
の
経緯
について詳しい
検証
を求めるべきだという声が我が党では多くございました。特に、
ブースター
をむつみ
演習場
内に
落下
させるよう
措置
をしっかりと講じるとこれまで
防衛省
は
説明
したわけでございますが、このときは
プログラム
の
改修
のみで
演習場
内に
落下
させることができるといったような
説明
だったというふうに思っております。しかし、結果、これは
プログラム
の
改修
では
落下
できずに、
ハード
の、
ブースター
の
改修
が必要になったのが今回の
断念
の
理由
だというふうに聞いております。 なぜこのような
説明
をしてきたのか。実際に、
エビデンス
として、ソフト、
プログラム
の
改修
だけで本当に
防衛省
は
演習場
内に
落下
させるということの
エビデンス
を持っていたのか。そうではなくて、やはり、
地元
の
理解
を得るために
説明
が少しずつぶれてきたんじゃないかといったような
議論
もございます。また、
アメリカ側
としっかりと、このあたりの
事前
の打合せ、どこまで行っていたのか、そういった
発言
がございました。 ですので、これから我が党も、
代替案
を含めまして
外交安全調査会
でさまざま
議論
していきますが、まずはこの
検証
の結果を
報告
していただくのが
議論
の
スタート
になるというのが我が党の
考え
でございます。
防衛大臣
の御
見解
をお聞きしたいと
思い
ます。
河野太郎
19
○
河野国務大臣
地元
に、
ブースター
を
演習場
内に確実に落としますという
説明
をしてきたわけでございますが、当初は、
日米
間でさまざまな
技術
的な
協議
をする中で、
ソフトウエア
の
改修
でそれができると
防衛省
は
認識
をしておりました。それが、この
協議
を進める中で、確実に
演習場
内に落とすことが
ソフトウエア
の
改修
だけではできないのではないか、そういう
疑念
の
もと
、
協議
を進めた結果、やはり
ハードウエア
の
改修
がなければ確実に
演習場
内に落とすということができないという
結論
を得るに至りました。 どうしてそういう
認識
になったのか、また、どういう
協議
であったのか、今私が
確認
をしている
ところ
でございます。こうした
過ち
を繰り返さないためにも、この
プロセス
をきちんと
確認
していくということが大切だと思っておりますので、それについてはしっかりやってまいりたいと思っております。
浜地雅一
20
○
浜地委員
しっかり
検証
されるという御
答弁
だと思っております。 まだちょっと時間もございますので、うちの
会合
の
日程
もございますので、しっかりとまた更に御
説明
をいただいて、特に、やはり、これまで
地元
の
説明
に尽くしてきた
議員
がまた
納得
して、そこから
スタート
をさせたいというふうに思っております。 そうはいいましても、やはりこの
アショア断念
を受けて、
代替案
を早急に
検討
することも当然でございます。今、いわゆる
ミサイル防衛
に、言ってみれば穴があいている
状態
でございます。
報道
によりますと、
護衛艦
二隻調達してはどうかといったことがございますが、まずこの
代替案
の
検討
はどういう
スケジュール感
で行っていくのか。特に、九月末の
概算要求
に向けて、やはり何らかの
措置
をとるべきだと思っております。また、当然、今回は
与党
の
意見
もしっかりと反映をさせていただきたいというふうに思っております。 この
代替案
の策定に当たっての
スケジュール感
と
与党
の
関与
の
プロセス
をどのように
大臣
がお
考え
か、御
見解
をお聞きしたいと
思い
ます。
河野太郎
21
○
河野国務大臣
現在、
イージス艦並び
に
PAC
3で
弾道ミサイル防衛
を行っております。これは、
イージス・アショア
の
配備
が仮に進んだとしても、今後五年
程度
はこの
体制
でやっていくということでございましたので、今、何かこの
弾道ミサイル防衛
に穴があいているということではございません。そこはしっかり
対応
ができているというふうにお
考え
をいただいていいと
思い
ます。 しかし、
イージス・アショア
の
配備
を
断念
するということでございますので、そこから先をどのように
考え
ていくかということは当然
議論
を始めなければなりませんし、
先ほど
小野寺委員
の御
質問
にも
お答え
をしたように、新たな空からの
脅威
というのもだんだんと増しているわけでございます。そうした
脅威
から
国民
の平和な
暮らし
をどのように守っていくのか、これは、
与党
の御
議論
も踏まえながら、
政府
としてしっかりと、
NSC
その他、
議論
をしていかなければならないというふうに思っております。 当然に来
年度
の
概算要求
というのはその
一つ
の節目になるというふうに
考え
てはおりますが、
現時点
で何かまだ確固たる
スケジュール
があるというわけではございません。
与党
の方ともしっかり
意見交換
をしながら、今後の
議論
をしてまいりたいというふうに思っております。
浜地雅一
22
○
浜地委員
我が党でもしっかりと
議論
をしてまいります。 一年半前に
防衛大綱
を
改定
されました。あのときには、いわゆるクロス・ドメインといった定義も出てきましたし、「いずも」の
改修
という
ところ
もございました。私も
与党
の
防衛大綱
の
検討
のメンバーに加えていただきましたけれ
ども
、あのときいわゆる
打撃力
というキーワードも出てきたわけでございますが、
防衛大綱
には、
日米
の基本的な
役割
を踏まえて、
日米同盟
全体の
抑止力強化
のための
ミサイル発射手段等
に対する
我が国
の
対応能力
の
あり方
について
検討
を行うという記載がございます。 ですので、これから行う
議論
に
根拠
がないわけではございませんけれ
ども
、あのときに
打撃力
を
中心
に話をしたかというと、やはりそうではなくて、基本的には、
BMD
の、
迎撃
という
ところ
に
焦点
を置きながら
議論
したというふうに私
自身
は
記憶
をしております。 ですので、
国家安全保障戦略
もあのときは変えなかったわけでございますので、これからさまざま
議論
していく中には、なぜ一年半前にそういった大きな
議論
がなかったものが今になって出てくるのか、そういったことについて、やはり詳細な
説明
が、私
自身
は、必要であろうというふうに個人的には思っております。 その点もしっかり、また我が党の
外交安全調査会
で
防衛省
の
説明
も受けながら
検討
してまいりたいというふうに思う
ところ
でございます。 その点において、今、
弾道ミサイル防衛
という
お話
が出てきましたが、やはりもう
一つ
の
脅威
は
巡航ミサイル
という
ところ
でございます。 これについては、
国民
の
皆様方
には何となく、
北朝鮮
の
脅威
ということで、
弾道ミサイル
の
防衛
については非常に
理解
は深まっていると思うんですけれ
ども
、
巡航ミサイル
の
防衛
について、私は今回更に
議論
を深めるべきではないかというふうに思っております。
BMD
とともに、
我が国
が置かれた
巡航ミサイル
からの
脅威
についてしっかりと
議論
をし、やはり
整備
を急ぐべきだというふうに私は個人的に
見解
を持っておりますが、
最後
に
防衛大臣
の御
見解
をお聞きしたいと
思い
ます。
河野太郎
23
○
河野国務大臣
巡航ミサイル
というのは、
弾道ミサイル
と比べまして、低い高度を
機動性
を持って飛行するという特色がございますので、早期に探知をするというのが非常に難しいということがございます。 この
巡航ミサイル
に関しましては、例えば
陸上自衛隊
の短
SAM
、
中SAM
その他、さまざまな
装備品
をもってこれに対抗するということになっておりますが、
センサー
ですとかあるいはシューターといったものの
能力
を高め、また
弾道ミサイル
その他と一体的に
ミサイル防衛
をする
能力
を高めていくということも当然必要になってくると
考え
ております。そうしたことで、新たな
技術
というものも生かしながら統合的な
ミサイル防衛
ができるように、しっかり
議論
をしてまいりたいと
思い
ます。
浜地雅一
24
○
浜地委員
ありがとうございます。 いずれにせよ、これはそんなにゆっくりとやっている時間もございません。しかし、
冒頭
申し上げましたとおり、しっかりまず
検証
を行った上で、また、
安全保障環境
が大きく一年半前と変わっているのであればその
説明
も必要でしょうし、しかし、本来、変わってはいないんだが、本来の
脅威
というものが実はほかにありまして、それに対して今回
正面
から
検討
をしていくということであれば、それはそれでまた、我々
議員
や、また
国民
の
皆様方
に、しっかりと
理解
を深めながらやることが一番肝要だと思っておりますので、しっかり私も
努力
をさせていただきたいと思っています。 以上で
質問
を終わらせていただきます。ありがとうございます。
西銘恒三郎
25
○
西銘委員長
次に、
小熊慎司
君。
小熊慎司
26
○
小熊委員
立国社
の
小熊慎司
です。 まず
冒頭
、今回の
豪雨災害
で被災された
皆様方
、亡くなられた
皆様方
にお
見舞い
を申し上げますとともに、
災害対応
に当たっている
自衛隊
の
関係者
に深く
敬意
と
感謝
を申し上げ、また、その
トップ
である
河野大臣
においても御奮闘されていることに
感謝
を申し上げる次第であります。
災害
は
与党
、野党
関係
ありませんので、これはしっかり
対応
していきたいなというふうに思っております。 また、
質問
に先立って、これは
理事会
でも申し上げましたけれ
ども
、昨日、
参議院
の
決算委員会
において、
イージス・アショア
に関する
プロセス
の
停止
について、しっかり
対応
するとともに
報告
を求める
決議
が
全会一致
でなされました。我が
委員会
としても、これは
決議
を
提案
しているわけではありませんが、しっかりこの
プロセス
について
国会
への
報告
、
参議院
の
決算委員会
だけではなくて我が
委員会
も含め
報告
することを
委員長
を通じて
お願い
をしたいというふうに
思い
ます。よろしいですか。
質問
に移ります。 この
イージス・アショア
に関しては、これは、巷間言われているとおり、
安倍総理
と
トランプ
さんの
トップ会談
で決まったという
経緯
があります。
安倍政権
になってから
対外有償軍事援助費
は異様に増大をしているわけで、この点にメスを入れたきっかけになっているという点については
一定
の
評価
をしたいというふうに
思い
ます。 これは事実上の、
停止
と言っていますけれ
ども
、事実上の
撤回
というふうにも見られていますが、
アメリカ
の
政府高官
においては、これは
停止
されたけれ
ども
、ほかの
ところ
でちゃんとやってくれるんだという
認識
の
発言
があります。 この
日米関係
、これは、
イージス・アショア
はなくていいというふうに思っています。ちゃんと
防衛
をしっかりもう一回見直すということが重要だというふうには
思い
ますし、
イージス・アショア
は役に立たない。 また、古い話ですけれ
ども
、
石原莞爾
の「
世界最終戦論
」において、
せん滅戦
と
持久戦
の、
技術
の革新によって転換していくのが
歴史
上あるというふうにありますから、これはいろんな、十年後に完成しても
技術
が追いついていかないということを
考え
れば、今回
停止
に至った
判断
の
一つ
として、十年後ではもう
意味
がないという
部分
においてもまた
評価
をする
ところ
でもあります。 とはいえ、これは
購入決定
のいろんな
経緯
がありましたし、今、
アメリカ側
の
認識
も、そのような
発言
がある
ところ
でありますので、
二つ
お聞きいたしますけれ
ども
、この
アメリカ
の、これを
発言
したのは
ヘルビー次官補代行
という方でありますけれ
ども
、
撤回
されたわけじゃない、これは将来的にはまた動いていくんだという
発言
に対しての、
認識
に対する
政府
の
見解
。また、もう一個、今回の事実上の
撤回
について
日米関係
がどのようになっていくのか、
見解
を
伺い
ます。
山本ともひろ
27
○
山本
副
大臣
お答え
申し上げます。
日米両国
はこれまでも、さまざまな
ミサイル
の
脅威
に効率的かつ
効果
的に
対処
するため、
政策面
、
装備面
、
運用面
の各分野で
平素
から緊密に
連携
している
ところ
でございます。 今回の
イージス・アショア
に係る
日本政府
の
決定
についても、公表に先立ち、しかるべきタイミングで
米国政府
には伝達をしております。
米国側
の反応も含め、
やりとり
の具体的な
内容
、今
委員
が
ヘルビー次官補代行
の
お話
もされましたけれ
ども
、
やりとり
の具体的な
内容
については、
相手方
との
関係
もあるためコメントを差し控えさせていただきたいと
思い
ます。 また、
先ほど
トップ会談
でという
お話
もございましたけれ
ども
、
イージス・アショア
については、
北朝鮮
の核・
ミサイル能力
の急速な
強化
を始めとする
我が国
を取り巻く厳しい
安全保障環境
を踏まえ、あくまでも
我が国自身
の
判断
として
導入
することとしたものでありまして、
トランプ大統領
から求められてとか、そういったことではないということは申し上げておきたいと
思い
ます。 その上で、
弾道ミサイル
の
脅威
への
対応
については、
日米
間で
平素
から緊密に
連携
している
ところ
であり、引き続き
米国
と緊密に
連携
し、
日米同盟
の
抑止力
、
対処力
の一層の
強化
に取り組んでまいりたいと
思い
ます。
小熊慎司
28
○
小熊委員
今の
発言
に関しての深掘りはこの後の
委員
がやりますけれ
ども
、
我が国
の独自の
判断
で
アメリカ
に頼んだんだという趣旨でありましたが、であれば、今回、いろいろな
経緯
で
イージス・アショア
の
ふぐあい
がわかったわけでありますし、それについて、では、買うという
判断
をしたときに、
防衛省
の
見立て
の
能力
がないということを露呈しています、今の
発言
であれば。
巨額
の
予算
を使って買う
兵器
に対して、そんな甘い推測で
決断
をしてしまった。これは今ス
トップ
していますから、それは
河野大臣
の
英断
だったと
思い
ますけれ
ども
、今の
発言
、
日本
の
判断
なんだ、
アメリカ
に無理やりじゃないんだということであれば、
防衛省
の
兵器
を買う
見立て能力
がないということを露呈しました。これはこれで問題だと
思い
ます。この点についてはちょっと後でほかの
委員
がやりますから、次に移りますけれ
ども
。 今回、事実上の
撤回
をした
一つ
の問題に
ブースター
の
落下
問題がありますけれ
ども
、これもそもそもわかっていたのに、また、
落下
しませんとかちゃんと回避できますって、
住民
には
うそ
か、見抜けなかったというのも、これも
能力不足
ですから。見抜けなかった
能力不足
。もしわかっていたのを隠したら、これも問題です。いずれにしろ問題なんです、
防衛省
の
説明
の
あり方
が。 ただ、今回の
イージス・アショア
だけではなくて、
ミサイル等
の
兵器
がありますけれ
ども
、
ブースター
が落ちるものもいろいろあるんですが、これまで
保有
してきたもの、今も
うそ
れが更新されていないものも含め、今現在、過去を含め、
ミサイル等
の
兵器
で
ブースター
が
落下
するものについて
状況説明
、まずそれを聞きます。
山本ともひろ
29
○
山本
副
大臣
お答え
申し上げます。 過去から現在ということでございますけれ
ども
、現在、
自衛隊
で
ブースター
を切り離して飛翔する
誘導弾
、いわゆる
ミサイル
でございますが、
SM
3、
あと地
対
艦誘導弾
、そして艦対
艦誘導弾
を
保有
しております。 地対
艦誘導弾
では、陸自が所有しております一二式、八八式の二
種類
。艦対艦でいいますと、
海上自衛隊
の有します九〇式、一七式、
あと
、ハープーン、
SM
3
ブロック
1Aということになります。 過去はどうであったかということでございますが、過去は、
地対空誘導弾
、ナイキアジャックスと
ナイキJ
という
誘導弾
を有しておりました。
小熊慎司
30
○
小熊委員
今回、
イージス・アショア
の場合、
地元説明
に
落下
について大丈夫だという
説明
をしてきましたが、私が調べた限りでは、今並べられた
兵器
の、例えば
地元
というか、
配備
されている
地域
において、そういう
説明
はしてこなかったというふうに
思い
ます。今回、
イージス・アショア
においてこれが
焦点
が当てられたわけでありますけれ
ども
、そういう
意味
では、今ある
兵器
でも落ちるものがあるわけですよね。その落ちると想定される
周辺地域
への今後の御
理解
というか
説明
をどのようにしていくのか、まず一点。
あと
は、今後の
兵器
の
購入
の場合に、こうした
落下
するものがあるものにはしっかりそれを
対処
していくのか、そして、それをきちっと
住民説明
をして
理解
が得られなければ、やはり今回の問題のように、この
兵器
の
購入
をどうするかという
検討
の指標になるのか、この二点についてお
伺い
します。
山本ともひろ
31
○
山本
副
大臣
お答え
を申し上げます。 今の
装備品
で
ブースター
が落ちるのではないかという
お話
でございますが、地対
艦誘導弾
の
ブースター
、
先ほど
申し上げたものも
落下
をしますけれ
ども
、
落下
の
範囲
につきましては、
発射
する
地点
あるいは
射撃
の
方向
から、あらかじめ
落下
の
範囲
を予想することができます。加えて、地対
艦誘導弾
は
発射装置
が車載型、車で積んで
移動
する、
移動
が可能である。
射撃
に当たっては、
地元住民
の
皆様
に危険が及ばないよう適切な
措置
を講じるということを
考え
ております。
あと
、艦対艦ですが、それはそもそも、艦対艦は
海上
の上ですので、そういう付近に
住民
はいないということであります。 加えて、今後、
装備品
で
ブースター
、また
落下
するようなものが出てきた場合はどうするのかということでございますが、そういった際も、
個々
の
装備品ごと
によりまして
状況
が異なると
考え
られます。したがって、一概に
ブースター
が
落下
するものはこういうふうな取扱いにしますよということはなかなか
お答え
することが困難でございますけれ
ども
、
一般論
で申し上げれば、
防衛省
としては、それぞれの
装備品
の
導入目的
、
防衛
上の
効果
、
運用形態
、
配備
する
地域
に与える
影響
、さまざまな
要素
を勘案して
対応
をしていきたいと
考え
ておりまして、いずれにしましても、
防衛装備品
の
配備
に対しては、
先ほど
委員
おっしゃったとおり、
配備
される
地域
の
皆様
の
安全確保
ということを第一に、万全を期してまいりたいと思っております。
小熊慎司
32
○
小熊委員
今、自走のやつがありましたが、自走するやつであればどこでどういうふうになるか、
PAC
3も含め、あるわけですよ。一部識者からは、
核兵器
が飛んできて
落下物
を気にしている方がおかしいというふうな
意見
を言う人もいますけれ
ども
、それは
一つ
の
意見
ではありますが、とはいえ、やはりそういう
危険性
がある。いざとなったらそういうものが
落下
する場合もあります。 万全の
体制
をとりたいというのは、今回、この
落下物
についてしっかり
説明
をして、それがそのとおりにならないからこれは
停止
にもなっているんですけれ
ども
、これは、やはり大きな
被害
を受けないために多少の
犠牲
はなんという
言い方
ではよくないんですけれ
ども
、その
リスク
はありますということをしっかり
国民
の
皆さん
にお知らせをし、それに
納得
をいただくという
努力
は、今回、この件で
落下
問題が大きく
焦点
が当たりました。今までも実はこれが存在していたわけです、大
なり小
なり。 これは
防衛省
としても、今後、
国民
の
議論
、
理解
を得るためにはしっかり
説明
をしていく
機会
をふやしていかなければいけないというふうに
思い
ますので、その辺、万全の
体制
と言っても、それは抽象的な
言葉
で、具体的にどうするんだということがありますから、今後、その具体的な、どういうふうに
国民
の
理解
を得ていくのか。なるべく
リスク
を、
リスク
ゼロというわけにもなかなかいかないのも、これも
現実
であるのも
承知
はしていますけれ
ども
、ただ、それを
前提
に、しようがないでしょうという
言い方
もできないし、しっかりとした
対応
、具体的にどうするのかを今後また詰めていきたいというふうに
思い
ます。 次に移りますけれ
ども
、今、ウイズコロナ、
アフターコロナ
で新しい
世界観
が求められていて、
世界
的にはグリーンリカバリーという
経済復興
、これでやっていくんだということが言われていて、
我が国
にとってもこれは重要な
視点
であり、
河野大臣
がいなくなっちゃったけれ
ども
、そういう
意味
で
再生可能エネルギー
というのが重要な
視点
であって、今、
洋上風力
、国でも一生懸命推進しています。 実はこの
秋田
も有力な
候補地
だったんですけれ
ども
、
イージス・アショア
が
検討
されていたことによって、その
レーダー
が干渉するしないで、これが進められていなかったということがあります。
日本
の有力な
候補地
が
幾つ
か
選定
されて、今経産省で進めていますけれ
ども
、いろいろな
防衛施設
との、バッティングするとか
ふぐあい
が、いろいろなことがあって、それが進められないでいるというのが今
現状
としてあります。 そういう
意味
においては、この
洋上風力発電
を始めこうした
開発
において、
防衛省
、また
米軍
も含みますけれ
ども
、この
レーダー施設
の干渉問題がある中で、
洋上風力開発
が国としてやるんだと言っていながら停滞する一因、この点について、どのような場合に
洋上風力施設
との干渉が起きるのか、御
説明
をまずお
伺い
いたします。
槌道明宏
33
○
槌道政府参考人
再生可能エネルギー
の
拡大
及び
洋上風力発電
の
導入
の促進は、
政府
の
重要政策課題
でございますので、
防衛省
としても積極的に協力している
ところ
でございます。 他方で、
洋上風力発電施設
につきましては、その
設置
によりまして、
自衛隊
や
在日米軍
の
運用
に
影響
が生じる場合がございます。エネルギー庁が作成する
風力発電事業
に関するガイドラインにおきまして
防衛省
への
事前相談
が推奨されていることに加えまして、
防衛省
としても、
日本風力発電協会経由
で、
事業者
に対しての
事前
の
相談
を依頼するといった
取組
を行っている
ところ
でございます。 具体的に、
先ほど
レーダー
ということで御
指摘
ございましたので、その例を挙げて申し上げますけれ
ども
、
一般論
として申し上げますと、
洋上風力発電
の
設置
により
影響
を受ける要因につきましては、
警戒管制レーダー等
が
設置
されている標高と
洋上
に
設置
される
風力発電施設
の高さの
関係
及び
警戒管制レーダー等
と
風力発電施設
の
距離
の
関係
から我々の
レーダー波
の遮蔽が生じる、そういうことが
影響
として
考え
られる、これが一例でございます。
小熊慎司
34
○
小熊委員
秋田
で
イージス・アショア
が
停止
になりましたから、
秋田
のやつはどんどん、有力な
候補地
として挙がっていますから進めていってほしいなというふうに
思い
ますし、
河野大臣
が戻ってきたので、今、
韓信
の股くぐりか何かあれですけれ
ども
、脱
原発
の
トップランナー
として頑張ってこられていますから、ぜひ、こういう
防衛施設
と
洋上風力発電
の
利益
がバッティングしないようにやっていくべきだと
思い
ます。 今、
一定
の
ルール
で
整備
していると言っていましたけれ
ども
、
場所
によって、物によってちょっと違うので、硬直化した
ルール
で一律にはめるんじゃなくて、規制とか
あり方
については柔軟に
対応
していただいて、それは
防衛施設
もちゃんと
レーダー
に干渉しないことを
前提
ですけれ
ども
、
洋上風力発電
が進めるように、この
ルール
においては柔軟に
対応
していただきたいというふうに
思い
ます。 今後、今あるものでも、老朽化したものを更新していかなければなりません。更新する際に、こういうふうに仕様を
変更
してくれというのも
防衛省
の側としてはあると
思い
ます。今言ったように、
レーダー
の
部分
も
機能
するのに大事ですから。そうなったときに、これは
防衛省
の
予算
をつけていくのか。よく
インフラ整備
でも
防衛省
の
予算
で、私の
地元
でも
道路
をつくってもらったり、学校の
改修
をしてもらったりもしていますけれ
ども
、そういったものに該当してくるのか、
予算措置
として。
防衛省
の理論として
改修
の場合はこういう規定でやってくださいとやるわけですから、その
可能性
、この
対応
についてお
伺い
をいたします。
槌道明宏
35
○
槌道政府参考人
まず、これまでも、
運用
上、工夫できる
ところ
は工夫をして、
洋上風力発電
の
設置
についても御協力させていただいているということは申し上げておきたいと
思い
ます。 その上で、今、例えば、老朽化した
装備品
の更新においてということでございました。
先ほど
も
警戒管制レーダー
の話を申し上げましたので、それについて申し上げますけれ
ども
、これはやはり
自衛隊
が
運用
する
装備品
でございますので、
我が国
の
防衛
のために必要な
性能
、これを備えたものを
導入
、更新するということが
大前提
となります。 そして、例えば、
警戒管制レーダー等
と
洋上風力発電
の
関係
につきましては、
先ほど
申し上げましたように、相互の高さと
距離
がこれは重要な
要素
でございますので、それをほかの
技術
的な
要素
で克服できるかということがまず第一の問題でございます。 その上で、いずれにしても、
我が国
の
防衛
に必要な
性能
、これを有しないようになってしまっては
意味
がございませんので、その
性能
を有することが
前提
でございます。その点では
限度
があるということは、ぜひ御
理解
いただきたいとは
思い
ます。
小熊慎司
36
○
小熊委員
最後
に、
大臣
に聞きたいんですけれ
ども
、これは
防衛
の設備が万全の
機能
を発揮することが
大前提
ではありますが、今までいろいろな
利益
がぶつかっていて
洋上風力発電
が進まなかった側面もあります。これは柔軟に
対応
しながら、両方が並び立つように、ぜひ、脱
原発
の雄であった
大臣
にもこの点にも御配慮していただきながら、
日本
の
防衛施設
の
あり方
をもう一度
見直し
、点検をしていただきたいと
思い
ますが、御
見解
があれば
お願い
します。
河野太郎
37
○
河野国務大臣
自衛隊
も将来的には
再生可能エネルギー
一〇〇%でやる必要があるだろうと
思い
ますし、
燃料
についても
バイオ燃料
であったりあるいは
電力
に移行する、そういうことが
自衛隊
の抗堪性、
強靱性
に寄与するということで、
自衛隊
にとっても、
再生可能エネルギー
をふやしていくというのは非常に大きなことでございます。 今
年度
から、
自衛隊
の各
駐屯地施設
で使う
電力
、
再生可能エネルギー
三〇%を含む
電力
の入札というのを始めて、
価格
も前
年度
より下がった、そういうこともございました。 そういう
意味
で、今
委員
が提起されました
洋上風力
も、
日本
の
再生可能エネルギー
の中では非常に大きなポテンシャルがあるものだと思っております。 また、我々の
警戒監視レーダー
、国を守るために
最大限能力
を発揮しなければならないわけでございますから、そのぎりぎりの
ところ
をどう折り合っていくか、これはしっかりと
考え
て、
再生可能エネルギー
を伸ばせるように、
我が国
の
警戒監視
もきちんとできるように、そこはしっかり努めていきたいというふうに
思い
ます。
小熊慎司
38
○
小熊委員
大臣
に
答弁
を求めていない突然のあれでもしっかり答えられた、さすがだというふうに
思い
ますので、ぜひ
河野総理誕生
の際には脱
原発
を推進できるように御
期待
を申し上げ、
質問
を終わります。 ありがとうございました。
西銘恒三郎
39
○
西銘委員長
次に、
篠原豪
君。
篠原豪
40
○
篠原
(豪)
委員
篠原豪
でございます。 本日も
質疑
の
機会
をいただきまして、ありがとうございます。 まず、私からも
冒頭
、七月三日からの
豪雨災害
によって多くの
方々
が
犠牲
になられております。
犠牲者
の
皆様
には、そして御家族の
皆様
には深く
哀悼
の意を表しますとともに、被災された
皆様
にはお
見舞い
を申し上げます。 そして、警察、
消防
、
消防団
、そして多くの
ボランティア
の
皆様
が今も懸命に
活動
されております。
自衛隊
の
皆様
におかれましては三千名から二万名
態勢
ということで、
河野大臣
が昨日そういった御
指示
をしていただいたということで、ありがとうございます。こういった
方々
の
活動
にも
激励
を申し上げますとともに、
感謝
を申し上げたいと
思い
ます。 まず
冒頭
、私からは、今ちょっと
香港
の問題がありますので、少し聞かせていただきたいと思っております。
中国
の
全人代
の
常務委員会
で、六月三十日、
香港
での反
体制
的な言動を取り締まる
香港国家安全維持法
、
国安法
が成立をし、即日施行されました。この法律は、
国家分裂
や
政権転覆
、
テロ活動
、
外国勢力
との結託、
海外勢力
による
国家
の安全への危害などについて
無期懲役
以下の
刑事罰
を科すものですけれ
ども
、
香港
では、既に
中国批判
などの言論を控える萎縮の空気が漂い始めていまして、
民主派
の団体は迫害を恐れて相次ぎ解散を
表明
をして、
海外
に逃れようとする
民主活動家
が出ております。 これは、一九九七年の
香港返還
に際して
共産党政権
が宣言をした一国二
制度
、この
もと
での高度な
自治
を五十年間は変えないとした
国際約束
をほごにする
行為
でありますので、したがって、もはや
香港
だけの問題ではなくて、これは、自由や人権を尊重せず、既存の秩序に挑むという
中国
とどう向き合うかという
国際社会
全体の問題だというふうに思っております。 既に
欧米
では、制裁やら、
海外
に逃げ出す
香港市民
の
受入れ
を
表明
をしている
ところ
ですけれ
ども
、
アジア
を代表する
民主主義国家
である
我が国
としてまずやるべきことは、
習近平国家主席
の
国賓来日
が、
現状
では、こういう
状況
では
実現
不可能じゃないかということが大きな声に今なってきているということも、これもしっかりと
政府
として、実際にそういう声が上がってきているわけですから、これを
中国
にお伝えをし、そしてまた、
海外
に逃れようとする
香港市民
の
皆様
、特に
民主派
の
活動家
に対して、これは柔軟な
受入れ措置
をとることだと
考え
ておりますが、
政府
のお
考え
を端的にお聞かせいただければと
思い
ます。
若宮健嗣
41
○
若宮
副
大臣
お答え
させていただきます。
香港
につきまして、
国家安全保障
をめぐりましては、これまでも
米国
を含みます
関係国
と
連携
をして
対応
いたしている
ところ
でございます。G7の
外相声明
も発出をさせていただき、
本件
に対する重大な
懸念
を示してまいりました。 今般、
全人代
の
常務委員会
におきまして、
国際社会
、そして
香港市民
の強い
懸念
にもかかわらず、
香港
におけます
国家安全法
が
制定
されたことは遺憾であるというふうに
認識
を持っております。
香港
は、私
ども
、
我が国
にとりましても緊密な
経済関係
及び
人的交流
を有する極めて重要な
パートナー
でもあり、まさに、一国二
制度
の
もと
に自由で開かれた
体制
が
維持
をされ、そして民主的、安定的に
発展
をされていくことが重要であるというのが
我が国
の一貫した
立場
でもございます。
我が国
の今後の
対応
につきましては、
予断
を持って申し上げることは差し控えたいと
思い
ますけれ
ども
、引き続き、
関係国
と
連携
をしつつ、
中国側
の適切な
対応
を求めることに
考え
は変わりございません。 また、今
委員
が御
指摘
になりましたように、
習近平主席
の訪日についてでございますけれ
ども
、今は具体的な
日程調整
をする
段階
にないという
政府
の
立場
はこれまでも申し上げてきているとおりでございます。 その上で申し上げますと、
中国
との間にはやはりさまざまな
懸案
が存在しているのも事実でございます。
政府
といたしましては、引き続き、
首脳会談等
のハイレベルの
機会
を活用して、主張すべきはしっかりと主張し、
懸案
を
一つ
一つ
解決し、また、
中国側
の前向きな
対応
を強く求めていくということが基本的な
方針
であることを御
理解
いただければと思っております。 以上でございます。
篠原豪
42
○
篠原
(豪)
委員
私から、もう
一つ
、
活動
をされている
方々
の
受入れ
についても、どういうふうに
考え
ていらっしゃるかというのがあれば教えていただきたいということなんですが、ございますでしょうか。
若宮健嗣
43
○
若宮
副
大臣
具体的に今
委員
から、
香港
の
市民
の
方々
、そしてまた
民主化
の
活動
の
方々
、さまざまな方を、
受入れ措置
をというような御
指摘
がございましたけれ
ども
、今後の
対応
につきましては、
予断
を持って今この場で述べることは差し控えたいというふうに思っております。 いずれにいたしましても、
関係各国
と
連携
をいたしましてしっかりとした
対応
をしてまいりたい、このように思っております。
篠原豪
44
○
篠原
(豪)
委員
我が国日本
は、
アジア
を代表する
民主主義国家
であります。ですので、その
アジア
の中から我々がやるべき
役割
というのは非常に大きいと思っておりますので、ぜひ、
政府
におかれましては、しっかりとした
対応
を
お願い
をさせていただきたいと
思い
ます。 もう
一つ
、
世界有数
の
金融拠点
としての
香港
という姿があります。この
香港
が栄えてきたのも、これは自由で開かれた
社会
とそれを担保する法治が
維持
されてきたからだということでありまして、この繁栄する
香港
、まさに
社会主義
を
維持
をして
経済発展
を目指す
中国
にとっても、
日米欧
などとの間で人、物、金が行き交う結び目として重要な
役割
を、
意味
も持ってきた。しかし、今回の
事態
を受けて、
トランプ政権
も、これはもはや一国一
制度
だと言って、
香港
への
関税優遇措置
の撤廃など
圧力
を強めています。
習近平指導部
は
香港
の混乱に
アメリカ
の影を見ていると
思い
ますので、両大国は
香港
をめぐって
通商紛争
にとどまらない
全面対立
の様相をこれから強めていくんじゃないかということを
懸念
しています。 そういった中で、
香港
が
国際ビジネス都市
としての
基盤
を喪失すれば、
中国
のみならず、これは
世界経済
全体が傷つくことになります。ですので、特に
米中の間
に立つ
我が国
でありますから、その
我が国
の
立場
として、今こういう
状況
がありますので、経済的に必要な面の見方からどのように
対処
をしていくのか、そのことについても教えていただければと
思い
ます。
若宮健嗣
45
○
若宮
副
大臣
今
委員
が御
指摘
になられた点というのは非常に重要なポイントだというふうに思っております。私
ども
も、
情勢
については極めて注視をしている
ところ
でもございます。 今回のこの
全人代常務委員会
、
先ほど
も
答弁
申しましたけれ
ども
、この
国家安全法
が
制定
をされたこと、これはまさに遺憾であるというふうに
考え
ている
ところ
でございます。 また、私
ども
にとっては、本当に、一国二
制度
の
もと
で、非常に、極めて重要な
パートナー
でもございます。まさに今後も民主的、安定的に
発展
していくことが重要であるということの
認識
には全く変わりはございません。 今回のこの
国家安全法
の
制定
につきましては、
国際社会
の一国二
制度
の原則に対する
信頼
を大きく損ねるものであるというふうにも思っております。 私
ども
の今後の
対応
につきましては、今この場で
予断
を持って申し上げることは差し控えたいと
思い
ますけれ
ども
、
関係各国
と緊密なる
連携
をした上で適切に
対応
してまいりたい、このように思っております。
篠原豪
46
○
篠原
(豪)
委員
米中の間
に立って話ができる、
日本
というのはやはりそういう
立場
にあると
思い
ますので、ぜひ、本当に積極的に、これはうまく回していかないといろんな問題が出てくるんだと
思い
ますので、その点はくれぐれもよろしく
お願い
したいと
思い
ます。 今、一国二
制度
の話がありましたので、まさに、この一国二
制度
というのは、一九七〇年代にトウショウヘイさんが
台湾
の
平和的統一
のために発案をした、そういった
考え方
が土台にありましたけれ
ども
、今回の
香港
の
動き
を見てみますと、こういった
考え方
を
根底
から覆すという大きな
ところ
に出たんだろうというふうに思っています。そういったことになると、今既に
台湾
へ
中国
は
軍事
的な
圧力
を強める
行動
をとりつつあるんじゃないかというふうに思っています。これは、尖閣をめぐる
東シナ海
とか、あるいは
南シナ海
での
中国海軍
の
動向
とも密接に
連携
を今してきているんだと
思い
ます。 そういったわけなので、
日本
としてこうした
動向
に、これは
安全保障委員会
で今度は
河野防衛大臣
に教えていただければと思うんですけれ
ども
、もし、どういうふうに
対処
していくのかということがあれば、御
見解
をお聞かせください。
河野太郎
47
○
河野国務大臣
中国
は最近、今回の
香港
への
対応
もそうですし、
中国
、インドの
国境沿い
の問題、あるいは尖閣諸島を始めとする
東シナ海
、あるいは
南シナ海
で
ベトナム
の漁船が沈んだり
フィリピン
の船に
火器管制レーダー
を照射したり、あるいは
南シナ海
に
行政
区を新設すると言ってみたり、力による一方的な
現状変更
をもくろんでいると
国際社会
から見られても仕方ないような
動き
というものが相次いで行われております。
政治体制
が違うというのは、これはあることかもしれませんけれ
ども
、
現状
を一方的に力で
変更
するというのはそうしたことと
関係
なく、
国際社会
としては受け入れられないことであります。
日本
として、志を同じくする国々と
一緒
に
中国
のそうした
試み
に断固
反対
をし、そうした
試み
には当然に高い
コスト
がついて回る、そういうことを明確にしていかなければならないというふうに思っております。
防衛省
・
自衛隊
としては、
中国
がこの三十年間に
国防予算
を四十倍以上にふやす、この十年間でも恐らく二倍半ぐらい
防衛予算
をふやしてきて、各種の最先端の
装備品
を獲得をし、さまざまな
能力
を身につけているわけでございますが、それだけの
能力
を身につけた
中国
がどのような
意図
を持って
軍事
を
拡大
をしているのか、あるいは、どのような
意図
を持ってそうした軍を
運用
しているのか、そこをしっかり見きわめて、
日米同盟
が基軸ではありますが、
オーストラリア
、
ベトナム
、
フィリピン
、あるいはそのほかのさまざまな
有志国
としっかりと
連携
をして、
中国
の
軍事
的な
行為
をきちんとチェックできる、そういう
体制
をつくっていかなければならぬというふうに
考え
ております。
篠原豪
48
○
篠原
(豪)
委員
私も
思い
は同じでありますので、ぜひ頑張っていただきたいと
思い
ますし、できることは我々からも
お願い
をさせていただいて、そして、力を合わせてやらせていただければと思っています。
外務
副
大臣
はもう結構でございます。ありがとうございます。済みません、急な
質問
で。ありがとうございました。 それでは、
先ほど
来、
ミサイル防衛
をどうするのかということで、
イージス・アショア
が突然、
配備停止
をされました。これは
河野防衛相
だから今回
決断
はできたんだというふうに
思い
ますが、私もそうやって思う
ところ
は大きいんですけれ
ども
、やはり、
もと
もと
の
コスト
が、総額四千五百億円と見積もられている
巨額
の
費用
に見合った
防衛効果
が得られるのか、
専門家
からもこれまでも疑問が呈されていましたので
配備停止
は当然ですけれ
ども
、少なくとも、二〇一九年に
米国防省
が
イージス・アショア
二基の
日本
への売却を
承認
し、
関連費用
を含めた
価格
が
防衛省
の予定した千六百億円をはるかに超える二千三百五十億円だった、こういったことを発表した
時点
で、やはり私は
中止
を
決断
すべきだったと
考え
ています。
先ほど
与党
の
委員
の方からも、あるいは
報道
を見ていると、最近出てくるのが
敵基地攻撃能力
でございます。
敵基地攻撃能力
は、六月十七日に
国会
を閉じて、その翌日にたしかこういう話が上がってきたんじゃないかと
記憶
をしています。間違っていたら済みません、日にちが間違っていたら申しわけないですけれ
ども
。
安倍総理
が
記者会見
で、
安全保障
の
あり方
について、この夏に
国家安全保障会議
で集中的に
議論
をし、そして新たな
方向性
を打ち出すということを、そして、その中で、
敵基地攻撃能力
の
保有
に言及をしたということであります。 恐らく、
敵基地攻撃
の話というのは、
与党
の中でも二〇一七年ぐらいにもう、多分この
導入
の前にあった
議論
じゃないかと私も
おぼろげ
ながら覚えておりまして、そういった中で、また出てきたのかなというふうに思っています。
イージス・アショア
の
導入
によって、
先ほど
から
議論
を聞いていますと、今度、
ミサイル防衛
に穴があいたから、そこの
部分
をどういうふうに埋めていくのかというのを早くやらなければいけないという話ですが、
河野大臣
がおっしゃったように、
イージス艦
が今
配備
をされていて、そもそもこの
イージス・アショア
を入れるときには、
海上自衛隊
の
負担
が余りにも重たいということだったんですが、そのときには、
自衛艦
が積んでいる
ミサイル
というのは
SM
3
ブロック
1ですから、これは千キロ
程度
の
射程
なので、
日本全土
を全部カバーするには、二隻必要だという話だったと思うんですが、それ以降、「まや」も、「あたご」型の
改修
も含めて、今四隻、
SM
3
ブロック
2Aでやっておりまして、この
ミサイル
だと二倍の
能力
がありますので、実際には格段に
能力
が上がっていて、当時の
議論
と船の必要な数というのは、多分この
議論
をしっかりした方が私はいいと思っています。 なぜかというと、二十五兆円の
予算
が、
財政
が今ない中で
防衛費
をかけていて、無駄な
お金
を、これをどんどんどんどんやらなきゃいけないということで、本当に、
河野大臣
は、いよいよ
防衛装備品
までオークションにかけられるということで、私も
報道
を見ましたけれ
ども
、そういった
状態
なので、また、
費用
と
効果
というものをしっかり見ながらどういうふうにやっていくのかというときに、
先ほど報道
で二隻またふやすんだよとか言っているということもありましたけれ
ども
、その辺のことも
考え
ていかなきゃいけないんだと
思い
ます。 この
イージス・アショア
というのは、
もと
もと
、
拒否的抑止力
を上げていくということで、
拒否的抑止力
というのは、向こうから来たものを撃ち落としてやっていく、まあ盾の
関係
に比較的近いんだと思うんですけれ
ども
、そういった
観点
からも、これは
反撃能力
を持つことが望ましい、
イージス・アショア
だったらということだったと
思い
ます。 しかし、さっきから
お話
があるように、
北朝鮮
は
ミサイル技術
を年々向上化させていて、最新の
短距離ミサイル
は
変則軌道
ですね。ほかの国は、
河野大臣
もさっきおっしゃっていましたけれ
ども
、
音速
の何倍もの
ミサイル
を、今、非常に
破壊力
の高いものを用意をしているということで、
開発
中としている中で、これに
対応
した
能力
をそもそも
イージス・アショア
は持たないわけなので、こういった中で
断念
したからといって、じゃ、本当に
拒否的抑止力
がそれほど下がるのかというと、やはりそこの
ところ
の
議論
は
国会
でしっかりしていかなければいけないという話だったので、これから
計画
を立てていくうちには
一つ
一つ
やっていった方がいいと私は
思い
ます。 そして、それでも
反撃能力
、つまり、
先ほど
出ていましたけれ
ども
、
敵基地攻撃能力
にこだわるならば、
先ほど
河野大臣
は
現行
の
憲法
の
範囲
内で何ができるのかということを
検討
していくということをおっしゃっていましたけれ
ども
、これをやはり合憲とされるには
先制攻撃
に当たらないということが必須である。したがって、
我が国
は、
敵国
が
ミサイル攻撃
に
着手
した後でなければ
攻撃
はできません。 二〇〇三年のときに当時の
石破防衛庁長官
は、「
東京
を
灰じん
に帰してやるというふうに言って、」「
燃料
を注入し始めた、」まあこのときは
敵基地攻撃
じゃなくて
敵地攻撃論
というのをやっているんですけれ
ども
、そのときに「まさしく屹立したような場合ですね、そうしますと、それは
着手
と言うのではないですか。」というふうに
答弁
をされています。 近年は、あの当時と時代は変わっていて、
ミサイル
は、あのときはまだ
液体燃料
を注入してという話だったんですけれ
ども
、今はもう
固形燃料
でもって、
移動式
の
発射台
になるんですね。だから、それが一カ所で屹立をして、ばっと立って、それを
着手同等事態
みたいにみなすというのは非常に難しいことになっているんだと
思い
ます。 そういった中で、やはり
発射
の兆候をつかむのは難しいので、そうすると、これはどういった
時点
でと
考え
ると、
事態対処特別委員会
で
宮崎内閣法制局長官
が
平成
十五年の五月二十八日におっしゃっていたことでいえば、
弾道ミサイル
が
発射
された
時点
で、なおかつ、これも、
秋山法制局長官
、同じ年なんですけれ
ども
、
我が国
に対して飛来する
蓋然性
が高いと
判断
される場合にのみ
攻撃
が許されるということになるんだというふうに思っています。 つまり、
敵基地攻撃
といいながら、
攻撃
が許されるのは、
現時点
では
ブースト段階
の
ミサイル本体
であって、
発射台
や
基地そのもの
を
攻撃
することは、これはやはり
違憲
じゃないかというふうに
考え
るんですけれ
ども
、それは間違いないかということを
確認
させていただいてよろしいでしょうか。
河野太郎
49
○
河野国務大臣
いわゆる
敵基地攻撃
と
憲法
との
関係
について、あくまで
一般論
として申し上げれば、
政府
としては従来から、
誘導弾
などによる
攻撃
が行われた場合、そのような
攻撃
を防ぐのにやむを得ない
必要最小限度
の
措置
をとること、例えば、
誘導弾
などによる
攻撃
を防御するのにほかの
手段
がないと認められる限り、
誘導弾
などの
基地
をたたくことは、
憲法
上、法理的には
自衛
の
範囲
に含まれ、可能と
考え
ております。 また、
政府
は従来から、
我が国
に対する
武力攻撃
が
発生
した場合とは、
他国
が
我が国
に対して
武力攻撃
に
着手
したときであると解してきております。どの
時点
で
武力攻撃
の
着手
があったと見るべきかについては、その
時点
の
国際情勢
、
相手側
の明示された
意図
、
攻撃
の
手段
、
態様
などによるものであり、個別具体的な
状況
に即して
判断
すべきものでございます。 いわゆる
敵基地攻撃
が法理上あり得ることについては、
武力攻撃発生時点
だけでなく、
武力攻撃
が
発生
した後について論じられてきた
経緯
がございます。 したがって、
攻撃
が許されるのは
ブースト段階
の
ミサイル本体
だけであって
発射台
や
基地そのもの
を
攻撃
することは
違憲
との御
指摘
は当たらないと
考え
ております。
篠原豪
50
○
篠原
(豪)
委員
何で私がこれを過去の
答弁
から引いて
現実
に合わせて
お話
をしているかというと、
敵基地攻撃
というのは場合によっては非常に危ない
議論
になっていくんだと思っています。 というのは、
敵基地攻撃
は本当に
覚悟
が必要な話であって、これは後からやらせていただきますけれ
ども
、じゃ、
現実
的にどういう
防衛
、
ミサイル
の
構想
というのを今やっているかというと、
アメリカ
の話でいいますと、今これは
太平洋IAMDセンター
、
パシフィックIAMDセンター
を
ハワイ
に
設置
をして、
アジア太平洋
において
統合防空ミサイル防衛
の
構想
を進めています。
弾道ミサイル防衛
については、
アメリカ
の
イージス艦
が
海上自衛隊
及び
韓国海軍
と常に
連携
をしつつ
所要
の
態勢
をとっていて、
米陸軍
も
パトリオット部隊
を
韓国
と
沖縄
に
配備
するとともに
AN
/TPY2
レーダー
により
北朝鮮
の
ミサイル発射
を
監視
しています。また、これに加えて、
THAAD部隊
が二〇一三年から
グアム
に、そして二〇一七年には
韓国
に
配備
をされ、
監視
が
強化
されています。 この
IAMD構想
には、敵の
航空
、
ミサイル攻撃
を
未然
に防止するための
策源地攻撃作戦
が含まれています。
米国軍
が
対応
するとしておりますが、特にこの
攻撃作戦
においては、
同盟国
の
関与
なく、
米国
の選ぶ時期と
場所
において、アット ザ タイム アンド プレース オブ イッツ チュージングと書いてあって、
アメリカ
の選択によるというふうになっている。 したがって、
日本
が独自の
敵基地攻撃能力
を備えて独自の
判断
で
策源地攻撃
をするということを
考え
たときに、こことの
考え方
の
整合性
というものを
考え
たときに、実はそれをする余地はなくて、まさに矛の
役割
を
米軍
に任せるのが
日米協力
の
あり方
でこれまであったわけで、これは、
国連
が、ピース・ラビング・ピープルズ、
平和愛好国
から実際に
国連軍
をつくって、そして
日本
でどういうふうに
活動
していくのか。実際には、
国連軍
というのができたことは今まで
歴史
にないですから、
アメリカ
がその
代替
として
日本
を守っているということで
日米安保
というのは成立しているのだと
思い
ますし、
憲法
九条も、そういった
関係
から、
日本
が
敵国
から
平和愛好国
に入るために、そういった
歴史
があってできてきた
経緯
だと思うので。 そういった中において、あえて
日本
が独自の
敵基地攻撃能力
を持つという場合は、この
アメリカ
の
IAMD構想
との
関係
がどうなるのかということはすごく
心配
になるので、そこの
ところ
をお聞かせ願いたいと
思い
ます。
河野太郎
51
○
河野国務大臣
敵基地攻撃能力
の
保有
を
前提
とした仮定の
質問
に
お答え
するのは差し控えたいと
思い
ます。
篠原豪
52
○
篠原
(豪)
委員
そうだと
思い
ます。 ただ、これは違うんですよ。今
議論
していかなきゃいけないのは、
日本
も、二〇一八年の
改定
の
防衛計画大綱
でこの
構想
の一部をもう取り入れているんです。
日本
が独自の
敵基地攻撃能力
を
保有
するためには、この
IAMD構想
を
日本
も本格的に
導入
をして
日米
の一体化を進める以外に
方法
はないんです。なので、それは
集団的自衛権
の限りない
行使
に近づいていくことにほかならないので、
現行
の
憲法
では許されるはずもないんです。なので、この
敵基地攻撃
、多岐にわたっていろんな
議論
をしていかなければいけないです。これからやらせていただきたいと
思い
ますが。 これから、例えば
個別的自衛権
の発動で
日本
が危ない
状況
にあって、これは否定するものでもない、そのケースが半分以上だと思っているんですが、そうでなかった場合、すなわち、
アメリカ
がやることに対して、例えば
グアム
がやられた、
イージス・アショア
、先立って、どこへ向かっているかといえば、それは
アメリカ
の
基地
の、直線なわけです。 そういった話で、
アメリカ
の
論文
を見れば、
日本
がこの
イージス・アショア
を入れることによって、一千億円以上の、
アメリカ
の
基地
を守る
コスト
が削減されると書いている
論文
もあるわけです。そういったことを発表してきているわけですから、
アメリカ
は。そういった中で、
グアム
がやられた、それについて
一緒
に行きますよとなるというとかなり危ない話になってくるので、この
議論
は本当に大事な
議論
だと思っていて、
お話
をさせていただいています。 これから、
国家安全保障戦略
の初
改定
が行われます。
中期防
とか
防衛大綱
の話がずっとありますが、これは最近、
計画どおり
じゃなくて、途中で変えるということがあります。例えば、二〇一七年のときには2プラス2をやりました。それで
イージス・アショア
というのが出てきました。それで変えていくということがあった。 ことしは、この
NSS
が二〇一三年にできて、この
国家安全保障戦略
があって、
防衛大綱
があって、そして
中期防
というのがある、こういう
たてつけ
で、今までなかったものができているということで、その
改定
が今秋にもされるということになっていて、これは
官房長官
も積極的な
議論
をしていこうよということを言っております。 そこで、私が
心配
しているのは、これは、
政府
は今秋にも
有識者
による
懇談会
を
設置
をしてこの
NSS
の初
改定
に向けた
議論
を本格化させる、そして、この
有識者懇談会
の
結論
を受けて年末にも
NSS
を
改定
するというふうに言われています。三本柱だというふうに言われていますね。
一つ
は
ミサイル防衛
、もう
一つ
は
ポストコロナ
をどうするのか、
経済安全保障
をどうするかということをやっていく。この
ミサイル防衛
では、恐らく、
敵基地攻撃能力
の
保有
を明記することが主眼になっていくんじゃないかと
考え
ているんです。 そういった中で、
安倍政権
の中で、
安倍首相
の
意図
が
敵基地攻撃能力
の
保有
を明記することにあるかどうかということはわかりませんが、少なくとも六月十八日に突然それが出てきているわけです。
もと
もと
あった
議論
が出てきている。 実際にはそうなるかは別の問題ですから、確かに、
防衛大臣
の
立場
では今お
考え
になるのは難しいかもしれませんが、しかし、
イージス・アショア
を
断念
したからといって、それにかわる
抑止力
として
敵基地攻撃能力
を
保有
とするのは、すなわち、
敵基地攻撃能力
というのは
懲罰的抑止力
の
考え方
の
入り口
に今立つものでありますから、これは
自衛隊
の
皆さん
もいろいろと気にされていると
思い
ますよ。懲罰的な
抑止能力
にこれから変わっていくと、
作戦
も変わっていくし、
考え方
も変わっていくわけです。 そういった中において、これは
軍事論
の
世界
の話になってくるんですけれ
ども
、この
議論
に直接かかわられるのが
河野防衛大臣
ですから、ステーツマンとして、失礼ですが、先輩なので申しわけありませんが、この
期待
を、大局的な
判断
をこれからしていっていただけると思っているんです。ですので、そのことについて御
所見
があればお
伺い
したいと
思い
ます。
河野太郎
53
○
河野国務大臣
国家安全保障戦略
については、
官房長官
もしっかり
議論
しようということを
会見
でも
発言
をされておりますので、しっかり
議論
していくことになろうかと
思い
ます。
篠原豪
54
○
篠原
(豪)
委員
その中で、間違った
議論
に行かないということが大事なので、
お願い
をさせていただきたいと思っています。
敵基地攻撃論
でやはり一番怖いのは、例えば
北朝鮮
は、
先ほど
の
委員
もおっしゃっていましたが、何百発か
日本
に届く
ミサイル
がある、千発というふうに書かれていることもあります。これが
日本
に向かってきたときに、もし、我々が
報復攻撃
だと思って、
先制攻撃
と
理解
されたときには、本当に
全面戦争
になるだけの
覚悟
があるかというだけの非常に重要な
議論
になります、これは。 もちろん、
半島
は、
韓国
は
憲法
上は
北朝鮮
も
自分たち
の
領域
ですから、領地ですから、いいですか、なので、こういったことを、
攻撃
するといったって、
韓国
がどう
考え
るかということも本当に具体的に話をして
計画
を決めていかなければいけないし、
協力関係
を築いていかなきゃいけないわけですから、ぜひこういった
議論
をこれからもこの
委員会
でさせていただきたいと
思い
ます。 ぜひ、変な
方向
に行かないようにしていただけるのが
河野防衛大臣
だと思っておりますので、これは本当にそう思っていますので、
イージス・アショア
をとめたこともありますので、そのことを
お願い
をし、
最後
、ちょっと意気込みというか
一言
いただければと
思い
ますので、どうぞよろしく
お願い
します。
河野太郎防衛大臣
だから、私が言ったらできるといってとまった、ゼロベースと言えば、ゼロと言った、その
河野大臣
に
お願い
します。
河野太郎
55
○
河野国務大臣
防衛大臣
として、
国民
の命並びに
国民
の平和な
暮らし
、そして
日本
の
領土
、領海、
領空
を守る、これが
仕事
でございますので、しっかりできるようにやってまいりたいと
思い
ます。
篠原豪
56
○
篠原
(豪)
委員
逸脱しないでやっていただくことを
お願い
したいと
思い
ます。どうぞよろしく
お願い
します。
西銘恒三郎
57
○
西銘委員長
次に、
本多平直
君。
本多平直
58
○
本多委員
立憲民主党
の
本多平直
です。会派の一員として
質問
をさせていただきます。 まず、私からも
イージス・アショア
の件、
質問
をしたいと
思い
ます。
前回
に引き続きでございます。 その前に、
被災地
で頑張られている
自衛官
の
皆さん
に心から
敬意
と
感謝
を申し上げたいと
思い
ます。
前回
、私の
質問
、
大臣
の
撤回発表
直後でございました。何らかの形で
総括
する必要があるというふうに御
答弁
をいただきました。本日も、
与党公明党
の
浜地議員
の
質問
に、
総括
の必要があるという
答弁
をされております。 いつごろ、どのような形で、この
経緯
、きちんと御
報告
を我々
国会
にいただける、そのような
雰囲気
の話なんでしょうか、この
総括
というのは。
河野太郎
59
○
河野国務大臣
当初、
防衛省
としては、
ブースター
の
落下
がむつみの
演習場
内に確実に落とせる、これは
ソフトウエア
の
変更
でできる、そういう
認識
をしておりました。その後、
日米
の
協議
を進める中で、
ハードウエア
の
改修
までしなければ確実とは言えないということになりまして、
地元
の
皆様
を始め多くの
方々
に多大な御迷惑を
おかけ
をしたわけでございまして、そこは深く反省をしている
ところ
でございます。 私といたしましては、当初、どうしてそういう
認識
になったのか、また、その後、どういう
協議
の中でそれが変わっていったのか、この
プロセス
はきちんと
確認
をしなければならないというふうに思っておりまして、今その
作業
をしている
ところ
でございます。 その
確認
の
プロセス
の中で、
日米
の
技術
的な
協議
でございますので、文章はほぼ
機密扱い
になっているものでございます。
確認
した後、これをどのように御
報告
するか、御
説明
申し上げるか、そこは少し
考え
させていただきたいというふうに思っておりますが、そこはまずしっかり
確認
をするということはお
約束
をしておりますので、そこはしっかりまずやりたいというふうに
考え
ております。
本多平直
60
○
本多委員
まず、なぜこれを急いできちんとやっていただきたいかというと、いろいろな
理由
があるんですが、今、この
撤回
の
表明
を受けて、急に
代替策
だ、あげくの
果て
には、その
代替策
の
一つ
に
敵基地攻撃論
だと。何か、まさに
イージス・アショア
が
導入
されたときの
経緯
も非常に不透明で、
官邸主導
で、
外交
のベールに包まれていてわからなかった。その中で、あれよあれよとなって、こういうことになっているんです。 ですから、同じことが直近の
防衛政策
、私は
防衛省
だけが悪いと思っていません、前から言っているとおり。
国家安全保障局
というようなものをつくって、
防衛政策
をまたいでやることになったのが果たして、本来はいいことを目指してやっていたんでしょうけれ
ども
、こういう
決定
を見ていると、本当によかったのか。
官邸
の介入がどのぐらいあったのか、こういうこともしっかり含めないと、次の
意思決定
を間違う。 この
代替策
、安易に
イージス艦
二隻とか、まして
敵基地攻撃論
とか、どこがどう
代替
なのか、私はよくわかりませんけれ
ども
、こういう
議論
を
総理
の
思い
つきでやられたら困ると思っているんです、
安全保障
の骨格を。
撤回
という大きな
議論
の直後に急いで、百歩譲ってですよ、やるとしても、
代替
だから、穴があいていないと今
河野大臣
おっしゃいましたよね、別に、今でも
イージス艦
で必死に
ミサイル防衛
に従事している
自衛官
はいるわけですよ。そういうことを、穴があいているというようなことを
与党側
から言って、
イメージ操作
をして早急にやるということが非常に問題なので、この
経緯
をしっかりと
検討
をして、
報告
をしていただきたいと思っているんです。 そこで、その
検討
が、どうも
ブースター
問題に絞ろうと
大臣
はされている
ところ
があるんですが、私は、やはり
導入
の
経緯
、この辺から含めて、しっかりと
総括
、
検証
していただきたいと思うんですけれ
ども
、いかがですか。
河野太郎
61
○
河野国務大臣
北朝鮮
が
弾道ミサイル
を
発射
し、それが
日本
の
上空
を飛び越えるということが、二〇一七年ですか、八月、九月にありました。いかにして
北朝鮮
の
弾道ミサイル
から
我が国
を守るか、
国民
の平和な
暮らし
を守るか、そういう
議論
の中で、二〇一七年の十二月に
イージス・アショア
の
配備
というものを決めたわけでございまして、その
配備
の
プロセス
に何ら問題があったとは私は
考え
ておりません。
本多平直
62
○
本多委員
よく二〇一七と言われます、
皆さん
。二〇一七、
北朝鮮
が
ミサイル発射
を繰り返していた時期、非常にこういう
議論
、あり得るかなという
雰囲気
があった。そのことは私も認めたいと
思い
ますけれ
ども
、その中で、
先ほど
、例えば
山本
副
大臣
は
アメリカ
に言われたから買ったんじゃないと。まあ、
アメリカ
に言われたから買ったという
答弁
はできないと思うんですけれ
ども
、そういうことを言っていました。でも、ちょっと
答弁
が走っていて、
アメリカ
に言われていないと言ったんですよ。そんな話はないでしょう。 これはやはり、
アメリカ
は何らかの、
首脳会談
とかで
トランプ
、今の
段階
では言えないかもしれないですよ、ただ、私は、
首脳会談
の
やりとり
を言えと言っているんじゃないんですよ。ただ、
河野大臣
は知っておくべきだと思うんですよ、この
経緯
を。私
たち
に
報告
するかどうかは別として、
機密情報
に接せられる、
首脳会談
の
議事録
を見られる
河野大臣
は、知って、今後の
対策
をとっていただきたいんですが、いかがですか。
河野太郎
63
○
河野国務大臣
私も
外務大臣
をやっておりましたし、
首脳会談
に何度も陪席をしております。
日本
として、
我が国
の
防衛
に必要な
装備品
を
導入
しなければならぬということで行われた
決定
でございます。
本多平直
64
○
本多委員
山本
副
大臣
の、
アメリカ側
からは何か
提案
や
要求
はなかった、
アメリカ側
から
提案
、
要求
があるのは当たり前なんですね。
兵器
を買ってほしいと思うのは、
アメリカ政府
。まして、
トランプ大統領
のようなタイプの方が、これもいいぞ、あれも買ってはどうだという話が出ても何の不思議もないので。 ただ、その
経緯
を、やはり、我々に全部言えるかどうかわからないですけれ
ども
、
大臣
ぐらいは知った上で、今後の
対応
をしっかりと
考え
ていただきたいと
思い
ます。 もう
一つ
。これは、私は
防衛省
の
担当官
から
説明
を聞いて
一定納得
をしているんですが、今、
週刊誌
の
報道
で、
二つ
の
レーダー
を比べて、ロッキード・マーチンのものを
導入
を決めたと。 この問題についてはいろいろな
疑念
が出ているんですけれ
ども
、きちんとした
報告
、
日本企業
の参入を
最初
はさせると言っていて、
決定
した後にだめになったとか、いろいろおかしな
経緯
があるんですね。
自民党
の
筆頭理事
である
長島先生
も三度にわたって
質問主意書
を出して、この
レーダー選定
は本当に合理的なのかと。いろいろな
心配
があります。 きちんと、このことについても
大臣
は、自信を持ってこの
レーダー選定
には問題がなかったと言えますか。
河野太郎
65
○
河野国務大臣
週刊文春の
記事
を指していらっしゃると思うんですけれ
ども
、私はあの
記事
には事実
誤認
があると思っておりまして、そもそも、
レーダー
というのは
センサー
でございますから、
弾道ミサイル
の
発射
を探索する、あるいは認知、追尾する、そういう
能力
がございます。それを受けて、どう
迎撃ミサイル
の
軌道
をとるか、
迎撃
するための
軌道
はどういうのがいいのかというのを
計算
する、そういう
計算機
、
計算システム
があって、それが
発射
をさせるわけでございます。ですから、そもそも
レーダー
に
射撃管制能力
はないわけで、そこに大きな事実
誤認
があるというふうに思っております。 この
レーダー
を調達をするときに、
日本
の
企業
の部品というんでしょうか、
日本
の
企業
のものを組み込むという話があったというのは私も
理解
をしておりますが、それを組み込んだ場合に、
スケジュール
がおくれ、
コスト
が上がる
可能性
があるということだったものですから、
防衛省
としてそれを
断念
したという
経緯
がございます。 さまざまな
能力
その他を比較をして、今回の
レーダー
の
選定
は私は妥当であったのではないかというふうに
考え
ている
ところ
でございます。
本多平直
66
○
本多委員
それでは、
代替策
の話をしたいと
思い
ます。 私は、実は、
代替策
というのが要らないと。つまり、
イージス艦
、ずっと
イージス・アショア
をやめろ、やめろと言っていて、じゃ、
日本
の安全はどうなるんだと当然言われるわけで、私は、八隻にすることで相当問題は解決するという主張をずっとしてきました。
防衛省
は、やはり人繰りが大変なんだといって、二〇一七年、
北朝鮮
が
ミサイル
を連続して
発射
をしていた当時、そして、まだそれは、今は七隻です、来年八隻になります、当時は六隻か五隻だったんだと思うんです。そのころ、あれだけのことをされて
警戒態勢
をとっていたら、本当にそれは大変だったと思うんです。非常に
緊張
を強いられ、長時間の
海上勤務
ということがあったと思うんです。 しかし、そのときの
情報
を
もと
に、ずっと、
イージス・アショア
を正当化するために、
海上勤務
が大変なんだという
議論
をしてきたんですが、来年八隻になります。そして、
篠原議員
から
指摘
があったとおり、
ミサイル
の
性能
も相当広
範囲
に伸びました。 この中で、本当に八隻
体制
が不完全だと言えますか。私は、この
体制
を
もと
に、本当に足りないかどうかを慎重に、安易に、やめたから二隻買うとかそういう話じゃなく、しっかりと、八隻でどうなんだろうと。
東シナ海
や
南シナ海
にも
影響
が出ないで
ミサイル防衛
ができるんじゃないかと私は思うんですけれ
ども
、いかがですか。
河野太郎
67
○
河野国務大臣
どうも、最近の
記事
で
イージス艦
を二隻ふやすんだという話がございますが、それは、そういう案もあるよねということだと
思い
ます。 少なくとも今後五年
程度
は、
イージス・アショア
の
配備
を仮にしたとしても、
イージス艦
と
PAC
3で
弾道ミサイル防衛
をやるということでありましたが、今の
自衛隊
の、特に
採用面
を見ると、
海上自衛隊
、非常に
採用
が厳しいという
現実
はございます。 そういう中で、この
体制
をどう
維持
していくか。
護衛艦
の中にも、人手がかからない、要するに一隻の
運用
に必要な
乗組員
の数を大幅に減らす、そういう
護衛艦
を今後
導入
をしていく、そういうこともやっていくわけでございますから、
海上自衛隊
の人繰りが大変だというのは、
現実
として私も日々頭を悩ませている
ところ
でございます。
海上自衛隊
の
イージス艦
八隻
体制
で穴があいているかと言われれば、穴はあいておりません。しかし、人繰りを
考え
た場合、あるいは、
イージス艦
を例えば
南西諸島
に振り分ける、そういうことが、今の場合では、残念ながら非常にやりにくいということを
考え
た場合に、当時、
イージス・アショア
を
導入
することによって、そこを楽にしよう、あるいは
イージス艦
をほかの
目的
にもきちんと
運用
できるようにしよう、そういう
決定
が行われたというのは妥当であったというふうに
考え
ております。 私は、
ブースター
の問題がなければ、
イージス・アショア
を
導入
すべく直前まで奔走していたわけでございますから、そこは必要であったというふうに
考え
ておりますが、
配備
を
断念
するということになりましたので、この五年は、当初
イージス艦
で、
PAC
3でやるということでございましたが、その後をどうするんだということについては、なるべく早く
議論
を始めなければならないというふうに
考え
ております。
本多平直
68
○
本多委員
人繰りの問題、ずっと
議論
を
防衛省
の方としてきたんですけれ
ども
、教えてもらえないんですよ。 例えば、Aさんという
乗組員
が何日間海に出て、何日後に休めて、それぐらい教えてくれよ、
議論
できないじゃないかと。二〇一八年に、ちゃんと八隻
体制
になったらどういう
シフト表
になるのか、これを
秘密
だとか何だとか言うんですけれ
ども
、そんなことは
秘密
でも何でもないじゃないですか、その人に聞けばそういう
体制
はわかるんですから。 そういう
シフト表
を、もちろん
現実
じゃなくてもいいですよ、何か
概念図
でいいですよ。二〇一七年、大変だったときはこんなに大変だったんですよ、だけれ
ども
、最近、例えば去年の同じAさんはどんな
シフト
で海に出て休暇がどうであってという、若干日付とかずらしてもいいですよ、そういうのを私に見せてもらえないですか。出してくれないんですよ。
河野太郎
69
○
河野国務大臣
なかなか
運用
の
手のうち
を大っぴらにするということはできないわけでございますが、
委員
がおっしゃることもよくわかります。人繰りが苦しい苦しいと言っているだけで、
中身
がわからなきゃ
議論
できないだろうというのはそのとおりでございますので、ちょっと
考え
させていただきたいと
思い
ます。
本多平直
70
○
本多委員
ぜひ
お願い
したいと
思い
ます。 数年間、人繰りが苦しい苦しいと。多分それは二〇一七年の大変だったときのことなんです。
概念図
でいいですから、こういうふうな
シフト
で、八隻
体制
になる来年以降はこんな感じになる、一人の
自衛官
の方がこんな
勤務
になるんだということを私にぜひ見せていただきたいですし、
最低限
、
大臣
は見てから次の
議論
をしていただきたい。 何千億という
お金
がかかる
イージス艦
を、私は
イージス・アショア
より
イージス艦
の方がいいということも申し上げてきましたけれ
ども
、安易に、やめたから
イージス艦
、これは、人繰り人繰りというだけでは、簡単に
国会
としてそんなに認めるわけにいかないと私は思っています。 もう
一つ
。ずっと私が
イージス・アショア
の
議論
で、この
委員会
でも何度も申し上げてきました。弾というんですか、
ミサイル本体
というんですか、飛ばすやつですね、あれが、やはり積めるだけ今の
イージス艦
にも積んでいない。九十発ぐらい
発射
ができる、だけれ
ども
、
飛行機相手
のものや
潜水艦相手
のものも積む。しかし、五十発くらい積める
ところ
に、今、わずか八しか積んでいない。 これは、言えない言えないと、
手のうち
をさらすから言えないと言っていますが、それは一発数十億するわけで、決してどんどんどんどん買えと言えるかどうかわかりません。 しかし、これだけ穴があいているだの
イージス艦
をふやせだの、あげくの
果て
には
敵基地攻撃
だと言っている
自民党
の
皆さん
、何で、マックス積めとは、
予算
の
関係
もありますよ、だけれ
ども
、せっかく船をつくって高い
イージスシステム
を買って、
北朝鮮
は、やる
可能性
は極めて低いけれ
ども
、やるとなったらたくさん撃ってきますよね。そのときに、なぜこの弾を買わないという
議論
がしっかり出てこないのか。 まさに、
代替策
がもしあるとしたら、私が認める
代替策
はそれだと思うんですけれ
ども
、この弾数問題、どうお
考え
ですか、
大臣
。
河野太郎
71
○
河野国務大臣
誘導弾
の総数あるいは
搭載数
、これは
手のうち
でございますから申し上げるわけにはいきませんが、
誘導弾
の数が重要だというのは全くそのとおりでございまして、
麻生財務大臣
にもそういう
議論
をしている
ところ
でございます。そこについては、来
年度
の
概算要求
、しっかりやってまいりたいと思っております。
本多平直
72
○
本多委員
本当に
自由民主党
の
皆さん
にも申し上げたいんですけれ
ども
、
敵基地攻撃論
の
議論
をする前にきちんと、高価な
イージス艦
を八隻にして、弾が八発。
専門家
によれば五十積める
ところ
を八なんですよ。こういう、
手のうち
も何も、
北朝鮮
は知っているんですよ、そんなことは。それをきちんと
要求
をしていただきたいと
思い
ます、まず先に。これがまず
最大
の
代替策
だと私は
思い
ますよ、前から。
イージス・アショア
をつくらなくてもいいと言ってきたのも、この
一つ
の大きな話なので、すっ飛ばして、
代替策
という話を急ぐ
場面
では私はないと。しっかりやるべきことをまずやってくださいということを
お願い
したいと
思い
ます。 さて、その
代替策
、いろいろ私はきちんと
提案
をしました。八隻でしっかりやれるのではないか。人繰りも見せてもらっていません、我々
国会
に。その中でずっと
自由民主党
さんは
敵基地攻撃論
というのを
提案
をし続けて、私が
日本政府
は立派だと思うのは、
自民党
という
与党
が
提案
をしてもずっとこれを蹴ってきていただきました。私は正しい
判断
だと
思い
ます。 つまり、
敵基地攻撃論
、
憲法論
はきょうしません、
鳩山答弁
をそのまま私も尊重する
立場
で話しますが、
憲法論
的には
可能性
があるかもしれませんが、
政策論
として、
日本
の国力からしたら、そして
日本
が想定する
相手国
、
幾つ
かあります。この想定する
相手国
、
北朝鮮
だけではありません。こういうときに
北朝鮮
の何か
ミサイル発射基地
というわかりやすい例えでこの論に踏み出すことは、
政策
的に私はやるべきではないと思っています。しかし、
議論
まではどうぞすればいいと思っているんですよ。
自民党
の
皆さん
も
提案
を一生懸命されているというのはわかっているんです。 ただ、今回、
イージス・アショア
の
撤回
と同時に突然、
総理大臣
が、いや、
自分
から言うならまた潔いんですが、
読売新聞
さんの
記者
に聞かせて、その答えの中で突然、
敵基地攻撃論
の話をし始めたんですね。これは論理的によくわからないんですよ。
代替策
をいろいろいろいろ、ほかのことをやった後にこの話が来るんだったらわかるんですけれ
ども
、
大臣
、こういう経過になるということはどこかで御存じでしたか。やめるのはわかった、
河野
さんがそこまで言うなら、だけれ
ども
かわりに
敵基地攻撃論
の
議論
はさせてもらうぞというような話があったんですか、
総理
と。
河野太郎
73
○
河野国務大臣
イージス・アショア
の
配備
を
断念
をする、それから、
先ほど
から
答弁
で申し上げておりますように、新しい空からの
脅威
というのがふえております。これは、いろいろな
種類
、
多様性
その他ございます。
政府
として、国を守るためにどうするのか、
イージス・アショア
の
配備
を
断念
してどうするのか、新たな空からの
脅威
にどう
対応
するのか、そういう
議論
をするのは当然のことだと
思い
ます。
本多平直
74
○
本多委員
総理
とそういう
やりとり
、
敵基地攻撃論
も含むという話はされていないんですか。
河野太郎
75
○
河野国務大臣
イージス・アショア
の
配備
を
断念
をし、今後どうするか。それは、まずあらゆる
選択肢
を
テーブル
の上にのせて
議論
するというのは、これは別に当然のことではないでしょうか。特に何をのせようとか何をのせないとかというよりも、まず全ての
カード
を
テーブル
の上に並べてみて、それぞれについてどうだという
議論
をするのは当然のことだと
思い
ます。
本多平直
76
○
本多委員
わかりました。 では、
経緯
の話はここまでにして、時間がだんだんなくなっちゃったので、少しだけ
議論
させていただきたいと思うんですけれ
ども
、
敵基地攻撃
を行うとしたら、例えばどんな
兵器
が、今、
日本
が、あるものもないものも含めて必要になりますか。
河野太郎
77
○
河野国務大臣
一般論
で申し上げますと、まず、
先ほど
どなたかがおっしゃっていましたけれ
ども
、
ミサイル
の
発射
というのは
固定式
から
移動式
に変わっておりますから、どこに
ミサイル
の
発射基地
があるのかというのをリアルタイムで把握をする。あるいは、
地下
から出てくるものも当然ございますから、そういう
ミサイル
の
位置
を正確にどう把握するか。それから、
防空用
の
レーダー
と
ミサイル
、これはセットなんだと
思い
ますが、
防空用
の
レーダー
と
ミサイル
がどこにどうあるのか。それから、それを当然に無力化しなければなりません。そうやって
相手
の国の制空権を一時的に確保した上で、その
ミサイル
の
発射装置
あるいは
地下
の
施設
というものを
攻撃
をする、そして、その
攻撃
がどうだったかということをかなり正確に
評価
をし、次につなげる、こうした
一連
の
能力
というものが必要になってまいります。
本多平直
78
○
本多委員
今我々は、例えば
島嶼防衛
だけでも非常に大変な力を注がなきゃいけないわけですよね。そこに新たにそれだけのものを、
可能性
がそれほど高くないものにこうした
コスト
をかけるというのは、私は、
コストパフォーマンス
の
観点
からいっても非常にもったいない。今
アメリカ
がそれを担うと言っているものをわざわざ
日本側
から変えていくというのはもったいない。
自民党
さんの
提言
はある
意味
で正直で、
自民党
は
防衛費
を二倍にすると言っているんですよ、
GDP比
二%と。それだけかければ、五兆円を十兆円にすれば、そういうものも買えるのかもしれません。 しかし、十兆円というのは、私は不可能な、今の
日本
の
財政
を見たら、
防衛費
は大体この
範囲
でやらざるを得ない、この中で
敵基地攻撃論
、そろえるのは、非常に
コストパフォーマンス
が悪い。 では、
効果
はあるのかということも
議論
させていただきたいんです。 実は、最近の本格的な
戦争
というのは
湾岸戦争
や
イラク戦争
までさかのぼらないとないので、これを例にしますが、
世界最強
の
アメリカ軍
が二度にわたって
イラク
と戦いました。このとき、当然、
アメリカ
は別に
憲法
も気にせず
敵基地攻撃
をしたわけです。
イラク
が
発射
してくる
スカッドミサイル
をできるだけ少なくしようとして頑張ったんですけれ
ども
、きちんと
効果
的に
スカッドミサイル
が撃たれることをとめられましたか、
二つ
の
戦争
において。
河野太郎
79
○
河野国務大臣
例えば
湾岸戦争
ですか、
イラク
が持っている
スカッドミサイル
を
アメリカ
として捜索し、これを
破壊
をする、そういう
一連
の
オペレーション
をやりました。しかし、
幾つ
かこの
スカッドミサイル
がイスラエルに届いた、そういうこともあった。また、
発射地点
を特定をし、それを
攻撃
する、そういう
オペレーション
が行われた、そういうふうに
承知
をしております。
本多平直
80
○
本多委員
私が調べたら、二〇〇五年、
防衛研究所
の
研究員
の方が
論文
を書いているんですよ、この
二つ
の
戦争
における
敵基地攻撃論
がどういうふうに
機能
したか。
自民党
の
皆さん
も、まあ、
自民党
は
アショア撤回
の前から
敵基地攻撃論
を言っているんだから、それは次の
提言
にも出てくるんでしょう、それで。しかし、僕は
政府
にはしっかり
検討
してもらわなきゃいけないと思うんです。 そのとき、
河野大臣
、この
二つ
の
戦争
において、
敵基地攻撃論
があの
アメリカ
でさえ完璧にはできなかったんですよ。そこを中途半端に、
日本
が今何かここで
世間受け
を狙ってつけ加えた
ところ
で、
費用
を
一定
、中途半端にかけた
ところ
で、
効果
あるものにならない。この
二つ
の
戦争
における
アメリカ軍
の
行動
、
イラク
の、それでもかいくぐって、
移動式
の
ところ
から
発射
を続けていたんですよ、
戦争
の
最後
の方まで。この実情をきちんと調べてから
敵基地攻撃論
の
議論
に臨んでいただけますか。
河野太郎
81
○
河野国務大臣
先ほど
全ての
カード
を
テーブル
にのせると申しましたが、これからの
議論
でございますので、何かその中の一枚を選んで
議論
しようとしているわけではございません。
本多平直
82
○
本多委員
自民党
はこれまでも
提言
してきたんだから、
提言
が出てくると
思い
ますよ、
総理
も前向きなんだし。しかし、それをきちんと
議論
していただくために
防衛大臣
がいると思っているので、
日本
にとってこれが本当に最善の
政策変更
かどうかというのは、慎重にも慎重を。 それで、我々、
議論
の場を与えていただきたいですよ、こんな大事な
政策変更
をする際は。ぜひ、これは私は、きょうは
入り口
にしたいと
思い
ます。 さて、ちょっと
一つ
、全然
関係
ない、違う、ずっと正月から気になっていて、ほかに大事な話があるのでできなかったんですけれ
ども
、
航空宇宙自衛隊
に
名前
を変えると。そして、
読売新聞
一月五日
報道
によると、四万七千人の
航空自衛隊
の定員のうち、空自の
任務
は七割にして、残る三割は
宇宙
などにすると。本当に、こんなものを読んだら、
航空自衛隊
の
皆さん
は怒っていると
思い
ますよ。 この間つくった
宇宙作戦隊
のように、
一定
のデブリの
監視
とかそういう
機能
をやって、少し
技術
を高めていくということに私は
反対
していませんよ。ただ、本格的に、この
歴史
のある
名前
を変えてまでこんなことをやるという話は本当に進んでいるんですか。やめた方がいいと思うんですけれ
ども
、私。
河野太郎
83
○
河野国務大臣
新聞
に出ていること全てが真実というわけではございません。そのような
方針
を固めたということは全くございません。
本多平直
84
○
本多委員
やめていただきたいと思うんですね、
新聞
が事実かどうかという話は別にして。
最低限
、きちんと
隊員
の声を聞いてもらえませんか。募集は大変なわけですよね。私ははっきり言って格好悪いと思うんですよ。
航空自衛隊
の方が格好いいですよ。 一部の、ちょっとやる
仕事
を、全部否定しませんよ。しかし、そういう
名前
に変えて、私、
隊員
が喜ぶと余り想像できないんですけれ
ども
、
総理
は前の
めった発言
を去年されているんですね、一回。
航空宇宙自衛隊
への進化も夢物語ではないと。 これは、
河野大臣
、ちょっととめていただきたいし、百歩譲って、ちゃんと
隊員
の声を聞いていただけないですか。
河野太郎
85
○
河野国務大臣
とめるも何も、
スタート
しておりません。
本多平直
86
○
本多委員
では、ぜひ
スタート
をさせないでいただきたいと
思い
ます。きちんと
航空自衛隊
のまま、
航空自衛隊
の
皆さん
に頑張っていただきたいと
思い
ますし、
行政改革
と
コストカット
を旨とする
河野大臣
が、こんなことで名刺の印刷とか看板のかけかえに何億円かかるのかわかりませんが、いろいろな
観点
から、私はやめた方がいい。 そもそも、もっと本質的に言うと、
宇宙
で
軍拡
をすることは、
アメリカ
に乗っかって
軍拡
をしていくということは、決して
日本
の国益じゃないと私は
思い
ます。
ロシア
や
中国
でさえ
アメリカ
の暴走をとめようとしているわけですから、ここに、しっかりと軍縮に、
宇宙
での
軍拡
をとめていく、そのことをやっていただきたいと
思い
ます。 以上です。
西銘恒三郎
87
○
西銘委員長
次に、
屋良朝博
君。
屋良朝博
88
○
屋良委員
立国社
の
屋良朝博
です。よろしく
お願い
いたします。 まず
一言
、このたび、
豪雨
でお亡くなりになるなど
被害
に遭われました全ての
方々
に心よりお悔やみを申し上げるとともに、現地で頑張っていらっしゃる
防衛省
の
方々
には頑張っていただきたいというふうに
お願い
を申し上げさせていただきたいと
思い
ます。
イージス・アショア
なんですけれ
ども
、やはり
検証
が必要であるということは、みんな
認識
は
一つ
にしていると
思い
ます。既に払った
金額
を含む
契約額
、千八百億円でしょうか、そのうち
支払い義務
が生じているもの、あるいは今後請求される
可能性
のあるもの、
損失額
、
賠償金
、幾らなのか、
現時点
でわかっていれば教えてください。
河野太郎
89
○
河野国務大臣
平成
二十九
年度
から
令和
二
年度
までにおける、
イージス・アショア
における既に
契約
した
金額
は約千七百八十七億円、既に支払った
金額
は約百九十六億円でございます。
屋良朝博
90
○
屋良委員
賠償金
とか
損害
とかという、そういった、今後、既に払った以上にこれから払うものがあるのか、それとも
契約済み金額
以上に何らか
支払い義務
が生じることがあるのか、その辺を教えてください。
河野太郎
91
○
河野国務大臣
今後の
日米
間の
協議
によってくるというふうに
考え
ております。
屋良朝博
92
○
屋良委員
算定がまだ整っていないということなのかということを
思い
ますけれ
ども
、それは恐らく、
契約
を途中でとめてしまった以上、それは無傷ではいられないかというふうなことは
思い
ますけれ
ども
、今回のそうした
損害
、
損失
が生じた場合の
責任
を誰が負い、
防衛省
はそれに対してどのように
対応
するのか、そういったことを明確にしていただくということは大変重要だというふうに思っております。
先ほど
も
浜地議員
もおっしゃっていましたけれ
ども
、
地元
が混乱していた。そして、
ブースター
についての
住民説明
は余りにも不誠実であったということは、
大臣
も、今後、どのような
認識
の変化があったのか、
ブースター
の
落下地点
についてですね、そういったことも明らかにすべきだというふうなお
考え
を示していただきましたけれ
ども
、これだけのことなので、私は、外部に
検証委員会
を
設置
して、
国民
に対する
説明責任
をしっかりと果たしていただく、そうすることによってまた新たな
取組
が生まれてくるものだというふうに思うんです。
防衛
というのは、
国民
の
信頼
を失うと成り立たないものですよ。ずっとそうです。
第三者委員会
でしっかりと
調査
をするとか、クリアな形で、私
たち
にもわかるような形で
検証
するというふうな
取組
はいかがでしょう。
大臣
、よろしく
お願い
します。
河野太郎
93
○
河野国務大臣
そのつもりはございません。
屋良朝博
94
○
屋良委員
そうすると、
最初
は、あれは二〇一八年の十月のことだったと
思い
ますけれ
ども
、
ブースター
は
陸上
に落ちるかもしれない、だけれ
ども
、それは
弾道ミサイル
が落ちてくることによる
被害
と比べたら比較できないよという、たしか課長さんの
発言
に対して、
地元
の町長さんが怒った。翌日、
施設
内に落ちると。一晩明けると
性能
がこれだけ向上するのかといった、そんなこともこれまでの
経緯
の中であったわけです。これは、やはり私
たち
が、みんなが
納得
するような、そんな
検証
をすべきだと
思い
ます。
大臣
、重ねてお
伺い
しますけれ
ども
、その
説明
の仕方、あるいは
検証
の仕方、今どういうふうな
方針
を持たれているのか。もしお
考え
があるなら
お願い
します。
河野太郎
95
○
河野国務大臣
今、私の
責任
で
確認
をしている
ところ
でございます。
屋良朝博
96
○
屋良委員
どうも
防衛省
、この展開というか、この
経緯
とかを見てみると、疑問が多く持たれているという御
認識
を、やはり
防衛省
、
皆さん
が持っていただきたいというふうに
思い
ます。
レーダー
についても、その
選定過程
においてはいろいろ
議論
があったわけですけれ
ども
、今回、
配備
を予定していた
SPY
7
レーダー
の
配備計画
についてちょっとお
伺い
します。 今後、
契約
をどうするのか。また、架空の
議論
かもしれませんけれ
ども
、
イージス艦
に搭載するといった話も聞こえてくるわけです。
SPY
7、今後どうする
おつもり
でしょうか。
大臣
、
お願い
します。
河野太郎
97
○
河野国務大臣
NSC
の
議論
も踏まえ、
日米
でしっかり
協議
していきたいと
思い
ます。
屋良朝博
98
○
屋良委員
大事なことを決めるときに
NSC
が先に来てしまうということが、ここ最近、多く見られるわけです。例えば
防衛大綱
でも、ずっと
防衛省
が所管して、
防衛省
がリードしてきたんだけれ
ども
、突然、
官邸
がそれを
最終決定
をしてしまうというふうな、どうも
防衛政策
の中で
防衛省
が
当事者
じゃなくなったんじゃないか、そんな
指摘
もされておりますけれ
ども
、どうですか、
NSC
と
防衛省
との
関係性
において、その
当事者
であるのかというふうな疑問が持たれているということについて、
大臣
、御
所見
を伺えれば
お願い
します。
河野太郎
99
○
河野国務大臣
防衛
については
防衛省
が
責任
を持ち、
外交
その他、
政府一体
として
考え
なければならないことについて
NSC
がコーディネートする、そういう
体制
に変わりはございません。
屋良朝博
100
○
屋良委員
問題がどこでどのような形で
検証
されていくのかが、今の
ところ
私
たち
、見えないわけです。
河野太郎大臣
に一任するような形に今なっているというのが実は不思議で、そのような
仕組み
というのは本当にあってしかるべきなのかというのが、属人的な、人に任せるということなのか、それとも、
一つ
の
制度
として、何か問題があったらそれを
検証
する
仕組み
、明らかにする
仕組み
がやはりあってしかるべきですよ。それをやらないでおくと、今のように、
敵基地攻撃能力
だの
イージス艦
に
レーダー
を搭載するだの、いろいろな、さまざまな声が聞こえてくる。 しかし、それはやはり問題があった。それをどのように
検証
して、どういうふうな
プロセス
で
説明
し、明らかにし、次の失敗を繰り返さないような
仕組み
をつくっていくというふうな
議論
がやはり必要であると私は思っておりますが、
日本
はそんな
議論
をどうもどこかですっ飛ばしているような気がするんですね。 その最たるものが、ここから私の
議論
したい点なんですけれ
ども
、
辺野古
の
埋立事業
、これにどれだけの
議論
があったのか、そしてなぜこれが唯一の
選択肢
になったのかということがさっぱりわからない
現状
があります。
工期
が十二年、
費用
が約一兆円にも膨れ上がった
辺野古
の
埋立事業
こそ、私は
中止
すべきだと
思い
ます。
イージス・アショア
のことが
議論
になって、
ブースター
の問題でとまることになったというこの外形的な事実というのは、なかなかそれだけですとんと落ちないんですよ。なぜそんな
議論
になったの、そもそもの見通しはどうだったのと。
先ほど
小熊筆頭理事
もおっしゃっていましたけれ
ども
、それって
防衛省
の
見立て
の
誤り
、
見立て
の
能力
の欠如だったんじゃないかというふうな
議論
になってくるわけですね。 それは
辺野古
だって同じですよ。十二年、一兆円、これは本当に
費用
対
効果
としていいのかどうかです。
事業
の
合理性
が今も
維持
されているかどうか、
検証
する必要が私はあると
思い
ます。
大臣
の御
所見
をお
伺い
します。
河野太郎
101
○
河野国務大臣
普天間飛行場
の
危険性
の一日も早い除去というのは、これはもう
沖縄
の県民の
皆さん
と同じ
方向
を向いている。しっかりと
移設
をし、一日も早い
普天間飛行場
の
返還
を
実現
したいと思っております。
屋良朝博
102
○
屋良委員
一日も早いという
言葉
と十二年という
現実
が余りにも
ミスマッチ
で、これを信じろと言われても、これは無理な話でございます。
抑止力
を
維持
し続けるという
議論
についても、これから
沖縄
に残っていく
兵力
を見てみると、これは本当に
抑止力
たり得るか、実に疑問であるわけですね。
皆様
に御提示させていただきました資料でございます。表と裏がありますけれ
ども
、右上に1と書いてある面には、
海兵遠征隊
の
装備概要
、そして主要な
任務
が書いてあります。
強襲揚陸艦
三隻、これは長崎県の佐世保に
配備
されておって、
沖縄
にないんですね。だから、緊急展開するにしても、
沖縄
からでは出られない。しかも、オスプレイ十二機、F35
戦闘機
六機、
CH
53
大型輸送ヘリ
四機、
AH
1、
攻撃ヘリ
四機で、
UH
1、
汎用ヘリ
が三機、そのぐらいのものですよ。それで
運用
されるのが約八百人の
上陸大隊
であるわけですね。 その裏面を見ていただきたいんですけれ
ども
、この
遠征隊
よりも
一つ
ギアアップした、
一つ
大きな
遠征部隊
、
遠征旅団
です。これは船が十五隻です。ないんですよ、
日本
に。 この
遠征旅団
がやる
仕事
はどういったものがあるかというと、
地域
で起きた局地的な
紛争
、小規模な
紛争
、それに
対応
するんですね。
沖縄
に残る
海兵遠征隊
は、
紛争対応
になっていないんです、
紛争未満
の
事態
に
対応
するような編成なんですね。 それをもって、
日本
の
防衛
がとか、
日米同盟
がとか、
抑止力
という、そんな
議論
がこの場で行われている。実に不可解です。実におかしいと思う。ちゃんとした
検証
をやはり私はやるべきだと
思い
ます。
大臣
、余りにも不合理な
議論
が
沖縄
の
民意
を顧みないような論理として使われていると私は思っているんですけれ
ども
、どうでしょう、
大臣
、もう一度お
伺い
しますけれ
ども
、こういった事実
関係
を、
先ほど
もおっしゃいました、全て
テーブル
の上にのっけてみて、今私
たち
が突き進もうとしている十二年、一兆円、それが本当に合理的なのかどうか、もう一度
考え
直す、あるいは
考え
てみる。
考え
直すとは言いません、少なくとも
検証
してみる、それをやってみようとはお
思い
にならないでしょうか。
大臣
、
お願い
します。
河野太郎
103
○
河野国務大臣
しっかりと、この
辺野古移設計画
を進めてまいりたいと
考え
ております。
屋良朝博
104
○
屋良委員
いや、もうこれは一方的にしゃべるしかなくなってしまったんですけれ
ども
。
防衛省
が言っている
地理的優位性
、この
地理的優位性
という
言葉
が
防衛白書
に出た。いつから出たかというと、一九九七年です。なぜかというと、一九九五年に
少女暴行事件
があった、だから、
沖縄
に過剰な
負担
を強いているということを
政府
として
説明
しないといけなくなった。だから、九七年から突然こんな
言葉
が出てきます。
沖縄
は
アメリカ本国
や
ハワイ
と比べて
東アジア
に近い、だから
沖縄
は地理的に優位なんだというふうな
議論
なんですね。
アメリカ本国
とか
ハワイ
と比べて
東アジア
に近い。
日本列島
全て近いじゃないですか。なぜほかの県と比べないんですか。
答弁
お願い
します。
河野太郎
105
○
河野国務大臣
沖縄
は、
東アジア
の各
地域
に近いと同時に、
周辺諸国
との間で
軍事的緊張
を高めない
程度
の
一定
の
距離
を置いています。また、
南西諸島
に
位置
し、特に
沖縄本島
は、
南西諸島
全体を包摂する
範囲
のほぼ
中心部
にあり、さらには
我が国
の
シーレーン
にも近いなど、
安全保障
上極めて重要な
位置
にあります。
南西諸島
及び
シーレーン
の
防衛
を全うしつつ、
東アジア
の各
地域
の
緊急事態
に万全の
体制
を確保する見地からは、このような
沖縄
県の
地理的特徴
は他の都道府県では
代替
できるものではないと
考え
ます。 例えば、
海兵隊
が
九州
や本州に駐留した場合、
沖縄
と比較して
朝鮮半島
に近くなる場合がある一方、
台湾
、東南
アジア
といった
地域
から遠ざかることとなると
認識
しております。 その上で、すぐれた
機動性
、
即応性
を有する
海兵隊
が、
安全保障
上極めて重要な
位置
にある
沖縄
を
拠点
として、そのプレゼンスを
維持
し、さらに、大
規模作戦
が必要となる場合には、来援する
部隊
の
基盤
となることによって、あらゆる
事態
に対して迅速かつ柔軟な
対応
が可能となる、このことが
日米同盟
の
抑止力
の中核となっています。
屋良朝博
106
○
屋良委員
距離
的な話を、今、
朝鮮半島
と
台湾海峡
でしょうかね、
台湾海峡
をおっしゃいましたか、
朝鮮半島
でしたかね。その
距離
、
台湾海峡
と
朝鮮半島
、
防衛白書
はその
二つ
の
距離
をよく出されるんですけれ
ども
、これは三角形の二辺なんですよ。その二辺の和を比較してみると、福岡の方が小さいし、
佐賀
の方が小さいし、わかりますか、言っている
意味
。
台湾海峡
から
沖縄
の
距離
というのは近いじゃないですか。しかし、
沖縄
から
朝鮮半島
というのは遠いですよね。
九州
の北の方というのは、
朝鮮半島
からは近いけれ
ども
、
台湾海峡
からは遠い。だから、これは二辺の和を比べてみたらすぐわかります。これはグーグルアースを使わなくたってすぐわかることなんですよ。 これは本当に、そうした具体的な、
実態
的な
議論
をしていない。
メルカトル図法
の地図を広げて見て、ああ、こっちがいいなと、そういう観念的な話で、
印象論
で私
たち
刷り込まれているんじゃないでしょうか。
海兵隊
が
沖縄
からどこか
本土
に移転したにしても、
沖縄
には
嘉手納基地
が残ります。
嘉手納基地
と
嘉手納弾薬庫
の
面積
を
二つ
合わせてみると、今現在
本土
にある主要な
アメリカ軍基地
の
面積
を全部合計しても、
沖縄
の
負担
が大きいんです。そのぐらいの、
安全保障
上の
責任
を負うぐらい、
与党
は誰か言うべきですよ。 そんな
負担
を一方に押しつけて知らぬふりする。そして、
政権
が
飛行訓練
を
佐賀
に持っていこうとしたときに、
佐賀
の
人たち
が
反対
したからやめますと。
佐賀
の
民意
は尊重し、
沖縄
の
民意
は無視していいんですかという
議論
なんですよ。そういう
実態論
、
具体論
、も
うそ
こに徹していこうじゃありませんか。 私
たち
が
沖縄
の
海兵隊
、この31
MEU
のためだけにあの
辺野古
を埋め立てる。あり得ないですよ。あそこは自然の宝庫、たくさんの
サンゴ礁
が生息している。今、
防衛省
は七万四千体の
サンゴ礁
を移転しようとしています。埋め立てるとこれが死んじゃうから、移転しないとだめなんだよ、それが
サンゴ礁
の保護なんだと言っておりますけれ
ども
、実は、
サンゴ礁
の
移植
というのは非常に難しいものだというのが、調べてみるとだんだんわかってきました。
防衛省
の
辺野古環境等監視委員会
第十二回
会合
、
平成
三十年二月八日ですけれ
ども
、
移植
後三年後の
生存率
が四〇%以上を目指すべきであり、それが不可能であれば
移植自体
が
避難措置
として適切でないというふうな
発言
が、
専門家
の
発言
が
議事録
に残っております。
水産庁
にお
伺い
しますけれ
ども
、
平成
二十六年から
平成
二十八年まで
沖ノ鳥島
で行った
サンゴ礁
の
移植実験
で、
移植
後三年後の
生存率
は何%だったか教えてください。
山本竜太郎
107
○
山本政府参考人
水産庁
では、
沖ノ鳥島
を
対象
とし、
有性生殖
を活用して
サンゴ
を増殖させる
技術開発事業
を行っております。 この
事業
において、
平成
二十六年から三年間にわたって
沖ノ鳥島
で成長した
サンゴ
の種苗を
天然
の岩礁に
移植
を行った結果、その
平均生残率
は、
移植
後一年で四四%、
移植
後二年で三四%、
移植
後三年で一七%となっております。 なお、
平成
二十八年から
平成
二十九年の間に、海水が
高温
となり多くの
サンゴ
が死滅した
ところ
であり、この
影響
を除外すると、
平均生残率
は、
移植
後一年で五八%、
移植
後二年で四六%となっております。
屋良朝博
108
○
屋良委員
今、後半でおっしゃった
数字
は、
無菌室
で、
高温
にならないような
ところ
、ちゃんと守られた
ところ
で育てたら五五%とか何%とかになったということなんだけれ
ども
、
天然
でやったら一七%だったということですよね。それは、そういうことだと
理解
、まあいいです、一七%だったという
数字
をいただきましたので、それはそれでもう結構なんですけれ
ども
。 それはやはり、一般的に言ってそうなんですよ。二〇%を超えるということはなかなかない。
沖縄
県が一番多く
サンゴ
の
移植実験
をやっているんですよ、この
日本
の中で。それでも
移植
の
成功率
はさほど高くない。ということは、
緊急避難
だから
移植
するよと言っているんだけれ
ども
、
移植
して死んでしまったら、全く
緊急避難
じゃなくて、これは
自然破壊
ですよ。それを伴うような、こういった
自然破壊
の
コスト
もこの
辺野古
には含まれているということです。 だから、
沖縄
の
民意
の
コスト
、これを無視することの
民主主義
の
コスト
、そして、ちゃんと
防衛
を
議論
しないことのはかり知れない
コスト
、
自然破壊
の
コスト
、さまざまな
コスト
を
考え
た上で、なお、この31
MEU
を
日本
に駐留させないと本当に
日本
は生きていけないのかどうか、しっかりと
議論
すべきだと私は
思い
ます。
サンゴ礁
というのは、やはり生命の揺りかごと言われているぐらい、私
たち人類
にとってとても大事なものですよ。それが、今、
沿岸開発
などで
世界
で六割の
サンゴ礁
が危機に瀕していると言われておりますし、これから更に激しくなるであろう
地球温暖化
、
自然破壊
、人為的な
破壊
によって、二〇五〇年までには実に
世界
の九五%の
サンゴ
が死滅するというふうな予測も
専門家
の中から上がっているんですね。 そういった
サンゴ
を
破壊
しないでも、今なら間に合う、今なら、
海兵隊
の
機能
をもう一回
検証
して、
地理的優位性
ばかりに寄り添う
議論
はもうやめて、
嘉手納
だけでも十分な
負担
なんですから、
安全保障
を
議論
するのであれば、
責任
を持って、そうした
コスト
も含めて
議論
すべきだと私は
思い
ます。今ならまだ間に合うと思うんですけれ
ども
、
大臣
、いかがでしょうか。
河野太郎
109
○
河野国務大臣
先ほど
答弁
申し上げたとおりでございます。
屋良朝博
110
○
屋良委員
サンゴ
が壊れることについては、
大臣
、どうでしょう。
生存率
はそれほど高くないんですよ。高くないんだけれ
ども
、
防衛省
は、
サンゴ礁
を移せと、採捕許可を
玉城デニー知事
に申請している。
沖縄
県に申請している。
沖縄
県はちょっと保留にしているんですけれ
ども
ね。そうしたら、農水省が勧告だの
指示
だの出して、これは国が
地方
にやる物すごく強い権限ですよ。
地方自治
も無視したような
やり方
ですよ。そういったことを強権的にやっているというのが今の
政府
じゃないですか。 具体的な
議論
はやらない、
地理的優位性
だの
抑止力
だの、
先ほど
イージス・アショア
の話でも
抑止力
の
議論
がありました。
抑止力
って、本当にこの31
MEU
でどれだけ
維持
されるのか。今ある多くの
部隊
が
グアム
や
ハワイ
や
オーストラリア
に行く。
抑止力
と
兵力
というのは無
関係
なんでしょうか。全くわからない
議論
がどんどんどんどん既成事実として積み重ねられて、どんどんどんどん
沖縄
の
意思
は、
民意
は無視されている。それが本当に
先進国
の
防衛
だと、
大臣
、胸を張っておっしゃることができるでしょうか。
お願い
します。
河野太郎
111
○
河野国務大臣
胸を張って申し上げております。
屋良朝博
112
○
屋良委員
それなら、この
日本
の
防衛
というのは激しく病んでいますよ。
海兵隊
が
沖縄
に来たのは一九五六年です。一九五六年といえば、
朝鮮半島
で有事があって、この
地域
が、
北東アジア
が物すごく
緊張
していた、その真っただ中に南へ下がったんですね。何でですか。
地域
の
反対運動
があったからですよ。五〇年代から六〇年代にかけて
安保闘争
があった。その
安保闘争
の中で
基地
に対する感情が激しくなっていく。政治的な
判断
なんですよ、政治的な打算です。そこに、
地理的優位性
も、
抑止力
の
議論
も、恐らくなかったでしょう。あるはずがないです。
アメリカ
が決めて、
アメリカ
が持ってきて、それで、
少女暴行事件
があって、慌てて
防衛白書
に
沖縄
の
地理的優位性
を書き込んだんです。それが
実態
であります。 これからも、
沖縄
の、
辺野古
の問題は恐らく、県内ではもちろん、私
たち
も、その
合理性
とか、本当にこれが必要なのかという
議論
をしていきますけれ
ども
、どうか
大臣
、その
議論
に真摯に向き合っていただきたい。そうじゃないと、
日本
の
防衛政策
はおかしくなっていきます。
ブースター
が落ちる
地点
が一晩にして確定できるような、そんな
議論
の中で、何を信じろとおっしゃるのか。それを
説明
していく
責任
は、私は
政府
にあると
思い
ます。それを申し上げて、
質問
を終わらせていただきたいと
思い
ます。 ありがとうございます。
西銘恒三郎
113
○
西銘委員長
次に、
赤嶺政賢君
。
赤嶺政賢
114
○
赤嶺委員
日本共産党
の
赤嶺政賢
です。
イージス・アショア
の
配備断念
と新たな
安保戦略
について
質問
をいたします。
政府
は、六月二十四日の
国家安全保障会議
で、
山口
、
秋田
両県への
イージス・アショア
の
配備
を
断念
することを決めました。
ところ
が、それにかわる方策として、
敵基地攻撃能力
の
保有
を含めた新たな
安保戦略
について、この夏、徹底的に
議論
し、
実行
に移すとしています。年内には
国家安全保障戦略
と
防衛大綱
、
中期防
の
見直し
を行う
方針
と伝えられております。
秋田
県の
地元紙
、
秋田魁新報
は、六月二十七日付の
社説
でこのように書いています。
政府
・
自民党
内では
敵基地攻撃能力
の
保有
に前向きな声がある。しかし、
代替策
の
議論
よりも
地上イージス
をめぐる
経緯
をしっかりと
検証
し、
責任
の
所在
を明らかにするのが先ではないのか。反省すべき点を洗い出して今後の教訓にすることが、
過ち
を繰り返さないためには不可欠だ。本県と
山口
の
住民
や
自治体
を振り回し、
巨額
の
予算
を投じた末に二年半という時間を無駄にした
政府
の
責任
は極めて重い。
政府
はこの点にどう
対応
するかを明らかにすべきだ。
地元紙
の
新聞
は、このように書いております。二年半もの間、この問題に翻弄されてきた
地元
の率直な
思い
がここにあらわれていると感じました。
政府
が今やるべきことは、なぜ今回の
事態
が起こったのか、どこに問題があったのかをしっかりと
検証
し、
責任
の
所在
と
再発防止策
を、
地元住民
と
自治体
、
納税者
である
国民
の前に明らかにすることではありませんか。
大臣
はこの点をどのように
認識
しておられますか。
河野太郎
115
○
河野国務大臣
繰り返し申し上げておりますように、
ブースター
の
落下地点
を、
演習場
の中に確実に落とせる、
防衛省
として当初そう
認識
をしておったのは事実でございます。それが、
アメリカ
との
協議
の中で、
ソフトウエア
の
改修
のみならず、
ハードウエア
の
改修
が必要になるということが明らかになり、この
イージス・アショア
の
配備
を
断念
するということに至りました。 私としては、なぜ、
最初
、
ソフトウエア
の
改修
でこれができる、そう
認識
をしたか、そして、それが
協議
の中でどのように変遷をしたか、これはしっかり
確認
をしなければならないというふうに思っております。
赤嶺政賢
116
○
赤嶺委員
大臣
が
検証
していくというお
立場
なんですが、これまでの
説明
を聞いている限り、
防衛省
の
対応
のどこに問題があったか、同じ
過ち
を繰り返さないためにどうするのかというのは全く示されていないわけですね。
大臣自身
もこれからの
検証
だとおっしゃっていますから。
イラク
の日報問題を始め、これまでの
防衛省
にかかわる不祥事では、
事案発生
の原因や
再発防止策
を
報告書
にまとめて公表するという
対応
をとってきました。今回の
事案
は、
地元
に与えた
影響
、
財政支出
の大きさからいっても、同様の
対応
が私は不可欠だと
思い
ます。
防衛省
に対し、
イージス・アショア配備計画
の
決定
から
断念
に至る
経緯
の
検証
、
責任
の
所在
と
再発防止策
を取りまとめた
報告書
、これは
先ほど
から
小熊筆頭
も
理事会
で述べ、
質問
でも
要求
しておられ、各
委員
も、
与党
の方からも、
公明党
の方からも同じような要望が出ておりましたが、そういうのをまとめて本
委員会
に提出するよう強く求めていきたいと
思い
ます。
委員長
、よろしくお取り計らい
お願い
します。
西銘恒三郎
117
○
西銘委員長
後刻、
理事会
で
協議
いたします。
赤嶺政賢
118
○
赤嶺委員
防衛大臣
は、六月二十六日の
記者会見
で、新たな
安保戦略
の
議論
にかかわって、
イージス・アショア
にかわる
オプション
を、
一つ
ずつ長所、短所を含めて
国民
にわかりやすく
情報
を発信していく
考え
を示しております。
大臣
の言う
オプション
とは、具体的にどういうものを想定しておるんですか。
河野太郎
119
○
河野国務大臣
与党
の
議論
を受けとめながら、
国家安全保障会議
での
議論
を含め、しっかり
議論
していきたいと
思い
ます。
赤嶺政賢
120
○
赤嶺委員
その
オプション
の
中身
について、
大臣
、示していく、
説明
していくという
おつもり
はないですか。
河野太郎
121
○
河野国務大臣
今申し上げたとおり、まず、
与党
の
議論
をしっかりと受けとめ、
国家安全保障会議
での
議論
をしながらしっかり進めてまいりたいと思っております。
赤嶺政賢
122
○
赤嶺委員
今の態度は大変不安をあおるような、
先ほど
本多議員
も
要求
しておりましたが、そういう
議論
じゃないかと
思い
ます。
総理
は、
国会閉会
後の
記者会見
で、
敵基地攻撃能力
の
保有
について、当然この
議論
をしていくと明言しています。しかし、
敵基地攻撃能力
の
保有
に踏み込むことは、
政府
がこの二年半、
国会
と
国民
に対して行ってきた
説明
を
根底
から覆すものであります。
政府
は、
イージス・アショア
の
導入
を決めたのと同じ二〇一七年十二月に、
自衛隊
に
長距離巡航ミサイル
を
導入
することを決めました。
敵基地攻撃能力
の
保有
に踏み込むものではないかと
国会
で私
たち
も問うたわけですが、そのとき
政府
はどういう
説明
をしてきましたか。
槌道明宏
123
○
槌道政府参考人
スタンドオフミサイル
のことだと
思い
ますけれ
ども
、これはあくまでも
脅威圏外
から
隊員
が安全に
対応
する、そのための
装備
ということでございます。
赤嶺政賢
124
○
赤嶺委員
脅威
の
圏外
から
対処
する
装備
と。 その長
射程
の
巡航ミサイル
の
導入
は
敵基地攻撃能力
の
保有
に踏み込むものではないかという
疑念
の声は、当時、野党はもちろん、
与党
の中からも上がっておりました。これに対して
政府
は、
隊員
の安全を確保するためだ、このような
説明
をしてきました。 にもかかわらず、
敵基地攻撃能力論
に踏み込むということは、一体これまでの
説明
は何だったのか、
うそ
の
説明
をしていたのではないかということになりますが、その点、いかがですか。
槌道明宏
125
○
槌道政府参考人
まず、
スタンドオフミサイル
につきましては、今御
説明
したように、
我が国
を
攻撃
する
相手
に対して
自衛隊員
の安全を確保しつつ
我が国
の
防衛
を全うするため、このために不可欠な
装備
ということで
導入
したものでございます。この点については全く
誤り
のない
ところ
であると
考え
ております。
赤嶺政賢
126
○
赤嶺委員
説明
は変えないということですけれ
ども
。 それでは、
政府
は、「いずも」
型護衛艦
を
改修
しF35
Bステルス戦闘機
の離発着を可能にすると決めたときにも、広い
太平洋
でトラブルが
発生
した
戦闘機
が緊急着陸できるようにする、
隊員
の安全を確保するためだと
説明
しました。この
説明
も覆して、「いずも」から飛び立つF35Bが
他国
への
爆撃
に参加することを可能にするということになっていくんですか。それも今後、
敵基地攻撃能力
の
議論
の
対象
にしていくんですか。
槌道明宏
127
○
槌道政府参考人
まず、
委員
は
敵基地攻撃能力
を
政府
が
保有
することを決めたということを
前提
に
お尋ね
かもしれませんが、そういうわけではございませんので、まずそのことを申し上げておきたいと
思い
ます。
STOVL機
を搭載する「いずも」の
改修
についてでございますが、これは、広大な空域を有する一方で
飛行場
が少ない
太平洋側
を始めとして、空における
対処能力
を
強化
する、そのために必要なものとして
導入
するものでございます。
赤嶺政賢
128
○
赤嶺委員
あなたが
敵基地攻撃能力
を
前提
にした
議論
とかなんとかということを
答弁
で言うべきじゃないですよ。何ですか。
首相
が言っているんでしょう、こういうのも
議論
していきたいということを前のめりに。この
首相
が言っていることを否定するんですか。 その
首相
の
議論
に即して言えば、F35
Bステルス戦闘機
あるいは
護衛艦
「いずも」、そういうのも、それから
スタンドオフミサイル
も
敵基地攻撃能力
にかかわってくるのではないか、このように聞いているんです。
大臣
、いかがですか、その点。
河野太郎
129
○
河野国務大臣
敵基地攻撃能力
を
保有
すると決めているわけではございませんので、そうした
前提
の御
質問
には
お答え
を差し控えます。
赤嶺政賢
130
○
赤嶺委員
今までの
説明
は、絶対に
敵基地攻撃能力
にならないんだという、
隊員
の安全を守るためだという
説明
が、今後、
敵基地攻撃能力
の
議論
と重なった場合にどんな進み方になっていくかというのは、みんな不安と
懸念
を持っております。 今の
答弁
だと、これまでの
経緯
はまるでなかったかのように、
敵基地攻撃能力
という
言葉
が
政府
の側から出てくること
自体
があり得ない話ですよ。
国会
と
国民
に対する
説明
を
安倍政権
がどれほど軽々しく扱っているかを象徴的に示すものであります。一片の
閣議決定
で
集団的自衛権行使
を容認したのに続いて、
憲法
九条をなきものにする危険な
動き
は、私
たち
は断じて容認できるものではありません。
朝鮮半島
をめぐっては、二〇一八年に
歴史
的な
米朝首脳会談
が行われ、
朝鮮半島
の
非核化
と恒久的な
平和体制
の
構築
に
合意
をしました。戦後の
東アジア
の
対立構造そのもの
を転換し、
日本
の
安全保障環境
を一変させる
可能性
を持った
合意
であります。今問われているのは、現在の
膠着状態
を脱して、そして
合意
の
実現
に向けた交渉をどう前進させるのか、そのために
日本政府
は何ができるのかという点だと
思い
ます。 きょうは
若宮外務
副
大臣
になっておりますが、我々は
外務大臣
の
出席
を求めたわけですが、
現時点
で、二〇一八年の
米朝合意
、これをどのように
評価
しているのか、今後どのように取り組んでいくのか、この点を
伺い
たいと
思い
ます。
若宮健嗣
131
○
若宮
副
大臣
お答え
させていただきたいと
思い
ます。 今
委員
が御
指摘
になりました二〇一八年六月の
歴史
的な
米朝首脳会談
、
トランプ大統領
と
金正恩委員長
が
朝鮮半島
の
非核化
に
合意
をいたしました。そして、
共同声明
に署名をした意義、これは非常に大きいものだというふうに思っております。 重要なことは、やはり
米朝首脳共同声明
にありますとおり、
朝鮮半島
の完全な
非核化
に向けた
北朝鮮
のコミットメントを含みます両
首脳
の
合意
が完全かつ迅速に
履行
されることであろう、このように
考え
ております。
米国
との間では、これまでも、
日米首脳会談
あるいは
外相会談
を含めまして、さまざまな
機会
を捉えて
北朝鮮
の問題については
意見交換
を行ってございます。完全な
非核化
の
実現
に向けまして、
日米
で緊密に
連携
をしていくことを
確認
をしている
ところ
でもございます。私
ども
といたしましては、引き続き
米朝プロセス
を後押ししていく
考え
でございます。 今後とも、
日米
、
日米韓
で緊密に
連携
をいたしまして、
中国
、
ロシア
を始めとする
国際社会
とも協調しながら、
北朝鮮
の完全な、そして
検証
可能な、かつ不可逆的な
方法
での全ての
大量兵器
、
大量核兵器
及びあらゆる
射程
の
弾道ミサイル
の廃棄の
実現
に向けて、関連します
国連安保理決議
の完全な
履行
も含めまして、
北朝鮮
の完全な
非核化
を目指してまいる、このような
決意
でございます。
赤嶺政賢
132
○
赤嶺委員
米朝プロセス
を後押ししていく、大事な
答弁
だと
思い
ますよ。
ところ
が、今
政府
がやっているのは、F35
ステルス戦闘機
や
長距離巡航ミサイル
の
導入
、「いずも」の
空母化
に加えて、
米中ロ
が
開発競争
にしのぎを削る長
射程
の
高速滑空弾
、これを
日本
も
導入
しようと
研究
に
着手
しているわけですね。
アメリカ
はINFから離脱した
もと
で、
米軍
の
中距離ミサイル
の
日本配備
も取り沙汰されております。際限のない
軍拡競争
に陥ってはならない、このように
思い
ます。
先ほど
の
秋田魁新報
の
社説
は、こう結んでいます。
防衛政策
とは、
防衛装備
の
あり方
を論じることに尽きるものではない。
外交
、
通商
な
ども
含む多様な
政策
の中に
位置
づけられてこそ
意味
がある。そうした大局に立った多角的な
議論
が欠かせない。
日本
を取り巻く
緊張関係
を緩和し、
武力行使
を
未然
に防ぐ
外交努力
が何よりも重要だ。このように結んでおります。 私は、本当にこの
指摘
のとおりだと
思い
ます。
日本政府
がやるべきことは、
東アジア
に平和的な
環境
をつくるための
外交努力
であって、
軍事力強化
に突き進むことではありません。
敵基地攻撃能力
の
保有
に向けた
議論
、これは直ちに
中止
すべきだということを強く申し上げておきたいと
思い
ます。 それから次に、
辺野古
の問題です。 まず、
辺野古側
の
土砂投入
の
現状
について
確認
をしますが、
埋立申請願書
の
添付図書
では、
辺野古側
の
埋立
てに使用する
土砂
の
総量
を三百十九万
立米
としております。
辺野古側
の
土砂投入
については
複数
の
契約
に分けて進めてきていますが、これまでに
契約
しているのは、二〇二二年三月末を
期限
に、全体で百五十二万
立米
までだと聞いております。 改めて、これまでに
契約
した
辺野古側
の
土砂投入
の
総量
と
工期
、その
時点
での
進捗率
を示していただけますか。
鈴木敦夫
133
○
鈴木政府参考人
現在、
キャンプ・シュワブ南側
の
海域
におきまして進めている
辺野古側
でございますけれ
ども
、
埋立工事
の
契約土量
は約百五十三万立方メートルというふうになってございます。 また、御
指摘
がございました
工事
でございますが、シュワブの
令和
元
年度埋立追加工事
、一工区から三工区までの、これの
履行期限
は二〇二二年、
令和
四年の三月三十一日というふうになってございます。
埋立工事
全体の
進捗
につきましては、護岸の
構築
、
埋立
て等のさまざまな
工事
が含まれ、施工時期についてもそれぞれ異なることから、これを一くくりにして全体の
進捗率
をお示しすることは困難でございますけれ
ども
、この
埋立追加工事
が完了した
時点
での
埋立土量
は、
埋立承認願書
に記載されている
キャンプ・シュワブ南側
の
海域
への
埋立土量
、御
指摘
がございました三百十九万立方メートルに対して約五割ということになってございます。
赤嶺政賢
134
○
赤嶺委員
約五割。しかし、さっき百五十二万
立米
と言っておりましたから、私の
計算
では五割に届かず四七・六%ですが、そういう
状況
であるわけですね。二〇二二年三月末までの話です。 これまで
防衛省
は、
埋立区域ごと
に
所要
の高さまでの
進捗率
を示してきています。この
所要
の高さというのは、その
時点
の
契約
で求めている高さまでの
進捗率
、これを示したものという
理解
でいいわけですね。 具体的に言うと、最終的には海面から
最大
で十メートルの高さまで
埋立
てを行う必要がありますが、現在進行中の
工事契約
では三メートル、
最大
で四メートルまでとなっています。この
最大
四メートルまでの
埋立
てに対する
進捗率
と
理解
していいわけですね。
辰己昌良
135
○
辰己政府参考人
お答え
します。 現在進めている
工事
につきましては、三・一
メーター
までの
工事
でございます。これについて、我々、二の一の方では約九割、それから二については約三割ということを申し上げております。 三・一
メーター
から四
メーター
につきましては、今後
着手
する予定にしておりまして、これについてまだ
進捗
を示しておりません。
赤嶺政賢
136
○
赤嶺委員
埋立申請願書
の
工程表
では、
辺野古側
の
埋立
ては半年余り、六カ月と十日で完了する
計画
でありました。
ところ
が、
現実
には、二〇一八年十二月に
埋立土砂
の
投入
を開始してから二〇二二年三月までの三年四カ月を経た
時点
でも、全体の、私の
計算
で四七・五%、
皆さん
の
計算
で五割と言っておりましたが、半分ですね、
皆さん
の
立場
で言っても、
進捗率
が。 それは六カ月と十日で終わると言っていたんですよ、始めたのが二〇一八年十二月ですから。
軟弱地盤
が
確認
されていない
辺野古側
で、何でこれほどのおくれが生じているんですか。
辰己昌良
137
○
辰己政府参考人
二十五年十二月にいただいた
埋立承認
当時と現在の
辺野古側
の
埋立
ての
工事
の
やり方
が違っておりまして、一概に比較することはできないと思っております。
赤嶺政賢
138
○
赤嶺委員
いや、一概に比較することはできないというよりも、おくれた
理由
を聞いているんですよ。
辰己昌良
139
○
辰己政府参考人
繰り返しになりますが、二十五年当時は、先に
大浦湾
から
埋立
てを開始して
辺野古側
というような
工程
でございました。したがって、現在は
辺野古側
の方からやっておりますので、
埋立
ての順序も違っておりますので、それを一概に比較することはできないと申し上げております。
赤嶺政賢
140
○
赤嶺委員
辺野古側
から先にやろうと
大浦湾
から先にやろうと、
辺野古
の
埋立
ては六カ月と十日で終わるという
工程表
が
申請書
にはなっているんですよ。それが、
工事
の
やり方
が変わるわけがないじゃないですか。
軟弱地盤
が
確認
されていない
辺野古側
でも、当初の
計画
から大きなおくれが生じています。仮に今のペースでいくと、
辺野古側
の
埋立
てだけで、全体で七年の
期間
を要する
計算
になります。当初の
計画
が六カ月と十日ですから、十三倍の
期間
を要することになります。
政府
は、
設計変更申請
の
承認
を得た
時点
から数えて九年三カ月で
埋立
てが完了すると
説明
していますが、これだけでは到底終わらないと
思い
ます。今後の
工事
は
計画どおり
に進むという……
西銘恒三郎
141
○
西銘委員長
赤嶺委員
、まとめてください。
赤嶺政賢
142
○
赤嶺委員
何か今までと違う具体的な
根拠
があるんですか。
辰己昌良
143
○
辰己政府参考人
まず、
辺野古側
について、今、着実に
埋立工事
を進めている
ところ
でございます。また、今後の、九年三カ月につきましては、これは
技術検討会
において合理的に十分可能だということで
評価
をいただいた上で我々は示しておりますので、この
計画
に基づいて
工事
を進めることが可能だと
考え
ております。
赤嶺政賢
144
○
赤嶺委員
私
たち
は、その
技術検討会
も疑っているんですよ。 終わります。
西銘恒三郎
145
○
西銘委員長
次に、
串田誠一
君。
串田誠一
146
○
串田委員
日本維新
の会の
串田誠一
でございます。 今、この
豪雨災害
で
救助
に当たられている
自衛隊
の
方々
には
大変感謝
を申し上げたいと
思い
ます。
国家安全保障会議
においても、
新型コロナ対策
も入っておりますし、
救助
に対して
コロナ対策
をもあわせながら行っているということをお聞きしておりまして、
前回
そういう
質問
もさせていただいたわけですが、そういう
意味
で、一問だけ
新型コロナ関係
の
質問
をさせていただきたいと思うんです。 現在、
感染者
もまた三桁、ここ
東京
で続いている中で、この
調査
の
内容
として、
日本人
と
在留外国人
の
感染割合
あるいは重
篤化
の
割合等
の
調査
というのは行われているんでしょうか。
吉永和生
147
○
吉永政府参考人
お答え
申し上げます。
新型コロナ感染症
につきましては、
日本
に在留する方につきまして、どのような形で
感染
しているかということ、例えば、年齢でありますとか、
重症者
であるかというような形のものについては
集計等
をしてございますが、
国籍別
の
集計
というものはいたしていない
ところ
でございます。
串田誠一
148
○
串田委員
これから第二波ということもあるんですけれ
ども
、
日本人
が
感染
が非常に低いということで、ミラクルというようなことも言われているんですが、それが果たして
日本人
の何らかの
特質性
なのか、あるいは、
日本国内
の
新型コロナウイルス
、これは毎日、変異がなされているわけですから、この違いなのかというのは、例えば、
日本
の場合に、
在留外国人
は今二百八十万人、
東京
だけでも五十七万人ぐらい、新宿区では一二%が
在留外国人
、この
在留外国人
も恐らく
感染
しているだろうと思うんですが、
国内
の
日本人
と
在留外国人
の
感染割合
というものを調べて、確かに
日本人
の
感染割合
は低いねというのであれば、これは
日本人
が何か
特殊性
があるのか。そうじゃなくて、
在留外国人
も同じように
日本人
と同じ
感染率
であるなら、これは、
日本人
の特性というよりも、今、
国内
である
新型コロナウイルス
の、何か
欧米
とは違った
特異性
があるのかもしれないという
意味
で、
ファクターX
の
一つ
の手がかりになるのではないかと私は
思い
ますので。ぜひ、調べてはいるけれ
ども
統計的にとっていないということですが、こういったようなことを統計的に出して、山中教授等
研究
されている方に
提案
をされれば、
ファクターX
がよりわかりやすくなるのではないかと
思い
ますので、
提案
をさせていただきたいと
思い
ます。 次に、
イージス・アショア
の件についてお聞きをしたいと思うんですが、
大臣
が
冒頭
、現在、極超
音速ミサイル
があると。これは低
滑空
するということで、なおかつ、蛇行していくんですね。
アバンガルド
というのが代表的に言われていて、
マッハ
二十七。
イージス・アショア
は
マッハ
十三ということでありますので、この
アバンガルド
を
開発
している
ロシア
は
迎撃
は絶対にされないというようなことで言っているわけでございます。 そうなりますと、
イージス・アショア
が
ブースター
の件で取りやめということになったとしても、このような極超
音速ミサイル
に対する何らかの
抑止力
を備えるためには、
イージス・アショア
だけでは足りないのではないかというようなことも
考え
られ得るわけですけれ
ども
、そういう
意味
では、
イージス・アショア
が
ブースター
の件で
中止
にならなかったとしても、別の形での
抑止力
というものを
検討
しなければならなかったのだろうかというふうに思うんですが、この点についてはどのようなお
考え
だったんでしょうか。
槌道明宏
149
○
槌道政府参考人
今御
指摘
のありましたような極超
音速兵器
、
マッハ
五以上で飛ぶもの、特にその中でも、
滑空
をする、あるいは
巡航ミサイル
である、そうしたもの、新しい
経空脅威
が出現しつつある中で、
弾道ミサイル
だけではなくて多数の複合的な
経空脅威
にも同時
対処
しなければならない、そういう
総合ミサイル防空能力
を
強化
すること、その
課題
というのはあるということでございます。 そうした将来的な
経空脅威
に備えるためにも、
ミサイル防衛
の
あり方
についてしっかりと
議論
を行っていく必要があるというふうに
考え
ております。
串田誠一
150
○
串田委員
本当に必要もないのであれば、わざわざ貴重な税金を使って行うことはないんでしょうけれ
ども
、二〇一七年のときには、
北朝鮮
の
ミサイル
が
日本上空
を通過していったわけですね。そのときには、五回目ということでありまして、私もちょっと覚えているんですが、アラームが鳴ったときには、
国民
が大変怖がって建物に
避難
する、あるいは
地下
鉄の階段をおりていくというような形で大変怖い
思い
をしたというのが
報道
をされたわけであります。そういうような
状況
を何とかしようということで
迎撃ミサイル等
の
配備
というものが充実化されていったんだと思うわけでございますので、そういう
意味
では、
もと
もと
、そういう
発射
をさせないというような
抑止力
というものがこれは本来必要なんだろう。 二〇一七年のときには、
落下
しないという
蓋然性
が高いので
迎撃
しなかったということでありますけれ
ども
、
意図
しない形で
ミサイル
が
落下
する
可能性
もあるわけですし、とにかく、
発射
をさせるということ
自体
が行われないようにするというのは、私は
国民
が一番願っていることだと思うんです。 そういう
意味
で、
迎撃
をするということではなくて
発射
をさせないという
抑止力
、これに関して一番
効果
的な
方法
というのは、
政府
としてはどのようなことを
考え
ているんでしょうか。
槌道明宏
151
○
槌道政府参考人
まず、
イージス・アショア導入
の当時の話でございますけれ
ども
、この
イージス・アショア導入
の当時、頻繁に
我が国上空
を越える、あるいは
我が国
近くまで撃つ、そういった
ミサイル
が
発射
されておりました。そうしたことから、
我が国全土
を二十四時間三百六十五日、常時、持続的に守らなきゃならない、こういう
議論
があったわけでございます。その場合には、
イージス艦
八隻
体制
にはなりますけれ
ども
、それでもなかなか厳しいのではないかということがあり、
イージス・アショア
を
配備
する。あわせまして、
ロフテッド軌道
であったりとか、あるいは
複数
の
ミサイル
が撃たれる
飽和攻撃
、
北朝鮮
はそうした
ロフテッド軌道
の
撃ち方
もしておりましたし、また、
飽和攻撃
、多数の
ミサイル
を
保有
しております。それにどう
対応
するかという
ところ
も
課題
でございました。 依然として、
北朝鮮
はノドン、
スカッド
を始め、
我が国
を
射程
におさめる
ミサイル
については、
先ほど
御
指摘
のあったような
新型
の
ミサイル
というよりは、通常、
もと
もと
の
弾道ミサイル
、こういったものを
保有
しておるわけでございまして、こうしたものに
対処
する
必要性
というのは変わっていないんだというふうに
考え
ます。 したがいまして、こうした
ミサイル
できちんと撃ち落とすということによる
拒否的抑止
、これはこれで必要な話であろうというふうに
考え
ているものでございます。(
発言
する者あり)
西銘恒三郎
152
○
西銘委員長
質疑
中、御静粛に
お願い
します。
串田誠一
153
○
串田委員
迎撃
というのも
一つ
の大きな
抑止力
ですけれ
ども
、撃たせないという
意味
では、
敵基地反撃能力
というものを備えるというのも、これは
議論
としては私はあっていいのかなというふうには思っているんです。 ただ、
迎撃
というのが非常に困難であるのと同時に、今度、
敵基地反撃能力
を備えるということは、どの
段階
で
反撃
をしていいのかという、
先ほど
ちょっと、静止している
状況
が非常に
攻撃
しやすいという話でしたが、静止しているということはまだ
発射
していない
状況
で
反撃
をするわけでございますので、この見きわめというのが非常に難しいことになるのかと思うんですけれ
ども
、
国際法
上、
実行
の
着手
というのは今どのように
考え
られているでしょうか。
槌道明宏
154
○
槌道政府参考人
今、
国際法
上という
お尋ね
がございましたが、まず
憲法
との
関係
から御
説明
させていただきたいんですけれ
ども
、いわゆる
敵基地攻撃
についてであります。これは、
憲法
との
関係
については、
政府
としては、あくまで
一般論
ではございますけれ
ども
、
誘導弾
による
攻撃
が行われた場合、このような
攻撃
を防ぐのに万やむを得ない
必要最小限度
の
措置
をとること、例えば、
誘導弾等
による
攻撃
を防御するのに他の
手段
がないと認められる限り、
誘導弾等
の
基地
をたたくことは、
憲法
上、法理的には
自衛
の
範囲
に含まれ、可能と
考え
ている、このように
説明
してきているものでございます。 一方で、
武力攻撃
の
発生
した後に、
発生
した場合に我々は
自衛権
を
行使
するわけでございますけれ
ども
、その
発生
の時期につきまして、
他国
から
我が国
に対して
武力攻撃
に
着手
したとき、このように
説明
をしてございます。これについては、かつてより、例えば一例として、
弾道ミサイル
への
燃料注入云々
といった
説明
をしている
ところ
ではございますが、あくまで一例でございますので、その
発生
の時期については、その
時点
の
国際情勢
や
相手方
の明示された
意図
や
攻撃
の
手段
、
態様等
、そうした個別具体的な
状況
に即して
判断
する必要があるものというふうに
考え
ております。
武力攻撃
の
発生
を
前提
として
自衛権
を
行使
する、こうした
考え方
については
国際法
上も変わりはないものというふうに
考え
ております。
串田誠一
155
○
串田委員
そういう総合的な
判断
も含めまして、何か行おうとするのであれば、例えば
日本
の
上空
を通過させる、あるいは
日本
の方に向かって
発射
させるような
状況
をした場合には、場合によっては
攻撃
をされるんだというようなことがまさに
抑止力
になっていくのかと
思い
ますので、そこの
部分
の今の
説明
という
部分
でも、あながち
具体性
に欠けているとは私は思わないんですが、そういう
意味
での十分な
議論
、今、
国民
としても、
先ほど
から
政府
は
敵基地攻撃
ではなくて
反撃
という
言葉
になっているわけですけれ
ども
、私は、まさにそういう
意味
で、英語で言うと今までは
アタック
だったのが
カウンターアタック
ということで、
カウンターアタック
だったら、
攻撃
をされたから
反撃
するしかなかったということで
世界
的にも
理解
しやすくなるのかなとは思っているわけでありまして、とにかく、やろうとすることに対して初めて何かをするんだ、こちらから先制的に何かをするわけではないんだということを、もう少し
国民
に明確に
表明
されていくということが必要だと
思い
ます。
最後
に
大臣
に、こういう
イージス・アショア
が
中止
になったことによる
抑止力低下
というのは
現実
に起きているということは素直に認めなければならないですし、二〇一七年、あのころ
上空
を通過されたときの
国民
の
恐怖感
というのを忘れてはいけないんだろうというふうに
思い
ますので、今後の展望をお聞かせいただいて、私の
質問
を終わりたいと
思い
ます。
河野太郎
156
○
河野国務大臣
先ほど
から申し上げておりますように、空からの
脅威
というのが
複雑化
、
多様化
する中で
我が国
の
領土
をしっかり守っていく、
防衛省
としてもその
責任
は果たさなければならぬと思っております。
現行
の
憲法
の
もと
、しっかりと
検討
してまいりたいと
考え
ております。
串田誠一
157
○
串田委員
国民
にわかりやすい
説明
を続けながら、
防衛
に尽力していただきたいと
思い
ます。 終わります。ありがとうございました。
西銘恒三郎
158
○
西銘委員長
本日は、これにて散会いたします。 午後四時一分散会