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1963-05-22 第43回国会 衆議院 オリンピック東京大会準備促進特別委員会 6号 公式Web版

  1. 昭和三十八年五月二十二日(水曜日)    午後一時四十五分開議  出席委員    委員長 島村 一郎君    理事 伊能繁次郎君 理事 田中 榮一君    理事 羽田武嗣郎君 理事 佐藤觀次郎君    理事 平岡忠次郎君       上村千一郎君    大沢 雄一君       金子 一平君    長谷川 峻君       田中 武夫君    田原 春次君       中村 高一君    三木 喜夫君  出席国務大臣         国 務 大 臣 川島正次郎君  出席政府委員         総理府総務長官 徳安 實藏君         文部事務官         (体育局長)  前田 充明君         運輸事務官         (観光局長)  梶本 保邦君         建 設 技 官         (都市局長)  谷藤 正三君         建 設 技 官         (営繕局長)  建部 仁彦君  委員外の出席者         内閣審議官   金田 智成君         大蔵事務官         (理財局総務課         長)      堀込 聡夫君         文部事務官         (体育局オリン         ピック課長)  西田 泰介君         参  考  人         (東京都オリン         ピック準備局         長)      関  晴香君         参  考  人         (東京都道路建         設本部長)  竹ヶ原輔之夫君         参  考  人         (オリンピック         東京大会組織委         員会事務総長) 与謝野 秀君         参  考  人         (オリンピック         東京大会組織委         員会事務次長) 佐藤 朝生君         参  考  人         (オリンピック         東京大会組織委         員会事務次長) 村井  順君 五月二十日  委員中村梅吉君辞任につき、その補欠として長  谷川峻君が議長の指名で委員に選任された。     ――――――――――――― 本日の会議に付した案件  オリンピック東京大会準備促進に関する件      ――――◇―――――
  2. 島村一郎

    ○島村委員長 これより会議を開きます。  オリンピック東京大会準備促進に関する件、特に外客の宿泊対策競技場及びオリンピック関連道路建設工事の進捗状況並びに駐車場問題等について調査を進めます。  本日は、本件調査のため、委員長より、東京都オリンピック準備局長関宿香君、東京都道路建設本部長竹ヶ原輔之夫君、オリンピック東京大会組織委員会事務総長与謝野秀君、同事務次長佐藤朝生君、同事務次長村井順君、以上の諸君を参考人として出席を求めております。  なお、この際、先般オリンピック東京大会組織委員会事務次長に就任されました佐藤朝生君を御紹介いたしておきます。  〔拍手〕
  3. 島村一郎

    ○島村委員長 本日は、まず徳安総務長官から、これら諸準備の概況について御説明を承り、続いて関係当局よりの補足説明を聴取することといたします。徳安総務長官
  4. 徳安實藏

    ○徳安政府委員 オリンピック準備対策進行状況につきまして、その概略を御報告申し上げたいと思います。  オリンピック東京大会の会期はあと五百余日に迫ってまいりました。各方面の全面的協力のもとに、その準備対策は目標に向かいまして着々と進捗してまいっております。現時点におきますその主要事項の進捗状況は、おおむね次のとおりであります。  競技施設の整備。  競技施設代表的なものにつきましては、国立競技場約八〇%、屋内総合競技場約二二%、戸田漕艇場約二五%、朝霞射撃場五〇%、駒沢スポーツセンター五〇%、江の島ヨットハーバー七五%等の現況でありまして、大会時までには確実に完成する見通しでございます。  競技運営関係施設につきましては、プレスセンター、これは本年度着工でございます。プレスマンハウス、これは整地が完了いたしまして、本工事は七月に着工の予定でございます。NHK放送センター、本年四月に着工いたしております。オリンピック記念会館、これは近くワシントンハイツ内に用地決定着工の予定であります。これらは以上申し上げましたような状態でございまして、大会時までには整備を終わる予定であります。  次は、道路の整備でございます。  オリンピック道路といわれる二十三路線につきまして、全面的に整備を急いでおりますが、戸田ボートコース関係、一級国道十七号線笹目橋でありますが、一七%程度、首都高速道路が四八%、東京都単独整備路線のうち、補助五十三号、百五十五号が未清工でありますが、その他の都営事業が三〇%程度のほかは、おおむね六〇%ないし七〇%の工事進捗状況を示しております。  宿泊対策でありますが、三万人の外客誘致を一応の目標として、ホテル旅館等の整備を急いでおりますが、目下、政府登録ホテルの整備のための日本開発銀行融資の確保に努力しており、その他の日本旅館改造、民泊、船中泊等補助宿泊施設対策についても、政府東京都横浜市等関係方面で連絡しつつ、その確保につとめている状態であります。  観客輸送、駐車場対策。  オリンピック時の国内、国外の観客を輸送する機関としまして、国鉄、地下鉄バス等の輸送機関の各機関別輸送力の確保について具体的措置を急いでおりますが、この時期の一般国内団体旅客の抑制措置等もただいま考慮いたしているところであります。  駐車場の確保につきましては、組織委員会等で候補地の調査確保に努力しており、観客輸送、交通規制との関連を考慮して、不足ながらも万全を期す方向でただいま検討中でございます。  以上が今日の状況でございますが、これに対しまする詳細なものは、各関係事務当局からそれぞれ御説明を申し上げることにいたしたいと思います。
  5. 島村一郎

    ○島村委員長 次に、関係当局より補足説明を承りますが、時間の関係もございますので、なるべく簡潔にお願いいたします。  宿泊対策について、運輸省観光局長
  6. 梶本保邦

    ○梶本政府委員 ただいま総務長官からお話しがございましたように、一応三万人という目標を立てまして、それをホテル、旅館それから船中泊、民泊、ユースホステル、こういったもので収容し得るような対策を立てておるわけでございますが、現在東京近辺におけるホテルの数が約五千五百室ございます。ホテルの収容人員の目標は一万三千二百人に置いております。したがいまして、ベッドの数としましては九千八百室どうしても要る。そうすれば、現在五千五百室でございますから、もう四千三百室はどうしても整備しなければならない、こういう状況でございます。旅館のほうは、三千五百人の収容を目標に計画を立てておりますが、それがためには三千三百室必要でございます。ところが、現在二千九百室しかございませんので、もう四百室の部屋をつくらなければならない、こういう状況でございます。それからユースホステルの千人につきましては、今年度の予算におきまして措置ができましたので、この点につきましては当初の計画どおりユースホステルの千ベッドの確保はできるものと、かように確信をいたしております。  以上が、ホテル、旅館、ユースホステルの問題でございますが、それをもちまして大体一万七千七百人、こういう収容人員になるわけでございますが、問題は残りの一万二千三百人をどのようにして収容するか、こういう問題でございます。それに対しまして、旅館の改造の問題がございます。トイレの問題、バスの問題、こういった点につきまして、もうちょっと手を加え狩るならば外客向きの宿泊が可能である、このような旅館改造の問題も、われわれとしましては東京都と十分に連絡をとりまして、三千人の収容を目標に計画をいたしております。それから民泊のほう、これは東京都のほうが中心になられましていま協力を求めておられるわけでございますが、一応の目標を千五百に置いておる、こういう状況でございます。船中泊は、東京晴海埠頭の二千、それから横浜の埠頭が四千五百ということで、合わせて六千五百人ということでございます。それからプレスマンハウスの千人というふうなことで、大体三万人の計画を以上申し上げたように振り分けて、おのおの日的を達するように努力をいたしておるわけでございますが、一番問題なのは、ホテル、旅無に対する財政投融資の問題でございます。よく、ホテル、旅館につきましては、オリンピックに名をかりて何が何でもホテルをつくろうとしておるのではないかというふうな御質問なり御意見があったのでございますけれども、決してそういうわけではございませんで、われわれとしましては、土地が絶対に確保されていること、それからまた、資金の調達につきましても、開発銀行が三分の一、市中銀行が三分の一、残りの三分の一は自己資金でまかなうというふうな資金計画がはっきりしておるものであること、それから設計につきましても、いわゆる法律に基づきまして――国際観光ホテル整備法というのがございますが、その法律に基づく基準を満たすものであること、それからオリンピックの期間中にはその部屋数の九割以上を外人に提供し得るという条件をのむというふうなものであること、それから料金につきましても、えてかってな料金はもうけさせない、あらかじめ宿泊料金等については運輸大臣に届け出るというふうな方法をとりまして、われわれといたしましては万般の措置を整えていきたい、かように考えているわけでございますが、そのようにいたしますと、どうしても開発銀行の資金ワクといたしまして、本年度六十億のワクが必要になってまいるわけでございます。それもべらぼうにデラックスなものをねらっているわけではございませんで、一室大体五百万円見当のホテルということを目標に計画を立てております。一室五百万円見当でございますならば、大体の宿泊料金といたしましては六ドル見当でまかない得るのではないかというふうな計画を持っておるわけでございます。そういうふうなわけで五百万円と査定をして、それによって財政投融資の資金ワクを計算いたしましたものが六十億、こういう状況になるわけでございます。ただいま開発銀行から御内示をいただいております金額は三十億程度でございますので、どうしてもこの倍程度のワクをいただかなければ十分な宿泊対策が立てられない、かような状況でございますので、その問題につきましてただいまわれわれとしまして関係方面と鋭意折衝をいたしておる状況でございます。  以上がホテル、旅館についての現状でございます。     ―――――――――――――
  7. 島村一郎

    ○島村委員長 なお他の当局から御説明を続いて伺いたいのでありますが、川島大臣がお急ぎの御都合もありますから、ここで川島大臣に御質問がございましたら御発言を願いたいと思います。
  8. 平岡忠次郎

    ○平岡委員 川島さんにお尋ねをいたします。  オリンピックは世界民族の祭典でございますので、でき得る限り世界各国の多数の参加をたてまえといたすわけであります。東京大会は初めてのアジア地域で行なわれる大会ですから、特にアジア諸国の漏れのない参加が望ましいと存じます。川島国務大臣はここに思いをいたされまして、さきにIOCと絶縁関係にあるところのインドネシア国の東京大会の参加に対しまして御熱意を持たれていると聞き及び、私どももまことに同感であり、大臣の今後の御努力に深く期待をいたすものであります。伝えられますところでは、スカルノ大統領は謝罪等のことは一切IOCに対してする気持はないということで、依然強硬なお気持を持っているということでありまして、私は、川島大臣がスカルノ大統領と相当成算を立ててお会いするというふうに考えておりますが、この調停の成算があるかどうか、また調停を可能ならしめる条件とは一体どういうことであるか等につきまして、この際御所信を御表明いただきたいと存じます。
  9. 川島正次郎

    ○川島国務大臣 東京大会にはぜひI OC加盟国全部参加してもらいたいと考えております。インドネシアは正式にはまだIOCから脱退した処置はとられておりません。これは十月に開かれますIOCの総会において最終的に決定をするものだ、さように聞いておりますが、しかし、先般のジャカルタのアジア大会を境としまして今日IOCとインドネシアとが絶縁の状態になっているのは、御指摘の通りであります。そこで私といたしましては、せっかくアジアでやる初の大会でありますからして、ぜひひとつインドネシアも参加してもらいたいと考えて、先般懇音心な者がインドネシアに行くついでがありましたので、特にスカルノ大統領に面会をして私の考えを伝達さして、スカルノ大統領の意向を内診させたのであります。スカルノ大統領としては、やはりできるならばぜひ東京大会に参加したいのだ、それにはIOCとインドネシアとの間では従来いろいろないきさつがあるので、それをどう解決するかということについて自分も考えたい、東京に近く行くから、私に会ってそれを相談したいということを言ってまいりました。スカルノ大統領は、目的はオーストリアのウィーンで治療を受けるために今回海外へ出るのでありますが、そのついでに東京その他パキスタンなどに寄って旅行するのでありまして、特に東京大会のために日本に来るというのではございませんけれども、ちょうど来る機会がありますので、来れば私に会いたいということをいってきております。話の内容等は全然まだ触れておりませんけれども、もしスカルノ大統領の意思がはっきりいたしますれば、これを日本のIOC委員の東、高石両君とJOC委員長の竹田さんの三人に話を移しまして、今後は直接そういうスポーツ関係の人とインドネシア、IOCと三者の間で話をするようにいたしたい、それまでの橋渡しは私がいたしたい、こういう気持でスカルノ大統領に会うつもりでおります。したがって、見通しはわかっておりませんけれども、できるだけ努力をいたす覚悟であります。
  10. 佐藤觀次郎

    ○佐藤(觀)委員 関連して大臣にちょっとお尋ねしますが、インドネシアの場合はいま平岡君からの質問のとおりでございますが、このアジアでやるというときに、中共の問題とか北鮮の問題、あるいは韓国と台湾の問題というのはどういうような処理ができるのか、それも同じ関連した問題でありますから、伺っておきたい。
  11. 川島正次郎

    ○川島国務大臣 中共はIOCに加盟をいたしておりません。これはおそらく台湾との関連性でもって中共は加盟していないのだと思います。したがって、今日日本から東京大会に対して出場を要請することはあり得ないのであります。  北鮮の問題は、南鮮と北鮮の間でもって話が大体まとまりつつありまして、それは国旗とか国歌の問題でまだ未調整の点がありますけれども、北鮮も韓国も両方とも、東京大会に出ようという気持でもって話をまとめておりますから、おそらくまとまるだろう、かように考えております。また私どもといたしましても、北鮮並びに韓国が出場することを熱心に希望いたしているわけであります。
  12. 田原春次

    ○田原委員 関連して。川島大臣がいろいろ努力していただくことは多といたしますが、ただいまの御方針によりますと、スカルノ大統領が来られてからいろいろお話をすると言っておりますけれども、これは少しIOCのほうにやかましく――やかましくと言うとことばがおかしいけれども、やるべきであって、スカルノ大統領だけに話をされるということはいかがかと思う。おそらく、一応スカルノさんが来られるからお会いするだろうと思うが、引き続き国際オリンピック委員会といたしまして、新聞によると、強い処置をするということでありますが、これはやはり説得する必要がある。東洋で初めてオリンピック大会があるわけでありますから、同じ東洋人であるインドネシア民族、並びにこれの連鎖作用で他の民族が来ないようになりかねませんから、この点を含まれて――交渉では、いやしくも一国の大統領が謝罪とか陳謝とかいうことはあり得ないと思うのです。そういう点の面目をよく考えられて、やはりIOCに対して重点を置かれて適当な連絡をはかりながら、あるいは特使を出すなり各種の措置にまって努力をされるのがいいじゃないか。これに対するお考えを伺いたい。
  13. 川島正次郎

    ○川島国務大臣 インドネシアとIOCの両方の面目が立つようにして妥結するということが要点でありまして、これはまず第一にスカルノ大統領の意見を聞きまして、それに基づいてIOCに話すことになろうと思うのです。しかし、IOCのほうは、先ほど申し上げたとおり、日本のIOC委員が東竜太郎君と高石真五郎さんと二人でありますから、両君を通じて話をしていただこう、こう考えております。お話のとおり、何とか両方の顔を立てるように妥結することに十分骨を折ります。
  14. 田原春次

    ○田原委員 川島大臣は有名なる寝わざの大家でありまして、したがって、国内においては十分その力黄等も高く評価されておる。今後まずスカルノ大統領さんと相談、続いてはIOCとの相談において、十分その長年の御経験の寝わざを発揮されて一本とるようにひとつ希望しておきます。
  15. 長谷川峻

    ○長谷川(峻)委員 関連して。いま梶本観光局長からホテルの説明がありましたが、オリンピックにホテルが足りないのが非常に問題になっておる。せっかく外人が大勢来るであろうし、またこれをできるだけ受け入れをしようという気持ちにみんな燃えているわけです。そこで川島さんにお願いしたいのは、この飲食等の消費税です。日本の場合は、ホテルでもどこでもチップを取らぬのが一つの非常な美点になっておりますし、来る旅行者も喜んでおるのですが、三十八年度より、外国人で宿泊する者に対しては非課税措置であったものが廃止されたのですね。そういたしますと、地方団体の場合には財源を補てんする措置としてやむを得ぬ場合もありますけれども、これは外国人に税をかけるということは、どうかという気がするのです。これなんかは一時的に来る外国人ですけれども、ローマのオリンピック大会を見ますと、従来は約千二百万であった外国観光客が、オリンピックを機会にして二千万になったのです。非常な財源になっておるのです。そういう面からして――ほかの問題もあります。税関の問題等々ありますけれども、大臣の力とオリンピック担当という責任において、この問題と外人の問題についてぜひこの際お願いしたい。私は、これは非常に大きな外人優遇策と同時に、政治が直接及ぶ一つの手段ではなかろうか、こう思いますので、特にひとつ御答弁をお願い申し上げます。
  16. 川島正次郎

    ○川島国務大臣 非課税措置を撤廃するときも、国会では問題になりましたし、政府もいろいろ検討いたした結果撤廃したのでありますが、その問題は、来年のオリンピックを控えまして私どもも非常に関心を持っておる問題でございますから、政府内で検討いたしまして、できるだけ御期待に沿うようにいたしたいと思いますけれども、ただ大蔵省にしても、また自治省としても、これに対してはいろいろ意見がありますので、これを直ちにお引き受けできませんけれども、できるだけ努力いたすということだけははっきり申し上げておきます。
  17. 田原春次

    ○田原委員 引き続き川島大臣にお尋ね申し上げますが、ただいま配付されましたオリンピック東京大会競技場施設工事一覧表等によりますと、国立屋内総合競技場は、水泳、柔道、近代五種水泳という種目になっております。これは当局に聞かなければわからないかもしれませんけれども、問題が政治的な問題であるので、川島さんにお伺いいたしますが、この国立屋内総合競技場は、これによりますと、収容人員四千人とあります。そうして費用は二十五億五千万円になっております。先般のこのオリンピック委員会におきまして私が念を押してお尋ねしておいたのは、水泳プールを、水泳終了後三十六時間以内に改造して柔道の試合に充てるということに対するわれわれの不安と危惧であったと存ずるのであります。一方、御承知のとおり、国会柔道議員連盟、国会剣道議員連盟等で、国会で満場一致武道館建設という計画を立てております。ただいま着々進行しておることは御承知と思います。これはむろん柔道だけに限らず、剣道、弓道等の大観覧場として、少なくとも二万二千以上の座席のものをつくろうという計画であります。専門家の建築技師等の計算によりますと、敷地が決定すれば来年の六月までには完成できるということだそうであります。したがって、初めて柔道がオリンピック種目に認められ、しかも柔道の開祖であります嘉納治五郎先生が、初代の国際オリンピック委員として常々言われたことがようやく実現するのに、間に合わせの試合場じゃなくて、せっかく武道館ができることになっておるから、これに対する援助なりその他の方法を講じて、柔道だけは一本別個に試合場をつくられたらどうかということを前回質問申し上げたわけです。しかしながら、川島大臣、徳安長官等の政府側が見えておりませんので、確たる御返事はいただいておりません。私の心配します点はその点であります。この前私の質問の際に委員長に申し上げてあるのは、次回のオリンピック委員会においては、柔道の、たとえば講道館代表、オリンピック柔道選手コーチ、強化委員長を呼んで話を聞こうということでありましたが、いまだその運びになっておりませんが、少なくとも施設の問題を論ずるならば、ホテルや旅館もさることながら、肝心かなめの日本独得の柔道が、依然として間に合わせ、仮小屋、掛け小屋式の方法はいかにも残念である。したがいまして、まだ時間的な余裕も十分あることでありますから、この際柔道を一本別個にして、水泳プールから離して、たまたまできようとしておる日本武道館を柔道場に使うという決議をされ、そうしてあとの予算措置や一般募金の問題、あるいは会館建設促進の問題等は後日にまた検討することにしまして、一応ここで切り離す必要があるのじゃないか。たとえば専門家にいわせましても、水泳のプールでは、たとえば背泳何百メートル一着とかなんとかいう電光ニュースが、今度三十六時間目に畳を敷いて、やっても、電光ニュースは背負い投げ一本だって出ない。全く貧弱なものになってしまう。  先般言うたことを繰り返すようでありますが、あなたたちおりませんでしたから申し上げますが、日本の柔道人口は六百万といわれておるのです。国民の一割までいきませんが、相当なものであります。それから海外各国も、何万名の日本人の二世、三世、五世に至るまで柔道をやっておりまして、相当膨大な数がオリンピックの柔道を楽しみに来るわけです。並びにヨーロッパ、アジア、ソ連に至るまで、白色人種の問にも非常に柔道熱が盛んで、ソ連のごときは優勝しはせぬかというような強い選手を養成しておる。そういうのを、水泳のプールの上に畳を敷いてやるということはいかにも貧弱でありますから、この際、これは必ずしも寝わざでなくて立ちわざでいい、川島大臣はまっこう上段の担当相であるからもちろん、そうしてそこに徳安長官が介添え役となって、ぜひ武道館の建設、武道館で柔道ができる、こういうふうに運んでもらいたいと思いますけれども、あなたの御決意、これは攻撃するほうでなくて、お願いするほうでありますから、ひとつ御協力願うような御答弁を願いたいと思います。
  18. 川島正次郎

    ○川島国務大臣 柔道の大家である田原さんからの適切な御意見でありますが、一応現況だけを事務総長から御報告申し上げ、それをお聞き願った上で、また政府の意見を申し上げます。
  19. 与謝野秀

    ○与謝野参考人 先般、柔道の会場に一万五千人の観客が収容できると申し上げたのは、私でございます。今日お手元に配ってあります資料のうち、一つは何か古い書類がございまして、収容人員四千という数のがお手元に参っているかと思うのでありまして、実際上、四千と申しますのは、これは総合体育館の別館で、バスケットボールをいたす場合に四千なのであります。屋内総合競技場では一万五千人が収容できるのでありますが、これは水泳の場合でございまして、柔道の場合は、一万七千の観客を収容できる、こういう予定で準備いたしております。また、先般田原委員から、水泳場を急遽柔道場に変更することの技術的な困難さということでお話がありました。確かに困難さはあるのでありますが、今日のところ、改造に十七時間を要すれば足りるということになっておるのでありまして、この点、四千という数字がお手元に参っておりましたら、それは別館の収容人員を間違えたものである、こう御了解願いたいと思います。また、武道会館その他根本的の問題に関しては大臣からお答えがあります。
  20. 長谷川峻

    ○長谷川(峻)委員 いま田原君からお尋ね申し上げました柔道の問題では、文教予算で一千万調査費をとって武道会館をつくるということで、最近聞いておりますと、赤坂離宮の中にある敷地を、三千九百九十九坪というふうに、非常に数字がよく合う坪数だけ提供されて、現地視察に赤城君が議運の委員長と一緒に行くという話を聞いておるのです。  そこで問題になりますのは、いま与謝野君が説明された、十七時間でプールの水を一ぺん引いて畳をその上に全部敷いて、そして田原君が言うた電光ニュース、すなわち水泳の場合には、だれだれが一等、二等というような電光ニュースが出るのを、背負い投げ、はね腰あるいは寝わざというふうに変えることは、技術的に三十数時間かかるといわれているのです。あなたの方はいま十七時間、せんだってまでは二十四時間、そういうふうに事務的に変わってくるのですよ。三十六時間、二十四時間では、柔道場を設営するのに間に合わない、それが一つ。一方において、敷地がその通り決定されつつあり、しかも一日本古来の道場である武道館をつくろうという話があって、いまからやれば間に合う、金は武道館のほうで何とかするという話がありますから、これを御推進願って、柔道場として独立をし、さらにまた、いまの水泳場をそれに切りかえることによって、困難と、ある場合にはできないかもわからぬという不安をなくすることが、将来ともによかろうじゃないか、こういうことなんで、事務的には、時間の問題や技術上の問題等々にありまして、われわれでもわからぬし、だれでもわからぬです。これは事務総長でもわからぬのです。そういうことですから、これはやはり一本ぴしゃっときめていただいて、間に合うものならそれをやらせようじゃないか、敷地まで提供するなら、それをやることがいいのじゃないか、しかも、ことし調査費を一千万とられておって、将来つくることは国会の決議にもなっておるから、そういう面において前向きの姿勢でこの際推進してやろうという大臣の御決意を田原君も聞きたいのではないかと思うのです。
  21. 田原春次

    ○田原委員 答弁の前にちょっとつけ加えておきます。国会の決議の内容なんですが、これは衆議院においては全会一致になっております。全会一致にするためには、私の社会党の方でも一会期延ばしたのです。武道館をつくることは賛成だけれども、国会で決議までせぬでもいいじゃないかというような意見もあった。それをいろいろな都合で話をいたしまして延ばした。共産党の方は、古い詩道館初段の志賀義雄君がまっ先に賛成した。全員賛成したのでありますが、共産党の党是として、自民党と、一緒にいろいろな決議案に賛成するわけにいかぬという。種々検討の結果、彼らは自発的に議場から離れて廊下でたばこを吸うておって、議場内は満場一致になっておるわけです。これはよほどの共産党諸君の譲歩であります。そういうような苦心もあって、前の国会で満場一致になっておるわけです。講道館九段である国会柔道議員連盟会長の正力松太郎氏が特に決議案の趣旨を説明され、それから社会党の議員である松前六段が賛成演説をし、その他みな賛成したわけです。こういうわけでございますから、政治的な背景は十分そろっております。問題は川島さんの御決意によると思います。閣内における発言力もさだめし強いことと思いますので、川島さんが、これはどうしてもやらなければいかぬぞと言えば、私は通るのじゃないかと思いますので、あなたの決意の御答弁の前に国会決議案の内容を申し上げて、御答弁を得たいと思います。
  22. 川島正次郎

    ○川島国務大臣 オリンピックまでに間に合わせるように武道館をつくることにつきまして、私は実はまだ考えていなかったのですが、いまいろいろ皆さんのお考えがわかりましたから、ひとつ政府部内で検討いたしまして、できるなら推進してまいりたいと思いますが、いまちょっと政府に聞きますと、実は敷地もまだはっきりきまってないそうです。その他いろいろきまらぬ点があるのですけれども、それらを解決いたしまして、できるなら間に合う方向に進めたいと思っています。
  23. 田中榮一

    ○田中(榮)委員 川島大臣が御出席の問にちょっとお願い申し上げたいと思うのでありますが、実はただいま梶本観光局長から大体外人の宿泊に対する体制の説明がございまして、終局においては一万二千三百人ほどの収容施設がまだ十分でない、これについては、旅館を改造したり、あるいはそのほか民泊等も考え、いろいろ対策を練っておるという御説明で、よくわかったのでございますが、特に、ホテルを当てにいたしますだけではとうてい間に合わぬ、したがって、現在東京都内にあるところの政府登録の旅館はもちろんのこと、これに該当するところの旅館も相当あるので、これを早急に設備を改善して、その面でもひとつ収容さしたらどうかということを、もう三年ほど前から私は商工会議所においてもこの説を主張しておったのでございます。幸いにそれがいれられまして、ただいまそういう方向にいろいろ施策が講ぜられておりますことは、まことにけっこうなことであると考えております。  そこで、この日本の旅館に外人を宿泊させるということは、単に宿泊をさせるというのでなくして、要するに、せっかく日本に来たのでありますから、日本のムードというものを十分にひとつ外人に受けてもらいたい、それからまた、この日本の旅館を、ただいま外国の観光客の間ではすでにホテルと言わないで、日本の旅館ということばが流行しておるほど、さように日本の旅館というものがいま普及されておるそうでございます。そこで、東京都の現在あります外国人を泊め得ると思われるものはわずかに十九軒でございまして、その他の二千をこえる旅館というものは、まだそうした設備も十分でございません。したがって、これらの中から特に、これならば改造し、増築したならば必ず外人が宿泊できるであろうというものを厳格にピックアップいたしましたのが百六十四軒でございます。これをさらにどのように改造できるかと申しますと、まず三千十七室だけは改造のできることが大体目安がついたのでございます。そこで、これに要する金額が五十一億五千六百三十万、相当大きな額に上っておりまして、本件につきましてはすでに三十八年度におきましては大体借り入れの目安がつきまして、中小企業金融公庫から十億円、商工中金から六億円、別ワクとしまして五億円、計二十一億円の手当てはできたのでございます。しかるところ、三十九年度の開発銀行から十億円、それから中小企業金融公庫から十億円、商工中金から十億円、計三十億、合計五十億でございますが、まだ三十九年度分の三十億円のめどが――中小企業金融公庫と商工中金は大体よかろうというめどがついているそうでございますが、開発銀行におきましてはまだそのめどがついてないそうでございまして、ぜひともひとつこの観光産業を育成するという見地から、開発銀行から十億円の金融措置を講じていただきたいということでございます。これにつきましては、先般東京都のわれわれ国会議員一同が会しまして、何とかひとつ政府にもお願いしようじゃないかということで、陳情書も出しておるような状況でございまして、特にオリンピック担当の川島大臣におかれましても、こうした外人宿泊施設の充実のために、ぜひともこの五十一億数千万円の金は必要なんでございますから、何とかひとつ政府として開発銀行その他関係方面にも御助言を願いまして、これが実現できるように御協力のほどをひとえにお願い申し上げたいと考えております。
  24. 島村一郎

    ○島村委員長 以上をもちまして、川島国務大臣に対する質疑は終わることといたします。     ―――――――――――――
  25. 島村一郎

    ○島村委員長 先ほどに引き続き補足説明を聴取いたします。競技建設工事について、文部省体育局長
  26. 前田充明

    ○前田(充)政府委員 競技施設のうちで、文部省が担当しております分につきまして御説明申し上げます。国立競技場でございますが、これは御承知のとおり、開会式、閉会式、陸上競技、蹴球、馬術をやりますが、特に開会式をやる競技場でございますが、現在ごらんいただいておりますことと存じますが、大体八〇%程度できまして、来年度の工事といたしましては、守衛所とか、あるいはコンクリート道路と申しますか広場舗装とか、あるいは既設建物を塗装するとか、あるいはスタンドのベンチを補修するとかいうようなことで、三十九年度に仕上げをいたすつもりでおります。したがって、これはもう大体できておりますので、問題はないかと思います。収容人員は大体七万五千といっておりますが、もう少しあるいは千、二千程度減るかもしれません。  それから戸田漕艇場でございますが、戸田漕艇場はボートをやるわけでございますが、これは現在しゅんせつ工事をやっておりまして、おおむね終わっております。それから三十八年度には艇庫と本部の建物、いわゆる陸上施設をいたす予定でございます。これも現在もう取りかかりつつございます。  それから屋内総合競技場でございますが、先ほどちょっと御質問がございましたが、水泳の方が一万五千の収容で本館と称し、それからバスケットボールの方が四千人の収容ということで別館とここに書いてございます。これはあるいはごらんをいただいております方が多いと思うのでございますが、現在主として土木工事をやっておりまして、進捗状況といたしましては大体予定どおりでございます。これの完成は三十九年の八月にでき上がるという予定を立てて、現在進行中でございます。  それから秩父宮ラグビー場でございますが、これは蹴球をやりますが、これにつきましては、三十八年度におきましては、建物の屋根をつくることと、それから夜間照明をつくることをやっておりまして、三十八年度の末ごろから三十九年度へかけまして、芝生の整備をやりたいと思っております。  それから次に朝霞の射撃場でございますが、これは防衛庁にお願いをいたしております工事でございまして、現在進捗中で、三十九年度においては道路駐車場、給排水工事等、いわゆる外回りの工事を行なうことになっております。  次に、大会選手練習場でございますが、これは、大会のときに外国から来ました選手が練習をいたしますのに、国立競技場を使いますと本競技のときにいろいろ差しつかえてくるのでございまして、別に練習場をつくるということでやっております。現在、東京大学教育大学について陸上競技水泳練習場を――これはまだ工事に取りかかっておりませんが、設計をいたしておりまして、これは主として投てき競技の練習場でございますが、三十八年度末までに完成をいたしたい、かような考え方で進んでおりまして、全般的に申しまして現在の進捗状況は予定どおり進んでおりますので、最後の三十九年八月ころには大体完成するという目安が立っておるような状況でございます。  なお、ほかの競技場につきましては主として東京都でおやりいただいておるわけでございますが、東京都から御説明をいただくことにいたしまして、国といたしましては以上御説明申し上げます。
  27. 島村一郎

    ○島村委員長 次に、東京都オリンピック準備局長にお願いいたします。
  28. 関晴香

    ○関参考人 それでは、東京都で担当いたしております競技場の進行状況を申し上げます。  東京都といたしましては、先ほどお話のございました明治公園の国立競技場の周辺、いわゆる都の体育館との間の整備並びにサブトラックの改修、あるいはサブトラックと国立競技場との間の連絡橋梁その他駐車場公園整備というような大事業を行なっておるわけでございますが、このほうからまず申し上げますと、橋梁等はでき上がっておりますが、用地買収のほうでまだ五件ほど未解決の分がございます。これを少なくとも来月中には片づけまして乗り出さないと、一応スムーズな完成が危ぶまれておりますので、いまそのほうに努力をしておるわけでございます。  さらに、駒沢の運動公園でございますが、ここは、オリンピックの際におきましては、サッカー、レスリング、ホッケー、バレーの試合場が主体となっております。総計四十六億円、十二万坪の大工事でございますが、ただいまのところ主体工事は五〇%でき上がっておりまして、来年の三月には九〇%でき上がります。残余の若干の手入れが三十九年度に残るというような状況でございまして、当初の目標よりはややおくれてまいっておりますが、全般といたしましては、十分三十八年度中に大部分が完成するというような見通しがついております。ただ、工事の関係で三十九年度に回しますものが、都立屋内水泳場や都の体育館の内部の改装の問題あるいは駐車場の関係で若干ございますが、総体的には、当初の目標よりはずれておりますが、十分間に合うという状況でございます。  はなはだ簡単でございますが……。
  29. 島村一郎

    ○島村委員長 次に、組織委員会事務総長からお願いいたします。
  30. 与謝野秀

    ○与謝野参考人 ただいま文部省、東京都側から施設の準備状況についてお話がありました。われわれ競技の準備をいたす立場にあります者としては、現存の進捗状況を大体満足なものと考えているのであります。これを裏から申しますと、つまり競技場で未決定のものは大体もうなくなったかということになるのでありますが、二十種目のうちの十八種目の競技場はすでに決定済みでありまして、ボクシング競技場、またバレーボールの第二会場が最終の段階でまだ未決定になっております。これは一つは借料の問題で目下折衝中であり、バレーボールのほうは、二つの候補地のうちのどちらを選ぶかという問題でございまして、特に競技に支障を来たすような大問題ではないのであります。  なお、組織委員会としては、恒久的の施設は文部省、東京都にお願いしているわけでありますが、仮設の建造物をつくることを分担いたしておりまして、その中に、八王子の自転車競技場その他今後着工してまいらなくてはならないものがあるのであります。  大体において予定どおりの進捗状況でございますので、ここに御報告申し上げます。なお、詳細につきましては、御質問がありましたらまたお答えいたします。
  31. 島村一郎

    ○島村委員長 次に、関連道路建設工事について建設省都市局長及び東京都道路建設本部長に伺いたいのでありますが、まず建設省都市局長からお願いいたします。
  32. 谷藤正三

    ○谷藤政府委員 関連道路、街路の関係につきまして御説明いたします。  道路整備の関係でございますが、直轄事業及び補助事業につきまして、先ほど総務長官からお話がありましたとおり、三十八年の五月一日付の進捗率は六五%、三十八年度の末におきましては九五%まで可能であるというふうに考えております。  それから街路整備でございますが、区部につきましては、五月一日付の状態で六八%の進捗を示しておりますが、年度末までには九九%、ほとんど大部分ができるが、雑工事が残るという程度でございます。その他、郡部の補助事業につきましては現在一二%、これは年度末までには七六%の見込みを持っております。  それから首都高速道路の整備でございますが、五月一日付の状態で四八形の完成を見ておりますが、年度末までには八三%の進捗ができるつもりでおります。  それから都の単独事業につきましては、本部長が来ておりますので、こまかいことは説明されると思いますが、現在大体三五%、年度末には七八%の見込みであります。  この概要につきまして、三十八年度末の進捗率の内容は、いままで申し上げましたような関係で大体八五%ないし一〇〇%に近い数字になっておりますが、これは用地補償物件のほうがほとんど大部分片づいておりますので、あと工事の段階に今年度は入っておりますが、工事の進み方からいいますと、この状態で年度末にはむしろ進み過ぎてしまって、予算的には不足するのではないかというふうに考えております。ただ、三十八年度の整備の予算の状態が、オリンピックまでに完成するという状態で組んでございましたので、仕事の量からいきますと、むしろもっと早くできる体制であるというふうに私たちは考えております。  以上でございます。
  33. 島村一郎

    ○島村委員長 東京都道路建設本部長にお願いいたします。
  34. 竹ヶ原輔之夫

    ○竹ヶ原参考人 ただいま都市局長から概略お話がございましたが、私から若干補足させていただきます。  まずもって東京都の担当いたしております道路関係は、いろいろ御心配をかけたのでございますが、その後非常に好転いたしまして、いま都市局長から話がありましたが、それをもう少し物件と工事に分けてみますと、大ざっぱに申しまして、五千三百棟移転するのが、あと六%残った三百二十棟くらいでございます。これも三軒茶屋の一部、それから大田区の南千束、目黒区の宮ヶ丘、杉並区の一部というような、ほんとのポイントに見える個所としてあげられるようになったわけでございます。これにしたがいまして用地のほうも九二%程度でございまして、あともう幾ばくもないのでございます。こういうような状況でございますので、工事のほうは、現在竣工しておるところ並びに工事中のところを入れますと、五十四キロにわたる路線のうち六〇%程度になっております。なお、残りの四〇%は六月一ぱいに全部発注いたしまして、残りの分も間もなく全線着工の段取りと相なるわけでございます。  それから先ほどありました都の単独事業でございますが、これも規模としてはあまり大きくないのでございまして、補助二十四号という国立競技場のそばの工事も、二口、三口発注いたしました。それから先ほど総務長官からお話がありました補助五十三号と補助百五十五号というのは、ワシントン・ハイツの周辺でございまして、ただいま設計もきておりまして、工事としては何らめんどうなところがないのでありまして、十分間に合う予定でおります。それから駒沢のほうのそばの道路も、一部は七〇%程度できておりますし、これは百五十四号でございますが、それから一部舗装だけやる駒沢競技場の東側、南北に通っておる道路もありますが、これは舗装だけでございますので、来年度になって着工いたすわけでございます。かようにいたしまして、都単独の費用でやっております分も完全に遂行できる見通しができましたし、現在も逐次進んでおります。  それから郡部へいきまして、ロードレースの道路があるのでございますが、これも現在の進捗率は約二六%程度でございますが、規模として大したものでございませんで、本年度じゅうには七四%程度まで仕上げる予定になっております。  いろいろ御心配いただきました道路もようやく峠を越しまして、あと工事をやりまして、来年の八月までに全部仕上げるということに相なりましたので、お礼を兼ねまして御報告いたします。
  35. 島村一郎

    ○島村委員長 次に、駐車場問題について村井組織委員会事務次長からお願いいたします。
  36. 村井順

    ○村井参考人 駐車場問題につきまして御説明いたします。駐車場対策につきましては、関係方面の御協力を得まして、組織委員会が中心となって検討してまいりました。そういう意味で、全体的に私から御説明いたしたいと思います。  駐車場問題と申しましても、問題は二つございます。一つは、駐車場をつくる、整備するという問題、これが一つでございます。それからもう一つは、駐車場のできたものをどう運営するかという運営の問題でございます。この駐車場をつくる問題につきまして、さらにこれが二つに分かれまして、恒久的なその競技場に付属した設備をつくる場合は、競技場の持ち主、たとえば政府なり都なり、そういう持ち主にやっていただくことになるわけでございます。それから仮設の駐車場をつくる場合には、当然にこれは他の競技場をつくる場合と同じようにOOC、すなわち組織委員会が担当することになっているわけでございます。  それから運営のほうにつきましては、各方面の御協力を必要といたしまするが、やはり大会の運営方針全体の中で考えなければならぬ問題が多いと思います。たとえば大会関係者はどのくらい、選手はどのくらい、あるいは招待者はどのくらい、また競技の運営法はどうするか、こういうことを考えながら駐車場の運営方針も考えなければならぬと思いますので、一応OOCが各方面の御指導協力を得ましてやっておるわけでございます。  さて、第一の駐車場施設の確保、整備でございまするが、本来、理想から申しますならば、各競技場に付属した駐車場で集まってくる車を十分収容できるのが理想でございます。ところが東京の現状は決してさようになっておりません。たとえばメーンスタジアム一つ取り上げましても、あの大きな国立競技場に、駐車場はわずか五十台くらいの仮設駐車場しかございません。そういうようなことで、この恒久駐車場の整備という問題につきましては、いろいろとお願いしてまいりましたが、東京の現状から申しますと、それは非常にむずかしいということになっております。  そういうような段階に入りましたので、われわれといたしましては、第二の策といたしまして、競技場から約二、三十分で徒歩で行けるくらいの区域の中のあき地なり広場なり校庭なり公園なり、ありとあらゆる車を駐車できるような広場をかき集めまして、これを臨時駐車場といたしたわけでございます。たとえば、図面でごらんいただきますと、国立競技場から約二、三十分で歩けるところ全部について、ただいま申しましたようなものをさがしたわけでございます。そのあき地の一つ一つにつきましてわれわれの方でこういうように一台ずつ自動車を並べてみまして、これがそれぞれ何台になるか調べました。そうしてここにありますように、百九十四台、これは六百八十五台、二百三十五台というような、臨時駐車場の計画を立てたわけでございます。一応現在われわれの駐車場対策は、恒久駐車場より臨時駐車場、いわゆる仮設駐車場を前提としていろいろな方針が進められることになったわけでございます。もちろん、この臨時駐車場にわいて全部が収容できれば、これもまためでたく解決するわけでございますが、競技場によりまして、あるいは開会式とか、その他人気のある競技におきましては、十分単が収容できないということもございます。そこでわれわれといたしまして、われわれが集めました臨時駐車場の収容力はどれだけあるかということと、それから大体その競技にはどのくらいの車が集まってくるかということの見込みを立てたわけでございます。それがお手元に差し上げてあります表にございます。この表にございますように、各競技場ごとに駐車可能台数を右から二番目の段に一応載せたわけでございます。これではもちろん全部の観客の車を収容できることは無理だと思います。まず順位を立てまして、優先順位として大会関係者の駐車見込み台数、これがその左側にある小計という欄に一応数字が出ておりますが、これだけは絶対に確保しなければならぬ駐車場の収容力でございます。この一つの例をとりますと、開閉会式に二千百四十七台という数字が一応出ておりますが、ローマ大会では千二百台で、相当こちらは余裕がある数字がとってありますが、それに対して三千八百八十六台駐車可能、要するに臨時駐車場の収容力でございます。そうすると、一番右の欄にありますように、あと千七百三十九台分という残りが出たわけでございまして、この残りをいかに使うかというところに問題がございまして、われわれといたしますれば、できるだけバス駐車場バスターミナル、こういうものに第二の順位としてこれを考えております。そうして一般の観客は残った分についてお入れする、場合によっては制限せざるを得ない、一応こういうような考え方で進んでおります。  もう一つつけ加えますと、それでは、いつもの運動会なり競技会あるいは好球なんかのときはどのくらいの車が集まるか、一万人でどのくらい駐車するかという数字でございますが、外人につきまして見ますと、十人外人が来ると一台くらいの車が来ます。それから日本人の場合には、二十人で一台の割合でございます。さらに、その集まった車の中で、そのまま帰ってしまうものと、駐車するものとございます。駐車するのは、さらに五台のうち一台が残るだろう、こういうことになります。大体日本人が二十人に一台、外人が十人に一台、一応、間をとって十五人に一台として、そのさらに五台の中で一台が残るとなりますと、七十五人に一台ぐらいずつ自動車が残るのではないかということになります。しかし、これは普通の競技会なんかの例でございまして、われわれとしてはもう少しその率を上げなきゃならぬ。大体、七十五人に一台じゃなく、五十人に一台くらいと勘定しますと、五万人に約一千台くらいという数字になります。そのとおりいきまするとこれで一応間に合うのではありますが、この図面でごらんのように、非常に離れたところもございますので、そのくらいならば、ここら辺に来てとまって、あと近くから歩いて集まるという人もございます。一応数字としてはこういうような数字で対策を立てております。  結論から申し上げますと、駐車場問題は、これだけ観客が来て、これだけの車が来るから、それだけの駐車場を全部用意しなければならぬという考え方ではなくて、逆に、現在ありとあらゆる方法を講じましてもこれだけしか駐車場の収容力はないのだ、この駐車場に応じた運営方針を立てる以外にない、こういう考え方で駐車場問題を考えておるわけであります。そして結局最後のそのしわ寄せというものはどこにくるかというと、一般観客輸送の問題にまいるわけであります。われわれといたしましては、一般観客の方はできるだけ電車なり、バスなりでおいで願いたい。いままでの明治神宮の競技場の例をとりますと、観客の大体八〇%は中央線を利用して集まっております。この中央線の利用ということは非常に重要になってまいります。幸い開会式も閉会式も土曜日の午後でございますので、できるだけ、普通の編成じゃなくて、ラッシュ・アワーのときのような編成に増発なり増車の計画をお進め願いたい。それからさらにバスの問題につきましても、特設バスというもの、新しいバス路線というものもつくってもらいたい。たとえば品川とか目黒とか、池袋とか上野、そういう五つの方面からいわゆる会場向けの特設バスを出してもらい、郊外から来た人はそこでこの特設バスに乗って会場に集まってもらう、こういう計画を立てております。ただ、この点につきましては、アジア大会のときにもこのやり方をとりましたところ、利用者が非常に少なくてがらがらだったので、これにつきましてはわれわれは相当PRをしなければならぬ、かように考えております。それから先ほどから問題になっております外人の観客に対しましては、ホテルを循環バスで回るというこことも考えたい。それからさらに船中泊の問題も出ておったようでございますが、船中泊に対しましても、東京湾に二千人といえば、一台が四十人ないし五十人と見まして、五十台あるいは百台、こういうような特別なバスを用意して会場に運ぶということも考えております。そういうような方法で、オーナー・ドライバーのようなかっこうで一人一人が一台の車に乗ってたくさん参集しないように、できるだけ電車バスで集まってもらうようなPRしいうものについて今後努力していきたい、かように考え、そういうことを前提にいたしまして駐車場対策を進めております。  以上でございます。
  37. 島村一郎

    ○島村委員長 以上をもちまして補足説明は終わりました。     ―――――――――――――
  38. 島村一郎

    ○島村委員長 質疑の通告がありますから、これを許します。羽田武嗣郎君。
  39. 羽田武嗣郎

    ○羽田委員 オリンピックもいよいよ来年に迫りましたが、選手強化の問題で体育局長にお尋ねをいたします。  長野県の菅平にグラウンドあるいは体育館をつくるということで、ことしの夏と来年の夏、二回にわたって選手強化をして日の丸の旗をうんと上げたい、こういうことでございますが、体育館並びにグラウンドの進捗の状況をお尋ねいたします。
  40. 前田充明

    ○前田(充)政府委員 菅平の体育館、運動場の問題でございますが、予算といたしましては、体育館は文部省の予算に計上され、運動場は選手強化の予算に計上されて、両方で連絡してやるということで予算が通過いたしました。以後直ちに工事に着手するような手はずでおったわけでありますが、ことしはちょうど雪が深かったためにちょっとおくれておりますけれでも、ただいま体育館については設計をいたしております。それから運動場につきましては、現在設計もいたしながら現地視察もしておる状況でございますが、ちょうど四月に非常にぬかるみになった関係で実地調査が幾分おくれたのでございますけれども、いずれにいたしましても、お話のようにことしと来年の選手強化でございます。かような意味におきまして、少なくとも夏の合宿に間に合わせるということは重要なことになってまいりますが、そのうちでも特に運動場のほうを先にやるべきであるというような考え方を持っておるのであります。ただ、現在運動場のほうの土を運ぶ方法等具体的な問題がございまして、羽田先生も十分御承知のことでございますが、傾斜が非常にひどいところへつくらざるを得ない。四百メートルのトラックをつくりますが、場所柄どうも少しひどいところにつくらざるを得ないというので、土を運ぶ量がたいへんふえておるという事情がございます。しかし、何としてもことしの夏の合宿には運動場をまず仕上げるということで現在進んでおります。それから体育館につきましては、これももちろん夏に間に合わせたいと思うのでございますが、幾分おくれざるを得ないというような状況でございます。しかし、一日も早くやりまして、できるだけ早く使うような手はずで目下準備を進めておる現状でございます。
  41. 羽田武嗣郎

    ○羽田委員 運動場を先にやると言いますが、傾斜面で大体どのくらいの量の土があるのですか。
  42. 前田充明

    ○前田(充)政府委員 土の最もはっきり申し上げる段階にはまだちょっと早いのでございますが、おおむね四万立米といっておるのでございます。それで、これはできるだけ自衛隊の御援助をいただきたいということでただいま話しております。自衛隊のほうも相当に方々から頼まれてなかなか困っておるのだというお話でございますが、事がオリンピックでございますし、なお選手強化で速急にやらなければならないという至正命令があるわけでございますので、その点特に自衛隊のほうにも実はお願いしつつある現状でございます。
  43. 羽田武嗣郎

    ○羽田委員 とにかく夏の選手強化の場所として、ことしと来年二ヵ年しか実はオリンピックのためには使えないわけですね。だから、トラックにいたしましても、あるいは体育館にいたしましても、少なくとも七月の半ばには完成をいたして、そうしてこの八月、九月半ばぐらいまでみっちりと選手強化をいたして、そうしてまた来年の夏において選手を強化する、こういう目的で菅平の文部省の体育研究所の三万坪の土地を利用してそういう施設をつくる、こういうわけでございますので、私は考えてみるに、役人の仕事として非常にのろのろしているのじゃないか。なるほど、ことしは雪が深かったのでございますが、支部省の体育研究所がすでにあるのでございますから、その傾斜のぐあいとか、そういうことは大体すでにわかっておることであろうと思うのでございますので、少なくとも去年の暮れに予算案ができたというときには、すでに土量の問題についても一応の見当をつけ――それは実地に視察、調査をいたすというようなことは雪解けを待たなければなりませんけれども、少なくとも運動場をやるというような問題について、ことにこの運動場をつくるのに自衛隊を使おう、こういうことに着眼をせられておるとしたならば、去年の暮れにできたのですから、ことしの一月、二月ごろから自衛隊と相談をして、そうして自衛隊の動員体制の中に組み入れてもらうというような配慮が当然あるべきであって、いまごろまだ自衛隊についてどういうふうになるか見当がつかないというようなことでは、これは選手強化のために国家の予算が計上されたという点にかんがみて、非常に遺憾じゃないか。ことに体育館のごときは、三百坪という体育館の面積もきまっておるのでございますから、一月、二月、三月には体育館は文部省の施設局でもうどんどんと設計をして、そうして四月雪解けを待って所要の地ならし等をして、そうしてもうすでに四月半ばから着工して、七月半ばごろにはこれが使えるという態勢になければ、合宿訓練をして、そうして日の丸の旗を上げようというためにつくった選手強化の予算として、これはまことに役人の仕事として非常にのろのろした、間違ったことじゃないか――非常に間違ったというか、何というか、のろ過ぎる仕事じゃないか、こういうふうに考えるのでございまして、この点は私は何としても――体育館の設計もまだできていないというような話も承っております。建設省なんかのほうの仕事は、もう予算の配分なんかも大体三月末日にはきめて、四月にはさっそく予算の実施に移る、こういうように建設省なんかはされておるのでございます。こういう点については、選手強化のための、しかも夏の訓練の場所として、本年と来年の二カ年しかないのでありまして、あとは、これは文部省の施設でございますから、全国の学校の体育の教官やあるいはまたスキーの指導者の養成に使う。これはこれから永久に使えるのですから、それはいいのですが、問題は、この予算が取れたということは、ことし、来年の選手強化のために使うということでこの予算が計上されたということに着眼をいたしまして、やはり早目に設計もいたし、また自衛隊等の交渉なんかも早くしておくべきではなかったかということを私は非常に残念に思うのでございます。  あまり文句を言っても、いまになってはもうしようがありませんけれども、とにかくすみやかに体育館の設計もいたし、また運動場の傾斜面の地ならしの面もすみやかにいたすように、特に御注意を喚起して私の質問を終わる次第でございますが、とにかく、ことしと来年と二ヵ年しかないときでございますし、しかも夏の千三百メートルの高原の練習場、こういう次第でございますので、特にこの点は遺憾の意を表します。しかし、遺憾の意を表しておってもどうにもなりませんから、これからうんとスピードアップをしてそしてすみやかにこの施設が完成をいたして、本年並びに来年の選手強化に役に立つように、ひとつ所期の目的を達するように御配慮をいただきたいということを切にお願いをいたす次第であります。
  44. 前田充明

    ○前田(充)政府委員 役人仕事で非常にのろいということでおしかりを受けましたが、私どもは、実はかねがね先生の御注意もあり、御連絡と申しますか、御協力も受けておった問題でございますので、私どもとしては一日も早くできるように努力をいたしたいと思います。ことしの夏の合宿に間に合わないということは、もちろん私どもは考えておらないのでございますが、少し時期がおくれはしないかという心配を正直に申し上げたような次第でございます。今後は一日も早く完成いたしますことにできるだけ努力をいたしたいと思います。
  45. 羽田武嗣郎

    ○羽田委員 どうぞお願いいたします。
  46. 島村一郎

    ○島村委員長 別に御発言もないようでありますから、本日はこの程度にとどめ、これにて散会いたします。       午後三時七分散会