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1947-12-06 第1回国会 衆議院 運輸及び交通委員会 42号 公式Web版

  1. 昭和二十二年十二月六日(土曜日)     午前十一時二分開議  出席委員    委員長 正木  清君    理事 佐伯 宗義君 理事 前田  郁君       井谷 正吉君    佐々木更三君       重井 鹿治君    島上善五郎君       館  俊三君    原   彪君       堀川 恭平君    矢野 政男君       山崎 岩男君    内海 安吉君      岡村利右衞門君    高橋 英吉君       飯田 義茂君    木下  榮君       前田 正男君  出席國務大臣         運 輸 大 臣 北村徳太郎君  出席政府委員         運輸政務次官  田中源三郎君         運輸事務官   有田 喜一君         運輸事務官   牛島 辰彌君  委員外の出席者    議員 伊藤 郷一君 議員 坂東幸太郎君    議員 寺本  齋君 議員 足立 梅市君         運輸事務官   川村 二郎君         運輸事務官   大見 正雄君         專門調査員   岩村  勝君         專門調査員   堤  成威君     ――――――――――――― 十二月五日  船舶法及び船舶安全法の一部を改正する法律案  (内閣提出)(第一四七號) の審査を本委員會に付託された。 十二月五日  水澤・花泉間及び高田・瑞山間國營バス運輸開  始の請願(淺利三朗君外三名紹介)(第一三五  〇號)  中込、高崎間鐵道敷設の請願(井出一太郎君外  二名紹介)(第一三六一號)  釧路、北見相生間鐵道敷設の請願(伊藤郷一君  外四名紹介)(第一三六八號)  前澤、高田間國營バス運輸開始の請願(淺利三  朗君紹介)(第一三八五號)  中河村下河端に停車場設置の請願(坪川信三君  外一名紹介)(第一三八六號)  木材の輸送増強に關する請願(圖司安正君外二  名紹介)(第一三九二號)  山田線電化竝びに改良工事施行請願(淺利三  朗君紹介)(第一三九七號)  青森、三厩間鐵道敷設の請願(山崎岩男君外一  名紹介)(第一四一〇號)  石巻、雄勝間國營バス運輸開始の請願内海安  吉君紹介)(第一四三五號)  石川、豐間間國營バス運輸開始の請願(小澤專  七郎君外一名紹介)(第一四四一號)  富岡・平谷間竝びに富岡阿瀬比間國營バス運  輸開始の請願(岡田勢一君外四名紹介)(第一  四七〇號)  小川郷、川前兩驛間に停車場設置の請願(齋藤  晃君外一名紹介)(第一四八五號)  岩内町に測候所設置の請願椎熊三郎紹介)  (第一五〇四號)  魚成橋、野村間國營バス運輸開始その他に關す  る請願(井谷正吉君外二名紹介)(第一五一〇  號) の審査を本委員會に付託された。 十二月四日  三田山崎町間省營自動車開設に關する陳情(兵  庫縣加東郡上福田村長大西龜太郎外十四名)(  第六〇五號)  奧羽本線神町米澤間竝びに仙山線仙臺山形間の  電化に關すを陳情(山形縣議會議長加藤富之  助)(第六三四號)  九・四連絡航路に對し民營事業強化に關する陳  情(愛媛縣南宇和郡西外海村長藤原勘一外六  名)(第七〇七號) を本委員會に送付された。     ――――――――――――― 本日の會議に付した事件  船舶法及び船舶安全法の一部を改正する法律案  (内閣提出)(第一四七號)  一 海運國家管理法制度定に關する請願(正木  清君紹介)(第二七號)  二 長岡鐵道買收に關する請願(清澤俊英君外  三名紹介)(第四九號)  三 人吉市より三路線に國營バス運輸開始の請  願(福永一臣君紹介)(第五九號)  四 要田村に停車場設置の請願(山下春江君紹  介)(第六三號)  五 鐵道運賃値上を國會に付議その他に關する  請願(相馬助治君紹介)(第六四號)  六 濱田、今福間鐵道速成の請願(木村小左衞  門君外三名紹介)(第六五號)  七 南廣信號所を一般驛に昇格の請願(世耕弘  一君紹介)(第六七號)  八 三國線を三國港まで運轉延長の請願(坪川  信三君紹介)(第七四號)  九 大野、白鳥間國營自動車運輸開始の請願(  長谷川政友君外一名紹介)(第八四號)  一〇 浦幌、本別間國營バス運輸開始の請願(  森三樹二君紹介)(第九八號)  一一 山陰線經由東京、下關間直通列車運轉の  請願(庄司彦男君外三名紹介)(第一九〇號)  一二 新庄より金山・眞室川・酒田・余目・清  川・八向を經て新庄に通ずる國營トラツク運輸  開始の請願(圖司安正君紹介)(第二〇〇號)  一三 木原線全通工事施行促進の請願(片岡伊  三郎君紹介)(第二二七號)  一四 舊鶴見臨港鐵道外三鐵道拂下に關する請  願(金光義邦君外二名紹介)(第二三〇號)  一五 大垣、垂井兩驛間に簡易停車場設置の請  願(武藤嘉一君紹介)(第二三七號)  一六 柏崎驛附近鵜川鐵橋等の徑間擴張工事施  行の請願(田中角榮君紹介)(第二六四號)  一七 山陰線餘部鐵橋補強修理施行請願(庄  司彦男君外三名紹介)(第二六七號)  一八 鐵道運賃の學生優待に關する請願(佐々  木更三君紹介)(第二六八號)  一九 幸崎・中判田兩驛間に國營自動車運輸開  始の請願(安田幹太君紹介)(第二七三號)  二〇 博多、壱岐對馬間國營連絡航路開始の請  願(本田英作君外一名紹介)(第二八二號)  二一 鐵道運賃の學生優待に關する請願(正木  清君紹介)(第三〇七號)  二二 愛冠簡易停車場を一般驛に昇格の請願(  伊藤郷一君紹介)(第三一七號)  二三 足寄、阿寒湖畔間國營バス運輸開始の請  願(伊藤郷一君紹介)(第三一八號)  二四 北陸線電化促進の請願(坪川信三君外二  名紹介)(第三二六號)  二五 松戸、水戸間電化促進の請願(原彪君外  二名紹介)(第三二七號)  二六 納田終、鶴ヶ岡間の道路を國營バス運行  路線に認定の請願(坪川信三君紹介)(第三三  〇號)  二七 舊小倉鐵道拂下に關する請願(長尾達生  君外二名紹介)(第三三八號)  二八 松戸、水戸間電化促進の請願(原彪君外  九名紹介)(第三三九號)  二九 鐵道運賃の學生優待に關する請願松本  淳造君紹介)(第三四〇號)  三〇 連合軍の拂下げ自動車による國營自動車  運營に關する請願堀川恭平紹介)(第三六  一號)  三一 天鹽沿岸鐵道速成の請願(坂東幸太郎君  紹介)(第三六七號)  三二 直方、福岡間國營バス運輸開  始の請願(淵上房太郎君紹介)(第三七〇號)  三三 松本よりの二路線に、明科よりの二路線  に、及び山清路・上田間に國營バス運輸開始の  請願増田甲子七紹介)(第六三七號)  三四 大糸線全通促進の請願増田甲子七君紹  介)(第九三一號)  三五 甲府・鹽尻間、鹽尻・名古屋間及び鹽尻  ・長野間電化促進の請願増田甲子七紹介)  (第九三九號)  三六 常野線を水戸まで延長の請願(葉梨新五  郎君紹介)(第九七二號)  三七 水戸、波崎間竝びに鹿島、佐原間國營バ  ス運輸開始の請願(葉梨新五郎君紹介)(第九  七五號)  三八 常野線を水戸まで延長の請願(葉梨新五  郎君紹介)(第一〇〇八號)  三九 水戸、波崎間竝びに鹿島、佐原間國營バ  ス運輸開始の請願(葉梨新五郎君紹介)(第一  〇〇九號)  四〇 水戸・波崎間竝びに鹿島・佐原間國營バ  ス運輸開始の請願(葉梨新五郎君紹介)(第一  〇一六號)  四一 甲府・鹽尻間、鹽尻・名古屋間及び鹽尻  ・長野間電化促進の請願増田甲子七紹介)  (第一〇五二號)  四二 大糸線全通促進の請願増田甲子七君紹  介)(第一〇六五號)  四三 大樹、豐頃間國營バス運輸開始の請願(  高倉定助君紹介)(第一一七六號)  四四 長野原、嬬戀間鐵道敷設の請願(中曽根  康弘君外一名紹介)(第一一八九號)  四五 千葉、成東間電化促進の請願(片岡伊三  郎君外二名紹介)(第一二一八號)  四六 東川六手村花見に停車場設置の請願(増  田甲子七君紹介)(第一二二〇號)  四七 三笠町彌生に停車場設置の請願(岡田春  夫君紹介)(第一二三一號)  四八 佐原、山倉間國營バス運輸開始の請願(  寺島隆太郎君紹介)(第一二四二號)  四九 釜石線全通促進の請願外二件(志賀健次  郎君外七名紹介)(第一二四六號)  五〇 犬飼、佐伯兩驛間に國營バス運輸開始の  請願(梅林時雄君紹介)(第一二五〇號)  五一 苫前、瀧ノ上間鐵道の敷設の請願(坂東  幸太郎君紹介)(第一二五九號)  五二 東鹽尻信號所を一般驛に昇格の請願(増  田甲子七君紹介)(第一二六〇號)  五三 大糸線全通促進の請願増田甲子七君紹  介)(第一二六一號)  五四 瑞浪、深澤間鐵道敷設の請願(長谷川俊  一君紹介)(第一二六三號)  五五 釜石線全通促進の請願(志賀健次郎君外  七名紹介)(第一二七〇號)  五六 大澤假停車場昇格の請願(神山榮一君紹  介)(第一二八五號)  五七 富山港線拂下に關する請願(鍛冶良作君  紹介)(第一三〇五號)  五八 大糸線全通促進の請願外一件(増田甲子  七君紹介)(第一三一四號)  五九 甲府・鹽尻間、鹽尻・名古屋間及び鹽尻  ・長野間電化促進の請願外一件(増田甲子七君  紹介)(第一三一五號)  六〇 荒尾市増水に停車場設置の請願(寺本齋  君外一名紹介)(第一三二九號)  六一 右左府、御影間鐵道敷設の請願(山中日  露史君外三名紹介)(第一三三四號)  六二 網代驛の驛名變更反對の請願(足立梅市  君紹介)(第一三三九號)  實地調査委員報告の件     ―――――――――――――
  2. 正木清

    ○正木委員長 會議を開きます。  昨五日本委員會に付託されました船舶法及び船舶安全法の一部を改正する法律案を議題に供します。まず政府よりその提案理由の説明を聽取します。
  3. 有田喜一

    ○有田政府委員 それでは私から船舶法及び船舶安全法の一部を改正する法律案の提案の理由について説明申し上げたいと思います。  舊憲法のもとにおきましては、いわゆる舊察命令といたしまして、法律委任に基かないで、命令をもつて獨立に國民の權利を制限し、義務を課することができたのでありまして、また罰則につきましては明治二十三年法律第八十四號「命令ノ條項違反ニ關スル罰則ノ件、」こういう法律委任に基きまして、特定範圍の科罰を命令をもつて規定したおつたのであります。これらの命令はそれぞれ新憲法施行とともに、ただちにかつ當然にその效力を失うべきはずのところ、一般的經過措置として本年四月法律第七十二號日本憲法施行の際、現に效力を有する命令の規定の效力等に關する法律によりまして、本年十二月末日まで法律と同一の效力を有するものとして存續するものとせられておるのであります。ところで船舶法及び船舶安全法の關係省令の中には、右に該當する條項が相當ございますが、いろいろと檢討の結果、これらはいずれも明年一月一日以降におきましても存續せしめる必要がありまするので、これらを法律に直接規定し、または法律委任の根據を設ける等の措置を講ずることといたしました。これがこの法律案を提出するおもなる理由であります。なおこれを機會に現下の經濟事情等に鑑みまして、罰則のうちで財産刑の限度を引上げる必要があるのであります。また舊刑法または舊地方制當時の條文の字句を改めることといたしたいと思うのであります。これがこの法律の改正の要點でございます。以上簡單にこの改正法律案の提案理由を御説明申し上げました。會期切迫の折柄でありまするが、ただいま申し上げました通り、この改正法律は明年一月一日から施行する必要があるのでございますから、どうか速やかに御審議の上、御可決あらんことを念願してやまない次第でございます。
  4. 正木清

    ○正木委員長 これより質疑にはいります。質疑はこれを許します。――ちよつと速記をやめて……。     〔速記中止〕
  5. 正木清

    ○正木委員長 速記を始めてください。
  6. 内海安吉

    内海委員 ただいま懇談の粉式で承つたのですが、罰金の規定は、經濟界あるいはやみ値等を考えられて、そして法律としてこれをきめるというのでありますが、大體政府のやり方は罰金税といつたような、むしろ罰金をもつて税と考えているような傾向があるようであります。健全財政と言つておりますけれども、一方の農業生産調整法のごとき、一萬圓以下の罰金に處すなんといつたような規定を設けて、そして政府の財源にあてているというような傾向がずいぶんあります。ただいまの御説明によると、二十五圓以下の罰金に處すというのを、一躍一千圓以下の罰金に上げる、その法的根據としては、やみや現在の經濟界の情勢に應じてやるのだというようなことは、あまりにもこれは立案の基礎として當を得ないと思います。あまりにも杜撰じやないかと思います。いやしくも法律としてきめてこれを國民全體に強いようとするならば、もつと根據あることでなければならぬと思うのでありますが、この點に對して政府の詳細なる御説明を承りたい。
  7. 有田喜一

    ○有田政府委員 實は罰金の問題につきましては、われわれは經濟界の最近の物價勝貴という點についてはもちろん考慮いたしておりますが、やみとか何とかいうことに對しましては全然そういうことは考えておらないのであります。御承知の通り船舶法というものはずいぶん古い法律でございまして、最近の公定價格の値上りを見ましても四十倍あるいは五十倍ということはざらにあるのであります。この罰金は十倍、最高のものが四十倍というようなことを考えているのでありまして、決してわれわれは今日の物價の情勢に鑑みましてこの罰金をもつて高いとは考えておらないのであります。ましてや政府罰金をもつて歳入財源に考えているというようなことは絶對にないのであります。われわれはこの法の勵行、法治國として法律を嚴守する、それについてはやはり相當の罰金をもつて臨まないと、圓滑にこれが遂行できない、こういう見地からこの罰金刑を定めて、政府といたしましてはこれをもつて不當とは考えていない次第であります。どうかあしからず御了承願います。
  8. 内海安吉

    内海委員 經濟界のそのときどきの動きによつて罰金の範圍をきめるということは、どうもただいまの説明に承服できないのであります。そうだとあれば、ひとり船舶法のみでなく、刑法においても、その他の法令においても、この罰金の額をみな釣り上げていかなければならぬ詰果になるかと思うのであります。經濟界の動きとにらみ合わせて、こういうような、しかも四十倍もの多額の罰金刑を科するということは、どうしても私は承服できないのであります。もう一遍この點について政府委員の御答辯をいただきたいと思います。
  9. 有田喜一

    ○有田政府委員 實は罰則の問題は司法省とわれわれと連繋をとつてやつているのでありますが、司法省の見解によりますと、最近の法律につきましては、ほとんど一樣に一萬圓を限度といいますが、最高としてやつている、その一般の法律改正の趣旨をくみましてかように考えたのであります。  なお一つの誤解があるようでございますが、この二十一條の千圓以下の罰金、この罰金は實は「前項ノ命令ニハ必要ナル罰則ヲ設クルコトヲ得」といいまして、命令によつて罰則規定を設けることになつておる。ただ法律には命令委任しておるのだが、その罰金は千圓を超えてはいかふと法律によつて制限されているのでありまして、この點は命令において適當に措置するというので最高を、法律で抑えて、二十二條以下は法律によつて一萬圓以下ということになつておりまして、その裁判の認定によつていかにするかということをきめる。二十一條方では省令によつてきめる、しかしそれは法律によつて、千圓を超えてはいかぬという制限を受けておる。かように考えておるのであります。
  10. 内海安吉

    内海委員 そうしますと、こういうように考えてよろしいでしようか。もしも物價が下落した場合には、またこの罰金の額を改正する御意思があるのでありますか。
  11. 有田喜一

    ○有田政府委員 その問題はおそらく司法當局におきまして全般的な問題としてお考えになることと思いますが、私の見解といたしましては、もちろん非常なる經濟界の變動があるならばともかくとして、普通の場合は最高額をきめておるだけでございますので、おそらくそのときの認定によりまして、以下でございますから、過大に失しないように、一方において法律の遂行の圓滑を期していつて、適當な罰金刑が科されるものと私は了解いたしております。
  12. 高橋英吉

    ○高橋(英)委員 私も内海君と同樣な見解をもつておるのですが、經濟界の變動で罰則の金額が常に變動するということになると、これは刑罰の本質に反することになるのであつて、ただ經濟界の著しい變動が、ある程度罰金の額に、刑罰の輕重に影響しないでもないと思いますけれども、今日のような混亂時代において、ただちにこの混亂時代の經濟界の尺度をもつて刑罰の標準とするということはどうかと思うのであります。殊にこの刑罰は、要するに手續違反的のものであつて、あるべくこれは形式的な刑罰でよいのではないかと思うのであります。現に新しい刑法の改正案でも、一萬圓以下というような罰金はおそらくないと思う。將來根本的な刑法が改正された場合においては、あるいはそういう金額になるかもしれませんが、現在のところはそういうことはないのであります。從つて何もこういう粉式的な手續違反みたいなものに對してそう新しい罰則のさきがけをして高額の罰金刑に改正するというのは私どもはどうかと思うのであります。なお二十一條の命令であらためて罰則がつくられることになつてはおりますけれども、しかし結局は根本法が千圓以下ということになつておるのであつて、千圓とれることになつておるのでありますから、命令においてやはり千圓以下ということにやる得るのでありまして、これは今の長官の御説明は、こういう問題に對する本質的な説明にはならないと思うのです。法律の適用はむろん情状によつて、必ずしも最高刑を科すべきものではないし、いろいろそのときに臨機應變の、最も妥當な判決があるはずでありますけれども、いやしくもそれ以上の刑罰を科してはいけない、これ以下の刑罰を科してはならないという刑罰の尺度を定めまする以上は、どうしてもその尺度を定めることが問題になるのでありますから、千圓という最高額をここに規定するのが適當であるかどうかということをむろん問題にしなければならないのでありまして、必ずしも千圓科するのではないからという、運營の面における問題によつてこの問題を解決しようということになれば、すべての刑罰なんか、死刑以下ということにしておつても、死刑にすることはないのだからということになるのですから、それはちよつと本質的な説明にはならないと思うのです。そういう意味においていま少しく罰金額を減刑される意思はないかどうか、絶對的なものであるかどうか、その點お伺いしたいと思う。
  13. 有田喜一

    ○有田政府委員 最近の法律による罰金刑につきましては、おそらく私よりも皆さんの方がよく御承知だと思いますが、私の記憶するところにおいて誤りなかりせば、最近の法律の、かような程度の罰金刑というものは、おそらく全部一樣に一萬圓以下ということに相なつておるように記憶しておるのであります。ましてや船舶法は明治當時にできたる法律でありまして、決してこの罰金をもつて私は過大とは考えておらないのであります。
  14. 前田郁

    ○前田(郁)委員 ちよつとお尋ねいたしますが、船舶を沒收するということはたいへん重大なことでありまして、この書類を拜見しますとどこにも第三條の規定が書いてないのでありまして、その内容がはつきりわからないのでありますから、一應この三條の規定を御説明願いたいと思います。
  15. 大見正雄

    ○大見説明員 第三條は先ほどお讀みいたしましたけれども、一般に外國船がわが國にはいりますのには特定の開港場でなければ入港できないことになつており、日本船舶だけはいずれの港にもはいり得ることになつております。そこで船舶法上、執本船舶とされていない船が不開港場に寄港することは一般的には禁止されておりまして、特定の場合にだけ許されているというのが現在の制度であります。しかしその禁を冒して日本船舶でない船舶が不開港場に寄港した場合に所定の罰則を科するというのが第三條の規定の内容でございます。
  16. 内海安吉

    ○内海委員 罰金刑の増額につきまして先ほど有田長官の御説明がありましたが、日本の經濟界の現状に見て、省令事項に屬する二十五萬以下の罰金を一千圓にすることは差支えない。また二十二條の規定を見ますと、これはまた二千圓以下の罰金というものを一萬圓に上げておる。すべてがこの率によつて罰金刑が増額されておるのであります。現在の日本のごとき經濟界から見れば、このくらいなことは何でもないとおつしやるのでありますが、政府は大體において官公吏に對し千八百圓ベースを堅持されておる。千八百圓で一箇月とにかく生活ができるものであるということを認めておる。しかるに一萬圓以下の罰金は決して重くないというがごときことは、現在の日本の經濟界の事情とにらみ合わして政府がとつておられる政策と、この罰金刑とが非常に開きがあるように考えられますが、この點についてもう一度確信のある御答辯を望むものであります。
  17. 田中源三郎

    ○田中(源)政府委員 お答えいたします。先ほど海運總局長官よりお答えいたしましたことについて、今日の日本の經濟においては罰金刑の増額はこの程度が妥當であるということについての御質問ですが、それは要するに今内海委員のお述べになりましたことは、現在の國民生活の限度において刑罰の量は異なるべきだというふうに解釋いたすのであります。量刑の問題と國民生活の問題とは、あるいは御説のごとく關連を有しておる點もございますが、おのずから法の建前がございまして、單に國民經濟の面をもつてのみ刑の量定をいたすというわけのものではないのであります。從つて今の面から考えてみまする場合には、千八百圓ベースを政府は堅持しておるから、この辺中の面において一萬圓に改めるということについて考えてみますならば、この量の面から言つて私は決して當座は不當でないと考えておるのであります。從つてこれは申すまでもなく、特幣の金額の面から考えて――物の價値量の面から考えてみまして、物價指數の上において、今後の經濟上において當然これくらいのいわゆる罰金を引上げるということについては何ら私どもは差支えない、そういう觀點に立つておりますので、その邊を御了承願いますれば、おのずから判明していくのではなかろうかと存じます。
  18. 内海安吉

    ○内海委員 ただいま田中政務次官からの御説明でありますが、先刻有田長官の御説明では日本の現下の經濟界がこうであるから、かく罰金刑を増額したものかどうかという説明であつたので、それについての確信を承つたようなわけで、ただいまの田中政務次官の御答辯とはまた全然別な意味で御質問しておつたものですから、どうぞその點を御了承願つて、もう一遍有田長官の御説明を承りたいと思います。
  19. 有田喜一

    ○有田政府委員 この罰金の金額を引上げましたことにつきまして、私は今日の貨幣價値の點から申しまして、二千圓ということは低きに過ぎるということを申し上げた。しかしこれが千八百圓ベースとかそういうものと關連があるというような考えではないのでありまして、やはり刑は刑の量定という見地から臨むべきである。こういう見解から言とておる。ただ先ほども言いますように、船舶法は明治時代の法律であります。その當時において二百圓の當時の貨幣價値から言えば相當の重い負擔だつたと思う。今日の貨幣價値から比べまして、一萬圓ということはそれほど高きに失しないということの御説明を申したのであります。その點をお含み願いたいと思います。
  20. 正木清

    ○正木委員長 この程度で質疑は終了するに、御異議はありませんか。――異議がなければ、本法案に對する質疑は終了いたします。  これより討論に入るのでありますが、この際討論を省略してただちに採決いたし差支えございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  21. 正木清

    ○正木委員長 それではこれより採決にはいります。原案に贊成の諸君の起立を願います。     〔總員起立〕
  22. 正木清

    ○正木委員長 起立總員。よつて本案は原案の通り可決いたしました。  なお衆議院規則第八十六條による報告書作成の件は委員長一任に御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  23. 正木清

    ○正木委員長 ではさようにいたします。  なお法律中に若干字句の誤謬があるそうでありますから、字句の修正は委員長に御一任を願いたいと思います。いかがですか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  24. 正木清

    ○正木委員長 これより請願の審査にはいりますが、その議決は後日に讓ります。日程の順序を變更して日程第三一、天鹽沿岸鐵道速成の請願、坂東幸太郎君紹介、文書表番號三六七號を議題といたします。坂東幸太郎。
  25. 坂東幸太郎

    ○坂東幸太郎君 日程三一の請願の要旨は北海道苫前郡羽幌町築別より同郡山別村を經て天鹽郡遠別村に至る鐵道豫定線は、昭和十二年より五箇年計畫で完成の豫定であつただ、未完成のまま今日に及んでいる。ついては同地方の炭田の開發、その他の資源開發上重要な路線であるから、速やかに該線を完成されたいというのであります。何とぞ御採擇を願います。政府側の意見を聽取させていただきます。
  26. 田中源三郎

    ○田中(源)政府委員 天鹽沿岸鐵道促進の請願に關する件でございますが、ただいま請願要旨にお述べになりました通り、今後できるだけ速やかに本地方の請願要旨にこたえるべくいたしたいと考えております。しかしながら御承知のごとくに目下資材、財政の面において制約されておりますので、この點が許される限り、請願の要旨に速やかに副いたいと政府は考えておる次第であります。
  27. 正木清

    ○正木委員長 本請願に對する質疑はありませんか。     ―――――――――――――
  28. 正木清

    ○正木委員長 日程第二二、愛冠簡易停車場を一般驛に昇格の請願、伊藤郷一君紹介、文書表番號第三一七號。日程二三、足寄、阿寒湖畔間國營バス運輸開始の請願、伊藤郷一君紹介、文書表番號第三一八號。一括議題といたします、伊藤郷一君。
  29. 伊藤郷一

    ○伊藤郷一君 ごく簡單に御説明申し上げます。まず最初の件は網走本線の足寄驛から上利別驛に至る間は十四キロであります。今その間に愛冠驛という假驛がありますが、その一帶には現在農家が二百六十五戸ありまして、本年度さらに入植者が約千二百戸を算することになつております。愛冠國民學校竝びにワシツプ國民學校がありまして、附近の農産物は麥、燕麥、亞麻、大豆、馬鈴薯、ビート、かぼちや、數量は略しますが、厖大な農産物が出るのであります。ここに現在驛員ただ一名を有するところの假驛があるのでありまして、附近の住民ははなはだ不便を感じておるのでありまして、どうか本驛に昇格させていただきたいという請願であります。  次の足寄、阿寒湖畔間の國營バス運輸開始の請願がありますが、この釧路の足寄村の戸數八百戸のうち鐵道の便に俗しておる地はわずか十四戸でありまして、あとの八百戸近いものは何ら交通の利便に俗していない。この足寄驛から阿寒湖畔に至るところの十一里の間に國營バスを運轉していただけるならば、國有林の開放、あるいは未利用地の開發に伴うところの歸農者、戰後開拓者等の入植する者が非常に厖大なることになるのでありまして、これら沿線の耕地開拓竝びに阿寒國立公園に觀光客を誘致するということからいたしましても、絶大なる利便があるのであります。これは足寄村民あげての渇望でありますので、何とぞ兩件を採擇あらんことを切望する次第でございます。
  30. 田中源三郎

    ○田中(源)政府委員 ただいま議題に供せられております愛冠簡易停車場を一般驛に昇格の請願でございます。本請願に對して種々ただいまお述べになりましたことは、十分に御同情できるのであります、今後の北海道の開發という點につきましては、できるだけ入植者の利便もはかり、生産物の運送につきましても、できるだけこれに對する輸送量の増強の意味から御要望に副いたいと考えておるのであります。しかしながら一方鐵道の建設竝びに國營自動車の建設につきましては、過般來詳細に目下の政府の實情及び運輸省におきまするところの資材、豫算等の状況及び今後の方針につきまして申し上げましたる通り、資材、豫算面において相當困難なる實態に到達いたしておるのであります。これらの點を考えまして、將來これらが許されるときがありまするならば、でき得る限り調査を速やかにいたしまして、御要望におこたえいたしていきたいと考えておるような次第であります。  第二點の足寄、阿寒湖畔の國營バス運輸開始に關する請願でございまするが、本地方におきましては民間企業もございませず、まことにお説のごとく速やかなる輸送形態を整うべきはごもつともであると存じます。しかしてこの請願も第九十議會においてすでに採擇されておりまするものでありまして、目下調査をいたしておるような實情であります。早急に請願の趣旨にお副いをいたすということは困難なる實態でございますが、調査の結果漸次今後の資材その他におきましての見透しがつきます事態におきまして、御趣旨に副つていきたいと存じております。
  31. 正木清

    ○正木委員長 本請願に對する質疑はありませんか。     ―――――――――――――
  32. 正木清

    ○正木委員長 質疑がなければ、日程六〇、荒尾市増水に停車場設置の請願、寺本齋君ほか一名紹介、文書表第一三二九號を議題といたします。寺本齋君
  33. 寺本齋

    ○寺本齋君 請願の趣旨を申し上げます。熊本縣荒尾市は昭和十七年四月荒尾町、平井村、府本村、八幡村及び有明村を合併して市制を施行した新興都市であります。市内には三井鑛山株式會社經營の萬田炭坑、四山炭坑、三井化學工業株式會社、三池染料工業所荒尾工場等がありますし、また隣接大牟田市には多數の大工場、三池鑛山があり、これらに從事する市内南部、東南部の住民は、一里半ないし二里餘りもすべて徒歩あるいは自轉車をもつて通勤する現況でありまして、相當過大な肉體的、精神的負擔を感じ、ひいては出炭量または生産量にも影響しておるのであります。しかして本市市街の状況は東北一帶、福岡縣境より西部海岸線と南部地方より東に當り住家集密し、その他は丘陵と農耕地であります。この農耕地の中央に元東京第二陸軍租兵廠荒尾製造所がありましたが、終戰とともに廢止せられ、既存建物、土地、機械器具一切は整理または施設の變更を行い、市の發展に寄與しつつあります。思うに本市將來の發展はかかつてこの第二造兵廠跡の措置とその周圍の施設計畫のいかんにあるというも過言ではないのであります。從つて第二造兵廠に最も關係深いのが今囘實施計畫の有明驛の新設であつて、この計畫はすでに時期を失しておる次第であります。いよいよ有明驛新設の曉には、第二造兵廠跡に着々計畫中の工場はもちろん、現在の中學校、女學校の通學、炭坑勞務者を初め、諸工場の勞務者の通勤は有明驛を利用するをもつて、その利便はすこぶる大であります。また附近に生産する農耕者の供出農産物、肥料、農具、青果物及び漁業者の魚介類等の集散は、從來荒尾驛を通じてなされておりましたが、新設有明驛竣成の後は、御驛を利用すれば、距離において約二分の一に短縮するから、運搬費を大削減することができるのであります。よつて熊本縣荒金市増水(荒尾驛と長州驛の中間)に有明驛(假稱)の新設許可あらんことを請願する次第であります。何とぞ特別の御詮議をもつて御採擇あらんことをお願いいたします。
  34. 田中源三郎

    ○田中(源)政府委員 本請願は汗尾市増水に一驛を設置せよという請願でございますが、一應この間につきまして調査をいたしまして、その結果にいたしたいと考えております。未だ調査をいたしておりませんからして、請願の要旨に對してはつきりとその可否はお答えいたしかねる實態にございます。
  35. 正木清

    ○正木委員長 本請願に對する質疑はありませんか。     ―――――――――――――
  36. 正木清

    ○正木委員長 日程五一、苫前、瀧ノ上間鐵道敷設の請願、坂東幸太郎君紹介、文書表第一二五九號を議題といたします。坂東幸太郎君
  37. 坂東幸太郎

    ○坂東幸太郎君 宗谷本線は天鹽國士別驛を中心とし、西は天鹽國上川郡温根別村及び石狩國幌加内村添牛内を經て、天鹽國苫前郡苫前驛に至り、東は天鹽國上川郡上士別村を經て北見國紋別郡瀧ノ上驛に連絡して、同國同郡上渚滑驛及び同渚滑驛に至る、北海道東西兩海を結ぶ横斷線鐵道であります。本請願にかかる横斷線は、沿線の廣漠たる農耕地と十數萬町歩の大森林を包容し、その間開拓すべき農耕適地もまた少くありません。殊に豊富なる鑛産資源に至つてはすでに定評の存するところでありますが、未開發のままに放置されています。さらに東西兩海岸を貫通することによつて魚獲物の集散を活溌ならしめ、なかんずく天塩國苫前郡燒尻、天賣兩島の魚田開發を促進する。また苫前村より兩島に通ずる定期船、遞信省郵便航送命令船路があります等、北海道開發上の緊要なる路線でありまして、現に北海道廳は天塩國苫前郡苫前村より同國上川郡士別町に至る既成道路九十二キロ三を、國費支辨二級十二號道路と決定しています。かように本路線は北海道官民ともに熱望するところでございまして、帝國議會もまたこれを認め、數次の請願はことごとく採擇せられ、政府においてもその敷設を必要なりとして、昭和四年第五十六議會に士別、似峡(士別、瀧ノ上間の一部)間竝びに士別、添牛内間鐵道を敷設法中に加うるの提案がありまして、衆議院において可決され、さらに昭和二十年十月士別、似峡間の豫定線實測を了せられる等、從來の沿革を見ましても、本路線の重要性を實證するものであることを信じます。戰後の今日にあつては、過剩人口の消化、復興建設の資材緩和、海陸食糧増産などの見地から、資源に富み、人口稀薄な本横斷線完成は、ただに地方の福祉を増進するのみでなく、新日本再建に裨益するところけだし甚大であることを確信いたします。願くは事情御賢察の上、本鐵道の敷設速成に對し特に御高配を賜りますよう謹みて請願いたします。
  38. 田中源三郎

    ○田中(源)政府委員 苫前、瀧ノ上間鐵敷設の點、ただいま請願要旨としてお述べになつたような經過をたどつてきている實態でございまして、昭和四年三月には、第五十六議會においてこれが追加豫定線として士別、似峡間を出したのでございますが、審議未了となつたような關係もございます。ただいま請願要旨をお述べになりました通りに、この地方の實情は、廣大な農耕地でもあり、大森林地帶もございますして、これが開發をいたしますならば、相當の森林資源及び食糧増産の面にも寄與いたすことと存じますが、何分この地域内におきましては地形的に鐵道建設の上に非常に困難なる點がございます。從つてこれが現在のごとき財政及び資材の面におきましては、とうてい請願の要旨におこたえでき得ない實態にございます通りに、將來におきましてはできるだけ財政と豫算の面が許されるときにおきまして、請願の趣旨に副いたいと考えているような次第でございます。
  39. 正木清

    ○正木委員長 本請願に對する質疑はありませんか。――質疑がなければ、午前の會議はこの程度にし、午後は一時より再開いたします。それまで暫時休憩いたします。     午後零時三分休憩     ―――――――――――――     午後一時二十六分開議
  40. 正木清

    ○正木委員長 再開いたします。休憩前に引續き請願の審査をいたします。  日程第一四、舊鶴見臨港鐵道ほか三鐵道拂下に關する請願、金光義邦君ほか二名紹介、文書表第二三〇號。日程二七、舊小倉鐵道拂下に關する請願、長尾達生君ほか二名紹介、文書表第三三八號を一括上程いたします。代理説明者井谷正吉君。
  41. 井谷正吉

    ○井谷委員 舊鶴見臨港鐵道線ほか三鐵道拂下に關する請願の容旨を申し上げます。國鐵鶴見智、南武線、青梅線及び五日市線は、元來地方鐵道として、鶴見臨港鐵道、南武鐵道、舊青梅電氣鐵道及び舊奥多摩電氣鐵道の四會社が經營して、地方交通産業上大なる貢献をしてきたのであるが、今次戰爭の末期に戰時輸送力強化のため、戰時的緊急措置として政府に買收されたものである。しかるに終戰後國有として經營する必要の解消した今日、鐵道國有法の精神及び沿線市町村民の希望に從い、前記鐵道を舊經營各會社に拂い下げられたいというのであります。
  42. 田中源三郎

    ○田中(源)政府委員 今御提案になりました各案の請願の要旨を拜承いたしましたが、舊鶴見鐵道ほか三線、その他舊小倉鐵道等、一般の當請願委員會に關する鐵道拂下げ問題は、戰時中は戰時統制の目的をもつて買收をいたしたのであるから、この際拂下げをしてくれということが、各方面から請願と同樣陳情も出ているような次第であります。政府におきましては、戰時中それぞれ買收いたしました各路線とも、國家産業の進展竝びに交通經濟の觀點から、缺くべからざる鐵道としてこれを買收いたしたものでありまして、今日これらの各路線は國鐵の一部として輸送上の重要なる役割を果しておるのであります。今後においてもさらに現在の各路線とも強化いたして輸送量を擴大いたしたいと思つておるのでありまして、これらのすべての路線に對しましては拂下げしないという方針に決定をいたしておるのでございます。なお國鐵從業員、すなわちこれらの拂下申請路線に從事いたしております從業員から、今後の運營に對しては現在通り國營をもつていたされたしという強い反對の陳情も受取つておるのでありまして、私どもがもしこれを民間に拂下げいたしました場合に、はたして今日の資材竝びに財政等を勘案いたしまして、請願要旨のごとく今後の輸送力増強に差支えなく行くかということは疑問であると考えております。各般の情勢から勘案いたして、ただいま申し上げた通りに、運輸省といたしましてはこれら拂下申請全體にわたりまして、今日は現行通り國營にしていくような方針をとつているわけであります。
  43. 井谷正吉

    ○井谷委員 舊小倉鐵道拂下に關する請願の要旨を申上げます。小倉鐵道は戰時中鐵道省に買收されたが、それは戰時的緊急措置としてやむを得なかつた。しかし終戰後は當線のやうな地方線を國有鐵道の一部として經營する必要もなくなつたし信ずるし、なお沿線市町村の希望もあるので、本事業を前經營者に返還拂い下げられたいというのであります。
  44. 田中源三郎

    ○田中(源)政府委員 本請願の要旨に對してお答えいたします。前に舊鶴見臨港線に對して申し上げました通りに、運用省といたしましては、現行拂下申請の路線に對しては、總括的にこれを拂下げしないという方針をとつておるのであります。なかんずく小倉鐵道のごときは、九州炭田地帶を通過いたしますところの重要産業であります石炭輸送と不可分の關係にある鐵道でありまして、今後これを増強いたして、さらに石炭輸送の全面的増強を確保いたしたいと考えておるようなわけであります。また同樣の從業員も私ども親しく會いまして拂下反對の陳情を受けているような状態でございますから、これは現行通り國營をもつていきたいと考えております。
  45. 正木清

    ○正木委員長 本請願に對する質疑はありませんか。     〔「質疑なし」と呼ぶ者あり〕
  46. 正木清

    ○正木委員長 日程一八、鐵道運賃の學生優待に關する請願、佐々木更三君紹介文書表第二六八號。日程二一、鐵道運賃の學生優待に關する請願、正木清君紹介文書表第三〇七號。日程二九。鐵道運賃の學生優待に關する請願松本淳三君紹介文書表第三四〇號。右三件は同一趣旨でありますから一括上程いたします。説明者代理井谷正吉君。
  47. 井谷正吉

    ○井谷委員 鐵道運賃の學生優待に關する請願の要旨を申し上げます。  今囘の鐵道運賃の値上げは、新しい時代に對處するため重大な任務と責任とを感じつつ日夜勉學に努める學生生活に經濟的破滅を生じさせ、わが國文教の發展に障害となつている。ついては文部省發行の學生割引證を六割引とすること、また學生定期券の額を値上げ以前の状態にするようにされたいというのが趣旨であります。
  48. 田中源三郎

    ○田中(源)政府委員 現行學生の普通竝びに定期の割引の兩方につきまして申し上げますと、まず定期乘車券は大體におきまして、四十キロ程度のものは最高九割二分二厘その他のものはおおむね七割二分五厘を割引いたしておるわけでございます、かようなわけでかくのごとき割引をいたしておりますことは、申すまでもなく、學生の向學を便ならしめるためにした次第でありまして、この割引率はおそらく世界各國にもない例をもつて割引いたしておるのであります。  なお個人割引制度につきましての二割引を六割引にしろということでございますが、これを現行文部省の發行いたしましたところの割引證によつて、かりにこれを五割ないし六割を割引するといたしますならば、國鐵の收入は現行においても少くとも三千萬圓以上違うことに相なると想像いたします。しかしながら、かようなわけで現行運賃において學生が夏期または冬期に五百キロ至千キロ以上の歸郷をするときにあたつて格段の配意をせられたいというような希望もありまするのでこの點につきましては一應考慮をいたしてみようと思つておるようなわけでありますが、現行割引運賃率を請願の要旨に副うようにいたすということは、今日はまことに困難な事情であると考えておるようなわけでありまして、遺憾ながら請願の趣意に副いかねる次第でございます。しかしながら五百キロ乃至千キロ以上の區間においては一應これらのことを里慮いたしてみたいと考えておるようなわけであります。
  49. 正木清

    ○正木委員長 本請願に對する質疑はありませんか。     〔「質疑なし」と呼ぶ者あり〕     ―――――――――――――
  50. 正木清

    ○正木委員長 日程第七、南廣信號所を一般驛に昇格の請願、世耕弘一君紹介文書表第六七號。日程第五二、東鹽尻信號所を一般驛に昇格の請願増田甲子七紹介文書表第一二六〇號を一括議題といたします。説明者代理井谷正吉君。
  51. 井谷正吉

    ○井谷委員 南廣信號所を一般驛に昇格の請願の要旨を申し上げます。紀勢西線南廣信號所を中心とする和歌山縣有田郡南廣村、同郡廣村及び津木村は、林・鑛・農・水産物の産額多く、その上同地方は風光絶佳の地で、觀光客の來遊も多い。ついては現在の南廣信號所を一般驛に昇格されたいというのであります。  次に東鹽尻信號所を一般驛に昇格の請願の要旨を申し上げます。中央線東鹽尻信號所は、その附近に生産工場多數散在し、これに通達する工員を始め、鹽尻、松本方面に通學する者が多數になるが、これらは約五キロもある鹽尻驛まで徒歩またはトラツクを利用している現状である。ついては該信號所を一般驛に昇格されたいというのであります。
  52. 田中源三郎

    ○田中(源)政府委員 南廣信號所を一般驛に昇格する請願、竝びに東鹽尻信號所を一般驛に昇格の請願、兩案一括いたしまして、請願の要旨にお答えいたします。申すまでもなく、端的に交通の利便を得たいという地方の方々の御希望竝びにその心理は、ごもつともと存じます。しかしながら鐵道の運輸行政の方面から申しまして、あるいはまた今日の資材及び財政、鐵道運行能率、こういつた觀點からいたしまするときに、さらに加えてこれらの技術的面を考慮いたします場合に、兩請願の趣旨に、いずれも今日はおこたえいたすことができない實態にあることを御了承願い、將來におきまして考慮する事態が出てまいりますれば、調査の上適當に考慮いたしたいと考えております。
  53. 正木清

    ○正木委員長 本請願に對する質疑はありませんか。     ―――――――――――――
  54. 正木清

    ○正木委員長 なければ、日程三五、甲府、鹽尻間、鹽尻、名古屋間及び鹽尻、長野間電化促進の請願増田甲子七紹介文書表番號第九三九號。日程四一、甲府、鹽尻間、鹽尻、名古屋間及び鹽尻、長野間電化促進の請願増田甲子七紹介文書表番號第一〇五二號。甲府、鹽尻間、鹽尻、名古屋間及び鹽尻、長野間電化促進の請願増田甲子七紹介文書表番號一三一五號。一括議題といたします。代理説明者井谷正吉君。
  55. 井谷正吉

    ○井谷委員 本請願の要旨は、中央線標府、鹽尻の間、鹽尻、名古屋間及び篠ノ井線鹽尻、長野の間の路線は、全國有數の山地急勾配線で、石炭の消費量が多いので、これが節約をはかる見地から、竝びに炭質の低下による輸送力の不足を補う見地から、さらにトンネルの數が多いので、トンネル内で窒息等の事故が多いという見地から、竝びに觀光施設の一還としての見地から、該三路線を速やかに電化させたいというのであります。日程四一、五九の請願の要旨は九三九號と同じであります。
  56. 田中源三郎

    ○田中(源)政府委員 ただいま提案になつておりまする三案に對してお答え申します。鐵道電化に關する問題に關しましては、先般來當委員會におきまして、政府の方針を申し上げまして、各委員の御了承を願つたことと存じております。從つて本請願の三案に對しましても、將來合理的なる企業の堅實なるあり方に對しまして、とるべきところの一つの施策といたしましては、電源の確保、資材の確保、財政の見透し、この主たる三要素が伴わなければならないことは申すまでもないことでありまして、これらの三要素を確保いたしましますことによつて、順次これらの路線は電化してまいりたいと思うのであります。先般來も當委員會で申し上げました通りに、まず主要幹線、交通量の特に多いところの路線及び特殊なる路線に對しまして、ただいま申し上げました電源、資材、財政、この三つの要素を確保することによつて、漸次これらの順位をもつて電化してまいりたいと考えておる次第であります。
  57. 正木清

    ○正木委員長 本請願に對する質疑はありませんか。     ―――――――――――――
  58. 正木清

    ○正木委員長 なければ、日程二五、常磐線松戸、水戸間電化促進の請願、原彪君ほか二名紹介文書表番號第三二七號。日程二八、松戸、水戸間電化促進の請願、原彪君ほか九名紹介文書表番號第三三九號。日程四五、千葉、成東間電化促進の請願、片岡伊三郎君ほか二名紹介文書表番號第一二一八號を一括上程いたします。説明代理者井谷正吉君。
  59. 井谷正吉

    ○井谷委員 本請願の要旨は、常磐線松戸、水戸間電化については、先年松戸、取手間のガソリン車運轉を見るに至つた。東京都の經濟建直し、國民生活の安定は急速なる生産増強によらなければならない。これが達成は交通機關の完備に負うところが大である。一方常磐線沿線から東京への通勤、通學者もいよいよ増加している。ついては新日本の經濟再建に寄與するため速やかに松戸、水戸間の電化を促進されたいというのであります。  次の松戸、水戸間電化促進の請願の要旨は、今の三二七號と同じであります。  次に千葉、成東間電化促進の請願の要旨は、房總の地は帝都に接し、九十九里平野は廣大な農地と大漁場を有して、帝都に對する農・水産物の供給地であり、氣候風土は觀光地として惠まれ、人口は漸増して帝都の重要な衞生都市となつている、しかるに交通網はお茶の水・千葉間が電化されたのみで、一歩千葉を出れば昔のままである。そのため豐富な資源も惠まれた地理的條件も未活用のままになつている。ついては千葉から大網を經て、成東に至る間の電化を速やかに實現されたいというのであります。
  60. 田中源三郎

    ○田中(源)政府委員 前の請願の要旨にもお答えいたしましたように、電化促進に對する方針は、すでに再三申し上げておる次第であります。從つてその方針によりまして、將來財政、資材、電源等の確保ができまするならば、要するに大都市を結びます常磐線におきましては、平まで電化いたしたいという希望はもつております。しかしながら再三繰返して申し上げます通り、現状まことに困難なる實態でございますので、來年度ではき得る限り取手まで電化いたしたいという心組をもつておるのであります。しかしこれとても今日の財政、資材、電源等より見まして、はたして確實にいたすということは申しかねますが、なるべく右ようの處置をとりたいと心得ておるようなわけでございます。
  61. 正木清

    ○正木委員長 本請願に對する質疑はございませんか。なければ次に移ります。     ―――――――――――――
  62. 正木清

    ○正木委員長 次に日程第三四、大糸線全通促進の請願増田甲子七紹介文書表第九三一號。日程四二、大糸線全通促進の雷願、増田甲子七紹介文書表第一〇六五號。日程五三、大糸線全通促進の請願増田甲子七紹介文書表第一二六一號。日程五八、大糸線全通促進の請願ほか一件、増田甲子七紹介文書表第一三一四號。同趣旨でありますから一括議題として上程いたします。説明者井谷正吉君。
  63. 井谷正吉

    ○井谷委員 大糸線全通促進の請願の要旨を申し上げます。大糸線の全通は本年度運輸省豫算に計上されておりますが、未だ着工されていないのであります。しかも未開通箇所はわずか十七キロで、すでにトンネルも通じ、橋脚も竣工してレールを敷設するのみとなつております。元來この路線の全通は、表日本裏日本とを最短距離で結び、貨客の利便、沿線の山林資源の開發とともに、觀光の面よりも重要でございます。ついては速やかに本路線の全通を促進されたいというのであります。一〇六五號、一二六一號、一三一四號も今の九三一號の趣旨と同一でございます。
  64. 田中源三郎

    ○田中(源)政府委員 ただいま併合上程になりました請願の要旨にお答えいたします。未完成線の十七キロに對しましては、今後におきまして素材及び財政の見透しがつきますればやる方針でございますが、目下のところ來年度豫算におきましては、早急にこれを出すことは困難であります。以上請願の要旨にお答えを申し上げておます。
  65. 正木清

    ○正木委員長 本請願に對して質疑はありませんか。なければ次に移ります。     ―――――――――――――
  66. 正木清

    ○正木委員長 次に日程六二、網代驛の驛名變更反對の請願、足立梅市君紹介文書表第一三三九號を上程いたします。
  67. 足立梅市

    ○足立梅市君 本請願の要旨は、伊東線網代驛は、熱海市と靜岡縣田方郡網代町との境界附近に位するが、開發欄の驛利用者の實際に則して網代と稱したものであり、また全國有數の漁港網代港を背後に控えてその名を附されて十數年來の傳統と親しみをもつている。しかるに先般南熱海驛と改稱し、觀光都市として宣傳に利用しようとしたが、かかることは無用の資材を消費し、土地の實情を無視したものである。ついては網代驛名をそのまま存續されたいというのであります。
  68. 田中源三郎

    ○田中(源)政府委員 すべて驛名のみならず、ものの名前は人格、あるいは施設及び地位をも包含いたしました大きな意味をもつものでございまして、驛名の改稱はなかなか廣範圍に影響を及ぼすものでございますことは、申すまでもないことであります。從つて今日熱海なるものが抱いておりますその世界的の名稱及び地位、その他各般の面から考察いたしまして、これが及ぼすところの影響は相當大きいものと考えます。從つて國といたしましては、目下名前を變更するような意思をもつておりません。右御了承願います。
  69. 正木清

    ○正木委員長 本請願に對する質疑がなければ、次に移ります。     ―――――――――――――
  70. 正木清

    ○正木委員長 次に日程三七、水戸、波崎間竝びに鹿島、佐原間國營バス運輸開始の請願、葉梨新五郎君紹介文書表第九七五號。日程三九、水戸、波崎間竝びに鹿島、佐原間國營バス運輸開始の請願、葉梨新五郎君紹介文書表第一〇〇九號。日程四〇、水戸、波崎間竝びに佐原間國營バス運輸開始の請願、葉梨新五郎君紹介文書表第一〇一六號。日程四八、佐原、山倉間國營バス運輸開始の請願、寺島隆太郎君紹介文書表第一二四二號を一括上程いたします。説明代理者井谷正吉君。
  71. 井谷正吉

    ○井谷委員 本請願の要旨は、茨城縣鹿島、行方兩郡は、太平洋と霞ヶ浦、北浦、浪逆及び利根川にはさまれた長大な平坦地で、海産物及び農産物が豐富であるが、交通機關が乏しく、わずかに鹿島參宮鐵道と民間バスがあるのみで、しかもその利用價値は少く、住民の不利便は大である。ついては水戸から磯濱町、鉾田町、鹿島町、息栖村を經て波崎に至る路線と、鹿島から行方郡潮來町、香澄村、牛堀を經て千葉縣佐原町に至る路線に省營バスの運輸を速やかに開始されたいというのであります。一〇〇九號の請願要旨も同じでございます。一〇一六號の請願の要旨もただいまと同一であります。  佐原、山倉間國營バス運輸開始の請願の要旨を申し上げます。さきに千葉縣佐原、成東間のバス運行は、地元民及び關係當局の熱心な努力と協力のもとに本年三月佐原、多古間の開通を見たが、當時同區間中栗源、山倉、常磐の一部に通ずる支線の開通は附帶事業として進められたが、その效なく取り殘されている、ついては速かに山倉から佐原に至る間に國營バス運輸を開始されたいというのであります。
  72. 川村二郎

    ○川村説明員 水戸、波崎間竝びに鹿島、佐原間國營バス運輸開始の請願につきまして御説明申し上げます。本路線は大部分は鹿島參宮鐵道株式會社の路線と茨城交通株式會社の路線になつておりまして、兩社とも現在バスを運行しております。鹿島參宮鐵道株式會社においては鉾田、波崎間七十四キロ一分を運行いたしておりまして、現在六往復やつております。茨城交通株式會社におきましては、水戸、鉾田間三十二キロ、五往復いたしております。運賃はいずれも一キロ八十五錢でございまして、前にも請願なさいまして調査いたしました鐵道敷設法の豫定線に該當しておりまして、地方交通上まことに重要なる路線と存じますが、ただいま申し上げましたように全區間民營の自動車が目下運行中でございまして、民營自動車の育成強化によりまして御要望におこたえいたしたいと思つております。  次に佐原、山倉間國營バスの運輸開始の請願につき御説明申し上げます。本區間は省營自動車の栗源線でございまして、栗源線は本年の三月三十一日に開業いたしました多古、佐原間二十キロの路線でございまして、バスが七輛、トラツク八輛をもちまして多古、佐原間バスは七往復いたしております。請願の路線はわずか四キロの區間でございまして、民間自動車の免許路線でありますが、民間自動車との話合いも最近ついておりますような次第でございまして、現在の輸送力の餘力をもちまして、近い將來において運輸を開始いたしたいと考えます。
  73. 正木清

    ○正木委員長 本請願に對する質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕     ―――――――――――――
  74. 正木清

    ○正木委員長 なければ、館俊三君より議事進行に關して發言を求められておりますので、この際發言を許します。
  75. 館俊三

    ○館委員 貴重な時間を拜借して突然に緊急動議を出しまして相濟みませんが、會期も餘すところいくらもなくなつておりますので、どうにも時間をいただかなければならないような緊急事態と思いますから、御了承を願いたいと思います。運輸當局にまずお聽きしたいことは、北海道と青森地區の、いわゆる山猫爭議という言葉は不穏當でありますが、そう稱せられております爭議の形態がどういうになつているかということであります。もう一つはこれがだんだん波及する状態にあると御觀測になりますか、あるいはまたこのままで止まるという御觀測になつているか、そういうことも併せてお伺いしたいと思います。それからその原因がどういうところにあるかということについての當局の見るところも併せてお聽きしておきたいと思うのであります。從つてその見解から當局がどういうふうな態度をとつていくか、この態度はどの面をどうしたらどうなるかということについて、具體的なお考えがおありでしたら、それも全部ここで聽取したいと思つております。實は新聞紙上によつても十分わかつておりますし、また組合のいろいろの方からも話を聽いているので、私としても相當の豫備知識はもつているのでございますけれども、これは民間人としての、また組合としての考え方でありますし、當局自身がこれに對して正式に發表なさつたことを聽いておりません。そこでこの正式委員會について發表を願いたいという趣旨なのでありますが、北海道から鐵道職員が當局に向つてるるその職員の窮状について陳情をいたしております。その第三囘目は今日この委員會に參りまして、時間を得て陳情をしております。その陳情の趣旨は、東北六縣と北海道における交通がいかに國の經濟全般について大きな力をもつているかということに基本を置きまして、それから發展して、この重責を擔うところの職員を遇することがいかにもをを盡していない。いかに陳情してもその點が到逹せられないのは殘である。國鐵再建の立場において、その衰情を切々として訴えているのであります。十分お調べになつていられることだろうと思いますが、その點について明らかにしていただきたい。もしもこの急場がしのげないときは、自然と職場を放棄する状態が續出してくるであろういとう見方をとつているのであります。給料が非常に不足である。生活が困難であるというところからして、自然に三日なり四日なり、食糧を求めるための資料を求めるために郊外に出て、その日かせぎを三日か四日やつて、四、五百圓の金を見つけなければ、やみ食糧その他が買えない。冬季に向つて暖房用石炭を御承知の通り二トン三分の配給ということを北海道民としては望んでいるのであるけれども、去年の實績を見ても一トン八分しかもらつていない。おそらく今年も二トン三分ということは願つておつても―全體として百六十七萬トン要るのでありますが、石炭事情その他がやかましく論議されておりますので、十二月のごときは、全道で五萬八千トンしか石炭が渡らない状態になつております。その石炭がもし渡らないとするならば、その石炭の代りに薪炭を買いこまなければならぬ。その薪炭の値段がいくらであるかということを考えていただきたい。石炭はさいわいにして去年は百四十五圓でありました。これを政府當局の斡旋によつて三トン半分をもらいました。約五百圓の石炭代を北海道の全官公勞はもらつている。今年はその百四十五圓何がしかの石炭が、千三百何十圓という非常な騰貴をしている。これに家庭までもつてくると一トンの石炭代は約五百圓になるのであります。二トン三分ということになりますと三千四五百圓になるのであります。しかし二トン三分では――やむを得ざる國の状態から二トン三分と石炭の消費高を規正されたのでありまして、北海道全體の地帶から申しますと、寒冷地と南の方とを平均いたしましても、三トン半の暖房用の石炭はどうしても必要なのであります。完全に二トン三分もらつたとして、あと一トン餘りの採暖用の薪というものは、當然買いこまなければ、家にいても凍死するというような實情ができますので、この一トン餘りの石炭の代りをなすものを買うとしますと、また薪二敷ぐらいは要るのでありまして、これを買うためにはやはり約三千圓ないし四千圓の金が要るのであります。結論において、金高を申しては財政困難な今日はなはだ申譯がございませんが、金高といたしましたならば、今組合が要求しておるところの七千六百圓の最低のものは必要なのであります。この七千六百圓という暖房用の金高というものは、單に一般の市中の人たちが考えるように、組合は何でも多くもらえばよいという立場から計算したのではなくして、その證據には、北海道における出先官廳においての調査も、七千六百圓ないし七千八百圓は要るということを、出先官憲の人たちも皆考慮しておるのであります。そうして地域的な地方勞働委員會に提訴した結果として、この薪炭料の請求は正當であるという一應の調停案ができた。できたということは、もうすでに出先官廳の人たちがそういうふうな筋に從つてものを考え、かつそれらの筋に從つて陳情しておる。その實情をもつてしても、組合の七千六百圓という要求は決して厖大なものでないということを、まず基本的にお考えを願いたい私は思うのであります。國の財政が非常に困難であるということをよく理解しておりますので、われわれこの組合の人たちは何も金を要求するのじやなくして、石炭そのものを欲しい、薪そのもの現物支給してもらいたい。それであればその薪炭代や石炭代は要らないのだ。そういうような立場をとつておつた次第であります。いろいろな勞働關係閣僚、あるいは大藏大臣其他の御斡旋によつて、三千圓と獨り者千圓はいただいのでありまして、これが實に二箇月もかかつたというほど、當局が努力を拂つていただいた點については衷心から感謝をいたしておる次第でありますが、實はそればかりでなく、それで四千圓の差額がある。縁日の商人のようなことを申して、まだ四千圓足りないと言わざるを得ないということは、實はなさけない話でありますけれども、そういう事情になつておるのであります。その他に北海道及び東北六縣というものが、寒冷地の第二地域給として當局で考慮され、研究されて、これも今井給與局長が努力を拂つておられることは十分わかるのでありますが、現實に冬を迎えての今日をどうするかということに對して、非常に家庭をあげて惱んでおるのでありまして、その實情を申しますと、石炭車が完全に驛へ到著するかしないか、去年、おととし、さきおととしにおける石炭不足の北海道住民が、いかに用品庫、機關區、あるいは鐵道の貯炭場にはまりこんで犯罪を犯しておつたかというその的確な實例をあげることは差控えますけれども、それにいかに鐵道當局も苦しんでおつたかということもお察しを願えると思うのであります。それは何といいましても、今用品庫の暖かさは、函館の一番暖かい所の九月ごろの暖かさであります。この間も連絡船が約三日間吹雪ののために不通になつて、函館に二千五百人の客を停滞させておる現状であります。まして北海、網走方面に行きましたら、陳情態の説明を聽きますと、ほとんど零下十二度である。釧路あたりでは零下十五度ということを聽いておりますときに、その寒冷地における鐵道從業員の――これは鐵道從業員ばかりではありませんが、殊に鐵道從業員の苦勞というものは、なみたいていではないのであります。これを稱して脱落だとか、あるいは猫爭議だということがあるかもしれませんが、その實情を言うたならば、あながちにそれを猫爭議として一つの罪悪のごとく印象づけるというようなものの考え方は、人間として私はできないと思うのであります。そういう爭議があつて、最も今日本の産業の根源地であるところの北海道の國鐵がもしも止まり、あるいはもしほんとうの意味の爭議がちよいちよい方々でもち上るということになるのでは、實に悲しむべきことであると私は考えております。北海道の鐵道というものは、單に北海道三百四十萬の人間のためにのみ存在する鐵道ではなくして、これで石炭を輸送し、木材を輸送し、パルプを輸送し、それからじやがいも等の食糧を内地へ春までのうちに輸送するという重大な使命をもつておりまして、臺湾も朝朝鮮も失つた後における北海道の日本全部の産業、經濟に及ぼす位置というものは、非常に大きいのであります。從つて青函連絡船に本省も主力を注いで、連絡船をこしらえておる意義もそこにありましようし、また北海道の鐵道自體がどういうふうに再建設せられていかなければならぬということも十分お考えのことであろうと思いますが、そういう意味において、北海道は地域的な北海道でないということを、殊に運輸の立場から十分お考え願いたいと私は思つております。そういう意味において、たとえば冬の石炭のごときは、あの積雪になりますとほとんどロータリーのために機關車をとられてしまつて、餘すところが少くなつてしまう。しかも積雪が非常に強いから、函館までの輸送が困難であり、そうして仙鐵と新鐵との機關車の石炭を補給するために、私の記憶によりば、間違つておるかもしれませんが、一月二十萬トンぐらいの石炭は北海道から東北本線のために奥羽本線のために送つておるのであります。毎年の例を見ると、仙鐵において石炭がもう三日しかないから、もう四日しかないからというと全部を放擲して札幌鐵道局用品庫の連中は岩見驛まで出かけていつて、小樽行きの濱積の石炭車を尋ねて、その貨車の車票を差しこんだものまでも欠鐵行きとして押えなければならぬというような仕事をかるわざのようにやつておるのであります。それほど重要な位置を占めておる北海道の鐵道の復興について、もつと眞劍にお考え願いたい。そういう立場をよく理解しておるがために、今もつて爭議も起らない。酷寒の中に今年の多もまた鬪い通そうとしておる北海道の鐵道職員の苦衷というものを、どうして察していただけないかという陳情の意味なのであります。單に組合の人間の利己的な立場からのみこの要求を突きつけておるのではないかということを十分にお考えになつていただけておると私は考えております。現に岩見驛の連結手あるいはその他の地區の連結手が續々倒れていつておる。そうしてとにかく昨年四十五人なり五十人の連絡手がやめて倒れていく、しかも肺病が何人おるかということまで報告されておりますが、それらの人がそういうふうに自分の自治的な立場から、これでは仕事がもたぬぞということを驛長を通じて局長に言うた場合に、その一部分がやはり少しずつ解決がついておる。なぜその子供たちがそういうことを言わない前に、それだれの見透しをもつて一歩進んで解決ができないかと私は思うのであります。もちろん全般的にものを考えておらねばならぬ運輸省の立場でありますから、個々的な解決は多少できても、全部的な解決は一遍にできないということもよくわかりますが、しかし地方地方の出先官廳といたしましても、單にこれを勞働爭議であるというような古い考えから、そういうことを取上げるのにきわめて遲いのではないかと思う。殊に北海道においては人が足りない、排雪がうまくいかない、うまくいかないというその裏にも、何か若い組合員たちが鐵道をつくり上げようとする熱意が現われておるということを十分に御考え願いたい。一遍この機關區の協議會が札幌にあつたときのごときは、機關手やあるいはかまたき、それらの人が機關區の問題でしたが、徹宵二晩も續けて、とにかく侃々諤々の議論をやつて、そうして札幌の運轉部長のところへ私組合長として一緒に行つた。そのとき何と言われたか、これらの人は鐵道における下つぱでちんぴらだが、汽車を停めてはならぬというので、清和寮の二階で二晩も續けて議論しておつたということをあなた方はどう考えるか、それに對するあなた方の返事は、これもよろしい、これもよろしいという返事だが、できないことをできないとなぜ言わぬか。たつた一つだけはできる、あとはできないと言つて斷られてもいい。また全部できないなら全部できないと言つて斷られてもいい。はつきりした態度をなぜとらないのだということを私はやかましく言い立てたことがありますが、もつと地方の出先官吏の人たちもそういう方面に主力を注ぐべきではないかと私は思う。勞働の管理、あるいは驛管理、機關區管理という言葉は、學問ではそういうものはないでありましようが、現實の情勢において勞働管理ということについての頭をもつておる人たちがどれだけおるかということであります。鐵道職員には古い人もおるのでありまして、驛の管理、機關區の管理ということについては、あながち管理部長あるいは何々課長の指令をまつまでもなく、十分に通曉しておるのであります。ただそれらの人の通曉し得ないのは、勞働の實態管理ということに對しての理解をもち得ない。それなるがゆえによけい紛擾を起こしておる。これは末輩の鐵道職員に對してよく世間は教養が足りない、サービスが悪いという言うが、それを指揮しておる人たちの頭の觀念がすでに時代遲れであつて、それを上手に御する力がないものと私は考えるのでありまして、鐵道職員の教養をやかましく言え前にその教養を指導する人たちの教養がまず重大だと思うのであります。そういうことであるがゆえに、いよいよこの問題の解決を混亂せしめる。その問題のあり方を自分の上長に向つてまつ直ぐに傳え、さらにそれをまつ直ぐに本省までもつてくる勇氣のある官僚がいないということは、實に私はなさけないと思う。常にふたをして、私のところは無事にいつておると押えておる。ほんとうに捨見にかかつて從業員の立場に立つ出先官廳というものが、勞働爭議の場合には必要でないかと私は思います。いずれにしても軍手一足買えば七十囘圓かする、くつ一足買えば二千何圓かする。酷寒の吹雪の中に、ポイント一つを濕らせないために雪を積られないために、竹ぼうきをもつて一間四方の雪拂かをするのに三時間も四時間も立ち通す。こういうことは一圓五十錢や十圓や二十圓の金高で解決する問題ではないのであります。それを正しい意味におとりになりまして、組合對政府の立場も十分わかりますが、その前に同僚としての立場からこれをどう處理すべきかという熱情だけでももつていただきたいと思う。ほんとうの鐵道の復興ということはそういうことから足を入れていくべきものではないかと思う。それをきようお伺いしたいのでありますが、これは別として、今青森の爭議もどんどんはびこつていく形であります。新聞ではこのごろ下火になつておりますけれども――新聞は最初はニユースとして取上げるときは取上げましようが、そういうものは古くなりますと病膏肓にはいつてしまうのではないかと私は思う。これが秋田に擴がり、横手の機關區に擴がり、あるいはまた盛岡に擴がるというふうにならつていくのでありまして、生活の基礎的條件が整わない以上は、これもだんだんそういう風潮を擴まつてくるだろうと思います。その點について當局としては十分に腹をきめて、この正月を越す、三月を越す、その間における資材、設備の改善、それから勞働條件の改善について思いやるのある徹底的な方策を構じられる必要があるのではないかと思います。但し全般的にものを考えていかなければならない運輸省の立場であるから、そこばかりが問題ではないという御意見もあります。また代議士をしておりますと、鹿兒島までから陳情が來ておりますから、これらの人たちに向つては、それは全般的にものを見なければならぬと私は言いますが、しかし國費その他の關係でできなものとすれば、一部的にでもどしどし解決するのでなければ、とうていこの弥漫状態は防ぎ得ないのではないかと私は考えております。そこで具體的な措置をお願いすると同時に、現在の情勢に對してどういう御判斷があるか、それからまた先の見透しについてどういう御判斷をなさつておるか、そういうことを重ねてお聽きしておきたいと思うのであります。
  76. 重井鹿治

    ○重井委員 ただいま館君から發言がございましたが、私靜かに考えてみまして、今日國鐵その他の全官公勞の諸君が鬪爭を起こしております。それがややもすれば街頭的に流れて、しかも熾烈な鬪爭に發展しております。ところが本日はその關係諸君が國會においでになりまして、しかも常任委員會に眞劍に陳情された。この行き方は日本の勞働運動の健全性を物語つておるものだと私は考えておるのでございます。私は特に館君の指導されておる北海道の勞働組合がいかに健全な方向に歩みつつあるかということを心からうれしく思つたのであります。そういう意味においてこの問題に對しましては特に親切丁寧にお答えを願いたいと思います。  なおもう一つ質問いたしたいのでありますがこれは十二月四日、おとといでございますが、東京驛の遠藤助役が殉職されたのであります。ややもすれば世間から鐵道職員に對する不平不滿の聲がありますが、この新聞記事は、いかに鐵道職員の諸君が自己の職責に忠實であるかを社會に對して物語る大きな美談である。おそらくこの氣持は鐵道職員の心の底に流れているところのほんとうの氣持であると私どもは信じておるのでございます。二十三年間勤め、そうして最後に殉職せられたところのこの遠藤助役に對しまして、國家的にいかなる褒賞あるいは待遇をもつて報いられるものであるか、この點を一應お伺いしたい。そうしてでき得れば今後の家族の生活に最高の保障を考えてもらいたいということを特にお願いしたいと思います。
  77. 牛島辰彌

    ○牛島政府委員 私からお答え申し上げたいと存じます。館代議士竝びに重井代議士からまことに詳細にわたる、また御懇切なるお話を伺いまして、私ども一々感銘いたす點がはなはだ多いのであります。  最初に話の順序といたしまして、重井代議士からただいまお話がございましたところの、東京驛におきまして遠藤助役が殉職をされた、これに對する弔慰方法をいかにするかというお話でございますが、遠藤助役の殉職につきましては、まだ正式には私ども聽いておりませんが、新聞紙上に出ておりますの行為だけを見ましても、鐵道職員といたしまして、また現在の日本の國民といたしまして、まことに尊敬せられるような殉職をなさつたと私ども心から敬意を表しておる次第でございまして、この弔慰に關しましては、私どもでき得る限りの方法をとつてまいりたいと存じておるのであります。この點につきましては、すでにいろいろの弔慰の方法が鐵道にはきまつておりまするが、さらに大藏省方面とも協議いたしまして、現在におきましてでき得る限りのことはいたさなければならないと思つておる次第であります。この點につきまして、國會において重井代議士からいろいろと御推奨の言葉をいただきましたことは、私ども國有鐵道の管理者の一人といたしましても深くお禮を申し上げる次第であります。この弔慰の方法につきましては、繰返して申しますが、萬全の對策をいたしてまいりたいと存じております。  次に北海道竝びに青森地方における現在の勞働情勢につきましてお答えを申し上げたいと存じます。館代議士からまことに詳細にわたつていろいろと御説明がございましたように、北海道の日本經濟におきまする地位、また青森を含めましての鐵道輸送の日本再建上まことに重要な地位につきましては、まつたく御同感でございます。ただ最近におきましていささか勞働情勢をも反映し、その他季節等の關係も關連いたしまして、輸送が混亂いたしておるかの感がございます。この點につきましては私どもも若干はこれを認めざるを得ないのであります。ただ北海道竝びに東北方面の鐵道職員の諸君が、この冬季に向いまして、遲配缺配が相當ひどく續き、かつ生活條件も悪くなり、作業のいろいろな不自由を忍んで、とにかくにも日本再建のために奮鬪せられておるこにい對しましては、私ども常に敬意を拂い、感謝をいたしておる次第であります。最近の北海道竝びに青森におきまする爭議につきましては、私からすでに御説明を申し上げることもないかと存じまするが、その兩地方におきましては、いわゆる最低賃金の問題、赤字補給金の問題、その他特殊の遲配缺配であるとか、あるいはまた缺配に關する手當であるとか、越冬資金の問題であるとか、その他特殊の事情に基づくところの要求を提出いたしまして、これが各地方勞働委員會の調停に會いまして、その調停案も提示されておるのであります。これらの状態からいたしまして、青森縣におきましては、當局側は青森地方勞働委員會の調停事項を受諾いたしておりませんし、また北海道地方勞働委員會におきましても、一部これを受諾いたしておるのでありまするが、その他の面におきましては、まだ受諾をいたしておらぬ面もあるのであります。從いまして、これらの地域におきましては、法律上は一應公共事業としての勞働爭議行為、罷業權を護得しておるようま状態にあるのであります。これらの地方における各個の業務機關におきまして、あるいは缺勤がやや殖えるとか、あるいはまた一部職場離脱の情勢があつたことはあつたのであります。しかしながら缺里の問題にいたしてましても、よく管理部長竝びに現場長からその事項を各職員に通逹いたしましたところ、出勤状態は漸次良好になつてまいつております。現状におきましては、出勤率は相當の率に相なつてきております。これらの行為が一々組合の指令によつて行動をしているというような點はまだ認められておりません。一部の業務機關におきまして、急激に缺勤の殖えた日もございますが、翌日からはすぐに復歸をしておるというような状態でありまして、これをただ單に山猫爭議と斷ずるという程度には、まだ立ち至つておらないと私ども見ておるのでありまして、ただこの問題が實際組合の指名によらず、業務の命令にも服さず、缺勤の状態が殖えてまいります場合におきましては、山猫爭議と斷ぜざるを得ない状態に相なるかと思うのであります。これらの状態は、從事員諸君によくこれが徹底をいたしますと、缺勤率も少くなり出勤も殖え、よく仕事をやつていただけるところを見ますれば、私どもといたしましては、相當に、でき得る限りの對策がなし得ますならば、やがて解決しえるものと考えております。  しからばこういう状態が全國に逐次波及していつたらどうかという問題でございますが、私どもの見るところといたしましては、この問題がただちに全國的に波及するというふうには見ておらぬのであります。もちろんわれわれといたしましては、こういう原因が何によつて起つてきたかということをよく調べまして、これに對しまして十分な對策を立てますならば、この問題は局地的に解決し得るものと考えております。私はこの北海道竝びに青森地區の問題にいたしましても、何と申しましても生活が苦しい。生活條件が悪い。作業をするにも事業用物資も足りない。いろいろな悪い條件が積り積つてこれが要求となり、さらに今日の状態に參つたようなことだと存じておりますので、これらの原因につきまして現在の日本の状態におきまして、できるだけの手を打ちまして、解決に努力してまりいたいと思つておるのであります。すでに札幌鐵道局長は二囘にわたりまして上京をいたし、つぶさにその詳細なる實情も説明しております。また書面によりましても、これの解決方についての上申をなしておるのでありまして、私どもといたしましても十分な責任を感じておる次第であります。また一方勞働組合の方々にも、先ほで館代議士のお話もありましたように、すでに二囘會つております。また本日もこちらに上京されておるという話であります。北海道の冬季に向つての實際の作業竝びに生活に對するいろいろな特殊事情ということにつきましては、十分に認識いたしておりますので、これらの點につきましては、今後におきまして十分なる努力を拂つてまいりたいと思つております。
  78. 北村徳太郎

    ○北村國務大臣 ちよつとこの機會に御挨拶をさしていただきます。私今囘運輸大臣の命を拝しまして、五日に正式にその命を受けたのであります。特に本委員會には深い關係をもつておりますので、委員各位より今後いろいろ御指導を仰ぎたいと思います。不慣れなものでありまして目下勉強中なのでありますが、時折出て皆さんの御意見を拝聽し、またつとめて答辯をいたしたいと思います。一應この機會に御挨拶を申し上げます。(拍手)
  79. 田中源三郎

    ○田中(源)政府委員 ただいまの館委員の御質問に對しましては、大體現行とつております状態につきましては、牛島政府委員からお答えをいたした次第であります。殘餘の問題につきまして私よりお答えをいたしたいと思います。私どもは世界各國の鐵道從業員が戰爭後においてとつておるあり方と、今日の日本の國鐵のあり方と比較してみます場合において、現行運行しております程度が保持されておるということは、戰時といわず戰後といわず國鐵の從業員が献身的にこれを守り、今日の現状を維持していただいた結果であると、つねづね私どもは感謝しておるのであります。しかも戰時中酷使いたしました鐵道は老廢しきつておる。これを修理いたすべき面におきましても、一定の資材を確保する能わざる現状において、なおかつ奮鬪されつつあることは、私ども感謝いたしておるのであります。なかんづく北海道のごとき特殊的な地域にあるところの方方が、ポイントを一つもつのにも、館委員のおつしやるごとくにあらゆる努力を拂つて自分の職場を守つて、その使命の逹成に努力されつつあることは、私どもの常に感謝をいたしておるところでありまして、私はこの機會を借りまして、さらに重ねて私どもの心持を申し上げておく次第であります。しからば現在の從業員の状態を見て、われわれが滿足しておるかと言えば、そうではありません。今申し上げました通りに鐵道そのものも非常に修理、補修を各面においていたさなければならないのであります。建設改良等は絶えず怠らずいたしていかねばならぬ。企業形態の根幹であるべきところの線路、車輌、橋梁その他の面におきまして今日不十分であるとともに、また職員自體に給與すべきところのすべての面におきましても不十分でございます。給與の面におきましても、これは單に鐵道だけ運輸省がことさら給與を怠つておるというようなことでありません。つとめて給與の面においても改善をして、從業員の諸君に滿足がいくようにいたしたいと心得ております。しかし今日の物價と同時に、國家經濟と運輸省自體の經濟とを、總合的に勘案していかなければならぬのでございまして、單に運輸省そのものが、獨立された運輸省單獨の職權、機能を憲法において與えられておるのと違いまして、國家經濟の一翼の中にある特別會計としての運輸省の財政面から考えまして、これが單獨に意のごとくただちに處理することのでき得ない實態にあるのであります。ゆえにこれらの實態は實家經濟の上におかれておりますがために、速やかにその機構の改革等をもちまして、眞に企業に副つてそれらの適宜な處置が行われるような行政的の處置もこれに行つていかなければならぬ面がございまるとともに、現在の立場にある關連した全官公勞のうちにおいて、これを切り離してやることは、ただいま申した行政的な面というのに改革を及ぼしていかなければ、單獨では處置をとるということはでき得られない次第でございます。その面の改革も企圖いたしております。同時に現行におきましては、その過程におきまして、でき得る限り給與面におきましても、國家財政においてこれの援助を請うた上に、かつまた企業體の中においてなし得る範圍の最大のものをもつて、給與の面に充當していきたいと考えておるようなわけでございます。今多季を迎えて北海道の特殊的の地位にありまする方々に對する給與面におきましても、非常に不十分であり、遲れておる點はまことに申譯ない次第でございます。しかしそれが今申し上げましたように、國家全體の面につながりをもつておりまするために、地勞委の裁定によりましても、政府自體がその認證のもとに與えらるべきところの財源以外におきましては、特別會計内におきまするところの自體の財源力によつて、これを收支いたすほか途がないのでございます。ゆえにでき得る限り速やかに政府全體の問題に對しましては大臣より閣議に諮つて、そのすべての面においても、不十分でありましても、速やかにこれが行使されるように、目下手續をいたしつつあるような状態でございます。さらにその後におきましてもでき得る限りのものを醵出いたしたいと、特別會計全體にわたる檢討をいたしつつあるような實態でございます。これは目下とりつつある實情を申し上げた次第でございまして、この面におきましては特に御了承の上、でき得る限り從業員にもわれわれが從業員に對してもつておりまする眞心を受取つていただきまするとともに、心と心を合わせて、ここにこの問題の解決をいたしていきまするように御努力を願いたいと思うのであります。先ほど申されましたる、いわゆる今日の形の悪き状態が各面に波及せんとする御懸念をもたれることもごもつともでございまするが、しかしながら私は今日日本の實態を考え、われわれができ得る最大の眞心と力を盡して從業員にもつていきますると同時に、國鐵從業員もわれわれとともに、この難關であるこの輸送面を、さらに一歩進んで擔當するよう御助力を願いますならば、兩々の力相まちまして、すべての改善、あるいは給與の面におきましても、速やかに私は解決するところの事態をもたらすものでなかろうかと考えておるようなわけでございます。どうかこの旨御了承の上、賢明なる議會の各委員も、特にこの點について御協力と御指導をお願いしておるようなわけでございます。     ―――――――――――――
  80. 正木清

    ○正木委員長 それでは續いて請願の審議をいたします。日程四四、長野原、嬬戀間鐵道敷設の請願、中曽根康弘君ほか一名紹介、文書表第一一八九號。日程五四、瑞浪、深澤間鐵道敷設の請願、長谷川俊一君紹介、文書表第一二六三號。日程六一、右左府、御影間鐵道敷設の請願、山中日露史君ほか三名紹介、文書表第一三三四號を一括議題といたします。説明代理者井谷正吉君。
  81. 井谷正吉

    ○井谷委員 長野原、嬬戀間鐵道敷設の請願の要旨を申し上げます。群馬縣吾妻郡の西部は、林・鑛・農産物年産數百萬トンに及び、同郡長野原町、嬬戀村、草津村の木材は年産三萬トン、薪炭二萬トン高原蔬菜は三萬トンを産出するが、これらの輸送は、草輕電鐵と國營バスにより長野原經由で行つている。しかし草輕電鐵は輸送力きわめて僅少で沿線の貨物すら各驛に滞貨し、國營バスは車輌老廢と道路の粗悪に輸送力が少い。ついては速やかに長野原驛から嬬戀村に至る間に鐵道を敷設されたいというのであります。  次に右左府、御影間鐵道敷設の請願でありますが、その要旨は八一四號と同じであります。  次に瑞浪、深澤間鐵道敷設の請願の要旨を申し上げます。岐阜縣下中央線瑞浪驛から土岐日吉村深澤に至る地區は亞炭の埋藏量多く、輸送施設竝びに採堀技術の改善をはかれば現在の月産十萬トンは一躍倍加する。しかるにその輸送状況は貨物自動車と馬車のみで、輸送能力に限度があつて、その次發ができない。ついては亞炭輸送と山林資源開發のため該地區間に鐵道を敷設されたいというのであります。  以上前後いたしましたが、よろしくお願いいたします。
  82. 田中源三郎

    ○田中(源)政府委員 瑞浪、深澤間鐵道敷設に關する請願の方からお答えいたします。本請願の地區内は、過般來私も視察をいたして、實情は調査いたしておりますが、この地方は目下名鐵との關係もございまして、名鐵に一定の車輌を確保いたさせますとともに、小運送面を増強いたしまして、さらにそれで不十分であります場合においては、省營のトラツクを一部分開通いたしまして、これによつてこの輸送能力を増強していきたいと考えておりますので、目下の財政、資材面から考えますときに、鐵道敷設は必要はなかろうかと考えておるようなわけであります。  次に右左府、御影間鐵道敷設の請願でありますが、これは去る六十九議會にやはり請願事項として出ておりまして、同時に建設費に計上されました邊富内、御影間の鐵道の一部でございまして、本路線の完成は、本地方の交通路といたしましては、運輸系路上竝びに産業開發上に及ぼす利益は、まことに甚大であります。しかしながらこの全長は百十六キロという長いものでありまして、戰時中から資材、資金の面から、まことに思うように工事が進行いたしていなかつたのであります。殊に邊富内、振内間は路盤工事は大體竣工しておりますが、一部工事を中止した所もあるのであります。また振内、右左府間の線路の設計は濟んでおりまするが、右左府、御影間の設計は濟んでおりません。今後これらについては十分に研究を進めていきたいと思つております。本年度は二十一年度に引續いて日高、膽振の國境にありまするところの遂道工事を斷續いたしておるのでございます。なおこれの沿線における重要資源の輸送につきましては、富内、千榮間に省營貨物自動車を運行いたしてやつておるようなわけでありまして、今後におきましては資材、資源の許される範圍でこの線路の開設を見たいと考えております。  次に長野縣長野原、嬬戀間の鐵道敷設に關する請願の要旨にお答えをいたします。この長野原、嬬戀間は延長約十キロでございまして、鐵道の豫定線にはなつておりません。戰時中昭和十九年五月に上信興業株式會社が二フイート六インチの經便式專用線を敷設いたしまして、明ばん石を輸送する目的で工事に著手いたしましたが、終戰による情勢の變化によつて今日工事を中止いたしております。工事の状況は路盤工事その他が相當進渉いたしておりましたが、終戰以來状態でありますので、路盤その他は荒廢いたしておるのでございます。沿線には林産資源、鑛物資源等がございまするし、また温泉等もございまして、觀光浴客の多いところでございまするが、山獄地帶でございまするのと、吾妻川の溪流がございますので、比較的工事に多額の費用を要し、困難を感ずるものと存ずるのであります。從つて今日の財政から考えてみまして、早急に請願の要旨におこたえすることはできないことを申し上げておきたいと存じます。
  83. 正木清

    ○正木委員長 本請願に對する質疑はありませんか。     〔「なし」と呼び者あり〕     ―――――――――――――
  84. 正木清

    ○正木委員長 なければ、日程四九、釜石線全通促進の請願ほか二件、志賀健次郎君ほか七名紹介文書表番號第一二四六號。日程五五、釜石線全通促進の請願、志賀健次郎君ほか七名紹介文書表番號第一二七〇號はいずれも同趣旨でありますから、一括上程いたします。説明代理者井谷正吉君
  85. 井谷正吉

    ○井谷委員 釜石線全通促進の請願要旨を申し上げます。東北本線花巻から柏木平に至る西線と、陸中大橋から釜石に至る東線とはすでに開通し、その中間柏木平から大橋驛までの間が未開通であるが、柏木平から遠野間は土工工事が大體完了してレールの敷設を待つのみで、結局遠野、大橋間が未完成の區間である。由來この鐵道は本縣中央部と海岸部を連絡し、海陸物資の交流をはかり、經濟、文化の開發に資することが大である。ついては速やかに本線の全通を促進されたいというのであります。一二七〇號も同樣であります。
  86. 田中源三郎

    ○田中(源)政府委員 釜石線は一部開通していていない所もございますし、柏木平、遠野間におきまする軌條の關係等も異なつておりまして、貫通したる一貫した鐵道ということもでき得ないのであります。しかしながらその工事を完成いたしまするには足ケ瀬トンネルを貫通しなければなりません。しかし八戸から宮城、釜石に至りまする太平洋沿岸三陸豫定線というものを考えてみまする場合に、また日本の交通網を考えてみまして、海陸の一貫したる輸送力の状況でなければならぬと思うのであります。目下釜石港の現状を見まする場合には、一日も早くこの釜石線を貫通いたしまして、そうして東北地帶にありまするところの大量の容積をもちます物資を港頭に送り出して、海上輸送をいたすということが妥當であると考えるのであります。三陸におきまする輸送行政の面から考えましても、一日も速やかにこの釜石線の貫通をはかつて、釜石港の利用と同時に、東北資源を消費地に送り出すということをいたさなければならぬと考えております。從つてできるだけ早くいかなる困難がございまして、資材、豫算等について考慮いたしまして、本路線を貫通いたしたいと考えておるようなわけでございます。
  87. 正木清

    ○正木委員長 本請願に對する質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕     ―――――――――――――
  88. 正木清

    ○正木委員長 なければ、日程四六、東川手村花見に停車場設置の請願増田甲子七紹介文書表番號第一二二〇七號。日程四七、三笠町彌生に停車場設置の請願、岡田春夫君紹介文書表番號第一二三一號を一括上程します。説明代理者井谷正吉君
  89. 井谷正吉

    ○井谷委員 東川手花見に停車場設置の請願要旨を申し上げます。長野縣東筑摩郡東川手村花見は、篠ノ井線明科驛と西條驛九キロ七分の中間に位し、關係六固村四十部落の毎日の鐵道利用者は二里、三里の道を歩まなければならない。また木材、薪炭、石炭、麥、雜穀、生繭その他各題物資の搬出にも多大の不便を感じている。ついては速やかに該地に停車場を設置されたいというのであります。  次に三笠町彌生に停車場設置の請願要旨を申し上げます。北海道空知郡三笠町字彌生は、彌生炭鑛を中心として發展した一大部落であるが、交通状態は幾春別驛と唐松驛の中間に位し、一萬住民の難澁は大である。しかも本年五月の幾春別の火災によつてその困難は一層大となつた。ついては速やかに彌生に停車場を設置されたいというのであります。
  90. 田中源三郎

    ○田中(源)政府委員 東川手村花見に停車場設置の請願でありまするが、これは篠ノ井面明科、西條驛間九キロ七分の間にありまする東川手村ほか四箇村の部落から請願を受けておるようなわけでございます。しかしこの事態を見ますると、しばしば申しまする通りに日本はごく短距離間に鐵道がありまして、ローカル・ラインとは言いながら、それがために非常に鐵道の運行能率を下げておる面もあるのであります。殊にまた技術面から見まして、勾配の關係等によりましてとうていでき得ないところもございます。この線におきましてはスウイツチ・バツクの箇所が相當あるのでございまして、まことに請願の要旨に副いにくいことを申し上げるわけでございます。財政とか資材とかいう面はもちろんのことでございますが、技術面から考慮いたしましても、當分請願の要旨におこたえいたすことはできないと存ずるのであります。  次に三笠町彌生に停車場設置に關する件でありますが、本件も技術面におきまして非常に困難な實情に置かれておるのでありまして、いわんや資材、財政等の面と相まちまして、請願の要旨に今おこたえをいたすということは、でき得ない事態にあることを御了承願います。
  91. 正木清

    ○正木委員長 本請願に對する質疑はありませんか。     ―――――――――――――
  92. 正木清

    ○正木委員長 なければ、日程三六、常野線を水戸まで延長の請願、葉梨新五郎紹介文書表第九七二號。日程三八、常野線を水戸まで延長の請願、葉梨新五郎紹介文書表第一〇〇八號はいずれも同趣旨でありますので、一括上程いたします。代理説明者井谷正吉君。
  93. 井谷正吉

    ○井谷委員 常野線を水戸まで延長の請願の要旨を申し上げます。茨城縣東茨城郡石塚町外關係十數箇町村は地勢が平坦で、道路が整備しており、かつ那珂川對岸西北部から多量に産出する木材及び諸物資の輸送路に當り、近くに水戸市を控えて交通量大であるにかかわらず、現在はわずかに不完備なる茨城鐵道によつて細々と輸送している状態で、沿線住民の不利不便は言語に絶するものがある。さいわい栃木縣志木町より本郡御前山に至る路線に國營バスが運行しているので、この常野線を水戸まで延長されたいというのであります。なお一〇〇八號も同一趣旨であります。
  94. 川村二郎

    ○川村説明員 常野線を延長いたしまして、御前山から水戸まで二十五キロ乗り入れてくれといつたような請願の御趣旨でありまして、非常にごもつともでありますが、本區間には御前山、赤塚間に茨城縣鐵道が現在運營中であり、また一部の民營自動車は目下運休中でありますが、民營業者の強化育成により、運休區間の復活をはかりたいと思います。
  95. 正木清

    ○正木委員長 本請願に對する質疑はありませんか。     ―――――――――――――
  96. 正木清

    ○正木委員長 なければ、日程二六、納田終、鶴ケ岡間の道路を國營バス運行路線に認定の請願、坪川信三君紹介文書表第三三〇號。日程三二、直方、福岡間國營バス運輸開始の請願、淵上房太郎君紹介文書表第三七〇號。日程三三、松本より二路線に、明科より二路線に、及び山清路、上田間に國營バス運輸開始の請願、松田甲子七君紹介文書表第六三七號を一括上程いたします。代理説明者井谷正吉君。
  97. 井谷正吉

    ○井谷委員 納田終、鶴ケ岡間の道路の國營バス運行路線に認定の請願の要旨を申し上げます。福井縣遠敷郡奥名田村納田終より京都府北桑田郡鶴ケ岡町間は福井縣嶺南地方と京都府とを結ぶ重要路線で、福井縣産出の海産物を初め、沿線地域の豊富な林産物を京都方面に搬出するためにも重要である。ついてはこの重要な路線を國營バス運行路線に認定されたいというのであります。  次に直方、福岡間國營バス運輸開始の請願の要旨を申し上げます。直方市より宮田町を經て福岡市に至る路線は、日本石炭の寶庫である筑豊炭田と、福岡縣の政治文化の中心地たる福岡市とを連繋する唯一の交通路である。ついては産業の進展上、また文化の向上にも至大の影響ある點に鑑み、筑豊炭田の中心都市直方市と福岡市との間に國營バスを運轉されたいというのであります。  次に松本よりの二路線に、明科よりの二路線に、及び山清路、上田間に國營バス運輸開始の請願であります。地方民の極度の不利不便を排し、地方産業の發展、文化の向上、竝びに現在急迫している食糧事情打開のため(一)松本市より長野市間(二)松本市より上田市間(三)明科より大町間(四)明科より上田市間(五)山清路より上田市間の各路線に國營バスの運輸を開始されたいというのであります。
  98. 川村二郎

    ○川村説明員 納田終、鶴ケ岡間の道路を國營バス運行路線に認定せよとの仰せでございますが、現在の計畫線も國營自動車の計畫線と直營線に連絡をすることになりますので、私どもの方でも計畫したことがあるのでございます。現在は道路がまだできておりません。道路の開通をまちまして考慮いたしたい。かように考えておるのであります。  次に直方、福岡間國營バス運輸開始の請願の件について御説明申し上げたいと思います。直方市と福岡市とを結んで初めて直方線は完成いたしますので、昭和十八年の二月一日に本線を開設いたしました當時から連絡を考えておつたのでございますが、犬鳴峠の隧道が完成いたしまして、道路が整備いたしました暁におきまして實施を考慮いたしたい。かように考えております。  次に松本よりの二路線に、明科よりの二路線に、及び山清路、上田間に國營バス運輸開始の請願でございますが、本路線のうち上田、松本間は國營自動車の豫定路線でございますし、その他の路線も地方道路上重要なものでありますが、上田、松本間には現在民營バスがございまして直通運轉を開始しておりますが、その他の各路線につきましても民營の自動車が運營されておりまして、結局地方交通の圓滑化に努力をしておるのでありまして、現在の豫算資材その他の事情もございますし、當分の間これらの民營の自動車育成強化に努めまして御要望におこたえいたしたいと考えております。
  99. 正木清

    ○正木委員長 本請願に對する質疑はありませんか。     ―――――――――――――
  100. 正木清

    ○正木委員長 日程第四三、大樹、豐頃間國營バス運輸開始の請願文書表番號第一一六七號。日程第五〇、犬飼、佐伯兩驛間に國營バス運輸開始の請願、第一二五〇號を一括上程いたします。説明代理者井谷正吉君。
  101. 井谷正吉

    ○井谷委員 犬飼、佐伯兩驛間に國營バス運輸開始の請願の要旨を申し上げます。大分縣豐肥線犬飼驛から日豐線佐伯驛に至る約五十キロの區間は、國道三十六號線によりいかなる車の運行も容易であるが、犬飼驛から大野郡川登村の間約二十キロに民營バス一臺が一日一囘だけ運行している。しかもしばしば故障のため運轉休止一箇月以上にも及び沿線住民の不便は大である。ついては速やかに犬飼、佐伯兩驛間に國營バスの運輸を開始されたいというのであります。  次に大樹、豐頃間國營バス運輸開始の請願の要旨を申し上げます。北海道中川郡豐頃村より廣尾郡大樹村に至る路線は、南十勝の寶庫である豐頃、大津、大樹の三村を結び、さらに十勝唯一の漁港廣尾に直結する重要路線で、南十勝の開發は一に本路線の新設にかかつている。なお本路線沿線中の豐富な法産資源も活用できない現状にある。ついては速やかに本路線に國營バスの運輸を開始されたいというのであります。
  102. 川村二郎

    ○川村説明員 大樹、豐頃間國營バス運輸開始の請願につきまして御答えいたします。本路線につきましては前議會にも請願がございまして、帶廣地帶開拓事業の一環として研究いたしたのでありますけれども、豫算、資材その他の事情からいたしまして早急に實施は困難かと思われます。なお北海道内部におきます國營自動車の運行につきましては、北海道の拓殖計畫をとくとにらみ合わせて、實情調査の上研究いたしたいと考えております。  次に犬飼、佐伯兩驛間に國營バス運輸開始の請願の件につきまして御説明いたします。まことに地方交通上重要なる路線と考えられますが、先ほど來申し上げておりますように豫算、資材その他の面が非常に窮屈でございまして、本路線につきましてもさしあたりは現在運行中の民營のバス育成強化によりまして、輸送力の圓滑をはかり、御要望におこたえいたしたい。かように考えております。
  103. 正木清

    ○正木委員長 本請願に對する質疑はありませんか。     ―――――――――――――
  104. 正木清

    ○正木委員長 なければ、日程第三、人吉市よりの三路線に國營バス運輸開始の請願、福永一臣君紹介文書表番號第五九號。日程第九、大野、白鳥間國營自動車運輸開始の請願、安東起良君紹介文書表番號第八四號。日程第一〇、浦幌、本別間國營バス運輸開始の請願、森三樹二君紹介文書表番號第九八號。日程第一二、新庄より金山、眞室川、酒田、余目、清川、八向を經て新庄に通ずる國營トラツク運輸開始の請願、圖司安正君紹介文書表番號第二〇〇號を一括上程いたします。説明代理者井谷正吉君。
  105. 井谷正吉

    ○井谷委員 人吉市よりの三路線に國營バス運輸開始の請願の要旨を申し上げます。熊本縣球磨郡及び人吉市地方は、同縣の五分の一を占める廣大な地域であるが、鐵道はわずかに二本で、山元からの輸送は一會社に依存しているが、その輸送力ははなはだ微弱で、運賃が高いので、生産業者は漸次生産意欲を減退しつつある。ついてはこれが打開のため、人吉市から同縣球磨郡五木村に至る路線、人吉市から宮崎縣西諸縣郡加久藤村に至る路線、人吉市から鹿兒仕縣伊佐郡大口町に至る路線に、國營トラツク竝びにバスの運行を開始されたというのであります。  次に大野、白鳥間國營自動車運輸開始請願の要旨を申し上げます。福井縣大野郡大野町から越美南線美濃白鳥驛に通ずる路線は、さきに運輸省當局の實地調査の結果國營自動車要路と認定され、すでに道路改修計畫も立てられ、國營バスの運行も實現の運びとなつたように聞き及んでおりますが、未だ著手を見ていないのであります。ついては速やかに前記區間に國營自動車の運輸を開始されたいというのであります。  次に浦幌村、本別間國營バス運輸開始請願の要旨を申し上げます。北海道十勝郡浦幌村は、農・林産物に富み、かつ廣大な未開地を有しますが、交通きわめて不便でありまして、これら物資の集荷搬出の上に多大の支障を來しております。ついては速やかに浦幌村浦幌から中川本別町に至る準地方費道に國營バス運輸を開始されたいというのであります。  次に新庄より金山、眞室川、酒田、余目、清川、八向を經て新庄に通ずる國營トラツク運輸開始請願の要旨を申し上げます。山形縣最上郡は全國有數の木材石炭、亞炭、石油等の地下資源が豐富でありますが、その大部分は輸送難で未開發のままになつて殘されております。しかるに本年三月五日に新庄から金山、眞室川、酒田、余目、清川、八向を經て新庄に通ずる國營トラツクの運輸開始の内示がありましたが、地元運送業者の反對で實施に至つていないのであります。その後町村會と運送業者とが懇談して、了解が成立いたしました。ついては速やかに該路線に國營トラツクの運行を開始されたいというのであります。
  106. 川村二郎

    ○川村説明員 人吉市より三路線に國營バス運輸開始の請願につきまして山説明申し上げます。貨物自動車の運輸につきましては、熊本縣下における進駐軍關係工事用物資の輸送、あるいは生活必需物輸送のために、輸入車によつて貨物の運輸をなす計畫をつくりまして、早急に實現をはかりたいと思つておりまして、目下のところトラツク十輌、トレーラー十三輌をこれに充てるように計畫をきめております。一方國營バスにつきましては豫算、資材その他の事情からして、早急に實施することは非常に困難でないだろうかと考えております。  次に大野、白鳥間國營自動車運輸開始の請願につきましてお答えいたしますが、これは去る十月十日に開業いたしまして、旅客運輸を實施中でございます。  次に浦幌、本別間國營バス運輸開始の請願につきまして御説明を申し上げます。本路線につきましては第九十議會においてすでに請願が採擇されておりますので、目下鐵道局の調査費等によりまして研究いたしておりますが、この區間は昨年度決定いたしましたところの開拓路線の帶廣地帶延長の一部として考慮することが適當と存じておりますけれども、その實施につきましては、同地帶の最も重要な路線から逐次選定いたしまして、開業を考えておるのでございまして、本區間につきましては、目下の豫算、資材、車輌その他の事情から見まして、開業が非常に困難でなかろうかとさように考えております。  最後に新庄より金山、眞室川、酒田、餘目、清川、八向を經て新庄に通ずる國營トラツク運輸開始の請願につきまして御説明申し上げます。本區間におきますところの省直營の旅客運輸の實施にあたりましては、一應實施をはかる豫定で計畫をいたしたのでありますが、地元の業者の反對が非常に熾烈でございまして、實施の困難のような事情となつておりました。最近車輌の事情、豫算の事情、資材の事情、すべて悪化いたしまして、目下のところ實施は非常に困難のような状況になつております。
  107. 正木清

    ○正木委員長 本請願に對する質疑はありませんか。     ―――――――――――――
  108. 正木清

    ○正木委員長 日程第一九、幸崎、中判田兩驛間に國營自動車運輸開始の請願、安田幹太君紹介文書表第二七三號を上程いたします。説明代理者井谷正吉君。
  109. 井谷正吉

    ○井谷委員 幸崎、中判田兩驛間に鐵道自動車運輸開始請願の要旨を申し上げます。日豐線幸崎驛より豐肥線中判田驛間は、運輸交塚に重大な役割を占めているにかかわらず、交通機關としてはまつたくなく、住民の不便はこの上ないのであります。しかも終戰後沿線一帶の産業の復興目ざましく農・林・海産物、特に木材は蓄積のまま腐敗している状態であります。同時に該地地域の軍關係諸施設が平和産業工場に轉換發足し、ますます交通機關の必要を見るに至つたのであります。ついては速やかに該區間の國營バス運輸開始を實現されたいというのであります。
  110. 川村二郎

    ○川村説明員 幸崎、中判田兩驛間に國營自動車運輸開始の請願につきましてお答えをいたしたいと思います。本路線は既設の國營自動車線佐賀關線の延長でございまして、まことにごもつともの御要望と思われますが、現下の豫算その他の事情よりいたしまして、實現がきわめて困難のように考えられます。一應現在の民營自動車の輸送力の育成強化によりまして、御要望におこたえいたしたい、さように考えております。
  111. 正木清

    ○正木委員長 本請願に對する質疑はありませんか。     ―――――――――――――
  112. 正木清

    ○正木委員長 日程第二、長岡鐵道買收に關する請願、清澤俊英君ほか三名紹介文書表第四九號。日程第四、要田村停車設置の請願、山下春江君紹介文書表第六三號。日程第五、鐵道運賃値上を國會に付議その他に關する請願、相馬助治君紹介文書表第六四號を一括上程いたします。説明代理者井谷正吉君。
  113. 井谷正吉

    ○井谷委員 長岡鐵道買收に關する請願の要旨を申し上げます。信越本線來迎寺驛から寺泊港に通ずる長岡鐵道は、その沿線には重要な施設が多く、農水産物も豐富であります。しかも寺泊港は佐渡航路の連絡港として重きをなしております。しかるに本鐵道は國有鐵道にくらべて、運賃も高く、運轉囘數も少いので、會社は經營難に陷つております。ついては該鐵道を國營に移管されたいというのであります。  次は要田村に停車磐設置の請願であります。福島縣田村郡要田村は、磐越東線三春驛と船引驛との中間にありますが、村民は産業交通上多大の不便を感じつつありますので、ついては同村字要田に停車場を新設されて、村民の利便をはかられたいというのであります。  次は鐵道運賃値上げを國會に付議その他に關する請願であります。鐵道運賃の値上げは學生生活に多大な影響を與えるものであります。ついては鐵道運置の値上げは單に省命によることなく、國會の議に付し、もしまた運賃値上げとなつた場合は、學生の運賃は文部省發行の學生割引證の六割引として、普通學生定期券は現状のままとされたいというのであります。
  114. 田中源三郎

    ○田中(源)政府委員 長岡鐵道買收に關する請願でありますが、本鐵道は省線の間にはさまれて非常に經營が困難になつておるから、買收してくれという請願であります。本會社の企業内容を調査いたしました場合、この會社は合理的な運營において、成り立つ方法もあるのであります。要するに冬期間非常に雪が深いために、一定の期間を休むということが會社の企業の上において非常に影響を與えておる面もございますけれども、この鐵道の一部をバスと併用するとか、あるいはバス事業に轉用いたしますならば、この會社は當然企業の内容において成り立つべき筋合いものであります。いま少し會社の經營者自體が企業に身を入れて、買收に依存せずしていくことが肝要であります。それらのことに關しましては運輸省自身といたしましては、でき得る限りの援助を惜しまないものであります。右請願にお答え申し上げます。  第四の要田村に停車場設置の請願でありますが、本地方は私も觀察いたしましたので了承いたしております。しかしながらこの地方におきます勾配その他の技術面において、停車場設置は困難であります。  第五の鐵道運賃値上げを國會に付議その他に關する請願でありますが、學生運賃その他一般運賃の値上げに關する問題に關しましては、これは國會に付議することは財政法第三條によつて規定されておることでありまして、今囘の鐵道値上げに關することは、申すまでもなく新物價體系の成立に伴い、やむを得ず運輸省として同意いたした次第であります。運輸省といたしましては企業の合理的な經營の見地からいたしまして、少くとももつと合理的なる運賃の値上げをいたすべく考えておつたものが、上述のごとき新物價體系と不可分の關係において、一部旅客運賃値上げをいたした次第でありまして、當時その問題に關しましては、當委員會及びその他の機會において、大臣及び政府委員より十分に御説明申し上げた次第であります。しかしながらこの國會法第三條によるところの運賃値上げは、國會に諮るべきが當然でありますが、目下これに關する法律案も議會に提出されておることでございますので、それらの審議の模樣を見まして、將來適當に考慮していきたいと考えておる次対でございます。
  115. 正木清

    ○正木委員長 本請願に對する質疑はありませんか。     ―――――――――――――
  116. 正木清

    ○正木委員長 なければ、日程第六、濱田、今福間鐵道速成の請願、木村小左衞門君ほか三名紹介、文書表番號第六五號。日程第八、三國線を三國水まで運轉延長の請願、坪川信三君紹介、文書番號表七四號。日程一一、山陰線經由東京、下關間直通列車運轉の請願、庄司彦男君ほか三名紹介、文書番號表一九 ○號。日程第一三、木原線全通工事施行促進の請願、片岡伊三郎君紹介、文書表番號二二七號を一括上上程いたします。説明代理者井谷正吉君。
  117. 井谷正吉

    ○井谷委員 濱田、今福岡鐵道速成の請願の要旨を申し上げます。島根縣濱田市から同縣那賀郡今福村に至る鐵道は、昭和十二年路面が完成し、レールを敷設するまでになつておりましたが、日支事變のために工事はとりやめとなつたのであります。しかるに同沿線地方は農、林、水産物が豐富でありますので、速やかにこれが完成をはかられたいというのであります。  次は三國港まで運轉延長の請願の要旨を申し上げます。北陸線の支線である三國線は、戰力資源確保のため一時撤收されました。しかるにその後關係地方民の要望によりまして、列車運轉は再開されましたが、全面的復活でなく、盧原、三國港兩驛間は京福電車線を併用して、朝夕二往復だけ直通運轉されておる現状であります。ついては速やかに三國港まで全面的運轉を復活されたいというのであります。  次に山陰線經由東京、下關間直通列車運轉の請願の要旨を申し上げます。鳥取、島根兩縣の物資は、現在の危機突破に重大なる任務をもつております。その輸送に際して東海道から山陰にはいるのは、物資の搬出上の不便、また産業の不振、文化の澁滯を來すことが多大でありますから、山陰線經由東京、下關間直通列車を一本開通されたいというのであります。  木原線全通工事施行促進の請願の要旨を申し上げます。千葉縣木更津市から房總半島を横斷して、同縣夷隅郡大原町に至る木原線の完成は、地方産業の開發上最も重要なものであるが、同線延長四十五マイルのうちわずかに約六マイルの未完成區間を殘して、全線の開通を見ないことははなはだ遺憾であります。ついては速やかにこれが全通をはかられたいというのであります。
  118. 田中源三郎

    ○田中(源)政府委員 濱田、今福間の工事は第五十二議會で建設費豫算に計上して、すでに土木工事はできておりますが、戰時中よりの資材、財政の面で殘つておるようなわけで、今後これらの面の見透しがつき次第、開通をいたしていきたいと考えております。  それから三國線を三國港まで運轉延長の請願でございますが、この請願の要旨に對しましては、石炭その他資材の面が許される時期までは、請願の要旨におこたえいたしかねるのであります。しかしできるだけ請願の要旨には一刻も早くこたえたいと、せつかく努力をいたす考えであります。  山陰線經由東京、下關間直通列車の運轉の請願に對してお答えいたしますが、本請願の要旨に對しましてはできるだけ近き將來におきまして、出雲、今市經由の山陰線より東海道線經由、東京に至る急行列車を増發いたしたい考えをもつております。但し下關より直通と申しますことは、下關、門司及び博多よりは定時急行列車が出ております。旅客の輸発量の面から考えてみまして、ただいま申しました通り、下關、出雲、今市間はローカル列車で用をたせるのじやないかと思うのであります。從つて、今後考えております線は、山陰線、福知山線、東海道線經由で東京に至るところの運轉をいたしたいという考え方をもつておるわけであります。これも申すまでもなく、石炭の量に左右されのでありまして、配炭量が十分ありましたならば考えていきたいと思います。なお車輌の面におきましても相當窮屈でございますが、できるだけ配炭さへあれば車輌の面は勘案していきたいと思います。  木原線は太平洋、東京をつなぐ鐵道でございまして、本鐵道の一部は中斷されておる、すなわち戰時中において工事が中止されたのでございまして、本工事につきましては四十メートル餘の配梁も必要でございますし、五、六箇所の隧道も必要でございまして、約六千五、六百圓の豫算を要するかと思います。これらの資材、豫算のために制約されておるのでありまして、將來において豫算、資材の見透しがつき次第、これを貫通する考えでございます。なお本區間内におきましては、一應この路線をつなぐために省營自動車を目下考慮いたして、最近に一應實情を調査いたしたいと考えておるようなわけでございます。     〔委員長退席、山崎(岩)委員長代理著席〕
  119. 山崎岩男

    ○山崎(岩)委員長代理 本案に對して質疑はございませんか。     ―――――――――――――
  120. 山崎岩男

    ○山崎(岩)委員長代理 それでは日程第一六、柏崎驛附近鵜川鐵橋等の徑間擴張工事施行の請願、田中角榮君紹介、文書表第二六四號。日程第一七、山陰線餘部鐵橋補強修理施約の請願、庄司彦男君ほか三名紹介、文書表第二六七號を一括議題に供します。井谷君。
  121. 井谷正吉

    ○井谷委員 柏崎驛附近鵜川鐵橋等の徑間擴張工事施行の請願の要旨を申し上げます。柏崎市及び刈羽郡地方は、數囘にわたる大洪水に際して信越線路によつて鵜川を中心としする水勢が阻止せられ、これがため線路以南の地域の湛水がはなはだしく、水害が大でとうてい住民は耐えられない状態にある。ついては直江津基點三五キロ七二〇メーターの鵜川橋梁、三五キロ九四〇メーターの第一枇杷島川橋梁及び三六キロ六九メーターの第二枇杷島川橋梁の徑間擴工事を施行されたいというのであります。  次に山信線餘部鐵橋補強修理施行の請願の要旨を申し上げます。山陰線餘部鐵橋は、日本鐵道中最長のもので、脚下二百數十尺、常に日本海の潮風にさらされて、鐵骨の腐蝕はなはだしく、中にはその負荷に耐えられないものもある。このまま放置しておけば何時變事が發生するやも知れず、もし列車通過中に事故が起れば數千の死傷者を出し、かつ山陰線の交通は杜絶し、京阪神の經濟生活に多大の打撃を與える。ついては速やかに該鐵橋の補強修理をされたいというのであります。
  122. 田中源三郎

    ○田中(源)政府委員 ただいま議題になりました二案について政府の意見を申し上げます。柏崎驛附近錦川鐵橋等の徑間擴張工事施行の請願でございますが、これは鵜川の上流に對する砂防工事竝びに治山治水工事及び鵜川の河川改修を根本的にいたされませんと、鐵道といたしましてこの徑間工事をいたしましても、自然的にそのいたしました工事が崩壞いたします。從つて治山治水と河川整理が行われますことを條件といたしまして、その工事と竝行でなければ、徑間工事をいたしましても無效でありますので、これとにらみ合わせて今後やつていきたいと存じます。  なお山陰線餘部鐵橋補強修理施行の請願でございます。これは非常に溪谷の間に鐵橋が架設されておるのであります。この鐵橋は、架設當時は日本の橋梁架設の粋を集めて架設した鐵橋でございます。それに對して技術面におきましては鐵道技術研究所の第二部第二設計課で詳細な調査を行いまして、強度計算の結果、強度的には現行荷重に耐え得ることを確認しております。それから二十五年五月二十五日から五月二十九日まで同所第二部構造研究室竝びに試験課でそれぞれ現地について應力測量、振動測定を實施、これらの記録を整理檢逐したが、危な状態とは認められないという報告がきておるのでございまして、その振動量は軌道方向直角に約三ミリであるという報告であります。以上のほかもちろん日本海の潮風が參りましてその橋梁の鐵材を適蝕せしめますため、腐蝕を防ぎます塗布濟を用いて、できるだけこの塗布再三繰返しておる次第であります。しかし請願の御要旨にもあります通り、もしこの橋梁が一瞬にいて危險な状態に陷りますことは、山陰線が中斷される結果になりますので、絶えずこれらの面につきましては注意をいたしまして請願の趣旨に副うように平素心掛けておる次第でございます。
  123. 山崎岩男

    ○山崎(岩)委員長代理 本案に對して質疑はございませんか。     ―――――――――――――
  124. 山崎岩男

    ○山崎(岩)委員長代理 日程第一五、大垣、垂井兩驛間に簡易停車場設置の請願、武藤嘉一君紹介、文表第二三七號を議題といたします。
  125. 井谷正吉

    ○井谷委員 大垣、垂井兩驛間に簡易停留所設置の請願の要旨を申し上げます。大垣、垂井兩驛間の距離は比較的長いのであるが、途中交通機關がないので、大垣附近への通勤者は、多大の勞苦を忍んで大垣若しくは垂井に出ている。ついては兩驛間に簡易停留所を設置されたいというのであります。
  126. 田中源三郎

    ○田中(源)政府委員 大垣、垂井間は御承知の通り、東海道線におきましても積雪量の多い所でございまして、從つて請願の趣旨にこたえたいのでございますが、何分日本の幹線鐵道でございまして、日本は世界にまれに見る列車の發著囘數の多い國でございまして、これに對する諸般の準備をいたさなければ、簡易驛たりとも設置できない。かような意味から考察する場合において、ただちに請願の御趣旨に副い得ることは困難であるということを御了承願いたい。
  127. 山崎岩男

    ○山崎(岩)委員長代理 本案に對して御質疑はございませんか。     ―――――――――――――
  128. 山崎岩男

    ○山崎(岩)委員長代理 日程第二〇、博多、壱岐・對馬間國營連絡航路開設の請願本田英作君ほか一名紹介文書表第二八二號。日程第二四、北陸線電化促進の請願、坪川信三君ほか二名紹介文書表番號第三二六號を一括して議題に供します。
  129. 井谷正吉

    ○井谷委員 博多、壱岐・對馬間國營連絡航路開設の請願の要旨を申し上げます。本請願の要旨は、壱岐、對馬の産業、經濟、教育文化の發達は、一に本土との海上交通機關の完備によるほかはない。しかるに現在本土との航路はわずかに私營の小型船を使用するのみで、風波に際しては五日ないし一週間の缺航を見ることがしばしばで島民の不便は多大である。これがため島の發展を阻害されるのみならず、玄海の荒波を乘り切るのに危險不安を感ずる。ついては博多、壱岐・對馬間に國營連絡航路を開設されたいというのであります。  次に北陸線電化促進の請願であります。その要旨は、福井縣は國内有數の農業生産縣であると同時に繊維製品の本藤として、日本再建に最も重要な食糧問題解決竝びに對外貿易の上に重大な使命を擔つている。しかるに北陸線は十七の隧道をもち、煤煙による人畜、貨物の被害はこの使命遂行上大なる阻害を來している。ついては速やかに北陸線の電化を促進していただきたいというのであります。
  130. 田中源三郎

    ○田中(源)政府委員 博多、壱岐、對馬間國營航路開設の請願でございますが、なるほど博多、壱岐・對馬に對しましては、玄海の風波の關係上、殊に冬季間において、小型船舶においては航行がまことに不圓滑であり、兩島民からの請願御趣旨ごもつともと存じます。しこうして本請願に對しましては、すでに目下引揚げに使つておりました船舶を配船しておりまして、その他においても五百トン級の船を一隻配船いたしまして、もうすでに請願における趣旨には十分におこたえいたしまして、著々と航路に、就航いたしておる次第でありますから、この點はどうぞ請願の趣旨が達せられておると御了承願いたいと思うのであります。これは要するに現在の民間の私企業に對してさような手をとつておるのでありまして、民間の要請にはもうこたえておると思うのでありますが、これは省營において航路を開設しろということであります。しかしこの民間企業において、ただいま申しましたように、すでに八百トン級及び五百トン級のものが配船せられまして、要請にこたえておるのでございまして、民間におきまする企業を強化しておるのでございます。今日その筋より、すべての企業においては採算のとれざる企業は十単注意しろというわれわれも警告を受けておりまする關係上、今日はその面から考慮いたしましても、省營航路を開く必要もなし、また民間の企業において十分であるということを見ておるような次第でございますから、右よう請願に對してお答え申し上げます。
  131. 山崎岩男

    ○山崎(岩)委員長代理 本案に對して御質疑はありませんか。
  132. 井谷正吉

    ○井谷委員 ありがとうございました。
  133. 田中源三郎

    ○田中(源)政府委員 次に北陸線電化促進の請願に關してお答えいたします。本請願に對する政府側の意見といたしましては、すでに當初全國の電化方針に關する意見は申し上げておるのでありまして、今後における財政、資材、電源、各方面のものが確保せられた場合において、順次主要幹線路、特殊路線及び最も交通量の多い所から、逐次電化をいたしていきたいと思うのであります。これは先般當委員會において申し述べました通り、國鐵の企業の合理的な面において、その一つの手段として行うのでございまして、北陸線電化促進に對しても右ようの根本方針に則つて遂行いたしていきたいと考えております。右よう當請願に對する政府の意見を申し上げてお答えといたします。
  134. 山崎岩男

    ○山崎(岩)委員長代理 本案に對して御質疑ございませんか。     〔「ありません」と呼ぶ者あり〕     ―――――――――――――
  135. 山崎岩男

    ○山崎(岩)委員長代理 日程第五六、大澤假停車場昇格の請願、神山榮一君紹介文書表番號第一二八五號。日程第五七、富山港線拂下げに關する請願、鍛冶良作君紹介文書表番號第一三〇五號、右一括して議題に供します。井谷君。
  136. 井谷正吉

    ○井谷委員 大澤假停車場昇格の請願の要旨は、新潟縣南魚沼郡石打村及びその附近地區は人口密度が濃厚であり、石打村は同地方の農産物集散の中心地である。それですでに大澤假停車場が設置されているが、近時その發展が著しく、その要求に應じ切れない。そのため住民は同驛昇格運動を起しているが、まだ實現を見ない。ついては大澤假停車場を昇格されたいというのであります。  次に富山港線拂下げに關する請願の要旨を申し上げます。富山港線は民營として發達した地方鐵道であるが、戰時中國有鐵道に買收された。しかるに戰爭終了後事情一變した現在、なお全國畫一的の運營方針を取ることは地方産業の振興に悪影響を及ぼす。ついてはかかる弊害を除去し、本線本來の使命達成のためと速やかに前經營者に拂い下げられたというのであります。
  137. 田中源三郎

    ○田中(源)政府委員 富山港線拂下げに關する請願より先にお答えいたします。本請願に對しましては――一般鐵道拂下請願に關するものは、省議をもつて拂下げしないということに決定いたしたのであります。從つて當富山港線を拂下げするならば、新たに拂下げに對する暫定方法の基礎をつくつてまいりまして、價格決定に關する法律案竝びに拂下げに關する法律案を制定いたさなければならぬのでございます。さような觀點から、今囘は當富山港線も拂下げをいたさないことにいたしておる次第でございます。  さらに大澤假停車場昇格の請願でございまするが、本請願に對しましては勾配の關係もございまして、請願に對しては目下調査研究中でございます。
  138. 山崎岩男

    ○山崎(岩)委員長代理 本案に對して何か御質疑ありませんか。     〔「ありません」と呼ぶ者あり〕     ―――――――――――――
  139. 山崎岩男

    ○山崎(岩)委員長代理 日程第一、海運國家管理法制定に關する請願、正木清君紹介文書表番號第二七號を議題に供します。井谷君。
  140. 井谷正吉

    ○井谷委員 海運國家管理法制定に關する請願の要旨を申し上げます。從來船舶運營會の準據する法令は、戰時立法であつて、その效力も昭和二十二年九月末日には失效することになつているが、今日なお戰時法令が生きていることは不適當であるから、速やかに海運國家管理法案を制定されたいというのであります。
  141. 田中源三郎

    ○田中(源)政府委員 本請願の要旨はごもつともと存じます。從つて政府は今後民主的なる海運のあり方に關しまして、戰時特例を漸次廢止する方針をもつておりますとともに、新たなる海運の運營方法を考慮いたしていきたいと思いますが、御承知のごとく目下百トン以上の船舶は關係筋の手によつて管理されておる實態であります。その筋ともよく交渉をいたしまして、今後におきますところの海運の運營――政府の理想といたしまするところは、まず民營に移していきたい。そうして自主的なる運營によつて、それが國家の意思に副うようなあり方にしていくことに必要な立法だけに止めるようにいたしていきたいと考えておりまして、戰時特例に關するすべての法律は隨時廢止をいたしていきつつあるのであります。當委員會におきましても、それらの點につきましての二、三の法律はすでに廢止いたした次第でございます、以上をもちまして本請願の要旨のお答えといたします。
  142. 山崎岩男

    ○山崎(岩)委員長代理 本案に對して御質疑ございませんか。――なければ次に移ります。     ―――――――――――――
  143. 山崎岩男

    ○山崎(岩)委員長代理 日程三〇、連合軍の拂下げ自動車による國營自動車運營に關する請願文書表番號三六一號。この請願紹介議員堀川恭平君より取下げたき申出がありますので、これを許可するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  144. 山崎岩男

    ○山崎(岩)委員長代理 御異議なしと認めましてさよう決します。     〔山崎(岩)委員長代理退席、委員長著席〕
  145. 前田郁

    ○前田(郁)委員 ちよつと私は請願の問題に關連しまして一言政府側にお尋ねしたいのでありますが、この請願とかあるいは陳情なりに對しまして政府の方では出先の自動車事務所長、ああいうものに調査を依頼されているものでございましようか。どういうものでございましようか。ちよつとお聽きしたい。
  146. 田中源三郎

    ○田中(源)政府委員 すべて運輸省所管に關する問題、たとえば鐵道、自動車、これが私企業に對する問題でありましても、あるいは國營事業の問題でありましても、それから一般行政面に關する陳情及び海運に關する請願、氣象等の一般運輸省に關係いたしますところの請願にしても、それぞれの關係から一應調査をいたしまして、それによつてお答えいたすべきものと、調査が未濟であるということを率直に申し上げまして、調査いたすべきものはいたすというふうに、事實を大體お答え申し上げておるようなわけでございます。
  147. 前田郁

    ○前田(郁)委員 この場合にちよつと政府の方竝びに關係の局課長のお耳に入れたいことがあるのであります。それは實は今囘私は鹿児島に歸つたのでありますが、歸りますというと、省營バスの運動とか、その他港灣修築の問題とか、いろいろな陳情がたくさんございまして、私ども直接聽いたわけでございます。ところがどうもおかしなことがありましたので、ちよつとお耳に入れておきたいと思います。それはどこの町村でも、あるいは省營バス期成同盟會とか、あるいは港灣修築の期成同盟會というようなものがたくさんございまして、それに出張所長が、たとえばバスの問題にいたしますと、そこの民營バス自動車に乘つて、しかもそこの重役と一緒に自動車出張所長が乘りこんできて、期成同盟會の席上に臨席して、關係方面の命令だから今できぬというようなことを言つておられますので、まことにふしぎな感じをいたすわけであります。おそらく中央の當局はそんなことはお知りにならぬと考えますが、そういうことが地方で行わけますと、民主政治とか世論政治とかいうことで民論がかなり勃興しておるのでありまして、私どもなるべくその民論を聽いて、そうして率直に陳情とか請願の形式によりまして、政府の方にもお訴えしたいということで、つとめて地方の民論を喚起するように努めておるわけであります。これを政府が壓迫するような態度、あるいは何か命令によつてそういう地方の方のせつかくの希望を押えつけるというようなことは、かえつて悪いのじやないか。むしろ聽くべきものは聽いて、そうして政府としてまたできないことはできないということを、その委員會なりその他いろいろな方法によつてやられるわけでありますが、しかし地方の出先の第一線におけるところの、何ら責任を負うべきでない人が、しかも民營の自動車に乘り、そこの重役と同道して町村長、町會議員とか大勢の連中の集まつておる席上において、あたかも民營の會社の代辯者のような形をもつてまいりますので、非常に不愉快な感じをもつておることがありますから、率直にお傳えしまして、なるべくそういうことのないように民論は民論として伸ばし、地方の意見を十分に聽いて、その上で國家財政とにらみ合わせてやつてもらう。これは當然のことでありますが、いかにも昔の官僚獨善というような形でやられて、しかもそれが民營業者一緒に來てやるということは、非常におもしろくない感情を抱かしているのであります。これはおそらく中央の官廳では何らお知りにならぬと思う。それは何かちよつとした關係からじやないだろうかかと言いましたのですが、どうもそれが通知があつて、いやしくも出張所長が乘りこんでくるという通知を先に出しあるので、それこそその地方としては非常な歡迎ぶりを表してやりましたところが、あべこべに重役と一緒にやつて來て、そういうことを言つておるということでございますから、どうか川村部長もいらつしやるわけですが、今後におきましてなるべく民論を壓迫しないようにやつていただきたいと思う。
  148. 田中源三郎

    ○田中(源)委員 簡單に前田委員のお話にお答えいたします。お述べになりましたことはごもつともでございます。去る三日でございましたか、全國の自動車部長を集めました中に、名古屋以西の自動車部長が三日に集まつたその席上におきまして私から、地方の方々とすべて十分によく話合いをして、今後磨擦のないようにいくように、道路事業法施行に伴つての注意事項をそのときに申し述べておいた次第でございます。民論はあくまでも民論として聽き、また既設業者の意見は既設業者の意見として聽いて、おのおのその意のあるところを聽いて、十分に國會なり、道路委員會に諮つて適當な處置をとるのが當然でございますから、今後再びさようなことを耳にいたさないように十分注意をいたすことにいたしますことを申し上げて御了承を願いたいと思います。
  149. 正木清

    ○正木委員長 お諮りいたします。九州四國間連絡航路を開設すること、竝びにその立法的處置の要否につき實地調査のため、ただいま前田君よりその報告の申出がありますので、これを許します。前田郁君。
  150. 前田郁

    ○前田(郁)委員 先般私ども九・四連絡航路の視察を命ぜられまして、一行三名ほか地元の代議士の方、また政府の隨行の方と一緒に十一月十三日に大阪の天保山波止場から出發をいたしたのであります。船中關西汽船の方々も船に乘りこみまして、そして運營に對するところの御希望も實は十分に聽いたわけであります。そうして十四日に高濱港に到著いたしまして維縣民の方々の出迎えを受けたのであります。そして三津濱から松山の港を視察いたしまして、それから途中郡中港をさらに視察をいたしまして、十四日の晝過ぎに八幡濱市に參つたわけであります。八幡濱市は今囘の九・四航路の中心地でございまして、參りますと公會堂に公聽會が開かれておりまして、市會議員竝びに隣接の町村長及び一般の大衆、約千人ぐらいの方が集まつておりまして、この九・四連絡船の問題に對してまことに熱心な、しかも率直な意見を聽いたのでありまして、私どもは約三時間餘りの間別段意見を述ぶることもなく、この地方の熱心な御意見を拜聽いたしたようなわけであります。そうして翌日の十五日に八幡濱港を視察いたしまして、それから途中の港灣を視察をし、四時ごろ宇和島市に著いたのであります。宇和島に參りますと、市會の議事堂にやはり市會議員、隣接町村長竝びに一般大衆が約七、八百名お集まりになりまして、これも公聽會の形式によりましてこの九・四連絡船の問題を拜聽いたしたわけであります。そうして十六日に宇和島港を出發いたしまして關西汽船に乘りまして、いろいろ港灣の説明を拜聽しつつ、別府に五時ごろつきまして、官民のお迎えを受けたようなわけであります。  そこで私どもがこの公聽會において聽きましたところの民論、竝びに港灣とか航路を視察いたしましたことをごく簡單にお話申し上げてみたいと思います。八幡濱市におきましては、大體八幡濱と大分の方の直行線ということに對して非常に御希望が多かつたのであります。しかしながら宇和島から八幡濱、大分、別府をつなぐところのいわゆるZ線型でやつてもいい。もし政府の方でそうやる希望ならば、やる意思があるならば、そういうZ線型の航路にしてもらつてもいい。強いて直行線を主張するものでない、こういうような議論でございました。それから宇和島の方では、どうしても宇和島から八幡濱、大分、別府をつなげぐところのZ線型でなければ困る。もし省營でこのZ線型をやつてくれればいいけれども、Z線型でない、ただ八幡濱と大分をつなぐという直行線であるならば、われわれはむしろ民營がよろしいということでありました。そうしてあの宇和島の港を見ましたが、非常にりつぱな港でありまして、坑木がうず高く積まれておりまして、あの方面から出るところの木材の集散地として、宇和島が非常に價値のある港があると私どもは考えたのであります。それで宇和島港としては、この航路を經濟的に運用するならば、どうしてもZ線でなければならぬ。こういうことで非常に熱心にこのZ線型というものを主張されていたわけであります。  それから別府に參りまして見ましたが、別府の方でもやはりZ線型というものをば希望しておる。大分の市、それから別府市竝びに縣當局においてもこれを非常に主張されていたような次第であります。なおそのほかに一般の希望といたしましては、とりあえず宇高線の山陽丸とか、あるいは南海丸、水島丸という三隻があるわけでありますが、これらを配船して、そうしてこれをなるべく早く實現をしていただきたい、こういう意見でありました。それから宇和島におきましては、土佐の影野、伊豫の吉野生間のいわゆる四國循環鐵道でありますが、この循環鐵道というものを一日も早く急速に完成せしめるように當委員會として盡力をしてもらえぬかということで、これは關係隣接町村長や、あるいは有力者の方々が多數お見えになつておりまして、この意見を熱心に述べておられたような次第であります。それから八幡濱におきましては、港灣の修築という問題と、臨港線をば急速に著手していただけないか、こういう熱心な主張を拜聽いたしたような次第であります。  それから大分にございますが、大分は前に二億圓以上を費してこしらえた築港でごいまして、まことにりつぱでございますが、しかしながら臨港線がなたいためにほとんど死んだ港みたいになつておりまして、宇和島あたりを見た感じから申しますと、大分港というものはまことに淋しい港であるという感じを私どもは非常に抱きました。ここでもぜひとも臨港線を急速に著手するように計畫していただきたいということで、市長あるいは市會議長あたりも熱心にこのことを私どもに主張されたような次第であります。  かようなわけでございまして、この九・四連絡航路という問題は、今や宇和島、八幡濱を中心といたしまして、重大な地方問題、いわゆる地方政治問題と言いますか、そういう問題で、ただいまではもう大人であろうが、子供であろうが、女であろうが、男であろうが、皆この問題に對して非常な熱意をもつてやつておるわけでありまして、私どもも驚いたような次第でございます。なお別府におきまして大分の市長、市會議長その他市會議員とか、竝びに縣知事その他も見えましたが、これも九州の重大なる問題として、九州と四國をつなぐ重大な問題であるから、これは單に大分、別府の問題ではない、九州全體の問題であるから、政治的に大きく取扱つてやつていただきたい。かような主張でございまして、すこぶる熱心な態度をもつて知事初め市長、市會議長、その他の方々からもわれわれに熱心に陳情されたような次第であります。  大體私が右申し上げましたようなここが今囘視察中に受けた感じでありまして、いずれの港も戰爭のためでございましよう、非常に荒れておりまして、今後政府としては十分にこの港灣という問題には力を入れていただかなければならぬ。どうも政府の方でも鐵道とかその他の問題には――運輸省は力を入れられるが、あまり港灣の方には力を入れておられないということを私ども聞いておりましたけれども、現在實際を見まして、どこの港も實に荒れ果てて、かくまでも港が荒れておるかということを私は痛切に感じたような次第でございます。なお私ども委員といたしましては、まだ質問に對してこれをばどうするかということの決定をいたさないわけでありまして、まず私は本日これを皆樣に私の視察いたしました概略を御報告申し上げまして、なお政府の御意見を承つてから、委員會においては十分この問題を取上げて、そして御決定を願いたいと考えているような次第でありまして、ごく簡單でありますが、私どもが視察したところ竝びに地方の民論を率直に御報告申し上げて、皆さんの御參考に供した次第であります。右御報告申し上げます。
  151. 田中源三郎

    ○田中(源)政府委員 ただいま議題になつております九・四連絡航路開設に關する請願に關しまして、委員會の御調査の結果を拜聽しました。私ども運輸省の意見を申し述べろということでございますから、ただいまから運輸省の意見を申し上げます。  九・四連絡航路開設に關して、關係地區の最も熱心なる、誠意のある陳情をしばしば承りました。その結果まず運輸省といたしましては、前大臣の下に私がこの調査をいたすことに相なりまして、第一に各文献による調査をいたした次第であります。私は大分港は大分港改修前より、地形ないしは改修中及び改修後の状況はよく存じておりますし、別府港も存じております。宇和島港はかつて一度參りました。八幡濱港は一度通つたのみでございまして、大分、別府港のように詳細に存じておりません。從つてその文献によつて地方産業、旅客の状態、その他生産物の集荷状況、人口、觀光客への施設等を一應觀光局の古い統計などによつて調査いたしたのであります。しかして現地に參りまして、別府、大分兩港は大體存じておりますし、それから豐豫海峽はしばしば自分も通つた體驗もございますので、その間に現在民營として行われている關西汽船の航路を調査したのであります。豐豫海峽の潮流、風波、氣候等をまず勘案して、さらに八幡濱港及び宇和島港の港内施設、ヒンターランドとの關係、同時に港灣の概況、港灣陸上施設の概況等を一應拜見いたした次第であります。産物及び經濟交流の状況、九・四間における過去の關西汽船の旅客の輸送状況その他民營と官における旅客の輸送状況、及び一般貨物の輸送状況等を調査いたした次第であります。この總合的なる調査の結果を申し上げますならば、まずもつて四國循環鐵道の一部未開通のために、旅客の大半は高濱、別府航路に吸收されております。從つて海上の汽船の状況は改善を加えられております。また關西汽船の旅客状況を見ますならば、定員を充足し得る平均の數字が現われていない、かような實態でございます。しかも東九州一體の産物と、南豫土佐にかけての産物とはやや匹敵いたしております。すなわち足摺岬より室戸に至るこの海岸線より受けるところの氣温に對する陸上生産物の概況と、宮崎縣の中間部より大分縣の浦江港に至る生産物とはやや匹敵をいたして、同種類の生産状況にあると申し上げて差支えないのであります。從つて物資の面におきましては、交通がすべてに一般機帆船竝びにその他の汽船において行われている以外は、ほぼ特殊なる物資以外においては生産條件をひとしくいたします關係等によつて、ここに特異なる貨物の輸送を要請してくることはないような状態にあるのであります。かような點から考えてみた場合に、まず港灣の状況においては、宇和島港のごときはすでにポンツーンさへ不完全である。しかも船舶は沖がかりの状況であつて、荷役状況においても旅客、状況においても、未だ棧橋等も完全でなく、從つて北西の風に對する港内施設及び陸上の倉庫、上屋等の施設も不完備でございます。八幡濱港も宇和島港のごとくではございませんが、同じく潮流、風波、氣候等の條件に對する港灣の修築及び陸上における上屋の施設、港内浚渫の状況等に至つては、これが十分に適合しておらない。かような實態であつて、千トンの貨客船をここに繋留いたしますには、まずもつて港灣施設の擴充をはかつていかなければならないのであります。これは兩港とも同じ條件に置かれております。大分港におきましては一應港灣の修築はできておりますが、一部まだ手を入れるべき必要が殘されております。陸上施設におきまして、臨港線のごときものはまだ敷かれておりません。かような状況で、現行の民營會社はZ型の定期航路を開始いたしているのであります。ここでまず省がこれを開設するといたしますならば、臨港線の設備及び貨車航送に對する根本的なる港灣の施設を施していかなければなりません。しかも貨車航送を行うといたしますならば、直通航路でなければなりません。このZ型におけるところの貨車航送はなし得られぬのであります。しかしてここにかりに今申す通りに省營の航路を開始いたしまして、貨車航送以外の旅客だけの、いわゆるメールボートだけをここに動かすということにいたすならば、まずもつて船舶を用意いたさなければなりません。しかも一説においては宇高連絡線のごとく廢棄船をもつて代船とすればいいじやないかという御議論もあるかとも存じますが豐豫海峽における潮流及び氣候等の關係を考慮するならば、現行平水航路にあるものを、豐豫海峽のごときところに配船いたす場合におきましては、相當なる船舶の改善を行わなければなりません。五百トン以上の船舶を繋留いたし、また千トン以上の船舶を繋留いたしますのはポンツーン竝びにその他の港灣の浚渫等もいたし、兩方とも改善をいたす必要がございます。かような状態でございまして、直通航路を行うについては、いわゆる省營の貨車航送及び旅客を直通いたす面におきましては、二港と二港、一港と一港、すなわち對岸と對岸をつなぐのであります。Z型においてはその意味をなさぬのであります。しかるにその後運輸省に參つております電報及び陳情書においては、絶對にZ型コースを考慮しなければいけない。すなわち對岸と對岸の直通のダイレクト、コースではいけないという陳情が參つておるのでありますが、これはすなわち省營航路の最も必要とする條件を阻却されておるのでございます。かような見地から考えてみる場合におきまして、私はまず四國にとつて何が一番必要な問題であるかと申しますならば、四國循環鐵道を一日も早く開通する、すなわち久禮、吉野生間、この殘つておる線を一日も早く開通するということであると思います。これを開通して旅客の交流をいたし、旅客の便をはかるとともに、はたして今後において石炭の輸送が現行三津濱等においてこれを荷揚げしておりますことが最も條件に適合しておるかどうかを考えなければならないのであります。愛媛縣におきまして高濱港、三津濱港等、すなわち松山港、三津濱港、宇和島港、八幡濱港、宿毛港、この西部五港に對して、そのいずれが一番適當な港であるかということを考えまして、まず中心的に適當な港を選擇して順次港灣の改修を行い、陸上施設を完備していきますとともに、その四國循環鐵道を完通いたすということにならなければなりません。今かりに土佐より松山までの鐵道が開通いたしたといたしましても、千五百トン級の船が高濱より別府にダイレクト・コースで參りました場合にはおおむね旅客はこの船舶に吸收されるということを承つたのであります。從つてまず四國循環鐵道に運輸省は力を入れてこれを開通いたすということが第一である。第二は、数營航路を開設するということは別の問題といたしましても、ここにおいてまず各港とも漸次繼續的に港灣の改修をいたしその港灣機能を完備いたすということが必要でございます。この點に鑑みましてまず八幡濱港、宇和島港の浚渫、棧橋及び岸壁の築設等、さらに進んで資材及び財政が許すならば臨港線を考慮いたしていかなければなりません。大分港におきましては、まず臨港線を整備いたしますならば、やや港灣の形態が整い、これに上屋施設をさらに完備いたしますならば、大體において港灣の形態は整うと思うのであります。かような状態を考慮いたしまするときにおきましては、まずもつて九・四連絡船航路は切實なる地方民の要望であるとは申しながら、國民の財政面及び資材の面から考えまして、なかんずく申し上げたいことは、來年度豫算よりその會計において、收支の均衡を保つことを得ざることはなるべく差控えよとの意見をその筋から受取つておるのであります、鐵道のごときは七箇年間に獨立採算制をもつて收支の均衡を整えるよう命じられる次第でありまして、ここにおいてまず第一に私は四國循環線を一日も早く完成していくと同時に、四國におきまするところの八幡濱、宇和島、松山港の整備を整えまするとともに、先に申した大分港の整備をいたしていかなければならないと考えるのであります。從つて別府港において別の觀點より實行しなければならないというような陳情もございますので、これと兼ね合わせての港灣を考えていかなければならないと考えておる次第でございます。豫算の面、財政の面から見まして、ただちにこの切實なる兩縣民の御意向にこたえることのなし得ない今日の實態であることを御了承願うとともに、運輸省といたしましては、港灣行政に關してのまことに熱心なる御鞭撻の辭を併せて御報告の中に織りこまれておられましたが、私は日本全體の各種港灣に對して、來年度から、いかに財政が困難といえども、繼續的に必要のもの及び緊急缺くべからざるところのものは港灣施設の改良を全面的に取入れたいと考えまして、海運當局等で目下調査を進めつつある實態でございます。臨港に關するところのいわゆる陸上施設に關しましては、施設局においてそれぞれ考慮をいたすように命じておるのでありますが、右ようの状態でございまして、遺憾ながらまず九・四連絡を今日ただちに開始いたすことの實態に至らないことをここに申し上げるとともに、まず四國循環鐵道及び港灣の施設に來年度より取りかかりたいと考えておる次第でございます。なお參議員における概況を申し上げますならば、參議院は大體において私どものこの意見を了承されまして、請願に對する態度を御決定されたと委員長から承つておる次第であります。今申し上げたる通りに、繰返し申しまするが、來年度よりは港灣の施設に力を入れていきたいと考えます。地元民の切實なるところの御要望もありまするし、連絡船そのものよりも、まずもつて港灣の施設を考えるのが先であります。かように考えて、これの豫算を計上いたしたいと考えておるようなわけでございます。しからば現行航路はそのまま放置するかと申しますならば、五百トン内外の船をもちましてこれで命令航路を開始して、定期的に確實に運營いたし、さらに會社の内容等を調査いたしましたところ、會社當局では一千トンの新船を配船する用意があると申してきておるのであります。かくいたしますならば、旅客及び輸送面においては今よりさらに改善をいたしますと同時に、會社自體においては鐵道との間に連絡設備をいたしまするとともに、つとめて地方團體間に摩擦なきように考慮いたし、この緊急なる連絡のもとに、民營をして眞に要請にこたえしむるように強い要望をつけて、命令航路を完備いたそうといたしておるような次第でございます。かくいたしましてその運航の經過を見ました結果、萬一會社が多少命令に違反してこれを怠ることがあり、さらに警告をいたしてもこれを繰返すときにおきましては、斷固會社に命令航路の廢止を命じますとともに、將來運輸省におきまして適當なる處置を考慮いたしていきたいと考えておるのでございます。右のように大體私どもの調査いたしました結果を報告いたしまして、これに對する方針を決定いたした次第でございます。以上九・四連絡に對する政府の意見を明らかにいたしまして、當委員會の適當なる御判斷に御一任いたしたいと存ずる次第であります。
  152. 高橋英吉

    ○高橋(英)委員 たいへん理路整然たる御説明を聽きまして大いに了解したと申し上げたらよいのでありますが、ますます了解ができなくなりました。それで少しばかり質問をお許し願いたいと思うのですが、ただいま最後に言われましたところの省議の決定、これはいつ行われたのでありますか。それから政府の方に御注意を促したいのでありますが、たびたび條件とか地方問題というふうなお言葉が出たようでありますけれども、九州四國の省營連絡航路開設問題は、決して一地方の問題ではない。これは私が申し上げるまでもなく、四國と九州を結ぶということは、全日本の問題であります。地方民としては、九・四連絡航路が開設されました曉においては、はたしてその基地になりますところの港が繁栄するかしないか。すなわち地方民の局部問題としては、はたして幸福であるかどうかということは、これまた疑問に思つておるのであります。たとえば旅館業のごときは、高松でも、宇野でも、御承知のように通過驛となるわけで、決してこれを希望していないのであります。地方がこれがために利益を得るか得ないかという問題ではないのであります。全日本の經濟問題、全日本の交通問題に非常な重大な影響があるのであつて、これは關門の連絡の問題、青凾の連絡の問題、古くは關釜の連絡の問題と同樣なのであります。一高松の問題でも、宇野の問題でもなく、一岡山、香川縣の問題でもないのであります。日本全體の國家的の大問題でありますから、數多い請願の中でも特に實地調査にも派遣されたと思うのでありますが、そういう點について、私は一地方の問題だとか、宇和島とか、八幡濱とか、愛媛縣、大分縣とかいうことにこだわるのはどうかと思うのでありまして、基地の問題としても、宇和島とか八幡濱とかそういう問題ではないのであります。また八幡濱に學校を建てるとか、宇和島に學校を建てるとかそういうふうな問題とはまた違うのであります。その點よく御認識くださらんことをお願いしまして、先ほど申し上げました省議の決定というのはいつごろでありましようか。それをお聽きしておきたいと思します。
  153. 田中源三郎

    ○田中(源)政府委員 お答え申し上げます。私の先ほど申しましたことは、もちろん高橋委員と同感なのでありまして、日本經濟興隆の經濟交通の觀點から立ちまして、その中における細分的な、いわゆる基地問題を取上げて論じたのでございまして、その點は御了承をお願いいたしたいと思うのであります。もつとも日本の交通經濟といいますものは、單に九州の大分と八幡濱港、とを結ぶという意味でなくして、それらの大きなる觀點から見まして、先ほど申し上げましたように、貨車航送をいたすといたしますならば、ここにそれだけの特定の施設を要するのであります。それは申すまでもなく、あなたと同一意見のもとに立つて申し上げたことを御了承願いたいと思うのであります。第二點の省議の決定と申しますることは、省議として確實に決定をしたというわけではございませんけれども、私は私の調査事項を他の重要な諸問題とともに前大臣當時に報告をいたしまして、その線に副うていくということを大體取りきめたのでございます。これは日時はたしか先月の月初めころであつたかと思いますが、私の調査報告事項に基いて大體その線でいくということにいたしておるようなわけであります。
  154. 高橋英吉

    ○高橋(英)委員 ただいまの御答辯の、運輸省の方針が決定れされたのが十月の初めということになりますると、これは現地視察の委員が出發せられるよりも前のことになる。もしそうであつたならば、なぜその點こついての警告を發せられなかつたか。私はそういうように聞いておらないのであります。この現地派遣の問題が運營委員會が問題になつたのでありますが、原則として現地視察を差し止めるという禁止事項になつておりまして、それにひつかかつてほとんど不可能であつたのでありますけれども、絶對的に現地視察を必要とするという問題の重要性から、結局運營委員會は認めてくれた。その運營委員會が認めてくれます經過のうちに、前苫米地運輸大臣に、運營委員會の人がこの派遣の必要性の有無について質問をしたのであります。ところが大臣は、九・四連絡航路の開設は結局はこれはやらなければならぬ問題であるが、いろいろ問題が錯雑しておるから、現地に運輸委員に出張してもらつて、その視察の結果、報告を聽いた上に、政府の態度、運輸省の態度を決定したいと思う。九・四連絡を實現するように決定したいと言つたそうでありますが、政府の腹がきまつておるのなら、今から行かさなくてもよいじやないかと言つたそうであります。しかしとにかくいろいろ複雑な問題があるから、ぜひやつてもらうように大臣としても希望するということを言われておる。從つて私の方は、この現地調査委員の報告があつて後に、その報告に基いて運營委員會の態度を決定する、あのもみにもんで從來方針が一定せなかつたと稱せられるこの問題が、決定されるものと信じていたのであります。もし出發前にきまつておつたのならば、先ほど申し上げましたように、運輸省がこういうように決定しておるのだから、いまさら視察しなくてもよかつたろうと言つてもらえたろうと思うのでありますが、この點は政務次官の思い違いであると思うのであります。委員連中が歸られてからきめられたと思うのでありますけれども、もしそうであるといたしたならば、前者の場合でもむろんいかんと思いますけれども、後者の場合だとなおいかんと思う。大臣の言葉ばかり私は言質として言うのではないのでありますけれども、とにかく常任委員というものが從來の委員會の性質と違つてきておるということは、私が説明するまでもない。常任委員會の重要性をお認めになつてくださいますならば、すなわち國會で禁止的な決定事項になつておりました現地派遣を、わざわざあえてせしめたところのこの重大なる現地視察の報告を聽いた上で決定せられても、未だ遲しとはしなかつたと思うのであります。これは明らかに現地視察委員を輕視し、侮辱し、ひいてはこの常任委員會、運輸委員會というものを輕視せられ、無視せられておるのではないかと私どもは思うのであります。すでに決定しておつたものであるなら何をか言わんやでありまするけれども、政務次官が就任後からでも相當の時日が經つておるのでありますが、われわれその間陳情に陳情を續けるし、この問題が檢討されておる最後の仕上げとして、委員會が現地視察に行つたその報告を待たずして、それほど長い間決定せずにおつたものを急遽決定されるということなら、私は非常に筋が違つておりはしないかと思うのでありますが、これはいかなるお考えでありまするか。常任委員會というもの、もしくは現地視察委員というものに對する輕視とか無視とか、そういうふうな傾向が含まれておるところの決定であるのではないか、やり方であるのではないかということについて、次官の御説明を煩わしたいと思います。
  155. 田中源三郎

    ○田中(源)政府委員 お答え申し上げます。私は月初めと申しましたが、月末二十日過ぎてでなかつたかという今川村君の注意があつたのですけれども、當日は川村君もたしか出ておられたと思うので、その記憶は私が先ほど申したように、日子を見まして申し上げると申したようなわけでございます。しかしいずれにせよ、衆議院の常任委員會において調査中に政府が決定するということは越權ではないか、これを無視しているのではないか、そういう意圖をもつておらないかということも今申されたのでありまするが、參議院では早くにこの請願が委員會にかかりまして、しばしば意見を求められましたのを、私はもう少し時日を延ばしてもらつた方がいいというので、參議院の方に數囘待つてもらつて――しかし參議院の方からもうすでに答辯を催促されておりまするし、從つて大臣に報告をいたしましてその線はきまつておりますから、これによりまして參議院の委員會におきまして、お答えを申し上げたような次第であります。私は決して常任委員會を無視いたしたというような考えは一切もつておりません。またこれを無視した行動に出ておらないことを御了解願いたいのであります。すなわちわれわれの意見はどうかと聽かれましたる場合におきましては、一定の心構えをもつてそれに對する用意をいたしておかなければならぬので、これをいたしまして、調査事項と概念を參議院に申し上げた次第でございます。國會と行政府とはおのおの獨立をいたしておりまする觀點でございまして、國會から意見を求められたるに對して、私は意見を申し上げるに止まつておりまして、國會の常任委員會を無視したというような行動には、私は一切出ておらぬと思うのであります。この點を特に御了承願いまして、國會は國會獨自の立場において御意見を御決定願えまするならば結構でございます。ただ私どもの意見を徴せられる場合におきましての過程といたしまして、右ように處置をいたしました次第でございまするから、この點は重ねて御了承を願いたいと思います。
  156. 高橋英吉

    ○高橋(英)委員 私は參議院で意見を發表せられたことがいいとか悪いとか言つたのではないのです。省議を決定されたのは越權だとは申しません。むろん行政府としての合法的な權利の行使であります。しかし運輸委員會がこの問題を重大に取扱つたということは最初からわかる。そしてそれがためにやつておるその委員會の報告に基いて、それを一つの材料として、最後の運輸省の態度を決定しようという立場になられるのが私は民主的ではないか。新常任委員制度の正常な運營に對する政府の態度でないか。かように考えておるのでありまして、參議院が御意見を御發表になる場合に、眞にさようにお考えになつておられたのでありましたならば、まだ意見が決定してないから、今研究中だと御答辯になればいい。參議院で省としての御意見を御發表になることが悪いというふうなことを私は申し上げたのではない。ただ省の方の意見が二つにわかれておるとか、いろいろな複雑な事情があつて決定しないところの意見を決定せしむるために、あらゆる方策が施されておつた。あらゆる努力が費されておるのであるから、その努力が終つてから後に、この意見を決定せられても未だ遲くはなかつた。參議院に對しても、衆議院の方から現地視察が行つておる、それに對する衆議院の報告、そういうものを聽いた上で、政府はこの問題に對する最後の態度を決定しようと思う、と答辯せられたところで私は差支ないと思う。參議院で御答辯になつたことをとやかく申すのではない。省議の決定について、この運輸委員會の特に派遣した――國會が特に派遣したところのこの調査事項を參考としなくとも決定ができるという材料が集まつておつたではありましようけれども、しかしそうすれば、結局この委員會の意見、現地調査の結果、その結論なんというものは大して重視する必要がない問題だというふうなところに結論づけられておるそれがありますが、しかしこれにはいろいろな事情があつて、さようなことになつたのであつて、國民の代表者であり、民主主義のチヤンスピオンである政務次官が、決してさような委員會の輕視、あるいは民論に對する侮辱、そういうふうなことをお考えになつたものではないと思いますから、この點についてはこれ以上追究はいたしませんが、しかしこの問題については、私は政務次官の御態度に非常に遺憾とする點が多々あるのであります。     〔速記中止〕
  157. 正木清

    ○正木委員長 委員長からこの際委員各位にお諮りいたしますが、ただいま議題になつております件については、委員各位も現地調査報告を十分承り、また行政府である政府の意見も聽取したのでありますから、われわれ委員會は委員會としての立場で、この問題を扱うことにしまして、次の議題に進みたいと思いますが、いかがでしようか。
  158. 高橋英吉

    ○高橋(英)委員 私も異議はありません。これから本論にはいつて、百條くらいの質問をしたいと思いますが、時間もこうなつておりますし……。
  159. 正木清

    ○正木委員長 高橋君にお諮りしますが、もしあなたがいろいろの意見があるならば、委員會は委員會の獨自の立場でこれをきめるべきでありますから、月曜日は午前十時より委員會を開きますので、その席であなたから聽くことにしてはいかがですか。
  160. 高橋英吉

    ○高橋(英)委員 先日委員長にお任せしましたので、私が意見を申し上げないでも、すでに御了解濟であれば一言も申し上げません。それともまだ御了解しがたい點があるということになつて、私の發言の必要がありますならば、私に發言させていただきます。要するに、目的は國家民衆のためこの問題が公正妥當に解決されることを希望しておるのでありますから、政府の御努力、委員會の御努力によつて、その目的さえ達成すれば、ああいうことを言う必要はないのであります。もう百箇條くらいやつても、政務次官もなかなか能辯の方ですから、私とやつておつたら二日も三日もかかろうと思いますから、その點は政府の方に對しても、委員會の方に對しても、滿幅の信頼を捧げまして、適當に委員長、その他の委員の方々の御指示に從いたいと思います。     ―――――――――――――
  161. 正木清

    ○正木委員長 原彪君より日程一四、舊鶴見臨港鐵道ほか三鐵道拂下げに關する請願、金光義邦君ほか二名紹介、文書表第二三〇號について發言を求められております。この際これを許します。原彪君。
  162. 原彪

    ○原(彪)委員 日程第一四の舊鶴見臨港鐵道ほか三鐵道拂下げに關する請願につきまして、先ほど井谷委員よりその趣旨を御紹介に相なつたのでありますが、これと同樣な、つまり戰爭中強制買收され、しかも戰爭目的遂行のためという名目のもとに、私有財産とも言うべき株式會社の鐵道會社を強制的に買收された。その鐵道のうち請願の出ておりますものが、約十二件ございますので、この中で第一四に關連いたしまして、根幹は全部同じでございますから、一言申し上げまして、強制買收されたまことに同情すべき鐵道に對して、委員の方々の御同情と御贊成を賜わり、また政府の同情ある御答辯を賜わりたく、ここに發言する次第であります。  いまさら申すまでもなく、わが國の鐵道は、初めは民營でありまして、それが日露戰爭の後、すなわち明治三十九年に主要幹線はことごとく國有鐵道に相なつたのであります。しかもその當時買收されました民間の會社が――日本鐵道、あるいは山陽鐵道初め、十七會社が強制買收されておりますが、これが日本の鐵道の基礎をなしたことは御承知の通りでございます。國有鐵道法の第一條には「一般運送の用ニ供スル鐵道ハ總テ國ノ所有トス但シ一地方ノ交通ヲ目的トスル鐵道ハ此ノ限リニ在ラス」とあります。すなわち、幹線の鐵道はすべて國有とするのでありますが、支線に關しましては、その限りにあらずという條文でございます。しかも所々の支線までも政府は買收いたしまして、ほとんど餘すところ鐵道の國有化をはかつたのであります。これが特に顯著と相なりましたのは昭和十七、八年でございまして、これは先ほども申し上げました戰爭目的のためという名目のもとに――しかも地方鐵道法第三十條の規定には、政府が買收せんとする場合は、地方鐵道はこれを拒むことを得ないという強制的な條文があるのでありますが、それを盾にとりまして、戰爭中においては地方鐵道をわずか電話一本で呼び出して、これを強制的に買收したことがあるのであります。そのうち現在請願になつておりますものは約十二社あるのでありますが、しかも戰爭中に買收されました買收方法なるものは、非常に理ふじんと申すと語弊があるかしれませんが、理ふじんな買收方法によつて買收されております。地方鐵道法による買收價格は、五分利還元の方針によつて計算されております。ところが、その會社に對しましては、公債を與えたのでありますが、五分利の公債ではなくて、表面とは違つた三分利の公債を與えて、しかもその公債というのは、全部登録公債であつて、賣買を禁止し、今日まで買收されたその會社というのは、會社だけ存續さしておるというような、まことにおかしな形で、今なおその會社は存續し、その公債を今なお持つておるような状態であります。會社と申しましても、皆地方的なことでありますので、地方の株主というものは非常にたくさんの人が零細な株をもつております。でありますから、地方民が地方の開發のために大事な自分の金を株にかえておるのでありまして、つまり地方民の私有財産とも申すことができると思うのでありますが、それが形が公債にかえられて、登録になつて賣買もできず、どうにもならぬというようなくぎずけの、また換言すれば人の財産をくぎずけにしたというような形も見えるのでございます。地方鐵道というものは從來といえども、單に營利目的ばかりでできたものではなく、地方民の福利のために、地方民の輿論の起きるところによつてその鐵道ができたのが非常に多いのでありまして、またこの地方の鐵道は會社が起きましても利益配當というものは五年や六年ではできない、ひどい會社になると十年、二十年も粒々辛苦して、會社がようやく一本立ちになつて配當ができて、よくなつたというときになつて、政府に強制買收されたというような、はなはだ同情すべき立場にあるのでございます。私も委員としまして、この陳情を受けまして、なるほどお氣の毒であるということを痛切に感じて、先ほど井谷さんが紹介されたことに對して、ここに附け加えた次第であります。さらに從來とも地方鐵道は實際營利目的ばかりでやつておるのではなく、いろいろその地方の開發のためにも盡力しておる點が非常に多いのであります。たとえば箱根鐵道、その他各鐵道のやつている地方開發のための觀光施設も、その地方鐵道の力によつてなされ、その地方がそのために發展しておる、こういう利點もあるのであります。今まで地方の鐵道は、政府に對するこのような請願につきましては一昨年以來數囘やつております。特に第九十議會、第九十一議會におきましてもこの請願は採擇されておるのでありますが、採擇のみで實際にはこれが還元というものは未だ一つも許されていないようでございます。萬一これが還元されるような場合においては、問題は鐵道の評價でありますが、理窟から言いますならば、戰爭中にくぎづけにした登録公債、さらにまたその後政府が施設した特殊施設を時價評價によつて返すのが當然であると思うのでありますが、現在のインフレ下におきまして、私設鐵道の評價額というものはおそらく非常な額に上るというのでありまして、その評價額によつてこれを萬一還元するといたしましても、還元されてはまことに理窟にも合わぬということになるだろうと思うのであります。それから戰爭中買收しましたその基準というものは、大體これが財産の評價ではなくて、過去三箇年間の經營の收益率によつて、それを二十倍するというような形で拂下げ價格をきめたのでありますが、それは資産の評價ではないのであります。そこに私は非常におかしな點があるだろうと思うのであります。資産の評價をもととして拂下げを決定するならば、これは現在の時價で返すということも理窟はまた立つのでありますが、これを拂下げする場合におきましては、當然に妥當なる値段で、つまり戰爭中に強制買收された基準値段を考慮に入れた妥當な値段で拂い下げるのが適當だろうと思うのでありまか。ちようど現在國鐵も赤字でありますし、また獨立採算制ということが言われておりますし、鐵道の立ち上りのためにもさようなローカル・カラーの非常に強い地方鐵道は、主要幹線でない、主要物資をよけい運ぶという線でもないならば、できるだけ地方民のために、これを拂い下げてやつてほしいということは、私は請願を受付けて同感する次第であります。大體の趣旨を先ほど井谷委員の説明に附け加えて申したのでありますが、委員の方々もどうか本趣旨に御贊同支さいまして、御採擇あらんことをお願い申し上げます。戰爭中に買收したのは買收する法規によつてしたのでございますから、これを拂下げする場合には、また法律によつてしなければならぬと思うのでありますが、政府としてははたしてこの拂下げの法律をお出しになる御意思があるかどうか。また場合によりましては、委員會においてもそういうような法律を出すことをしてもいいじやないかと私は思うのでありますが、實際戰爭中みじめなまるでむしりとられたような行き方をとつた私設鐵道に同情する餘り、ここに申し上げる次第であります。委員各位におかれましても、各私鐵の拂下げの請願が出ておりますが、何とぞ御同情賜わらんことをお願い申し上げて趣旨辯明を終ります。
  163. 田中源三郎

    ○田中(源)政府委員 時間の關係もありますので、要點だけを簡潔に申し上げますから、その點お許し願いたいと思います。戰時中に強制買收したのは總動員法に基く買收であるということでございますが、これは絶對に總動員法によつて買收いたしたものでなくて、あくまでも地方鐵道買收法によつて買收算定價格を出し、その當時の利益配分等を査定いたしまして、それによる登録公債を發行いたした次第でごでいます。從つてその各買收路線名及び現在保有手持登録公債の料等を記載いたしました資料等は、當委員會に御配付申し上げたはずだと存じております。もし未濟でございますならば、あらためて資料を月曜日に御配付申し上げます。  第二點につきまして維買收價格は今申した地方鐵道の買收算定法によつてやつたのでありまして、當初は五分利附公債で出すつもりでございましたが、累次金利の情勢が變更されまして、この點請願書の要旨に記載されておるように三分の利率によつていたしております。しかしその登録公債は大部分すでに登録から除外をいたしておりまして、各手持の公債は多くても大きな會社で一千四、五百萬圓程度でなかつたかと記憶いたしておりまするが、詳細の數字は追つて申し上げることにいたします。  次にこれを拂下げる問題でございまするが、現在實質におきまして、戰爭後において相當國有鐵道との關連事項の面におきまして、施設等もともにいたしておるものもありまして、もしこの鐵道を拂い下げまするならば、たとえばその間にある廣軌部の所在地は、一々社線に對して社線の線路を使用するところの使用料を拂つていかなければならぬという實態も出てきております。なおかつ運輸上において、とうてい避くべからざる實態にある線になつておるものもございます。またたとえば九州の添田線等のごとき、あるいは小倉鐵道のごときは、今日重要なる問題になつております石炭の輸送面において、缺くべからざる緊要な地位を占めておるような實態になつておる。いわんや鶴見臨港線のごときにおきましても、すでに諸般の設備をかえまして、來月からは相當輸送力を増強するようにもいたしておるようなわけでございますか。南部鐵道もさような状況になつております。そういう状況で、今日これを拂い下げまするならば、いかなる拂下げの基準をきめてこれをするか。すなわち今、原委員の仰せられたごとくに、現行の鐵道買收法によるものに、その後において政府が投じたる建設改良費等を加算いたし、そして利益配分を見て、その上によつて算定をすればいいじやないかという御議論が出ておりますけれども、まずもつて算定の基礎を確立いたさなければなりません。同時にこれを拂下げいたす場合においては、單行法をここに出さなければならないことは當然のことでございます。ただいま私が申し上げました通りに、日本の現在の状態においこれを民營に移すべきものでない。あくまでも國鐵として、その足らざるところは改良いたしまして、國鐵の一環としての重要なる輸送の役割を果さなければならぬという見地から、省議を開きまして、とにかく拂下げをしないということに大體議決いたした次第でございます。さようなわけでありまして、もちろん拂下げに關する法律を當議會もしくは來議會に出す考えは今もつておりません。また政府といたしましても、この問題は重要な問題でございますし、かつこれらの關係の從業員は、全部反對を唱えておるので、陳情書をもつてまいつております。小倉鐵道も現地において反對の陳情をしており、添田線、南部線、この三線の關係の從業員が、政府の態度は拂下げするのかしないのかどうか。それがために從業員は動揺するというて、強い反對の決議を手交されたような次第でありまして、今申したような政府の所信を從業員に申しまして、一意輸送力の増強に協力いたすように申しておる次第でございます。全面的に今拂下げには政府としては反對をいたしておる次第であります。さらに申しますが、かりにこれを拂下げいたしましても、今の資材及び勞働條件その他をもちまして、民間企業として私は完全な運營ができるかできぬかということも懸念いたしておりますので、右のような觀點から、これは拂下げしないように決定しておる次第であります。この點どうか御了承を願います。
  164. 正木清

    ○正木委員長 本日はこれをもつて散會します。    午後五時四十二分散會