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2017-06-01 第193回国会 参議院 農林水産委員会 17号 公式Web版

  1. 平成二十九年六月一日(木曜日)    午後一時五分開会     ─────────────    委員の異動  五月二十六日     辞任         補欠選任     渡辺美知太郎君     平野 達男君  五月三十一日     辞任         補欠選任      櫻井  充君     矢田わか子君     ─────────────   出席者は左のとおり。     委員長         渡辺 猛之君     理 事                 舞立 昇治君                 山田 修路君                 徳永 エリ君                 紙  智子君     委 員                 礒崎 陽輔君                 進藤金日子君                 中西 祐介君                 野村 哲郎君                 平野 達男君                 藤木 眞也君                 山田 俊男君                 小川 勝也君                 田名部匡代君                 舟山 康江君                 矢田わか子君                 竹谷とし子君                 矢倉 克夫君                 儀間 光男君                 森 ゆうこ君    国務大臣        農林水産大臣   山本 有二君    内閣官房副長官        内閣官房副長官  萩生田光一君    副大臣        内閣府副大臣   松本 洋平君        文部科学副大臣  義家 弘介君        農林水産副大臣  礒崎 陽輔君    大臣政務官        農林水産大臣政        務官       矢倉 克夫君    事務局側        常任委員会専門        員        大川 昭隆君    政府参考人        内閣府地方創生        推進事務局長   佐々木 基君        内閣府地方創生        推進事務局審議        官        藤原  豊君        内閣府地方創生        推進事務局審議        官        青柳 一郎君        文部科学大臣官        房審議官     松尾 泰樹君        文部科学省高等        教育局長     常盤  豊君        農林水産省消費        ・安全局長    今城 健晴君        農林水産省経営        局長       大澤  誠君        農林水産省農村        振興局長     佐藤 速水君        農林水産省政策        統括官      柄澤  彰君        林野庁長官    今井  敏君     ─────────────   本日の会議に付した案件 ○政府参考人の出席要求に関する件 ○農林水産に関する調査  (獣医師等に関する件) ○畜産経営の安定に関する法律及び独立行政法人  農畜産業振興機構法の一部を改正する法律案(  内閣提出、衆議院送付) ○参考人の出席要求に関する件     ─────────────
  2. 渡辺猛之

    ○委員長(渡辺猛之君) ただいまから農林水産委員会を開会いたします。  委員の異動について御報告いたします。  昨日までに、渡辺美知太郎君及び櫻井充君が委員を辞任され、その補欠として平野達男君及び矢田わか子君が選任されました。     ─────────────
  3. 渡辺猛之

    ○委員長(渡辺猛之君) 政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。  農林水産に関する調査のため、本日の委員会に、理事会協議のとおり、内閣府地方創生推進事務局長佐々木基君外九名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  4. 渡辺猛之

    ○委員長(渡辺猛之君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。     ─────────────
  5. 渡辺猛之

    ○委員長(渡辺猛之君) 農林水産に関する調査のうち、獣医師等に関する件を議題とし、質疑を行います。  質疑のある方は順次御発言願います。
  6. 舟山康江

    舟山康江君 民進党新緑風会舟山康江でございます。  今日は獣医師等に関する件ということが議題でございますので、今、加計学園、国家戦略特区で獣医学部を新設するという件が非常に大きな話題となっておりますので、この問題を中心としてお聞きしたいと思います。  まず最初ですけれども、獣医学部の新設に関しては、獣医師の需要の動向を考慮しつつ検討するというふうになっておりますし、多くの、これまでの国家戦略特区ワーキンググループ等でもいろんな方から、まずはこの獣医師の需要の動向、それから、これは日本再興戦略二〇一五改訂にも書いてございます。この獣医師の需要の動向を検討する、需給の状況を調査検討する担当省庁というのはどちらになるんでしょうか。
  7. 山本有二

    国務大臣(山本有二君) 農林水産省でございます。
  8. 舟山康江

    舟山康江君 ありがとうございます。  恐らくこれ、農林水産省獣医師を所管しておりますし、獣医療法という法律も所管しておりますので、やはりこの獣医師の需要の動向、需給の調整、この動向調査というのは農林水産省だと思いますけれども、これまで需給の状況を調査検討したことはございますでしょうか。
  9. 今城健晴

    政府参考人(今城健晴君) お答えいたします。  これまでということでのお尋ねでございますので、過去、平成十九年に、農林水産省として二〇四〇年までを見通すということで報告書を取りまとめたことがございます。ただ、いろんな前提を置かないと非常に難しい見込みでございましたので、当時、例えば置いた前提が、二〇一五年までは家畜が増加するけれども、その後はフラットになるとか、そういう前提を置いてやっておりましたので、現在から見ると、家畜は結果的にずっと漸減傾向が続いておりまして、そういうことで前提が非常に違っておりますので、今それを使うということはちょっと困難かなということでございます。  最近については、将来に向けてというような需要動向というものの見込みを調査したという、検討したというものは特段ございません。
  10. 舟山康江

    舟山康江君 ありがとうございます。  平成十九年ということですから、十年前にこのような調査を行ったと。その背景にはやはり、この獣医師の需要、そして供給、この需給を管轄しているのは農林水産省だという前提だというふうに思います。  そして、今回、先ほど紹介させていただきました日本再興戦略二〇一五改訂の中で、この獣医学部の新設については獣医師の需要の動向を考慮しつつという条件が付いております。これを受けて、この獣医師の需要の動向を調査されたでしょうか。
  11. 今城健晴

    政府参考人(今城健晴君) 需要の動向の調査ということでお尋ねでございます。  私ども、獣医師につきましては、二年に一回、獣医師の免許を持っている方に対して調査をしておりまして、どういう分野に就業されているかということについて二年に一回調査をしているわけでございます。したがいまして、そういう意味で、今回の獣医学部の件ということに関しまして、特区ワーキンググループ、ヒアリング等で、そういうことのデータ、それから動物の県別のデータとか、そういうことも含めてお話をさせていただいたと。要するに、お話というのは、情報提供という形でお話をさせていただいているという経緯がございます。
  12. 舟山康江

    舟山康江君 その中で、獣医師が足りない、余っている、こういった議論はどのようになったんでしょうか。
  13. 今城健晴

    政府参考人(今城健晴君) 私どもの考え方というか、把握しているデータというものから、概括的に申し上げて二点を申し上げておりました。  一つは、獣医師の届出数につきましてはここ十年で漸増傾向にあると、獣医師自体の数はですね。一方、家畜、要するに牛豚ですとか、それからペット、犬猫の数ですね、こちらの方は、特に猫なんかはちょっと増えたりもしているんですけど、傾向的に見れば両方とも減っているということでございますので、要するに診療対象となる動物は減っている、ただ、獣医師の数自体は全体としてマクロでいうと増えていると、こういう状況にありますので、全体として見た場合には数自体が必ずしも不足しているという状況にはないということ。  それから二点目は、やはり産業動物獣医師、それから農林水産分野に就業していただいている獣医師の方々、こちらについては具体的に、何というんでしょう、幾らというデータはなかなか出しにくいんですけれども、実際問題として、例えば公務員獣医師の採用がうまく埋まらないですとか、それから、そういう実態を受けて、私どもこの場でも何度か御紹介させていただいているいわゆる修学資金という制度で、地元に産業動物医師として就職していただくということを条件にそういう修学資金の制度を持っておりますけれども、そういう需要が実際に多くあるということでございますので、産業動物獣医師及び農林水産分野に従事していただいている獣医師については、公務員獣医師については、これは非常に地域にとって確保するのに問題がある、課題があるというところがたくさんあるというようなことを申し上げてきたという認識でございます。
  14. 舟山康江

    舟山康江君 ありがとうございます。  全体として足りている中で、産業獣医師については苦労している地域もあると。そういう中で、ただ、それは仕方がないことだとそのまま傍観していたわけでもなくて、担当する農林水産省としては、修学資金を出したり地域偏在の解消に向けて今まで努力をされてきたということ。そして、お手元に今日資料を配らせていただきました。国家戦略特区ワーキンググループでの、農林水産省、そして文部科学省等が何を、これまでどのようなスタンスで臨んできたかという資料でありますけれども、この中でも、そういった地域偏在に対してはいろいろ対策を講じていて、何とかかなりの効果が得られ、やっているということでありました。  そういう中で、もう一点ちょっと視点を変えて質問させていただきたいんですが、そういった地域偏在があるという中でこれまで、これは文部科学省学校を所管する文部科学省を中心としていわゆる定員管理というものをされてきました。これ一面では、定数などつくらずにどんどんどんどん供給を増やせばいいじゃないかというような考え方もあるのかなと思いますけれども、そういった考え方に対して、農林水産省、そして文部科学省はこれまでどのように考え、どのように対応してきたのか、教えてください。
  15. 今城健晴

    政府参考人(今城健晴君) お答えいたします。  農林水産省といたしましては、そういう獣医学部の定員について、全体として増やさないという方針であるということは当然承知しておるわけでございます。その中で、具体的に、全体の獣医師の数という観点では、先ほど申し上げたとおり、漸増傾向にもあるということだったわけでございますけど、一方で、地域の遍在、特に産業動物獣医師についての地域の遍在、これが私どもの課題だということではございますけれども、産業動物獣医師だけの学部をつくるとか、そういうこともなかなか難しいというのは私どもよく理解しておりますので、そういう意味では、特段その中で私どもが何かを文科省にお願いしたとか、そういう状況ではなかったということでございます。
  16. 義家弘介

    ○副大臣(義家弘介君) 今ほど農水省からも答弁がございましたが、獣医学部の設置については、獣医療行政を所管する農林水産省と連携し、獣医師の需給の観点から昭和五十九年以降抑制してきたものでございまして、その原則に変更はございません。
  17. 舟山康江

    ○舟山康江君 農水省に確認ですけれども、文科省が行ってこられたいわゆるこの需給調整、定数管理、定員管理というものに対しては、それを決めるときに農林水産省からも何か意見を求められた、農林水産省もそこで同意を与えたとか、そういったことはないんですか。
  18. 今城健晴

    ○政府参考人(今城健晴君) お答えします。  ずうっと昔、昭和五十年代の最初にこの話になったとき、昭和五十一年に私どもも最初に需給の見通し的な議論をしたという記録は残っているんですが、具体的にどういうやり取りをしたかという記録は残っておりません。  また、平成十五年に、今の定員令ですね、定員令というか告示でございます、これが制定されるとき、平成十五年三月だったと思いますけれども、文部科学省告示、大学、短期大学及び高等専門学校等の設置の際の入学定員の取扱い等に係る基準というものについて、この制定の際どうだったか、ちょっと調べてみたんですけれども、済みません、何分昔のことなんで、どういう協議がされたか、あるいは事前連絡等があったかどうかという記録が、済みません、見付かりませんでした。
  19. 舟山康江

    ○舟山康江君 その制定当時まで遡らなくても、平成十五年に正式な告示として文科省から出されておりますけれども、その当時、そしてまた現在、やはりこの獣医師をめぐって、需要を一番把握しているのは農林水産省ですけれども、当然、先ほど義家副大臣からもありました、やはりこういった仕事をするときに、需要ももちろんだけれども、やっぱり供給とのバランスをどうするのかという視点はすごく大事だと思いますけれども、その観点で、やはり供給管理の必要性、この辺は農林水産省は考えておられないんですか。
  20. 今城健晴

    ○政府参考人(今城健晴君) 私ども、獣医師の試験資格というのは獣医学部卒業者等というのがもうほとんどでございますので、当然その供給という観点から、獣医師をどのように確保していくかという観点で獣医学部と密接な関連があるというふうに承知しております。  その上で、近年において、先ほど来申し上げておりますとおり、獣医師の分野での偏り、それから地域での偏り、こういうものは非常に私どもの課題として強く認識しているんですけど、全体の数として、先ほど来申し上げておりますとおり、漸増しているというような状況もございまして、そういう観点を踏まえると、特段喫緊に定員を云々というお話を文科省にお願いするという状況ではなかったというふうに理解しております。
  21. 舟山康江

    ○舟山康江君 じゃ、再度確認しますけれども、農林水産省とすれば、獣医師の養成に関して、養成大学に関して、定員管理、定数管理の必要はもはやないというような御認識なんでしょうか。
  22. 今城健晴

    ○政府参考人(今城健晴君) 済みません、私の言い方が悪かったのかもしれませんが、そういう意味ではなくて、現在において喫緊に、獣医師が払底しており、したがって、獣医師をすぐに増やすためには獣医師資格の試験の試験要件となっております獣医学部卒業生を増やさねばならぬという喫緊の状況には特段私どもの把握している分野においてはないという状況であったということでございます。
  23. 舟山康江

    ○舟山康江君 先ほど義家副大臣からの御答弁のとおりなのかなと私思うんですよ。やっぱりこういった、医師もそうですけれども、獣医師に関して、やはり需給をきちんと見ながら、余り供給過剰になって、それこそ試験を受けて獣医になろうと思ったはいいけど行き先がないということがないように、やはりそこはバランスを取って定数管理をしているということだったと思いますけれども、それに関して、農林水産省としても、文科省がやっていることだから私たちは知りませんというスタンスは私はいかがなものかなという気がするんですよ。  これまでのやり取りの中で、例えばこの表の一番下の枠ですけれども、平成二十八年九月十六日のワーキンググループで、この新設、定数増に関しての見解を問われたときに、農水省として特段コメントする立場にないと言っておりますけれども、これ何か文科省に余りにもちょっと失礼というか気の毒というか、文部科学省は現場の状況を勘案しながら、やはりここは必要性があるという判断で今までずっとこの定員管理を行ってきたと思いますけれども、農水省がこういう発言をされるというのは、確かに学校の設置の認可権者ではないにしても、だってその業を持っているわけですよ、獣医療という。その立場から、コメントする立場にないという発言はいかがなものかと思いますけれども、大臣、どうでしょうか、どう思いますでしょうか。
  24. 山本有二

    ○国務大臣(山本有二君) 地域偏在があることは事実でございますし、畜産、酪農が繁栄して、そのための基本的な人材であるという認識もあるわけでございますので、こうした現場の事実について、もう少しやり取りをして考え方を前広に御披露することによって何らかの措置ができたのかもしれないというように今私は思っております。  特にお医者さんの分野で、例えば自治医科大学、それは地域枠がございますし、また法学部等、法曹の資格を持っていらっしゃる方々というのは、文科省も国家試験との関係というのはよく把握されているわけでございますから、そういうような意味で、もう少しコミュニケーションを密にして十分な対策ということを考えていくならば、両方で何らか措置があり得るのではないかと今でも思っているところでございます。
  25. 舟山康江

    ○舟山康江君 まず一つは、全体として足りているから大丈夫だというスタンスで来られたと思います。ただ一方で、現実の問題として地域偏在もある、努力はしてきたけれども、なかなか難しい問題もあるということでありました。そして、文部科学省としては、やはり学校設置の認可権者として、そういった状況でもやっぱり定数管理は必要なんだということで、ずっと両省庁でいろいろそういった同じ思いを持ってきたわけです。  ところが、ここに来て、国家戦略特区という突然降って湧いたような話があり、まさに時間を掛けてその辺の需給をきちんと勘案して検討すべきところを、早くしろ早くしろといろんな声が働く中で物事が決まっていってしまった、ここが大きな問題なのかなというふうに思います。  特に文部科学省は、ここにはもう何度も、農水省も、全国的には需給は十分足りていると。これは、産業動物についても小動物についても全体の需要は減っているわけですし、全体として何とかなっているということ。そして、そういう状況を踏まえて、文部科学省も今、現段階で定員管理、定数管理を外すという状況にはないということを何度もこのワーキンググループの場でも発言をされております。  そして、とりわけ文部科学省は、いわゆる二〇一五年日本再興戦略の改訂のとおり、構想が具体化した場合には需要の動向も考慮しつつ検討すると。そしてもう一つ、これも大事なんですけれども、実際に感染症対策、これは大学がやるのではなくて、一義的には国や県が行うと、これ至極もっともなことを言っている。大学を増やせば新しいニーズに対応できるわけではないということもおっしゃっております。そして、まさに具体的な需要、そして既存の大学・学部では対応が困難だということであれば検討する必要もあるけれども、でもやっぱり需要、供給も見ていかなきゃいけないですねということをもう最後まで踏ん張って言われているわけですよ。  そういう中で、農水省は、学部新設に関してはコメントは特段ないということで終わってしまっているというのは大変残念だなと思いますけれども、そういう中で、要は、今、地域偏在があるにしても全体として足りているということ、そして定数管理は依然として必要だということを今でも思っていらっしゃる。  ちょっとこれ、文部科学省に、義家副大臣に確認ですけれども、これは明示的に主張されていたのは、私がこの記録で探せたところに関しては、平成二十七年六月のワーキンググループの際にも定員管理の必要性を訴えておりますし、ごめんなさい、二十七年ですね、二十六年六月にもそういった論点のまとめということで、やはり定員管理の必要性、理由を発言されております。現在のお考えはいかがでしょうか。
  26. 義家弘介

    ○副大臣(義家弘介君) 文部科学省といたしましては、歴史的に獣医師の需給等の観点から獣医学部の新設を抑制してきたところでございますので、まず内閣府において国家戦略特区の方向性が示され、それを受けて農林水産省において獣医師の需給の観点から異存がないとの見解が示された場合には、大学行政を所管する文部科学省において適切に設置認可手続を行う旨、一貫して両府省にお伝えしてきたところでございます。
  27. 舟山康江

    ○舟山康江君 そして、最終的に、この獣医師についての需要の動向を検討した結果、どのようにその結果を受け止めたのか、担当の内閣府にお聞きしたいと思います。
  28. 松本洋平

    ○副大臣(松本洋平君) 獣医師の需給の動向の検討結果がどのように反映されているのかという御質問であろうかと思います。  まず最初に申し上げたいのは、特区などにおきまして規制改革を推進する上で、できない理由を探すのではなく、できるようにするために前向きな議論を実施することが政府の基本スタンスだと考えております。なお、こうした考え方は、平成二十六年二月に閣議決定をいたしました特区基本方針のみならず、構造改革特区や総合特区の基本方針にも表れているものと考えております。  こうした考え方からすれば、今回の諮問会議取りまとめや、事業者がいわゆる四条件を満たしていないならば本来は規制担当省庁がその旨を立証するべきであると考えておりますけれども、従来より規制担当省庁において議論を続けてきた結果、打開策が見付からず、長年の歳月を要したものと考えております。  こうした中で、とりわけ困難な規制改革事項について、内閣府としては、今回は自らの所掌事務の範囲内ではありますけれども、平成二十七年六月の成長戦略閣議決定に挙げられた各留意項目、いわゆる四条件に照らして問題のないことを山本大臣が確認し、その上で、昨年十一月九日の諮問会議取りまとめにより本件の制度化を決定し、本年一月二十日の区域会議で区域計画を作成したところであります。それぞれの会議には、とりわけ十一月九日の諮問会議や一月二十日の区域会議には文部科学大臣と農林水産大臣にも御出席をいただき、この平成二十七年六月の成長戦略の各留意項目について三府省でしっかり合意確認をしながら、制度化、事業者の選定に係るプロセスを踏んできたものと考えております。  内閣府といたしまして、四つの項目につきまして具体的な検討をした点のうち、近年の獣医師の需要の動向も考慮につきましては、農水大臣が繰り返し御発言されておりますとおり、産業動物獣医師の確保には困難な地域が現実にある、こうした地域に限って獣医学部の新設を認めることとした方が全国で認めるよりも獣医師会の慎重な御意見の方々の御理解も得やすいものと山本幸三大臣が判断をしたものであります。  なお、不足が見られる地域の獣医師を養成することは、獣医学部新設を認める直接の目的ではありません。ただし、水際対策を担う獣医師の養成を拡大することによりまして、結果として隣接領域である産業動物獣医師の不足問題の緩和につながることが期待をされているところでもありまして、農水大臣からもそのような御発言があったところでございます。
  29. 舟山康江

    ○舟山康江君 長々とそういうへ理屈を言わないでくださいよ。どこかに明示的にそんなこと書いてあるんですか。  そして、もう一つ、いわゆる日本再興戦略に書いている四つ、四条件というのは、留意事項と今おっしゃいましたけれども、留意ですか。違うでしょう。必ず守らなければいけない条件じゃないんですか。もう一度確認します。留意事項ですか。
  30. 松本洋平

    ○副大臣(松本洋平君) 閣議決定をされている事項であります。
  31. 舟山康江

    ○舟山康江君 これ、大臣もそうですけど、何で留意事項、大臣じゃない、事務局長だ、何で留意事項なんていいかげんなことを言うんですか。厳守しなければいけない事項でしょう。もう一回言ってください。
  32. 松本洋平

    ○副大臣(松本洋平君) 閣議決定されている事項でありますし、この四条件には合致をしているものと考えております。
  33. 舟山康江

    ○舟山康江君 そんなことないんじゃないですか。どこに需給を勘案して、どうやって分析したんですか。地域偏在と新しくつくるということは違うでしょう。今までも地域偏在はあったんですよ。だけど、全体として足りているということで、新設が必要ない、しかも文科省としても定員管理はこれからも続けるんだと、必要あるんだということを言っているわけですよ。  なぜその結論が新しくつくることにつながるんですか。もう一度簡潔に言ってください。
  34. 松本洋平

    ○副大臣(松本洋平君) 先ほどもお答えをさせていただきましたけれども、これまでの検討の経緯の中におきまして様々な議論を積み重ねてきたわけでありますけれども、諮問会議取りまとめの場におきましては、農林水産大臣、文部科学大臣も御出席をいただいた上でこうした方針を決めているところでありまして、そうした決定の中において、今おっしゃられたような需給動向等もきちんと反映をされているものと考えております。
  35. 舟山康江

    ○舟山康江君 じゃ、お聞きしますけれども、このワーキンググループの中で、必要なときには、担当省庁、文部科学省、それから農林水産省を呼び付けていろいろ説明させていますけれども、その中で、確かにやはり定員増は必要ですねという声があったんですか。
  36. 松本洋平

    ○副大臣(松本洋平君) 先ほど来の答弁と同じになってしまいますけれども、諮問会議取りまとめにおきまして、それぞれの大臣にも御出席をいただいて決定をしているところでもありますので、それをもってきちんと反映がされているものと考えております。
  37. 舟山康江

    ○舟山康江君 それは違いますよ。途中の段階ではそういった、やはり必要ですという意見なんかないんですよ。一方的に、何か、それこそさっきもまさに副大臣おっしゃいましたけれども、できる理由を探していくんだと。  じゃ、お聞きしますけれども、今までのこの定員管理等のこれまでの取組というのはおかしなことだったんですか。今までの規制というのは間違ったことだったんですか。理屈があって、理由があって今までその仕組みで動いてきたわけですよ。それを、その理屈や理由の分析もせずに、できる理由を探して前に進めるということ、傲慢以外の何物でもないと思いますよ。  このお配りした資料の一番下、御覧ください。まさに、この八田座長が、もう文部科学省が、やっぱりいろいろ手順を踏むべきだ、需給も大事なんだということをおっしゃっている中で、供給制限で既得権を持った人によって抑えられてきたと、文科省はそんなところを見るべきではない。要は、需給調整が必要なんだということを言っていることに対して、もう全否定ですよ、結論ありきですよ。これ自体がまさに二〇一五年改訂日本再興戦略の条件から外れているんじゃないですか。  需要をちゃんと勘案すると言っているのに、需要なんか見る必要ないとここで座長が言っていること自体、これ大きな間違いじゃないでしょうか。
  38. 松本洋平

    ○副大臣(松本洋平君) 座長の個人的な意見に関しまして、こちらの方でコメントをする立場にはないと思っておりますけれども、しかしながら、様々な議論を経まして、最終的には諮問会議取りまとめにおきまして、各省にも御了解をいただいた上で取りまとめを行わせていただいているところであります。
  39. 舟山康江

    ○舟山康江君 結局、でも、こういう座長とかメンバーがどんどんと一方的に議論を仕切っているんですよ。どんなにいろんな意見を言ったって、反論したって、押し切っているじゃないですか。これが国家戦略特区の物事の決まり方ですよ。  それに加えて、前川前事務次官が何度もおっしゃっていますけれども、文書があるのかないのか、これについては水掛け論ですけれども、少なくとも、一方の当事者の前川前事務次官はいろんな、総理の御意向と言われた、最高レベルから言われている、そういった発言をされているわけですよね。それに関してもう一度お聞きしたいと思います。直接名前も挙がっております藤原内閣府審議官、圧力は掛けていないんでしょうか。
  40. 藤原豊

    ○政府参考人(藤原豊君) 今委員御指摘の報道に取り上げられております文書でございますけれども、文科省による調査の結果、該当する文書の存在は確認できなかったということでございまして、内閣府としてお答えする立場にございません。  御指摘の文書の有無にかかわらず、報道にあるような、昨年秋、九月から十月ということでございますけれども、第一回目の今治市の分科会が開催されたということもございまして、関係各省と今後の進め方などについて事務的な議論は行っておりましたが、その際、本件につきまして、官邸の最高レベルが言っている、総理の御意向だと聞いているなどとお伝えしたことはございませんし、また総理からもそういった指示等は一切ございません。
  41. 舟山康江

    ○舟山康江君 あったと言っている人のことは一方的に否定して、ないという言葉はどうやって我々信じればいいんですか。やっぱり当事者を呼んでいただかないと分からないんですよ。  そして、今日、私は、いろいろ名前が出てきております和泉首相補佐官、それから、本当に頑張っておられました浅野文科省専門教育課長、この当事者にもいろいろお話をお聞きしたいと思いまして、この委員会への参考人としての招致をお願いしたところ、残念ながら、それが実現できませんでした。  委員長にお願い申し上げたいと思います。今回認めていただけなかった和泉首相補佐官、そして浅野文科省専門教育課長、そして前川前事務次官、また、ここに来て新たに名前が出てまいりました木曽功氏ですね、いろんな利害関係が持っているこの木曽功さんに関しても、是非、本委員会でも、この獣医学部がなぜ突然認められるようになったのか、この真相を明らかにするためにも、参考人として呼んでいただきたいと思いますので、よろしくお取り計らい願います。
  42. 渡辺猛之

    ○委員長(渡辺猛之君) 後刻理事会で協議いたします。
  43. 舟山康江

    ○舟山康江君 いずれにしても、適切に適切にと言っていますけれども、誰も反論できない状況なんですよ。文科省、農水省は、これ本当に後でゆっくり見てくださいよ、一連のワーキンググループでの発言を。どちらも認めていないんですよ。今の現状を説明しているんですよ。そして、最後の最後まで、やっぱりきちんと需給を考えるべきだ、定員管理必要なんだということを言っているわけですよ。それを、合意があったから進めました、都合が悪いときだけ、担当の役所が認めたんです、担当が認めたから進めているんですよというのは、余りにもひきょうじゃないでしょうか。  最後まで責任を取ってこの真相を明らかにしていただきたい、そのことをお願い申し上げまして、質問を終わります。
  44. 田名部匡代

    ○田名部匡代君 民進党・新緑風会の田名部匡代でございます。  今の舟山委員とのやり取りを聞いていても、今回のこの一連の問題というのは、やっぱり何か腑に落ちない、安倍総理の腹心の友だったかどうかをおいたとしても、なぜこの加計学園に、今治に決まったのか、しかも一校となったのか、開学が三十年になったのか、いろいろ腑に落ちない点があるんですね。それが、どこで誰がどういう議論をして決めたのか、それが全く見えてこないということなんです。そして、その結果が総理の腹心の友だった。加えて、最近では、萩生田官房副長官、加計学園から落選中面倒を見てもらっていた。文科省OBで内閣官房参与を務められた木曽さん、加計学園の理事。これで、圧力がなかった、何もなかったと思えと言われたって、それはなかなか納得なんかできるわけがないんですね。  そして、文科前事務次官、会見なされました。誰かがうそを言っているんです、誰かが。それがうそではないというのであれば、文科省だって、本来、徹底的に資料を探して、それは事実じゃなかったと言えばいい。でも、何かさっと探して、あとは調べません、誰に聞いても記憶はない、破棄する、こんなのでどうやって国民に納得してもらう説明ができるんですか。これだけ疑惑が高まってきた中で、私は説明責任は政府にあると思っていますよ。しかし、証人喚問に応じると文科省の前事務次官おっしゃっているにもかかわらず、呼ばない。何でも政府の好き勝手じゃないですか。本当にいいかげんにしていただきたいと。  そして、先ほども舟山委員からありました、今日、藤原審議官にお越しになっていただいております。これだって、まあ言っていないと言ったら水掛け論、こんな議論に時間を費やすつもりはないですけれども、藤原さん、これまでもいろいろ立派なお仕事されてきたと思います。どういう志を持って官僚になられましたか。
  45. 藤原豊

    ○政府参考人(藤原豊君) 私事につきましてこの場で感想を申し上げることは差し控えさせていただきます。  以上でございます。
  46. 田名部匡代

    ○田名部匡代君 何というか、そんなことさえ何か考えて発言しなければいけないような今の国のその状況、何かかわいそうだなって逆に気の毒に思っちゃいますよ。立派な大学出られて、きっと高い志を持って、国のためと思って、多くの官僚の皆さん仕事されてきたと思います。しかし、これ、外から見ても、何かの力が加わって、何か間違った方向に進んでいるのではないかと。  私は、文科の前事務次官、働いてこられたその誇りを持って、いろんなリスクを承知で会見をされたのではないかと、私はそう感じているんです。しっかりとこのことをはっきりさせていただくためにも、委員長、今まで参考人でお呼びいただきたいという多くの意見がありました。是非お呼びをいただきたいと、そのことを申し上げたいと思います。
  47. 渡辺猛之

    ○委員長(渡辺猛之君) 理事会で協議させていただきたいと思います。
  48. 田名部匡代

    ○田名部匡代君 それで、本当、ワーキンググループの議論たるや、どうか与党の皆さんも一度どんな議論がされていたか議事録読んでください。いや、本当にひどいんですよ。  そこで、松本副大臣、いろいろこれまでの御答弁やワーキンググループの議論を踏まえて副大臣にお伺いをしていきたいと思うんですけれども、元々、国家戦略特区基本方針、この目的、意義の中に、民間有識者の知見等を活用しつつ、国が自ら主導し云々というふうにあるんですね。民間有識者の知見、これ、今回、獣医学部を新設するに当たって、ワーキンググループのメンバーの皆さん、こうした知見をお持ちの方々ですか。
  49. 松本洋平

    副大臣松本洋平君) それぞれのお立場でそれぞれの知見というものをお持ちだと思います。
  50. 田名部匡代

    ○田名部匡代君 これまでもいろいろ農水で出された法案なんかの、何でしたっけ、規制改革推進会議もそうですけど、分からない人たちが今までどういう歴史や経緯があったかということを全く無視して勝手な議論をしている、だから私はこれ問題だと思っているんですけど、とても有識者とは思えないような議論なんですよ。  国家戦略特区というのは基本的に、世界と戦える国際都市の形成、医療等の国際イノベーション拠点の整備、こういった観点から特区を決めるという認識ですけど、よろしいですか。
  51. 松本洋平

    副大臣松本洋平君) 国家戦略特区は、長年にわたり実現できなかった岩盤規制の改革に突破口を開けることによりまして、経済社会の構造改革を推進しようとするものであります。  御指摘のあった新たな獣医学部設置も、五十年以上にわたり実現できなかった規制を改革をいたしまして、獣医療の知見を生かした新薬開発など、我が国の創薬産業の活性化を図るとともに、感染症への水際対策など、食の安全による畜水産業の振興などを図ろうとするものであり、産業国際競争力の強化や国際的な経済活動の拠点形成といった国家戦略特区の趣旨、目的に合致するものと考えております。
  52. 田名部匡代

    ○田名部匡代君 国際競争力がこのワーキンググループの中でそういうことを基本に議論がされていたのかということに、私は疑問を持っているんですね。例えば、何回かの議論でずっとペットの話になっているんです。これ、先ほど舟山委員からもありました、農水省文科省もいろいろ説明しているんですよ、きちんと、これまでの経緯も含めて。でも何か、何の根拠もない、高齢化社会になればペットの需要も都市では増えるとか経済が何か良くなればペットを飼う人が増えるとかという話なんです。国際競争力とこれ何か関係あります、副大臣
  53. 松本洋平

    副大臣松本洋平君) それぞれの委員の個別の発言についてコメントは差し控えさせていただきたいと思いますけれども、それぞれの立場において御発言を各委員がされたものと考えております。
  54. 田名部匡代

    ○田名部匡代君 しかも、これ根拠ないんです。これに対して、農水省さん、ちゃんとその後のワーキンググループで話しているんです。高齢化、五十代の方々のペットを飼っていらっしゃるよりも、六十代になるとペットを飼う方が減るんです。ここ二十年ぐらい見ても、ペットを飼っていらっしゃる方というのは減ってきていると。だから、今後、そういう社会になったからといって、ペットが増えるというようなことは予想できないと。それでも、もう何が何でも何かこの岩盤規制。いや、国際競争力とかじゃないんですよ。とにかく、何か、さっきの発言にもあったけど、農水省が既得権益守っているんだ、これ何とか打ち破ってやろうみたいな、まあ私は少しちょっとうがった見方かもしれないけど、そういう議論がずっと進んでいたような気がするんですよ、何の根拠もない。  少なくとも知見を持った方々が、全てにおいて何でも知っていればいいというわけじゃないかもしれません、違う視点から物を言う必要もあるかもしれない。それでも、こういう議論するんだったら、その前提として、これまでなぜこうして需給バランスを見なきゃいけなかったのか、なぜ規制が行われてきたのか、少なくともそういう理由を説明した上で、今後どうしなければならないのか。ここで議論されている方なんか、自分たちの勝手じゃないですか。でも、農水省文科省も、なぜこの社会的、全体的な需給バランスを見なきゃいけないかということをしっかり捉えてこれまでやってきているわけですよ。  副大臣、今も議論ありましたけど、何で需給バランス必要、それを見なきゃいけなかったか、お分かりになりますか。
  55. 松本洋平

    副大臣松本洋平君) これまで農水省からも答弁があったところだと思いますけれども、やはり獣医師の質の確保であったりとか、また、その需給をしっかりとやることによって獣医のレベル並びにその量を適切に管理をするということだと考えております。
  56. 田名部匡代

    ○田名部匡代君 必要なことだと思われませんか。
  57. 松本洋平

    ○副大臣(松本洋平君) それ自体を否定するわけではもちろんありません。しかしながら、新たなニーズというものも実際に生まれてきているのも事実だというふうにこれまで様々な議論の中でお話があったところでもありますし、また地域偏在や、また産業動物医等のそうした職種によりましても偏りがあるという、そうした課題というものも指摘をされているところでありますので、そうしたことも配慮をした上で、こうした国家戦略特区という制度で今実現をしようという話になっていることと理解しております。
  58. 田名部匡代

    ○田名部匡代君 新たなニーズがあるというのはどこでどんなふうに確認をされたんでしょうか。
  59. 松本洋平

    ○副大臣(松本洋平君) それはこれまでも山本農林水産大臣からもそうした地域的な偏在の話がありましたし、また、その産業動物医等々、そうした職種に応じてそうした分野に人が足りなくなっている、確保が難しいというお話は、これまでの国会の質疑の中でもそうしたお話は出ているものと認識をしております。
  60. 田名部匡代

    ○田名部匡代君 今のそのことにもあるんですけど、誰が、じゃ、そのことを確認したんですか。
  61. 松本洋平

    ○副大臣(松本洋平君) 御通告をいただいていないものですから、具体的に人物名の特定ということは、残念ながら資料を持ち合わせておりませんので、そうしたことはお答えができませんけれども、しかしながら、そうした議論が存在をしたことは事実だと考えております。
  62. 田名部匡代

    ○田名部匡代君 地域的な偏在というのは新たなニーズじゃないわけですよ。じゃ、その地域に学校をつくったら、それで偏在是正されるんですか、どう思われます。
  63. 松本洋平

    ○副大臣(松本洋平君) 職業選択の自由等々がある中におきまして、国において一方的に縛り付けるということはなかなか困難であるわけでありますが、しかしながら、様々な工夫を今治市としてしようとしているということで理解をしているところでもありまして、そうした様々な工夫によってそうした結果が生まれることを期待しているところであります。
  64. 田名部匡代

    ○田名部匡代君 青森県には北里大学という学校があるんです。でも、青森県は、愛媛、いや、もっと言ったら四国よりも獣医師足りていないんです。様々な取組見て、多分、時間もったいないのであれですけど。  何ですか、地域枠を三十人つくる、六年たったら、三十人、その土地には六十人、どんどん増えていって、それ地域でどういうふうに雇用していくのか。それで産業医の不足が是正されるのかも分かりませんけれども、新たなニーズでは決してないということと、私、これさっき獣医師会の方々の話もされていましたけど、獣医師会の方々、何も抵抗勢力でも何でもないんですよ。社会的ニーズに即した獣医師、専門職の養成がされることは歓迎なんだと。でも、その新たなニーズということが、私たちにも分からない、どこで誰が議論したのかも分からない。聞いてみれば、地域偏在だなんて、今始まったこととは関係ない。  しかも、これまでの議論でも、副大臣いろいろ、ほかではできない新たな取組というようなことをおっしゃっているんです。食の安全とか人獣共通感染症、あるいは越境国際感染症、こういうことがあると。これ、今まででは取組がなされていなかった新しい分野ですか。(発言する者あり)
  65. 渡辺猛之

    ○委員長(渡辺猛之君) 速記を止めてください。    〔速記中止〕
  66. 渡辺猛之

    ○委員長(渡辺猛之君) 速記を起こしてください。
  67. 松本洋平

    ○副大臣(松本洋平君) 新規性のありなしということではなくて、そうした様々な課題にしっかりと対応をしていくためには、そうしたカリキュラムの変更や、また教員をどういうふうに増やしていくというような話ではなくて、実際に獣医学部を新設することが適当であるというふうに判断をしたということであります。
  68. 田名部匡代

    ○田名部匡代君 副大臣、説明になっていないんです。  例えば、今までもいろんな取組しているんですよ。そして、今治じゃなくて、もう一つ提案されていた京都産業大学では、例えば越境感染症、鳥インフルエンザだって、非常に今日までこの国の感染症、鳥インフルエンザ対策に御貢献をされてきた専門の先生もいらっしゃる。まさにこういうところの話は却下をされていくんですね。しかも、いつの間に却下されたか分からない。食の安全とかいうことに関しても、もう既に東大獣医学部の食の安全研究センター、これだって非常に優秀な先生が今日まで取り組んでいらっしゃる。人獣共通感染症、これもそのとおり。国際感染症も、これも何にも新たなニーズではない。今までもずっと取り組んでこられたことに、無理やり新たなニーズだとか、この今治の加計ができれば、それらが何か今までの教育を否定して全く違うすばらしい未来が待っているかのような話なんですけど。  私、それで、今治のヒアリング見ましたよ。これも是非皆さん読んでください。これ、京都産業大学は非常に、製薬会社からアンケートを取ったり、どういう社会的ニーズがあるかも確認し、そして実績もある、様々な視点から丁寧な御提案がなされている。しかし、私、別に今治の方々がどうこうというわけじゃないんですけれども、これ素人目から見ても情熱は感じるんです、情熱。こういうことがしたいんだと、こういうことが必要なんだ、その思いは大事にするとして、そして、何かほかに国で一緒に取り組めることがあるならいいですけれども、これまでも副大臣はずっと、今治の方がスピード感を持って、実現可能性が高いと、そして今治の方が具体的でいい提案をされているというような御発言されているんです。それはちょっとどこに、どの辺のことをおっしゃっているのか分からないので、教えていただいていいですか。
  69. 松本洋平

    ○副大臣(松本洋平君) 山本幸三大臣が、京都府よりも今治市の方が事業の早期実現性という観点から熟度が高いなどと最終的に判断をされたわけでありますけれども、その理由につきましては、獣医学部の設置は、平成十九年秋から昨年春までの八年近く今治市の提案が唯一の提案でありました。このため、政府としては、まずこの事業を早急に実現し、成功モデルにできないかという観点から、長年の検討を行ってきたところであります。  今委員から御指摘がありましたように、京都産業大学からも昨年の三月に御提案をいただいたところでありますけれども、それらを比べたときに、人的ネットワークの構築、自治体との連携、また内容、カリキュラムについて、こうした面から多面的に評価をいたしました上で、今治ということで決めさせていただいたということであります。  なお、内閣府といたしましては、京都を落としたという、そうしたことは私たちとしては思っていないということであります。
  70. 田名部匡代

    ○田名部匡代君 失礼しました、落としたということではないんですね。でも、入れないようにいろいろと限定がなされていったということだと思います。  そして、今副大臣がおっしゃったようなことは京都産業大学も提案しているんですよ。別に私は京都産業大学がどうかという話をしたいんじゃなくて、もっと、この間、この場で大臣も、今のような国の在り方はどう思われるかということに、透明性を持ってやるべきだという御発言されていました。そういうことがどうしても見えてこない、何かの力が働いたのではないか。こんな雑なヒアリングをして、知見も持たない有識者、まあ有識者なんでしょうか、有識者と言われる、獣医学部やこの農林水産行政や学校のことに何ら詳しくない方々が、何か自分たちの思いで、農水省は既得権益を守っているんだからそれは破らなきゃいけないというような思いで、何か規制を取っ払うことが正義であって、それを守っているのが悪かのような、それで岩盤規制を取っ払うんだという、そんなただ単に勢いでやられちゃ困るわけですよ。  しっかりとそういうこれまでの大事な守らなければならなかった規制、それは何だったのかと。社会的に必要とされている産業動物医を育てるために何をしなければならないのか、そういうことを、私は、こんなに何でも有識者の意見を聞いて、やるとかなんとか言っていますけど、政治家として責任を持つべきだと思いますよ。総理は、何でも有識者に丸投げ、諮問会議だ何だ言って。それでいろんな影響を受ける人たちがいるんですよ。命に関わる、健康に関わる、こういった分野について私は政治家が責任持たずにどうするんだと。
  71. 渡辺猛之

    ○委員長(渡辺猛之君) 申合せの時間が参りましたので、質疑をおまとめください。
  72. 田名部匡代

    ○田名部匡代君 そして、これまで取り組んでこられた文科省や農水省の皆さんも頑張ってこられたわけですから、もっと誇りを持って堂々と最後までやり切っていただきたい、そのことを申し上げて、終わります。
  73. 竹谷とし子

    ○竹谷とし子君 公明党の竹谷とし子でございます。  特区制度を活用した獣医学部新設について最初に伺います。  平成十九年以降、今治市が愛媛県と共同で構造改革特区を活用して加計学園を設置母体とする大学の獣医学部新設の提案を繰り返し行ってきましたが、福田、麻生政権では、構造改革特区としては対応不可だったとしていたことを認識をしております。平成二十一年に鳩山政権で、実現に向けて検討、速やかに検討と格上げされたという認識でよろしいでしょうか。また、その理由は何だったのでしょうか。
  74. 青柳一郎

    ○政府参考人(青柳一郎君) お答えいたします。  議員御指摘のとおり、今治市の獣医学部誘致は、平成十九年の福田政権時に構造改革特区に最初の提案があって以降、自民党政権下で対応不可とされてきたところでございます。これが鳩山政権時の平成二十二年三月、平成二十二年度中を目途に速やかに検討と格上げする対応方針が政府決定されました。  これは、産業動物獣医師や公務員獣医師の確保への懸念に加え、民主党政権下の平成二十二年六月に閣議決定された新成長戦略の中で取り上げられているライフイノベーションへの対応として、獣医学教育の在り方についても検討することが背景となったものと考えております。
  75. 竹谷とし子

    ○竹谷とし子君 菅内閣の当時文部科学省として、獣医師の確保に懸念との答弁もあるようでありますが、農林水産省の当時の認識はどうだったでしょうか、また、現在の認識はいかがでしょうか。
  76. 今城健晴

    ○政府参考人(今城健晴君) お答えいたします。  獣医師の全体需給ということにつきましては、いずれも、家畜、ペット、これは減少傾向にあって、一方で、獣医師の数自体、これは漸増傾向にあるということでございます。一概には言えないが、獣医師の数自体が全体的に不足しているという状況にはないというのが当時の考え方であったと思いますし、現在もそうであります。  また、このような中で、産業動物獣医師及び農林水産分野に従事していただいている公務員獣医師、これについては、やはり修学資金というようなものの需要というのはあるということから見て、地域によってはその確保が困難なところがあるという状況、これも当時からそういう認識でありますし、現在も変わるところはないということでございます。
  77. 竹谷とし子

    ○竹谷とし子君 平成十九年以降、今治市と加計学園が取り組んできたこの規制緩和、特区制度を活用した獣医学部の設置というものが今回結論が出されたというふうに認識をしておりますが、規制を緩和するというのは大変難しい作業であると思っております。規制をしてきた側とそれを打ち破ろうとする側の激しい議論、これまでもいろいろな分野で行われてきたと思います。政府の中で、関係省庁を巻き込んで時に厳しい対立が生じるときもあると思います。  今回、長年の検討を経て、そうしたことを越えて、法の目的に従い手続が取られ、結論が出されたというのが結果であると思いますが、一方で、獣医師業界が抱える特定地域に獣医師が不足しているという地域偏在の問題や、獣医師の方々のお仕事の需給について、今後もしっかりと現場をよく知る獣医師の方々のお声を伺い、協力、連携をしながら農水省としてしっかりと対応をしていっていただきたいということを要請して、次の質問に移らせていただきます。  森林循環について伺います。  以前も質問で取り上げさせていただきました。非常に懸念を持っております。木は適切な時期に伐採を行うということが花粉症対策、杉やヒノキの花粉症というのは社会問題となっております、そうした観点からも大変重要でございますが、適切に間伐を行ったり、適齢期になった木を伐採した後でその木が有効に活用されるようにする森林循環、このために農水省の予算で何を行っているか、御答弁をお願いいたします。
  78. 今井敏

    ○政府参考人(今井敏君) お答えいたします。  今先生から御指摘ありましたように、戦後造成されました人工林が本格的な利用期を迎えている中で、切って使って植えるという森林資源の循環利用をしていくことが非常に重要な課題となっております。  このため、伐採した木を木材として活用できる環境を整えていくことが大変重要になっておりまして、そういった観点から、これまで余り木材が使われてこなかった分野において新たな木材の需要を創出しながら木材利用の拡大を図っていくという方針を立てまして、まず、中高層建築物への利用が期待できるCLTですとか耐火部材など新たな木材製品の開発やその実用化、さらには公共建築物等への木材利用の促進、さらには木質バイオマスのエネルギー利用の拡大といった、これまでになかったような取組も進めているところでございます。  こうした取組を継続しながら、木材需要の創出、拡大に向けた取組を更に一層進め、資源の循環利用の促進を図っていきたいと考えております。
  79. 竹谷とし子

    ○竹谷とし子君 東京の多摩地域でも非常に豊かな森林があり、その木を活用していこうと取り組んでおられる林業関係者の方、また工務店などの団体、また個人がおられます。その方々にお話を伺ったんですけれども、国として、また東京都も様々取組をしておりますけれども、今、新たな需要ということをおっしゃられました。新たな需要はもちろんでございますけれども、既存の需要、木造建築の需要というものもこれ大変に重要でございます。そこに木材を使用をしていく、特に地域材を使用していくということに多摩地域の方々は非常に熱心に取り組んでおられます。  特に、品質を高めて、伐採、加工段階から品質を高める努力をされて、そしてブランド化をしているという取組でございますが、やはり価格が高くなるという点がございまして、それに直接補助をしてくれた方が木の切り出し段階から川下に至るまでスムーズに流れるようになるので、その方が森林循環にはいいんだという、そういう御意見を頂戴をしております。  伐採した時点で補助金を出すとか、そうしたやり方もあるというふうに認識をしておりますけれども、必ずしも最終需要には結び付いていません。伐採した木が山に放置される状況、切るだけで補助金が出ると、そのまま雨ざらしになってしまうということもありますし、補助金が出るタイミングと伐採するタイミングというのが、適切な伐採のタイミングというのが必ずしも一致するわけではないとも聞いております。補助金が出るうちにやらなければいけないので、本当はもうちょっと先にやるべきところを今年やらなきゃいけないんだよねという、そういうお話も現地で伺いました。  ですので、最終需要が増えるような、今新たな需要ということもおっしゃられましたが、既存の木造建築を増やしていく、そのために補助をしていくということがいいという指摘、これに対してはいかがでしょうか。
  80. 今井敏

    ○政府参考人(今井敏君) 以前この委員会で先生の花粉症に関する質問のときにもお答えいたしましたように、多摩の方では、花粉がたくさん出る杉を切って、その多摩産材を住宅に使って、その後に花粉が出ない苗を植えるという一貫した資源循環が動くような取組をしているというのは我々も承知をしております。  そうした取組も参考にしながら、先ほど新たな木材需要の創出の取組をしていると申し上げましたけれども、CLTといった新しい部材の開発、実用化に関連いたしましては、強度試験ですとか薬剤処理による耐火部材の開発の実証ですとか、そういうところの支援を行うだけではなくて、CLTなどを活用して公共建築物を実際に建築物として整備をする際の建築費への助成といった、それも、余りこれまで助成をしてこなかったような支援も今実際に実行に移しているところでございまして、そうした取組を通じまして、先ほど申し上げましたような、切って使って植えるという循環がうまく進むように更に努力をしていきたいと考えております。
  81. 竹谷とし子

    ○竹谷とし子君 ありがとうございます。  前回質問をさせていただいたこともあって、この切って使って植える、この使ってというところに特に重点を置いて質問させていただいているんですが、それに対応をしてきてくださっているというふうに感じました。  以前、木材利用ポイントというのがありましたけれども、それについての御意見を現場で伺ってまいりました。小さな、小さなというよりはもうちょっと大きいかもしれませんけど、工務店でそれ使ったそうでございますけれども、四棟やりましたと。でも、もっと早く言ってくれれば百棟だってできましたと。この執行のタイミングというものが非常に重要であると思います。大手の住宅メーカーさんですと、まとまった量が必要ということもありますけれども、小さな工務店であれば、利点を生かして、まとまった数でなくてもうまく回しているんですね。ただ、時間を掛けなければ、急に注文住宅取れるわけではありませんので、そうしたことをよく御配慮をいただければこの取組というものがうまく回っていくのではないかと思いましたので、御検討をお願いしたいと思います。  次の質問をさせていただきます。  災害対策や水源にもなる国内の森林ですが、外国資本に買われていると懸念する声があります。農水省としてこれを把握していますでしょうか。その懸念にどうお応えしていくのか伺いたいと思います。
  82. 礒崎陽輔

    ○副大臣(礒崎陽輔君) 御指摘のような報道等があるのは把握しておりますが、これまで農林水産省では、森林を適切に保全管理するため、森林法に基づき、林地開発許可制度や保安林制度により、森林の保全、不適切な林地開発の抑制、森林の公益的機能の発揮を図るとともに、平成二十三年の森林法改正において、新たに森林の土地所有者となった者の市町村長への事後届出制度が措置され、森林所有者の異動を把握する制度の強化を図ったところでございます。  外国資本による森林買収の状況については、この届出制度も活用し、毎年、都道府県を通じて調査を行っており、平成二十八年の調査において把握された事例は二十九件、二百二ヘクタールであります。この件数及び面積は年によって多少変動はございますが、取得目的は資産保有、別荘などとなっており、災害防止の面や水源保全の面等から問題が生じているということは実際には聞いていないところでございます。  今後とも、この平成二十三年の改正によって措置した届出制度をきちんと活用いたしまして、所有者の異動を把握してまいりたいと思います。
  83. 竹谷とし子

    ○竹谷とし子君 国民の懸念に対してしっかりとこの問題を注視していっていただきますようにお願い申し上げます。  また、森林の手入れがされず放置されているという懸念も、これは外国資本が所有しているところとかそういう問題ではなく、全国的にあると思います。所有者不明の森林、また適切に手入れがされていない森林はどの程度あるか把握されていますでしょうか。
  84. 今井敏

    ○政府参考人(今井敏君) お答えいたします。  木材の価格が低迷していることなどによりまして森林所有者の経営意欲が低下している中で、所有者や境界が不明確な森林が増加しております。これによりまして、今本格的な利用期を迎えているにもかかわらず資源の利用ができない、あるいは手入れがされていないために公益的機能の発揮への支障が懸念される、そういった状況が今起こってきているわけですけれども。  こうした手入れがされていない森林がどのくらいあるのかということについて定量的になかなか調べたものがなくて直接的にはお答えできませんけれども、例えば林野庁が行った調査によりまして、所有者への経営の意向の調査で、経営規模を縮小したいですとか林業経営をやめたいだとか、そういったふうに答えている人が所有者の全体の五五%いるといったような調査結果ですとか、あとは、森林所有者の四分の一の方はいわゆる不在村、森林がある場所ではないところに住まわれているというような実態も把握しておりまして、そういったことからいたしますと、一定程度そういうものが広がっているという現状ではないかと把握しております。
  85. 竹谷とし子

    ○竹谷とし子君 森林は国民全体の財産であると思います。治水、利水面でも生活を守る大切な自然インフラであると思います。先ほど申し上げました森林循環、切った木材、これが、小さな工務店やあるいは大手の住宅メーカーさんにも国内の木材が使われていくような産業構造の改革を進めつつ、この森林の問題についてしっかりと取り組んでいっていただきたいと思います。  次に、米粉について伺います。  米の国内需要はこの十年でどれぐらい減っていますでしょうか。
  86. 柄澤彰

    ○政府参考人(柄澤彰君) お答えいたします。  この十年間の米の年間需要量を見ますと、平成十七年で八百五十二万トンでございましたが、平成二十七年で見ますと七百六十六万トンと、十年間で約八十六万トンの減少となっております。  また、米の年間一人当たりの消費量を見ますと、平成十七年度で六十一・四キロでございましたが、平成二十七年度では五十四・六キロと、十年間で約六・八キロの減少となっているところでございます。
  87. 竹谷とし子

    ○竹谷とし子君 米の需要の一つの、まだ小さいですけれども、一つの可能性として米粉があると思います。米粉にする米の販売と一般的な食用米の販売では、生産農家の利益はどれぐらいでしょうか。
  88. 柄澤彰

    ○政府参考人(柄澤彰君) 米粉用米につきましては、小麦粉の原料として利用される輸入小麦と連動して価格が形成されておりまして、通常、製粉会社に対しましてキロ当たり五十円程度で販売されるのが通例でございます。これを、主食用米の販売価格と見ますと、現在、主食用米の販売価格はキロ当たり二百数十円ということですので、これ自体は大きな開きがございます。  このために、米粉用米及び主食用米の生産費も勘案しまして、米粉用米の所得が主食用米に比べて遜色ないものとなるように、水田活用の直接支払交付金によりまして標準単価を十アール当たり八万円とし、単収の実績に応じて最高十アール当たり十・五万円まで交付単価が変動する数量払いを行っておりますので、この結果、米粉用米と主食用米の所得が遜色ないようにしているところでございます。
  89. 竹谷とし子

    ○竹谷とし子君 米粉の価格が小麦粉に比べると非常に高いということでございますが、需要を増やしていかなければこの価格は下がらないというふうに思っております。  米粉の良さについて研究している方からお話を伺いました。小麦のアレルギーがあってパンや麺が食べられない子供たちに、何とか米粉を利用して同じようなパンや麺というものを食べさせてあげたいということで工夫をされまして、膨らみがなかなかふわっとしないとか、そういう課題があったそうでありますけれども、私もいただいたんですけど、工夫を重ねた結果、もうシフォンケーキなどは本当にふわっとして、時間がたってもそれが続くような、そういう製法も今既に確立をされております。  農水省として、米粉の消費者にとってのメリット、どのように考えていますでしょうか。また、潜在的な消費者がいらっしゃると思います。米粉の良さを伝えるためにどのように農水省として取り組んでいるのか、答弁をお願いいたします。
  90. 山本有二

    ○国務大臣(山本有二君) 米粉の利用拡大は、主食用米の需要が減少傾向にある中で、我が国の水田のフル活用、食料自給率の維持向上のため、重要であると考えております。加えて、御指摘の、消費者にとっても、米粉は、グルテンを含まない米粉によりアレルギーの方々などの食生活の幅を広げられること、米粉を原料とするパンや麺により、しっとり、もっちりとした新しい食感が得られることなどのメリットがあるものと考えております。  そういった中で、今後一層の米粉の利用拡大に向けまして、米粉の菓子・料理用、パン用、麺用などの用途別の加工適性に関する米粉の用途別基準、グルテンを含まない米粉製品の表示に関する米粉製品の普及のための表示に関するガイドライン、これが本年三月二十九日に公表されたところでございます。また、去る五月二十五日には、米粉の普及に取り組む民間組織でございます日本米粉協会が設立されました。このような民間ベースの取組が活性化し、米粉の利用拡大や米粉用米の生産拡大が加速するように、農林水産省としましても引き続き取り組んでまいりたいというように思っております。  以上でございます。
  91. 竹谷とし子

    ○竹谷とし子君 終わります。
  92. 紙智子

    紙智子君 日本共産党紙智子でございます。  加計学園について質問いたします。  十一月九日の国家戦略特区諮問会議において、獣医学部を新設することが決まりました。私は、決定に至るプロセスを明らかにするように要求しましたけれども、誠実に回答する意思がないようで、いまだ明らかになっておりません。  一方、文部科学省前川喜平事務次官は、獣医学部新設をめぐって安倍首相の意向が強く働いたことを示す文書は確実に存在していたと証言をし、その後、朝日新聞などの報道では、昨年九月から十月に和泉洋人首相補佐官に呼ばれて、国家戦略特区で獣医学部を新設するため、文科省が早く手続を進めるように要求されたというふうに言っているわけです。安倍首相の友人を優遇するために行政がゆがめられたのではないかという疑惑というのは、晴れるどころかますます深まっているというふうに言わざるを得ません。  この問題で政府は説明責任を果たしているとは言えません。国会で真相を究明するために日本獣医師会や関係者をお呼びして議論を深めようというふうに提案をしていますけれども、参考人招致を与党は拒否をされると。事の発端はこれ、政府側にあるわけです。充実した審議が進むようにこの先も強く求めておきたいと思います。  まず、内閣府にお聞きします。  松本副大臣はこの諮問会議の取りまとめに至る経過を説明されているわけですけれども、獣医師会などから提出された慎重な意見があるというように答弁をされています。内閣府にはいつ頃提出されているんでしょうか。
  93. 松本洋平

    副大臣松本洋平君) 昨年十一月九日の特区諮問会議取りまとめに当たって、獣医師会等からどの時期にどういう形で意見が提出をされたのかということのお尋ねだと理解をしております。  まず、昨年九月七日に日本獣医師会の酒井副会長、北村顧問が山本大臣を来訪いたしました。獣医師会の考え方を述べられ、そのほかのところでも非公式にいろいろとお会いをしたり電話などでお話をしたこともあるというふうに山本大臣からはお聞きをしているところであります。  こうした、以前から一貫して獣医師会は慎重な立場であることや、特区ワーキンググループでの文科省農水省との議論などから総合的に判断をいたしまして、まずは地域を限定することを山本大臣が御決断になったものであります。
  94. 紙智子

    紙智子君 九月七日に会われて、そして実際話を聞いているんだけれども、慎重な意見というのはどういう慎重な意見でしたか。
  95. 松本洋平

    副大臣松本洋平君) 済みません、御通告をいただいていないので、山本大臣がその場でどのようなやり取りをしたかということを私はお聞きをしておりませんので、コメントは差し控えさせていただきたいと思います。
  96. 紙智子

    紙智子君 通告していますよ。通告しています。
  97. 松本洋平

    副大臣松本洋平君) 先日、山本幸三大臣衆議院地方創生特別委員会におきましてお答えになられている答弁があるわけでありますけれども、九月七日に、日本獣医師会の酒井副会長、北村顧問が私のところに来られまして、獣医師会の考え方を述べられまして、私も、私どもの概略の考え方も申し上げました。それから、十一月十七日、私から、これは次の日からパブリックコメントが始まるということであります、十一月九日に諮問会議が決まりまして、パブリックコメントをやろうということになっておりまして、パブリックコメントをやる以上、私も仁義を切らなきゃいかぬと思いまして、前日の十七日に獣医師会をお訪ねしまして、蔵内会長、酒井副会長、北村顧問等との意見交換を行いました。十一月二十八日には日本獣医師会から要請文書がございまして、それから、十二月八日には一校に限ってほしいという旨の要請文書もございました。そして、十二月二十一日には蔵内会長、北村顧問との意見交換もありましたということであります。
  98. 紙智子

    紙智子君 ちょっと、ちゃんと通告もしているし、慎重な意見の中身聞きますと言っているんですよ。ちゃんと答えてくださいよ。慎重な意見、どういう慎重な意見だったのか。
  99. 松本洋平

    副大臣松本洋平君) 九月七日に、獣医師会の酒井副会長、北村顧問が山本幸三大臣と会談をいたしまして、獣医師会の考え方を述べられたところでありますけれども、獣医師会からは、従前から獣医学部の新設について一貫して慎重な立場を取っており、九月七日の山本大臣との会談においても獣医学部の新設には反対であるというお話をしていたと聞いております。  なお、昨年十二月八日には、日本獣医師会から一校に限る旨を明記してほしいとの要望がありました。また、今年の二月三日には、日本獣医師会会長から山本幸三大臣宛てに、獣医学部の設置許可申請があった場合には、平成二十七年六月三十日に閣議決定した四条件を満たすものとなるよう、内閣府文部科学省農林水産省等において厳しく審査すること等の要請書をいただいたということであります。
  100. 紙智子

    ○紙智子君 ストレートになかなか答えないで、その側の話を一生懸命しているんだけど、要するに、需要については全体としては足りているというその主張、一貫しているんですよ。そして、そこにつくったりするとやっぱり水準が崩れていくということも心配されているとかという話をしていると思うんですよ。だから、その四条件についても、これ満たされていないという話もしているんですよ。  そういう話があると思うんですけれども、それを実際には聞かれたと思うんですね。慎重な意見が出されて、総合的に判断したというふうに答弁されているわけです、山本大臣が、総合的に判断したと。  どういう意見のやり取りがあって、九月七日の会談の資料を、あったのかということについては今ちょっとはっきり言わなかったんですけれども、是非資料を提出してください。
  101. 渡辺猛之

    ○委員長(渡辺猛之君) 後刻理事会で協議いたします。
  102. 紙智子

    ○紙智子君 それで、総合的に判断した根拠というふうになる資料なわけですよ、それは。今、ちゃんと通告しているのにもかかわらず言わなかったんだけど、どんなやり取りがあったかということについてはちゃんと資料で提出いただきたいということで、委員長が後刻やるということなので、それはお願いしたいと思います。  それで、山本幸三大臣は日本獣医師会から意見を聞かれたということなんだけれども、特区ワーキンググループは、これ、日本獣医師会からは意見を聞いていないんですよね。なぜかというふうに聞いたら、ワーキンググループというのは規制改革提案を実行するために省庁と交渉するところだからなんだというふうに内閣府が説明をしたわけですよ、私にしたわけです。  それで、山本幸三大臣は、日本獣医師会から意見を聞いていると、聞いたんだけれども、総合的に判断するというふうに言われたと。つまり、その判断というのは官邸と相談したということなんでしょうか。
  103. 松本洋平

    ○副大臣(松本洋平君) この特区ワーキンググループに関しましては、獣医師会など、慎重な意見を持つ関係者をなぜ呼ばなかったのかという話でありますけれども、これは、特区ワーキンググループは、自治体等からの規制改革提案があった場合に、規制の特例措置をどのように制度設計するかという制度面について規制担当省庁と折衝を行うものであります。一方、それ以外の関係者の意見は、推進派、慎重派共に規制担当省庁を通じて聞くこととしておりまして、特区ワーキンググループに関係者を特段呼んでいないということであります。  そして、これらの決定をするに当たりましては、当然、特区諮問会議等々におきまして、これは閣議決定をするそうした項目でもありますし、また様々な段階において総合的に判断をしているということであります。(発言する者あり)
  104. 渡辺猛之

    ○委員長(渡辺猛之君) この際、申し上げます。  答弁は質問に対して的確、簡潔にお願いをしたいと思います。
  105. 紙智子

    ○紙智子君 官邸と相談したんですかと聞いたんです。
  106. 松本洋平

    ○副大臣(松本洋平君) 日本再興戦略改訂二〇一五は閣議決定でありますから、当然、政府の各府省はそれぞれの所掌事務の範囲内でこれに従って検討していると考えております。そして、当然、閣議決定をしているということは、総理も御了解をいただいているということであります。
  107. 紙智子

    ○紙智子君 ごまかしていますよね、答弁が。最終的には閣議決定だと言うんだけれども、その至る過程のことですよ。獣医師会から意見を聞いたと、そしてもう一方ではワーキンググループの話があったと、最終的に山本幸三大臣が私が決断したんだと言っているんだけれども、それに至るまでに官邸の意見聞いたのかと聞いたんですよ。言わないですよね。  この間のやり取りの中でいえば、例えば大臣が私が判断したと言うんだけれども、そんなことあり得ないんですよ。大臣が自分の判断で判断するなんてあり得ないと。なぜならば、この間、文部科学省の前川喜平前事務次官は、和泉洋人首相補佐官から獣医学部の設置について文科省の対応早くというふうに言われたというふうに証言されているわけですよね。つまり、総合的に判断したと答弁されるんだけれども、これ、首相補佐官が、総合的に判断する前にやっぱり圧力を掛けたということなんじゃないんですか。違いますか。
  108. 松本洋平

    ○副大臣(松本洋平君) 本件を議論するに当たって、官邸等々からの圧力はございませんでした。
  109. 紙智子

    ○紙智子君 まあ、それは信じられないので。その当時の事務次官の発言ですよ。しかも、総合的に判断する前に和泉洋人首相補佐官が圧力掛けた疑いというのは高いと。真実を明らかにするためにはやっぱり、皆さん要求していますけれども、私も和泉洋人氏の参考人招致を要求します。
  110. 渡辺猛之

    ○委員長(渡辺猛之君) 後刻理事会で協議させていただきます。
  111. 紙智子

    ○紙智子君 次に、農水大臣にお聞きします。  我が党の小池晃書記局長が明らかにした二〇一六年九月二十六日付けの内閣府の審議官との打合せ概要、獣医師、獣医学部新設という文書があるんですけれども、この概要には、今治市構想について、獣医師会から文科省、農水省に再興戦略を満たしていないと指摘する資料が届いているというふうにあるわけですよ。  農水省はこの資料を受け取っているでしょうか。受け取っているかいないかということについて伺います。
  112. 山本有二

    ○国務大臣(山本有二君) 日本獣医師会は、平成二十八年十一月二十八日付けの私宛ての要請書を作成しております。当省が受け取ったのは、翌十一月二十九日、受け取りました。
  113. 紙智子

    ○紙智子君 九月二十六日付けの内閣府の審議官との打合せ概要、獣医師、今治市の構想についてのこの文書なんですけど、これについてです。(発言する者あり)
  114. 渡辺猛之

    ○委員長(渡辺猛之君) 速記を止めて。    〔速記中止〕
  115. 渡辺猛之

    ○委員長(渡辺猛之君) 速記を起こしてください。
  116. 山本有二

    ○国務大臣(山本有二君) 要請者は、この十一月二十八日のような具体的なことは記載されず、いわゆる大学の設置について反対という旨の趣旨の要請でございました。
  117. 紙智子

    ○紙智子君 要請書というのは、だからさっき言ったように、大臣が言ったのは十一月二十九日に届けられた要請書だと思うんですけど、私が聞いたのは九月二十六日付けの文書です。今治市構想について要するに届けられたもの、再興戦略を満たしていないというふうに指摘する書類ですよ。
  118. 山本有二

    ○国務大臣(山本有二君) 九月二十三日、私のところに日本獣医師会の蔵内会長が来られました。日本獣医師会からは、獣医学部の新設は農林水産省の所管ではないと認識を示した上で、反対である旨の表明があったわけでございます。  これに対し、私からは、獣医学部の設置については当省の所管ではないことをあえてしっかりお伝えした上で懇談をさせていただいたということでございました。
  119. 紙智子

    ○紙智子君 ちょっとやっぱり回答がずれているんですよね。文書を届けられたというふうになっているので、届いたかどうかということを聞いたのでありまして、蔵内さん個人から話を聞いたというのはまた別の話だと思うんですけど。
  120. 山本有二

    ○国務大臣(山本有二君) 九月二十三日、蔵内会長が来られ、要請文を受領をしております。
  121. 紙智子

    ○紙智子君 この文書については、これも大事なことなので出していただくように要請しておきます。
  122. 渡辺猛之

    ○委員長(渡辺猛之君) 後刻理事会で協議いたします。
  123. 紙智子

    ○紙智子君 大臣は、この前の、前回の私の質問に対して、獣医師の需給バランスをどう整えていくか、獣医師会の皆さんに是非やっていただきたいというふうに答えられているんですね。バランスを整えるのは、これ獣医師会なんでしょうか。
  124. 山本有二

    ○国務大臣(山本有二君) 獣医師さんそれぞれの御判断だというように思います。
  125. 紙智子

    ○紙智子君 ちょっと聞いていたところでいうと、県が獣医師会と相談しながら確保や調整するというふうに聞いているんですけど、違うんですか。
  126. 山本有二

    ○国務大臣(山本有二君) 五月二十三日の紙委員さんの御質問で、産業動物獣医師の確保、育成のための農林水産省の事業も活用して各地域において県庁を中心に、獣医師会、畜産協会等に連携して取り組んでいきたい等の趣旨を申し上げたところでございます。  農林水産省といたしましても、引き続き産業動物獣医師及び農林水産分野の公務員獣医師の確保、それをしっかりと確保、偏在のないように是正していきたいというように思っておりますし、それは我が省も一端を担っているという認識でございます。
  127. 紙智子

    ○紙智子君 県において獣医師会等が需給調整しているということだと思うんですよ。  そこで、獣医師学部を新設することが決まったことに日本獣医師会は何と言っているかということですけれども、昨年十一月二十八日に、国家戦略特区における追加の規制改革事項についての決定に伴う告示改正に関する対応についてという、これ、日本獣医師会会長通知を出していますよね。また、同様の中身が日本獣医師会のホームページに、蔵内会長の挨拶にも掲載されていると。今年一月の挨拶では、十一月九日に開催された国家戦略特区諮問会議において、広域的に獣医師系養成大学等の存在しない地域に限り獣医学部の新設を可能とするための関係制度の改正に、直ちに行うことが決定されたと、これについて、このような国家戦略特区による獣医師学部の新設は、これまで関係者が実施してきた国際水準達成に向けた努力と教育改革に全く逆行するもので、不適切であるというふうに指摘しているわけですよ。これ、なぜこのように意見を出したと思いますか。
  128. 今城健晴

    ○政府参考人(今城健晴君) 獣医師会の御主張ということでございますけれども、当然、獣医師の皆様は獣医療の最前線でいろんな努力をされているということでありますので、そこで起こっている事柄、そういうことに対応するような獣医師をやっぱり育成していただきたいというようなことで、大学側ともいろんな話合いをされているということをおっしゃりたかったんだろうなというふうに推察します。
  129. 紙智子

    ○紙智子君 今治市の構想について、この獣医師会から文科省や農水省に再興戦略を満たしていないという指摘する資料が届いていて、獣医師会が見解を公表しているということになるんであれば、農水省は、これ静観するんじゃなくて、積極的に調整する必要があったんだと思います。なぜならば、農水省は、二〇〇七年、平成十九年に獣医師の需給に関する検討会報告書というのを出しています。そこで、今後三十年程度の中長期的な獣医師の需給の見通しを作成するというふうにして、二〇四〇年までの獣医師の需給見通しを推計したというふうになっているわけですよ。言っているわけですよね。  現在、獣医学部は十六大学で定員数約九百名と、そこに定員百六十名もの大学ができると、農林水産省が示した需給見通しに影響するんじゃないんですか、大臣。
  130. 今城健晴

    ○政府参考人(今城健晴君) 平成十九年に実際に、私どもの検討という形で、二〇四〇年を推計するという書類を取りまとめたというのを承知しております。  その中身でございますけれども、いろんな前提を置かないと当然推計できないものですから、その中の前提の大きな一つが、二〇一五年までは家畜は増加していくと、二〇一五年からは大体フラットになるというような前提を置いて推計しておりますけれども、そういう前提からすれば少し実際は違う推移をたどっており、家畜については逆に減少しているとか、そういうこともございますので、現在その推計に基づいて云々というのはなかなか適当ではないんではないかというふうに考えております。
  131. 紙智子

    ○紙智子君 この検討会には日本獣医師会も参加しているわけですよ。この間の農政改革も同じなんだけれども、結局、関係者の意見もまともに聞かないで首相の一存で行政を変える、岩盤と称して規制改革を行うと、こういう手法というのは間違っていますよ。農林水産省は検討会をつくって、二〇四〇年までの獣医師の需給見通しを推計したわけです。新たなニーズがあるというんだったら、検討会などで需給見通しを見直すのが農水省の役割、責任じゃないんでしょうか。  そして、農水省が、もう時間になりましたから最後答弁求めませんけれども、獣医師の需給を検討しないというんだったら、国会がやるべきだと思います。そのためにも、日本獣医師会を始め関係者を参考人として招致して集中的な議論をすべきだと、何よりも特区に名を借りた政治の私物化はやめるべきだということを申し上げて、質問を終わります。
  132. 儀間光男

    ○儀間光男君 日本維新の会の儀間でございます。  質問に入る前に少し苦言を申し上げたいと思います。  一連の前川発言によるいろんなことや、獣医師や加計学園の問題でいろいろ問題になっておりますが、前川さんの発言で、公平公正である行政の在り方がゆがめられたということを聞いて、びっくりいたしました。何か脱法でもあったり違法性でもあったのかなというふうに考えて、いろいろチェックしてみたんですが、決して国家戦略特区が脱法の下でつくられた委員会じゃない、合法の下でやられたので、こういうとき誤解を生むような言い方をするのは、役人の言うことではないんじゃないかという印象を正直言って持ちました。  そこで、一方で、国権の最高機関である国会で、特に本委員会ですね、別の省庁もありますけれども、所掌する本委員会が全くこの問題、蚊帳の外に置かれておるということが私は非常に重大な問題だと思うんですね。そのことがいわゆる国会無視、軽視と言われるゆえんだと私は思っております。しかも、関係資料の提出にもなかなか応じてくれない姿勢はいささか問題として指摘しておかなければならないように思います。  かつて私は情報審査会に所属をしておりました、情報監視審査会ですね。参議院八名で、衆議院も八名で、別々ですけれども。この委員会は公務員から多くのものが、資料が提出されてくるんです。ところが、そのまた多くが黒塗りだらけなんですね、黒塗りだらけ。全然情報の監視、監督できない。理由は、決まって言うことは、かかる情報が明らかになると著しく国益を損なうおそれがあり、また、情報提供している関係国に多大な迷惑を掛けることから、国家間の信頼も損ねかねないということでした。ある意味これ理解できます。  ところが、今回の問題、獣医師の問題、加計学園の問題の資料が提出、なかなかされないんですが、このことが国益を損なうということも考えられませんし、また、関係府省の省益も損なうなどということも考えられない。いずれにしても、この諮問会議を所掌する内閣府が積極的に資料提供などやることが国家戦略特区の基本方針にもかなうことだと思うんですね。そういうことを強く指摘して、少し、もうちょっと情報を明らかにしていただきたいというふうに要求、要求というか、見解を述べておきます。  さて、質問に入りますけれども、獣医師の問題、これが地域偏在しているということはもう十年以上前から指摘をされておりますね。具体的に十九年から資料なんか見れるわけですけど、いまだこれが決着を見ない。ここまで十年以上前から指摘されておりながら、偏在が直されていない、まだ引きずっている。理由は何ですか。
  133. 今城健晴

    ○政府参考人(今城健晴君) お答えいたします。  委員おっしゃるとおり、このいわゆる獣医師の分野の偏在、ペット、こちらの方はかなり人気が高く、獣医師の方が就職されるんだけれども、なかなか畜産現場で診療に当たっている産業動物獣医師あるいは農林水産分野の公務員獣医師、こちらの方には、やはり現場の厳しさということ、あるいは処遇の問題、いろいろございまして、なかなかその問題が、努力はしているんですけど解決していないという状況だと思います。  ただ、私どももその状況を改善するために、委員御承知のとおり、いわゆる都道府県単位の畜産協会が主体になって、これは国の事業の一環としてということでございますけれども、地元への就職を条件に修学資金というものを、今の形になったのは平成二十二年からでございますけれども、農林水産省の支援により実施しておりますと。また、平成二十六年には高校生に対してもこの入学金の制度の枠を広げまして貸与を開始しているというような努力もしております。  それからあと、処遇の問題、これはなかなか民間の方は難しいわけでございますけれども、都道府県の公務員獣医師、こちらの処遇については、基本的には当然地方自治体がお定めいただくんですけれども、多くの県で調整手当という形で上乗せをしていただくなどの努力をしていただいているということで、改善も進められていると承知しておるわけでございます。  農林水産省といたしましては、こういう努力ということを、情報提供などを行いつつ都道府県の後押しというところにも努めておる、そういう状況でございます。
  134. 儀間光男

    ○儀間光男君 ありがとうございます。  この間、農林水産省の十九年五月付けの獣医師の需給に関する検討会報告書を見ますと、こういうことが指摘されておるのになかなか進まぬというところに不満が、不満というか、問題提起がされると思うんです。  ある委員から、問題とすべきは獣医師不足ではなく、特定分野の獣医師の地域偏在が生じている現状であり、この解決策としては、特定地域において特定分野の獣医師になることを条件として受入れ枠を設けることも一案であるというふうに意見されています。  それを取って見てみますというと、皆さん、平成、資料には二十一年とあったんですが、詳しく私調べたら二十二年になっているんですけど、二十二年には、皆さんが産業動物獣医師修学資金給付事業などといって、産業動物医師を確保するために月額十万円の修学資金、私立大学においては十二万円の修学資金も出して産業獣医を確保しようとした努力がうかがわれるんですが、この結果、効果はどうなんですか。
  135. 今城健晴

    ○政府参考人(今城健晴君) お答えいたします。  産業動物獣医師については、農林水産分野公務員も含めまして大体毎年二百人弱ぐらいがなっていただいているということなんですけれども、例えば平成二十八年四月、直近でございますけれども、修学資金の貸与を受けた人間、こちらが十五名が新たに産業動物獣医師として就職したというような実績になっております。また、平成二十八年度についてはまだ集計できていませんけれども、十六地域で新たに四十人への修学資金の貸与計画があるということでございます。  このようなことから、修学資金の貸与は地域における産業動物獣医師の確保に貢献するよう実績を上げているというふうに理解しております。しかし、だからといって全てみんな満足、充足できる数だけにはまだ至っていないという状況であると考えております。
  136. 儀間光男

    ○儀間光男君 以前にも私申し上げました。東海、甲信越以東を東日本、近畿以西を西日本、これ私が勝手に線引きしたんです。これやっていろいろ調べてみると、東の方に相当偏在して、偏重しているんですね。それをどうするんだいと聞いたら、また学校を、むしろ西の方に学校を増やすべきじゃないかという質問にも、規制が割れなくてなかなかやってこられなかったんですが、急遽それが、岩盤が割れていろんなことが進展していくんですが、こういうことを申し上げました。皆さん、大臣の答弁で、前の大臣です、答弁で、獣医師会と相談をして東西の偏重をバランスよくするために交渉いたしますという答弁をいただいたんです。  そのとき私、こう言いました、無理ですよと。理由は、職業の選択の自由、居住権の自由、さらに、西に行って飲みたくない水を飲めと言ったって飲めるはずがない。だから、獣医師会でのバランスという交渉は無理ですよと、こう申し上げたんですが、その後どうなったんでしょうかね。
  137. 今城健晴

    政府参考人(今城健晴君) 委員御指摘のとおり、昨年の五月十二日だったと思いますが、当委員会でそういうお尋ねあったと記憶しております。また、当時、森山前大臣からは、日本獣医師会ともよく連携をさせていただきながら、産業動物獣医師の確保というのには更に努力をさせていただきたいと思っているところでありますというような御答弁を差し上げたと記憶しております。  そのお話でございますが、一つは東西のということでございます。確かに居住の自由というものもございますので、それをなかなか縛るということ、制度上は難しいんですが、先ほども申し上げましたいわゆる修学資金というものは、その出している担当の畜産協会、そこの県に、六年限の獣医学部であればその一・五倍、要するに九年間はそこで就業していただかないといけないという条件になっておりますので、そういう形でなるべく偏在をなくすということに取り組んでいるということでございます。  また、獣医師会との連携というお話でございますが、具体的には、やはり日本獣医師会、各県のですね、県の獣医師会とも連携させていただいて、学生を対象とした産業動物の分野の就業について考えるセミナーの実施ですとか、あるいは新卒獣医師を対象として、農家に信頼され必要とされる獣医師の早期育成を図るためのいわゆる臨床研修、これを協力していただいたり、そういうことで具体的に連携をしながら何とか産業動物獣医師の確保というのに努めていただいている所存でございます。
  138. 儀間光男

    ○儀間光男君 これ、僕は本当に、どうして皆さんそんなに対応が遅くなったか分かりませんが。  これも農林水産省自らの報告書ですよ。まとめの方でちょっと見てみますと、こうあるんですよ。産業動物診療獣医師供給は、家畜の飼養頭数について政策目標値を勘案するか否かにかかわらず需要を下回り、産業動物獣医師の不足が発生することも推計され、その原因は、獣医師の活動分野の偏在であり、現状では新規参入者の過半数が小動物診療分野を活動分野として選択しており、今後の新規参入者の小動物診療分野への集中が進むと予測されるためである、同様に、畜産分野、公衆衛生分野の公務員獣医師の確保も今後困難になってくるということが指摘されているんですね。  そこでお伺いしたいんですが、今現状、それぞれの分野の医師の配置、全体で何名いらして、どういう配置になっているか。
  139. 今城健晴

    政府参考人(今城健晴君) 私ども、二年に一度、獣医師資格を持っている方からどういう就業状況かという数字をいただいておる次第でございます。その中で、いわゆる今おっしゃいました、御指摘ございました小動物、こちらの方は現在一万五千二百人になっておりまして、これは、十年前から比べてやはり、平成十六年が一万四十六でございますので、五千人ぐらい増えておられるという就業状況になっております。また、公務員の方につきましては、これは、済みません、農林水産分野と今の公衆衛生の部分、ちょっと合算しておりますが、これは、平成十六年が九千人ぐらいだったものが平成二十六年には九千四百五十六ということで、若干、四、五百人増えております。  確かに、今委員おっしゃったとおり、どちらかというと公衆衛生の分野、保健所等、そちらの方もなかなか定員が充足できていないというようなお話はお伺いをしているところでございます。
  140. 儀間光男

    ○儀間光男君 おっしゃるとおりですが、資料を見ますというと、本当に予測をよくされていて、そのとおりになってきているけど、皆さん対策が十年もされていないということに私は問題があったと思うんですね。この委員会に私来まして、すぐ感じましたよ、調べてみて。  これ、ですから、東の方は都市部が多くてということでしょうけど、都市部と地方公務員獣医がここもうんと偏在しているんですね。都市部は余る、公募して応募しても落とすぐらい余る、地域は不足。だから、そういうことを十年前から指摘されていて、ここができなかったことに一つ疑問があるんですが。恐らく利権にまつわる、何というかな、利害にまつわるいろんな規制があったりして、その岩盤が割れなかったということに大きく起因すると思うんですが、そういう意味では、ここへ来て岩盤が割ったということには、私どもの政党としても同意を示すんですね。  ところが、問題は、諮問委員会の運営、これが今指摘されているところだと思うんですよ、運営ね。法的なものは何もないですよ。諮問委員そのものの運営の仕方が問題視されていると思うんですが、その辺の御感想をいただけませんか。
  141. 今城健晴

    政府参考人(今城健晴君) なかなか厳しい御指摘でございますけれども、私ども、この本件獣医学部の問題につきましては、先ほど来御説明させていただいているとおり、全体の獣医師の数というのはじりじり届出数増えております。一方で、家畜ペットとも、こちらはじりじりと数字が減っていっているという状況にございますので、そういうことからすれば、数自体は不足しているという状況にはない。  しかしながら、今委員御指摘のとおり、その内訳を見ますと、非常にバランスが悪くて、私どもの喫緊の課題でありますのは、その不足している地域が多いという産業動物獣医師、それから公務員獣医師、ここの部分にやはりたくさんなっていただきたいという状況なのであるということを私ども、その諮問会議、ワーキンググループ、ヒアリング等の場でお話をさせていただいてきたと。  ある意味そういうお話を前提として今回の獣医学部については、いわゆるライフサイエンス等の新たな需要、私ども、そこの新たな需要というのは残念ながら知見がないのでよくどれぐらいかというのは分かりませんけれども、そういう私たちが御説明をした上で、今回の獣医学部はその新たな需要に対応するためという形で仕立てられているというふうな理解をしているところでございます。
  142. 儀間光男

    ○儀間光男君 ここもちょっと議論したいところですが、森委員の言葉を借りて、シリーズものにしていきたいと思いますけれども。  次に移っていきたいと思います。  次は、新規の就農者が非常に増えているんですね。過日閣議決定された農業白書、これを見ますというと、二〇一五年の新規就業者が六万五千人といって、六年ぶりに六万人を回復した。非常にいいことだと思います。うち四十九歳以下が二万三千名と過去最多となっておると。  若者の農業分野での定着は、後継者不足、担い手不足と考えておりますけれど、農林水産の立場から、どういう施策を打って、どういうことからこういう結果を、好結果を生んだのか、それをお聞かせいただきたいと思います。大臣、どうぞ。
  143. 山本有二

    国務大臣(山本有二君) 農業白書の、六万人を回復したという点は喜ばしいところでございます。これは法人化の進展等に伴う新規雇用就農者数が増加したこと、これらによるものであるというように考えております。ビジネスとしての農業の魅力を感じていることや農的なライフスタイルを志向することを理由として新規就農している方が多く、これまで農政改革の効果もあるというように考えておりまして、この傾向が続いてくれるように念願をしておるわけでございます。  持続可能な力強い農業を実現していくためには、世代間のバランスの取れた農業構造にしていくことが重要でございます。今後とも、特に青年層に対する新規就農施策等を推進して、新規就農者の確保、定着に努めてまいりたいというように思っておるところでございます。
  144. 渡辺猛之

    ○委員長(渡辺猛之君) 質疑をおまとめください。
  145. 儀間光男

    ○儀間光男君 はい。  要するに、雇用就農者が増えたと。依然として中山間地やあるいは農村、農家のことは心配ですよね。だから、全面的に喜ぶというよりは、ここを進めながらもう一方に気配りをいただきたいと、こういうふうにお願い申し上げて、終わります。  ありがとうございました。
  146. 森ゆうこ

    ○森ゆうこ君 希望の会、森ゆうこでございます。  シリーズでお伝え続けてまいりました加計学園問題、十四回目、十五回目ぐらいになるのかと思います。五月二十二日に行われた国家戦略特区諮問会議の議事録を見ましたら、竹中平蔵さんたちが、今自分たちを批判するんだったら、その挙証責任は我々にあるというんです、国会議員にあると。そして、抵抗勢力というふうに我々を決め付けているわけですけれども、まあ、よく言いますよね。挙証責任じゃなくて、説明責任は政府にあるんですよ、国家戦略特区諮問会議にあるんですよ。  ということで、今日は、和泉首相補佐官、そして浅野文科省高等教育局専門教育課長並びに課長補佐、答えていただける当事者に参考人として来ていただこうと思いましたけれども、却下されました。是非、引き続き要求していきたいと思いますので、参考人の招致をお願いしたいと思います。  それでは、まず萩生田内閣官房副長官に伺いたいと思います。  加計学園グループ、千葉科学大学の客員教授を務められているということですけれども、それはいつからいつまで務めていらっしゃるんでしょうか。お給料というんでしょうか、謝礼は幾ら受け取っていらっしゃるでしょうか、お答えをお願いいたします。
  147. 萩生田光一

    ○内閣官房副長官(萩生田光一君) 私と加計学園との関係について御質問ですが、私が政府の一員として公職に就いている期間はもちろんのこと、国会議員である期間について加計学園から報酬を受け取ったことは一切ございません。  他方、私が民間人だった頃の一時期、千葉科学大学の客員教授として働き、報酬を受け取っていたことはあります。報酬額等の詳細につきましては、民間人としての私的な教育活動に関する話であり、同様のポストに就いている方々等々いらっしゃると思いますので、大学に御迷惑をお掛けをする可能性もありますので、この場でのお答えは差し控えたいというふうに思っております。
  148. 森ゆうこ

    ○森ゆうこ君 私がお聞きした話によりますと、萩生田副長官御自身が今でも、あるいはつい最近までその千葉科学大学の客員教授をしていらっしゃるというふうな情報を得ていたんですけれども、じゃ、それは私の聞き間違いといいますか、それは誤った情報であって、国会議員に復活されてからは、千葉科学大学の客員教授をしたり加計学園から謝礼を受け取ったことは一切ないということでよろしいですか。
  149. 萩生田光一

    ○内閣官房副長官(萩生田光一君) 報酬等々を受け取ったことは一切ございませんが、他の委員会でも答弁しておりますけれども、客員教授は引き続き身分を置いております。  これは、私、国会に戻ったときに、率直に申し上げて、退任を申し出たんですけれども、学校側の言葉を借りれば、年に一回でもいいから是非学生さんたちに授業をやってもらえないかということでありましたので、名誉客員教授という位置付けの中で、四月一日に委嘱を受けて、一年ごとの更新をしております。残念ながら、国会議員になってからは一度も学校に行く機会がございませんので、肩書だけということになりますけれども、そういう立場でございます。報酬等は一切もらっておりません。
  150. 森ゆうこ

    ○森ゆうこ君 ただ、非常に関係が深い、まさに利害関係者だった時期もあるわけでして。  今日は資料をお配りしております。国家戦略特別区域法第五条第一項に基づく国家戦略特別区域基本方針というものがございます。それを、インターネット中継を見ていらっしゃる方が、大事な資料はパネルにしてほしいという御要望がありましたので、今日はパネルも作りました。(資料提示)  これを、この間ちょっと質問しましたけど、まず、国家戦略特区制度の運用の原則というのがあります。これ、ア、イ、ウの一番、イの一番に来ているわけですよ。情報公開の徹底、そして透明性を十分に確保すると。もう全然資料を出さないわけですから、この基本方針に全然沿っていないというふうにまず言っておきたいと思います。  そして、運営に係る基本的な事項というところを御覧いただきたいと思うんですけれども、公平性、中立性を確保することが極めて重要であると、このため、諮問会議に付議される調査審議事項について直接の利害関係を有する議員については、当該事項の審議及び議決に参加させないことができることとするなど、諮問会議における調査審議が公平かつ中立的に行われるよう留意すると、このようになってございます。  萩生田副長官、現在は報酬を得ていないということですけれども、相変わらず客員教授であられると。ばりばりの利害関係者じゃないですか。調整のために活躍されたということは、前々回のこの委員会で義家文部科学副大臣からも御答弁があったところでございます。問題じゃないですか。そういう御認識はありませんか。
  151. 萩生田光一

    ○内閣官房副長官(萩生田光一君) 獣医学部の新設につきましては、特区の指定、規制改革項目の追加、また事業者の選定のいずれのプロセスも関係法令に基づき適切に実施をしており、言うならば私が直接何か私的に関わるという場面はございません。また、特定の学校法人を想定して話合いをした事実もないことから、全く問題はないと認識をしております。
  152. 森ゆうこ

    ○森ゆうこ君 いえいえ、一生懸命調整のために動かれたと、義家副大臣は頼りにしていたというふうに答弁されているわけですから、全く関わっていないということはおかしいというふうに思いますし、特定の学園を想定してこの議論が行われていたということはないという、この間もそういう御答弁でしたけれども、それが間違いであるということは資料にも、議事録、総理の御答弁を付けておりますので、もう一回御覧いただいて、もう一度問題なかったかどうかよく考えてから、もう一度お聞きしますので、後ほど御答弁いただきたいというふうに思います。  それでは、続いて藤原審議官に伺いたいと思います。  木曽参与の関与につきましては、以前のこの委員会で、藤原審議官にも、そして佐々木事務局長にもお聞きをしたところでございます。今朝の朝日新聞を見ますと、藤原さんを呼び付けただけではなく、前川前文部科学事務次官に対しても働きかけをしていたということが明らかになっております。  改めて伺いますけれども、この間も去年の四月については何を話したかよく覚えていないというようなことでしたけれども、昨年の九月頃の、この木曽参与に対しては国家戦略特区のことについての話はあったということは既に前の委員会で、以前の委員会でお認めになってございます。  今日、朝日新聞にも掲載されましたけれども、改めて、木曽内閣参与の、当時、木曽内閣参与兼加計学園グループ千葉科学大学学長と、この国家戦略特区、加計学園の問題についてお話をされたことをよくよく思い出されたと思いますので、御答弁いただきたい。よろしく頼むと、加計学園獣医学部新設早くしろというふうな働きかけがあったんじゃないんですか。どういう話をされたのか、よく思い出していただいたと思いますので、しっかりと御答弁をいただきたいと思います。
  153. 藤原豊

    ○政府参考人(藤原豊君) お答え申し上げます。  以前、別の委員会でもお話をさせていただきましたけれども、昨年の秋、恐らく九月だと思いますけれども、木曽参与からの求めに応じまして、私の部下とともに当時の木曽内閣官房参与室を訪問させていただきまして、参与の御質問に答える形で、三十分程度でございますけれども、特区制度の概要、それから各特区の最新の状況全般について一般的な御説明をさせていただいた次第でございます。九月であるというふうに記憶しているんですが、その具体的な日程は定かではございません。別の委員会でもお話をさせていただきましたけれども、十の指定区域について全般の御説明をさせていただいたということでございます。
  154. 森ゆうこ

    ○森ゆうこ君 木曽参与は、インタビューに答えてこのように語っているわけでございます。自身が加計学園理事で、学園が運営する千葉科学大の学長でもあることから、獣医学部については話題として出ない方がおかしい、こう語っているわけです。  いや、おかしいと思いますよ。だから、以前からこの委員会で、藤原審議官、そして佐々木事務局長にお聞きしているんですよ。去年お会いになりました。そして、まあ呼ばれて行って説明をされた。当然、獣医学部、その話はありましたよね。ない方がおかしいと本人が言っているんですよ。しましたね。うそ言わないで、きちんと事実を答えてください。
  155. 藤原豊

    ○政府参考人(藤原豊君) お答え申し上げます。  以前申し上げましたけれども、十の指定区域について一つ一つ御説明させていただきましたので、十の中に広島県、今治市の特区もございましたので、その特区につきましても最新の状況全般を御説明させていただいた次第でございます。
  156. 森ゆうこ

    ○森ゆうこ君 話をそらさないでください。獣医学部についての話はあったんでしょう。イエスかノーかだけ答えてください。
  157. 藤原豊

    ○政府参考人(藤原豊君) 木曽参与のコメントにつきましてはお答えする立場にございませんけれども、そのときの具体的項目につきましては記憶が定かでございません。当時、特区の、今治市、それから広島県の特区につきましては、獣医学部の新設もそうでございますけれども、道の駅の民間開放など様々な規制改革項目ございましたので、幾つかの特区の最新の状況につきましてお話をさせていただいた次第でございます。(発言する者あり)
  158. 渡辺猛之

    ○委員長(渡辺猛之君) 答弁は的確、簡潔に努めてください。
  159. 森ゆうこ

    ○森ゆうこ君 委員長、御指導ありがとうございます。  今、前よりも踏み込んで答えてくださいましたね。獣医学部について話をしたということを初めてお認めになったんじゃないんですか。まあ木曽さんがこういうふうに言っているわけですから。だって、加計学園グループですよ。千葉科学大学の学長ですよ。獣医学部の話をしない方がおかしいんですよ。  佐々木事務局長、報告を受けていると思います。端的にお答えください。獣医学部の新設について働きかけがありましたね。
  160. 佐々木基

    ○政府参考人(佐々木基君) お答えいたします。  前回も答弁させていただきましたけれども、一般的な話についてさせていただいたというふうに聞いております。
  161. 森ゆうこ

    ○森ゆうこ君 木曽参与がここまで大きな新聞のインタビューに答えているわけですから、でも、内閣府の言っていることとこれ矛盾するんですよ。  まあやはりということで、木曽参与、以前にもここの参考人として招致をお願いしたことがございますけれども、改めて、木曽功元内閣官房参与、加計学園グループ千葉科学大学学長の参考人の招致をお願いしたいと思います。
  162. 渡辺猛之

    ○委員長(渡辺猛之君) 後刻理事会において協議させていただきます。
  163. 森ゆうこ

    ○森ゆうこ君 先ほども基本方針、パネル、お見せいたしましたけれども、情報公開の徹底ということ、透明性を十分に図るということなんですけれども、議事要旨しかホームページに公開されておりません。議事録がまだ公開されておりません。なぜ議事録を公開しないんですか、内閣府副大臣。
  164. 佐々木基

    ○政府参考人(佐々木基君) 議事録あるいは議事要旨につきましては、それぞれ運営規則等によって扱いは決まっております。  諮問会議につきましては議事要旨と議事録というものが二つございまして、議事要旨については会議の終了後速やかに作成し公表すると。今先生おっしゃった議事録については四年間を経過した後にこれを公表するとなっておりますが、私どもといたしましては、この議事要旨については実質的には議事録だと考えておりまして、会議の終了後できるだけ早く、もちろん、てにをははあるかもしれませんけれども、議事に忠実に出すように努力しているところでございます。
  165. 森ゆうこ

    ○森ゆうこ君 その四年後に、何で四年後なんですか。何で四年後にならないと議事録公開しないんですか。どこにあるんですか、その規則は。一体どこに決めたんですか。この基本方針に反しているじゃないですか。  この間の答弁では、議事録と議事要旨、議事録、別にはなっていないと言っていましたけど、議事録は別なんでしょう。何で公開しないんですか。どこに書いてあるんですか。昨日ずっとそれ求めているんですけど、どこにどういう規則で決まっているのかという回答もないし、この基本方針と全然違うことを決めていいんですか。
  166. 佐々木基

    ○政府参考人(佐々木基君) この前御答弁申し上げましたのは、今治市の分科会につきまして、開設時期の話がございまして、で、議事録と申し上げましたんですけれども、今治市の分科会の運営規則につきましては、これは議事録とか議事要旨とか区別ございませんで、議事要旨を作成し、公表するとなっておりまして、私どもは、これにつきましてはもうほとんど議事録というふうに考えてこの前御答弁をさせていただいたわけでございます。  四年間というのは、これは私どもだけではございませんで、全体のこういった会議の一般的な規則としてこうなっているようでございます。
  167. 森ゆうこ

    ○森ゆうこ君 いや、一般的な会議って何ですか。国家戦略特区、この基本方針、松本副大臣、お答えいただきたいんですけれども、私、この基本方針、極めて重要だと思うんですよ。情報公開の徹底と透明性、そして、余りこういう取決めがあるのを見たことがないんです、多分初めてだと思うんですけれども、直接の利害関係を有する議員については審議及び議決に参加させないことができることとするなど、この利害関係者を排除しろとわざわざ書いているものってめったにないんですよ。  副大臣、なぜこういう基本方針、こういう原則が決められているんでしょうか。それは内閣府が決めたんですよ、これ、法律第五条第一項に基づいて。
  168. 松本洋平

    ○副大臣(松本洋平君) 御質問の件は、この直接の利害関係を有する議員については当該事項の審議及び議決に参加させないことができることとするなどということの趣旨かと思っておりますけれども、まさに透明性を高め、そして公平性、中立性を確保する観点からだと理解をしております。
  169. 森ゆうこ

    ○森ゆうこ君 岩盤規制を突破するわけですよね。これまで、いろいろなその規制の理由があって、ずっと規制が続いてきたものについて、それを突破するわけですよ。  私は、規制緩和、反対いたしません。新しい時代に対応するために必要だという立場です。でも、そういう規制緩和をするわけですから、しかも、国家戦略特区、王様は安倍総理、議長は安倍総理でしょう。岩盤規制を突破する、そうしたらその結果は、特別な人に利益をもたらすものではない、利害関係者がうろちょろしてその事業者に決まったのではない、利害関係者が直接会議に参加してその規制緩和を決めたのではない、これがなきゃおかしくなっちゃうじゃないですか。だから、これ決めたんでしょう。  萩生田さん、そういうことなんですよ。利害関係者じゃないですか。なぜ動いたんですか。──いやいや、萩生田さんに聞いているんですよ。あなた、動くべき人じゃなかったでしょう、利害関係者なんだから。いかがですか。
  170. 萩生田光一

    ○内閣官房副長官(萩生田光一君) 私は、特区諮問会議の直接のメンバーではございません。前回、先生とのやり取りをしたのは、文科省のみならず、いろんな副大臣が様々な懸案事項で私のところに相談に来る、それに対しては真摯に対応しているという意味でお答えをしたはずです。  例えば、関わる案件に、それは母校が入っていようが地元の案件であろうが、親戚だろうが知り合いだろうが、そのことで行政の一員として判断をゆがめたことは過去にも現在も一度もございません。
  171. 渡辺猛之

    ○委員長(渡辺猛之君) 時間が参りましたので、質疑をおまとめください。
  172. 森ゆうこ

    ○森ゆうこ君 まあ一方で、そういう義家副大臣も、そして萩生田官房副長官もこの問題に調整に当たられた、当たっていただいたという答弁があるわけですから、その内容がどういうものであったのか、内部告発された文書が我々のところに届いているわけですから、当然この審議、そして本当に何もなかったというふうに説明責任を果たすのはそちらの役目だというふうに思います。  最後に一言言わせていただきたいんですが、私もこれシリーズでやってきて、最近ふっと思ったんですけれども、まあ内部告発文書が出てきて、王様の耳はロバの耳という寓話を思い出しました。
  173. 渡辺猛之

    ○委員長(渡辺猛之君) 時間が超過しておりますので、おまとめください。
  174. 森ゆうこ

    ○森ゆうこ君 はい。  みんな本当のことを言いたいんだけど、王様が怖くて言えない。でも、もうここにためておけないから、王様の耳はロバの耳と言ったのが広がって出てきたのが内部告発文書だと思いますので、関係者からしっかりとここで事実を話していただきたいということを申し上げて、質問を終わります。
  175. 渡辺猛之

    ○委員長(渡辺猛之君) 本日の調査はこの程度にとどめます。     ─────────────
  176. 渡辺猛之

    ○委員長(渡辺猛之君) 次に、畜産経営の安定に関する法律及び独立行政法人農畜産業振興機構法の一部を改正する法律案を議題といたします。  政府から趣旨説明を聴取いたします。山本農林水産大臣。
  177. 山本有二

    ○国務大臣(山本有二君) 畜産経営の安定に関する法律及び独立行政法人農畜産業振興機構法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び主要な内容を御説明申し上げます。  加工原料乳生産者補給金制度は、昭和四十一年に、当時の生乳生産量及び飲用牛乳需要の増大を背景として、当分の間、暫定的な措置として設けられたところでございます。この生産者補給金制度は、酪農経営の安定、牛乳乳製品の価格の安定に重要な役割を果たしてまいりましたが、近年、生乳生産量及び飲用牛乳需要が減少傾向で推移していることから、需要が増大している乳製品に生乳を仕向けやすい環境を整備し、需給状況に応じた乳製品の安定供給の確保等を図る必要がございます。  こうした状況を踏まえ、平成二十八年十一月に改訂されました農林水産業・地域の活力創造プラン等に基づき、生産者補給交付金等の交付に関する措置につきまして、畜産経営の安定に関する法律に恒久的な制度として位置付けるとともに、その交付対象となる事業者の範囲を拡大する等の措置を講ずるため、この法律案を提出した次第でございます。  次に、この法律案の主要な内容につきまして、御説明申し上げます。  第一に、生産者補給交付金等の交付に関する措置についてであります。  これまで、指定生乳生産者団体を通じて生乳を委託販売する生産者のみを対象としていた生産者補給交付金等について、その交付対象を拡大し、生乳を計画的に加工に仕向ける全ての事業者に交付することができることとしております。  これに伴い、生産者補給交付金等の交付を受けようとする事業者は、年間販売計画を作成して農林水産大臣に提出し、農林水産大臣は、その計画が一定の基準に適合すると認める場合には、交付対象数量を通知することとしております。  第二に、集送乳調整金の交付に関する措置についてでございます。  都道府県知事又は農林水産大臣は、農林水産省令で定める正当な理由がある場合を除き、一又は二以上の都道府県の区域において委託又は売渡しの申出を拒まないなどの要件を満たす事業者を指定するとともに、指定生乳生産者団体などの指定を受けた事業者に対して集送乳調整金を交付することができることとしております。  第三に、独立行政法人農畜産業振興機構が行う指定乳製品等の輸入等の措置について、畜産経営の安定に関する法律に位置付けるとともに、同法に規定されている価格安定措置等については廃止することとしております。  これらの改正に伴い、生産者補給交付金等を交付する業務等について独立行政法人農畜産業振興機構法に位置付けるとともに、加工原料乳生産者補給金等暫定措置法は廃止することとしております。  以上が、この法律案の提案の理由及び主要な内容でございます。  何とぞ、慎重に御審議の上、速やかに御可決いただきますようお願いを申し上げます。  以上でございます。
  178. 渡辺猛之

    ○委員長(渡辺猛之君) 以上で趣旨説明の聴取は終わりました。  本案に対する質疑は後日に譲ることといたします。     ─────────────
  179. 渡辺猛之

    ○委員長(渡辺猛之君) 参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。  畜産経営の安定に関する法律及び独立行政法人農畜産業振興機構法の一部を改正する法律案の審査のため、来る六日に参考人の出席を求め、その意見を聴取することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  180. 渡辺猛之

    ○委員長(渡辺猛之君) 御異議ないと認めます。  なお、その人選等につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  181. 渡辺猛之

    ○委員長(渡辺猛之君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。  本日はこれにて散会いたします。    午後三時二十六分散会