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1953-10-29 第17回国会 参議院 本会議 1号 公式Web版

  1. 昭和二十八年十月二十九日(木曜日)    午前十時四分開議     ━━━━━━━━━━━━━  議事日程 第一号   昭和二十八年十月二十九日    午前十時開議  第一 議席の指定  第二 会期の件     ━━━━━━━━━━━━━
  2. 河井彌八

    議長(河井彌八君) 第十六回国会閉会後の諸般の報告は朗読を省略いたします。
  3. 河井彌八

    議長(河井彌八君) これより本日の会議を開きます。   日程第一、議席の指定。  議長は、本院規則第十四条により、諸君の議席を只今御着席の通り指定いたします。  これにて午後四時まで休憩いたします。    午前十時五分休憩      ―――――・―――――    午後五時四十三分開議
  4. 河井彌八

    議長(河井彌八君) 休憩前に引続き、これより会議を開きます。  日程第二、会期の件を議題といたします。  議長は、会期の件について議院運営委員会に諮わましたところ、会期を七日間とすべきであるとの決定がございました。  会期を七日間とすることに賛成の諸君の起立を求めます。    〔賛成者起立〕
  5. 河井彌八

    議長(河井彌八君) 過半数と認めます。よつて会期は七日間と決定いたしました。      ―――――・―――――
  6. 小笠原二三男

    ○小笠原二三男君 私はこの際、水害及び台風による被害を調査し、その対策樹立に資するため、委員二十五名からなる特別委員会を設置せられんことの動議を提出いたします。
  7. 加藤武徳

    加藤武徳君 私は只今の小笠原君の動議に賛成いたします。
  8. 河井彌八

    議長(河井彌八君) 小笠原君の動議に御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  9. 河井彌八

    議長(河井彌八君) 御異議ないと認めます。よつて、水害及び台風による被害を調査し、その対策樹立に資するため、委員二十五名からなる特別委員会を設置することに決しました。  本院規則第三十条により、議長が選定いたしました特別委員の氏名を参事に朗読いたさせます。    〔参事朗読〕   風水害緊急対策特別委員会委員     井上 清一君  大谷 贇雄君     重政 庸徳君  田中 啓一君     高野 一夫君  徳川 頼貞君     藤野 繁雄君  堀  末治君     松岡 平市君  井野 碩哉君     上林 忠次君  新谷寅三郎君     林   了君  三浦 辰雄君     亀田 得治君  竹中 勝男君     成瀬 幡治君  矢嶋 三義君     永井純一郎君  松浦 清一君     山田 節男君  石川 清一君     寺本 広作君  杉原 荒太君     三好 英之君      ―――――・―――――
  10. 河井彌八

    議長(河井彌八君) 大蔵大臣から昭和二十八年度の補正予算に関し、外務大臣から最近の外交問題の経緯等に関して、それぞれ発言を求められております。この際、発言を許します。小笠原大蔵大臣。    〔国務大臣小笠原三九郎君登壇、拍手〕
  11. 小笠原三九郎

    国務大臣小笠原三九郎君) 政府は、今回、災害対策費等現下緊要と認められる需要に応ずるがため、昭和二十八年度補正予算国会に提出し、御審議を煩わすことと相成りましたので、ここにその大綱を御説明いたしたいと存じます。  去る六月の西日本水害を初め、本年度の累次に亘る風水害は、広汎且つ大規模のものであり、それに加えて異常なる冷害等に伴い、近年にない農作物の不作となつておりますことは、我が国として誠に不幸なことであり、罹災者に対しては深甚の御同情を申上げる次第でございます。今回、補正予算を提出いたしまするのは、これらの災害に対する復旧、冷害に対する救済等のため、急速に支出を要する事態に対処するものでございます。  ひるがえつて、今日我が国の経済情勢を観察いたしまするに、世界経済の基調と比較して、多少インフレ的な傾向を示しているものと判断せざるを得ないと存じます。即ち、輸出は、我が国商品の価格が割高であるために阻害せられている面があり、他方、国内需要の増大に伴い、輸入は増加している状態であります。このような関係から、本年度の国際収支は、特需等の外貨収入を含めても、なお相当の赤字が予想される実情にあります。現在、世界各国が通貨の価値維持のために懸命に努力しているのにかかわらず、ひとり我が国が安易なる経済を営み、国際収支の赤字を続けるときは、経済自立の達成が不可能とならざるを得ないのであります。即ち、この際、通貨価値の安定を確保することは、ただに物価騰貴による実質的な国民生活の低下を防ぐのみならず、我が国独立経済基礎を確立する上にも極めて重要であり、これを以て政府政策の中核とすべきものであります。この意味からも、財政の健全性を強化することは、現下の我が国経済にとりまして根本的な要請であると確信している次第であります。今回の補正予算は、取りあえず緊急に支出を要する災害対策費等に限定し、提出いたしたものでありまするが、政府は、本年度補正予算及び明年度予算の編成につきましては、右の基本的な考え方を貫き、既定経費の節約を図つて、財政規模の圧縮に努める所存であります。  次に、今回の補正予算の内容について概略御説明いたします。  一般会計の歳入の増加領は三百四十四億円であり、これに対し歳出の追加額は五百十億円でありまして、その差額百六十六億円は歳出の節減により賄なつたのであります。これにより、昭和二十八年度一般会計予算総額は九千九百九十九億円と相成るのであります。(笑声)  先ず歳出につきましては、  第一は、風水害対策費であります。当初予算におきましては、当年発生災害のための予備費として百億円を計上いたしておつたのでありますが、災害が相次いで発生した上、特別措置法による国費負担分増加の関係もあり、今回更に三百億円を追加計上することといたしました。なお、その実施に当りましては、工事の種類、緊急度合等により、極力重点的に工事を取り上げるよう措置することといたしております。  第二は冷害等対策費であります。異例の気象条件による冷害等によりまして凶作地帯の実情は深刻なものがありまするので、この際、特に土地改良その他の救農土木事業の実施等、各般の臨時救済措置を講ずるため、七十億円を計上いたしました。  第三は農業保険費であります。今春の麦及び蚕繭の被害に加えて、その後の災害による水稲の被害も相当な額に達する見込でありまするので、この際、一般会計に百三十億円を計上し、基金二十五億円等と合せて、再保険金の急速且つ円滑な支払を期することといたしました。  以上、今回の災害対策として合計五百億円を計上いたしておりまするが、このほか奄美群島の復帰も近く実現することと相成りましたので、これがため奄美群島復帰善後処理費十億円を計上いたしまして、受入措置の万全を期しておる次第であります。  次に、これらの歳出に対する財源について御説明いたします。  先に申述べました健全財政確保の基本方針に基き、財源調達の面におきましても、公債の発行、前年度剰余金の使用等に依存することなく、極力既定経費の節約と租税等の自然増収によることといたしたのであります。  既定経費の節約について申述べますると、公共事業費、食糧増産対策費につき、新規事業の抑制、既定計画の重点化等により、当初予算額より五十九億円の歳出の節約を実施するほか、平和回復善後処理費において七十億円、特定道路整備事業特別会計への繰入において十五億円、住宅金融公庫の出資において二十二億円の減額を実施しております。なお、住宅につきましては、もとより既定の建設計画には何ら支障を来たさしめない所存であります。以上により合計百六十六億円の節約を図つた次第であります。  歳入の増加について申述べますると、先ず租税収入におきましては、最近までの収入実績等を勘案いたしますると、所得税、法人税、消費税等の増収により、当初の見積りに比し三百億円の増加が見込まれるのであります。これと雑収入の増収を合せ、今回の補正予算におきましては、歳入において三百四十四億円の増加と相成るのであります。  以上、昭和二十八年度補正予算の大綱について説明いたしたのでありまするが、政府といたしましては、今後も財政面からのインフレ要因を厳に排除することは勿論、金融の面においても、すでに日本銀行高率適用制度の改訂、国庫指定預金の操作、輸入金融面の方策、生活必需物資、重要原材料等の輸入確保等の措置を実施いたしており、今後ともインフレの傾向を抑制するため、万全の配慮を加えて参る考えであります。何とぞ政府の方針を諒とせられ、本補正予算案に対し(「再軍備はどうした」と呼ぶ者あり)速やかに御賛成あらんことをお願いいたします。(拍手)(「災害農民が泣いていますよ、大蔵大臣」と呼ぶ者あり)
  12. 河井彌八

    議長(河井彌八君) 岡崎外務大臣。    〔国務大臣岡崎勝男君登壇、拍手〕
  13. 岡崎勝男

    国務大臣岡崎勝男君) 最近の外交案件につきまして、その経緯を御報告いたします。  先ず私は過般東南アジア諸国を訪問いたしましたので、これにつき御報告いたします。  私は、九月二十九日より今月十五日まで約二週間、未だ我が国と正式に国交関係の回復を見るに至つていないフイリピン、インドネシア及びビルマの三国を訪問いたしました。私の目的は、速やかに正式の国交回復を図ることを主眼とし、このため各国要路の人々と腹蔵なき意見を交換すると共に、併せて各国の実情を視察するにありました。国交国復については、当然賠償の問題も出て参りましたが、フイリピンにおきましては、政府当局者並びに野党首脳者といろいろ話合いを行い、賠償問題についても先方の考え方を十分確かめることができまして、将来の解決につき、やや、めどを付け得るに至つたと考えております。  ジヤカルタにおきましては、日本の与えた損害額として非常に大きな数字が未だ新聞紙上等に伝えられている有様でありますが、もとより日本の支払能力に限りのあることは先方の要路も認識しているところであります。又インドネシア政府よりは、先に桑港平和条約の代りに二国間平和条約締結したい旨正式に通告して来ておりますので、事情止むを得ずと考え、私としても二国間平和条約の方針には異議ない旨を述べ、賠償問題も右条約の一環として解決を図ることに話合いを行なつたのであります。私のジヤカルタにおける話合いに基き、今朝インドネシア政府の賠償調査団が来朝いたしましたが、同調査団の調査の結果に基き、更に実際的な話合いを進めることができ、又或いは沈船引揚等に関する話合いまで進むかとも思われております。  ビルマにおきましては、国交回復についても、賠償問題についても、非常に実際的な考えを有しており、且つ日本との経済提携にかなりに積極的であるように見受けられたのであります。尤もビルマにおきましても戦争被害が他国に劣らざるものだとする考えのようであり、将来更に具体的な話合いを重ねる必要があると思うのであります。又我がほうより二国間平和条約案を提示いたしましたところ、大網におきましては意見の相違はないようでありました。  これら各国はいずれも新興の意気に燃え、国家建設に非常な熱意を傾倒しておるよう認められ、誠に頼もしく感じました。又日本に対する感情も逐年良好となりつつあるようであります。更に、いずれの国においても日本を含めた東南アジア諸国間に密接なる連繁を保つことが平和と繁栄のため特に必要なるゆえんを強調せられましたが、これも私としては全く同感であります。私の旅行は甚だ短時日でありましたが、相互の理解を深め、友好関係を増進する上に役立つたものと信じております。  最後に、これらの諸国において私に対し特に懇篤なる待遇を与えられたことは、日本国民及び日本政府に対する敬意と友情の証左として、深く感謝をする次第であります。  日韓会談につきましては、十月六日会談を再開いたしまして以来、我がほうは誠意を以て本会談における妥結に努めましたが、韓国側の高圧的な態度により、十月二十一日、会談が縦続不能となりましたことはすでに御承知の通りであります。今回の会談は、九月初め以来韓国側の国際法を無視したいわゆる李承晩ラインの強硬措置にもかかわらず、日韓両国の友好関係維持の大局的見地から、我がほうから進んで会談の再開を申入れたものであります。我がほうとしては、漁業問題の緊急性に鑑み、これが先議を提案したのでありますが、先方は、請求権問題、船舶問題等、日韓両国間の他の懸案をも同時に討議することを固執したので、我がほうもこれに応じたのであります。会談は当初おおむね抽象的な原則論に終始いたしておりましたが、いよいよ漁業問題につき我がほうより現実的な具体案を提出せんとしておりましたその前日に、韓国側が請求権部会におきます我がほう代表の発言を口実に会議を不調に終らしめたことは、誠に遺憾と言わざるを得ません。このように会談が不調に終つた結果、当面二つの問題が緊急解決を要するものとして残つた次第であります。即ち、現に韓国側に拿捕抑留されている船員並びに船舶の返還問題及び朝鮮近海に対する出漁の問題であります。殊に前者につきましては緊急を要する人道問題でありますので、政府としましては引続きその帰還につき強く折衝しておりますが、取りあえずの措置として抑留船員に対する差入れに関し交渉をいたしておりますほか、抑留船員の保護の見地からも、韓国に我が国代表部の設置方を申入れた次第であります。又、近海出漁は、もとより我が国の食糧問題からも又漁業者の生活上にも最も重要な問題でありまして、李ライン内の操業を確保する見地から、強硬出漁の安もあります。かかる場合、如何なる保護を与うべきやは慎重に検討すべきものと存じます。いずれにしましても、政府としては、この二つの問題の緊急性に鑑み、直接又は間接の方法及びその他国際輿論に訴うる等、当面あらゆる手段を尽して、その解決に努力を傾注いたしておるのであります。  次に、米国の相互安全保障法、いわゆるMSAに基く援助については、その後も引続き交渉を続けております。協定案文につきましては双方の間におおむね意見の一致を見るに至つたのでありますが、いわゆる軍事顧問団の性とその取扱、相互安全保障法第五百十一条A項の取扱い方、並びにMSA援助と日本経済との関連性等の諸点については、未だ結論を得るに至つておりません。この間に又安全保障法第五百五十条によつて、アメリカ農産物を相当量確保して、我が国内の不作を補う一助とする交渉をも行なつております。この協定による援助の内容は、初年度は結局いわゆる軍事的援助でありましようが、その実施に当つては我が国にできるだけ多くの経済効果をもたらすように運用して行きたいと考えており、又、域外買付けの増加、技術的援助の供与などにつきましても交渉をいたしております。  次に日米行政協定刑事裁判権条項の改正でありますが、これをNATO方式に改めるための交渉は去る八月下旬から行われ、条文については特に問題はありませんでしたが、これを円滑に運用せられるよういたすため、実施上の諸問題について十分なる打合せを必要といたしました。このため、ややひまどりましたが、交渉は終始友好的に進められ、新協定は九月二十九日に署名を了し、本二十九日を以て効力を発生いたしました。  改正の主眼点は、第一に裁判権自体についてであります。即ち、従来は原則として米軍当局が軍人軍属家族に対して専属的裁判権を持つておりましたのをNATO方式に改め、公務執行中の犯罪及び専ら米国の安全財産、又は米国に属する他の軍人軍属家族の身体、財産に対する犯罪以外のすべの犯罪に対しては、我が国が第一次の裁判権を有することになつたのであります。第二は司法警察権についてであります。即ち、従来は、米軍の施設区域内においては、原則として米軍当局だけが司法裁判権、司法警察権を持つておりましたのを改めて、我が官憲もこれを行使し得ることになつたのであります。又その間の摩擦や紛糾を生ずることのないように、運用について十分の考慮が払われております。  右日米行政協定の改正によりまして、国連軍に対する刑事裁判権問題も解決の運びに至りました。国連軍に対する協定は、国連軍が米軍との均等待遇を要求しておりましたために交渉が停頓しておつたのでありますが、行政協定刑事裁判権条項の改訂に連れ、国連軍についても、他の懸案は一応切り離して、刑事裁判権についてNATO方式による議定書締結し、これを行政協定の改正議定書と同日、即ち本二十九日に発効せしむることに双方の意見の一致を見て、去る二十六日これに関する議定書署名を了した次第であります。政府がこの議定書署名と発効を急ぎました理由は、日本にとつて有利な協定国連軍についても一日も早く実施することが適当であると考えましたのと、この議定書を日米議定書と同時に発効せしめなければ、米軍に対する取扱と国連軍に対する取扱との間に不均衡を生ずるからであります。よつて、署名を先に行い、然る後、憲法第七十三条の規定に従つて国会の御承認を求める措置をとることといたしました事情を御了承願いたいと思います。  なお刑事裁判権以下の問題については引続き交渉を行い、でき得る限り速やかに全般的協定締結するように努める所存であります。  次いで政府といたしましては、国際通商上の平等地位を確保することにより、我が国の通商拡大を図ることを念願とし、早くより関税及び貿易に関する一般協定、いわゆるガツトヘの加入希望しておりましたところ、今般我が国がこれに仮加入することを承認されるに至りましたことは、御同慶に堪えない次第であります。即ち、ジユネーヴにおいて開かれましたガツトの第八回締約国団会議が、十月二十三日、我が国の仮加入に関する決議を、養成二十六、反対零、棄権七票を以て採択したのであります。今次仮加入は、現在のところガツトの一般関税交渉が行えないため、これを行い得る時期まで日本に対しガツト加盟国としての権利義務を認める趣旨のものであります。仮加入による関税上の利益について見ますると、ガット加盟国は各国が引下げたガット税率を供与し合うことになつておりますが、我が国の場合は、今般仮加入決議と同時に作成されました我が国との通商関係をガツトの規定によつて律する趣旨の宣言に署名した諸国に対し、ガツト税率条約上の権利として確保し得る次第であります。すでに十二カ国が右の宣言に署名いたしましたが、本年内には署名国は二十カ国くらいに達するものと予想されます。なお右宣言は我が国の署名を発効の条件としております。我が国といたしましては、速やかに且つ成るべく多数諸国の署名を得るためにも、率先署名することが適当であると考えましたので、十月二十四日、松本代表をして署名を行わしめたのであります。私はこの機会に、我が国のガツト仮加入に対し、終始援助を惜しまなかつたアメリカ合衆国パキスタンインド、セイロン、チリー等の各国に対し、又、更に仮加入の決定に賛意を表されました各国に対し、ここに深甚なる謝意を表する次第であります。殊に、当初はまだ条約関係がないため棄権を予想されていましたインドネシア及びビルマを含め、東南アジアの諸国が全部賛成されましたことは、誠に喜びに堪えないところであります。  最後に、政府といたしましては、従来より国民の強い要望に応えて、奄美大島その他の群島の返還につき、米国政府交渉を進めておりましたが、奄美群島に関しましては、去る八月八日のダレス米国務長官の声明の通り、今般日米間に必要な取極ができ次第その返還が実現することとなつた次第であります。政府は目下米国側と返還に関する具体的措置について話合いを進めております。引継ぎにつきましては種々複雑なる問題もあり、相当時日を要すると思いまするが、政府としてはできるだけ早く返還を実現するように努力いたしております。このため、今国会においても、必要な予算上、法制上の措置を講じたい所存であります。  以上御報告申上げます。(拍手)
  14. 河井彌八

    議長(河井彌八君) 只今の国務大臣演説に対し、質疑の通告がございますが、これを次会に譲り、本日はこれにて延会いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  15. 河井彌八

    議長(河井彌八君) 御異議ないと認めます。  次会は明日午前十時より開会いたします。議事日程は決定次第公報を以て御通知いたします。  本日はこれにて散会いたします。    午後六時十三分散会      ─────・───── ○本日の会議に付した事件  一、日程第一 議席の指定  一、日程第二 会期の件  一、特別委員会設置の件  一、国務大臣演説に関する件      ─────・───── 昭和二十八年十月二十九日(木曜日)    ○開 会 式  午後一時五十七分 参議院議長衆議院参議院副議長及び議員内閣総理大臣その他の国務大臣最高裁判所長官及び会計検査院長は式場に入り、所定の位置に着いた。  午後一時五十九分 天皇陛下は衆議院議長の前行で式場に出御、玉座に着かせられた。    〔諸員敬礼〕  午後二時 衆議院議長堤康次郎君は式場の中央に進み、次の式辞を述べた。     式 辞    天皇陛下の御臨席を仰ぎ、ここに第十七回国会の開会式を挙げるにあたり、衆議院及び参議院代表して式辞を申し述べます。    既にわが国は独立して以来二年有余、自当本の建設に不断の努力を続けて来たのであります。    然るに本年の数次に亘る豪雨と台風は、各地に未曾有の災害をもたらし、加うるに今夏の季候不順は、農家の収穫に甚大なる影響を与えるに至りました。われわれはこの際、急速に災害対策を講じてその万全を崩さなければなりません。    ここに開会式を行うにあたり、われわれに負荷された重大な使命に鑑み、日本国憲法精神を体し、おのおのその最善をつくして任務を遂行し、もつて国民委託に応えようとするものであります。   次いで侍従長は御言葉書を天皇陛下に奉り、天皇陛下は次の御言葉を賜わつた。    御 言 葉   本日、第十七回国会の開会式に臨み、全国民代表する諸君とともに、親しく一堂に会することは、わたくしの深く喜びとするところであります。   わが国が、近時ますます多くの友邦諸国との交わりを厚くし、着々世界にその地歩を築きつつあることは、諸君とともにまことに喜びに堪えません。また、内にあつては、国民諸君が、よく、近年まれな累次の災害に耐え、困苦を忍んで、生業の安定と経済の発展とに絶えざる努力をはらいつつあることは、わたくしの深く多とするところであります。   しかしながら、今後なお、わが国運の前途に予想される幾多の困難を乗りこえて、永遠の平和を念願する日本国憲法精神を堅持し、国運を隆盛に導いていくためには、さらに多くの努力を要します。   わたくしは、ここに、全国民諸君がいつそうの決意をもつて、文化的、民主的国家建設に努力し、また国際間の平和と、民主主義の発展とに寄与することを望むものであります。   このときにあたり、国会が、国権の最高機関としての使命を遺憾なく果し、また全国民憲法の諸原則をよく守り、互に協力して各自の最善を尽すことを切に望みます。    〔諸員敬礼〕  衆議院議長は御前に参進して、御言葉書を拝受した。  天皇陛下は参議院議長の前行で入御。  次いで諸員は式場を出た。    午後二時八分式終る。