運営者 Bitlet 姉妹サービス
使い方 FAQ このサイトについて | login

1952-06-03 第13回国会 参議院 経済安定・通商産業・建設連合委員会 10号 公式Web版

  1. 昭和二十七年六月三日(火曜日)    午後二時二十四分開会   ―――――――――――――  出席者は左の通り。   経済安定委員    委員長     佐々木良作君    理事            郡  祐一君            永井純一郎君    委員            古池 信三君            愛知 揆一君            山川 良一君            杉山 昌作君   通商産業委員    理事            小林 英三君            結城 安次君            栗山 良夫君    委員            中川 以良君            重宗 雄三君            山本 米治君            加藤 正人君            高瀬荘太郎君            境野 清雄君            西田 隆男君   建設委員    理事            赤木 正雄君            田中  一君    委員            石川 榮一君            深水 六郎君            前田  穰君            松浦 定義君            東   隆君   委員外議員            下條 恭兵君   衆議院議員            福田  一君   国務大臣    国 務 大 臣 周東 英雄君   政府委員    公益事業委員会    委員     松永安左ヱ門君    公益事業委員会    技術長     平井寛一郎君   事務局側    常任委員会専門    員       渡邊 一郎君    常任委員会専門    会       桑野  仁君    常任委員会専門    員       山本友太朗君    常任委員会専門    員       林  誠一君    常任委員会専門    員       小田橋貞壽君   ―――――――――――――   本日の会議に付した事件 ○電源開発促進法案(衆議院提出)   ―――――――――――――
  2. 佐々木良作

    ○委員長(佐々木良作君) それでは電源開発促進法案につきましての連合委員会を開会いたします。  実質的には今日で十六回目だと思いますが、その中で十六回のほかに、御承知のように二十八日と二十九日に亘りまして公聴会を開きまして、十一名の公述人からこの問題についての意見を聞いたというところまでであります。前回に引続きまして質疑を続行して頂きたいと思いますが、その前に発議者に留保された答弁がありましたから、その留保された問題につきまして発議者より答弁したいというお話がありましたから、先ずこれを許可いたします。福田一君。
  3. 福田一

    ○衆議院議員(福田一君) 先般本委員会におきまして、西田さんから私に対しまして数点について御質問がございました。その御質問は大変結構な、又我々として特に考慮いたすべきものであると考えましたので、提案者といたしまして党並びに政府ともいろいろ打合せをいたしておりましたために、只今まで御答弁が遅れましたことをお詫びを申上げますが、ここに結論を得るに至りましたので御答弁を申上げたいと思います。  先ず第一点といたしましては、この法案によつて特殊会社ができた場合に、どういう地点を開発し、又どれくらいの出力を出すのか、こういう意味ではつきりした見通しをつけろという御質問と承つたのであります。その御質問の趣旨は、この電源開発促進法案というものは、速かに電源を開発することである。併し我々が説明いたしておりまするところによれば、電力会社にもやつてもらわにやいかん、公共団体にやらせねばいけない、又自家発にもやらせねばいけないということになろう。それから特殊会社がやるということだが、そういう意味合から考えてみると、電力会社が非常に主な部分を引受けておるのではあるけれども、これが本当にこの開発をこの特殊会社ができたために、この特殊会社でやつてもらえばいいじやないかというようなことになることは、電源開発促進というものをほんとうにやることにはならないのではないかというような裏のお含みがあるのではないかと考えるのでありまして、これらの点もいろいろ勘案をいたしまして、御答弁をいたす次第でございます。  そこでこの特殊会社ができました場合におきましては、法案の内容にございますように、大規模なものであつて、而も国土総合開発の見地から見て利水その他の面から見ましてやらなければいけないということを政府がきめたものだけをやるわけでありますから、その点に関連いたしまして、然らばその地点を選定する基準というものがあるべきであろうということで、ほかの委員からも御質問がございまして、地点の選定基準というものをまあ明らかにして行かなければならんというわけで、お手許に資料を提出いたしたわけであります。で、繰返しまして恐れ入りますけれども、結局この選定をいたします基準は、国土総合開発の見地からいたしまして、民間の電力会社よりも特殊会社によるほうが適当である。この国土総合開発ということが一番大きな点に相成るのでございますから、これに関連いたしまして大きな地点でありますと補償問題等が非常に困難になりますが、補償問題その他が複雑で、まあ民間電力会社ではどうもむずかしいようなところがある。又大規模でありまして、民間の九つの電力会社では現状においては見通しが困難なもの、いろいろな面がございましよう。資金の面もございましよう、或いは人の面もございましようが、そういうような面から見て民間電力会社でやれない、資金の点その他から見ても全部やれるという断言ができるということでありますればこれは別でありますが、そういう面から見てやりにくいというようなものでございます。然らばそういう場合に大きな前提條件があつて、そういう條件が揃つた所が幾つかあり得る。こういうことになつた場合に、そのうちからどれをピツク・アツプして行くか、こういう問題になるわけでございます。その場合におきましては、我々としては、西田さんからも御指摘に相成りましたように、再編成以来やはり何といつても地域別の電力の需給という面が或る程度うまく運用されない。これにはいろいろの原因もございましよう。併し電力が不足しておるということが一番大きなことでありますが、又料金の地域差が非常に多くなつて来た。何といつても水力電気を起しますれば、今の石炭の単価から見れば火力を起すよりは非常に安いわけでございます。そういうような面を特に重視をする。こういう意味合いにおきまして、この地域別の需給、水火力の併用の度合というようなものは十分勘案いたしまして、その面において日本の産業を発展さして行く意味で、そういう面も特に考慮をして、そうして今言つたような前提條件に当てはまつたもののうちからこれをやつて行く、こういうことにいたしたいと考えておるわけでございます。併しながらさようなピツク・アツプされる地点のうちでも、我々が従来考えておりました地点は、まあ一応調査及び準備が進んでおるものということで試案を作つておつたのでございますけれども、併しながらその後の調査によりましてなおこれに追加すべきものもあり得るように思うのであります。そういうものがありました場合には、こういうことも勘案をいたしまして、そうして試案のうちに、試案と申しますか、審議会が取上げる場合にはこれを坂上げて行くと、こういうことにいたして毫も差支えないと、こういう結論を得たわけでございまして、こういう意味合いで、開発の地点とか開発の出力というようなものも明らかにして行きたいと、かように考えておるわけでございます。なお西田さんは、火力の電源の開発を促進しなければいけないということを仰せられたのであります。これは御尤もな御意見なのでございまして、日本の火力というものは戦争中に大変遅れまして、今の火力発電機械は大分古くなつておるようでございます。この点は公益事業委員会あたりもよく認識をされておりますし、政府部内におきましても、これについてはちつと火力を考慮すべきであるというような意見もございます。我々提案者といたしましても、御尤もな意見であると考えておるのでありますが、実は本案を起草するというか、やつておりました途上においては、西田さんの御指摘があつたほどの認識を我々はまあ或る意味で持つておらなかつたということは、甚だ残念ではありますけれども併しながら本法案の特殊会社の目的を規定いたしておりまする第四項のうちには、その他会社の目的を達成するために必要な事業というものが規定されておることは御承知の通りでございます。その、その他というもののうちにこの火力を含めることができるかどうかということについていろいろ研究もいたしました。又法制局方面とも連絡をいたしたのでありますが、一応これでそういう火力問題をやつても差支えないという解釈を得たわけでございます。従いまして当然これはこの調整審議会において、火力電源の開発についても調査をいたし、又これを必要とあれば直ちにこれの実行に移るという段階といいますか、方法が明らかにされたわけでございますので、この意味において善処をいたしたいと考えておる次第でございます。  なお又最近と言いますか、去年の夏以来の異常渇水がありまして、電力融通の面が大変世上の問題になつたのでございますが、これについて、この電力融通命令というものを出してでも、そういうような融通の円滑を図るということが必要であるということにつきましては、我々も西田さんの御意見と全く同感なのでございます。これについては、実はまだ公益事業委員会におかれては、融通命令というものを出しておいでになりません。併し今後どのような渇水が起るかも知れませんし、或いはその他の不時の災害その他によりまして、異常な電力不足が或る一定地域に起つたといたしまするならば、これに対して電力融通をするというようなことも当然やるべきものであると思います。更に又その他の問題を勘案いたしましても、電力融通の問題を今後我々といたしまして、提案者といたしましても、政府といたしましても、相当慎重に而も熱意を持つて解決いたすべきものであるということについては意見を同じういたしておりますが、これは現在のところは公共事業会のうち電力融通の規定があるのでございます。従つて将来この公共事業会を改組する問題が当然起きて来るのではないかと思いますが、そういうような場合においては、御意見を尊重いたしまして、十分そういう強化措置を講ずるということになつているわけでございまして、或いは私の申上げたところでは意の足らざるところがあるかも知れませんが、一つ以上御説明申上げたような点で御了承が願いたいと思つているわけでございます。
  4. 西田隆男

    ○西田隆男君 只今私が五月の十八日に質問しましたことについて、提案者から御親切りな御答弁を頂いたのであります。併しその御答弁の内容を聞いてみますというと、具体的な問題として御答弁の中に現われて来たのは、万一の場合の電力の融通に法的強力措置をとるということと、火力を法案の中にあるその他に含めて開発することが法的に疑義がないというこの二点だけが、十八日の御答弁よりもやや明らかになつた点だと私は拝聴いたしました。私が提案者なり、或いは周東安本長官に御質問というよりも、要望いたしました点は、只今の提案者の御答弁では殆んど答弁の形体をなしていないと思うのですが、提案者としては、どこまでも提案された法律案そのものをそのまま通したいというのが、まあこれがお考え方であろうと思うのです。従つて法案を修正するというような、内容に亘つてまでも御意見の御開陳があるということを期待するほうが無理かもわかりません。併しながら今も具体的になつた問題の一つであるその他に含めるという問題を坂上げてみますならば、私は水力と火力というものを、日本の電源の充足のため平等の立場で考えなければならん。特に水力がたくさんあるところでは別問題なんですが、水力がなくて火力を主としているところは、これは水力があるところと同じように、やはり火力を重点的に考えなければならない、こういう観点から水力と並行して火力の開発をやらなければならないのじやないか、こういう意見を申上げたわけなんであります。その他の中に火力の電源開発を含めて、審議会ができた場合に、審議会で結論が出たならば火力の開発をやろうというようななまぬるいことではなくて、法律の條文の中にはつきり水力と並行して火力の開発もこの会社が行うのだということを明記してもらいたいというのが私の大体希望でありましたが、そういう強い御発言は無理かも知れません。もう一つは河川の明記、開発地点の明記という問題ですが、今の提案者の今まで御答弁をされたその御答弁を余り出ていないとしか私は考えられません。従つて私はこの法案の修正をやつて地域を明記するか、或いは河川別にはつきり明記するかという問題がまだ残されておりますから、そういう措置がとられるかとられんかということは、これは委員会の決定に待つべきであると考えます。  もう一つの点は、提案者は非常に巧妙な表現を使つておられました。併し私は端的に、九州の球磨川を提案者が第一期計画に入れられないのは不都合ではないか、必ず九州球磨川水系の開発をやるようにしたいという強い要望を繰返し繰返し申上げたはずであります。併し本日の御答弁の中には、遺憾ながら球磨川という言葉は一遍も使われませんが、私には大体提案者がそういう意味のことをああいう巧妙な表現で言われたと思います。それも又この法案の修正という問題が伴つておりますので、提案者としてはそれ以上の御答弁は困難であつたかとも考えます。  私が最後に質問いたしました点に対しては、今日は提案者からは何ら説明がありません。御答弁がありません。何か御答弁のしにくい理由があるだろうと考えて、私は追究はいたしません。これもやはり法律案の修正という形になつて或いは現われて来るだろうと考えております。従つて私がこの法案を通じてみて懸念しておりました点に対しては、まだまだ釈然たらざるものがたくさん残つておりますが、私一人の委員会ではないので、他の委員諸君からも質疑があるだろうと思いますが、私も民主クラブにもまだこの内容を諮つておりません。従つて本日の提案者の御答弁をクラブに諮りまして、クラブの賛成を得た上で私個人の修正意見として又再び委員会に出しますか、或いは出さんで済むかということはわかりませんが、通産委員会の委員でもありますし、通産委員会においても協議しなければならん問題であるかと考えております。私は、なお最後に経済安定委員長にお願いしておきたいのはは、私が質をいたしました点に対する本日の御答弁は私は満足をいたしません。従つて私が質問申上げましたような趣旨に基いて、若し民主クラブの意見なり、或いは通産委員会の意見なりがまとまりました場合には、最終の採決をせられる経済安定委員会としては、その意見を十二分に尊重して、委員長において善処してもらいたいと私は強く要望をいたしておきます。  最後に一つ、提案者並に安定本部長官に申上げておきたいのは、私がああいう質問をして、あなたがたの答弁を期待いたしましたゆえんのものは、日本の電源開発がこの法案を通すことによつて阻止されるがごとき結果がもたらされる場合は、これは由々しき事態であるので、従つてこの法案全体にどれだけの過失があるかまだわかりませんけれども、できるだけその過失を少くして、この法案を通して上げたいという気持で、私は答弁を求めてつたのであります。私が修正案を出すか出さんかはまだはつきりきまりませんけれども、本日の御答弁では、どうもこのまま黙つて提案者の説明を納得するというわけには参りかねるだろうと思います。従つて今後ともなお提案者も自由党も政府もよく話合いをされて、最も過失の少い形においてこの法律を通すか、或いはこのままの姿で否決されるかという運命にこの法案はあるようですから、もつと一つ謙虚な気持で再検討をお願いいたしまして、私の質問はこれでやめます。
  5. 福田一

    ○衆議院議員(福田一君) 只今の熱意溢れるお言葉で、私たちよくお気持はわかるのであります。何と申しましても私どもが考えておることは、電源の開発でございまして、その趣旨に合いますことでございますならば、我々としても修正その他についても十分考慮さして頂きたい、かように考えておるわけでございますから、どうか電源開発というこの目的が達成するために、なお一段と我々を一つ御指導願いたいということをお願いいたしまして、私のお答えといたします。
  6. 佐々木良作

    ○委員長(佐々木良作君) なお今西田君から委員長向けの御意見は十分に考慮いたしますから、かようにお含み置き願います。  続きまして質疑を続行いたします。質疑のありますかたから発言を求めて頂きたいと思います。ちよつと速記をとめて下さい。    〔速記中止〕
  7. 佐々木良作

    ○委員長(佐々木良作君) 速記を始めて下さい。
  8. 下條恭兵

    ○委員外議員(下條恭兵君) この委員会でかねてより外資の問題についていろいろ論議がされておりまして、今日までの経過ではつきりいたしておりますのは、公益委員会のかたがたのお考えと、安定本部或いは大蔵大臣或いは提案者のお考え方と、外資の見通しについては大分違つておつたと思います。ところが最近数日の中に、日豊工業に対するワールド・バンクからの照会の新聞記事がありましたけれども、更に又その次には、国際通貨基金加入に関連いたしまして、ワールド・バンクの総裁に対する記者会談の記事が載つております。この席で私はこれを引用するまでもないと思いますが、これを読みますと、私はどうもこういう特殊会社を作ることなしでも、電力に対しては外資は十分入るのだという考え方のほうが当つておるような気がいたしますが、ああいうワールド・バンクからの照会或いは総裁との会見の記事が入りました今日でも、安定本部の長官或いは提案者は、今までのように、この会社を作ることが最も外資導入に対する最善の方法だというふうにお考えになつておられるかどうか、先ず最初にこの点を伺つておきたいと思います。
  9. 周東英雄

    ○国務大臣(周東英雄君) お説のように、いろいろ最近新聞に出ておりますが、私どもはこの法案を作成するに当つての経緯を考えまして、外資の導入をやらしめるためにこの法案を作つたことは今日も変つておりません。いろいろ新聞に出ております事柄も、私どもが具体的には申上げかねますが、今日まで努力を続けておる一つの現われだと考えております。
  10. 下條恭兵

    ○委員外議員(下條恭兵君) それでは私は、今日は公益委員からもお見えになつておりますので、一応提案者に伺つておきたいと思いますが、我々の手許に配布されております資料は、これは殆んど特殊会社ができてからのあとの重要な要件が全部網羅されておると思います。この資料は恐らく安定本部の事務当局が作成されたのではないかと思いますけれども、或いは自由党の政調あたりでやりましたか、提案者のスタツフでおやりになつたか知りませんが、提案者において全部これは全責任をもつておられるものと理解しておりますが、さように理解して差支えございませんか。
  11. 福田一

    ○衆議院議員(福田一君) 党も、又政府と言いますか、安定本部その他等とも連絡をいたしまして提出をいたしました書類でございますが、提案者といたしましては、私は責任を持つておるものでございます。
  12. 下條恭兵

    ○委員外議員(下條恭兵君) 私のお尋ねの仕方がちよつとまずかつたかも知れませんが、恐らく安定本部の長官としましても、この資料につきましては十分責任をお持ちになる資料であろうと思いますが、その通り理解してよろしうございますか。
  13. 周東英雄

    ○国務大臣(周東英雄君) 御意見の通りでございます。
  14. 下條恭兵

    ○委員外議員(下條恭兵君) 公益事業委員会のほうにお尋ねしたいと思います。私は只見川の開発に対するO・C・Iの答申書が出ますならば、我々はこの法案を審議いたしますに対しましては非常に参考になると思つて、中間報告でも頂きたいということをこの席でお願いしたことがあるのでありますが、その後O・C・Iの勧告書は出たと聞いておりまするけれども、非公式に私の伺つておるところによりますと、非常に広汎なものであるために、飜訳が手間取つておつて、今日まだ発表できる段階になつておらんと聞いておるのであります。そういう事情は私は止むを得ないことだろうと思いますけれども、先般の公益委員会の委員長の談話の発表の中に、私は一、二疑問に思う点がありますので、お伺いしたいと思いますが、順序といたしまして、先ず公益委員会はどういう目的で、それからどういう範囲の調査をO・C・Iの調査団に依頼されたかということを先ずお尋ね申上げたいと思います。
  15. 松永安左ヱ門

    ○政府委員(松永安左ヱ門君) O・C・Iの調査は殆んど終了しまして、目下飜訳が終りかかつております。御必要に応じまして御配布ができるかと思うておりまするが、もう少し事務局のほうの飜訳の訂正そのほかのことをよく拝見しました上でないと、御配布が直ちにできるかどうかのお返事はできかねる次第であります。O・C・Iに依頼して調査いたしましたのは昨年のことでありまするが、これは政府の調査費用を以ちましてO・C・I並びに電源調査会の両者の協力に待つて、只見川の調査並びに熊野川の調査を委託したのであります。その目的は、言うまでもなく、只見川にいたしましても、総合国土開発の見地から、或いは山林問題、或いは治水問題及びこの水をできるだけ蓄積して電力の大きな電源を作りたいという目的を以てしまして、両方ともその方針によつてO・C・Iの調査を委託したものでございます。先刻申上げたように只見川のほうの調査は一応報告書が英文で参つておりますが、熊野川に関しましてはO・C・Iからまだ報告書の発送がありません。多分今月末までには何らかの約束に基いて調査報告があるものと信じておる次第でありまするが、これ又御承知の熊野川の大きな治水、山林並びに電力の利用につきまして、十分なるO・C・I並びに電源調査会の協力調査を願いまして、国としてこの両河川の調査を依頼いたしたわけでございます。
  16. 下條恭兵

    ○委員外議員(下條恭兵君) 只今の松永委員長代理の御説明で私は事情がはつきりわかつたのでありますが、只見川のO・C・Iの報告書の中には、先般の委員長の談話を通して、私の了承するところによれば、本流案に対してはいろいろな資料があつたからして詳細な研究調査ができたけれども、分流案のほうは資料がないので調査が十分できなかつたということが附け加えてあつたかに伺つておりますが、果してその通りでございましようかどうか。
  17. 松永安左ヱ門

    ○政府委員(松永安左ヱ門君) お話の通りでありまして、分流案そのほかについては、資料不足のために、私どもが英文によつた調査を拝見しましただけでは不十分なように考えております。けれどもこれは軽卒に〇・C・Iの調査したものを利用いたしますことは差し控えて置きたいと思います。
  18. 下條恭兵

    ○委員外議員(下條恭兵君) 私は実はそういうこともあるかも知らんと思いまして、先般提案者に対しましても、たしか安定本部長官にもそういうことをお尋ねしたと思うのでありますが、非常に大きな総合国土開発の観点に立つて、この〇・C・Iに対する調査の依頼も総合開発の観点に立つて依頼されたいということでございますが、私は只見川にせよ、その他の大電力源に対しましては、そういう意味で片方のほうには非常に詳しい調査があつた場合に、片方のほうに調査がなかつたら、調査がないということの理由によつて片附けられるようなことがあつては、国家百年の大計を誤まるようなことがあるかも知れないから、そういうことはやつてもらいたくないということを申上げましたところが、これに対して十分ことのないようにするという、こういう御答弁があつたはずであります。で、私はここで今提案者に一つお尋ねしたいのでありますが、今私は、松永委員長代理から詳細な発表はできないから差控えるとはおつしやつておられますが、私の指摘する通りに、明らかに本流のほうは十分の資料があつたから十分検討して、このほうは間違いないと思うけれども、片方のほうは資料がないからいいか悪いかわからんということが、安易のごとくに私は伺うわけであります。こういう場合に、今後の扱い方といたしまして、提案者並びに安定本部長官はどういうふうな扱い方をなさいますか、一つそれぞれの立場からの御答弁を願いたいと思います。
  19. 福田一

    ○衆議院議員(福田一君) お答えいたします。先般もその問題について御質問がありましたときお答えをいたしたと思うのでございますが、御承知のように〇・C・Iは日発当時から公益事業委員会まで通じまして、只見川の電源開発について調査研究を依頼いたしておつたことは御承知の通りであります。併しながら我々の考え方といたしましては、この只見川を開発いたします場合には、〇・C・Iの調査がどのような分流案になつておりますか、本流案になつておりますか私は存じません。併しながらどのような報告が出たといたしましても、これは重要なる参考資料とは認めますけれども、これが決定的なる支配を与えるものではない、かように考えておるわけでございます。
  20. 周東英雄

    ○国務大臣(周東英雄君) 只今福田君から答弁したことは、政府筋においても同様に考えます。
  21. 下條恭兵

    ○委員外議員(下條恭兵君) 只今の提案者並びに安定本部長官の御答弁で私はいささか安心できると思うのでありますが、どうか一つこの点は繰返し念を押して置きたいと思うのでありますが、軽卒な扱いをなさらんようにお願いしたいと思います。  次に、私は公益委員会のほうにお尋ね申上げたいのですが、先般私は資料を随分たくさん頂いてありますが、地区別の発電原価の比較表とか、或いは需給バランスの資料を妥当とお考えになつてわられるかどうかという点をお尋ね申上げたのですけれども、松永委員長代理は、必要とあれば持つて参りますということだつたのでございますが、この資料は恐らく公益委員会でもお持ちだろうと思うのでございます、この資料を全部公益委員会でも妥当とお考えになつておられるならばそれで結構でございます。若しこの中に意見の違う点がありましたならば、資料別にその点だけ、恐らく事務当局も来ておられると思いますから、一つ公益委員会のほうの御意見を率直に伺いたいと思います。
  22. 平井寛一郎

    ○政府委員(平井寛一郎君) 五カ年間の需用の伸びの想定及びその上に立ちました発電計画の内容等も拝見いたしたのでありまするが、委員会のほうで考えておりまする需用の伸び方と、又それに対応すべき発電計画とは数字的に若干喰い違つておる点もあるのでございまして、あの御提出の資料そのものの通りに私どもも見ておるとは申上げかねるわけであります。
  23. 下條恭兵

    ○委員外議員(下條恭兵君) 私が今お尋ねしておるのは、恐らく若干の喰い違いもあろうかと思いますし、従つて我々審議の参考に、公益委員会側のお考えの率直なところを一つ御説明をお願いしたわけであります。この資料は相当広汎なものでありますから、今日若しここで全部説明といつても時間もかかりますし、お困りになるかも知らんと思いますから、この一々に対応する公益委員会側の資料を、意見の同じところは結構でございますから、同じでないところだけ一つ、これに対応する資料を御提出頂くようにお願いいたしまして、これに対する私の質問はこれで打切ります。
  24. 佐々木良作

    ○委員長(佐々木良作君) ほかに御質問ありませんか。
  25. 境野清雄

    ○境野清雄君 大体私どもの通産委員会は、一番おしまいで質問が残つておつたようでありますけれども、通産委員会としては一応委員会へ持ち帰つて、そうしてでき得れば一本の線を出したい。一本の線が出る出ないは別問題ですが、通産委員会としては、従来長くやつていました連合委員会に対する結論的なものを出したいと思つていますので、私のほうは今日は打切つて頂いて、そうしてそれをやつて頂く頂かないは別にしても、一応もう一回連合委員会を用意しておいて頂いて、その間に私が急いで通産委員会としての結論を出したい、こう思いますので、委員長のお取計らいを願いたいと思います。
  26. 郡祐一

    ○郡祐一君 今の問題で、今境野君の言われました通産委員会のお立場よくわかるのでありますので、連合審査も随分長く十分審議をしたことでありまするから、機会としてはいま一回若し必要があれば持つという境野さんの御発言に私は賛成いたします。
  27. 下條恭兵

    ○委員外議員(下條恭兵君) 大蔵委員会は、実は私欠席裁判で、連合から脱退されましたので、いろいろ申上げるのもどうかと思いますけれども、私の聞いているところによりますと、大蔵委員会は審議の状況によつてもう一遍協議して、更に連合委員会を要求するかどうかということをきめるということになつていると聞いておるのでございますが、私は委員長の特別な計らいでしばしば発言させてもらつているわけであります。で、私は今日まだ公益委員会に資料をお願いしたところでありまして、これが出た上でもう一遍検討さしてもらいたいと思いますし、今日はここには大蔵委員は私のほか来ておりませんけれども、大蔵委員会における意向も聞いて来たいと思いますから、連合審査をあと一回限りという條件を附けることだけは一つこの際やめておいて頂きたいと思います。
  28. 佐々木良作

    ○委員長(佐々木良作君) 議事進行につきまして、いろいろ御発言がありましたが、一つその問題につきまして、若し何なら少し御相談申上げたいと思います。
  29. 栗山良夫

    ○栗山良夫君 大体今の下條議員の発言に賛成しますが、問題は、私審議会の運営に関する政令の案等も出して頂くようにお話してありますが、それをまだお配りを願いませんし、又一番私が関心を持つておる特殊会社の技術要員のことについても若干補足資料を要求してありますが、そういうものも頂きませんので、次回までに是非一つ出して頂きたいということをお願いしておきます。
  30. 中川以良

    ○中川以良君 さつき境野君が御発言になつた通り、通産委員会としては、一応これを取りまとめて、あと一回だけ必要があれば開いて頂くということでお取計らいを願いたいと思います。そこでいろいろ御質疑のあるかたは、これは委員外の発言として経済安定委員会でお許しを賜われば私はいいのじやないかと思います。(「賛成」と呼ぶ者あり)
  31. 佐々木良作

    ○委員長(佐々木良作君) 議事日程の問題は、連合委員会には余り例がないわけでありまして、例といいますか、規定がないわけでありまして、大体は委員長と理事の打合せで議事日程を作つておるわけであります。従来もそういう方針をとりまして、経済安定委員会の委員長と理事との打合せに連合されております委員長を招きまして参加して頂いて、これらの日程を作つて来ておりました。従いまして今出ております議事進行に関する数箇の御希望の御意見を、一つ今やりましたような方法で、従来のような方法を以ちまして、委員長と理事との打合せの中に関係の委員長も入つて頂きまして、そこで御相談を申上げたいと思いますので、さように一つ御了承をお願いしたいと思います。(「了承」と呼ぶ者あり)
  32. 佐々木良作

    ○委員長(佐々木良作君) それでは特に御発言がなければ、今日の連合委員会を打切りたいと思いますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  33. 佐々木良作

    ○委員長(佐々木良作君) それでは散会いたします。    午後三時十一分散会