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1949-04-11 第5回国会 衆議院 経済安定委員会 5号 公式Web版

  1. 昭和二十四年四月十一日(月曜日)     午後一時五十九分開議  出席委員    委員長 小野瀬忠兵衞君    理事 首藤 新八君 理事 多田  勇君    理事 前田 正男君 理事 加藤 鐐造君    理事 高田 富之君 理事 金光 義邦君       足立 篤郎君    志田 義信君       中村  清君    中村 純一君       永井 英修君    福井  勇君       細田 榮藏君    高橋清治郎君       田中不破三君    横田甚太郎君       平川 篤雄君    羽田野次郎君  出席政府委員         経済安定政務次         官       中川 以良君  委員外の出席者         経済安定本部参         與       稻葉 秀三君         総理廳技官   吉田 俊男君         專  門  員 圓地與四松君         專  門  員 菅田清治郎君 三月三十一日  委員勝間田清一君辞任につき、その補欠として  鈴木茂三郎君が議長の指名で委員に選任された。 四月一日  委員平川篤雄君辞任につき、その補欠として竹  山祐太郎君が議長の指名で委員に選任された。 同月四日  委員竹山祐太郎君辞任につき、その補欠として  平川篤雄君が議長の指名で委員に選任された。 同月十一日  森山欽司君が理事に追加当選した。     ――――――――――――― 四月八日  澱粉糖化事業に対する金融措置に関する請願(  伊藤郷一君外六名紹介)(第二二九号)  運動用品に対する統制撤廃に関する請願(森幸  太郎君紹介)(第二三五号) の審査を本委員会に付託された。 三月二十八日  砂利、砂等の價格統制存続の陳情書外七件(東  京都千代田区飯田町二丁目二十番地関東砂倶樂  部理事長川又貞次郎外五百名)(第一八号)  單一為替レート設定に関する陳情書(大阪商工  会議所会頭杉道助)(第三八号) 四月六日  賃金安定に関する陳情書(東京商工会議所会頭  高橋龍太郎)(第八四号) を本委員会に送付された。     ――――――――――――― 本日の会議に付した事件  理事の互選  第一次第二次五ケ年計画と昭和二十四年度重要  物資需給計画に関する件     ―――――――――――――
  2. 小野瀬忠兵衞

    ○小野瀬委員長 ただいまより開会いたします。  去る四月四日の議院運営委員会において、各委員会とも、理事一名を追加いたすことに決定いたしましたので、これより理事の選任をいたしたいと存じますが、前会同樣、委員長において指名いたすことに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  3. 小野瀬忠兵衞

    ○小野瀬委員長 それでは森山欽司君を理事に指名いたします。     ―――――――――――――
  4. 小野瀬忠兵衞

    ○小野瀬委員長 引続き第一次、第二次五箇年計画と昭和二十四年度重要物資需給計画に関し当局から説明を聽取いたします。御質疑がある場合は、説明を聽取いたしました後に、御発言を願います。
  5. 稻葉秀三

    ○稻葉説明員 五箇計画は、御存じのようにまだ最終的にとりまとまつていないのであります。その間、どういうふうな段階で今まで整理をして來たか、それと二十四年度計画の内容というふうなことについて、できるならば詳細に御報告申し上げたい。ところが、御存じのように、五箇年計画並びに二十四年度の物資需給計画につきましては、司令部との関係におきまして、決定までは公表をはばかるというふうなことになつておりますので、できますならば、ここ限りのものとしていただくか、もしくは祕密会でやつていただくかを御考慮願いたいと思います。
  6. 小野瀬忠兵衞

    ○小野瀬委員長 ちよつと稻葉君にお伺い申し上げますが、ここ限りと申しますのは速記を中止するという意味ですか。それとも正式に祕密会にされたいという意味ですか。
  7. 稻葉秀三

    ○稻葉説明員 それは委員長のおはからい次第でよろしうございます。
  8. 小野瀬忠兵衞

    ○小野瀬委員長 この際お諮りいたします。本日議題といたしました昭和二十四年度重要物資需給計画に関しましては、本委員会といたしましても、より詳細に内容を檢討いたしたいと存じますので、ただいまより祕密会に入り、稻葉参與の説明を聽取いたすことにいたしたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  9. 小野瀬忠兵衞

    ○小野瀬委員長 それでは祕密会にいたしますから、傍聽の方は御退席を願います。      ━━━━◇━━━━━     〔午後二時五分祕密会に入る〕     〔午後四時二十分秘密会を終る〕      ━━━━◇━━━━━
  10. 小野瀬忠兵衞

    ○小野瀬委員長 これより公開いたします。  皆さんにお諮りいたしますが、本日の秘密会の内容につきましては、稻葉説明員よりの申出もあり、また問題の性質上からも事実上公表いたしかねると存じますので、ただいまの秘密会の内容は一切公表しないことといたしたいと存じますが、御異議ありませぬか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  11. 小野瀬忠兵衞

    ○小野瀬委員長 それではただいまの秘密会はその全部を速記録に掲載いたさないことに決定いたします。  それでは前回の打合せ会におきまして、福井委員から御要求の電力課長が御出席になつておりますので、福井委員の発言を許します。
  12. 福井勇

    ○福井委員 この前私がお尋ねしましたのは電力が非常に足りない。シーズン的に見て冬期の渇水になるときでありましたが、その経過を申しますと、過去三、四十年間の火力に徴してみて、冬は十二月末から三月の十日くらいの雪解けの水が出ない間は非常に苦しい。そうして数十年の経過でも三月の十日を境にして水が出て來て水力がまわり出す。そういうことを繰返しておるので、今度の五箇年計画や何かについては、火力の補充についてどういう考慮が拂われておるかというお尋ねが一つであります。ついでに賠償の問題について、火力発電所を持つて行きたいという要望が、フイリツピンや中華民國の一部分から出ておつたわけです。それで私はちようど商工省の賠償実施に関係しておりましたが、その後の樣子がわからぬので、呉あたりの火力発電所を膚出しておるかどうかということについて、簡單でいいですから御答弁願いたい。しかし資料がなければ、この次にでも火力発電の設備を持ち去ることについての御答弁を願いたい。
  13. 吉田俊男

    ○吉田説明員 お答え申し上げます。現在水力発電所の設備が約六百万キロワツトございます。これが渇水期になりますと、ただいま御指摘になりましたように、大体十二月の中旬ごろから三月の上旬ごろまででございますが、出力が全部で三百万キロワツト程度に減少いたします。豊水期の設備が六百万キロワツトございますが、これは同時に動くものでございませんので、豊水期に同時に動くものとしましては四百五、六十万キロワツト程度でないかと思います。從つてこの四百五、六十万キロワツトから渇水期の三百万キロワツトまで下りますので、その間に約百五十万キロワツトの差があるわけでございます。これを補うために火力発電が必要なのでございまして、電力需用の設備としましては、現在約二百九十万キロワツトの設備を持つておるわけでありますが、これが戰時中の物資不足による修理の不足、あるいは石炭の質が低下いたしましたために非常に能力が下つておりまして、戰爭の終つたときにはほとんどこれが百万キロワツト以下に下つておつたのでございます。これを終戰後極力補修に努めました結果、最近におきましては約百六十万キロワツトまで回復いたしまして、これによつて約百三十万キロワツト余りの供給にたえ得るようになつております。しかしなお先ほど申し上げましたように、百五、六十万キロワツトの水力の減退を補うのには、十分でございません。それからそれ以外に九州その他におきましては、いわゆる豊水期におきましても火力発電がいります。大体現在水力に対して、必要と思われる火力発電の能力は、二百万キロワツト程度でないかと考えております。この数字はちようど戰爭中及び、戰爭前におきまして、わが國の火力発電を最もたくさんやりましたときには、二百万ないし二百二十万キロワツトでありますから、大体現在の水力に対しては二百万ないし二百十万キロワツト程度の火力の能力を整備すれば、ただいまのところ支障がないのではないか、こういうふうにわれわれは考えております。そこで今度の五箇年計画におきましては、この渇水期の供給力の減退をすみやかに回復するため、まず火力発電所におきましては現在の能力の下つておりまする火力を、極力元のようにその能力を回復することに重点を置きます。このようにいたす以外に、なお非常に火力発電所の設備が老朽化しまして、今後使用に耐えられないものもございます。これを代替するために九州とか中國とか北海道とか、そういう三炭地区におきまして火力発電所を新増設することも考えております。そういうことによりましてこの五箇年間に火力約三十万キロワツト程度を新増設いたしまして、それから現在の火力に対して補修復旧をいたすことによりまして、約二十七万キロワツト程度の能力を回復します。それから現在の火力はボイラーが非常に不足しておりまして、タービンの方が余裕ができておりますので、ボイラーの増設によりまして約十万キロワツト程度の能力を回復します。そうしまして古い発電所は若干廃止いたしますが、これによつて今後五箇年間に、われわれがもともと期待しております約二百十万キロワツト程度の火力を、これによつて供給し得る。二百二十万キロワツトの設備能力で供給し得る能力が百九十万キロワツト、ほぼわれわれが期待しておりまする量に近いのでございますが、まだ若干不足しております。それからなお今後つくりまする水力発電所におきましては、從來のように渇水期には出力が半分にも、あるいはまた三分の一にも下るという発電所でなくして、今後つくります発電所は、渇水期においても出力のあまり下らないような発電所、すなわち貯水式または調節設備をもつた水力発電所をつくりまして、今後つくる水力発電所につきましては火力のいらないような方向にもつて行きたい。たとえて申しますと、この五箇年間につくろうと考えておりまする水力は、約百二十六万キロでございますが、渇水期に出し得る出力は約百十八万キロ、かようにあまり火力のいらない水力を考えております。しかしこれらにいたしましても、なお今後五箇年間におきましては、渇水期の供給力は十分とは行かないのでございまして、やはり渇水期にはある程度の電力を押えて、これを豊水期にまわすということを余儀なくされるのでございます。これは電力の確充には期間がいるからでございまして、われわれがほんとうに電力の理想の形をつくろうといたしまするには、十年の歳月をかしていただかなければならぬとわれわれは考えております。  次に賠償の火力の問題でございますが、わが國の最も優秀な火力発電所を二十箇所、約百四十万キロワツト、すなわち電氣事業場設備の額面上は半分、実際能力におきましては半分以上のものが賠償指定になつておりますことは御承知の通りでございます。これに対しまして、これはどうなるかということにつきましては、まだはつきりした情報は得ておりませんが、最近われわれが、たとえば九州とか北海道あるいは中國の、非常に電力の不足しております地域における賠償指定の火力発電所を、修理して使いたいということを申し出たところが、最初はなかなかむずかしかつたのでございますが、この一年間あまりは、修理をしてどんどん供給力を増して、火力の能力を元通りに直してもよいというようなことも言つておりますし、ストライク・ミツシヨンの報告を見ましても、わが國の火力発電所はとるものはほとんどない。ただ持つて行けると思われるものは非常に能率の下つた火力とか、あるいはまたタービンに余裕のあるものは持つて行けるだろうが、ほんとうのいい火力は持つて行けないというようなことも報告に出ておりますので、われわれとしては指定になつた重要な火力は、大部分残してもらえるのではなかろうかという期待を、だんだん持つて來ております。そういうわけで今度の五箇年計画におきましても、この賠償指定の火力発電所は使えるものということで計画を立てております。これに対して向うでは何も正式のものではありませんので、何ともわかりませんが、大体今までの動き方はそういうところでございます。
  14. 福井勇

    ○福井委員 発電所の設定については、もちろんアメリカやソ連のように、あるいはホールダー・ダム、ドニエープルの発電所のようなものはできはしませんけれども、今の計画には織り込めないということが大体予想できます。しかし考えるくらいは考えておかなくちやいかぬと思うことは、発電所をつくるにはもちろん水力でも何でも五年以上かかります。アメリカではすでに原子力の発電所に着手しておるようです。これを使うことは日本においてできぬことは当然でありますが、技術家がおつたりそういうこともたとえばラジオの生産を商工省でやつておる場合に、アンテナなしのラジオも向うでできて、こちらでもまねてつくつておる。十年先の計画をつくつておる間に大分科学的の進歩があります。そんな点も技術家には少し考えさしておいた方がいいと思いますが、これはあなた方に対する希望でなく、私の考えておることで参考程度のものです。委員会とちよつと離れておりますけれども、ついでのこととして申し上げるわけです。電氣の技術家が盛んに來ておりますので、原子力の発電所など十年後のことも少しは考えておかなければならないと思つております。これは御注意でもなければ何でもない、ただ感想をちよつと述べさせていただいただけであります。たいへん丁寧な御答弁でありがとうございました。
  15. 小野瀬忠兵衞

    ○小野瀬委員長 ほかに御質問はありませんか。
  16. 中村純一

    ○中村(純)委員 このインフレの克服のために健全財政、健全金融ということで、それを目標にして予算的な措置、金融的措置がとられているわけですが從つて復興資金と申しますか、そういうものは先ほどのお話でも唯一とは言えませんでしようが、最大のルートが見返り勘定から出るものだということになるわけであります。その場合に先ほど稻葉さんのお話にもあつたのですが、あるいは鉄とか石炭とか電力とかいうような、將來の産業回復のための基礎的分野に対する事柄を十分お考えになつている。これはもちろんごもつともなことでけつこうなことと思うのでありますが、同時にそれと比べればもつと当面の問題だと思うのでありますが、輸出関係の産業方面に対する御考慮も、相当強くお考えいただく必要があるじやないかと思われるのです。それを目標にした傾斜生産とでも申しますか、重点金融をぜひ考えていただかなければならない。また輸出振興を考える場合に、むろん第一の事柄は生産の増大でありますけれども、同時に販賣面も考えに置いていただかないと、賣れ行きの惡い物とか、あるいは賣れても外貨の獲得率の割合に低いものとか、こういうものはなるべく遠慮して、賣れ行きがよくて外貨獲得率の高い物に、重点を置くということがなければならぬと思うのでありあす。これは私專門家でもないのでよくわからないのですけれども、現に人絹絹糸のごときものがある時期の統計を区切つてみると、生産量が相当増大しておるにかかわらず、輸出量が單にパーセンテージにおいてのみならず、絶対量においても減つておるという現象が現われておるように考えられるのですが、その原因がどこにあるかわからないのですけれども、今後の輸出振興策を考えられる上において販賣面のことも十分お考えくだすつて、これはひとり金融的関係ばかりでなく、もつとほかの問題があるのでありますが、資金計画をお立てになる場合に、御考慮を願いたいと思つておるのです。その辺について何かお考えがあればひとつ承つておきたい。
  17. 稻葉秀三

    ○稻葉説明員 御質問は輸出産業に見返り資金を使えという御希望と……。
  18. 中村純一

    ○中村(純)委員 同時に使う場合に生産量の問題ももとよりですが、輸出品の販賣面までもお考えになつた上に、この資金の運用を考えていただきたいこういうことなのです。
  19. 稻葉秀三

    ○稻葉説明員 お答えいたします。先ほど申し上げましたのですが、実は見返り勘定の具体的産業資金への使い方、これはまだ基本的にどういうふうになつて行くかということは、見通しがつきません。経済復興計画の線に沿つて、かつ自立経済の目標に到達するように使いたいということでいろいろ資料をつくつて、関係方面に御連絡申し上げておるのであります。從つて私が先に申し上げました重点部門も、必ずしもそういう部門だけに集中せられるかどうか。さらに從來安定本部でつくつておりましたように、復興金融金庫のわくを設定する。すなわち石炭にかりにこの年は百九十億なら百九十億、こういうふうに見返り勘定を出したいということで、つくるにはつくるのでございますが、今度の場合は大体一件一件が問題になる。すなわち何々炭鉱の何々設備が、はたして役に立つかどうかということで、審査が行われることも大体確定的でございまして、非常にやり方は從來と違つて行くだろうと思います。從つて輸出産業の設備資金、たとえば輸出工場の建設資金に対しまして、資金勘定を設定するような計画を組まなければならないのではないか、こういう要求が貿易廳並びに安定本部の貿易局からも、われわれ並びに財政金融局の方へ來ております。この点はいずれ個別的な事情を調べまして、該当するものならばでき得る限り促進することに、われわれは努めたいと考えております。  次に当面問題になつておりますのは、たとえば貿易手形の割引をどういうふうにして行くとかいうような、つまり輸出復興上の運轉資金の問題じやないかと考えておるのであります。この点はできるだけ急速に解決するように、われわれは処置をとりたいと思い、目下いろいろ相談中でございまして、いずれ近いうちに具体的な措置を御報告できるのではないかと考えております。  それから第三の人造絹糸の計画並びに設備の問題でございますが、五箇年計画では大体人絹工業をでき得る限り復活せしめたいという方針でございまして、四億ポンド弱くらいの水準まで五箇年後には回復せしめたいと思います。そこで昨年の人絹スフ八千万ポンドに対しまして、二十四年度も先ほど申し上げましたように、一億三千五百万ポンドから一億四千万ポンドくらいの間にはぜひ人絹スフを増産して、纖維不足の緩和をはかりたいと考えております。特に人絹につきましては、御存じのように。輸出用を優先にいたしまして、その他の分を國内にまわす。スフは大体國内用を優先的に配給したいと考えております。それにつきましては御存じのように、過去の人造絹糸設備を復元して行くことがぜひとも必要で、第一次復元計画というものがつくられ、その線を経済復興計画の中で生かすということで、それに対する設備計画もでき上つております。それから資金計画につきましてはその線に沿いまして、二十四年度の資金の計画を、若干業界の御希望の線よりは下つて行くと思いますが、裏づけをしたいと思つております。こういうようなことで、昨日も化学纖維の代表者の方々といろいろそれについて御折衝申し上げた次第であります。そのほかに化学纖維工業では、合成繊維を今後日本として取上ぐべきかどうかという問題が登場しております。これにつきましても大体われわれはこれを実現して参りたいということで、それに対する設備計画、生産計画、資金計画というものを五箇年計画の中に織り込んでおります。從つて大体纖維の中におきましても人造絹糸関係については、でき得る限り優先的な順位で、これの復旧及び生産に邁進いたしたいと考えている次第であります。
  20. 小野瀬忠兵衞

    ○小野瀬委員長 ほかに御質疑はございませんか。――ございませんければ本日の委員会はこれにて散会いたします。次会は十四日午後一時から開会いたします。     午後四時四十六分散会