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2019-04-25 第198回国会 参議院 総務委員会 9号 公式Web版

  1. 平成三十一年四月二十五日(木曜日)    午前十時開会     ─────────────    委員の異動  三月二十八日     辞任         補欠選任      藤木 眞也君     山崎 正昭君  三月二十九日     辞任         補欠選任      大沼みずほ君     太田 房江君      羽生田 俊君     島田 三郎君  四月五日     辞任         補欠選任      こやり隆史君     塚田 一郎君  四月八日     辞任         補欠選任      難波 奨二君     相原久美子君  四月十日     辞任         補欠選任      山下 雄平君     丸川 珠代君  四月十一日     辞任         補欠選任      丸川 珠代君     山下 雄平君      相原久美子君     難波 奨二君  四月十五日     辞任         補欠選任      柘植 芳文君     関口 昌一君      松下 新平君     吉田 博美君      森本 真治君     榛葉賀津也君  四月十六日     辞任         補欠選任      関口 昌一君     柘植 芳文君      吉田 博美君     松下 新平君      榛葉賀津也君     森本 真治君  四月十七日     辞任         補欠選任      松下 新平君     武見 敬三君  四月十八日     辞任         補欠選任      武見 敬三君     松下 新平君  四月二十二日     辞任         補欠選任      松下 新平君     堀井  巌君      杉尾 秀哉君     牧山ひろえ君  四月二十三日     辞任         補欠選任      堀井  巌君     松下 新平君      難波 奨二君     福山 哲郎君      牧山ひろえ君     杉尾 秀哉君  四月二十四日     辞任         補欠選任      塚田 一郎君     長峯  誠君      松下 新平君     松川 るい君      福山 哲郎君     難波 奨二君      若松 謙維君     杉  久武君     ─────────────   出席者は左のとおり。     委員長         秋野 公造君     理 事                 中西 祐介君                 森屋  宏君                 江崎  孝君                 小林 正夫君                 石川 博崇君     委 員                 太田 房江君                 古賀友一郎君                 島田 三郎君                 柘植 芳文君                 長峯  誠君                 二之湯 智君                 松川 るい君                 溝手 顕正君                 山下 雄平君                 山田 修路君                 杉尾 秀哉君                 難波 奨二君                 又市 征治君                 吉川 沙織君                 森本 真治君                 杉  久武君                 片山虎之助君                 山下 芳生君    国務大臣        総務大臣     石田 真敏君    副大臣        総務副大臣    佐藤ゆかり君    大臣政務官        総務大臣政務官  國重  徹君    事務局側        常任委員会専門        員        小野  哲君    政府参考人        総務大臣官房政        策立案総括審議        官        横田 信孝君        総務大臣官房地        域力創造審議官  佐々木 浩君        総務省行政評価        局長       讃岐  建君        総務省自治財政        局長       林崎  理君        総務省情報流通        行政局長     山田真貴子君        総務省統計局長  千野 雅人君        厚生労働大臣官        房政策立案総括        審議官      土田 浩史君        厚生労働大臣官        房審議官     八神 敦雄君        厚生労働大臣官        房審議官     諏訪園健司君        厚生労働省子ど        も家庭局児童虐        待防止等総合対        策室長      藤原 朋子君        資源エネルギー        庁省エネルギー        ・新エネルギー        部長       松山 泰浩君        環境大臣官房審        議官       松澤  裕君    参考人        日本放送協会経        営委員会委員長  石原  進君        日本放送協会会        長        上田 良一君        日本放送協会専        務理事      木田 幸紀君        日本放送協会専        務理事      板野 裕爾君     ─────────────   本日の会議に付した案件 ○政府参考人の出席要求に関する件 ○参考人の出席要求に関する件 ○行政制度地方行財政、選挙、消防、情報通信  及び郵政事業等に関する調査  (日本放送協会役員人事に関する件)  (総務省統計委員会の統計問題への対応に関  する件)  (行政評価に基づく勧告と各省の改善状況に関  する件)  (今後の過疎対策の在り方に関する件)  (厚生労働省統計問題に係る統計委員会への  回答に関する件) ○電波法の一部を改正する法律案(内閣提出、衆  議院送付) ○電気通信事業法の一部を改正する法律案(内閣  提出、衆議院送付)     ─────────────
  2. 秋野公造

    ○委員長(秋野公造君) ただいまから総務委員会を開会いたします。  委員の異動について御報告いたします。  昨日までに、藤木眞也君、大沼みずほ君、羽生田俊君、こやり隆史君、若松謙維君及び松下新平君が委員を辞任され、その補欠として山崎正昭君、太田房江君、島田三郎君、杉久武君、長峯誠君及び松川るい君が選任されました。     ─────────────
  3. 秋野公造

    ○委員長(秋野公造君) 政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。  行政制度地方行財政、選挙、消防、情報通信及び郵政事業等に関する調査のため、本日の委員会に、理事会協議のとおり、総務大臣官房政策立案総括審議官横田信孝君外十一名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  4. 秋野公造

    ○委員長(秋野公造君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。     ─────────────
  5. 秋野公造

    ○委員長(秋野公造君) 参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。  行政制度地方行財政、選挙、消防、情報通信及び郵政事業等に関する調査のため、本日の委員会に、理事会協議のとおり、日本放送協会経営委員会委員長石原進君外三名を参考人として出席を求めることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  6. 秋野公造

    ○委員長(秋野公造君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。     ─────────────
  7. 秋野公造

    ○委員長(秋野公造君) 行政制度地方行財政、選挙、消防、情報通信及び郵政事業等に関する調査を議題とし、質疑を行います。  質疑のある方は順次御発言願います。
  8. 杉尾秀哉

    ○杉尾秀哉君 立憲民主党・民友会・希望の会の杉尾秀哉でございます。  本日は一般質疑ということで、後ほど統計問題について聞きますけれど、その前にまずNHKの役員人事について質問したいと思います。  御多忙な中、大変ありがとうございます。当委員会にもお越しいただきましたけれども、本日、四月二十五日付けでNHKエンタープライズの板野裕爾前社長が専務理事に復帰されました。板野専務、復帰おめでとうございます。  そこで、早速ですけれども、上田会長に伺います。今回の人事は会長御自身でお決めになったんでしょうか。
  9. 上田良一

    ○参考人(上田良一君) お答えいたします。  私の方で経営委員会に提案させていただきまして、経営委員会の御同意を得て決めたということです。
  10. 杉尾秀哉

    ○杉尾秀哉君 これまでNHKの関連会社から本体に復帰されたケースというのはたくさんあったと思うんですけれども、今回のように、専務で辞められて、また専務で戻ってこられたケースは初めてだというふうに伺っております。  異例の人事というふうに言ってもいいと思うんですけれども、どういう基準、どういう理由で決められたんでしょうか。会長、いかがでしょうか。
  11. 上田良一

    ○参考人(上田良一君) お答えいたします。  NHKのグループ経営を強化していく上で、当面の最大の課題は、来年四月に予定されておりますNHKエンタープライズとNHKプラネットの合併を成功させることだと考えております。このため、エンタープライズの社長を三年近く務め、現場をよく把握している板野を本日付けで専務理事に再任し、グループ経営改革を統括させることにいたしました。  二年前には、技術局長から旧NHKメディアテクノロジーの社長に転じていた児野を技術部門を統括する専務理事として本体に戻しました。その結果、短期間で旧NHKメディアテクノロジーと旧NHKアイテックの合併を決め、今月、四月一日ですけれども、には新会社NHKテクノロジーズを発足させ、ガバナンスを利かせてやっております。  NHKエンタープライズの社長としての豊富な経験をNHKの経営に板野には生かしてもらいたいと考えております。
  12. 杉尾秀哉

    ○杉尾秀哉君 分かりました。  今回の人事、今月九日の経営委員会で承認されたということでございます。同意されたということですね。  そこで、石原委員長、伺ってまいります。十二人の経営委員による全員一致で決まったのかどうなのか、その経営委員会について教えてください。
  13. 石原進

    ○参考人(石原進君) お答えいたします。  まず、会長から今回の人事に対する考え方が示されました。四人の候補者の経歴等の説明を受け、質疑を行いました。質疑の後、採決を行おうとしましたところ、年齢構成や元々の職種、女性の登用など全体的なバランスについて気になるという話や、板野氏の印象についての話をされた二人の経営委員から棄権の申出がありました。その結果、十人で採決を行った結果、原案どおり同意するということを議決しました。
  14. 杉尾秀哉

    ○杉尾秀哉君 今おっしゃったとおりですね。  ちょっと調べてみたんですけれども、過去の人事で全会一致でなかったのは二例だけというふうに聞いております。一例目が平成二十一年四月、このときは一名の方が挙手しませんでした。理由は、情報が少な過ぎて判断ができないというものだったそうです。二例目は平成二十六年の四月、四名の理事提案について二人の委員が留保をされました。当時、籾井会長でして、当日まで人事情報を提供しなかったのが理由と、こういうふうにされているそうでございます。  そこで、先ほど、若手起用、それからバランス、年齢構成というお一人の御意見ありましたけど、もう一人の方の意見をもう少し聞かせていただけませんか、どういう理由だったか。
  15. 石原進

    ○参考人(石原進君) 板野さんに対する印象といいますか、メディアに載っている書き方とか論調とか、そういったことを含めて大変気になると、こういう話であったと思います。
  16. 杉尾秀哉

    ○杉尾秀哉君 その点について、新聞報道によれば、板野氏の資質に対する疑義を理由に挙げたということなんですけど、そういう趣旨ということでよろしいんでしょうか。
  17. 石原進

    ○参考人(石原進君) 資質に対する疑義ということでは私はなかったと受け止めております。むしろメディアの論調というのが気になるねと、こういうことであったと思います。
  18. 杉尾秀哉

    ○杉尾秀哉君 いずれにしても、こういうその少数の方の意見というのは非常に貴重だというふうに思うんですね。是非、二人のこうした意見についてはしっかりと受け止めていただいて、こうした方をしっかり守るように委員長の方で約束していただけませんか。
  19. 石原進

    ○参考人(石原進君) 当然、そのとおりにやってまいります。
  20. 杉尾秀哉

    ○杉尾秀哉君 今お話を伺ってみると、前の二例については情報がないとかという、そういう理由だったんですけれども、今回については、これは事実上反対というふうに言ってもいいと思うんですよね、形は棄権ということなんですけれども。  今回の人事案の承認というのは、委員長として、異例中の異例という、こういう御認識はおありでしょうか。
  21. 石原進

    ○参考人(石原進君) 過去に事例が少なかったけれども、今調べた限りにおいて二例あるということでございます。  そういった意味で、異例と言うかどうかはあれですが、要するに、我々としては、委員十二名の中で皆忌憚のないそれぞれの意見を述べ合って、その結果、十名の委員の賛成で決めたということが大事だと思っております。
  22. 杉尾秀哉

    ○杉尾秀哉君 この委員会の後、委員長は今回の人事について、板野さんはエンタープライズで実績を上げていると、復帰はいいことだと、こういうふうにお話をされているそうでございます。こういう評価ということで、委員長、これよろしいんでしょうか。
  23. 石原進

    ○参考人(石原進君) 板野さんはエンタープライズで三年弱おいでになったわけでありますが、エンタープライズの経営の方も非常にしっかりおやりいただいたと思っています。収入面においても、僅かでありますが四期連続増収という結果を出しておりますし、「チコちゃんに叱られる」という番組、これ、非常に今視聴者の皆様方によく見ていただいておりますけれども、新しい家族で楽しめる番組を作っていただいたなという感じもしているわけでございまして、したがって……(発言する者あり)はい。  それ以外に、グループ経営改革ですね。先ほど上田会長からも話がございましたけれども、エンタープライズとプラネットの合併、昨年末にその方向をきちっと整理していただいた。非常に、NHKの三大改革の一つがグループ経営改革なものですから、これをきちっとやり遂げるということがNHK全体の経営にとって極めて大事だと、そういう点において実績も示していただいた。私は、大変立派な、能力のある方だと思っているところであります。
  24. 杉尾秀哉

    ○杉尾秀哉君 チコちゃんは社長が作ったのではなくて、あれはフジテレビの御出身の方が、この間もあるところで話になったんですけれども、このCGはやっぱりNHKでないとできないねという話を業界関係者の間でしておりまして、その意味では私もよく見ております。ただ、人事は別だと思うんですね。そういうことではないというふうに思います。  会長にも伺います。板野氏のエンプラでの業績をどういうふうに評価されておられますでしょうか。
  25. 上田良一

    ○参考人(上田良一君) お答えいたします。  NHKエンタープライズの社長として着実に業績を積み重ね、NHKプラネットとの合併にも道筋を付けました。グループが一体となって効率的で透明性の高い組織運営を推進するという今の三か年経営計画に貢献したものと評価いたしております。
  26. 杉尾秀哉

    ○杉尾秀哉君 今日、本日付けということで、私も意外だったんですけれども、板野専務御自身も来ていただきまして、本当にありがとうございます。  ちょっとNHKエンタープライズの業績調べさせていただきましたが、先ほど委員長から、僅かながら売上げが伸びていると、こういう話でしたけれども、二十九年度で見てみますと、営業利益がその前の年の十四億から六億円に大幅に減少しているんですよね。  私、NHK内部の方に聞いたんですけれども、ちょっと言葉は悪いかもしれませんけど、板野さんはエンプラ時代に何もしなかったと、こういうふうにおっしゃる方がいるんです。何か弁明ありますか。
  27. 板野裕爾

    ○参考人(板野裕爾君) お答えいたします。  私、平成二十八年六月から平成三十一年四月まで、NHKエンタープライズの代表取締役として職務に当たってまいりました。  就任前の二十七年度は、売上げが五百四十四億三千万円でございました。この売上げを、二十八年度には五百五十一億二千万円、二十九年度には五百五十二億八千万円まで伸ばしました。また、現在集計中の三十年度決算でも、過去最高の売上げと、これまた過去最高の営業利益を見込んでいるところでございます。  また、NHKグループの一員としてグループ経営改革にも取り組みまして、去年十二月にはNHKエンタープライズとNHKプラネットの合併に向けた基本合意を結ぶことに至った次第でございます。
  28. 杉尾秀哉

    ○杉尾秀哉君 今の売上げの推移については、私も確認させていただいております。  その板野さんなんですけれども、籾井会長の一番の理解者というふうに当時は、当初言われていたそうです。ところが、あるときから離反をして、言葉は悪いですけれども、籾井会長に切られたと。最初の転出先はエンタープライズじゃなかった、別のもっとちょっと小さい関連会社だったというふうに聞いております。その板野さんには官邸と太いパイプがあると報道されております。  それから、「クローズアップ現代」のキャスター、二十三年間にわたって務めてこられました国谷裕子さん、平成二十八年三月に番組を降板させられました。これは御本人が著書の中で、本意ではなかった、私は続投したかったと、こういうことを書かれているので、させられたということだと思います。国谷さん、私はジャーナリストと呼ぶにはちょっと余りにも恥ずかしいですけれども、気骨のあるジャーナリストで、私も尊敬するキャスターのお一人でございます。  この人事についていろいろなことが言われるんですけれども、例えば、二〇一四年七月、集団的自衛権行使容認の閣議決定の後に菅官房長官が番組にゲストで出演されました。ここで国谷キャスターが厳しい質問をしました。私も後で拝聴させていただきました。番組後、菅長官からNHKに苦情があったというふうに聞いております。この国谷氏の降板について私がNHK関係者から聞いた話では、現場レベルでは番組の継続と国谷キャスターの続投で一致していた、ところが上層部に上げたら握り潰された、それが板野さんだと、こういうふうに私は聞いております。  そこで、その「クローズアップ現代」の事実上の打切り、これは時間帯が変わってプラスになったわけですけれども、私はあの時間帯は非常に重要だと思っておりまして、七時のニュースの後の時間帯ですから、これはメディア関係者の衆目の一致するところだったと思います。私もクロ現のような番組が作りたいという人は私がいた会社にもたくさんいました。それだけ優れた番組だったというふうに思います。  ところが、時間帯が変わってしまった。国谷キャスターが降板させられた。この経緯、そして当時放送総局長だった板野さんの関与について御説明ください。
  29. 木田幸紀

    ○参考人(木田幸紀君) お答えいたします。  「クローズアップ現代」に関しましては、視聴者の生活習慣が変化してきたことなどを踏まえ、新たな報道情報番組の開発を目指して、二〇一六年四月に「クローズアップ現代+」として新たなスタートを切りました。  「クローズアップ現代+」の開始に当たりましては、放送総局内の様々な検討会や会議などで十分議論し、日中働いている方々にもじっくりと見てもらえるよう夜十時に移すとともに、演出なども含めて一新しました。キャスターにつきましても、キャスター委員会を始め局内の所定の手続を経て決まったものです。  その内容については、取材、制作の過程に関することでもありますのでお答えを差し控えさせていただきますが、「クローズアップ現代+」は、常に真正面から物事の本質に迫る、あるいは視聴者の関心にしっかりと応えるなど、「クローズアップ現代」から引き継いだ精神を生かした番組作りを続けているところであります。
  30. 杉尾秀哉

    ○杉尾秀哉君 そういう説明をされるというふうに思っておりましたけれども、業界関係者はそういうふうに思っておりません。非常に歯応えのある番組だった、目標とすべき、お手本とすべき番組だったというふうに思います。今の番組がどうというふうには申し上げませんけれども。  もう一つ、板野総局長時代に、これも同じ「クローズアップ現代」で放送されました出家詐欺報道について、BPOから重大な放送倫理違反が指摘されました。このBPOの指摘に対する受け止め、それから、この問題がその後のNHKのコンプライアンス改善にどういうふうに生かされているのか、御説明ください。
  31. 木田幸紀

    ○参考人(木田幸紀君) 二〇一四年五月十四日に放送された「クローズアップ現代 追跡 出家詐欺 狙われる宗教法人」、この番組をめぐっては、番組の核心部分だった出家の相談シーンの場所を活動拠点というふうに誤ってお伝えしました。また、取材した男性を十分な裏付けなくブローカーと断定して紹介するなど、取材や制作のあらゆる段階で真実に迫ろうとする姿勢が欠けていたと認識しております。BPOの放送倫理検証委員会と放送人権委員会からも共に重大な放送倫理違反があったと指摘されており、真摯に受け止めております。  放送に携わる一人一人が問題点をしっかりと認識することが重要と考え、二〇一五年五月に再発防止策を決定しました。具体的には、勉強会や研修などを通じたジャーナリストとしての再教育、あるいは匿名の映像を使用する際に、その妥当性や内容の真実性を確認するためのチェックシートの導入、あるいは複眼的な視点からの試写によるチェック、番組の提案から放送までのリスクを見える化する取材・制作確認シートによるチェックなどの取組を現在も続けております。  NHKは、事実に基づき正確に放送するという原点を常に確認し、再発防止策を自律的、効果的に運用して信頼される番組作りに当たってまいりたいというふうに考えております。
  32. 杉尾秀哉

    ○杉尾秀哉君 今、真摯に受け止めたというふうに御説明がありました。  そこで、会長に伺います。そのときの放送総局長、番組の最高責任者、真摯に受け止めているならば、どうしてそのときの最高責任者が今度こうした形で復帰するんでしょうか。
  33. 上田良一

    ○参考人(上田良一君) お答えいたします。  今回の執行部役員人事に当たりましては、より強力な経営陣を実現しようと適材適所を貫いて人選いたしました。  NHKのグループ経営を強化していく上で当面の最大の課題は、来年四月に予定されておりますNHKエンタープライズとNHKプラネットの合併を成功させることだと考えております。このため、エンタープライズの社長を三年近く務め、現場をよく把握している板野を本日付けで専務理事に再任し、グループ経営改革を統括させることにいたしました。
  34. 杉尾秀哉

    ○杉尾秀哉君 私は到底納得できないんですけれども。  もう一つ別の指摘もあります。放送現場への介入が指摘されるケースでございます。  安保法案の国会審議が佳境を迎えた二〇一五年七月、安保法案の衆議院委員会通過をNHKは放送しませんでした。翌日の本会議採決は中継しましたけれども、これは昼ニュースの大幅延長という異例の形の放送でございました。また、「クローズアップ現代」では、衆議院通過まで安保法を扱うなと上層部から指示があったと、こういうふうにされております。事実、クロ現で安保法を扱ったのは参議院に移ってから、しかも僅か一回だけでした。これについては、国谷キャスター自身も後に著書の中で触れていらっしゃいます。  こうした一連のNHKの報道姿勢の背景に当時の板野総局長の意向があった、こういう内部証言がありますけれども、伺います。こうした報道姿勢は果たして適切だったのか、報道機関としての責任放棄だったのではないか、こういう厳しい指摘に対してどういうふうにお答えになりますでしょうか。
  35. 木田幸紀

    ○参考人(木田幸紀君) NHKは、報道機関として、事実に基づいて、公平公正、不偏不党、何人からも干渉されることなく、自ら律して放送に当たっております。  安全保障関連法につきましても、できるだけ多くの角度から論点を明らかにして視聴者の皆さんに適切な判断材料を提供するために丁寧に伝えたと考えております。ニュースや番組の内容につきましては、報道機関として自主的な編集権に基づいてその都度判断しております。  安全保障関連法の衆議院での審議につきましては、特別委員会で採決が行われた平成二十七年七月十五日には、「おはよう日本」、午前中のニュース、正午のニュース、午後のニュースや「ニュース7」、「ニュースウオッチ9」などでトップの扱いで伝えました。このうち、正午のニュースは、通常は十五分のところ三十八分に拡大してお伝えし、午後零時二十五分の特別委員会での採決の様子をニュースの中でお伝えしました。  翌日の七月十六日に衆議院本会議で採決が行われましたが、前日の特別委員会での採決同様、各ニュース番組でトップの扱いでお伝えしました。午後一時に開会した衆議院本会議を前に、正午のニュースは五分間拡大しております。  「クローズアップ現代」では、衆議院通過後の平成二十七年七月二十三日に、検証安保法案、今何を問うべきを二十六分間の枠で放送しました。これに先立ちまして、衆議院の審議入り直後の五月二十四日には、「NHKスペシャル」、自衛隊の活動はどこまで拡大するのかを七十三分の放送枠で、また、衆議院での審議が大詰めを迎えていた七月四日には、「NHKスペシャル」、与野党代表に問う、自衛隊の活動範囲と憲法を八十九分の放送枠で、それぞれ放送しました。  法案の重要性、国民の関心に応えられるよう、多角的な視点から適切に放送したと考えております。
  36. 杉尾秀哉

    ○杉尾秀哉君 ニュースの編集権に介入するつもりは毛頭ございませんけれども、トップで扱ったということは、こんなの当たり前です。殊更今説明されるようなことではございません。しかも、衆議院通過した後に、雌雄を事実上決した後にやっても仕方がないんですよ、まあ仕方がないとは言いませんけれども。これについては国谷さん自身もじくじたる思いを表明されている。  余り言いたくないんですけれども、御本人がいらっしゃいますので、私が聞いている限りは、内部の証言に板野さんをめぐっていい話がない。  そこで、会長に伺います。板野さんを復帰、推す声というのは本当に局内にあったんでしょうか。
  37. 上田良一

    ○参考人(上田良一君) お答えいたします。  今回の執行部役員人事に当たりましては、より強力な経営陣を実現しようと適材適所を貫いて人選を行いました。  新しい執行部体制においてもしっかりとリーダーシップを発揮して経営のかじ取りを行ってまいりたいと考えております。
  38. 杉尾秀哉

    ○杉尾秀哉君 適材適所というのは何かよく聞くんですよね、最近、人事でね。  今回の人事について私もいろんな方から聞きました。例えば、あり得ない、最も恐れていた人事、あの人とだけは働きたくない、これが職員の総意であります。公共放送としての信頼が絶望的になった。  私は最初、事の重大性、分からなかったんです。ところが、こういう話が来て、これはどうしても委員会で扱わざるを得ないというふうに私は思ったという次第でございます。非常に厳しいです。会長にはこうした声は本当に届いているんでしょうか。
  39. 上田良一

    参考人(上田良一君) お答えいたします。  繰り返しになりますけれども、私が今回の役員人事を経営委員会に提案いたしましたのは、より強力な経営陣を実現し、適材適所を貫いて、NHKグループとして今最大の経営課題になっているグループ経営改革を更に推し進めるために、板野に戻ってきてもらってグループ経営改革を統括させるということで、その上で私がしっかりとリーダーシップを発揮していくということで決めさせていただきました。
  40. 杉尾秀哉

    ○杉尾秀哉君 これはNHKの現場で働いていらっしゃる皆さんをあえて代弁して言わせていただきたいんですけれども、職員のモチベーションが下がるんじゃないですか。NHKという巨大組織、これで本当にもつんですか、今リーダーシップというふうにおっしゃいましたけど。いかがですか。
  41. 上田良一

    参考人(上田良一君) お答えいたします。  私は、常日頃から、経営のリーダーシップを発揮するに当たって職員のやる気の総和を極大化することが一つの経営の目標だということを掲げておりまして、この人事もそのうちの一つですけれども、いろんな私の経営の施策を実行に移していく過程の中で、今、杉尾先生がおっしゃいましたように、職員のモチベーションというのをしっかりと把握しながら、経営のかじ取りをやっていきたいというふうに思っております。
  42. 杉尾秀哉

    ○杉尾秀哉君 今のような説明を職員に直接されるおつもりはございませんか。
  43. 上田良一

    参考人(上田良一君) お答えいたします。  私は、現場の職員がどういうふうな考えで業務に当たっているかということに関しては非常な関心を持っていまして、職場環境調査というのがありまして、これは私は非常に重要だと思っていまして、これを役員間でも共有するとともに、特記事項等は全て私の方で読んで、できるだけ、まあ立場上時間的制約はありますけれども、時間を見て、私が直接自分の言葉で職員に語りかけるということを努力いたしていると思っております。
  44. 杉尾秀哉

    ○杉尾秀哉君 今の言葉、しっかり受け止めさせていただきました。職員のモチベーションは日頃からずっと気にしていると、非常な関心を持っているという御説明でございました。  上田会長御自身は経営委員を長く務めていらっしゃいますので、板野さんのことについてはよく御存じだと思います。それから、日頃からコンセンサス経営を標榜されているということで、ただ、今回のNHKの中に、私が聞いた限りでは人事にコンセンサスがあるとは到底思えないんですね。  これ、背景に官邸の意向を指摘する向きというのが多いわけですけれども、言葉は悪いんですけれども、会長、何らかの働きかけ、あったんでしょうか。
  45. 上田良一

    参考人(上田良一君) お答えいたします。  今回の執行部役員人事は、放送法の規定にのっとって、経営委員会の同意をいただいた上で、会長である私が任命いたしました。  NHKは、放送の自主自律の堅持が信頼される公共放送の生命線であるという認識に基づき全ての業務に当たっておりまして、放送とは直接関係のない業務に当たっても、この基本的な立場は変わりありません。
  46. 杉尾秀哉

    ○杉尾秀哉君 一点だけ確認させてください。  板野さんの人事について、杉田官房副長官と話をされたことはありますか。
  47. 上田良一

    参考人(上田良一君) 何度もお答えいたしておりますように、私の方で種々のことを勘案した上で、一番ベストになる役員人事を決めさせていただいたということです。それで経営委員会の御同意をいただいたということです。
  48. 杉尾秀哉

    ○杉尾秀哉君 いや、私は、ないならないで、ないというふうにおっしゃっていただいていいんですけど。
  49. 上田良一

    参考人(上田良一君) 直接的に誰を役員にしろとか、そういうのを第三者の方から私の方に直接的にあったということはありません。
  50. 杉尾秀哉

    ○杉尾秀哉君 間接的にはいかがですか。
  51. 上田良一

    参考人(上田良一君) いずれにいたしましても、役員人事の提案は私が最終的に自分の判断でもって決めて、経営委員会にお諮りしたということです。
  52. 杉尾秀哉

    ○杉尾秀哉君 今回の板野さんの復帰は将来の副会長あるいは後継会長の含みがあるという、こういう見方がございます。それからまた、これからのNHKの放送、オリパラ、翼賛報道一色になるんじゃないか、憲法改正をめぐる報道への影響を危惧する声も私は内部の方から伺っております。  今回、専務としての担当は関連事業、先ほどおっしゃったようなエンタープライズ合併ということですけれども、今後、放送に直接影響を及ぼすようなポジションに戻すということはあり得るんでしょうか、どうなんでしょうか。
  53. 上田良一

    参考人(上田良一君) お答えいたします。  板野には、グループ経営改革統括の専務理事としての職責をしっかりと果たしてもらうことに尽きるというふうに考えております。
  54. 杉尾秀哉

    ○杉尾秀哉君 今の答弁はしっかり議事録に残りましたので、後でまた何かの折に質問する機会があるかもしれません。  もう一つだけ伺います。  会長は職員の皆さんに、公共放送としての信頼を失わないように、日頃から築城三年落城一日と、こういうふうに話をされていらっしゃいます。国会でもたしか私そういう答弁を聞いたような気がいたします。  今回の人事がそうなんですけれども、この委員会でも度々取り上げられておりますけれども、NHKの報道姿勢と政権との距離がいろいろ言われる中で、今回の人事が更に報道現場を萎縮させることにならないか、そして、今、落城一日という言葉がありましたけれども、これから放送法改正、そしてNHKの肥大化問題、いろんなことが言われる中で、今回の人事が落城一日につながらないとも限らない。そうした反省が会長御自身にはおありでしょうか、いかがでしょうか。
  55. 上田良一

    参考人(上田良一君) お答えいたします。  常に私は会長として経営のかじ取りをする上で、政治的な公平性の確保、視聴者の皆様の信頼というのが大事だと、第一だと考えております。  そういう面では、もう先生よく御存じのとおりですけれども、あえて繰り返しますと、放送法第一条では、放送の不偏不党、真実及び自律を保障することによって、放送による表現の自由を確保すること、また四条では、国内放送番組の編集に当たり、政治的に公平であることや報道は事実を曲げないですることなど四つを挙げております。  放送法の規定を踏まえ、NHKは国内番組基準を定めております。この中で、全国民の基盤に立つ公共放送の機関として、何人からも干渉されず、不偏不党の立場を守って、放送に言論と表現の自由を確保することを明記いたしております。  その上で、政治上の諸問題を扱う際には、NHK放送ガイドラインにのっとって、番組の編成や構成及び出演者の選定などを慎重に行うとともに、様々な角度から論点を明らかにし、いろいろな主張を紹介することによって視聴者に判断の材料を提供する姿勢を基本といたしております。  NHKで編集権を行使する権限は放送法の規定に基づいて私、会長にありますが、実際の業務運営においては放送部門の最高責任者である放送総局長が分掌しております。個々のニュースや番組の編集内容については、その都度、放送法や国内番組基準、放送ガイドラインに基づき、各ニュースや番組の担当責任者が総合的に判断しておりますが、この精神に基づいていることを常に私は経営の立場からチェックし、視聴者の皆様の信頼を失わないように最大限今後も努力してまいりたいと考えております。
  56. 杉尾秀哉

    ○杉尾秀哉君 今の言葉をこの答弁の場だけではなくてNHKの局内に徹底していただきますようにお願いしまして、統計問題に質問を移らせていただきますので、NHKの関係の皆様は御退席いただいて結構です。
  57. 秋野公造

    ○委員長(秋野公造君) では、石原委員長、上田会長、木田専務理事、板野専務理事に御退席いただきます。
  58. 杉尾秀哉

    ○杉尾秀哉君 ちょっと押しましたけれども、賃金構造の基本統計の不正事案について、ちょっとその後のフォローがないもので伺いたいと思います。  この問題をめぐっては、不正があった厚生労働省だけではなく、総務省の行政評価局において調査が行われることとなりまして、三月の八日に緊急報告公表されました。ここで、遵法意識の欠如、それから事なかれ主義の蔓延、厳しい言葉が並んでいるんですけれども、結局は局内に隠蔽はなかったと、こういうふうに結論付けております。  そこで、伺います。  この緊急報告について三月十八日の統計委員会で批判が相次ぎ、調査が不十分だという見解がまとめられたというふうに報じられております。具体的にどのような意見が出されたのか、御説明ください。
  59. 横田信孝

    ○政府参考人(横田信孝君) お答えいたします。  三月十八日でございますけれども、統計委員会におきまして、行政評価局が実施いたしました賃金構造基本統計問題に関する緊急報告について情報共有が行われたところでございます。  これに対しまして、統計委員会の場におきまして、郵送調査の開始時点が特定できなかったことは統計技術的な観点から残念である、また、本件は組織的問題であることを踏まえ、作成プロセスにおける内部のチェック体制等を含めて再発防止策が検討されるべき、従来の調査計画との乖離の解明が必要であるなどの発言に加えまして、この報告は行政のやり方に絞ってまとめられているが、統計委員会として再発防止を考えるとき、統計技術的な仕事のやり方をきちんと考え、厚労省を越えた取組が必要であるとの発言があったところでございます。  また、委員会終了後の会見の際には、西村委員長から、我々としては統計技術的なところで対応することを考えていくという旨の発言があったところでございます。
  60. 杉尾秀哉

    ○杉尾秀哉君 済みません、大臣、ちょっと通告していなかったんですけれども、今の厳しい意見を聞いて、これは厚労省だけの問題ではないと、こういうふうな認識も示されたということなんですけれども、考えてみますと、これは一調査員の独断でこれまでの訪問調査を郵送の調査に切り替える、これは普通はあり得ないわけで、組織的な隠蔽があったかなかったかということ以前に、何らかの指示とか上司の了解がなければこういう不正始まらないというふうに思うんですね。  その辺が曖昧なままになっているんですけれども、総務大臣としてはどういうふうにお聞きになられましたか。
  61. 石田真敏

    ○国務大臣(石田真敏君) この評価局の検証というのは、仕事のやり方に関する諸問題を明らかにすることを目的としたものでございまして、統計技術的なことを書いていないので、統計委員会においてその点で不十分との御指摘があり、統計委員会において御議論をいただいているところだと考えております。
  62. 杉尾秀哉

    ○杉尾秀哉君 確かにその項目、私も緊急報告見せていただきましたけれども、仕事の在り方について問われていることは事実なんですが、ただ、元々はこれ何で総務省の行政評価局で調査をすることになったかというと、厚労省とは異なる立場から行政にメスを入れることになっていたはずなんですよね。ところが、全然メスが入っているようには見えないんですよね。分からないことだらけなんですね。  調査の在り方そのものにも私は厳しい注文が付けられていると思うんですけれども、これ、総務大臣としてどういうふうに受け止められておられますでしょうか。
  63. 石田真敏

    ○国務大臣(石田真敏君) 行政評価局のこの賃金構造基本統計問題に関する緊急報告においては、先ほど申し上げましたように仕事のやり方に対する調査ということもございまして、その調査を重ねて、問題の根底にある遵法意識の欠如、事なかれ主義の蔓延について、法令の手続を守ること、公表に正確を期すことが重要であり、前例を安易に踏襲する姿勢を厳に戒めるべきとの指摘を行いまして、その改善を求めております。また、これにつきましては、行政評価局の通常の業務と同様に、これからフォローアップを行うということも考えているわけでございます。  また一方、先ほど横田審議官から答弁させていただきましたように、統計委員会の方で統計技術的な観点からはいろいろ御議論があるという御発言があったわけでございまして、この行政評価局の調査自体は統計技術的な観点からの調査を行ったものではないということですから、私はそういう御議論が統計委員会でなされるということはあり得るというふうに思っておりますし、西村委員長自身もその後の記者会見等でそのことについては明確に述べておられるというふうに考えております。
  64. 杉尾秀哉

    ○杉尾秀哉君 統計技術的なところについては統計委員会で引き続き議論ということなんですが、先ほどフォローアップという言葉使われましたけれども、再発防止策など具体的な対応についてはいかがお考えなんでしょうか。総務大臣。
  65. 石田真敏

    ○国務大臣(石田真敏君) これは、この厚労省の特別監察の報告、さらには、この今の行政評価局の報告、そして、今、統計委員会において点検検証部会で様々な御議論をいただいておりまして、今年の夏、七月頃でしょうか、をめどに報告を出していただけると聞いておりまして、私は、そういうもの、また、この国会でもいろいろな御議論をいただきました、御提言もいただきました。そういうことも踏まえて、総合的にやはり検討していかなければならない非常に重要な課題だというふうに認識いたしておりまして、そういう調査等が整った段階で、次、どういう取組をするかしっかり考えてまいりたいと思っております。
  66. 杉尾秀哉

    ○杉尾秀哉君 また、それについては改めて、機会がありましたら伺いたいと思います。  もう一つ、これも置き去りにされているというか、その後報道がないんですけれども、毎勤統計、これは毎勤統計についてはいろんな多岐にわたる論点があるわけですけれども、この中で、平成十六年から二十三年分について、基礎資料ですね、調査票等を紛失したり破棄されていたということがございました。  結局、基幹統計に今も穴が空いたままという異例の事態になっているわけですけれども、これについて、そもそも、総務省の調査票情報の管理及び情報漏えい等の対策に関するガイドラインを改めて読み直してみたんですけれども、電磁的方法で記録される調査票情報については無期限保存と、こういうふうに明記をされております。ところが、実際には、今申し上げましたように、平成十六年から二十三年のデータが確認されず再集計ができないと、こういう状況になっています。  このガイドラインに反していることについての総務省としての見解を改めてお聞きしたいと思います。
  67. 横田信孝

    ○政府参考人(横田信孝君) 今御質問がございましたように、統計法におきましては調査票情報の適正な管理が義務付けられており、また、総務省では、調査票情報等を適正に管理するための具体的な指針として、平成二十一年に調査票情報等の管理に関するガイドラインを策定いたしております。これにつきまして、各府省に対して、適切な措置を講ずるよう求めてきたところでございます。  毎月勤労統計につきましては、調査票情報の一部が適切に保存されていなかったこと、それから、統計法やガイドラインに照らしましてこれは問題があるというふうに考えており、また、このことにつきましては、毎月勤労統計調査等に関する特別監察委員会の報告書においても、統計法及び公文書管理法に照らして不適切な取扱いであると言わざるを得ないとされているところでございます。
  68. 杉尾秀哉

    ○杉尾秀哉君 このデータの紛失をめぐって、平成二十八年十二月の統計委員会サービス統計・企業統計部会において、当時の厚労省政策統括官付参事官、調査票の内容を記録した電磁的な記録媒体については、現在、昭和五十五年以降の分を保存しているところでございますと、こういうふうに明言をされています。  統計委員会の場において、なぜこういう虚偽の説明がなされたのか、理由を説明できますでしょうか。
  69. 土田浩史

    ○政府参考人(土田浩史君) お答え申し上げます。  今御指摘の、平成十六年から二十三年までの再集計に必要な資料のうち、委員の御指摘は平成十九年一月調査分の旧対象事業所分の個票データに関してのことであるというふうに承知しておりますが、現在のところ確認できていないというところでございます。  これにつきまして、委員御指摘の平成二十八年十二月十五日に開催されました第六十八回の統計委員会サービス統計・企業統計部会におきまして、当時の参事官が、保存期間を経過した調査票情報に関しまして、紙の調査票につきましては、三年経過後、計画的に溶解処分を行っていること、調査票の内容を記録した電磁的な記録媒体につきましては、この当時、昭和五十五年以降の分を保存していること等について説明を行ったことにつきまして御指摘というふうに承知しております。  この平成十九年一月調査分の旧対象事業所分の個票データの保存状況につきましての説明ぶりもこれに含まれるということにつきましては、これは完全にそごを来しているというふうに認識しておりまして、平成二十八年十二月の説明は不正確なものであったことは事実であろうというふうに思います。  いずれにせよ、一部に統計法及び公文書管理法に照らして不適切な事案があったことも含めまして、おわび申し上げたいというふうに思います。
  70. 杉尾秀哉

    ○杉尾秀哉君 ほかにも幾つか指摘したいことがあったんですけど、時間がないんですけれども、こういうふうに、その統計委員会、去年の統計法の改正もあったんですけれども、統計委員会のガバナンスを利かせると、こういうことだったんですが、グリップ利かせるということだったんですが、こういうふうに虚偽の説明をされたら、統計委員会として分からないわけですよね。こういういいかげんなことが、本当に、今検討会で検討されているということなんですけれども、実効性あるものができるのかどうなのか、私は甚だ疑問だと思いますけれども、これについて、総務大臣、ちょっと通告しておりませんけれども、見解をお聞かせください。
  71. 石田真敏

    ○国務大臣(石田真敏君) こういう今御指摘のような点はあるわけでございまして、そもそも、やはりこの統計の問題についての組織的な成り立ち、それは統計委員会が全体を把握をいたしているわけでありますけれども、同時に、各府省においてきちっと取り組んでいただくということが前提になっておりますので、公務員としての遵法精神とか、そういうことにも関わってまいりますが、やはりきちっとした取組をする、各省、各人が行っていただくということがやはり前提になってくるわけでございます。  そういうことについてはなかなか私は難しい問題もあるかと思いますけれども、そういうことも含めて、先ほど申し上げましたような総合的な対策の中でどう取り組んでいくかということの議論をしていかなければならないと思っておりまして、やはり一人一人がその職務に対してきちっとした意識を持っていただく、こういうことが一番基本的に大事なことだと考えております。
  72. 杉尾秀哉

    ○杉尾秀哉君 時間が参りました。  私どもで統計改革について法制化の作業を進めておりますので、またそれについては後日この場で取り上げさせていただきたいと思います。よろしくお願いします。  ありがとうございました。
  73. 小林正夫

    ○小林正夫君 おはようございます。国民民主党・新緑風会の小林正夫です。  今日は、総務省が行っている行政評価の中で、太陽光パネルの廃棄処分、それと子育て、さらには介護などについて取り上げます。あわせて、関係省の対応についても伺いたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  まず、太陽光パネルの廃棄処分の関係ですけれども、平成二十九年の九月に、太陽光発電設備の廃棄処分等に関する実態調査の結果に基づく勧告、この中で、総務省は、環境省、経産省に対して、使用済太陽光パネルの回収、適正処理、そしてリサイクルシステムの構築について、法整備を含め検討するように勧告された。平成三十年の三月に、勧告に対する改善措置状況、第一回のフォローアップがされたとのことであるんですが、この内容についてどういうものなのか、また勧告に対する改善措置の内容の実効性を確保するために総務省としての今後の進め方についてどう取り扱うのか、お聞きをしたいと思います。
  74. 讃岐建

    ○政府参考人(讃岐建君) お答えいたします。  御指摘のございました再生可能エネルギー、太陽光パネルについての調査でございますけれども、再生可能エネルギー固定価格買取り制度の創設以降、太陽光パネルの導入が拡大してきた中で、災害により損壊したパネルによる感電や有害物質の流出のおそれ、二十年から三十年程度とされる耐用年数の経過等に伴う将来の大量廃棄の問題が指摘されていたことを踏まえ、平成二十九年、総務省行政評価局として現場の実態を調査し、必要な改善方策を勧告したものであります。  具体的には、調査の結果、災害時における感電や有害物質流出の危険性について、一部を除き、地方公共団体、事業者とも十分な認識がなく、地域住民への注意喚起も未実施、また、廃棄パネルに関する有害物質含有の有無が未確認のまま遮水設備のない処分場に埋め立てられている事例などが見られたところであります。  このため、災害時における地方公共団体を通じた地域住民等への注意喚起等、必要な措置の徹底、廃棄パネルに含有される有害物質情報を容易に入手できるよう措置し、適切な埋立方法を明示すること、さらに、使用済パネルの回収、適正処理、リサイクルシステムの構築について法整備も含め検討することについて、平成二十九年九月、環境省、経済産業省に勧告したところであります。  勧告後の改善措置状況としては、災害時においては環境省から都道府県、市町村等を通じて地域住民等への注意喚起等を行うための通知が発出されており、また、有害物質情報を踏まえた適切な埋立処理が確保されるよう必要なガイドラインの作成、改訂が行われるとともに、使用済パネルの適正なリユース、リサイクル、処分のための施策の在り方について法整備も含めて検討されているとの回答を平成三十年三月に第一回目のフォローアップとして得ているところでございます。  総務省としては、引き続き、勧告に対する実効ある改善措置がとられるようフォローアップをしていきたいと考えています。
  75. 小林正夫

    ○小林正夫君 今答弁があったように、太陽光パネルの廃棄処分などについていろいろ課題があり、世の中でも心配する声が上がってきた、このように私受け止めています。  そこで、まず確認したいんですけれども、将来、二〇三五年辺りのパネルの排出量はどの程度と見込んでいるのか、お聞きをいたします。
  76. 松山泰浩

    政府参考人(松山泰浩君) お答え申し上げます。  二〇一二年にFIT制度という買取り制度が導入されて以降、太陽光発電設備の導入が急速に拡大してございまして、昨年の九月の時点でございますけれども、設備導入量というのは現在約四十七ギガワットに到達しているところでございます。  仮に、FITの調達期間が二十年に太陽光の場合は事業設定されているわけでございますが、この期間が終了後に、どの段階でやめるかというのは場合によりけりでございますが、一定割合の太陽光パネルが集中的に廃棄されるということになりますると、太陽光パネルの年間排出量は二〇三五年から二〇三七年頃がピークとなりまして、大体、年間約十七万トンから二十八万トン程度になるという推計調査があるというふうに承知してございます。
  77. 小林正夫

    ○小林正夫君 そこで、経産省にお聞きをしたいんですけれども、平成三十年の五月に経産省総合資源エネルギー調査会で中間整理の第一次が出ました。さらに、今年の一月、資源エネルギー調査会の中間整理第二次が出ております。この第一次中間整理において、発電事業者による廃棄費用の積立てを担保する制度の検討等についてアクションプランが示されております。また、太陽光パネルのリユース、リサイクル、処分について、環境省と経産省が共同で、コストも含めた基礎的、包括的な実態調査を行いつつ、義務的なリサイクル制度の必要性を検討するとされたと聞いております。  その後、第二次中間整理の中でアクションプランの進捗状況が確認されたと聞きましたが、今後の施策の具体的方向性についてお聞かせください。
  78. 松山泰浩

    政府参考人(松山泰浩君) お答え申し上げます。  今委員から御指摘ございましたように、太陽光パネルの廃棄処分、適正処理というのは非常に重要な、再生可能エネルギー、殊に太陽光発電地域の御理解を得ながら定着させていくためには非常に重要なことだと認識してございまして、様々な検討を進めてまいっております。  その太陽光パネルには、採用の技術に応じまして有害物質も含まれている場合がございますものですから、適正な処理が求められる一方で、これ、現在様々な事業者が取り組んでいるところでございます。そういう観点からは、費用の工面がされていない事業者によって、将来、放置や不法投棄が生じないようにしていくこととか、そういうことが生じないかという懸念があることはよく承知しているところでございます。  現在、その廃棄に必要な費用というものはFITの調達価格の算定上既に含まれておるところでございますが、これをしっかりとした形で実施していくための手当てをしていくということを担保することが非常に重要だということから、委員御指摘のような形の検討が進んでいるところでございます。  これまでとってまいりました措置について御説明申し上げますと、昨年四月にFITの認定の際の事業計画策定ガイドラインというものを改訂いたしまして、廃棄等の費用の積立てを遵守事項として定めました。それとともに、事業計画の策定時に処分の費用やその積立額を記載することを義務化しているところでございます。  また、昨年七月からは、定期報告を行う中で積立ての計画と進捗状況の報告を義務化いたしておりまして、その結果報告を受けた上で、必要に応じ、報告徴収、指導、改善命令等を行うような手はず、仕組みが構築されているところでございます。  その上ででございますけれども、この仕組みをより確実に担保させるための制度設計について現在検討を進めているところでございまして、本年一月に取りまとめました再生可能エネルギー大量導入・次世代電力ネットワーク小委員会という審議会の中間報告の中では、まず原則として外部積立てを求めることとすると、その上で、発電者の発電収入から積立金を差し引くことにより源泉徴収的に積立てを行うことを基本とするといった方向性が取りまとめられているところでございます。  現在、今年四月からワーキンググループを設置しまして、法制的な面、様々なところの専門的な検討を進めていく予定にしてございます。
  79. 小林正夫

    ○小林正夫君 環境省にお伺いいたします。  先ほど話したとおり、総務省行政評価の中で、法整備を含めて検討しなさいと、こういう勧告がされておりますけれども、この使用済太陽光パネルの廃棄あるいはリサイクル、こういうことのための法整備について、どのように検討がされて、いつ頃この法整備ができると考えているのか、お聞きをいたします。
  80. 松澤裕

    政府参考人(松澤裕君) お答え申し上げます。  環境省では、総務省の勧告も踏まえまして、まず具体的な処理の方法を示しております太陽光パネルのリサイクルの推進に向けたガイドライン、こちらを改訂をいたしまして、有害物質への対応あるいは埋立処分方法の明確化、さらに災害時の対応について新たに追加をいたしております。  具体的には、有害物質の含有情報を処分業者に伝達するということを求めるとともに、埋立処分を行う場合には、破砕を行った上で、安定型ではなく管理型の処分場において処分することが必要という点を明確にしております。  また、被災した太陽光発電につきましても、発電事業者、地方自治体などの役割、感電防止のための具体的な取扱いの留意事項を整理をして、この点について災害発生ごとに被災自治体に周知を行っているところでございます。  まず、このガイドラインを十分普及をいたしまして、これを広げていった上でさらに次の段階に入っていきたいと考えておりますが、あわせて、リサイクル施設の整備に関しましても予算を頂戴いたしまして、太陽光パネルの高度なリサイクル設備の整備の補助、こういった取組も行わせていただいているところでございます。  こうした取組を重ねながら次の段階に入っていきたいと考えておりますが、環境省では昨年七月に太陽光パネルのリサイクルシステムの構築について省内で検討を行いまして、取りまとめを行っております。まずは有害物質の情報の提供といった話がございますが、排出量の大幅増加を見通した将来に向けた安定処理体制の整備、こういったことが重要であろうと。さらに、市場に左右されない安定的なリサイクル、こういったための環境整備が必要だと考えております。  この取りまとめを踏まえて、経済産業省ともよく相談をしながら、関係者と合意形成を目指して法整備も含めた検討を進めていきたいと考えております。
  81. 小林正夫

    ○小林正夫君 先ほどの答弁で、二〇三〇年頃には二十八万トンぐらいの廃棄物が出る。これ、今からやはり法整備をしていかないと、この費用も掛かります。処分場の関係もあります。したがって、先ほど私、この法整備をいつ頃をめどに考えているんですかという質問をしたんですが、これに対してはお答えありませんでしたけど、いかがですか。
  82. 松澤裕

    政府参考人(松澤裕君) 現時点で時期を決めているわけではございませんが、先生の御指摘も踏まえまして、また総務省の勧告もございましたので、できるだけ早期に導入すべく取り組んでまいりたいと思います。
  83. 小林正夫

    ○小林正夫君 それでは、次に行きます。  行政評価の中で、子育て支援に関する行政評価・監視などについて質問をいたします。  平成二十八年十二月に待機児童解消対策を中心とした調査結果を、また昨年の十一月には保育施設等の安全対策を中心にした調査結果を公表しておりますけれども、それぞれの調査結果の中でどのような指摘があったのでしょうか、確認いたします。
  84. 讃岐建

    政府参考人(讃岐建君) お答えいたします。  御指摘の子育て支援に関する行政評価・監視、まず平成二十八年十二月に主に子供の預かり施設効果的な整備推進の観点から、また、平成三十年十一月には主に保育施設の安全対策徹底の観点から、それぞれ調査結果を取りまとめ、改善を図るべき点について内閣府厚生労働省に対して勧告をしたものであります。  それぞれの主な指摘の内容として、まず平成二十八年十二月の勧告におきましては、施設効果的整備の前提として、自治体において的確に保育需要が把握されているかを調査したところ、就労条件がフルタイムのほかパートタイムなども認められるなど、保育の必要性についての認定条件の緩和や、大規模マンション建設等の住宅開発による潜在的需要を見込んでいない自治体が見られたことから、国は自治体に対し、より正確な需要の把握が行われるよう事例等の情報を提供し、推進を図ること。そして、平成三十年十一月の勧告におきましては、保育施設等における重大事故防止対策の実施状況と自治体による監査の状況等を調査したところ、一部の保育施設において睡眠中の児童の呼吸点検などの重大事故対策が取られておらず、また監査におきましてもこの点の指摘がほとんどの場合なされていなかったことから、国は、重大事故防止対策についてその徹底を図るとともに、保育施設への監査の機会を通じて適切な指導を行うよう自治体に要請することなどを指摘したところでございます。
  85. 小林正夫

    ○小林正夫君 大臣にお聞きします。  今、答弁の中で子供の安全に関するこういう内容についても指摘をされておるんですけれども、今回の指摘の中で大臣が特に注目した点は何なんでしょうか。
  86. 石田真敏

    国務大臣石田真敏君) 子育て支援に関する行政評価・監視における二つの指摘は、保育施設効果的な整備、そしてもう一つは安全面での質の確保に関わるものでございまして、安心、安全な子育て環境の整備を図る上でいずれも重要な指摘であると考えております。  関係府省においては、これらの指摘を踏まえ、安心、安全な子育て環境の整備に向けて適切な対応をお願いしたいと考えております。
  87. 小林正夫

    ○小林正夫君 児童福祉法などで自治体が原則として年一回以上施設の立入検査を行うように定めているんですが、これがしっかりできているのかどうか、行政評価で指摘したことはあるのか、あるとすればどのような指摘だったのか、また改善措置は図られたのか、質問いたします。
  88. 讃岐建

    政府参考人(讃岐建君) 御指摘の地方公共団体による保育施設への立入検査につきましては、今御紹介いたしました昨年十一月の保育施設の安全対策を中心とした子育て支援の状況に関する行政評価・監視の中でその実施状況を調査しております。  具体的には、四十の地方公共団体を抽出し、保育所、認可外保育施設等の施設種別ごとに、平成二十七年度及び二十八年度における検査対象施設への年一回以上の立入検査の実施状況を調査したところであります。  その結果、おおむね二割から四割の地方公共団体で立入検査が行われていますが、それ以外の地方公共団体においては、検査の人員体制上の制約などを理由に、年一回以上の立入検査を実施できていない状況が見られたところでございます。  また、年一回以上の立入検査を実施できている地方公共団体の取組状況を見ると、前年度の監査結果で運営状況が良好であった施設に対しては立入検査でのチェック項目を安全確保に関する項目に絞り、検査に費やす時間を短縮するなど、検査の人員体制を踏まえて実施方法を工夫している事例などが見られたところであります。  以上のことから、厚生労働省等に対する勧告におきまして、保育施設に対する年一回以上の立入検査が徹底されるよう、地方公共団体に対する立入検査の重要性の周知とともに、地方公共団体で現在行われている立入検査の実施方法を把握、分析し、人員体制に応じた効率的かつ効果的な検査を履行できる方策を検討するよう求めているところでございます。  この勧告に対する対応状況につきましては、勧告、昨年十一月ですけれども、これからおおむね六か月後と、さらにその一年後を目途にフォローアップすることとしております。
  89. 小林正夫

    ○小林正夫君 総務大臣にお願いしたいんですけれども、子供を預ける、安心できる、そういうことから考えていくと、指導監督者、これを適正な配置をしていかなきゃいけないということが一つ自治体の課題であると思います。そういう意味では、各自治体を掌握する総務大臣として、この指導監督者の適正配置について更なる取組をしていただきたいと思いますけど、いかがでしょうか。
  90. 石田真敏

    国務大臣石田真敏君) 施設の類型を問わず、保育施設における子供の安全を確保していくことは、安心、安全な子育て環境の整備を図る上で非常に重要な課題であると認識いたしております。  無償化を契機に、許可外保育施設について、保育の質の確保、向上に向けて指導監督の徹底を図ることなどの取組を行うということが厚生省から表明されておりまして、私どもといたしましても、保育児童の安全が確保されるよう、関係府省において適切な対応をお願いをいたしたいと考えております。
  91. 小林正夫

    ○小林正夫君 次に、認可外保育施設についてお聞きをいたします。  子ども・子育て支援法の一部改正法案については、四月の十二日の本会議質問で同僚の矢田わか子議員が、今回、無償化の対象となる認可施設については、五年間は指導監督基準を満たさなくてもよいとされているが、利用者が不安を抱くのではないか、このように本会議で指摘しました。指導監督基準では、保育に従事する者の数及び資格、そして保育室等の構造設備及び面積、保育の内容などが決められております。認可外保育は、国が定める認可外保育施設基準を満たすことが必要ではないのか。  全国市長会は、今回の法案に当たって、本来、対象は劣悪な施設を排除するための指導監督基準を満たした施設に限定すべきで、五年間の経過措置を設けることについて再検討を求めた、このようになっております。ただ、この願いはかなえられなかった。子供の安全がないがしろにされているのではないか、基準を満たさない施設の増加を助長する懸念はないのか、なぜ安全を最優先しなかったのか、お聞きをいたします。
  92. 藤原朋子

    政府参考人(藤原朋子君) お答え申し上げます。  認可外保育施設でございますけれども、待機児童問題によりまして、認可保育所に入りたくても入れず、やむを得ず認可外保育施設を利用せざるを得ない方がいるということから、代替的な措置といたしまして、幼児教育、保育の無償化の対象としたものでございます。  原則、都道府県等に届出を行い、国が定める認可外保育施設指導監督基準を満たすということが必要でございますけれども、指導監督基準を満たさない認可外保育施設基準を満たすために五年間の猶予期間を設けることとしたところでございます。また、五年間の猶予期間中の措置といたしまして、待機児童の状況等が地域によって大きく異なることから、保育の需給状況等を勘案して、市町村が特に必要と認める場合には、条例によりまして、対象施設の範囲を定めるということを可能とする仕組みも盛り込んだところでございます。  今回の無償化を契機といたしまして、認可外保育施設の質の確保、向上を図るということは非常に重要であるというふうに認識はしております。このため、指導監督の手法やルールの明確化を行うことで都道府県による指導監督の徹底を図るということとともに、都道府県の児童福祉関連事務に従事する職員配置に関しましては、地方交付税措置の算定基礎に今年度から標準団体につきまして担当職員一名というものが増員をいただいたというところでございます。  さらに、関連する取組といたしましては、指導監督基準の内容についての説明や事故防止に向けた助言などを行います巡回支援指導員の配置の拡充ですとか、指導監督基準を満たさない認可外保育施設基準を満たし、さらには認可施設に移行をいただくための運営費の補助等の支援、こういった取組についてしっかり行ってまいります。  引き続き、認可外保育施設指導監督の実務を担っておられる地方自治体の皆様方の御意見を丁寧に伺いながら、本年十月からの実施に向けまして準備を進めていきたいと考えております。
  93. 小林正夫

    ○小林正夫君 認可外保育に預ける、こういう親も多くなってきていると私は思います。子供を預けたいと希望する人が多くいて、希望者は必死で受入先を探しています。そういう中で認可外保育が増えていると思うんですけれども、この施設の安全や利便性、あるいは保育士の数など、把握することがなかなか難しいと言われております。十分認可外保育の状態を把握し切れないままに預け入れを決めてしまうと、こういうことが多くなって不安の声が上がっております。大事な子供を預ける施設の安全が私は第一だと思うんですけれども、安心して預けられる環境をつくらなければいけないと、このように思います。  そこで、子供を預けたい人が認可外保育施設の安全性を把握する手法はあるんでしょうか、確認いたします。
  94. 藤原朋子

    ○政府参考人(藤原朋子君) お答え申し上げます。  認可外保育施設に関する情報につきましては、まず、児童福祉法上なんですけれども、都道府県等に提出をされました認可外保育施設の運営状況の報告等の情報を都道府県が施設の所在する市町村に対して通知をする、そしてその内容を公表するということとされているところでございまして、保護者への情報提供の観点から、これを徹底するよう促しているところでございます。  また、幼児教育、保育の無償化の実施に当たりまして、認可外保育施設の情報を市町村が確認できる情報共有システムを本年度中に運用を開始することを目指して準備を進めているところでございますが、このシステムを活用いたしまして、保護者の方が指導監督基準の適合状況など施設選択に資する情報を閲覧できるようにするという予定でございます。  さらに、当該システムが構築されるまでの間の取扱いといたしまして、厚生労働省のホームページ上に各都道府県の認可外保育施設の一覧が掲載されたページを閲覧できるように専用ページを掲載をしたところでございまして、この専用ページを御活用いただくことで認可外保育施設の情報についてもより確認しやすくなるものと考えております。
  95. 小林正夫

    ○小林正夫君 大変大事な私、施策だと思うんです。  今の答弁を再度確認しておきたいんですけれども、要は、全国の認可外保育施設の運営状況などの情報を一元化して公表できるシステムを今年度中に構築をすると、このように受け止めましたけど、これでよろしいでしょうか。
  96. 藤原朋子

    ○政府参考人(藤原朋子君) お答え申し上げます。  現在、内閣府で所管をいただいております子ども・子育て支援全国総合システムの中で、特定教育・保育施設等データ管理システムというものがございますけれども、この中に認可外保育施設に関する情報共有システムを追加をするというふうな形でシステム化を図っていくということで、本年度中に運用開始ができるように目指してまいります。
  97. 小林正夫

    ○小林正夫君 是非、多くの親が悩んでいることは間違いないです、いろんな情報提供をしていくということが大変重要だと思いますので、今の取組を更に進めていただきたい、このことをお願いして、私の質問を終わります。
  98. 片山虎之助

    ○片山虎之助君 片山虎之助でございます。  今日は、私、ちょっと腰痛のために、委員長以下理事の皆さんの御了承を得て、座って質問させていただくことの御了解を得ましたので、大変失礼ですけれども、着席のままで質問させていただきます。  今日は一般質問ですから、過疎対策について久しぶりに質問させていただこうかと。  過疎対策というのは法律があるんですが、法律ができたのは昭和四十五年なんですね。これは議員立法なんですよ、完全な。全党賛成なんですね。議員立法なんですが、作るときがちょうど四十二、三年でございまして、池田内閣の所得倍増計画が佐藤内閣に替わって、行け行けどんどんの高度経済成長時代なんですよ。もうちょうど高度経済成長のひずみも出始めて、経済の高度成長なんだけど、同時に公害問題だとか過疎過密問題だとかというのが出てくるわけですね。過疎過密なんという言葉はなかったんです、それまで。で、できた、これは造語なんですよ。  そこで、過疎が広がるんで対策をつくろうというので、私はたまたま自治省の役人だったものですから、手伝えということで手伝わせていただいたんですね。そして、法律ができて四十五年から施行になるんだけれども、十年の法律にする、時限法に。まあ十年ぐらいで大体のめどが付いて、もう十年ぐらい延ばせば二十年で終わるだろうという発想だったんですよ。  ところが、延々とほかの地域立法と同じように今日まで来ているんですが、過疎対策が面白いのは、その都度変えるたびに名前を変えるんですよ、中身もちょっちょっと変えるんですよ。最初は、過疎地域の緊急措置なんですよね。もう当面大変だと、当面どうしても必要なことをやろうという緊急措置を昭和四十五年から十年やる。その後、昭和五十五年からは過疎地域の振興と、振興になるんですよ、緊急措置が振興になる。それから、その後の平成二年からは活性化になるんです、活性化特別措置に。それから、さらに平成十二年からは自立促進特別措置になるんですよ。  だから、緊急措置から振興になって、振興措置に、活性化措置になって、それから自立促進措置になって、自立促進措置になってから約二十年ですよね、それ全体で五十年。この推移で時代の私は要請を取り込んだと思うんですけれども、中身はそんなに変わっていないんですよ。  これ、まず、総務大臣に答えてもらうのはあれですから、事務担当の責任者、どう思いますか。
  99. 佐々木浩

    ○政府参考人(佐々木浩君) 委員御指摘のとおり、過疎法はこれまで議員立法により制定され、法律の名称もその都度変わってきたところでございます。  昭和四十五年に制定された過疎地域対策緊急措置法は、高度経済成長に伴う農山漁村からの急激な人口流出への緊急の対策として設けられたものでございます。昭和五十五年に制定された過疎地域振興特別措置法は、人口減少に起因した地域社会の機能低下等に対応して過疎地域の振興を図ることとされたものでございます。平成二年に制定された過疎地域活性化特別措置法は、地域の個性を生かして地域の主体性や創意工夫を重視するなどの考え方により活性化を図ることとされたものでございます。平成十二年に制定された現行の過疎地域自立促進特別措置法は、個性豊かで経済的にも自立した地域社会を構築していくことを促すとの考え方により自立促進を図ることとされたものでございます。  それぞれの過疎法による取組により相応の成果は上がったものの、依然として過疎地域に課題があることから、議員立法により新たな法律が制定されてきたものではないかと考えております。
  100. 片山虎之助

    ○片山虎之助君 やっぱり役所のお経みたいなものですよ、あなたが言っているのは。  名目はそうだけれども、なだらかに日本中が今過疎地域に衰退していっているんですよ。だから、それは目先を変えているよ、十年ごとに。だけど、結局は効果がないということなので、再来年か何かに終わるんでしょう、今の。そうすると、恐らく延ばすということに必ずなるので、だから、来年ぐらいからその動きが始まりますよ。で、どう直すかなんですね。  大臣、延ばすんですか。もうやめますか。
  101. 石田真敏

    ○国務大臣(石田真敏君) 延ばすかどうかというお話ですけど、これは議員立法でやっていただいていますので、各党各会派で御議論いただくことになるというふうに思っておりますけれども、私は、やはり過疎対策、今現在も必要ではないかなというふうに思っております。  いずれにいたしましても、二年先の改正に向けて各党で御議論いただくものと思っております。
  102. 片山虎之助

    ○片山虎之助君 あのね、過疎対策という名前はいろいろ変わるんだけど、中身は一緒なんですよ。簡単に言うと、施設整備の補助金の率を上げる、それから、その裏負担を含めて、単独事業も、過疎債という特別の借金を認めて、それは丸々認めて、七割は交付税で元利償還を見てやると。これが我々が最初入れたんですけど、物すごい流行するんですよ。今はいっぱいあるわね、似たようなものが。それから、あとは道路や下水道で市町村ができないことを都道府県が代行するということなんですよ。ところが、これは余り事業官庁が乗り気じゃないから、今は知りませんよ、余り使われていないわね。  結局は、施設を整備するんですよ。施設の整備はできているんですよ。道路なんか立派ですよ、過疎地域は、今。学校なんかも、子供はいないんだけど、困っている、立派になって。施設はできて、人はいなくなる、部落は崩壊する、限界集落は増える。それでもなお同じ方針で進めていくかどうかなんですよね。佐々木君、答えるかな。
  103. 佐々木浩

    ○政府参考人(佐々木浩君) これまでの過疎対策により、産業の振興、交通、情報通信、生活環境、福祉等の施設整備ということでございますが、あるいは無医地区の減少、教育の機会確保等に相当の成果が上がってきたものと考えております。ちなみに、比較ということですが、昭和四十五年の市町村道の道路舗装率は二・七%、これが平成二十八年度では七一%と飛躍的に整備が進んできていることは、それなりの成果が出ていると思います。  一方、委員御指摘のとおり、過疎地域における人口減少自体には歯止めが掛かっておらず、この背景には、若い世代を中心とした人口流出による社会減や少子高齢化に伴う自然減があるものと考えております。  このため、近年では、過疎対策として、産業の振興や交流、定住の促進の分野の取組が強化されてきており、平成二十二年度に創設された過疎対策事業債のソフト分に充てるソフト事業もこれらの取組に活用されているところでございます。  有識者の中間的整理の議論においては、過疎地域の克服に向けた新たな兆しとして、田園回帰の潮流など新しい人の流れや、サテライトオフィスなど仕事づくりの新たな展開、革新的技術を活用したソサエティー五・〇の可能性などが指摘されております。これらの兆しを捉えて、持続可能な地域社会の実現に向けて引き続き取組を進めていく必要があるのではないかと考えております。
  104. 片山虎之助

    ○片山虎之助君 今担当審議官が言ったように、物すごく甘やかしているんだよ。だから、どんどんどんどん認めて、ソフト事業まで認めるんでしょう、基金か何かつくらせて。そんな例はありませんよ。だから、みんな過疎になりたいのよ。過疎地域に指定されたら、よかったよかった、万歳してやっているんだよ。過疎地域から卒業すると、しまった、もううちは駄目だと言っている。話が逆なんだよね。そういうふうに差別を、分断政策ですよ、一種の。  それで、今、市町村の半分は過疎地域なんです、日本の市町村の。面積は六割ですよ。ところが、人口は八・六%なんですよ。そういうふうに余り差を付けてどんどん行くだけなのよ。名前が変わって、中身を充実して、ソフトを取り込んで、何でも見てやる、何でもお金の面倒を見てやる。施設の整備なんか終わっていますよ。それで産業が興るといったら興らない、条件悪いんだから。  だから、考え方を切り替えないと、それはもうお金は要るだけ、自治体は再生せず、創生せず、そういうことになると思いますが、大臣、御感想はどうですか。
  105. 石田真敏

    ○国務大臣(石田真敏君) 片山委員御指摘の問題意識は非常に重要なことだと思っております。  それで、ただ、過疎地域といいますけれども、対象の人口はやっぱり一千万人を超えておられるわけでありまして、この地域をきちっと対応していくということは非常に重要だというふうに思っておりまして、私もかねがね申し上げていますように、やはりこういう地域も考える中で、今二つのちょっとした流れがあるという。  一つは、やっぱり若い人たちがふるさと回帰といいますか、生活環境を変えたいという意識が非常に多くなってきている、そういう若い人たちをいかにそういう地域に戻っていただけるかということ。また、それが、例えば就業の場の確保あるいは生活サービスの確保という点からいいましても、今まさしく言われておりますソサエティー五・〇、こういうことをやはりきちっと対応していく中で、私は、例えば5Gが整っておれば、世界とどの地域にお住まいであろうとつながってお仕事ができるというような、そういう時代になってまいりましたので、そういう可能性というものをしっかり我々サポートして、そして若い人たちが様々な地域で御活躍をいただけるようなことをしっかり考えていかないといけないし、そうすることによって、元のにぎわいにというわけにはなかなかまいらない、人口減っておりますからなかなかならないかも分かりませんが、それぞれ持続可能な地域社会を構築していく、それに向かってしっかり取り組んでいくときではないかなと、そのように考えております。
  106. 片山虎之助

    ○片山虎之助君 そこで、今総務省では過疎問題調査会か、懇談会か、何かそういう有識者の会をつくって検討されているやに聞いているんだけれども、まとまったんですか、考え方は。状況を簡潔に説明してください。
  107. 佐々木浩

    ○政府参考人(佐々木浩君) 総務省の過疎問題懇談会という有識者の会議がありますが、先般、中間的整理を公表したところでございます。  これまでの過疎対策の成果として、産業の振興、交通、情報通信、生活環境、福祉等の施設整備や無医地区の減少、高等学校教育を始めとする教育の機会の確保等に相当の成果を上げてきたことが指摘されているところでございます。一方、人口減少や少子高齢化、集落の存在といった多くの課題が残されていることも指摘されております。  今後の過疎対策としては、食料や水の生産、供給、多様な自然環境の保全などの過疎地域が期待される役割を発揮するとともに、過疎地域が抱える課題を解決するためには二年後の現行法の期限以降も引き続き過疎対策を講じていくための制度が必要とも指摘されております。その上で、新たな過疎対策の概念や過疎対策の在り方、施策の視点、支援制度の在り方などについては、現時点での意見も列挙しつつ、今後議論を深めていくという形とされているところでございます。
  108. 片山虎之助

    ○片山虎之助君 最近テレビで、日曜日なんだけれども、山の中の一軒家というのがはやっているのよ。あれは皆さんの過疎対策とは逆行するものなんです。しかし、私は過疎対策、あれじゃないかと思っているんです。森の中の一軒家をたくさんつくることなんですよ。それを今大臣が言われたようにつなぐんですよね。  そこで、ソサエティーファイブというのは大臣お好きですよね。あれ、ソサエティーファイブになったときの過疎地域というのはどういう位置付けなんですか、大臣。
  109. 石田真敏

    ○国務大臣(石田真敏君) ソサエティー五・〇の考え方の中で過疎地域の位置付けというのは明確には今のところなっていないと思いますけれども、私は先ほども申し上げましたように、このソサエティー五・〇、この革新的な技術を使えば、例えば5G等の情報インフラ等が整っておれば、もうどの地域におられても世界とつながる、日本国内とつながる。  例えば遠隔医療あるいは遠隔教育というふうなお話もありますし、そして現実に仕事のやり取りもできるわけでございまして、私の地元でも、本当に小さい漆器屋さんですけれども、ネットの環境の中で世界中と御商売されています。現実に注文が来ていますし、何にも難しいことないということでやっておられて、地域地域の特色あるものをこれからそういう形で発信していけば、ロングテールという言葉がありますけれども、日本国内では少数しか売れなくても、世界では結構重ねれば多くなって、なりわいになっていく可能性もあるわけでございまして、やはり地域地域で特色あるものを生み出していく、そういう評価されるものを生み出していくという努力、若い人たちの感覚の中で取り組んでいただければ、私は、それぞれの地域でなりわいを続けながら生活をしていくことができる状況が生まれるのではないか。  そのためには、やはり我々として、基盤整備、さらにはこういうようないろいろな開発がなされているという情報の提供、そういうことをしっかりやっていきたいということで、一月、二月と、特に市町村長さん、首長の皆さん方に対して総理大臣メールということでそういう情報を提供させていただいておるところであります。
  110. 片山虎之助

    ○片山虎之助君 大臣、ソサエティーファイブというのは分かるんですけど、もう一つ分かりにくい。何かイメージが湧かないんですよね。  それで、そのソサエティーファイブの中の主要な戦略というのは5Gでしょう、5G、電波の。この前、電波のその配分をやりましたよね。配分が終わっちゃったのか、あるいはこれからやるのか、方針が決まった。そういうものを具体的にこれとこれというのをつなげていかないと、そういう過疎対策を今後は考えていかなきゃいかぬのじゃないかと思うんですけど、いかがですか。
  111. 石田真敏

    ○国務大臣(石田真敏君) このソサエティー五・〇というのは本当にまだ十分に国民の皆さんにも御理解いただいていないわけでありますけれども、あえて申し上げますと、基盤技術になるインダストリー四・〇というのがあります。これがAIとかIoTとか、あるいは5Gとか、そういう技術だと思うんですけど、それをあらゆる分野に活用していって、そしてでき上がる社会が第五の社会、ソサエティー五・〇というイメージなんですね。  それで、今その中で非常に重要なのがこの5Gという次世代の通信、移動通信の技術なんですけれども、例えば、私、下北山村に行かせてもらいました。奈良県の一番南で、和歌山県と三重県のちょうど境のようなところです。そこには、もう既に光ファイバー入っているんですね。そうすると、光ファイバー入っていますと、機器を付けていただくと5Gを利用できるわけでありまして、既にそこでは、出身の方でしたけれども、若い女性が地域に戻って、そして、元の会社と連携しながら仕事をされている、そういう実情がございましたので、そういうことをやっていけば、私は、そういう本当の過疎と言われるような地域ででも仕事を続けていくことができるということを感じているわけであります。
  112. 片山虎之助

    ○片山虎之助君 山の中の一軒家の連合をつくってくださいよ、ネットワークを。それをもっと奨励してくださいよ。  地域コンパクトシティーなんということを言っているけど、コンパクトにすると、コンパクトでないところの地域は死にますよ。それは荒れるだけなんですよ。やっぱり人が住まないところに人が入っていくということで、日本の自然というのか、日本の山野というのは保たれてきたので、放棄することになるんですよ、逆に。  だから、どんどんどんどん山の中の一軒家を増やしていく、一軒家が三軒家に、五軒家になりね。そういう政策をこれからの過疎対策でやらないと、地域だけ増やして駄目ですよ。日本中の市町村の半分が過疎地域になって、そこへどんどんどんどん過疎法や何かで、すき焼きを離れでやるという昔話があったけど、母屋の方はおかゆさんなのに。そういうやり方じゃ駄目なので、今までのやり方じゃ駄目なので、今後二年後の方式については新しいことを是非考えてもらいたいと思いますが、大臣と審議官、いかがですか。
  113. 石田真敏

    国務大臣石田真敏君) 先ほど審議官の方からもお話をさせていただいたように、過疎地域の自立促進という理念、これについても新たな考え方を中間報告の中でも示されているわけでありまして、こういうことも含めて、そして、先ほど言いましたような時代の大きなこの変革期の中で、それこそソサエティー五・〇時代のいわゆる過疎地域というのはどういうふうにあるのかと、そういう点については片山先生の御指摘も踏まえてしっかり検討してまいりたいと思っております。
  114. 佐々木浩

    政府参考人(佐々木浩君) 先ほど大臣がお答えしたとおりですが、今後の過疎対策の理念や施策の内容については、各党会派においても議論されるものと認識しております。総務省としても、先ほどの有識者会議の取りまとめ等を行いまして、各党会派の議論に資するような形で検討を進めてまいりたいと考えております。
  115. 片山虎之助

    ○片山虎之助君 もう時間がなくなりました。財政局長おるから、一問だけ言います。  宝くじの売上げが減っているんですよ。我々が昔努力して一兆円を超えたのが、今七千億でしょう。モーターボートは元に返っているんだよ。中央競馬は調子がいいのよ。公営ギャンブルを奨励するわけじゃないけど、宝くじのお金は市町村や都道府県に返ってくるんだから、それ財源になるんですから、一兆円ぐらいの売上げが欲しいね。どういう努力をしていますか、するつもりですか。
  116. 林崎理

    政府参考人(林崎理君) ありがとうございます。  おっしゃるとおりで、平成十三年に初めて一兆円超えまして、その後、平成十七年には一兆一千億まで売上げが伸びたことがございますけれども、その後、減少してきているということで、平成二十九年度は七千八百六十六億円。  これ、宝くじ、今御指摘があったように、収益金は地方の貴重な自主財源、地域公共事業福祉施策などに活用されておりますので、何とかこの売上げを増やしていかないかぬ、こういうことで我々としてもいろいろ努力をしているところでありますけれども、ジャンボ宝くじを中心に売上げが落ち込んでいる要因として、我々の分析では、一つは、高齢化といいますか、五十代以上の購入者が半数以上で、若者、二十代、三十代の購入者数が減ってきているということがございます。また、インターネット販売等、世の中非常に便利になっていますけど、なかなかこれが宝くじについていいますと十分に対応できていないといったようなことがございました。  そういったことでございますので、売上げの回復策の一環として、昨年の十月、平成三十年十月から、本格的に宝くじのインターネット販売を導入したところでございまして、現在はほぼ全ての宝くじがスマホ、パソコンなどで、しかもクレジットカードを使って購入できるようになったということでございますので、こういったインターネット販売等を中心に、あるいは賞金体系も、できるだけまとまった金額、それなりの金額が当たった数が多いよと、そうするとSNSなんかでそれがまた広がって、じゃ、私も買ってみようかななんて思ってもらえるのではないかということもございますので、そういった賞金体系の見直しなども行ってきて、努力をしているところでございます。  引き続き、発売団体とともに積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
  117. 片山虎之助

    ○片山虎之助君 終わります。
  118. 山下芳生

    ○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。  厚生労働省の毎月勤労統計をめぐる不正について、三月十四日に続き、質問をいたします。  おさらいですけれども、今回の毎勤統計の不正は、一つ、調査方法を勝手に変更するという違法行為を行った上に、二つ、抽出調査では当然必要な復元作業を行わないまま長年にわたって国民に不正確な統計を提供し続けた挙げ句、三つ、国民に隠れてこっそり復元作業を行ったことで、実質賃金の前年同月比の伸びが実際よりかさ上げされた等の重大な内容を含んでおり、公的統計に対する国民の信頼を根底から揺るがす深刻な問題であります。なぜこんなことが起こったのか、真相を究明し、再発を防止することは国会の責務でもあると考えます。  そこで、前回の質疑で、厚生労働省の特別監察委員会が二月二十七日に出した追加報告書に対し、統計委員会から、十分な説明がなされず、評価の根拠が明らかにされていないとの厳しい意見が出され、統計委員会として厚労省に三点の情報提供を求めていることを指摘いたしました。石田総務大臣も、厚生労働省には速やかに誠実に対応していただきたいと発言されていました。  総務省、その後の経過について簡潔に説明をいただけますか。
  119. 横田信孝

    政府参考人(横田信孝君) 今ございましたように、三月六日の統計委員会に提出された意見書は、毎月勤労統計調査の今後の改善に向けて、統計技術的、学術的観点から検討するために必要な情報の提供を求めるために出されたものでございます。二月二十七日に厚生労働省により公表された追加報告書に掲載されていない情報につきまして、同省に提供を求める内容であったというものでございます。  統計委員会では、この意見書を審議し、統計技術的、学術的観点から、再発防止等のための検討に資する三点の情報を求めることについて合意が得られたことから、西村統計委員会委員長の指示に基づき、三月十一日に統計委員会事務局から厚生労働省情報提供要請を行っているというところでございます。  情報提供を要請した三点でございます。これは、東京都の五百人以上部分の復元についてということ、それから二点目が不適切処理の経緯についてということ、それから三点目が再発防止についてということでございました。  これに対しまして、三月と四月の統計委員会において、一点目の東京都五百人以上部分の復元、それから二点目の不適切処理の経緯につきまして、厚生労働省から説明がなされたところでございます。直近の四月の統計委員会では、西村委員長からも、当時の経緯も含め正直に答えてもらったとの発言があったと承知しております。  一方、三点目の今後の再発防止策につきましては、まだまとまっていないとのことでございました。これは今後の課題として残っているということでございますが、厚生労働省におきましては、統計委員会からの要請についてこれまでも対応してきていただいておりますので、再発防止策についても引き続き信頼回復に向けた取組として適切に対応していただけるものというふうに考えておるところでございます。
  120. 山下芳生

    ○山下芳生君 今、ざっとその後の経過が説明されました。三点の統計委員会からの情報提供要請に対して、三月と四月、報告あるいは回答がなされたということです。  三月十八日の厚労省の報告については、同日行われた統計委員会の議事概要を見ますと、回答になっていない、仕方がないが差し戻しとせざるを得ない、あるいは、回答として認めることはできない、きちんとしたこちらが納得できるような回答をいただきたいなど、再度厳しい意見が出されております。厚労省、何でこんな報告になったんでしょうか。
  121. 土田浩史

    政府参考人(土田浩史君) お答え申し上げます。  たしか事務的な要請ということで総務省の方からお受けいたしましたのは三月十八日の統計委員会の一週間ほど前のことでございまして、そのための準備ということも含めまして、一定その時点で回答、お答えできる部分のみにつきまして回答したというものでございまして、結果としてそのようなものになってしまったというふうに理解しております。
  122. 山下芳生

    ○山下芳生君 まあ時間が足らなかったということですが、そこで四月十八日、いろいろ調査を厚労省としてされて、統計委員会への回答がされました。  その内容について聞きたいんですけれども、資料に配付をいたしましたのは、平成三十一年四月十八日、厚生労働省政策統括官から出された、統計委員会の意見書についての審議結果を受けた厚生労働省への情報提供の要望に対する回答でございます。  一枚めくっていただいて、資料の二ページ、回答の二十一ページを見ていただきたいんですが、上に箱が付いてあります。この枠線の中は統計委員会の情報提供の要望そのもの、つまり統計委員会の質問そのものが載録をされているわけであります。このところでいいますと、(2)不適切処理について、総論、①統計委員会は、統計技術的、学術的側面から、今般の事案がどのような理由で行われたのかを知り、それに基づいた再発防止策を考える責務を負っています、段落変わって、当事者がどういう統計技術的、学術的理由の下に不適切処理を始め、それを継続したのか、あるいは総務省統計委員会に隠して復元処理を始めたのかについて、厚生労働省はどのように分析、評価していますかという問いを立てていますが、大変重要な問題意識と質問だと私は思いました。  私は、前回の質疑で、東京都の五百人以上の事業所を勝手に抽出調査にしながら復元しないで集計するというあり得ない事態が十四年間も続きながら、誰も気付かないはずはないと、そして、特別監察委員会の追加報告書に、不正に気付いた雇用・賃金福祉統計室長Fは、平成二十九年頃に適切な復元処理による影響を試算したが、その影響は大きいものではないと判断したとあるが、誰もこれは納得しないということを指摘いたしました。厚労省は、当時の室長F氏がどんな試算をしたのか、三月十四日、私の質疑の時点ではつかんでいないとのことでありました。  今回のこの四月十八日の回答では、その点も報告をされております。回答の二十三ページから二十五ページにかけてがその部分なんですが、核心部分は二十五ページだと私は思いましたので、二十五ページをちょっと見ていただきたいんですが。  ちょっと総務省に伺うんですが、ちょっと解説いただきたいんですけど、この枠の中なんですけれども、統計委員会がこの枠線の中で述べている、復元処理の影響は二つの要因に分解できる、当時、F室長はこの二つの要因をきちんと認識し、正確に試算していたかが重要であると書いてあるんですけど、これどういうことなのか、分かりやすく説明いただけますでしょうか。
  123. 横田信孝

    政府参考人(横田信孝君) こちらでの質問についてでございますけれども、これは要するに、この誤った情報で誤った判断をしたのか、それから、それとも正しい情報であったのに誤った判断をしたのかというそのプロセスをまず問題視したということでございます。  その中におきまして、二点、直接的影響と、それから間接的影響とございます。これは、東京都分の復元処理による五百人以上の賃金への直接影響ということにつきましては、これは復元処理をしたときに、当然のことながら、この賃金に対して影響が出るという数字でございます。一方、間接的影響としてございますのは、過去の復元処理におきまして、五百人以上の常用労働者数がこれは増加したということになります。これによりまして、このウエート変更が発生したということになりまして、それにつきましても変更の要因にあったということでございます。これは統計委員会の方での分析でございましたので、この点について特に明確に答えてほしいというようなのがこの質問の趣旨でございました。
  124. 山下芳生

    ○山下芳生君 直接影響というのは、要するに抽出調査ですから、例えば三分の一だとすると三倍にしなさいよと、それで影響ありますよという、これは非常に理解しやすいんですけれども、間接的影響というのは、それだけでは駄目ですよと。つまり、母数になる常用労働者数というものは、過去に遡って増加率を、遡って出さないと、単純に三倍しただけでは影響が正しく出ませんよということで理解していいんでしょうか。
  125. 横田信孝

    政府参考人(横田信孝君) 直接影響、それから間接影響というのはそういう趣旨で御理解いただければと思います。
  126. 山下芳生

    ○山下芳生君 そうしますと、もう一点、総務省に伺いますけれども、この復元処理の影響には二つの要因があるということを今説明されたことは、統計の専門家ならば当然知っているはず、あるいは知っておくべき基本的事項だと思いますが、いかがですか。
  127. 横田信孝

    政府参考人(横田信孝君) ちょっと私の方から明確にお答えするというわけにはいかない部分でもございますけれども、これは当然統計委員会の方で専門家での御議論ということでございますので、そこから当然出てきた話でございますから、そこの推計を行うということについての重要な論点であったということは言えるかと思います。
  128. 山下芳生

    ○山下芳生君 専門家なら重要な論点というのは分かっておられるはずだということなんですが、ところが、この問いに対する厚労省の回答は、二十五ページですけれども、当時の雇用・賃金福祉統計室長に確認したところ、間接的影響に思いが至らず云々と、こうなっているんですね。思いが至らずというのは一体どういうことかと。これ非常に重要な問題なので、私、当時のF室長さん、石原典明氏に参考人として当委員会に出席を求めましたが厚労省に拒否されましたので、ならばF氏に直接聞いてくるように昨日通告をいたしました。  二点聞いてきていただきたいと通告したんですが、一点は、石原氏は、復元処理の影響は直接的影響と間接的影響の二つの要因に分解できることを知らなかったのか、それとも、知っていたが試算に間接的影響を加味しなかったのか。二点目、後者だとすれば、それは一体なぜなのか。この二点、いかがでしたでしょうか。
  129. 土田浩史

    ○政府参考人(土田浩史君) お答え申し上げます。  委員御提出の資料二十五ページにございますように、思いが至らずというふうに書かれております。そういったことで、当時の担当室長に確認したところ、間接的影響については、この試算の段階では思いが至らなかったということでございます。
  130. 山下芳生

    ○山下芳生君 いや、だから、思いが至らなかったのは、知らなかったのか、知っていたけれども加味しなかったのか、どちらですかと聞いているんですよ。
  131. 土田浩史

    ○政府参考人(土田浩史君) お答え申し上げます。  知らなかったというふうに理解しております。
  132. 山下芳生

    ○山下芳生君 それは土田さんが理解しているのか、それとも石原さんがそう言ったのか、どっちですか。
  133. 土田浩史

    ○政府参考人(土田浩史君) 思いが至らずということは、そういうことには気が付かなかったということだというふうに理解しております。
  134. 山下芳生

    ○山下芳生君 知らなかったと言ったじゃないか。知らなかったというのは、石原さんが知らなかったと言ったんじゃないんですか。
  135. 土田浩史

    ○政府参考人(土田浩史君) いえ、知らなかったというふうに理解しておりますし、そういうことだというふうに考えております。
  136. 山下芳生

    ○山下芳生君 理解しているんじゃないよ。私は石原さんにちゃんと直接聞いてくださいよと、出席できないんだったら、明確に言ったんですよ。知らなかったのか、それとも知っていたけれども加味しなかったのか、そう聞いてくださいよと通告したのに、その答えがないです。
  137. 土田浩史

    ○政府参考人(土田浩史君) 本人は思いが至らなかったというふうに言っておりますが、それは知らなかったということでございます。(発言する者あり)  本人は知らなかったということでございます。
  138. 山下芳生

    ○山下芳生君 怪しいんですよね、本当にそう言ったのかどうか怪しいです。私は、極めてこれは疑わしいと思いますよ。あり得ないと思うんですよ、知らなかったなんていうのは。  石原さんは、大学は理学部数学科を卒業されて調査統計部門でずっと仕事をされている方なんですよ。毎月勤労統計の室長なんですよ。その方が、どういう仕組みで毎勤統計がされているのか知らないはずがない。復元処理するんだったら、二つの要素があるんだと知らないはずないんですよ、そんなものは。だから、直接知らなかったのかと言ってもなかなか言わなかったのはそういうことだと思いますよ。  私、ここは非常に重要なことだと思うんですよ。前回の質問では指摘にとどめましたけれども、二〇一五年三月三十一日に、姉崎当時厚生労働省大臣官房統計情報部長が中江総理秘書官から毎月勤労統計について意見をされております。資料最後のページにその抜粋を載せておりまして、これは衆議院の予算委員会の会議録ですけれども、そこで姉崎さんも中江さんもそのことを認めております。  姉崎厚生労働省大臣官房統計情報部長は、総理秘書官のところには二〇一五年三月三十一日お伺いしたと認めております。中江参考人、一番下ですけれども、元総理秘書官、当時の総理秘書官、それまでの二〇一二年、二〇一三年、二〇一四年の伸び率が遡って改定されると、それなりにプラスになっていた数字がマイナスにぱたぱたっと変わっていく、それは問題ではないですかと、こう姉崎さんに言ったということなんですね。  そうしますと、石原室長が十数年にわたって東京都の五百人以上の事業所について抽出調査にしながら復元処理が行われていなかったことに気付いて、復元処理の影響について試算をしたのは平成二十九年頃、つまり二〇一七年頃ですので、中江総理秘書官が姉崎部長に意見した後なんですね。当然、石原室長にも中江総理秘書官の意見、官邸の意向は伝えられていたはずであります。そう思わざるを得ないんですが。石原室長は、正しい復元処理をして過去に遡って実質賃金を改定すると、今後の実質賃金の伸び率が少なくなる、あるいはマイナスになってしまうとの思いを至らせたのではないかと思われます。  厚労省に聞きますけれども、こうした官邸からの圧力が、思いが至らなかった背景にあるんじゃないんですか。
  139. 土田浩史

    ○政府参考人(土田浩史君) この姉崎のこういった議事録の抜粋でございますけれども、姉崎も国会の場でるる御説明させていただいておりますけれども、そういった影響はなかったというふうにお答えしているというふうに承知しております。
  140. 山下芳生

    ○山下芳生君 まあ、それはそう言いますよ。だけど、幾ら否定されても、真相は明らかになっていないんですね、この間。それから、特に石原さんについては、直接私、聞けないですからね。今の土田さんの御答弁でも、本人がそう言っているのかどうかは極めて曖昧でした。  委員長、石原元室長の参考人招致を求めたいと思います。
  141. 秋野公造

    ○委員長(秋野公造君) 後刻理事会にて協議します。
  142. 山下芳生

    ○山下芳生君 それで、要するに、官邸の圧力が作用しているんじゃないのかということなんですよ。これは、今のはなぜずっと隠し続けていたのか、気付かなかったのかという問題なんですけれども、もう一点、最後の、なぜ国民に隠れてこっそり復元しちゃったのか、さっき厚労省に対する統計委員会の情報提供の要請にもそうありましたけれども、その点では回答でも解明されていないんです。  しかし、これによって実質賃金の伸びがかさ上げされているわけですから、総務省はその点どう考えているんでしょうか。
  143. 横田信孝

    ○政府参考人(横田信孝君) 総務省統計委員会といたしましては、こういう結果、あるいはこの経緯につきまして、統計技術的な観点からどうなっているのかというところの照会を求めたというところでございます。  これにつきましては、先ほど来御紹介のありましたようなこの報告書、御回答がございました。これによりまして、先ほどの点も含めまして回答はいただいたということでございます。正しい情報で判断したのか、あるいは、そもそも要因がきちんと把握できていなかったのかというところにつきましては明らかになったというところではございましたので、これにつきましては、統計委員会委員長といたしましても、感想ということではございましょうが、正直に答えてもらったというような発言もあったというところではございます。
  144. 山下芳生

    ○山下芳生君 私は、今の答弁は正直な答弁とは思えないんですよ、さっきのニュアンスでね。  それで、資料の、この回答の二十二ページに、なぜ国民に隠れてこっそりと復元作業をしちゃったのかというところについての回答が最後に載っているんですよね。「これらの変更に際して調査計画の変更や公表等を行わなかったことについては、統計調査方法の開示の重要性の認識が欠如していたものであり、不適切な対応であったと考えています。」、さらっと来ているんですけど、これはこれでは済まないですよ。  安倍総理が二十一年ぶりに実質賃金が伸びていると国民の前に繰り返し表明されたことはここから来ているんですから、何でこれがこっそり、国民に隠れて、総務省にも届けないで、統計委員会にも届けないで復元がされちゃったのかというのは、これは徹底的に解明されなければなりません。やはり首相官邸の圧力が背景にあったのではないかとの疑念はこれでも拭えないと思いますね。  公的統計の信頼性を取り戻すためには、真に第三者性の担保された調査機関による調査がどうしても必要だと思います。言わなければならない。まだ解明されていません、一番肝腎なところは。引き続き質問したいと思います。  終わります。
  145. 秋野公造

    ○委員長(秋野公造君) 本日の調査はこの程度にとどめます。     ─────────────
  146. 秋野公造

    ○委員長(秋野公造君) 次に、電波法の一部を改正する法律案及び電気通信事業法の一部を改正する法律案の両案を一括して議題といたします。  政府から順次趣旨説明を聴取いたします。石田総務大臣。
  147. 石田真敏

    ○国務大臣(石田真敏君) 電波法の一部を改正する法律案及び電気通信事業法の一部を改正する法律案につきまして御説明申し上げます。  まず、電波法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  ソサエティー五・〇の実現に向けて、我が国のあらゆる社会経済活動の基盤となる電波の有効利用を促進するため、電波利用料の料額の改定等を行うとともに、特定基地局の開設計画の認定に係る制度の整備を行うほか、実験等無線局の開設及び運用に係る特例の整備等の措置を講ずる必要があります。  次に、法律案の内容について、その概要を御説明申し上げます。  第一に、電波利用料について、料額の区分のうち周波数帯等の区分を見直すとともに、その金額の改定を行うこととしております。  第二に、電波利用料の使途として、電波の伝わり方の観測、予報及び調査研究等や大規模災害に備えるための放送用設備の整備に係る補助金の交付を追加することとしております。  第三に、電気通信業務を行うことを目的とする特定基地局に係る開設計画の記載事項に、その特定基地局の無線通信を確保するための機能を付加した既設の特定基地局に関する事項や開設計画の認定を受けた者が納付すべき特定基地局開設料の額を追加するとともに、特定基地局開設料の収入相当額を、電波を使用する高度情報通信ネットワークの整備等に要する費用に充てる等の規定を整備することとしております。  第四に、電波法に定める技術基準に相当する技術基準に適合する無線設備を使用する実験等無線局の開設及び運用について、あらかじめ総務大臣に届出をした場合には、一定の期間に限りその無線設備を同法に定める技術基準に適合する無線設備とみなすこととする等の規定を整備することとしております。  以上のほか、所要の規定の整備を行うこととしております。  なお、この法律は、公布の日から起算して九月を超えない範囲内において政令で定める日から施行することとしておりますが、特定基地局の開設計画の認定に関する改正規定等は公布の日から、実験等無線局の開設及び運用に係る特例に関する改正規定等は公布の日から起算して一年を超えない範囲内において政令で定める日から施行することとしております。  以上が、この法律案の提案理由及び内容の概要であります。  続きまして、電気通信事業法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  電気通信事業の公正な競争の促進及び電気通信役務の利用者の利益の保護を図るため、移動電気通信役務を提供する電気通信事業者等について当該移動電気通信役務の提供に関する契約の締結に際し当該契約の解除を不当に妨げることにより電気通信事業者間の適正な競争関係を阻害するおそれがある提供条件を約すること等を禁止するとともに、電気通信事業者等について電気通信役務の提供に関する契約の締結の勧誘に係る禁止行為として当該契約の締結の勧誘に先立って自己の名称等を告げずに勧誘する行為を追加するほか、当該契約の締結の媒介等の業務を行う者に届出義務を課す等の措置を講ずる必要があります。  次に、法律案の内容について、その概要を御説明申し上げます。  第一に、総務大臣は、電気通信事業者間の適正な競争関係を確保する必要があるものとして指定した移動電気通信役務を提供する電気通信事業者であって当該移動電気通信役務の利用者の総数に占めるその利用者の割合が一定の割合を超えないものを除く者を指定できることとし、指定された電気通信事業者は、移動電気通信役務の提供に関する契約の締結に際し、利用者に対し、当該契約の解除を不当に妨げることにより電気通信事業者間の適正な競争関係を阻害するおそれがある提供条件を約すること等をしてはならないとする規定を整備することとしております。  第二に、電気通信事業者は、総務大臣により指定された電気通信役務の提供に関する契約の締結の勧誘に先立ってその相手方に対し自己の氏名若しくは名称又は勧誘である旨を告げずに勧誘する行為をしてはならないとする規定を整備することとしております。  第三に、電気通信事業者又は媒介等業務受託者から委託を受けて総務大臣により指定された電気通信役務の提供に関する契約の締結の媒介等の業務を行おうとする者は、その旨を総務大臣に届け出なければならないとするとともに、第一及び第二で申し上げた電気通信事業者がしてはならない行為について、その届出をした者も同様にしてはならないとする規定を整備することとしております。  以上のほか、所要の規定の整備を行うこととしております。  なお、この法律は、一部の規定を除き、公布の日から起算して六月を超えない範囲内において政令で定める日から施行することとしております。  以上が、この法律案の提案理由及び内容の概要であります。  何とぞ、御審議の上、速やかに御賛同を賜りますようお願い申し上げます。
  148. 秋野公造

    ○委員長(秋野公造君) 以上で両案の趣旨説明の聴取は終わりました。  両案に対する質疑は後日に譲ることとし、本日はこれにて散会いたします。    午後零時三分散会