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2015-09-17 第189回国会 参議院 本会議 42号 公式Web版

  1. 平成二十七年九月十七日(木曜日)    午後八時十一分開議     ━━━━━━━━━━━━━ ○議事日程 第四十三号     ─────────────   平成二十七年九月十七日    午前十時 本会議     ─────────────  第一 我が国及び国際社会の平和及び安全の確   保に資するための自衛隊法等の一部を改正す   る法律案(内閣提出、衆議院送付)  第二 国際平和共同対処事態に際して我が国が   実施する諸外国の軍隊等に対する協力支援活   動等に関する法律案(内閣提出、衆議院送付   )     ━━━━━━━━━━━━━ ○本日の会議に付した案件  一、議院運営委員長中川雅治君解任決議案(前   川清成君外一名発議)(委員会審査省略要求   )      ─────・─────
  2. 山崎正昭

    ○議長(山崎正昭君) これより会議を開きます。  この際、お諮りいたします。  前川清成君外一名発議に係る議院運営委員長中川雅治君解任決議案は、発議者要求のとおり委員会審査を省略し、日程に追加してこれを議題とすることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  3. 山崎正昭

    ○議長(山崎正昭君) 御異議ないと認めます。  よって、本決議案を議題といたします。  まず、発議者の趣旨説明を求めます。前川清成君。     ─────────────    〔議案は本号末尾に掲載〕     ─────────────    〔前川清成君登壇、拍手〕
  4. 前川清成

    ○前川清成君 民主党の前川清成でございます。  ただいま議題となりました議院運営委員長中川雅治君解任決議案につきまして、提案理由を説明いたします。  昨夜も今日も、冷たい雨が降る中、大勢の皆さん方がこの国会を取り囲み、強行採決絶対反対、安保法案廃案の声を上げておられます。自民党、公明党の皆さん、これら主権者の声を踏みにじろうとするのでしょうか。圧倒的多数の世論が国会を取り囲む中、安保法案がまさに強行採決されようとしています。戦後七十年の平和国家としての歩み、そして憲法を最高法規とする法の支配の危機であります。私たちは今まさに歴史の曲がり角に立っています。  いまだ議論が尽くされていないにもかかわらず、鴻池委員長の表現をお借りするならば、私たちの参議院が、あたかも安倍官邸の下請機関であるかのように、安保法案を成立させるためにこの本会議を職権でセットしてしまった中川議院運営委員長の責任は極めて大きいと言わなければなりません。  さらには、先刻のあの混乱。採決は存在したでしょうか。何が諮られて、誰が賛成し、誰が反対したでしょうか。  日本が海外で軍事力を行使するためのこの法案、国際的にも注目をされております。私たちの参議院が、国際的にあの程度のものと評価されても同僚議員の皆さん方は構わないとお考えになっておられるのでしょうか。  いまだ議論が尽くされていないことは、中谷防衛大臣らの答弁に照らせば、誰の目から見ても明らかであります。私たち参議院安保特別委員会での審議時間、委員部によりますと九十七時間二十七分でございましたが、中谷大臣が答えられないなどの理由で百十一回も審議が中断しています。衆議院でも同じ百十一回であります。この法案に最も精通しているはずの防衛大臣が、防衛省や内閣官房など数多くの優秀な官僚に支えられながら、しかも審議の最終盤に至っても、最も基本的な論点にさえ満足に答えることができません。答弁が二転三転してしまいます。この有様で安保法案に対する国民の様々な不安を払拭することができたでしょうか。それにもかかわらず、審議は尽くされたと自民、公明両党の皆さん方は強弁なさるのでしょうか。  確かに、特別委員会での審議時間は積み上がりました。しかし、審議を続ければ続けるほど、安保法案の矛盾が明らかになりました。安保法案が憲法に違反していることを多くの国民が理解しました。日本を守るために、日本人の命や財産を守るために集団的自衛権も安保法案も必要ではないことを国民は納得しました。  その結果、最近の世論調査でも、安保法案について審議が尽くされたかの問いに対して、八割の国民が尽くされていないと答えています。すなわち、一億人の日本人が審議が尽くされていないと考えています。安保法案を今国会で成立させる必要があると答えたのは二割に対して、成立させる必要がないと答えたのは七割です。すなわち、九千万人もの日本人がこの国会で成立させる必要はないと考えています。  中川委員長、この世論を御存じの上で、なお審議は尽くされたと御判断されたのでしょうか。中川委員長は、一億人の民意を、九千万人の願いを無視されるのでしょうか。  日本を守ること、日本人の命、財産を守ることは政治に課せられた最も大事な使命の一つです。私たちも、ただ平和を唱えるだけで日本を守れるとも、日本人の命や財産を守れるとも考えておりません。しかし、集団的自衛権の行使は、日本が攻撃を受けていないのに、日本と密接な関係にある国、例えばアメリカが戦争を始めたときに、その戦争に参加すること、アメリカの戦争に助太刀することです。日本を守るために、日本人の命、財産を守るための戦争ではありません。  安倍総理は、我が国を取り巻く安全保障環境が変化したこと、具体的には、北朝鮮が核兵器を開発し、弾道ミサイルを配備していること、中国が東シナ海で領海侵入を繰り返していることを理由に集団的自衛権が必要だと説明しておられます。  確かに、万一弾道ミサイルが日本に着弾したならば、しかも核兵器が搭載されたミサイルが日本に着弾したならば、その被害は甚大です。しかし、七月三十日の質問で私が安倍総理に指摘し、そして安倍総理もお認めになったとおり、現行自衛隊法第七十六条第一項に基づいて、我が国に対する外部からの武力攻撃が発生した場合、自衛隊は出動し、その武力攻撃を排除することができます。  日本に対するミサイルの発射は我が国に対する外部からの武力攻撃にほかなりませんので、現行自衛隊法に基づいて自衛隊が出動することも、日米安全保障条約に基づいてアメリカ軍が共同して対処することも可能です。集団的自衛権か個別的自衛権かと問われれば、個別的自衛権です。万が一中国が尖閣を占領した場合も同様です。  したがって、北朝鮮のミサイルや中国の海洋進出は現行自衛隊法でも対処可能であり、集団的自衛権は必要ありません。それにもかかわらず、なぜ安保法案か、なぜ集団的自衛権か、総理から、中谷大臣から納得できる説明はあったでしょうか。ありません。それにもかかわらず、審議は尽くされたと採決を強行してしまうのでしょうか。参議院の自殺であります。  昨年七月一日の閣議決定は、集団的自衛権は日本の自衛のためだけ、限定的に行使することになっています。安保法案においても、存立危機事態に、すなわち、外国に対する攻撃でありながら、我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由、幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある事態に集団的自衛権を行使し、日本が攻撃を受けていなくてもその戦争に参加すると定められています。  この点、仮に外国に対する攻撃であったとしても、万一日本の独立や国民の生命等が脅かされるのであれば、拱手傍観して座して死を待つべきでないことはもちろんです。  あえて繰り返します。国民の命や財産を守ることは政治の最も大事な役割の一つです。しかし、国の存立が脅かされるとは、日本語においていかなる事態を表現しているのでしょうか。日本という国が成り立たなくなる、日本の独立が脅かされ植民地になってしまうと解するのが通常の日本語の用法です。  それでは、外国に対する攻撃であるのに日本の存立が危うくなる、つまり日本が植民地になってしまう場合などあり得るでしょうか。日本が攻撃を受けていないのに、国民の生命等が根底から覆される明白な危険が生じるでしょうか。荒唐無稽であります。だからこそ、安倍総理も、限定的な集団的自衛権を行使する具体例としてホルムズ海峡の事例を挙げ続けていたにもかかわらず、審議最終盤の今月十四日に至って撤回するに至りました。  審議は尽くされたと言い張る自民、公明両党の皆さんにお尋ねをいたします。  集団的自衛権はいかなるケースにおいて必要でしょうか。日本を守るために、日本人を守るために集団的自衛権が必要なケースを具体的にお答えになることができるでしょうか。それにもかかわらず、審議が尽くされたと、これから採決を強行してしまって本当にいいのでしょうか。  言うまでもなく、憲法九条第一項は、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては永久にこれを放棄し、第二項は、その目的を達成するため、陸海空その他一切の戦力を保持しない、交戦権も認めないと書かれています。  この憲法九条は、決してアメリカから、GHQから押し付けられたものではありません。第二次大戦で、日本人だけで三百万人もの命が失われました。東京も大阪も、全国の主要都市が空襲で焼け野原になってしまいました。広島と長崎には原子爆弾が落とされ、沖縄では地上戦の巻き添えで県民の四人に一人が亡くなってしまいました。この悲惨な戦争を再び繰り返してはならないとの日本人の願いが不戦の誓いとして表現されたのです。  この憲法九条の下で、戦後七十年間、日本は、万一侵略を受けたならば、独立と国民の命、財産を守るために毅然として戦う、そのために自衛隊も整備するものの、日本が攻撃を受けていないにもかかわらず先制攻撃をすることはない、自衛隊が海外に出ていって外国で戦争することはない、すなわち専守防衛を国是としてまいりました。  ところが、集団的自衛権の行使は、日本が攻撃を受けていないのに戦争に参加することです。だから、歴代自民党政権も集団的自衛権は憲法違反と国会で明言してまいりました。だからこそ、憲法学者の大半は安保法案は憲法違反だと述べています。だからこそ、政府の憲法解釈を担ってきた内閣法制局長官さえ憲法違反だと声を上げています。  この事態に対して、安倍総理らは、憲法の番人は最高裁だと反論されました。しかし、山口繁元最高裁長官も濱田邦夫元最高裁判事も、集団的自衛権の行使は憲法違反だと明言しておられます。将棋でいえば、憲法違反か否かは完全に詰んでいます。十五日の中央公聴会において小林節先生も、憲法違反は明々白々に立証されたと述べておられます。  安保法案を成立させるために本会議を職権で立てた中川委員長は、教養もあり、キャリア官僚として上り詰めた聡明な方であります。中川委員長は、この安保法案が憲法に違反していることを十分理解しておられるはずです。そして、中川委員長は、国会議員として憲法九十九条に基づいて憲法尊重擁護義務を負っておられます。それにもかかわらず、本会議を立てて、憲法違反の安保法案を成立させる首謀者の一人になってしまうのでしょうか。  私はその立場に立ちませんが、自民党、公明党両党の皆さんが真実日本を守るために集団的自衛権が必要だとお考えならば、まずは国会で憲法九条の改正を提案するべきです。自民党の党是は自主憲法の制定です。閣議による憲法解釈の変更という裏口入学ではなく、正しい政策であれば正しい道を通るべきであります。国会で憲法改正について議論を尽くし、最終的には主権者である国民の国民投票によって憲法改正の是非を決して、主権者も集団的自衛権を容認したならば、改正された新憲法の下で安保法案を提出するべきであります。  憲法は、国民の自由や平等を保障するために、国家権力といえども従うべきルールを定めています。そして、今その憲法によって縛られている国家権力は安倍総理と安倍内閣です。憲法九条が気に入らないからと、歴代自民党政権が積み重ねてきた憲法解釈を自分たちだけで変更し、憲法の意味を変えてしまったならば、およそ憲法は意味を成さなくなります。憲法というルールに基づくことなく、そのときの政権が自分たちのやりたいように権力を行使したならば、それは法の支配の否定であり、王様の時代の政治に後戻りであります。  集団的自衛権を行使したならば、自衛隊は日本を攻撃していない国への攻撃に加わることになります。その結果、攻撃を受けた国は日本へ恨みを抱くでしょうが、アメリカは世界一の軍事大国です。アメリカ軍と自衛隊の連合軍に正面から太刀打ちできないとなれば、テロによる報復を企てるかもしれません。イギリスやスペインはアメリカに従いイラク戦争に参戦しましたが、イギリスでは二〇〇五年、ロンドンの地下鉄で爆破テロが起こり、五十二名が死亡し、七百名がけがをしました。スペインでも二〇〇四年、マドリードで電車の爆破テロが起こり、百九十一名が死亡し、二千人がけがをしています。  結局、集団的自衛権の行使は、むしろ逆に国民を危機に巻き込んでしまうのではないでしょうか。今夜、安保法案に賛成票を投じようとしている皆さん方、万一将来日本において不幸にしてテロが生じたときに、皆さん方は責任をお取りになるのでしょうか。テロ対策について議論は尽くされたでしょうか。  智者は、性、臆病と考えていい、その人の中の臆病が、敵の意図をそんたくさせ、情報を集めさせ、事態の本質を察しさせるかのようである、若い頃の家康は露骨に臆病であった。司馬遼太郎さんの絶筆、「街道をゆく 濃尾参州記」の最後の文書、「家康の本質」の書き出しですが、イラク戦争に参加したスペインやイギリスの悲劇は今紹介したとおりです。  しかるに、安倍総理から、担当大臣から、テロ対策の具体的な内容が示されたでしょうか。何もありません。逆に、テロのリスクはない、自衛隊のリスクも減ると言い張っています。これが智者の対応でしょうか。テロのリスク、自衛隊員のリスクも無視して安保法案を成立させてしまっていいのでしょうか。やはりまだ審議は尽くされておりません。  さらに、国民の多くが徴兵制に関してもいまだ不安を払拭できないままです。私は徴兵制に関して絶対反対です。根拠のない不安もあおりたくはありません。しかし、与党の議員の質問でさえ再三指摘されています。質問に立つたび、毎回徴兵制について質問しておられた自民党女性議員もいらっしゃいます。やっぱり今、お母さんたち、お父さんたちは、この安保法案が成立したら、自衛隊が中東の砂漠へ、地球の裏側まで出かけていって戦争することになる、そうなれば残念ながら戦死者も出る、我が国を守るためなら危険も顧みず自衛隊の勇士は戦ってくれるかもしれないが、日本から八千キロも離れたホルムズ海峡で死ぬのは嫌だと思って当然、その結果、自衛隊員が集まらない、集まらなくても日本を守るために自衛隊が必要、自衛隊を維持するために、自衛隊員を確保するために徴兵がしかれてしまう、これがもしかしたら徴兵制かと、多くのお母さん、お父さんが心配しておられる理由です。  これに対して、安倍総理も、徴兵制は採用しない、徴兵制は憲法違反だと答弁しておられます。しかし、憲法違反に明確な根拠は示されたでしょうか。まず、中谷大臣もお認めになったとおり、徴兵制を禁止する憲法上の明文はありません。中谷大臣らは、徴兵制は憲法十八条が禁止する意に反する苦役に当たると答弁しておられます。しかし、かつて防衛庁長官を務めた石破地方創生担当大臣は、平成十四年五月二十三日、徴兵制を意に反する苦役だというような国は国家に値しないと述べておられます。  集団的自衛権は、安倍総理が一年生議員の頃からこだわり続けてきた政策です。安倍総理は、総理になって、七十年間積み重ねられてきた憲法解釈を変更してでも集団的自衛権の行使を実現しようとしておられます。それならば、石破さんが総理になったならば、やはり憲法解釈を変更して、徴兵制は憲法十八条が禁止する意に反する苦役には当たらないと閣議決定し、徴兵制がしかれてしまうのではないでしょうか。  いや、違うと、明確に根拠を述べることができる与党議員はいらっしゃるでしょうか。明確な根拠に関して申し上げます。  私は押し付け憲法論に立ちませんが、現行憲法は、アメリカ合衆国憲法の強い影響を受けていることは明らかであります。憲法改正草案はGHQから英文で示されています。GHQから提示された英文の憲法草案はマッカーサー草案とも呼ばれていますが、その第十七条後段にはインボランタリー・サービチュードと書かれていました。このインボランタリー・サービチュードは意に反する苦役と訳されましたが、インボランタリー・サービチュードなる言葉はどこから来たのでしょうか。  それは、アメリカ合衆国憲法十三条に、やはりインボランタリー・サービチュードとあります。アメリカ合衆国憲法修正十三条のインボランタリー・サービチュードがマッカーサー草案のインボランタリー・サービチュードとなり、そして現行憲法十八条の意に反する苦役となりました。サービチュードとは、奴隷状態、隷属という意味であります。  アメリカ合衆国憲法に言う修正とは、改正されたという意味です。十三条は一八六五年、南北戦争の後、奴隷制度を廃止する趣旨で改正されました。したがって、修正十三条に言うインボランタリー・サービチュード、意に反する苦役は徴兵制を射程に入れておりません。だから、一九一八年の連邦最高裁判決は、国家の防衛に寄与する義務の遂行を意に反する苦役というのは、単にその文言に基づいて論破されていると判示しています。  このように、十八条の沿革、文言に照らせば、意に反する苦役は徴兵制を禁止するとは言えません。だから、昭和四十五年十月二十八日、高辻内閣法制局長官も、私どもから言いますと確かに疑問なんですと述べておられます。  以上のとおり、徴兵制が意に反する苦役に当たるという政府答弁は根拠が薄弱です。かつ、戦後七十年、議論の積み重ねがある憲法九条、集団的自衛権でさえ閣議決定だけで百八十度変更されてしまいました。徴兵制は議論の積み重ねがほとんどありません。根拠も理由も薄弱です。したがって、解釈変更ははるかに容易です。だから国民は心配しておられます。  そこで私は、九月二日、安保特別委員会で提案をいたしました。自衛隊法を改正してはいかがかと。すなわち、自衛隊法に、何人もその意思に反して隊員に任用されないと追加したらいかがかと。徴兵制を心配しておられる国民の皆さん、この条文が追加されたならば、閣議決定だけでは済みません。密室の会議だけでは終わりません。必ず国会で議論されます。政府答弁のままよりもはるかに安心していただけるはずです。自民党、公明党の皆さん、我田引水で申し訳ありませんが、国民の皆さん方の不安を払拭するために、何人もその意思に反して隊員に任用されない、自衛隊法にこの条文を追加することを検討していただけないでしょうか。(発言する者あり)  まだまだこの安保法案、議論が尽くされていません。一番前でふざけるなとやじっているあなた、国民の皆さん方の声を聞いてください。それにもかかわらず、自衛隊出身のあなたがそんなやじをすること自体、国民に対する背信であります。  こんな強行採決を断じて許してはならない。それを許した中川委員長の責任は極めて重大であることを申し上げて、私の趣旨説明といたします。  ありがとうございました。(拍手)     ─────────────
  5. 山崎正昭

    ○議長(山崎正昭君) 本決議案に対し、討論の通告がございます。順次発言を許します。藤川政人君。    〔藤川政人君登壇、拍手〕
  6. 藤川政人

    ○藤川政人君 自由民主党の藤川政人です。  自由民主党、公明党を代表いたしまして、ただいま提出されました中川議院運営委員長解任決議案に対し、断固反対の立場から討論いたします。  まずもって、中川議運委員長をなぜ解任しようとするのか、全く理解することができません。野党諸君は、中川議運委員長による強引な議院運営によるところであると、いわれなき批判をされております。しかし、今回、本会議を行うに当たっては、中川議運委員長は、広く与野党理事から意見を聞き、十分に議論を行い、平和安全法制の重要性を鑑み、熟慮に熟慮を重ねて、その上で本日の本会議をセットしたのであります。  今回の平和安全法制は、我が国を取り巻く安全保障環境が一層厳しさを増す中で、国民の命と安全を守るために積み残された課題を解決するものであります。これまでの法制上の穴を埋め、抑止力を高め、国際協力の機会を増すための法案です。従来から、自公政権、民主党政権下の有識者懇談会などで指摘されながらも、具体的な措置が講じられなかった課題が大半を占めております。  民主党政権下でも、当然安全保障について議論されたことと思います。国民の命を守ることは政権を預かる者の最大の責務だからです。民主党の皆様も、安全保障についての重要性は十分に認識されていたはずです。重要性は認識していながらも、党内の事情で先送りにしてきたのではないですか。御自身の党内での意見もまとまらずに、国民の不安をあおり立て、反対反対と唱えるだけではありませんか。無責任にも程があります。真に政権を担おうとするのであれば、日本の安全保障についてどのように考えているのか、対案を示し、その上で議論すべきなのです。ただ単に反対反対と唱えるのは、これほど簡単なことはありません。  今回の平和安全法制の審議においても、衆議院では百十六時間、参議院でも百時間を超え、これまでのPKO法案、有事関連三法案を上回る審議時間であります。審議不十分という言葉は当てはまりません。野党諸君の質問時間につきましても十二分に配慮いたしました。もはや論点も出尽くされており、今はこれまでの議論を基に賛否を明らかにするときなのです。この本会議の場で賛否を明らかにし、堂々と賛成、反対の討論を行い、採決をすることが議会制民主主義の根本ではないですか。それを国民は望んでいるのです。  この解任決議案は、全くもって理不尽極まりない、まさに反対のための反対、ただ単に審議時間を先延ばしするだけ、いたずらに時間を浪費するだけのものでしかありません。このようなただ単に時間を空費するだけの全くもってむなしい議論を、もはや国民の誰一人として望んでいないと思います。野党諸君はまだ気が付かないのでしょうか。  中川議運委員長のその温厚な人となり、それは皆さん十分に御存じだと思います。議会運営に当たっては、その中立公正、不偏不党の議会運営は、多くの方から尊敬されこそすれ、批判されることは全く理解できません。  繰り返しになりますが、我が国を取り巻く安全保障環境が一層の厳しさを増す中で、国民の命と平和な暮らしを守る平和安全法制の一日も早い成立が望まれております。争いを未然に防ぐ、抑止力を高める、まさに戦争抑止法案ではありませんか。  以上申し上げましたが、中川議院運営委員長に対する解任決議案には何ら正当な理由がありません。法案の採決を遅らせるために解任議案を提出するというあしき前例を残さないためにも、これを断固否決するとともに、提出者に対し猛省を求めるものであります。  以上で私の討論を終わります。  御清聴ありがとうございました。(拍手)
  7. 山崎正昭

    ○議長(山崎正昭君) 石上俊雄君。    〔石上俊雄君登壇、拍手〕
  8. 石上俊雄

    ○石上俊雄君 民主党・新緑風会の石上俊雄です。  ただいま議題となりました議院運営委員長中川雅治君解任決議案に対し、会派を代表して、賛成の立場から討論をさせていただきます。  まずは、心の底から中川雅治委員長に、いや、人間中川雅治に、人間石上俊雄から一言率直に申し上げたい。  中川雅治委員長、あなたは一昨年、特定秘密保護法案の採決のとき、委員長として強行採決をやって、みんなからこっぴどく叱られたじゃないですか。またですか。一体何度叱られたら気が済むんですか。もういいかげんにしてください。一昨年の強行採決が今回の強行採決に確実に水面下でつながっているんです。  今回も委員会理事会の合意も得ず、無理やり本会議を職権でセットし、審議を尽くさずに強行採決してしまおうとしています。委員長としてこういう議事運営を行った責任は極めて重大です。中川委員長の心にしっかりと刻み込んでおいてほしい、そういう思いから、もう一回はっきり言っておきます。もういいかげんにしてください。  以下、解任決議案に賛成する理由を申し上げます。  理由の第一です。  今年の三月四日、今から僅か半年前ですよ、の話なのに、中川委員長は自分の述べた反省の弁も忘れてしまっているのです。特定秘密保護法案であのような強行採決を行っておきながら、今度は議運委員長に就任し、中川委員長は、その議運の場で、我が会派の福山哲郎議員からこう問いただされているのです。  一昨年十二月のことであります。特定秘密保護法案に関して、国家安全保障特別委員会における審議は全て委員長職権で立てられ、強行採決という形になりました。非常に遺憾に思っております。当時、特別委員長だったのは現中川議運委員長でいらっしゃいます。特定秘密保護法案の強行採決を始めとして、この一連の事態について委員長はどのようにお考えになられているのか。また、この議運の場では丁寧にしっかり議論を、審議を尽くしていただけるのか。  そして、中川委員長はこう答弁したのです。今、福山議員からお話があったとおり、この議運委員会においては、公正、公平、円満、円滑な議事に努めてまいりたいと考えておりますと。  この反省の弁は一体どこに行っちゃったんでしょうか。今の議事運営の一体どこが公正で公平、円滑、円満なのでしょうか。自分の言葉を守ってください。議運委員長として、委員会の場で答弁した約束に忠実であってください。それができないようでは委員長失格です。  人間の世界、一度も過ちを犯さない人間など存在はしません。人生の中で失敗は付き物です。しかし、一番重要なのは、失敗したら反省して、二度と同じ過ちを繰り返さないことなんです。国会における議運委員長は、不偏不党、中立公平、そして各会派の主張に十分に耳を傾け、公正中立の立場で円満な議事運営に当たることが求められているわけです。  国会法は、第四十八条にこのような規定を置いています。「委員長は、委員会の議事を整理し、秩序を保持する。」。中川委員長のやっていることは、この国会法第四十八条の精神に反し、委員会の議事を整理せず、秩序を保持するどころか、自ら秩序を乱しているんです。大丈夫ですか。しっかりしてください、中川委員長。  中川委員長は、参議院という我が国に二つしかない国会の院の一つがその真価を歴史の大きなうねりの中で問われているさなか、まさに秩序を乱すという暴挙を繰り返しているのです。  昨晩の安保特のあの混乱の中で、その出口の行方がまだ誰にも想像が付かないその段階において、中川委員長は職権で本日の本会議をセットしました。大変遺憾なことです。あのとき以来、私は中川委員長を疑い始めました。  一昨年の十二月、あれだけの強行採決を行い、反省の弁を述べておきながら、またそれを繰り返そうとする、一体この人はどんな人なのか。議運におけるあの反省の弁は本心だったのか。そして私は、気付いたら、いつの間にか中川委員長のホームページをチェックしていました。そして、本当にがっかりさせられました。  我が会派の福山議員が、前回の強行採決は大変遺憾で、今度は議運でちゃんとやってくれるのかとの質問に対して、いかにも反省して、この議院運営委員会におきましては公平公正になどとけなげに答弁していた、そういうことの裏で、自分のホームページでは、何と、委員長として特定秘密保護法の成立に尽力したと書いてあるんです。  委員長とは、審議がしっかりと尽くされたかどうかというところに本来は尽力をするべきものなんです。法案の成立を目指して尽力したと自慢するようでは、本来の委員長として堅持するべき中立公平の姿勢をかなぐり捨てた自己否定、本末転倒、まさに業務放棄と言わざるを得ません。そんなことを平然とホームページで書いているようでは、まさにこれは語るに落ちることであります。  ちなみに、国語辞典によると、語るに落ちるとは、問い詰められると言わないが、勝手に話をさせたり、例えばホームページで自分の考えを自由に書かせたりすると、ついうっかり隠していた本音や思っていることをしゃべってしまうという意味であります。  一昨年、特定秘密保護法案の強行採決を行った委員長自身、心の奥底で真摯な反省ができていなく、その同じ人物がまた今回安保法案の強行採決を繰り返しているんです。  解任決議案に賛成する第二の理由です。  この語るに落ちる中川委員長のホームページに関連しています。人を思いやるという、政治家として一番重要な資質に関する疑義があります。  今、私たちは、子供たちにまつわる悲しいニュースを何度も何度も繰り返し聞かされます。いじめの問題です。つらく、苦しく、立ち直れないほど傷ついてしまう、生きることに絶望してしまう子供たちをゼロにすることがなかなかできないんです。こんな悲しいことが二度とあってはならない、何とか子供たちのSOSに応えたい、そんな思いから、我が国では平成二十五年にいじめ防止対策推進法を成立しました。  いじめとは、そもそも表面的、形式的にそれに当たるかどうかの判断が難しいため、現在、文科省では、いじめの定義の中でも、いじめられた児童生徒の立場に立つとは、いじめられたとする児童生徒の気持ちを重視することとされています。つまり、いじめた側やその周りで見ていた人たちがどう思うかではありません。重要なのは被害者の心なんです。  ここで、なぜ今この安保法案の議論の中で私がいじめ問題の話をしているかというと、中川委員長はこの自身のホームページでいじめに対するお考えを披瀝しているんです。それが中川委員長の政治家としての資質に大いなる疑念を抱かせる、このことから取り上げさせていただいております。  先月、既に各種メディアでも報じられているので御存じの方も多いと思いますが、ここで再確認をさせていただきます。  中川委員長は、今は削除されたホームページでこう書いていました。  私の中学時代は男子校でしたが、クラスの悪餓鬼を中心に皆いつもふざけていて、ちょっと小さくてかわいい同級生を全部脱がせて、着ていた服を教室の窓から投げるようなことをよくやっていました。言語道断だ。脱がされた子供は素っ裸で走って服を取りに行くんです。  当時、テレビでベン・ケーシーという外科医のドラマがはやっていました。ベン・ケーシーごっこと称して、同級生を脱がせて、みんなでおなかや云々というのはちょっと控えますが、次の記述はここで述べるには余り、今は体のある部分とだけ申し上げておきますが、そこに赤いマジックで落書きしたりしたそうです。やられた方は怒っていましたが、周りはこれをいじめだと思っていなかったんです。今なら完全ないじめになり、ノイローゼになったりするケースもあるかなと思いますと。いじめられている方も弱くなっているという側面はありませんかと書いてあるんです。  こういう発言、認識は、政治家として、いや、一人の人間として本当に正しいんでしょうか。昔の子供は裸にされて体に落書きされても周りはいじめとは思わなかった、今はいじめられている方も弱くなっているんでしょうか。中川委員長が言っているようなことは間違いなく当時もいじめですし、今もいじめなんです。昔の子供は精神が強くてそういうことも乗り越えられるが、今の子供は心が弱いからいじめを乗り越えられないんでしょうか。そんなことは全然違うんです。間違っています。中川委員長、訂正してください。  中川委員長、あなたは、人間一人一人を思いやるという政治家として最低限必要な資質を本当に持ち合わせているのか。一人の人間として、国会議員として、議院運営委員長として、あなたに猛省を促します。出直してください。  この安保法案の審議も同じなんです。  一体どれほどの人々が、この国会の周りで、全国津々浦々で、慎重審議の声を、抗議の声を上げていることか。あんな土砂降りの雨の中で、大勢のお年寄りや、政治に無関心だったと言われる若者、そして赤ちゃんを抱いたままお母さんたちが、誰に言われたからではなく、自分で考えて、自分の思いを伝えたくて、全国各地から自分のお金を出してこの東京の集会にやってきて抗議を行っているんです。
  9. 山崎正昭

    ○議長(山崎正昭君) 石上君、かなり時間が超過をいたしております。簡単に願います。
  10. 石上俊雄

    ○石上俊雄君(続) そういう事実に思いをはせ、一度くらいは寄り添って、一緒になって考えてみてはいかがでしょうか、中川委員長。  そういう言わば共感力は、政治家として一番大切なことではないんでしょうか。もっと審議するべきなんです。委員会の出口も見えないうちから、さっさとけりを付けるべく、本会議で採決できるように職権で開会をセットしておく。本当に言語道断です。  そんな中川委員長の情けない共感力に、私は本当に本当に失望いたしました。だから解任決議案に私は心の底から賛成をさせていただきます。この大切な参院の権威ある議院運営委員長に、中川委員長、残念ながらあなたは全くふさわしくありません。
  11. 山崎正昭

    ○議長(山崎正昭君) 石上君、おまとめください。
  12. 石上俊雄

    ○石上俊雄君(続) 最後になりますが、この場を借りて、この安保法案の成立を目指す安倍総理大臣にも一言申し上げておきたいと思います。  安倍総理、あなたは、元々自身の問題意識の実現を憲法改正という手法で目指していたのではありませんか。手法とすれば、それが選ぶべき道だったのではないでしょうか。それを何を間違えたか、憲法という決定的に重要なルールを変えるのに、憲法違反という言わばルール違反でそれを求めるという、そんな邪道をなぜ選ぶのでしょうか。正々堂々、政治家として自らの信じる道で自身の信念を、それが正しかろうが間違っていようがそれは別にして、国民に問いかけるべきではなかったのでしょうか。それが政治家としての正しい誠の道ではないのでしょうか。ルール違反でルールを変える、そんな不誠実で傲慢な態度では、人の心に何も響きません。  安倍総理の郷土山口県の先人である幕末の吉田松陰先生も、こういう言葉を大切にしています。
  13. 山崎正昭

    ○議長(山崎正昭君) 石上君、石上君、簡単に願います。
  14. 石上俊雄

    ○石上俊雄君(続) 安倍総理、当然あなたも知っているはずです。誠心誠意、強行採決ではなく、最後まで誠を尽くした議論をもっと行うべきではありませんか。  我々民主党・新緑風会は、今後とも真の意味での議会制民主主義を大切にし、憲法という議会の根本ルールにのっとった充実した審議を徹底的に求めてまいります。  良識ある議員各位におかれましては、政局のみを念頭に置いたかのような議会運営にくみせず、所属する党派を超え、自らの良心のみに基づいて、議運委員長解任決議案に御賛同いただきますよう心からお願い申し上げます。  以上をもって、私の議院運営委員長中川雅治君の解任決議案に対する賛成の討論とさせていただきます。  ありがとうございました。(拍手)
  15. 山崎正昭

    ○議長(山崎正昭君) 仁比聡平君。    〔仁比聡平君登壇、拍手〕
  16. 仁比聡平

    ○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、安倍政権と自民、公明両党が、戦争法案の夏までの成立という対米誓約の下、今国会で強行してきた数々の強行採決、憲法と議会制民主主義を破壊する数々の暴挙に満身の怒りを込めて抗議するとともに、ただいま議題となった中川雅治議院運営委員長の解任決議案に断固賛成の討論を行います。  その最大の理由は、憲法違反が明白の戦争法案を何が何でも成立させるために、議会制民主主義を踏みにじり、この本会議の開会を強行したことであります。  与党が本日夕刻に安保特別委員会で行った戦争法案の強行採決は、暴力的とはもはや形容できない、暴力そのものでした。鴻池委員長が、解任動議の取扱いの後、委員長席に座るや否や、多数の与党議員が委員長席に飛びかかって防壁をつくり、野党議員を突き飛ばし、突き落とすなど、断じてあってはならないことです。  与党諸君、質問権も、討論権、意見表明権を奪ったのは、与党と自民党委員長ではありませんか。一切の議決は存在しません。何をどう議決したというのか、誰がどんな態度を取ったというのか。議事録には、議場騒然、聴取不能とされているのみであります。委員会に差し戻し、審議を続けるべきであります。  ところが、中川議運委員長は、憲法に基づいて本院の中立公正な運営をつかさどるべき重い職責を負いながら、議会制民主主義を踏み破って暴走する与党の言いなりに、議院運営委員会、そして理事会で、戦争法案の本会議上程を職権で強行したのであります。野党理事の事実の確認、抗議と意見も打ち切って乱暴に本会議を設定した職権濫用には重大な瑕疵があり、立憲主義も国会も壊そうとする暴挙にほかなりません。  これに先立つ九月九日、中川委員長は、国民の意見を聞いて酌み取る場である中央公聴会をも職権で強行し、強行採決の条件づくりとしたのであります。  昨日の地方公聴会で、弁護士の水上貴央公述人は、単なるセレモニーではなく、公聴会を開いたかいがあったと言えるだけの十分かつ慎重な審議をお願いしたい、法案は憲法九条に反する、重要な問題が明確になる中、法案を通せば単なる多数決主義であり、民主主義ではないと述べられました。  中央公聴会でも地方公聴会でも、多様な意見が豊かに語られた国民の声を、特別委員会で与党は地方公聴会の派遣報告さえ行わなかったのであります。強行採決への通過儀礼におとしめた与党と安倍政権、そして中川委員長の罪は余りにも重い。厳しく抗議をするものであります。  与党諸君には、八割を超える国民が今国会で成立させるべきではないと答える世論、そして、今この瞬間も国会を包囲し、日本中に噴き上がる廃案廃案の声がどう聞こえているのですか。その憤りは安倍政権に突き付けられた主権者国民の直接的不信任であり、強行採決はその火に油を注ぐだけであります。  九月十五日、安保特別委員会の中央公聴会でSEALDsの奥田愛基さんは、要旨、こう述べられました。  強調しておきたいことがあります。それは、私たちを含め、これまで政治的無関心と言われてきた若い世代が動き始めているということです。これは、誰かに言われたからとか、どこかの政治団体に所属しているからとか、いわゆる動員的な発想ではありません。私たちは、この国の民主主義の在り方について、この国の未来について、主体的に一人一人、個人として考え、立ち上がっていったものです。それは、不断の努力なくして、この国の憲法や民主主義、それらが機能しないことを自覚しているからです。その当たり前のことを当たり前にするために、これまでも声を上げてきました。私たち一人一人が思考し、何が正しいのかを判断し、声を上げることは間違っていないと確信しています。また、それこそが民主主義だと考えていますと。  民主主義とは何か。憲法の価値と理念を渾身に訴える学生たち、若者たちの姿に多くの人々が励まされています。  元最高裁判事の濱田邦夫公述人も、OBとしては、本来は黙っていようと思ったんだけれども、どうにもこれでは日本の社会全体が駄目になってしまうということで立ち上がっているわけです。その点では、奥田さん始めSEALDsの皆さん、全国のいろんな階層の人が、学者の人が、芸能人も文人もみんな立ち上がっている。その事実を認めようとしない政府の態度というのは、非常にこれからの日本の政治、日本の社会に禍根を残すものだと思いますと。述べられたとおりです。  濱田公述人は、そうした思いに立って、安倍政権に対し、集団的自衛権は認められないとした七二年政府見解を強引に武力行使が日本に対するものに限られないんだと読替えをするのは、法匪、つまり、法律、字義を操って法律そのもの、法文そのものの意図するところとは懸け離れたことを主張するあしき例であり、とても法律専門家の検証に堪えられないと厳しく指摘されました。そのとおりであります。  六月四日、衆議院の憲法審査会で与党推薦を含む三人の憲法学者がそろって戦争法案は違憲と述べたのを引き金に、政府・与党を襲った言わば違憲ショックに対し、与党幹部の、砂川判決を読んでいないのかとか、何が必要かを考え抜くのは憲法学者ではなく政治家だなどという、立憲主義を意に介さず、異論を敵視し封殺しようとする姿勢は、追い詰められた権力者の開き直りにほかならないことはもはや明白であります。与党諸君はこうした議論にどこまで付いていくつもりですか。  安倍政権は、憲法の番人は最高裁であり憲法学者ではないなどと繰り返しましたが、とうとう山口繁元最高裁長官は、集団的自衛権の行使を認める立法は憲法違反、従来の解釈が国民に支持され、九条の意味内容に含まれると意識されてきた、その事実は非常に重いと警鐘を鳴らし、また、砂川判決は集団的自衛権を意識して書かれたとは考えられない、七二年見解が誤りだったと位置付けなければ論理的整合性は取れない、いずれも論理的な矛盾があり、ナンセンスだと厳しく批判をいたしました。閣議決定と戦争法案は憲法違反。答えは初めからはっきりしているのであります。  にもかかわらず、なぜ今国会で何が何でも強行か。それは、戦争法案が、自衛隊が米軍と平時から有事まで切れ目なく一体に肩を並べて軍事行動を行おうとする日米合意、改定ガイドラインの実行法だからです。  我が党が国会に示してきた統合幕僚監部内部文書や統合幕僚長の米軍幹部との会談記録は、法案の八月成立を前提に、国会にも全く秘密裏に海外派兵や共同作戦計画の具体化を進めている重大問題を示しています。そこで明らかになっている憲法を壊す究極の対米従属というべき事実を明らかにすることは、参議院の重要な責務ではありませんか。にもかかわらず、安保特別委員会の審議を暴力で打ち切り、法案の緊急上程と強行成立のための本会議開会など、国会、参議院の自殺行為にほかなりません。  安倍総理は、国民の十分な理解が得られなくても決めなくてはならないとか、支持が広がっていないのは事実だが、時が経ていけば間違いなく理解は広がっていくなどと言いますが、とんでもない暴論です。民主主義の根幹は、国民が政治と社会の根本的な在り方を憲法に定め、その憲法に従って政治をすることであり、政府、そして今、国会を構成する私たち一人一人の国会議員に重い憲法尊重擁護義務が課されているのです。明白な憲法九条違反の法案を数の多数で強行することは絶対にできないのであります。その国会運営に重大な責務を負いながら職権を振るう中川委員長の責任は厳しく問われなければなりません。  これら数々の暴挙には、安倍政権が憲法と国民主権をじゅうりんして強行しようとする戦争法案の本質が現れています。自民党、公明党の与党諸君は、この本会議場で、あらゆる手続において数の暴力を振るって法案を強行しようというのですか。議会を壊し、憲法を踏みにじる暴挙を絶対にやってはならない。憲法違反の戦争法案は断固廃案。  日本共産党は、力を尽くして闘い抜くことを宣言し、議院運営委員長解任決議案に対する賛成討論といたします。(拍手)
  17. 山崎正昭

    ○議長(山崎正昭君) これにて討論は終局いたしました。     ─────────────
  18. 山崎正昭

    ○議長(山崎正昭君) これより採決をいたします。  足立信也君外五十七名より、表決は記名投票をもって行われたいとの要求が提出されております。  現在の出席議員の五分の一以上に達しているものと認めます。  よって、表決は記名投票をもって行います。本決議案に賛成の諸君は白色票を、反対の諸君は青色票を、御登壇の上、御投票を願います。  議場の閉鎖を命じます。氏名点呼を行います。    〔議場閉鎖〕    〔参事氏名を点呼〕    〔投票執行〕
  19. 山崎正昭

    ○議長(山崎正昭君) 投票漏れはございませんか。──投票漏れはないと認めます。投票箱閉鎖。    〔投票箱閉鎖〕
  20. 山崎正昭

    ○議長(山崎正昭君) これより開票いたします。投票を参事に計算させます。議場の開鎖を命じます。    〔議場開鎖〕    〔参事投票を計算〕
  21. 山崎正昭

    ○議長(山崎正昭君) 投票の結果を報告いたします。   投票総数        二百三十六票   白色票           八十九票   青色票          百四十七票  よって、本決議案は否決されました。(拍手)     ─────────────    〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕     ─────────────
  22. 山崎正昭

    ○議長(山崎正昭君) これにて休憩いたします。    午後九時二十六分休憩      ─────・─────    午後十一時一分開議
  23. 山崎正昭

    ○議長(山崎正昭君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  本日はこれにて延会することとし、次会は明十八日午前零時十分より開会いたします。  これにて延会いたします。    午後十一時二分延会