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2015-03-24 第189回国会 参議院 厚生労働委員会 2号 公式Web版

  1. 平成二十七年三月二十四日(火曜日)    午後一時開会     ─────────────   出席者は左のとおり。     委員長         丸川 珠代君     理 事                 大沼みずほ君                 羽生田 俊君                 福岡 資麿君                 津田弥太郎君                 長沢 広明君     委 員                 赤石 清美君                 石井みどり君                 木村 義雄君                 島村  大君                 高階恵美子君                 滝沢  求君                 武見 敬三君                三原じゅん子君                 石橋 通宏君                 西村まさみ君                 羽田雄一郎君                 白  眞勲君                 牧山ひろえ君                 山本 香苗君                 川田 龍平君                 小池  晃君                 行田 邦子君                薬師寺みちよ君    国務大臣        厚生労働大臣   塩崎 恭久君    副大臣        厚生労働副大臣  永岡 桂子君        厚生労働副大臣  山本 香苗君    大臣政務官        厚生労働大臣政        務官       橋本  岳君        厚生労働大臣政        務官       高階恵美子君    事務局側        常任委員会専門        員        小林  仁君     ─────────────   本日の会議に付した案件 ○社会保障及び労働問題等に関する調査  (厚生労働行政基本施策に関する件)  (平成二十七年度厚生労働省関係予算に関する  件)  (派遣委員の報告)     ─────────────
  2. 丸川珠代

    ○委員長(丸川珠代君) ただいまから厚生労働委員会を開会いたします。  社会保障及び労働問題等に関する調査を議題といたします。  まず、厚生労働行政基本施策について、厚生労働大臣から所信を聴取いたします。塩崎厚生労働大臣
  3. 塩崎恭久

    国務大臣塩崎恭久君) 厚生労働委員会の開催に当たり、私の所信を申し述べます。  厚生労働大臣に就任して三回目の国会を迎えました。国民の皆様の安全、安心の確保に万全を期すため、厚生労働行政の諸課題に全力で取り組んでいきます。  急速に少子高齢化が進展し、雇用環境が変化する中で、安定財源を確保しつつ、誰もが安心できる持続可能な社会保障制度を確立しなければなりません。消費税率の引上げによる増収分は全額を社会保障の充実、安定化に充てるとともに、引き続き、社会保障制度改革を着実に進めます。  医療介護については、医療介護総合確保推進法に基づき、地域医療介護総合確保基金を活用した医療介護提供体制の整備、医療機能の分化、連携、在宅医療介護の連携、介護予防給付の一部の地域支援事業への移行、費用負担の公平化を図ります。  医療保険制度については、今後とも国民保険を堅持するため、持続可能な制度を構築することが重要です。国民健康保険財政支援の拡充や財政運営責任都道府県への移行などによる医療保険制度財政基盤の安定化、被用者保険者に係る後期高齢者支援金の全面総報酬割の導入、医療費適正化の推進、患者申出療養の創設を内容とする法案を今国会に提出しました。  平成二十七年度から、各都道府県地域医療構想を策定いたしますが、その取組が進むよう、ガイドラインを示すなど、支援を行ってまいります。  医療機関の機能分担や業務の連携を推進し、地域包括ケアシステムを構築するための新たな非営利法人制度を創設するとともに、医療法人の経営の透明性を確保するための法案を今国会に提出します。  認知症の方の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域の良い環境で自分らしく暮らし続けることができる社会を構築するため、本年一月に新たに策定した認知症施策推進総合戦略に基づき、政府一丸となって取組を進めます。さらに、認知症対応についての我が国の優れた取組を世界に発信していきます。  がん対策については、がんによる死亡を減少させ、また、がん患者の方が安心して暮らせるよう、がん検診の強化、希少がん対策や緩和ケアの推進に取り組むとともに、来年一月のがん登録推進法の円滑な施行に向けた取組を進めます。  難病については、一月に拡大した医療費助成の対象疾病を、七月を目指し約三百に拡大するとともに、福祉サービスの対象疾病の拡大を図ります。小児慢性特定疾病については、医療費助成の対象疾病を七百四に拡大しました。難病患者等を総合的に支援するため、夏頃をめどに基本方針を策定し対策を進めます。  予防接種や、肝炎、生活習慣病について支援策を推進していきます。医薬品医療機器安全対策や審査の迅速化、薬事戦略相談の拡充などにより、世界に先駆けた革新医薬品医療機器の創出や再生医療の実用化を図ります。  臨床研究については、一連の不適正事案の発生も踏まえ、昨年十二月に、臨床研究に関する倫理指針の見直しを行いました。さらに、有識者による検討会の結論も踏まえ、規制の法制化に向けた検討を進めます。  我が国は、国民保険の下、世界最高レベル健康長寿保健医療水準を達成しています。この経験を生かし、人材育成などの協力を通じて、諸外国との関係を構築し、我が国の医療制度医療技術医薬品医療機器について積極的に国際展開を進めます。  本年四月から子ども・子育て支援新制度施行されます。希望どおり結婚や出産、子育てができるよう、その円滑な施行に向けた取組を進め、妊娠から子育て期までの切れ目のない相談支援を提供するワンストップ拠点の整備を行います。また、待機児童解消加速化プランに基づき、平成二十九年度末までの待機児童ゼロを目指して取組を強力に進めます。さらに、放課後児童クラブの拡大を進めます。  児童虐待については、虐待の未然防止、重篤化防止のための早期対応、居住実態が把握できない児童への対応について、関係府省庁と連携して対策を進めます。また、三桁の児童相談所全国共通ダイヤル一八九の運用を七月より開始します。虐待など保護者から適切な養育を受けられない子供たちについては、里親委託の推進、児童養護施設での小規模グループケアの促進、児童養護施設職員配置の改善に取り組みます。  社会福祉法人について、高い公益性や非営利性に見合ったガバナンスの強化、運営の透明性の確保、内部留保の明確化を進めるとともに、介護を含む福祉人材の確保を総合的に推進するための法案を今国会に提出します。また、報酬改定により、介護や障害福祉サービスを担う職員の処遇改善を進めます。  障害者施策については、障害の有無にかかわらず活躍できる環境整備を推進するとともに、障害者総合支援法の施行後三年をめどとした見直しの検討を行います。また、改正障害者雇用促進法の円滑な施行に取り組みます。  持続的な経済成長のためには、日本経済競争力を回復させ、経済の好循環を実現しなければなりません。そのためには、若者、女性や高齢者などが働きやすく、意欲能力のある若者が将来に希望が持てる環境整備が必要です。働き方改革や若者、女性の活躍推進などに取り組んでいきます。  働き方改革については、まずは、私を本部長とする長時間労働削減推進本部を中心に、月に百時間を超える残業に対する監督指導を徹底するなど、省を挙げて長時間労働の削減に取り組んでいきます。  その上で、確実に年次有給休暇の取得が進む仕組みなど働き過ぎ防止のための法整備や、一定の年収要件を満たし、職務の範囲が明確で高度な職業能力を有する方が選択できる高度プロフェッショナル制度の創設を始めとした、多様で柔軟な働き方を可能とする制度の見直しを行う法案を今国会に提出します。  女性の活躍推進のため、新たに民間企業に対して、数値目標を含めた行動計画の策定を求める仕組みの導入に取り組みます。また、パートタイム労働者の公正な待遇の確保や仕事と家庭を両立できる職場環境整備にも取り組みます。  若者の雇用対策については、若者の使い捨てが疑われる事業所からの新卒求人ハローワークで受理しないことなどを内容とする法案を今国会に提出しました。また、正社員実現加速プロジェクトによる非正規雇用労働者の正社員転換や処遇改善を推進します。  労働者派遣制度については、多様な働き方の一つである派遣労働について、正社員希望する方には正社員への道が開かれるようにし、自らの働き方として派遣労働を積極的に選択している方には待遇の改善を図るほか、全ての事業者を許可制とすることなどを内容とする法案を今国会に提出しました。  本年四月に施行する生活困窮者自立支援制度に基づき、生活困窮者に対する包括的な支援や自立の促進を着実に進めます。生活保護制度については、不正受給対策の徹底や医療扶助の適正化を図りつつ、基準の適切な見直しに取り組むとともに、受給者の自立、就労の促進を図ります。  子供の将来が生まれ育った環境に左右されず、貧困世代を超えて連鎖することのないよう、子供貧困対策や一人親家庭への支援に取り組みます。  外国人技能実習制度について、実習の適正な実施及び実習生の保護を図るため、管理監督体制の抜本的な強化に関係省庁と共同で取り組みます。  企業年金制度については、働き方の多様化に対応し、企業年金の更なる普及拡大を図るため、個人型確定拠出年金加入者範囲の拡大などを内容とする法案を今国会に提出します。公的年金制度については、プログラム法や昨年の財政検証の結果を踏まえ、制度の見直しの検討を進めます。年金積立金の運用については、改訂日本再興戦略などを踏まえ、ガバナンス体制強化の検討を進めます。また、年金記録の訂正手続の円滑な実施や国民年金保険料の収納対策を始めとする年金事業運営の改善に取り組みます。  危険ドラッグについては、徹底した取締りにより、販売店舗はほぼ壊滅させつつあります。昨年議員立法として成立いただいた改正法を最大限活用し、特にインターネット対策、水際対策に全力を挙げ、その撲滅に取り組みます。  感染症対策については、昨年成立をした改正感染症法の円滑な施行に向けた取組を進める一方、デング熱や、エボラ出血熱、鳥インフルエンザなどについて、海外における発生動向も注視しながら警戒を怠ることなく万全を期していきます。  水道については、水道事業体に対する財政支援や技術的支援を通じて、施設の計画的更新や耐震化、運営基盤を強化するための広域化を進めます。  食品安全確保に向け、食中毒防止のための監視指導輸入食品の監視に取り組みます。  平成二十五年十二月に閣議決定された独立行政法人改革等に関する基本的な方針に基づき、独立行政法人労働安全衛生総合研究所独立行政法人労働者健康福祉機構を統合することなどを内容とする法案を今国会に提出しました。  国の責務として、戦没者の遺骨収集帰還事業や慰霊事業、戦傷病者、戦没者遺族に対する支援、中国残留邦人等に対する支援をきめ細かく実施します。  戦後七十周年に当たる本年、戦没者等の遺族に対する特別弔慰金を支給するための法案を今国会に提出しました。さらに、さきの大戦の記憶を風化させないよう、次世代への継承のための取組を行います。  東日本大震災の発災から四年がたちました。私は、この一月に再び被災地を訪問し、現場第一主義に立ち、復興に取り組む思いを新たにしました。被災者健康確保、心のケアや雇用対策医療介護の体制整備、廃炉等の復旧復興作業に従事される方々の健康安全確保などに全力で取り組みます。  以上、厚生労働行政の当面の主な課題と対応について説明させていただきました。  委員長、理事を始め委員の皆様、国民の皆様に一層の御理解と御協力を賜りますようお願いをいたします。
  4. 丸川珠代

    ○委員長(丸川珠代君) 次に、平成二十七年度厚生労働省関係予算について、厚生労働副大臣から説明を聴取いたします。山本厚生労働副大臣
  5. 山本香苗

    副大臣山本香苗君) 厚生労働副大臣の山本でございます。  永岡副大臣橋本高階両政務官とともに塩崎大臣を支え、丸川委員長を始め委員の皆様の御理解と御協力を得ながら厚生労働行政の推進に邁進していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。  平成二十七年度厚生労働省関係予算案の概要について説明いたします。  平成二十七年度厚生労働省所管一般会計予算案の総額は二十九兆九千百四十六億円であり、子ども・子育て支援新制度の実施に伴って平成二十七年度から内閣府に移管される保育所運営費等を除いた平成二十六年度当初予算額二十九兆四百五十四億円と比較しますと八千六百九十三億円、三・〇%の増加となっています。  また、平成二十七年度厚生労働省所管特別会計予算案については、復興庁に一括計上した予算案を含め、東日本大震災復興特別会計労働保険特別会計年金特別会計に所要の予算案を計上しています。  次に、消費税率一〇%への引上げの平成二十九年四月への延期に伴い、消費税増収分等を活用した社会保障の充実について、平成二十七年度予算案では、限られた財源の中、施策の優先順位を付け、子ども・子育て支援新制度の予定どおりの施行国民健康保険への財政支援の拡充などを優先的に実施することとし、低所得者への福祉的給付など年金関係の措置について、法律の規定どおり、消費税率一〇%への引上げ時に実施するとともに、低所得者の介護保険料の軽減について、二段階に分けて実施することとしています。  以下、主要施策について説明いたします。  第一に、子供を産み育てやすい環境を整備するため、子ども・子育て支援新制度の実施による教育保育地域の子ども・子育て支援の充実、待機児童解消加速化プランに基づく保育所等の受入れ児童数の拡大、放課後子ども総合プランに基づく放課後児童クラブの拡充、母子保健医療対策の強化、社会的養護の充実、一人親家庭支援の推進などを図ります。  第二に、女性、若者、高齢者等の人材力の強化として、全ての人材能力を高め、その能力を存分に発揮できるよう、女性、若者、高齢者障害者等の活躍推進、労働市場インフラ戦略的強化、外国人材の活用などを図ります。  第三に、医療介護について、団塊の世代が七十五歳以上となり、医療介護等の需要の急増が予想される二〇二五年に向け、医療介護サービス提供体制の改革を本格的に進めるため、地域医療介護総合確保基金による事業や、平成二十七年度介護報酬改定による介護職員の処遇改善、認知症施策などを推進します。  また、医療分野の研究開発を促進することなどにより、革新的な医療技術の実用化を推進し、医療関連産業国際競争力を向上させるとともに、予防・健康管理の推進などにより、国民健康寿命の延伸を目指します。  第四に、難病、がん、肝炎等の各種疾病対策感染症対策などを推進するほか、食品安全対策安全で強靱な水道の構築、危険ドラッグ対策などの取組を進めます。  第五に、就労形態にかかわらず公正に処遇され、安心して将来に希望を持って働くことができるように、ワーク・ライフ・バランスの推進などの働き方改革の実現、人材不足分野や地域における人材確保、労働環境の整備などを推進します。  第六に、平成二十七年度から施行される生活困窮者自立支援法に基づき、生活困窮者の自立・就労支援等を一層促進していくとともに、生活保護制度の適正実施、自殺・うつ病対策などにより、自立した生活の実現と暮らしの安心を確保していきます。  第七に、障害児、障害者社会参加の機会の確保と地域社会における共生を支援するため、平成二十七年度障害福祉サービス等報酬改定による職員の処遇改善など障害福祉サービスの充実、地域生活支援の着実な実施や就労支援、精神障害者や発達障害者などへの支援施策を推進します。  第八に、持続可能で安心できる年金制度を確実に運営するとともに、正確な年金記録の管理に資する取組や適用・収納対策の強化を進めます。  以上のほか、世界保健機関国際労働機関等を通じた国際協力の推進、科学技術の振興などを図ります。  なお、委員の皆様のお手元に資料が配付されていますが、一般会計予算案の主要経費別内訳及び特別会計予算案の歳入歳出予定額については、お許しを得て説明を省略させていただきます。  今後とも、国民生活の安全、安心の確保と質の向上、雇用の安定を図るため、厚生労働行政の推進に一層努力していきますので、皆様のなお一層の御理解と御協力をお願いいたします。
  6. 丸川珠代

    ○委員長(丸川珠代君) 以上で所信及び予算の説明の聴取は終わりました。  本件に対する質疑は後日に譲ることといたします。  速記を止めてください。    〔速記中止〕
  7. 丸川珠代

    ○委員長(丸川珠代君) 速記を起こしてください。  次に、先般、本委員会が行いました委員派遣につきまして、派遣委員から報告を聴取いたします。津田弥太郎君。
  8. 津田弥太郎

    津田弥太郎君 委員派遣について御報告申し上げます。  去る三月二日及び三日の二日間、丸川委員長、福岡理事、羽生田理事大沼理事、長沢理事、川田委員、小池委員、行田委員、薬師寺委員、福島委員及び私、津田の十一名により、群馬県における社会保障及び労働問題等に関する実情を調査してまいりました。  以下、その概要を御報告いたします。  一日目は、まず群馬県庁において、県当局から、医療介護総合確保推進法に基づく医療提供体制の見直し及び地域包括ケアシステムの構築に向けた取組について概況説明を聴取するとともに、国が進める医療保険改革について県における課題等を聴取いたしました。その後、県との意見交換においては、特別養護老人ホーム等への東京からの流入の影響、病床機能報告制度中間報告地域医療構想策定に向けた課題、医療介護連携のための体制整備の取組、群馬県医師会による保育サポーターバンクや地域医療支援センターなど医師確保対策の課題、地域包括ケアシステム構築に向けた在宅医療推進の課題と介護報酬改定の影響、医療費適正化への取組、介護福祉士の確保策等が議題となりました。  次に、群馬労働局におきまして、県下の雇用情勢及び群馬労働局の取組について概況説明を聴取いたしました。その後、群馬労働局との意見交換においては、管内の労働法令違反の状況、新規高卒者の就業状況、全国平均よりも低い女性管理職登用における課題、外国人労働者の現状、群馬県庁や市町村などにおける障害者雇用率の現状、マザーズハローワークの設置状況、群馬県を始めとする地方公共団体等との連携による障害者雇用子育て女性の就職支援などへの取組等が議題となりました。  次に、群馬リハビリテーション病院を訪問し、病院の概況説明を聴取いたしました。本病院は、医師会立の病院として昭和三十七年に設立され、五十年余りの長きにわたって運営されている総合リハビリ病院であります。先駆的なリハビリ治療を提供し、リハビリテーション医学の発展及び普及啓発に大きな役割を果たしてこられました。病床数は現在百九十六床であり、ロボットスーツ等の新しい機器を積極的に取り入れ、回復期における効果的なリハビリテーションの提供に取り組んでおります。説明を聴取した後、病院内を視察するとともに、ロボットを用いたリハビリの効用とデータの蓄積及びその普及のための支援の在り方、診療報酬の体制強化加算における専従医師の算定要件を見直す必要性等について意見交換が行われました。  二日目は、最初に特別養護老人ホーム鏑泉苑を訪問し、施設の概要、地域包括ケアシステムの課題等について概況説明を聴取いたしました。本施設は、昭和三十三年に養老院として開設され、現在は入所定員六十名の介護老人福祉施設であります。同施設を運営する社会福祉法人恵済会は、保育園も併せて運営しており、世代間交流や地域交流のための行事も積極的に行うなど、地域福祉の向上に努めているとのことであります。  説明を聴取した後、施設内を視察するとともに、社会福祉法人の存在意義、いわゆる内部留保の算出方法の在り方、介護人材確保への取組、介護報酬改定の影響、介護職員処遇改善加算の対象拡大の必要性等について意見交換が行われました。  次に、富岡製糸場を訪問し、設立時の時代背景、官営模範工場としての労働時間等の労務管理、休暇等の福利厚生制度能力制の給与体系等について説明を聴取した後、製糸場内の主な施設を視察いたしました。  最後に、富士重工業株式会社群馬製作所大泉工場を訪問し、女性や障害者外国人労働者雇用状況及び職場環境整備の取組状況等を聴取いたしました。  群馬製作所の正規従業員は、本年三月現在、九千三百六十九名、非正規従業員は約三千五百名となっております。人事政策の重要な柱として多様性の推進を掲げ、二〇二〇年には女性の管理職数を現在の五倍にする目標を掲げております。また、障害者雇用状況については、本年末に法定雇用率二・〇%を達成できるよう、障害者雇用促進法による特例子会社を昨年設立し、知的障害者の雇用を始めたほか、管理職向けの手話研修といった採用者の定着のための取組などを行っているところであります。さらに、外国人労働者については、平成二十四年下期から技能実習生として主に中国人を受け入れており、外国語によるマニュアルを作成するとともに、技能を高めるため様々な製造工程において実習を行うようにしているとのことでした。  説明を聴取した後、工場内を視察するとともに、事業所内保育所設置の検討状況、非正規従業員を直接雇用中心とする理由、中国人技能実習生の帰国後の就業実態、中国での賃金上昇等が技能実習生三百五十人体制の確保に与える影響等について意見交換が行われました。  視察先での実情調査の概要は以上でありますが、今回の委員派遣に当たりまして、群馬県及び訪問先の関係者の方々に特段の御配慮をいただきましたことを、この場をお借りして心から御礼を申し上げたいと存じます。  以上で委員派遣の報告を終わります。
  9. 丸川珠代

    ○委員長(丸川珠代君) 以上で派遣委員の報告は終わりました。  本日はこれにて散会いたします。    午後一時二十八分散会