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1956-05-25 第24回国会 参議院 農林水産委員会 37号 公式Web版

  1. 昭和三十一年五月二十五日(金曜日)    午後二時三十五分開会     ―――――――――――――   委員の異動 五月十八日委員一松政二君及び松澤兼 人君辞任につき、その補欠として横川 信夫君及び東隆君を議長において指名 した。 五月十九日委員小西英雄君辞任につ き、その補欠として小幡治和君を議長 において指名した。 五月二十日委員横川信夫君辞任につ き、その補欠として小西英雄君を議長 において指名した。 五月二十四日委員小西英雄君辞任につ き、その補欠として館哲二君を議長に おいて指名した。 本日委員宮本邦彦君、小幡治和君及び 池田宇右衞門君辞任につき、その補欠 として瀧井治三郎君、小柳牧衞君及び 井上知治君を議長において指名した。     ―――――――――――――  出席者は左の通り。    理事            青山 正一君            重政 庸徳君            関根 久藏君            戸叶  武君            三浦 辰雄君    委員            秋山俊一郎君            井上 知治君            小柳 牧衞君            館  哲二君            瀧井治三郎君            長島 銀藏君            東   隆君            河合 義一君            三橋八次郎君   政府委員    農林政務次官  大石 武一君   事務局側    常任委員会専門    員       安樂城敏男君   説明員    農林大臣官房総    務課長     檜垣 好文君     ―――――――――――――   本日の会議に付した案件 ○連合審査会開会の件 ○農林水産政策に関する調査の件  (凍霜害に関する件)     ―――――――――――――
  2. 戸叶武

    ○理事(戸叶武君) ただいまから農林水産委員会を開会いたします。  まず委員の変更について御報告いたします。五月十八日松澤兼人君及び一松政二君が辞任され、東隆君及び横川信夫君が選任され、五月十九日小西英雄君が辞任され、小幡治和君が選任され、五月二十日横川信夫君が辞任され、小西英雄君が選任され、五月二十四日小西英雄君が辞任され、館哲二君が選任され、本日宮本邦彦君、小幡治和君及び池田宇右衞門君が辞任され、瀧井治三郎君、小柳牧衞君及び井上知治君が選任されました。     ―――――――――――――
  3. 戸叶武

    ○理事(戸叶武君) 農林省設置法の一部を改正する法律案の件を議題にして、本法律案の取扱い方についてお諮りいたします。本法律案は、去る五月十日衆議院を通過して本院に送付され、ただいま当院内閣委員会に付託されております。本法律案につきましては、去る四月十九日の委員会において議題とし、農林当局から一応の説明を聞いたのでありますが、本法律案に関して農林水産政策上きわめて深い関係にあるので、内閣委員会に連合審査を申し入れることにしたいという御意向の向きがありましたので、その取扱い方についてお諮りいたします。  速記をとめて。   〔速記中止〕
  4. 戸叶武

    ○理事(戸叶武君) 速記を始めて。  それでは今懇談で御協議願いました連合審査に関する件について、本院規則第三十六条に基き、農林省設置法の一部を改正する法律案について内閣委員会と連合審査会を開会することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 戸叶武

    ○理事(戸叶武君) 御異議ないと認め、さよう決定いたしました。  ただいまの決議に基き、委員長は内閣委員会に申し入れることにいたします。     ―――――――――――――
  6. 戸叶武

    ○理事(戸叶武君) この際お諮りいたします。去る五月十日、当委員会から通産大臣及び農林大臣に対して申し入れられました韓国ノリの輸入等に関する件について、今般通産大臣からお手元にお配りしておきましたような報告がありましたが、右の報告を了承することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  7. 戸叶武

    ○理事(戸叶武君) 御異議ないと認めます。     ―――――――――――――
  8. 戸叶武

    ○理事(戸叶武君) 本日日ソ漁業交渉の件を議題にして、水産庁長官の出席を求めて説明を聞く予定になっておりますが、都合によってしばらく延期することにいたします。御了承願います。     ―――――――――――――
  9. 戸叶武

    ○理事(戸叶武君) 凍霜害の件を議題にいたします。  本件につきましては、すでに二度にわたって委員会の議題とし、政府の善処が求められてきたのでありますが、去る五月十七日の委員会において、政府当局から、五月二十日ごろ被害の結果が確定する見込みであるから、その後においてすみやかに対策を具体的に決定したいという説明があり、政府の処置についていろいろ報道されておりますので、本日重ねて議題にして政府の措置について説明を聞き、その善処を求むることにいたします。
  10. 大石武一

    ○政府委員(大石武一君) たびたび本委員会におきまして、五月初旬の凍霜害につきましては御質疑をいただき、あるいはいろいろと御意見を拝聴いたしまして、その線に沿いまして、でき得る限りの努力をいたす所存で、今まで一生懸命に交渉をいたして参りました。大体二十日ごろには全体の様子がわかりましたので、お手元にお配りしてある通りの被害総額でございまして、昭和二十八年を上回るものでございます。これにつきましては、でき得る限りの対策を立てたいと、今努力いたしまして、目下大蔵省とも交渉中でございますが、実は、今日の閣議まで――その対策を持ち出して閣議で決定する方針でございましたが、多少おくれまして、今最後の折衝を大蔵省と重ねておる状態でございます。そしてでき得るならば、今日じゅうにでも持ち回り閣議で決定したい、こういう覚悟で努力いたしております。その対策につきましては、大体昭和二十八年度と同じような形式によりまして、融資と助成とを対象にするわけでございます。この助成につきましてもいろいろと委員会からも御意見がございましたし、また衆議院におきましても、農林水産委員会の小委員会の決議もございますので、その線に沿うてできる限りいたす所存でございますが、おそらく明日までお待ちをいただければ、御報告申し上げられる金額や方法が決定すると考えておる次第でございます。  以上中間報告のような次第でございますが、御報告申し上げます。
  11. 戸叶武

    ○理事(戸叶武君) ただいまの説明に対し、御質疑の向きは御質疑を願います。
  12. 青山正一

    ○青山正一君 この実施要綱はきまったんですね。これはいつきまったんですか。   〔理事戸叶武君退席、理事重政庸徳君着席〕
  13. 大石武一

    ○政府委員(大石武一君) 昨日の閣議で決定いたしました。
  14. 重政庸徳

    ○理事(重政庸徳君) それでは実施要綱を説明願えますか。
  15. 大石武一

    ○政府委員(大石武一君) それでは官房の総務課長よりくわしく御説明させたいと存じます。
  16. 檜垣好文

    ○説明員(檜垣好文君) それではただいま政務次官の方から中間報告を申し上げましたが、そのうちの一つの、お手元にお配りいたしてありまする、昨日持ち回り閣議で決定いたしました凍霜害対策の実施要綱の概略を御説明申し上げます。  先ほど政務次官からもお話し申し上げましたように、政府の方におきましては、とりあえず対策要綱をまずきめまして、できれば予備費その他の予算措置につきましては、本日の閣議できめたいという考え方で仕事を進めて参っておるのであります。そのうち昨日きまったのがこの要綱でございます。  この項目の順序で申し上げますと、まず第一に、被害農家についての申請による予定納税額の減額等、所得税の減免措置でございますが、これは特に閣議決定によらなくても、実際の取り扱いといたしましては、当然災害が起りました農家についてはこの所得税の減免措置がとられるのでありますが、ちょうど予定納税額を納める時期等の関連がございますので、農家の側におきまして申請をして、納税額の減税をしてもらうことができるのだという趣旨をよく鮮明にしておいた方が、被害農家のためになるという点と、また一つは、大蔵省、国税庁当局におきましても、管下の税務官庁に対してこういう旨の指示をするということになっておるのでありますが、それをやはり明らかにするという意味合いを兼ねまして、こういうふうな項目を一つ設けたのであります。  次に、二番目に、「農業災害補償法に基く再保険金の概算払いと共済金の仮払いを迅速に行い得るよう措置する。」という点でございますが、これはこの前にも御説明申し上げたことと存ずるのでありますが、九割以上の被害のありますものにつきましては、当然再保険金の概算払いが行われるのでありますが、これを早急に末端まで行き渡りまするように、迅速なる事務措置を講ずるようにいたしたいと考えておるのであります。それから共済金の仮払いにつきましても、同様できるだけ早く実施されますように関係団体を督励いたしたいと考えておるのであります。共済金の仮払いの関係におきまして問題となっておりますのは、所要資金の調達のための利子補給をすべきではないかという点でございますが、この点につきましては、目下大蔵省と折衝をいたしておるところでございます。  三番目に、「天災による被害農林漁業者等に対する資金の融通に関する暫定措置法に基き、被害農家の実態に即応し、金利及び償還期限についてもとくに考慮を払い迅速適切に営農資金の貨出を行う。」という項目でございますが、これも先般御説明申し上げましたように、天災による融資法に基きまして、早急に政令を制定いたしまして、融資の総額あるいは一戸当りの融資限度、あるいは融資条件等についての規定をいたすことになっておるのであります。この点につきましては、お手元に配付いたしておりまする資料によりまして、第一報と本日お渡ししております資料との間に被害の程度につきまして相当違いがあるのでありまして、麦類等におきましては、相当被害額がふえておるのでありますが、この新しい資料に基きまして、現在所要融資額の査定をいたしておるのであります。全体の融資額につきましては目下大蔵省と折衝中でありますが、二十数億に上るものと考えるのであります。それから金利等につきましても、従来の原則によりますと、一般は六分五厘、開拓農家並びに果樹栽培農家が五分五厘ということになっておるのであります。これらにつきましても、被害激甚地帯等につきましては、過去の例に準じて低利の措置を講じて参りたいというふうに考えておるのであります。それから一戸当りの融資限度でございますが、これも従来の例によりますると、大体五万円以内というのが通例になっておるのでありますが、特に今般の被害の実情等によりまして、ある程度一月当りの融資限度の引き上げが必要ではないかというふうに考えております。さらにそれと関連いたしまして、二十八年以降の凍霜害あるいは水害、冷害等によりまする借入れ資金のうち、本年償還に当りまする部分につきましては、借りかえによりまして措置をいたして参りたいというふうに考えておる次第であります。それから償還期限でございますが、これも従来の例によりますると、一般の農家につきましては二年、開拓農家等につきましては三年というのが先例になっておるのでありますが、特に被害農家等の要望等によりましても、この程度では非常に償還に苦しむ実情にもありますので、これもなるべく従来の例によらず延ばして参りたいというふうに考えておるのであります。これらも目下大蔵省と折衝中でありまして、早急に決定に至るものと思っておる次第であります。  それから第四番目に、「今後の増産によって、今回の減収を挽回し得る農作物については、その被害の実態に応じ、肥料及び農薬の適切な施用等を促進し、また養蚕経営の改善のため必要な蚕種並びに共同飼育等の助成をはかるため、所要の補助を行う。」、肥料、農薬、蚕種等の補助の問題でありまするが、この点につきましては、先般の御報告等におきましていろいろ問題になりましたように、大蔵省当局といたしましては、こういう個々の農家に対する補助ということにつきましては、一面において、会計検査院の指摘等の問題も伴いまして、非常に消極的であったのでありますが、ようやく昨日の閣議におきまして、補助金を出すということにつきましては、原則的な了解に至ったのであります。ただ、現在問題となっておりますのは、補助率の点でありまして、農薬につきましては、二分の一の補助ということにつきましては問題がないのでありますが、肥料あるいは蚕種につきましては、昭和二十八年におきまする実積は一分の一の補助になっておりまして、大蔵省といたしましては、この実績をどうしても固執いたしておるのでありまして、私どもは、各方面の御要望事もありますし、二分の一補助を主張いたしておるのでありますが、この点まだ折衝の目下最中でございます。それから養蚕の関係の共同飼育でございますが、これにつきましては、大体大蔵省当局とも了解点に達しております。  それから五番目に、「農作物の被害状況に応じ、適切な技術指導等を徹底するため、被害の善後措置に必要な技術指導費の増額等を行うとともに、凍霜害対策に関する試験研究の強化充実並びに予防対策の奨励をはかる。」、この項目でございますが、現地におきまして、災害の善後対策の指導をいたしておりまする養蚕技術員、農業改良普及員、あるいは開拓地におきまする営農指導員等の日夜を分たない指導活動に対しまして、手当の補助をいたすのでありますが、これにつきましては、金額的には目下折衝中でございますが、必要なる額を計上いたしますように了解に至っておるのであります。それから試験研究の強化充実につきましても、この項目そのものについては問題がございません。それから予防対策の奨励でございまするが、今回の実例等によりますると、重油をたいたりすることによりまして、相当被害の軽減をいたしておる実績等もございますので、これらの事例を参考にいたしまして、重油をたく器具の助成をやっていったらいいのではないかということで、必要な額を計上いたしまして、折衝いたしておる段階でございます。  次に六の、「被害都道府県及び市町村の今次災害による税収入の激減と支出増加に対処するため、地方交付税中特別交付税において所要の措置を講ずる。」、これも、災害の対策といたしましては当然のことでありますが、自治庁と協議いたしまして、地方交付税のうち、特別交付税についての交付をいたします場合に、この凍霜害被害の都道府県、あるいは市町村に対しまして、特別な増額措置を講ずるように了解を得ておる次第であります。  以上、概略でございますが、この要綱につきましての御説明を終ります。
  17. 重政庸徳

    ○理事(重政庸徳君) 御質疑のおありの方はお願いします。
  18. 関根久藏

    ○関根久藏君 ただいまいろいろ御報告ありまして、御心配を願っておるものにつきましては感謝を申し上げるんですが、ただいまのお話がありました、樹勢回復の助成の補助率の問題ですが、二分の一ということについては非常な難色があると、かような御報告なんであります。これは、御承知のように衆議院の農林水産委員会におきましても、さような決議になっております。また一般の要望から申しましても、それは、なるほど二十八年の三分の一に比べますというと多いのでありますけれども、今回は特に被害の程度が激甚なんであります。さような見地から、何とか補助率は伸ばしてもらいたい、かようにわれわれも熱望しているのであります。どうか一つ、その点は農林当局におきまして、何とか実現できるように御心配が願いたいと思うのであります。  それから蚕種の助成金の問題ですが、なるほど晩秋蚕の蚕種に対して助成金を出すということは、ちょっと理論的に考えまするというと、どうかと思う点があるのでありますが、しかし、これは凍霜害後における全体の増産をするためには、これはまあ理屈はちょっと抜きにして、この方法が一番実際の効果は上げ得られると思うのであります。これらの点につきましても、どうか一つ農林省のお考えを頑強に御主張なさるようにお願い申し上げたいと思います。  それから共済金の仮払いの問題で、概算払いの問題ですが、これはやはり早急に払うということが一番必要なんであります。さよういたしますというと、やはりつなぎ融資にしましても、あるいは資金の利息にいたしましても、何とか心配してやらなければ、これは実際問題はやはりのびてしまうことになります。早急概算払いをやるということのためには、どうしてもこれは必要だと思うのでありますが、ぜひこれを一つ実現ができますように、御要望申し上げたいと思うのであります。  それから新聞でよく、やれ四億五千万円とか、やれ六億何千万円とか、かような数字がいろいろなことでちらほらするのであります。二十八年のときには全体で五億八千万円で、その中にはもっとも国庫の融資もあったのでありますが、五億円を上回っておるのであります。四億五千万なんという数字は、少くとも二十八年を下ることになるのであります。さような点も一つよく御検討願いまして、ぜひ一つ二十八年を上回っても下らないような方法にやらんければ、最初の公約がなくなってしまう、どうか一つ大いに農林政務次官の御奮闘をお願い申し上げたいと思います。
  19. 大石武一

    ○政府委員(大石武一君) ただいまのお説ごもっともでございます。できるだけ努力いたしまして、今の御意見に沿いたいと、こう念願しておるわけであります。四億五千万円ということが新聞に出たり、いろいろと話に出ておりますが、あれは別に確定した約束はございません。ただ問題は、十日ごろでありましたか、一応の当時に判明した被害を土台にいたしまして、そうして二十八年度並みの助成なり融資なりを行いますとするといたしますと、四億七、八千万円かかるという一応の計算が農林省で出たわけでございますが、そういうことが伝わりまして、四億五千万という説が出たのではなかろうかと私は考える次第でありまして、できるだけ努力いたしまして、御意見に沿うように、二十八年度の手当に劣らないだけのものにしたいと、こう念願して努力いたしております。いろいろと補助率の問題もございますが、これもいろいろと今大蔵省と交渉中でございます。まあ打ちあけ話を申し上げますと、たとえば樹勢回復の肥料の代金でございますが、この助成につきましても、でき得る限り二分の一にいたしたいと、こう思っている次第でございますけれども、いろいろな大蔵省の意見もあり、まだ完全な意見の一致をみておりませんけれども、ある程度の話し合いはつきまして、御趣旨に沿う近いところまで行き得るかと考えておる次第であります。なお蚕種につきましても、御趣旨にある程度沿えるものと一応見通しをつけておる次第でございます。ただ、この共済関係のつなぎ融資の件に関しましましては、これは一番むずかしい問題になっておりますが、これも努力中でございます。
  20. 重政庸徳

    ○理事(重政庸徳君) 本件については本日はこの程度にいたします。  なお、政府においては、先日並びに本日の委員会の経過にかんがみ、遺憾なく措置されるよう重ねて希望いたします。  都合により残余の議事は後日に回し、本日はこれをもって散会いたします。    午後三時一分散会      ―――――・―――――