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1982-12-23 第97回国会 衆議院 農林水産委員会 1号 公式Web版

  1. 本国会召集日(昭和五十七年十一月二十六日)( 金曜日)(午前零時現在)における本委員は、次 のとおりである。    委員長 羽田  孜君    理事 加藤 紘一君 理事 亀井 善之君    理事 戸井田三郎君 理事 渡辺 省一君    理事 新盛 辰雄君 理事 松沢 俊昭君    理事 武田 一夫君 理事 稲富 稜人君       上草 義輝君    太田 誠一君       川田 正則君    木村 守男君       岸田 文武君    北口  博君       北村 義和君    近藤 元次君       佐藤  隆君    志賀  節君       菅波  茂君    田名部匡省君       高橋 辰夫君    丹羽 兵助君       保利 耕輔君    三池  信君      三ツ林弥太郎君    山崎平八郎君       小川 国彦君    串原 義直君       島田 琢郎君    田中 恒利君       竹内  猛君    日野 市朗君       安井 吉典君    吉浦 忠治君       神田  厚君    寺前  巖君       藤田 スミ君    阿部 昭吾君 ────────────────────── 昭和五十七年十二月二十三日(木曜日)     午前九時三十四分開議  出席委員    委員長 羽田  孜君    理事 加藤 紘一君 理事 亀井 善之君    理事 玉沢徳一郎君 理事 新盛 辰雄君    理事 武田 一夫君       上草 義輝君    小里 貞利君       太田 誠一君    川田 正則君       岸田 文武君    北口  博君       北村 義和君    佐藤  隆君       志賀  節君    田名部匡省君       高橋 辰夫君    保利 耕輔君      三ツ林弥太郎君    山崎平八郎君       小川 国彦君    田中 恒利君       竹内  猛君    日野 市朗君       安井 吉典君    吉浦 忠治君       神田  厚君    寺前  巖君       藤田 スミ君    小杉  隆君  出席国務大臣         農林水産大臣  金子 岩三君  出席政府委員         農林水産政務次         官       楢橋  進君         農林水産大臣官         房長      角道 謙一君         農林水産省経済         局長      佐野 宏哉君         農林水産省構造         改善局長    森実 孝郎君         農林水産省農蚕         園芸局長    小島 和義君         農林水産省畜産         局長      石川  弘君         農林水産省食品         流通局長    渡邉 文雄君         農林水産技術会         議事務局長   岸  國平君         食糧庁長官   渡邊 五郎君         林野庁長官   秋山 智英君         水産庁次長   尾島 雄一君  委員外の出席者         農林水産省経済         局統計情報部長 関  英二君         農林水産委員会         調査室長    小沼  勇君     ───────────── 委員の異動 十一月二十七日  辞任         補欠選任   木村 守男君     玉沢徳一郎君   丹羽 兵助君     松野 幸泰君 同月三十日  辞任         補欠選任   戸井田三郎君     小里 貞利君 十二月十四日  辞任         補欠選任   上草 義輝君     村山 達雄君   小里 貞利君     橋本龍太郎君   太田 誠一君     宇野 宗佑君 同日  辞任         補欠選任   宇野 宗佑君     太田 誠一君   橋本龍太郎君     小里 貞利君   村山 達雄君     上草 義輝君 同月二十三日  辞任         補欠選任   上草 義輝君     毛利 松平君   小里 貞利君     藤井 勝志君   太田 誠一君     平泉  渉君   川田 正則君     伊藤宗一郎君   菅波  茂君     石田 博英君   阿部 昭吾君     小杉  隆君  同日   辞任         補欠選任    小杉  隆君     阿部 昭吾君 同日  理事戸井田三郎君十一月三十日委員辞任につき  、その補欠として玉沢徳一郎君が理事に当選し  た。     ───────────── 十二月九日  日本農業の自主的発展等に関する請願(小川省吾君紹介)(第三三号)  同(島田琢郎君紹介)(第三四号) 同月十日  日本農業の自主的発展等に関する請願(寺前巖君紹介)(第二〇八号)  同(藤田スミ君紹介)(第二〇九号) 同月十一日  農産物輸入自由化、枠拡大阻止に関する請願(新盛辰雄君紹介)(第四七五号)  日本農業の自主的発展等に関する請願(新盛辰雄君紹介)(第四七六号) 同月十三日  農畜産物の輸入自由化、枠拡大抑制に関する請願(近藤元次君紹介)(第七一六号)  農畜産物の輸入自由化及び枠拡大の抑制に関する請願(大村襄治君紹介)(第八一三号)  飲用牛乳価格の安定に関する請願(相沢英之君紹介)(第八一四号)  同(石川要三君紹介)(第八一五号)  同(小此木彦三郎君紹介)(第八一六号)  同(越智通雄君紹介)(第八一七号)  同(大石千八君紹介)(第八一八号)  同(太田誠一君紹介)(第八一九号)  同(大塚雄司君紹介)(第八二〇号)  同(奥田幹生君紹介)(第八二一号)  同(奥野誠亮君紹介)(第八二二号)  同(狩野明男君紹介)(第八二三号)  同(片岡清一君紹介)(第八二四号)  同(亀井静香君紹介)(第八二五号)  同(木野晴夫君紹介)(第八二六号)  同(北口博君紹介)(第八二七号)  同(後藤田正晴君紹介)(第八二八号)  同(佐々木義武君紹介)(第八二九号)  同(斉藤滋与史君紹介)(第八三〇号)  同(桜井新君紹介)(第八三一号)  同(塩川正十郎君紹介)(第八三二号)  同(砂田重民君紹介)(第八三三号)  同(関谷勝嗣君紹介)(第八三四号)  同(友納武人君紹介)(第八三五号)  同(中西啓介君紹介)(第八三六号)  同(丹羽兵助君紹介)(第八三七号)  同(野呂恭一君紹介)(第八三八号)  同(羽田孜君紹介)(第八三九号)  同(畑英次郎君紹介)(第八四〇号)  同(原田憲君紹介)(第八四一号)  同(平沼赳夫君紹介)(第八四二号)  同(深谷隆司君紹介)(第八四三号)  同(牧野隆守君紹介)(第八四四号)  同(松野幸泰君紹介)(第八四五号)  同(山下元利君紹介)(八四六号)  同(山下徳夫君紹介)(第八四七号)  農畜産物の貿易自由化阻止に関する請願(安井吉典君細介)(第八四八号)  農業振興対策の樹立に関する請願(安井吉典君紹介)(第八四九号) 同月十六日  食糧管理特別会計予算の充実、確保及び米価審議会委員構成の民主的改組に関する請願(稲富稜人君紹介)(第一三二九号)  農林年金制度の改悪反対に関する請願(寺前巖君紹介)(第一四七七号) は本委員会に付託された。     ───────────── 十二月十四日  捕鯨業の継続確保等に関する陳情書(宮城県議会議長佐藤常之助)(第一〇〇号)  繭糸対策に関する陳情書(東京都新宿区百人町三の二五の二有田正外六名)(第一〇一号)  新農業構造改善事業後期対策の推進に関する陳情書(中国四国九県議会正副議長会議代表山口県議会議長吉永茂外八名)(第一〇二号)  協同農業普及事業の充実強化に国する陳情書(北海道網走郡美幌町議会議長長野正雄)(第一〇三号)  都市農業の確立に関する陳情書(大阪市東区馬場町三の三五道庭富太郎)(第一〇四号)  消費者米価据え置きに関する陳情書(美唄市議会議長田中操)(第一〇五号)  米生産調整面積の凍結に関する陳情書(岩手県紫波郡矢巾町議会議長小笠原喜代一)(第一〇六号)  農業再編・食料自給力確保に関する陳情書(高知県議会議長山岡謙蔵)(第一〇七号)  昭和五十八年度農業予算確保に関する陳情書外十一件(高知県吾川郡春野町西分一五吉成三男外十一名)(第一〇八号)  農産物等の価格に関する陳情書(富良野市議会議長高井弥太郎)(第一〇九号)  水田利用再編対策推進に関する陳情書(四国市議会議長会会長松山市議会議長加茂之良)(第一一〇号)  森林造成維持費用応益分担制度の確立に関する陳情書(関東甲信越一都九県議会議長会常任幹事東京都議会議長菅沼元治外九名)(第一一一号)  林業災害補償制度の充実に関する陳情書(東北市議会議長会会長山形市議会議長石山孫六)(第一一二号)  山形県の冬期における河川水の消融雪利用に関する陳情書(東北市議会議長会会長山形市議会議長石山孫六)(第一一三号)  土地基盤整備及び環境整備の促進に関する陳情書(北海道議会議長松浦義信)(第一一四号)  ヤマセ気象対策研究体制の充実強化に関する陳情書(東北市議会議長会会長山形市議会議長石山孫六)(第一一五号)  かんしょ・でんぷん政策に国する陳情書(枕崎市枕崎一〇五二の一山口国義)(第一一六号)  公有林野の取得事業に対する融資制度事の創設に関する陳情書(中国五県議会正副議長会議代表山口県議会議長吉永茂外四名)(第一一七号)  異常低温等による水稲災害対策に関する陳情書(宮城県亘理郡山元町議会議長伊藤周治郎)(第一一八号)  農業基本政策の確立に関する陳情書外十六件(北海道雨竜郡秩父別町議会議長宮崎武一外三十八名)(第一一九号)  農畜産物の輸入自由化反対等に関する陳情書外三十件(栃木県知事船田譲外三十九名)(第一二〇号) は本委員会に参考送付された。     ───────────── 本日の会議に付した案件  理事の補欠選任  国政調査承認要求に関する件  閉会中審査に関する件  農林水産業の振興に関する件(農畜水産物の輸入自由化・枠拡大問題)  請 願   一 日本農業の自主的発展等に関する請願(小川省吾君紹介)(第三三号)   二 同(島田琢郎君紹介)(第三四号)   三 同(寺前巖君紹介)(第二〇八号)   四 同(藤田スミ君紹介)(第二〇九号)   五 農産物輸入自由化、枠拡大阻止に関する請願(新盛辰雄君紹介)(第四七五号)   六 日本農業の自主的発展等に関する請願(新盛辰雄君紹介)(第四七六号)   七 農畜産物の輸入自由化、枠拡大抑制に関する請願(近藤元次君紹介)(第七一六号)   八 豊畜産物の輸入自由化及び枠拡大の抑制に関する請願(大村襄治君紹介)(第八一三号)   九 飲用牛乳価格の安定に関する請願(相沢英之君紹介)(第八一四号)  一〇 同(石川要三君紹介)(第八一五号)  一一 同(小此木彦三郎君紹介)(第八一六号)  一二 同(越智通雄君紹介)(第八一七号)  一三 同(大石千八君紹介)(第八一八号)  一四 同(太田誠一君紹介)(第八一九号)  一五 同(大塚雄司君紹介)(第八二〇号)  一六 同(奥田幹生君紹介)(第八二一号)  一七 同(奥野誠亮君紹介)(第八二二号)  一八 同(狩野明男君紹介)(第八二三号)  一九 同(片岡清一君紹介)(第八二四号)  二〇 同(亀井静香君紹介)(第八二五号)  二一 同(木野晴夫君紹介)(第八二六号)  二二 同(北口博君紹介)(第八二七号)  二三 同(後藤田正晴君紹介)(第八二八号)  二四 同(佐々木義武君紹介)(第八二九号)  二五 同(斉藤滋与史君紹介)(第八三〇号)  二六 同(桜井新君紹介)(第八三一号)  二七 同(塩川正十郎君紹介)(第八三二号)  二八 同(砂田重民君紹介)(第八三三号)  二九 同(関谷勝嗣君紹介)(第八三四号)  三〇 同(友納武人君紹介)(第八三五号)  三一 同(中西啓介君紹介)(第八三六号)  三二 同(丹羽兵助君紹介)(第八三七号)  三三 同(野呂恭一君紹介)(第八三八号)  三四 同(羽田孜君紹介)(第八三九号)  三五 同(畑英次郎君紹介)(第八四〇号)  三六 同(原田憲君紹介)(第八四一号)  三七 同(平沼赳夫君紹介)(第八四二号)  三八 同(深谷隆司君紹介)(第八四三号)  三九 同(牧野隆守君紹介)(第八四四号)  四〇 同(松野幸泰君紹介)(第八四五号)  四一 同(山下元利君紹介)(第八四六号)  四二 同(山下徳夫君紹介)(第八四七号)  四三 農畜産物の貿易自由化阻止に関する請願(安井吉典君紹介)(第八四八号)  四四 農業振興対策の樹立に関する請願(安井吉典君紹介)(第八四九号)  四五 食糧管理特別会計予算の充実、確保及び米価審議会委員構成の民主的改組に関する請願(稲富稜人君紹介)(第一三二九号)  四六 農林年金制度の改悪反対に関する請願 (寺前巖君紹介)(第一四七七号)      ────◇─────
  2. 羽田孜

    ○羽田委員長 これより会議を開きます。  理事補欠選任の件についてお諮りいたします。  理事戸井田三郎君が去る十一月三十日委員を辞任されましたのに伴いまして、現在理事が一名欠員となっております。その補欠選任につきましては、先例によりまして、委員長において指名することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  3. 羽田孜

    ○羽田委員長 御異議なしと認めます。よって、委員長は理事に玉沢徳一郎君を指名いたします。      ────◇─────
  4. 羽田孜

    ○羽田委員長 次に、国政調査承認要求に関する件についてお諮りいたします。  すなわち  農林水産業の振興に関する事項  農林水産物に関する事項  農林水産業団体に関する事項  農林水産金融に関する事項  農林漁業災害補償制度に関する事項 以上の各事項について、衆議院規則第九十四条により、議長に対し、国政調査の承認を要求することといたしたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 羽田孜

    ○羽田委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。      ────◇─────
  6. 羽田孜

    ○羽田委員長 この際、金子農林水産大臣及び楢橋農林水産政務次官からそれぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。金子農林水産大臣。
  7. 金子岩三

    ○金子国務大臣 私は、中曽根内閣が誕生いたしまして農林水産省を預かるようになっておるのでございますが、農林水産委員会には大変私はなじみが深くて、十五、六年委員会に所属した。したがって、古い先生方皆仲間ばかりのようでございます。そういうことで私の選挙基盤は農林水産、半農半漁でございますので、この事態に即した農林水産行政を推進していきたいと思います。  大変むずかしい問題が、特にアメリカからの強烈なる農産物の自由化の要請が、いまだかつてないような強い姿勢で出ておりますので、私の省としては、日本の農業の健全な今後の発展を期するためには、やはり競合する、特に牛肉とか柑橘とか、こういうものは絶対自由化はまかりならぬ、こういう基本的な姿勢で臨んでおります。  関税の引き下げについてもいろいろと言われておりますけれども、特殊な農産物でその地域の農業に大変経済的に大きなウエートを占めておる、こういうそれぞれの特色のある農産物、これをむやみに関税を引き下げていってどんどん外国から入ってくるようになりますと、その地域の農業経済は大変な打撃を受けるのでございます。日本の農業経済が打撃を受けて衰微するということになりますと、日本経済全体に大きな影響がある、私はこのように考えております。  したがって、このむずかしい時代、これからここの問題についていかにして私どもの立場を守り切っていくかという事については、各先生方の理解あるご協力が何よりも大事でございます。  今後とも皆さん方のご指導をひとえにお願いいたしまして、ごあいさつにかえます。(拍手)
  8. 羽田孜

    ○羽田委員長 楢橋農林水産政務次官。
  9. 楢橋進

    ○楢橋政府委員 このたび農林水産政務次官に就任いたしました楢橋進でございます。  わが国の農林水産行政は幾多の困難な課題を抱えておりますが、金子大臣を補佐いたしましてこの難局と取り組みまして、一生懸命がんばる決意でございます。  どうか委員各位の御指導、御鞭撻を心からお願い申し上げまして、簡単ではございますけれども、ごあいさつとさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)      ────◇─────
  10. 羽田孜

    ○羽田委員長 農林水産業の振興に関する件について調査を進めます。  農畜水産物の輸入自由化・枠拡大問題について政府から説明を聴取いたします。佐野経済局長。
  11. 佐野宏哉

    ○佐野(宏)政府委員  最近の日米間におきます農産物の貿易問題をめぐる交渉の状況につきまして報告をさせていただきます。  まず、十月の二十日、二十一日に、ホノルルにおきまして高級牛肉及び柑橘についての日米間の協議が行われました。アメリカ側の立場は、現在の東京ラウンドの日米間の合意の有効期限が切れます一九八四年四月一日をもってこれらの品目についての輸入数量制限を撤廃すること、その際代替的国境保護措置を導入せざることを要求するというのがアメリカ側のポジションでございます。私どもといたしましては、そのような輸入制限の撤廃ということはできないということを返事をいたしました。いろいろ議論の応酬がございましたが、それで物別れということになりました。今後の協議日程は外交ルートを通じて協議しようということで別れてまいりました。  一つ失念をいたしておりましたが、ホノルル協議の際、五月の協議から未決着で持ち越しになっておりました案件、いわゆる俗称六品目と称しておりますもの及び引き続き検討の対象となっておりました関税について協議をしたいというふうに思って用意をいたしてまいりましたが、米側におきましては、この際牛肉、柑橘に専念をして気を散らしたくないという意向のようでございましたので、その他の問題は討議されずに、牛肉、柑橘だけで終わった次第でございます。  それから、今月に入りまして三日と四日に日米貿易小委員会がございまして、その席上、アメリカ側は、まず牛肉、柑橘につきましては実質的進展が見込まれるようであれば協議を再開したいという意向を表明をいたしました。それから、それ以外の輸入数量制限の問題につきましては再度協議を持つことを提案をいたしました。  それを受けまして、十七日にいわゆる六品目について協議を行いました。俗称六品目と申しておりますのは、柑橘以外の果物からつくりました果汁、それからトマトソース・トマトケャップ、それからトマトジュース、それからフルーツピューレ・ペースト、雑豆とピーナツということでございますが、それぞれにつきまして日本側の案を提示いたしましたが、先方の入れるところとはなりませんでして、先方としては、このような状態であればガットに提訴するということを考えざるを得ない、一週間程度のうちには決定が行われるであろうという話でございました。私どもは、実は六品目の輸入数量制限の問題について日米間で険しい対立状態になるということでなければ、農産物についてある程度の関税の引き下げを行うことを提案する用意をいたしておりましたが、そういう事情でございましたので、おまえの方でそういうことを言いさえしなければこの程度のものは考えていたのであるがということを説明するにとどめるということで帰ってまいりました。  ところが、その後、何としてもこのような農産物の貿易問題をめぐって日米間で険悪な事態になることは避けたいということで、外務省におかれましてもいろいろ御尽力をいただきまして、その結果、けさ外務省からあった連絡によりますと、在京アメリカ大使館から外務省に、先般私が訪米いたしましたときにガット提訴をめぐって先方が行いました発言を否定するような連絡が新しく入っております。したがって、そこはまたもう一遍もとに戻ったような状態になっておるというのが現状でございます。
  12. 羽田孜

    ○羽田委員長 以上で説明は終わりました。  ただいま農林水産大臣のごあいさつの中で述べられたこと、また佐野経済局長からただいま説明ございました件につきまして、この際、農林水産委員会を代表いたしまして大臣に一言申し上げたいと思います。  当委員会といたしましては、先国会におきまして農畜水産物の輸入自由化反対の決議を行ったところでありますが、わが国の農林水産業を取り巻くその後の情勢は、先ほどの政府の説明にありましたとおり緊迫した状態にあります。  つきましては、各党理事間で協議いたしました結果、次のとおり政府に要望いたします。     農畜水産物の輸入自由化・枠拡大問題に関する件   日米首脳会談を控え、我が国に対する米国政府からの農畜水産物輸入完全自由化及び輸入枠拡大等の攻勢は日を追って高まり、我が国農林水産業は重大な局面に立たされている。   よって政府は、貿易摩擦問題の処理にあたっては、本委員会における「農畜水産物の輸入自由化反対に関する件」の決議の趣旨に従い、決然たる態度で対処すべきである。 以上であります。  この件につきまして、農林水産大臣の所見を求めたいと思います。
  13. 金子岩三

    ○金子国務大臣 ただいま、前国会の決議を私の時代になって再確認を求めるような意味の御意見だったと思いますが、もともと日本の農業を守るのは農林水産省の責任でありまして、この貿易の自由化あるいは枠拡大については、農林水産委員会はそれこそ与野党問わず満場一致で一つの目標に向かって御協力をいただいておりますので、こういう面からすると、私は、大変仕事のしやすい、大変大きい力を、援軍を得ておる、こういう力強いものを感じております。したがって、最後まで、御決議の趣旨のとおり、輸入の拡大あるいは自由化へ移行する方針とかあるいは枠の拡大等についてはこれまで以上に強い姿勢で反対を押し切っていく、このように決意をいたしておりますので、皆さん方の御協力をお願いいたします。(拍手)
  14. 羽田孜

    ○羽田委員長 大臣が強い決意を述べられたことに対して感謝したいと思います。      ────◇─────
  15. 羽田孜

    ○羽田委員長 それでは、これから請願の審査に入ります。  今国会において、本委員会に付託になりました請願は全部で四十六件であります。  本日の請願日程第一から第四六までの請願を一括して議題といたします。  各請願の内容につきましては、請願文書表等によりましてすでに御承知のことと存じます。また、理事会におきましても慎重に検討いたしましたので、この際、各請願についての紹介議員からの説明等は省略し、直ちに採決いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  16. 羽田孜

    ○羽田委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。  これより採決いたします。  本日の請願日程中、第五、第七及び第九ないし第四三の各請願は、いずれも採択の上、内閣に送付すべきものと決するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  17. 羽田孜

    ○羽田委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。  ただいま議決いたしました各請願に関する委員会報告書の作成につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  18. 羽田孜

    ○羽田委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。     ─────────────     〔報告書は附録に掲載〕     ─────────────
  19. 羽田孜

    ○羽田委員長 また、本委員会に参考送付されました陳情書は、捕鯨業の継続確保等に関する陳情書外二十件であります。念のため御報告申し上げます。      ────◇─────
  20. 羽田孜

    ○羽田委員長 閉会中審査に関する件についてお諮りいたします。  すなわち  農林水産業の振興に関する件  農林水産物に関する件  農林水産業団体に関する件  農林水産金融に関する件  農林漁業災害補償制度に関する件 以上の各件につきまして、閉会中もなお審査を行いたい旨、議長に申し出たいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  21. 羽田孜

    ○羽田委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。  本日は、これにて散会いたします。     午前九時五十一分散会