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1952-02-26 第13回国会 参議院 経済安定委員会 3号 公式Web版

  1. 昭和二十七年二月二十六日(火曜日)    午後二時三十四分開会   ―――――――――――――   委員の異動 二月十八日委員山田佐一君辞任につ き、その補欠として愛知揆一君を議長 において指名した。 二月二十日委員館哲二君辞任につき、 その補欠として佐藤尚武君を議長にお いて指名した。   ―――――――――――――  出席者は左の通り。    委員長     佐々木良作君    理事            永井純一郎君    委員           大野木秀次郎君            奥 むめお君            須藤 五郎君   政府委員    経済安定本部貿    易局長     板垣  修君    経済安定本部財    政金融局長   阪田 泰二君   事務局側    常任委員会專門    員       桑野  仁君    常任委員会專門    員       渡辺 一郎君   ―――――――――――――   本日の会議に付した事件 ○委員長の報告 ○日本経済の安定と復興に関する調査  の件  (昭和二十七年度貿易計画及び国際  収支見込に関する件)  (昭和二十七年度総合資金計画及び  産業資金計画に関する件)   ―――――――――――――
  2. 佐々木良作

    ○委員長(佐々木良作君) それでは委員会を開会いたします。  本日は第四回の委員会になると思います。前回の第三回の委員会におきましては、二月の十八日に開きまして、理事の一人欠けておりましたのを郡君を指名し、従いまして理事は永井さんと郡さんの二人に決定を見たわけであります。それから第二番目にポツダム宣言の受諾に伴い云々の、あの長い法律案の提案理由を聞き、同時に賀屋外資委員会の事務局長から内容の説明を聞きました。質疑は入つておりません。それから三番目の議題としましては、調査事件としまして安本関係の二十七年度予算の説明を聞き、同時に二十七年度の総合資金の需給見込及び産業資金計画に関しまして阪田財金局長から説明を聴取し、質問等があつたわけでありますけれども、これは今回に留保されております。それから最後に九州地方の総合開発の関係で議員派遣をいたしました。須藤委員から議員派遣の報告の大要を承わつたわけであります。それからなおちよつと報告を附加えておきますが、先だつての委員会終結後ちよつと私から報告しておきましたように、福井地方の繊維産業、特に中小繊維産業が経営者も労働者も一体になりまして危機打開のための陳情に数回来ておつたわけでありまして、その状態を視察するためにこれは一応はプライベートの資格を持ちまして、私と奥委員とがこの二、三日前に実地視察に行つて参りました。その間同時に経済調査庁からも行つて頂きまして、継続的にこの地方におきます中小企業、特に繊維産業の危機状況の調査を依頼してあります。その内容報告は省略いたしますけれども、福井地方の繊維産業は相当深刻なものがありまして、恐らく自力では何ともできないような状態であるだろうと思います。特に何らかの方法によつて法的措置、或いは行政的措置による自己調節の必要、それから何らかの方法による資金の供与、それから特別の何らかの方法による労働者対策というのは絶対に必要だろうという印象を受けました。それからもう一つ別な事項でありますが、昨日外資法関係の大体あらましの改正要綱がきまつたらしい様子でありまして、その外資法の改正要綱につきまして委員長は事務局から説明を聞きました。但し条文化の段階がまだ大分暇がかかるそうでありまして、恐らくまあうまく行つても来月の十日頃提出になるだろうという話でした。以上福井地方の視察の問題と、外資法改正の問題の報告を附加えておきます。で、今日の議題といたしましては、前に残されておりました二十七年度の総合資金需給見込等の説明に対して質疑を行うということと。それからもう一つの調査事件として、同じく日本経済の安定と復興に関する調査事件として二十七年度の貿易計画及び国際収支見込の説明を聞くことになつておるわけであります。かかつておりますポツダム宣言云々の法律案の質疑は全然入つておりませんけれども、まだ衆議院のほうは遅々としておりますし、状況はまだはつきりしていないものですから、もう暫らくまだ質疑に入る必要はなかろうかと思つてそのまま留保してあります。  最初貿易計画と国際収支の見込について説明を聞いて、その次に資金計画に対する質疑というふうに入りたいと思いますが、よろしうございますか……。ではそのように進行いたします。それからなおこの際ちよつと附加えておきますが、当委員会のメンバーであります奥委員が御承知のような恰好で欧米を視察して帰られたものですから、今晩懇親を兼ねてお土産話を開くことになつておりますから御出席をお願いしたいと思います。  では議題に入りまして、昭和二十七年度貿易計画及び国際収支の見込につきまして貿易局長から説明を聞きます。
  3. 板垣修

    ○政府委員(板垣修君) 私よりお手許に差上げました書類によりまして二十七年度の国際収支の見通し及び貿易計画について御説明を申上げます。  お手許に配付いたしました資料は御参考までに二十五年度の実績と、それから二十六年度の見通しも併せて附けてありますので、これらとの比較において御説明申上げたいと存じます。第一表は国際収支の年度別の見通表でございますが、この表を見ますると、二十五年度に比較しまして二十六年度は非常に国際収支の規模がまあ大きくなつたことがわかるのでありまして、一番最後の合計の欄を御覧願いますと、二十五年度においては受取が十三億、支払が十億という規模でありましたのが、二十六年度におきましては約二十四億円、十八億、これくらいの大きな約ちよつと倍近いような数字になつておるのであります。ところがまあこの傾向が二十七年度はどうなるかという見通しの問題でありまするが、二十七年度はもう大きな伸びはないという見通しに立つて組まれておるのであります。その理由といたしましては、第一には輸出が二十五、二十六年度が非常な勢いで伸びました。併し二十七年度はこれ以上は、多少は伸びまするけれども、海外の有効需要の関係等から行きましてそう伸びはしないだろう。それから特需のほうは、二十六年度はここにありまするように四億ドルというような大きな数字になつているのでありますが、これは朝鮮休戦などもこれはどうなるかわかりませんけれども、それを考えまするというと、それ以上に伸びるということはちよつと考えられない。どちらかというと減少気味に見たほうが安全だろうという考え方で少し低目に抑えておるようなわけであります。  それから貿易外のほうも、二十六年度は我々の想像以上の大きな数字でありまして、六億四千六百万という大きな戦前の実績に近いような数字でありまするが、なつております。これはあとで申上げまするが、いろいろな理由で殖えたのでありまして、二十七年度はこれより多少下廻るということであります。  それから輸入の規模におきましても、やはり二十六年度においては急激に伸びはしない。やはり電力とか石炭というようなものの制約の関係もありまするので、本年度は大体二十六年度から鉱工業生産ベースにいたしまして一割増という程度でこの輸入計画が組まれておるわけであります。数字について御説明申上げますると、先ず全体の受取で言いますると二十三億八千万ドルの受取、それから支払が二十二億八千万ドルという数字になつているのでありまするが、そのバランスは九千七百万ドルのプラス、全体としましては受取超過という形になつているのであります。併しながらこれを通貨別にドル、ポンド、オープン・アカウントと見ますると、ドルにおいてはマイナス勘定になつております。八千四百万ドルのマイナス勘定になつているのであります。これはどうしてもドル地域からの輸入が相当多額を見なければならんという関係から、どうしてもドルはマイナス、ポンド、オープン・アカウントにおいては相当の受取超過を示しているわけであります。ドルの関係から見ますと、ドルの受取が十一億ドル、支払が十二億ドルということになつているわけでありまするが、ドルの受取の中で輸出でありますが、輸出は三億六千四百万ドルと見積つております。これは二十六年度の二億九千七百万ドルよりは少し多く見ているのでありまするが、この数字は相当一ぱい一ぱいに見た数字であります。相当の努力目標的な数字ということが言えるわけであります。従来ドル・ドライヴと言いましてドルの輸出は相当強くしなければならんというような努力はいたしておりますが、どうしてもドルの輸出に対しては限度があります。従来ドル地域で最高の輸出を見たのが二十五年度の三億七千百万ドルでありまして、大体平均いたしますと月間三千万ドルであります。大体三千万ドルくらいではないかと見ております。本年度も月間三千万ドルという見当で見たのでありますが、三千万ドル達成するのはむずかしいかと思います。それで日米経済協力をこれからやろうと思つてアメリカ方面に働きかけているのでありまして、本年度中には軌道に乗るという関係も併せてそういうことを見込みまして、月間三千万ドルぐらいは突破できるのじやないかということで三億六千万ドルという数字を組んでおるのであります。一方ポンド、オープン・アカウントというのは逆に放つて置けば何億でも殖えるという形勢にあるのでありまして、ポンドは七億三千万、オープン・アカウントは五億一千七百万ということになつております。これは今後輸入との関係、或いはポンド対策の関係で以て多少輸出の抑制措置というものがとられますれば、或いは多少変な数字になるかも知れませんが、今のところそのほうがはつきりいたしませんので、こういう数字を挙げておるわけであります。ポンド、オープン・アカウントのほうは輸出は殖え気味という傾向になつております。  輸入のほうはどうかと申しますと、ドル地域において十億六千八百万ドルの輸入を見ております。これはどうして弾き出したかと申しますと、ポンド対策の関係から言いまして、ポンド、オープン・アカウントからできる限り、最大限度向うの土地の供給能力の許す限り買うという数字を弾き出しまして、その残りをどうしてもドル地域から入れなければならんものが十一億ドルという数字であります。従つてこれは最小限度の数字ということが言えるのであります。併しながらポンドの六億五千六百万、オープン・アカウントの三億八千百万という数字は、これは相当一ぱい一ぱいの努力目標の数字でありますので、輸入金融の手段をつけないと、これをやるのは相当の困難が伴うのではなかろうかと思います。併し来年生産目標が一割増という傾向を辿りますと、ポンド、オープン・アカウントの地域からの輸入が減れば、どうしても原材料の手当をドル地域でいたさなければならんという関係になつて行きます。今のところそういう対策の意味を含めまして、こういう輸入の計画数字を立てておるわけであります。  それから特需の数字でありますが、先ほど申上げましたように本年度の四億より少し下廻つた数字を見ておりまして、三億三千万ドルのうちで大体朝鮮関係の特需を三億ドルと見ております。残りの三千万ドルは朝鮮以外でアメリカのE・C・Aと東南アジア諸国が買付けするものであります。これが昨年度のアメリカの会計年度の実績で約千七百万ドルばかりあるわけでありますが、来年度は少し多く見込んで三千万ドルぐらい買付けてもらえますと、これは多少希望数字でありますが、それを見まして三億三千万ドルと見たのであります。特需の今までの実績は一番最後の第九表にあるのであります。これを御覧願いますと、朝鮮事変が始まつてからずつと月別の数字が出ております。最初の欄に契約高、物資、役務と両方出ております。これをちよつと年間で見てみますと、朝鮮事変が始まつてから一カ年を見ますと、この数字では約三億二千八百万ドルという数字になります。これに加える特別調達庁を通じまして一応日本の終戦処理費で立替えてあとからドルで払つて来たものがあります、それが約三千万ドルございます、従つて合計しますと三億五千八百万ドルというのが年間の数字になります。これを二十六年の暦年で見ますとやはり三億五千九百万ドルという数字でありまして、大体年間三億六千万ドルの数字を見てもいいのであります。三億六千万ドルという数字を見てもいいと思いますが、朝鮮が休戦でも成立いたしまして来年度の下半期に減るということも考慮に入れて大体三億六千、内輪に見たのであります。併しながらこれは今の朝鮮の休戦の経過は難航を続けておりますから、果して成立するかどうかわかりませんが、成立いたしましても朝鮮の復興特需のようなものがありますので、或いは三億という数字より少し上廻わるということもあり得ようかと思いますが、これは今のところ特需の調べにつきましては多少控え目で見ておるということが言えると思います。それから貿易外の関係ですが、貿易外を見て気が付きますことは、非常に二十六年度よりは数字が落ちておるということであります。二十六年度は全体で六億四千六百万ドルという数字であります。今年度は全体で四億三千九百方の貿易外の受取を見ております。減つた理由の大きなものは、先ず第一には対日援助分の繰入金が減つたということであります。二十六年度においては対日援助分の繰入が一億二千四百万ドルであります、それを二十七年春に見込むことができませんので零になつております。それからもう一つ大きく減つておりますのは、今年の一月一日から特別預金勘定というものが廃止になりまして、例の外人の商店でありますこのほうの収入が今まで一億二千七百万、そういうものを含めまして一般送金の収入が一億二千七百万あつたのでありますが、それが本年度は非常に少くなつてしまつて、特別預金勘定を除いた一般送金しかないというので、この二つが減つておるからであります。一方殖えますのは駐屯軍のドル払いが殖えます。これは二十六年度におきましては二千五百万ドルしかありませんが、来年度は六体一億八千万ドルぐらい、例の六百五十億の分担金のドル払いでありますが、一億八千万ぐらい見ております。この点は殖えますが、今申しましたように対日援助分が減る。それから特別預金勘定等のドル収入が減るというようなことで、貿易外としましては収入が二十六年度よりは相当落ちるのであります。それから支払のほうも少し下廻つておりまするが、これはまあスワツプとかそういうようなものは二十七年度には勘定に入れてありませんが、実際は減つておるわけであります。こういう工合にいたしまして二十七年度の見通しが全体においては九千七百万ドルのプラス、つまりドルにおいては八千四百万のマイナスという見通しをしておるのでありますが、今申しましたように今後のポンド対策、オープン・アカウント、こういう関係上貿易政策の実施如何によりましては多少こういう数字は今後訂正を要するときがあるかも知れないということが言えるのであります。  で、次に第二表以下の貿易計画の関係を御説明申上げます。第二表には輸出のほうの大きな商品グループ別に二十五年度、二十六年度、二十七年度の対比表でございますが、二十七年度の見通しを御覧願いますると、食糧及び飲料におきまして約八千万ドル、これはまあ今までの実績とそう変つておりません。次の繊維類、これが従来一番日本の輸出の大宗を占めるものでありまして、二十七年度におきましては六億四千六百万を見ております。全体の四〇%を占めております。昨年度は六億二千五百万ドルですからそう大して伸びない。ちよつと伸びる程度というふうな見積りであります。木材及び紙が四千四百万ドルでありまして、これは昨年度より少し落ちております。木材輸出などをいたしておる関係もありまして、この数字は少し下廻つておるのであります。次の動植物製品二千五百万という数字を見込んでおります。それから、油脂類、これが二千六百万、これは鯨油の輸出など殖えますので昨年度よりは少し上廻つております。次に化学品が四千三百万、非金属鉱産物九千百万円という数字になつております。次の金属及び同製品、これが三億一千二百万、繊維製品についで輸出のほうで二番目でありますが、これが全体の二〇%ということに見積つておるわけであります。それから機械類、これが第三番目の輸出品でありますが、二億四千万、これが全体の一五%、昨年よりずつと伸びておるのでありますが、今後日本の貿易政策といたしましても機械類は大いに重点を置かなければなりませんし、海外の輸出の形勢の点においても相当伸びると思います。それから次に雑品類が八千六百万、次の輸出物資邦船積取分千八百万ドル、これは邦船で三〇%積取るということにいたしまして、その船賃の収入分を取つて来たのでありますが、千八百万ドル、二十五年度、二十六年度はそのものの中にずつと入り込んでおるのでありまして、二十七年度の計画でありますので抜出して特記したのであります。全体において十六億一千百万円という輸出計画を一応立てておるのであります。これの多少大きな品目別に表に掲げてありますが、それが第六表にございます。第六表を御覧願いますと、今の商品のグループ別及び商品別に掲げてございます。そのうち綿糸綿布でございまするが、綿糸は一番最後に二十七年度の見通しの数量におきまして、三千五百万ポンドという数字を見込んでおります。大体去年より、二十六年の実績より多少上廻る程度の数字であります。この程度は達成できるのではないかという見通しでおります。綿布が十二億ヤール、これは輸出の繊維品でも特に中心のものでありますが、二十六年度の見通しは十億ちよつとであります。輸出計画におきましては一番初めは十四億ヤールぐらい見込んだのでありますが、その後だんだん輸出が惡くなりまして、その後の改訂によりまして十二億ヤールになつたのでありますが、それより又下廻つた数字になつております。本年度は十二億出すというのは困難ではないかと、この程度が最高限度というものを、十二億ヤールという輸出計画を立てたのであります。次に生糸でありますが、二十七年度は十万七千俵見ております。二十六年度は七万俵であります。これを当初は九万俵、後に改訂いたしまして八万俵の輸出を見たのでありますが、結局七万俵という程度に終るということになつております。本年はこれに対しまして十万七千と相当大きく見たのでありますが、この点は相当問題になるのではないかと考えております。併しドル獲得の点から見ても、努力目標としてこれくらいは達成したいという考えでおります。最近国会を通りました糸価安定法というものがうまく運用されて参りますれば、もう少しこれくらいまでに行くのではないかというふうに見ております。  次に絹織物四千九百万ヤール、それから人絹、スフ三千三百万ポンド、次に人絹、スフ織物三億三千五百万ヤールというふうに見ております。昨年度よりは少しずつ上廻る程度の数字を見ております。次の石炭は大した重要な品目でございませんので、これは省略いたします。次にセメントでありますが、セメントは輸出が伸びております。二十六年度程度ということで百万トンということになつております。それから鉄鋼類も最近輸出が非常に伸びておる。又将来大いに希望の持てる品目でありますが、二十六年度より少し上廻る百三十八万トンという数字を一応策定しております。それからアルミニユーム、これは金額としてはそう大きなものではありません。日米協力関係というものを見込みまして一万八千トンぐらいの輸出を計画しております。それから銅が一万三千トン計画をしております。次に機械類、これは一番重要でありまして、二十七年度は大体二十六年度の倍の金額にいたしまして、一億四千万ドルの数字を見ておるわけでありまして、最近特に工作機械、鉱山機械などが相当発注がございますので、この程度は行くのではないかと考えております。  それから第三表に戻りまして、ここに通貨別の数字が出ております。これは国際収支表の所に出ております。二十七年度はドルにおきまして三億六千四百万、これは先ほど申上げましたように二十六年度よりは少し上廻つておりますが、努力自標として達成したい。ポンド地域は七億三千万、オープン・アカウントは五億一千七百万、これは相当大きな数字でございまして、ポンド地域はオープン・アカウント地域の輸出との関係におきましてこの数字は今後貿易政策上から取上げなければならないことも含んでおるのであります。一応今のところは多少放任して置けばこの程度の数字には伸びるだろうという数字であります。  それから次の第四表は輸入のほうでありまして、先ず最初の第四表は商品辞別の計画でありまして、食糧及び飲料におきまして五億八千二百万ドルという数字でありまして、これは全体の二八%を占めます。これは御承知のように相当多量の食糧を海外から輸入しておりますので相当大きな数字になつておるわけであります。それから繊維類が六億七千万、これは綿花を大宗といたしましてこれが一番輸入においても大きなものでありまして、全体の三三%、従つて食糧と繊維関係の原料とを合せまして全体の六一%、輸入の六一%を占めるということになつております。木材及び紙類の関係が二千五百万ドル、動植物製品、ゴム、皮革類が多いのであります、一億五千六百万、油脂類が油糧及び石鹸で一億五千万ドル、化学品関係の輸入が一億五百万ドル、非金属鉱産物、塩などを含んでおりますが、一億四千万、金属類が一億八千五百万、機械類が七千、その他雑品二千二百万、合計二十一億ドルの輸入計画を立てておるわけであります。大体この輸入計画の基礎は先ほど申しましたように大体二十六年度の一割増し、即ち鉱工業生産ベースにいたしまして生産指数一四〇というベースで以てこの輸入計画を立てておるわけであります。それの重要品目別が第七表に出ております。第七表を御覧願いますると、第一に米でありまするが、米が大体百一万トン、それから小麦百七十九万トン、それから大麦が七十一万トン、合計で大体三百五十万トンの輸入計画を二十七年度はしておるわけであります。昨年度は三百三十万トンの輸入計画でありましたが、今年度は少し食糧の輸入増がありまして、三百五十万トンの計画をしておるわけでございます。それから次の砂糖でありまするが、六十万五千トンの輸入計画をしております。大体昨年度と同じような、昨年度の計画も六十万トンであります。六十万トンの輸入計画を本年度も立てております。次は大豆であります。大豆は昨年度は三十五万トンの計画でありましたが、二十七年度は少し殖やしまして三十九万トンの計画で、これに三十五万トンとありますが、御訂正願いたいと思いますが、三十九万三千トンという数字に最近少し改訂をいたしました。金額にいたしまして、五千三百万ドルでございます。それから生ゴムが五万七千トン、昨年度は六万五千トンでありましたが、少し落しまして、五万七千トンという数字にしております。次が問題の綿花であります。綿花が俵にいたしまして、百八十三万四千俵という計画をしております。昨年度は百七十五万俵でありましたが、一応二十七年度は百八十三万俵にしておりますが、御承知の例の綿紡の四割操短というようなことが若し実施されますると、或いはこれだけの原料は要らないで済むかも知れません。この問題はまだ将来の問題に残るわけでございます。それから羊毛が上の括弧は俵であります、俵にいたしまして、四十八万四千九百俵という一応計画でおります。昨年度は大体五十万俵くらいの計画でありました。大体羊毛はこの程度で、最近羊毛のほうはずつとストツクが多くて買い進んでおりませんので、この程度で間に合うのじやないかという計画を立てておるわけであります。  次に燐鉱石はこれは百十四万三千トン、昨年度の計画は百万トンでありました。最近少し増産の傾向にありまするので、少し上廻つた計画を立てております。次の加里が十万トン、これは昨年度は三十五万トンでありましたが、今年度は非常に減つております。今これはまだ買付がむずかしいという問題がありまして、十万トンの計画を立てております。次に塩が百七十万トンであります。昨年度は百五十万トンで、実績は非常に輸入が好調でありまして、二十六年度の合計の欄に書いてありますように百八十万トン以上の輸入を示したわけでありまするが、今年度は百七十万トンの計画を立てております。それから鉄鉱石は五百四十七万トンで、二十六年度の三百八十万トンよりはずつと上廻わる数字を立てております。これは鉄鋼増産というような関係も含めまして、五百四十七万トンという数字を立てたわけであります。次の石炭でありまするが、この二百九十万トンという数字は粘結炭だけであります。今までの二十五年度、二十六年度の中で出ておりまする数字は、粘結炭のほかに一般炭も入つておる数字でありまして、ちよつと比較はできないのであります。一般炭は非常に数は少いのでありまして、この二百九十万三千トンのほかに、三十七年度に一般炭の輸入というものが十六万八千トンであります。極く僅かなる数字であります。次の石油であります。石油が四百三十八万キロの輸入計画を立てております。これは原油だけでありまして、二十五、二十六年度の数字は原油のほかに一般石油製品のやつも含んだ数字であります。従いまして、二十七年度のその他の石油製品の数字が百三十万キロの予定になつておりまするので、両方合せますと、やはり五百五十八万キロ程度の石油全体としての輸入ということになるわけであります。従来よりは少し石油の輸入が殖えるという計画になつております。それから最後のパルプは五万トンでありますが、これはもうレーヨン・パルプだけであります。今までのやつは、二十五、二十六年度はそのほかのサルフアイト・パルプなんかも含んでおりまするが、二十七年度は大体レーヨン・パルプだけの輸入でいいというので、レーヨン・パルプだけ五万トン含んでいるのであります。  それから、第五表に戻りますと、今度は地域別に一応全体の数字だけを掲げました。今申上げました輸入につきましては今度はこれをドル地域から幾ら、ポンド地域から幾らというような非常に細かい数字が今できかかつておるわけでありますが、まだ御説明する程度までまとまつておらないわけであります。一応全体の数字だけを申上げますると、二十七年度におきまして、ドル地域で十億六千八百万、ポンド地域で六億五千六百万、オープン・アカウント地域で三億八千百万ということになつて、全体で二十一億五百万ということになつております。併しながら先ほど申上げましたように、ポンド地域、オープン・アカウント地域は相当一ぱい一ぱいの最大限の買付の計画でやつておるわけでありまして、これを完全に輸入するためには非常に困難が伴うので、輸入金融その他よほどやらなければならん、向うの供給力の関係から行きまして、外資交渉にも持つて行かなければならんという問題が残つておるわけであります。  第八表は御参考までに今までの二十五年度、二十六年度の輸出入の実績を月別に並べただけでありますから御覧を願います。一応の御説明をこれを以て終ります。
  4. 佐々木良作

    ○委員長(佐々木良作君) この前の委員会のときも同様でありましたけれども、一般の説明を伺つた後にもう一遍よく咀嚼をして、それから質問したほうがいいかと思いますけれども、今の説明についてすぐに御質問がありましたならばやつて頂きたいと思います。
  5. 永井純一郎

    ○永井純一郎君 この輸入のうち商品辞別の第四表ですね。これを今その価格や何かの細かいやつは今作りつつあるというお話でしたね。僕がちよつと知りたいと思うのは綿花、石油等で、これは大部分アメリカですね。
  6. 板垣修

    ○政府委員(板垣修君) そうです。綿花は三分の二以上はアメリカですし、石油も大体アメリカですな。三分の二以上はアメリカであります。
  7. 永井純一郎

    ○永井純一郎君 アメリカのものの単価と、それからそうでないところから来る分の数量と単価、そういうものが知りたいのです。それから食糧についてもそういうものが知りたいのですが、食糧は殆んどこれもアメリカだし……。
  8. 板垣修

    ○政府委員(板垣修君) ちよつと簡單に手許の資料で申上げましようか、先ず米は大体変りありません。皆これはアメリカの関係ではありません。ですから、小麦で見ますと、小麦でアメリカが、十二月の数字で申上げまするが、百ドル、これはトンで百ドル三十になる。それからカナダが九十四ドル三十で余りこれは変りはございません。米もついでに申上げますと、タイのほうが十月ですが、百五十一ドル三十になつております。タイのほうの百五十一ドル三十というのはCIFであります。それからFOBで行きますと、百八十一ドルになつております。それからビルマはFOBだけですが、これも百八十一ドル、これは同じでございますね。それから石油のほうを見ますと、石油はアメリカとアラビアの比較でございますが、アメリカのほうも最近の資料がございませんが、十月の資料でアメリカのFOBがニドル五十でございます。単位がバレルで二ドル五十、アラビアのほうは一ドル八十という数字になつております。それから綿花はアメリカとパキスタンとエジプトでありますが、アメリカが百七十ドル、一俵CIFで百七十ドル、それからパキスタンが二百五十ドル、非常にパキスタンは高いので、これがいつも問題になるわけであります。それからエジプトが三百八十ドル、これは少し品が違います。非常に繊維の長い、いいやつでありますが、三百八十ドル、大体こういうようなことであります。
  9. 須藤五郎

    ○須藤五郎君 綿のほうですが、四割操短ということを今言われておりますが、これは何が原因でそういうことが言われておるのでありますか。この表で見ると、輸出額も量も殖えておるのですが、どういうふうに理解したらいいか……。
  10. 板垣修

    ○政府委員(板垣修君) 最近は輸出のほうがどうしても下降気味になつておりまして、多少生産過剰気味がある。殊に錘のほうは六百五十万錘というような非常な殖え方になりまして、紡績業者のほうも少し生産制限をしてくれ、自分たちは事業者団体法でできないので、やはり政府あたりで勧告して頂きたいという希望があつた。そうして今度はポンド対策の関係で少し輸入を抑えなければならんということで、若し輸入を抑えますれば、それだけ生産が進むわけでありますが、併せて生産制限をやろうというわけで通産省で勧告をやつたわけであります。
  11. 須藤五郎

    ○須藤五郎君 業者のほうからはそういう希望が……。
  12. 板垣修

    ○政府委員(板垣修君) 業者にもともとそういう希望がありました。
  13. 須藤五郎

    ○須藤五郎君 私は或る商社から聞いたのですが、東南アジアの方面で繊維は飽和状態になつたのだ、だからとても出せないのだということを訴えておりましたのですが、やはりそういう点から……。
  14. 板垣修

    ○政府委員(板垣修君) 要するに、国内では有効需要が一ぱいになつて、まだ購買力が追い付かん、外ではもう、輸出がみもたれ気味だということで。
  15. 須藤五郎

    ○須藤五郎君 去年と今年の輸出量ですね、これが殖えているのは、綿製品は減るけれど、絹などが幾分殖えるという意味で殖えているのですか。
  16. 板垣修

    ○政府委員(板垣修君) 綿製品も少しは殖えている勘定でございます。人絹スフは相当殖えるという見通しであります。
  17. 須藤五郎

    ○須藤五郎君 飽和状態になつているということは、綿製品が飽和状態になつているというふうに理解していいのですか。
  18. 板垣修

    ○政府委員(板垣修君) 大体まあそうです。タイやビルマあたりは綿製品でございます。併し飽和というところまででなくて、相当あるということであつて、勿論日本から買わないほど一ぱいというわけじやないわけであります。
  19. 須藤五郎

    ○須藤五郎君 今年度の殖える輸出入の増加の最もいい買手というのはどういう方面……。
  20. 板垣修

    ○政府委員(板垣修君) やはり綿布はパキスタンとインドネシヤが大宗なんです。今年はインドネシヤも多少輸入制限をしかかつておりますし、パキスタンあたりも相当タブついておりますし、先行は余りよくないのですが、一応十二億くらい計画をしておりますが、多少そういう関係を考慮に入れてこういう程度ということであります。恐らくやはりポンド対策の関係でもつとこれは落ちるかも知れませんが、今のところそれは考慮に入れておりません。まあ見通しですから余り正確とも言えませんけれども……。
  21. 須藤五郎

    ○須藤五郎君 それからもう一つ伺いたいのですが、特需関係ですね、これが朝鮮戦線がどうなるかということによつて非常に違つて来ると思うのですが、朝鮮戦線が平和になつてもいろいろな、アメリカでは日本がアメリカの軍需工廠になつているというようなことが言われているのですが、そういうふうに考えれば非常に昨年よりも今年のほうが多くなるのではないかというような見通しも一応立つのじやないかと思うのですが、非常に内輪に見積られているということはどういうふうに考えられてですか。
  22. 板垣修

    ○政府委員(板垣修君) これは一応昨年までの特需の大宗は、これは朝鮮関係の特需でありますから、今度の見通しも朝鮮動乱関係だけを見てこれだけやつているわけです。それにプラスいわゆる本格的な日米経済協力の関係から今おつしやつたように殖えそうな気も私もしております。余りに未確定なものですから、織込んでないわけです。従つて朝鮮関係は休戦になれば、去年よりは恐らく減ると思います。如何に、復興特需ができましてもその間に時間的なズレもございますし、復興特需が予算で縛られまして大体二億五千万ドル、これは昨年国連の朝鮮復興局の盛つた予算でありますが、これは多少殖えてもその程度、そのうちの全部が日本に来るわけではないので大体一億五千万ぐらいしか来ないと思いますから、今より一億くらいは減る勘定であります。朝鮮関係ではこの程度が一番いいのじやないか。それにプラス日米経済協力が来れば、これは有難い話ですが、これは見通しですから余り織込んでないわけです。
  23. 須藤五郎

    ○須藤五郎君 私たちは朝鮮の休戦は必ずできるというふうに考えるわけなんですが、若しも休戦ができても、この程度は朝鮮特需としてはあるという見通しですか。
  24. 板垣修

    ○政府委員(板垣修君) 私のほうはそう思います。
  25. 須藤五郎

    ○須藤五郎君 それはどういう面でそれだけ出るのですか。
  26. 板垣修

    ○政府委員(板垣修君) それは本当に想像したやつなんですが、アメリカの会計年度は御承知のように今年の六月までです。それまではアメリカとしては、司令部に確かめたところによれば三億以上の予算がある。現にそれで発注していますが、大体六月くらいの納期のものを発注しております。綿布にいたしましても、絹にいたしましてもいろいろな物を……。ですから本年の六月まで十分ある。あとはどのくらい減るかということは、九月から多少減るかも知れませんが、休戦になると自動的に朝鮮復興のほうに切換えられる。そのほうのものが相当落ちて来るのではないか。という関係で大体今までの年間の特需より少し切詰めたところを見て、どうころんでも間違いないという数字でございます。
  27. 須藤五郎

    ○須藤五郎君 余り深い……。
  28. 板垣修

    ○政府委員(板垣修君) 深く一字一句計算できませんから腹積りです。
  29. 須藤五郎

    ○須藤五郎君 日米経済協力のアメリカの新特需ですね。それがどのくらい来るという見通しも立てているのじやありませんですか。
  30. 板垣修

    ○政府委員(板垣修君) 今のところは殆んどつきません。
  31. 須藤五郎

    ○須藤五郎君 去年のアリメカの予算は相当残つているのかどうか。
  32. 板垣修

    ○政府委員(板垣修君) 残つていますが、それを日本に対して発注するかどうかという態勢はきまつておりません。今まで新聞に出ております新特需というのは、この特需の表に入つております。これにプラス新らしい物が来なければならぬということになりますれば、今度の講和後どういう行政協定になるのかという関係で、どの程度の現地調達をアメリカ軍がやるかということに引つかかつているわけであります。今のところは想像できません。併し或る程度来ることは確かなんで、万が一体戦になつてもつと減つたといたしましても、そのときには日米経済協力のほうも来るだろう。どうころんでもこれが最低数字というところであります。
  33. 奥むめお

    ○奥むめお君 米の輸入の見通し、主食の供出なんかにも関係するのですけれども、今配給を減らすということが大分出ておるようでございますが、どういうことなんですか。
  34. 板垣修

    ○政府委員(板垣修君) これは農林省でないと本当はお答えできないのですが、私は輸入のほうから言いますと、先ほど申しましたが、三百五十万トンの来年度の輸入計画ですが、二十六年度はこの表にありますように三百二十万トンであります。ここには三百五十万トンという数字が挙つておりますが、或いはこれは多いかもしれませんが、大体計画通り三月まで入る予定であります。これは確実に入るのであります。問題は来年度の買付計画なんです。来年度は三百五十万トンぐらいは買付けるのですが、やはり問題は米なんでございまして、ここに百一万トンとございますが、この百一万トンを海外から買うというのは実に困難で、これは一ぱいの数字なんです。こちらは外貨はあるけれども、向うの供給能力がない。今度根本さんがお出でになるというのは、要するによほどの努力をしないと向うで買えないというような状況でございまして、ビルマなんかは昨年より聞くところによると、相当下廻る数字しか出せないということになつておりますし、シヤムなんかはこちらが考えているより十万トン少い数字しか出せない。エジプトは非常な不作で輸出禁止をしております。従つて世界のイタリアとか、アメリカとか、ブラジルとかいろいろなところを買漁つて百万トン輸入できるかどうかということは、その点から言えば、不安な点がございます。若し百万トンが確保できれば、三百四十万トン来年度は入りますから恐らく心配ないのですが、米のほうは或いは多少不足じやないかというような気がいたしますし、農林省なんかもそういう答弁をしておるようであります。そうしますと、どうしても小麦のほうに代えて行く、米のほうはどうしても足りないので、小麦のほうは十分買えますからやはり食生活の転換というようなことをどうしてもやらなければならんかも知れません。この点はちよつと私の主管ではないからはつきりは申上げられません。
  35. 奥むめお

    ○奥むめお君 米は何をおいても買わなければなりませんですか。
  36. 板垣修

    ○政府委員(板垣修君) 私どもあのタイのまずい米を買うこと自体が問題ですが、どうしても米の生産計画が進みませんし、いずれにしても必ずしも二割不足しているわけですが、人口の関係からこれは止むを得ないわけです。
  37. 須藤五郎

    ○須藤五郎君 中国貿易ですね、それから日ソ貿易、これに関してどのような見通しを立てていらつしやるか、それから今年度の中国及びソ連からどれだけのものが入つて、どれだけのものが出たか、若しおわかりでしたらその二十七年度の見通しと昨年度の決済を一つ知らして頂きたいと思います。
  38. 板垣修

    ○政府委員(板垣修君) 昨年は殆んどばつたりとまつたわけでございます。
  39. 須藤五郎

    ○須藤五郎君 できれば品物を一応……。
  40. 板垣修

    ○政府委員(板垣修君) もう少し詳しい資料がありますから調べまして……。
  41. 須藤五郎

    ○須藤五郎君 その資料を頂きたい。
  42. 板垣修

    ○政府委員(板垣修君) 一般的に申しますと、殆んど昨年はとまつております。  それから今後の見通しから言いますると、要するに政治外交問題が優先いたしますので、やはり国連の協力の範囲内でやるしかないと思います。ただ最近いろいろな情報を聞いて見ますと、相当開らん炭あたり始末に困つて売りたがつておりますが、問題は見返りの品でございまして、結局日本の綿製品だけじや駄目なんで、機械を欲しがつている。せめて紡績機械でも出せれば相当入るのじやないかと思います。紡績機械は今のところ駄目だ、その点は今問題になつております。
  43. 須藤五郎

    ○須藤五郎君 これは私の非公式に承わつた話ですが、ソ連で石炭を出したい、それから向うで欲しいものは木造船とか漁網は非常に欲しがつているようであります。
  44. 板垣修

    ○政府委員(板垣修君) そういうようなものならいいと思います。木造船がちよつと問題があると思います。漁網ならいいと思います。
  45. 須藤五郎

    ○須藤五郎君 それで実際やられているんですが、いいというだけで、結局いいにかかわらずとまつておるということではないのですか。
  46. 板垣修

    ○政府委員(板垣修君) それはソ連の話がどの程度までいいかわかりません。安宅産業なんかが樺太のあれをやつておりますが、まだ実現していない。
  47. 須藤五郎

    ○須藤五郎君 それは許可しないからじやないんですか。
  48. 板垣修

    ○政府委員(板垣修君) こちらは条件がまだはつきりしていないわけです。ポンド決済なら勿論許可します。
  49. 須藤五郎

    ○須藤五郎君 いいと言つておる……。
  50. 板垣修

    ○政府委員(板垣修君) いいと言つているんですが、それがどの程度かはつきりしないので、見返りの品目があるならいいんです。こつちにもあるわけですから……。
  51. 須藤五郎

    ○須藤五郎君 望みなきにあらずというところですね。
  52. 板垣修

    ○政府委員(板垣修君) その範囲内のポンド決済は、或いは綿製品とか漁網とかいうところなら実現可能性があると思います。
  53. 佐々木良作

    ○委員長(佐々木良作君) 今の資料の問題はこの次の機会にでもこれの地域別の資料を目下作成中だそうでありますから、そのときに一緒にもらつてなお具体的な質問をやつたらいいと思います。私ちよつと一、二お伺いしますが、ポンドの切下げの見越しから投機的なポンド資金の日本への流入という噂やらいろいろな話がありますけれども、どういう見通しですか。
  54. 板垣修

    ○政府委員(板垣修君) それは全然そういうことは聞いておりませんし、それは全然ないだろうと思います。
  55. 佐々木良作

    ○委員長(佐々木良作君) この次に具体的な質問はしたいと思いますけれども、私はこの貿易計画の一番ポイントと言いますかの問題は、このバランスの尻の九千七百万ドルだろうと思います。これが一番恐らくポイントになるだろうと思うのです。その今の説明を伺いましても、輸出に関する見方と輸入に関する見方と両方共に相当非常に大きな希望的な感じが入つている。この問題はこの貿易計画が国内の資金計画に相当大きな影響を及ぼして来るんじやないかということを非常に心配しておるわけであります。まあ質問はやめまして、次の機会に今の地域別の、特に輸入問題を具体的に聞きたいと思いますから、帳尻の九千七百万ドルの確実性について、或いは希望を抜いた見通しについてできるだけ一つ準備をして来て頂きたいと思います。
  56. 板垣修

    ○政府委員(板垣修君) 併し非常に前提条件がございまして、例えばポンド対策の輸出調整をどの程度やるかやらんかというような点がありますので、なかなか簡單に出にくいと思いますが、非公式な数字でも出ましたら……。
  57. 佐々木良作

    ○委員長(佐々木良作君) 私が一番心配しておるのは、結論的に九千七百万ドルという数字です。
  58. 須藤五郎

    ○須藤五郎君 これは映画について、この席上でどの程度聞いていいか見当がつかないので伺いたいんですが、今年の映画の輸入ですね、フイルム輸入の計画で行きますと非常にアメリカの映画が多い。大体去年は一年にアメリカ映画が百五十本、それからそのあとの五十本を各国に割当てる、英国やフランスは十何本というようなことだつたんですが、今度上半期にアメリカ映画が七十八本入る、それからイタリア映画など入らなくなつた。ソヴイエト映画も入らないという状態に来ております。ところがソヴイエトで言つておるのはバーターでもいい、日本の映画は松竹でもなんでもいい、イデオロギーの問題でなしに、とにかく日本のいい映画があればフイルムをもらいたい、その代りソヴイエトのフイルムを交換しましようというような話が出ておりますが、若しもバーターでやる場合は大蔵省のほうのそれに触れないでできるものなんですか、どうなんですか。
  59. 板垣修

    ○政府委員(板垣修君) バーターでも駄目でございましようね。あれは結局外国、殊にアメリカ映画の一つの利害関係が入つたおるためになかなかあの数字は動かせない。あの点は不合理と思いまして、イギリスやフランスの映画を入れたほうがいいんじやないか。それで入れると全体的には数字が殖えるから、従つてアメリカの比率が殖える、今年もアメリカの映画の配給の実績で行きますから、非常にアメリカ映画の配給がいいんです。
  60. 須藤五郎

    ○須藤五郎君 ところが日本としては西部劇とかパチンコ、そういうものが入るのは非常に困る。
  61. 板垣修

    ○政府委員(板垣修君) 文教政策、映画政策の見地からきめにくいことがあるので非常に弱つております。併し独立講和後もう少し合理的にいろいろのべースから考えようということであります。
  62. 須藤五郎

    ○須藤五郎君 できるんですか。
  63. 板垣修

    ○政府委員(板垣修君) それは保証できません。大蔵省のほうが参つておる一番むずかしい問題でありますが、半年後の下半期に考えよう、ソヴイエトのほうも留保をとつてあります。
  64. 須藤五郎

    ○須藤五郎君 駄目ではないけれども、日本だけ留保してあるその中に入るかどうかということであります。私は為替管理の上からならばバーターでやればそれは問題でないから……。
  65. 板垣修

    ○政府委員(板垣修君) これは為替の関係の上でない。過去にアメリカ系の映画会社から来ております。イギリスからも各国からも来ております。今度大蔵省は随分司令部でやつたんですが、あの程度しか行かない。どうしても過去のものを一度いじり出したら収拾がつかなくなるんです。
  66. 須藤五郎

    ○須藤五郎君 パチンコの映画がどんどん入つて来て困ることになるんじやないですか。
  67. 板垣修

    ○政府委員(板垣修君) 娯楽という観念から行けば客を引くものは権利があるということが一つの基準になるわけですね。
  68. 須藤五郎

    ○須藤五郎君 娯楽というものはそれでは何でもいいからということでなく、マイナスになるものは娯楽だといつてもこれは困ると思います。
  69. 板垣修

    ○政府委員(板垣修君) マイナスはいけません。西部劇はマイナスでもありません。
  70. 須藤五郎

    ○須藤五郎君 街を歩いて御覧なさい。子供があの稽古をしておる。日本としてそんなことは考えなくちやならんと思います。
  71. 板垣修

    ○政府委員(板垣修君) 今の話だけはここでははつきり申上げませんが、今のような関係から言つてもとても文句が出るんじやないかと思います。これは大きな問題になると思います。
  72. 須藤五郎

    ○須藤五郎君 それはあなたたちしつかり考えてもらわなくては駄目だと思います。政府当局もそんな娯楽だからと言つてパチンコ映画をのんきに見ておつてはいけないと思いますね。
  73. 佐々木良作

    ○委員長(佐々木良作君) それではこの問題につきましてはなお次回にもう一遍もつと詳しい資料を出して頂いて、質問があれば継続するということにいたします。   ―――――――――――――
  74. 佐々木良作

    ○委員長(佐々木良作君) 次の議題の資金計画関係に入るわけですが、資金計画関係で二十七年度の産業資金計画の産業部門別の資金の見込についての資料を要求しておつたんですが、その要求した資料について財政金融局長から発言を求められております。
  75. 阪田泰二

    ○政府委員(阪田泰二君) 実はこの前のこの委員会におきまして昭和二十七年度の産業資金供給見込につきまして一応御説明申上げたわけでありますが、そのときには一応現在見通される限りのいろいろのことを一応の推定はいたしたわけでありますが、その見通しは資金の供給面からやつたわけであります。自己資金でどの程度社内留保ができるか、或いは外部資金として株式や社債が発行できるか、或いは金融機関からの融資見込はどの程度になるか、それによつて二十七年度の見通しを立てたわけであります。その資金額は設備資金四千四百五十億、運転資金六千六百五十三億、合計一兆一千百三億、こういうような数字になつておつたわけであります。これに対しまして何と言いますか、需要面と申しますか、産業部門別にどういうような資金が必要とせられるかという点につきまして、実は私どものほうでも前からいろいろと明年度の開発銀行のいろいろの計画等にも関連いたしまして検討しておるわけでありますが、実はその辺の数字はまだはつきりまとまりませんので、本日はそういうようなものの部門別の需要状況というものを数字として全体的にお目にかけるというわけに行きかねましたので、誠にどうも恐縮いたしておるわけでありますが、併し一応電源開発関係その他いろいろ一応の計画の立つておるものもありまするし、大体今まで調べましたところによりまして一応の様子だけを、これは不十分かも知れませんが、お話申上げておきたいと思います。明年度の資金の中で一番重点を置かれますのは、何と申しましても電源開発関係の資金でありますが、それにつきましてはいろいろの機会に電源開発の計画及びその資金につきまして御説明申上げておきましたが、産業資金といたしましては、御承知の電源開発関係の昭和二十七年度の所要額は千二百二十六億というふうに言つておりますわけですが、この産業資金という計画を立てます場合には、公営事業の関係を除外して考えておりますので、産業資金の中に含められます数字は千百三十二億ということになるわけであります。内訳といたしましては今の九電力会社の関係の開発事業が八百七十億、各会社の自家発電をやりますのが百五十億、それから今回計画されております特殊法人の関係が百十二億、こういうような金額になつて来るわけです。なおこれを継続工事とその他に分けますと、二十六年度から継続して明年度にやります工事の明年度分が五百十八億円、明年度に新規に着手されます事業の分が四百十四億円、その他一般の改良工事という分が二百億円、合計千百三十二億、一応こういうような形になつております。それから電力の次に海運関係でありますが、海運関係で外航船の増強ということが一番大きな題目に取上げられておるわけですが、外航船につきましては明年度は三十万トンの新規造船を行う、こういうような計画になつておるわけです。それで明年度は三十万トンの新規造船をいたしますが、明年度の後半に着手します分の資金所要額は一部再来年二十八年度に延びる分があるわけであります。反対に今年度着手いたしましたいわゆる七次後期船、或いはつい先般決定しました七次後期船の追加、この後半分が明年度初めに必要になつて来るわけであります。その辺の需要の明年度一ぱいに要る資金だけをこの中から取出して見ますと、明年度の三十万トンの造船に必要な資金は明年度中に三百五十九億必要になるわけであります。それから今年度の七次後期船及びその追加の分の明年度になりましてから必要になる分が百三十六億、合計いたしまして四百九十五億、こういうような数字になるわけであります。それからその次に、電力と並んで石炭の増産ということが誠に重要な課題になつておるわけですが、この石炭の関係は最近石炭の値段の関係、その他でかなり炭鉱会社の資金繰りも従前に比べればよくなつて来ておるようですが、併し明年度は引続き炭鉱施設の合理化、それから新鉱の開発、その他に相当の資金を投じて増産を図るということになつておりますので、大体大手筋或いはその次に位する程度の二十五会社分の所要資金としまして百六十八億程度明年度出しております。その他いわゆる中小炭鉱の分として五十億程度、合せて二百十八億程度を一応明年度の石炭の設備資金として必要になる分ではないかというように考えます。大体一番明年度の重要視される設備資金はそういうようなものでありますが、その他鉱業、化学、機械、繊維、いろいろ各部門に亘りまして本年度から継続する事業、或は明年度いろいろ計画されておる事業等の資金計画につきましてはそれぞれ部門別に現在各会社から、或いは関係諸官庁から資金の需要の見通しを取りまして検討をしておるわけでございます。単純に各会社でそれぞれ計画しておるところをそのまま受入れますとかなりの金額になる面もありますが、その中には電力の関係、或いは資材の関係その他総体としての設備の見通し等から見まして、必ずしも適切でないと思われるものもあるわけであります。一方から言えば現在調査いたしております段階においては、まだはつきりした資金計画が会社としても立つていないというようなものもあるわけであります。現在の段階で一応この程度のものが来年度資金計画として立てられ、又或る程度資金調達も可能であろうというような程度のところで一応取りまとめました数字をちよつと申上げて見ますると、鉱業の関係、マイニングの関係におきまして、これはいろいろあるわけでありますが、最近国際的に非常に不足しておりまする銅鉱の開発、或いは銅の更に精錬設備の近代化の関係、或いは亜鉛の関係、これはまあ相当需要があるわけでありますが、現在原鉱石の能力に比べて精錬の能力が足りないのでございます。そういうようなものが、精錬能力の増強に関するもの、或いは国際的に非常に我が国としては期待されております硫黄の関係の増産のための資金、そういうようなものがここに入つておるわけであります。大体金額といたしまして百二十億程度を総体として考えております。それから鉄鉱関係でありますが、鉄鋼関係は、これは八幡、富士、鋼管その他の各社ともかなり昨年度から大きな合理化、近代化の計画をいたしておりまして、明年度も引続きそれが実行されることになります。大体一番その中で大きなものはやはり圧延設備近代化の関係であります。まあその他いろいろの熔接管の問題、或いは帯鋼のほうの関係、線材、薄板それぞれ拡充計画がございます。それから御承知のように高炉の新設をしようというような計画も一応計画としてはあるわけであります。いろいろそういうようなものを含めまして、明年度のこの鉄鋼関係の資金の需要といたしましては二百九十億ということを考えております。それから非鉄関係でありますが、非鉄の関係は、これは大体伸銅の関係、或いは軽金属の圧延の関係、その他余り大きなものはないのでありますが、全体としまして非鉄関係も百二十億程度の需要があるというように見ております。  それから化学工業、これは肥料の関係、肥料もいろいろ電力関係に制約されまして拡充計画もいろいろ制限がおかれるわけでありますが、これも過燐酸石灰の関係、塩酸アンモニアの関係、石灰窒素、尿素等の関係を入れまして、その他の化学工業いろいろございますが、油脂加工の関係或いは医薬品の製造等もここに入つております。新薬等の誘導をするための設備資金、或いは最近新らしく起つております合成樹脂の関係のいろいろの設備資金、それから耐火煉瓦等の製造設備の新設といつたようなものが挙げられておりますが、大体五百十五億程度の金額になつております。それから機械工業の関係でありますが、これは御承知のように今工作機械の関係が非常に問題になつております。又現在工作機械の更新が非常に必要になつて来ておることは御承知の通りでありますが、こういうような関係。それから特需等に伴いまして最近需要が殖えております軸承、ボールベアリングの関係、そういう関係。それから電源開発の実施に伴いまして、それに伴いまして強電機械の関係の機械の設備の更新でありまするとか、設備資金の導入といつたような関係。或いはこれもまあ火力発電関係でありますが、ボイラー、タービン等の製造設備の関係の設備の増設といつたようなものが乗つて参ります。そのほか造船関係の最近御承知のように熔接関係の施設を大分取入れておりますので、その関係の造船施設の整備、或いは無線通信関係。これも警察関係、予備隊関係、或いは電通省の関係、相当需要があるわけであります。そういつた無線通信関係のいろいろな施設の整備、そのほか自動車車輌、いろいろあるわけであります。この関係の資金の需要はちよつと只今見当がはつきりついていませんが、大体百七十億くらいの金額を考えております。  それから繊維関係でありますが、これはまあ御承知のように大体拡充計画が一段落と言いますか、昨年のような大きな資金需要がないわけでありますが、ただ御承知のようなアミランとか、ビニロンとか、或いは錯酸繊維とかいつたような新らしい合成繊維の関係、こういうものも、導入ということが、まあいろいろ繊維原料の需給というような関係から昨年からだんだんと資金を出しておるわけであります。こういうようなものの関係等によりまして、大体明年度は百七十億程度の資金というものを考えております。そのほか交通関係、これにはまあいろいろ外航船以外の内航船の関係、或いは公安施設の関係、いろいろそういつたようなものが入つて来るわけでありますが、大体二百十億程度、それからそのほか農林、水産関係、これは内訳は非常に多くなりますので、詳細には省略いたしますが、農林特別会計等で融資いたしまする分、その他を含んでおるわけでありますが、それからまあ水産の関係等も入るわけであります。そういうようなものを含めまして、これはまあ七百三十七億という見通しをつけておるのでありますが、今申上げました重要産業の関係、その他まあはつきり見通しがつきかねる極く一応の見通しだけを申上げた分もあるわけでありますが、そういうようなものも入れまして大体四千百億くらいの合計に大体なると思います。で、只今申上げましたのはそういつた重要産業、或いは何と言いますか大事業と言いますか、或いは農林、水産関係、そういうものを取上げたわけでありまして、その他の中小企業設備に属するもの、或いは商業関係の設備に属するもの、そういうようなものは含んでいないわけでありますが、大体四千百億くらい、全体としての設備資金の供給の見込は先ほど申上げましたように四千四百五十億というふうに来年度は考えておるわけであります。まあ只今申上げました見込は現在検討中の段階にあるものでありますから、これでこの通り行くとか、大体この通りになりそうだという十分な確信もないわけでありますが、現在で見ておるところでは、大体こういうような形で、来年度の設備資金の需要供給が定まるわけになるのではないかというような考えを持つておるわけであります。
  76. 佐々木良作

    ○委員長(佐々木良作君) 結構であります。御質問ありましたらどうぞ……只今の説明及び前回の総合資金需給見込等々、一般について御質問がありましたら……。
  77. 永井純一郎

    ○永井純一郎君 あれですか。その重要産業を主としてやつたのが四千百億なんですね、今の説明はですね。その他全部引つくるめて四千四百五十億程度だろう、こういう見当だというわけですね。それでその中小企業関係ですね。これはその需要をどういうふうにしてあれですか、調べるのですか。これからの需要額というものは……。
  78. 阪田泰二

    ○政府委員(阪田泰二君) いや、中小企業関係の、殊に設備資金の需要額とか、運転資金の需要額とか分けて、殊に総体の需要額を調べるということは非常にむずかしいわけなんですが、従来も中小企業関係のことは産業資金の需要額を調べるときに、実はまあやつていないわけですが……。
  79. 永井純一郎

    ○永井純一郎君 ところがですね、それをやつて……中小企業では貿易でも殆んど大半ですし、それから中小企業は非常に今日苦しんでいるわけなんですが、これらの設備を合理化して行くということはどうしても必要なんで、もうわかり切つた大きな法人企業等は、これはもう調べるまでもなく誰でもわかるのですが、中小企業に対するそういつたような需要資金、特に設備の改善のための資金というようなことの調査をやつて、それに対処する適当な施設をするということは、これは通産省もやつていませんか。今そういうものがあつたら、そういうものが欲しいのですけれどもね。どういうふうな数字があるのか。
  80. 阪田泰二

    ○政府委員(阪田泰二君) まあ中小企業関係は、結局その中小企業のうちのどういう部面についてどれだけの設備資金、運転資金が需要されるということを調査するということはかなり困難じやないかと思いますが、調査のときはやりましたのですが、まあ実際問題として今までそういう関係で資金の見通しを立てるのは、結局各金融機関別、例えば商工組合中央金庫とか、国民金融公庫とか、そういう機関がありますが、そういう機関で、大体いろいろどの程度の申込があるか、来年度の資金の需給の見込はどの程度になるか、見込を立てているわけですが、そういう金融機関に出て来る面で見るというのが一番具体的にははつきりしているところなんですが、それ以外に全体としての数字を認めるということはなかなかむずかしいわけですが、これは御承知のように、見返資金の関係は中小企業の資金の関係があるわけですが……。
  81. 永井純一郎

    ○永井純一郎君 僅かね。
  82. 阪田泰二

    ○政府委員(阪田泰二君) これは実際問題として設備資金に用途を限定しておるので、これは設備資金として非常にはつきりしておる資金なんですが、これはいろいろほかにも事情があるのですが、どうも余り融資が出ていない。最近は申込自体が非常に少いというような状態になつておるわけです。
  83. 永井純一郎

    ○永井純一郎君 その商工中金なり、国民金融公庫なりを通じてのものの需要額というのはわかるのですね。あれは大きく御承知の通り査定して殆んど貸していませんからね。もう今日でも……。その需要額がわかりますか。あとでも結構ですが……。
  84. 阪田泰二

    ○政府委員(阪田泰二君) ええ、大体の事情を一つ調べて申上げることにいたします。ただもう何と言いますか、借入申込が少くて需要関係というふうにとれないわけです。このこちらのほうの大企業のほうの見込も……、まあ大企業でこれだけの資金計画を以てこれだけの事業計画をやるということで、あそこは一応狩り集めたのですが、それをそのままとつておるわけでもないのです。そういうものは大体適当なものとして又資金調達の見込がありそうだという程度の見込のところを、全然こちらが貸すつもりで査定したというわけじやありませんが、或る程度需要に乗りそうなものということで拾つておりますから、全部が乗つておるわけじやありませんが……。
  85. 永井純一郎

    ○永井純一郎君 じや、われわれのほうから考えて希望したいことは、資金計画なんか殆んど重要産業だけの……、今日重要産業と言えば、大体アメリカの予算に結びつく軍需産業みたいなものですが、そのほうだけの対策とか……、併しこれは事務当局を責めてみたつて仕方がないのですが、資金繰りというものは殆んどそのほうに集中されていると思われる。ところが中小企業のほうが実際は資金を非常に需要を望んでおるし、その需要が実際需給高が相当あるということも、これは実際問題としては事実なんです。実際の経営の状態や何かを見ましてもね。ですから或いは今の政府じや勿論やれないと思うのですが、專門的に事務的にそういうものが中小企業庁なんかにあるのじやないかと思うのですが、きちつとしてそういう数字を調査なり政策の基礎になるようなものぐらいは作つて、私どもは知りたいとこう思つておるわけなんですが……そこでこれは実際問題として盛んに倒産しておるのです。繊維関係での、さつき言われた繊維関係の施設の増が百七十億あるというのはこれは非常に大きな繊維業者の分だけだと思うのです。これは近畿なんかにたくさんのいわゆる機屋さんという中小企業があるわけです。これは全く今殆んど全部と言つていいのですが、倒産しかかつている、それはもう機械が古いとか、従つて経営がどうしても合理化できんとかいうようなことが根本なのであつて、そのためには長期の合理化する資金がないということには経営がよくならんことはこれはもう確実なことなんです。ですからそういう資料も全然なし、これだけの一応の計画だけで、もう中小企業は行くべき道はないわけなんですね。我々は実際に見て知つておるわけなんです。ですから中小企業の所要資金、こういうような特に経営の合理化、コストの引下げのために使う設備資金というようなものが、どのくらいあつたならいいだろうというようなことがお知らせ願えたら結構だと思うのですがね。
  86. 阪田泰二

    ○政府委員(阪田泰二君) まあ只今の件は私どものところは先ほど申上げたようなはつきりした数は申しかねるのですが、中小企業庁あたりにも照会いたしまして、多少参考になるような数字が上るかどうか連絡いたして見ます。  それから繊維関係の商社の問題ですが、おつしやる通りの問題になつていたのですけれども、これはやはり根本的には設備を合理化するというような問題があるのですが、やはり現状としては運転資金の問題ということになつておるだろうと思います。運転資金の関係になりますと、これは又ここでも総体としての見通しもいろいろの経済の推移、生産の見通し等から立てておる程度でちよつと業種別の運転資金の見通し、殊に年間の見通し等を立てるということは非常にむずかしいので、現在それをやつておらんわけですね。結局特に最近の繊維関係の倒産問題なんかになりますと非常にこれは個別的な問題になつて来るのでちよつとこういうような来年度の見通し等を立てるときにそれをどういうふうに持つて来るかということはちよつとむずかしいのです。
  87. 永井純一郎

    ○永井純一郎君 それから今貿易局長でしたか、さつきのかたが説明した中に繊維関係は操短をすることを予想されるかも知れんというようなことをちよつと言つていましたが、この設備の増百七十億というのはあれですか、それとどういう関係になるのですか。
  88. 阪田泰二

    ○政府委員(阪田泰二君) これは先ほどちよつと申上げたのですが、綿紡関係の設備は、何と言いますか、一般には少し過剰設備になつたというようなことを言われておるくらいまでになつておるわけですが、そのほうの計画はないと思うのです。結局これは合成繊維とかそういうような新らしい関係の分、或いはもう一つ染色加工、輸出関係で今の染色加工の措置が惡いので非常に非難も多いというような点もあるのですが、そういつたような設備の近代化ということも考えられるのです。
  89. 佐々木良作

    ○委員長(佐々木良作君) 私前の二十七年度の総合資金需給見込の説明を願つたときの問題を二、三質問したいのですが、今来年度の問題を考える場合に国民の一番大きな関心事は再軍備が行われるようになつて二千億程度の金が、而も廻転しない金が出て行くというところに問題がある。従つてそれがインフレになりやせんかという心配を一番しておるわけです。この来年度の総合資金需給の見込を聞きますのも一番ポイントは私はそこにあると思うのですが、この間のお話によりますと政府資金、財政投資として出て行くのが撒布超になるのが二十億、それから金融機関から日銀信用の貸与として百七十億、合計百九十億の通貨が増だろう、従つて二十六年度末の日銀の通貨発行高が四千六百五十億、これに対して百九十億加えて四千八百四十億、こういう説明だつたわけですね。私はこれくらいで行くのならばこれは非常に工合がいいことで、成るべくならばこれくらいであつて欲しいと思うのですけれども、この内容について相当心配な点が二、三ありますから質しておきたいと思うのです。その一番最初の問題は財政投資の二十億、これがどういう内訳で二十億になるかということがさつぱりわからんわけですが、その中の私の特に心配だと考えられる二、三を確かめたいと思うのです。  その第一にはこの二十億の中で二十七年度の予算で、つまり二十六年度、今年度分の繰越になる分は撒布超になるわけですよ。二十六年度に金を引揚げておいて、それが二十七年度に繰越して使われる場合には撒布超になるわけですが、そいつはどのくらい見込んであるわけですか。私のほうからもう少し具体的に質問しますと、すぐに私ども心配になつて来るのは今後の予算の中で平和回復善後処理費というのがありますね、平和回復善後処理費に二十七年度の新らしい予算として百十億、それから二十六年度の繰越分として百億見込んであつたと思うのです。そのほかにも恐らく日銀の調整分が五十五億ぐらいはあるだろうと思いますし、それから一般会計の繰越分、これはやはり百億近く、相当あるんだろうと思うのですが、その点はどういうふうにこれは評価してあるのですか。
  90. 阪田泰二

    ○政府委員(阪田泰二君) 数字はあとで申上げますが、考え方としてはお話のような去年から繰越されて今年支出する支出もあるのですが、結局まあ二十七年度の予算のうちから二十七年度中に支出されないで、二十八年度に延びる分もあるわけですから、そういうような関係を全部見て一般会計の受払いの数字を立ててあるわけです。お話の昨年の平和回復善後処理費の百億は今年繰越すことに見ておるのです。二十七年度に繰越して、二十七年度で支出することに見ておるわけです。
  91. 佐々木良作

    ○委員長(佐々木良作君) 二十七年度予算に組んだ百十億という平和回復善後処理費が今度は二十八年度に延びるという考えですか。
  92. 阪田泰二

    ○政府委員(阪田泰二君) 大体そうなつております。内訳の細かい数字は今ないようですから……。
  93. 佐々木良作

    ○委員長(佐々木良作君) まあ考え方としてはそうすると繰越分は二十八年度に繰越すからというそろばんになつておるというわけですね。
  94. 阪田泰二

    ○政府委員(阪田泰二君) 大体前年二十六年度から二十七年度に百二十五億ばかり支出が越されて、二十六年度予算で支出されないで二十七年度で支出されるのが百二十五億、それだけ越して来るわけです。それから二十七年度から翌年度に越すのが大体百億ぐらいまあ予算を越すと、こういうような計算になつておるのですが……。
  95. 佐々木良作

    ○委員長(佐々木良作君) 百億……。
  96. 阪田泰二

    ○政府委員(阪田泰二君) はあ。その辺がここの二十億という支払超に結局当ることになります。特別会計がやはり全体としてまあ大体平均しているようであります。
  97. 佐々木良作

    ○委員長(佐々木良作君) 今の繰越分の中の僕は一番ポイントになつて来るのは平和回復善後処理費だろうと思いますが、その関係はどうなんですか。
  98. 阪田泰二

    ○政府委員(阪田泰二君) 平和回復善後処理費は繰越されることに計算してあると思いますけれども、ちよつと今内訳の数字は持つておりません。
  99. 佐々木良作

    ○委員長(佐々木良作君) 繰越しにですか。二十八年度の二百十億の中から……。
  100. 阪田泰二

    ○政府委員(阪田泰二君) 二十七年度から二十八年度に越す分ですね……。
  101. 佐々木良作

    ○委員長(佐々木良作君) 要するに二十六年度から二十七年度に越す分が百億あるわけでしよう。そして二十七年度の予算に百十億組んであつて、そしてあのときの説明にはこの百億を二十六年度から繰込んで来るからそれと百十億くらいでいいのだという説明だつたのですが……。
  102. 阪田泰二

    ○政府委員(阪田泰二君) 二十六年度から二十七年度……。二十七年度から二十八年度へ持つて行くかどうか、れは確かめて見ます。翌年に繰越す勘定になりますね。
  103. 佐々木良作

    ○委員長(佐々木良作君) これはですね、この関係は僕は相当大きな問題で、成るべくならばはつきりつかみたいと思うので、今の二十七年度繰越分の百二十五億、二十七年度から二十八年度に繰越す分が百億、これはでさましたら一つ、あとでよろしいですから内訳の数字をお聞きしたいと思います。この問題が一番最初の、どうして二十億と抑えたか、二十億になるかわからん、二十億より殖えるだろうと私予想するのが疑問の第一点……。同じ意味で二十億の内訳になつて来るわけですが、二番目に資金運用部の資金の問題です。この間の、或いは大蔵大臣だつたか局長の説明だつたか忘れましたけれども、ともかくも見返資金の四百六十五億が出るのだけれども、こいつは撒超にならんのだ、金融債の引受を見合せるという話があつたのですが、三百億の金融債引受を本当にこれを見合せるのかどうか、その辺の見込どうですか。
  104. 阪田泰二

    ○政府委員(阪田泰二君) それはお話のように見返資金で四百六十五億払超になつている分のうち、三百億はまあ資金運用部で見返資金の余分を作るということになつているので、残りの百六十五億は前年度の繰越金以上に翌年度に繰越上になつて払つているので、その関係ではバランスが合つておる。その場合には三百億の金融債の引受はしないという計画になつておるのであります。結局三百億の金融債の引受ということは、明年の金融債にも関係して来るのですが、或る程度政府の引受に待たなければならないと思うので、御説明申上げた三百億の金融債は一応出すことにしており、金融機関が持つ……個人は勿論持ちますが、金融機関が持つという考え方をしておるので、従つて預金量が非常に増加する、貸出増が関係ないということで、金融債が消化できれば結構ですが、できない場合には何とか考えなければならない。結局そういう場合には政府資金の総合バランスというものを崩さないという立場をとればやはり資金運用部の資金が或る程度見込以上に殖えると思いますが、それはまあ一般会計その他のどの会計でもいいわけですが、予定ほどの払いがないと思うのですが、歳入が殖えるという、全体としてバランスがとれるというふうな見通しが立たないと、総合バランスの建前を通す以上は出しにくい。結局まあこれから今後の状況を見てやるという形になつたわけであります。
  105. 佐々木良作

    ○委員長(佐々木良作君) この問題は先ほど言つた問題と共にインフレ要因になり得る僕はケースであろうと思う。特にこの四百六十五億のうち三百億の金融債引受は見合せるのだということ、それからこの間の大蔵大臣の説明だつたと思うのですが、百六十五億は翌年度に繰越すという話はあつたと思うのです。一般に巷間に伝えられるところによると、講和発効後においては大蔵大臣にそれの全権……、要するにGHQの取締なしにやれるのだからというのでこいつを相当目当てにしているという話もあるのだが、こいつが相当動いて来るというので、又二十億が出て来てインフレ要因になるのではないかということを私は非常に心配しておるわけで、余りはつきりした……結局今後の政策の問題になつて来るので、はつきりした見通しは何ですが、非常に私は心配しておるということを申上げます。今度は三番目に、同じ二十億のうちの、問題になつて来ると思いますが、先ほどの貿易局長の話に、そしてあの資料によりますと、二十七年度の外貨受取超過見込がドルとポンドとオープン・アカウント寄せて九千七百万ドルということだつたですね。第一に私はこの九千七百万ドル、恐らくこれじや無理だろうという感じが一番先にしているわけです。従つて財金局長に伺うのは少し酷なんですが、九千七百万ドルでやれるという自信は恐らくないと思いますから、こいつは財金局長を突つついて貿易計画は別に作りたいと思つております。九千七百万ドルというものを一応前提にしましても、二十七年度の外為の円資金の不足対策としてインベントリーの三百五十億、こいつが先ほどの九千七百万ドルに相当するのですね。この三百五十億と、それから借入金の制限拡六三百億、結局六百五十億というふうになつておるわけですが、この六百五十億がもうすでに見返りとしては出てしまつているでしよう。
  106. 阪田泰二

    ○政府委員(阪田泰二君) まあそういつたような問題があるわけです。
  107. 佐々木良作

    ○委員長(佐々木良作君) もう出てしまつているのだから、先ほどの九千七百万ドルということを前提としても、この九千七百万ドル……今度は別の意味の三百五十億、円が新らしく必要になつて来ることになりやしませんか。そうすると、なんぼ少く見てもこの分の新らしく出て来る三百五十億だけはやつぱり撤超にならざるを得ない……。
  108. 阪田泰二

    ○政府委員(阪田泰二君) いや、そういうまあ今のお話の通りですね、二十七年度だけを、二十七年度の四月から明年の三月末までの期間だけを区切つて考え、九千七百万ドルの外貨の増加になると考えれば、まあそれだけ円としては余計国内に払い出せる。それをまあ三百五十億税収なり何なり引上げてインベントリー・フアイナンスに入れるわけですから、その関係においては国内の通貨面に及ぼす影響は一応消されておる。それで只今おつしやつておる……これはまあ大体外貨が殖えれば円資金の撒布は殖えるわけですから、それに対して三百五十億の引揚げた金で埋めておりますから、その関係では通貨に影響はないと思う。九千七百万ドル、まあ一億ドルに対して三百五十億のインベントリー・フアイナンスになつて、それだけ通貨を消しておる。これはまあ丁度バランスするわけです。今年の、最近の問題になつて来ること、これはまあ外貨が予想以上に殖える……いろいろ特需その他の増加或いはボンド輸出の増大とか、いろいろ基本的には感心しない環境かも知れませんが、外貨も予想以上に殖えておるわけです。それに見合つて円資金の撒布が殖えざるを得ないということになるわけです。結局まあスワツプとか、借入金の限度を一ぱいに使うというような方法で、円資金を調達して払い出しておるわけであります。それが現在、今日の状態において、すでにそれだけの撒布が、日銀の窓口から、外国為替貸付とか、或いは日銀の輸出手形の割引とか、ずつとそういつたような形で、すでに出ておるわけです。現在において、現在出ておる状態においての通貨の状況を見ると、まあインフレ的傾向というより、むしろ最近は、まあ我々が予想しておつたよりも、通貨の状態としては縮小しておるような状態にあるわけです。ですからこれはやはり総体として、日銀の窓口からどれだけ円資金が出るか、或いは政府がどれだけ払い出すか、こういう点も確かに重要な要素ですが、やはり基本的には、経済活動の状態、生産の状況と、こういうものが元になつて、通貨の発行高或いはまあ物価の状況とかこういつたものがきまつて来るという点があるわけであります。そう思われるわけでありまして、明年度は、今のような貿易関係から言いますと、インフレになるというよりも現在かなりインフレになつていてもいいようなだけの払い出しを、貿易関係その他或いは外貨の関係から行つておるわけですから、最近の状況は、そういう面でインフレになつたというような影響は見られない、むしろ反対に、通貨は予想以上に堅い状態にある、こういうように言われるのです。
  109. 佐々木良作

    ○委員長(佐々木良作君) 外為証券の市銀消化というものを見ておるわけですか。
  110. 阪田泰二

    ○政府委員(阪田泰二君) それは……。
  111. 佐々木良作

    ○委員長(佐々木良作君) 消す意味で、吸い上げる意味です。
  112. 阪田泰二

    ○政府委員(阪田泰二君) それは、今はそういうことは考えておりませんが、一般会計の支出としては、インベントリー・フアイナンスをやるわけですから、一般会計の資金は、税収、それから市中から引揚けた金になるわけですから、そういう意味で相殺されるわけです。
  113. 佐々木良作

    ○委員長(佐々木良作君) この問題は貿易関係と、それから外為関係の問題になりますから……。それからまあ最後に、今の政府資金の問題は、僕は三つの問題を取上でて見たいと思いますが、金融機関、これは大丈夫ですか、一般預金増とですね、それから貸出、この見方相当自信がありますか。
  114. 阪田泰二

    ○政府委員(阪田泰二君) この関係は私から述べますように預金は今年よりも余計に殖える、貸出のほうは今年も少いということで、今の金融関係のオーバー・ローンという関係が、来年はかなり改善されるような方向に向う。こういう見方をしておるわけです。預金の増加の部分がこれは御説明申上げたと思いますが、大体国民所得から引張り出した国民の可処分所得ということを推定して、それに対して一定の割合の貯蓄がなされると見、その中の金融機関分をとつて来たわけです。その割合を二十六年度は実績は一四%になるはずなんですが、二十七年度は一四・五%になるわけで、この辺は〇・五%ばかり余計に見てあるんですが、ただ最近十二月頃から銀行預金その他の銀行預金の伸びが全体的に非常にいいわけです。最近御承知のように無記名預金というのを始めましたが、これも非常に予想通りと言いますか、成績を挙げておる。かなり挙げておる。あれで集まるんじやないかというようなことも考えられるわけであります。大体まあこの程度の見積りなら先ず先ず確実ではないかというふうに私どもは考えておるわけです。それから貸出のほうは、これはまあ先ほど申上げました設備資金の関係、運転資金の関係、両方あるわけですが、設備資金のほうは、先ほど申上げましたことですが、運転資金のほうはこれも非常に見方がむずかしいのですが、ただ運転資金と言えば短期的であり、非常に季節的の原因とか、そのときそのときの状況で変化しますから、なかなか掴みにくいのですが、長い目で見れば、やはり国民総生産と言いますか、国全体の生産活動、経済取引の総量というようなものに応じて、或る程度殖えて行くというふうに考えられるわけですから、まあそういつたような国民総生産の増加の状況を考えましても、二十五年度と二十六年度とでは御承知のように朝鮮事変関係等で生産も非常に伸びる、物価も非常に上るという状態であつたのですが、二十六年度と二十七年度はそれほど大きな違いを見てないわけです。それから二十六年度は、五年度末からですが、御承知のように輸入がうんと行われて、それについてまあ輸入関係のユーザンスであるとか、輸入関係の引取資金であるとか、こういうものがかなり特別に出た、そういう事情が来年度はあるんですし、生産、物価の伸びも一割程度のものしか見てないわけですから、そういう意味から運転資金の需要は余りないんじやないか。それから設備資金関係は、電源等はかなり殖えますが、先ほど申上げましたように紡績とかパルプとか、そういうものはかなり減つて来ておりますから、両方考え併せまして貸出の総額としては二十六年度よりは減るであろうというような見込になつて来たわけです。まあなかなか先のことではつきりしたことは断言しにくいですが、現状ではこの程度行くと見て大体間違いないんじやないかと私ども思つております。
  115. 佐々木良作

    ○委員長(佐々木良作君) 私どもは少し政治的に見過ぎるかも知れんけれども、来年度というのはやはり相当な意味で経済界の変動を見ているわけです。そういう意味で私は先ほどの政府資金の問題につきましても、そう大きな心配はない、そういう意味でこの表を見ますとですね、そうすると僕は結論的にはIの政府資金関係で、これ二十億というやつを、千億程度、それから金融機関関係の日銀の信用供与百七十億に対して三、四百億円殖える、合計して、今の百九十億増というのが千五百億ぐらい殖えるんじやないかと、そういう心配をしておるんですがね。まあ心配がないように逐次一つ具体的に今後様子を確かめながら歩みたいと思いますから……。
  116. 阪田泰二

    ○政府委員(阪田泰二君) まあこれは来年度の経済の見通し、生産、物価或いは今の日米協力とか特需、いろいろそういつたような問題が関係して来ると思いますから、両面から見て、こういう程度の状態、姿になると考えたわけです。
  117. 佐々木良作

    ○委員長(佐々木良作君) 有難うございました。奥さんほかに御質問ありませんか、よろしうございますか。まあこの問題は非常に大きい問題ですから、逐次一つ確かめながら、成るべく間違いないように進ませるようにしましよう。  ほかに特に問題なければこれで閉会したいと思いますが……。それでは閉会いたします。    午後四時十八分散会