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1955-07-05 第22回国会 衆議院 法務委員会 30号 公式Web版

  1. 昭和三十年七月五日(火曜日)     午前十一時四十五分開議  出席委員    委員長 世耕 弘一君    理事 馬場 元治君 理事 古屋 貞雄君    理事 田中幾三郎君       椎名  隆君    高木 松吉君       高橋 禎一君    長井  源君       林   博君    松永  東君       小澤佐重喜君    船田  中君       猪俣 浩三君    神近 市子君       佐竹 晴記君    志賀 義雄君  出席政府委員         検     事         (刑事局長)  井本 臺吉君  委員外の出席者         総理府事務官         (自治庁選挙部         管理課長)   櫻澤東兵衛君         専  門  員 村  教三君         専  門  員 小木 貞一君     ――――――――――――― 七月四日  委員吉田賢一君辞任につき、その補欠として鈴  木義男君が議長の指名で委員に選任された。 同日  委員鈴木義男君辞任につき、その補欠として中  村高一君が議長の指名で委員に選任された。     ――――――――――――― 七月一日  憲兵隊押収物件返還に関する請願(大村清一君  紹介)(第三一六四号) 同月四日  売春等処罰法制定促進に関する請願(床次徳二  君紹介)(第三二二二号) の審査を本委員会に付託された。     ――――――――――――― 本日の会議に付した案件  参考人招致に関する件  弁護士法及び執行吏に関する件  法務行政に関する件     ―――――――――――――
  2. 世耕弘一

    ○世耕委員長 これより会議を開きます。本日はまず弁護士法及び執行吏に関する件について調査を進めます。本件調査に当り必要な参考人の決定については委員長に御一任を願いたいと存じますが御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  3. 世耕弘一

    ○世耕委員長 異議なければさよう決定いたします。それでは発言の通告があります。これを許します。古屋貞雄君。
  4. 古屋貞雄

    ○古屋委員 弁護士法の一部を改正する法律案の構想がございますので、発表申し上げて皆さんの御研究をいただき、すみやかに本国会で改正の行われるように御配慮を願いたいと思うのであります。  その第一は、現在の弁護士法の中で第七条の一項及び二項でありますが、これによりますと、外国の方が日本に来て弁護士事務が行われるという規定になっております。従いまして日本の法律で定められた試験を受けなくとも、一定の資格がございますと日本で弁護士ができることになっておる。従いまして日本の法律の解釈、日本人の 人権の尊重並びに財産保護についても、外国の方がこれが担当ができる規定になっておりますけれども、外国のアメリカの例、あるいは英国の例などによりますと、その国の国民の人権の保護であり、財産保護であり、その国の法律の解釈というものは特殊な関係がございますので、原則として外国の方には、単なるその外国において弁護士ができる資格があるということだけでは弁護士事務を行うことを禁止せられておりますので、かようなことも勘案いたしますと、やはりわが国は独立国家でございますから、原則といたしましては日本における弁護士事務を行える資格を日本の規定によって持てる方でなければ、弁護事務をすることができないという原則に戻したいということであります。従いまして弁護士法第七条一項及び二項を削除したい、かような構想でございます。ただしそこで現在外国の方で日本の最高裁判所の承認を受けて弁護事務を取り扱っておりまする方に対しましては、これは継続して弁護事務が行われるという経過規定を別に定めまして、これによって現在既得権を侵害することなく弁護士法の改正を行なって参りたい、かように考えておる次第でございまして、一応構想を発表申し上げまして皆さんの御研究並びに御賛同を賜わりたいと考えた次第でございます。  なおただいまのような重大な関係を持っておりますので、果して国内における弁護士諸君が、いかなる考えと構想をお持ちになっておるかということも、この法律改正につきましては重大な関係がございますので、日本弁護士会からその方面に対する担当者をお呼び願いまして、当委員会におきまして意見を徴した上で最後の皆さんの腹をきめていただきたい、かようにも存じますので、しかるべくお取り計らいを願いたいと思います。
  5. 世耕弘一

    ○世耕委員長 古屋君にお答えいたします。御趣旨は了承いたしました。
  6. 世耕弘一

    ○世耕委員長 次に、日程を追加いたしまして、法務行政に関して調査を進めます。発言の通告がありますので、法務行政に関して通告順によりまして発言を許します。佐竹晴記君。
  7. 佐竹晴記

    ○佐竹(晴)委員 選挙管理委員会並びに法務省の刑事局長にお尋ねをいたしたいと存じます。  去る本年四月に行われた市会議員の選挙に際し、全国各地にいろいろな不正投票の行われた事例があげられております。そのうち私が特に伺いたいのは、徳島市会議員及び同市長選挙に際して、市の選挙管理委員会の職員が、すでに投票を了した用紙を抜き取って別の用紙を数百枚それにすりかえて差し入れた事件が起きて、すでに刑事事件として検挙されておると承わりますが、その内容はどのようなものでございましょうか。さらにその選挙に関係いたしまして、徳島市の選挙管理委員会において刑務所に対して選挙用紙の印刷を依頼いたしました枚数と、市の 選挙管理委員会が受領いたしました選挙用紙の枚数との間には二百数十枚食い違いがありまして、それが不当に行使されておるものではないかと見られておりますが、その調査の結果はどのようなことになっておりましょうか。ここに私がこの点を承わりたいのは、最近の選挙におきましてはずいぶんかような選挙用紙のすりかえなど平気で行われておるのであります。ことに投票を了してこれを開票するまでの間に、幾らでも不正が行われるような事態であります。たとえば投票を了したが、その投票函に封印をしていない、あるいはその投票函に封印はいたしておるけれども、それをその後破棄いたしまして、あたかも封印のなかったもののごとくいたしまして、その中身のすりかえが白昼公然と行われておることが、各地において問題になっております。一体これは、どういうことでそういったことになるのでありましょうか、自治庁におけるところの選挙管理に関する方針といたしましても、いま少しくこれに留意し、十分の監督を行うならば、そのようなことはないと考えるわけであります。ところが徳島市の選挙におきましては、選挙管理委員会の職員自身がそのようなひどいことを平気でやっておるのであります。こういう状態であるといたしますと、民主主義の基盤でありますところの選挙というものは全く撹乱されまして、民主政治の根底を破壊するおそれがあります。従いまして、ここにあげました事例は、単に一つの事例といたしまして軽く見るわけには参りません。このような例は全国にもずいぶんたくさんあることと存じます。従って、徳島におけるこの実例の内容を詳細御報告をいただきたいと同時に、全国におきましても同種同様の事件が頻発いたしておると聞きますので、自治庁においてお調べになりましたこの種の案件の種類、内容、その他詳細を一つ表にして御提出を願いたいものと存じます。  それからこれに関連をいたしまして問題になりましたのは、例の福井県の衆議院の選挙で、これは前の選挙でありますが、齋木重一、この候補の選挙に際しましては、これは訴訟になったのでありますが、調べてみますると、無効投票が驚くなかれ実に四千票出ていた。一体どういうことでそんなことが起るであろう、これは疑問にたえません。さらに当委員会における同僚よりただいま聞くところによりますと、大阪府下におきましても、投票函をその晩のうちに破棄いたしまして、そうして投票用紙をすりかえて、それがために大問題となり、暴動が起きた事例があるようであります。それは何か投票函の中に火ばしが落ち込んだというので、その火ばしを取ると称して封印を破棄して中身をすりかえたようでありますが、一体その火ばしを何で投票函の中に落したであろうか、おそらくそれは、火ばしでもって投票函の中の用紙を抜き取っていたのではないかと思われますが、こういったような事例というものはずいぶんたくさんに行われております。従いまして、こういう関係の事案について関係各省におきましてお調べ済みの点については、詳細 に一つ御報告をいただきたいと存じます。徳島の案件は、すでに刑事事件となり、検察当局においてももう報告を法務省に提出いたしたのではないかと見られまするけれども、まだ到着いたしておらぬかもわかりません。従いまして本日はただここで質問だけ申し上げておきまして、詳細はお調べの上に、次会の人権問題を論議する日程の際にお答えを願えばけっこうであります。本日質問の時間も十分許されませんために、ただここに簡単に質問だけをいたしておきますが、内容は詳細に一つお調べの上に御回答をいただきたいと存じます。本日の理事会におきましては、今月の十二日が次の人権問題取り扱いの日に当っておりますから、それまで一週間ございますので、十分お調べの上に御回答を煩わしたいと存じます。なお書面によってそれを表などに願えますならば、なおけっこうでございます。
  8. 井本臺吉

    ○井本政府委員 法務省刑事局の関係の部分だけを一応御報告申し上げます。  徳島県の選挙に関する不祥事件につきましては、私どもといたしましてもまことにかようなことがあっていいかという感じがするわけでありまして、厳重に取り調べをするよう最高検を通じて現地に指示しておるわけでございます。一応の報告が参っておりますが、関係者は由利武雄外二十一名を取り調べまして、そのおもだったものにつきましては選挙の投票増減罪もしくは窃盗、横領、贓物収受、犯人蔵匿というような罪名で処分して裁判を求めております。詳細の内容につきましてはこの次の機会に取りまとめてお話し 申し上げようと考えております。  それから第二に二百三十数枚不明になった投票用紙があるじゃないかというお尋ねでありますが、この点につきましては徳島の刑務所から選挙管理委員会に渡しました数と、実際に選挙管理委員会で使用いたしました数との間に、約二百二十三枚ほどの不明の投票用紙があるように報告がきておりますが、ただこの不明の投票用紙につきましては、現地で厳重捜査中でございまするが、この数が確定したもので、この二百二十三枚が全部犯罪に関係あるというように強くは見ていないようでございます。もっともかような投票用紙の問題でございますから、厳重に調べはするつもりでございます。かような点につきましても、この次の機会に全部取りまとめて御報告申し上げたいと存じます。     ―――――――――――――
  9. 世耕弘一

    ○世耕委員長 なおお諮りいたしますが、売春等処罰法案について参考人より意見を聞く必要があると思いますので、その参考人の人選等について委員長に御一任を願いたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  10. 世耕弘一

    ○世耕委員長 御異議なければさように決定いたします。  本日はこれにて散会いたします。なお次会は委員室の都合上、明日午後一時より開会いたします。     午後零時五分散会