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2019-11-08 第200回国会 参議院 予算委員会 3号 公式Web版

  1. 令和元年十一月八日(金曜日)    午後一時開会     ─────────────    委員の異動  十月十六日     辞任         補欠選任      平木 大作君     里見 隆治君      山本 博司君     竹谷とし子君      井上 哲士君     吉良よし子君  十月十七日     辞任         補欠選任      河井あんり君     滝沢  求君      礒崎 哲史君     徳永 エリ君  十一月七日     辞任         補欠選任      有田 芳生君     須藤 元気君      塩村あやか君     福山 哲郎君      高瀬 弘美君     塩田 博昭君      吉良よし子君     田村 智子君  十一月八日     辞任         補欠選任      須藤 元気君     岸 真紀子君      福山 哲郎君     塩村あやか君      石井 苗子君     東   徹君      大門実紀史君     吉良よし子君     ─────────────   出席者は左のとおり。     委員長         金子原二郎君     理 事                 石井 準一君                 福岡 資麿君                 三宅 伸吾君                 山田 修路君                 森 ゆうこ君                 蓮   舫君                 浜田 昌良君                 浅田  均君                 山添  拓君     委 員                 青山 繁晴君                 朝日健太郎君                 石井 正弘君                 小川 克巳君                 小野田紀美君                 大野 泰正君                 太田 房江君                 こやり隆史君                 古賀友一郎君                 佐藤 正久君                 高野光二郎君                 高橋はるみ君                 滝沢  求君                 中西  哲君                 松川 るい君                 元榮太一郎君                 山田  宏君                 伊藤 孝恵君                 石川 大我君                 石橋 通宏君                 岸 真紀子君                 塩村あやか君                 須藤 元気君                 杉尾 秀哉君                 田村 まみ君                 徳永 エリ君                 福島みずほ君                 福山 哲郎君                 矢田わか子君                 伊藤 孝江君                 里見 隆治君                 塩田 博昭君                 竹谷とし子君                 東   徹君                 片山 大介君                 吉良よし子君                 田村 智子君                 大門実紀史君    国務大臣        内閣総理大臣   安倍 晋三君        財務大臣        国務大臣        (内閣府特命担        当大臣(金融)        )        麻生 太郎君        総務大臣        国務大臣        (内閣府特命担        当大臣(マイナ        ンバー制度))  高市 早苗君        法務大臣     森 まさこ君        文部科学大臣        国務大臣     萩生田光一君        厚生労働大臣        国務大臣     加藤 勝信君        農林水産大臣   江藤  拓君        経済産業大臣        国務大臣        (内閣府特命担        当大臣(原子力        損害賠償・廃炉        等支援機構))  梶山 弘志君        国土交通大臣        国務大臣     赤羽 一嘉君        国務大臣        (内閣官房長官) 菅  義偉君        国務大臣        (国家公安委員        会委員長)        (内閣府特命担        当大臣(防災)        )        武田 良太君        国務大臣        (内閣府特命担        当大臣(経済財        政政策))    西村 康稔君        国務大臣        (内閣府特命担        当大臣(規制改        革、地方創生)        )        北村 誠吾君        国務大臣        (内閣府特命担        当大臣(男女共        同参画))    橋本 聖子君    副大臣        財務副大臣    遠山 清彦君    事務局側        事務総長     郷原  悟君        常任委員会専門        員        藤井 亮二君    政府参考人        内閣官房内閣審        議官       山本  仁君        内閣官房国土強        靱化推進室審議        官        宮崎 祥一君        内閣府大臣官房        長        大塚 幸寛君        内閣府政策統括        官        多田 明弘君        内閣府政策統括        官        青柳 一郎君        警察庁警備局警        備運用部長    下田 隆文君        総務省情報流通        行政局長     吉田 眞人君        外務省経済局長  山上 信吾君        文部科学省高等        教育局長     伯井 美徳君        文化庁次長    今里  讓君        水産庁長官    山口 英彰君        経済産業省大臣        官房審議官    島田 勘資君        資源エネルギー        庁電力・ガス事        業部長      村瀬 佳史君        中小企業庁事業        環境部長     奈須野 太君        国土交通省水管        理・国土保全局        長        五道 仁実君        海上保安庁長官  岩並 秀一君     ─────────────   本日の会議に付した案件 ○予算の執行状況に関する調査  (内政・外交の諸問題に関する件)     ─────────────
  2. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) ただいまから予算委員会を開会いたします。  予算の執行状況に関する調査についての理事会決定事項について御報告をいたします。  本日は、内政・外交の諸問題に関する集中審議を行うこととし、質疑は往復方式で行い、質疑割当て時間は二百四十分とし、各会派への割当て時間は、自由民主党・国民の声五十八分、立憲・国民.新緑風会・社民百分、公明党三十分、日本維新の会二十六分、日本共産党二十六分とすることといたし、質疑順位につきましてはお手元の質疑通告表のとおりでございます。     ─────────────
  3. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) 予算の執行状況に関する調査を議題とし、内政・外交の諸問題に関する集中審議を行います。  これより質疑を行います。福山哲郎君。
  4. 福山哲郎

    ○福山哲郎君 立憲民主党の新会派、福山哲郎でございます。総理を始め各閣僚の皆さん、よろしくお願い申し上げます。  まずは、台風十五号、十九号、多くの災害でたくさんの方がお亡くなりになられています。心から御冥福をお祈りするとともに、被災をされた方にお見舞い申し上げたいと思います。  今日は、総理が補正予算の編成を指示したというふうに報道が出ております。災害対応について、きめ細やかな、被災地に寄り添った補正を組んでいただきますようにお願いをしたいと思います。  また、できれば、被災地は野党の議員も与党の議員も変わりません、野党の議員の意見もどうか謙虚に聞いていただいた上で補正を組んでいただきますように、これは総理、財務大臣にまずはお願いをさせていただきたいと思います。よろしくお願い申し上げます。  残念な状況での予算審議になりました。内閣改造から僅か一か月半、六日間で二人の大臣が政治と金の問題で辞表を提出するに至りました。総理は、任命責任は私にあると何度も言われていますが、憲法六十八条で、内閣総理大臣は国務大臣を任命する権能を持っています。総理は自分の権能を国民に説明しているにすぎません。そんなのは当たり前のことでございます。二人の大臣が辞めるに至ったことに対して任命権者として責任をどう取っていくのか、なぜ彼らを大臣に任命したか、まずは説明をいただかなければいけないと考えます。  どうか、これまでの説明ではない総理の御答弁をいただきたいと思います。
  5. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) 私が任命した大臣が就任から僅か一か月余りで相次いで辞任する事態となったことは、国民の皆様に大変申し訳なく、任命した者としてその責任を痛感しております。速やかに後任の大臣を任命したところであり、国政に遅滞を生じることのないよう、行政を前に進めていくことに全力を尽くすことで国民の皆様への責任を果たす考えであります。それぞれの行政分野で一つ一つの課題に結果を出していくことで、国民の皆様の信頼回復に努めていきたいと考えております。
  6. 福山哲郎

    ○福山哲郎君 壊れたテープレコーダーのように同じことを繰り返しますが、行政権は内閣に属しますので、行政の執行について、国会に対して連帯して内閣が責任を負うのは当たり前のことでございまして、総理が任命した大臣が欠けた、欠けたら、任命した大臣が、次をちゃんと任命して行政が遅滞なく進むようにするなどというのは、この問題に対して責任を取ったことにはなりません。当たり前のことです。  総理、これまでの説明ではない、ちゃんと、どういう状態なのかということについて、何でこんな事態になっているんだということについて御説明をいただきたいと思います。
  7. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) ただいま申し上げましたように、閣僚が相次いで辞任する事態となったことにつきまして、任命したのは私でございますので、その責任を痛感をしているところでございます。  さきの参議院選挙において、我々は国民の皆様の信を得て再び政権を担う、継続することとなったところでございますが、それに併せて、内閣改造を、新たな政策を推進していく意味において、政策を推進していく決意をしたところでございます。その意味において、私の責任とは、そうした国民の皆様に対してお約束したしっかりと政策を前に進めていくことであろうと、こう思うところでございます。  今回の辞任においてですね……(発言する者あり)
  8. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) 御静粛に。
  9. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) そうした政策を進めていく上において……(発言する者あり)
  10. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) 御静粛に。
  11. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) 一刻たりとも遅滞があってはならないと、こう思う次第でございまして、その意味において直ちに後任の大臣を任命したところでございます。  今後も、政策をしっかりと前に進めていく、その責任を果たしていきたいと、こう考えております。
  12. 福山哲郎

    ○福山哲郎君 全く説明責任も任命責任も答えていただいていません。  菅原大臣は、明日国会で説明しますとメディアの前で言って、委員会がセットされていたにもかかわらず、朝一番で辞表を出され、委員会開会できなくなりました。  河井前大臣はもっとひどい状況でした。参議院の委員会が開会できなくなったことに加えて、自らが所掌する会社法改正案を審議する衆議院の本会議がセットされていたにもかかわらず、朝一番で辞表を出して、本会議が開けなくなりました。  国会に対して内閣は連帯して責任を負っています。これ、総理、委員会セットされているものを、全部そちらの不祥事で、政府の、内閣の不祥事でひっくり返したと。よく総理は野党が審議をしないとかよく言われますが、とんでもない、政府が自分たちの都合で、さらには総理が任命した者が一月ちょっとで二人続けて、国会がセットされているにもかかわらず吹っ飛ぶ、こういう状況に至りました。逆に言うと、与野党関係なく、この議員の皆さんにも迷惑が掛かっています。  国会に対して連帯して責任を負うべき内閣として、この問題、このことについてはどう思われますか、では。
  13. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) ただいま申し上げましたように、私が任命をした大臣が、大臣が相次いで辞任する事態となったことにつきましては、まさに責任を痛感をしているところでございます。  もちろん、国会における議論においてもそうでございますが、それを含めた行政にも遅滞が生じることがあってはならないわけでございまして、その意味におきまして直ちに後任の大臣を決定したところでございまして、この上は、しっかりと我々、行政を前に進めていくことでその責任を果たしていきたいと、こう考えております。
  14. 福山哲郎

    ○福山哲郎君 国会を遅滞、遅滞させたんですよ、総理。何言っているのか全く分かりません。  総理は、実は森友、加計学園のときには明確に責任を取るという表現をされていました。最近になって、責任を取るということを言わなくなりまして、責任があるという言葉と微妙に使い分けをされるようになりました。  パネル御覧ください。(資料提示)  これ、第二次安倍政権発足以降の大臣、副大臣、政務官の辞任若しくは暴言の一覧です。最後は金目でしょうと福島に行って言われた石原環境大臣は辞められませんでしたが、その後は、政治と金の問題。台風被害で視察に行って、おんぶをされて、長靴を忘れて、長靴業界はもうかったんじゃないかと言った政務官。東日本大震災が東北だったからよかったと言った大臣。沖縄県で相次いだ米軍機事故をめぐり、それで何人死んだんだとやじを飛ばした副大臣。総理と麻生大臣をそんたくして道路を造りますと、そんたく道路という言葉まで生まれた国交副大臣。復興以上に重要なのは○○さんと議員を持ち上げたオリンピック担当大臣。そして、今回の二人。総理、これ全員、総理が任命権者です。  任命責任はもちろん総理にあります。逆です。任命責任というか、任命権は総理にしかありません。これでも適材適所ですか。一九年に入ってもう一、二、三、四、五人目です。責任はあります。当たり前です。あなたの任命権は憲法に保障されている。痛感しています。まあ、それを痛感してください。でも、その後何になるかさっぱり分からない。これだけ続いている。  ということは、安倍政権は、不祥事が出るたんびに、行政を前に進めます、行政を前に進めます、延々と続くわけですか、誰も責任を取らないまま。総理が任命権者ですよ、これ全員。どうですか。
  15. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) 私に課せられた使命とは何かということでございます。私に課せられた使命とは、まさにさきの選挙においてお約束したことを、政策をしっかりと進めていくこと、それが私の責任であります。  その意味におきまして、この度閣僚が相次いで辞任することとなったことは、まさに指名したのは私であり、責任を痛感しておりますし、国民の皆様に申し訳ない思いであります。  しかし、その中におきましても、私は政策を前に進めていく責任を負っているわけであります。その責任を放棄するわけには決していかないわけでありまして、しっかりとその責任を果たしていくことで……(発言する者あり)
  16. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) 御静粛に。
  17. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) 国民の皆様に対する言わばお約束を実行していくことで責任を果たしていきたいと、こう思っているところでございます。
  18. 福山哲郎

    ○福山哲郎君 総理、総理ね、行政をちゃんと執行させるのが責任だと。当たり前なんですよ、内閣は行政権に属するんだから。約束したことをやるのも当たり前なんですよ。  でも、総理、憲法七十二条では、内閣総理大臣は行政各部を指揮監督するんですよ。指揮監督してこれですよ。総理大臣は任命権があるんですよ。任命してこれですよ。行政だけじゃないんですよ、総理の責任は。その責任はどう取るんですかと言っているんです。連帯して内閣は国会に責任を負うんです。行政だけじゃないんです。行政を前に進めるだけが内閣総理大臣の仕事ではありません。  これ、見てください、これ。これ、全部総理が任命しています。指揮監督権限は総理です。どう思われますか。
  19. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) ただいま申し上げたとおりでございまして、まさに私の責任とは、国民から期待されている政策を進めていく、結果を出していくことであろうと、こう思うわけであります。  今でいえば、まさにデフレ脱却を確かなものとしていくことであり、消費税を引き上げたわけでございまして、三歳から五歳、幼児教育そして保育の無償化もスタートしたわけであります。そうした政策をしっかりと実りあるものにしていくことが私に求められている責任であろうと、その責任を果たしていくことがまさに私に求められていることなのだろうと、こう考えているところでございます。
  20. 福山哲郎

    ○福山哲郎君 何を言っているのか、さっぱり分かりません。  そして、彼らの中で、政治と金の問題については、ほぼ全員が辞められた後、何ら説明責任を果たされておりません。今回の二人の場合には、総理は、二人が責任を、説明責任を果たすべきだということを言われています、国会でも答弁されています。どうやってそれを担保するんですか。二人が出てこられるんですか。それは、任命した総理の責任なのではありませんか。  憲法審査会、昨日開かれました、やっと。これ、安保法制の後は、ずっと自民党が開くのを拒否していたんですね。野党だけではありません。これ、もしお二人出てこないんだったら、政倫審開いてお二人に説明してもらえばいいじゃないですか、国会にそういう場所があるんだから。  総理は、任命責任者として、ちゃんと出ていって説明しなさいと、私は国会で二人が説明するはずだと言っているんだと、そう指示されるべきだと思いますが、いかがですか。
  21. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) この度は、政治資金規正法あるいは公職選挙法等に関わる疑問が呈されたわけでございます。そうしたことについては、まさに国会議員としての責任、身分等に関わることでもあります。そういう指摘に対しては、これは内閣の一員であろうと一員でなかろうと、あるいは与党の議員であろうと野党の議員であろうと、指摘があればその説明を果たしていかなければならないわけであります。  菅原大臣も河井大臣も……(発言する者あり)
  22. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) 御静粛に。
  23. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) 辞任に際しての会見で、今後とも説明責任を果たす旨述べているものと承知をしております。今後とも、自ら説明責任を果たしていかれるものと考えております。
  24. 福山哲郎

    ○福山哲郎君 全く、総理、予算委員会で説明責任も任命責任も果たしていませんよ。そんなので何でそれが説明できるんですか。辞めたらそれまでですか。  さらに、びっくりした話が今日出てきています。  先般お辞めになった河井前大臣、大臣就任している最中にです、一月たつかたたないうちに、地元で自らの運転手に指示を出して、何と時速百四十キロで高速で走行していたという報道があります。広島県警がさすがに目が余るといって、河井前大臣の事務所に連絡があったといいます。事務所内の連絡、LINEの内容、私も入手しています。県警より、現在百四十キロで飛ばされていますが、このようなことをされたら、こちらとしてはかばい切れません、時間に余裕を持って時間割を組んでくださいとお電話がありましたと。河井前大臣、前大臣じゃないですよ、この時点ではれっきとした法務大臣ですからね。  こういった事案があったのかどうか、国家公安委員長、お答えください。
  25. 武田良太

    ○国務大臣(武田良太君) その件につきましては、広島県本部において事実関係を確認し、それに基づいて適切に対処するものと承知をいたしております。
  26. 福山哲郎

    ○福山哲郎君 ということは、公安委員長、事実関係を確認していただいたということですね。
  27. 武田良太

    ○国務大臣(武田良太君) 広島県警において事実関係を確認し、それに基づいた上で適切に対処するものと考えております。
  28. 福山哲郎

    ○福山哲郎君 一般論としてで結構ですが、公安委員長、こういった警護対象者の下でも、このような交通規制に違反するような走行は、これは許されるべきではないと考えますが、どのようにお考えになりますか。
  29. 武田良太

    ○国務大臣(武田良太君) 同乗者の有無、それだとか用務によって左右、影響を受けることはございません。(発言する者あり)同乗者の有無、どういう方が乗っておるかどうか、そうしたことを含めて、それが影響を与える、左右されるということはありません。
  30. 福山哲郎

    ○福山哲郎君 つまり、委員長、その同乗者が大臣であろうがSPが乗っていようが関係ないと、それは許されるべきことではないというふうにおっしゃったということでいいんですね。
  31. 武田良太

    ○国務大臣(武田良太君) これは道路交通法上でありますけれども、最高速度違反の成否は、同乗者の有無やその用務に影響されるものではないというふうになっております。
  32. 福山哲郎

    ○福山哲郎君 総理、あなたが任命した大臣は、大臣の最中ですよ、それも法務大臣ですよ。身を正すどころか、時速百四十キロで走れと指示をするような人物をあなたは大臣に任命したんです。この大臣は、辞任をされるときに、法務行政に対する国民の信頼が損なわれてはならないと言って辞任をされました。全く信用できませんよね。  もう一度問います。総理、あなたの責任ないんですか。あなたの責任は、総理の責任はないんでしょうか。任命責任はあるのは分かりますけど、こういった人物を大臣にして、大臣になって一月もたたないうちに、それも法務大臣が百四十キロで走れといって県警に注意をされる。これの横に乗っているSPさんも県警も、対応困ったと思いますよ。警察気の毒だったと思いますよ。これ、総理、どう思われますか。
  33. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) ただいま委員が挙げられました事実については、私は承知をしておりません。政府としての立場としては、ただいま武田国家公安委員長から述べたとおりでございます。  いずれにせよ、相次いで閣僚が辞任に至ったこと、そうした結果となったことについて、任命したのは私でございますから、その責任を痛感をしておりますし、国民の皆様に申し訳ない、このように思っております。この上は、行政をしっかり前に進めていくことでその責任を果たしていく考えでございます。
  34. 福山哲郎

    ○福山哲郎君 事実確認を、事実を確認していないといっても、実際にこういうものが出てきているわけです。総理、国会で何でもかんでも答弁をはぐらかしていたらいいというものではありませんよ。おかしいことはおかしいと言わなきゃ、やっぱり。  もう一枚パネル御覧ください。この数年間、安倍政権下において総理が前に進めると言った行政の問題です。  財務省は、森友学園での公文書改ざん、国会での虚偽答弁。結果として、総理大臣夫人、昭恵夫人が森友学園を視察した直後の交渉記録やメモは、相談メモは、これだけ出てきていません。ですから、いつまでたっても疑惑は晴れません。  内閣府、文科省は、加計学園問題で怪文書と切り捨てたものが結局は存在を認めることになりました。面会をしていないと言っていた総理秘書官が、実は加計学園関係者と三回も会っていたことが明らかになりました。  防衛省は、日報隠し、イージス・アショアは説明会で防衛省の職員が居眠りをしました。言語道断です。  厚生労働省は、働き方改革関連で裁量労働制のデータ、偽造しました。調査原票のデータの不備が四百件以上、毎月勤労統計の不正調査の横行、実質賃金の改ざん疑惑、もうこんなのばかりです。  法務省は、入管法の改正についてで、実は最低賃金を下回る事例も含めて、より高い賃金を見せるために偽装をしました。個票の開示は拒否をしました。  これ、総理、行政を前に進めていくという、総理が言われている行政がこのような状況です。先ほど申し上げたように、憲法七十二条で、あなたには行政各部を指揮監督する責任があります。これ、こんな異常な状況が続いていることについてどう思われますか。
  35. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) 今委員が挙げられた一々の事柄について反論することはいたしませんが、一々反論をすることはいたしませんが……(発言する者あり)
  36. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) 御静粛に、静粛に。
  37. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) しかしですね、しかし、先ほど申し上げましたように、私に課せられた使命とは何かということでいえば、まさに国民の皆様にお約束したことをしっかりと実行していくことであろうと、このように思います。しっかりと経済を成長させ、仕事をつくり、賃金を上げていくということであります。外交においては、しっかりと日本の国益を確保していくという外交を前に進めていくことであります。それが私に課せられた使命であり、その責任を果たしていきたいと、こう考えております。
  38. 福山哲郎

    ○福山哲郎君 その議論をすると、ちゃんと国会に出てきて、総理、もっと予算委員会やりましょう。議論してください。国益を外交で損ねているか損ねてないか、日ロの交渉も北朝鮮も、いろんな課題があります。国会出てきてください。  総理が予算委員会出てこないから国会開けない。国政の重要課題、たくさんありますよ。国会出てきてやりましょう、十分に。こんな四時間なんてそんな小さい時間ではなくて、ちゃんと二日も三日も予算委員会やりましょうよ。我々だってこんな問題やりたいわけじゃないですよ。国政の重要課題やりましょう。総理が出てこないからじゃないですか。(発言する者あり)
  39. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) 御静粛に、御静粛にお願いします。
  40. 福山哲郎

    ○福山哲郎君 総理が出てこないでしょう。参議院は参議院規則にのっとって予算委員会を開く。それを、総理が出てこないから、自民党の理事も委員長も困り果てたんだ。  やりましょう。国政の重要課題について、予算委員会出てきて存分に議論しましょうよ。議論があるんでしょう。どうですか。予算委員会出てきてください。イエス、ノーでお答えください。
  41. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) 私は当然、憲法によって、当然、この国会から求められれば、ここで国政について説明する責任がありますから、当然その責任を果たしていきます。  その上で、少し申し上げると、国際的にはG7の国の首脳というのは大体一年間に四十時間ぐらい質疑をしておりますが、私は二百時間を、一年間で二百時間を超えて国会に出てきて質疑に応じているわけであります。まるで私がほとんど国会に出てきていないかのごとくの議論をされるから……(発言する者あり)
  42. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) お静かにお願いします。答弁が聞こえませんので。
  43. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) それは違うということを国民の皆様にお示しをしたい。世界で私は恐らく最も圧倒的に多くの時間を国会で質疑に、質疑に応じていると、こう思うわけでございます。  その長い質疑の議論の中で、大切な外交について、あるいは災害のことについてもそうですが、経済のことについてもしっかりと求められれば答弁をしていくのは当然のことであろうと、このように考えております。
  44. 福山哲郎

    ○福山哲郎君 全く説得力がありません。  ちゃんと国会出てくださいね、予算委員会、求めに応じて。そうしたら、すぐにでもまた参議院規則にのっとって求めますから。お願いします。国会で求められたら出てくるんでしょう、憲法にのっとって。  でも、おっしゃっていたように、憲法ではあなたには行政の監督責任もありますよ、任命責任もありますよ。それは全くできていないですからね。都合のいいときだけ憲法使わないでください。  いいですか、これ、どれ一つ取っても内閣総辞職に値するものだと僕思いますよ。しかしながら、本来なら責任を取らなければいけない方々が取っていません。  麻生財務大臣は、森友学園の文書改ざん、虚偽答弁、これは財務省にとっては前代未聞のことです。しかし、まだ大臣でいらっしゃいます。事務次官のセクハラ問題では、セクハラ罪という罪はないと言われました。男の番記者に替えればいいと発言されました。子供を産まない方が問題とも度々発言をされています。二千万の貯蓄問題では、報告書の受取を拒否されました。  総理、先ほど、あれだけ大臣、副大臣お辞めになっていますね。これ、麻生財務大臣だけはなぜ責任をお取りになられないんでしょうか。総理、教えてください。
  45. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) まさに、麻生財務大臣は、今そこに例を挙げられました一つ一つ、一々について私はここで申し上げることはいたしませんが、しかしその際、麻生財務大臣はそれぞれ説明をしておられるんだろうと、このように承知をしているところでございます。  麻生財務大臣、副総理におきましては、しっかりと国の財政を預かる大臣としての責任として、財政の健全化はもちろんでございますが、しっかりと経済を成長させていく上においても大いに貢献してもらいたいと、このように考えているところでございます。
  46. 福山哲郎

    ○福山哲郎君 全く何を言っているのか分かりません。  総理にお伺いします。今回の英語の民間試験の問題です。  四年間という時期が、時間があったにもかかわらず今の今まで引っ張って、結局、英語民間試験の導入を延期せざるを得なくなりました。採点の公正性、地域間格差、会場の未整備、費用負担、試験が実施できる環境をつくり上げることができなかった。このことの責任は一体どこにあるんでしょうか。  総理は、まさか延期したからそれでよしと考えているわけではないと思います。税金を使い、全国の高校、大学を巻き込み、高校生、受験生に不安を与え、挙げ句の果てには延期せざるを得なかった。これは、普通は、文科大臣が責任を取るか、総理が責任を取るかという大きな問題だと思います。  教育は国家の根幹に関わります。問題の指摘は以前から出ていました。警鐘を鳴らしていたのは、実は野党も同様です。我々は身の丈発言で騒ぎ始めたのではありません。もうずっと、社民党の吉川先生、国民の城井先生、我が党でいえば川内先生や山内先生、もう二年、三年も前からこの問題については指摘を国会でしてきました。  それにもかかわらず、一顧だにせずに、専門家、高校の校長会、高校生、国会質疑、全てを無視をして強引に走り続けてきました。安倍政権の責任は大きいと思います。この責任は、総理、どう考えておられますか。  先ほどから何回も申し上げていますが、総理には行政各部を指揮監督する責任があります。行政権は内閣に属します。国会に対しても連帯して責任を負います。総理、これは、日本全国の国民、親、教職員、そして業者も含めて、民間英語試験の、みんなを巻き込んでこの状況になった。その環境をつくれなかった責任は、総理、どう考えられていますか。
  47. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) 御指摘の英語民間試験については、先般、萩生田大臣の判断により、経済的な状況や居住している地域にかかわらず、ひとしく安心して試験を受けられるような配慮などの準備状況が十分ではないため、来年度からの導入は見送り、延期することとされたものと承知をしております。  他方で、グローバル人材を育成する上で英語は重要なツールであることから、萩生田大臣の下で、そのために必要となる大学入試の在り方について、これまで指摘された課題を克服できるよう、しっかりと検討させていきたいと考えております。
  48. 福山哲郎

    ○福山哲郎君 承知しておりますって、人ごとみたいに言わないでもらえます。総理としての責任はないのかと言っているんですよ。総理としての責任はないのかと言っているんです。
  49. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) この件については、既に衆議院においては萩生田大臣、答弁をしているところでございますが、この度、こうした結果となったことについては、それまで準備をしてきた受験生の皆さん、あるいは今関係者の皆さんについて委員の方からそれぞれ名前を挙げられたわけでございますが、そうした関係してきた皆様に多大な御心配と御迷惑をお掛けをしたわけでございまして、政府としても、そうした点については申し訳なく思っているところでございます。  この上は、しっかりと準備をし、受験生の皆様からも納得できるようなものにしていく上においてその責任を果たしていきたいと、こう考えております。
  50. 福山哲郎

    ○福山哲郎君 文科大臣は、私は、今回延期を決めた時点で責任を取るような大きな問題だったと思いますよ。今も私は、文科大臣は辞任をされるべきだと思います。  萩生田文科大臣は、加計学園の獣医学部設置を官邸は絶対やると言っていると、これは文科省の文書で、本人は否定をされていますが、言ったと言われています。乳幼児の子育てはママがいいに決まっている、消費増税は先送りはまだ合う、増税をやめられるなら信を問うことになる、解散権まで言及をしていました。有力な方を衆院議長に、どうも議長の首のすげ替えまで言及をされてきました。挙げ句の果ては身の丈発言です。  総理、なぜ萩生田さんを文科大臣にされたんですか。加計学園の問題では、文科省から出てきたメモに萩生田大臣の言葉がありました。本人はそのことを否定されています。加計学園の問題については、文科省と萩生田大臣は利益相反しています。なぜ、こうやって利益相反している萩生田さんを文科大臣に任命したんですか。本来なら、この延期に当たって萩生田大臣にけじめを付けて、この身の丈で、高校生もそれぞれの保護者もみんな傷ついていますよ。何でこの方に次の制度設計ができるのかとみんな思っていますよ。ましてや、ええっ、乳幼児の子育てはママがいいに決まっていると。これ、いつの時代ですか、これ。  総理、なぜ萩生田大臣を文科大臣にしたのか、それからもう一つ、なぜこのけじめを萩生田大臣に取ってもらえないのか、お伝えください。
  51. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) ただいまこの萩生田大臣に関わることでいろいろとおっしゃったわけでございますが、それにつきましては、今、萩生田大臣ここに来ておりますから、萩生田大臣からこの反論すべき点については反論させたいと思います。その上において私は答弁させていただきたいと思います。(発言する者あり)
  52. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) 速記止めて。    〔速記中止〕
  53. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) 速記を起こしてください。
  54. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) いや、しかし、一方的な御指摘があってですね、その指摘が……(発言する者あり)いや、いや、その加計学園に関わることについては一方的な記述でありですね、いや、その経緯については……(発言する者あり)
  55. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) ちょっと静粛に。
  56. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) 本人の名誉に関わる、本人の名誉に関わることでありますから、本人、本人においてですね、反論させたいと思います。その上で私はお答えします。(発言する者あり)
  57. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) 時間止めて。    〔速記中止〕
  58. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) じゃ、速記を起こしてください。
  59. 福山哲郎

    ○福山哲郎君 じゃ、総理、文科大臣に任命された理由をお願いします。
  60. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) 文部科学大臣に任命した理由という御質問にお答えをさせていただきます。  それにつきましては、萩生田文部科学大臣は、かつて政務官そして副大臣も務められたわけでありまして、自民党においても一貫して文教行政に関わってきた言わば文教政策の専門家、これはもう、自民党においては、それは多くの議員がそれは認めているところでございます。まさに任にふさわしいと、こう考えたところでございます。
  61. 福山哲郎

    ○福山哲郎君 そうやって文教政策の専門家が子供たちに対して身の丈発言ということを言うこと自身が私は信じられません。それから、加計学園の問題について文科省の高等局長が官房副長官の部屋に行って相談をしたことについても、今の話でよく理解できました、よく理解できました。  もう時間がないので具体的な中身に入りたいと思います。残念ですが、ほかのことも聞きたかったんですが。  総理、英語の民間試験は延期になりましたが、記述式の問題に課題がいっぱい出ています。我々、立憲民主党、野党各党は協力をして、来週にでも記述式のテストの中止法案を提出する予定です。  総理、この記述式の国語と数学のテスト、総理、御覧になったことありますか。総理、御覧になったことありますか。
  62. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) ちょっとお座りになってはどうですか。  この件につきましては、まさにこれは文教行政そのものでございますから、私は拝見したことはございません。これはまさに文部科学省そして文部大臣に任せているところでございます。
  63. 福山哲郎

    ○福山哲郎君 総理、日本全国の子供たちの将来に関わる問題で、こんなに話題になっているんです。記述式のテストがどんなものかぐらいは是非御覧いただきたいと思います。  委員長、お許しをいただいて、総理に今拝見してもらってもよろしいでしょうか。
  64. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) はい、どうぞ。(福山哲郎君資料手交)
  65. 福山哲郎

    ○福山哲郎君 これ、国語、採点本当に難しいんです。先日も、連日ですが、高校生が国会に来られて、四万人を超える署名を先日は文科省に届けてくれました。ある学生の言葉を紹介させてください。  定期考査でも採点ミスはありますし、先日、旧帝大である九州大でもミスが発覚しました。学問に精通した方が何度も確認した採点ですら起こり得るものです。学生バイトの採点に信頼して任されるわけがありません。SNSなどで、模試の採点バイトをする学生の、適当に付けたら終わるよ、よく分からないけどバツにしておいたなどの言葉もよく見聞きします。現在行われている進研模試においても採点ミスは何度も発覚しています。進研模試は福武ですから、今回の関係する団体が採点業務を入札して落としています。短期間でミスなく採点を行うのは不可能です。採点ミスが起こった場合の責任は誰が取るのでしょうか。採点者から情報漏えいが起きた場合、どうなるのでしょうか。  これまでマーク式だったため、自分の得点もはっきり分かり、その得点を基に第一希望に出願、又は、点が思うように取れなかったら第二希望との判断をしていました。今回は、自己採点は難しいし、A、B、C、D、Eの五段階評価になります。これにより、自己採点での一つのランクの違いで加点が大きく異なる場合があります。改革をするというばかりに意識した結果、理想と現実が懸け離れたものになっていると思います。これが記述式のテストを目の前にした学生の言葉です。  総理が問題を御覧いただいていないのは私ちょっと残念だったんですが、今回二回行われた試行テストの数学の正答率の一覧です。見てください。  試行二回、数学、問い(あ)、(い)、(う)、問い(あ)、(い)、(う)、問い(あ)、二十九年度分正答率二%、三十年正答率五・八、一〇・九、三・四%。一番ひどいのは、一回目の試行テスト、無解答、つまり全く答えができなかった、四九、五七、四六。半分が無解答になるようなテストはテストと言いません。三十年の執行分の問い(う)、無解答六二。こんなのテストと言わないですよ。これを五十万人に受けさせる有意性がどこにあるんですか。  大臣、総理、いかがですか。
  66. 萩生田光一

    ○国務大臣(萩生田光一君) 入学者選抜における出題については、一般に試験実施者の判断によるものであり、御指摘の点について一概にお答えすることは困難ですが、しかし、大学入学共通テストの記述式問題については、試験実施者の大学入試センターが、試行調査において特に数学の正答率が低かったという結果を踏まえ、専門的見地より、より適切な出題を行うものと承知をしております。
  67. 福山哲郎

    ○福山哲郎君 そんな人ごとみたいな答えは駄目です。  次、一番大事な自己採点。ごめんなさい、時間なくなったので急ぎます。  自己採点との乖離が三割という報道が出ていますが、個別に私、見ました。これ、見てください、難しいんですが。実際にはこの子はa評価なのに、ちょっと遠慮してcと自己採点した者、二階級自分は下に見た者、試行テスト、七万八千人います。実際にはc評価だったのに自分は上に評価、aと自己採点した者、四万二千人。実際にはd評価なのにcと自己採点した者、一万三千人。いいですか、a評価だったのにcと自己採点した子は、本当はここに受験したいと思っているのに下の受験、志望校下げざるを得ないんです。こんなのは試験と言いません。これ、どうするんですか。二段階のずれって本当にひどいと思いますよ。大きな不安を与えると思います。  大臣、お願いがあります。もう一回試行テストやりますね、一万人で。今、大臣はやると言い続けていますが、十一月にやられますよね、一万人で。これ、いつ結果出ますか。結果が出て、一回目と二回目の試行テストと同じようなこんなテストになったら、この記述式、やめていただけませんか、我々、国会で法案を出しますから。逆に言うと、その試行テストの結果が出る前でも審議してもらえませんか。こういった問題がいっぱいあります。大臣、やめるべきです。こんな自己採点できないのは不安を与えるだけです。どうか大臣、お答えください。
  68. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) 時間が来ておりますので、簡潔にお願いします。
  69. 萩生田光一

    ○国務大臣(萩生田光一君) 先生の問題意識は十分承知しています。  試行テストは二回行ったんですけど、準備のためのもう一度試験がございますので、この結果を踏まえて、採点がしやすいきちんとした制度をつくり上げていきたいと思っております。
  70. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) 福山君、時間が来ていますので。
  71. 福山哲郎

    ○福山哲郎君 採点がしやすい制度ではなくて、その結果によっては是非中止にしていただきたい、そのことを検討してくださいとお願いをして、質問を終わりたいと思います。  ありがとうございました。
  72. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) 以上で福山哲郎君の質疑は終了いたしました。(拍手)     ─────────────
  73. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) 次に、杉尾秀哉君の質疑を行います。杉尾秀哉君。
  74. 杉尾秀哉

    ○杉尾秀哉君 共同会派の杉尾秀哉でございます。福山委員に続いて質問をさせていただきます。  本題に入ります前に、通告しておりませんが、大変重大な疑惑が持ち上がっています。  資料としてお配りしました。今朝の中国新聞の朝刊です。河井あんり氏、広島県議に現金かという見出しの記事でございます。それによりますと、さきの参議院議員選挙に自民党の公認を得て出馬を目指していた河井あんり氏が、この春の広島県議会議員選挙の期間中に、激励や当選祝いなどの名目で複数の自民党県議に現金を持ってきたと、こういう内容でございます。その場で返した人、後に返した人、対応はまちまちだったようでございますが、ある県議は、白い封筒の中に五十万円くらいあったように思う、こういうふうに証言しております。  そこで、選挙を所管する総務大臣に来ていただいておりますので、一般論として伺います。こうした行為は、公選法が禁じる買収の申込みや寄附行為に当たる可能性があるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
  75. 高市早苗

    国務大臣(高市早苗君) 今初めてこの記事を拝見いたしましたが、あくまでも一般論としてお答えいたします。  公職選挙法が禁じる買収、寄附というものがございまして、公選法、候補者を当選させる目的で有権者や運動員に金銭、物品を渡すことを禁じております。
  76. 杉尾秀哉

    ○杉尾秀哉君 当たる可能性があるということですね。  この河井あんり氏は、官邸肝煎りの候補でございました。そこで、安倍総理に伺います。  総理は、河井あんり氏の夫の河井元法務大臣の辞任に関連して、先ほどから、任命責任は自分にある、こういうふうに何度も繰り返し明言されています。ならば、今回の件について、河井元法務大臣並びにあんり氏に事実関係を確認してもらえないでしょうか。これは極めて重大な問題だと思いますが、いかがでしょう。
  77. 安倍晋三

    内閣総理大臣(安倍晋三君) 先ほど来申し上げておりますように、政治資金規正法に関わることあるいは公職選挙法に関わることについての御指摘があれば、これは、内閣にいようが内閣の外であろうが、これはまた与党の議員であろうが野党議員であろうが、当然その説明責任を果たしていくことが求められているわけであります。これは与党であろうと野党であろうとこれは同じでございますが、その上においてですね、その上において、河井議員につきましては、法務大臣を辞任する際に、記者に対して説明責任を果たしていく旨述べておられると承知をしております。
  78. 杉尾秀哉

    ○杉尾秀哉君 総理、一般論として言わないでください。野党は関係ありません、この場合は。  実は、この河井氏の現金を地方議員に配っているんじゃないかという話は、私も以前から聞いておりました。今日初めて新聞の記事になりました。前回の河井法務大臣辞任の理由、あれはウグイス嬢のいわゆる法定費用の倍額を払ったということでしたけれども、あの関与についてもはっきりしないまま河井法務大臣は辞められている。そして、今回のこの話があった。本当の辞任の理由はこれじゃないですか。いかがですか、総理。
  79. 安倍晋三

    内閣総理大臣(安倍晋三君) 既に、河井当時の法務大臣が私のところに辞意を表明に来られた際に、私が述べたとおりでございまして、法務大臣として、まさに法務行政に関わる者、国の基本法制あるいは法務行政に関わる者として、法務行政自体の公正性が疑われることがあってはならない、また行政に遅滞をもたらすことがあってはならないという観点から辞意を表明されまして、私はそれを受け入れたということでございます。
  80. 杉尾秀哉

    ○杉尾秀哉君 いずれにしても調べてください。これは司直の手が入ってもおかしくない案件でございます。また引き続き関心を持って伺いたいと思いますが、本題に入ります。  萩生田大臣に伺います。  いわゆる先ほどもありました身の丈発言について。これ、受験生や教育関係者などの間に怒りが渦巻いておりました。それが今回の延期の大きな原動力になったと思います。この怒りの背景に、親の経済力や家庭環境、それに住んでいる地域など、本人の力ではいかんともし難い教育格差の問題があるように私には思えます。そのきっかけになったのが、大臣自身の、身の丈に合わせて頑張れという、こういう言葉だったと思います。  こうした経済的地位、そして地域的な格差を認めた上での発言だったんじゃないかというふうにしか私には受け取れません。その意味では、大臣は本音を言ったんじゃないかというふうに思いますけれども、いかがでしょうか。違いますか。
  81. 萩生田光一

    ○国務大臣(萩生田光一君) テレビ番組における発言の真意については、どのような環境下にいる受験生においても、自分の力を最大限発揮できるよう、自分の都合に合わせて適切な機会を捉えて二回の試験を全力で頑張ってもらいたいとの思いで発言したものです。しかしながら、結果として、国民の皆様、特に受験生の皆様に不安や誤解を与えることになってしまったと考えており、おわびをするとともに、発言を撤回したところです。  いずれにしても、私としては、経済的な状況や居住地にかかわらず、ひとしく安心して試験を受けられるような仕組みを整備することが文科大臣としての職務と考えております。  今後、私の下に検討会議を設置し、一年間を目途にこの英語四技能評価についてしっかり検討し、結論を出したいと思っております。
  82. 杉尾秀哉

    ○杉尾秀哉君 否定できないんですよ。否定できないんです。それは、今の日本社会の現実なんですよ。そういう現実の中にこういう問題が起きたということを大臣は実は認識していらっしゃるんじゃないかと私は思う。その証拠に、当初は撤回しませんでした。謝罪だけで済まそうとした。ところが、批判がやまないので、結局撤回に追い込まれたと。その際にこういうふうにおっしゃっています。受験生にエールを送るつもりだった。これは、こんな言い訳通用しないです。  そして、ちょっと時系列で見てみたいんですけれども、十月二十五日に菅原経産大臣が事実上更迭されました。三十一日に、今申し上げました河井法務大臣、事実上の更迭。そして、その翌日に民間英語試験の導入延期が発表されました。問題の三十一日、河井大臣更迭の日、文科省の幹部が断続的に官邸に足を運んでいて、今回の決定も官邸主導だというふうに伝えられております。回数申し上げましょうか。三十一日、文科次官、官邸に三回出入りしている。そして、担当の局長はもっと頻繁に官邸に出入りしている。  そこで、官邸のキーマンの菅官房長官に伺います。  この問題を引っ張ったら萩生田大臣がもたない、いや、政権自体ももたないかもしれない、そういうふうに、いわゆる今回の決定の背景に、受験生よりもこうした政権の都合があったんではないですか。いかがですか。
  83. 菅義偉

    ○国務大臣(菅義偉君) そんなことは全くありません。  実は、先ほど萩生田大臣から答弁がありましたけれども、萩生田大臣は、大臣に就任して以来、これまでのこの問題に対しての進捗状況というものを冷静に検討をして、多くの方々から御意見を伺っていました。そうした中にあって、慎重に検討を行ってきた結果、まさにこれを延長する中で、大臣が言っていましたけど、自信を持って受験生の皆様にお勧めできないことから、来年度からの導入を見送ることを大臣の責任で決断をされたと、このように承知をしています。
  84. 杉尾秀哉

    ○杉尾秀哉君 自信を持ってお勧めできないってどういうことですか。物すごく無責任な発言だと、そもそもそれがね。  毎日新聞の専門編集委員の与良正男さん、与良政談にこんなくだりを書いています。首相周辺から、萩生田氏を守るために試験の見直しを野党に差し出したという露骨な声が聞こえる。いかがですか。
  85. 菅義偉

    ○国務大臣(菅義偉君) そうした事実は全くありませんでした。
  86. 杉尾秀哉

    ○杉尾秀哉君 今回の件、先ほどの福山委員の質問もありましたけれども、政治主導で進められて、結局政治主導で、官邸主導で延期になった。本当に、受験生の皆さん、振り回されっ放しなんですよ。そういうことに対する私は本当は真摯な反省の言葉が聞きたかったんですが、通り一遍の言葉だったと思います。  もう一つ、今日はどうしても聞いておきたいテーマがあって、言論、表現の自由なんですけれども、前回の予算委員会の最後に私もちょっと聞いたんですが、報道機関に萎縮なんてないと、こういうふうに総理は断言されました。だけど、私は報道機関に長くいて、総理の言葉は信用できません。  例えば、二〇一四年十一月の日付が入った文書、お配りしました資料です。(資料提示)衆議院解散の前日です。在京テレビ各社に宛てた文書、これ当時、自民党の筆頭副幹事長だった萩生田大臣が出したもの、萩生田氏が出したもの、これ間違いないですね。
  87. 萩生田光一

    ○国務大臣(萩生田光一君) 筆頭副幹事長として、私と報道局長の連名でお出ししたものです。
  88. 杉尾秀哉

    ○杉尾秀哉君 私も当時メディアにいて、この文書を見ました。  最後の、パネルの下の方ですけれども、出演者の発言回数、ゲストやテーマの選定、街頭インタビューや資料映像に至るまで、選挙報道に事細かに注文を付けています。この文書が出る前日にTBSの「NEWS23」に総理が出られて、街頭インタビューに対して、編集していますねとかみついた。それを受けての私は文書だという理解でございました。文面は非常に丁寧なんですけれども、内容は、言葉は悪いですけど恫喝に等しいんですよ。私は長くテレビ報道で仕事をしていましたけど、こんな文書見たことありません。  萩生田大臣、何でこんな露骨な圧力を掛けたんでしょうか。
  89. 萩生田光一

    ○国務大臣(萩生田光一君) これは、告示を前にして、事前報道の段階でもちろん政権与党に厳しいものがあることはやむを得ないと思いますけれども、いよいよあしたから本番の選挙が始まるという中で、言わずもがなの公職選挙法あるいは放送法を守って報道していただきたいということで、党の役員会で打合せの上、当日ですね、これお配りする、お渡し、お送りするんじゃなくて、平河クラブにいらっしゃる社に、誤解のないようにきちんと説明をしながら一枚一枚渡そうということで、そのときにいた党幹部が私、皆さんもうそれぞれ地方へ行っていましたので、私の名前で出すことになりました。  これは初めてじゃなくて、過去にも選挙前にこういう形でメディアの皆さんに是非よろしくということで発出した経緯もございます。
  90. 杉尾秀哉

    ○杉尾秀哉君 いや、これ以前にこんな文書ありませんよ。ここまで細かく書いているものはございません。ございません。  もう一つ伺いたいんです。今日、高市総務大臣に来ていただいた理由なんですけれども、大臣は、二〇一六年の二月、あのときも総務大臣……(発言する者あり)やじらないでください。総務大臣として、放送法四条の政治的公平性の解釈について、一つの番組だけでも……(発言する者あり)何やじってるんですか、何が共産党なんだ。何言ってるんですか。ちょっとやめてください。(発言する者あり)
  91. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) やじじゃないから。  速記止めて。    〔速記中止〕
  92. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) じゃ、速記起こしてください。  内閣の皆さん方にお願いしますが、委員会の進行を妨げるような不規則発言につきましては、厳に慎んでいただくようにお願いいたします。小さい声でもよろしくお願いいたします。(発言する者あり)いいから、いいから。いやいや、もう言ったから。もう謝ったんで、注意したからいいじゃないですか。注意したから。注意したから。(発言する者あり)  はい、それじゃ、議事進行。  改めて御注意を申し上げます。  今後、厳に不規則発言については慎んでいただくようにお願いいたします。  杉尾君。
  93. 杉尾秀哉

    ○杉尾秀哉君 済みません、私、立憲民主党です。共同会派でございます。新会派でございます。間違えないでください。  質問続けますけれども、それまで総務省は、番組全体を見て判断するという、そういう見解をずっと取っておりました。それを一つの番組だけでも放送局に電波停止を命じる可能性があると言ったのは、高市大臣が初めてなんですよ。  この発言、変えるおつもり、また再び総務大臣になられましたけど、ありますか。
  94. 高市早苗

    ○国務大臣(高市早苗君) 一つの番組だけで電波停止を命じる可能性があるという発言を私がした事実はございません。
  95. 杉尾秀哉

    ○杉尾秀哉君 そういう趣旨で答えた、そういう記憶はないですか。
  96. 高市早苗

    ○国務大臣(高市早苗君) そもそも、放送法の第四条について御質問がございましたけれども、放送法第四条に定める番組準則、公安及び善良な風俗を害しないこと、政治的に公平であること、報道は事実を曲げないですること、意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすることの四点がございます。放送法は、民主党政権時の平成二十二年に抜本的改正が行われました。その審議の際にも、第四条の番組準則は法規範性を有すること、番組準則に違反した場合には、総務大臣は、放送法第百七十四条に基づく業務停止命令や電波法第七十六条に基づく無線局運用停止命令ができること、それらの命令については極めて限定的な状況のみに行うこととするなど、慎重な配慮の下運用すべきであることについて、平成二十二年十一月二十六日の参議院総務委員会で当時の副大臣が答弁をされております。  私は、行政の継続性の観点から、同様の答弁をさせていただきました。
  97. 杉尾秀哉

    ○杉尾秀哉君 いや、違うんですよ。  それで、時間が二分なんで、ちょっとこれを、前回、最後に聞けなかったんですけれども、こういういろんな積み重ね、これは本当に今、二つは、これはほんの一例なんですね。  総理に伺います。  報道機関に圧力加えたことはないというふうに繰り返しておられますけれども、まさか一国の総理大臣が、あなたが、個々のニュースや報道内容をめぐって、現場の記者、デスク、キャップ、電話で直接注文を付けるような、そんなことはしていないですよね。
  98. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) 先ほど、高市大臣の答弁についても、高市大臣から明確に杉尾さんの指摘は違うという趣旨の答弁があったと、こう思うわけでございますし、民主党政権時代の副大臣の答弁と同じ答弁をされたということを明確にしておられますから、指摘は間違っているんではないかということはまず申し上げておきたいと、こう思うところでございます。(発言する者あり)  事実を申し上げております。事実を言われると都合が悪いということかもしれませんが、私は、事実を申し上げて、先ほどから事実を申し上げているところでございます。  その上で申し上げると、私が一々電話を掛けて圧力を掛けたということはないということは申し上げておきたいと、こう思う次第でございます。そういう御指摘をされることは、この場で、まさに国民の皆様が見ておられるこの場を使ってそういう指摘をされることは差し控え、まさに間違っていると私は思います。
  99. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) 杉尾君、時間が来ております。
  100. 杉尾秀哉

    ○杉尾秀哉君 このニュースを流せ、この論調はおかしい、どうして報道しなかったんだ、こういう電話をしています。それだけははっきり申し上げておきます。  終わります。
  101. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) 以上で杉尾秀哉君の質疑は終了いたします。(拍手)     ─────────────
  102. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) 次に、徳永エリさんの質疑を行います。徳永エリさん。
  103. 徳永エリ

    ○徳永エリ君 共同会派、国民民主党の徳永エリでございます。  私、驚きました。閣僚席からの不規則発言、あってはならないことだと思います。総理大臣としての品格にも欠けております。  今日は、まず初めに、我が国民主主義の根幹に関わる問題でありますので、質問通告いたしておりませんけれども、今朝の新聞の記事について確認だけさせていただきたいと思います。  政府が九月二十日に開いた安倍総理が議長を務める全世代型社会保障検討会議の初会合に出席した閣僚や有識者の発言議事録が、十月四日に首相官邸のホームページに公開されましたね。ところが、政府が検討している一定以上の収入がある働く高齢者の年金を減らす在職老齢年金制度をめぐって、高齢者の働く意欲を損なっているとして政府が検討している制度見直しを議論したこの会議、出席者の一人であった経団連の中西宏明会長が、経営者から見ると意欲を減退させることにはならない、つまり年金を減らす必要があるのかと政府方針に異論を唱えました。  公表された議事録からはこの中西会長の発言が削除されています、消えてしまっています。これは事実でしょうか。
  104. 菅義偉

    ○国務大臣(菅義偉君) 担当大臣が呼ばれていませんので、私から答弁させていただきます。  原則としてこの議事は非公開であり、議論の状況の公表については議事録のとおりでした。そして、会議の議事録は、事務局から民間議員の窓口に送付をして御確認をいただいているということでありました。
  105. 徳永エリ

    ○徳永エリ君 確認していただいて、そしてその発言の部分がなかった、消えていたと。中西会長は取材に対して、削除された内容を会議の場で発言したのは事実だとおっしゃっているわけであります。  議事録の記載、中西会長の発言は消したんですね。
  106. 菅義偉

    ○国務大臣(菅義偉君) 通告がなくて、私、所管大臣ではありませんけれども、御質問でありますから、私の知り得る限りで今答弁をさせていただきました。  記者会見の際にこのような質問がありましたので、そのときに私確認をしたところ、今委員に申し上げたとおりでありました。(発言する者あり)  いやいや、会議の議事録は、事務局から民間議員の窓口に送付して、民間議員の方の確認をいただいた上でというふうに承知をしています。
  107. 徳永エリ

    ○徳永エリ君 確認をしたといっても、それでいいという話ではなかったと思いますし、なかったと、なかったという事実は取材で認めたわけでありますから、もし問題じゃないと思うのであれば、それは問題じゃないと中西会長答えると思うんですよ。  これ、誰が誰の指示で消したのか、これは問題だと思います。これは、政府は勝手に議事録、民間議員や有識者の意見を消してしまったり削除してしまったりということはやっても構わないんですか。元々なかったものを窓口に送ったということですよね。送った時点で消しているということですよね。
  108. 菅義偉

    ○国務大臣(菅義偉君) 先ほど来申し上げていますけれども、私、所管大臣ではありませんけれども、この会議に出席をしております。そして、この会議の議事録について説明を受けました。原則として議事は非公開であり、議論の状況の公表については今回は議事録のとおりだったと、そして、会議の議事録は事務局で勝手に行うことでなくて、発言者、出席者の窓口に送付して確認をいただいているということでありました。
  109. 徳永エリ

    ○徳永エリ君 確認したことと議事録に発言が書かれていなかったということは、これはまた別の問題ですから。議事録というのは、やはり全て発言をきちんと残さなければいけないんだと思うんです。  総理、これは民主主義の根幹に関わるやっぱり重大な問題だと思います。政策決定プロセスに関わる発言内容をできる限り記録に残すのが公文書の原則で、公文書管理法に違反する行為なんじゃないですか。総理、いかがですか。
  110. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) ただいま官房長官から答弁したとおりでございまして、言わば議事録として発表する際に、言わば相手側に確認をし、その確認の上で議事録にするということだと思います。
  111. 徳永エリ

    ○徳永エリ君 私も議事録見させていただきましたけれども、中西会長の発言はなかったということだけは確認をさせていただいておりますので、この問題に関しては担当する委員会で厳しくこれからも追及をさせていただきたいということを申し上げておきたいと思います。  さて、次に行きたいと思います。  台風十五号、十九号を始めとした一連の豪雨、暴風で地方の町村では基幹産業である農林水産業に広域、甚大な被害が発生をいたしました。次々に被害報告が寄せられ、被害額が積み上がっていっているということであります。  江藤農林水産大臣にお伺いいたしますが、現時点で分かっている農林水産業関係の被害額はどのくらいになっているでしょうか。
  112. 江藤拓

    ○国務大臣(江藤拓君) 十一月八日の現在でございますが、総額で三千九十二億円となってございます。
  113. 徳永エリ

    ○徳永エリ君 当初は一千億、そして二千億、三千億と、どんどん報告が上がって積み上がってきているわけであります。大変に農林水産業にとっては今回の被害、深刻な状況だというふうに思っております。  私、先日二日間、福島県の須賀川市に入らせていただきました。夏秋キュウリの一大産地でありまして、夏の東京市場での取引が四割を超えているという地域ブランドになっているんですけれども、今回の豪雨、この被害によって、高齢の農家の方が、いや、もう農業やめようかなと、そういう声が上がっているということであります。農家の方々が今回の災害によって離農する、そのことによって地域のブランドが損なわれる可能性もありますし、また地域経済にも大きな影響があるのではないかと大変に心配いたしております。    〔委員長退席、理事三宅伸吾君着席〕  また、高齢の御夫婦で営んでいる稲作農家にお邪魔をいたしました。収穫した米を保管してあったんですが、それが全て水につかってしまったと。そして、もう廃棄されていました。トラクターもそれからコンバインも乾燥機も全部水につかってしまって、もう使えないもの、あるいはもしかしたら修理をすれば使えるかなというものもありましたが、収穫後の米が水につかってしまったら、これ共済の対象になりませんから、これからどうしたらいいだろうかと途方に暮れておられました。  また、果樹園にお邪魔いたしましたけれども、根こそぎ果樹が流されてしまって、その場で高齢のお父さんと後継者の息子さんが重機を使って撤去作業をしていたんですね。目にいっぱい涙を浮かべながら、自分はもういいと、高齢だから、でもせっかく後を継いでくれた息子が希望を失ってしまっては困るんだと、しっかり希望を持ってできるように支援してもらいたいというふうに言われました。  しばらくはこれ収入もないわけですよね。もう時間との闘いだと思うんですよ。もう一回営農を再開しよう、そういう気持ちになるためには本当にきめ細やかな支援が必要だというふうに思っております。  政府は、災害の追加支援策として、被災者の生活となりわいの再建に向けて対策パッケージを本日閣議決定されました。江藤大臣、今お話をさせていただきました福島県須賀川の農家、本当に小農です。家族経営農家です。高齢農家です。こういったところに今回の追加支援策、しっかり支援の手が届くんでしょうか。
  114. 江藤拓

    ○国務大臣(江藤拓君) 大変、現場にも入っていただいて、現場の声を聞かせていただきまして、委員会でも大変御協力賜りましてありがとうございます。  私も入らせていただきましたけれども、日本の農業は基本的に九八%小規模な農家の方々が地域経済を支えてくださっているということでありますから、決して大規模な農家に対してだけ支援をすることは間違いだと思っております。地域経済を守るためにも行き届いた、現場のニーズ、それぞれ地域がばらばらですから、きめ細やかな対策をやらせていただきたいと思います。  まず、果樹園について申し上げますが、この未収益期間についてが一番問題になっておりました。二十二万円しかないということでありますが、これについても、それ以外の土地で営農を続けていただく場合の支援策も設けましたし、それから、リンゴについては垂直栽培、いわゆる新矮化栽培を採用する場合についてもかなり金額も積み上げさせていただきました。それから、福島辺りは、新しい、接ぎ木とかはできませんので、桃なんかは、なかなか新しい栽培方法を採用できませんけれども、更に、数万円ではありますが、防除であったり消毒であったり、その分も積み上げさせていただきました。    〔理事三宅伸吾君退席、委員長着席〕  それから、農家で積み上がっていたお米についても、私が行ったところも、私が行った時点でもう既に廃棄しちゃったんだというところもありました。そういうところも、ちゃんとそれは、どこのいわゆる畑で作ったのか、農地で作ったら分かるわけですから、数量分かりますので、それはもう既に現物がなくても今回は七万円という数字を出させていただきましたので、常総のときの経験を生かさせていただいて対策をやらせていただくことになっております。  それから、機械については先生のおっしゃるとおりで、特に稲わら等が多く流れてしまっているところは、もうコンバインの機械の隅々にまで水だけじゃなくて泥だけじゃなくて稲わらも入っていますから、とても、修理をしても多分耐用年数を、もたないと思います。基本的には私は買い換えることの方が正しいと思います。ですから、新しい機材を購入していただくために、特に十九号が甚大でありますので、二分の一にさせていただいて、その二分の一に対して自治体と市町村それからJA、そういった方々が十分な、パッケージですから、支援をしていただければ、農家の負担はほぼほぼないような形で新しい機材の購入もできるんじゃないかと思っております。  先生と同じように、日本の農業のいわゆる本当の危機だと思っておりますので。しかし、現場のニーズは日によって変わると思っています。ですから、パッケージを出したからこれでいいということではなくて、これから先、それをどう受け止めてどう利用していただいているのか、現場の状況の変化も含めてしっかりフォローアップしていきたいと考えております。
  115. 徳永エリ

    ○徳永エリ君 是非手厚い細やかな支援をお願いしたいと思いますが、ただ、政府から支援策を打ち出されても、いろんな要件が付けられて結局使い勝手が悪いという声をよく聞きます。  それと、御高齢の農家ですから、農水省のホームページに支援メニューを載せても、自分でホームページを見るとかあるいは問い合わせるとか、そういうことが意外とできないんですね。ですから、農協やあるいは農政局、こういったところにお願いをして、一軒一軒回って、紙を持って回って歩いていただいて、しっかり、こういった支援策使えるんだよと、もう一回営農を再開できるんだよということを丁寧にお伝えいただきたいということをお願い申し上げたいと思います。  それから、この支援の費用でありますけれども、今年度の予算の予備費から一千三百億を充てるということでありますが、これ、とても被害額と比べると足りないですよね。しかも、予備費では年度をまたぐことができないという事業も恐らく出てくるんだと思います。  安倍総理、本日の閣議で補正予算の編成を関係閣僚に指示されたということでありますけれども、年明けでは遅過ぎると思います。早く補正をやっていただけないでしょうか。
  116. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) 今日も指示したところでございますが、まず予備費から一千三百億、この予備費を充てまして、そして生活、そしてなりわいの再建に向けて全力で取り組んでいきたい、そして、切れ目なく行うためにも補正予算も編成する指示をしたところでございます。
  117. 徳永エリ

    ○徳永エリ君 補正予算、いつになりますか。
  118. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) まさに今日、閣議でそれを決定したところでございますので、まさに補正予算をこれからしっかりと、被災された皆様が安心していただけるようなものを組んでいきたいと、こう考えております。  もちろん、これは被災地の生活、なりわいの再建だけではなくて、さらには防災・減災、国土強靱化にも資するものとしていきたいと、こう考えておりますが、まずは、我々、予備費として、第一弾として千三百億円の支出を決定したところでございまして、しっかりと対応していきたいと思っておりますが、この補正予算については今日まだ指示をしたばかりでございまして、今いつということについて明確に申し上げることはできないのでございますが、当面の生活の再建、なりわいの再建についてはしっかりと予備費を実行していく、実施していくことが大切だろうと、こう思っております。
  119. 徳永エリ

    ○徳永エリ君 先ほど申し上げましたように、これから雪が降りますので、予備費では、年度をまたがる場合も考えられますので、しっかり対応していただきたいというふうに思います。  被災された農家の方々、この被害だけではなくて、日米貿易協定の問題も大変に心配されております。やっぱり小農ほど大きな影響が出ると思うんですね。政府は基盤強化をしていかなければいけないと言いながらも、まあ農地もどんどんなくなっていく、後継者もいない、そして離農も進んでいったら、基盤の強化どころか、どんどん農業の生産基盤は弱体化していくばかりだと思います。  今まさに、この日米貿易協定に関して衆議院の外務委員会で審議がされております。今日の午前中、衆議院の外務委員会での審議、実は止まりました。どうして止まったか御存じですか。今もうこの審議の山場になっていますから、私たち、今までもほとんど情報を与えられてきませんでした。今審議している中で、本当にこの日米貿易協定を承認していいのかどうかという部分においては、必要な資料を出していただかなければいけないんです。  今、日米貿易協定がFTA及び包括的ではないFTAに該当するのか、経済連携協定に該当するのかを文書で外務委員会に提出していただきたいというお願いをしています。これ、先日、我が党の後藤委員が澁谷さんから、経済連携協定なんだと、日米貿易協定は。でも、茂木大臣はFTAではないと、こういうやり取りがあったわけでありまして、これに対して出してもらいたいと。そして、アメリカは現時点において、自動車及び自動車部品の関税を撤廃することを納得していつ下げるのかがこれらの交渉と理解しているのか、それとも、これから関税が撤廃されることが必ずしもまだ納得していないのかを明確に文書で出していただきたい。  そして、TPP11、日EU・EPAが発効している現段階での日米貿易協定による追加的な農林水産品への影響額を提出していただきたい。これ絶対大事だと思うんですよ。それから、対策を講じない場合の農林水産品、それぞれの生産額が減少するのか提出していただきたい。自動車及び自動車部品の輸出に係る関税支払減少額の試算資料を提出していただきたい。それから、タリフライン、貿易額、それぞれで計算した場合の、自動車関税を除いた上での自由化率の試算資料も出していただきたいと。これを理事会協議事項としてお願いしているわけであります。  で、返ってきたのが、御質問の点については国会において丁寧に答弁をさせていただいてきており、今後とも国会において御質問いただければ丁寧に御説明するということだったんですが、全然丁寧に説明されていないんですよ。全く丁寧じゃないんですよ。ですから、こういう資料をきちんと出していただきたいということをお願いしているんです。  また、本日、衆議院の岡田克也委員の質問で、安倍・トランプ会談の議事録、議事概要を出してほしいということも要求させていただきましたが、これも全くゼロ回答なんですね。  総理、今この審議の山場ですから、どうかきちんと議論ができて、ある意味、資料が出てくれば、そうなのかと納得する部分も多々あると思うんですよ。どうか総理から指示をしていただいて、要求していただいている資料をしっかり出していただいて、審議を促進させる、そのための努力をしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
  120. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) まさに外務委員会において、日米のこの通商協定あるいはデジタル通商協定について御審議をいただいているわけでございますが、そこで審議が熟していくことを期待しているところでございます。  資料等の扱い等、審議の進め方等については、これは外務委員会においてお決めになることだと思います。
  121. 徳永エリ

    ○徳永エリ君 いやいやいやいや、出すか出さないかの判断はどこでしているかということなんですよ。  だから、総理からきちんと、この議論の山場において、必要な資料はちゃんと出して、いい議論をしましょうよと、審議を促進しましょうよということを総理がしっかりと指示してください、お願いですから。
  122. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) 院の運営につきましては、委員会でお決めになることであろうと、このように考えております。
  123. 徳永エリ

    ○徳永エリ君 まあ、本当に誠意のない御答弁だと思いますよ。  我が国の未来が懸かっている。農業者の皆さんが、被災農家の皆さんが本当にこれからどうなるんだろうと心配しているんですよ。誠意を持って対応していただきたいと思います。よろしくお願いします。  じゃ、次に行きたいと思います。(資料提示)  私も、大臣の、総理大臣の任命責任について御質問させていただきたいと思います。  安倍内閣の閣僚、そして菅原経済産業大臣、河井法務大臣、六日間に二人の大臣が相次いで辞任をいたしました。そのことによって、先週は国会審議が止まってしまった。今国会始まってから、十月四日に始まりましたから、もう一か月以上たっていますけれども、衆議院から法案が一本も参議院に回ってきていないんです。一か月ですよ。これ、もう異常な事態だと思います。  しかも、大災害による国家の非常事態に国会審議を止めなければいけないような事態を招いてしまった、このことは大変に大きな責任があると思います。しかも、福山さんが丁寧に説明してくださいましたので改めて説明はいたしませんけれども、政治と金、失言、またもやですよ。ずっと同じじゃないですか。  そこで、素朴な質問なんですけれども、総理は、今回も、九月九日、台風十五号関東直撃、多くの被害が出ていました、死者も重軽傷者も出ていた、六十五万戸の停電、そんな中でも組閣をしていた。総理は国民の安心よりも組閣の方が大事なのかといった国民の叫びが聞こえたでしょうか。そんな中での組閣で任命でしたから、さぞや適材適所なんだろうと思っておりましたが、そうではなかったということであります。  この閣僚を選定するときに、ふさわしい人物なのかどうか、いわゆる身体検査、自分のめがねを通して人物を見る、そういうことを総理はしておられるんですか。
  124. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) 閣僚を任命するに当たって、それぞれの担当にふさわしいかどうかということについて当然我々考え、我々というか私も考え、その中で私の責任において任命をしてきたところでございます。
  125. 徳永エリ

    ○徳永エリ君 いや、だとしたら、本当に大きな間違いですよね。  あと、国会にいると、いろんなうわさが聞こえてくるんですよ、事実かどうか分かりませんが。パワハラ、秘書がよく辞める、セクハラ、あるいはスピード違反、あるいは秘書に寄附を要求する、あの人はこうらしいよ。でも、大臣にでもならなければ、別にマスコミも取り上げないんです。でも、大臣になった途端に、そのうわさを基にマスコミは徹底的に取材をする、調べ上げて記事にする、そして大問題になって辞任につながる、こういうことを繰り返してきたわけじゃないですか。だからこそ、本当に、うわさも含めて閣僚としてふさわしい人間なのかどうかという、任命権者として総理がしっかりと調査をすることが大事なんだと思います。  かつて小泉内閣で首相秘書官を務めておられた飯島勲氏が、閣僚候補の身体検査のポイントを明らかにされたことがありました。過去の問題発言や行動、政治資金についても、最低でも直近二回の選挙における収支報告書を点検するということでした。特に、政治資金については、選挙、政党支部、個人と項目が分けられていて、チェックシートまで作られていたということであります。  こういった綿密な丁寧な調査を総理はなさっていますか。
  126. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) これは、閣僚になるかならないかにかかわらず、政治資金収支報告書は正確に法にのっとったものを出すのは当然、これは国会議員であれば当然のことであろうと、こう思うわけでございます。そしてまた、公職選挙法にのっとってまさにしっかりと公正な選挙を行うことは、これ当然候補者の義務でございますから、その上で当選をしてこられていると。これは、大臣になるかならないかにかかわらず、国会議員としてのこれは責任なんだろうと、このように思っております。
  127. 徳永エリ

    ○徳永エリ君 いやいやいや、だって、公職選挙法違反、あっせん利得処罰法に抵触するかもしれない、過去にいろんなことあったじゃないですか。ちゃんとチェックできていないということじゃないですか。きちんと任命権者としてチェックをし、そして、こうして相次いで安倍内閣の閣僚が辞任しているんですから、任命権者として責任を取らなきゃいけないんじゃないですか。  特に、先ほどから申し上げている、台風の被害に遭った方々が、本当は今国会、災害対応国会になったっていいぐらいの話なんですよ、自分たちのことをちゃんと見ていてくれるんだろうか、国会は私たちにしっかり支援の手を差し伸べてくれるんだろうか、不安な気持ちでいっぱいの中で、閣僚の辞任、国会は止まる。責任あるんじゃないですか、総理。
  128. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) 繰り返しになりますが、これは閣僚になっていなければいいという問題ではなくて、国会議員、そもそもが公職選挙法にのっとって言わば選挙運動を展開するのが当然のことであろうと、こう思います。そして、政治資金規正法に関してもそれは当然のことであろうと、こう思うわけでございます。  それと、災害対応につきましては、我々、災害が言わば予測される段階から政府全力を挙げてその対応に当たり、そして、災害発災後は、復旧、もちろん人命の救助、そして捜索、現場では夜を徹してそれは作業を行ってきたわけでございます。政府を挙げて全力を尽くしてまいりました。
  129. 徳永エリ

    ○徳永エリ君 いや、もうひど過ぎますよね。総理の今の御答弁聞いていて、国民の皆さん、どう思ったと思いますか。もう、はぐらかしている、誠意がない、自分の責任を認めない、みんなそう思って見ていますよ。  責任って何ですか。言葉で謝ればいいという問題じゃないですよね。責任は行動で示さなければいけないと思いますよ。少なくとも、これまで安倍内閣になって多くの閣僚が辞任されて、総理がそのことに対してしっかり責任を取ったと私たちが感じるような場面は全くありませんでした。  そして、私、これも総理の任命責任だと思っておりますけれども、萩生田文部科学大臣です。  九月の組閣で、マスコミの皆さんも含めて大変驚いたのが萩生田大臣の文部科学大臣の就任であります。国家戦略特区、加計学園岡山理科大学の獣医学部の新設に関して、内閣府萩生田官房副長官には、五十二年ぶりの獣医学部新設を認可させるために総理からの指示で動いたのではないか、文科省に圧力を掛けたのではないか、様々な疑念が残っているだけに、大変に驚いたわけであります。そして、萩生田文科大臣を任命なさった総理の意図についても様々な臆測がありました。  そこで、改めて総理にお伺いしたいと思います。萩生田文部科学大臣を任命した理由はどんなことなんでしょうか。
  130. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) 先ほど福山委員に対して、同じ御質問がございましたから同じお答えになるわけでございますが、萩生田文部科学大臣は、政府においては文部科学大臣政務官、そして副大臣を歴任をしております。党においても文部行政に関わる政策立案にずっと一貫して関わってきた人物であり、言わば文教政策通として、これは、その評判については定着しているものと私は承知をしております。そういう中において任命をさせていただいたところでございます。
  131. 徳永エリ

    ○徳永エリ君 文部科学行政に関わってきた経験があるということかもしれませんけれども、しかし、私はやっぱりその精神がすごく大事だと思うんですよ。やっぱり身の丈発言は大変に差別的な発言ですよ。多くの経済的に苦しい人たちや、あるいは地理的に遠いところに住んでいる人たち、子供たち、本当に嫌な思いをしたと思いますよ。  しかも、やはりこういった差別発言をするということは、文部科学大臣としては、やっぱり憲法第二十六条の一項、これをしっかり守らなければいけない、教育受ける権利であります。さらには、教育基本法の第三条、機会の均等、こういうことをきちんと分かっていなければ、身の丈に合わせて頑張ってなどとは言えないと思います。こういうことをおっしゃる、こういう気持ちを持っておっしゃる方が本当に私は、文部科学大臣にふさわしいのか、文部科学行政を任せていいのか、教育行政を任せていいのか、子供たちの未来を任せていいのかということには甚だ疑義があります。  萩生田文部科学大臣、御自身のこの発言、改めてどのようにお感じになっていますか。
  132. 萩生田光一

    ○国務大臣(萩生田光一君) 私の発言の真意については、どのような環境下にいる受験生においても自分の力を最大限発揮できるよう、自分の都合に合わせて適切な機会を捉えて二回の試験を全力で頑張ってもらいたいとの思いで発言したものです。しかしながら、結果として国民の皆様に誤解を与えることになりましたので、おわびをして撤回をしました。  私自身は、格差を広げることを容認するつもりは全くありません。今御指摘のあった憲法や教育基本法についても、しっかりとこれから、この憲法や教育基本法に照らして、文科行政の責任者として頑張ってまいりたいと思います。  一点だけ申し上げさせていただくと、党内で、先ほど総理が御披瀝いただいたんですけど、私は、どちらかといえば経済的に困難にある人たちの応援団として、例えば給付型の奨学金、いや、これはずっと就任以来そのことに取り組んできた自負があります。そのことは党内でも皆さんがお認めいただけると思います。例えば、学生支援機構の利息をやめることですとか、あるいは今回の幼児教育、保育の無償化についても様々な支援策を講じてきました。  私自身も、サラリーマン家庭に生まれ育って、そして普通の公立小学校、中学校を学んで、自分で努力をしながら政治家の道になりました。私の政治家になった最もの信念は、家庭の経済事情によって子供たちの言うならば進路が狭まっていく日本を変えていきたい、この思いで国政に参りましたので、そういう自負の中で今まで活動してきた、そんな思いがありますので、しっかり結果を出してまいりたいと思います。
  133. 徳永エリ

    ○徳永エリ君 あの身の丈発言と今の御答弁とは、もう全く真逆の話だと思いますよ。ましてや、子供たちのためにいろいろな政策に取り組んできた方であるがゆえに、だからこそあの身の丈発言は残念、もう非常にがっかりいたしました。  その萩生田大臣の差別的な身の丈発言によって、大学入試共通テストへの英語民間検定試験の導入が見送られることになりました。  大臣は、十月三十日に開かれた衆議院の文部科学委員会で国民民主党の城井委員から、その日の読売新聞の朝刊の「英語民間試験 延期論 政府内」という記事について事実かどうか聞かれました。また、不公平な英語民間試験は延期した方がいいとも城井委員から発言があったと思います。しかし、大臣は、文部科学省としては延期論については承知していない、受験生は実施を念頭に準備を進めてきていることから、受験生の不安や懸念を一つ一つ解消し、二〇二〇年度からの円滑な実施に向けて全力で、全力で取り組んでまいりますと、そうおっしゃっているんですよ。また、延期の議論にはくみしない、くみしないともおっしゃったんです。  しかし、それから中一日の二日後、十一月一日に突然制度見送りの発表となりました。しかも、翻って、英語民間試験は自信を持ってお勧めできるシステムになっていないとおっしゃった。  実施に向けて全力で取り組むとおっしゃっていた。それが、どこでどのような議論があって、誰が見送りを決めたんでしょうか。また、もし大臣の見送り発言がなかったら、この自信を持ってお勧めできないシステムを強引に実施していたんではないでしょうか。いかがでしょうか。
  134. 萩生田光一

    ○国務大臣(萩生田光一君) まず、私、九月十一日の就任の記者会見の中でも、この制度の問題について問われて、自分なりの思いを伝えております。そして、確かに城井先生の御質問に対してそういう答弁したのは事実ですけれども、他方、城井先生の問題意識を共有するということも何度もお答えをしています、その中で。そして、そのときに、十一月一日に企業や団体の皆さんから会場の提示があるので、まずそれを見させてほしいということも、その当日の委員会の中で申し上げております。  私自身、正直いろんな逡巡ありました。今まで積み上げてきた先輩方の御苦労もあるでしょうし、職員の皆さんの苦労もある。しかし、どう、幾ら問題点をきちんと書き出して、それを一つ一つ潰そうと思っても、あの制度設計の中では、残念ながら、それが、団体、企業の皆さんにそれをきちんと守っていただくルールになっていなかったということが、私が最終的には断念をせざるを得なかった結果でございます。  ですから、十一月一日の会場公表を見る、十月三十一日にその内示が文科省に届きましたので、これではやっぱり、例えば遠隔地の皆さんが自分が望む試験を受けようと思っても受けられない、受けるに当たっては宿泊を伴って多くの金額を負担しなきゃならない、統一試験そのものが一万八千円で三科目受けれるのに、英語だけで更に五万円も七万円も掛かるというようなことはやっぱり非現実的だということを私もしっかり確認をした上でこのような結論に至りました。(発言する者あり)
  135. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) 御静粛に。御静粛にお願いします。
  136. 萩生田光一

    ○国務大臣(萩生田光一君) 十月三十日の夜に決断をしまして、そのことを私の方で決めさせていただいたところでございます。
  137. 徳永エリ

    ○徳永エリ君 もうこれは最近の話じゃなくて、もう何年も前からずっと指摘されてきた話だと思うんですよ。しかも、この三十日の委員会ですか、ここでは、延期した方がいいんじゃないんですかと、おかしいんだったら、あるいは実施団体にいろんな問題があるんだったら延期した方がいいんじゃないんですかと言っているんですよ。その言っていることに対して大臣は、いやいや、もう全力で取り組むんだと、実施するんだと、そういうふうに言っておられたわけであります。  見送りの決定は、大臣の身の丈発言がきっかけで、公平公正なシステムではないと、問題だらけのシステムを国が来年から導入しようとしていることを多くの国民の皆さんが知ることになったわけであります。このまま強行すれば安倍政権のダメージになりかねない、ここは見送った方がいいんじゃないかと、そういった官邸主導の判断があったのではないかと、そんな御意見もありますが、総理、いかがでしょうか。
  138. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) 答弁する前に、先ほど萩生田大臣が文部科学大臣政務官と副大臣と申し上げましたが、文部科学大臣政務官と官房副長官でございましたので、訂正し、おわびをしたいと思います。  御指摘の英語民間試験については、先般、萩生田大臣の判断により、経済的な状況や居住している地域にかかわらず、ひとしく安心して試験を受けられるような配慮などの準備状況が十分ではないため、来年度からの導入は見送り、延期することとされたものと承知をしております。まさに、萩生田大臣の判断の下に行われたということでございます。  他方で、グローバル人材を育成する上で、英語は重要なツールであることから、萩生田大臣の下で、そのために必要となる大学入試の在り方について、これまで指摘された課題を克服できるよう、しっかりと検討させたいと考えております。
  139. 徳永エリ

    ○徳永エリ君 もう一回、萩生田大臣にお伺いしたいと思います。  この民間英語試験、検定試験、民間の実施団体の問題も含めて、このシステムはやっぱりちょっと問題だと、おかしいというふうに大臣が思い出したのは、気が付かれたのはいつなんですか。もう大分前からそういう話はしていたわけで、でも、最近の委員会の議論の中では大臣はそんなことをおっしゃっていなかったはずです。おかしなシステムだなんて全く言っていなかったはずなんです。いつ気が付かれたんですか。
  140. 萩生田光一

    ○国務大臣(萩生田光一君) 就任のときにそのことは感じていました。しかし、責任者として解決ができるというふうに思って一つ一つ課題を書き出して担当局と行ってまいりましたけれども、結局、文部科学省が直接指示や命令ができないシステムで、幾らこちらが気付いたことをお願いをしてもお願いベースでしかない、また、それに対して応えなくても結果として罰もないというふうなことになりましたので、これではこれ以上前に進めない、やめることによって大きな混乱も起こると思いましたけれども、このまま進めば更なる混乱を招くというふうに思いましたので、決断をさせていただきました。
  141. 徳永エリ

    ○徳永エリ君 いずれにせよ、犠牲となったのは受験生なんですよ、準備進めてきたわけですから。しかも、その実施団体も、例えばシステムを構築したり、機器を購入したり、対策本を作ったり、これ損害も相当大きいと思うんですよ。何か民間企業によっては株価が下がったというところもあるようでありますけれども、やっぱりこの突然の見送りというのは物すごく混乱を喫したわけですね。  この責任は誰が取るんですか。このままもう一回一年掛けて検討しますと、それで済む話なんでしょうか。
  142. 萩生田光一

    ○国務大臣(萩生田光一君) 今回、システム導入を延期したことについて、来年度からの受験を見据えて英語の勉強をしてきた受験生とその関係者、また大学関係者、来年度から実施に向けて準備をいただいた民間の試験団体の皆様には御迷惑をお掛けをしたと考えております。まずは、今回の判断について丁寧に説明を尽くしてまいりたいと考えています。一方で、大学入試において、英語四技能についての適切に評価することの重要性は変わりがないので、今後一年を目途に検討し、結論を出したいと思っております。  もちろん、決断をしたのは私ですから、私に責任があります。その責任をしっかり果たすためにいい制度に変えていく、このために一年間しっかり検討と検証を繰り返していきたいと思います。
  143. 徳永エリ

    ○徳永エリ君 時間がないので進めますけれども、この英語民間試験の導入をどこがどのような議論があってどう決めたのかというこの議論のプロセスもよく分からないんですね。  先日、NHKの報道で、おかしな制度だということに気が付かれたと言っていましたけれども、文部科学省の非公開の会議で民間試験の問題点が示されていたことが出席した委員からの情報で明らかになったという報道がありました。この文部科学省、会議はどういう会議で、この会議は議事録があるんでしょうか。
  144. 萩生田光一

    ○国務大臣(萩生田光一君) 御指摘の会議は、この試験を実施するまでの間、民間の皆さんにも入っていただいた幾つかの会議、大きくは二つになるんですけれども、このワーキンググループを含めた会議のことだと思います。  当初は、自由な議論をしていただくために非公開で行っておりましたので、会議録の開示をしておりませんでした。また、途中から、方向が決まった後はそれは公開をしてきたんですけれど、しかし、これ、試験を延期した以上、なぜこういう仕組みになってしまったのか、どの時点でどういう人たちが何を心配してどんな提案をしていたのに、それに対してどう対応してこなかったのかということは検証しなくてはなりませんので、今、発言者の皆さんの御了解をいただきながら、基本的には公表する、そういった準備をさせていただいているところでございます。
  145. 徳永エリ

    ○徳永エリ君 NHKで報道されていたのは、大学入試英語四技能評価ワーキンググループ、平成三十年十二月十二日に設置されています、そしてもう一つの会議は、高大接続システム改革会議なんだと思うんですよ。  政策決定プロセスというのは、やっぱり透明性がなきゃ駄目ですよ。安倍政権、全部そうじゃないですか。規制改革推進会議、国家戦略特区ワーキンググループ、今回の問題、そして先ほど申し上げた社会保障のこの検討会議もそうですよね。みんな、議事録が削除されたりとか、あるいは出てきても黒塗りだったりとか、非公開だから出せませんとか、やっぱりこういうことじゃ駄目なんですよ。だから混乱を喫するんですよ。  きちんと政策決定プロセスを明らかにしていただきたい。それが一連の、大臣の辞任も含めて、総理、責任の取り方だと思います。先ほどの日米貿易協定の資料も含めて、しっかりと行政の長として責任を取っていただきたい。いかがでしょうか。
  146. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) 行政の長として、しっかりと政策を前に進めていきたいと思います。
  147. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) 以上で徳永エリ君の質疑は終了いたします。     ─────────────
  148. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) 次に、山田修路君の質疑を行います。山田修路君。
  149. 山田修路

    ○山田修路君 自由民主党の山田修路です。  今日のこの参議院予算委員会、また一昨日の衆議院の予算委員会なども様々な議論がなされております。国民の皆さんに分かりやすい質問を心掛けたいと思っております。重複する質問もありますけれども、どうぞよろしくお願いをしたいと思います。  まず最初にですけれども、先ほど徳永議員から質問がありました第一回の全世代型社会保障検討会議の議事録についての中西議員の在職老齢年金に関する発言についてでございます。簡略化されたという報道もありますけれども、先ほどは菅官房長官が、担当でないけれどというお答えがありましたけれども、西村担当大臣おられますので、是非、事実関係についてお伺いしたいと思います。
  150. 西村康稔

    国務大臣西村康稔君) お答えを申し上げます。  公表されますこの議事録につきましては、一言一句全て発言されたとおりに書いているものではございません。すなわち、発言の中に事実の誤認、数字の間違いとかあったり、あるいは不明確、不適切な表現が交じっていたり、さらには、てにをはも含めてそうした修正も、場合も含めて、各民間から来られている方々、議員の窓口に議事録案を送付をして御確認をいただいた上で公表しているところでございます。今回の中西議員につきましても、その手続を踏んでいるところでございます。  具体的には、中西議員の場合、窓口の経団連の事務局に送付をし、在職老齢年金の部分については、十月三日に経団連事務局から最終的に送付いただいた議事録案を十月四日に公表したという報告を受けております。  御本人の慎重に検討という意図はきちんと記載もしております。改ざんなど行ったものではないということを申し上げたいと思います。  なお、本日、こういうふうに報道がされて話題になりましたので、本日、十一月八日ですけれども、経団連事務局に対して経団連内でどういう、なっているのかということを確認をいたしました。そうしましたところ、議事録の修正については事前に中西会長に相談はしていなかったということでありますが、通常、会長は忙しいので意向に沿った形で事務局が対応しているということであります。事務局側から、対応した事実について報道が出た後に中西会長に報告をしたところ、問題ないという返事を得たというふうに聞いております。  いずれにしましても、それぞれの民間議員の御発言につきましては、できる限り正確に残せるよう、引き続き取り組んでいきたいというふうに考えております。
  151. 山田修路

    ○山田修路君 ありがとうございました。  議事録について経団連事務局に確認をしたと、ただ、中西会長には事務局からは確認されていなかったということ、そして事後的には中西会長も問題がないというような御発言であったということを今お聞きをしました。ありがとうございました。  そして、まず今回の、安倍総理にお伺いをしたいと思うわけでありますけれども、経済産業大臣や法務大臣が相次いで辞任をされるという事態になりました。これまでも指摘がありましたように、内閣改造後、短期間の間にこのような事態に至ったということについては、やはり政府にも大いに反省を求めたいというふうに思います。  現在、外交面あるいは内政面とも課題が山積しているわけであります。外交面では、これはもう言うまでもないことでありますが、北朝鮮や韓国の問題、中国、ロシアなど、様々な国との関係、課題が多くありますし、また国内では大きな災害も起こっているところであります。このような時期に、やはり、これまでも総理おっしゃっていましたけれども、行政に停滞は許されない、政府部内をしっかりと引き締めて重要な政策課題に当たっていくことが国民の負託に応える道であります。  そこで、まず、今後の政策運営に当たって、安倍総理の決意、方針についてお伺いしたいと思います。
  152. 安倍晋三

    内閣総理大臣(安倍晋三君) ただいま山田委員からも御指摘をいただきました。私が任命した大臣が就任から僅か一か月余りで相次いで辞任する事態となったことは、国民の皆様に大変申し訳なく、任命した者としてその責任を痛感しているところでございます。速やかに後任の大臣を任命したところであり、国政に遅滞を生じることのないよう、行政を前に進めていくことで全力、その責任を果たしていきたい、国民の皆様への責任を果たす考えであります。  それぞれの行政分野で一つ一つの課題に結果を出していくことで国民の皆様の信頼回復に努めていきたいと思いますが、この機に内閣としていま一度気を引き締め、これまで以上に緊張感を持って国政運営に当たっていく考えでございます。
  153. 山田修路

    ○山田修路君 ありがとうございました。  次に、これまでもずっと議論になっておりますけれども、大学入学共通テストについてお伺いをしたいと思います。重複する部分もありますけれども、事柄を整理しながら答弁をお願いしたいというふうに思います。  もう御存じのとおり、民間試験英語について二〇二〇年度から導入するという方針でありました。先ほども議論がありましたが、十一月一日にその実施を見直すということとされたわけであります。  私の知り合いの英語教師の方々からもいろんな声をお聞きをしております。例えば、現在の大学入試センターがノウハウを身に付けるまで待って、大学入試センターで実施をするというような方法もあるんじゃないか、そんな意見も聞かれるところであります。  教師の皆さん、そして受験生の方々にも分かりやすく、これまでの経緯や政府の方針を説明していただきたいと思っているわけでございます。  まず、この二〇二〇年度からの試験英語科目に民間試験を導入しようとされた背景、経緯についてお伺いしたいと思います。
  154. 萩生田光一

    国務大臣萩生田光一君) お答えします。  グローバル化が急速に進展する中、英語によるコミュニケーション能力の向上は喫緊の課題であり、大学入試において英語の読む、聞く、話す、書くの四技能を評価することが必要であること、一方で、英語に関しては、約五十万人規模で、同一日程、一斉実施型試験による共通テストとして、話す、書く能力を含めた試験を実施することが極めて困難であることなどを踏まえて、導入の検討が行われたものです。  今回の検討については、平成二十四年八月の中央教育議会の諮問以降、同審議会教育再生実行会議、高大接続システム改革会議、文部科学省内の検討・準備グループなどでの検討を経て、平成二十九年七月に大学入学共通テスト実施方針が策定され、大学入試において四技能を評価することができるよう、現に民間事業者等により広く実施され、高等学校教育や大学入試で活用が進んでいる資格検定試験の活用を推進することとしたというのが経緯であります。
  155. 山田修路

    ○山田修路君 ありがとうございました。  読む、聞く、話す、書く、四技能を評価する、その上で、話す能力、書く能力について、やはり民間の試験を活用しようということであったということであります。  外国語の入学試験英語だけではありませんで、少数の方ですけれども、フランス語あるいはスペイン語で受けられる方もおられます。英語以外の言語については従来どおりというふうに聞いておりますけれども、その辺のバランスという問題もあるいはあるのかなというふうにも思います。  そして、英語科目への民間試験の導入については様々な意見がありました。これもこれまでこの委員会でも取り上げられているとおりであります。  私の地元の石川県などを見ますと、能登半島、かなり交通の不便なところもありまして、そうすると、やはり地理的に民間試験が受けにくい地域もあります。また、経済格差が生ずるのではないか、こういった懸念もあります。このような中で、民間試験の導入を見直すということとされたわけであります。  これについてもこれまで御説明があったところですけれども、特にこの十一月というもうかなり差し迫った時期に見直すという決断をされた、決定をされた、このことについて改めてお伺いしたいと思います。
  156. 萩生田光一

    国務大臣萩生田光一君) 各大学の入学者選抜における英語四技能評価の活用を支援することを目的とする大学入試英語成績提供システムについては、文部科学省が民間試験団体の取組を十分に指導監督することができるような制度設計となっておらず、かつ連携調整が十分でなかったことから、各大学の活用内容、民間試験の詳細事項等の情報提供不足など、準備の遅れにつながることとなりました。  今までも説明してきたんですけれども、大学入試センターと各民間の企業、団体の皆さんとの協定という形で約束事をしております。請負ではなくて、どちらかといえば元々あった既存の民間の試験を、言うならば、それを軒先を借りて共通試験にするという仕組みをつくりましたので、そして、それはあくまで対等な協定という形で行ってまいりましたから、問題点は幾つも承知をして、何とか改善できないか、大学入試センターに我々文部科学省は強く言うことができました。  しかし、大学センターと企業、団体の間ではそれは話し合うしかなくて、結果としてお願いベースで何かできないかということで、例えばなんですけれども、今先生からお話があったように、交通の不便地域の人たちが受験をする場合、できるだけ近くに会場を増やしてほしいということも再三お願いしましたけれども、これもあくまで努力義務でありまして、増やさないからということで何らそれ以上のことはできない状況にありました。  あるいはまた、御本人が、Aという試験をもって受験をしたいと思っていても、例えば受験校の中で結果としてDというシステムしか使わないという大学を選んだとすれば、大学を諦めるか試験を替えるか、二つにどちらかを選ばなくてはなりません。幸いにしてAだったら自分の居住地域内で試験が受けられたのに、Dの試験ですと、もう本当に、隣の県、場合によってはその地域を越えて、四国などはそこから出て試験を受けなきゃならないという事態になりますと、やはり受験生に対する経済的な負担が大きく掛かる。何とかそれ圧縮できないだろうか、なぜ近くで会場を借りられないんだろうか、繰り返し我々会議も開きましたけれども、民間の皆さんに、突然学校に行って、おたくの会場を試験で貸してくれと言って、はい、どうぞという、そういうシステムにはこれはなっていません。ですから、文科省としてもやっぱり足らざるところがたくさんあったと。  こういう中で、十一月一日、実はその最終的な会場の数、場所、あるいは経済的困難者に対しての配慮、障害者受験者に対しての配慮、こういったものを提示をしてくださいというお願いをしていたんですけれども、細かく出していただいた団体、企業もありましたけれども、十分な結果が出てこず、全国で十か所、都道府県の十か所を試験会場にするということだけで、十一月一日の時点で自分はどの場所に行ったらいつ試験が受けれるのかも分からない状況が続くことになりました。加えて、十一月一日は受験生に対してIDの発行をしなくてはならない期限のぎりぎりでありましたので、私としてはこれをタイムリミットだと思って決断をした次第でございます。  いずれにしましても、経済的な状況や居住している地域にかかわらず、ひとしく安心して試験を受けられるような配慮が十分なものになっていなかった、このことを大いに反省して、文部科学大臣として自信と責任を持って受験生の皆さんにお勧めできるシステムに変えていかなくてはならないと思います。  大学入試において英語四技能について適切に評価することの重要性には変わりないことから、どのように評価していくのか、できるだけ公平でアクセスしやすい仕組みはどのようなものなのかといった点について検討会議を設けて、今後一年を目途に検討し、しっかりと結論を出したいと思います。
  157. 山田修路

    ○山田修路君 ありがとうございました。  今大臣から、大学入試センターなどとの協定という中で、なかなかお願いベースだという話もありました。ただ、準備期間はかなり長かったはずでありますので、そういう意味では文部科学省の準備不足ということもやはりあったのではないかというふうな声も聞かれるわけであります。  文部科学省としてどのような準備をこれまでされてきたのか、あるいは反省すべき点があったのかどうか、この点についてお伺いしたいと思います。
  158. 伯井美徳

    ○政府参考人(伯井美徳君) お答えいたします。  平成二十九年七月にこの大学入学共通テスト実施方針が決定され、成績提供システムの導入が決まったわけでございます。その後、大学入試センターにおいて、システム参加要件の決定、民間団体がその要件を満たしているかの確認、公表、そして、今大臣も御答弁されました民間団体との協定書の締結という作業が行ってまいりました。協定書の締結ができたのが令和元年の九月でございます。  文科省では、この大学入試センターと連携しつつ、高校に対する受検ニーズ調査の実施、民間団体に対する検定料の低減や実施会場の追加の要請、あるいは大学入試英語ポータルサイトの開設など、情報提供など、令和二年四月からの運用開始に向けて準備を進めてまいりました。  しかしながら、ただいま大臣が申し上げましたように、民間との連携調整が十分でなかったということで、各大学がどういうふうにこの民間試験を活用するのか、あるいは、民間試験の会場等の詳細事項等の情報提供不足ということの準備の遅れにつながることになりました。  その結果、経済的な状況、居住している地域にかかわらず、ひとしく安心して試験が受けられるような配慮が十分なものにならなかったということを反省しているところでございます。大変申し訳なく感じております。
  159. 山田修路

    ○山田修路君 これまでの問題点についてはこれからまた見直していく際の大変大きな参考資料になると思いますので、しっかり、これまでどういうことがあったか、この点も踏まえて今後の検討に生かしていただきたいと思います。  そして、現在でも大学の入学者の選抜に民間の英語資格あるいは検定試験が利用されているということでございます。これ、答弁は結構ですけれども、事前にお聞きしたところでは、私立学校でも四割ぐらいはこの民間の試験を活用している、国公立大学でも二割から三割は活用しているということであります。そういう意味では、民間試験の導入の問題というのは、要は受験生にとって公平なものが確保できるかどうか、この点がやはりポイントではないかと思います。  今後、二〇二四年度、すなわち五年後には、また新しい学習指導要領を踏まえて大学入学共通テストの更なる見直しが必要になってまいります。文部科学省として、今後一年掛けて英語試験の在り方について検討されると聞いておりますけれども、今ほども少しお話がありましたけれども、どのような検討を行っていかれるのか、その方針についてお伺いしたいと思います。
  160. 萩生田光一

    ○国務大臣(萩生田光一君) 今後設置する予定の検討会議の具体的な論点については早急に検討をしてまいりたいと思いますけれども、大学入学共通テストや各大学の個別試験の中での英語四技能評価をどのように評価をしたらいいのか、経済的な状況や居住地域にかかわらず、ひとしく安心して試験を受けられるような配慮が十分なのかなどを柱として、高校、大学関係者などの意見も聞きながら、今後一年を目途にしっかりと検討してまいりたいというふうに思います。  その際、システム導入が延期となった要因や導入に当たって指摘された課題についても検証し、英語四技能を適正に評価するシステムを国が責任を持って実施できる体制についてしっかりと検討してまいりたいと思います。  今後の検討においては、システム導入が延期になった要因や導入に当たって指摘された課題に加えて、様々な委員会での指摘をされたことも参考にさせていただきたいと思いますし、また、今回、実は九月三十日で、この仕組みを使うか使わないか、大学の皆さんに期限を切ってお願いをしました。  確かに、今先生お話がありましたように、もう以前からこの仕組みを入試に活用している私立大学も数はございます。他方、大学の数でいうと確かに私立大学の六五%がシステムの利用を公表していただいたので、私は九月三十日のときには、これ、まずまず皆さん理解してくれたなと思っていたんですけれども、十月三十一日、決断をするに至りまして、その中身を精査をしていきますと、選抜区分で割り戻していきますと残念ながら僅か三割の学部、すなわち、一つでも使えば一というふうに数えてしまいますので六割を超える大学が採用だと、こう認識をしたんですけれども、しかし、各大学には幾つもの学部、学科があり、その中にも様々な選抜区分が分かれているので、それで追いかけていきますと、今回このテストを採用していただけるという私立大学は三割弱ということの数字が出てまいりました。  やっぱり、学校側がなぜ採用していただけなかったのか、こんなことも現場の声としてしっかり聞きながら対応していかなくてはいけないと思っていますので、多くの皆さんの声を聞いて信頼できる制度に磨き上げてまいりたいと思っています。
  161. 山田修路

    ○山田修路君 ありがとうございました。  今回、見直しをするということであります。受験生、あるいは高校関係者、あるいは民間試験の関係者の方々にも混乱が生じないように情報提供を十分していく、説明をしていくということが必要であると思います。この点の対応についてお伺いしたいと思います。
  162. 萩生田光一

    ○国務大臣(萩生田光一君) 御指摘のとおりでございまして、今回の判断や今後の方針等について、システムの導入を前提にこれまで準備を重ねてきた、まずは高校生等受験生、またその保護者、高校の関係者の皆さん、大学の関係者、民間試験団体に対して丁寧に説明することは不可欠だと考えており、既に十一月一日の午後から動き出しを始めさせていただいて、各方面に丁寧な説明を続けているところでございます。  特に、今回のシステムには乗らなかったけれども、しかし引き続きこの制度をその大学独自に採用する場合がありますので、そのことを受験生の皆さんに早く伝えていただくべく、今大学関係者とのやり取りをさせていただいております。すなわち、キャンセルをしてしまった後にまたもう一回申込みをしなきゃいけないなんということのないように、自分が希望する大学、学部で一度は採用するとなっているものが引き続き使うのであれば、それは使い続けていただくことの公表を急いでいるところでございます。  民間の資格検定試験は、今回のシステム導入に合わせて約六割の大学、先ほど申し上げましたけれども、活用予定をしていましたが、今後状況に変更が生じる可能性もあることから、変更の状況を国としてしっかり把握し、より一層丁寧に、SNSなどの活用も含め、若い世代に分かりやすい情報伝達に努めてまいりたいと思います。
  163. 山田修路

    ○山田修路君 ありがとうございました。  是非、この情報伝達あるいは説明についてしっかりやっていただきたいというふうに思います。  もう一つ、この英語の試験のほかに、これまでも質問がありましたけれども、国語、数学の記述式試験についてもいろんな御指摘があります。  大臣にお聞きをしたいと思いますけれども、大臣のお話では、この国語、数学の記述式の試験の導入については予定どおり実施をしていきたいということであります。しかしながら、これまでも、野党の皆さんの質問にもありましたけれども、いろんな問題がやはりあるというのも事実であります。改善をできる点を改善をしながら対応していく必要があると思いますが、この点についての大臣のお考えをお伺いしたいと思います。
  164. 萩生田光一

    ○国務大臣(萩生田光一君) 二〇二〇年度からの大学入学共通テストの実施に向け、平成二十九年、三十年に実施したプレテストを踏まえると、問題は大きく二つあると思います。一つは、採点の質の問題です。もう一つは、自己採点と採点結果の不一致の問題でありまして、これらの課題があることは十分承知しています。  採点の質の確保に向けましては、今後、大学入試センターにおいて、早い段階からセンターと採点事業者の間における採点基準のすり合わせをしっかりやっていただくこと、採点者への事前研修をしっかり行っていただくこと、高校の協力を得て採点過程を検証し、一連のプロセスを改善するための準備事業の実施、これ、十一月、先ほど他の委員からもお話がありましたけれども、もう一度やらせてもらいます。これに取り組むことにより採点の質の維持向上に努めてまいりたいと思います。  国語の自己採点一致率については、平成二十九年、三十年の試行調査において七割程度となりましたが、この結果を踏まえ、大学入試センターにおいては、正答の条件の意味や内容を分かりやすく整理して高等学校へ周知するなど、高等学校における指導の充実を促すこと等を通じて改善を図ってまいります。  いずれにしましても、受験生の不安を取り除く努力を最大限させていただいて、いいものにしていく、そのために努力をしたいと思います。  一点だけ加えさせていただくと、じゃ、英語と何が違うんだとよく言われるんですけれども、英語の試験は、先ほど申し上げたように、複数の企業、団体の皆さんと大学入試センターの間で協定という形で既存のものを使わせてもらうことからスタートしました。今回、これはオーダーメードでありまして、そして総合型評価の入札で受注業者を決めております。契約行為で行っておりますので、改善点は日々我々が気が付いたことをセンターに伝え、センターの方から事業者の方にも伝え、一つ一つ皆さんから御指摘された課題について解決の努力をしていただく、そういう過程でございますので、しっかり結果を出してまいりたいと思います。
  165. 山田修路

    ○山田修路君 ありがとうございました。  この大学入学共通テスト、様々な課題があります。今大臣がおっしゃったように、受験生の不安がないように、公平に、また負担の掛からないような仕組みということが大事でありますので、是非その点についてこれからしっかり取り組んでいただきたいというふうに思います。  次に、災害あるいは国土強靱化の関連についてお伺いをしたいと思います。  最近の台風十九号などで大きな被害がありました。お亡くなりになられた方々もおられます。お悔やみを申し上げたいと思います。また、被災者の皆様にお見舞いを申し上げます。一刻も早い復旧復興を図っていかなければならないと思っております。  最近のこの気象の災害、気象災害の状況を見ますと、これまでの想定を超えた降雨などが起こっております。今後このようなことが起こり得るという前提で対応を考えていかなければならないと思いますが、そこで、このハザードマップについてお伺いをしたいと思います。  ハザードマップ、いろんなものがありますが、特に今回大きな問題になった洪水ハザードマップ、これは水防法によって、今年の三月末の時点では千三百四十七の市区町村に作成、公表が義務付けられております。  この洪水ハザードマップの想定をしている降水量のレベルでございますが、これは二〇一五年の水防法の改正で大きく引き上げられたところであります。改正前の降雨の水準、この水準でハザードマップを作成している市区町村の数は幾つになっているのか、また改正後の新しい、非常に、千年に一度ぐらいのレベルのハザードマップを作成、公表している市区町村は幾つになっているのか、お伺いしたいと思います。
  166. 五道仁実

    ○政府参考人(五道仁実君) お答え申し上げます。  委員御指摘のとおり、二〇一五年の水防法改正により、浸水区域を想定する際に前提とする降雨の規模を、治水施設の整備に用いる降雨から想定し得る最大規模の降雨に引き上げたことから、国、都道府県において順次、浸水想定区域の指定の見直しを進めているところでございます。  本年三月末時点で、国管理河川は、浸水想定区域を指定すべき四百四十八河川のうち全ての河川で見直し済みであり、都道府県管理河川では、千六百二十七河川のうち八百八十三河川で見直し済みとなっているところでございます。  市区町村による洪水ハザードマップの作成、公表は、国、都道府県による浸水想定区域の指定を受けて行われることになってございます。  本年三月末時点では、水防法によりハザードマップを作成することになっている千三百四十七の市区町村のうち千三百二十三市区町村、約九八%におきまして水防法改正前の降雨規模でハザードマップが公表されているところでございます。また、水防法改正後の降雨規模で洪水ハザードマップに改定、公表しているのは四百四十七市区町村、約三三%であります。  このため、国土交通省では、令和二年度末までに、水防法に基づき、想定し得る最大規模の降雨に対応した洪水ハザードマップの作成がおおむね完了するよう、ハザードマップを作成する自治体に対して財政支援など最大限の支援を行ってまいりたいと考えてございます。
  167. 山田修路

    ○山田修路君 私が今住んでおります金沢市では、今説明がありました千年に一度のレベルのハザードマップと、それから百年に一度のレベルのハザードマップの両方が各家庭に配付されているということであります。我が家にも来ておりました。  しかし、全国的に見ると、この千年に一度のレベルは、今お話があったように、三三%ぐらいの市区町村でしかまだ作成、公表されていないということであります。この作成、公表を急いでいく必要があると思いますし、また、このハザードマップが十分に活用されなかったんじゃないかなというふうな例も見られます。  北陸新幹線の長野車両基地ですけれども、浸水の可能性があったんだと思いますけれども、車両をそのままの車両基地に置いたままになってしまったということで、JR東日本、JR西日本ではこの浸水した百二十車両を廃棄をするという報道もありますし、また、その損失額は百四十八億円と報道されております。大変大きな国民にとっても損失であります。この洪水ハザードマップの意味や役割について、十分に事業者の皆さんあるいは住民の皆さんに周知が行き届いていなかったのではないかとも思います。  この洪水ハザードマップの作成、そしてその利用について更に徹底していくことが必要だと思いますが、国土交通大臣にお伺いしたいと思います。
  168. 赤羽一嘉

    ○国務大臣(赤羽一嘉君) どうも質問ありがとうございます。  今回の一連の台風災害の被災地、今回、国直轄で七河川十二か所で決壊いたしました。私も全ての被災箇所、足を運びましたし、また、昨年の西日本豪雨等々の倉敷市の真備町ですとか広島県の安佐北、安佐南、そうしたところも全部見てまいりまして、今、山田議員御指摘のとおり、洪水ハザードマップで想定されている、浸水が予想される危険な区域と、今回、また近年の激甚災害で浸水してしまった地域、区域というのはほとんど重なっているというところが大変多かった。ですから、私も現場に足を運んで、このハザードマップがもっと周知をされていれば、また、もしこのハザードマップの地域に宅地の制限、規制等々があれば被害を最小化できたのではないかということも、そういう思いを強くしたところでございます。  そうした意味で、このまずハザードマップ、今局長が答弁させていただきましたが、千年に一度の方も令和二年度の末までにしっかり馬力を掛けて対象のところ全部作成をし公表するということで一生懸命やっていきたいと思いますが、作成をして公表したものを御指摘のようにどれだけ住民の皆さんに周知をするか、またそれを生きたものに使っていくのかということ、大変大事なことだというふうに思っております。  ですから、私は是非、国民の皆さんの防災意識をどう高めていくのかと、その中にこのハザードマップという貴重な資料をどううまく活用していくのかというのは、これから作らなければいけない新しい防災・減災の計画について一番重要なポイントだというふうに思っております。  まず、公助だけじゃなくて、自助、共助という観点からも、まず我が身は自分で守るということから、住民一人一人の皆さんがハザードマップをベースにその避難行動をどう作るか、いわゆるマイタイムラインをどう作成するのかといったことも徹底できるように頑張っていきたいと思いますし、また、共助という場面では、これもハザードマップで、その地域の危ないところとか、どこに避難をしたらいいのかというのは、やっぱり地域でお互いが守り合うといったことも重ねるために、地域の防災訓練もしっかり促進するように進めていかなければいけないというふうに思っております。  自助、共助、公助、そしてハードまたソフトの両面にわたってしっかりとした体制をつくっていくことが、近年の気候変動による激甚災害の頻発化、そして被害の甚大化に対する、本当の意味での国民の皆さんの命と暮らしを守れる防災対策になると心得ておりますので、本当に防災・減災が主流となる社会づくりを目指してしっかり職責に務めていきたいと、こう決意をしておるところでございます。  以上です。
  169. 山田修路

    ○山田修路君 ありがとうございました。  まさに国民の防災意識が基本だというお話もありました。本当にそのとおりだと思っております。  そして、最近、災害が多いということ、これは国土強靱化にもつながってくるわけであります。昨年、緊急点検を道路、河川の堤防などで行ったところでありまして、これに基づいて事業規模が約七兆円の緊急対策を現在実施中であります。これは三年間で実施するということで、令和二年度で終了する予定であります。しかしながら、最近の災害の情勢、降雨の状況を見ますと、これまで想定していた以上の被害が生ずるということもあります。この緊急対策を三か年で終わりとせずに、これを延長する、あるいは新しい強化した対策を講じる、こんなことも令和三年度以降も必要になるのではないかと私は思っております。自民党の国土強靱化推進本部でもその旨は決議をして、政府にもお願いをしているところであります。  国土強靱化に向けて更なる対策を強化すること、このことが必要だと思いますが、安倍総理に方針をお伺いしたいと思います。
  170. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) 平成の時代は自然災害が相次いだわけでありまして、昨年から今年にかけても、地震、異常な猛暑、そして今般の台風、集中豪雨、激しい暴風など、異次元の災害が相次いでいます。災害への対応は、もはやこれまでの経験や備えだけでは通用せず、命に関わる事態を想定外と片付けるわけにはいきません。このため、昨年、防災・減災、国土強靱化のための三か年緊急対策を取りまとめ、集中的な取組を進めているところであり、これを着実に実行してまいります。  さらに、今年の災害対応から得られた知見も生かしながら必要な予算を確保した上で、オールジャパンで国土強靱化をパワーアップしていくことで、その後も国家百年の大計として災害に屈しない強さとしなやかさを備えた国土づくりを進めてまいりたいと思います。
  171. 山田修路

    ○山田修路君 ありがとうございます。  まさに国土強靱化のための対策の強化というお話でございますので、本当に政府全体としてこのことには取り組んでいただきたいと思います。  そして、総務大臣にお聞きをいたします。  防災・減災の観点からは、情報通信インフラが極めて大事であります。災害が迫ってきている状況をお知らせする、あるいは避難する決断を住民の方々に早くしていただく、このことについても携帯電話などの役割、非常に大きいと思います。そして、この情報通信インフラについては、地方創生という意味からも大変重要でございます。来年の春から、いわゆる携帯電話など移動通信システムについての第五世代のシステム、5Gと言われておりますが、これが本格的にスタートするわけでございます。  今言いましたように、防災・減災の観点からも、あるいは地方創生の観点、あるいは地方の活性化の観点からも非常に重要でありまして、このことが進んでいくことによって、車の自動運転や、あるいは遠くのお医者さんに診察を受ける遠隔医療や、あるいは遠くにいても遠隔で建設機械を操作をする、そんないろんな新しい可能性があります。そういう意味でも、地方と都会の情報格差を解消する意味で、特に地方において5Gシステムの普及を急ぐべきではないかと思っております。  総務大臣にその方針についてお伺いしたいと思います。
  172. 高市早苗

    ○国務大臣(高市早苗君) 5Gは今後の地域の発展に不可欠な基幹インフラでございますので、速やかに全国に展開をするということが極めて重要だと考えております。このため、本年四月の5Gに係る周波数割当ての際に、各携帯電話事業者に対して二年以内に全都道府県でのサービスを開始することを義務付けるとともに、都市部、地方部を問わずに、早期かつ広範に全国展開をするというように条件を付させていただいております。  また、本年六月に総務省が策定したICTインフラ地域展開マスタープランでは、5Gの基地局やこれらを支える光ファイバーなどのICTインフラの整備につきまして、特に条件不利地域における整備を促進することにより、都市部と地方部の隔たりなく整備を加速するということのほか、5Gの利活用促進策にも一体的に取り組ませていただくことにしています。  現在、このマスタープランの具体化に向けた予算を盛り込んだ来年度予算概算要求と、それから携帯電話事業者などによる5G基地局整備を促進するための新規の税制改正要望を財務省に提出しているところでございます。  しっかりと全国展開に向けて頑張ってまいります。
  173. 山田修路

    ○山田修路君 ありがとうございます。  情報通信インフラについても人口の多いところがやはりどうしても先に進んでいくことになりますので、是非、地方においてもそのシステムの整備が進むように御指導をしっかりお願いしたいというふうに思います。  次に、貿易交渉の関係についてお伺いをしたいと思います。  日米貿易交渉、今、国会でも審議をいただいておりますけれども、これまでの安倍政権のFTA交渉が戦略的に行われてきたこと、このことを示す大きな成果であったというふうに思います。  TPPについては、十二か国で行われていた段階、そしてアメリカが抜けてから十一か国で進められて、そして、それと併せてまた日EU・EPA協定交渉も進んできたということでございます。TPP11の発効、そして日EU・EPA協定の発効によって、結果的にアメリカが他の国に比べて厳しい立場に立たされることにもなりました。その意味で、結果的にはこの交渉も、全体の流れの中で日米の交渉もうまく進んできたというふうに評価をしております。  こういったこれまでの貿易交渉の成果について安倍総理に改めてお伺いしたいと思います。
  174. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) 二〇一二年に政権を奪還した後、貿易交渉等をどのように進めていくのかと、自由な経済圏をどのようにつくっていくのかということを、地球儀を俯瞰する形で国益とは何かを考えながら戦略、戦術をつくったところでございます。  今、我々の戦略がこうだったということは、まだRCEPもございますので、余りクリアカットに申し上げることはできませんが、大体のこの進め方等も含めて御説明をさせていただきたいと、こう思いますが、まず、政権発足直後の二〇一三年にTPP交渉をスタートしましたが、その交渉中に先行して、二〇一四年に日豪とのEPAで合意を、豪州と合意をいたしました。日豪のEPAの発効というのは、これは米国を刺激することになるわけでございますが、TPP、当時は12でありますが、TPP12の交渉を加速し、早期妥結に大きな役割を果たすことができたと、こう思うわけでございます。  その後、米国の離脱により残念ながら漂流しかけたTPPを十一か国の協定として再び日本がリードする形で妥結へと導いたところでございますが、これは同時並行で行われていた欧州とのEPA交渉に新たなモメンタムを生み出し、昨年の交渉妥結につながったと考えております。  つまり、TPPを当初進めていく上において、豪州と、あるいは米国との関係、農業も含めてその関係を考えながら豪州を先行させ、そして米国の交渉態度をより積極的にする中において妥結に導いたということでございますが、その後、欧州とのEPA交渉に、TPP11の言わば交渉を加速し、締結に向かって進んでいく中において、これはいい影響を与えることができたのではないかと、こう考えております。  そして、TPP11、欧州とのEPAが共に妥結をし、その発効が目前に迫る中において、昨年の九月に日米で交渉を開始することで一致をしたのは御承知のとおりでございます。  こうした流れの中で、昨年九月の日米共同声明では、交渉を開始する段階で、農林水産品については過去の経済連携協定で約束した内容が最大限であるとの大前提を米国と確認することができました。  実際、今回の交渉結果について、JA全中からも中家会長の談話として、合意内容は、昨年九月の日米共同声明の内容を踏まえた結論と受け止め、特に米については米国への関税割当て枠の設置が見送られることとなり、生産現場は安心できるものと考えているとの評価が発表されたものと承知をしております。  このように国益にかなう結果が得られるよう戦略的な交渉を進めながら、TPP11、EUとのEPA、日米貿易協定を合わせて世界のGDPの六割、人口十三億人を超える巨大な市場を構築することができたと思っています。これは、我が国の経済成長に向けて、向けた大きなエンジンであり、既に農業分野でも牛乳や乳製品の輸出が二割以上増加しました。また、欧州への牛肉輸出が三割上昇するなど、新しいチャンスが拡大をしております。まだまだこれを広げていきたいと、こう思っています。  さらに、国際貿易をめぐっては、米中の貿易摩擦を始め世界的に懸念が高まっておりますが、日本を中心に世界経済の六割を占める巨大な自由貿易圏が誕生した意義は国際的にも極めて大きなものがありますし、これは国際的にも注目をされていると、こう思っています。  日本はこれからも自由貿易の旗手として、自由で公正なルール作り、経済圏を世界に広げていくため、しっかりと議論をリードしていきたいと、役割を果たしていきたいと考えております。
  175. 山田修路

    ○山田修路君 ありがとうございました。  今ほど日米貿易協定の内容等についてもお話がありました。TPP協定の枠内で決着をしたということでありますが、一方で、農林漁業者の方々のやはり不安もあるのもまた事実でございます。  TPP11、そして日米貿易協定、日EU・EPA、様々な協定が締結されるという中で、この農林漁業者の方々の不安を解消するためにしっかりと対応していく必要があると思いますが、農水大臣にお伺いしたいと思います。
  176. 江藤拓

    ○国務大臣(江藤拓君) しっかり取り組ませていただきたいと思っております。山田先生にもお知恵を貸していただきたいと思っております。  総理にもまだ内容はお話をしておりませんし、財務大臣にも御了解はいただいておりませんが、大胆にやらせていただきたいと思っております。ハード事業だけではなくて、ソフトにも切り込みたいと思っております。決してこの日米が合意したからということにとどまらずに、これステージングがどんどん変わっていくわけであります、年を追うに至ってですね。そのステージングにも耐えられるように、この生産基盤、まず、輸出の対応の法案も衆議院は通りましたけれども、輸出するためには、まず作らなければ売る物はありませんので、生産基盤の強化につながるようなものを具体的にしっかり出していきたいと思っております。  TPP等の関連対策大綱を見たときに、今回不安に思っていらっしゃる農林水産関係の方々が、おお、しっかりしたものを出してきたなと思っていただけるように今努力を重ねているところでございます。
  177. 山田修路

    ○山田修路君 ありがとうございます。しっかりと結果を出していただきたいというふうに思います。  この日米貿易協定については、外交交渉上のまだ宿題も残っているということでございます。牛肉のセーフガード措置であります。  これは、アメリカとの間、日米間でセーフガードの発動の水準が決められてきたわけでありますが、一方で、TPP11協定の中でもやはり全体としてのセーフガード発動の水準が決められている。これは、そのTPP11の中では、アメリカの貿易、輸入量も前提とした中ですので、この両者の調整が今後必要になっていくわけでございます。  この問題は、畜産の関係の方々には大変重要な問題でありますので、どのような方針で臨むのか、西村担当大臣にお伺いしたいと思います。
  178. 西村康稔

    ○国務大臣(西村康稔君) お答えを申し上げます。  TPP11につきましては、発効後の運営等につきましてこれから具体的に話し合う予定でございます。また、いまだに国内手続を完了していない国がございますので、できるだけ早期に締約国となるよう働きかけているところでもございます。  御指摘の点であります。  いずれかの時点でTPP関係国と協議を開始する必要があると考えておりますが、TPP11も発効から間もないこともあります。それから、日米貿易協定もこれから国会の御承認いただければ発効ということになるわけでありまして、その発効後の実際の輸入状況などを見極めつつ、適切なタイミングで関係国と相談を行っていきたいというふうに考えております。  こうした旨は既に関係国には伝えているところでございますし、私自身も、先般、オーストラリアのバーミンガム貿易大臣とも話をしまして、電話で話をしまして、この旨を伝えているところでございます。
  179. 山田修路

    ○山田修路君 ありがとうございます。是非またしっかりと交渉していただきたいと思います。  そして、先ほど総理からもお話がありましたRCEPでございます。これ、もう御存じのとおり、ASEAN十か国、それから日本、韓国、中国、オーストラリア、ニュージーランド、インドの十六か国ということであります。  十一月四日に首脳会合がありましたが、残念ながら合意することができなかったということでございます。特に、インドについてでございます。離脱も示唆しているということであります。  私が公務員だった頃、やはり中国が、十三か国でスタートしたい、一方、日本は、やはりオーストラリア、ニュージーランド、インドを加えた十六か国で、その当時の意識では中国の影響力を少しでも弱める必要があるということで、スタート、結局十六か国でスタートできたわけですけれども、やはりインドというのは、人口が多いとかあるいはGDPが高いということ以上に、非常に大事なメンバー国だと思っております。  是非、インドも含めて合意できるようにまた対応していく必要があると思いますけれども、総理のこのRCEPに向けた対応についてお伺いしたいと思います。
  180. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) 今週、バンコクで開催されたRCEP首脳会議では、共同首脳声明を採択をしまして、インドも含めた十六か国で交渉を継続することで合意をいたしました。  まさにこのRCEPというのは、委員が御指摘になったように、ASEANの十か国プラス日中韓、ASEANプラス3プラス3、インド、豪州、ニュージーランドということでございまして、言わば地政学的、戦略的な意味としては、ASEANプラス3に、さらにはインド、豪州、ニュージーランドと、日本と価値を共有する国々が入ってくるということにもなるわけであります。  RCEPは、関税の引下げに加えて電子商取引や知的財産など、新しい時代の経済ルールを含めた野心的な協定を目指して交渉を進めております。そうした中で、現時点においてインドについては重要な課題が幾つか未解決のまま残っているのは事実であります。他方で、今回のRCEP首脳会議では、全てのRCEP参加国がインドが直面する課題の解決のために作業していくことで合意をしたところでありまして、日印首脳会談においてもモディ首相と直接RCEP交渉について具体的な意見交換を行ったところであります。  日本からは、自由貿易の旗手として、今後とも、これは太平洋からインド洋へと至る広大な地域に自由で公正なルールに基づいた経済圏を構築をしていくものであり、その中で主導的な役割を果たしていく考えであります。
  181. 山田修路

    ○山田修路君 ありがとうございました。  最後のテーマでございます。北朝鮮漁船の日本海での違法操業についてお伺いをしたいと思います。  御存じのように、北朝鮮などの漁船が日本海の大和堆周辺水域で、我が国の排他的経済水域において違法に操業しております。地元の石川県関係の漁業者、あるいはそれ以外の日本海で操業します漁業者に大変不安を与えているところであります。水産庁の取締り船、海上保安庁の巡視船が排除に当たっていただいているわけでございます。この点、感謝をしたいと思います。  そして、そんな中で、十月七日、北朝鮮漁船と水産庁の取締り船が衝突するという事故が起こりました。この際、北朝鮮漁船の幹部職員を拘束して取り調べるというような方法もあったのではないかというふうにも思います。人命救助を優先したとか、あるいは北朝鮮漁船は当時操業している状況になかったという御説明もありますけれども、この辺の事情について水産庁長官から説明をいただきたいと思います。
  182. 山口英彰

    ○政府参考人(山口英彰君) お答えいたします。  今回の事案でございますが、人命救助を最優先いたしまして、水産庁漁業取締り船が救命艇や救命胴衣を投下いたしまして救命活動に当たりました。その結果、乗組員の全員を救助したところでございます。乗組員全員がその後、救助に来ました別の北朝鮮籍と見られる漁船に移乗しております。  また、今回、この沈没した漁船の違法操業は確認されていないということでございますので、強制力の行使は行わず、我が国排他的経済水域から退去させたところでございます。
  183. 山田修路

    ○山田修路君 ありがとうございます。  今回はそういうことであったという御説明でありますけれども、やはりこれは我が国の排他的経済水域に違法で入ってきて操業しているということですから、やはり臨検、拿捕といったことも含めて厳しい対応をしていく必要があるのではないか、そのことがまた諸外国の違法操業を抑制するということにもなるのではないかというふうに思っております。  この臨検や拿捕については、多くの国民の方は誤解をされていて、水産庁の取締り船あるいは海上保安庁の巡視船はそういう臨検とか拿捕はしないんだと思っておられる方がおられるんですけれども、現実にはいろんな違法な外国の漁船について拿捕をして拘束をするということも往々にして行われているわけでございますから、そういう意味では、我が国の主権的権利を守っていく上でも、是非そういった方法も含めて厳しい対応をしていただくことが必要なのではないか、そうしないと我が国の水域も守れないのではないか、そんなふうにも思っているところです。  それからもう一つ、水産庁のやはり取締り体制についても、やはりこれも大臣がほかのところでもお話しになっていましたけれども、水産庁自身が持っている官船と、それから雇っている船、用船でやっている取締りもある。そういったところも、やはり北朝鮮のような難しい国と対応する場合にはやはり官船の方が望ましいと思いますので、そういう意味では取締り体制ももっと強化をしていく必要があるとも思います。  こういった違法操業に対しての厳しい対応をすべき、あるいはそういった取締り体制の強化についても農水大臣からお伺いしたいと思います。
  184. 江藤拓

    ○国務大臣(江藤拓君) この大和堆水域で漁業に従事されている方々にもお会いをいたしました。大変な憤りを感じておられて、何とかしてくれというお話を実際お聞きをしました。  これは、我々の排他的経済水域でありますから、状況に応じては臨検、それ、立入りとか拿捕、これを行うということはあるということであります。委員がおっしゃった、もう水産庁長官を御経験されている方でありますから、まさに釈迦に説法でありますけれども。  しかし、年間に五千隻を超えるという船が入ってきて、今、官船の方が適切だという御指摘でしたけれども、現有七隻しかありませんので、これ、大和堆全部回すということではもちろんありませんので、なかなか厳しい。一隻に関わっていると、その隙をついてびゅっと入ってくるというようなことも実際に起こっているようでありますので、しかし、こういった体制の強化はしっかりやらせていただきたいと思っておりますが。  官船については、来年の三月に、荒れた海でも航行できる船、そして放水する、その放水銃も強化するということになっておりますし、防弾化もしたいと思っております。それと、八百七十トンの船を二隻造らせていただきます。  それから、来年、令和三年には……
  185. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) 時間が来ていますので、簡潔に。
  186. 江藤拓

    ○国務大臣(江藤拓君) 二千トンと八百七十トンの船を造らせていただいて、取締りの強化を図ってまいります。
  187. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) 山田君、時間が来ています。
  188. 山田修路

    ○山田修路君 はい。  ありがとうございました。終わります。
  189. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) 以上で山田修路君の質疑は終了いたしました。(拍手)     ─────────────
  190. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) 次に、浜田昌良君の質疑を行います。浜田昌良君。
  191. 浜田昌良

    ○浜田昌良君 公明党の浜田昌良でございます。  台風十九号などで多くの方が亡くなられました。改めて御冥福をお祈りいたしますとともに、被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げたいと思います。  そういう中にありまして、菅原経産大臣、また河井法務大臣の辞任がありました。それにとどまらず、閣僚の不適切発言があり、安倍長期政権の緩みが出ているんではないかとの声が我が党の支援者からも出始めております。自民・公明連立政権、スタートしてから二十年になります。もう一度初心に戻らなきゃならない、そう思っております。  そこで、安倍総理に質問させていただきます。  閣僚の相次ぐ辞任や不適切な発言があったことに対し、国民の信頼に改めて応えるために、内閣として緊張感の再確認を行うことを総理大臣として国民に約束していただきたいと思いますし、また、疑惑を持たれた議員に対しては説明責任を果たすよう自民党総裁としての指導力を発揮すべきじゃないかと思いますが、お答えいただきたいと思います。
  192. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) 私が任命した大臣が就任から僅か一か月余りで相次いで辞任する事態となったことは、国民の皆様に大変申し訳なく、任命した者としてその責任を痛感しております。速やかに後任の大臣を任命したところであり、国政に遅滞が生じることのないよう、行政を前に進めていくことに全力を尽くすことで国民の皆様への責任を果たす考えであります。  それぞれの行政分野で一つ一つの課題に結果を出していくことで国民の皆様の信頼回復に努めていきたいと思っています。この機に、内閣全体としていま一度気を引き締め、これまで以上に緊張感を持って国政運営に当たっていく考え、決意でございます。  政治活動については、内閣、与党、野党にかかわらず、一人一人の政治家が自ら襟を正し、説明責任を果たすものであります。菅原大臣も、河井大臣も、辞任に際しての会見で今後とも説明責任を果たす旨述べているものと承知をしております。今後とも、自ら説明責任を果たしていかれるものと考えております。
  193. 浜田昌良

    ○浜田昌良君 次に、消費税率引上げについて質問させていただきたいと思います。  十月一日に消費税が一〇%に引き上げられまして一か月がたちました。導入準備に値札やレジの切替え等、小売店の皆様には大変であったと思います。しかし、今のところはおおむね大きな混乱はなくスタートできたのではないかと思いますが、その動向は注意深く見ていく必要があると思っております。  パネルを見ていただきたいと思います。(資料提示)  これは、皆様、お手元にも資料がございますが、導入約三週間後に新聞各紙で行われた世論調査の抜粋であります。上の欄が個人消費への影響、左がクエスチョン一で、お宅の家計への負担はどの程度重くなっていますかという朝日新聞のアンケートでありますが、左の青い部分でありますが、全く重くなっていないが八%、余り重くなっていないが四四%で、合わせて五二%で、かなり重くなっている、ある程度重くなっているよりは大きいですが、一応負担感は、一応過半ではないがあると。そして、右はクエスチョンの二番目で、これは産経新聞の結果ですが、十月一日以降、買物を控えているかということに対しては、控えていないが八〇%ですから、具体的な消費行動には影響はそれほど大きくなっていないという、こういうような状況だと思います。  しかし一方で、下の欄であります、今後の景気への影響については、Qの三でありますけれども、消費税を引き上げたことで景気に悪い影響が出る不安をどの程度感じますかにつきましては、赤い欄でありますが、大いに感じるが一五%、ある程度感じるが四六%で、合計六一%と。これは、いわゆる不安を感じていない人に対して大きく多くなっていますし、右は、これは、景気の悪化を心配しているかというのは、心配しているが五二・二%で、消費税率が実際に上げられる直前の九月の十四、十五よりは減っていますけれども、やはり心配している方の方が多いということでございます。  そこで、安倍総理にお聞きしたいと思っております。  こういう世論調査の結果や世界経済の動向だけではなくて、やはり商店街などの生の声、小さな声をしっかり聞いていただいて、さらに、今回、台風被害もございました。この影響等をしっかり見極めながら、本日、補正予算の指示もしていただきましたが、併せて来年度予算、ちゅうちょなく万全の対策を講じていくと、その今後の経済運営に対する総理の決意をお聞きしたいと思います。
  194. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) 我が国経済が基調として緩やかに回復をしているという認識に変わりはありませんが、ただ、今、浜田委員がお示しになったこの表でございますが、浜田委員がおっしゃったように、小売店の皆様、あるいはまた、がどう感じているか、あるいは、これは大変大きなことでありますが、消費者の皆さんがどのように感じているかということは、経済にとって、特に消費にとっては極めて大きなことでありますから、引き続き、消費税率引上げによる影響には十分に注意をしていく、また、軽減税率やポイント還元等の十二分の対策を着実に実施をしていくことによって国内消費をしっかりと下支えしていきたいと、このように思います。    〔委員長退席、理事三宅伸吾君着席〕  一方で、台風十九号等の相次ぐ自然災害は広範な地域に甚大な被害をもたらしています。  昨日、被災者の生活、なりわいの再建に向けた対策パッケージを取りまとめるとともに、これを直ちに実行していくための第一弾として、本日、千三百億円を上回る予備費使用を決定したところであり、これは第一弾でございまして、予備費全体としては災害対応の予算と合わせた場合五千億あるわけでございますが、第一弾としてこの使用を決定したところでありますが、スピード感を持って対策パッケージを実行することで被災者の安心感を確保し、生活、なりわいの再建につなげていきます。  その上で、一日も早い被災地の復旧復興に向けて切れ目なく対策を講じていくとともに、米中貿易摩擦などの海外発の下方リスクに対してあらかじめ万全の対策を講じるため、新たな経済対策の策定とその実行のための補正予算の編成を今朝、指示をしたところでございます。予備費を含めた今年度予算や来年度の臨時特別の措置とも適切に組み合わせることによって機動的かつ万全のマクロ経済対策を講じていくことで、来年の東京オリンピック・パラリンピック後も民需を中心とした自律的な成長を実現をしていきたいと、こう考えております。  つまり、今回のこの補正予算等々において、しっかりと国民の皆さんが、しっかり景気は、これは、においてですね、より安心感を持っていただけるようなものにしていきたいと、このように考えております。
  195. 浜田昌良

    ○浜田昌良君 我が党といたしましても、補正予算に対してしっかりと案を取りまとめて申入れをさせていただきたいと思っております。  次のパネルを見ていただきたいと思います。  次に、食料品などについて税率を八%に据え置きました軽減税率につきましては、スーパー等での買物の際にレシートに表記されまして、テレビを見られている皆様もその導入を実感されていると思います。  一昨日、今年度の流行語大賞の候補が発表になりました。その候補の中に軽減税率も入っているそうでございます。その評価につきましては、このパネルの上の欄を見ていただきたいと思います。  Qの五番目でありますが、食料品などの税率を八%に据え置いた今回の軽減税率を評価しますかと、評価するが五八%。一方、Qの六番、食料品などに適用された軽減税率について、十月一日以降、困惑や混乱を経験したかと、これは、経験していないが八五・七%で、そういう意味では現場の混乱はそれほど大きくなかったのではないかという評価がありますが、一方で、これは消費者側の評価なんです。事業者側の評価については、逆に、納税申告等が負担が大変ではないかという指摘もあるのも事実でございます。  そこで、財務大臣にお聞きしたいと思います。  十月一日の閣議で麻生大臣からこのような発言がありました。とりわけ軽減税率制度は我が国で初めて実施される施策であるため、国民の理解を進め、その円滑な実施と定着を図る観点から、当面の間、政府として、取引の実態に即して柔軟かつ丁寧に対応していくと、こういう発言がありましたが、十月末、法人の納税期限が十二月末まででございます。また、個人事業主は来年一月から申告が始まることを受けまして、どのようにこの発言にあった柔軟かつ丁寧に行うのか、それを徹底するのか、答弁いただきたいと思います。
  196. 麻生太郎

    ○国務大臣(麻生太郎君) 今御指摘のありましたように、今から納税するいわゆる事業者側の話を聞いておられるんだと存じますけれども、少なくともこれは初めてやる制度でもありますので、いわゆる小さなところというか零細企業者等々においてこの仕訳やら何やらが結構混乱をするのではないか。特に、納税というときになったときの八と一〇とか五とかなんとかいろいろありますので、そういった点につきましては、これは、いわゆるどうやって記帳をすべきなのかという記帳指導というのがあるんですが、これは税務署なんかがよくやってくれることなんですが、記帳指導というのをこれは実施するなどいたしますし、また、事業者の方々が円滑に申告していただけるための取組として、これは何も軽減税率に限らず、ほかにもいろいろ御質問に応じて対応するということなんですが。  また、税理士の方々にもいろいろしていただきまして、少なくとも無料相談というのを用意させていただいておりまして、今のところ、丁寧かつそういった相談ということになりますが、これは申告する納税時期のときが一番、今のところはまず、取り急ぎはまず商売のところだけですが、いざ申告書を出すということになって初めてということになろうかと思いますので、少々時間が掛かるし、丁寧な説明が特に最初のうちは必要であろうと思っておりますし、書き間違いとか等々というのを、とにかくそれを、苛斂誅求を極めるというような話を多分心配しておられるんだと思いますので、そういったことのないようにいたしたい、そのように思っております。
  197. 浜田昌良

    ○浜田昌良君 是非、税務署による記帳指導であったりとか税理士との連携していただいた税務相談、万全を期していただきたいと思います。  次に、キャッシュレスポイント還元の評価を見てみたいと思います。  この下の四番目のグラフですが、買物をする際にキャッシュレス決済によるポイント還元をどの程度意識しているかというと、赤い側でありますが、全く意識していないが二四・三、余り意識していないが三二%で、合計五六・三と、意識しているよりも多くなっていると。右側のQの八番目ですが、ポイント還元制度を利用するためにキャッシュの、キャッシュレスの買物を増やしていますかですね、済みません、レスが抜けている、それについては増やしていないということで、キャッシュレスについては消費者の評価は少し、余り芳しくないかなという、現在のところですね。  これについては、経産省からは、今回、生産性も向上しているとか、またキャッシュレス利用増えているとか、そういう話もあるんですけれども、目標については、二〇二五年にキャッシュレス化比率を四割にするだとか、さらには、今回、消費税引上げに対する中小事業者の消費拡大、生産性向上など、そういう目標があったわけでございますので、しっかりとした検証、評価を行っていただいて、明年六月末の期限後や東京オリンピック・パラリンピックの在り方を今次のキャッシュレス決済導入事業者の意見も十分踏まえて検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
  198. 梶山弘志

    ○国務大臣(梶山弘志君) 今、キャッシュレスポイント還元制度についてお尋ねがありました。  まず、実績から申し上げさせていただきたいと思います。  対象となり得る店舗は二百万店舗でございます。現在、六十万店舗、そして来週、十一月十一日には七十三万店舗が参加をいただく予定であります。申請数は九十二店舗ということで、まだ申請の処理が残っているものもございます。還元額も一日当たり十億円強となっておりまして、滑り出しとしては順調と認識をしております。  他方、全国の店舗、そして消費者の方々に御活用をいただくためには、更にきめ細やかな周知、説明が必要であると考えておりまして、そういった場の設定も含めて努力をしてまいりたいと思っております。  ポイント還元事業は、委員おっしゃったように、消費税率引上げ後の消費喚起、消費税率引上げの影響を受ける中小店舗への支援、キャッシュレス推進による消費者の利便性向上や店舗の効率化、売上げ拡大等を目的としているところであります。  消費税率引上げ後の消費喚起という観点からは一定の期間で終了することが適切であると考えております。オリンピック、パラリンピックのインバウンド消費が見込まれる来年六月末をもって、までをもって終了することとしております。  本事業は、キャッシュレス化に向けた大きなきっかけになるものではありますが、キャッシュレス化の動きを定着、加速化、加速化していくためには更なる努力が必要と認識をしております。  今後、今回のポイント還元事業による中小店舗への効果や消費、消費者のキャッシュレス利用状況などについて、アンケートを通じて実態をしっかりと把握してまいりたいと思います。その上で、決済事業者、店舗、消費者などの様々な御意見を踏まえつつ、事業終了後も引き続きキャッシュレス化を強力に推進をしていきたいと思っておりますし、将来のインフラとなり得る取組であると思っております。
  199. 浜田昌良

    ○浜田昌良君 しっかりと効果を検証していただいて、その後の在り方も検討していただきたいと思います。  次に、台風十九号を始めとする災害対応についての質問に移りたいと思います。  夏井川堤防決壊で被害を受けた福島県いわき市小川町を先日我が党の地方議員とともに訪問させていただきました。過去にも河川の氾濫もあったが、近年、激甚化、頻発化しているということでございます。  そこで、安倍総理に、今次災害復旧復興の基本的な考え方について質問させていただきたいと思います。  被災者の、各地の、復興意欲を引き出すためにも、原則原形復旧が基本となる災害復旧を一歩踏み出して、二〇一五年策定の仙台防災枠組であります。ここでは、日本が主導し指導原則に盛り込まれたより良い復興、ビルド・バック・ベターというのがあるんですね。これをインフラ復旧について基本とすべきと考えますし、またさらに、被災住宅の耐震、省エネ向上、新技術活用による被災事業者の、農業者への生産性向上へとより良い復興を拡大展開して、被災地での復興、創生を実現し、地方創生のモデルとしていくことを今次災害復興の基本とすべきと考えますが、総理、いかがでしょうか。
  200. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) 台風十五号及び十九号を始めとした一連の豪雨や暴風は、東北、甲信、関東甲信越を中心とした広範な地域において多くの人命や住家の被害のほか、ライフライン、地域の産業等にも甚大な被害をもたらしました。  そこで、今般、被災者生活支援チームの下で関係省庁が一体となって、一連の災害による被災地の生活再建となりわいの再建に向けた対策パッケージを取りまとめたところであります。    〔理事三宅伸吾君退席、委員長着席〕  この中には、中小企業者等に対する新商品の製造ラインへの転換等も含めたグループ補助金等による寄り添い型支援、被害を受けた果樹園における省力・効率的栽培法による営農再開支援、そして、これは原形復旧にとどまらない、今まで原形復旧でありますが、言わば、災害が非常に激甚化している中においてはそれに耐え得るものでなければいけませんから、原形復旧にとどまらない被災した河川等の改良復旧など、被災した中小事業者、農林漁業者の生産性向上に資する施策や、同様の被害を繰り返さないようにするためのインフラの改良復旧を盛り込んだところであります。  また、現在、政府として住宅の耐震化や省エネ化等を促進するため各種の支援事業を行っているところでありますが、今回の被災地の住宅の再建においてもこれらの支援事業が活用されるようにしっかりと広報をして、皆さんに知っていただく必要がございますので、広報してまいりたいと思います。  このような取組を通じまして、御指摘のより良い復興を実現するとともに、今後とも顕在化する課題にスピード感を持って対応し、切れ目なく財政措置等を講じることで、被災自治体と一体となって被災地の復旧復興、さらには地方創生の推進に全力を尽くしていきたい、万全を期していきたいと思います。
  201. 浜田昌良

    ○浜田昌良君 今、安倍総理からも改良復旧について答弁がありました。  夏井川の堤防決壊に対しましては、周辺の共同ハウス栽培をされている方々は、もうここでは栽培はできないんじゃないかと、やはり、そういう思いあぐねておられた。  是非、赤羽大臣にお聞きしたいと思いますけれども、夏井川始め今回の氾濫河川の再度災害防止のためには、河道掘削、支流排水ポンプの能力向上などによって、改良復旧事業を大幅に適用して、住民の方々が安心して復興に取り組めるインフラ復旧、取り組んでいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
  202. 赤羽一嘉

    ○国務大臣(赤羽一嘉君) 今、浜田議員御指摘の福島県いわき市の夏井川につきましては、私も十月二十日に現場に足を運びました。  夏井川は県の管理の河川でありますが、本川で五か所、支川も入れると六か所堤防が決壊をされる大変大きな被害でございまして、加えて、長期間にわたって断水が続いて、また、九年前の東京電力福島第一原発の被害を受けられた方がたくさん住まれているというトリプルの大変な状況だったということで、国を挙げてもう全力で支援をしていかなければいけないと、こう考えておるところでございます。  また、国、県河川、合わせてこの十九号で全国で百四十か所の堤防が決壊をしたわけでございますが、本日で仮の堤防工事は全て完了する見込みでございます。  これからどう本格的な復旧をしていくのかというのは、元のとおりに戻すのでは次なる災害では対応ができないだろうということが各地で指摘をされておるところでございますので、国がテックフォース、全国で七百名を超える国土交通省から職員を派遣させていただいておりますので、専門的な知識を使って改良復旧工事ができるように取り組んでいきたいと、こう考えておりますが、現状の今のルールですと、改良復旧工事、やたらめったら全部できるわけじゃありません。  だから、そこについて、浜田議員の御指摘はそこの部分を見直せという御指摘だと思っておりますので、それをしっかり受け止めて、政府部内で検討しながら、より良い、また、まさに防災・減災に資する対策を取れるようにしっかりと取り組んでいきたいと、こう決意をしております。  以上です。
  203. 浜田昌良

    ○浜田昌良君 是非、改良復旧の基準を見直して、大幅に適用していただきたいと思います。  次に、避難されている方々、今後仮設住宅に入られる方への生活必需品の現物支給について質問をしたいと思います。  公営住宅への一時使用、つまり避難先としての使用や仮設住宅への入居がこれから始まるに当たりまして、当然ですが、これら公営住宅には布団とか電気炊飯器とかガスこんろ、食器などが据え付けられているわけではありません。よって、これら生活必需品の現物支給を早急に行うことが求められているわけでございます。  しかし、過去の災害例を調べますと、これが早急に行われた事例もあればそうでない事例もありますし、また、割と被災者の意向が聞かれた場合もあるし聞かれていない場合があったり、割と千差万別だったりするんですね。  次のパネルを是非見ていただきたいんですが、このパネルは二年前、二〇一七年十月の台風二十一号の際に浸水被害を受けた伊勢市で行った生活必需品の支給申請書の抜粋なんですよ。一ポツの毛布から、さらに肌着とか紙おむつから二十四番目の両手鍋まで、欄外の限度額は今年度の限度額でありますが、例えば一人世帯であれば全壊の場合は三万一千二百円、また半壊であれば四人世帯なら二万一千九百円まで、必要なものを必要な数だけ現物支給が受けられるという制度が当時実施されたわけですね。  こういう制度を参考にしながら、かつ、地元のスーパー、商店街と連携して実施をしていくということが、今まさに対象が、三百九十市区町村でばらつきがなるべくないような形で実施していただくことが、被災者支援とともに地元経済への悪影響防止のためにも重要と考えますが、防災担当大臣の答弁をお願いしたいと思います。
  204. 武田良太

    ○国務大臣(武田良太君) 十九号による災害のために多数の方が住家に被害を受けたことから、被災自治体において、災害救助法に基づき、被災された方々に対して被服、寝具その他生活必需品の給与又は貸与が進められているところであります。一方、公営住宅等に一時的に入居をしたり、応急仮設住宅に入居の申込みをした方など、被災された方の中には、いまだこの制度を知らなかった方が多数おられるということも指摘を受けております。  こういった状況を踏まえまして、被災自治体に対して、再度、法に基づく生活必需品の給与等に関して制度の周知を図っていただくよう、十一月七日付けで通知をいたしました。  また、先生御指摘の、資料にもありますように、法に基づく生活必需品の給与等について、被災者による申請をより簡便にするため、二〇一七年十月、台風二十一号のときですか、伊勢市の様式をモデルとしまして申請様式案を作成し、今申し上げた通知、事務連絡と併せて被災自治体に送付したところであります。  各被災自治体においては、地域の実情に合わせて活用いただくことで、迅速かつ適切に生活必需品の提供を行っていただきたいと考えております。
  205. 浜田昌良

    ○浜田昌良君 ありがとうございます。昨日付けでこの通知をしていただいて、この制度が周知されることを願っております。  続きまして、いわゆるなりわいの支援の関係に移りたいと思います。  昨日、被災者の生活と生業の再建に向けた対策パッケージ、先ほども総理の答弁でございましたが、これに、発表されまして、福島、宮城、栃木、長野にグループ補助金が適用になると発表になりました。しかも、今回は農業者もグループであれば対象になるとなっております。あわせて、東日本大震災の被災地であります福島、宮城については、本来、この補助金は国が二分の一、県が四分の一の四分の三補助なんですが、四分の四の補助金にしていただくということも決定いただきました。ありがとうございます。  本制度は、しかしながら、二点、梶山大臣にお願いがありまして、一つは、事業計画をまとめていくのは時間掛かるんですよ、これ、グループですから。よって、ある程度の、事業採択前の遡及適用を認めていただきたいというのが一点なんですね。  もう一点は、今回、定額補助になったんですけれども、定額補助になるための対象の人って要件が幾つかあるんですよ。この要件に自分が当たるか当たらないかというのは分からないわけですよ。一応、五億円までの定額補助なんですが、あらかじめ事前に、自分が四分の三なのか、四分の四なんて一億五千万も違うわけですから、それを事前に確認できるようなことを商工会、商工会議所、また福島県や宮城県庁とも連携した、そういう制度を丁寧に取り組んでいただきたいというのが一点でございまして、もう一点は、このグループ補助金対象外の都府県もあるわけでございまして、こういうところにも適用になります自治体連携型補助金というのがスタートいたしますが、これについては慣れていないところもあるかもしれません。だから、割と、補助の上限だとかいろんなことが、自治体主導で決めますので、むしろ、それを待っているんじゃなくて、経産省の方から押しかけていってこういう制度をつくっていただくと。  その二点を是非お願いしたいと思います。
  206. 梶山弘志

    ○国務大臣(梶山弘志君) まず、先ほどの浜田議員のキャッシュレスポイント還元制度の質問に対する答弁で、現在の申請数を九十二店と申し上げましたが、正しくは九十二万店舗ですので、訂正をさせていただきます。  今、グループ補助金について御質問がありました。昨日取りまとめました生活、なりわい支援パッケージにおいては、中小企業支援として、グループ補助金や、今お話のありました自治体連携型補助金など、被災者にとって国が全力で支えてくれるとはっきり伝わる対策を盛り込んだところであります。その執行に当たっては、被災自治体や被災企業のニーズに寄り添うように柔軟に運用していくという方針でございます。  まず、グループ補助金の運用につきましては、御指摘のように、発災後、交付決定前に着手した復旧事業については遡及適用を認めることといたします。また、今回新たに措置した自治体連携型補助金につきましても、被災者が早期に補助を受けられるように取り組むことが重要であります。  経済産業省では、早速、補助事業の執行主体となる自治体に対し本日から説明会を開催するなど、被災者はもとより、商工会、商工会議所等の各種支援機関にそれぞれの補助金の支援内容や具体的な要件がしっかりと伝わるように取り組んでまいります。その上で、柔軟に、そして手続は簡素にということを心掛けてまいりたいと思っております。さらに、各自治体への、経済産業省職員を派遣するなど、自治体に派遣するなど、執行体制の構築を全力でサポートしてまいります。  こうした対応により、被災者の皆様がグループ補助金の申請に当たり、定額補助の要件への該当の有無など必要な情報について事前確認できるような環境を整えてまいる所存でございます。  今後とも、被災者や自治体の要望に丁寧に対応し、被災者の皆様が一日も早い事業を再開できるように取り組んでまいります。
  207. 浜田昌良

    ○浜田昌良君 終わります。
  208. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) 以上で浜田昌良君の質疑は終了いたしました。(拍手)     ─────────────
  209. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) 次に、東徹君の質疑を行います。東徹君。
  210. 東徹

    ○東徹君 日本維新の会の東徹でございます。  私の方からも、相次ぐ台風においてお亡くなりになられた方にお悔やみ申し上げますとともに、そしてまた、被災された方にはお見舞いを申し上げたいというふうに思います。  今日は予算委員会ということで、最初の方から、相次ぐ大臣の辞任ということで質疑が行われておりました。当然、相次ぐ大臣の辞任ですから、安倍総理の任命責任も問われるのも当然だというふうに思っております。  ただしかし、我々としてどうも、どうしてもこれは納得いかないことが一つありまして、それは、十月三十一日には河井法務大臣が辞任をされました。ということで、法務委員会が開催されないというのは理解ができますが、ほかの全ての委員会までがストップしてしまうと。これ、この日は厚労委員会、内閣委員会、そして財金委員会、農水委員会、経産委員会とあったわけなんですね。みんなこれ、通告を前日に出して、時間を守って、そして質疑に臨んでいたわけでありますけれども、突如、委員会が開催されないと。  これ、日本維新の会はこんなこと了解していません。これ、特に立憲民主党、国民民主党、そしてまた自民党の皆さんにも言いたい。本当にこれは質問権のこれこそ侵害だというふうに思いますので、是非このことはよく覚えておいていただきたいというふうに思います。  その上で質問に入らせていただきます。  まず、参議院議員の歳費の自主返納です。これ、昨年七月の法改正によって、参議院の議員定数が六増、増えることになりました。これは、日本維新の会としては、こんな自分たちの身分を守る救済策のような法案には徹底して反対させていただきましたけれども、これは通ってしまって、そして、通ったことによって、何とかせめてその分だけは歳費を減らそうというふうな話があって、参議院の方では自主返納という、まあこれはもう本当に中途半端な法案がこれ通ってしまいました。  日本維新の会は、こんな中途半端な法案では駄目だと。我々日本維新の会は、二割削減を、法案を出していましたので、みんなが全員やるんだったらいいですけれども、こんな中途半端な法案では駄目だということで反対をさせていただきました。反対はしたけれども、ちゃんと日本維新の会はこの七万七千円の自主返納は全員やらせていただいております。  これ、事務総長にお聞きしたいんですけれども、この七万七千円の自主返納、全員がやっているのかどうか、教えてください。
  211. 郷原悟

    ○事務総長(郷原悟君) お答えいたします。  歳費の自主返納に係る情報の取扱いにつきましては、議院運営委員会理事会の御協議で結論を得られていないものと承知しております。  したがいまして、現時点では、事務局といたしましてはお答えを差し控えさせていただきます。
  212. 東徹

    ○東徹君 そんな、議運の理事会の決定がなかったら出せないなんて聞いていないですよ。総額はお示しできるというふうに聞いていましたよ、この法案作るときに。ちゃんと答弁してくださいよ。
  213. 郷原悟

    ○事務総長(郷原悟君) 歳費法の改正審議の際に、発議者の方から、返納額の総額を一定期間ごとに公表することはあり得るとする一方で、それぞれの参議院議員の返納の有無や額を明らかにすることは想定していないというような答弁がございましたと承知しております。  一部の情報は、また先生方の個人情報にも当たりますものですから、いずれにいたしましても、事務局といたしましては、議院運営委員会理事会の協議をもって対応いたしたいと思っております。
  214. 東徹

    ○東徹君 いや、おかしいじゃないですか。総額は出せると、これ法案作るときに言ったじゃないですか。だから、どれだけ自主返納されているのか、その総額の金額を教えてくださいと言っているんです。
  215. 郷原悟

    ○事務総長(郷原悟君) どこまでその情報を取り扱うかにつきましては、議院運営委員会理事会におきましても、後日協議をしようということで、六月の時点で問題提起があったことは承知しておりますけれども、その後、結論を得ておりませんので、今の段階での御答弁は差し控えたいと思います。
  216. 東徹

    ○東徹君 これ、日本維新の会は全員やっていますけど、自民党さんはやっているんですか、やっている。立憲民主党さんはやっているんですか。国民民主党さんはやっているんですか。これ、法案は賛成したんでしょう、これ。(発言する者あり)ああ、公明党はやっている。これ、おかしい。だから、こんな中途半端な法案だったら駄目だということを言わせていただいたわけですよ。  これ、定数六増に伴った分だけはみんな議員が協力してその辺の経費を減らしましょうということでやったわけじゃないですか。それが守られていない、やられていない、これは駄目ですよ。(発言する者あり)いやいや、これは賛成したじゃないですか。立憲、国民も賛成したじゃないですか、これ。我々は反対したんですよ、この法案は、こんな中途半端じゃ駄目だということで。
  217. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) 御静粛に、御静粛に。
  218. 東徹

    ○東徹君 だから、これこそ、これは是非、これは安倍総理、これはやっぱり、こういった、きちんとですね、自主返納ではなくて法律でもってやるべきというふうに思いますが、いかがですか。
  219. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) さきの国会で成立をした改正国会議員歳費法は、昨年の公職選挙法の改正の際の附帯決議を踏まえて、各党各会派における検討を経て議員立法により成立したものと承知をしております。  議員立法でございます、また国会議員のまさに立場に関わることでございますので、これは国会においてお決めいただきたいと思いますが、また、法律上、歳費の返納は自主返納とされておりまして、個々の議員の対応についてはお答えをする立場にはございませんが、ちなみに、自民党参議院議員は全員が、改正法で目安とされた額、七万七千円を全員が自主返納をしていると承知をしているところでございます。  御党におきましては、反対されたにもかかわらず自主返納をされているということについては敬意を表したいと思います。
  220. 東徹

    ○東徹君 当然なんですよ。この十月から消費税も一〇%に引き上げられて、そして議員定数を参議院では六人も増やして、やっぱり自分たちの責任でもってしっかりと身を切る改革をやっていく、そしてまた行政改革をやっぱり徹底してやっていく、こういった姿勢がやっぱり大事だということでやらせていただいているわけです。  これ、アカバネ大臣、是非ちょっとお聞きしたいんですが、これ、公明党さんは……(発言する者あり)赤羽、済みません、失礼しました、赤羽大臣にお伺いしたいんですが、これ、公明党さんはこの夏の参議院選挙において、国会議員歳費を一〇%削減と、十月から消費税率一〇%引上げで国民に負担をお願いする今こそ、国会議員自らが痛みを伴う身を切る改革を断行し、その覚悟を示すべきです、公明党は国会議員歳費を一〇%削減しますと、こういうふうな公約を出されています。  これ、やる覚悟はあるんですか。
  221. 赤羽一嘉

    ○国務大臣(赤羽一嘉君) 赤羽一嘉でございます。どうかよろしくお願いいたします。  ちょっと重なりますけれども、この定数増となったことを受けられて、参議院では今年の二月八日に自民党と公明党で参議院議員一人当たりの歳費を一律七万七千円削減する法律を、法案を提出されたと承知しておりますが、様々な議論があって、今言われたような形での改正国会議員歳費法が成立したと承知をしております。そのことを受けまして、公明党も全員が自主返納をされているというふうに承知をしております。  私自身も今閣僚でございますので歳費の返納をしておるところでございますが、公明党全体としてどう進めるかというのは、大変申し訳ありませんが、私、公明党を代表する立場でもございませんし、残念ながら政調会長でもございませんので発言をする立場でもございません。まして、ここは閣僚としての答弁ですので、是非御理解をいただきたいと思います。
  222. 東徹

    ○東徹君 赤羽大臣しかいなかったのでちょっと聞いてしまったわけでありますが、これ、答弁できる方が赤羽大臣しかいなかったので聞かせていただいたわけですけれども。  日本維新の会、これまでどおり七万七千円は自主返納をさせていただいて、残りの十万三千円は被災地の方にずっとまだ今でも寄附をさせていただいております。  日本維新の会、一〇%でも当然賛成させていただきます。大阪では、公明党の方々ですね、二〇%削減目指しますとおっしゃっていました。当然、二〇%でも賛成します。我々は三〇%でも削減、削減ですね、賛成しますので、そのことを申し上げさせていただきたいと思います。  次、地方議員の年金制度についてお伺いをさせていただきます。  かつてあったこの地方議員の年金制度ですけれども、財源不足とか議員特権というような批判もあって、平成二十三年にこれは廃止されました。これ今、地方議員のなり手不足対策という理由の下で、地方議員の厚生年金への加入を認める形で復活させようというふうな形になってきております。  以前の制度による公費負担、今後五十年程度続いて、その額は約一兆一千四百億円になるというふうに試算されておりますし、地方議員の厚生年金加入が実現すると、更に年間約二百億円の公費負担が発生するというふうに見込まれております。これは、先週十月三十一日に全国都道府県議会議長会でこの問題が議論されまして、明確にこれ反対したのは大阪だけだったんですけれども、ほかは皆賛成しておりました。  本当にこれ、地方議員のなり手不足の解消のために税金を使って地方議員の厚生年金への加入を認める必要があるとお考えなのか、これ安倍総理にお伺いしたいと思います。
  223. 安倍晋三

    内閣総理大臣(安倍晋三君) 地方議員厚生年金への加入については、国民の幅広い政治参加地方議会における人材確保の観点から必要との考え方もありますが、他方、保険料の公費負担などの課題もあります。  この問題は地方議員身分の根幹に関わることでありまして、国民の皆様の声や、また議員の声もよく聞きながら、各党各会派において検討がなされると、なされる必要があると考えているところでございます。
  224. 東徹

    東徹君 これ、各党各会派で考えるべき話で私はないと思うんですね。これは本当に、年金制度ですから、各党各会派で結論を出すものだけではなくて、これこそですね、政府としてどう考えていくのかということが私はこれ大事です。  これ、厚生年金加入するということは地方公共団体職員とみなすわけですから、その分、地方交付税も増えるんです。更に言えば、これ、なり手不足とか、そしてまた、やっぱり年金がないと不安だというのは地方議員だけではありません。農家の皆さんだってそうです、漁業者の皆さんだってそう。そして、私はいつも散髪屋さんに行ったら言われるんですけれども、年金、厚生年金が欲しいと、我々は国民年金だけだと、こういった個人事業主の人、約大体二百四十万人から二百五十万人いるんです。地方議員はたった三万ちょっとですよ、三万二千四百四十八人。その人たちの声だけを聞いて、議員だけを厚生年金加入させる、こういうことは間違っていますよ。  これ是非、加藤厚生労働大臣、是非、こういうことは私は認められないと思うんですが、認めるんだったら、この自営業者、二百四十万人から二百五十万人おられる自営業者のことも、全員厚生年金加入できるような、そういう仕組みを考えるべきだと思いますが、いかがですか。
  225. 加藤勝信

    国務大臣加藤勝信君) 地方議員厚生年金加入に関しては、サラリーマンが地方議員に移行しやすい環境が整えば、多様な人材の地方議会への参加に弾みが付き、社会経済地域の構造変化に対応した地方議会の活性化に資することが期待されるなどとして、都道府県議会、市議会、町村議会から意見書をいただいていることは承知をしております。  また他方、厚生年金に関しては、厚生年金保険法上、被保険者とされるのは、厚生年金の適用事業所に使用される者であり、まさに被用者に該当するかどうかでその適用を判断するというのが今の制度ということでございます。  そこから先に関しては、先ほど総理が答弁させていただいたように、地方議員厚生年金加入というのは、まさに議員そのものの身分に関わることでありますので、各党各会派で御議論いただくことが重要ではないかというふうに思います。
  226. 東徹

    東徹君 これ、地方議員だけじゃないじゃないですか、加藤大臣、厚生年金適用されていないのは。この二百四十万人から二百五十万人の個人事業主さんは厚生年金に入れないわけですよ。国民年金だけ。あとは自主的に、基金であるとか、それからまたiDeCoとか、そういったものを使うわけじゃないですか。だから、議員だけを考えるべきではないということですので、是非、加藤大臣におかれては、議員だけのことを考えるのではなくて、全体の個人事業主さんたちをどうするかということを是非検討していただきたいというふうに思います。  それから、加藤大臣にちょっとお聞きしたいんですが、二年前、当時の竹下亘自民党総務会長ですけれども、国や地方議員年金がないことに関連して、元国会議員で生活保護を受けたりホームレスになったりする方もいると聞いているというふうに発言されていたと。この発言は、地方だけでなく国会議員においても議員年金の復活を考えているものですけれども、これ、竹下議員の次に総務会長になられた加藤大臣、この話を竹下議員から引き継いでいるのかどうか、お伺いしたいと思います。
  227. 加藤勝信

    国務大臣加藤勝信君) 今は総務会長ではありませんのでなかなか答弁しにくいんですけれども、今の御発言は、あくまでも竹下当時の総務会長あるいは元総務会長がお話をされたということに尽きるということだと思います。  それから、先ほど委員御指摘のように、厚生年金の適用拡大をどうしていくのか、あるいは自営業者における老後の所得保障等を厚くするために、国民年金の上乗せとして国民年金基金や個人型確定拠出年金、iDeCoを用意してその加入促進、これらにはしっかり取り組んでいきたいというふうには思っています。
  228. 東徹

    東徹君 この議員年金のこともそうですし、結局、議員特権になってしまうわけですよ。我々は、自分たちのことは後回しにしてでもやっぱり全体のことを考えるべきだというふうに思っていまして、重度訪問介護制度だってそうなんです。これは本当に、今回、れいわのお二人がここに、国会に来られたことというのは本当に私も良かったなと思いますし、やっぱり障害者問題を考えるって本当に大事なことだし、昨日の舩後さんの質問見ていても感動したわけですけれども。  やはり我々がやるべきことは、重度訪問介護サービス、通学とか、そして通勤、就労、こういったところには使えない、これを全体的にどうしていくべきかということを制度として設計していくのが我々のやっぱり責務だというふうに考えておりますので、是非、これ御答弁ですね、是非、今どういうふうに進捗状況を含めてどう進んでいくのか、お聞きしたいと思います。
  229. 加藤勝信

    国務大臣加藤勝信君) 障害者の方がより働きやすい社会を目指していくためには、働く際に必要となる介助などの支援の在り方、これが非常に重要であります。  現状、今、重度訪問介護については通勤等においては使うことができないということでありますけれども、まずは実態を把握しようということで、常時介護を必要とする重度訪問介護を利用している方について、就労している方がどの程度いるのか、あるいは就労していなくても就労を希望している方がどの程度いるのか等の実態把握を目的に全国調査をし、最終的な報告には若干時間掛かりますけれども、十一月中にも速報的な集計結果を出すべく、現在作業を進めているところでございます。  そうした結果を踏まえて、働く際に必要となる介助などの支援の在り方について、スピード感を持って検討して結論を出していきたいというふうに思っています。
  230. 東徹

    東徹君 是非、スピード感を持って結論を出していただきたいというふうに思います。  続きまして、規制改革についてお伺いしたいと思います。  これはもう、安倍総理に私は一番、これは規制改革ということは一番期待をしておったところでありまして、特に、これから労働人口が減る中で生産性を引上げを後押ししていくということは非常にこれ大事であります。  スーパーシティ、未来都市をつくっていこうということで、この国家戦略特区法の改正案が、これ今年の通常国会に出て、通常国会に出たんですけれども廃案になった。そうしたら、当然この臨時国会で出していただくものというふうに考えておりましたけれども、これ提出もされていない。非常にこれ残念でなりません。  これから、AIとかビッグデータとか、こういったものを活用して自動運転とか遠隔医療、こういった未来都市をつくっていこうという、日本は本当にこういった分野では世界から後れを取っているわけですから、これは早急にやるべきだと思うんですが、何でこんな重要な法案提出しないのか、お伺いしたいと思います。
  231. 北村誠吾

    ○国務大臣(北村誠吾君) お答えいたします。  スーパーシティ構想などを実現するための国家戦略特区、区域法の改正法案につきましては、新規の特例措置の追加事項に関する調整状況、そして今臨時国会のスケジュールなども考え、次期通常国会への提出を前提に関係者との調整を進めることとし、今臨時国会には構造改革特別区域法の改正法案のみを提出することといたした次第です。  政府としては、閣議決定をしたスーパーシティ構想の実現に向けて法制度の早期実現を図る方針にはいささかも変わりはありません。引き続き、財政支援策の整備、アイデアの公募、そして企業とのマッチングなど、構想の実現に向け、取組を積極的に進めてまいる所存であります。  かねてから規制改革を進めよというお気持ちをいただいておりますことには感謝を申し上げます。ありがとうございます。
  232. 東徹

    ○東徹君 いや、ありがとうございますってお礼言うんだったら、今回法案出していただきたいわけですよ。これ、次の通常国会になるわけでしょう。次の通常国会になるということは、もうこれ一年先送りされるということになるんですよ。これ、こういった分野って本当日進月歩で、早くやっていかないといけないわけですよ。日本なんて、これ非常にこういった分野遅れていると。  これ、第四次産業革命の中で、アメリカではGAFA、グーグルとかアップルとかフェイスブックとかアマゾン・コム、中国ではBAT、百度、アリババ、テンセントと言われるような巨大企業がこれどんどん成長して市場を拡大していっているわけですよ。だから、日本はしっかりとやっぱりそういった分野にも、日本が成長していく、そういったものをつくっていくためにも、こういったスーパーシティというのは非常にこれ大事なわけですよ。だから、感謝じゃなくて、感謝する気持ちがあったら、もう早いこと法案を出すということを是非していただきたいと思います。  このスーパーシティのほかにも、これ維新の会が法案を提出したことのある電波オークションとか、それからライドシェアの推進とか、これは、将来のために取り組んでいく改革メニューというのはこれまだまだ、安倍総理、あると思うんですね。  やっぱり、ドリルで穴を空けていくべき岩盤がこれなくなったわけではないわけですから、是非これ規制改革を進めて、やっぱり日本をしっかりと成長させていく、そういったことを是非これからどのようにやっていくのか、お伺いしたいと思います。
  233. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) 是非、私たちが進める規制改革にこれからも期待していただきたいと思いますが、規制改革はこの安倍政権の成長戦略の中核でありまして、様々な岩盤規制を打ち砕くために、その突破口となる国家戦略特区制度を創設したほか、規制改革推進会議、さらには未来投資会議など、あらゆる手段を駆使して大胆な規制・制度改革にチャレンジをしてきました。  その中でも、近年においても、働き方改革の旗の下に労働制度の改革に挑戦をしました。昨年は、長時間労働規制や同一労働同一賃金など、労働基準法制定以来七十年ぶりの大改正を行いました。また、全国的に人手不足の問題が深刻となる中で、即戦力となる外国人労働力を受け入れるための特定技能制度を新たに創設をしました。  そしてまた、政権発足以来、農業、医療、エネルギー、三つの分野で岩盤規制にチャレンジをしてきましたが、昨年も、大変難しい改革でありましたこの林業改革に続いて、七十年ぶりに漁業法の大改正を行いました。医療分野でも、まさに特区制度などを突破口として、オンラインでの医療や服薬指導も可能とする改革を今進めています。  第四次産業革命が世界中で大きな変化をもたらす時代にあって、今後とも一層のスピード感を持って絶え間ない規制改革に挑戦することが必要であります。このため、これまで規制改革に関する会議は時限的に設置をされてきたのでありますが、先般、規制改革推進会議を常設の組織として設置することとしました。常に改革に挑戦をし続けなければならないという観点であります。  今後とも、国家戦略特区制度も含めて、あらゆる手段を尽くして、これまでの発想にとらわれることなく、大胆な規制・制度改革に挑戦をしていく考えでございます。
  234. 東徹

    ○東徹君 ちょっと時間がありませんので、是非進めていただきたいと思います。  この東京オリンピック・パラリンピック大会の後、我が国の成長を考えると、重要なのが大阪・関西万博とIR、統合型リゾートだというふうに思っています。  これ、特にIR、統合型リゾートについては、カジノ管理委員会のメンバー、これ同意人事なんですけれども、出てこないんですね。これ、早く決まらないと、その後が何も進まないんですよ。これ、是非、武田大臣、これどうなっているのか、いつ出すのか、端的にお答えください。
  235. 武田良太

    ○国務大臣(武田良太君) 管理委員会の設立日を政令で来年一月七日と定めております。今臨時国会中に人事案を提示することを目指して、任務にふさわしい人材について政府部内で検討を進めてまいりたいと思います。
  236. 東徹

    ○東徹君 是非早急に出していただくようにお願いしたいと思います。  もう最後に、これ、萩生田大臣にお伺いしたいと思いますけれども、今回の延期はやむを得ないと思います。ただし、二四年度に新しい試験実施というのは、これ、私、遅過ぎると思うんです。これ、やっぱりもっと早くやるべきだと思いますが、いかがですか。
  237. 萩生田光一

    ○国務大臣(萩生田光一君) 令和六年度、先生のおっしゃった二〇二四年度には、新しい学習指導要領で学んだ子供たちが初めて大学入試が実施されます。この大きな変革が行われる年に導入しようとするものです。  その検討に当たって、これまで指摘された課題を検証し、英語四技能を入試でどのように評価していくか、私の下で、今後一年間を目途に区切って、関係者の理解を得ながらしっかり検討して結論を出したいと思います。
  238. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) 東君、時間来ております。
  239. 東徹

    ○東徹君 はい。  英語を話す能力というのは本当に日本人やっぱり遅れているわけですから、こういったことをやっぱり早くやっていくべきだというふうに思いますので、混乱のないように是非やっていただくことをお願いしたいと思います。  以上で質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
  240. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) 以上で東徹君の質疑は終了いたしました。(拍手)     ─────────────
  241. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) 次に、田村智子君の質疑を行います。田村智子君。
  242. 田村智子

    ○田村智子君 日本共産党の田村智子です。  安倍内閣のモラルハザードが問われていますが、私は総理自身の問題を質問いたします。(資料提示)  毎年四月、総理大臣主催の桜を見る会が新宿御苑で行われていますが、安倍総理の下で参加者数、支出額が年々増えています。これ、二〇一三年以前は資料がないということですので、二〇一四年見ると、参加者一万三千七百人、支出額三千五万円、予算の一・七倍です。ここから伸び続けて、今年は参加者一万八千二百人、支出額五千五百二十万円、予算の三倍を超えました。驚くのは来年度の要求額ですね。さきの国会で予算と懸け離れていると批判されたからなのか、今年度の支出額を超えて、五千七百三十万円を要求しているわけなんです。  総理、なぜこんなに参加者と支出額を増やしてきたんですか。
  243. 大塚幸寛

    ○政府参考人(大塚幸寛君) お答えをいたします。  まず要求額でございますが、この桜を見る会の概算要求に当たりましては、例えばテロ対策の強化や混雑緩和のための措置などの近年に講じた改善点を反映させるなどいたしまして、実態に合わせた積算をさせていただきました。その結果として、今、ただいま御紹介がございました来年度要求は、五千七百二十八万八千円を要求をさせていただいているところでございます。  それから、招待者等が増えている理由でございますが、こちらにつきましては、桜を見る会には、例えば外交団、国会議員、都道府県知事、議長を始め、各界において功績、功労のあった方々をこれは各省庁からの意見等を踏まえ幅広く招待をしております。そして、その上で内閣官房及び内閣府において最終的に取りまとめるところでございますが、そうした結果といたしまして、こうした招待者、参加者が増えているということでございます。
  244. 田村智子

    ○田村智子君 総理主催ですから総理に答えていただきたいんですね。  次の資料で、じゃ、今テロ対策等と言いましたけど、支出内訳見てくださいよ。一番経費が掛かっているのは飲食物提供ですね。  これ、案内状も実は二・五倍に増えているんですよ。これ、案内状というのは、封筒の裏面は総理のお名前です。表面に招待者の名前を記して、必ず一人一人に送付をいたします。これ、招待者が本当に増えたということが分かるわけですよ。招待者増えれば参加者も増える、混雑緩和のために会場設営費もどんどん増えると、こういうことですね。  もう一つ見たいんです。桜を見る会の開催要領。これ、毎年閣議に配付がされているということなんですけれども、この中の招待範囲、今いろいろ言いましたね。確かに、皇族とか各国大使、また議会関係や地方議会関係、行政関係、この辺りは年々増えるってあり得ないんですよ。内閣府に聞きましたら、推定だが二千人くらいでほぼ固定的だというんですね。  そうすると、一番下、その他各界の代表者等、これが増えたということだと思うんですが、じゃ、これ内閣府でいいですよ。その等を含めて、これはどういう方々で、一体どうやって招待する人を決めるんですか。
  245. 大塚幸寛

    ○政府参考人(大塚幸寛君) お答えをいたします。  今のその開催要領にありますその他各界の代表者等の等でございますが、これ、まさしくその各界において功績、功労のあった方を幅広く招待できるよう等を付けているというものでございまして、何か特定の分野ですとかカテゴリーを想定しているものではございません。まさしくこういったようなことも含めまして各省庁から幅広く御推薦をいただき、最終的に私ども内閣府、内閣官房において取りまとめているところでございます。
  246. 田村智子

    ○田村智子君 各省庁から推薦をいただいて、功労、功績が認められる方ということなんですね、等を含めて。  開催要領には、計約一万人なんですよ、招待範囲。当然各府省はこれを念頭に入れて功労、功績のある方を推薦しているはずで、事実、安倍総理より前は大体一万人前後なんですよ。なぜ一・八万人にもなるのかということです。  桜を見る会に参加した皆さんはインターネットでその模様をたくさん発信していただいているので、見てみました。  稲田朋美、日々の活動報告、平成二十六年四月十二日、桜を見る会。地元福井の後援会の、地元福井の後援会の皆様も多数お越しくださり、大変思い出深い会になりました。これ、当時、規制改革担当大臣。  世耕弘成後援会ニュース、二〇一六年新年号。桜を見る会にて、地元女性支援グループの皆さんとと、これ写真が載っています。当時、官房副長官。  二〇一六年に初入閣された松本純衆院議員の国会奮戦記、なかなか興味深いものがありました。二〇一三年四月二十日、内閣総理大臣主催桜を見る会。役職ごとに案内状が割り当てられます。今回は限られた少数の案内しか入手できず、残念ながら後援会の皆様に御案内することができず、やむなく我が陣営は不参加。その後、二〇一五年四月十八日。選挙のウグイス嬢の皆様を始め後援会の皆様と参加いたしました。  もう一人御紹介します。「はぎうだ光一の永田町見聞録」、二〇一四年四月十八日。総理主催の桜を見る会が催され、今年は平素御面倒を掛けている常任幹事会の皆様をお招きしました、夫婦でね。  萩生田大臣、当時は自民党総裁特別補佐ですけれども、常任幹事会の皆様というのはどういう方で、どの府省が推薦してくださったんでしょうね。
  247. 萩生田光一

    ○国務大臣(萩生田光一君) 桜を見る会については、各界において功績、功労のある方々を各省庁からの意見等を踏まえ幅広く招待しているものと承知しており、最終的な取りまとめは内閣官房及び内閣府において行われていると承知しております。実際に参加された方は手続にのっとり招待された方であると承知をしております。(発言する者あり)
  248. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) 速記止めて。    〔速記中止〕
  249. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) じゃ、速記を起こしてください。
  250. 萩生田光一

    ○国務大臣(萩生田光一君) 自分の知り合いの方をのべつ幕なし呼べるという仕組みになっておりません。  その方たちが例えば各種業界団体の東京都単位の役員になっている、そういうような方について……(発言する者あり)それは何年のでしょうか。常任幹事の中にそういう各種団体の長の方がいらっしゃって、その方たちがお招きをされたと承知をしております。まあ私が主催者じゃないのに何かお招きしたというのはちょっと僣越な言い回しだなと思います。
  251. 田村智子

    ○田村智子君 その常任幹事会って何ですか。常任幹事会って何の団体の常任幹事なんですか。
  252. 萩生田光一

    ○国務大臣(萩生田光一君) 二〇一四年の常任幹事会というのは、後援会の中の常任幹事の方ということだと思います。
  253. 田村智子

    ○田村智子君 そうなんですよ、後援会なんですよ。  総理、つまり、自民党の閣僚や議員の皆さんは、後援会、支援者の招待枠、これ自民党の中で割り振っているということじゃないんですか。これ、総理でなきゃ答えられない。総理、お答えください。総理でなきゃ答えられない、総理でなきゃ答えられないですよ。
  254. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) いや、今説明しますから。  桜を見る会については、各界において功績、功労のあった方々を各省庁からの意見等を踏まえ幅広く招待をしております。招待者については、内閣官房及び内閣府において最終的に取りまとめをしているものと承知をしております。私は、主催者としての挨拶や招待者の接遇は行うのでありますが、招待者の取りまとめ等には関与していないわけであります。  その上で、個々の招待者については、招待されたかどうかを含めて個人に関する情報であるため従来から回答を差し控えさせているものと承知をしておりますが、詳細についてはですね、詳細については政府参考人に答弁させます。
  255. 田村智子

    ○田村智子君 それじゃ、ちょっともう安倍総理のことでお聞きしますよ。  友田有、下関市選出の山口県議会議員のブログ、二〇一四年五月一日号。四月十二日、安倍首相が主催する桜を見る会に行ってまいりました。今回は私の後援会女性部の七名の会員の方と同行しました。早朝七時三十分にホテルを出発し貸切りバスで新宿御苑に向かい、到着するとすぐに安倍首相夫妻との写真撮影会。安倍首相には長く政権を続けてもらい、今後もずっと桜を見る会に下関の皆さんを招いていただきたいとあるんですね。ホテルから貸切りバスで移動すると。  総理、総理御自身も地元後援会の皆さんを多数招待されているんじゃないんですか。
  256. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) 今申し上げましたように、桜を見る会については、これは昭和二十七年以来、内閣総理大臣が各界において功績、功労のあった方々をお招きをし、日頃の労苦、慰労をするためなどのため開催しているものと承知をしておりますが、これは萩生田大臣からも答弁させていただいたとおり、様々な、例えば地元において自治会等々で、あるいはPTA等で役員をされている方々もおられるわけでございますから、当然そういう方々とこれは後援会に入っている方々がこれは重複することも当然あるわけでございまして、そういう中で招待されているものと承知をしております。
  257. 田村智子

    ○田村智子君 これ、じゃ、ちゃんと調べてくださいよ。例えば、友田県議、後援会の女性部、どういう功労、功績が認められたのかと。で、どの府省が、府省というのは内閣府等、その他いろいろな省ということですよね。どの府省の推薦で招待されたのか。これ、ちゃんと調べてくださいよ、総理。
  258. 大塚幸寛

    ○政府参考人(大塚幸寛君) 具体的なその招待者の推薦、例えば推薦名簿ですとか推薦に係る書類は、これは毎回のその桜の会の終了をもって使用目的を終えるということもございますし、それから個人情報を含んだ膨大な量の文書を適切に管理する等必要が生じることもございまして、これは従前から、その一連の書類につきましては、保存期間一年未満の文書として終了後遅滞なく廃棄する取扱いとしているところでございます。
  259. 田村智子

    ○田村智子君 いや、本当に検証ができない状態なんですよね。私も、友田県議とか下関の後援会の人が何で招待されるんだろうかと。だって、内閣府が発送しているので。  我が党のしんぶん赤旗、現地取材をしました。下関市の後援会員の男性は、今年の桜を見る会についてこうお話ししているんです。二月頃、下関市の安倍事務所から、桜を見る会に行きませんかと案内が来た、名前や住所などの必要事項を紙に書いて安倍事務所に送り返すと、内閣府から桜を見る会の招待状が届いた、安倍政権になってから毎年参加している、下関からは毎年数百人が上京すると。  案内状というのは、発送は内閣府が一括して行い、必ず招待者一人一人に宛てて送付をする。これ以外の発送ルートはありません。総理、安倍事務所が取りまとめをしなければ、下関市の後援会員の名前や住所がどうして分かるんでしょうか。これ、もし内閣府が独自に知っていたということになると、これ更に大問題だと思うんですけれども、総理、いかがですか。
  260. 大塚幸寛

    ○政府参考人(大塚幸寛君) お尋ねの招待状につきましては、まさしくその各府省等を通じて元々御推薦をいただいておりますし、その各府省等を通じて発送いただくなど、できるだけ最も効率的と考えられる方法で招待者のお手元に届くように毎回しているところでございます。
  261. 田村智子

    ○田村智子君 そんなことを聞いているんじゃないんですよ。  その下関市の後援会の人たちの名前を、それじゃ、内閣府もうお答えいただくというんだったら、それどうやって確認したんですか。どうして分かったんですか。各府省の取りまとめなんでしょう。どの府省が下関の安倍さん関係の後援会の人の名前と住所を押さえることができるということなんですか。
  262. 大塚幸寛

    ○政府参考人(大塚幸寛君) その具体的な各推薦者の最終的な取りまとめの検討に、過程に係る情報につきましては、これを明らかにすることは内閣官房、内閣府におけます円滑な取りまとめに支障を及ぼすおそれがあると考えてございまして、ただいまのお尋ねにつきましてはお答えを差し控えさせていただきたいと考えております。
  263. 田村智子

    ○田村智子君 これ、私たちは、総理、お答えくださいよ、安倍事務所に申し込んだら内閣府から招待状が来たという証言をこれ複数の方から得ているんですよ、得ているんですよ。それ以外に発送するすべはないんですよ。  そうじゃないというんだったら、これ、ちゃんと安倍事務所に確認してくださいよ、地元事務所に、総理。
  264. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) これは、先ほど赤旗の取材に私の後援者が答えたということは、私も寡聞にして存じ上げないんですが。  そこで、今、もう既に申し上げておりますように、個別の方については、招待されたかを含め個人に関する情報であるため回答を差し控えさせているというのが従来からの政府の立場でございます。
  265. 田村智子

    ○田村智子君 これ、開催要領の逸脱が疑われているんですよ。各界を代表する功労、功績のあった方を府省が取りまとめて招待するんですよ。これ以外ないんですよ。  じゃ、萩生田さんの後援会の常任幹事、萩生田さん、これ、何の功労、功績があったと思われます。
  266. 大塚幸寛

    ○政府参考人(大塚幸寛君) 先ほど総理からも御説明いたしましたが、個々の方について、その功績、功労は何か、その以前に、招待されたかどうかということは、これは個人に関する情報でございまして、お答えを従来から差し控えさせていただいているところでございます。(発言する者あり)
  267. 田村智子

    ○田村智子君 これ、今、後ろからもありました、税金を使った公的行事なんですよ。誰でも参加できるわけじゃないんですよ。だから、招待範囲も人数も開催要領を閣議に配って、それで府省からの推薦で功労、功績が認められる方を招待するんですよ。  そうしたら、当然、それぞれの方にどのような功労、功績があるのか、これ説明できなきゃおかしいですよ。それが桜を見る会なんじゃないんですか、総理。これ、総理、お答えくださいよ。そういうものでしょう、公的行事で。あなたはもういい。もういい。もういい。手挙げないで。はい、総理。
  268. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) 先ほど来答弁をさせていただいておりますように、桜を見る会については、昭和二十七年以来、内閣総理大臣が各界において功績、功労のあった方々をお招きをし、日頃の労苦をですね、日頃の労苦を慰労するため開催をしているものでございます。  先ほど来申し上げておりますように、個々の方々につきましては、個人情報であるため回答を控えさせていただいているということでございます。(発言する者あり)
  269. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) じゃ、速記止めてください。    〔速記中止〕
  270. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) じゃ、速記を起こしてください。
  271. 田村智子

    ○田村智子君 そうしたら、委員長、これ私の質問に全然お答えいただいていませんので、先ほどの萩生田幹事長の常任幹事会、後援会、常任幹事会、これどの府省からなのか、下関の安倍事務所、これ安倍事務所にどこかの府省が連絡取ったのか、こういうことを是非これお調べいただいて、ちゃんと委員会に御報告いただきたいというふうに思うんですね。お願いします。
  272. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) 後刻理事会で協議をさせていただきます。
  273. 田村智子

    ○田村智子君 もうちょっとブログを見てみたいんですよ。  藤井律子山口県周南市長のブログ。二〇一八年五月四日。これ、当時は山口の県議なんですけど。桜を見る会に行ってきました、片山さつき先生とも久しぶりの再会を果たしました、今日は山口県からたくさんの人が来てくださっているわね、十メートル歩いたら山口県の人に出会うわよと、いつものように元気よくお声を掛けていただきました。  こういうのはもういっぱいあるんです、インターネットで検索すると。結局、私は、税金を使った公的行事という自覚もなく、安倍総理が地元からの招待者をどんどん増やしたんじゃないかと、さらには地元後援会の恒例行事にしてきたんじゃないかということも指摘したいんです。  先ほどの友田県議のブログです。桜を見る会の記述は前日の行動から始まります。前日の早朝に飛行機で上京。夜には、ANAのインターコンチネンタルホテルの大広間において、下関市、長門市、そして山口県内外からの招待客約四百人による安倍首相夫婦を囲んだ盛大なパーティー。次の日、早朝七時三十分にホテルを出発し貸切りバスで新宿御苑にと続いていくんですね。  もう一つ、吉田真次下関市議会議員、今年の桜を見る会についてブログで発信しています。やはり前日、十二日に飛行機で東京へ、夜は桜を見る会の前夜祭、安倍総理夫妻と写真を撮っていただきました。で、前夜祭の宴会会場の写真、続けて翌日の新宿御苑の写真なんですね。  総理、これ、総理しか答えられないです。桜を見る会は、安倍晋三後援会、桜を見る会前夜祭とセットで、総理が後援会や支援者、山口県の関係者の御苦労を慰労し親睦を深める、そういう行事になっているんじゃないですか。
  274. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) 桜を見る会につきましては、既に政府委員から答弁をしているとおりでございまして、個々の個人名等々についてはお答えは差し控えさせていただきたいということでございます。
  275. 田村智子

    ○田村智子君 前夜祭と一体でしょう。  じゃ、もう少し示しますよ。首相動静。この三年間、桜を見る会の前日、ホテルニューオータニの宴会場で安倍晋三後援会、桜を見る会前夜祭に出席と、三年間ずっとあるんですよ、総理。それ以前も、ホテルや名称は異なりますが、必ず前日夜は後援会の方々と懇親会、宴会に御夫婦で御出席されているんですよ、総理は。よく御存じでしょう、御自身が。  今年の前夜祭の参加者は約八百五十人、翌朝、貸切りバス十七台で新宿御苑に移動。これは、防府市ライオンズクラブの会報に寄せられた寄稿、寄せられた文章から分かりました。また、私たちの取材でも、複数の参加者から、貸切りバス十七台だと、自分は何番目に乗るんだということが全部確認できたわけですよ。  これ、まさに安倍総理の後援会の一大行事になっているんじゃないかと。違いますか。これ、セットでしょう、総理も。総理にとっても、桜を見る会前夜祭と翌日の桜を見る会がセットになって、山口県の皆さんと親しく懇親をする、そういう場になっているんじゃないですか。
  276. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) その懇親会に私が出席をして写真等を撮っているのは事実でございます。もちろん、それは各個人がそれぞれの費用によって上京し、そして、そのホテルとの関係においても、それはホテルに直接払込みをしているというふうに承知をしているところでございます。  なお、この招待客については、先ほど来から答弁をしているとおりでございます。
  277. 田村智子

    ○田村智子君 セットなんですよ。  じゃ、桜を見る会当日の首相動静、これも指摘します。今年は、午前七時四十八分、総理は夫妻で新宿御苑に到着。そして、七時四十九分、昭恵夫人とともに地元の後援会関係者らと写真撮影とあります。  遡れば、毎年午前八時前に地元後援会関係者らと写真撮影されているんですね。桜を見る会の開門及び受付時間は午前八時三十分です。開門もしていないのに、会場で地元後援会の皆さんと記念撮影を毎年されておられる。これ、まさに後援会活動そのものじゃないですか。
  278. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) 安倍内閣総理大臣。(発言する者あり)  大塚大臣官房長。大塚大臣官房長。(発言する者あり)  一応、そっちから答えてから、総理からはまた。
  279. 大塚幸寛

    ○政府参考人(大塚幸寛君) 桜を見る会の開園時間につきましては、開催要領で定めておりますとおり、午前八時半から午前十時三十分の間の随時入園参観ということになっております。これが桜を見る会でございます。
  280. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) これは、招待者の、そのそれぞれの受付時間の対応に関するこの情報につきましては、これはセキュリティーに関することであるため回答を差し控えさせていただきたいと、このように思います。
  281. 田村智子

    ○田村智子君 だから、何で開門前に山口の後援会の皆さんと、あなた写真撮っているんですかということなんですよ。答えてくださいよ。
  282. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) これについては、どういう形で私が動くかということにも関わってまいりますので、セキュリティーに関わることでございますので回答を控えさせていただきたいと思います。
  283. 田村智子

    ○田村智子君 しんぶん赤旗の取材で、下関市の後援会の男性、到着すると、安倍事務所の秘書らがバスの座席を回って入場のための受付票を回収する、その秘書が受付を済ませ参加者用のリボンを配る、まとめてのチェックインで手荷物検査はなかった。何がテロ対策を強めたですか。これ、調べてください。調べてください、総理。
  284. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) 大塚大臣官房長。(発言する者あり)  速記を止めてください。    〔速記中止〕
  285. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) 速記を起こしてください。  大臣官房大塚君、簡単に。
  286. 大塚幸寛

    ○政府参考人(大塚幸寛君) お答えいたします。  受付に関するお尋ねだというふうに受け止めました。  受付時の対応に関する情報は、これはまさしくセキュリティーに関することであるため、お答えは差し控えさせていただきたいと考えております。
  287. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) 時間が来ています。
  288. 安倍晋三

    ○内閣総理大臣(安倍晋三君) 今、政府参考人からお答えをさせていただきましたように、受付の仕方等々も、つきましてもですね、これは、まさにこれは、例えばその後の私との関係においても、これはセキュリティーに関わることでございますから、これはお答えを差し控えさせていただきたいと、このように思います。
  289. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) 田村さん、時間が来ています。
  290. 田村智子

    ○田村智子君 開門前に手荷物検査もしないで大量に入ったら、それこそセキュリティー上の問題じゃないですか。  桜を見る会は参加費無料なんですよ。会場内でも無料でたる酒その他のアルコール、オードブルやお菓子、お土産を振る舞うんですよ。
  291. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) 時間が来ております。
  292. 田村智子

    ○田村智子君 これを政治家が自分のお金でやったら明らかに公職選挙法違反。そういうことをあなたは公的行事で税金を利用して行っているんですよ。これだけの重大問題だと……
  293. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) 時間が来ておりますので。時間が来ております。
  294. 田村智子

    ○田村智子君 まさにモラルハザードは安倍総理が起こしていると、このことを指摘して、質問を終わります。
  295. 金子原二郎

    ○委員長(金子原二郎君) 以上で田村君の質疑は終了いたします。(拍手)  これにて内政・外交の諸問題に関する集中審議は終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。    午後五時十一分散会