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1953-03-14 第15回国会 衆議院 本会議 41号 公式Web版

  1. 昭和二十八年三月十四日(土曜日)  議事日程 第四十号     午後一時開議  第一 有畜農家創設特別措置法案(寺島隆太郎君外二十四名提出)  第二 道路運送法の一部を改正する法律案(運輸委員長提出)  第三 国の所有に属する物品の売払代金の納付に関する法律の一部を改正する法律案(参議院提出)  第四 外国人登録法の一部を改正する法律案内閣提出)     ――――――――――――― ●本日の会議に付した事件  吉田内閣不信任決議案(北村徳太郎君外十五名提出)     午後六時二十六分開議
  2. 岩本信行

    ○副議長(岩本信行君) これより会議を開きます。      ――――◇―――――
  3. 山崎岩男

    ○山崎岩男君 議事日程追加の緊急動議を提出いたします。すなわち、北村徳太郎君外十五名提出、吉田内閣不信任決議案は、提出者の要求の通り委員会の審査を省略してこの際これを上程し、その審議を進められんことを望みます。
  4. 岩本信行

    ○副議長(岩本信行君) 山崎君の動議に御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 岩本信行

    ○副議長(岩本信行君) 御異議なしと認めます。よつて日程は追加せられました。吉田内閣不信任決議案を議題といたします。提出者の趣旨弁明を許します。北村徳太郎君。     ―――――――――――――     〔北村徳太郎君登壇〕
  6. 北村徳太郎

    北村徳太郎君 私は、ただいま上程せられました、野党共同提案になりまする吉田内閣不信任決議案につきまして、その提案趣旨の弁明をいたしたいと思うのでございます。(拍手)  終戦八年、今や独立一年の今日、日本国民が、そのみずからの自由なる意思において内閣をかえ、新しい歴史を創造しようといたしておりますことは、きわめて意義深いことでございます。(拍手)本日ここにこの不信任案を提出いたしますることの重大なる意義もまたここに存するのでございます。(拍手)  吉田内閣の長年月にわたる施政につきましては、これをおよそ二期にわけて考察する必要があると思うのでございます。すなわち、それは、昭和二十七年四月二十七日までの占領中と、その以後の時期、すなわち日本独立後とでございます。  占領期間中の吉田内閣の治績については、占領軍の絶対的権力と敗戦日本国民の間に立つて、相当の苦心の存したことは、私どももこれを認めるに決してやぶさかではないのであります。吉田首相は、おそらく渉外関係の首脳者としては最高クラスの一人であつたと申してよろしいと思うのであります。また、日本の民主主義的改革、特に農地労働の改革につきましては、実はその意に反したこともあつたかもわかりませんが、それはしばらく別問題といたしまして、結果的に見まして、空前の一大改革であり、これまた成功であつたことは疑いをいれないところであります。しかし、他方において、占領軍の権力に便乗し、とらの威をかつて、日本民主主義の純正な発展を妨げたこともまた事実であります。(拍手)独立意欲の喪失、現代の思想の混迷、虚無的思想の横行等々の原因は、ここに発しておるのであります。たとえば、電力九分割問題しかり、街娼の跋扈、風紀上おもしろからざる出版物の氾濫、はなはだしい道義頽廃の風潮、みなしかりであります。特に、官僚勢力を溺愛する吉田氏の性格的偏執は、占領軍に結びつく一大官僚勢力をつくり上げ、現在まことにはかり知られぬ被害を国民に及ぼしているのであります。(拍手)占領下にあつた吉田首相は、世間に伝えられているところに反して、最も占領軍の勢力を利用した人でありましよう。それだけに、日本の代表的人物のだれよりも吉田氏はイエス・マンであつたと言うことができると思うのであります。(拍手)  占領から独立にかけて、歴史的な平和条約、安保条約は吉田首相によつて締結されました。この点に吉田内閣の功罪の中心が論ぜられねばなりません。日本が自由国家群の一員として再生したことは、その功績でありました。しかし、そのことは、さらに重大なる歴史の汚点を残しました。現実的には、それは吉田政権下における一衛星国の誕生であり、半独立不平等条約締結でありました。(拍手)特に、領土の問題、戦犯の問題、裁判権の問題に至つては、日本の歴史と、また私どもの子孫に対する重大な汚辱となつたのであります。(拍手)その後、吉田首相秘密独善外交のもたらした結果が、いかに不利、不明朗なものであつたかは、多弁を要せずして明らかであります。(拍手)日米通商航海条約、安保条約行政協定の改訂、国連軍協定、東南アジア諸国との賠償問題等々、いずれも停頓遅延し、また日本経済にとつて最重大関係にあるアジア地域との国交調整も、今もつて何らの成果を見ません。(拍手)まさに外交政策における無政府状態を現出していることは、まことに遺憾にたえないところであります。(拍手、(「決議案を読んでください」と呼ぶ者あり)  吉田首相平和条約成立ととも当然引退すべきであり、国民もまたこれを当然として期待していたのであります。この重大なる時期における進退の誤りが、日本歴史を曲げ、今日の悲劇の原因となつたことは、おおうべくもありません。(発言する者多し)また、平和条約成立とともに国民が期待したのは、まず首相の雄大なる独立宰相としての日本再建の気魄と構想でありました。しかるに、これなくして、結果は政治も経済も依然たる占領下の下請機関的惰性の連続でありました。(拍手)アジア大陸にあつては……。     〔発言する者多く、議場騒然〕
  7. 岩本信行

    ○副議長(岩本信行君) 静粛に願います。
  8. 北村徳太郎

    北村徳太郎君(続) 事の善悪の批判はしばらく別としまして……。(「案文を読め」と呼ぶ者あり)案文はあとで読む。(発言する者多く、議場騒然)ここにありますが、簡単ですから――簡単ですから……。(「案文を読め」と呼び、その他発言する者多し)  衆議院は、吉田内閣を信任せず。  アジア大陸にあつては、事の善悪の批判はしばらく別として……(発言する者多く、聴取不能)革新が行われているときに、日本列島におけるありさまはどうであつたか。今日の政治、経済、社会の弛緩の一切の責任は、かかつて最高責任者たる吉田茂翁に存することは明白であります。(拍手)外交に自主性なく、また、みずから祖国を守る気魄も国民に示さず、説かず、自衛については功利的かけひきに終始し……(発言する者多く、聴取不能)詭弁を弄して国民欺瞞し、ために、結果としては、国費は濫費されておることも周知の通りであります。……(発言する者多く、聴取不能)漁船拿捕すら、いまだかつて何ら措置し得ない現状は、これでも独立国と言い得るでありましようか。国民の憤激また当然と申さなければなりません。(拍手、「案文を読め」と呼び、その他発言する者多し)  案文は先に言つたけれども、重ねて言う。  衆議院は、吉田内閣を信任せず、  衆議院は、吉田内閣を信任せず。     〔発言する者多く、離席する者多く、議場騒然〕
  9. 岩本信行

    ○副議長(岩本信行君) 静粛に願います。
  10. 北村徳太郎

    北村徳太郎君(続) 憲法政治に忠実でないことも、吉田内閣の特徴の一つであります。但し、首相がただ一度憲法に忠実であつたことは、片山内閣成立のときに、第一党に投票して、いさぎよく野に下つたことであります。その他は、常に多数という力、それは利益の観念の合計された力が、倫理性も人間的愛情も喪失して、みだりに政治の力として横行したことの足跡だけが、あざやかに残つておるのであります。(拍手)かくして、政権はいまや吉田一党の私有財産と化した感さえあり、権力の追求は、自己保存と自己優越性の保持の欲望であつて、一切の人間悪の源泉であるとアランは申しておりますが、まことにしかりであります。只見川問題、四日市燃料廠、炭住金利払いもどし等々、スキャンダルの続出したことは、うなずかれる次第であります。  恐るべきは、わが国経済が今や日本資本主義の過去の宿命的わだちを踏まんとしておることであります。すなわち、昭和四、五年のコースに入りつつ、しかも、日本経済の宿命的矛盾と対決すべき何ものも持つていない。(拍手)これは官僚独占資本主義もしくは側近独占資本主義と申すべきものの出現であります。これはまた、要するに官僚的国家財政偏重政策の所産であります。結果として、地方財政を赤字に苦しましめ、一般経済活動を萎縮させ、農民、勤労者をいよいよ窮地に追い込み、そのことはまた国内市場の狭隘化を来しまして、中小企業に苦悩を与えつつあることは、周知の通りであります。特に、ニユー・デイール政策実施以来の米国経済を初め、英国あるいは西ドイツ等々、いずれも資本主義の内包する矛盾を克服して、思い切つた革新政策を断行し、いわゆるハイ・ウエージ、ロー・コストで世界経済に活躍しておるのに、日本の吉田内閣は旧態依然たる古典資本主義を墨守している。(拍手)世界経済とその基礎理念を異にし、国際経済と波長が合つていないのであります。  かくのごとくでありまして、吉田内閣の施政の全般を通観いたしますると、その特徴は、まず目標と基準が一切欠如していることであります。日本の再建のための国民の努力の目標も、安定すべき生活の基準もなく、さらに、越えてはならない道義の最低線を踏みはずして、平然としてなおかつ台閣に列している者さえあるに至つては、まさに民主主義の恥辱と言うのほかはありません。(拍手)  しかもまた、その政治は、明治以来空前の独裁政治の出現となつたのであります。戦前の憲法には、内閣連帯責任が規定されております。すなわち、今や世界各国は、生産の飛躍的増大をはかりつつ、しかも貧富両者の福祉の差異をいかにして緩和するかに真剣であり、生活落差の幅をどうして縮めるかについて、不断の努力を払つているのであります。しかるに、吉田内閣は、およそこれとは逆コースをたどり、(拍手)特に労働及び社会保障政策の貧困は、歴然としておおうべくもないのであります。(拍手)今日のごとき世相にありましては、政治のヘツド・ライトは、悩める者、貧しき者、悲しめる者、力乏しき大衆に向けられなければならないのであります。(拍手)しかるに、この政策の貧困から来る社会不安を権力をもつて圧服せんとするものが、今回の警察法であります。しかし、今やそれもなく、首相は閣僚の罷免権を握り、保安隊を握り、警察を握り、しかも解散をもつて国憲の最高機関たる国会を恫喝しているのであります。(拍手)もし、この特別国会において政府が信任に破れ、その結果解散の暴挙をあえてするがごときことが万一ありといたしますならば、これこそまさに政治的クーデターであります。(拍手)また、これこそ説得と叡知と輿論と礼譲を重んずる民主主義の破壊であります。おそらく、かかる事態に立ち至らば、全国民は、押えがたい憤りをもつて、このような未曽有の独裁者と、民主主義を守るために闘い抜くでありましよう。独裁者、それは、人間の悲しみを知らず、人類的悲願の何ものをも持たない、ただ権力に執着する、あさましい人間の姿にほかならないのであります。(拍手)戦争の悲劇から何ものをも学ばず、何ものをも失わずの態度は、日本のためにまことに遺憾にたえないのであります。歴史権威のためにも、おごそかに戒心しなければならない点であります。(拍手)  歴史の舞台は、幕をおろさねばならぬ段階に来ております。明治維新にも比すべきこの偉大な時代の潮が、吉田翁の目には見えないのである。この時代の大波のとどろきは、吉田翁の耳には聞えないのである。(拍手)よし、わが吉田茂翁に明日がなくとも、日本歴史には明日がなければなりません。(拍手)新しい時代の清新はつらつたる民族興隆の舞台を開くために、吉田氏の幕はおりなければならない。(拍手)すでに古稀のよわいを越された吉田翁は、私人としては、おそらく話上手の好々爺でありましよう。しかし、公人としては、党内においてすら公々然たる反逆者が出るに至つた。私は、この際、吉田首相の堂々たる、しかもあざやかな、いさぎよい最後の桂冠を要求するとともに、翁の自重自愛を祈るものであります。  以上が、私の、衆議院は吉田内閣を信任せずの決議案に対する説明であります。  衆議院は、吉田内閣を信任せず。   右決議する。  これに対して、満場の諸君の御賛同を願います。(拍手)
  11. 岩本信行

    ○副議長(岩本信行君) これより討論に入ります。周東英雄君。     〔周東英雄君登壇〕
  12. 周東英雄

    ○周東英雄君 私は、自由党代表して、ここに提出になつておりまする吉田内閣不信任に関する決議案に対し反対を表明するものであります。(拍手)  ただいま、提案者を代表して、改進党の北村君から詳細に提案理由が述べられましたが、残念ながら首肯すべき何ものもないのみならず、(拍手)ことさらに事実を歪曲して国民を迷わさんとするがごとき言辞の見えることは、はなはだ遺憾にたえないものであります。(拍手)以下、順次論駁して、反対の意見を開陳することといたすのであります。  まず第一に考えられることは、このたびの内閣不信任案の提出ほど不明朗きわまるものはないのであります。(拍手)大体、内閣の不信任案の動議提出は、いたずらに野党の政争の具に供せらるべきものではないのでありまして、特に多数党の内閣が横暴し、不当の利益と組んで国民の利害を侵さんとするがごとき場合において、小数党に与えられたる特権でありまするが、最近においては、ほとんど年中行事のごとく、通らぬことを覚悟で、会期末において出すことが常例になつておるのは、はなはだ遺憾とするところであります。(拍手)しかるに、このたびの内閣不信任案の提出については、さらにまことに奇々怪々なるものがあります。  ただいま提案者の言われるがごとく、内閣の不信任案を提出したときに、解散をもつて威嚇するがごときはおかしいというお話であります。何事ぞ。もし政府の施政に国民の利害に相反することあれば、堂々と解散決議を突きつけて、不信任決議を突きつけて、解散になろうがなるまいが、そんなことは、おくびにも心配することのないのが、政治家の信念でなくてはならぬのであります。(拍手)今日の場合において、一方には解散を忌避しつつ、吉田総理の退陣を求め、あわよくば、たらいまわし的な政権の樹立をはからんとするがごとき陰謀におどらされて、野党の諸君がこれを出しておる証拠は歴然たるものがあるのでありまして、かくのごとき不明朗な内閣不信任案には、まず私は反対の意を表明するものであります。(拍手)ことに、ただいま北村君のお言葉にもありましたように、今日世界の危局に面し、大事な予算案、法律案というものの通過を遅らせることによつて国政の運用を妨げることがありとせば、それは野党の責任であつて、(発言する者あり)これは与党の責任でないということを、はつきり申し上げます。(拍手)  第二に考えられることは、ただいま北村君は、吉田内閣はすでに秕政の続出であつて、ということであります。一体、あまりにも事実を歪曲することはなはだしいものがあることを遺憾とするものであります。北村君は、ややとがめるか、一部の政策については、反対党の領袖としてほめられたことについては認めますが、しかし、昭和二十四年の総選挙において、わが党が絶対多数を獲得して、その基盤の上に立つて内閣組織し、三年有半の政局を担当しておつた間にわれわれがなした治績の実態というものは、国民の諸君が一番よく知つておるのであります。諸君が二十四年の吉田内閣成立前後の事情を回顧されるならば、その事情は明々白々であります。  当時の政情として、政策的に相いれず、主義主張を異にする社会党、民主党、国民協同党が政権欲のために妥協苟合して、同床異夢の連立内閣を立てた結果は、政策のすべてについて機宜の処置を失い、何らなすところなくして一年有半を空過したのであります。日本の敗戦後の建直しの際において、一年有半の空過の損失がいかに国家に損害を与えたかということは、明白な事実であります。(拍手)これがために、インフレは促進して国民の生活を破壊し、財政は増税に次ぐに増税となり、治安は極度に乱れたのであります。たちまちにして国民の信を失つたことは、当時の各方面の熟知するところであるにかかわらず、みずから処決することあたわずして、政権たらいまわしの非立憲的、非民主的な立場をとつて過したのでありますが、遂に司法権の発動によつて、内閣の首班を失うに至つたのであります。(拍手)  吉田内閣は、かかる混乱のあとを受けて内閣組織し、国民の絶対多数の支持のもとに政局を安定せしめ、公約を実行して参つたのであります。すなわち、量、質の改善によつて、衣食住を通ずる国民生活の安定をいたし、野党の諸君の非常なる反対を押し切つて、数次にわたつて行政整理を断行して冗費を省き、減税を断行し、収支の均衡化を強行いたしまして、インフレを終息させ、生産を増強して今日に至り、日本の再建のために強固なる経済的基盤を確立したことは、善政の累積であつて、秕政の累積とこれをしうるものに対しては、国民がしつかりと批判するでありましよう。(拍手)かくして、国民の権利自由を守り、国力の回復に至大の貢献をしたことは、民主日本再建に大きな功績を残したものと言えるのであります。(拍手)  このことは遂に各国の認むるところともなり、国民待望の独立の達成を得るに至つたのでありまして、この独立の回復こそ吉田外交の成果であります。このことについては、先ほど条約について北村君はいろいろと云々されましたが、この独立の回復にあたり、桑港の会議には、たしか民主党の苫米地、松本両氏は、吉田総理、吉田全権について出席されたはずであります。(拍手)また、完全野党を名乗られる社会党においてすら、独立回復の式典には多数出席されて、独立の回復に対する祝意を表せられた。この事実はもつていかんとなすと言いたい。(拍手、発言する者多し)  外交貧困とか独善外交と言われますが、占領時代においては、形式的には外交はなかつたはずであります。講和条約にあたりましても、形式的には独立国家外交として樽俎折衝することができなかつたことは、残念ながら事実でありますが、その間に処して、なお吉田総理は、国民の輿論を聞き、国力の実態を訴え、国民感情を訴えて、諸種の問題について桑港において所信を披瀝し、また日本の経済実態から来る負担能力の限界を述べて、賠償に際しましても、物品賠償、金銭賠償等の不可能をも了承せしめたことは、外交の成果であると断ずるもさしつかえないものであります。(拍手)  秘密外交とか、独善外交ということは、野党諸君の常套語である。しかし、独立回復後の外交におきましては、まだ独立後一年足らずでありまして、長く国際社会を締め出されておつた日本として、積極的な外交が展開されるということは、まだ言い得ないかもしれません。しかしながら、今日講和条約の跡始末として、これに付随する当然の義務的条約の締結については、それぞれ国会の承認を経、かつ近く改訂期を考えられる四月二十九日の行政協定等については、よく国民の意思を聞きつつ、これが自主的な改訂に向つて努力しつつある現状をさして、独善外交と言うことは当つておらないのであります。(拍手)これが反対の理由であります。  先ほど、北村君は、わが国の経済の振興について、復興について、何ら施策の見るべきものもない、こうおつしやいました。今日まで吉田政府のとつて来た経済政策、産業政策の実績はすでに国民の知るところであり、さらに新しく進むべき道として、産業五箇年計画のもとに、先ほどお話になりました、まず電源の開発造成、この主軸のもとに貿易産業の振興に対して政策を進めつつあることは、すでに承知のことであります。あえてこれをしも何ら施策なきものとしいるのは、事実を歪曲するものはなはだしきものと断ぜざるを得ないのであります。(拍手)  ことに、先ほど、吉田内閣は国民を弾圧するために警察法の改正をした、民主主義に逆行する警察法の改正をやつたというような話でありますが、およそ民主主義の確立ということが占領政策の一目標であつたことは事実であります。また、わが国再建の基礎が民主主義の基礎の上に立たなければならぬことは当然であります。しかしながら、民主主義を実行する、民主制度を確立すると言いましても、その制度は、常にその国の歴史、文化、風俗、習慣の事柄に従つて、それぞれ異なる形態をとつてこそ、その国に適応する真の民主制度が確立するのであつて、これに反する制度は、いかに押しつけられても、そのことは逆に民主主義の精神を失うものであるのであります。私どもは、占領政策の行き過ぎの実態については、これを是正しつつ、民主主義の強く正しく進むように是正することこそ、真の民主主義を守るものと言い得るのであります。あの敗戦直後の混乱時代において、いかに警察の無力のために社会不安を醸成したかということは、はつきりわれわれが体験したところであります。これをそのままにしておくことは、真の民主主義の発展に障害ありと考え、これが改善をなすについて決意をいたしたのであります。皆さんは、われらの吉田内閣の考え方、すなわち、民主主義を健全に育てるために警察の無力化を救う改正をなすことが、――野党の諸君の言われるように、そのままにしておいて、民主主義の真の発達を妨げさせるということがいいか、この点については、私は明快なる判断を下すことと思うのであります。(拍手)  ただいま、北村君は、わが党の内紛について述べられました。これはあくまでも内紛でありますが、(笑声、拍手)しかし、それらについて、もし内紛の結果、総選挙によつてつくられた政界の分野というものがかわるというようなことがあるならば、それは人為的の変更によらずして、堂々と天下国民に訴えて、その審判を受くべきものであると考えます。(拍手)私どもは、諸君の、ただいま北村君の趣旨説明の中にあつた理由の一つ一つをとらえてみましても、まつたく、何のために内閣を不信任されるか、その理由の発見に苦しむものでありまして、(拍手)ただいまの提案に対しては全部反対であります。  私どもは、野党が不信任案の提出を濫用され、あくまでこれを政争の具に供し、不明朗な企画と通謀してやられて出された本内閣不信任案に対しましては、根本に反対すると同時に、以上各討論者の述べられた理由の一々について反駁して、反対を表明するものであります。(拍手)
  13. 岩本信行

    ○副議長(岩本信行君) 淺沼稻次郎君。     〔副議長退席、議長着席〕     〔淺沼稻次郎君登壇〕
  14. 淺沼稻次郎

    ○淺沼稻次郎君 私は、日本社会党代表いたしまして、ただいま議題になりました改進党並びに両社会党の共同提案による吉田内閣不信任案に対し賛成の意を表明せんとするものであります。(拍手)  吉田内閣は、日本独立後初めて行われた総選挙のあとを受けて昨年十月召集され、現に開かれておる第十五国会において成立せる内閣であります。その内閣が、同じ特別国会において不信任案が提出され、その間五箇月有余というのでありますから、いかに吉田内閣独立日本の要望にこたえ得ず、その立つている基盤がいかに脆弱であるかということを示す証左であると思うのであります。(拍手)以下、不信任案に対する賛成の理由を述べて、各位の賛同を求めんとするものであります。  第一には、第四次現吉田内閣は、独立後初めて成立せる内閣でありまするから、独立後の日本をどうするかという抱負経綸が示され、日本国民に独立の気魄を吹き込み、民族として立ち上る気力を与えることがその務めであるにもかかわらず、吉田内閣積年の宿弊は、独立後の日本の政治を混迷と彷徨の中に追い込んでおるのであります。(拍手)終戦六年にして独立をかち得た国民は、占領下に失われた国民としての自覚をとりもどし、民主主義的な民族として再建に努力せんとの熱意に燃えておるのであります。しかるに、吉田内閣は、この国民の熱情に何らこたうるところなく、いたずらに、外交はアメリカ追従と、内政は反動と逆コースをば驀進し、進歩的な国民を絶望に追い込むフアツシヨ反動の政治を抬頭せしめ、一面、共産党に跳梁の間隙を与え、左右全体主義への道を開き、祖国と民主主義を危機に直面せしめておるのであります。(拍手)民族の生気をとりもどし、国民を奮起せしめるためには、まず吉田内閣の打倒から始めなければなりません。(拍手)これ、わが不信任案賛成の第一の理由であります。  第二には、日本の完全独立と平和確保のためにその退陣を要求するものであります。お互いの愛する祖国日本は、昨年四月二十八日、独立国家として国際場裡に再出発をしたのであります。現実に独立をした日本の姿を見れば、日米安全保障条約並びに行政協定に基いて、日本の安全はアメリカの軍隊によつて保障され、アメリカ軍人、軍属並びにこれらの家族には、日本の裁判権は及びません。およそ一国が他国の軍隊によつてその安全保障され、その期間が長きに及べば、独立は隷属に転化することを知らなければならぬのであります。(拍手)日本に居住する者に対し日本の裁判権の及ばざることは、一種の治外法権であつて、完全なる独立と言うわけには参りません。  加えて、領土問題についてこれを見るに、日本が発展途上に領有いたしました領土は、それぞれその国に返すことはやむを得ぬとするも、南樺太、千島の領土権を失い、歯舞、色丹島は、北海道の行政区にあるにもかかわらず、ソビエトの占拠するところとなり、奄美大島、沖縄諸島、小笠原、硫黄島等、これらのものは特別なる軍事占領が継続され、百数十万の同胞は日本の行政の外にあるのであります。まさに民族の悲劇と言わなければなりません。(拍手)しかも、これらの同胞は、一日も早く日本への復帰を望んでおるのであります。  従つて、吉田内閣は、日本の完全独立のために、安全保障条約並びに行政協定の根本的改訂のため、最大の努力をなさねばならぬにかかわらず、吉田総理、岡崎外相は、その都度外交と称し、アメリカ追従を展開し、日本国家の主体性を没却し、行政協定の改訂期を前にして何らの動きを示さず、領土問題についても何ら解決への努力を示さず、その買弁的性格をますます露骨に現わしておるのであります。(拍手)特に、日本独立後、国連軍を無協定のまま日本に駐屯せしめておるその外交の不手ぎわを、断固糾弾しなければならぬと思うのであります。(拍手)  また、国際情勢を見れば、アイゼンハウアー将軍のアメリカ大統領就任、ダレス氏の国務長官就任、その巻きかえし外交の進展、ソ連スターリン首相の死、マレンコフ新首相の就任と動く中にも、世界は一種の引締つて行く姿を見るのであります。世界人類には、依然として平和か戦争かということが重大なる課題となつております。しかるに、対日平和条約に対しては、まだ多くの未調印国家、未批准国家があり、特に一衣帯水のソ連並びに中共との間には戦争の状態が残つておるのであります。かかる中にあつていかに世界平和に寄与せんとするかということは、日本外交の重大課題であります。これがためには、日本は絶対に戦争に介入しないという大原則のもとに、自由アジアの解放と、自由アジアと西欧を結ぶ平和のかけ橋となることを日本外交基本的方針として、自主独立外交を展開して参らなければなりません。(拍手)このことは、吉田内閣のごとく、その主体性を没却せる、アメリカ追従外交政策によつては断じて打開ができないのであります。われわれが不信任案に賛成せんとする第二の理由であります。(拍手)  第三には、吉田内閣は、占領政策の行き過ぎ是正と称して、わが国民主化に最も必要なる諸制度を廃棄して、戦前及び戦時中の諸制度に還元せんとして、反動逆コースの政治を行わんとしております。われらは、この反動逆コースの政治に断固反対し、その退陣を迫らんとするものであります。およそ占領政策の行き過ぎがあるとすれば、その責任の大半は吉田総理それ自体が負わなければならないのであります。しかも、行き過ぎと称するものは、おおむね進歩的政策であつて、是正せんとする方向は反動と逆コースであります。(拍手)われらが占領政治の行き過ぎを是正せんとするものは、国会軽視の傾向であり、行政府独善の観念であり、ワン・マンの名によつて代表せられたる不合理と独裁の傾向であり、官僚政治の積弊であります。(拍手)  しかるに、吉田内閣は、警察法の改正により戦前の警察国家の再現を夢見、全国民治安維持のための警察をして一政党の権力維持のための道具たらしめんとしております。(拍手)また、義務教育学職員法の制定によつて、義務教育費全額国庫負担という美名のもとに、教員を国家公務員として、その政治活動の自由を奪い、教職員組合の寸断、弱体化を期し、封建的教育専制を考慮しておるのであります。労働争議のよつてもつて起る原因を究明せず、最近の労働争議が吉田内閣の政策貧困から来ていることを意識せず、ただ弾圧だけすれば事足りると考え、電産、石炭産業労働者のストライキ権に制限を加えるごときは、労働者基本的人権を無視したものにして、逆コースもはなはだしいものと言わなければなりません。(拍手)また、農村においては、農地の改革は事実上停止せられ、農業団体再編成の名のもとに官僚的農村支配を復活せんとしており、さらには、独占禁止法の改正によつて財閥の復活を意図しておるのであります。今にしてこの反動逆コースを阻止せんとするにあらざれば、日本は財閥独裁、警察国家を再来いたしまして、日本国民の民主的、平和的国家建設の努力は水泡に帰するということを知らなければならぬのであります。(拍手)これ、われらが不信任案に賛成せんとする第三の理由であります。  第四には、吉田内閣の手によつては、日本の経済の自立と国民生活の安定は期せられません。かかる見地から、吉田内閣の退陣を要求するものであります。民族の独立の陰には、経済の自立がなければなりません。日本は、狭き領土において資源少く、その中に、賠償を払いながら八千四百万の人間が生きて行かなければならぬのであります。これがためには、自由党自由放任資本義経済によつては断じて私は打開されないと思うのであります。(拍手)これには、われらの主張いたしまするところの計画経済による以外に道はありません。現在、わが国経済界の実情は、物資不足の時期は通り過ぎて、物資過剰のときとなつて、資本家、企業家は生産制限をたくらんでおります。政府は、独占禁止法の精神を無視して、その生産制限の要求を容認しております。その結果は物価のつり上げとなつて現われて来るのであります。この状態を打開するには、それは国内における購買力の増大が絶対に必要であります。これがためには、勤労者の所得の増大をはかるとともに、一面においては貿易の振興をはかつて参らなければなりません。しかるに、吉田内閣の政策は、労働者には低賃金、農民には低米価、中小企業者には重税、貿易政策においてはまつたく計画性を持たず、特需、新特需に依存をしておるのであります。(拍手)  吉田内閣農業政策を見るに、米は統制で押え、肥料は自由販売として、日本の農民には高い肥料を売りつけ、安い米を買い上げ、外国には安い肥料を売つて、高い米を輸入しておるのであります。(拍手)一体だれのための農政だか、捕捉に苦しむものがあるのであります。(拍手)農民の熾烈なる要求に、申訳的に肥料の値下げをやりましたが、農民の憤慨は高まつております。吉田内閣打倒の声は農村に満ち満ちておると言つて過言ではないと思うのであります。(拍手)労働者、農民、中小企業者の生活安定なくしては、日本の経済の再建はありません。それは、労働者を不逞のやからと呼び、貧乏な日本には労働争議はぜいたくと言い、中小企業者は死んで行つてもしかたがない、金持は米を食つて貧乏人は麦を食え、といつたような性格の吉田内閣によつては、とうてい望みがたきものと言わなければなりません。(拍手)これ、われらが第四に不信任案に賛成する理由であります。 第五点は、吉田内閣憲法の精神の蹂躪、国会軽視の事実を指摘して、その退陣を要求するものであります。吉田内閣が、警察予備隊を保安隊に切りかえ、その装備を充実しつつあることは、憲法九条の違反の疑い十分なることは、何人といえどもこれを認めるところであります。(拍手)自衛力の漸増計画に名をかつて、あえて憲法の規定を無視し、事実上の再軍備をやつておるのであります。一国の総理が、憲法をかつてに解釈し、その規定を無視するがごとき行動は、まさに専制政治家の態度と言つて断じて過言ではないのであります。(拍手)また、吉田内閣は、これのみにとどまらず、警察法の改正によつて、地方団体の財産を一片の法令によつて収奪し、あえて憲法違反を犯さんとしておるのであります。また、スト制限法の制定によつて、憲法によつて保障された基本的人権を蹂躪せんとしておるのであります。  憲法国家活動の源泉であり、その基準であります。また、憲法第九十九条には、「天皇又は摂政及び国務大臣国会議員裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。」と規定しておるのであります。吉田総理もその義務を負うことは当然でなければならぬと私は思うのであります。(拍手)しかるに、吉田内閣は、憲法を軽視し、蹂躪し、ときには無視するがごとき行動をあえてとるのであります。まさに日本民主主義の敵であると言つて過言ではないと思うのであります。(拍手)民主日本に対する反逆者と言つて、あえて私は過言ではないと存ずるのであります。(拍手)  吉田総理の国会無視の傾向は、第一次、第二次、第三次、第四次内閣と、数え来れば枚挙にいとまがございません。本国会においても、国会無視の発言をなしてこれを取消し、本会議、委員会にはほとんど出席せず、国民の代表とともに国政を論ずるという熱意を欠き、ワン・マン行政部独裁の態度を持つておることは、いまさら言をまたないところであります。(拍手)われわれは、かつて凶刃に倒れた浜口元民政党総裁が、議会の要求に応じて病を押して出席し、遂に倒れて行つた態度と対比してみまして、吉田総理の、非民主的な封建的な行動は、民主的日本の総理として、その資格を欠くものと断じ、(拍手)われらが憲法を守り、総理の国会軽視を糾弾するのが、不信任案賛成の第五の理由であります。  第六点は、道義の高揚、綱紀粛正の面から吉田内閣弾劾し、不信任案に賛成せんとするものであります。吉田総理は、口を開けば、綱紀粛正と言い、道義の高揚を叫び、本年二月の施政方針の演説の中には、特に道義の高揚を掲げておるのであります。しかも、吉田内閣のもとでは、綱紀はそれほど紊乱しておらないと強弁されておるが、第十五国会の決算委員会に現われた報告書によれば、昨年度官庁においてむだに使われた金が三十億五千八百万円と言われておる。この数字は、会計検査院の限られたる人手で調査されたものでありまするから、実際の数字はこの数倍に上ることと思います。国民の血税がかくのごとく使われておるのでありまするから、これ綱紀の頽廃にあらずして何ぞやと私は言いたいのであります。(拍手)吉田内閣のもとにおいては、あらゆる問題が利権の対象となつておるのであります。只見川問題といい、四日市燃料廠問題といい、炭鉱住宅問題といい、一つとして利権とつながらざるものはございません。  週日、この壇上において、人格者をもつて任ぜられておる閣僚の一人から、待合政治の合理化、さらに妥当性の答弁を聞き、何ら反省の態度を見なかつたことは、はなはだ遺憾と言わなければなりません。(拍手)総理みずからは、予算委員会において、一国の総理として品位を落すがごとき暴言を口にし、議院並びに国民を侮辱し、懲罰委員会に付せられておるのであります。およそ一国の総理大臣懲罰委員会に付せられるということは、前代未聞、世界に類例のないことであろうと思うのであります。(拍手)かかる立場に立つた総理でありまするならば、その道義的責任を感じて辞職するのが当然であると私は言わなければなりません。(拍手)しかるに、多数を頼んで、懲罰委員会においてはその審議を引延ばし取消せば事は済むというがごとき印象を与えておるのであります。  政治家にとつて最も必要なことは、発言であり、意見の発表であります。一度発言したことに対しては責任をとるのが政治家のとる態度でなければならぬと私は思つておるのであります。(拍手)最近、吉田内閣の閣僚の中には、取消せば事が済むがごとく考えておる者が多々あることは、はなはだ政治的道義をわきまえざるものと言わなければなりません。(拍手)さらに、選挙違反の疑い濃厚な者が一国の外務大臣となり、一国の総理大臣懲罰委員会にかけられておるという現実を見て、これが日本の独立後の姿かと思い、諸外国が一体いかに考えるかということになりまするならば、国民の一人として冷水三斗という思いがするのであります。(拍手)  道義の高揚は理論ではありません。りくつではありません。これは実践であります。百千万の道義のりくつよりも、総理みずから道義的責任を感じて退陣されることが道義高揚の最上の方法であると言わなければなりません。(拍手)これ、われらが退陣を迫り、不信任案に賛成する第六の理由であります。  第七には、自由党の内紛の結果は、すでに自由党が多数党たる資格を失い、政局担当の能力を失つておる点を指摘しなければなりません。(拍手)この事実から、われわれは吉田内閣に退陣を迫らんとするものであります。吉田総理は、現在政界の不安定の原因が自由党の内部矛盾の上にあるということを知らなければなりません。さきに組閣に際してその内情を暴露した自由党は、さらに池田通産大臣の不信任にあつて党内不一致を露呈し、また多数党たる自己政党総裁懲罰委員会に付するがごとき、また不信任案上程を前にして本日の内部混乱のごとき姿は、その政党としての機能を失つたものと言わなければなりません。(拍手)すなわち、政界不安定の原因が――自由党の内紛とその責任の全部が、総裁たる吉田首相の統率力の欠如と言わなければなりません。(拍手)自由党幹部の中には、自由党は、民同派、廣川派なきものとして、少数党内閣として事に当らなければならないと言明をしております。二つの党首を持ち、二つの異なつている政党が、現実に自由党の姿であると言わなければなりません。(拍手、「社会党はどうした」と呼ぶ者あり)多数党たる資格はなくなつて、政権担当の任務は終つたのであります。もはや、多数党としての権利を主張し、その責任をとらんとしても不可能であります。自由党が多数党としての資格を失つている以上、内閣は退陣をすることが当然であると言わなければなりません。(拍手)  最後に申し上げたいことは、終戦後八年、内閣のかわること八回、そのうち、吉田茂氏が内閣組織すること四回であります。その期間五年六箇月に及んでおります。そうして、その任命せる大臣六十余名、延べ百三十五人といわれ、吉田総理のワン・マンぶりは徹底して、すでに民心は吉田内閣を去つております。(拍手)今こそ人心一新のときであります。吉田内閣の退陣は国民の要望するところであります。(拍手)吉田内閣の退陣が一日早ければ、それだけ国家の利益は増すということになるのであります。(拍手)吉田総理も、政権に恋々とせず、しりぞくべきときにはしりぞくべきと思います。今まさにそのときであります。(拍手)政治家はそのときを誤つてはなりません。(拍手)しかるに、吉田内閣並びにその側近派は、解散をもつて反対党を恫喝しております。われらまた、解散もとより恐れるものではありません。しかし、自由党の内紛によつてさきに国会が解散され、さらに半年を経ざる今日、同じ理由をもつて、総理指名の議決を受けた特別国会を解散するというがごときは、天下の公器たる解散権を自己政党の内紛鎮圧に利用せんとするものであり、(拍手)われら、これを北村君の言うがごとき一種のクーデターであると言つても断じては過言でないのであります。(拍手)さきに、政府の施政方針の質問演説の際、わが党の三宅正一君が、解散すべきは国会にあらずして自由党そのものであると喝破したのでありまするが、(拍手)まさにその通りであります。われらは、この際、こ吉田内閣は総辞職し、自由党は出直すべきであると考えるのであります。ここに、吉田内閣退陣を強く要求をいたします。  以上をもちまして、私の吉田内閣不信任案に対する賛成演説を終るのでありまするが、各位の賛同を心よりお願いいたす次第であります。(拍手)
  15. 大野伴睦

    議長(大野伴睦君) 原彪君。     〔原彪君登壇〕
  16. 原彪

    ○原彪君 私は、ただいま提案いたされました吉田内閣不信任に関する決議案に対して、日本社会党代表し、日本の全勤労階級の名において、心から賛成の意を表明したいと存ずるものでございます。(拍手)  吉田内閣の許すべからざる失政の数数につきましては、すでに本案の趣旨弁明において、またすでに述べられたる賛成討論において、具体的に、しかも余すところなく指摘されたところでございますから、私は、重複を避けて、少しく角度をかえて、これらの失政を生んだ根本的な原因、すなわち吉田内閣の正体を暴露しながら、とうてい吉田内閣を信任し得ざるゆえんを申し述べて、皆様の御賛同を得たいと存じます。(拍手)  自由党与党とする――もつとも、ただいまでは、その一部吉田側近派だけかもしれませんが、とにかく自由党与党として成立いたしました現内閣が、その本質において保守的であることは、自由党の諸君もお認めであろうと存じます。私ども社会民主主義政党といたしましては、破壊的な共産主義政党資本主義に立脚する保守的政党とは常に対決をするの決意を持つている以上、これらの政党に対しては心から信任するわけには参りませんが、しかしまた、直接行動を排撃し、民主主義的な方法によつて社会主義革命の達成を念願いたしておりまする議会主義の立場に立つ限りにおいては、ただ単に保守なるがゆえに、むげにこれを否定し去るものでもございません。(拍手)われわれ、社会民主主義者の運動は、忍耐強い、くもの営みであります。ときに敗れて保守勢力の抬頭を許し、隠忍雌伏しなければならないときのあることは覚悟の上であります。しかし、人間性の無限の進歩向上を信じて、歴史の正常なる運行をこいねがつておるわれわれの断じて許すべからざることは、歴史の歯車を逆転させようとする保守反動の陰謀であります。(拍手)さらに、さらに、断じて許し得ないものは、明朗なるべき民主政治における虚偽と欺瞞であります。(拍手)政治に決してうそがあつてはなりません。われわれが断じて政治上許すべからずとする二大罪悪、反動性と欺瞞性、この二つの大いなる罪科を吉田内閣はみずからのうちに包蔵しておるばかりでなく、第十五国会に臨むにあたつては、いよいよこれを露骨に、しかも端的に現わして参りました。(拍手)われわれが遂に意を決してこの不信任案を提出するに至つた根本的なゆえんはここにあるのでございます。区々たる吉田首相の暴言のごときを対象とするものではございません。しかし、名将は、かりの立つを見て伏兵のあるを察したと申します。われわれは、吉田総理の暴言の出ずるところすなわち保守反動の伏兵ありと察し、(拍手)これを未然に、大事に至らずして一挙に殲滅しようとするのが、すなわちこの不信任案なのでございます。(拍手)  私は、吉田内閣のこの虚偽と欺瞞と反動性を実証するに足るところの事例を少しく拾つてみたいと思いまするが、まず第一に財政政策でございます。昭和二十八年度の予算案、この予算案こそ、講和成立後最初の独立国の予算として、何ら連合国の制肘を受けることなく、吉田内閣の全責任において編成されたものでありまするが、これくらいずさん粗漏をきわめた予算案はいまだかつてなかつたのでありましよう。(拍手)そもそも予算というものは、あらかじめ計画立案されましたところの政策をして、その効果あらしめるための裏づけをするものでございますから、政策立法がまずなされ、しこうして後にそれを裏づけする予算が編成され、これと雁行いたしまして表裏一体をなすものでなくてはなりません。ところが、二十八年度の予算案は、現内閣の重要法案として提出いたされました義務教育費国庫負担の問題あるいは警察法の問題とはまつたく遊離して作成されたものであります。(拍手)従つて、警察法がいよいよ委員会に提出せられまするや、予算措置のない、死文同様のものであるとして物議をかもし、しいてこれを強行しようといたしまするならば、当初から予算の組みかえを余儀なくしなければならないというような矛盾を示しておるのでございます。(拍手)しかも、二千数百億の不生産的な軍事費を含み、三百億の公債を見込んで、インフレヘの道を開いているところのこの予算を称して、独立日本の基礎を固めるところの健全財政と言い、さらに国民に向つては、減税を約束しようとするがごときは、虚偽と欺瞞もまたはなはだしいと言わなければならないなのであります。(拍手)  次には経済政策についてでございますが、過ぐる大戦によつて徹底的に破壊し尽された日本経済を立て直しますには、長期にわたる合理的な計画経済の方策を立てなければなりません。われわれは、特に戦後経営においてその必要を痛感するものでございます。激動する国際経済の中に処して、真に国力を培養し、国民の生活の安定を期し得る道は、社会主義計画経済あるのみと確信するものでございます。(拍手)従つて、私どもは、中国を含めた貿易振興の道を開き、アジア経済の復興の中に日本経済自立の基盤を求めて、日本経済自立達成のための第一期五箇年計画を立てております。しかるに、吉田内閣の経済政策は、旧態依然として自由放任の経済でございます。  政府は、しかし、各人の自由競争にまかして、その創意くふうを生かすものと称しながら、十八世紀の古典的な自由主義経済ではないと抗弁いたしておりまするが、なるほど、前世紀の古色蒼然たる自由主義が現段階においてそのまま通用しようはずはございません。しかし、いかに時代的な粉飾を施しましようとも、彼らの言うところの自由とは、貧困への自由であり、恐怖への自由であり、果ては自殺への自由でさえあるのでございます。(拍手)決して人間らしい生活を享有するための真実の自由ではございません。偽りの自由であります。あすとは言わず、今日の生活に脅かされている勤労階級、労働者や農民、中小企業者にとつて、弱肉強食の自由競争がどうして生産的な創意くふうを働かせるだけの余裕があるでありましようか。(拍手)ほんとうに創意くふうを生かそうとするならば、少くとも最低限度の生活を保障し、生活への安定感を与えることでなくてはなりません。(拍手)  現内閣は、自由の美名のもとに、勤労階級の犠牲において資本家階級の利潤を擁護する政策をとろうとしておる。ここにも経済政策の欺瞞性があり、われわれのとうてい信任し得ないものがあるのでございますが、さらに内政における諸政策について考えてみまするならば、吉田総理は、第十五国会再開の施政演説におきまして、占領中の政策の行き過ぎを是正すると称して、現内閣の重要政策なるものを示したのであります。なるほど、過ぎたるはなお及ばざるがごとしと申しますから、もちろん行き過ぎを是正することはけつこうでございます。しかし、この総理の演説の意味する内容は、吉田内閣の二つの大いなる失政をみずから暴露しておるものであることを指摘しなくてはなりません。(拍手)  それは、すでに淺沼君も指摘されましたように、六年間にわたる占領期間の大部分は、現総理が首班であつたところの自由党内閣の時代でありました。その間に行われた政策に行き過ぎありとするのは、それは吉田総理の自由党内閣の失政であつたことをみずから認めたものであります。(拍手)またもう一つは、世間にもつともらしく聞えているところの行き過ぎ是正の掛声のもとに、行き過ぎ是正の行き過ぎ、すなわち反動政策、時代への逆コース政策を強行しようとしておることでございます。(拍手)現内閣が重要政策と呼んで提案いたしておりまするところの警察法にしろ、あるいは義務教育学職員法にしろ、公共企業体のスト制限法にしろ、ないしは独占禁止法の緩和等々、そのいずれをとつてみましても、一として反動政策、民主主義への反逆的な政策でないものはございません。(拍手)しかも、国内の治安維持に名をかりて、実質的な戦力を着々と用意して、明らかに憲法の精神を蹂躪いたしながら、国民に向つては、なおかつ厚顔にも、再軍備はいたしませんと、しらを切り続けておるのでございまするが、(拍手)事ここに至つては、吉田内閣の欺瞞と反動はその極に達したと断ぜざるを得ないのでございます。(拍手)  最後に、外交の面はどうか。講和条約の発効によつて、日本は独立を回復したと誇つておりまするが、はたして今日の日本の状態が独立国家の名に値するものと言い得るでございましようか。裁判権は制限されて、治外法権が行われておる。アメリカの軍事基地は全国至るところに供与されて、駐留軍は国内を自由に通行しておる。ために国民生活ははなはだしく損傷され、圧迫されているのが現在の実情でございます。しかも、かくのごときアメリカヘの従属的な地位に満足するのみならず、現内閣こそ日本の独立と平和をとりもどし、国家安全保障したものであると、かえつて得意にさえなつているのが吉田内閣外交の姿であります。(拍手)が、あにはからんや、事実は、独立は名目だけであり、平和は脅かされ、安全保障どこか、逆に戦争へ介入の危険をさえはらんでいるのが、吉田内閣外交がもたらした、ただ一つの結果であることを思い合せまするならば、国民を欺くもまたはなはだしいと言わざるを得ません。(拍手)  吉田内閣の岡崎外務大臣は、米ソの二大陣営が鋭く対立しておる今日の国際情勢下に、外交上中立政策はあり得ないと明言いたしまして、明らかにアメリカ一辺倒の外交方針を示し、アメリカの世界政策に追随これ努めるの媚態を呈しております。しかし、われわれの見解をもつていたしまするならば、軍備を強化することによつて戦争を回避し平和を確立しようとするアメリカの世界政策は、暴力革命の方式によつて世界の共産化をはかろうとするソ連の政策と同様に、根本的に誤つていると断定するものでございます。(拍手)ともに力の信奉者であります。力による政策をさらに推進しようとするところのアイゼンハウアー大統領が出現した際に、吉田総理はこれを謳歌し、祝福したのでございまするが、内に対しては国家権力をもつて弾圧政策を企て、外に向つては武力政策をたたえるところのこの吉田総理もまた力の信奉者のようでございます。かつて、自由党の前身政友会の総裁原敬は、政治は力なりと言つて、当時永井柳太郎氏をして、西にレーニン、東に原敬ありと嘆ぜしめたことがございまするが、今また自由党総裁吉田茂氏を思うとき、東にアイクあり、西に吉田茂ありの感を禁じ得ないのでございます。(拍手)  力による者は力によつて滅びる。「驕る者は久しからず、ただ春の夜の夢の如し。猛き者も遂には滅びぬ、偏に風の前の塵に似たり。」とは、平家物語の作者がつとに喝破しているところでございます。(拍手)力の信奉によつては、決して平和も安全もございません。先般、インドの首相ネール氏は、議会において、軍人としてすぐれたる才能を示したからといつて、その人が今日のごとき国際関係の緊迫しているときに政治に介入することは最も危険であると演説をして、戦争を避け、真に世界の平和を守るためには、いずれの陣営にも偏しない第三地帯とも名づけ得る国が一つでも多くできることであると教えております。まさにわれわれの言う自主中立の主張とまつたく符節を合するものがあるのでございます。(拍手)このネール氏の意見をもつてしては、日本の吉田内閣のごとき力の信奉者、岡崎外相のごとき中立の否定論者が政治を担当することは危険千万であると言わなくてはなりません。(拍手)  かく観じ来れば、現内閣の施政は、財政、経済、内治、外交、すべての面において虚偽と欺瞞と反動の累積でございます。一体、なぜこうまでうそを言わなくてはならないのか。ある心理学者は、一つのうそを言つて、そのうそを完全に隠し通すためには、三百のうそを言わなくてはならないと申しておりますが、まさに吉田内閣にとつて一つの大いなるうそは、平和と独立のためであると称して偽りの講和条約を結び、これを道具立てとして真実のねらいは、安全保障するためと言いながらも、実は、アメリカの安全のために、日本をかえつて不安全な状態に導く日米安全保障条約に調印したサンフランシスコ会議から始まつているのでございます。(拍手)アメリカ国防のために、力の真空状態というダレスの巧みな言葉の魔術を利用して、ヴアンデンバーグ決議のあるアメリカと日米安全保障条約締結したことは、明らかにアメリカに向つて日本の再軍備を約束したことでございます。(拍手)それにもかかわらず、国民に向つては再軍備せずと欺いて来た。このうその一波は万波を生んで、際限なく広がらんとしておるのが吉田内閣の現状でございます。(拍手)かくては、日本の民主主義、平和主義は根底からくつがえされ、平和憲法の精神が踏みにじられるばかりか、やがては近くその条章までも改悪される危険を感ずるのでございます。このことは、断じて日本国民の許すところではございません。ここに、断乎われわれは吉田内閣不信任を絶叫する根本的な理由があるのでございます。(拍手)  しかしながら、ともに国政を談ずる者は相身互いでございます。私は、討論を終るにあたつて、一言吉田総理に申し上げたい。自由党の内情まことに御同情申し上げる。御苦衷のほどもお察しいたします。しかし、今や一党一派の勢力消長にかかわるときではございません。ただひたすらに念願すべきは、平和国家、文化国家として育て上げるべき日本国の運命でございます。(拍手)政治家に大切なのは出所進退です。どうか、たんたんたる心持をもつて、いさぎよく善処せられ、老政治家の晩節を全うされんことを祈念しながら、私の賛成討論を終ります。(拍手)
  17. 大野伴睦

    議長(大野伴睦君) これにて討論は終局いたしました。  本決議案の採決は記名投票をもつて行います。北村徳太郎君外十五名提出、吉田内閣不信任決議案に賛成の諸君は白票、反対の諸君は青票を持参せられんことを望みます。閉鎖。  氏名点呼を命じます。     〔参事氏名を点呼〕     〔各員投票〕
  18. 大野伴睦

    議長(大野伴睦君) 投票漏れはありませんか。――投票漏れなしと認めます。投票箱閉鎖。開匣。開鎖。  投票を計算いたさせます。     〔参事投票を計算〕
  19. 大野伴睦

    議長(大野伴睦君) 投票の結果を事務総長より報告いたさせます。     〔事務総長朗読〕  投票総数 四百四十七   可とする者(白票)  二百二十九     〔拍手〕   否とする者(青票)   二百十八     〔拍手〕
  20. 大野伴睦

    議長(大野伴睦君) 右の結果、北村徳太郎君外十五名提出、吉田内閣不信任決議案は可決されました。     〔拍手、「万歳」「万歳」ど呼ぶ者あり〕     ―――――――――――――     〔参照〕  北村徳太郎君外十五名提出吉田内閣不信任決議案を可とする議員の氏名    池田正之輔君  石田 博英君    石橋 湛山君  加藤常太郎君    木村 武雄君  河野 一郎君    佐々木秀世君  佐藤虎次郎君    重政 誠之君  中  助松君    中村 梅吉君  平塚常次郎君    古島 義英君  松田竹千代君    松田 鐵藏君  松永  東君    三木 武吉君  森 幸太郎君    森   清君  山村新治郎君    山本 正一君  亘  四郎君    秋田 大助君  芦田  均君    荒木萬壽夫君  有田 喜一君    安東 義良君  伊東 岩男君    井出一太郎君  石坂  繁君    石田 一松君  五十嵐吉藏君   生悦住貞太郎君  宇田 耕一君    臼井 荘一君  小川 半次君    大麻 唯男君  大川 光三君    大森 玉木君  岡田 勢一君    加藤 高藏君  金子與重郎君    川崎 秀二君  菅  太郎君    菅野和太郎君  北村徳太郎君    清瀬 一郎君  楠山義太郎君    栗田 英男君  小泉 純也君    小島 徹三君  小畑虎之助君    河本 敏夫君  河野 金昇君    後藤 義隆君  佐伯 宗義君    佐藤 芳男君  櫻内 義雄君    笹森 順造君  笹山茂太郎君    志賀健次郎君  椎熊 三郎君    重光  葵君  白浜 仁吉君    鈴木 正吾君  園田  直君    田中 久雄君  高岡 大輔君    高倉 定助君  高瀬  傳君    高橋 長治君  高橋 禎一君    武部 英治君  竹山祐太郎君    舘林三喜男君  千葉 三郎君    堤 康次郎君  床次 徳二君    内藤 友明君  中島 茂喜君    中曽根康弘君  中野 四郎君    中山 榮一君  中村 寅太君    中村庸一郎君  長井  源君    並木 芳雄君  楢橋  渡君    長谷川四郎君  早川  崇君    平川 篤雄君  廣瀬 正雄君    古井 喜實君  町村 金五君    松浦周太郎君  松野 孝一君    松村 謙三君  三浦 一雄君    三木 武夫君  宮澤 胤勇君    粟山  博君  森田重次郎君    森山 欽司君  柳原 三郎君    山下 春江君  山手 滿男君    山本 粂吉君  吉川 大介君  早稻田柳右エ門君  淺沼稻次郎君    井伊 誠一君  井上 良二君    伊藤卯四郎君  池田 禎治君    石井 繁丸君  今澄  勇君    受田 新吉君  大石ヨシエ君    大矢 省三君  岡部 周治君    甲斐 政治君  加藤 勘十君    春日 一幸君  片山  哲君    川島 金次君  川俣 清音君    河上丈太郎君  菊川 忠雄君    菊地養之輔君  木下  郁君    熊本 虎三君  河野  密君    杉山元治郎君  鈴木 義男君    田原 春次君  田万 廣文君    竹谷源太郎君  辻  文雄君    堤 ツルヨ君  戸叶 里子君    土井 直作君  中崎  敏君    中澤 茂一君  中村 高一君    西尾 末廣君  西村 榮一君    日野 吉夫君  平岡忠次郎君    平野 力三君  細野三千雄君    前田榮之助君  前田 種男君    松井 政吉君  松尾トシ子君    松岡 駒吉君  松前 重義君    松本 七郎君  三宅 正一君    三輪 壽壯君  水谷長三郎君    門司  亮君  矢尾喜三郎君    山ロシヅエ君  山下 榮二君    吉川 兼光君  吉田 賢一君    吉田  正君  足鹿  覺君    阿部 五郎君  青野 武一君    赤路 友藏君  赤松  勇君    伊藤 好道君  井手 以誠君    稻村 順三君  猪俣 浩三君    小川 豊明君  加賀田 進君    加藤 清二君  勝間田清一君    上林與市郎君  木原津與志君    久保田鶴松君  小松  幹君    佐々木更三君  佐藤觀次郎君    坂本 泰良君  志村 茂治君    島上善五郎君  下川儀太郎君    鈴木茂三郎君  多賀谷真稔君    田中織之進君  楯 兼次郎君    辻原 弘市君  永井勝次郎君    成田 知巳君  西村 力弥君    芳賀  貢君  長谷川 保君    原   茂君  原   彪君    福田 昌子君  古屋 貞雄君    帆足  計君  正木  清君    松原喜之次君  武藤運十郎君    森 三樹二君  八百板 正君    八木 一男君  安平 鹿一君    山口丈太郎君  山崎 始男君    山田 長司君  山中日露史君    山花 秀雄君  山本 幸一君    横路 節雄君  和田 博雄君    渡辺 惣藏君  石野 久男君    岡田 春夫君  黒田 壽男君    館  俊三君  風見  章君    川村 継義君  辻  政信君    中村 英男君  否とする議員の氏名    阿左美廣治君  阿部 千一君    相川 勝六君  逢澤  寛君    青木  正君  青柳 一郎君    赤城 宗徳君  秋山 利恭君    淺香 忠雄君  淺利 三朗君    麻生太賀吉君  新井 京太君    新井 堯爾君  荒舩清十郎君    有田 二郎君  安藤 正純君    伊藤 郷一君  伊能繁次郎君    飯塚 定輔君  生田 和平君    池田  清君  池田 勇人君    石井光次郎君  犬養  健君    今松 治郎君  今村 忠助君    岩川 與助君  岩本 信行君    宇田  恒君  宇都宮徳馬君    上塚  司君  植木庚子郎君    内田 常雄君  内田 信也君    内海 安吉君  江崎 真澄君    江藤 夏雄君  遠藤 三郎君   小笠原八十美君 小笠原三九郎君    小川 平二君  小澤佐重喜君    緒方 竹虎君  尾崎 末吉君    越智  茂君  大石 武一君    大泉 寛三君  大上  司君   大久保留次郎君  大倉 三郎君    大島 秀一君  太田 正孝君    大西 禎夫君  大野 市郎君    大橋 武夫君  大平 正芳君    大村 清一君  岡崎 勝男君    岡田 五郎君  岡田 忠彦君    岡野 清豪君  岡本  茂君    奧村又十郎君  押谷 富三君    加藤 精三君  加藤 宗平君    加藤鐐五郎君 甲斐中文治郎君    河原田稼吉君  勝俣  稔君    川島正次郎君  川村善八郎君    川野 芳滿君  菅家 喜六君    木村 公平君  木村 文男君    北 れい吉君  久野 忠治君    倉石 忠雄君  栗山長次郎君    熊谷 憲一君  黒金 泰美君    小金 義照君  小坂善太郎君    小平 久雄君  小西 寅松君    小林かなえ君  小林 絹治君    小山 長規君  木暮武太夫君    近藤 鶴代君  佐治 誠吉君    佐藤 榮作君  佐藤善一郎君    佐藤洋之助君  坂田 英一君    坂田 道太君  迫水 久常君    篠田 弘作君  島村 一郎君    首藤 新八君  周東 英雄君    薄田 美朝君  鈴木 善幸君    鈴木 直人君  砂田 重政君    砂原  格君  關谷 勝利君    田口長治郎君  田子 一民君    田嶋 好文君  田中伊三次君    田中 角榮君  田中 萬逸君    高木吉之助君  高木 松吉君    高橋 英吉君  高見 三郎君    竹尾  弌君  谷川  昇君    玉置 信一君  中馬 辰猪君    塚田十一郎君  塚原 俊郎君    辻  寛一君  綱島 正興君    坪川 信三君  寺島隆太郎君    戸塚九一郎君  徳安 實藏君    富田 健治君  内藤  隆君    中井 一夫君  中田 政美君    中峠 國夫君  中野 武雄君    中村 幸八君  中山 マサ君    仲川房次郎君  永田 良吉君    永田 亮一君  永山 忠則君    長野 長廣君  灘尾 弘吉君    南條 徳男君  丹羽喬四郎君    西川 貞一君  西村 英一君    西村 茂生君  西村 直己君    貫井 清憲君  根本龍太郎君    野澤 清人君  野原 正勝君    羽田武嗣郎君 橋本登美三郎君    橋本 龍伍君  濱田 幸雄君    濱地 文平君  林  讓治君    原 健三郎君  馬場 元治君    日高 忠男君  平井 義一君    平澤 長吉君  平野 三郎君    廣川 弘禪君  福井  勇君    福井 順一君  福井 盛太君    福田  一君  福永 健司君    船田  中君  保利  茂君    星島 二郎君  本多 市郎君    本間 俊一君  前尾繁三郎君    前田 正男君  前田 米藏君    牧野 良三君  益谷 秀次君    増田甲子七君  松浦 東介君    松岡 俊三君  松岡 松平君    松野 頼三君  松本 一郎君    松山 義雄君  松村 光三君    三池  信君  三和 精一君    水田三喜男君  水谷  昇君    南  好雄君  宮幡  靖君    明禮輝三郎君  村上  勇君    村松 久義君  持永 義夫君    森下 國雄君 山口喜久一郎君    山崎 岩男君  山崎  巖君    山崎  猛君  山田 彌一君    雪澤千代治君  横川 重次君    吉江 勝保君  吉田  茂君    吉武 惠市君  渡邊 良夫君    荻野 豊平君  木下 重範君    只野直三郎君  武知 勇記君    福田 赳夫君  坊  秀男君     ―――――――――――――
  21. 大野伴睦

    議長(大野伴睦君) この際暫時休憩いたします。     午後八時十八分休憩      ――――◇―――――     午後八時三十三分開議
  22. 大野伴睦

    議長(大野伴睦君) 休憩前に引続き会議を開きます。      ――――◇―――――
  23. 大野伴睦

    議長(大野伴睦君) ただいま内閣総理大臣から詔書が発せられた旨伝えられましたから、これを朗読いたします。     〔拍手〕  別紙詔書が発せられましたからお伝えいたします。   昭和二十八年三月十四日     内閣総理大臣 吉田  茂    衆議院議長大野伴睦殿     〔別紙〕   日本国憲法第七条により、衆議院を解散する。  御名 御璽   昭和二十八年三月十四日     内閣総理大臣 吉田  茂     〔拍手、「万歳」「万歳」と呼ぶ者あり〕
  24. 大野伴睦

    議長(大野伴睦君) 本日はこれにて散会いたします。     時に午後八時三十六分