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1954-05-29 第19回国会 参議院 通商産業委員会 50号 公式Web版

  1. 昭和二十九年五月二十九日(土曜日)    午前十一時十六分開会   ―――――――――――――  出席者は左の通り。    委員長     中川 以良君    理事            松平 勇雄君            加藤 正人君            海野 三朗君            小松 正雄君    委員            大谷 贇雄君            黒川 武雄君            西川彌平治君            酒井 利雄君            高橋  衛君            岸  良一君            豊田 雅孝君            西田 隆男君            天田 勝正君            武藤 常介君            白川 一雄君   政府委員    通商産業政務次    官       古池 信三君    通商産業省重工    業局長     徳永 久次君   事務局側    常任委員会専門    員       林  誠一君    常任委員会専門    員       山本友太郎君    常任委員会専門    員       小田橋貞壽君   ―――――――――――――   本日の会議に付した事件 ○通商及び産業一般に関する調査の件  (米国における可燃性織物禁止に関  する件) ○自転車競技法等の臨時特例に関する  法律案衆議院提出)   ―――――――――――――
  2. 中川以良

    ○委員長(中川以良君) それでは只今より通商産業委員会を開きます。  最初に古池政務次官より可燃性織物法のその後における米国の実情につきまして御説明がございます。
  3. 古池信三

    政府委員(古池信三君) かねて問題となつておりました米国における可燃性織物法につきましては、同法が我が国の絹織物及び絹製品等の米国向輸出に打撃を与え、且つ同法の立法経緯から言いまして、特にスカーフ及びハンカチーフ等は人体に危害を与えるほど高度の可燃性を有するものではないのでありまして、これが適用を除外してもらいたいという趣旨で、関係業界はもとより、政府といたしましても同法の適用緩和を米国政府並びに議会筋に強力に要請して参つたのでございます。  ところが、四月に入りまして米国政府及び議会筋におきましても事態の重大性を認識いたしまして、これが対策を検討した結果、スカーフの本法からの適用除外につきましては法律の修正を要し、又ハンカチーフにつきましては、連邦商業委員会において行政的措置を以て除外し得る等の点が明らかとなつたのであります。  法律の修正につきましては、米国上院商業委員会、商業及び消費者利益分科委員会委員長ウイリアム・A・パーテル氏が四月二十日、本法の立法趣旨たる公衆の安全という点から見て、絹製品等は不当禁止される結果となつており、これが救済策といたしまして立法措置が必要とあらば直ちに修正法案を出す用意がある旨の声明を行い、四月二十九日、同分科委員会に対して、平板な表面の織物で作られたスカーフを帽子、手袋等と同様本法の適用から除外し、織物の可燃性に関するテストの基準を若干緩和する趣旨の修正案を提出し、これが五月十一日同分科委員会、翌十二日上院商業委員会、十七日上院本会議を満場一致を以て通過し、直ちに下院に回付されたのであります。下院におきましてはパターソン議員が右パーテル案と全然同一の修正案を十八日下院商業委員会に提出いたしましたが、一部の議員の間で多少の反対はある模様でありますが、大したこともなく、本法の施行期日たる七月一日以前に前述パーテル案とパターソン両案が本会議で併合の形で通過する見通しが明らかとなつて参りました。政府といたしましても下院における修正案の早期通過についてなお一層運動をいたしたいと考えておる次第であります。  他方ハンカチーフにつきましては、前述連邦商業委員会におきましてハンカチーフが本法に言う可燃性の衣料なりや否やにつき各方面よりの意見書を五月十一日までに提出するよう発表いたしまして、日本側からも弁護人がハンカチーフのみならずスカーフも同法に言う衣料ならずとの意見書を提出いたしまして、その結果五月二十一日付を以て、ハンカチーフは可燃性織物法により禁止される衣料にあらざる旨の公式見解が公表され、又スカーフが含まれるや否やについては慎重に研究中であるとのことであります。  以上を以ちまして問題となつたハンカチーフは除外が決定し、スカーフについては除外の見通しが大となり、スカーフ、ハンカチーフ等は現行通り輸出が可能となることが明らかとなりました。スカーフ、ハンカチーフ用及び工業用等に使用される薄手の絹織物等の輸出が可能なりや否やの点等につきましては、非公式ではありますが可能なりとの見解がもらされております。これらの点についてはいま一層その明確化を求めて業界の不安を一掃したいと考えております。いずれにいたしましても打撃を予想されましたものの本問題の解決には、ほぼ所期の目的を達したとの見込がついて参りましたことは、誠に御同慶に堪えないと存じます。  最後に我が国の国会におきまして、本件についてなされました決議文が米上院に報告され、そのため好都合な結果をもたらした由でございまして、この点は厚くお礼を申上げますと同時に、今後の御助力をお願いをいたす次第でございます。
  4. 中川以良

    ○委員長(中川以良君) 速記をとめて。    〔速記中止〕
  5. 中川以良

    ○委員長(中川以良君) 速記を始めて。   ―――――――――――――
  6. 中川以良

    ○委員長(中川以良君) それでは自転車競技法等の臨時特例に関する法律案を議題といたします。
  7. 豊田雅孝

    ○豊田雅孝君 二点最後に伺つておきたいと思うのでありますが、第一点は、競輪場は現在全国六十三カ所に及んでおるようでありますが、現在の施行状態、それから更にこれが世間に及ぼす影響等から見まして、これ以上殖やすということは非常に問題があろうと思うのでありますが、この点について私は殖やすべきものではないと思いまするけれども、それについての御意見を伺いたいということが一点でございます。  それからもう一点は、競輪は只今のところウイークデーでも午前中にこれを施行しておるという状態でありますが、これがために競輪の競技というものは今日観衆から見ますと、これを娯楽としてやるというよりも、実際それによつて衣食をするものが出ておるというような状態にまで見受けられる点がありまするし、延いては非常に悲惨な、むしろ場内に凄惨な気持すらあるという、こういう点がいろいろ世間の非難を受けておる大きな原因だと思いまして、そういう点から現にオートバイのレース等は午前中にウイークデーに競技を開くというようなことはしとらんのであります。そういう点から見まして、少くとも日曜以外のウイークデーに午前中からああいう競技をやるというようなことは大いに慎しむべきものだというふうに考えるのでありまして、そういう点について如何に考えておられるか、御意見を併せてお伺いいたします。
  8. 徳永久次

    政府委員(徳永久次君) 第一の新設問題をどう考えるかということでありますが、私どもはああいうことの施設に対しましてそうやたらに殖やすというような考え方は適当ではないのではないか、こういうふうに考えておるわけなんであります。中にはやめたいというようなものもぼつぼつ出ておるようでありますが、そういうものが円滑にやめるような工夫も何かすべきではなかろうかということで寄り寄り相談もいたしておるような次第であります。ただ御承知のごとく本件につきましては運営審議会というのが設けられておりまして、そこでこの問題につきまして最近の社会、経済情勢の推移ということも十分考慮において頂きまして、そこでの審議会としてどう考えられるかというお考えを政府側にも聞かして頂きたいということを我々期待をいたしまして、近く審議会を開こうというような段取りになつております。その上で最終的な政府としての態度をきめたいというふうなつもりでおる次第であります。  それから第二の競輪の運営そのものにつきまして、午前中からすることはやめて、午後にしたらどうかという点でございまするが、只今御指摘のごとくオート・レースがさようなことにいたしておりますので、これは私ども非常に結構な趣旨だと考えまして、競輪につきましても施行者に十分指導いたしまして、午前中からはかからないようにということをやりたいと、我々も考えておる次第でございます。
  9. 豊田雅孝

    ○豊田雅孝君 第一点のほうについてどうもはつきりした御答弁がなかつたように思いますが、審議会等に云々というようなお話もありましたけれども、気持としては私が質問しましたように、今後殖やすということは絶対にしないということでないと、世論が収まらんと私は思うわけでありまして、そういう点は慎重にお考えにならなければ、却つて今後問題を紛糾せしめると考えるのであります。従つて政府当局の気持ちというものを率直に承わつておきたいと思うのであります。
  10. 徳永久次

    政府委員(徳永久次君) 政府としまして、極力殖やさないで済ましたいというのが真意でございます。ただそのための運営審議会というものが設けられておりますし、そこの御意見も聞かなければならないということもございまするし、又同時に先ほど申しましたやめたいという機運も一部ございますので、そういうものも円滑にやる方法等も審議会での御相談、御意見も聞かして頂きながら、仮に一、二カ所殖えるとしましてもやめるものとの引換えと言うと語弊がありますが、そういうふうに意見がまとまることを我々期待いたしておりますというような事情でございまするが、最終的には審議会の意見を尊重しつつ行くというのが今の段階でございます。
  11. 豊田雅孝

    ○豊田雅孝君 政府等で想像せられておる以上にこの競輪の廃止を速かにやるべきだという声が非常に一部に強いのでありまして、国会内部にも非常に御想像以上に強い意見が出ておることはもうすでに御承知かと思うのでありますが、いわんや今後新規にこれが開設を許すというようなことがあるということになつて来ますと、非常に問題を刺激すると思うのでありまして、そういう点を十分にお考えになりまして、審議会にもそういう空気を十分にお伝えになりまして、今後慎重にこれが新規の許可についてはお考えになるということを要望いたして私の質問を終ります。
  12. 海野三朗

    ○海野三朗君 自転車競技法から得たお金というもののうちから、一体この技術研究のほうには何%ぐらい向けておられるのでありますか、又向けようとされるのでありますか、経費の中から。
  13. 徳永久次

    政府委員(徳永久次君) 先ほど資料でお配り申上げてありますあれで御覧頂きますと、その中で予定いたしておりますものは融資の分を除きまして、融資以外の分で自転車関係で一億五千万円でございますが、一億五千万円の中で六千五百万円は技術関係というふうに予定いたしております。それから自転車以外のものにつきましては技術研究の関係をいたしまして一応五千万円上げておるわけでありますが、更にそのほかに中小機械工業の設備近代化ということにいたしておりますが、それは取りあえず中小機械工業の技術的な基礎が弱いというものを何とかして技術的な基礎を補強したいという趣旨でございまして、それの金額は相当大きなものが含まれておるわけでございまして、更に衆議院におきまして本案が通過の際に附帯決議としまして基礎的な技術研究に対する支出をできるだけ殖やすようにという附帯決議もなされておりまするし、私ども先般当院にお配り申上げております資料は、その衆議院決議以前の取りあえず政府側で考えておりました資料で計数を上げておるわけでありますが、衆議院側の附帯決議もございまするし、その点を十分尊重し、増額方は我々としてやらなければならないというふうに考えておるわけでございます。今いろいろな振合いからどれくらいで落ちつくかということは早々の間でございますので、まだ政府内としても態度をきめてないわけであります。御希望の線には極力沿うつもりではおるわけであります。
  14. 中川以良

    ○委員長(中川以良君) ほかに御質疑もないようでございますので、質疑は尽きたものと認めまして御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  15. 中川以良

    ○委員長(中川以良君) それではこれより討論に入ります。御意見のおありの方は賛否を明らかにしてお述べを願います。なお修正意見、附帯決議等がございました場合には討論中にお述べを願います。
  16. 加藤正人

    ○加藤正人君 本日緑風会におきまして私がこの法案が採決になるということを聞いて諸君の意見を徴したのでありますが、なかなか反対意見が多かつたのであります。まあいろいろな中には商工中金の性格について誤解の向きなどもあり、豊田委員から説明があつて了解された点もあつたのでありまするが、根本的には競輪というようなものを存在せしめるということはどうだろう、もう競輪、つまり自転車競技法というようなものを早くなくするということを皆期待しておるにもかかわらず、何かこの寺銭を以て如何にも有意義な方面に使うというようなことから、或いは競輪の延命策にでも役立つというような法案が提案されるということについて、甚だ不満を持つておる人が多いようであります。それらは又私たちも誠に同感であるのであります。そのほか一方で助成金の整理の法律を成立せしめておりながら、一方ではこんな代案的な法律を成立せしめるということは理論的にも又政治道義的にも矛盾しておるんじやないかというような考えも多いのであります。併し我々従来ここで審議に当つておりますと、どうも一年切りの便法としては、この自転車競技法というものそのものを廃止しない限りにおいては、同法の主たる目的、この自転車産業の合理化及び輸出振興に寄与するということをネグレクトするわけにも行かないというような意味で、多少妥協的な空気に我々がなつておるためにここに賛成をするのでありまするが、一般の風潮を申すことはできますまいが、緑風会としてはまさに以上申しましたような説が大部分であります。でありまするから、私は一年経過後においては何とか自転車競技というようなものを根本的になくするというその方面に政府が心をいたすようにしてもらいたいと思うのでございます。これはこういう機械産業の育成というような美名で挙げられておりますけれども、破れたりといえども独立国になつた日本でありまするから、かような、この道義的に又種々な問題を社会に暴露しておるような、かような競輪の寺銭によつて一国の産業を育成するということは実に不見識なことでもありまするから、この点について根本的に競輪法というようなものを早く廃止するという方向に政府が漸次意を用いられることを期待しつつ私は止むを得ず遺憾ながら本法案に賛成をいたします。
  17. 高橋衛

    高橋衛君 私はこの法案に賛成をいたします。併しながら後ほどこれについての修正の動議を提出いたしたいと思います。  この法案はすでに成立をしました二十九年度予算の編成の過程におけるところのその後を救済するために止むを得ず行われたところの窮余の法律と認められるのでありまして、必ずしも当を得ない法律のように考えられるのでありまするけれども、併しながら当面機械工業等の振興に必要な措置として、又一年限りの暫定的な過渡的な措置であるという点において止むを得ないものと考えるのであります。なおこの法律の実行に当りましては、運営に当りましては、公正且つ効率的な運用をいたして、その万全を期するということ、並びに会計検査院の検査を入れて疑惑をなくするという趣旨の政府の答弁に信頼をいたして賛成する次第であります。  ただこの法律案におきましては、監督の規定並びに罰則の点についていささか不備な点がございますので、その点について修正の動議を提出いたしたいと思います。修正案をここで朗読いたします。    自転車競技法等の臨時特例に関する法律案に対する修正案  自転車競技法等の臨時特例に関する法律案の一部を次のように修正する。   第二条第二項中「納入金を、」の下に「主務大臣の定める計画及び指示に反して」を加える。   第七条中「又は監事」を削る。   第八条を第九条とし、第七条の次に次の一条を加える。   第八条 自転車振興会連合会等が第二条第三項の規定に違反して同条第一項の業務の全部又は一部を金庫に委託しないで自ら行い、又は金庫以外の者に委託した場合にあつては、その違反行為をした理事は、三万円以下の罰金に処する。   附則第七項中「民法」の下に「(明治二十九年法律第八十九号)」を加える。   附則第十一項中「第十六条」を「第十五条」に、「第十七条」を「第十六条」に、「第十九条」を「第十八条」に、「第四項」を「第十項」に、「第五項」を「第十一項」に改める。  この修正点について簡単に御説明を申上げて見ます。第二条第二項中「納入金を、」の下に「主務大臣の定める計画及び指示に反して」を加えますのは、主務大臣の計画及び指示に反してやつた場合にも罰則を適用されないというふうな場合があつては困りまするので、すべて主務大臣の計画及び指示に従つてものを行わなければならんという趣旨を明確にするためにこの字句を挿入したのであります。第七条中「又は監事」を削る趣旨は、理事は職務執行の責任を持つておるのでありまするが、監事はその責任を持つておりませんので、これに違反する場合を想定し得ないからであります。第八条に、自転車振興会連合会等がその業務の全部又は一部を金庫に委託しないでみずから行い、又は金庫以外の者に委託した場合というものについての罰則を規定いたしたのでありまするが、この法律の趣旨は、納入金の占有権はすべて金庫に与え、而してこれが処分はすべて政府において、政府の計画並びに指示に基いて行うという趣旨でございますので、その趣旨を一貫させるためにこの罰則の規定を設けんとするものであります。その他の規定はすべて条文の移動に伴うところの修正でございます。
  18. 豊田雅孝

    ○豊田雅孝君 本案に対しましては附帯決議をつけまして賛成をいたします。その附帯決議の内容につきましては、改めてここで申述べるまでもなく、大体先ほど加藤委員からも申述べられましたので、その趣旨は一々ここで申述べることを省略いたしまして、附帯決議を次のごとく附せられることを要望いたしまして本案に賛成するものであります。    附帯決議案  一、自転車競技法等の臨時特例に関する法律案は、産業振興の緊急性に鑑み一年限りの暫定措置として止むを得ざる制度と認められるが、如何にも当を得ない機構、措置であるので、政府は速かにこれが是正をなすよう措置すべきである。  二、自転車振興会等の運営については、遺憾の点少からざるものありと認められるから、政府は、速かにこれが監督を強化し、その改善に努むべきである。  三、自転車競技法等は、戦後の異常な時期に対処する制度であつて、社会経済の安定化に伴い廃止されるべきものであるから、政府は、社会経済の安定度を勘案しつつ成るべく速やかに善処すべきである。  以上の附帯決議をつけまして本案に私は賛成いたします。
  19. 天田勝正

    ○天田勝正君 私は、只今豊田君から御提案になりました附帯決議案に賛成し、更に高橋君提案にかかる修正案に賛成してこの法律案に賛成するものであります。政府の提案理由によりますると、いろいろこの競技法がありまするために、それに基いて国庫納付金があり、且つその国庫納付金によつて産業振興が行われる、こういうことで、非常にいい面の題目を並べてあるわけでありますけれども、実際はそうした効果よりも、今日に至つては、むしろ好ましくない事態のほうがより余計なんでありまして、これが発足した当時の状態を見まするならば、戦時中国民がすべての娯楽から遮断されて統制の枠の中に押込められ、このうつ屈した気分をどこかにはけ口を求めなければならないというところへこの種のものが設けられまして、そのうつ屈した気分を発散することができ、それによつてもろもろの産業に励むことのできるという気分にもなつて、むしろその効果は、こうした財政面よりも、国民の精神面に大きな影響を与えた。これは事実であろうと私は思う。ところが、それがだんだん進んで参りますると、各委員の御指摘になりましたように、むしろ今日の段階においては、速かにこれを禁止すべきすでに時期に到達した、こういうふうに考えられるわけであります。けれども、今日只今これを突如として禁止をするということができませんので、若干の経過的な時期を持つ必要もあるやに私は考えます。そこで、この提案されました趣旨というものは、特にいろいろな疑点がございます。そのうち、民間団体である自転車振興会連合会等が、あたかも国が行うがごとき仕事を扱うということ等については非常な疑点があるのでありますけれども、先ほど来御指摘がございましたように、これは単なる一年間の経過措置としてのことでありまするし、速かにこの競技法等をやめさせるということにつきましては、只今豊田委員から附帯決議案によつて説明されておりますし、又法案の若干不備な点については高橋さんから修正案が出されておりますが、この修正案を採択されることを条件といたしまして私は賛成いたしたい、こう考えるものであります。
  20. 中川以良

    ○委員長(中川以良君) ちよつとお諮りいたします。只今本会議において記名投票が行われますので暫時休憩いたしたいと存じます。なおこの記名投票を終りましたらすぐ又御参集を頂きまして続行いたします。  それでは暫時休憩をいたします。    午前十一時四十九分休憩    ―――――・―――――    午後零時十二分開会
  21. 中川以良

    ○委員長(中川以良君) それでは休憩前に引続き再開いたします。
  22. 武藤常介

    ○武藤常介君 私は改進党を代表して、只今高橋君の提案された修正案並びにこれを除いた原案に賛成いたし、なお豊田君の附帯決議に賛成するものであります。実は我が党でも本案に賛成すべきか、或いは反対すべきかというので非常に議論がやかましかつたのであります。併しながら審議中の情勢に見るように、今年一年だけであるというので止むを得ず賛成しようということになつたのでありまするが、簡単に理由を申述べたいと存じます。  本来競輪は、我々が平素非常に反対しておつたのであります。競輪が社会風教のために非常な悪影響を及ぼすということは、これは衆目の認めるところであります。併し又現実の姿としては、競輪の信者も相当多いのでありまするから、先ず止むを得ず本案のやはり成立を必要とすることになつたのでありまするが、御承知のように本案自転車工業振興その他の補助打切りに伴うところの提案でありまして、政府はこの種の競技の結果としてこの納付金を扱うということが、あたかも競輪を奨励するがごとく感ぜられるというので、こういう種類のものには政府はタツチしないほうがよかろう、こういうところから本案が、例の補助打切りに関連して提案されたものと存じます。又これが本法案となつて現われたのであります。ところがその結果は、却つて非常に不合理な面白くないところの法案を見るに至つたのであります。実際においては政府は補助を打切るならば、あの種の補助は本当に必要でなかつたのであるかどうかということを十分に考えねばならんことでありまして、若し中小工業振興のために補助をなすべきものであるが、競輪関係からはよろしくないというならば、別途に補助の途を考えねばならなかつたのではないか、こういうふうに私は考えるのでありまするが、ところが補助打切り放しで、その処理をしない関係上、こういう法案が再びここに現われてこんな方式によりまして、自転車工業の振興であるとか、その他の工業の振興を期する、こういうふうになつて参つたのであります。私はこの点非常に割切れない、誠に面白くない結果が生れて来た。この点から見るというと私はどうしてもこの法案には賛成できないのであります。ところがこの法案を出さないで、あのままにしてしまつたならば、この競輪の会計その他の運営上非常な混乱を見、又これ以上面白くないところの結果を招来するのではないか、こういうふうに考えるのであります。殊に又現在補助を見越して、種々なる新興事業等を計画いたされておりまする部面においては、これ又非常な頓挫を来たす、こういうことになるということも十分考えねばならん、こういうふうに考えまして、殊に今年一年であるということでありますので、かれこれ総合いたしまして私は本案に賛成するのでありまするが、政府はややもすればすぐ又来年度の計画を立てねばならんのでありますが、遷延してその計画をどういうふうにいたしますか、附帯決議等もありますので、十分に競輪問題の解決を願いたい。同時に現在補助によりまして種々なる計画を立てておられる方面に対しては、政府は根本的に調査をいたしまして、そうしてこれらの振興に又十分力を入れるよう、こういう私は期待を持ちまして、本案に賛成いたす次第であります。
  23. 中川以良

    ○委員長(中川以良君) 速記をとめて。    〔速記中止〕
  24. 中川以良

    ○委員長(中川以良君) 速記を始めて。
  25. 海野三朗

    ○海野三朗君 この法案に対しましては、社会党第四控室を代表いたしまして反対をいたします。理由はこの法案を通しますことは、寺銭を以て地方の財政を賄うというようなあり方は、元来が好ましくない姿であると考えるのであります。なお且つこの自転車競技法は誠に本来の趣旨に反した方向に流れつつありまするので、よからぬ結果を生んでおるのでございます。先ず競輪の禍いは或いは一家心中、それから家計の破壊、そういうことが新聞紙上を賑わしておる。又風教上から考えても誠に忌まわしきことであると考えるのであります。この産業の振興につきましては、かくのごとき国民の射倖心を利用して、そうして地方の庶民階級の懐を搾り上げるというようなこういうふうな法律は一日も早く廃棄すべきものであるという考えを持つておるのでございます。私どもこの健全なる発達を目途といたしまする我々といたしましては、かくのごとき法案によつて寺銭を稼いで、それで以て地方をやつて行こうというような考え自体が間違つておるので、いわんやこれからして国民に与えるところの影響、誠に精神的にも悲しむべき結果を生んでおるのでございまするから、一日もこの法案が速かに廃棄されることを念願いたしまして私どもはこの法案に反対の意思を表明いたします。
  26. 中川以良

    ○委員長(中川以良君) ほかに御意見もないようでありますので討論は終局したものと認めて御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  27. 中川以良

    ○委員長(中川以良君) 御異議ないものと認めます。  それではこれより採決に入ります。  自転車競技法等の臨時特例に関する法律案について採決をいたします。  先ず討論中にございました高橋君提出の修正案を議題といたします。高橋君提出の修正案に賛成の諸君の御挙手を願います。    〔賛成者挙手〕
  28. 中川以良

    ○委員長(中川以良君) 多数であります。よつて高橋君提出の修正案は可決せられました。  次に、只今採決されました高橋君の修正にかかる部分を除いて、衆議院提出にかかる自転車競技法等の臨時特例に関する法律案全部を議題といたします。修正部分を除いた衆議院送付案に賛成の諸君の御挙手を願います。    〔賛成者挙手〕
  29. 中川以良

    ○委員長(中川以良君) 多数であります。よつて本案は多数を以て修正議決せられました。  次に、討論中にございました豊田君より提出の附帯決議案を採決をいたします。豊田君の附帯決議案に賛成の諸君の御挙手を願います。    〔賛成者挙手〕
  30. 中川以良

    ○委員長(中川以良君) 多数でございます。よつて豊田君の附帯決議を附することに決定をいたしました。  なお本会議における委員長の口頭報告等事後の手続きにつきましては委員長に御一任を願いたいと思いますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  31. 中川以良

    ○委員長(中川以良君) 御異議ないものと認めます。  なお報告書には多数意見意の署名を附することになつておりますので、本案を可とされた方の順次御署名をお願いいたします。   多数意見者署名     松平 勇雄  西川彌平治     酒井 利雄  大谷 贇雄     高橋  衛  黒川 武雄     豊田 雅孝  加藤 正人     岸  良一  小松 正雄     天田 勝正  白川 一雄     武藤 常介
  32. 中川以良

    ○委員長(中川以良君) この際、政務次官より附帯決議に関して発言を求められております。これを許します。
  33. 古池信三

    政府委員(古池信三君) 只今本委員会におきまして御決定になりました附帯決議につきましては、三つの項目になつておりまするが、各項目それぞれ誠に御尤もな御趣旨と存じます。つきましては、政府といたしまして今後機構問題につきましても、又運営におきましても、十分この御趣旨に副うように努力をして参りたいと考えます。
  34. 中川以良

    ○委員長(中川以良君) それでは暫時休憩をいたします。一時半より再開いたします。    午後零時二十八分休憩    〔休憩後開会に至らなかつた〕