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1953-07-28 第16回国会 衆議院 水害地緊急対策特別委員会 20号 公式Web版

  1. 昭和二十八年七月二十八日(火曜日)     午前十一時二十一分開議  出席委員    委員長 村上  勇君    理事 生田 宏一君 理事 綱島 正興君    理事 平井 義一君 理事 赤澤 正道君    理事 滝井 義高君 理事 稲富 稜人君       大久保武雄君    熊谷 憲一君       坊  秀男君    松野 頼三君       三池  信君    山本 友一君       岡部 得三君    村瀬 宣親君       吉田  安君    井谷 正吉君       井手 以誠君    田中 稔男君       八木 一男君    池田 禎治君       杉山元治郎君    松前 重義君       中村 英男君  出席政府委員         大蔵政務次官  愛知 揆一君         大蔵事務官         (大臣官房長) 森永貞一郎君         農林事務官         (大臣官房長) 渡部 伍良君  委員外の出席者         大蔵事務官         (主計官)   柏木 雄介君         日本国有鉄道総         裁       長崎惣之助君         日本国有鉄道理         事         (運転局長)  潮江 尚正君     ――――――――――――― 七月二十七日  委員上塚司君及び足鹿覺君辞任につき、その補  欠として松野頼三君及び田中織之進君が議長の  指名で委員に選任された。     ――――――――――――― 本日の会議に付した事件  昭和二十八年台風第二号による被害農家及び被  害漁家に対する資金の融通に関する特別措置法  案に関する件  水害地運輸関係対策に関する件     ―――――――――――――
  2. 村上勇

    ○村上委員長 これより会議を開きます。  台風第二号による西日本風水害地対策に関する件について議事を進めます。本件に関しましては、お手元に配付いたしてありまする通り、西日本風水害地対策小委員会において起草されました昭和二十八年台風第二号による被害農家及び被害漁家に対する資金の融通に関する特別措置法案がとりまとめられております。  なお、法案の印刷物の七ページ六行目に「五十億円」とありますのは、「四十五億円」の誤りでありますから、御訂正を願つておきます。  ただいまより本案について御協議を願うことといたします。まず、西日本風水害地対策小委員長より、案の概要について御説明を願います。稲富稜人君。
  3. 稲富稜人

    ○稲富委員 西日本風水害地対策小委員会における昭和二十八年台風第二号による被害農家及び被害漁家に対する資金の融通に関する特別措置法案の起草の経過並びに本法案の要旨につき、簡単に御報告申し上げます。  本法案は、去る二十一日の小委員会におきまして、ただいま皆様の御手元に配付いたしております通りの案文を、小委員会の成案として全会一致で決定いたしたものであります。  本法案の要旨及び目的を簡単に御説明申し上げますると、第一点は、本法案は昭和二十八年台風第二号により、麦、菜種その他政令で定める農作物を栽培している農業者並びに魚類または貝類を養殖する者その他政令で定める漁業者が、当該農作物の減収並びに魚類もしくは貝類等の水産物の損失が平年における生産量の百分の三十以上である旨の市町村長等の認定を受けた場合におきまして、それに対しまして農業協同組合、漁業協同組合または金融機関が、肥料、薬剤等の購入資金その他農業経営に必要な資金並びに稚貝、稚魚その他漁業経営に必要な資金として、政令の定めるところにより算出される額の範囲内において、償還期限三年以内、利率年六分五厘以内の条件で、昭和二十八年十月三十一日までに経営資金を貸し付けるものといたしております。  第二点は、都道府県が農業協同組合、漁業協同組合その他の金融機関及びそれらの連合会、農林中央金庫に対し貸し付けた営農資金について利子補給を行う場合それに要する経費、あるいは市町村がこれら営農資金につき和子補給を行う場合に都道府県が補助するに要する経費、並びにこれらすベての場合営農資金を貸し付けたことによる損失に対し都道府県が損失を補償する場合に要する経費、あるいは市町村がこれらの補償を行う場合に都道府県が補助するに要する経費につきまして、政府が、都道府県に対し、予算の範囲内において、これら経費の全部または一部を補助するものといたしております。  しこうして、その第三点よ、政府が行うこれら補助にかかる営農資金の総額は四十五億円を限度といたしておるものでありまして、これら補助金の額は、利子補給の場合においては当該利子補給額の二分の一、または当該利子補給の対象となつた貸付金の総額につき年二分五厘、政令で定める場合は年三分の割合で計した額のいずれか低い額の範囲内とし、損失補償の場合においては、当該損失補償額の二分の一に相当する額、または当該損失補償の対象となつた貸付金の総額の百分の二十に相当する額のいずれか低い額の範囲内といたしております。  その他といたしましては、債権の回収、都道府県または市町村に対する納付等の契約に必要な条件及び政府への納付、補助金の打切りまたは返還に関する規定を設けております。  なお、農業共済基金の業務の特例といたしまして、菜種の共済にかかわる保険金の支払いに関し、必要な資金の貸付を行うことができる規定を設けております。  以上が本法案の要旨の概要でありまして、先ほども申し上げましたように、小委員会といたしましては、全会一致をもつて成案を決定した次第であります。本委員会におきましても、すみやかに本案を委員会の成案と御決定の上、委員会提出の法律案としてただちに本会に提出の便宜をとられんことを要望する次第でございます。
  4. 村上勇

    ○村上委員長 なお、印刷物中「台風第二号」とあるのは「台風第二号等」の誤りでありますから御訂正を願つておきます。  本案について御発言はありませんか。
  5. 綱島正興

    ○綱島委員 実は第二号の台風等の水害による稲、麦、菜種等の農作物災害に対する対策といたしまして、予算措置について大蔵当局及び農林当局にお尋ねをいたしたいと存ずるわけであります。この予算措置は総額七億五千万円ということに、小委員会においても、本委員会においても決定をいたしておつたのでございますが、政府においてはそれを御承認になり、それに沿うような予算措置ができましたかどうか、お伺いいたします。
  6. 森永貞一郎

    ○森永政府委員 第二号台風等による農業関係の対策につきましては、過般の当委員会の御決議の趣旨を尊重いたしまして政府部内におきまして検討中でございましたが、本日の閣議におきまして、総額七億五千万円の災害対策予備費からの支出を決定いたしました。その内訳を申し上げますと、災害融資利子補給に必要な経費八千五百二十万円、稲苗対策として必要な経費二千六十万円、麦種子確保のため必要な経費一億四千三百八十万円、菜種共同育苗助成に必要な経費七千四百七十万円、蔬菜果樹特用作物対策として必要な経費三千三百万円、被害地域農作物病虫害防除実施に必要な経費三億五千七百七十万円、その他三千五百万円、合計七億五千万円でございます。なお、融資の利子補給に必要な基本になりました融資元本は四十五億円といたしまして、利率、期間等は凍霜害の場合に準じて算定いたしております。
  7. 綱島正興

    ○綱島委員 実は、この委員会で強く要望されておりました菜種本圃に対する肥料補給一億七千万円余に関する予算が、一部本圃の育苗費のうちに多少は操入れられたようでございますが、その大部分は削除されたと見なければならぬ事情になつておりますので、このことに対しては、諸般の事情からかんがみまして、ある程度措置もいたさにやならぬかと考えますので、大蔵省の予算措置の御趣旨に遠からざる御趣旨の、大体本旨をそこなわないような線で、農林当局や本委員会の委員長及び二号台風の小委員長及び農林漁業の小委員長等で会議いたして、多少の融通をきかせるような措置をして、大体大蔵省の趣旨をそこなつわないような線でこれを行政的に措置して行くようなことを助けて参ることについて、大蔵省及び農林当局においては御同意でございましようか、いかがでございましようか。
  8. 森永貞一郎

    ○森永政府委員 菜種の関係では、共同育苗助成に必要な経費七千四百七十万円を計上いたしておるのでありますが、そのほかに計上いたしております病虫害関係の三億五千七百七十万円の運用にあたりまして、菜種の産地等につきまして病虫の発生のおそれ等がございます場合には、この病虫害関係の費用を実情に応じて実行上善処して参りたいと存じます。
  9. 綱島正興

    ○綱島委員 農林当局はいかがですか。
  10. 渡部伍良

    ○渡部政府委員 ただいま大蔵省からお答えの通りでございます。
  11. 村上勇

    ○村上委員長 他に御発言はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕
  12. 村上勇

    ○村上委員長 それでは本案について御決定を願うことといたします。本案を当委員会の成案と決するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  13. 村上勇

    ○村上委員長 御異議なしと認めます。よつて本案は当委員会の成案と決定いたしました。  引続き本案の提出方法についてお諮りいたします。本案を、当委員会提出の法律案として、委員長より議院に提出するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  14. 村上勇

    ○村上委員長 御異議なしと認めます。よつてそのように決定いたしました。     ―――――――――――――
  15. 村上勇

    ○村上委員長 それでは次に、水害地運輸関係対策に関する件につきまして議事を進めます。井手以誠君。
  16. 井手以誠

    ○井手委員 長崎総裁に松浦線の復旧に関してお尋ねいたしたいと思います。長崎総裁は、去る十六日佐賀県庁に参られ、地元の陳情に対して次のような回答をなさつたことが、毎日新聞その他の新聞の七月十六日付に載つておるのであります。その内容は、鉄道公社所有地はたまつた三万立方メートルの水を長崎県が排除せねば鉄道は通さぬ、鉄道が不通だからといつて、他の方法をとつて乗客を運ばねばならぬ責任はないといつた、けんもほろろの回答をなさつておるのであります。陳情者は非常に憤慨をいたしております。私は二、三日前に現地に参りまして、地元からその点を詳しく承りました。総裁もその節お話になつておりますように、松浦線の復興には六箇月を要すると言われておるのであります。今日まで伊万里、長崎県今福、調川間の交通はほとんどこの松浦線に依存しておつたのであります。従つて、これをたよる乗客の交通者の不便は一方ではないのであります。私は、この常識では考えられない総裁の回答の内容については、あとでさらにお尋ねしますけれども、この六箇月も要する松浦線の復旧に対して非常に関係者が不便を感じておる。また、一部関係者間では、二十四万円も出して漁船をチヤーターして、登校生は伊万里にとまつて授業を受けておるというこの事態に対しまして国鉄は、早急にこれを復旧してその不便を取除くことが必要であると私は考えるのであります。と同時に、その間は、鉄道に依存した交通から考えますならば、当然国鉄は関門連絡に使用しておつたあの連絡船のごときものも――もつと小規模でけつこうでございますけれども、鉄道にかわろ運搬の方法を考えるべきだきと私は思うのであります。これは、地方の問題ではありますけれども、地方にとつても非常に重大な問題でございますので、総裁からこの点に関する御答弁を承りたいのであります。
  17. 長崎惣之助

    ○長崎説明員 御質問に対してお答えいたします。今度の九州並びに西日本全般にわたりました風水害、これは異常なるものでございます。今お話のございました松浦線の調川、今福間、これは先にも非常な水害を受けまして、山が押し出してそのどろをとりのけるわけに行かないので、隧道の延長をはかつてそれを解決したという歴史もございます。ところが今度は、その当時よりもさらにもつと大きな山が押し出して参りまして、向う側の山にぶち当つて、そこでとまつてまん中に大きな湖水か何かでき上つてしまつたのであります。その水を排除しないことにおいてはどうにも線路の開通ができないというので、私当時現地には参りませんでしたが、いろいろ当局から話をお聞きしたのであります。お話のように、汽船の運航というようなことも考えられるのでありますが、汽船は、御承知のように、現に民間のものでございますが、とにかく交通がございます。しかもあすこへ大きな船を持つて行つても、当時の情勢では、水陸の連絡の関係等から考えまして十分行かないという話であります。そこで、何とかしてこの交通を早く開かなければならぬ、それには調川、今福間をできるだけ接近をさせまして、徒歩連絡なり何なりの方法でこれをつなぎたいというので、ただいまの見込みでは、まん中のその問題の点は大分時間がかかりますが、それも長崎県といろいろお話をしまして、長崎県がその水を排除してくださるということであります。でありますから、その水を排除していただいた上でやりますが、その以前に、八月の少くとも上旬ころまでには、できるだけ不通の区間を短かくするという方法で地上連絡をいたしたい、かように考えて鋭意その方向に向つております。
  18. 井手以誠

    ○井手委員 区間を短縮してその間徒歩連絡よつて不便を少くしたい、こういうお答えのようでありますが、それでは問題の今福の地すべりに対して、その復旧にどのくらいの期間を要するか、その点を承りたいのであります。
  19. 長崎惣之助

    ○長崎説明員 これは、水を排除していただいた上に地形等を十分に調べてみなくてはわかりませんが、私は、やはりこれは三箇月ぐらいいるのではないかというふうに考えておりますし、またそういう、かうに聞いておりますが、これもでき得る限り短期間に完成できるよう、準備なり方法を考えさせたいと私は思つております。
  20. 井手以誠

    ○井手委員 三箇月間ぐらいとただいまお答えがありましたが、十日ほど前の佐賀の発表では、六箇月間ということをはつきり申されておるようであります。ぜひ現地を見てくれという地元の切なる要望にもかかわらず、御視察になつていない。御視察になつた上であれば、復旧期間の短縮ということも考えられましようが、十日後にその半分になつて三箇月になつたという理由を、またその確信をひとつ重ねてお尋ねいたします。
  21. 長崎惣之助

    ○長崎説明員 お答えいたします。私は実は現地に参りたかつたのでありますが、当時国会開会中でもあり、特に私は衆参両院の運営委員長の許しを得まして、非公式でありますが、約一周間という期間で参りました関係上、遺憾ながら松浦線の方にはまわることができなくて非常に残念でございました。期間等につきましても、事後のいろいろな調査の結果であつたろうと思います。できるだけこれは短縮するようにという話をいたして参りましたから、いろいろ考えた末――六箇月というのは水の排除まで入れての場合じやないかと思います。水の排除が終りましてから三箇月ぐらいかかるというわけであります。
  22. 井手以誠

    ○井手委員 水の排除が済んでから三箇月というお話でございますが、それでは水の排除を加えて、おそらくその水の排除に対しては地元も協力なさるであろうと思いますし、またそうでなけれげ相ならぬと思いますが、それを加えてどのくらいのお見込みであるか、国鉄としては当然お考えになつておることだと思いますので、この点を重ねてお尋ねいたします。
  23. 長崎惣之助

    ○長崎説明員 これははなはだ残念でございますが、長崎県との間の話合いがどういうふうに進行いたしておりますか、まだ私正確に承つておりませんので、正確なことは申し上げかねますが、但し、水の排除が終れば、申し上げたような期間でできるのではないかと思います。
  24. 井手以誠

    ○井手委員 国鉄の責任者として、ただいまの御答弁にははなはだ不満でございます。しかし、日にちがわからないとおつしやるのを追究してもいたし方がありませんので、その点はもうこれ以上申しませんが、三箇月以上相当期間がいるということは大体わかります。そこで総裁にお尋ねしたいのは、三箇月以上あるいは六箇月近くかかると思われるこの区間の不通、先刻申しました地元民関係者のこの不便に対して、船舶輸送による連絡の方法をお考えになる御意思があるどうか。大きな船は不便だということもありますが、私は何も何千トンの船をまわしてくれという要望は決していたしません。その港湾地帯に必要なる船でけつこうであります。私は、鉄道ガできたためにそれに依存している関係地方のことを思えば、また鉄道本来の使命から考えますならば、当然鉄道が責任を持つて海上その他の輸送に当るべきだと考えるのでありますが、この点に対する総裁の御意見を承りたいのであります。
  25. 長崎惣之助

    ○長崎説明員 今後におきましても、どうういうふうな方法で利便をはかつて行くかという研究については、決めて怠慢であつてはならないと私は思います。ただ、当時聞いて参りましたところによりますと、現に民間の船舶が通つておる。しかし、その今通つておるような設備では、こちらとして十分な責任を持つて連絡に当るわけに行かないという話でありました。民間のものがあるなら、それにまた私のところがやりますと競争的立場のようにもなりますし、設備の関係から申しましてなかなか安全な輸送ができぬという話でございましたが、これはなおさらによく研究してみるつもりでおります。
  26. 井手以誠

    ○井手委員 そこで、重ねてお尋ねいたします。なお研究いたしますというお答えでありますが、すでに大災害が起きましてから一箇月近くになろうとしておるのであります。その急な場合に、なお研究中であるということははなはだ聞えないことであります。しかも、不可解なのは、競争になることも考えねばならぬという民間圧迫的なお言葉もございましたか、これまたけしからぬことであります。したくはないけれども、やむを得ないからどうしてもチヤーターしてやらねばならぬという差迫つた事情から、お互いに金を出して船を雇つておるというのが民間の輸送の事情であります。それを、民間圧迫かのごときお言葉ははなはだ当を得たものではないと思う。どうして今日まで放置されたか、その総裁の態度を私は疑わざるを得ない。もう済んだことを私はそうくどくは申しませんか、国鉄はただちに船舶輸送をなさる御意思があるかどうか、この点を承りたいと思います。
  27. 長崎惣之助

    ○長崎説明員 お答えいたします。先ほど来申しましたように、現在の情勢におきましては、港湾の設備の関係その他から申しまして、われわれは、いわゆる国鉄運営の責任とゆうようなきわめて高度の安全性を持つた輸送というものが困難なように承つて参りました。ですから、その点についてはなお一層確かめてみます。
  28. 井手以誠

    ○井手委員 それではお尋ねいたしますがどこが、鉄道の輸送では不安全なのですか。私ども向うの出身でありますのでよく地勢を知つております。水の深さも知つております。どこに停泊すれば大丈夫だということも承知いたしております。国鉄がそのくらいの調査をなさらないはずはないと思う。りつぱにやつて行けるのです。やつて行けるものをいろいろと逃げ口上みたいなことをおつしやるのですが、はなはだけしからぬと思う。私は鉄道の本来の使命からいえば当然やるべきだと思う。安全であるということがわかれば、ただちにおやりになる御意思があるかどうか、お尋ねいたします。
  29. 長崎惣之助

    ○長崎説明員 私どもはお客さんをお広いする見地からいたしまして、鉄道と一応同じような安全性をもつて輸送ができるということでありますと、当然考えなければならぬ問題でございます。
  30. 井手以誠

    ○井手委員 それでは、こういう差迫つた輸送問題について、ここ何日ぐらいで安全であれば船をまわすという結論が出る見込みでございますか。
  31. 長崎惣之助

    ○長崎説明員 できるだけ早急に門司の方に問い合せまして調査をし、その上でできるものなら必ずやらせます。
  32. 井手以誠

    ○井手委員 念のためにもう一点お尋ねいたしておきます。安全ということは、これはもう限度がないのであります。波が一つもないと、きわめて安全である――やろうと思えばやれるわけであります。どこでも船は発着いたしております。浅いところに何千トンの船を着けろというのではありません。それでは、常識論からいつて安全だということがある程度わかりますれば、鉄道で輸送される御意思がおありか。この点をひとつ重ねて明確にお答え願いたい。
  33. 長崎惣之助

    ○長崎説明員 その通りであります。
  34. 井手以誠

    ○井手委員 もう一点、この水害地対策委員会ももうしばらくありますので、この会期中に回答を承りたいと思うが、今月一ぱいに御回答ができますかどうか、その点を承りたい。
  35. 長崎惣之助

    ○長崎説明員 なるべくそうしたいと思います。
  36. 井手以誠

    ○井手委員 ぜひ三十日までに御返答をいただきますようお願いをいたしますとともに、委員長にもさようおとりはからいを願いたいと思います。いろいろ申し上げたいことはございますが、しかしやろうということでございますので、これはそのあとにいたしまして、本日はこれにて質問を打切ります。
  37. 綱島正興

    ○綱島委員 関連して長崎国鉄総裁にお尋ねいたしますが、ただいまの御返答を承つておりますと、何でも水を長崎県が引くようにすればどうこうというお話があつたようであります。国鉄総裁は運輸省及び建設省ともいずれ御協議になつてのことと存ずるのでありますが、元来あの地域は国道と国鉄とが通つている、その被害の状況も、長崎県が単独でやれる程度は越えている、こう思います。伺つたところによると、長崎県が水を配慮してくれるならばというお話があつたのでありますが、一体建設省や運輸省と国鉄との話合いは、その辺いかがなつておりましようか、その点を伺いたい。
  38. 長崎惣之助

    ○長崎説明員 まず第一に、やはり現地の長崎県と話合いをしなければならぬというので、私が参りました当時においては、そういう話合いで、佐賀県とも、いろいろ話合いをしまして、どうするんだということで、むろん運輸省も建設省も、現地に対策本部がございますから、そういうところでいろいろ話合いをしておる次第であります。
  39. 綱島正興

    ○綱島委員 御想像でなく結果を伺いたいのでありますが、実はこれは御想像の範囲よりは少し越えた被害でございますから、そうであろうという御返答をもつては少し満足しかねるのですが、これは実は、国鉄からごらんになつても、前古まれな被害だと思う。国鉄から申せば、この前も一ぺん被害がございましたあのトンネルで、それを一応片をつけまして、またまたのことでありますから、御迷惑なことには相違ございませんが、地方民からしても、その他の者から見ても、御同様非常に迷惑なことでありますので、局に当つれおられるお方は、運輸省のお方といい、長崎県、佐賀県の知事さん方といい、町村長の人といい、建設省の人といい、十分に御協議があつたと思う。私どもは、実は今までちつとも質問も何もしてなかつたのですが、早わかりにそのことは万全に、落ちるところなくやつておられる。こういうふうに感じておつた。ただいま井手委員に対する御答弁で、いささかその点が意外なような感じがいたします。のみならず、御承知の通りあそこは志佐・吉井線を建設していただけば、大体平坦線が佐世保・福岡間が通ずる。従来の三間坂のあの坂は御承知の通り非常な急坂でございますので、貨物輸送の点等から申しましても、あの地域は重要な線だと考えております。なるほどただいままでは国鉄であまりもうからぬ線のようにも伺つておりますけれども、線としては将来大切な線だ。輸送の面から申しましても、日本が一朝事あつたとき、あの強粘結炭の唯一の生産地である等の点から、海上交通を確保し得るかどうかということが疑問でございますところの点もお考えくださつて、あの線は非常に重要な線であると思つておりますので、あの建設については特に御留意を賜わらなければならぬ。従つて、今度の復旧についても、そういう線も、二度手間がいらぬように、できれば考えておいていただく方が将来のためでもあるというようなことも、あわせて考えておつたのでありますが、さしむきのことだけでも、もう少し行政当局とも十分にお打合せを願つて、いずれこの委員会で大体の線は出すつもりではおりますけれども、行政当局及び国鉄としては、行政当局及び国鉄なりの、この線はこういう対策をして行かなければいけない、自分どもの意見としてはこういう考えを持つているのだ、これは建設省でこういう範囲をやるべきである、そうして対象としては、建設省の土木はこの点がとまりであろう、国道の線はこの点がとまりであろう、将来起り得べき災害については、政府ではこういう点を予防したらいいと思う、国鉄の線はこういう手続で総合的にこう考えておる、さようなことを今日は伺えるのではないかと思つておつたのですが、その点について、もし御研究がございましたらお聞かせ願いたいと思うのであります。
  40. 長崎惣之助

    ○長崎説明員 私どもといたしましては、とにかくさつき井手委員からもお話がございましたが、調川・今福間の復旧を最も急速にやるということが、まず私は最初に考えるべき問題であろうと思います。この点については、いろいろ御意見もありましたから、それらを参酌しまして、でき得る限り利便をはかるように、不便のないようにいたしたいと思います。御意見の点につきましては、ああいう難場でございますから、将来どういうように復旧と申しますか、復興と申しますか、して行つたらいいかという点は、これは地形その他をも十分に研究した上に決定すべきものであろうと存じます。私参りましたときの話では、国道は山地の方にずつとまわすのだというようなお話もあつたように私は承つております。それらの点等もいろいろ考え合せまして、ことにこの松浦線の重要性ということについては、私案は大分前から、つまりこの前に鉄道にごやつかいになつていたころに、まだ松浦線が全通いたしておりません当時、あの辺を見せていただいたことがございます。松浦炭田の重要性というものについては決して認識をいたしておらないわけではない、十分なる認識を持つておりますので、それらの点をも十分に考えまして、将来不都合のないようにいたして参りたい、かように考えております。
  41. 井手以誠

    ○井手委員 大蔵政務次官にお尋ねをいたします。  政府は、北九州、山口県のあの水害に対しまして、当初二十億、次いで大野国務大臣が東京に帰りましたその日ですか十億、最近また大野国務大臣が九州に行かれるときに十億、都合四十億を被害各県につなぎ融資として交付されたのであります。私ども、この数字は応急工事費として応急対策を遺憾なくやらせるには不足だと考えて、さきにはこの委員会の決議をもつて、さきの三十億に加え、とりあえず五十億を追加交付すべしという決定をいたしたのであります。ところが、この少い四十億の融資に対して、最近与党の一部では、政府が金を出しても地方は受取らぬじやないかという不可解な言葉が流布されておるのであります。非常に奇怪なことであります。そこで私は、二、三日前に九州に参りまして、そのつなぎ融資がどのようになつておるかということにつきまして調査をして参りました。その結果わかりましたことは、当初きまりました二十億に対しまして県と市町村分の配分はきまつておりますが、市町村の割当がきまらないために、県には参つておりまするけれども、市町村にはまだ二十五日の午前中には一銭も参つていないのであります。さらに今月の十日ごろに決定した十億のものについても、県に対してすら二十五日の午前中までには参つておらないのでありますし、まして市町村には行つていないのであります。さらに二十一日かにきまりました十億については、府県の配分すらまだきまつてないということでございました。  その理由を調べて参りますると、あなたをさしてはなはだ相済まぬことでありますけれども、大蔵官僚のめんどうな手続によつて事務が進んでいない、あるいは郵政省とのわくのとり合いから、あるいは土木農地の配分の事情から等々、いろいろな理由から財務局の作業が進まないために、こういう事態になつていることがはつきりいたしたのであります。あの大災害を受けた各県市町村がいかにつなぎ融資を望んでおるかということにつきましては、私が多く申すまでもないのであります。この重病人にも比すべき被災地に対しましては、ただちに中央で決定したつなぎ融資、大切なつなぎ融資が何日かのうちには行きわたるようにすることが、私は大蔵省としての当然の責務であると考えるのであります。しかるに、当初決定した三十億のつなぎ資金のうち市町村にはまだ行きわたらない、こういうことでは、重病人に対して注射が間に合わないのであります。応急処置をすることができない。市町村に参りましても、まだ一銭も参りません、台所はからつぽでありますが、何ともいた上方がありませんので、人夫賃も、使つたままでございますと言つて、泣いて訴えるのを私は聞いたのであります。この事情を大蔵政務次官は御承知であるかどうか。御承知であるならば、なぜこれまで放置されたか、私はいろいろお尋ねいたしたいと思いますが、まずこの事情を大蔵政務次官は御承知であるかどうか承ります。
  42. 愛知揆一

    ○愛知政府委員 ただいまのお尋ねでございますが、それにお答えをいたします前にちよつと申し上げたいと思います。従来から、災害に際しまして大蔵省の財政的あるいは金融的な措置が遅れるという御非難が非常にございました。これは私も前々から非常に懸念しておつたところでございます。今回は災害の規模も未曽有でございまするし、また、政府全体といたしましても、特に現場に本部を設けて遺憾なき処置をいたすことになりましたので、大蔵省といたしましても、今度は従来に比しましては相当の努力をいたしたつもりでございまして御承知のように現地に人を派遣するほか、でき得る限りの配意をいたしたつもりなのでございます。そこで、ただいま御指摘の通り、まず当初の二十億円の問題でございまするが、これは御承知のように大蔵省の資金運用部の関係と簡易保険の関係がございますから、大蔵省の資金運用部の関係について申し上げたいと思います。  二十億のつなぎ融資のうち、資金運用部が担当いたすことになりましたものが十四億六千二百万円でございます。これを便宜北九州と南九州にわけまして――これは財務局が北九州、南九州にわかれておりまするので、できるだけ現場の措置を簡単にするためにも二つにわけまして、北九州分として八億六千二百万円、南九州分として六億円という内容になつておるのであります。ただいまどこまで配分されたか、また、現場の方では配当されないで困つているという実情を知つているかというお尋ねでございましたが、これは連日私どもも注意して実績を集計いたしておりますが、ただいままでのところ、今申しました北九州の八億六千二百万円分につきましては、今日現在で七億円が貸出済みになつておりまして、一億六千二百万円は本二十八日中に全部市町村まで現金が参ることになつております。すなわち北九州の八億六千二百万円につきましては、本日中には全部行きわたることになつております。なお、この一億六千二百万円が今日まで延びましたことにつきましては、いろいろ現地側での手続上あるいは県庁市町村等についての打合せがはかどらなかつた点もあるようでございまするが、とにかく今日まで延びましたことについては遺憾に思つております。それから南九州分の六億円でございますが、このうち貸付が完了いたしましたものは四億八千二百万円でございまして、一億千七百万円については貸出しが末済でございます。  それから、その次の十億円の分につきましては、県と市町村との間で配分を今やつているようなわけでありますから、これはまだ現金としては出ておりません。かような状況でございます。  なお、ただいま申しました二十億円のさらにその細分につきましては、また詳細に御説明することが適当かと思いますが、一応お答え申し上げます。
  43. 井手以誠

    ○井手委員 ただいまの御答弁では、あの大水害に対して遺憾なき処置をとりたいというお言葉でございましたけれども、結果においては遺憾きわまりない状態であります。二十五日の午前中までには各市町村には行つておらない、これは事実であります。しかし、本日中には完了する――まあ完了すると私は期待いたしましてお尋ねいたしますが、二十億がきまつてからもうすでに何日になると政府はお考えになつておるか。あの急場を救うつなぎ資金が、一月になんなんとする今日になつて、ようやく市町村に行きわたるということでは、私ははなはだ怠慢であると思う。これは私は副総理や大臣を呼んで聞きたいのでありますが、どうしてもこの委員会には出席が滞りがちでありますことは非常に残念であります。そこで、やむなく次官にお尋ねいたしておるのでありますが、どうして一箇月も遅れたのか、次官は、この事態に対して、どういう事務処理の監督をなされたのか、その点を承りたいと思います。
  44. 愛知揆一

    ○愛知政府委員 先ほども申しました通り、私どもといたしましては、できるだけ急速に処置をいたしたいのでありますが、今日においても都合で遅れて御期待に沿い得なかつた点があることま、非常に遺憾に存じますが、先ほど申し上げた数字は、総体的に申したのでありまして、各県の内容等について申しますならば、大体二十二、三日ごろまでにはその大部分が片づいておるように、私どもは報告を受けております。たとえば一例を申しますと、熊本県の場合においては、県の分については二十三日、市町村の分につきましても大体同日に全部配分が行われておりますが、ただそのうちの八村だけは処理が遅れておるようであります。これはこちらが予想いたしました程度のものが、ある場合におきましては不要であるというような関係もあるようでございますが、それはそれといたしまして、今日まで貸付が行われなかつたものは、北九州については一億一千六百万円であり、南九州では一億一千七百万円であり、また、これはつなぎ融資だけの関係でありますが、そのほかの金融措置につきましても、われわれといたしましては、できるだけの努力はいたしておるつもりでありますことを御了承願いたいと思います。
  45. 井手以誠

    ○井手委員 努力なさつても、こういう事態であることははなはだ残念でございます。そこで次にお尋ねいたしますが、最初の二十億、七月の十日にきまつた十億の分につきましては、どういう処置が進められておるか、いつ市町村まで完了するお見込みであるか、この点をお尋ねいたします。とともに、さらに、最後の二十一日にきまりました十億の配分につきまして、その見通しもあわせてお尋ねいたしたいと思います。
  46. 愛知揆一

    ○愛知政府委員 ただいまお尋ねの十億分につきましは、私どもの今やつております方式ま、御承知の通り、まず県に対しまして配分をするだけのことが中央としてやつておりますことでありまして、県とその県内の市町村との間は、県庁が中心になりまして配分をきめていただき、その配分がきまりますれば、ただちに現金を差上げるというやり方になつておるわけでありまして、この十億分につきましては、すでに当該の県についての割当は済んでおるわけでございますから、県と市町村との間の話合いが済みますれば、ただちに実行ができると思います。なお、御承知の通り、大蔵省といたしましても出先の官庁を持つておりますが、これは県庁所在地が長末端でございますので、それ以下の細部のことにつきましては、大蔵省としては干渉がましいことはやらないように、また実際問題としてこれはできもしないことでございますから、県を中心にして市町村との間の配分を早急にきめていただきたい。きめていただけばさつそく金がとれるわけであります。
  47. 井手以誠

    ○井手委員 大蔵省は、県までであつて、あとは県の責任であるかのごときお話がございましたが、言われる通りその県の分でさえ、第二回の十億円については二十五日の午前中までには参つておらないのであります。今の答弁では、いかにも自分の方に落度がなく、あとは県だというふうにも聞えるのでありますが、県に対してさえそういう実情である。しかも、一部の県からは、県が責任をもつて市町村に転貸をしたいという希望に対して、やはり市町村ごとに財務部を経て交付したいということを言われておる。それでは本省のただいまの御答弁とは反対でございます。さらに私は、先刻申し上げました最後の十億円については全然答弁がないのでありまして、この際お答えを願いまするが、そういつたことについて早く少くとも中央で決定すれば、一週間以内かにきまるような構想を練るとか、努力するとか、そういつたことが私は必要であると考える。いつ配分が済んだとかいうことについてはもう多くは申しませんが、私は何よりも、中央できまつてからは、できるだけ短期間に末端まで行きわたらせることが一番必要だと思う。その努力をなさることが大蔵省の勤めであると思う。それに対する大蔵省の今後の心構え、さらに最後の十億の配分についての御答弁を願いたい。
  48. 愛知揆一

    ○愛知政府委員 まず、前段のお尋ねに対してお答えいたします。これは、御承知のように、資金運用部として資金を管理いたしております。それをお尋ねのごとくありますならば、たとえば佐賀県に幾ら、熊本県に幾らというふうに、そのときに小切手を切るなり現金をお渡しすればよろしいのだと思うのでありますが、資金運用部の方としましては、配分先がはつきりきまつておりませんから、何村に対して幾ら、何町に対して幾らというふうに交付をするのが建前になつておる関係で、きまりさえしたならば、即刻に各市町村に対してその現金の手当をして差上げるというのが建前になつておりますために、私は弁解がまさしくなるかもしれませんが、実際に県に対して総括的に現金を差上げた場合と、実際問題としては、細部の配分がきまりません場合におきましては、今のやり方としてはほとんど違いはなかろうかと思いますが、これはしかし資金運用部のやり方、あるいは建前の問題として、そういうことにせざるを得ないような状況にありますことを、御了承を願いたいと思うのであります。  それから、最後の十億円につきましては、これは御指摘の通りまだ各県別の配分がきまりませんわけでございまして、この点はただいまの御質疑もまことに、ごもつともなのでございまして、早急に決定しなければならぬと思つております。
  49. 井手以誠

    ○井手委員 先刻は、市町村のものは県できめるから遅れるというお言葉がありましたが、ただいまは、資金運用部が市町村ごとにきめなくては現金が交付されないという御答弁でございました。少し矛盾すると思います。結局私は、やはり大蔵省のやり方なら機構でそういうふうに遅れておるという結論を持つに至つたのであります。この点につきましてはこれ以上は申し上げません。要はこういう長くかかるやり方を改めて、この非常事態に対しましては非常の措置をとることが必要である。国会も、特に特別委員会を設けて、特別対策を審議しておるという事情を考えるならば、当然資金運用部の現金交付についても特別の措置が必要であると思う。一箇月もかかるような行き方では今後は許せないと思う。この迅速なる現金交付について、次官はどのようにお考えであるか。私はその点を切にお願いしたいのでありますが、お考えを承りたいと思います。
  50. 愛知揆一

    ○愛知政府委員 先ほど申しましたことがちよつと足りなかつたように思いますが、念のため、くどいようでありますが、繰返します。現金の管理は資金運用部がやつておりますが、その場合県を中心にして配分がきまりさえすれば、その配分先対してただちに現金を交付する、こういうやり方になつておりますので、私の申し上げましたことに御批判の点はあると思いますが、こちらとしては遺漏がないようにいたしたいと思います。  なお、ただいま御注意がありました通り、私どもも連日非常に気になりまして、毎日罫表をつくつては見ておるわでありますが、なおただいまの御意見の趣旨に沿いますように、何か便法を講じ得れば便法を講ずることにいたしたいと思います。
  51. 井手以誠

    ○井手委員 最後に申し上げたいと思います。次官に対してはこれ以上責めません。早急に、本省できまつたつなぎ資金については、末端まで至急に届ような特別の措置を講ぜられますことを切にお願いいたしますともに、ただいままでの御答弁によつて、つなぎ資金が大蔵省の事務手続によつて非常に遅れておるという事実をただいま発見したのでありまして、地方が受取らないからどうだという一部の風説が、まつたく誤りであつたことを認めたのであります。  私はこの際委員長に希望を申し上げます。このつなぎ融資については、先般決議したほどの重要な問題でありますので、ごく近い機会に副総理並びに大蔵大臣を呼んでもらいますことをお願い申し上げまして、質問を打切ります。
  52. 吉田安

    ○吉田(安)委員 私の聞き違いであつたならばお許しを願いますが、さいぜんの政務次官の御答弁の中に、二十億円の分配金は二十三日までには大体市町村に行きわたつたはずだ、熊本を例にお引きになつて、ただ何か八箇村はもらわなかつたとか、とらなかつたところがあるとかおつしやつたようですが、そうでございますか。
  53. 愛知揆一

    ○愛知政府委員 熊本県につきましては、県の分が一億八千万円、熊本市が一億三千五百万円、この処分につきましては、二十三日までに私どもの受けた報告では全部完了いたしております。それから、熊本市以外の市町村分が六千万円でございますが、そのうち五千四百七十万円はやはり二十三日までに配分済み、こういう報告が来ております。そこで、五千四百七十万円というのは六千万円に足りませんので、どういうわけかということを照会いたしましたところ、村名はわからないのでありますが、八村についての交付が未済になつておる、こういう回答がございましたので、八村についてだけ、こちらでも事情がわからない、こういう趣旨を申し上げたのでございます。
  54. 吉田安

    ○吉田(安)委員 よくわかりました。
  55. 平井義一

    ○平井委員 ちよつと先ほどの井手委員の御質問について、はつきりしておきたい点があります。与党の間において、政府がつなぎ資金を出したが受取らぬと、先ほどたしかそう聞いたのですが、その点をちよつとはつきりしておきたいのです。これは事務の手続その他で遅れて県が大蔵省に対して金を受取らぬのであつて、やるけれども受取らぬと与党の間で言うておるというから、井手委員もそこをはつきりしてもらいたいのですが、これは政府を攻撃するためとか、あるいは世間が流布しておるというのならいいけれども与党の一人として、それで了承してくれればいいが、その点をはつきりしていただきたいと思います。
  56. 井手以誠

    ○井手委員 先刻私の発言がお耳にさわつたようでございますが、公開の席ではございませんが、確かに承りました。しかし、その名前その他は差控えさせていただきたいと思います。
  57. 愛知揆一

    ○愛知政府委員 先ほどもちよつと熊本県の例を申し上げたわけでございますが、もう一つ、今ちようどお話が出ましたので、これは蛇足で、かえつて問題を起すかと思いますが、やはり正確に申し上げた方がいいかと思いますので申し上げます。大分県におきましては、やはり相当部分は済んでおりますけれども、市町村分の一億一千二百万円につきましては、私どもへの報告によりますと、同県の地方課長から、市町村向けの配分については、やり直しをしなければならないから、現金を交付することはちよつと見合せてほしい、こういう連絡を大蔵省として受けておるわけでございまして、そういうような事情がそのまま伝わつておるのではなかつたろうかと思うのであります。念のために申し上げておきます。
  58. 平井義一

    ○平井委員 ただいま愛知さんの説明でよくわかりましたが、当特別委員会において、政府は、金をとりに来ぬからやらぬとか、あるいはどこの県はどうだというような下作な質疑応答をしないでほしい。私は、今度の水害に対する政府の手はなかなかよくできた、非常に早かつたと、実は感心をしておるのであります。ほかのときに比べて今日ほどよくできたことはない。それに対して、要求することはいいが、ここであまり下作な質問はもうせぬように、委員長にお願いしたいと思います。
  59. 村上勇

    ○村上委員長 承知いたしました。これから気をつけます。  先刻昭和二十八年台風第二号による被害農家及び被害漁家に対する資金の融通に関する特別措置法案の印刷物中「台風第二号」は「台風第二号等」の誤りと申し上げましたが、これは一ページ四行目「台風第二号」の下に「(五月下旬から六月中旬までの間の長雨を含む。以下同じ。)」を加えることといたしましたから御了承を願つておきます。  この際暫時休憩いたします。     午後零時四十一分休憩      ――――◇―――――     〔休憩後は開会に至らなかつた〕