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1951-09-20 第11回国会 参議院 大蔵委員会 閉2号 公式Web版

  1. 昭和二十六年九月二十日(木曜日)    午前十時三十七分開会   ―――――――――――――   本日の会議に付した事件 ○金融政策並びに制度に関する調査の  件  (日本輸出銀行及び日本開発銀行の  業務状況並びに次期国会提出予定の  両銀行法の改正の内容に関する件)   ――――――――――――― 委員長(小串清一君) これより大蔵委員会を開会いたします。  先ず金融政策並びに制度に関する調査を議題といたしまして、日本輸出銀行並びに日本開発銀行の業務状況並びに次期国会に提出予定の両銀行法の改正の内容ついての説明を聴取しようと思うものであります。只今輸出銀行の専務理事山際君、理事の高橋君及び総務課長の二村君が見えておりますから、これより先ず以て日本輸出銀行の業務状況についての御報告を聴取することにいたします。
  2. 山際正道

    ○説明員(山際正道君) 私只今御紹介頂きました日本輸出銀行の専務理事山際でございます。お申付けによりまして日本輸出銀行の最近までの業績につきまして御説明を申上げたいと存じます。  日本輸出銀行は御承知の通り昨年末御制定になりました日本輸出銀行法に基きまして、機械設備、車両、船舶など、俗にいわゆるプラント物輸出に対しまして比較的期間の長い、即ち法律によりますれば期間六カ月以上に亘る運輸資金を供給することによりまして、金融面からプラント物の輸出を促進するのがこの銀行の目的となつておるのでございます。設立を見ましたのは昨年の十二月二十八日で、ございましたが、直ちに開業の準備に着手いたしまして、政府予算においてお定めになりましたる定員、即ち総裁以下一切の雇用員を合せまして総員四十一名の小規模を以て丸の内の興業銀行の現在は五階におきまして営業をいたしておるのであります。営業を開始いたしましたのは去る二月一日でございます。本行の資本金は全額政府出資でございまして、百五十億円となつております。開設の当初一般会計から二十五億円の拂込を受け、三月末に更に見返資金のほうから二十五億円、本月の初めになりまして一般会計から更に二十五億円、合計今日までに七十五億円の拂込を受けておるのでありまして未拂込資本金七十五億円をなお残しておる状況にございます。本行の開業をいたしまして以来今日に至るまでに約八カ月半を経過いたしておるのでありますが、その間におきまする本行の業績について御説明申上げますると、便宜上只今お手許に配付いたしました計表によつて御覧を頂きたいと存じますが、その第一に月別貸出状況というのがございます。それについて申上げますと、一番左の欄に融資承諾という欄がございます。即ち融資の申込を受けまして、これに承諾を与え乏したものが月別に示されておりますが、この計表は九月十五日現在の計表でございますが、件数において四十二件でございます。その下で括孤にいたしまして三とございますのは、四十二件のうち三件は、銀行からその所有する手形の提出に応じまして再割引をいたしました件数で、中書になつております。その承諾をいたしました金額といたしましては最後の累計の欄にございます通り五十億九千八百二十万五千円になつております。同じく括弧書に七千万円とございますのは、これは手形再割引に属する金額でございますその下の欄の月中貸出金額とございますのは、融資を承諾いたしました金額のうち、現実に資金の貸付は了しました金額でございます。最後の欄を御覧頂きますと、その金額が四十五億四千三百十五万円となつております。その下の七千万円は上欄同様手形再割引をいたしました金額で、これは中書でございます。その下の欄の月中の回収金額とございますのは、すでに一部償還が開始されて参つておる金額でございまして、今日までにすでに二億八千九百六十七万七千円の回収を見ております。これを差引きまして最後の欄の月末残高におきましては、件数において四十一件、それは先ほども申上げました承諾件数四十二件のうち、一件はすでに金額の償還を完了いたしておりまするために一件減りまして、残高としては四十一件になつております。而してその貸付金額の残高は四十二億五千三百四十七万三千円、そのうち七千万円は手形再割引金額、かような計数になつております。  次の第二表は、私のほうで融資をいたしましたその基礎になつておりますところの輸出契約を品目別、仕向地別に分類いたしますと、この表のようなことに相成るのでございます。即ち左の欄を御覧頂きますと、電気機械という欄がございます。これは仕向地といたしましてはその次の欄にございます通りアルゼンチンが二件、沖繩向けが七件、フイリツピン一件、インド一件、台湾三件、タイ国が一件、その次の輸出契約金額は、即ちこれらのものの融資を申請して参ります基礎になつております貿易額自体でございまして、その次の欄にございます輸出銀行とございますのは、原則として協調融資によつて資金を放出いたしておりまして、輸出銀行が、この輸出契約を実行するために必要とする金額のうち八割を出しております。その金額をここに掲げてございます。市中銀行は残りの二割を負担いたしておりますので、その両者を合せまして協調融資の承認額ということにいたしておるのでございます。例えば一番上の例で申しますと、輸出契約金額は二億六百万円でございますが、その所要の金額と、いたしましては一億一千五百万円を貸出しておるのでございます。これはその会社の資金繰りその他の輸出契約上の資金分割拂い、その他の金繰りを勘案いたしまして、真に所要の金額だけを融資する方針をとつておりますためにかような数字と相成つておるのでございます。例えば一番上のアルゼンチン向けの電気機械と申しますと、これは水力発電所の設備でございます。そのほか電気機械といたしましては、或いは送電設備などの機械設備がございます。その次の欄の繊維機械とございますのは、台湾向けが一件、パキスタン向けが六件、ベルギー領コンゴー、南アフリカでございますが、向けが一件、繊維機械につきましては、パキスタンが断然日本のいい市場でございまして、すでに私のほうで扱いましたものだけでも、輸出契約金額で二十九億三千万円という成績を示しております。その次の欄の鉄道車両、これはパキスタン向けが二件ございまして、数字はその次にございます通り契約額で十一億、承諾額で六億八千万円ということになつております。申し落しましたが、繊維機械におきましては、これは日本の機械は優秀であるということで、御承知の中京地区の豊田織機その他が有力なる輸出製造業者になつております。鉄道車両のほうは、例えば蒸気機関車、客車の類で、ございまして、これは只今申上げます通りパキスタン向けが二件でございます。その次の欄の船舶とございますが、これがパナマ向けが二件、タイ国向けが九件、沖繩向け一件、リベリヤ向け一件ございます。このうちパナマ向けが一番大きいのでございますが、これは油槽船、タンカーでございますので、相当これは金額が嵩んでおります。二隻で十九億九千四百万円、その貸出金額は、市中の分も合せまして七億七千五百万円となつております。重機械がその次の欄にございますが、これはインド向けが一件、デイーゼルエンジンでございます。最後の欄にその他沖繩向け三件とございますのは、これは沖繩に在留いたします米軍の施設に伴いまして設備を輸出する関係にありましたものを金融いたしましたわけでありまして、この三件はいずれも手形の再割引でいたしております。その金額は先ほど申上げました七千万円に相成つております。これを合計いたしますと、最後の欄にございます通り件数において四十二件、その背景になりました輸出契約金額は百九億二千百万円、これを実行いたしますために協調融資として私のほうで融資を承諾いたしました金額が五十億二千八百万円、市中銀行は十二億五千九百万円、合せて六十二億九千七百万円という数字に相成つております。そのほかに手形割引の承諾額が七千万円ございますことは先刻来申上げた通りでございます。  更に第三の表を御覧頂きますと、現在銀行に申込を受けておりますもの、そのうちには正規の申請をいたしておりますもののほかに、商談が進行中でありますので、前以て打合せに参つているものも含んでいるのでございますが、それは品目といたしまして繊維機械関係が九件で、その輸出契約金額の見込は六億二千八百万円になつております。船舶車両が五件で四十二億一千四百万円、これは特に大型の船舶の引合いがあります結果、金額が上つております。軍機械類が三件で九億二千二百万円、その他に各種のものが三件、二十三億九千三百万円、即ち合計いたしまして、今日話を受けておりますものが、件数において二十件、その輸出契約見込額において八十一億五千七百万円に及んでおります。  以上申上げましたところは本銀行の開設以来今日までの融資の実績に関してでございますが、この際一言申上げたいと存じますことは、これらの数字は恐らくは昨年の秋、日本輸出銀行法を本委員会において御審議頂きました頃の予想に比較いたしますると、ややその成績が不振の情勢を示しているのではないかということでございます。なぜに予期の数字を示しておらんかと申しますと、御承知の通り昨年の上半期中は我が国のプラント物の輸出は比較的順調に伸びておつたのでございます。然るに昨年の六月、朝鮮動乱の勃発と共に形勢は一変いたしまして、その後我が国におきましては各種の原材料の価格、殊に鋼材の価格が暴騰いたし、更に又その価格が不安定でありましたために、比較的長期の見積りを必要とするプラント物の輸出契約は殆どその締結が不可能に近く相成つたのでございます。即ち将来の原材料の値上りを見越して見積りますと、到底それは諸外国と競争はできません。入札に参加いたしましても契約を取ることができないという状況に陷つておつたのでございます。これがために丁度この銀行を開設いたしました昨年の末以後におきましては、プラント物の新規の輸出契約は誠に蓼々たる状況となつてしまつたのでございまして、その結果只今申上げましたような、当初に比べますればやや振わざる業績を示しているのは甚だ遺憾に存ずるのでございます。どの程不度振であるかということを割合で申上げますことは、これははつきりした基礎があるわけでございませんから、甚だ申上げにくいのでございますが、少くとも私ども当初考えましたところに比べますると、まあせいぜいこの成績は五、六制程度の成績でしかないように感じているのでございます。ただ最近に至りましては各種の事情によりまして、国際的に申しましても或いは国内的に申しましても、物価の状況はやや安定の度を増して参つたように思うのでございまして、そのせいでございましようか、幾分かプラント物の輸出の取引も話合いが活撥になつて参つたように思うのでございます。殊に昨今しきりに唱えられておりまする、いわゆる東南アジアの開発計画その他が具体的に進行を始めて参りまするならば、今後は相当の成績を挙げることができるのではないか、又それは日本の経済再建のために是非ともその成績を挙げねばならんと考えている次第でございます。  なお業績を御紹介申上げまする最後に一言附加えて申上げたいと存じますことは、日本輸出銀行の運営に関しましては、法律の定めるところによりまして広汎なる処理の権限を銀行の当局者に御一任下さつているのでございます。当局者といたしましては、十分慎重を期しつつあるのでありまするが、なお万全を期しまする上におきまして、設立と同時に非公式な会合ではございますが、輸出金融懇談会と称します会合を設けまして、大蔵省、通商産業省、日本銀行の代表のかたがた並びに東西の輸出品製造業者、貿易業者、普通銀行のそれぞれの代表のかたがたに御依頼をいたしまして、毎月少くとも一回以上は御参集を請いまして、日本輸出銀行の行ないます業務に関して忌憚なき御批判、御注文、御意見などを伺いまして、運営上過ちなきを期している次第でございまするので、この点一言附加えさせておいて頂きたいと存じます。  以上一応簡單でございまするが、御説明を終りまして、なお御質問によりまして申上げたいと思います。
  3. 黒田英雄

    ○黒田英雄君 この表の二のところの四十二の中で今おつしやつたのはどれですか。
  4. 山際正道

    ○説明員(山際正道君) 只今お尋ねのございましたのは繊維機械のうち台湾向けの分でございます。
  5. 田村文吉

    ○田村文吉君 大体期限はどのくらいですか、貸付期限は……。
  6. 山際正道

    ○説明員(山際正道君) 従来の実績によりますると、最長のものは十七カ月、最短のものは六カ月、算術平均いたしますと一件当り九・二カ月の実績になつております。なおこれは後刻お尋ねがございましたら申上げようかと存じておりましたが、融資期間の問題は、最近の引合はいずれも長期のクレジツトを買手のほうで注文をして参つているのが多いのでございます。即ち日本から物を買いますけれども、或いは何年の年賦にしてもらいたい、或いは三年、或いは五年というふうにやや期間の長い支拂條件を含む契約の申出が漸次殖えて参るように思うのでございまして、只今の実績によりますと、今申上げましたような数字でございますけれども、今後漸次それが延びて参るのではないかと考えます。
  7. 田村文吉

    ○田村文吉君 法律の上からいうと、これはいつまで、何年まで延ばし得るのですか。
  8. 山際正道

    ○説明員(山際正道君) 原則といたしまして三年、特殊の事情がある場合は五年以内ということになつております。
  9. 田村文吉

    ○田村文吉君 従つて御当局としては将来一年、二年というものが出て来ても、それは応じる御予定でいらつしやるのですか。
  10. 山際正道

    ○説明員(山際正道君) 私どものほうの考えといたしましては、期間の長短を問わず、法律の許す範囲内のものはできるだけ取上げたい考えでございます。
  11. 小林政夫

    ○小林政夫君 最近新聞紙上で見た範囲でありますが、輸入金融の金に……当銀行を輸出入銀行に改変するという意向があるように聞いておりますが、どういうような構想を以て現実にそういうお考えがあるのかないのか、又あるとすればどういう構想を以てやるか、先ずその方法についてお伺いたしたいと思います。  それから今もお話がございましたが、東南アジア開発関係と関連して、将来同行の使命、役割というものは非常に重要になつて来ると思います。特に業務方法書の第三條第三号あたりの、外国の政府或いは地方公共団体とか海外銀行に対する融資の問題も起つて来るんじやないか、そういうようなことに関連して米国輸出銀行との繋がりをつける御意思があるかどうか、又現在そういう話が進んでおるとすればどの程度進んでおるかというような点、次にそういつた関連から現在程度の、現在資本金が百五十億ということになつておりますが、この程度の資金で十分なのか、来年度においては一体どのくらい要るとお考えになつておりますが、その点もお伺いしたい。
  12. 山際正道

    ○説明員(山際正道君) お尋ねの第一点の輸入金融業務に関する問題でございますが、先般来新聞紙上等において、政府におかれてこの銀行に輸入金融業務を或る範囲内において扱わせたいという案をお持ちになつておるのでございますが、私どものほうといたしましては、大蔵省その他政府当局とだんだんいろいろお話合は進めております。政府のほうのお考えは、最近の状況はどうでございまするかはつきりいたしませんが、私どものほうで望んでおります点を申上げますと、私どもの考えといたしましては、この銀行の使命の、筋金と申しますか、本筋はどうしてもそれは輸出の増進ということに置かなくてはならんと考えておるのでありますいろいろの業務を一つの銀行で取扱うことは、かような特殊の機関といたしましては、却つてその焦点が漠然といたしまして、力が入らんということを恐れますので、私どもといたしましては、どこまでも輸出金融、輸出の増進ということを中心に考えたいと願つておるのでございまするが、それにつきましても日本の資源状況からいたしますと、御案内の通り輸出を増進するためにはその原材料等を諸外国から輸入しなくてはならんという地位に置かれておるのでございます。従いまして私どもといたしましては、どうしても伸ばさなければならん輸出に必要な、又直結する範囲においてその輸出品製造の原材料となるような品物の海外からの輸入、それから又どうしても輸出のために必要な機械設備、それと申しますのは、その設備によつて輸出品を作るのでございますが、海外から供給を受けなければならんというものなどにおきまして、例えば長期に亘つて前金を出さなければその仕事を引受けてくれんといつたような輸入の金融については、それが直ちに輸出の増進と直結する限りにおいては、この銀行で取扱ううのがよいのではないかというふうに考えますので、只今申上げましたような、直接に輸出品の製造原料となるような物資の海外からの輸入、並びにその輸出品を製造するための設備を輸入するについて前金その他長期の運転資金を必要とするものの金融、それを中心にこの銀行に輸入金融業務をも併せ行うことにいたしましたならば、一層その機能を発揮するのではないかと考えておるのでございます。従いまして輸入金融とは申しましても、昨今俗に言われておりまするところの滞貨金融一般の問題でございますとか或いは開発銀行になり或いは各企業が社債なり株式なりを募集いたしまして、自己の設備を擴張して参るという初めからの計画に基いて設備の輸入など行いますものについては、これは必ずしもこの銀行が取扱わないでもいいのじやないか。むしろ市中銀行その他が賄い得ないものをこの輸出銀行において賄うということにするのがいいのじやないか。その範囲内において我々は輸入金融業務を併せ行なつて見たいというふうに考えますので、その辺を政府のほうに私どもの考えとして申上げておる状況でございます。ただこれが法案としていつ頃どういう経過で具体的に進められまするか、その辺につきましてはまた政府から何も伺つておりません。ちよつとその点は申上げかねる次第でございます。  それから第二点といたしまして、東南アジア経済開発問題に関しまして、この銀行の役割はどういうことであるかというお尋ねでございますが、これはまさしく私どもの銀行が今後大きく努力をしなければならん舞台であると考えておるのであります。先般も司令部のモロー氏が東南アジアの視察に出られましたにつきまして、新聞にもございましたように私どものほうから本日出席いたしておりまする二村総務課長をその随員として派遣いたしました。又先頃通産省のほうで御派遣になりました。パキスタンヘの工業場視察団の中にも私どものほうから行員を参加さしておるような状況でございます。これはどういう形で将来東南アジア開発が進みましようか、現在現われておりまする方法だけを考えましても、米国が或いはその政府資金により或いは輸出入銀行を通じて東南アジア各地に開発用の資金を放出し、その資金を引当として所要の機械設備その他を日本から輸出する。こういう形式が一応考えられると思うのであります。單にアメリカばかりでなしに、イギリスのほうにおきましても、先頃のコロンボ計画によりまして、アジア地域にある英国関係諸邦の開発計画を立てておるようでありますが、これも先頃日英の為替の協定が成立いたしましたと関連をいたしまして、今後その所要の開発設備を我が国に注文して参る公算も相当あろうかと思うのでございます。これらに関しまして、日本の工業界は最善の努力を以てその需要に応ずべきは当然でございますが、その製造の所要資金は、まさに私どもの銀行からできる限り供給すべきものと考えておるのでございますただ先ほどもちよつと申しかけましたように、東南アジア地域は概して資金の不足と申しますか、資本の蓄積が十分でない地域が多いのございます。たとえ米英から資金の援助を受けたとおたしましても、なおそれで十分な購売力が加わつたとも申し得ないのではないかと思います。従つて現地の各国がその経済開発を促進しようとするに当りましては、日本から開発設備を買いたいのではあるけれども、すぐ現金で拂うことはむずかしい。従つて三年なり五年なり、又場合によつては十年くらいの期間、或いは年賦でもいいから一つ支拂を遅らせるという條件で機械を出してくれというような要求が漸次殖える傾向にあるのでございます。現にさような話を具体的に二、三受けておるのでございます、ただそれらのもののうちにおきましても、例えば最近新聞紙上に伝えられておりますような、インドのゴアでありますが、ゴアの鉄鉱の開発というような場合におきましては、これはその開発されました資源が挙げて我が国に供給をされるという契約で、共同して開発するような実態を備えておるのでございまするので、割合に処理が楽なのでございまするが、そうでなしにとにかく長い年賦で物を買いたい、これは單に東南アジアばかりでございませず、南米諸国などもそういうような條件で申入れております。御承知のように東南アジア市場や南米市場で我が国と競争をいたしております国はイギリス、ドイツなどが主でございまするが、これらの国々はすでに五年くらいの年賦信用を与えておるということを申しまして、同じような條件で日本から物を買いたいということを申して参るのでございます。これらの問題に関しましては、日本の両工業製品の輸出を促進いたしますためには、極力これにも応じてやりたいのでございます。勿輸償還が確実でございませんければ応ずるわけには参りませんけれども、それらの点について支障の認められません限りは、成るべく、長期の信用でも日本の重工業製品を売りたいのでございます。御承知のように従前はその重工業製品というのは東亜の極限された地域におきましては紹介されておりますけれども、東南アジアの各地区でありますとか、それから南米方面には殆んどこれが紹介されることはないわけでございます。今たまたま英米その他が軍備その他の建設に忙しいために、それらの地域に対する重工業製品の供給が自由になりませんので、日本に対してその注文を申しておるのでございますから、その機会において最大の努力を以てこの注文に応じたいわけなのでございまするが、ただ御承知のように日本の今置かれております国際収支の状況から申しますと、すぐ外貨になる輸出が三年先、五年先で外貨になるというのでありましては、少量のものならいざ知らず、それが多額のものに相成りますると、差詰め国際収支の均衡に支障を生ずるという問題が起るのでございます。従いまして私どもの願いますところは、成るべくたとえ長期の契約ではありましても日本の重工業製品を輸出いたしたいのでございますが、その代金が長期に亘つて回収されまするまでの繋ぎといたしまして、そこにどうしても日本としては外貨の補充を何らかの方法を図らん限りは、国際収支の均衡上思わしくないという結果に相成るのであります。即ち私どもの輸出金融をいたしておりまするその金の回収を見合といたしまして、その期間例えば米国の輸出入銀行等からクレジツトを供与してもらうことができますならば、安んじて長期の契約にも応じて日本の重工業製品の輸出ができる、こういうことになりまして、こういう意味におきまして私どもといたしましては、例えば米国の輸出入銀行等から所要の外貨クレジットをもらい受けたい希望を、率直に申しまして持つております。ただこの種の問題は単に経済上の問題にとどまらず、国際的ないろいろあろうと存じまするので、具体的には何らまだ表明をいたしておりません。米国輸出入銀行とも何ら話はいたしておりません。ただ最近参つておりまするこの輸出の引合の只今申しました実情から申しまして、何らかの機会においてどうかこれらの方面から然るべき外貨の裏付けをもらいたいということを、将来の問題として考えておるということを只今申上げ得るにとどまる次第であります。  それから第三のお尋ねの東南アジア開発計画その他を控えて、将来の資本はどの程度を考える必要があるかというお尋ねでございます。日本の二十七年度における貿易計画につきまして、通産省その他関係の方面といろいろお話合をいたしておりまするところによりますと、政府当局におかれましては、来年度の国際収支を均衡させるためには、プラント輸出において是非とも一億一千百万ドル程度の輸出を図る必要がある。それを邦貨に直しますと約四百億円に相成るのでございます。このプラント輸出を実行いたしまするためには、その回収の期間或いは廻転の模様等を実績に基き或いは将来の予想を加えまして計算をいたしますると、この輸出計画を実行するためには、どうしても来年度において百億円の資金の増加をお願いしなければ、輸出銀行としては賄つて行けないという結論を出しております。即ち現在頂いております資本金は、先ほど申上げました百五十億円でありまするが、それに更に二十七年度においては百億円をお加え願い、二百五十億円の資本金に相成りまするならば、先ず通産省、安定本部その他においてお考えのプラント輸出計画というものもその金融が廻つて行くのではないか。かように考えておるような次第でございまして、二十七年度の予算を只今大蔵省に申請をいたしておりまするが、その案の中には百億円の増資計画というものを織込んでおる次第であります。
  13. 木村禧八郎

    ○木村禧八郎君 只今東南アジア開発計画の問題につきまして、司令部のモロー氏に附いて二村総務課長が行かれたそうでありますが、その実情をちよつとお話を願いたい。というのは御承知のように日本のこれから一番重要な問題は原材料をどうして確保するかという問題ですが、中国市場から入つて来なくなる。又だんだん入つて来なくなるのを東南市場に切換れば心配ないということが非常に大きく言われておるのですね、一体そんなに大きく期待できるかどうか。新聞によればモロー使節団の報告では、大体ビルマあたりは積極的であるが、その他の国においては極めて消極的である、こういうことが新聞に出ているのです。従つてこの際参考のために、私は非常に参考になると思うのですが、モロー使節団に加わつて行かれたのですから、その実際のところを速記をとめてでもいいです、実際のところを我々は知りたいのです。これは非常に皆関心を持つておるのです。日本にとつては一番重要なわけです。ですから一つ卒直に我々本当に今後日本の供給源をどこに求めるか、そうして本当に大丈夫かということを心配しておるのですから、真劍に一つ、速記をとめて結構ですから、卒直なところをお聞かせ願いたいのですが。
  14. 山際正道

    ○説明員(山際正道君) 私から一言お答えをいたしたいのですが、実は二村総務課長がモローミッションに随行いたしまして、帰国いたしましたにつきまして私どもは一応報告を受けてりわますのでありまするが、私どもの聞き及びますところにおきましては、何と申しますか、まだ調査の緒に差しかかつたという程度でございまして、只今のお尋ねにお答えできるような数量的な観測まではなかなか参つておらんのじやないかと思いまするが、私どもが報告を受けております限度では、その程度のことしかわかつておらんということを一言申上げておきたいと思います。
  15. 小串清一

    ○委員長(小串清一君) 速記をとめて下さい。    〔速記中止〕
  16. 小串清一

    ○委員長(小串清一君) それでは速記を始めて。これで一先ず輸出銀行のほうの御質問を打切りまして、開発銀行の太田副総裁、中山理事、岡田総務課長が見えておりますからちよつと代つて……、太田さん、時間の関係もありますが、一応開発銀行の業務状況その他をお話を願いまして、それからこちら側からいろいろお尋ねしたいと思いますからさよう……。
  17. 太田利三郎

    ○説明員(太田利三郎君) それでは最初に日本開発銀行が発足いたしまして以来の状況、それから御存じとは思いますが、開発銀行は一体どういうことをやつておるかということ、これを大体御説明いたしまして、御質問でもございましたらお答え申上げたいと存じます。  この開発銀行は御承知の通り、去る四月二十日に新たに設立いたされまして、五月十五日から業務を開始しております。現在役員が総裁、副総裁、理事四人、監事、それから参与三名を加えまして役員十名、職員約百名ばかりで運営しております。最初にこの銀行の性格、或いは運営方針ということでございますが、これは本行は先ず第一に、専ら国家資金を資金源といたしまして運営する政府機関であるということ、次にこの銀行は名前の通りに銀行としての性格を持つておるということ、そしてこの一般の市中銀行の行います金融を補完する機関である、言い換えますと、銀行やその他の金融機関と競争する立場にはない、競争してはならない、こういうような性格を持つて誕生いたしたのでございます。従いましてこの性格から見まして、本行の運営方針といたしましては、先ず政府の産業、交通及び金融に関する総合的な計画、並びにこれに基く基本計画というものに順応して行くことが当然でございまして、そのため経済安定本部、大蔵省その他関係当局とは密接に連絡いたしまして、この施策に副つて本行の業務を運営して行くということに努力いたしておるのでございます。併し開発銀行は独立した銀行でございますので、個々の融資に当りましては、開発銀行法にも規定がございますが、その償還が確実なものでなければならないということになつておりまして、銀行としての立場で考え、銀行の自主的な判断によりまして融資期間の決定をいたしておるのでございます。次に本行は前述いたしました通り、一般の市中銀行の金融を補完する、補うのが建前でございますので、且つ資金量も限られておりますので、本行の資金運用は一般の金融機関より資金の調達が困難になつて、止むを得ない分を補填するものとして、できる限り最小限度にとどめるというふうにいたしております。この市中銀行での調達が困難である理由につきましては、量的な場合と質的な面と二面がございまして、量的には非常に金額が大きいために、市中融資によりにくい、こういうものにつきましては市中銀行と協調融資をいたしまして、何とかこの融資をできるようにして行く、又回収が非常に長期になりますので、市中融資によりにくいというものにつきましては、開発銀行の分担いたします分の償還を或る期間据置きますとか、或いは期限を他に比べまして、長目にいたしますとかいうような方法で市中銀行の融資ができやすいようにしまして、協調融資の分野を擴げて行くということもできるわけでございます。このようにいたしまして市中融資による限りは、できるだけ一般市中金融機関の活動に期待しておるのでございます。質的な面におきましては、国家的に見まして緊要であり、又償還も迅速にできると思いますが、市中間の資金調達が非常に困難であるというようなものにつきましては、本行の融資の対象に無論なるわけでございます。参考までに復興金融金庫との主な差異について申上げますと、第一に、融資対象が復金の場合におきましては、設備資金のみならず、運転資金の貸出をもいたしておつたのでございますが、この開発銀行は設備資金に限つておるのでございます。第二に、この資金源といたしまして、復興金融金庫は復興債券というものに大部分よつたのでございますが、開発銀行は債券の発行は認められておりません。それから第三に、この融資決定の機構といたしまして、復金におきましては委員会があり、又復金自体の当事者もございまして、その責任がややはつきりしない点があつたのでございますが、開発銀行におきましては、全く銀行に責任を持たせられたということがその主な差異だろうと存じます。  次に本行の資金の運用対象はどういうものであるか、どういうことを考えておるかということでございますが、我が国現在の経済目標が、経済の自立ということに置かれておりますことは申すまでもないことでございまして、政府の国家資金の運用計画もこれを狙いといたしまして策定されております。従いまして本行の資金運用対象も、先ず第一に、我が国経済自立の達成ということに寄与するものでなければならないことは無論でございまして、国民の生活水準を維持向上させ、而もそれを他国の援助なくして実現させるというためには、国家資源の開発利用ということと、それから国際収支の改善ということを図らなければならないのであります。即ち本行の資金の運用対象といたしましては、国内資源の開発、それから貿易の伸張ということに密接な関連を持つ企業が先ず考えられるのでございます。ところでこの経済自立は一時的な、或いは不安定なものであつてはなりませんので、長期的に安定したものであることが必要でございます。この要請をいたしますためには、産業界に或る程度のバランスがとれていなければならないのでございますが、我が国の現状では、例えば電力不足について明らかでございますように、産業界に相当大きなアン・バランスがございます。このように均衡のとれた産業構造を立てるという観点から見まして、現在著しくアンバランスになつておる重要産業に先ず優先的にこの開発資金を投入する、投入してその不均衡を是正するということでございまして、又その産業の増産、合理化、コスト引下げということによりまして他の多くの産業に影響を及ぼし得るようないわゆる基礎的産業に主力を注ぐことが、我々の銀行といたしましてはそういつた観点で融資をすることが妥当であろうと思つておるのでございます。最も前年度対日援助見返資金が出ておるようないわゆる継続事業につきましては、資金の効率をできるだけこれは尊重する建前でございますが、既往の実績をも検討し直した上で、これは決定しております。但し基礎産業におきましても電力とそれから造船は、これは引続き見返資金で融資しております。開発銀行では現在取扱つておりません、尤も電力のうちで営業用でなく各企業の自家発電は本行で取扱つております。  次に銀行の業務の種類でございますが、これは開発銀行法に三つが規定されております。即ち先ず第一に設備資金の貸付でございまして、これは経済の再建、産業の開発に寄与する設備の改良、又は補修に必要な資金、これを開発資金と申しておりますが、これで一般金融機関から供給を受けることが困難なもの、そうして期限が一年以上の長期のものに直接貸付ける、これが一つの営業種目でございます。その次は返済資金の貸付でございまして、これは一般金融機関の貸付けております開発資金の返済に必要な資金、いわゆる返済資金で、これも期限が一年以上のものに貸付けるということになつております。第三に社債でございます。これは開発資金又は返済資金を調達するために発行させる社債で、証券業者が応募又は引受することが困難なものを応募するということが規定されております。そのうち直接貸付とそれから返済資金の貸付の業務につきましては、現在の資金ぐりのため市中ベースに乗りにくいものを貸付ける、後者の返済資金につきましては、既往の融資で市中ペースに乗りにくいものにかかわらず止むを得ず市中で出したというものに肩代りするものでございまして、この両業務を併せ行うことによりまして初めて本行に課せられた市中融資補完という使命が達成できるであろうと思つております。ただ社債応募につきましては、現在の情勢におきましては、本行が直接応募するよりもむしろ返済資金等の貸付を通じまして市中銀行の資金の余力を作り出す、これを社債消化に廻して市中に有価証券の保有率を高めまして、その資産構成をよくするということによつて市中銀行の健全化にも資する、同時に社債消化も促進させるというような間接的な方法がよいのではないかと思つております。従いまして社債の応募につきましては現在まだ実行いたしておりません。  次に本行の資金源でございますが、二十六資度の資金源につきましては、御承知の通り本行に対する見返資金からの出資が百億円ございます。これに復金を引継ぎました焼きには復金の回収額で予算を超過いたしますものが約四十五億円、それから利益金或いは繰越金の残り、剰余金というものが十五億、全部合せまして百六十億円が本年度の運用可能な金額であろうと予定されておつたのでございます。現在はこの百億円の資本金のうち五十億円が拂込まれております。併し後述いたしますように、その後復金の回収が比較的順調でありまして、現在の予想といたしましては、復金から約八十億円、これは元金の回収が六十億円、剰余金が二十億円でございます。八十億円程度の資金の運用が見込まれております。又政府におかれましては、一般会計から三十億の出資を現在お考えになつておるようでございますので、幸いに国会の議決を得られますならば、本年度の資金運用可能額は全部で二百十億円、当初の予想よりも約五十億殖えるのではなかろうかと期待しておるのでございます。次に借入の申込及び融資状況について御説明申上げます。本行に対する貸付の申込状況につきましては、別紙お手許に差上げました表にございますが、本月末現在におきまして受付けましたものが百八十二件、二百七十二億八千八百万円と相成つております。これを月別に申しますと、五月、九十三件、百九十四億千七百万円、六月が四十二件、四十二億九千八百万円、七月、四十二件、二十三億千七百万円、八月、五件、十二億五千六百万円合計いたしまして百八十二件、二百七十二億八千八百万円となつております。なお九月に入りまして三件、六億二千万円が追加されております。即ち五月十五日に開業いたしまして、半月に百九十何億という、申込件数も今までの申込件数の五〇%見当の申込があつたわけでございまして、その後は月別申込が減つた次第であります。これは一応本行に取り込んでおこうというので非常に殺到しましたが、後はその後の残りがぼつぼつ来たというためにこういう数字に相成つておるのでございます。なおこの数字は本行が一応申込を受付けましたもののみ取上げたのでございますが、その他は一応本行に話があつたが、或いは融資対象として適当でないと思われるもの、或いは計画がまだはつきりしないもの、又は開発銀行に参りますまでもなく、市中銀行或いは自己資金で十分調達が可能であると思われるものを落したのでございますがこれらを加えますと最近までに約五百億円の申込金額となつておるのでございます。この申込の受付状況を業種別に見ますと石炭、鉄鋼、自家発電、化学工業等のいわゆる重化学工業関係におきまして総申込件数が約七割を占めておりまして、基礎産業の設備資金に対する需要が如何に大きいかということを示しております。以下業種別に見ますと石炭でございますが、これは八月末申込四十件、五十三億八千万円、このうち見返資金によりまして前年度から工事をやつております会社で本年度も申込んで来たというものが四十件、五十三億八千万円、そのうちの十四件、三十六億九千万円を占めておりますのが継続事業であります。これらの継続工事は主として新らしい坑道の開鑿資金でございます。その他選炭設備、運炭設備等の合理化資金その他が主なるものでございます。それから鉄鋼でございますが、これは申込十六件、四十六億六千八百万円でございまして、そのうち二件は見返資金の継続工事であります。この使途はコークス炉及び高炉の修築資金が主なものであります。その他薄板特殊帶鋼、そういつたものの生産設備の近代化、それから酸素発生裝置の増設、砂鉄を原料とする特殊銑の増産用設備に要する資金であります。それから非鉄金属、これは銅、亜鉛、鉛、ニツケル、マンガン、硫黄、金などの非鉄金属の増産に要する設備資金、或いは選鉱設備、精錬設備の改良資金でございます。その他アルミニユームの圧延設備の近代化のための申込もございました。これらを合せまして十二件、十二億八千万円になつております。それから自家発電でございますが、これは先ほども申しましたように、電力供給事業会社には開発資金として見返資金を出しております。自家発電は本行で取扱つておりますので、それに対する申込が十九件、五十一億九千三百万円となつております。内訳を見ますと火力発電が八件、水力発電十一件でございまして、これらが全部完成いたしますと、出力約二十万キロワツトの電力を増加することが見込まれております。それから化学工業でございますが、これは二十二件、四十億千三百万円でございます。そのうち肥料関係は、硫安の国内需要を満してなお輸出をも増加せしめようというための増産設備資金が主でございます。それから薬品関係では、化学繊維、合成繊維等の増産に即応いたしましてポバール、石炭酸、染料、無水フタール酸等の可塑剤の増産を図ろうとするもの及びソーダ部門の合理化のための設備資金の申込が主なものでございます。その他といたしましては晒クラフト法によるパルプの増産、自動車の生産増加に対応するタイヤの増産、それからガス工業におけるコークス炉の新設、補修、ストレプトマイシンの増産、そういつたものの設備資金が主でございます。それから繊維工業でございますが、この関係申込が六件でございまして、強資人絹の増産及び輸入機械等による染織加工施設の近代化に要する設備資金の申込でございます。それから機械工業でございますが、これは二十件ございまして、そのうち造船関係では大型デイーゼル・エンジンの製造設備の増設及び熔接作業の近代化のための設備資金が主なものでございまして、これが七件ございます。自動車関係では輸入機械によつて生産施設を合理化しようという申込が主でございまして、これが四件となつております。そのほか機械工業の申込は通信機械、強電機械、軸受、炭鉱等の設備合理化資金でございまして、これらが九件となつております。次に港湾施設でございますが、この申込が三十七件となつております。これは貿易量の増加に対応いたしまして戰災を受けた重要港湾の倉庫、上屋の復旧擴張、それから荷役機械の整備を図ろうとするもの、こういう申込が十四件ございまして、港湾荷役の強化に要する艀の新造、修理、その資金の申込が十三件となつております。それから農林水産でございますが、この申込内容は現業設備の合理化、南氷洋捕鯨のための捕鯨母船の改造、キヤツチヤーボートの新造、それから水産物高度利用のための製氷冷蔵設備、木材利用合理化等に要する設備資金でありまして、その件数は七件となつおります。申込の概要は以上の通りでございます。  次に融資いたしましたものの状況でございますが、右の借入申込に対しまして、融資承諾を正式に与えましたものが八月末現在で二十九件、三十四億一千万円でございます。そのうち貸付実行いたしましたものが二十一件、十六億八千五百万円となつております。これは月別に見ますると、五月は承諾ございません。六月になりまして融資承諾が四件、九億一千万円、貸付実行が三件、三億二千四百万円、七月になりまして十六件、十七億二千五百万円の承諾に対し、実行は七件、七億百万円、八月は承諾九件、七億七千五百万円、実行十一件、六億六千万円、計二十九件、三十四億千万円の貸付承諾、貸付実行は二十一件、十六億八千五百万円となつております。なお九月になりまして承諾一件、一億五千万円、貸付実行五件、三億三千五百万円を追加いたしておりますので、只今までのところ全部合せますると融資承諾の累計は三十件、三十五億六千万円、貸付実行が二十六件、二十億二千万円となつております。次にその主なるものの内訳を申上げますと、先ず石炭でございますが、石炭関係は申込件数四十件でございまして、そのうちにはいわゆる大手筋から中小炭鉱まで雑多でございますが、融資承諾をいたしましたもの八件のうち六件は前年度見返資金継続工事分でございます。このうち大手筋が五件、八億六千五百万円、中小に属しますもの三件、一億六千万円となつております。鉄鋼でございますが、鉄鋼関係で融資承諾を与えましたものは二件でございまして、いずれも見返資金の継続工事分でございます。この二件はいずれも高爐の改修とその関連工事でございます。それから非鉄金属に対します融資は一件だけでございまして、それは硫黄増産のための設備資金に使用せられまする予定でございます。それから自家発電、この関係の融資は、融資承諾は四件でございまして、六億三千万円でございます。これは製鉄関係、それから非鉄金属の精錬関係のものその他を含んでおります。化学工業でございますが、これは六件、六億八百万円の融資承諾をいたしております。内訳は晒クラフト法による。パルプ増産設備、薬品、可塑剤、ソーダ工業等でございます。この中には可塑剤の新技術の工業化のための融資も含まれております。繊維工業でございますが、これに対します融資承諾は一件、五千万円だけでございます。これは主として輸入機械によりまして染色設備を合理化するための資金でございます。それから港湾施設でございますが、これは四件、一億五千二百万円の融資承諾を与えております。大阪、横浜の港湾施設、倉庫等がその内容でございます。農林水産関係は三件ございまして、いずれも南氷洋の捕鯨用キヤツチヤーボート及び毎船の建造、修理資金の融資でございます。今まで融資いたしましたのは以上の通りでございます。  それから次に肩代りについて御説明申上げますが、返済資金の貸付は直接融資と並びまして、本銀行の一つの業務となつておるのでございますが、この肩代りの持つ具体的な狙いといたしましでは、現在市中銀行の陥つておりますオーバー・ローンの是正、殊に商業銀行が多額の長期設備資金に対する貸出を擁していることの是正ということに幾分でも役立てようというのが目的でございまして、その結果市中銀行の行いまする金融に彈力性を持たせようとするものでございます。それで市中銀行の現在持つておりまする貸出のうちで、資金量、期限等の中でやや無理と思われるようなもの、例えば海運関係の設備資金の融資というようなものにつきまして、これを本行に肩代りしてオーバー・ローンの是正を図つて行きたい、こう考えておるのでございます。勿諭オーバー・ローンが主として運転資金の増加の形で現われておりまして、本行が肩代りいたしましても、その効果は恐らく限度があるのではございますが、いろいろな方面のオーバー・ローン是正のための施策と相待ちまして、本行の肩代りを実施することが、本行の一つの使命でございます市中金融を普及又は奨励するという目的に合うものであると考えておる次第でございます。この目的を達成いたしますために、本格的な肩代りを実施をいたすといたしますならば相当量の資金を必要とするのでございますが、例えば本年六月末全国銀行の設備資金融資の残高が千四百十五億円で、このうち海運関係が二百五十九億円、電気関係が八十八億円、鉄鋼関係が七十六億円、石炭関係が四十八億円というふうに厖大なる額になつておりますので、なまなかな資金では無論足りないのでございますけれども、本行といたしましてどの程度の肩代りをいたしますかということは、直接融資を必要といたします金額との兼ね合いで決定いたして行くわけでございます。その方法といたしましては、個々の融資対象につきまして特定の銀行に対しまして肩代りを行うということは、成るほどオーバーローンの是正には役立つかも知れませんけれども、これは公平を欠く虞れもありますし、又本行の融資対象として適当と認められる事業に属する企業の融資について、各銀行に一定標準に基いて一斉に行うというような金融政策的な肩代りが適当であろうと思つておるのでございます。即ち肩代りの方針といたしましては、本行の融資対象として適当でなければならない、国家的に見まして企業整備といつたような点で融資対象として適当なもの、それから次に成るべく多くの銀行に関連があるもの、それから第三に各銀行の不良貸や、固定貸を作らないこと、こういつた建前でこの肩代りの方針を一応きめて行きたいと思つております。それで第一回の肩代りといたしまして、第一次の買船融資を対象に取上げまして、金額約十億円を予定して目下手続を進めておる次第でございます。それで肩代りをいたしましたその資金の使途につきましては、その肩代りをいたします趣旨からいたしまして社債、金融債の保有とか、或いは日本銀行借入金の返済ということが望ましいのでございますが、これらは大蔵省なり日本銀行なりにそのあとの操作はお任せするつもりでございます。今後の肩代りにつきましては、本年度の資金総量との睨み合せの上で目下研究中でございます。  それから次に復金の現状でございますが、これは本年度内に開発銀行が復金の債権債務を引継ぐことと相成つております。これはできますならば早い機会にこの実現が望ましいのでございますが、まだ時期の点は御承知の通り見込がついておりませんので、それで本行といたしましては、復金からもらつております資料の範囲で、本行のわかつております範囲で極く簡単に現状を御説明申上げたいと存じます。これもお手許に資料を差上げてございまするが、復金の業種別、使途別の融資残高でございますが、これは八月末現在で貸出し残高が八百三十一億円残つております。業種別には八月末現在の集計が今まだできておりませんので、七月末現在で申上げますと、これは鉱業、マイニングと電力が圧倒的に高い率を占めておりまして、これに次ぐものは化学工業でございます。使途別では設備資金が八九%、運転資金が残りの一一%を占めております。なお貸出件数は七千六百件近くに上つておりまして、一件当りの残高が一千万円強となつております。実際には残高の大半は大口貸出が占めておりまして、件数の大半は小口貸出が占めておる、こういう実情でございます。それから回収状況でございますが、復金の融資の回収は比較的に順調でございまして、別表の二十六年度月別貸付金回収、保証債務履行、利息収納状況の表にもございますごとく、本年四月以降八月末までに三十九億円の回収を上げております。この回収を予算に対比いたしますると、殆んど毎月いずれも予算を超過いたしまして、累計で十四億円だけ予算を超過しております。本年度の復金の予算におきまして、回収金から政府に納付いたしますものは五十五億円でございますが、前年度予算を超過したため生じた繰越金が三十八億円でございましたので、これと合せまして五月までに回収金を以ちましてすでに本年度の予算上の国庫納付を、達成いたしております。その後の回収金は開発銀行に承継と共に開発銀行の新規貸付の資源となるものでございます。その額は八月末現在におきまして二十二億円でございます。それから利息のその後の状況でございますが、復金の利息収納もこれも割合好調でございまして、本年四月以降八月末までに二十五億円強の利息収入を上げておりまして、予算を二億五千万円超過しておる実情でございます。本年度予算におきまして利息收入を主とする剰余金から国庫に納付すべき金額は四十五億円と定められておりますが、これも回収と同様前年度予算を超過したため生じた剰余金、これが二十二億円ございましたために、それと合せまして八月までの剰余金を以てすでに国庫納付を完了いたしております。従つて九月以降に生ずる剰余金は、これ又開発銀行承継に伴いまして開発銀行の準備なり貸付の資源に充てられるわけでございます。  それから復金を承継するに伴いまして、どういうふううに開発銀行の資金が殖えるか、今後の見通しはどうかということについて御説明申上げます。前述の通り承継によりまして資金も殖えるのでございますが、仮にこの引継が十一月一日に行われますものといたましたならば、この承継日には回収金三十四億円、剰余金十億円、合計四十四億円が殖えまして、更に引継後来年の三月末までに回収の予定のものが二十六億円、剰余金が十億円見込まれまして、復金引継によりまする本年度の資金の増加額は約八十億円見当と見ておるのでございます。それから明年度は復金勘定におきましては、元金の回収が約七十億円、利息收入五十七億円が予想されております。利息収入のほうは開発銀行の政府借入金利息、これは復金の回収金は自動的に開発銀行の政府借入金となる法律の定めでございます。それに対して一定の利率、これはまだきまつておりませんが、これを拂うことになつておりますので、それと見合うことになつておりますので、利息收入からは資金の増加は見込まれない状況でございます。回収金からだけ資金が殖える見込でございます。  それから来年度以降の資金量の見通しでございますが、明年度以降は本行の業務運営がどういうような範囲のものになりますかは、政府においてもまだ明確になつておられないようでございます。即ち見返資金というものの運営がどうなりますか、これは政府のお考え如何によることではございますが、卒直に希望を申述べますれば、国家資金を一元的に運用してその効率を高めるという観点からいたしまして、現在の見返資金の業務を本行に引継いで、電力、造船部門をも含めまして、政府資金による設備資金の運営を一元的に行わせるという方法も考えられるのではなかろうかと思つておる次第でございます。仮に見返資金を引継ぎませんで現状通りの業務を継続するといたしましても、来年度は最小限度直接貸付資金といたしまして約二百億円、返済資金の貸付といたしまして約百五十億円、合計三百五十億円程度は是非とも必要だろうかと考えておるのでございます。これは復金の回収金等もございますので、政府出資といたしましては二百五十億円台のものが最低現在の業務を継続するにつきましても必要ではないかと只今見ている次第でございます。大体の御説明はこれで終りたいと思います。
  18. 小林政夫

    ○小林政夫君 本年度の資金源をもう一度正確に数字を教えて頂きたい。
  19. 太田利三郎

    ○説明員(太田利三郎君) 当初の予定は見返資金からの出資百億円、それから復金回収予想超加額が四十五億円、その剰余金十五億円、合計百六十億円でございます。出資百億円、復金からの引継ぎ六十億円の見込みであつたものが、現在の見込では復金からの引継ぎが八十億円、それから政府の出資、つまり増資でございますが、これが今政府で考えられておりますものが三十億円、それに当初の見返り資金からの出資百億円でございます。合計二百十億円、そういうふうに今は殖えるように予定しております。
  20. 木村禧八郎

    ○木村禧八郎君 先ほどの返済資金の十億ですね。あの対象は何でございましたか。返済資金の十億を貸出す場合のその対象です。
  21. 太田利三郎

    ○説明員(太田利三郎君) これは外国から中古船を輸入いたしましたのでございますが、その第一次に政府が許可を与えましたものを第一次買船と申しておりますが、そのうち市中で融資いたしましたものの半額を肩代りする、こういうことにいたしております金額が約十億円でございます。
  22. 小林政夫

    ○小林政夫君 今のお話と関連するのですが、先ほどの御説明を聞きますと、新期貸付のほうへ本行の融資の重点があるように見受けられるのですが、念のためにお尋ねするのですが、肩代りと、それから新期貸付金とどちらに重点を置いて将来やられるか。  それから先ほどの輸出銀行の当局の話と関連いたしまして、輸出銀行を輸出入銀行にして直接輸出に役立つ輸入の金融業務を行うというような意向があるようであります。その点についてこの開発銀行の業務と多少輸出産業に対する貸付という面において、その中には輸入設備等も含まれるのでありますその両行間の業務の範囲について多少明らかでない点が出て来るのじやないか。その点については開発銀行当局としてはどういうふうにお考えになるか。  それから復金の貸付金を引継がれますが、その中にはこの開発銀行の融資対象とならない種類の貸付金の引継ぎが行われるわけです。そういうような場合に、どういうふうにそれをおやりになるおつもりであるか。それから復金の引継ぎが完了いたしましたときに、いろいろ世上復金の業績についてはとかくの論議が行われております。開発銀行当局として、それを検討の上功罪を明らかにするというか、そういう点についての意見を聞かしてもらえるかどうか。  それからこれは最初に話したかつたのでありますが、この開発銀行法を審議するときに当委員会においてもいろいろ問題になつて、特に緑風会においてはこの法案の中に一條項を加えようという意見まで出たのであります。ということは、いわゆる第二の復金になるということを恐れるというような点があつて、少くとも只今詳細な融資についての報告がございましたが、そのときに我々の申上げた、大蔵大臣に特に出席を求めてその言明を得たわけでありますが、融資先別融資條件並びに金額というようなものについて当委員会に定期的に御報告願い、当初の我々の気持は一カ月ことにというようなことも言いましたが、余り頻繁だということで二カ月ぐらいの間隔で自発的に開発銀行のほうから融資先別融資金額、又融資條件につい個々に亘つて御報告願いたいということで、一応大蔵大臣としては了承されているわけです。その点についてお聞きになつているがどうか、以上です。
  23. 太田利三郎

    ○説明員(太田利三郎君) 最初の直接融資と肩代りといずれを主にするかという御質問でございますが、現在非常に多うございまして、而もそれがいい加減なところでござまいすれば我々も取上げないのでございますが、尤もと思われるような申込が非常に多うございますので、現状におきましてはどうしても直接融資ということが主にならざるを得ないのではなかろうかというふうに思つております。又肩代りというものは簡単に見えまして相当相手先融資というものを決定するのに非常に技術的な手間がかかる問題であります。現在肩代りいたしますにつきましても、前々から準備いたして相当の期間を要するものでございますので、出ました結果を見ますと、やはり直接融資が多くて肩代りのほうが金額が少いという結果になりはしないかと思つております。  第二の御質問の輸出銀行との関係でございますが、現在輸入銀行になつておりませんので将来問題になるかと思います。現在のところでは我々のほうで設備資金の、機械を設備として据付けるということは我々のほうで面倒を見ておりますが、将来これが輸入も取扱うことになりますると、仰せのごとくそこに少し業務の混淆が起るかと思います。これはその曉には輸出銀行ともよく相談いたしまして、或る程度の期間を設けて、その短い期間のものは輸出銀行のほうで賄う、非常に長期のものは我々のほうで考えるとか、何かそういつた技術的な取決めをいたしたいと思つております。  それから第三の復金の貸付を引継ぎましたのちに、本行の融資の対象にならないものは、それはどうするかという御質問でございますが、これは全然本行の融資対象にならないものは新規の融資はいたしません。開発銀行としても融資対象として考え得るものにつきましては、むろんこれは必要なものはいたします。現在も同じ貸付先のものが炭鉱など可成りあるわけでございますが、そうでないものにつきましては、これは我々としてはいたさないつもりでおります。  それから第四の復金引継ぎのときに復金の内容について検討して、その点を明らかにするつもりであるかどうかというお話でございますが、これは法律におきまして復金の債権債務は当然開発銀行に引継ぐということに相成つております。我々といたしましてはできるだけ復金が綺麗な形で我々のほうに引継がれると、いうことを望むわけでございますが、こちらのほうでそれをこれこれの欠損がある、或いはこれこれの不良貸しがあるということを我々のほうではつきりいたすということは、それは我々に引継がれまして、我々のほうの資産になります以上、ちよつといたしかねるのではないかと思つております。  それから開発銀行の個々の融資先について十分説明するように大蔵大臣にお話に相成つたということでございますが、実は我々よくそこのところは連絡を受けておりませんのでございますが、個々の融資ということになりますと、これは御承知のように市中銀行で融資の対象になりにくいもの、或いは市中で融資ができて、而も足りないものは我々のほうでやるというふうな補完的な意味で我々の融資をきめておりますので、その個々の会社、個々の金額を申上げますことは何かその会社の内容を非常にあからさまに現わすことになりますので、銀行という立場からちよつとこれは御勘弁願つたらと実はそう思つておつたのでございます。又個々の会社につきましても、非常に多くの申込がございまして、それを全部我々のほうで一時に審査いたしまして、イエス、ノーをきめるというわけに行きませんので、自然甲を先にし、乙をあとにするということにもございます。同じような融資につきましてそういつたような場合に、個々の業者間でいろいろの摩擦など起しますのも如何かと思われますので、詳しく個々の融資内容を申上げるということにつきましては、ちよつと考慮頂いたら如何かと思つておる次第でございます。
  24. 小林政夫

    ○小林政夫君 只今の開発銀行の個々の融資を発表することは困るという御意見は、当時大蔵大臣も御出席になつて、一応そういうお話がございました。併し現在私も、そういう意見を、通産大臣であられる高橋龍太郎氏も本委員会の委員として特に発言を求められて、大蔵大臣にそういう要望をされ、又我々もそういつたあれがありますが、一応全体の国民に公表をする。初めは国会へしてもらうというような希望であつたのでありますが、少くとも大蔵委員会へ委員長宛に御報告を願うということであれば、好んでほかへこの際公表するわけでもなし、そう御心配になる点はないのであります。それから特に一般の金融機関の融資対象とならない先であるからというふうな御意見については、むしろ我々としては開発銀行から金融がついたということが、逆にその会社の信用を高めるような意味に、開発銀行融資というものが行くことを望むわけであります。我々は逆の結果を予想できるわけであります。  それからついでに先ほど聞き洩らしたわけでありますが、本年度の資金源は二百十億ということでありますが、三月末には大体どのくらい貸付ができるお見込みであるか、それもお聞きしたい。
  25. 太田利三郎

    ○説明員(太田利三郎君) 来年の三月末におきましては新規融資といいますか、開発銀行の貸出しが二百十億、これは何とか使い切るつもりで今計画を立てております。このうち肩代りがどのくらいになりますかちよつとまだ今のところはつきりいたしませんのでございますが、新規融資が非常に多くなります関係上、三十億見当ぐらいにとどまるのではなかろうか。従いまして本当の新規融資が百八十億ぐらいになるのではなかろうか、こういうふうに今予想しております。その他に復金から引継ぎます貸出というものがだんだん回収されまして、来年三月末現在で七百九十三億ぐらいになりますので、合計いたしまして開発銀行としては約千億ちよつと、千三億ぐらいの貸出残高を持つ予定でございます。
  26. 木村禧八郎

    ○木村禧八郎君 二十七年度の計画を一通り伺つたのですが、大体設備資金の貸付二百億、それから返済資金、これが百五十億、合計三百五十億くらい予定されているということでございますが、この返済資金は非常に私は多いと思う。なぜこんなに返済資金を出して肩代りを急がなければならないのか。最近の政府の昭和二十九年度までの長期計画ですか、あれが正確なものかどうか知りませんが、大体千七百億の設備資金が要る。それで運転資金その他入れて二十九年度までドルに換算して五億ドルの設備資金がなければ長期計画ができないといわれているのですね。そういう際になぜ返済資金というものを急ぐのか、設備資金は非常に足りないのに、その開発銀行の業務としては成るほど返済資金、設備資金貸付ということがありますけれども、ここは何をおいても設備資金に非常に重点を置かなければならんのに、どうしてそんなにこれは相当三百五十億に対して百五十億というのは多いと思うのです。その点は了解できがたいのですが、どういう意味なんですか。一つお伺いしたい。
  27. 太田利三郎

    ○説明員(太田利三郎君) これは何と申しますか、実は感じの問題になるわけです。数字的に百五十億がいいとか、或いは百億がいいという数字は出て参らないわけでございますが、何分現在日本の市中金融機関というものの姿が非常にあいまいでございまして、将来外資導入とかいろいろな問題になりましても如何にも対外的に不健全だという感じを与えているということを頻りに聞くものですから、而もこの銀行の趣旨が肩代り資金を出すということが一つの大きな品的だというふうに考えますので、これにも相当力を入れなければならんのではないかと思いまして、実は一応の案というところまではまだ参りませんが、感じを持つたわけでございます。それでこれは百五十億やりましてもこれが全然設備資金に行かないのでは無論ございません。この肩代り金が結局社債或いは金融債、興銀、観銀等の金融債でございますか、そういつたものに代る予定でございますので、こういつた機関を通じて結局これは設備資金になる、こういうふうに我々は思つておりますので、設備資金に出ます量としては、総量としてはそう変らないのではなかろうか、こういうふうに実は思つている次第であります。
  28. 木村禧八郎

    ○木村禧八郎君 結局非常にオーバー・ローンをこういう形で少しでも直して行こう、対外的に不健全だという声が多いからそういう形で直して行くということが狙いなんですか。
  29. 太田利三郎

    ○説明員(太田利三郎君) それが一番主な狙いなんでございます。
  30. 木村禧八郎

    ○木村禧八郎君 銀行は大体今までいろいろたく貸付をやつて来ているのですが、そのためにややリスクが多い貸付も出て、貸倒れ準備金というのは非常に大きくしているのです。そうして利益金から引いてそれでかかつておるそういうリスクはちやんと銀行の採算の上に現われているのです。そういうものをリスクが多少多いのを、どんどん国家資金りして行く、そうして銀行はこれは非常にリスクがないのに、リスクが非常に多いものとして貸出しているのは、非常に儲け過ぎる、私はそう思うのですが、どうも今お話を聞きますと、相当肩代りに重点を置かれるというようなお話ですが我々が最初聞いた開発銀行の目的と大分どうも違うように思うのですが、その後そういうふうに変つて来たのですか。
  31. 太田利三郎

    ○説明員(太田利三郎君) 変つて来たとは我々思つておりませんのでございますが、当初からそういう趣旨で実は銀行の使命を解釈しておつたのでございます。銀行が貸倒準備金を成るほど仰せの通り非常に多く持つておりますが、これはリスクという問題でなしに、短期の商業資金を賄うための市中銀行が長期のものを非常に出し過ぎているという点を是正したいというのが主でございまして、銀行のリスクの貸出を肩代りとか或いはその採算関係でそれをどうするという立場からではないのでございまして、その点御了解願いたいと思います。
  32. 木村禧八郎

    ○木村禧八郎君 併し最近銀行のオーバー・ローン、いわゆるユーザンスですね、ユーザンスによるものが非常に大きいと思うのです。いわゆる短期資金です。そういう形で行つてオーバー・ローンが直るかというと直らないのです。ユーザンスが出放しで、そのために預金の二三倍もして、貸出になつているのがあるのですが、それは議論になりますからやめますが、前に私質問したときには、たしか肩代りということは今考えてない、或るべく新らしい貸付を多くやるのだという御答弁だつたと思うのです。  もう一つお伺いしたいのは復金の資金を回収します。復金は中小工業に対する貸付をやつていたのです。どんどんそれを回収した場合に、開発銀行に肩代りすると、これは設備資金になり、次いで大企業のほうに貸出になるのですが、この喜後措置については何か考えられておるのですか。
  33. 太田利三郎

    ○説明員(太田利三郎君) これは現在では復金では年来実はいたしておりませんが、その代り見返り資金のうちに小企業貸出というものができまして、枠があれは一四半期に十億円でございますか、見返り資金を付けまして、それに市中銀行に十億付けて二十億までやることにしております。これは現在でもまだ資金の枠が二十二億円余つておるわけでございまして、市中の金が付けば四十四億円の中小企業の貸出ができるわけでありますので、そちらで数字的には十分賄い得るのではなかろうかと思つております。
  34. 木村禧八郎

    ○木村禧八郎君 それは数字的にそうかも知れませんが、個々にいろいろ問題が起ると思うのですが、もう一つ肩代りの場合、これは私の推測かも知れませんが、復金も肩代りの対象になるのですか。その復金の資金を返済する必要上開発銀行から借りてこれを復金に貸す、そこで復金から開発銀行に対する資金を又貸出す、こういうようなことはないのですか。
  35. 太田利三郎

    ○説明員(太田利三郎君) それはいたさないつもりでございます。
  36. 木村禧八郎

    ○木村禧八郎君 肩代りは……。
  37. 太田利三郎

    ○説明員(太田利三郎君) 無論やつておりません。現在の肩代りは市中銀行だけ取上げまして、それから興銀、勧銀も実は外しております。これは本来長期資金を出すべき銀行だということで一応今回は対象外にいたしております。それから保険会社等も対象外にいたしまして、いわゆる市中銀行、それから信託銀行だけを取上げております。先ほどの説明で落しましたのでございますが、無論復金についてはいたしておりません。
  38. 木村禧八郎

    ○木村禧八郎君 そうしますと、只今のお話を承わりますと、今後金融機構の上に非常に大きな変化が来るように見えるのですね。大体市中銀行においては短期金融をやらして、それで開発銀行は大体長期金融が中心になつて行く。こういう考えでやつて行かれるつもりなのですか。そういう意味で肩代りというようなことを考えておられるのですか。
  39. 太田利三郎

    ○説明員(太田利三郎君) 仰せの通り将来の構想はそういう意味を持つております。無論本行だけではございません。興銀や勧銀などもございますが開発銀行が長期資金については中心になつて行く、そのつもりでやつておるのでございます。
  40. 中山素平

    ○説明員(中山素平君) 只今の肩代りの問題につまして実はこの前私申上げましたので、この機会にちよつとお答えいたします。  前回この委員会で、本年度におきまして開発銀行が肩代りについては消極的であるといううことは確かに申上げました。これは今副総裁が御説明になりましたように、資金の関係で本年度やると申しましてもせいぜい三十億程度ということで多きを望めないわけでございます。ただ明年度で百五十億ということが如何にも多いようにお考えになるかも知れませんが、先ほど新規資金として二百億ということを申上げましたのは、明年度の設備資金の一番大きな部分は、御承知の通り電力と造船でございます。これを除いて最小限度ということで御説明しでおりますので、その他の産業については本年度の約三百十億、そのうち新規は百八十億でございますが、これで大体賄える。ですから当然開発銀行がやるべき長期設備資金をやりまして、それ以上に資金が得られれば、そうすれば肩代りの百五十億程度できるということを申上げておるのでありまして、決して開発銀行が設立当初の大きな使命になつております新規資金をないがしろにするということはないのであります。  それからもう一つ肩代り資金の実際の問題といたしましては、先ほど木村さんがおつしやいましたように、運転資金から来るオーバー・ローンが確かに大きい原因でございますが、ただ開発銀行といたしましては、設立の当初の目的からして本行がやり得る分野、つまり設備資金を通じて市中銀行、つまり預金銀行の機能を正常化しよう、これを課せられておるわけでありますが、これをいたして行く。これが限界がないかと申しますと、また統計がはつきりいたしておりませんが、仮に日本銀行の設備資金の統計をとりますと、先ほど御説明申上げましたように約一千二百億ございます。そのうち預金銀行から出ております設備資金が六百億ございます。そのうち開発銀行の対象になる業種というものを限定して行きますと、約三百億でございます。ですから仮に開発銀行が百五十億ずつ二年やるといたしますれば、設備資金の関係においてはオーバー・ローンは相当是正されるということは言い得るわけであります。併しながら預金銀行のオーバー・ローンを開発銀行だけがそういう肩代りによつて解消するということは我々も考えておりませんから、先ほど申上げましたように一連の総合的な施策によりまして日本の金融機構と申しますか、それを正常化するということが当然じやなかろうか、そういうふうな考えでおるわけであります。
  41. 田村文吉

    ○田村文吉君 さつきお話の肩代りはもう出ておるのですか。
  42. 太田利三郎

    ○説明員(太田利三郎君) これは申込が案外遅れまして、今決定しつつあるのがございますが、その申込が非常に遅れているのであります。
  43. 田村文吉

    ○田村文吉君 その数字は出ておらんのですか。
  44. 太田利三郎

    ○説明員(太田利三郎君) 一つもこれには入つておりません。
  45. 田村文吉

    ○田村文吉君 今年はおよそ三十億ですか
  46. 太田利三郎

    ○説明員(太田利三郎君) 買船のほうは十億手続を進めております。あとの二十億は何をやりますか、実はまだ具体的には話はしておりません。
  47. 田村文吉

    ○田村文吉君 それから甚だ恐縮ですが、先刻お話がありました千四百億の市中銀行の融資ですね。この内訳をおつしやつたのですが、もう一度ちよつと……
  48. 中山素平

    ○説明員(中山素平君) 細かい内訳を今日持つて参りませんでしたが、大雑把に申上げますと、設備資金の総額として銀行から出ておりますのは一千四百億そのうちで興銀、勧銀、そういつたものを除きました市中銀行から出ておりますのが六百億ですね、その中の開発銀行といたしましては、例えばサービス業といつたような設備資金は肩代りの対象になりませんので、業種的に開発銀行の対象になり得るというものを拾いますと、約三百億というものが預金銀行から出ている設備資金と、ただこれは先ほどもお断わりいたしましたように、実際運転資金という形で出ておつて設備に使われているというようなものは、統計の上から出て参りませんので、これだけですべてが盡されているとは申上げかねると思います。
  49. 田村文吉

    ○田村文吉君 それから先刻の木村さんから御注意があつた、御注意というよりは御質問のありました、在来の復金が肩代りする虞れはないかというお話があつたのですが、いわゆる関連金融というような形でそういうものが将来行われて行くということを、一番国民としては心配している、こういうことだろうと思うのです。そういうことについて方法は成るほど、右から借りて左に返すという形でなくて、いずれ関連した借入金ではあるでしようが、そういうようなことをまあ国民としては非常に心配しているということなんですが、これは私どもとすると将来の一つ御当局の御注意までに申上げて置きたい、こう考えるのでありまするが、そういうようなことになりまして、又同じような轍を踏まないようにしたい、こう考えるわけですが、その点はどうお考えになつておりますか。つまり関連金融という名前で今まで復金のものを体よく肩代りするというような形で余り国の資金の焦げついて行くようなことにならないようにしたいと、こういうことを我々は希望するわけです。
  50. 太田利三郎

    ○説明員(太田利三郎君) それは御注意十分承わつて、そういうことのないようにいたしたいと思つております。それから復金を引継ぎますと、これは実は復金でなしに開発銀行自体になりますので、片つ方で貸して片つ方で回収するということだけですとこれは実は意味がないことになります。ただまあその事業が活きるか、死ぬるか、或る程度設備資金を注ぎ込めばその事業が活き返る、全然金融の途を断ちますと、その事業はそれつきりになつて、復金自体の貸付けも全然取れなくなるというような……、いわゆる関連融資ということは金融上の事実としてはあり得るかと思いますが、ただ復金の貸出しを開発銀行に代えるために融資するということは、これはいたさないつもりでおります。
  51. 木村禧八郎

    ○木村禧八郎君 先ほど小林君からお説があつたのですが、その個別的な融資対象ですね、これは設備資金の貸出しでも、肩代りについても、前にある復金の場合にはやはりああいう問題が起つたので、我々に出してもらつたのです。ですから少くとも大蔵委員会あたりには、我々もその取扱いには無論注意していいんですが、わざわざ我々が公表してどうこう利用するわけじやないのですから、疑惑を解く、開発銀行はそういうもの百でなしに性格は非常に明朗なんだということを示す意味でも、是非差支えなかつたらこれはお示し願いたいと思うのです。しよつちゆうじやなくていいんですけれども、或いは三月に一遍でも、私は四半期ごとでも結構だと思うのですが、これは如何でございましようか。
  52. 中山素平

    ○説明員(中山素平君) 只今の御質問でございますが、私どもといたしましては、その融資先を公表するということ自体は一向憚からないのでございまして、御要求の趣旨もよくわかるのでございますけれども、先ほど副総裁から申上げましたように、これを避けたいという気持はただ実際問題でございまして、さつき小林さんから、開発銀行から融資を受けるということは一つの格がつくのではないかというお話でございますが、只今のところは非常に資金量が少いものでございますから、できるだけ普通の金融機関で掛り得る能力のある人は市中から措りて頂きたい。それで具体的にも一番市中で金融がつきにくい、これは勿論償還には不安はないのでありますが、株主の構成から増資もしにくい、或いは会社が市場に通つておりませんので社債は出しにくい、それから市中の金融機関のほうでも、例えて申しますと、これは例は悪いかも知れませんが、預金取引、が銀行の好むような取引振りでないために貸出のほうがとかく澁りがちだとか、まあ償還には不安はないのでありますが、いろいろ市中で金融しにくいという会社があるわけであります。而も開発銀行としては、当然出すべき業種であり、而も使途であるというときに出しておりまして、むしろそれをまつ先に取上げておるのであります。従つてそういう会社が実際公表されて参りますと、勿諭各銀行といつた専門家の間ではあの会社はというようなことがとかく出がちでございます。それからもう一つ、先ほど副総裁がお話になりました、融資にどうしても順序がついて来る、これは私どものほうとしては開業当初から今度は金が要るときには間に合うように出してやろう、従つて申込は少々多くのものも受けておりますが、実際の資金の需要が例えば暮でよいというようなものは審査を遅らしておりまして、逆に工場に土木工事をやらなければならん、或いは南氷洋の捕鯨のように主要漁期が限定されておる、つまり金を早く取らなければならんというものは先に取上げております。従つて同じ業種でも会社の間で早い遅いが出て参ります。これは銀行のほうで押えればよいというお話になるかも知れませんが、一、二の会社が出て参りますと、私どもは今申上げたような運営をしておるのでございますけれどもあの会社が申込をして金を借りたのだから俺のほうも貸していいのではないかというような関係で申込をして参りましたり、事務的には非常にやりにくい面が出て来るのであります。それこれ実際仕事をやつて行く上において成るべく銀行としては融資対象というものがはつきり外に出ないほうがよい。これだけの上からできればそういうものは出さないで勘弁して頂きたいということを申上げておるのでありまして、皆様の御要求の趣旨はよくわかつておるのでありますが、銀行の仕事がやりにくくなるという面でただ申上げておるだけであります。
  53. 木村禧八郎

    ○木村禧八郎君 それは金融機関のデリケートであるということは我々も知つておるのです。併しこれは我々の税金でやるわけですから復金の場合でもああいうことが起らなければよかつたのですが、復金の場合には公表しておるのです。我々の手許に細かく出しました。そういう前例もあるのです。今のお話を聞きますと、この会社に貸してあの会社に貸さないと、こういうことが出て来て弊害が多いというのですが、この開発銀行の総裁を任命する場合に我々は問題にしたわけなんです。これは政治的に利用しちやいけない、殊に小林中氏は自由党の色彩が非常に強い、そういう疑惑があるのです。ですからそういうものを拂拭する意味でもそいうものは明確にすべきで、特にこれは国家の機関でありますから、我々の税金を投資するのですから、これは普通の市中金融機関ならば、市中銀行に融資先を見せろなんということは野暮です。これは医家機関なんですから、そこで我々は総裁を任命するときでも、これは国会の承認を得べきであるというのを、無理に総理大臣任命でよいということで任命してあるのですから、そういうところは飽くまでもいろいろな資料その他について明瞭に国会議員に、我々を通じて国民に示すということで我々一応了承したのです。だからそういう経過がありますので、私はこれはどうしても示して頂かなければ困る、若しそれができなければ、今の御説明ですけれども我々は疑惑を持たざるを得ない。こう言うでのすよ。そういう関係にあるのですよ。非常にデリケートですけれども、中山さんの趣旨もわかるのですけれども、併し公明にしなければ、特にするのではないかと国際的にも問題になつているのです。そういう際ですから、その点我々は公表して頂きたいと思うのです。
  54. 中山素平

    ○説明員(中山素平君) もう筋はおつしやる通りでございまして、私の申上げておることは一つも理窟はないのでございます。でございますから一つ大蔵省のほうとも当初いろいろお話がございましたようでありますが、もう一度連絡をとりまして研究いたします。
  55. 小宮山常吉

    ○小宮山常吉君 只今木村委員小林委員から申されたように、復金は御承知のように非常に世上の問題になつておる。一般どこでも知らんもののない状態である。やはり一部には開発銀行は後金を引継いで第二の復金になりはしないかという一部の疑惑を持つているものが私はあるのじやないかと思う。そういう点につきましてさつき二人が申されたようにやはり大蔵委員ぐらいには時折でもいいから本当に細かいまじめなところの報告をやつて頂きたい。私どももやはり一般から尋ねられたときにやはり説明ができませんから、その点はよく一つ含めて今後貸付についても一般からそういうような疑惑の起らんように十分愼重にやられたいということを私は望みます。
  56. 清澤俊英

    ○清澤俊英君 先ほどの御説明で年度内に復金を吸収する、こういうお話で、その心構えは成るべく復金のほうですつきりしたものにしてくれればいい、こういうご説明でありましたね若しすつきりしなかつた場合にはどういうふうにお考えであるか。これは非常に全部が疑惑を持つているのです。恐らく復金の焦付きを開発銀行にうやむやで押付けるのでは相当の疑惑がありますので、それらに対するやはりあなたがたのお考えを一応お伺いして置きたいと思う。ただ押付けられたからやるんだという考え方なのか、それに対して明確にして頂きたいと思うんですがね。
  57. 太田利三郎

    ○説明員(太田利三郎君) 我々の立場からいたしますと、できるだけ復金でしたものは押付けないでもらいたいわけでありますが、何せ法律が、債権債務は当然こちらに引継ぐことになつておりますので、我々のほうでこれだけ欠損があるからこれを落してくれなければ困る、こういうことを要求する実は立場にないわけです。これは大蔵省を通じましてお願いしてできるだけそういつたふうにして頂きたい、こういうように考えております。
  58. 小串清一

    ○委員長(小串清一君) だんだん時間も一時になりますので、この程度に今日はいたして、尤も午後銀行局長から金融事情及び金融関係の国会提出の改正案の内容の説明を聞こうということになつておりますが、続けてやりますか、今日はこれで散会しますか。
  59. 木内四郎

    ○木内四郎君 銀行局長から金融関係の国会提出の予定の法案の説明はもう少しあとに、もう一度大蔵委員会を開き、そのときにお伺いしたい。
  60. 小串清一

    ○委員長(小串清一君) そうですね、向うもきまつていない……。
  61. 小林政夫

    ○小林政夫君 昨日の税制改革もわからないので、今度一緒にお願いしたい。
  62. 小串清一

    ○委員長(小串清一君) それじや今日はこれで散会としまして、近くもう一度向うと打合せてやや具体案のできたときに、先ず臨時国会前に大蔵委員会を開くことにいたします。さよう了承願います。  それでは本日はこれにて散会いたします。    午後零時五十四分散会  出席者は左の通り。    委員長      小串 清一君    理事            大矢半次郎君            清澤 俊英君            伊藤 保平君            木内 四郎君    委員            黒田 英雄君            野溝  勝君            成瀬 幡治君            小宮山常吉君            小林 政夫君            田村 文吉君            櫻内 辰郎君            菊田 七平君            森 八三一君            木村禧八郎君   事務局側    常任委員会專門 木村常次郎君    員    常任委員会專門 小田 正義君    員   説明員    日本輸出銀行專    務理事     山際 正道君    日本開発銀行副    総裁      太田利三郎君    日本開発銀行理    事       中山 素平君