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2020-06-16 第201回国会 衆議院 安全保障委員会 第5号
公式Web版
会議録情報
0
令和
二年六月十六日(火曜日) 午前九時三十分
開議
出席委員
委員長
西銘恒三郎
君
理事
小田原
潔君
理事
大岡 敏孝君
理事
長島 昭久君
理事
原田 憲治君
理事
宮澤 博行君
理事
小熊
慎司
君
理事
篠原 豪君
理事
佐藤 茂樹君
岩田
和親
君
小野寺
五典君 大西 宏幸君
大野敬太郎
君 門山
宏哲
君
木村
次郎
君 熊田 裕通君
左藤
章君
鈴木
貴子君 中谷 元君
丹羽
秀樹
君 浜田 靖一君
山田
美樹
君
渡辺
孝一
君
重徳
和彦
君
寺田
学君
本多
平直
君
屋良
朝博君 浜地 雅一君
赤嶺
政賢君
串田
誠一
君 …………………………………
外務大臣
茂木
敏充君
防衛大臣
河野
太郎
君
防衛大臣政務官
岩田
和親
君
防衛大臣政務官
渡辺
孝一
君
政府参考人
(
出入国在留管理庁在留管理支援部長
)
丸山
秀治
君
政府参考人
(
外務省大臣官房参事官
)
田村
政美
君
政府参考人
(
外務省北米局長
)
鈴木
量博
君
政府参考人
(
財務省主計局次長
)
阪田
渉君
政府参考人
(
防衛省大臣官房政策立案総括審議官
)
辰己
昌良
君
政府参考人
(
防衛省大臣官房審議官
)
土本
英樹
君
政府参考人
(
防衛省大臣官房審議官
)
村岡
猛君
政府参考人
(
防衛省防衛政策局長
)
槌道
明宏
君
政府参考人
(
防衛省整備計画局長
)
鈴木
敦夫
君
政府参考人
(
防衛省地方協力局長
)
中村
吉利
君
政府参考人
(
防衛省統合幕僚監部総括官
)
菅原
隆拓
君
政府参考人
(
防衛装備庁長官
)
武田
博史
君
政府参考人
(
防衛装備庁防衛技監
) 三島
茂徳
君
安全保障委員会専門員
奥 克彦君 ――
―――――――――――
委員
の異動 六月十六日
辞任
補欠選任
江渡
聡徳君
丹羽
秀樹
君
塩谷
立君
木村
次郎
君 同日
辞任
補欠選任
木村
次郎
君
山田
美樹
君
丹羽
秀樹
君
江渡
聡徳君 同日
辞任
補欠選任
山田
美樹
君
塩谷
立君 ――
―――――――――――
四月二十二日
自衛隊員
の再
就職状況
に関する
予備的調査要請書
(
安住淳
君外百二十六名
提出
、
令和
二年
衆予調第
二号) は本
委員会
に送付された。 ――
―――――――――――
四月二十一日
緊急出動
のある
自衛官
の
官舎
の
改善
に関する
請願
(
小田原潔
君
紹介
)(第六二八号) 六月二日
戦争法
の
廃止
を求めることに関する
請願
(
本村伸子
君
紹介
)(第七八〇号) 同月八日
緊急出動
のある
自衛官
の
官舎
の
改善
に関する
請願
(三
ッ林裕巳
君
紹介
)(第八六七号)
戦争法
(
安保法制
)を即時
廃止
することに関する
請願
(
藤野保史
君
紹介
)(第九五四号) 同月九日
本土
からの
辺野古埋立
て用の
土砂搬出計画
をやめることに関する
請願
(
志位和夫
君
紹介
)(第一一八八号)
戦争法
の
廃止
を求めることに関する
請願
(
藤野保史
君
紹介
)(第一一八九号) 同月十日
緊急出動
のある
自衛官
の
官舎
の
改善
に関する
請願
(
杉田水脈
君
紹介
)(第一四四九号)
木更津
への
オスプレイ配備撤回
に関する
請願
(
志位和夫
君
紹介
)(第一五八四号)
戦争法
の
廃止
を求めることに関する
請願
(
志位和夫
君
紹介
)(第一五八五号)
本土
からの
辺野古埋立
て用の
土砂搬出計画
をやめることに関する
請願
(
志位和夫
君
紹介
)(第一五八六号) は本
委員会
に付託された。 ――
―――――――――――
本日の
会議
に付した案件
政府参考人出頭要求
に関する件 国の
安全保障
に関する件 ――――◇―――――
西銘恒三郎
1
○
西銘委員長
これより
会議
を開きます。 国の
安全保障
に関する件について
調査
を進めます。 この際、お諮りいたします。
本件調査
のため、本日、
政府参考人
として
出入国在留管理庁在留管理支援部長丸山秀治
君、
外務省大臣官房参事官田村政美
君、
外務省北米局長鈴木量博
君、
財務省主計局次長阪田渉
君、
防衛省大臣官房政策立案総括審議官辰己昌良
君、
防衛省大臣官房審議官土本英樹
君、
防衛省大臣官房審議官村岡猛
君、
防衛省防衛政策局長槌道明宏
君、
防衛省整備計画局長鈴木敦夫
君、
防衛省地方協力局長中村吉利
君、
防衛省統合幕僚監部総括官菅原隆拓
君、
防衛装備庁長官武田博史
君、
防衛装備庁防衛技監三島茂徳
君の
出席
を求め、
説明
を聴取いたしたいと存じますが、御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
西銘恒三郎
2
○
西銘委員長
御
異議
なしと認めます。よって、そのように決しました。 ――
―――――――――――
西銘恒三郎
3
○
西銘委員長
質疑
の申出がありますので、順次これを許します。
寺田学
君。
寺田学
4
○
寺田
(学)
委員
寺田
です。 約二年半ぐらい、三人の
大臣
、
小野寺大臣
もいらっしゃいますけれども、
小野寺
さん、
岩屋
さん、そして
河野
さんにわたって、七、八回ですかね、十回近く、
イージス・アショア
のことについてずっと
質問
してきました。きょうも、この
イージス・アショア
について、そして、昨晩、
河野大臣
が
発表
された
プロセス
の
停止
について、
自分
の
考え
とともに
質問
させていただきたいと思っています。 本題としてお伺いしたいことがあるんですけれども、まず、きょうの
報道
とかも見てみますと、なぜ今なんだという疑問の声というものが載せられたりしています。ただ、二年半やってきたという自負もありますけれども、
秋田
という
地元
を抱える者にとっては、ずっと
結論
を先延ばしされてきました。もちろん当初の
予定
もありましたし、その後、再
調査
をするということで新たなステージに入りましたけれども、その再
調査
の結果も、三月、四月、五月、今度は七月ということで何度も先送りをされてきて、いつ
結論
が出るのかということを、私含め
秋田県民
みんな、その時期に対していつなのかということを思っていたので、
余り
唐突感
というのは私はないんですけれども、やはり、この問題に対して、今触れた
方々
にとってみると、なぜ今なのかというような問いもあると
思い
ますので、そこは
大臣
から率直な御
意見
をいただきたいとまずは
思い
ます。
河野太郎
5
○
河野国務大臣
二〇一七年ですか、
北朝鮮
が盛んに
ミサイル
を発射し、
北朝鮮
の撃った
ミサイル
が
日本
を飛び越えていく、そういう時期がございました。そのときに、
北朝鮮
の
ミサイル
から
国土
を
防衛
する、そういう
議論
の中で
イージス・アショア
を
配備
をする、その
配備
に当たっては、
国土
全体を守るために
秋田
県並びに
山口
県に
配備
をするのが
防護範囲
の
観点
から一番望ましいということで、この
イージス・アショア
の
プロジェクト
が
動き
出したわけでございます。いまだに
北朝鮮
は
日本
を
射程
に入れる
弾道ミサイル
を多数持っておりますので、その
判断
については正しかったというふうに思っております。 この
配備
を進めるに
当たり
まして、
山口
県の
むつみ
の
演習場
というのが
候補地
でございました。
むつみ
の
地元
の
皆様
から、この
むつみ
の
演習場
の中に
ブースター
を確実に落とす、そういう御
要請
があり、我々も、そのようにしてまいりますという
説明
をしてまいりました。 当初は、
イージス・アショア
の
システム
を、
ソフトウエア
を
改修
することでこれが果たせるというふうに
認識
をして準備を進めておりましたが、どうも、その
むつみ
の
演習場
という
場所
に確実に落とすためには、
ソフトウエア
の
改修
だけでは確実にできると言いがたい、そういう話になりまして、
ハードウエア
を
改修
しなければ確実に落とすということが実現できないということになりました。
ハードウエア
を
改修
をする、つまり
ミサイル
を
改修
をするということになりますと、
SM
3
ブロック
2A、
日本側
で一千百億円を
負担
し、
アメリカ
で
同額
、あるいはそれ以上の
負担
をしたわけでございますので、二千億以上の
費用
があの
ミサイル
の
改修
にかかっておりますし、十年以上の歳月がかかっているわけでございます。 今回、
ミサイル
の
改修
ということになりますと、同じような
コスト
、
期間
がかかるということになりますが、同じ
コスト
と
期間
をかけて、
ミサイルそのもの
の
能力
が上がるわけではなく、
ブースター
を確実に定められたところへ落とすということだけでございますので、この
コスト
、
期間
を
考え
ると、それは合理的な
判断
とは言えないと言わざるを得ない、そう
判断
をしたわけでございます。
秋田
の方は、二十カ所の再
調査
をした上でゼロ
ベース
で
判断
をするということにしておりましたが、
むつみ
の
演習場
でこうした
判断
をするということは、当然に
秋田
の方の
プロセス
も
停止
せざるを得ないということになりましたので、昨日、この
イージス・アショア配備
の
プロセス
をとめる、今後についてまず
安全保障会議
で
議論
をいただく、そういうことを申し上げた次第でございます。
寺田学
6
○
寺田
(学)
委員
私は、まさしく激動する
安全保障環境
であり、もちろん
装備品
に関しても
技術
的な
部分
でかなり
動き
があるので、その都度その都度適正な
判断
というものはあり得るんだと
思い
ます。その
判断自体
が過去の
判断
と違う場合も私はあり得るんだと
思い
ます。 私がきょう申し上げたいのは、難しい
言葉
で言うと無
謬性
、
行政
の無
謬性
とかよく言われますけれども、一度言ってしまったことを
方向
転換したり
撤回
すること
自体
は、過去を誤りだと決めてしまうので、やめたくてもやめられない、やめたいと思っているけれどもそのまま続けてしまうということを無
謬性
ということを言われると
思い
ます。 今回の
判断
というのは、私は、過去のされてきた、是非はいろいろありますよ、それは今回割愛しますけれども、各
大臣
であったり各
かなめかなめ
で
判断
されてきたこと
自体
は、そのタイミングにおいてのその御
自身
の御
判断
だと思うので、
賛否
は別として尊重したいと
思い
ますけれども、この
行政
の無
謬性
というものをどう打ち破っていくかというのが私は
政治
の
役割そのもの
だと思うんです。 もちろん、この間二年半、きょう後ろにも座ってくださっていますけれども、
防衛省
の
内部
の方ともいろいろ
議論
しましたし、そしてまた、間接的なことも含めて
制服組
の
方々
の内心、いろいろお伺いしていると、やはり本心ではやめたいんだけれども、今やめると言うと過去のものに対して
示し
がつかないということで、ずるずるずるずる続いてきた、そしてまた、
地元
に対する
説明
も、だからこそなかなか
説得力
があるものが提供できず、
反対
という
気持ち
が一層高まるばかりだったと。 私は、その
行政
の無
謬性
というか
政治
の無
謬性
みたいなものを、今回、
大臣自身
が今の
現状
に鑑みて
判断
をされたんだというふうにきのうの
会見
を見て
思い
ました。 もちろん、無
責任
だという批判は起こり得ると
思い
ます。ただ、私
自身
思うのは、だとすれば、無
責任
だと批判するのであれば、その方
自身
は、今
大臣
が述べられた、
ブースター
が
住宅街
に落ちるかもしれないということ、そのことがいかに妥当であるかということの
説明
であったり、また、
宇サ電予算
と言われていますけれども、宇宙やサイバーや電磁波だ、これからそこに
予算
をつぎ込みたいんだということを多くの
方々
が
専門家
を含めて思っているにもかかわらず、過去決めたことによって多額の
予算
を
アショア
に使い続ける
妥当性
であったり、
あと
は、町長であったり、
秋田
の場合であれば、知事、市長、県
議会
、多くの
議会
、そしてまた
自民党
の
秋田県連
を含めて
反対
をしている中で、
本当
にその
方々
を説得できるのかということの
確実性
、さまざまなことをしっかりと
議論
して、反論できて初めて、無
責任
だと私はその方は言えるんだと思うんです。 私が申し上げたいのは、今回の大きな
判断
というのは、今まで、わかってはいるけれどもやめられないと続いてきた、そのこと
自体
を、
河野大臣
として、その無
謬性
を打ち破るという
意味
で
判断
されたものだと私はきのう
思い
ましたけれども、このことに関して、
判断
された
経緯
を含めて、御
答弁
をいただけたらと
思い
ます。
河野太郎
7
○
河野国務大臣
導入
を決めた当時の
状況
を見れば、この
イージス・アショア
を
導入
をする、
海上自衛隊
の
イージス艦
で
対応
してまいりましたけれども、やはり、二十四時間三百六十五日、当時はまだ
イージス艦
の隻数も少ない中で
対応
するというのはかなり困難だ、そういう中でこの
イージス・アショア
の
導入
を決めたというのは、当時としては正しかったというふうに
思い
ます。 しかし、さまざまな
情勢
に鑑みて、
都度判断
をしていかなければいけないというのは、そのとおりなんだと
思い
ます。そういう
意味
で、今回のこの
配備
の
プロセス
を
停止
するということにも、当然、
サンクコスト
の
議論
もございますし、
秋田
、
山口
の
地元
の
皆様
には、いろんな
意味
で御迷惑を
おかけ
をしてきた、御心労を
おかけ
をしてきたということには
おわび
を申し上げなければいけない、私も、なるべく早く、
秋田
、
山口
、それぞれの
地元
へ赴いて
おわび
を申し上げたいというふうに思っております。 ただ、
防衛大臣
を拝命をいたしまして、
外務大臣時代
と比べて
予算
の
金額
が非常に大きいと
思い
ましたが、内情を見ると、
外務省
よりも
防衛省
の方が
予算
の
制約
の厳しさというのははるかに厳しい中で、今後の
安全保障
をどう
考え
ていくのかというのは、これは相当真剣に
議論
しなければならないなというふうに思ったことも事実でございますし、これまで、
行革担当
の
大臣
をやらせていただいたり、
自民党
で
行革
の
推進本部長
を長くやらせていただきましたが、必ずしも
行政
が言っていることが全部正しいということではない。
行革担当大臣
のときに、この
予算
はおかしいと言ってとめたものも
幾つ
かございます。 ですから、時々の
判断
はあったにせよ、やはりそのときの
判断
として間違っているものはやめなきゃいけないというのは、これはそのとおりだと
思い
ますし、これからの
政府
は、やはりそのときに最善なことというのを将来にわたって
考え
ていかなければいけないんだろうというふうに思っております。
寺田学
8
○
寺田
(学)
委員
私は、
政治家
としての
役割
はまさしくそこにあると思うんです。 私は、
本当
に、過去の
判断
、
小野寺大臣
も含めて、当初、
中期防
にも入っていなかった
イージス・アショア
が
閣議決定
されて、その中で初めて
議論
させていただいて、しっかりと
地元
の
理解
が必要だというような御
判断
もいただいて、そこから築き上げてきて今になっています。 今からつくり上げたところで五年以上
稼働
までかかってしまうという中において、私は無駄だとは言うつもりはないです、
効果
は絶対値としてはあると
思い
ますけれども、
本当
に
優先順位
として、今
大臣
言われたとおり、限りある
予算
の中で優先的にやっていくには何が必要なのかということをその
都度判断
していくことの
必要性
があると思っています。 正直、上の方からは、きのう、先輩も含めてですけれども、決して褒めるなというような御
指導
をいただいています。ただ、私は、ここは
議事録
に残したいと
思い
ます。今回の
判断
は私は
英断
だと
思い
ます。もう一度言います。今回の
判断
は私は
英断
だと
思い
ます。その
判断
にひるむことなく、
本当
にこの
安全保障環境
にとって必要な
予算
というものを必要な
装備品
に優先的に振り向けていくということが私は大事だと思っています。 例えば、よく言われていて、
イージス・アショア
の
必要性
を
議論
するときに、
飽和攻撃
には耐えられないから無駄だというような
議論
がありました。それに対して反論する形で、じゃ、それができないから、
飽和攻撃
に
対応
できないからということの例えですけれども、泥棒が
ドア
を蹴破ってくるから鍵をかけなくていいということなのかというような返しがありました。私はまさしくそうだなと思うんです。ただ、だからといって、鍵を一個から二個、二個から三個、三個から四個にするというよりは、じゃ、
監視カメラ
をつけてみよう、その
監視カメラ
の
内容
を自動的に
判断
できるようなAIを
開発
してみよう、さまざまな、多角的な形で、今
ドア
の話をしましたけれども、国の
安全保障
というのは総合的に私は高めることができると思うんです。 ですので、今回の
イージス・アショア
を、
プロセス
を
停止
する、
大臣自身
として、
NSC
を抱えられていますので、
大臣自身
としてできる
最大
の
判断
だと
思い
ますけれども、その中において、これをきっかけに、
本当
に必要な
防衛装備品
を無
謬性
にとらわれることなくしっかりとつくり上げていくことが
本当
の
国防
につながるのではないかなと私は
思い
ます。 ちょっと時間がないのであれですけれども。 当初
予定
していたのは、
アショア
と
グローバルホーク
でした。陰では三種の神器と言われていて、
グローバルホーク
とほかの
二つ
をいろいろ言われています、無
謬性
にとらわれていると。 いろいろ調べていくと、やはり
本当
にこのまま突っ込んでいいのかなということをいろいろ
考え
ます。先に
導入
している
韓国
では、一昨年、昨年に比べて
保守費用
がいきなり四倍を提示されたということの話が
報道
でもありました。
アメリカ
の方では、この
グローバルホーク
の退役を
政府
として
提案
をしている、
議会
の
判断
を待っているという
状態
だと。もちろん、海軍の方でそれと似たようなものを
導入
するんだときのう
説明
を受けましたけれども、基本的にはそことは大きく性能及び搭載するものが違ってくる、撮影するものが違ってくる。 この
グローバルホーク
のみならず、今回した大きな
判断
を
もと
に、
本当
に必要な
予算
というものを、もう一度立ちどまって、この
アショア
にとどまらず
検討
していく、そういう
姿勢
というのが私は大事だと思うんですけれども、
大臣
からお
考え
があれば御
答弁
をいただき、
あと
、もちろん、事務的に何か必要な補足があれば、
グローバルホーク
に関しては、
参考人
の方から
お話
しいただいても結構です。
武田博史
9
○
武田政府参考人
お答えいたします。
グローバルホーク
につきましては、その
価格
、
平均量産単価
についてはこれまで、
平成
二十九年八月にそれまでの
計画値
に比べて二三%ふえ、また、
平成
三十年八月に一九%、
令和元年
八月に一八%の
上昇率
となっております。
低減
はしてきておるという
状況
でございます。
大臣
からは、しっかり
検討
しろという御
指示
もいただいております。 その後、
米国政府
とは
担当者会議
を複数回
実施
しておりまして、引き続き、
価格低減
、抑制は働きかけておるということでございます。 また、
委員
から御
指摘
のあった
韓国
の詳細については私ども必ずしも
承知
しておりませんけれども、
保守
に関する件について、
防衛省
においては、従来から、年一回、
グローバルホーク
の
保有国
が一堂に会する
ユーザーグループ会議
、年二回の
日米調整会議
、月二回の
日米
の
担当者レベル
の
会議
などを通じまして、
価格
に関する
情報収集
を行っておるところでございます。 こうした
会議
において、
部品枯渇
に関する
情報共有
を行いつつ、将来的に
他国
との
補用品等
のまとめ買いを行うことなどについても
検討
する
予定
です。 また、
米国企業
による
後方支援
につきましては、今後、
段階
的に、
米国企業
の
要員
による
作業
を
自衛隊員
が行うことによる
経費
の
低減
について
検討
、
調整
を進めているところでございます。
河野太郎
10
○
河野国務大臣
日本
の
財政
を
考え
ると、
防衛予算
が飛躍的にこれから伸びるという
状況
にあるとは
考え
にくいと思っております。 他方、例えばお隣の
中国
を見れば、
国防
に二十兆円使っている、
装備品
も相当更新されている、そういう
状況
があるわけでございます。 また、
自衛隊
の採用などを
考え
れば、
勤務環境
、
生活環境
も
改善
をしていかなければならないわけで、限られた
日本
の
防衛予算
をどういう
優先順位
をつけて使っていくかというのは非常に大事になってまいります。そういう中で、
優先順位
というものをこの五兆円の
総額
の中でしっかりと
見直し
ながら、
本当
に必要なものにきちんと手当てをする、これは今後ともやっていかなければならないと思っております。
寺田学
11
○
寺田
(学)
委員
時間が来たので終わりますけれども、大きな
説明責任
を、
判断
とともに負われたと
思い
ます。今回、その
発表自体
を、しっかり、この
委員会審議
の前の日に
発表
されて
委員会質疑
を受けるという
姿勢
を保たれたことは私は
本当
に
評価
したいと
思い
ますし、今後ともしっかりと
説明責任
を、今回の
判断
に対して、
地元
を含め、
内部
を含め、果たされることを願って、終わります。
西銘恒三郎
12
○
西銘委員長
次に、
本多平直
君。
本多平直
13
○
本多委員
立憲民主党
の
本多平直
です。
会派
を代表して
質問
をさせていただきます。 まず、昨日の
河野大臣
の
イージス・アショア
の
配備
の
計画停止
という
決定
については、私も、二〇一七年に五年
ぶり
に
国会
に戻ってきてからずっとこの
安全保障委員会
に所属をして、
地元
を抱える
寺田議員
と同じぐらい、この問題については
議論
をさせていただいてまいりました。また、個別の問題はあるんですけれども、私、やはり大きなことからいって、
有効性
、それと
コストパフォーマンス
、この点からほかに
方法
があるのではないか、これだけにこだわるのはおかしいのではないか、こういった
観点
からこの問題をずっと追及してきて、そして、ようやく昨日、
大臣
のああいう
判断
になったことを私も
評価
をしたいと
思い
ます。 しかし、ここまで、例えばこの
委員会
でいえば、ほかにもたくさん
議論
したいことがある中、この
イージス・アショア
のよしあしということを、
与党
の
皆さん
から何か冷たい目で見られながらひたすら言い続けてきた私としては、やはり遅きに失したのではないかと、そのことは強く申し上げておきたいと
思い
ます。 昨日の
記者会見
でもいろいろ
質問
に答えられているんですが、きちんとこの
国会
で
報告
をいただきたいので、
幾つ
か
確認
をします。 この
決定
、
総理
の
了解
は得られていますか。
河野太郎
14
○
河野国務大臣
先週の金曜日に
総理
の御
了解
をいただいて、昨日
発表
したということでございます。
本多平直
15
○
本多委員
そうであれば、何か、
停止
であり、この後、
国家安全保障会議
に諮ると。
手続
としてそれが正しいのかもしれないんですが、事実上、
防衛大臣
が
判断
をし、
総理大臣
が
了解
をし、
国家安全保障会議
で
手続
をするということは
理解
しますが、この後、
方向
が変わるということはないと
理解
してよろしいですか。
河野太郎
16
○
河野国務大臣
国家安全保障会議
でも
議論
され、
閣議
でも
決定
をされていることでございますので、
防衛省
として、今回、この
配備
の
プロセス
を
停止
をするということを申し上げたわけでございます。 今後、
国家安全保障会議
の中で
議論
をし、また、必要ならば
閣議
で再
決定
をするということにこれはなるわけでございますので、
防衛省
として今の
時点
で申し上げられるのは、この
配備
の
プロセス
を
停止
する、そういうことでございます。
本多平直
17
○
本多委員
今、
防衛大臣
の権限でできるのが
停止
ですと。
閣議決定
、
国家安全保障会議
にかかった場合は、正式に
撤回
ということになるという
理解
をしていいですか。そのときも
停止
なんですか、あくまで。
河野太郎
18
○
河野国務大臣
イージス・アショア
の
配備
に関しましては、
国家安全保障会議
あるいは
閣議
ということがございますし、これまでの
日本
の
防衛政策
の中にもあるわけでございますから、そういったことが必要なところで
議論
をされ、必要ならば必要な修正が行われるということになると
思い
ます。
本多平直
19
○
本多委員
わかりました。 今、
防衛大臣
としては
停止
としか言えないけれども、正式に
国家安全保障会議
、
閣議
では
撤回
という
決定
をし得るということはいただきましたので、ここまで、
費用
の件、
期間
の件を
考え
ても、私は到底、これを
継続
をすること
自体
、
継続
をすればするほど、
調査費
であるとか、いろいろな
国民
の
税金
が使われます。一刻も早く、
停止
という、更に不安をあおるような、またやるんじゃないかと
反対
をしている方は
思い
ます、こういう言い方ではなくて、そして
税金
も、
調査費
とかいろいろな形で無駄遣いがすぐに
もと
まるよう、曖昧な形ではなく、きちんと、
閣議
や
国家安全保障会議
での変な巻き返しを受けないように、
撤回
に向けて
大臣
の
意思
を貫いていただきたいと
思い
ます。 ちなみに、ちょっと
外務大臣
にも来ていただいているんですが、この問題については、大事な
国家安全保障会議
のメンバーでもある、そしてまた、
アメリカ
との
関係
を所管されている
外務大臣
は、いつどのような形で聞かれましたか。
茂木敏充
20
○
茂木国務大臣
事前
に
報告
を受けております。
本多平直
21
○
本多委員
もう少し具体的に
お話
をいただけますか。
茂木敏充
22
○
茂木国務大臣
防衛省
の方から
事前
に
連絡
を受けております。
本多平直
23
○
本多委員
了解
したということでよろしいですか。
茂木敏充
24
○
茂木国務大臣
あくまで今回の
発表
は
防衛省
において行われたものでありまして、
報告
を受けました。
NSC
におきまして
議論
が行われ、適切に、必要であれば何らかの
決定等
がなされると
考え
ております。
本多平直
25
○
本多委員
防衛大臣
が
判断
を示されて、
総理大臣
がそのことも
了解
をされている。
手続
としては
国家安全保障会議
や
閣議
があると
思い
ますが、今、こういう
技術
的な問題が
発生
をして、
費用
も
期間
も大幅にかかるとなったとき、この
状況
を聞いて、
外務大臣
は、
外務省
としてどうお
考え
ですか。
茂木敏充
26
○
茂木国務大臣
NSC
で
議論
すべき
テーマ
であると思っております。
本多平直
27
○
本多委員
議論
する
方向性
は今ないということですか。
茂木敏充
28
○
茂木国務大臣
方向性
がないと私は全く申し上げていないと
思い
ます。
NSC
で
議論
すべき
テーマ
だと申し上げております。
NSC
におきまして、
外務省
の
考え
、私の
考え
をしっかりと
お話
をしたい。
NSC
が開かれていない
段階
から、
NSC
でどういう
議論
をする、このことについては当然控えるべきものだと思っております。
本多平直
29
○
本多委員
いや、何か御
意見
があるようなので、
NSC
も大事な、
国家安全保障会議
も大事な
組織
ですけれども、
衆議院
も大事な
組織
なんです。きょう開かれているんです、この
委員会
は。
外務大臣
に御
出席
いただいていますので、感想だけでも述べていただけないですか。 何か異論を、もちろん、
日米関係
からいったら、これは
アメリカ
はどうなるんだという
心配
も乗っているわけですよ、怒るんじゃないかと。そういう
観点
から、どう思われますか。私は、
アメリカ
が何を言おうと、きちんと
河野大臣
には
方針
を貫いていただきたいと
思い
ますが、どうですか、
外務大臣
。
茂木敏充
30
○
茂木国務大臣
大切な問題だときちんと私は申し上げているつもりであります。何も言っていないというのは、それはちょっと違うんじゃないかな、こんなふうに
思い
ます。 その上で、
我が国
を取り巻きます
安全保障環境
が一層厳しさを増す中、
国民
の
生命財産
を守ることは
政府
の重大な責務でありまして、これまで、
同盟国
であります
米国
とのさまざまな
協力
によりまして、切れ目のない
体制構築
をしてきたところであります。 今回の
決定
がこのような
米国
とのさまざまな
協力
に
影響
を与えることは
考え
ておりませんが、
我が国
としては引き続き
米国
と緊密に
連携
し、
日米同盟
の
抑止力
、
対処力
を一層強化していきたいと
考え
ております。
本多平直
31
○
本多委員
そもそも、
住宅地
に
ブースター
がおっこってくるようなものを売りつけてきた
人たち
に、それをやめたからと
余り
文句
を言われる筋合いは私はないと
思い
ますけれども、きちんと
アメリカ
にも
説明
する仕事をしていただきたいと
思い
ますし、
総理大臣
と
防衛大臣
がした
判断
に
余り
変な突っ込みを入れないでいただきたいなということは申し上げておきたいと
思い
ます。 さて、少し
防衛大臣
に戻って
議論
をしたいんですが、ちょっと今回、ありとあらゆる人を納得させる
理由
として、
ブースター
の問題を
一つ
絞って、
ブースター
が
演習地
の外、つまり一般人が歩いたり住んでいるところに落ちるかもしれないということを払拭できないということでこの
判断
をしていただいたということは
評価
しますが、実は私から言わせていただくと、これはほんの、いろいろいろいろ、私も、
秋田
に問題があり過ぎて、
山口
の問題は残念ながら私の口からは
指摘
したことがなかったんですが、たくさん感じている
問題点
の
一つ
です。 ほかにも、もっと大きな
問題点
は、
本当
に
コストパフォーマンス
として正しいのか、それから、
北朝鮮
や
ロシア
などの
ミサイル技術
の発展の今の
速度
は、今既にもう迎撃が不能なんじゃないかという方もいらっしゃるわけです。この
議論
、
根本
だと思うんですね。五年後、十年後にできて、
北朝鮮
や
ロシア
、今でも、まずいんじゃないか、撃ち落とせないんじゃないかという人がいる中で、この
期間
をかける、これはおかしいんじゃないかというのが
根本
の主張で、頑張ってきたんです。 今回、直接の
決定
にこれというのはなかなか言いにくいのかもしれないですけれども、やはり私としてはそこ、そういうことも
判断
の、いろいろな
考え
の
一つ
にあったということは、どこまで言えますか。
河野太郎
32
○
河野国務大臣
北朝鮮
は、ノドンを始め、
日本
を
射程
におさめる
弾道ミサイル
を多数持っております。現に
日本
の
上空
を
北朝鮮
の
ミサイル
が飛び越えたということもある中で、この
イージス・アショア
を
配備
して、そうした
弾道ミサイル
から
国土
を守るという
決断
は、当時正しい
決断
であったというふうに思っております。 しかし、
政府
として、この
ブースター
を
演習場
の中にしっかり落とします、確実に落としますという約束をし、そういう
説明
をしている以上、
政府
としてその
責任
はしっかり果たさなければなりません。その
責任
を果たすために、
SM
3の
ブロック
2
A並み
の、恐らく二千億、十年という
コスト
と
期間
をかけるというのは、これは
安全保障
の
観点
からも、限られた
防衛予算
の
使い方
としても合理的でないという
判断
を今回したわけでございます。
本多平直
33
○
本多委員
残念ながら、今の
河野防衛大臣
としては、ここに絞って
議論
をしないと、いろいろな
方向
からいろいろ突っ込まれるということは
理解
しなくはないんですが、やはり、
安全保障
にとっての総合的な
観点
で、もしこれに
本当
に
合理性
があるなら、この
ブースター
の
改修
をしても、私は、そんなことすべきじゃないと
思い
ますよ、
費用
対
効果
からいっても、ほかの
土地
を探すとかということをするわけなんですよ。 やはり私は、我々がずっと言ってきた、
コストパフォーマンス
の件、
北朝鮮
の
技術
の進歩、こういったものに追いついていけず、五年後、十年後に陳腐化するおそれがある、こういう大きな総合的な
判断
も今回の
決定
の背景にあったというふうに
理解
したいんですが、どうですか。
河野太郎
34
○
河野国務大臣
先ほど
答弁
申し上げたとおりでございます。
本多平直
35
○
本多委員
わかりました。残念ながら、そこは
答弁
をいただけない。 私は、今でもその
自分
の
考え
は正しかったと
思い
ますし、これからまたいろいろな識者の方も、これまでは何となく
政府
の
方向
に水を差さないように、表現をしてこなかった軍事の
専門家
の方にもいろいろな御
意見
を言っていただけると
思い
ますし、突然降ってきて、ほかの
予算
どうなるんだ、
運用
どうなるんだ、
本当
に
効果
あるのかと
心配
されていた
防衛省
の中からもいろいろな声が出てきて、さらに、私の言ってきたこと、きちんと理論が
皆さん
に広まっていけばいいなと思っています。 さて、そうはいうものの、今回の
決定
は
決定
なんですけれども、この
ブースター
の件についても、相当、
山口
県の
説明会
では、落ちないということを何度も
防衛省
の
担当者
は、
演習場
の中に落ちる、外には落ちないようにすると。 探しましたら、
国会
の
共産党
の
仁比先生
の
議論
の中で、
岩屋防衛大臣
は、この
機能
を用いて
飛翔経路
をコントロールし、
演習場
内に落ちるような
運用
を行ってまいりたいと
考え
ていますと。 これ、この
時点
、去年の六月三日ですが、このときの
答弁
は、わからないことを、いいかげんなことを言っていたんですかね。それとも、わかっていたのに虚偽の
答弁
を
国会
でしていたんですかね。
河野太郎
36
○
河野国務大臣
ソフトウエア
の
改修
で
ブースター
をどこに落とすかということをコントロールできるという
認識
がございましたので、
日米
の間で、そういうコントロールをする、そういう
議論
をずっとしてまいりました。
岩屋大臣
の
答弁
も、そういう
防衛省
の
認識
に基づいて行われたものでございます。 しかし、残念ながら、
ソフトウエア
の
改修
だけでは、確実に
むつみ
の
演習場
に落とすということが言えないということがわかってまいりました。確実に
むつみ
の
演習場
に落としますという御
説明どおり
のことをやるためには、この
ハードウエア
の
改修
もせざるを得ないということがわかってまいりましたので、今回の
決断
につながったということでございます。
本多平直
37
○
本多委員
この
説明
、
国会
で、
演習場
の中にちゃんと落とすのは難しいんじゃないかという
共産党
の
仁比議員
の
指摘
、それから、私、ずっと
秋田
のことばかり勉強していたので、
秋田
とは違うんですけれども、
山口
の方はずっとこの
ブースター
のことを
心配
をして、そして、大丈夫だ、大丈夫だという
説明
をしてきたわけです。これは百歩譲って、
大臣
、ここで
岩屋大臣
の
答弁
をどうこうと、じゃ、言わないですけれども、これは
説明
が足りなかったんじゃないんですか。 つまり、今の
技術
では
ソフトウエア
で何とかなると思う、
ハード
までは大丈夫だと思うとか、全然、これを
検討
しているとか、
アメリカ
と
調整
しているとか、そういう
情報
を
説明会
とか
国会
できちんと言っていないんですよね。これは、やはり今となって
考え
ると、もう少し途中の
状況
をきちんと
説明
しておくべきだったんじゃないんですか、
国会
への
説明
として。どうですか。
河野太郎
38
○
河野国務大臣
結果として、
ソフトウエア
の
改修
だけでは御
説明どおり
の
場所
に落下することができなくなったということでございますので、そこはもう
おわび
を申し上げなければなりません。 しかし、
日米
間の
議論
の中で、当初、この
ソフトウエア
の
改修
でやれるのではないか、そういう
判断
でございましたので、この
配備
までの間にしっかりとこの
ソフトウエア
を
改修
をする、
同時並行
でできるという
判断
でございました。そういうことなんだろうと
思い
ます。 ですから、一〇〇%、確実にまず物を持ってから御
説明
をするということではまた
配備
が遅くなるということで、
配備
の御
説明
をしながらこの
改修
の努力をしてきたということなんだろうと
思い
ますが、結果としてこういう
事態
になったことについては、
防衛大臣
として
おわび
を申し上げなければなりません。そこは真摯に
おわび
を申し上げるとともに、これはきちっと私も、
山口
そして
秋田
に赴いて直接
おわび
をしてまいりたいというふうに
考え
ております。
本多平直
39
○
本多委員
山口
、
秋田
、相当な
方々
が、やむを得ず
賛成
の
立場
に立っていた方だって、この
決定
を見て、何だとなるわけですよ。
反対
で努力してきた方はもちろんです。大変な
心配
を、
自分
の子供が通う学校のそばにこういうものをつくるのかという素朴な
思い
で頑張ってこられた大勢の方がいるので、きちんと
地元
にも
対応
していただきたいんですが、きのうの
記者会見
を見て、
大臣
、
地元
には行くと言っていますけれども、
国会
でだって、こうやって我々、一生懸命いろいろな
観点
から
質問
していることをこういうふうに
国会
の
議事録
に残されたら、これが正しいのかと思って、
ブースター
は落ちないんだと思ってここの
議論
はしてこない、こういうことが続いてきたわけですよね。だから、そこはしっかりと反省をして、今後の
防衛省
のいろいろな問題への
議論
にしっかりと生かしていただきたいと
思い
ます。
河野大臣
は、今回の件も、言わないということはわかりましたけれども、
コスト
のことも相当
考え
られたと
思い
ます、
行政改革
に取り組んでこられたので。 それで、ただ、今回
撤回
したといっても、既にこの
イージス・アショア
には
幾ら支出
をされていますか。
河野太郎
40
○
河野国務大臣
実際に今まで支払っているのは百二十数億だと
思い
ます。
契約額
で申しますと千八百億弱というふうに
認識
しております。
本多平直
41
○
本多委員
ちょっと
予算
の
年度
が、私、確定できないんですが、百億は既に
支出
をされたのは当然戻ってこないと思うんですけれども、その千八百億も
支出
を今後せざるを得ないんですか、
停止
をしようが
撤回
をしようが。
河野太郎
42
○
河野国務大臣
その中には、さまざまな
情報
を取得するための
経費
ですとか、
地質測量
あるいは
基本設計
の
調査費
、
設計費
というものがございます。これはもう実際に
支出
をしているものでございます。 それ以外に、この
イージス・アショア本体
の
取得経費
、あるいは
レーダー
、
SPY
7の
取得経費
というものがございます。これらについては、例えば
SPY
7というのはかなり高性能の
レーダー
でございますから、今後これをどのように使っていくかということは
議論
をしていく必要があると
思い
ますし、この
イージス・アショア
を、
配備
をとめるとなると、今後どうするかという
議論
をしなければならないと
思い
ます。その中には、
イージス艦
をふやすという
選択肢
が
考え
られる。これは、するかどうかはまた別でございますが、仮に
イージス艦
をふやすということになれば、この
イージス・アショア
の
システム
をそれに搭載するということもできます。そういうことを
考え
ながら、この
コスト
のことについては
議論
をしっかりやってまいりたいというふうに
思い
ます。
本多平直
43
○
本多委員
千八百億とかという大きな
数字
が出てくると、百何十億というのが小さな額のように思えるんですが、今回、
撤回
をしようが
停止
をしようが、もう既に百何十億は
支出
をしている。
大臣
、当然おわかりのとおり、
一つ
の福祉的な
プロジェクト
だったら百億あれば
余裕
で、
財源
がない、
財源
がないと私
たち
の
提案
は
社会保障
の
分野
では蹴られるんですが、そういったことが
一つ
できるぐらいの
予算
の
規模
が
支出
をされた。 一度この企画に使うと言った千八百億円ですけれども、何かもごもごと、
イージス艦
に載っけるかもしれない。私は、悪いんですけれども、
イージス艦
は八隻にすればということで、それで既に
イージス・アショア
は要らないということで
議論
してきたんですが、またそれをふやすというのも、ちょっと話が飛んでいるような気がします。 この千八百億円、そもそも全部で四千五百億円かかると言っているのに、千八百億円がとめられるのかどうかというのは大事な話なんですが、もうちょっと明確に、やらないんだったら、新しいことを
計画
するなら、それはもう一回ゼロから
議論
しなきゃいけないので、今回、
秋田
と
山口
に置かなかったものを船に積むから、
アメリカ
、勘弁してください、どっちみち買いますからということなんですか。
河野太郎
44
○
河野国務大臣
既に
契約
しているものが約千八百億、千七百数十億でございます。これについても、当然、
日米
で
協議
をしていかなければならないというふうに思っております。
委員
おっしゃるように、今回、
サンクコスト
になってしまう
金額
、これは決して安いものではございません。そういうことが
発生
したということは、これは
防衛大臣
として
責任
を痛切に感じているところでございます。 ただ、
サンクコスト
があるからといって、更に二千億、十年を追加するしか
選択肢
がないということでは、更に御迷惑をかけることになるわけでございますので、こうした
費用
がこれまでに
発生
をしているということについては、これも
おわび
を申し上げなければいけないわけでございますが、しっかりそこは立ちどまって、今後どうするか、
検討
してまいりたいと
思い
ます。(発言する者あり)
本多平直
45
○
本多委員
真摯なお
気持ち
を述べていただきました。 今同僚から、
防衛大臣
じゃなくて
総理
が悪いんだという発言があったんですけれども、私もこれはずっと
意思決定機関
がわからないんですけれども、
防衛大臣
だけ、
防衛省
の
皆さん
の
責任
だけじゃないという感じがずっと、私、二〇一七年に来てから思っています。
外交
の面、
総理大臣
の
判断
、そして新しくできた
国家安全保障局
が、何だか
防衛
のプロの
意見
を聞かずに、どんどんどんどんいろいろなことを進めている。
自民党
の
防衛族
の
先生方
も
情報
をきちんと得ていない。こういうことが、仄聞ですが、来たわけです。 だから、今回、
防衛大臣
が
方針転換
をしたということは、そこにもしっかり
責任
をとってもらわなきゃいけないと思うんです。
防衛大臣
だけがきちんと謝ればいいという問題ではなくて、誰が
本当
に
判断
をしたのか。これは、そこにさかのぼって、きょうは時間はそこまでないですけれども、私はずっと興味があったんですよ。誰に聞いても教えてくれないし、
小野寺
さんに立ち話で聞いたら教えてもらえるかと思ったけれども、そんな簡単な
世界
でもないみたいですから。 ただ、私は、ここまで来て、千八百億円の
契約
したものは、もしかしたら、もう戻ってこないかもしれないということですよね。私、やはり、
大臣
おっしゃるとおり、このまま突き進んで、このまま億
単位
の、一千億
単位
の
予算
が無駄遣いされるよりは、当然、
大臣
の言っておられる今回の
決定
、いいですが、これは
違約金
という形かわかりません、要らないけれども、もう
一つイージス艦
をつくって、どこかにつけますとかというのでも、
本当
にやはり
国家
的な
予算
の
使い方
として、千八百億円、やはり出ていく
可能性
はあるということなんですか。どうなんですか。
河野太郎
46
○
河野国務大臣
この
イージス・アショア
の
配備
の
プロセス
を
停止
をし、今後、
国家安全保障会議
でも
議論
をいたします。そういう
議論
を見た上で、これは当然、相手があることでございますから、
日米
でしっかり
協議
をするということになります。 既に支払っているものもございますし、既に
契約
が行われているものもございます。全く
支出
がないと言うつもりはございません。そこは
おわび
を申し上げたいと
思い
ます。
本多平直
47
○
本多委員
予定
していたものをやめたので何億かかかりますというのは、ないことではないかもしれないです。ただ、
国家
の
予算
、
皆さん
おわかりのとおり、一千億の
単位
でそういうことが
発生
するというのは前代未聞のことだと
思い
ますので、やはりこの
意思
を、今
決断
をした
河野大臣
の
責任
というよりも、二〇一七年の十二月、突然の
閣議決定
を、
防衛省
さえきちんと知らないまま、
与党
の中もきちんと根回しがされないまま、ましてや我々は何だこれという中で決まった
決定
について、もう一度やはりきちんと検証していただきたいと
思い
ますが、いかがですか。
河野太郎
48
○
河野国務大臣
あの当時を
思い
起こしていただければ、
北朝鮮
の
ミサイル
が
日本
の
上空
を飛び越えていく、毎週のように
ミサイル
が発射されている、そういう中で、
日本
の
国民
の
皆様
の平和な
暮らし
をどう守るか、
日本
の領土、
領海
、
領空
をどう守るか、そういう
議論
の中でこの
イージス・アショア
の
配備
が
決定
をされたというふうに
認識
をしております。 大事なのは、今の厳しい
安全保障環境
というのは変わらないわけでございますから、今後どのように
日本
の国を守っていくかという
議論
をしっかりやらなければなりません。また、おっしゃるように、どういう形で今日まで来たのかということは、これは何らかの形で
総括
はする必要があると
思い
ます。それはやりますが、それとあわせて、今後どのようにしていくかという
議論
は更に重要だと私は思っておりますので、
国家安全保障会議
あるいは
閣議
の
決定
などを経た上で、今後の
対応
をしっかり
防衛省
として
責任
を持って
考え
てまいりたいと
思い
ます。
本多平直
49
○
本多委員
イージス・アショア
の件については、私からは終わります。 今
国会
で、この
委員会
で、私はぜひ私の口から触れなきゃいけないのは、
中東
に行っている
自衛隊
の問題です。
政策
としての
賛否
は
大臣
と分かれるのはわかっています。私は
意見
は変わりません。
余り必要性
のないものを、
アメリカ
とのつき合いで、遠くまでこういう形で
防衛力
を出すことに私は否定的です。 しかし、その
賛否
を超えて、この
コロナ
で
オリンピック
のような大きな
イベント
も
延期
をされ、
世界
じゅうでいろいろな大きな
国際会議
がとまり、全て要ることです、
オリンピック
も大切な
イベント
ですし、
世界各地
で行われる
国際会議
、どれも大事なものですけれども、
延期
をされています。百歩譲って、
大臣
のお
考え
のとおり、
調査研究
が大事だとしまして、この
コロナ
で
自衛官
の
皆さん
は
中東
の
土地
まで行って、港にも
上陸
ができない、数カ月にわたって
陸地
を踏めない、こういう中で単調な海の上を
調査研究
に従事されているわけです。 これはちょっと
余り
に酷なので、
余り
何回も何回も
英断
ばかりやれないかもしれないですけれども、こういう大きなことをやった後は、逆に。しかし、
大臣
、
期間
を、ちょっと、一年というのは何となく言っただけなので、
アメリカ
も、もうトランプさんはそれどころじゃなくて
文句
を言ってこないと思うので、少しこの
コロナ
を
理由
に、きちんと
派遣
の時期を
考え
ていただけないですか。短縮するということについて
検討
していただけないですか。やはり陸に上がれないで何カ月というのはちょっと酷だと
思い
ますけれども、どうですか。
河野太郎
50
○
河野国務大臣
閣議決定
のときと比べて
中東情勢
に
変化
はないというふうに
考え
ております。
日本
のエネルギーがこの
海域
を通る、非常に重要な
海域
であるという
状況
にも何ら変わりはございませんし、この
コロナ
の
感染症
が広がっていく中で、タンカーを始めとする商船の
乗組員
は、この船をしっかりと運航してくれている、そういう
状況
にあるわけでございます。 そういう中で、
委員
おっしゃるように、残念ながら、今、
補給
のために港に入っても
乗組員
がなかなか自由に足を伸ばせない、そういう中にありますが、港の中には、波止場に
区域
を設けて、そこで運動することを認めてくれている、そういう港も出てまいりました。あるいは、そういう
場所
で
WiFi
の
設備
を使って、
日本
に残る
家族
と
WiFi
を使って
連絡
をとるということができるような
設備
の
導入
も進んでまいりました。 当初の
予定
に比べると、やはりそういう
意味
で
隊員
のストレスというのはふえておりますが、
日本
の
自衛官
、それに負けるようなものでは決してございません。
海上自衛隊
、あるいは
派遣
している船と、私も、VTCですとか、あるいは
海幕長
以下と
意見交換
をしながら様子を聞いておりまして、
現時点
で、
派遣
の
継続
に問題ない、そういう
判断
をしているところでございます。
本多平直
51
○
本多委員
ぜひ
検討
してほしいと私は引き続き
思い
ます。
最後
に一問、天下りの問題、
調査
をしていただくことをお願いをしています。残念ながら、まだ結果をいただいていません。どのぐらいのところまで来て、いつごろをめどに私
たち
には
報告
をいただけますか。
河野太郎
52
○
河野国務大臣
再
就職等監視委員会
から
要請
のありました
調査
については、しっかりと
調査
をして、再
就職等監視委員会
に
報告
をしております。既に再
就職等監視委員会
での
審議
が始まっておりますので、先方での
審議
が終わり次第、これはしっかりお
示し
をしたいというふうに思っております。
本多平直
53
○
本多委員
終わります。
西銘恒三郎
54
○
西銘委員長
次に、
重徳和彦
君。
重徳和彦
55
○
重徳委員
共同会派
の
重徳和彦
です。 昨日の
イージス・アショア配備プロセス
全体を
停止
するという
報道
、そして
防衛省
からの
資料
もいただきましたので、一点、
最初
に
大臣
に
確認
をしたいと
思い
ます。 この
イージス・アショア
の
配備
については、
配備
が
決定
されたときには、そのときの
中期防
には位置づけられていなかった。その後、二〇一八年末の現在の
中期防
には明確に位置づけされたと
認識
しております。 今回、
賛否
は別として、
イージス・アショア
の
配備プロセス
を
停止
するということによって、いずれにしても何らかの
見直し
が行われるということでありますので、これは
中期防
も見直すということになるんでしょうか。
河野太郎
56
○
河野国務大臣
今後、
国家安全保障会議
、あるいは
閣議
といった
議論
がございますので、そこでさまざま御
議論
をいただいた上で、必要な
措置
をとるということになろうかと
思い
ます。
重徳和彦
57
○
重徳委員
何らか
影響
は出てくるということと
認識
をいたしますが、
政府
としての
防衛力
の
整備
については、
政府
の
責任者
は
防衛大臣
である
河野大臣
でありますので、その辺の
考え方
についても、きちんと今後、この
委員会
においても、我々に対してもお
示し
をいただきたいということを申し上げておきたいと
思い
ます。 さて、きょうは、私は次の
テーマ
に入りたいと思うんですが、四月から
延期
をされておりました
中国
の
習近平国家主席
の
訪日
、とりわけ
国賓
として
日本
に来られるという
予定
でありましたが、
コロナ
の
影響
でずっとなかなか決まらずに、そして
年内訪日
が困難となっているんじゃないか、こういう
報道
もございました。 その際に、やはり
国賓
として迎えることに対して、随分
反対論
が
国内
で与野党からも出ているというふうに受けとめておりますけれども、やはりこれは
香港
における問題、昨年から
逃亡犯条例
の問題もありました。そして、今は
国家安全法
ということが
直近
の問題となっておりました。こうした、
民主主義
の
あり方
、
人権
への
制約
といったことが問題になっております。ということを我々は問題視しなければならないと思っております。また、
もと
より、ウイグルの弾圧といった、やはり我々、
民主主義
あるいは
人権重視
の
国家体制
をとる
我が国
としては看過できない
状況
があるということだと
思い
ます。 それから、
日本
との
関係
においては、特に
防衛面
でいうと、
尖閣諸島
を取り巻く課題があるということであります。
中国公船
が
尖閣諸島
の
領海
に
侵入
を繰り返しました。
日本漁船
を追尾するということも起こりました。 こうした一連のことを踏まえて、
河野大臣
としましては、
習近平主席
の
訪日延期
あるいは
国賓待遇
といったことについて、
国家体制
の違いということも踏まえて、どのようにお
考え
でしょうか。
河野太郎
58
○
河野国務大臣
中国
は、ここ最近というよりはもう少し長いタームで、
国防費
を急速に伸ばしてきております。この十年で見ても二倍以上でございますし、今、
我が国
と比べれば、
中国
の公表されている分だけで、
防衛予算
、四倍あるわけでございます。 また、
尖閣諸島
の
接続水域
には
中国
の
公船
が恒常的に入ってくる、
領海侵入
も頻繁に起こる。さらに、
領空侵犯
を防ぐためのスクランブルを、
航空自衛隊
は、
中国
の
戦闘機
を始めとする
飛行機
に対して、ことしの一月―三月の九十日間で百五十回以上行うという
状況
でございました。 また、
南シナ海
、あるいは
香港
の二
制度
一国、こうしたものを力によって一方的に
現状変更
をしようという試みが続いているというのも明確になってきているわけでございまして、こうしたことは、
日本
の
安全保障
に
責任
を持つ
防衛大臣
として、
政府
で対
中政策
が
議論
されるときにしっかりと
問題提起
をしなければならないというふうに
考え
ているところでございます。また、もちろん、こういう
日本側
の
懸念
を、首脳を始めとする高い
レベル
で直接
中国側
に伝えるということも大事なことだと思っております。 今御
質問
のありました
国賓訪日
につきましては、今、そうしたことが具体的に
議論
される
状況
にないというふうに
考え
ております。
重徳和彦
59
○
重徳委員
私は、今、
河野大臣
も言われたようなさまざまな問題がある、そしてそれを
問題提起
をする、あるいは
中国
に対しても直接伝えていく、こういう御
答弁
がありましたけれども、きょうは、ちょっと違う、ちょっと変わった切り口から
議論
してみたいんですけれども、いわば
中国側
の
対応
を批判するあるいは注文をつけるといったことでありますが、やはり
中国
の力による
現状変更
といったスタイルの
現状
ということに対して、という
状況
に対しまして、
日本
は、じゃ、どのようにして特に
アジア
において国としての
影響力
を発揮していくのか、ここに着目してみたいと
思い
ます。 そのときに、
先ほど
から申し上げておりますように、
防衛力
というのは
一つ
でありますけれども、やはり
我が国
が
世界
に冠たる
民主主義国家
であり、
人権重視
の国である、ここが
中国
との大きな違いであり、また、
アジア諸国
からの
信頼
や期待を集める源泉でなければならないというふうに
考え
るわけです。 それで、きょうは
安全保障委員会
ではあるんですが、先週成立しました第二次
補正予算
における十兆円に上る
予備費
ということに対しまして、私は
大変問題視
をしております。もちろん、今回の
予算
は
コロナ予算
でありましたので、
予算
全体に
反対
するものではないんですが、しかし、この
予備費
の
部分
だけはどうしても納得いかないし、ここの
部分
だけはどうしても許せない。
賛否
どっちかというと、もちろん我々は、
予算
の組み替えという動議を出した上で、最終的には
賛成
しましたが、それは苦渋の
賛成
だったと言わざるを得ないと思っております。
民主主義
というのはいきなり瓦解するものではなくて、こうした
一つ一つ
の小さな積み重ね、額は小さくないですけれども、十兆円の
予備費
、こういったものから、少しずつ積み重なって劣化していくものだと
思い
ます。
河野大臣
も、
予算委員会
、
答弁機会
もないのに縛りつけられている感を持って座っておられたかもしれませんが、ここ
安全保障委員会
におきましてではありますが、今回の十兆円の
予備費
について、これは私、
権力側
、つまり
日本国政府
から、
日本
の
民主主義
や
日本国民
に対する挑戦だというふうに捉えておりますが、
河野大臣
は、この
予備費
は適切なものだと捉えておられますか。率直な御
意見
を聞かせていただきたいと
思い
ます。
河野太郎
60
○
河野国務大臣
予備費
については
財務大臣
にお尋ねいただきたいと
思い
ます。
重徳和彦
61
○
重徳委員
所管が
財務大臣
だということをおっしゃりたいんだと
思い
ますが、私が今申し上げました文脈は、この
安全保障
、あるいは
アジア
における
我が国
の
存在感
、
影響力
というものを保持するためにも、そしてそれは、
中国
のような
国家体制
をとる国とは大きく違うんだということを内外に
示し
続ける必要がある。そういう中で、この十兆円の
予備費
というのはいわば象徴的なことでありまして、
民主主義国家
であります
日本
の
国民主権
そして
議会制民主主義
といったものが崩れていくということは、これは最終的には、
日本
の
国益
といいましょうか、
安全保障
の
観点
からも大きく捉えれば、非常に、こういう積み重ねをすることによって対外的にもその
信頼性
というものが崩れていくのではないか、こういう
観点
からお聞きをしたいと
思い
ます。
河野太郎
62
○
河野国務大臣
予備費
については
財務大臣
にお尋ねください。
重徳和彦
63
○
重徳委員
それでは、
予備費
で、きょうはちょっと配付をさせていただいておりますが、
財務省管轄
ではなく、
防衛省
における過去十年間の
予備費
の
使用実績
という
資料
を配付しておりますので、これを
ベース
に少し
議論
を深めたいと
思い
ますが、これをざっとごらんいただきますと、
裁判関係
のものはやむを得ないと
思い
ますし、それから、
国際協力
だとか
災害派遣
といったものについても、これは十分
理解
されるものだと
思い
ます。 ただ、気になりますのが二点ありまして、二番目にあります、いわゆる
中東派遣
のこと、これが五億円ほどあります。それから、十五番にあります、
普天間飛行場
を
移設
して
返還
を受けるための必要となる
施設
の
整備
、つまり
辺野古
のことだと
思い
ますけれども、これらについて、まず
事務方
の方から、なぜ
補正予算
でなく
予備費対応
だったのかということについて御
説明
いただきたいと
思い
ます。
菅原隆拓
64
○
菅原政府参考人
お答え申し上げます。
中東地域
における
情報収集活動
につきましては、昨年十二月二十七日の
閣議決定
に基づきまして、本年一月十日に
防衛大臣
が
自衛隊
の
部隊
に対して、その
実施
を命じたところでございます。
防衛省
・
自衛隊
としては、この
情報収集活動
のために、
令和元年
度中に必要となる
経費
について、当初
予算
の
執行状況
も踏まえつつ、必要な
措置
を
検討
したところでございます。 その結果、
国会
が
閉会
している中にあって、
護衛艦
「
たかなみ
」の出港までの日時に
余裕
がなく、緊急を要するものと
判断
し、
財政法
に基づきまして、必要な
経費
を
予備費
で
措置
することといたしました。 本年一月十四日の
閣議
において、
令和
二年三月末までの
情報収集活動
に必要な
経費
として、約一・五億円の
予備費
の
使用
を
決定
しているところでございます。 以上でございます。
鈴木敦夫
65
○
鈴木
(敦)
政府参考人
御
指摘
の、
資料
の十五番の
関連
でございますけれども、
普天間飛行場
の
代替施設建設事業
につきましては、
工事
を進めていくために必要な
汚濁防止膜
やフロートの製作、
設置
、
作業ヤード
の
整備
などに要する
経費
として、
平成
二十六
年度
に約百四十億円の
予備費
を活用することといたしました。 この
予備費
を活用することとした
経緯
につきましては、
平成
二十六
年度
当初
予算
では、
環境調査
に要する
経費
やキャンプ・シュワブの
陸上再編事業
に要する
経費
以外に、
普天間飛行場
の
移設
に係る
経費
について計上していなかったところですが、
平成
二十六
年度
政府予算案
の
決定
後、
平成
二十五年十二月二十七日でございますけれども、
沖縄県知事
による
公有水面
の
埋立承認
を受けたこと、ただし、一方で、この
埋立承認
を受けた後も、
平成
二十六
年度
に
実施
可能な
事業
の
内容
と
必要経費
については、
設計等
の
進捗状況
や
米軍
との
調整
を踏まえて精査する必要があったこと、それからさらに、
工事
の
施工方法
、手順については、
沖縄
県が
埋立承認
に
当たり
まして
留意事項
として求めた
環境監視等委員会
からの
指導助言
を得る必要がございました。 こうした
プロセス
を経た上で、
政府
といたしましては、
普天間
の一日も早い
全面返還
を実現するため、
事業
を迅速に進める必要があったことなどから、
予備費等
で
対応
することが適当と
判断
し、
平成
二十六年七月一日に
普天間飛行場移設関連事業
に係る
予備費
について
閣議決定
されたというふうに
承知
してございます。
菅原隆拓
66
○
菅原政府参考人
失礼いたします。
先ほど
、
中東関連
の
情報収集活動
についての
予備費
ですけれども、一・五億円と申し上げましたけれども、約五・一億円の間違いでございますので、訂正させていただきます。 失礼いたしました。
重徳和彦
67
○
重徳委員
今回の二次
補正
で
予備費
というのは十兆円も積まれたわけでありまして、これは
大変政策判断
を伴う
支出
、しかも巨額なものが出されるんだと
思い
ます。しかし、性質的に見れば、今のような
中東派遣
、それから
普天間移設
のための
工事
といったものについても、これは、本来的にはしっかりと
国会
でも
議論
し、
審議
を踏まえて
予算
を出す、こういう
手続
が本来必要だと私は
思い
ます。 そして、それは、
緊急性
ということと
閉会
中であるということは、たまたま
閉会
中ということだと
思い
ますけれども、
閉会
であることというのは、本来これは
理由
にしてはならないことだと私は
思い
ます。
議会
を開けというんだったら、
国会議員
はいつでも応じますよ。今回の十兆円の
予算
だって同じことでありますから、まだ我々は
会期
の延長を求めておりますけれども、その結果、
結論
がどうなろうとも、特に巨額の
予算
については、
責任
ある
国民
の代表たる我々がしっかりとした
審議
をするというのは当然のことだと
思い
ます。 そして、今は、
防衛予算
、確かに
金額
は五億円とか百四十億円といった、これは必ずしも小さいと言いたいわけじゃないですが、数兆円というものに比べれば、この
程度
のものであっても、
一つ一つ
その
政策
的な
意味
合いについて、この
委員会
あるいは
国会
でしっかり諮るというのが本筋だと
思い
ます。 ところで、この
予備費
というのは、
国会
を開くいとまもないとか、そういうことも
一つ
の要件だと思うんですけれども、つまり、
国会
を開いて
予算
を組むというのは、どの
程度
の時間を、
期間
を要するものなのかということについても、ちょっとここで
議論
しておきたいと
思い
ます。 というのは、
予備費
であれば、
閣議決定
を経て、それで
支出
ができるわけですが、
予算
だって、
閣議決定
をして、
審議
にかかる
日数
を経て
支出
できるということを
考え
ると、当初
予算
のようなさまざまな
予算
が盛られているものについては、相当な時間と
手続
が必要だというのは誰もがわかることでありますし、いろんなものが盛り込まれた
補正予算
であれば、それも
日数
がかかるというのも、それはそうだろうと
思い
ますが、
防衛省
でいうと、
一つ
言えば、例えば
中東派遣
のための五億円、これは
油代
だというふうに聞いていますが、こういう
一つ
だけの費目についての
予備費
を、これを
予備費
じゃなくて
補正予算
という形でやろうとした場合には、これは
閣議決定
から、これは
国会側
の問題でもありますが、
国会
が短
期間
で
審議
をしてあげようという
合意
さえできれば、
予算
として執行することができるわけです。 このことを、例えばこの間の二次
補正
について振り返りますと、
概算
の
閣議
というのは五月二十七日だったんですが、最終的に
提出
することを決めた
閣議
は六月五日金曜日でありました。そして、翌週月曜日から
審議
が始まって、一日ずれ込んだという解説がありますが、それでも同じ週の金曜日に成立しているわけですから、要するに一週間なわけです。 まず、こういった
手続面
でいうと、要するに、
国会
が一週間で上げようと思ったらそれは一週間、つまり、
予備費
で出すか、
補正予算
を組んでやるか、非常にこれはシンプルな
補正予算
だと想定してください。その場合に、その
程度
の違いだという
認識
でよろしいでしょうか。ほかにも実務的に
考え
るべき
要素
があるのでしょうか。
財務省
の方にお尋ねします。
阪田渉
68
○
阪田政府参考人
お答え申し上げます。 まず、
提出閣議
後の
日数
ということでございますが、御
指摘
のとおり、今回の第一次
補正予算
並びに第二次
補正予算
、それぞれ
提出閣議
後、四、五日間で成立しているというのは事実でございます。一方で、
国会
での
審議日程
、
補正予算提出
後の
審議日程
について、
政府
として予断を持って見込むといったことは、これはまたできないことではないかと
考え
ております。 その上で、
補正予算
と
予備費
の
比較
について申し上げれば、やはり
総理
の
編成指示
というものがございまして、これを受けて
補正予算
を編成する。こういう場合には、
提出閣議
に先立って
概算閣議
それから
予算書
の作成などを経る必要がございまして、単純に、
提出閣議
から
予算成立
までの
期間
を取り出して、
予備費
の
使用
に要する
期間
と
比較
することにはなじまないものかと
考え
ております。
重徳和彦
69
○
重徳委員
これまで経験の、そんな実際の
比較
なんかしたことはないでしょうから、今の
段階
ではそのような御
答弁
になるんだと
思い
ます。 要するに、
概算閣議
から
提出閣議
までの
日数
、それから
予算書
をつくる
作業
時間、これをぐっと圧縮すればほぼ同じだというようなことだと思うんですけれども、そうすると、
国会
の
審議日程
、今回でいうと七日間とか、もっと短くすれば三日とか、そういうことさえできれば、その
程度
の違いでしかないと私は
思い
ます。 そこで、同じ答えが返ってくるかもしれませんが、そんなことないですよ、ちょっと
河野大臣
にお聞きしたいんですが、この
予備費
の
あり方
について、私は、この数日間を急ぐために十兆円も
予備費
を積むというのは、今の
説明
を踏まえた上でもやはりこれは間違ったやり方だと
思い
ます。 その一方で、これも仮の話ですし、何とも
大臣
も言えないかもしれませんけれども、
本当
の
武力攻撃事態
、有事においてこそ、そして、そういうことが予想されるような
状況
に今あるとした場合に、例えば首都が
攻撃
をされて
国会議員
が集まることができないとか、
審議
をしているいとまがそれこそないというときに、
防衛関連
の
予算
を
予備費
として積んでおく、あるいは今もある
予備費
というものを
防衛費
として
支出
をする、そういったことというのは想定にあるんでしょうか。
河野太郎
70
○
河野国務大臣
緊急事態
に
対処
しなければならないときには、
予備費
を含め、適切に
予算
を執行していきたいというふうに
考え
ております。
重徳和彦
71
○
重徳委員
時間の
関係
がありますので、次の、もう
一つ
、私がきょう、これも今
コロナ禍
において
発生
している
国内
における問題と
もと
れる話ですが、大変重要な国際問題でもあることについて
指摘
をしたいと
思い
ます。 それは、
外国人
が
技能実習生
や
留学生
として
国内
に来ていますね。その
方々
が今、
在留期間
が終わっても、
もと
の国に戻れない、
本国
に戻れないという
状況
が続いております。 このことも、その
帰国待機
中の
外国人
の
方々
の
扱い方
というのが、これが
余り
に
人権無視
というような、つまり、
生活
の糧もない、あるいは住まいもない、そして、場合によっては病気になっても医者にもかかれない、こういう健康上の問題、そういったことを含めた
人権
上、人道上の問題が
発生
するということでは、やはり
日本国
、
我が国
として、
他国
を批判したり、
他国
の
民主主義
や
人権尊重
の
体制
を悪く言うような
立場
でなくなってしまうんじゃないかと私は
思い
ます。 そこで、ちょっと
入管庁
にお聞きしたいんですけれども、
外国人
の
技能実習生
とか
留学生
のうち、
在留期間
が過ぎて、
帰国待機
中ですね、
飛行機
が飛ばないから
本国
に帰れない、こういう
方々
がどう過ごしているのか、どのぐらいいるのか、これを把握しているのか、そしてどのような
対応
をしているのかということについて御
答弁
ください。
丸山秀治
72
○
丸山政府参考人
お答え申し上げます。
出入国在留管理庁
におきましては、現在、
新型コロナウイルス感染症
の
影響
により、
本国
への
帰国
が困難な
技能実習生
や
留学生
につきまして、
帰国
できる
環境
が整うまでの間、
特定活動
六カ月などの
在留資格
により、本邦での
在留
を認めているところでございます。その間、
技能実習
を修了した
技能実習生
につきましては、従前と同一の
業務
であれば
就労
を認めているほか、
留学生
につきましては、在学中と同様に、週二十八時間以内の
就労
を認めているところでございます。なお、
帰国
できない事情が
継続
している場合には、
在留期間
の
更新許可
を受けることが可能でございます。 本年六月十二日
時点
における、これらの
許可
を受けて
在留
する
外国人
につきまして、
概数
でございます、
新型コロナウイルス感染症
の
影響
以外の
理由
により
許可
になっている方が一部含まれておりますけれども、
概数
を御
説明
させていただきますと、
帰国
が困難であるため、
在留資格
、
技能実習
から
特定活動
などの
在留資格
に
変更
し
在留
している方が約一万三千人、
帰国
が困難であるため、
在留資格
、留学から
特定活動
などへの
在留資格
に
変更
して
在留
している方が約二千四百人と把握しているところでございます。 これらの取
扱い
につきましては、
外国人技能実習機構
や
教育機関
を通じるなどして周知を図っているところでございますが、今後とも、個々の
外国人
の置かれた
状況
に十分配慮しながら、柔軟に
対応
してまいりたいと存じます。
重徳和彦
73
○
重徳委員
一万五千人以上の
方々
が
帰国待機
という
状況
に置かれている。なかなか
帰国
するための便も
見通し
が立たない、あるいは随分順番を待たなきゃいけない、こういう
状況
なんだと
思い
ますけれども。 結局、これは、
通常
であれば、即刻
帰国
できれば何の問題もないんですが、
帰国
できない
状態
に置かれている、
コロナ危機
における特殊な今
状況
にあると思うんですが、
制度
上はそこにぽっかりと穴があいてしまっているということと
認識
しています。 そういう法的には
整備
されていない
部分
、
最後
は
生活保護
、
日本
人だったら
生活保護
ですが、
外国人
ですから
生活保護
の適用にならないですね。こういったことについて、最終的な
セーフティーネット
としては、この
在留
を認めている
入管庁
の
立場
から、
セーフティーネット
というのはどのように
考え
ていますか。
丸山秀治
74
○
丸山政府参考人
お答え申し上げます。 今御
指摘
ございましたような、
暮らし
とか住居、医療といった問題とかございますけれども、これら
新型コロナウイルス感染症
の
影響
による
情報提供
、各
支援策
につきましては、各
府省庁
や
地方公共団体
においても取り組んでいただいているところでございます。
出入国在留管理庁
におきましては、
外国人生活支援ポータルサイト
におきまして、
特別定額給付金
を始めとする
関係省庁
が
実施
している
各種生活支援策
を取りまとめて
紹介
したり、これら
支援策
に係る
情報
を
地方公共団体
の多
文化共生部局
に提供しているところでございまして、
地方公共団体
おきましても
各種相談対応等
をしていただいていると
認識
しているところでございます。 また、本年四月二十七日
時点
において
住民基本台帳
に記録されている
在留外国人
の方については、
特別定額給付金
の
支給対象
となるものと
承知
しているところでございます。 今後も、こうした
支援策等
につきまして、
外国人
や
外国人
を支援されている
方々
に届くよう、
情報提供
、
情報発信
に取り組んでまいりたいと
思い
ます。
重徳和彦
75
○
重徳委員
最後
に、前
外務大臣
でもあられます
河野防衛大臣
に、こうした
外国人
、
日本国内
で暮らす
外国人
のこうした
扱い
についても、
十分留意
を、配慮をしていくことが
日本
の
国益
にもなり、また、
中国脅威論
に対してどうするかといった
安全保障
の
観点
からも、
アジア諸国
の中で
日本
の、
我が国
の
存在感
を高める方策の
一つ
というのは、そういったことにも
注意
をするということが大事なことだと
思い
ますが、
所感
があったらお聞かせいただきたいと
思い
ます。
河野太郎
76
○
河野国務大臣
日本
が、自由ですとか
民主主義
あるいは法の支配といった
共通
の
価値観
を大事にする国であるというのは、これはもう、志を同じくする国との
連携
の中で非常に大事だと思っておりますし、
日本
に住んでいる
外国
の方をしっかり大切にしていくというのも同じことだろうと
思い
ます。そういうことが
安全保障
にも回り回って効いてくることになろうかと
思い
ます。そこはしっかり
対応
してまいりたいと
思い
ます。
重徳和彦
77
○
重徳委員
ありがとうございます。我々も同じ
思い
で
対応
していきたいと
思い
ますので、よろしくお願いいたします。 ありがとうございました。
西銘恒三郎
78
○
西銘委員長
次に、
屋良朝博
君。
屋良朝博
79
○
屋良委員
立国社
の
屋良朝博
でございます。よろしくお願いします。 きのう夕方のニュース、
本当
にびっくりしました。
ブースター
の
落下地点
の
予測
が難しいし、
開発
が、時間がかかるし
予算
もかかると。これはすごく合理的な
判断
をなさったのだなというふうに感じ入りまして、なぜびっくりしたかというと、ちょっと話させていただきたいんですけれども。
日本
の
防衛政策
というか、何か
装備品
を新しく
配備
するときとかというのは、どれほどの合理的な
判断
がなされているのかとずっと疑問に思っておりました。今回も、
ブースター
の
落下地点
が果たして特定できるかどうかということの
予測
を、
イージス・アショア
を
配備
する前にある
程度
予測
ができなかったのかなと。重要な点だと私は思っておりまして、これは将来的に検証されるかもしれませんけれども、そういったことを今
思い
とどまって、踏みとどまって、それを
事前
に、
合理性
を
判断
されたというのはすごいことだなと思っております。
思い
起こせば、例えば、
日本
がP3Cを百機
導入
したときも、そんなにすごい数、要るのか、百機を
日本周辺
で飛ばすなんて、P3Cの対
潜哨戒能力
の密度というのは
世界
一だぞというふうなことを言われたりしたり。
あと
、ドローン、
無人機
、これをわざわざ一世代おくれたやつを
導入
するとか。F35も、これは
ネット
で調べると、
欠陥機
だというふうな
指摘
がたくさんございます。それから、
オスプレイ
についても、
輸送能力
でいえば、
陸上自衛隊
が持っているバートルの方がずっと人数は多く運べるわけでありまして、しかも、その
配備先
、
九州以南
の、
南西諸島
の
防衛
のためにとかといううたい
文句
があるにもかかわらず、
九州
で
配備地
となる、想定していたところで
住民
の
反対
があったので、
木更津
、千葉に持っていくとか。 どうも、その
合理性
を
判断
することの、そうであろうなという
予測
と、実際に行われている
政策
との乖離が多くあった中で、今回の
イージス・アショア
の
判断
というのが、実に、異例というか、これまでにない、私は
英断
だったんじゃないかなというふうに思っております。 そういったことを
思い
ながら、私、
地元
の
沖縄
の
海兵隊
の
集中配備
の
合理性
とかというのを思ってみたりするんですけれども、
米軍再編
が決まったとき、二〇〇五年、二〇〇六年の
配置転換
は、
グアム
に
司令部
と
補給部隊
を置くということだったんですね。
沖縄
に
実戦部隊
は残しましょうというのが
最初
の
合意
だった。ところが、二〇一二年に突如それが入れかわっちゃった。何でそうなったのか、全く僕らはわからないんですよ。その間、合理的な
説明
があったかというと、ほとんどない。
現状
、
日米
でこう決まりましたからこうしてねということだったんですね。 しかも、もっと言えば、
海兵隊
の千五百人
実戦部隊
を
山口
県の岩国に持っていくよという
アメリカ側
から
提案
があったんだけれども、
地元
の
反対
があって、それはできませんということになっちゃう。
安全保障
上とか、
抑止力
を
維持
するためにこれが
唯一
の
選択肢
なんだとかという、これまでの
海兵隊
の
沖縄配備
にかかわる
政府
の
説明
というのが、どうも、どこまで合理的な
判断
あるいは
根拠
を持った
議論
なのかというのがさっぱりわからないということなんですね。 それを
一つ
指摘
させていただいた上で、その
予算
についてですけれども、
普天間
の
移設
にかかわる
辺野古
の
埋立
ては九千三百億円、当初
予算
の三倍。そして、かかる年数は十二年、当初
計画
の倍。これは、
イージス・アショア
と比べると更に
合理性
が問われるし、
政治
的な目標、目的が達成できるかどうかというのが実に曖昧な
事業
になってしまっているんじゃないのかというふうな気がしておりまして、まさにここでも合理的な
判断
を実はやっていただきたいんですけれども。 前回、実は
予算委員会
で私、
米軍
の
再編
が行われた後、
海兵隊
の
地上戦闘兵力
は八百人に縮小されますよと何度か繰り返し発言させていただいたときに、
河野大臣
が、詳細な
移転計画
は、今後、
日米
間で
協議
されるものであって、八百人とはまだ決まっていませんよというふうな
答弁
をいただいたんです。 そこで、ちょっと
質問
ですが、
米軍再編
はいつから始まって、今、
計画
ではハワイとか
オーストラリア
とかと挙がっていますけれども、
何人
が
グアム
などへ
移転
するのかというのを、
数字
をちょっと教えてください。
河野太郎
80
○
河野国務大臣
約九千人の
米海兵隊
の
要員
の
沖縄
から
日本国外
への
移転
、これとともに、そのうちの四千人の
アメリカ海兵隊
の
グアム移転
が二〇二〇年代
前半
に
移転
開始されるということを
日米
間で
確認
してきております。
屋良朝博
81
○
屋良委員
グアム
を含めていろんな
場所
へ
移転
するということがこれまで報じられてきておりますけれども、既に
日本政府
は
グアム
での
受入れ体制
を整えるための
施設整備
に
予算
を投入しているということですけれども、
日本政府
がこれまでに投入した
予算
が
幾ら
で、どんなところに使われたかということ、それから、これから
総額
どのぐらいを想定した、これはもう
日米合意
のとおりだと
思い
ますけれども、
現状
を
確認
させてください。
河野太郎
82
○
河野国務大臣
沖縄
の
米海兵隊
の
グアム移転事業
に係る
日本側
の
資金提供
に関しましては、二〇一三年
改定議定書
で改正されました
グアム協定
第一条に基づきまして、二〇〇八年
アメリカ会計年度価格
で二十八億ドルを上限とするということになっております。 これまで約二十二億二千万ドル、二千二百九十八億円を
アメリカ側
に提供しておりますが、この二十二・二億ドルというのは、
グアム協定
で定めています二〇〇八年
アメリカ会計年度価格
でいえば十八・九億ドル、二十八億ドルに対しまして約六七%がこれまで提供されております。 これらの
資金
につきましては、
沖縄
から
移転
する
主要部隊
の庁舎の
施設
に加えまして、教場、
隊舎
、
生活関連施設
の一部及びこれらの
施設整備
の前提となる
基盤整備事業
に用いられてきたというふうに
認識
をしております。
屋良朝博
83
○
屋良委員
もう六七%も
支出
されているということで、結構進んでいるんだなと、
現状
は。それは、二〇年代の初めに
移転
が開始されるということで、むしろもうちょっとキャッチアップしないといけないペースなのかなというようなことも今感じました。 よく
米軍再編
に絡んで、
アメリカ海兵隊
の
グアム移転
と
普天間
の
辺野古移転
、
移設
というのはリンクしているんだよとか、これはリンクしていないんだよという
議論
があります。
大臣
は、この
二つ
の
事業
というのは切り離されたというふうに
認識
されているのか、あるいは、これから十何年かかるかわからない
辺野古
の
移転
と
グアム移転
というのはまだリンクしているものだというふうに
認識
しているのか、
大臣
の御
認識
をお願いします。
茂木敏充
84
○
茂木国務大臣
まず、二〇〇六年に
日米合意
をされました
再編
の
実施
のための
日米ロードマップ
におきましては、
米海兵隊
の
グアム移転
、そして
嘉手納以南
の
土地
の
返還
、さらに
普天間飛行場
の
辺野古移設
の三つをパッケージとして推進することとされました。 その後、
政権交代
もあり、御案内のとおり、
国外
、
最低
でも
県外
、そして最終的にはやはり
辺野古
、こういった紆余曲折を経て、二〇一二年四月の
日米
2プラス2
共同発表
におきまして、二〇〇六年の
再編
の
ロードマップ
に
示し
た
計画
を
調整
し、在
沖縄海兵隊
の
グアム移転
及び
嘉手納以南
の
土地
の
返還
の
双方
を
普天間飛行場
の
代替施設
に関する
進展
から切り離すこととするとともに、
再編
後の
沖縄
及び
グアム
における
海兵隊
の
部隊構成
を
調整
することとしたと
承知
をいたしております。 この
共同発表
を踏まえて、
日米
両
政府
は、
共同発表
によります
再編計画
の
調整等
を反映した形で、在
沖縄海兵隊
の
グアム移転
に係る
協定
を改正するための
議定書
に関する交渉を行いまして、二〇一三年十月に
グアム改正議定書
に署名をしておりまして、在
沖縄海兵隊
の
グアム移転
及び
嘉手納以南
の
土地
の
返還
の
双方
を
普天間飛行場
の
代替施設
に関する
進展
から切り離すとの
日本政府
の
立場
に変わりはないわけであります。 なお、こういう
立場
でありますが、
普天間飛行場
の
代替施設
に関する
進展
、これは重要であると
考え
ております。
屋良朝博
85
○
屋良委員
茂木大臣
、
最後
の
言葉
なんですけれども、
辺野古
の
移転
が重要であるということと、
グアム
への
移転
、これから
最低
でも十二年かかるわけですね、
辺野古
の完成。そして、
運用
、
供用開始
までどのぐらいかまだわからない。それから、これから
裁判
もあるわけですから、何年かかるか今のところちょっと見通せない
状況
になっているということなんですが、
米軍再編
の、
予定
では二〇二〇年代の
前半
、ことし二〇二〇年なので、もうすぐ始まるというふうなことを
考え
た場合、
辺野古移転
と
グアム
への
兵力
の
移転
というのは、もう完全に別の
事業
になっていって、分離されているというふうに
認識
するのが自然だと
思い
ますけれども、もう一度、この点だけ。切り離されたのか、あるいはまだリンクしているのか、そこをちょっと、もう一度だけ
確認
させていただいてよろしいですか。
茂木敏充
86
○
茂木国務大臣
先ほど
申し上げましたように、在
沖縄海兵隊
の
グアム移転
及び
嘉手納以南
の
土地
の
返還
の
双方
を
普天間飛行場
の
代替施設
に関する
進展
から切り離すこととしております。 ただ、
世界
でも一番危険で、
民有地
に隣接をしております
普天間
の一日も早い
返還
、これは極めて重要だと
考え
ております。
屋良朝博
87
○
屋良委員
それは私
たち
も
普天間周辺
で
生活
しているうちの一人なので、それが十二年も十五年も同じような
状況
がこれから続くというふうなことがあってはむしろならない。 それから、
イージス・アショア
では、
コスト
の問題とか
いろいろ判断材料
があったと
思い
ますけれども、
沖縄
の場合はもう
一つ
大きな
コスト
がございまして、
民主主義
ですよ、
民意
。
民意
が
余り
にも軽く扱われている。
イージス・アショア
の場合、
地域
の
反対
があって、その
予定地
を見直そう、ゼロ
ベース
でもう一度
検討
しようという話になりました。でも、
秋田
とか
山口
で
県民大会
とか
県民投票
が行われたということは、一切私
たち
聞いておりません。 それで、やはりこれは合理的に
考え
ていかないといけないというふうな局面に立っているというのが私
たち
の
考え方
なんですけれども、詳細な
移転計画
は、今後、
日米
間の
協議
で決まるものであるという
河野大臣
の
予算委員会
での御
答弁
なんですけれども、既に六七%の
予算
が
支出
されているわけでございます。その使い道は、
隊舎
をつくったとか
生活関連基盤
であると。そうすると、
何人
が行くかというのをわかっていなくて、これから
協議
するから、これから決まりますというのでは、これはちょっと話の後先が逆転しているんじゃないのというような気がするんですけれども。 どうでしょう、
大臣
。
何人
が行くかとか、どれだけの
グアム
における
施設整備
の需要があるかというのを先に見積もった後で、
予算
というのは執行されるべきではないんでしょうか。
河野太郎
88
○
河野国務大臣
先ほど
申し上げましたように、九千人の
米海兵隊
の
要員
が
沖縄
から
日本国外
へ
移転
をするわけでございますが、そのうち四千人の
海兵隊員
が二〇二〇年代
前半
に
グアム
に
移転
を開始するということを
確認
して、こうした
事業
が行われているわけでございます。
屋良朝博
89
○
屋良委員
具体的な
数字
は既に上がっているわけでありまして、それがどのような
部隊
であるかというのを当然わかった上で、
日米双方
がこの
事業
を進めていることだと
思い
ます。 もう一度、
予算委員会
での
大臣
の
説明
、これは
防衛省
が繰り返し
説明
していることなんですけれども、
再編終了
後に、
日本
に、
沖縄
に残る
部隊
は、第三
海兵機動展開部隊司令部
、第一
海兵航空団司令部
、第三
海兵後方支援群司令部
、第三一
海兵機動展開隊
、
基地維持要員
ほか、必要な
航空
、
陸上
及び
支援部隊
から
構成
されるというふうな
説明
でした。これはほとんど
司令部
なんですね。 だから、
実戦部隊
、実
動部隊
というのは第三一
海兵機動展開部隊
、
MAGTF
の一番小さな
規模
、
アメリカ
は31
MEU
とか
海兵遠征隊
というふうに呼んでいますけれども、その
兵力
、三一
海兵遠征機動展開隊
ですか、の
兵力
は
何人
で、それを
構成
する
司令部
、
航空
、
地上戦闘部隊
、
後方支援
のそれぞれの
兵力
がもしわかっていれば教えていただきたい。それとあわせて、三一
機動展開隊
の
主力
の
部隊
というのは一体どのような
部隊
で、それが
何人
かというのを教えてください。
中村吉利
90
○
中村政府参考人
お答え申し上げます。 あくまで
一般論
ということになりますが、
委員
御
指摘
の31
MEU
につきましては、
規模
は約二千五百名というように
承知
をしているところでございます。その大半につきましては
陸上要素
になりますが、
海兵隊
の
歩兵大隊
を基幹といたしまして、
砲兵
ですとか偵察、工兵、
水陸両用
などの
部隊
で増強された
部隊
と
承知
をしております。その
規模
につきましては、
通常
の
海兵隊
の
歩兵大隊
の
規模
が約八百名でございますが、これよりも大きい
規模
となるというように
承知
をしているところでございます。
屋良朝博
91
○
屋良委員
御
説明
いただいたとおり、
日本
に、
沖縄
に残る
海兵隊
の
主力部隊
である第三一
海兵遠征隊
、31
MEU
、その
地上兵力
は八百人なんですね。なぜ二千五百人かというと、恐らく、
地上戦闘兵力
が
主要部隊
で、そのバックアップなんでしょう。
オスプレイ
も
ヘリコプター
も全てが、
地上戦闘兵力
を前線に押し出す、そういう
輸送力
でしかないわけですよ。そのような
部隊
の、小さい
部隊
だと僕は思っています。
海兵隊
の
構成
の中では、三
段階
の
兵力構成
の中では一番小さな
部隊
になるわけですね。それがどうして
抑止力
の
維持
なのかとかという、その合理的な
説明
はまだいただいておりませんけれども。 この三一
展開部隊
の主要な
任務
というのは一体何でしょう。お願いします。
槌道明宏
92
○
槌道政府参考人
沖縄
に
維持
されます
MAGTF
であります31
MEU
の
任務
につきましては、
強襲上陸作戦
のような大
規模
で
高烈
度なもののほか、
島嶼防衛
のための
航空部隊
を用いた
上陸作戦
、
在外邦人
を含む
民間人
の
救出活動
、
自然災害発生
時における
捜索救助活動
など、
広範囲
にわたるものというふうに
承知
をしているところでございます。
屋良朝博
93
○
屋良委員
上陸作戦
にしても、八百人でやるわけですから、その中には
歩兵
も
砲兵
も含まれているということなので、非常に限定的な
作戦
にならざるを得ないわけですね。私
たち
が想定している、
戦争
でどこかの
敵対国
が攻めてこられたときに守るとか、そんな大きなオペレーションには、恐らく
本国
から来ますよ、
アメリカ本国
から。それが合理的な
考え方
というか合理的な
見通し
だと私は思っております。 むしろ、今の
説明
の中で、第三一
海兵遠征隊
がやる今主要な
任務
というのは、恐らく、
民間
の
救援活動
、
災害救援
だとか民生安定、これは、
アメリカ海兵隊
、太平洋軍においては、近年、二〇〇〇年代に入って非常に力を入れている
分野
であります。この
部分
であれば八百人でも全然問題なくできるというのが、恐らく、今後の
海兵隊
の
運用
、その
拠点
に
沖縄
を使う、何かがあったら
本国
からぼんと持ってくれば、恐らくそれは用は足りる。
韓国
がそういうふうにやっているではありませんか、むしろ。
韓国
は、
防衛白書
でどのぐらいの
兵力
が来るかということも明らかにしていますよ。大変大きな数の
兵力
が来て、
韓国
は
受入れ
を準備すると。そっちの方がむしろ
抑止力
になるし、
日米
の
同盟
というのは
信頼性
を増すというふうなことだと
思い
ますが、
日本
が今やっているのは、
辺野古
をつくるかつくらないかでもうさんざんこれだけ
議論
をしてきて、何が残るのかというのも、今聞くと、八百人の
陸上戦闘兵力
を
中心
とした
海兵遠征隊
になると。 それがなぜ
日本
の
防衛
にとって必要不可欠なのかとかというふうな
議論
が
余り
深まっていないような気がしている中で、
沖縄
の
民意
をかいま見ることもなく、どんどんどんどん
埋立
てが、あのきれいな
サンゴ
礁の海が埋め立てられる。七万四千体の、しかも
絶滅危惧種
を含む
サンゴ
も含まれている、その七万四千体の
サンゴ
を移す。
ジュゴン
だって、これは保護するべき
希少動物
じゃないですか。それが、
生息状況
もわからない、
鳴き声
は最近聞こえているけれども、それを
確認
することもないまま、どんどんどんどん進めている。これって
先進国
がやるべきことなのかというふうな気をずっと強くして思っているんですね。 もう
一つ
聞きますけれども、具体的な
配備
について。 機動展開する三一
海兵遠征隊
の
部隊
は、
輸送手段
はどのようなものがあって、それがどこに
配備
されているんでしょうか。そして、さらに、その
輸送力
というのは一体どれだけの兵員を動かすことが可能なんでしょう。お答えください。
槌道明宏
94
○
槌道政府参考人
沖縄
には、
司令部
、
陸上部隊
、
航空部隊
、
後方支援部隊
を統合した
MAGTF
である31
MEU
が駐留しておりますが、その
航空部隊
を
構成
するのは
普天間飛行場
の
部隊
でございまして、同
飛行場
には、現在、
MV
22、
最大
で二十四機、あるいは
CH
53、十二機といった
航空機
が
配備
されているというふうに
承知
をしております。 その上で、どの
程度
の
輸送能力
を保有するかということについては、
米軍
の
運用
に関する事柄でございまして、我々から一概に申し上げることは困難でございますけれども、
米海兵隊
が公表している
情報
に基づきますと、
MV
22については一機
当たり
二十四名、
CH
53については一機
当たり
三十七名の人員を搭載可能であるというふうに
承知
をしております。
屋良朝博
95
○
屋良委員
これはかなり限定的な数じゃないですか。だって、
MV
22が二十四機で、掛ける二十四人とおっしゃいましたか、一機
当たり
。そうすると、これは六百、七百人ぐらいの
オーダー
でしょう。しかも、
オスプレイ
はずっと一〇〇%
稼働率
を保っているわけじゃないから、恐らく半分ぐらいしか
稼働
していないというふうに見るのが
通常
の見方じゃないですか。そうすると、かなり限定的である。だから、
沖縄
に
配備
されている
輸送力
なんというのはとても小さいというふうに見るしかないでしょう。 だけれども、本来、31
MEU
が出ていくときというのは、今
説明
された、いわば
小型機
ですよ、
小型
の
輸送機
で動くはずがないじゃないですか。もう一度
答弁
をお願いします。
槌道明宏
96
○
槌道政府参考人
MAGTF
の
任務
というのは多様なものがございます。その中で、31
MEU
が所在するということは、その初動において
対処
をするということを含めて、
即応性
、
機動性
を発揮して
対応
するということでございます。
航空輸送
については、31
MEU
と組み合わせて、平素
配備
されておるのは
MV
22、
CH
53といった
航空機
、
先ほど
申しましたものが恒常的に
普天間飛行場
にいるということでございます。 なお、
広範囲
の
任務
のうちの例えば
強襲上陸作戦
といった大
規模
の
任務
につきまして、そうした一部の
任務
については、必要に応じて、
佐世保
に
配備
されている
強襲揚陸艦等
の
部隊
、これが
沖縄
の31
MEU
を支援するということになると
理解
をしております。
屋良朝博
97
○
屋良委員
その
強襲揚陸艦
はどこにあるんでしょうか。それが運べる数というのはどのぐらいですかということを聞きたいんです、実は。お願いします。
槌道明宏
98
○
槌道政府参考人
現在、
強襲揚陸艦
につきましては、
日本
においては
佐世保
に
配備
されております。その
強襲揚陸艦アメリカ級
でございますけれども、この
輸送能力
については、
揚陸部隊
千六百八十七名
程度
、
最大
で千八百七十一名というふうに
承知
をしております。
屋良朝博
99
○
屋良委員
そうすると、
沖縄
に
海兵隊
がいる、その
輸送能力
は
佐世保
にある、それが一度に輸送できる数は千八百とか二千人とかという
オーダー
になっていると。二千人で大
規模
な
上陸作戦
というのが可能なのかどうかです。
上陸大隊
は八百人でしょう。そうすると、ミッションは実に限定的だというふうに外形的な事実から見てもわかるんですね。 もう
一つ別
の
質問
をしますけれども、31
MEU
というのは
遠征部隊
なので
遠征
をしている、それを
アメリカ軍
は、
パシフィックツアー
、定期的に船に乗って、
アジア太平洋地域
をぐるぐる回っている。その回っている
期間
というのは、一年のうち何カ月
程度
かということを教えてください。
槌道明宏
100
○
槌道政府参考人
米軍
に駐留する31
MEU
が
洋上等
に展開されている
期間
、これが相当
程度
あることは
承知
をしておりますけれども、具体的にどれくらいであるかについては、
米軍
の
運用
にかかわる
事項
でございます。
防衛省
として、必ずしもその全てを把握しているわけではございません。また、年によって一律でないことも
承知
しておりますので、一概に申し上げることは困難でございます。
屋良朝博
101
○
屋良委員
そうすると、外形的な事実を見てみると、非常に数は少ないわ
輸送力
は乏しいわ、
主力兵力
である
上陸大隊
は八百人であるわという事実と、今
防衛省
が一生懸命言っている地理的な
優位性
とか
抑止力
とか
唯一
のとか、それはちょっと、もうそろそろ合理的な
判断
をすべきときなんじゃないのかなと。 これは、
埋立
てに十五年ぐらい、
最低
でも十二年かかる。それで九千三百億円の
予算
も投じないといけない。これは当初
計画
していた
予算
の三倍ですよ。しかも、これから
軟弱地盤
にどれだけお金を投下していかないといけないかわからない。そこじゃないですか、合理的な
判断
をすべきところというのは。 何年か前の
参議院外交防衛委員会
で、
沖縄選出
の
伊波洋一議員
が
質疑
をしております。31
MEU
が、
東日本大震災
のとき
マレーシア
に展開していた、それから緊急展開して来てくれた、
熊本地震
でも
フィリピン
に展開していた、それで緊急に応援に駆けつけてくれたというふうな事実があると。その事実について、当時の
岩屋大臣
は、
日本
の
緊急事態
には、
沖縄
の
海兵隊
が
洋上展開
中であっても急行して
対応
することを
示し
ているものと
考え
られるというふうに言っているんですね。 そうすると、
フィリピン
からでも
マレーシア
からでも……
西銘恒三郎
102
○
西銘委員長
時間ですので、まとめてください。
屋良朝博
103
○
屋良委員
はい。 展開できるというふうに
理解
されますけれども、
大臣
、そろそろ、こういった事実
関係
をテーブルの上に並べてみて、
本当
に合理的なものなのか、
民意
という
コスト
を払ってまでもそれをやらないといけないものなのか、
所感
をお願いします。
西銘恒三郎
104
○
西銘委員長
河野防衛大臣
、簡潔にお願いします。
河野太郎
105
○
河野国務大臣
多種多様な
任務遂行能力
を有する
アメリカ
の
海兵隊
が、
安全保障
上極めて重要な位置にある
沖縄
を
拠点
として、そのプレゼンスを
維持
し、さらに、大
規模
な
作戦
が必要となる場合には、来援する
部隊
の
基盤
となることによって、あらゆる
事態
に対して迅速かつ柔軟な
対応
が可能となるという、このことが
日米同盟
の
抑止力
の中核となっていることに変わりはないと
認識
しております。
屋良朝博
106
○
屋良委員
時間が来たので終わります。ありがとうございます。ただ、この問題、まだやっていきたいと
思い
ますので、よろしくお願いします。 ありがとうございました。
西銘恒三郎
107
○
西銘委員長
次に、
赤嶺政賢君
。
赤嶺政賢
108
○
赤嶺委員
日本共産党
の
赤嶺政賢
です。 冒頭、昨日の
イージス・アショア
の
停止表明
について
質問
をいたします。
SM
3の
ブースター
を
演習場
内や
海上
に確実に落下させるためには
システム
全体の大幅な
改修
が必要となり、相当の
コスト
と
期間
を要することが判明したとのことですが、具体的に、どのような
改修
が必要で、どのくらいの
コスト
と
期間
がかかることが判明したんですか。
河野太郎
109
○
河野国務大臣
具体的な
コスト
、
期間
の見積りは、これは
アメリカ側
の
協力
が必要でございますので、
現時点
において確たることは申し上げることはできませんが、例えば、
SM
3
ブロック
2Aの
開発
で、これは
日米
で
共同
で行ったものでございますが、
日本側
が一千百億円、
アメリカ側
が
同額
かそれ以上
開発費
を
負担
をしておりますので、なおかつ、
開発
に十二年かかっております。恐らく、それに近い
コスト
と
期間
になるというふうに
考え
ております。
赤嶺政賢
110
○
赤嶺委員
共同開発
で
日本側
の
負担
が一千百億円。
システム
の
改修
に伴う
コスト
の
増加分
を含めた場合、
現時点
での
イージス・アショア
の
導入経費
の
総額
と
内訳
、これはどのように見積もっておられますか。
武田博史
111
○
武田政府参考人
お答えいたします。 ただいま
大臣
からも申し上げましたが、
システム改修
に伴う具体的な
コスト
については、
米側
の
協力
を得て見積もることが必要でございます。したがいまして、
現時点
において確たることはお答えできない点については御
理解
いただきたいと
思い
ます。
赤嶺政賢
112
○
赤嶺委員
確たることは申し上げられないというわけですが、
イージス・アショア
の
導入経費
は
総額
六千億円と言われてきました。そこにまた新たに千二百億円が追加されるということになると、七千億円ということになります。 一方、
辺野古
の
経費
は三千五百億円というのが当初の
説明
でありました。
地盤改良工事
に伴い九千三百億円になったというのが
政府
の
説明
です。
イージス・アショア
をはるかに上回る新たな
コスト
がかかることが判明しているわけです。
辺野古
の新
基地建設
の
コスト
はどんどんどんどん上がってきました。
コスト
と
期間
という点でいえば、なぜ
辺野古
は
停止
しないんですか。一旦
工事
をとめて、
事業そのもの
を再
検討
すべきだと
思い
ますが、いかがですか。
河野太郎
113
○
河野国務大臣
防衛省
といたしましては、
普天間飛行場
の一日も早い
全面返還
を実現するべく、引き続き、
辺野古移設
に向けた
工事
を着実に進めてまいりたいと
思い
ます。
赤嶺政賢
114
○
赤嶺委員
コスト
と
期間
という点では、
あと
十二年ですよ、それに九千三百億円。
沖縄
県の試算では二兆五千五百億円。まさに
イージス・アショア
とともに、
コスト
と
期間
というのであれば、
辺野古
も
停止
すべきだ、私
たち
はこのように訴えたいと
思い
ます。
自衛隊
であろうと
米軍
であろうと、膨大な
コスト
のかかる
基地建設事業
である点では全く同じです。
米軍基地
の
見直し
は聖域だという
姿勢
は許されないということを申し上げておきたいと
思い
ます。
政府
は、
緊急事態宣言下
の四月二十一日、
沖縄
県に
設計変更承認申請
を
提出
いたしました。これに対して、
沖縄
県は五月二十五日、五十六項目の
補正
を
指示
いたしました。これによりますと、
埋立
てに用いる
岩ズリ
の
採取場所
を
県名
ではなく、これまでと同様に
地区名
で
記載
して、それぞれの
ストック量
を示すよう
沖縄
県は求めております。
埋立承認願書
の
添付図書
では、
採石場
のある
地区ごと
に
ストック量
が明記されていました。今回、なぜ
記載ぶり
を変えたんですか。
河野太郎
115
○
河野国務大臣
公有水面埋立法
に基づく
申請
の
添付図書
であります
埋立
てに用いる
土砂等
の
採取場所
及び
採取量
を
記載
した
図書
は、
公有水面埋立実務便覧
において、
埋立用材
が確保されているかを
審査
するために必要な
事項
を
記載
するとされております。 これを踏まえ、今回の
変更承認申請書
においては、
土砂等ごと
の全体の
採取量
及び
調達可能量
とこれらの
採取場所
を
記載
して
提出
したと
承知
をしております。
赤嶺政賢
116
○
赤嶺委員
埋め立てる場合に、
埋立資材
、この場合は
岩ズリ
ですが、これが
本当
に確保できるかどうかというのは、従来、
沖縄
県は
埋立
ての
審査
をするときに
重要事項
としてきました。
沖縄県内
の
採取場所
については、これまでは、
本部地区
六百二十万
立米
、
国頭地区
五十万
立米
と具体的に明記されておりました。ところが、今回は、
北部地区
、
南部地区
というまとめられ方になっているわけです。
北部地区
、
南部地区
というのは、具体的にどこを指すんですか。
村岡猛
117
○
村岡政府参考人
お答え申し上げます。 先日、四月二十一日でございますけれども、
沖縄防衛局
から
沖縄
県に
提出
いたしました
変更承認申請書
につきまして、五月二十五日付で
沖縄
県から、
申請書
の
形式面
の
確認
結果を踏まえた
補正
の
要求
がございまして、現在、
沖縄防衛局
において、
申請書
の
補正
について
検討
を進めているところでございます。 この
変更申請書
におきましては、
岩ズリ
の
供給者
の
採取場所
といたしまして、
北部地区
と
南部地区
、この
記載
があります。これ以上の詳細につきましては、
補正
後、県の
形式審査
を経まして、
告示
、
縦覧
による公表をされるものでありますため、
現時点
では明らかにすることは差し控えさせていただきたいと
思い
ます。
赤嶺政賢
118
○
赤嶺委員
要するに、あなた方は、
沖縄
県の
形式面
の
調査
のチェックでさえ、全然答えていないような抽象的な書き方をしているわけです。 二〇一四年に
防衛省
が
委託調査
をしたときには、
本部
、
国頭
両
地区
に加えて、
糸満
市が加わっていました。
南部地区
というのは
糸満
市にある
鉱山
のことを指しているんですか。
村岡猛
119
○
村岡政府参考人
お答え申し上げます。
先ほど
申し上げましたとおり、今、県の方から
補正
の
指示
が来ておりまして、この
指示
に基づきまして、県が
形式審査
を経まして、
告示
、
縦覧
により公表されることになると
思い
ます。 でありますので、
現時点
では、これ以上については控えたいと思っております。 以上です。
赤嶺政賢
120
○
赤嶺委員
今までは、
最初
から、
本部地区
、
国頭地区
というぐあいに明記していたわけですよ。それを今回隠している。
皆さん
の
調査
では、
糸満
市にある
鉱山
も
候補地
に挙がっている。それさえ
説明
しようとしない。
沖縄
県は、
鉱山
の所在地を
市町村名
で
記載
することを求めています。 そもそも、
沖縄
県の
埋立承認
には
留意事項
が付されておりますが、
添付図書
の
変更
を行う場合は、どのような
手続
、これを踏むことが求められておりますか。
辰己昌良
121
○
辰己政府参考人
添付図書
につきましては、
平成
二十五年に
沖縄
県が、
公有水面埋立
ての
承認書
、これに関して付された
留意事項
において、
埋立
てに用いる
土砂等
の
採取場所
及び
採取量
を
記載
した
図書
、
埋立
ての用途及び
利用計画
の概要を表
示し
た
図書
、
環境保全
に関し
措置
を
記載
した
図書
、これについて、これらを
変更
して
実施
する場合は、
沖縄
県から
承認
を受けることとされております。
沖縄防衛局
は、この
留意事項
で示された
図書
を添付した上で、四月二十一日に、
沖縄
県に対して
変更承認申請書
を
提出
しております。
赤嶺政賢
122
○
赤嶺委員
留意事項
は、
埋立
てに用いる
土砂等
の
採取場所
や
採取量
を
記載
した
図書
を
変更
する場合には
沖縄
県の
承認
を受けることを明記している。今の
答弁
のとおりですが、ところが、今回、具体的な
採取場所
や
採取量
がわからない形で
申請書
を
提出
しているわけですよ。これは
留意事項違反
だと
思い
ますが、いかがですか。
辰己昌良
123
○
辰己政府参考人
繰り返しになりますが、
留意事項
において、
先ほど
申しましたように、
埋立
てに用いる
土砂等
の
採取場所
及び
採取量
を
記載
した
図書
、これを
変更
して
実施
する場合は、
沖縄
県から
承認
を受けることとされておりますので、今回、この
留意事項
で示された
図書
を添付して、そして
変更承認申請
を
提出
しているので、
留意事項違反
とは
考え
ておりません。
赤嶺政賢
124
○
赤嶺委員
これまで
提出
していた
形式
と明らかに違うような形で、
場所
が不明になるような形で出していて、それを
留意事項違反
ではありませんと言って、
留意事項
をつけて出したから
留意事項違反
ではないなんて、そんな一方的で
本当
に身勝手な、そういう
申請
は許されないと
思い
ます。 私は、今回の
申請書
というのは、
留意事項
さえ踏まえない
欠陥申請書
だと
思い
ますが、
採取場所
に関する
直近
の
調査
では、
平成
三十年
シュワブ資材調達検討業務
という
委託業務
の中で行っています。
受注者
がアンケートをとって、
採石場ごと
の
ストック量
を調べております。その
内訳
の
資料
を
提出
するよう、ことし一月から私は求めておりますが、いまだに
提出
されておりません。
国会
も
閉会
されようとしております。もちろん、閉じるべきではありません。
会期
を延長するべきでありますが、この
調査
結果、なぜ
提出
しないんですか。いつ
提出
するんですか。これは公開できない話なんですか。
村岡猛
125
○
村岡政府参考人
お答え申し上げます。 御
質問
の
業務
でございますけれども、
調査対象地点
の
資材供給能力等
に関する
資料収集
、
整理等
を行うこととされておる
業務
でございます。 これは、現在
履行期間
中でございますので、
現時点
で
沖縄防衛局
が
業務報告書
を
受注者
からまだ受領していないということから、
提出
するのは困難でございます。 この
業務報告書
でございますけれども、
履行期限
でございます今
年度
末までには、
受注者
が必要な
業務
を終えた上で、
沖縄防衛局
に
提出
するものと
承知
をしております。
赤嶺政賢
126
○
赤嶺委員
結局、
県民
の
抗議活動
を恐れて、
採取場所
に関する
情報
を隠そうとしている、そういうぐあいに疑わざるを得ません。
民意
に反する
事業
であることを象徴するものだ。
採取場所
を明らかにしたら
反対運動
がどんどんどんどん広がっていく、だから明らかにしない。そういう
民意
に反する
事業
を示すものとして、厳しく
指摘
しておきたいと
思い
ます。
沖縄防衛局
は、十二日、
辺野古
の
工事
を再開しました。
沖縄
県は、
工事再開
に先立ち、
ジュゴン
の
保護策
をめぐって、四月、六月の二度にわたって
行政指導文書
を
防衛局
に出していました。
防衛省
、どのような
内容
の
指導
を
沖縄
県から受けていたんですか。
辰己昌良
127
○
辰己政府参考人
委員
今おっしゃったように、四月十七日付で
沖縄県知事
から、六月四日付で
沖縄
県
土木建築部長
、
環境部長
から
文書
を受領しております。 その
文書
では、
ジュゴン
の
生育範囲
に
変化
があったことに関する
原因調査
を含め、
事業
による
ジュゴン
への
影響
を再
評価
すること、
ジュゴン
の
保護対策
について県と
協議
が終了するまでの間、
事業
を再開しないことなどについて
要求
があったものです。 これらに対しましては、六月十一日、
沖縄防衛局
より県に回答しておりまして、
環境監視委員会
の
指導
も踏まえながら
警戒監視
を強化し、引き続き、現在の
環境保全措置
を
継続
し、
ジュゴン
の
影響
に適切に配慮しながら
工事
を進めることなどが可能であるということを回答しているところでございます。
赤嶺政賢
128
○
赤嶺委員
沖縄本島
の
周辺
では、
辺野古
の
事業
を
実施
する前には三頭の
ジュゴン
が
確認
されていました。このうち、
個体C
については二〇一五年六月を
最後
に、
個体A
については二〇一八年九月を
最後
に、昨年三月に、
個体B
については今帰仁村の漁港で死亡が
確認
をされました。 こうした
もと
で、
国際自然保護連合
、
IUCN
は、昨年十二月に改訂した
レッドリスト
で、
日本
の
南西諸島
に生息する
ジュゴン
について、
絶滅
の
危険度
が最も高い深刻な
危機
にあると
評価
を引き上げました。
成熟個体数
は十頭以下、
生息数
は
減少傾向
にあり、
野生絶滅
の一歩
手前
の
状況
にあるという
評価
であります。
沖縄
県の
行政指導文書
は、こうした
経緯
に触れた上で、
南西諸島
の
ジュゴン
の
絶滅
が現実味を帯びているとの
認識
を
示し
ています。
防衛大臣
は、そうした
認識
を持っておりますか。
河野太郎
129
○
河野国務大臣
ジュゴン
は、
環境省
の
レッドリスト
において
絶滅危惧
1
A類
に指定されていると
承知
しております。
赤嶺政賢
130
○
赤嶺委員
絶滅危惧種
、
環境省
のみならず、
IUCN
も非常に
懸念
を表明している。
もと
もと
絶滅
が危惧されていた
ジュゴン
が、
辺野古
の
事業
の
着手
後にほとんど
確認
されなくなり、
危機的状況
に陥っているということです。 こうした中で、
ジュゴン
が行方不明になっている中で、今回、
辺野古
、
大浦湾
の
施行区域
内にあるK4
地点
で
ジュゴン
の
鳴き声
が
確認
をされました。ことし二月から三月にかけて、合計で九日間、四十二回の
鳴き声
が
確認
されました。多くは、
工事
が行われていない休みの日や深夜の時間帯に
確認
をされています。要するに、
工事
が行われているときには近寄れず、
工事
が行われていないときに
餌場
を求めて
辺野古
、
大浦湾
に来遊してきている、そういうことではありませんか。
辰己昌良
131
○
辰己政府参考人
今
委員
おっしゃったように、本年二月から三月において、
水中録音装置
の
録音データ
から、
ジュゴン
の
可能性
が高い鳴音が検出されておりますが、これはさまざまな時間帯で検出されているものでございまして、
工事
の
施行日
でございました三月六日には八回、三月二十五日にも検出されております。こういうことから、
検出状況
に明確な
傾向
は
確認
できておりません。
赤嶺政賢
132
○
赤嶺委員
三月六日、二十五日、
工事
の途中でも
ジュゴン
が
確認
されたといいますけれども、そのときの
工事
というのは、
護岸
で締め切られた
辺野古側
への
土砂投入
が主で、大きな
水中音
を発するものでなかったのではありませんか。
辰己昌良
133
○
辰己政府参考人
御
指摘
の三月六日、三月二十五日の二日は、いずれもK8
護岸
及びK9
護岸
からの揚土、それから
埋立区域
二への
土砂投入
、それからK4及びK8
護岸
の消
波ブロック設置工事
などを
実施
しております。 これらの
工事
は、この日に限らず、
継続
的にこれまで
実施
しているものでございまして、そういう
工事
であるという性格でございます。
赤嶺政賢
134
○
赤嶺委員
水中音
を発しない
工事
をしているときに
ジュゴン
はあらわれていた、
鳴き声
が記録されている。 もう一点伺いますが、
辺野古
、
大浦湾内
では、
ジュゴン
と
作業船
との
衝突
を避けるために
監視用プラットホーム船
という
監視船
を配置して、
ジュゴン
が
確認
された場合には
施行区域周辺
から離れるまで
工事
を中止するというのが
環境保全図書
に書かれておりました。 ところが、
先ほど説明
があったように、三月六日、二十五日の
両日とも
に
監視船
は配置されていた。しかし、
ジュゴン
の
接近
に気づくことはできなかった。
作業船
は航行を続けていました。
ジュゴン
との
衝突
のおそれがあったということであります。 今回、
監視船
が
ジュゴン
の
接近
に気づけなかった
理由
はわかったんでしょうか。
辰己昌良
135
○
辰己政府参考人
委員
御
指摘
のとおり、
ジュゴン
の
監視用プラットホーム船
というのが出ております。これは、
工事着手前
までに、まず、その日の
工事
をやる前に三隻の
プラットホーム船
が
施行区域全域
を
調査
しました。その結果、
ジュゴン
は存在しておりませんでした。その後、
工事着手
後に、
施行区域外
において三隻の
プラットホーム
がそれぞれ移動しながら
監視
を行い、進入すると思われる
経路
を
中心
に、
隊形
をつくって
監視
をしておったところでございます。 本年の三月六日、二十五日においては、こういった形で
プラットホーム船
により
警戒監視
を行いましたが、
ジュゴン
の姿それから
はみ跡
は
確認
をされていないところでございます。また、船は常に見張りを励行して、
速度
を緩めながら、
ジュゴン
の姿があるかどうかも
確認
しながら、
衝突
を回避できるような
速度
で航行しておりますが、こういった
作業船
からも
ジュゴン
の姿は
確認
されていないということでございます。
赤嶺政賢
136
○
赤嶺委員
要するに、あなた方がどんな
対策
をとったかではなくて、ここで大事なことは、
ジュゴン
の
鳴き声
が聞こえている、記録されているのに、あなた方は、
ジュゴン
との
衝突
を避けるためにいろいろな
監視体制
をとっていますと言う。
土砂
を運ぶ
作業船
も通っていく。
衝突
のおそれは
監視体制
をとっているから大丈夫ですということを言い続けてきました。 今回、
ジュゴン
の姿は見えなかった、
はみ跡
はまだ見つからなかった、しかし
鳴き声
は記録されている。だったら、あなた方のこれまでの
監視体制
では、
環境保全図書
ではこれは不十分だと……
西銘恒三郎
137
○
西銘委員長
時間です。
赤嶺政賢
138
○
赤嶺委員
こういうことになるのではありませんか。そういうことじゃないですか。
西銘恒三郎
139
○
西銘委員長
辰己審議官
、時間が来ていますので、簡潔にお願いします。
辰己昌良
140
○
辰己政府参考人
この
監視体制
につきましては、
環境監視等委員会
において御
説明
をし、こういうような
プラットホーム船
を、今まで三隻だったんですが一隻増加して、さらに、こういう
隊形
で
監視
をするということについても御
指導
、
助言
をいただいた上で、引き続き、
工事
に伴う
ジュゴン
への
影響
について適切に配慮しつつ、
工事
をやっていきたいと
考え
ております。
赤嶺政賢
141
○
赤嶺委員
今回は、あなた方の
ジュゴン保護
の
監視体制
が極めて不十分である。
鳴き声
はあるが姿も見つけ切れない、そういう中で
ジュゴン保護
の安全ができるはずはないです。
沖縄
県が求めているとおり、
工事
を中止して、そして
ジュゴン保護
についてきちんと
検討
するということを強く求めて、
質問
を終わります。
西銘恒三郎
142
○
西銘委員長
次に、
串田誠一
君。
串田誠一
143
○
串田委員
日本維新
の会の
串田誠一
です。
イージス・アショア
の件に関しては、
質問通告
後だったものですから、大変驚いてはいるんですけれども、その
政治決断
に関して私は高く
評価
をしたいと思っています。
ブースター
が
演習外
に落下するおそれがあるということで、ちゅうちょなく
見直し
をするという
決断
というのは、私は非常に大事なことなんだろうと思っています。 一方で、
懸念
もあります。なぜかといえば、
我が国
は専守
防衛
ということでありますので、飛んでくる
ミサイル
は撃ち落とさなければならない。そのための必要なものであったという点では、やはり、私は
国民
として、この
ミサイル
を撃ち落とすということの
能力
を阻害されてしまうのではないかという不安をお持ちの方も私はいらっしゃるんだろうなと思っております。そういう
意味
で、
費用
対
効果
という
言葉
を私は安易に使うべきではないんだろう、着弾をして失われるたくさんの命に対する
経済的効果
というようなものは、安易に口に出すことは私はできないんだろうと。 今回の
イージス・アショア
は確かに高いですけれども、私には、高過ぎるということを言える
根拠
を持ち合わせておりません。
政府
と違って
情報
を持っておりません。
本当
に必要な
ミサイル
を撃ち落とす必要があるのであるならば、それは国力の
範囲
内においては投資していかなければならないものだろうと。今回、これに関して
合理性
がないという
大臣
の
答弁
というのは、それをも
比較
してでも、今回、続行はできないという
判断
をされたんだろうと
思い
ます。 そういう
意味
では、飛んできた
ミサイル
を撃ち落とすということの
イージス・アショア
というものが、
イージス艦
という話がありますけれども、聞いている限りでは、
レーダー
の
能力
が格段に高いという
評価
を
イージス・アショア
があったということでありますので、
イージス艦
に対する、これが
代替機能
を有するのだろうか、また、
隊員
が常時
イージス艦
に滞在することによる精神的、肉体的なものを補うという
意味
での
陸地
での
イージス・アショア
ということもありました。果たしてこれが
イージス艦
で補っていけるのかどうかという点に関して、
国民
として
大変心配
をしているという方も多いかと
思い
ます。 この点に関して、
大臣
の御
所見
をいただきたいと
思い
ます。
河野太郎
144
○
河野国務大臣
おっしゃることはよくわかりますし、我々としても丁寧に
説明
をしていかなければいけないと
思い
ます。
現時点
で、
北朝鮮
の
ミサイル
に対しては
イージス艦
で
対処
する、そういう
体制
をとっております。ただ、この
イージス艦
という船を三百六十五日二十四時間
任務
に当たらせる、これは
海上自衛隊
の
自衛官
への
負担
が相当なものになる、それを避けるために
イージス・アショア
を
導入
しようということを
計画
をしておりました。 しかし、御
説明
申し上げましたように、
イージス・アショア
を
地元
へ御
説明
してきたように
配備
をするためには、
ソフトウエア
に加え、
ハードウエア
の
改修
が必要になってくるという
事態
になりまして、その投資に
合理性
はないという
判断
をするに至りました。
現時点
で、当面、
イージス艦
による
ミサイル防衛
を続けることになります。
国家安全保障会議
に
報告
し、そこでの
議論
を経た上で、今後どのように
我が国
の
ミサイル防衛体制
を構築していくか、しっかりと御
説明
を申し上げながら、英知を結集して
議論
し、
実施
してまいりたいというふうに
考え
ております。
串田誠一
145
○
串田委員
次に、
外務大臣
にお聞きしたいと思うんですが、
香港
の
国家安全法
に関しての
質問
をさせていただきたいと
思い
ます。 先日行われました
予算委員会
において、我が党の
森議員
が拉致問題を取り上げさせていただきました。
横田滋
さんがお亡くなりに、大変残念なことでありますけれども、
拉致被害家族
が高齢化しているという中で、拉致問題というものを早期に解決するために、更に力を入れていかなければならないというふうに
思い
ます。 そのためには、
国際社会
の
協力
というものも更に一層受けなければならないということだと
思い
ます。
日本
の
主権
あるいは
人権
が侵害されていることに対して、
他国
も
協力
をしてほしいということをお願いする以上は、隣国が
人権
を侵害されているようなことがあったときには、
我が国
も
毅然
とした
態度
をやはりとるべきではないだろうかと思っています。 そういう
意味
で、先日、院内で
勉強会
というか
報告会
がありましたが、今回の一国二
制度
というのは、
外交
と
防衛
に限られるはずであるのにかかわらず、
地方議会
の集会に解散を命じるとか、そういったような
国内
の
人権
に対して過度な干渉というものがあるし、また、全く無防備な
国民
に対して発砲というものもビデオで流されました。そういったようなことに関して、やはり
人権
問題というものを
我が国
も
毅然
として世に訴えていかない限りは、拉致問題も
国際社会
からの
協力
は得られないんだろうというふうに
思い
ます。 そういう
意味
で、
外務大臣
として、今回の
香港
の
国家安全法
に関する
所見
をお聞きしたいと
思い
ます。
茂木敏充
146
○
茂木国務大臣
拉致問題もそうでありますが、まさにこれは
日本
の
国民
の
生命
、そして安全にかかわる極めて深刻な問題でありまして、
日本
が主体的に取り組むと同時に、
国際社会
を挙げてさまざまな
連携
、
協力
をしながら、
世界共通
の問題として働きかけを行っていくことが極めて重要だ、そんなふうに
考え
ております。
有本嘉代子
さん、そして
横田滋
さん、恵子さん、そしてめぐみさん、お嬢さんの
帰国
を待つことなくお亡くなりになってしまった。改めて心から御冥福をお祈りし、そして全ての
拉致被害者
の一日も早い
帰国
、これに向けて全力を尽くしてまいりたいと
考え
ております。
香港
についてでありますが、先般の全人代によります
香港
に関する決議については、
香港
の一国二
制度
にかかわる問題でありまして、
我が国
としても、
他国
に先駆けて深い憂慮を表明してきております。 一国二
制度
の将来、これは
香港
と緊密な
経済関係
、
人的交流
を有する
我が国
にとっても重要でありまして、これは
我が国
だけではなくて
国際社会
全体にとっても重要な問題でありまして、一国二
制度
の
もと
に自由で開かれた
体制
が
維持
をされ、
香港
が民主的、安定的に発展していくことが重要である、これが
我が国
の一貫した
立場
であります。
中国側
にはこのような
我が国
の
考え
を伝えてきておりまして、五月二十八日には、私そして
官房長官
から議決後直ちに
日本
の
立場
を表明するとともに、私の
指示
の
もと
、
秋葉次官
が
孔鉉佑大使
を招致して、この
旨伝達
をしたところであります。 また、
我が国
としては、
本件
については、
基本的価値
及び
考え方
を共有する
G7等
の
関係国
と緊密に
連携
していくことが重要であると
考え
ておりまして、私も、
宗主国イギリス
の
ラーブ外相
、そして
オーストラリア
の
ペイン外相
、
フランス
の
ルドリアン外相等
との
電話会談
におきまして、
香港情勢
に対する深い
懸念
、これを共有するとともに
連携
を
確認
するなど、密接に
連携
をしてきたところであります。引き続き、
状況
を注視をするとともに、
関係国
と
連携
しつつ適切に
対応
してまいりたいと
考え
ております。 今、
新型コロナ
が
世界
的にまだ拡大をする、この問題については、それぞれの国の
対応
だけでは不十分でありまして、
国際社会
全体が一致団結して
協力
して取り組むことが必要な中で、さまざまな形で
中国
が、東シナ海においても
南シナ海
においても
香港情勢
についても新たな
動き
をとっている、これについてはしっかりと注視して、
国際社会
全体での
対応
を図ってまいりたいと
考え
ております。
串田誠一
147
○
串田委員
日中関係
を気にするという方もいらっしゃるんですが、例えば子の奪取の
ハーグ条約
とか
国内法
に関して、
アメリカ
が、あるいは
フランス
が大変な非難を
日本
にしています。これは私は、やはり
日本
も謙虚に受けとめなければならないと
思い
ますし、直さなければならないものは直さなければいけないと
思い
ます。ただし、非難されたからといって、では
アメリカ
や
フランス
と交渉できなくなるか、そんなことはないわけですよ。
協力
し合える
分野
というのは
協力
をすることができる。そういう
意味
で、今回のような行為に関して、だめなものはだめなんだということ、そういうことを
毅然
とした
態度
で主張していかなければ私はならないと
思い
ます。
最後
に
一つ
、
河野大臣
にお聞きをしたいんですが、最近
地震
が多い
状況
でございまして、毎日というほどではありませんが、一日置きぐらいに、私のスマホにはいろいろな
地方
の
地震
が速報される
状況
でありまして、非常に
地震
が多いというのは
国民
も感じ取っているのではないだろうかなというふうに思っています。そういう
意味
で、
災害
時、これから大雨もなされてくる中で、
自衛隊
の
方々
による
救助
というのは、
国民
も大変頼っているという
部分
もございます。
新型コロナ
の
環境下
において、今回、
災害
が
発生
したときには、
救助
の仕方というものも、三密を避けるような形で、最終的には
地方
自治体にバトンタッチをするにしても、それまでの間、
自衛隊
の
方々
による
救助
というものが
要求
される場面ももしかしたら出てくるかもしれない。そういうことがないことを祈っておりますけれども、あり得るかもしれない。そういう中で、現在の
救助関係
に関する
体制
がどうなっているかの御
説明
を
最後
にお聞きしたいと
思い
ます。
河野太郎
148
○
河野国務大臣
梅雨入りもいたしましたし、おっしゃるように
地震
のいつ来るかわからぬという
状況
でございますので、
自衛隊
、
災害派遣
にいつでも出動できるような
体制
を整えております。 昨今の
コロナ
の
状況
がございますので、マスク、グローブあるいはタイベックスーツといった
感染防止
のための
装備
を整えながら、いつでも出動できるように
体制
を整えると同時に、例えば、
救助
された方を輸送するときに、今までより、
車両
ですとかあるいは
航空機
、
ヘリコプター
の中で、やはり間隔をあけるというようなこともやらなければいけませんし、
自衛隊
がこれまで
コロナ
の
関係
で輸送してきたように、
車両
の中で
ビニールシート
をうまく使って
感染
をしないような、そういう仕組みも当然やっていかなければならないというふうに
考え
ております。
自衛隊
として、こういう
コロナ禍
でも必要な
災害派遣
には出動しなければなりませんので、その際に、
感染
が拡大することがないように
最大限注意
を払って取り組んでまいりたいと
考え
ております。
串田誠一
149
○
串田委員
その際には、
動物
も
同行避難
、力を入れていただきたいと
思い
ます。 終わります。ありがとうございました。
西銘恒三郎
150
○
西銘委員長
外務大臣
は退室されて結構です。 ――――◇―――――
西銘恒三郎
151
○
西銘委員長
この際、御
報告
いたします。 去る四月二十二日、議長より本
委員会
に送付されました、
議員安住淳
君外百二十六名からの
自衛隊員
の再
就職状況
に関する
予備的調査
の
要請
につきましては、
理事
間の
協議
により、
衆議院規則
第五十六条の三第三項によって、去る四月二十三日、
調査局長
に対し、
予備的調査
を命じましたので、御
報告
いたします。 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。 午後零時三分散会