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1998-10-13 第143回国会 衆議院 本会議 19号 公式Web版

  1. 平成十年十月十三日(火曜日)     ―――――――――――――  議事日程 第十四号   平成十年十月十三日     午後一時開議  第一 中小企業信用保険法の一部を改正する法律案(商工委員長提出)     ――――――――――――― ○本日の会議に付した案件  日程第一 中小企業信用保険法の一部を改正する法律案(商工委員長提出)  議院における証人の宣誓及び証言等に関する法律の一部を改正する法律案(第百四十回国会本院提出)(第百四十二回国会参議院送付)  金融機能の早期健全化のための緊急措置に関する法律案保岡興治君外三名提出)  平成十年度一般会計補正予算(第2号)     午後一時三分開議
  2. 伊藤宗一郎

    議長伊藤宗一郎君) これより会議を開きます。      ――――◇―――――
  3. 伊藤宗一郎

    議長伊藤宗一郎君) 日程第一は、委員長提出の議案でありますから、委員会の審査を省略するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  4. 伊藤宗一郎

    議長伊藤宗一郎君) 御異議なしと認めます。     ―――――――――――――  日程第一 中小企業信用保険法の一部を改正する法律案(商工委員長提出)
  5. 伊藤宗一郎

    議長伊藤宗一郎君) 日程第一、中小企業信用保険法の一部を改正する法律案を議題といたします。  委員長の趣旨弁明を許します。商工委員長古賀正浩君。     〔古賀正浩君登壇〕
  6. 古賀正浩

    古賀正浩君 ただいま議題となりました法律案につきまして、提案の趣旨及び内容を御説明申し上げます。  中小企業信用補完制度は、中小企業者の信用力、担保力を補完するため、信用保証協会債務保証を行い、これについて中小企業信用保険公庫が保険を引き受けるものであり、平成十年八月末現在の保証債務残高は、二十九兆七千億円を超える規模に達し、中小企業者の事業資金の融通の円滑化に重要な役割を果たしております。  昨今の景気低迷により、中小企業の資金繰りは極めて悪化しておりますが、加えて金融機関によるいわゆる貸し渋りの事態が一層深刻になってきております。このように大変厳しい状況に置かれている中小企業の資金融通の円滑化を図るため、政府においては、昨年末以来、累次の貸し渋り対策を講じてきたところであり、また本年八月末の中小企業等貸し渋り対策大綱に盛り込まれた信用補完の拡充等の施策が、順次実施に移されているところであります。  しかしながら、金融機関の貸し出し姿勢に対する中小企業者の不安は依然として払拭されていないことに加えて、今後、金融機関の破綻に伴う中小企業者への事業資金の供給について、重大な支障の発生が懸念されているところであります。こうした事態に備え、中小企業信用補完制度を拡充するため、今般緊急に中小企業信用保険法の改正案を提案した次第であります。  次に、本案の要旨を御説明申し上げます。  本案は、中小企業に対する事業資金の融通の一層の円滑化を図るため、倒産関連中小企業者として、金融機関が実施している金融取引の調整により借り入れの減少等が生じている中小企業者及び破綻金融機関との金融取引について借り入れの減少等が生じている中小企業者を追加し、後者について、普通保険の限度額の別枠を現行二億円であるところ、臨時に三億円とするとともに、普通保険、無担保保険、特別小口保険に係る中小企業信用保険公庫の再保険率について、現行八〇%であるところ、臨時に九〇%とすることとしております。  なお、本案に盛り込まれた措置につきましては、平成十三年三月三十一日までの間に、この法律施行後における金融の状況を踏まえ、必要な見直しを行うこととしております。  以上が、本案の提案の趣旨及び内容であります。  本案は、去る十月九日商工委員会において全会一致をもって委員会提出の法律案とすることに決したものであります。  何とぞ速やかに御可決くださいますようお願い申し上げます。(拍手)     ―――――――――――――
  7. 伊藤宗一郎

    議長伊藤宗一郎君) 採決いたします。  本案を可決するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  8. 伊藤宗一郎

    議長伊藤宗一郎君) 御異議なしと認めます。よって、本案は可決いたしました。      ――――◇―――――
  9. 岸田文雄

    ○岸田文雄君 議事日程追加の緊急動議を提出いたします。  第百四十回国会、本院提出、第百四十二回国会参議院送付、議院における証人の宣誓及び証言等に関する法律の一部を改正する法律案を議題とし、委員長の報告を求め、その審議を進められることを望みます。
  10. 伊藤宗一郎

    議長伊藤宗一郎君) 岸田文雄君の動議に御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  11. 伊藤宗一郎

    議長伊藤宗一郎君) 御異議なしと認めます。よって、日程は追加されました。     ―――――――――――――  議院における証人の宣誓及び証言等に関する法律の一部を改正する法律案(第百四十回国会、本院提出)(第百四十二回国会参議院送付)
  12. 伊藤宗一郎

    議長伊藤宗一郎君) 議院における証人の宣誓及び証言等に関する法律の一部を改正する法律案を議題といたします。  委員長の報告を求めます。議院運営委員長中川秀直君。     〔中川秀直君登壇〕
  13. 中川秀直

    中川秀直君 ただいま議題となりました議院における証人の宣誓及び証言等に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、議院運営委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。  本案は、第百四十回国会において本委員会提出の法律案とすることに決定され、本院で原案どおり可決された後、参議院で継続審査に付され、第百四十二回国会において参議院修正の上、本院に送付され、本委員会で継続審査になっていたものであります。  参議院における修正は、委員会または両議院の合同審査会における証人宣誓及び証言中の撮影及び録音については、委員長または両議院の合同審査会の会長が、証人の意見を聞いた上で、委員会または両議院の合同審査会に諮り、これを許可することとし、また、証人が撮影及び録音について意見を述べるに当たっては、その理由について説明することを要しないとしたものであります。  このほか、医師歯科医師等業務上委託を受けたため知り得た事実で他人の秘密に関するものについて証言等を拒むことができる者に、薬剤師を加えようとするものであります。  なお、本案は、公布の日から起算して二十日を経過した日から施行することとなっております。  本案は、本日の委員会において、参議院における修正部分について岡野参議院議院運営委員長から趣旨の説明を聴取した後、採決の結果、全会一致をもって参議院送付案のとおり可決すべきものと決した次第であります。  以上、御報告申し上げます。(拍手)     ―――――――――――――
  14. 伊藤宗一郎

    議長伊藤宗一郎君) 採決いたします。  本案は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  15. 伊藤宗一郎

    議長伊藤宗一郎君) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員長報告のとおり可決いたしました。      ――――◇―――――
  16. 岸田文雄

    ○岸田文雄君 議事日程追加の緊急動議を提出いたします。  保岡興治君外三名提出、金融機能の早期健全化のための緊急措置に関する法律案を議題とし、委員長の報告を求め、その審議を進められることを望みます。
  17. 伊藤宗一郎

    議長伊藤宗一郎君) 岸田文雄君の動議に御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  18. 伊藤宗一郎

    議長伊藤宗一郎君) 御異議なしと認めます。よって、日程は追加されました。     ―――――――――――――  金融機能の早期健全化のための緊急措置に関する法律案保岡興治君外三名提出)
  19. 伊藤宗一郎

    議長伊藤宗一郎君) 金融機能の早期健全化のための緊急措置に関する法律案を議題といたします。  委員長の報告を求めます。金融安定化に関する特別委員長相沢英之君。     〔相沢英之君登壇〕
  20. 相沢英之

    ○相沢英之君 ただいま議題となりました法律案につきまして、金融安定化に関する特別委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。  まず、本案の主な内容は、  第一に、金融再生委員会金融機能の早期健全化を図るため、この法律に基づいて講ずる施策の原則を定めることにしております。  第二に、平成十三年三月末までの時限措置として、協定銀行が、金融機関等の普通株式及び優先株式等の引き受け等を行うことにしております。具体的には、金融機関等は、協定銀行に対し、株式等の発行等に係る申し込みを行うとともに、預金保険機構に対し、協定銀行と連名で、金融再生委員会承認を求めるよう申請することにしております。また、申請を行った金融機関等は、金融再生委員会に対し、預金保険機構を通じて経営の健全化計画を提出することにしております。  金融再生委員会は、その金融機関等の業務または金融機能に著しい障害が生じ、経済の円滑な運営に極めて重大な支障が生ずるおそれがあること等の場合に、優先株式等の引き受け等の承認ができることにしております。また、銀行が著しい過少資本の状況であること等の場合には、普通株式の引き受けの承認ができることにしております。  なお、これらの承認については、経営の健全化計画の確実な履行等を通じて、金融再生委員会が定めて公表する基準に従った経営の合理化、経営責任の明確化、株主責任の明確化等の実行が見込まれることも要件としております。  第三に、株式の発行の申請をした銀行資本の減少を行う場合の商法の特例を設けることにしております。  第四に、株式の発行に係る銀行協定銀行の子会社となったときは、原則として一年以内にその銀行が子会社でなくなるよう株式の譲渡等を行うことにしております。  第五に、預金保険機構に金融機能早期健全化勘定を設けることとし、機構は、金融機能早期健全化業務のため日本銀行等から資金の借り入れ等をすることができるとともに、政府は、その借り入れ等に係る債務保証をすることができることにしております。  本案は、去る八日、提出者保岡興治君から提案理由の説明を聴取した後、質疑を行いましたところ、昨十二日、民主党より、金融再生委員会による株式等の引き受け等の承認の要件の明確化、資本の増強を申請する金融機関の保有する有価証券の低価法による評価、厳格な資産の自己査定と債権償却、金融再生委員会による被資本注入銀行の経営監視、著しい過少資本行の特別公的管理等及び金融再生委員会による資産売却命令等を主な内容とする修正案が、また、自由民主党、平和・改革及び自由党より、法案目的規定に不良債権の処理を速やかに進めることを追加すること、金融再生委員会がこの法律に基づく早期健全化のための施策を講ずる前提として、金融機関が適切に資産の査定、引き当て及び有価証券の評価等を行うことを法律に明示すること、情報開示のさらなる充実を図ること、健全行の優先株式等の引き受けの対象を限定すること、及び特に著しい過少資本行に資本増強を行う場合の要件を、地域経済にとって必要不可欠等の場合に限定すること等を主な内容とする修正案が、それぞれ提出されました。  次いで、本日、原案及び各修正案について一括して質疑を行い、これを終了し、原案について内閣の意見を聴取した後、討論を行い、順次採決いたしましたところ、民主党の提案に係る修正案は否決され、自由民主党、平和・改革及び自由党の提案に係る修正案及び修正部分を除く原案はいずれも多数をもって可決され、本案修正議決すべきものと決しました。  以上、御報告申し上げます。(拍手)     ―――――――――――――
  21. 伊藤宗一郎

    議長伊藤宗一郎君) 本案に対しては、中野寛成君外五名から、成規により修正案が提出されております。  この際、修正案の趣旨弁明を許します。岡田克也君。     〔岡田克也君登壇〕
  22. 岡田克也

    ○岡田克也君 私は、民主党提案の金融機能の早期健全化のための緊急措置に関する法律案に対する修正案につきまして、その趣旨を御説明いたします。  金融機能の早期健全化のための緊急措置に関する法律案は、金融機関等の資本の増強に関する緊急措置の制度を設けることにより、我が国の金融機能の早期健全化を図ることを目的として、自由民主党が提出したものであります。しかし、その内容は、最終的には国民の税金により担保された公的資金を投入するにもかかわらず、投入の基準条件があいまいであり、国民に対する十分な説明もなされず、しかも、またしても問題先送りになるという極めて問題の多い法案であります。  そこで、民主党としては、これらあいまいな点を明確化、具体化し、問題先送りをやめて、思い切った解決を図るため、所要の大幅な修正を施すこととし、修正案を提案させていただくものであります。  以下、修正案の主要な内容につきまして御説明申し上げます。  第一に、金融機関に対する資本増強を行うに当たって、行政による裁量をできる限り排除するため、金融再生委員会による株式等の引き受け等の承認の要件を明確に定めることとしました。  第二に、資本の増強を申請する金融機関の自己資本比率の算定において、その保有する有価証券の評価を低価法により行うものといたしました。  第三に、著しい過少資本銀行国際統一基準に係る自己資本比率が〇%以上二%未満、国内基準に係る自己資本比率が〇%以上一%未満の金融機関については、収益性等に照らしてその経営を維持することができない場合は、金融機能再生緊急措置法に基づいて、金融整理管財人による管理または特別公的管理に移行することといたしました。  第四に、預金保険機構が行う借り入れ及び預金保険機構債券の発行の限度額について、国会議決を経た額とすることとしました。  第五に、金融機関の真の経営実態を明らかにするため、金融機能再生緊急措置法の一部を改正し、金融機関の資産査定の基準及び引き当ての基準を明確にすることにしました。  以上が修正案の趣旨であります。  自由民主党提出の法案は、行政による裁量にゆだねる部分が多く、不透明な方法による巨額の公的資金の投入を可能とするものであります。しかも、金融機関の真の経営実態を明らかにせず、見せかけの数字に基づいた資本増強を行うことから、その効果は全く不十分であり、またしても問題先送りになることは明らかであります。  その上、特に著しい過少資本の状態にある金融機関に対して、当該金融機関の存続が特に必要と認められる場合については資本増強できることとなっており、破綻した金融機関救済しないとした金融機能再生緊急措置法と明らかに矛盾するものであります。自由民主党自由党など三党派の共同修正案が成立し、目先の危機を乗り切ることができたとしても、来年三月までにはそれが場当たり的、その場しのぎの策であることが確実に証明されるでしょう。  これに対し、民主党修正案は、何よりも国民に対する説明責任を果たし、問題の先送りをせず、思い切った問題解決を可能とするものであります。  何とぞ、民主党修正案に対し御賛同くださいますようにお願いを申し上げます。(拍手)     ―――――――――――――
  23. 伊藤宗一郎

    議長伊藤宗一郎君) 討論の通告があります。順次これを許します。西野陽君。     〔西野陽君登壇〕
  24. 西野陽

    ○西野陽君 私は、自民党、平和・改革、自由党の三会派代表いたしまして、ただいま委員長から報告のありました金融機能の早期健全化のための緊急措置に関する法律案及びその修正案に賛成の立場から討論をいたします。(拍手)  今日の不況に多大の影響を与えているのは、多くの金融機関が抱える不良債権問題にほかなりません。我々自由党は、破綻金融機関については、預金者、借り手、決済システムの維持に配慮した上で清算すべきであり、それより重要なことは金融システムの安定化であると一貫して主張をしてきた唯一の政党であります。破綻金融機関の処理方策に関する議論に一応の決着を見た以上、本来の重要課題である早期健全化に全力を挙げて取り組まなければなりません。  不良債権を引き当て、償却のできない金融機関の体力の弱さ、収益性の低さはゆゆしき問題であり、ビッグバンも既に始まっております。大手十八行でさえ、トータルすれば実質債務超過ではないかとのうわささえあります。金融システム不安は、銀行界の抱えるオーバーキャパシティー問題を初めとする我が国の産業構造問題に直結しており、構造改革を断行しなければ、我が国の金融機関に対する先行き不安の解決になりません。早期健全化が、個別金融機関救済策であってはならず、我が国金融機関の合理化及び再編に資するものでなければ何の意味もありません。破綻金融機関救済するなどもってのほかであり、断じて行ってはならないのであります。  以下、修正案に賛成をする理由を申し上げます。  第一に、本法案に基づく資本注入を初めとする早期健全化のための施策を講じる際、最も重要なことは、全金融機関が適切に資産を査定し、有価証券を評価し、引き当てを行うことであります。我が国の未曾有の金融危機は、金融機関への不信、それを監督する立場にある政府への不信が根源にあります。つまり、裁量行政とそれに伴う政官財癒着の構図が続く限り、金融システムの安定化など望むべくもないのであります。修正案では、これらの手続を明確に規定し、義務規定としております。  第二に、これらの資産の査定等に虚偽があっては、破綻金融機関救済することにつながりかねません。修正案では、虚偽記載に対し、業務停止命令を含む厳しい処分を科することといたしております。  第三に、金融機関の自己資本比率区分によって、早期健全化のための施策、それに伴う経営健全化計画の内容が異なるのは当然であります。修正案では、各区分に対する要件を明確、具体的に書き分けております。  第四に、早期健全化のための施策として行う資本注入は、融資、融通、つまりファイナンスであって、必ず返済されなければなりません。マーケットにおいて資本を調達できない金融機関に対して、公的機関がラストリゾートとして融資を行うのであり、引き受けた株式その他は、マーケットにおいて売却することを考えるのではなく、金融機関が自己消却することを前提とするべきであります。また、自己消却のための積み立てができなければ、経営の合理化がなされたとは言えません。修正案では、経営健全化計画において、株式等の消却のための財源確保策を盛り込むこととしており、返済を担保する内容となっております。  第五に、資本注入を受ける金融機関の作成する経営健全化計画は、必ず履行されなければなりません。修正案では、経営健全化計画に虚偽があった場合は訂正を求めることとしており、また同時に、経営健全化計画の履行を確保するため、業務改善命令、業務停止命令を含む厳しい処分を科することができることとしております。加えて、経営健全化計画及びその履行状況の虚偽報告に対して、罰則を追加しております。  第六に、これらの一連の健全性確保の施策に関する情報は、開示されなければなりません。修正案では、情報の開示は、努力規定から義務規定化しております。  この修正案は、我々自由党が目指す、事前指導行政から事後チェック型行政への改革、フリー、フェア、オープンな社会の実現にはいまだ不十分ではありますが、原案のように、裁量行政の余地を多分に残し、資本注入のための方法論を羅列してあった内容と比べれば、我々の考え方を取り入れており、評価をいたします。  以上が、修正案に賛成する主な理由であります。  なお、民主党提出の修正案については、我々と考え方を異にするため、反対いたします。  最後に申し上げます。  不良債権問題、金融システム不安は、我が国が乗り越えなければならない構造問題のほんの一部でしかありません。金融機関の早期健全化対策として重要な政策に、抜本的な経済対策があることは言うまでもありません。この難局を乗り切り、経済再建を達成するために、本来、今直ちに取り組まなければならない課題は、旧来の考え方にとらわれない大胆な構造改革であります。そのことを忘れてはなりません。一刻も早くこの問題に取り組むべきであることを申し上げ、私の賛成討論を終わります。(拍手)
  25. 伊藤宗一郎

    ○議長(伊藤宗一郎君) 古川元久君。     〔古川元久君登壇〕
  26. 古川元久

    ○古川元久君 私は、民主党を代表して、民主党提出の金融機能の早期健全化のための緊急措置に関する法律案に対する修正案に賛成、自由民主党、平和・改革、自由党提出の金融機能の早期健全化のための緊急措置に関する法律案に対する修正案及び自由民主党提出の原案に反対の立場から討論を行います。(拍手)  自民党、平和・改革、自由党が提案する金融早期健全化法案は、中途半端な資産査定と水増しした有価証券の評価を許し、公的資金でいいかげんな経営状態にある金融機関の株式等を引き受け、経営者や株主の責任もなでるようにしか問わず、ずさんな銀行経営者任せで公的資金による不良債権処理を中途半端に行うという、極めて無責任な、金融健全化どころか金融永久不健全化法案であります。  以下に三党案の問題点を述べます。  まず、いいかげんな資産査定、つまり、金融機関側は、本来は第三分類に分類されるべき不良債権を第一分類や第二分類に自己査定し、監査法人や金融監督庁がそれにお墨つきを与えるという談合粉飾査定と、有価証券評価に原価法採用を継続する結果、表に出てくる不良債権の要処理額は、銀行経営の健全性を真に担保する水準を百とすれば、せいぜい半分にとどまるのではないでしょうか。残った五十の本来処理すべき不良債権は、銀行経営者の責任問題に発展しないよう、従来どおり先送り処理されることになります。  しかし、これまでの不良債権増殖の経過、そして現下の厳しい経済状況を考えれば、不良債権は処理しなければ時間の経過とともに増殖することは明白であり、先送りの結果、せっかく五十に減った不良債権は、数年後にはまた七十、八十にふえてしまうことでしょう。つまり、不良債権は一括処理しなければ永遠になくならない性質のものですが、三党案は、この肝心かなめの真実に目をつぶってしまっているのです。  提案者は、あるいは、資産査定や引き当て基準は金融再生委員会が規則を定めて厳格に行うと強弁されるかもしれません。しかし、第二十一条は、この最も重要な金融再生委員会の権限を金融監督庁に委任してしまっています。権限の委任を受ける金融監督庁が信頼できるものであればまだ救いがありますが、残念ながら、創設以来、金融監督庁が信頼される存在となっていないからこそ、金融再生委員会を設置することとしたのであり、それにもかかわらず、金融監督庁に本来金融再生委員会が担うはずの金融監督行政の根幹の部分を委任してしまうことは、昨日参議院で可決、成立したばかりの金融再生法が定める財金完全分離、金融行政の一元化にも逆行いたします。金融再生法案の提出者の中から本金融健全化法案に賛成する党派がいることは、全く理解できません。(拍手)  市場経済を原則とする国において、公的資金を投入しなければ経営が立ち行かないということは、多かれ少なかれ経営者と株主に経営不振の責任が存することは当然であります。最近、経済戦略会議や経団連など財界の一部から、非常時だから銀行の経営責任、株主責任は棚上げして、とりあえず公的資金だという議論が噴出しているようです。このような企業経営者が我が国財界のトップに鎮座ましましているからこそ、日本経済の今日の凋落があるのかと妙に納得もいたしますが、膨大な金額の公的資金を投入しながら、最低限の責任追及もしないのであれば、我が国の銀行業界だけでなく経済界全体にモラルハザードが蔓延いたします。  例えば、三月に千七百六十六億円の資本注入を受けた日本長期信用銀行は、公的資金を受け入れた後に百四十億円超の事実上のタコ配当を行い、さらには、日本ランディックという関連ノンバンクに二百億円以上の追い貸しという背任的行為まで行ったあげくに、事実上破綻してしまいました。中国の歴代王朝の興亡を振り返るまでもなく、倫理と規律の喪失が国を滅ぼすことは歴史が証明しております。  今日まで不良債権一括処理に手をこまねき、無為に時間を浪費してここまで事態を悪化させた能力なき経営者たちに今後もかじ取りをゆだねるということは、本当に金融システムを安定化させる気があるのか、全く提案者の気が知れないわけであります。(拍手)  さらに、肝心かなめの不良債権処理を中途半端なままに済ませ、いや、それどころか公的資金で不良債権処理を行わせるという順番を間違えた公的資金投入は、金融健全化勘定に預かる数十兆円規模の国民の財産を毀損するおそれが非常に高いと言えます。いいかげんな資産査定で金融機関を水膨れに評価した上で金融健全化勘定が増資を引き受けるのですから、その引受価格は当然割高なものになります。  例えば、現在株価が六百円だが、本来、正当な不良債権処理を行えば実力は三百円しかない銀行の株価を六百円で引き受けるわけです。そして、その後で公的資金を使って不良債権処理を進めるのですから、理論的にも一株当たりの価値は取得時の六百円を下回ることになり、二十五兆円の金融健全化勘定に含み損が発生し、長銀のようなケースが続けば、それは国民に返すときには十五兆円に目減りしたということにもなりかねません。そうなれば、十兆円は国民の現実の負担になるわけであります。  これに対し、民主党案は、第二分類債権の細分化や各分類債権ごとに適正な引き当て率を定めること、有価証券の評価方法に低価法をとることを義務づけるなど、厳格で明確なルールを法律で定め、そのもとで一気に不良債権処理を完了させてしまおうというものです。もちろん、代表取締役や相談役など責任をとるべき経営者には退いていただきます。不良債権処理に係る損失を剰余金と準備金で埋め切れなければ、その相当額を減資して株主の責任を問います。  こうした不良債権一括処理の結果、過少資本状態になった銀行に対して、金融再生委員会の判断に基づき、必要な水準まで公的資金による株式引き受けを行うことを可能にしております。先ほどの例で言えば、不良債権の処理を済まさせて、実力どおり三百円になった株価で早期健全化勘定は増資を引き受けるわけであります。実際に国民負担が生ずる可能性は、三党案に比べて格段に低いと考えられます。  もう一度比喩的に言わせてもらえれば、政府は、金融健全化勘定という二十五兆円のファンドを国民から預けてもらい、それを銀行株に投資して運用するわけであります。しかし、ファンドマネジャーが自民党、平和・改革、自由党か、あるいは民主党かで、その運用実績は雲泥の差が生じます。三党のファンドマネジャーに任せたのでは、ファンドは額面割れが必至であります。民主党にファンドマネジャーを任せれば、利益も十分期待できるでしょう。  要するに、三党案は、昨日廃止を決めたばかりの金融機能安定化特別措置法の焼き直しであり、これでは日本の金融システムは何も変わりません。株価も目先の反発にとどまることでしょう。また、無意味な財政赤字の拡大によって、日本国債の格下げも一段階にはとどまらないかもしれません。不良債権の処理が完了しないのだから、貸し渋りも永遠に続きます。  これに対し、民主党案は、昨日成立した金融再生法の原則にのっとり、日本の金融システムを根本から改革するものであります。不良債権の処理に一気にめどをつけることから、貸し渋りはおさまり、景気全体によい影響を与えます。株価も大底を打ち、近い将来、二万円台を回復することも可能でありましょう。  最後に、国民生活に密接にかかわり、国の将来を大きく左右するこのような重要法案を十分な審議も行わず、緊急事態だというどさくさに紛れ、我が国金融システムの深い病巣に対する認識と、それを解決するための緊迫感も政治的意志も持たない政府と一部の政党に警告を発して、私の討論を終わります。(拍手)
  27. 伊藤宗一郎

    ○議長(伊藤宗一郎君) 木島日出夫君。     〔木島日出夫君登壇〕
  28. 木島日出夫

    ○木島日出夫君 私は、日本共産党代表して、自民党提出の金融機能の早期健全化のための緊急措置法案とそれに対する自民党、平和・改革、自由党三党による修正案及び民主党提出の修正案に対し、反対の討論を行うものであります。(拍手)  まず、私は、本法案を我が党の反対を押し切って緊急上程したことに断固抗議するものであります。公的資金を青天井金融機関に投入するこのような重要法案を、十時間にも満たない委員会審議で本院を通過させようとすることは、断じて容認できません。  本法案に反対する第一の理由は、廃止された十三兆円枠の公的資金による資本注入の仕組みを、破綻前のすべての銀行に拡大したことであります。  廃止された十三兆円は、表看板は健全銀行を対象とするものでした。しかし、今度のスキームは、その枠組みを拡大し、自己資本比率の段階に応じて、健全であろうと破綻直前であろうと、一定の要件に合致するすべての銀行に適用することにしたのであります。これはまさに税金の早期自動注入装置というべきものであります。  第二の理由は、注ぎ込む公的資金の額が天井知らずになることであります。  自民党提出の当初案では、資本増強に使われる公的資金の規模は、金融再生勘定と合わせて十兆円とされていました。しかし、本日提出される第二次補正予算案では、本法案に基づく早期健全化勘定の政府保証枠を二十五兆円、金融再生勘定に十八兆円、合計で四十三兆円に増額することにしております。これに従来からある特例業務勘定十七兆円を合わせると、今年度の国の税収見込み約五十七兆円をも上回る六十兆円もの空前の規模となるのであります。一年間の国民の税金相当額を金融機関のために投入する暴挙は容認できません。しかも、投入される公的資金は回収される保証もありません。  反対する第三の理由は、本法案でも貸し渋りの解消に保証がないことであります。  本法案では、資本注入の申請をした金融機関が提出する経営健全化計画の中に、資本の貸し付けその他信用供与の円滑化のための方策を明記したとしております。廃止された十三兆円のスキームでも、危機管理審査委員会に提出する健全化確保計画に、同じような金融の円滑化という項目がありました。しかし、貸し渋りや資金回収はおさまらないばかりか、一層ひどい状況となっており、バブル経済をつくり出したみずからの責任も省みないで、こうした身勝手な態度に終始する金融機関によって、今多くの中小零細企業国民の苦しみは頂点に達しております。政府でさえ、貸し渋りに役立たなかったことを認めているのであります。  第四の理由は、今回の資本増強策が、金融ビックバンのもとで、巨大銀行中心の金融再編を公的資金によって推し進めることになることであります。  本法案では、早期健全化のための原則の一つに、金融機関等の再編を促進することを明記しました。その上で、健全な銀行同士が合併する場合でも資本注入を可能としております。政府がこれまで金融機関への公的資金投入の論拠としていたのは、第一に預金者保護であり、続いて借り手保護金融システムの維持が加えられてきました。本法案で新たに加えられたこの論拠は、巨大銀行の一層の体力増強を図る、まことに露骨な大銀行支援にほかなりません。しかも、本法案には、資本増強について金融機関みずからの負担をする仕組みが全くないのであります。驚くべきモラルハザード法案と言わなければなりません。(拍手)  昨日合意された自民党ほか二党による修正案は、野党要求を若干取り入れたものではありますが、基本的には原案と変わるものではなく、容認できません。  また、民主党修正案は、三党修正案と公的資金投入の点では本質的に違うものではなく、認めるわけにはまいりません。  日本共産党は、こうした公的資金投入による資本増強スキームの撤回を求め、不良債権の処理や金融機関の破綻処理のコストは、銀行の負担による自己責任原則をあくまで貫くべきであることを主張するものです。この原則を貫いてこそ、金融業界の中に自己規律が働き、国民の立場に立った金融システムの安定化と信頼の回復を図ることができるのであります。  以上で、私の反対討論を終わります。(拍手)
  29. 伊藤宗一郎

    議長伊藤宗一郎君) これにて討論は終局いたしました。     ―――――――――――――
  30. 伊藤宗一郎

    議長伊藤宗一郎君) これより採決に入ります。  まず、中野寛成君外五名提出の修正案につき採決いたします。  中野寛成君外五名提出の修正案に賛成の諸君の起立を求めます。     〔賛成者起立〕
  31. 伊藤宗一郎

    議長伊藤宗一郎君) 起立少数。よって、修正案は否決されました。  次に、本案につき採決いたします。  この採決は記名投票をもって行います。  本案の委員長の報告は修正であります。本案を委員長報告のとおり決するに賛成の諸君は白票、反対の諸君は青票を持参されることを望みます。――議場閉鎖。  氏名点呼を命じます。     〔参事氏名を点呼〕     〔各員投票〕
  32. 伊藤宗一郎

    議長伊藤宗一郎君) 投票漏れはありませんか。――投票漏れなしと認めます。投票箱閉鎖。開票。――議場開鎖。  投票を計算させます。     〔参事投票を計算〕
  33. 伊藤宗一郎

    議長伊藤宗一郎君) 投票の結果を事務総長から報告させます。     〔事務総長報告〕  投票総数 四百七十五   可とする者(白票)      三百五十七     〔拍手〕   否とする者(青票)        百十八     〔拍手〕
  34. 伊藤宗一郎

    議長伊藤宗一郎君) 右の結果、金融機能の早期健全化のための緊急措置に関する法律案は委員長報告のとおり修正議決いたしました。(拍手)     ――――――――――――― 金融機能の早期健全化のための緊急措置に関する法律案を委員長報告のとおり決するを可とする議員の氏名       安倍 晋三君    相沢 英之君       逢沢 一郎君    愛知 和男君       赤城 徳彦君    浅野 勝人君       麻生 太郎君    甘利  明君       荒井 広幸君    井奥 貞雄君       伊藤 公介君    伊藤 達也君       伊吹 文明君    飯島 忠義君       池田 行彦君    石川 要三君       石崎  岳君    石破  茂君       石原 伸晃君    稲垣 実男君       稲葉 大和君    今井  宏君       今村 雅弘君    岩下 栄一君       岩永 峯一君    植竹 繁雄君       臼井日出男君    江口 一雄君       江渡 聡徳君    江藤 隆美君       衛藤征士郎君    衛藤 晟一君       遠藤 武彦君    遠藤 利明君       小川  元君    小此木八郎君       小里 貞利君    小澤  潔君       小野 晋也君    小野寺五典君       小渕 恵三君    尾身 幸次君       越智 伊平君    越智 通雄君       大石 秀政君    大島 理森君       大野 松茂君    大野 功統君       大原 一三君    大村 秀章君       太田 誠一君    岡部 英男君       奥田 幹生君    奥野 誠亮君       奥山 茂彦君    加藤 紘一君       加藤 卓二君    嘉数 知賢君       柿澤 弘治君    梶山 静六君       粕谷  茂君    金子 一義君       金田 英行君    亀井 静香君       亀井 久興君    亀井 善之君       鴨下 一郎君    川崎 二郎君       河井 克行君    河村 建夫君       瓦   力君    木村 隆秀君       木村 義雄君    岸田 文雄君       北村 直人君    久間 章生君       久野統一郎君    鯨岡 兵輔君       熊谷 市雄君    熊代 昭彦君       倉成 正和君    栗原 博久君       栗原 裕康君    栗本慎一郎君       小泉純一郎君    小坂 憲次君       小杉  隆君    小林 多門君       古賀  誠君    古賀 正浩君       河野 太郎君    河野 洋平君       河本 三郎君    高村 正彦君       佐田玄一郎君    佐藤 孝行君       佐藤 静雄君    佐藤 信二君       佐藤 剛男君    佐藤  勉君       斉藤斗志二君    坂井 隆憲君       阪上 善秀君    桜井 郁三君       桜井  新君    櫻内 義雄君       桜田 義孝君    自見庄三郎君       実川 幸夫君    島村 宜伸君       下地 幹郎君    下村 博文君       白川 勝彦君    新藤 義孝君       菅  義偉君    杉浦 正健君       杉山 憲夫君    鈴木 俊一君       鈴木 恒夫君    鈴木 宗男君       砂田 圭佑君    関谷 勝嗣君       園田 修光君    田中 和徳君       田中 昭一君    田中眞紀子君       田邉 國男君    田野瀬良太郎君       田村 憲久君    高市 早苗君       高鳥  修君    高橋 一郎君       滝   実君    竹下  登君       竹本 直一君    武部  勤君       橘 康太郎君    棚橋 泰文君       谷垣 禎一君    谷川 和穗君       谷畑  孝君    玉沢徳一郎君       近岡理一郎君    中馬 弘毅君       津島 雄二君    戸井田 徹君       東家 嘉幸君    虎島 和夫君       中尾 栄一君    中川 昭一君       中川 秀直君    中島洋次郎君       中曽根康弘君    中谷  元君       中野 正志君    中村正三郎君       中山 太郎君    中山 利生君       中山 成彬君    仲村 正治君       長勢 甚遠君    丹羽 雄哉君       西川 公也君    西田  司君       額賀福志郎君    根本  匠君       能勢 和子君    野田 聖子君       野田  実君    野中 広務君       野呂田芳成君    葉梨 信行君       萩野 浩基君    萩山 教嚴君       橋本龍太郎君    蓮実  進君       浜田 靖一君    林  幹雄君       林  義郎君    原 健三郎君       原田昇左右君    原田 義昭君       桧田  仁君    平沢 勝栄君       平沼 赳夫君    平林 鴻三君       深谷 隆司君    福田 康夫君       藤井 孝男君    藤波 孝生君       藤本 孝雄君    二田 孝治君       船田  元君    古屋 圭司君       保利 耕輔君    穂積 良行君       細田 博之君    堀内 光雄君       堀之内久男君    牧野 隆守君       増田 敏男君    町村 信孝君       松岡 利勝君    松下 忠洋君       松永  光君    松本 和那君       松本  純君    三ツ林弥太郎君       三塚  博君    御法川英文君       宮腰 光寛君    宮澤 喜一君       宮路 和明君    宮下 創平君       宮島 大典君    宮本 一三君       武藤 嘉文君    村井  仁君       村岡 兼造君    村上誠一郎君       村田敬次郎君    村田 吉隆君       村山 達雄君    目片  信君       持永 和見君    望月 義夫君       茂木 敏充君    森  英介君       森  喜朗君    森田 健作君       森田  一君    森山 眞弓君       八代 英太君    矢上 雅義君       谷津 義男君    保岡 興治君       柳沢 伯夫君    柳本 卓治君       山口 俊一君    山口 泰明君       山崎  拓君    山下 徳夫君       山中 貞則君    山本 公一君       山本 幸三君    山本 有二君       与謝野 馨君    横内 正明君       吉川 貴盛君    吉田六左エ門君       米田 建三君    渡辺 博道君       渡辺 喜美君    綿貫 民輔君       青山 二三君    赤羽 一嘉君       赤松 正雄君    井上 義久君       池坊 保子君    石井 啓一君       石田 勝之君    石田幸四郎君       市川 雄一君    上田  勇君       漆原 良夫君    遠藤 乙彦君       遠藤 和良君    大口 善徳君       大野由利子君    太田 昭宏君       近江巳記夫君    長内 順一君       河合 正智君    河上 覃雄君       神崎 武法君    木村 太郎君       北側 一雄君    旭道山和泰君       草川 昭三君    倉田 栄喜君       斉藤 鉄夫君    坂口  力君       白保 台一君    田端 正広君       冨沢 篤紘君    富田 茂之君       中野  清君    並木 正芳君       西川 知雄君    東  順治君       平田 米男君    福島  豊君       福留 泰蔵君    冬柴 鐵三君       前田  正君    桝屋 敬悟君       丸谷 佳織君    宮地 正介君       山中 燁子君    若松 謙維君       安倍 基雄君    青木 宏之君       青山  丘君    東  祥三君       井上 喜一君    石垣 一夫君       一川 保夫君    江崎 鐵磨君       小沢 一郎君    岡島 正之君       加藤 六月君    久保 哲司君       小池百合子君    佐々木洋平君       佐藤 茂樹君    塩田  晋君       菅原喜重郎君    鈴木 淑夫君       武山百合子君    達増 拓也君       谷口 隆義君    中井  洽君       中西 啓介君    中村 鋭一君       二階 俊博君    西  博義君       西川太一郎君    西田  猛君       西野  陽君    西村 章三君       西村 眞悟君    野田  毅君       藤井 裕久君    二見 伸明君       松浪健四郎君    三沢  淳君       吉田 幸弘君    米津 等史君       鰐淵 俊之君    伊藤  茂君       土井たか子君    中西 績介君       畠山健治郎君    濱田 健一君       深田  肇君    前島 秀行君       村山 富市君    横光 克彦君       海部 俊樹君    園田 博之君       粟屋 敏信君    岩浅 嘉仁君       左藤  恵君    坂本 剛二君       笹山 登生君    土屋 品子君       中村喜四郎君  否とする議員の氏名       安住  淳君    赤松 広隆君       伊藤 英成君    伊藤 忠治君       家西  悟君    池端 清一君       石井  一君    石毛 鍈子君       石橋 大吉君    岩國 哲人君       岩田 順介君    上田 清司君       上原 康助君    生方 幸夫君       枝野 幸男君    小沢 鋭仁君       大畠 章宏君    岡田 克也君       奥田  建君    鹿野 道彦君       海江田万里君    鍵田 節哉君       金田 誠一君    川内 博史君       川端 達夫君    神田  厚君       菅  直人君    北橋 健治君       北脇 保之君    熊谷  弘君       桑原  豊君    玄葉光一郎君       小平 忠正君    小林  守君       木幡 弘道君    古賀 一成君       五島 正規君    今田 保典君       近藤 昭一君    佐々木秀典君       佐藤謙一郎君    佐藤 敬夫君       坂上 富男君    島   聡君       城島 正光君    末松 義規君       仙谷 由人君    田中 慶秋君       田中  甲君    高木 義明君       玉置 一弥君    樽床 伸二君       辻  一彦君    土肥 隆一君       中川 正春君    中桐 伸五君       中沢 健次君    中野 寛成君       永井 英慈君    羽田  孜君       葉山  峻君    畑 英次郎君       鳩山 邦夫君    鳩山由紀夫君       原口 一博君    日野 市朗君       肥田美代子君    平野 博文君       福岡 宗也君    藤田 幸久君       藤村  修君    古川 元久君       細川 律夫君    堀込 征雄君       前田 武志君    前原 誠司君       松崎 公昭君    松沢 成文君       松本 惟子君    松本  龍君       山花 貞夫君    山元  勉君       山本 譲司君    山本 孝史君       横路 孝弘君    吉田 公一君       石井 郁子君    大森  猛君       金子 満広君    木島日出夫君       児玉 健次君    穀田 恵二君       佐々木憲昭君    佐々木陸海君       志位 和夫君    瀬古由起子君       辻  第一君    寺前  巖君       中路 雅弘君    中島 武敏君       中林よし子君    春名 直章君       東中 光雄君    不破 哲三君       藤木 洋子君    藤田 スミ君       古堅 実吉君    松本 善明君       矢島 恒夫君    山原健二郎君       吉井 英勝君    秋葉 忠利君       辻元 清美君    中川 智子君       保坂 展人君    河村たかし君       笹木 竜三君    中田  宏君      ――――◇―――――
  35. 伊藤宗一郎

    議長伊藤宗一郎君) この際、暫時休憩いたします。     午後二時六分休憩      ――――◇―――――     午後九時三十三分開議
  36. 伊藤宗一郎

    議長伊藤宗一郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。      ――――◇―――――
  37. 岸田文雄

    ○岸田文雄君 議事日程追加の緊急動議を提出いたします。  平成十年度一般会計補正予算(第2号)を議題とし、委員長の報告を求め、その審議を進められることを望みます。
  38. 伊藤宗一郎

    議長伊藤宗一郎君) 岸田文雄君の動議に御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  39. 伊藤宗一郎

    議長伊藤宗一郎君) 御異議なしと認めます。よって、日程は追加されました。     ―――――――――――――  平成十年度一般会計補正予算(第2号)
  40. 伊藤宗一郎

    議長伊藤宗一郎君) 平成十年度一般会計補正予算(第2号)を議題といたします。  委員長の報告を求めます。予算委員長中山正暉君。     〔中山正暉君登壇〕
  41. 中山正暉

    中山正暉君 ただいま議題となりました平成十年度一般会計補正予算(第2号)につきまして、予算委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。  本補正予算は、本日、予算委員会に付託され、宮澤大蔵大臣から提案理由の説明を聴取した後、質疑を行い、討論、採決をいたしたものでございます。  本補正予算は、一般会計予算総則において、金融機能の再生のための緊急措置に関する法律及び金融機能の早期健全化のための緊急措置に関する法律案の規定により、預金保険機構の金融再生勘定の借入金等について十八兆円、金融機能早期健全化勘定の借入金等について二十五兆円の政府保証限度額を定めることとされております。  委員会におきましては、経済金融問題等を中心に質疑が行われましたが、質疑の詳細は会議録により御承知願いたいと存じます。  質疑終局の後、討論を行い、自由民主党代表して自見庄三郎君から、平和・改革を代表して西川知雄君から、自由党代表して西村眞悟君から賛成の意見が、また、民主党代表して海江田万里君から、日本共産党代表して矢島恒夫君から反対の意見が述べられました。  次いで、採決の結果、平成十年度一般会計補正予算(第2号)は賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  以上、御報告申し上げます。(拍手)     ―――――――――――――
  42. 伊藤宗一郎

    議長伊藤宗一郎君) 討論の通告があります。順次これを許します。前田武志君。     〔前田武志君登壇〕
  43. 前田武志

    前田武志君 私は、民主党代表して、平成十年度一般会計補正予算案に対して、反対の立場から討論を行います。(拍手)  バブル崩壊後の金融機関の経営破綻劇は、昨年の今ごろ、前半のクライマックスを迎えようとしておりました。北海道拓殖銀行都市銀行として初めて破綻し、大手証券会社である山一証券も後を追うようにして破綻した、あの大型金融破綻劇であります。  あれから早くも一年近い時間が経過しようとしています。この間、政府の対応は場当たり、その場しのぎのびほう策に終始し、我が国の金融システムに対する内外の信頼は大きく損なわれました。多くの金融機関は、今、危機的と言ってもいい経営状況にあります。  そもそも、こうした事態を招いた責任は、金融政策に失敗した政府・自民党はもちろん、政府の護送船団行政に頼り切っていた金融業界にもあります。政官業のもたれ合いが、みずからの努力により難局を乗り切ろうという気概を失わせ、問題の解決を先送りしているうちに、みずからの手には負えないほどの事態になり、最終的に、国民の税金を安易に投入するという、非常に深刻なモラルハザードを招くことになりました。  当然のことながら、そのような政官業のもたれ合い、モラルハザードは消し去っていかなければなりませんが、一方で、この深刻な金融危機を早急に乗り切らなければ、我が国発の金融恐慌を引き起こすおそれもあります。  こうした状況を踏まえれば、我が国の金融システムに対する内外の信頼を回復するため、適正な資産の査定及び会計処理による金融機関の経営の健全化を促進し、かつ、金融機関の再編に資するための金融機関資本の増強等に関する緊急措置の制度を設けることが必要であります。そのため、民主党は、自由民主党提出の金融機能早期健全化緊急措置法案に対する修正案を提出するとともに、思い切った予算措置を講ずるべきだとの主張をしてまいりました。  民主党は、公共財産である金融システムを守るため、公的資金の投入が必要不可欠であるならば、国民に対してきちんと説明した上で、必要な額を投入すべきであると考えます。しかし、本日可決された金融機能早期健全化緊急措置法案を前提とするのであれば、民主党としては本補正予算案に賛成することはできません。  以下、具体的にその理由を申し述べます。  第一に、金融機能早期健全化緊急措置法案においては、金融機関の真の経営状態を明らかにすることなく、中途半端な資産査定及び引き当てに基づく中途半端な資本増強しかできません。つまり、仮に二十五兆円という巨額の公的資金を過少資本金融機関等に投入したとしても、一時的な延命にこそはなれ、抜本的解決とはならず、いずれはむだ金に終わるおそれが大きいと言わざるを得ません。金融機能安定化法に基づき、ことし三月に大手銀行に対し横並びで投入された一兆八千億円の公的資金の結果を見れば、それは明らかであります。長銀に対して投入された一千七百六十六億円は、結局大いなるむだ金に終わったではありませんか。  第二に、金融機能早期健全化緊急措置法案においては、行政による裁量の余地が大きく、資本増強の要件が不明確であります。二十五兆円もの巨額の公的資金を投入するというのに、その要件をあいまいにしたままでは、そのお金がどういう使われ方をされるのかが不透明であります。明確な基準により自己資本比率を算定した上で、その区分に応じて明確な資本増強の要件を定めることにより、長銀のような存続不可能な銀行救済のための公的資金の投入を強行するというような事態は避けなければなりません。  第三に、金融機能早期健全化緊急措置法案においては、国民に対する説明責任は全く無視されております。金融機関の真の経営状態がどうなっていて、その責任はどこにあるのか、これらを放置すると我が国の金融システムはどうなるのか、なぜ公的資金を投入しなければならないのかなどといったことについては、二十五兆円もの巨額の公的資金を投入するわけでありますから、当然誠意を持って国民に説明をしなければなりません。それがないというのは、全くもって無責任であります。  第四に、金融機能早期健全化緊急措置法案においては、存続不可能な銀行や健全な銀行についても、公的資金による資本増強を可能としております。廃止が決まった金融機能安定化法は、健全な金融機関に対する資本注入を可能としていましたが、金融機能早期健全化緊急措置法案はそれをさらに拡大するものであります。つまり、公的資金の投入のルールはあってなきがごとしであり、今の政府に任せれば、ことし三月に政府が実際に行ったように、到底有効な使われ方をされるとは考えられません。  むだなものは一円であっても認めず、真に必要なものには思い切った金額を投入する、これがお金を有効に使う要諦であります。そのお金が国民の大切な税金であるならば、なおさら慎重に使わなければなりません。したがって、本補正予算案に盛り込まれた二十五兆円が有効な使い方をされない以上、民主党としては本補正予算案に賛成することはできません。  以上が、本補正予算案に反対する理由であります。政府は、金融機能早期健全化緊急措置法案を民主党の主張どおり修正し、その上で補正予算案を提出すべきであります。  今国会は、まさに金融国会とでもいうべきほど金融問題一色でありました。政府与党は、金融再生法及び金融機能早期健全化緊急措置法案が成立すれば、金融問題については一区切りがついたと考えているのかもしれません。もちろん、それは大きな誤りであります。それをさておいても、次の課題として早急に景気対策を講じなければなりません。まさか、金融問題が片づけば景気が上向くという甘い考えをお持ちではないでしょう。  一体政府は、今国会中、金融問題以外に何をしていたのでありましょう。民主党が主張する恒久減税や、経済構造を改革し二十一世紀の我が国経済をリードする新しい産業を興すための基盤となる新型公共事業や、国民に豊富な都市機能サービスを提供し、職住接近を可能にする全国的な都市再開発などを、速やかに実行に移すべきであります。  小渕内閣は、金融問題に関して政権担当能力がないことを明らかにしましたが、景気対策に関しても全く同じであります。今日の我が国の経済危機は、すべて自民党内閣、自民党の政権担当能力のなさが原因であります。小渕内閣は、金融機能早期健全化緊急措置法案の成立をもって、直ちに政権を我々に譲るべきであることを最後に申し上げ、反対討論を終わらせていただきます。(拍手)
  44. 伊藤宗一郎

    議長伊藤宗一郎君) 北村直人君。     〔北村直人君登壇〕
  45. 北村直人

    北村直人君 私は、自由民主党、平和・改革及び自由党代表して、ただいま議題となっております平成十年度一般会計補正予算(第2号)に対し、賛成の討論を行うものであります。(拍手)  我が国経済は、二年連続のマイナス成長と極めて厳しい状況にあります。一両年のうちに我が国経済を回復軌道に乗せ、経済を再生させるためには、まず金融システムの安定に万全を期するとともに、景気回復の基盤を固める必要があります。今回の補正予算はこうした要請にこたえるものであり、まことに時宜を得た適切な補正予算であると評価できるものであります。  以下、本補正予算に賛成する主な理由を申し述べます。  賛成の理由の第一は、本補正予算が、我が国の金融の機能の安定とその再生に資するものとなっている点であります。  すなわち、今回の補正予算では、金融機能の再生のための緊急措置に関する法律の規定により、預金保険機構の金融再生勘定の借入金等について、十八兆円の政府保証限度額を一般会計予算総則に定めることとしており、これにより、金融機関が破綻した場合等に対応して預金保険機構が行う金融再生業務等について、予算面において万全の対応ができることとしております。  賛成の理由の第二は、本補正予算が、我が国の金融機能の早期健全化を図るものとなっている点であります。  今回の金融機能の早期健全化のための緊急措置に関する法律案では、金融システムの早期健全化スキームとして、預金保険機構に金融機能早期健全化勘定を設け、新たな資本増強の制度を創設することとしております。本補正予算は、この金融機能早期健全化勘定の借入金等について、二十五兆円の政府保証限度額を一般会計予算総則において設定するものであり、預金保険機構が行う金融機能早期健全化業務のための資金として万全の対応ができるようにするものとして、評価できるものであります。  本補正予算を初めとしてさまざまな取り組みが相乗効果を持って、我が国金融システムの再構築と経済の再活性化をもたらすものであり、そのために、本補正予算の速やかな成立を期することがぜひとも必要であります。  以上、賛成理由を申し述べました。私は、本補正予算がこのように必要かつ不可欠なものであるとして、賛成の意を表するものであります。(拍手)
  46. 伊藤宗一郎

    議長伊藤宗一郎君) 矢島恒夫君。     〔矢島恒夫君登壇〕
  47. 矢島恒夫

    ○矢島恒夫君 私は、日本共産党代表して、本補正予算に反対の討論を行います。(拍手)  初めに、政府与党は、本日午後二時にいきなり補正予算案を国会に提出し、本会議での財政演説も行わず、予算委員会の審議もたったの二時間足らず、その上緊急上程を強行するなど、国会無視の暴挙として厳しく指摘し、強く抗議するものであります。  本補正予算案に反対する第一の理由は、銀行の不始末やさらなる体力増強のために、国民の血税をさらに大規模に投入して、露骨な銀行支援を行おうとするためのものであるからであります。  本補正予算案に定める政府債務保証の対象は、金融再生勘定及び早期健全化勘定とされております。  金融再生勘定は、破綻前の金融機関に対する一時国有化の枠組みに対する公的支援でもあり、これによって、株式の取得から運転資金や営業損失などの穴埋め、不良債権の処理、受け皿銀行への資本注入まで、さまざまな形での公的資金の投入の道が開かれたのであります。  金融機関債務超過でなく破綻していないのなら、預金者保護も善良な借り手保護も自力でできるはずであります。国民に負担を負わす道理はどこにもないのではありませんか。それどころか、最後は国が面倒見てくれるということによって、金融機関に一層の倫理観の欠如、モラルハザードを招くだけであります。  早期健全化勘定は、現行の金融機能安定化のための十三兆円の資本注入枠が廃止されるかわりに創設されるものですが、現行よりはるかに巨額でかつ包括的な制度であって、廃止したはずの十三兆円スキームが単に復活しただけでなく、大きく肥え太ったものになっているのであります。  自己資本比率八%を超える健全銀行から、八%以下の過少資本、著しい過少資本、特に著しい過少資本と、どんな銀行にも資本注入できる仕組みとなっています。とりわけ、破綻寸前銀行、すなわち自己資本比率が限りなく〇%であっても注入可能ということであって、健全銀行のみとしていた十三兆円スキームの建前とも大きな逸脱をしたものであります。  こうした新たな仕組みに対する公的支援策は、結局、銀行業界による自己責任原則を破壊し、無責任体制をさらに助長することになりかねません。  第二の反対理由は、健全銀行合併をする場合にも資本注入を受けることができることとした問題であります。  これは、金融ビッグバンのもとで、巨大銀行がさらに巨大化するための金融再編のためにも、公的資金によって自己資本の増強を行うことを意味しており、公的資金投入の論拠の新たな拡大を図っているからであります。国民の税金である政府保証をこのような使途に拡大すべきではありません。  法案によれば、破綻金融機関合併を行った受け皿銀行だけでなく、健全な銀行合併する場合でも資本注入を可能としているのであります。金融ビッグバンのもとで、国際的な金融機関の再編が進められている中で、これに対応するために巨大銀行同士が合併する場合にも資本注入を認めるわけで、公的資金をつけてさらなる巨大銀行への再編を促進しようとすることになります。  政府がこれまで公的資金投入の論拠としていたのは、第一に預金者保護であり、さらに善良な借り手保護とか金融システムの維持などが加えられました。私たちの記憶に新しいところであります。ところが、今度の金融再編という論拠は、これまでの論拠を大きく踏み越えるものであり、文字どおり、露骨な大銀行支援策そのものではありませんか。  第三の理由は、今度のスキームは、早期健全化で二十五兆円、金融再生で十八兆円、これに従来からの特例業務勘定の十七兆円を加えて、実に空前の六十兆円へと公的資金枠が膨らみ、回収に穴があいた場合には、国民負担が巨額となる危険性があるからであります。  この巨額の公的資金に穴があくかどうかという問題で、法案提出者は、委員会答弁の中で、資本注入資金は返ってくるし、株が高く売れて、よりもうかる場合もあるかのような説明をしばしば行ってきました。しかしながら、こうした楽観的な説明というのは、十年前の旧国鉄の長期債務のときにも同じでした。ところが、今はどうでしょう。債務半減のはずが逆に膨らみ、何と二十八兆円もの巨額債務ではありませんか。  銀行支援への公的資金が巨額の損失につながる可能性がないとだれが言えるでしょうか。破綻銀行の損失補てんはもとより、株式等の買い取りや不良債権の買い取りについても、損失が発生すれば、丸々政府が肩がわりせざるを得ません。  今回の六十兆円スキームは、これまでの三十兆円スキームと比較して、限度額が二倍になっているだけではありません。資金の使用ルートも格段に拡大されており、しかも対象が、健全銀行から破綻寸前銀行、過少資本銀行へと広げられており、回収困難の危険性はますます増加しています。  さらに、バブルへの反省のない大銀行が、公的資金でげたを履かせてもらった上で投機的国際市場に出ていって、新たな不良債権をつくらないという歯どめはどこにもありません。バブルのツケを国民に回すだけでなく、新たな銀行甘やかしのツケを国民に回しかねません。こうした税金の使い方自体が根本的に間違っているのであって、国民の理解を到底得られるものではありません。  日本共産党は、このような銀行甘やかし策に貴重な資金を投入するのではなく、景気回復につながる国民消費購買力の支援策が今こそ必要であることを強調して、討論を終わります。(拍手)
  48. 伊藤宗一郎

    議長伊藤宗一郎君) これにて討論は終局いたしました。     ―――――――――――――
  49. 伊藤宗一郎

    議長伊藤宗一郎君) 採決いたします。  この採決は記名投票をもって行います。  本案の委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告のとおり決するに賛成の諸君は白票、反対の諸君は青票を持参されることを望みます。――議場閉鎖。  氏名点呼を命じます。     〔参事氏名を点呼〕     〔各員投票〕
  50. 伊藤宗一郎

    議長伊藤宗一郎君) 投票漏れはありませんか。――投票漏れなしと認めます。投票箱閉鎖。開票。――議場開鎖。  投票を計算させます。     〔参事投票を計算〕
  51. 伊藤宗一郎

    議長伊藤宗一郎君) 投票の結果を事務総長から報告させます。     〔事務総長報告〕  投票総数 四百七十一   可とする者(白票)      三百五十七     〔拍手〕   否とする者(青票)        百十四     〔拍手〕
  52. 伊藤宗一郎

    ○議長(伊藤宗一郎君) 右の結果、本案は委員長報告のとおり可決いたしました。(拍手)     ――――――――――――― 平成十年度一般会計補正予算(第2号)を委員長報告のとおり決するを可とする議員の氏名       安倍 晋三君    相沢 英之君       逢沢 一郎君    愛知 和男君       赤城 徳彦君    浅野 勝人君       麻生 太郎君    甘利  明君       荒井 広幸君    井奥 貞雄君       伊藤 公介君    伊藤 達也君       伊吹 文明君    飯島 忠義君       池田 行彦君    石川 要三君       石崎  岳君    石破  茂君       石原 伸晃君    稲垣 実男君       稲葉 大和君    今井  宏君       今村 雅弘君    岩下 栄一君       岩永 峯一君    植竹 繁雄君       臼井日出男君    江口 一雄君       江渡 聡徳君    江藤 隆美君       衛藤征士郎君    衛藤 晟一君       遠藤 武彦君    遠藤 利明君       小川  元君    小此木八郎君       小里 貞利君    小澤  潔君       小野 晋也君    小野寺五典君       小渕 恵三君    尾身 幸次君       越智 通雄君    大石 秀政君       大島 理森君    大野 松茂君       大野 功統君    大原 一三君       大村 秀章君    太田 誠一君       岡部 英男君    奥田 幹生君       奥野 誠亮君    奥山 茂彦君       加藤 紘一君    加藤 卓二君       嘉数 知賢君    柿澤 弘治君       梶山 静六君    粕谷  茂君       金子 一義君    金田 英行君       亀井 久興君    鴨下 一郎君       川崎 二郎君    河井 克行君       河村 建夫君    瓦   力君       木村 隆秀君    木村 義雄君       岸田 文雄君    岸本 光造君       北村 直人君    久間 章生君       久野統一郎君    鯨岡 兵輔君       熊谷 市雄君    熊代 昭彦君       倉成 正和君    栗原 博久君       栗原 裕康君    栗本慎一郎君       小泉純一郎君    小坂 憲次君       小杉  隆君    小林 興起君       小林 多門君    古賀  誠君       古賀 正浩君    河野 太郎君       河野 洋平君    河本 三郎君       高村 正彦君    佐田玄一郎君       佐藤 孝行君    佐藤 静雄君       佐藤 信二君    佐藤 剛男君       佐藤  勉君    斉藤斗志二君       坂井 隆憲君    阪上 善秀君       桜井 郁三君    桜井  新君       櫻内 義雄君    桜田 義孝君       笹川  堯君    自見庄三郎君       実川 幸夫君    島村 宜伸君       下地 幹郎君    下村 博文君       白川 勝彦君    新藤 義孝君       菅  義偉君    杉浦 正健君       鈴木 俊一君    鈴木 恒夫君       鈴木 宗男君    砂田 圭佑君       関谷 勝嗣君    園田 修光君       田中 和徳君    田中 昭一君       田中眞紀子君    田邉 國男君       田野瀬良太郎君    田村 憲久君       高市 早苗君    高鳥  修君       高橋 一郎君    滝   実君       竹下  登君    竹本 直一君       武部  勤君    橘 康太郎君       棚橋 泰文君    谷垣 禎一君       谷川 和穗君    谷畑  孝君       玉沢徳一郎君    近岡理一郎君       中馬 弘毅君    津島 雄二君       戸井田 徹君    東家 嘉幸君       虎島 和夫君    中尾 栄一君       中川 昭一君    中川 秀直君       中島洋次郎君    中曽根康弘君       中谷  元君    中野 正志君       中村正三郎君    中山 太郎君       中山 利生君    中山 成彬君       中山 正暉君    仲村 正治君       長勢 甚遠君    丹羽 雄哉君       西川 公也君    西田  司君       額賀福志郎君    根本  匠君       能勢 和子君    野田 聖子君       野田  実君    野中 広務君       野呂田芳成君    葉梨 信行君       萩野 浩基君    萩山 教嚴君       橋本龍太郎君    蓮実  進君       浜田 靖一君    林  幹雄君       林  義郎君    原田昇左右君       原田 義昭君    桧田  仁君       平沢 勝栄君    平沼 赳夫君       平林 鴻三君    深谷 隆司君       福田 康夫君    藤井 孝男君       藤波 孝生君    藤本 孝雄君       二田 孝治君    船田  元君       古屋 圭司君    保利 耕輔君       穂積 良行君    細田 博之君       堀内 光雄君    堀之内久男君       牧野 隆守君    増田 敏男君       町村 信孝君    松岡 利勝君       松下 忠洋君    松永  光君       松本 和那君    松本  純君       三ツ林弥太郎君    三塚  博君       御法川英文君    宮腰 光寛君       宮澤 喜一君    宮路 和明君       宮下 創平君    宮島 大典君       宮本 一三君    武藤 嘉文君       村井  仁君    村岡 兼造君       村上誠一郎君    村田敬次郎君       村田 吉隆君    村山 達雄君       目片  信君    持永 和見君       望月 義夫君    茂木 敏充君       森  英介君    森  喜朗君       森田 健作君    森田  一君       森山 眞弓君    八代 英太君       矢上 雅義君    谷津 義男君       保岡 興治君    柳沢 伯夫君       柳本 卓治君    山口 俊一君       山口 泰明君    山崎  拓君       山下 徳夫君    山中 貞則君       山本 公一君    山本 幸三君       山本 有二君    与謝野 馨君       横内 正明君    吉川 貴盛君       吉田六左エ門君    米田 建三君       渡辺 具能君    渡辺 博道君       渡辺 喜美君    綿貫 民輔君       青山 二三君    赤羽 一嘉君       赤松 正雄君    井上 義久君       池坊 保子君    石井 啓一君       石田 勝之君    石田幸四郎君       市川 雄一君    上田  勇君       漆原 良夫君    遠藤 乙彦君       遠藤 和良君    小沢 辰男君       大口 善徳君    大野由利子君       太田 昭宏君    近江巳記夫君       長内 順一君    河合 正智君       河上 覃雄君    神崎 武法君       木村 太郎君    北側 一雄君       旭道山和泰君    草川 昭三君       倉田 栄喜君    斉藤 鉄夫君       坂口  力君    白保 台一君       田端 正広君    冨沢 篤紘君       富田 茂之君    中野  清君       並木 正芳君    西川 知雄君       東  順治君    平田 米男君       福島  豊君    福留 泰蔵君       冬柴 鐵三君    前田  正君       桝屋 敬悟君    丸谷 佳織君       宮地 正介君    山中 燁子君       若松 謙維君    安倍 基雄君       青木 宏之君    青山  丘君       東  祥三君    井上 喜一君       石垣 一夫君    一川 保夫君       江崎 鐵磨君    小沢 一郎君       岡島 正之君    加藤 六月君       久保 哲司君    佐々木洋平君       佐藤 茂樹君    塩田  晋君       菅原喜重郎君    鈴木 淑夫君       武山百合子君    達増 拓也君       谷口 隆義君    中井  洽君       中西 啓介君    中村 鋭一君       二階 俊博君    西  博義君       西川太一郎君    西田  猛君       西野  陽君    西村 章三君       西村 眞悟君    野田  毅君       藤井 裕久君    二見 伸明君       松浪健四郎君    三沢  淳君       吉田 幸弘君    米津 等史君       鰐淵 俊之君    伊藤  茂君       土井たか子君    中西 績介君       畠山健治郎君    濱田 健一君       深田  肇君    前島 秀行君       村山 富市君    横光 克彦君       海部 俊樹君    園田 博之君       粟屋 敏信君    岩浅 嘉仁君       左藤  恵君    坂本 剛二君       笹山 登生君    土屋 品子君       中村喜四郎君  否とする議員の氏名       安住  淳君    赤松 広隆君       伊藤 英成君    伊藤 忠治君       家西  悟君    池田 元久君       石井 紘基君    石井  一君       石毛 鍈子君    石橋 大吉君       岩國 哲人君    岩田 順介君       上田 清司君    上原 康助君       生方 幸夫君    枝野 幸男君       小沢 鋭仁君    大畠 章宏君       岡田 克也君    鹿野 道彦君       海江田万里君    鍵田 節哉君       金田 誠一君    川端 達夫君       神田  厚君    菅  直人君       北橋 健治君    熊谷  弘君       桑原  豊君    玄葉光一郎君       小平 忠正君    小林  守君       木幡 弘道君    古賀 一成君       五島 正規君    今田 保典君       近藤 昭一君    佐々木秀典君       佐藤謙一郎君    佐藤 敬夫君       坂上 富男君    島   聡君       城島 正光君    末松 義規君       仙谷 由人君    田中 慶秋君       田中  甲君    高木 義明君       玉置 一弥君    樽床 伸二君       辻  一彦君    土肥 隆一君       中川 正春君    中桐 伸五君       中沢 健次君    中野 寛成君       永井 英慈君    羽田  孜君       葉山  峻君    畑 英次郎君       鳩山 邦夫君    鳩山由紀夫君       原口 一博君    日野 市朗君       肥田美代子君    平野 博文君       藤田 幸久君    藤村  修君       古川 元久君    細川 律夫君       堀込 征雄君    前田 武志君       前原 誠司君    松崎 公昭君       松沢 成文君    松本 惟子君       松本  龍君    山花 貞夫君       山元  勉君    山本 譲司君       山本 孝史君    横路 孝弘君       吉田 公一君    石井 郁子君       大森  猛君    金子 満広君       木島日出夫君    児玉 健次君       穀田 恵二君    佐々木憲昭君       志位 和夫君    瀬古由起子君       辻  第一君    寺前  巖君       中路 雅弘君    中島 武敏君       中林よし子君    春名 直章君       東中 光雄君    平賀 高成君       不破 哲三君    藤木 洋子君       藤田 スミ君    古堅 実吉君       松本 善明君    矢島 恒夫君       山原健二郎君    吉井 英勝君       秋葉 忠利君    中川 智子君       保坂 展人君    河村たかし君       笹木 竜三君    中田  宏君      ――――◇―――――
  53. 伊藤宗一郎

    ○議長(伊藤宗一郎君) 本日は、これにて散会いたします。     午後十時十五分散会