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1954-04-12 第19回国会 参議院 本会議 32号 公式Web版

  1. 昭和二十九年四月十二日(月曜日)    午前十一時五十三分開議     ━━━━━━━━━━━━━  議事日程 第三十二号   昭和二十九年四月十二日    午前十時開議  第一 国際砂糖協定の批准について承認を求めるの件(衆議院送付)(委員長報告)     ━━━━━━━━━━━━━
  2. 河井彌八

    ○議長(河井彌八君) 諸般の報告は、朗読を省略いたします。     ―――――――――――――
  3. 河井彌八

    ○議長(河井彌八君) これより本日の会議を開きます。
  4. 安部キミ子

    ○安部キミ子君 私はこの際、原爆実験についての岡崎外務大臣言明に関する緊急質問の動議を提出いたします。
  5. 天田勝正

    ○天田勝正君 私は、只今の安部キミ子君の動議に賛成いたします。
  6. 河井彌八

    ○議長(河井彌八君) 安部君の動議に御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  7. 河井彌八

    ○議長(河井彌八君) 御異議ないと認めます。よつてこれより発言を許します。安部キミ子君。    〔安部キミ子君登壇、拍手〕
  8. 安部キミ子

    ○安部キミ子君 私は日本社会党を代表いたしまして、先ず総理大臣にお尋ねいたします。去る四月五日、本議場において万場一致で決議されました原子力国際管理並びに原子兵器禁止に関する決議について、その後吉田総理大臣は、どのような熱意を以て処理にあたられ、又どのような決意を大臣自身がお待ちであるかをお尋ねする次第でございます。  そもそも第十九国会の成立開会以来、予算案の審議を初めといたしまして、MSA受入れの問題、或いは教育二法案の問題、警察法改悪の問題等々多くの問題を審議して参り、又現在審議中でございますが、必ずしも各党派の意見は一致してはおりません。これは或る意味におきましては、不幸なことでありましようが、今日政党政治のもと、いろいろな見解、意見の出ますことは当然のこととも申せましよう。併し人類最初の原爆による大量殺戮をこうむりました日本人として、而も今日なおその痛手を肉体にとどめて、悲しく悩んでおる同胞を抱えておる私たちは、今、又してもアメリカのビキニ島水爆実験の犠牲として、善良なる漁民のかたがたが恐ろしい放射能に侵されて呻吟されておるという、いわゆるビキニ事件に強く促されまして、各党派を超えました私たち日本人の悲願としての原子力並びに原子兵器の使用について強い要請をいたしましたことは、この場合高く評価されねばならないことであると存ずるのでございます。(「その通り」と呼ぶ者あり)特に私は婦人の立場から、暴力を否定し、戦争嫌悪する私たち、女性の立場からも、世界の終末を招き、人類の破滅を来たすと言われておりまする原爆兵器の使用につきましては、強い関心を持たざるを得ないのでございます。不幸にも私たちは、一度ならず二度三度、厚子兵器実験のモルモツトとされております。第五福丸の乗組員のかたがたの不幸な犠牲をば、又もや無駄にするようなことがあつては、私は世界的な人道上の問題であると存ずるのでございます。更に又対外的にアツピールする力のない南太平洋の島々に住む人たちも、やはりこの灰をかぶつておるのであろうことを思いますとき、私たちの胸は痛むのでございます。南洋島々にも親と子が住み、夫と妻が生さておるのでございます。私たちはこうした人々のためにも強く叫ばざるを損ない。人間としての権利を強く主張しなければならないと存じます。こうした立場から、戦争を廃止し、非武装口承を宣言し、世界の恒久平和を達成すること、願つた平和憲法を持つておる私たちといたしましては、毅然たる態度を以て、アメリカの恩恵にすがる仇ではなく、当然の権利として要求し、又解決のための祈願を続けて行かなければならないと思うのでございます。こうした努力を積み重ね、積み上げて行くことこそ、平和を確保する私たちの具体的な行動であろうかと存ずるのでございます。  次に岡崎外務大臣にお尋ねいたします。  最近の新聞報道によりますと、問題の水爆実験区域につきまして、在日アメリカ大使館パーソンズ参事官は、我が外務省に対して次のような回答が表せられたといいます。即ち日本側の申入れは、「一、アメリカ側の許可範囲内で区域及び実験の期間を縮小すること、一、盛漁期の実験を成るべく避けてほしいこと、一、漁船には事前通告をしてほしいこと」などであつたのに対しまして、この回答は、実験について日本側の希望通り制限士加えることは、ほぼ不可能であり、事前通告は秘密保持上、原則として行われないというのであります。一体この回答は事実でありましようか。又公式のものと解してよいのでございましようか。このことを先ずお尋ねいたします。  第三点は、これは誠に奇怪に感じ、重大事件でございまして、岡崎外務大臣の人間性と人格にかかわることにもなりますが、去る九日、日米協会で行われました大臣の発言でございます。これにつきましては、十日の衆議院の外務委員会でも問題になつたように承わつておりますが、常日頃から、岡崎外交はその都度外交であり、叩頭、無定見の外交であるという定評があるのでございますが、今回、又もや公開の席上におきまして、原子兵器の実験は、アメリカのみならず、日本もその一員である自由世界の安全に寄与するものであり、日本政府は、各国と協力して実験の成功を望んでいる云々と申されました由、承わりましたが、これは事実でございましようか。御本人のお口から、はつきりと御返事承わりたいのでございます。そしてこれが事実であるといたしますならば、ビキニ事件による衝撃が、国民の間において強く波紋を画いております今日、又、第五福龍丸乗組員のかたがたに対する補償題、更に身体の完全なる快復を見ない現在、全会一致の院議を完全に無視して、ただアメリカに対する気兼ねと追従以外の何物でもない、極めて、不謹慎な発言であつたことは、実に案に遺憾の極みでございます。(拍手)この発言をなさいました岡崎外務大臣より、その真意をお聞きいたしたい。更に外務大臣の言う協力とは、如何なる内容を持つた協力か、御説明願いたいのでございます。  且つ、こうした外務大臣を閣僚とせられております吉田総理大臣から、総括的に、参議院の決議に対しまする御決意について所見を承わりたいと存じます。  次に水産行政の立場から、保利農林大臣にお尋ねいたします。  外電によりますと、アメリカ政府原子力委員会のストローズ委員長は、「第五福龍丸は、危険地域に指定された水域にあつたことは確実である」との発表を行なつて、第五福龍丸の被災地点の日本側の認定には服しがたいような意向を示しているようでございますが、これは重大な問題で、今回の被災者の医療や家庭のかたがたの生活援護の問題の解決の基本ともなるものであり、更に今後も南太平洋に出漁される業者のかたがたに対しまして、大きな不安と動揺を与えるものであると存じますので、一体水産庁当局としては、被災地点の認定についてどのような見解に立つておられるか。お尋ねいたす次第でございます。  次に政府においては、第五福龍丸事件の善後措置に関する打合会を中心として、対米補償要求をおまとめになつたようでありますが、この結論は、どのようなものでございますか。又その調査の基本は、どこに重点をおいてなされたものでありますか。お伺いいたしたいのであります。第三点として、最近清水に入港した昭鵬丸及び築地に入りました第五海福丸において漁獲されて参りましたまぐろには、殊に鰓や内臓に強度の放射能が認められたという問題につきまして、いわゆる放射まぐろの騒動はさらに尾を引くものと考えられます。四面海をめぐらす日本としましては、国民栄養の補給源としての水産業に期待することは誠に大でございますが、只今の状態では、国民は、近海の魚でさえも危険視して食べない。いわんやまぐろなどは、さつぱり売れないのが現状でございます。今回の事件によつてこうむりました漁民のかたがたや魚小売業者、問屋のかたがたの直接或いは間接に受けられました損害について、農林大臣としては如何なる対策をお持ちになつているでございましようか。又従来とも、遠洋漁業の振興については力を尽されて参られたと存じますけれども、今後予想されます不安と動揺に対しまして、どのような助言、指導を加えられるのでございましようか。その方針を明確にして頂きたいと存ずる次第でございます。なお、このたびの岡崎発言は、これらの問題の解決のために重大なる影響を与えるものと存じますので、併せて農林大臣の御見解をお尋ねいたします。  最後に、草葉厚生大臣にお尋ねいたします。  第五福龍丸乗組員二十三名のかたがたは、現在東京大学附属病院及び国東京第一病院に、それぞれ分散収容されて、我が国医学界の最高陣容をもつて治療に当つておられる次第でございますが、この医療費については、まだ明確なる決定をみておらないために、患者の容態に精神的なるシヨツクを与えるものとして、病院側はこれを秘し、隠すのに苦心をしておられるようでございますが、厚生省としてはどのような処置をおとりになるおつもりでございましようか。又先に、農林大臣に御質問いたしました第二点の対米補償要求につきましての厚生大臣の御見解並びに国民の健康保持の立場から、遠洋魚類に対する今後の見通しについても、この際物らかにして頂きたいと存ずる次第でございます。  以上を以ちまして、私の質問を終ります。(拍手)    〔国務大臣緒方竹虎君登壇、拍手〕
  9. 緒方竹虎

    ○国務大臣(緒方竹虎君) 安部さんの御質問にお答えします。  先般、本院で行われました原子力に対する決議の趣旨に対しましては、政府といたしましても、人類の福祉、世界平和のために、あらゆる努力を傾けまして、決議の趣旨が実現されることを強く決意をいたしておる次第でございます。  なお外務大臣の日米協会において行いました演説に対する感想をお聞きになりましたが、これは私が申上げるのは適切でないかと考えますが、あの外務大臣の演説の中に述べられました趣旨は、政府といたしましても同感でありまして、この原子爆弾、原子力の実験、そのものに対しましては、あえて干渉せず、その被害を局限いたしますると共に、何らか悪影響を生じました場合には、適当な補償奇与えられることが、これは当然である。かように考えております。(拍手)    〔国務大臣岡崎勝男君登壇、拍手〕
  10. 岡崎勝男

    ○国務大臣(岡崎勝男君) 第一の御質問は、例えば実験いたす区域の縮小とか、時期の短縮とか、その他各種の事項について、どういうことであるかということでありますが、これは日本の漁業を守るためには、できるだけ実験区域の縮小であるとか、その時期を短かくするということ、或いは盛漁期の間は成るべくこれを避けるということ、又漁船に対しては事前の通告が、できればやつてもらわなければならんということは、これは当然の話である。アメリカ側とも、十分に協力を得ておると同時に、こういうような日本の漁業に対する考慮は、当然なされなければならんのでありまして、只今こういう点については交渉中であります。  なお、原爆実験に対して協力するということを私は日米協会において演説をいたしました。それはその通りであります。(「余計なことだ」と呼ぶ者あり)これは勿論、それだけではなくして被害の起らないような十分なる防止の措置を講ずると共に、今行われました被害に対しては、補償なさるべきこと、又将来の日本の水産業に対して損害をこうむるような場合があれば、これに対しても補償をなすべきことを条件といたしております。元来、本参議院の本会議における原子力禁止等の決議を見ますれば、その中には、「原子力の有効な国際管理の確立、原子兵器の禁止並びに原子兵器の実験による被害防止を実現し、」と書いてあるわけであります。原子兵器の実験による被害防止ということは、原子兵器の実験が行われるということも前提にしなければ、被害防止ということはないわけであります。これが本院の決議だと、私は信じております。即ち原子力を国際管理にいたすことは、これは最も望ましいことであつて、当然これについて努力をいたすのは当り前の話でありまするが、国際管理が行われるまでの間は、一方の陣営にのみ実験を禁止し、他方の陣営に実験を自由にさせるということは、当を得ておらないからして、この通り「原子兵器の実験による被害防止」と、ここに書いてあるのであります。従つて我々は、ソ連側の実験が禁止されるまでは、アメリカ側の実験に対してこれを妨害しないという意向を明らかにいたしております。実験によりまして、漁業に対する損害等が起れば、適当の措置を講ずることはこれは当然でありますけれども、この決議の趣旨は、まさしく私が申した通りであると信じております。(拍手)    〔国務大臣保利茂君登壇、拍手〕
  11. 保利茂

    ○国務大臣(保利茂君) お答えいたします。  第五福龍丸の被災地点に関しましては、すでに政府といたしましては十分の検討をして確認もいたしております。即ち危険水域の外、東北の十九海里を隔たる地点である。このことを覆す何らの根拠もその後発見せられておりませんから、従つて第五福龍丸の被災地点は、危険区域外であることを確信いたしております。  なお第五福龍丸に対する補償措置に関しましては、漁船、漁具の物的及び漁獲物に対する損害及び船主、乗組員に対する補償は、十分の措置を講ずべく打合せをいたしておる次第でございます。今後におきましても、その後、この事態に鑑みまして政府としましては、中心地点から五百マイルの区域に入つた、或いは操業をした、或いはそこを航路として通つて来た漁船につきましては、その漁獲物については、いわゆるガイガー検定を行なつておりまして、これは、二面は、損害があつたかどうかを発見するのと、一面は、食品衛生の関係から十分の措置を講じておりますが、今日まで第五福龍丸以後に発生いたしましたまぐろをいわゆる廃棄処分に附しておりますものは、二隻になつております。これにつきましても、当然これは第五福龍丸と同様の補償措置を講じなければならない。そういうことで、只今打合せをいたしておる次第であります。  今後の問題につきましては、只今外務大臣からもお話のように、あの地域は、漁場としましても、又南方漁場への航路としましても重要な地点でございますから、従つて漁業に与える影響をできるだけ少からしめるための折衝を願つておるわけでございますが、同時に又我々としましては、万一被害が発生いたした場合には、以上申上げました趣意によりまして、漁業者に対しまして十分の措置を講じて参るという方針でおるわけでございます。(拍手)    〔国務大臣草葉隆圓君登壇、拍手〕
  12. 草葉隆圓

    ○国務大臣(草葉隆圓君) 原爆疾患者の治療につきましては、只今もお話がございましたが、東大と東一とに入れまして、東大、七名、東一、十三名、それぞれ現在の我が国におきまする医学並びに科学の最高の力を総合して治療に当つておる次第でございます。現在放射能が内部に入つておる状態でございますから、従つて治療はなかなか困難のようでございます。患者自身につきましても十分これらの病態を注意しながら、まだ安心した状態ではございませんので、あらゆる点を十分なる注意を以て総合的な力を注いで治療の万全を期しておる次第でございます。治療費の問題につきましては、従つて治療費の制約をすることなしに、要るだけの費用は十分出しながら、治療の万全を期するつもりでございます。当然これは、只今それぞれの御答弁にありましたように、補償という問題を考えていたしております。  なお、今後の遠洋漁業、魚類の影響等につきましては、実は只今お話になりましたその後の、第五福龍丸後入りました船等にも、幾分か放射能が現われた漁獲並びに漁船のあつたのでございますが、御指摘の昭鵬丸等におきましては、昭鵬丸は、八百匹の中で七匹だけが、内部から放射能を認めたのであります。現在は、体表と鰓と内臓との放射能の有無を、それぞれ検査いたしておりますが、八百匹の中で鰓並びに内臓から放射能が出たのでございますけれども、これらの原因等につきましては、今後の実験等を十分いたしませんと、俄かに断定いたしがたいと存じております。現在南方からの遠洋漁業から帰つて参りまする船は、五つの港を指定いたしておりまするから、この五つの漁港にそれぞれ検査官を派遣いたしまして、当分の間、十分に検査をいたしまして、体表並びに内臓、鰓等まで検査をいたしまして、この検査に合格いたしましたものを、それぞれ検印を押して市販に出しておりまするから、御心配なしに食膳に供して頂きたいと存じております。  なお検査は、当分、国民の安心いたしまするまでは続けて参りたいと存じております。(拍手)      ―――――・―――――
  13. 河井彌八

    ○議長(河井彌八君) 日程第一、国際砂糖協定の批准について承認を求めるの件(衆議院送付)を議題といたします。  先ず委員長の報告を求めます。外務委員会理事團伊能君。    〔團伊能君登壇、拍手〕
  14. 團伊能

    ○團伊能君 只今、議題となりました国際砂糖協定の批准について承認を求めるの件につきまして、外務委員会における審議の経過と結果御報告申上げます。  政府の説明によりますと、この協定は、国際連合主催の下に、昨年七月からロンドンで三十六カ国参加の下に開催されました国際砂糖会議において作成されましたが、二十四カ国によつて署名せられたものでありまして、我が国も、この会議に代表派遣して審議に参加し、昨年十月二十人目に署名を行いました。この協定は、砂糖の輸出入国の立場を相互に調整いたし、世界自由市場の砂糖価格を安定せしめること、目的としております。  その内容を要約いたしますと、不相応な統制や課税を差控え、砂糖産業における公正な労働基準の維持に努力することを約し、又価格の下落及び騰貴を防止する措置につきまして規定をしましたほか、輸出国につきましては、生産の調整、輸出量の制限及び割当、輸入国の需要充足の義務等につきまして規定いたしました。輸入国につきましては、非締約国からの輸入量の制限、輸入量の見積り、通貨窮乏の場合の義務の軽減等について規定しております。そうして、この協定は、すでに批准を了した国並びに我が国のごとく本年の四月十五日までに批准するよう努力する旨通告した国の間で、昨年十二月十五日より効力を、発生しておりますが、この通告をして来た諸国については、本年五月一日までに批准書寄託を了しないときは、その効力を失う旨定められてあります。有効期間は三年となつております。我が国は、この協定の当事国となることによりまして、砂糖輸入国としての立場保護することができるのみならず、自由市場の砂糖需給計画策定に積極的な役割を演ずることができるようになるわけであります。以上が、政府の説明でありました。  委員会は、四月七日より三回に亘つて本件の審議を行いました。  次に、質疑応答の主なもの簡単に御報告いたします。「この協定の眼目はどこにあるのか、日本にとつて具体的にどういう利益があるか、又我がほうは、昨年十二月の会議に出席してどんなことを主張したか」という質問に対しまして、政府は、「現在世界において、砂糖は生産過剰の状態にありますため、生産国の間に、これ調整するため国際カルテル組織しようとする動きがありましたので、そこで砂糖輸入国の側におきまして、かかる国際カルテルと対立するよりも、輸出入国双方を含めた国際協定を結ぶことを利益と考えたおけであります。重要な砂糖の輸入国であります我が国といたしましては、砂糖が生産過剰である今日、果してかかる協定に加入する必要があるかどうかについて十分考慮をすると共に、各国の動向に注意して来たのでありますが、仮に我国がこれに加入しなくとも、他の諸国の間に、この協定が成立するとの見通しを得ましたので、国際協定ができる以上、やはりこれに加盟することが利益であると考えた次第であります。我が国は当事国となつた場合には、輸入国の全投票数一千票のうち、米、英と同校に二百四十五票が与えられる模様でありまして、又執行委員会の正式の一員となり、大きな発言権を持つ点におきまして、大きな利益があります。会誌の席上、我がほうは、この協定に署名しなかつたインドネシヤ……インドネシヤは協定に参加したかつたのでありますが、そのインドネシヤから、我が国への輸入量を増加することを主張いたしまして、又我が国内統制に関する規定を緩和して道徳的義務を負う程度にとどめることを主張いたしましたところ、この両主張は、いずれも採択され、これに従つて第七条条弟一項二の規定が設けられ、インドネシヤからの輸入は、年十五万トンが認められ、又第五条の規定が我がほうの希望通りの形になつた次第であります」との答弁かありました。又、「この協定の規定は、甚だルーズのようであるが、それでよく目的を達し得るか」という質問がありましたに対して、「この協定の規定は、例えば国際小麦協定などに比べますと、甚だルーズなものでありますが、それは、余り厳格な規定を設けることによりまして、これが成立しない虞れがあつたからでありまして、この協定が、果してよく目的を達し得るかどうか、疑問がないわけではないが、もつぱら砂糖生産者か、必要な生産制限を実行するかどうかにかかつておる」との答弁がありました。  委員会は、四月十日、質疑を終了いたしまして、討論に入りましたところ杉原委員から、「本件は賛成である、ただ運用の面で我が国の利益を守ることに遺憾なきを期されたく、又、我が国とインドネシヤとの関係が、単に協定だけにとどまらない点を重視してほしい」と述べられました。又佐多委員は、「価格の安定のためとて価格を釣り上げることなく、よく消費者の立場を護るよう協定の運用を図らんことを強く希望して本件に賛成する」と述べられました。  次で採決を行いましたところ、全会一致を以て、本件は承認すべきものと決定いたしました次第でございます。以上、御報告申し上げます。(拍手)
  15. 河井彌八

    ○議長(河井彌八君) 別に御発言もなければ、これより本件の採決をいたします。本件を問題に供します。委員長報告の通り、本件を承認することに賛成の諸君の起立を求めます。    〔賛成者起立〕
  16. 河井彌八

    ○議長(河井彌八君) 総員起立と認めます。よつて本件は、全会一致を以て承認することに決しました。本日の議事日程は、これにて終了いたしました。次会の議事日程は、決定次第公報を以て御通知いたします。  本日は、これにて散会いたします。    午後零時二十八分散会      ―――――・――――― ○本日の会議に付した事件  一、原爆実験についての岡崎外務大臣言明に関する緊急質問  一、日程第一 国際砂糖協定の批准について承認を求めるの件