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1949-12-03 第6回国会 参議院 厚生・運輸連合委員会 2号 公式Web版

  1. 昭和二十四年十二月三日(土曜日)    午前十一時二十三分開会   ―――――――――――――   本日の会議に付した事件身体障害者福祉法案(衆議院提出)   ―――――――――――――    〔塚本重藏君委員長席に着く〕
  2. 塚本重藏

    ○委員長(塚本重藏君) それではこれより厚生委員会と運輸委員会の連合委員会を開きます。身体障害者福祉法案につきまして御審議を願いたいと思います。  最初に私からその後の衆議院の方との話を進めて参りました経過を簡單に申上げて御了解を得たいと思います。前回の連合委員会におきしまして運輸委員の方々から、身体障害者福祉法を制定するに当つて、その条文の中に日本国有鉄道運賃を半減する規定を挿入しておることは、これは法律の体系からいつても、形式からいつても困る、できるならばこの五十条を削除して貰いたい、こういうことで、すでに衆議院の方の議決を経てこちらに送付せられております関係から、衆議院の方にその削除が了解できるかどうかということについて折衝を重ねて参つたのであります。私共といたしましてはできるだけ運輸委員各位の御希望に副うべく了解を求めてきたのでありますが、前回に申上げましたように、衆議院におきましてもすでに本会議の日程に上つておつたものを、参議院の運輸委員会の方々からそういう重大な御意見のあることが伝わつたので、一応これを日程から外して厚生委員会議決をやり直してまで運輸委員会の方々と連合審査を遂げて、十分その点については審査を尽くした結果、本会議における満場一致の結果となつた次第であるし、是非それは衆議院議決通りに通して貰いたい。仮に参議院修正せられて送つて来られましても、或いは衆議院におきましては大体この衆議院議決の通り再議決をみることになろうというお話でありました。いろいろと話をしてみましたのでありますけれども、向うで手を尽すべきものは手を尽してすでに送付をいたしましたのであるから、衆議院としてはそれは困る、こういうような御返事であつたわけであります。衆議院の方は厚生委員長がおられませんので、郷里に帰つておられますので、主として青柳委員、大石委員を中心にしてこの話を進めて参つたので、こちらとしては、私並びに岡元理事等に御参加を願つて交渉を進めて参りましたが、以上申上げたような事情であります。そこで厚生委員会といたしましては、これを運輸委員会の方々の御希望に従いまして、仮に五十条を削除いたしまして衆議院に回付いたしました場合に、若し衆議院で前回決議の通りに決議をするということになりますならば、やはり又参議院全体の名誉に関することでもありまするし、軽々には決しかねて今日に及んでおるような状態であります。以上ありのままに御報告申上げまして皆様の御判断に任せたいと思います。
  3. 板谷順助

    ○板谷順助君 運輸委員会といたしましては、合同審査会において申上げました通り、この法案については勿論賛成であります。いわゆる不幸な人々の福祉を増進するという意味において勿論賛成でありますが、ただこの第五十条につきましては、鉄道が国有から離れて、いわゆる公共企業体として独立採算制を確立するという建前になつておりますのでその関係から国家法律を以て運賃制限するということは、将来に悪例を残すということ「になりはしないかといふこと」を非常に憂慮をいたしておるわけであります。この点について尚念のために昨日運輸大臣を呼びまして、運輸大臣の見解を質しましたところが、法律を制定せずとも、運賃法第八条によつてこれらの人々に対する割引の方法は設けられておるのであるから、実際においてはこれを行うことができる。法律を制定されるということは困るというような答弁がありました。これは必ずしも政府の意向を参酌したという意味ではありませんが、運輸委員会においては、更に厚生委員長の申入れに基いて昨日更に総会においてこれを削除することを確認するという決議をいたした次第でありますが、併し本日の合同審査会におきまして、何からこの法の解釈の上において適当な打開策を見出すことができるならばという意味においてここに伺つたわけであります。さよう御承知を願います。  それから尚念のために伺いますが、これは鉄道運賃ばかりでなく、地方自治法の身体障害者更生援護に関する経費というものもありますが、この交渉厚生委員会としてお運びになつておるのかどうか、これを念のために一つ伺つておきたいと思います。
  4. 塚本重藏

    ○委員長(塚本重藏君) この問題につきましては、実は立案いたしまする中途におきまして、事務当局との間においてそれぞれ交渉が進められて参つたのでありまして、当然にこれは生活保護法及び兒童福祉法保健所法等に要する経費を地方国家とが分担する形をとつておりますものと全く同性質のものであり、同様に法の取扱いをすべきものであるということについての了解が得られておると承つております。そのことのために委員会としては構想を持つておりません。
  5. 中平常太郎

    ○中平常太郎君 只今運輸委員会の委員長からのお話がありましたところにつきましては、一面御尤もな点もございますので、私共におきましてはこれには大変に心配をしておるのであります。併しながらこれを提案をしたしまして、法文に載せましたという理由につきましては、どうもこの場合余りつまらんことを申上げることはどうかと思いましてこの前にも申上げなかつたのでおりますが、実はその筋からも成るべく省令などでやるということよりも、そういうふうなものは明らかに立法処置をとるべきだと言われることがあつて、それからさまさまなたびたびの交渉の結果、そういうふうに表面に立法化されて来たのでありまして、それからもう一つの理由といたしましては、運輸省の、運輸大臣のサーヴイスの、例の八条の中に入るということよりも、八千万国民が身体障害者に対して一つの保護福利の考えを反映せしめるという立法処置によつて、そういう人々に本当の安心を与え、一つの権利を持たせるということがよくはないか、ただに運輸省だけのサーヴイス的なものでなくて、運輸省といたしましては、やはり運輸大臣といたしましても永久に一人の大臣がなるわけでなしに、いろいろ代ることもありますから、とにかくこういうふうな身体障害に対する一つの福利施設としては、立法処置で以て明らかにその権利を謳つて置くのがいいというような広い意味で、一省のザーヴイスのみでなくして、広い意味においての立法処置をとつて置くということが、障害者に対する将来の国民の意重表示であろうというところから実は出発しておるのでございまして、そういうことの場合におきましては、厚生委員会だけでこれを決定することは無論できないのでありまして、初めてそこに両合同審査会というものが……ここに初めて合同の委員会が持たれるわけでございますので、そういう場合におきましては両方の委員会でよく相談をして、御了解を願うなれば、その内容において、趣旨その他に対して十分な御賛成を得ておる次第ですから、表面の立法処置につきましても、一つこの点も御了解をして貰つて、どうか障害者のための福利に画期的な一つの国民意思の表示を表わして頂きたいと思う切なる願いでございます。どうか一つ、内容についてこれが不賛成である場合におきましては到底これは御承認を求めることができませんけれども、絶対にその方面においては我々とお考えを一つにして頂いておりますので、それだけのことはやるという確信を持つておられる上は、最早もう形式だけの問題でありますから、どうかこの点は、その筋からの立法処置としては明らかにせよと言われたためにできておるのであつて、直されたのでありますから、この点も御了解下さいましてどうか一つ御了承願いたいと思います。
  6. 塚本重藏

    ○委員長(塚本重藏君) 速記を止めて下さい。    午前十一時三十三分速記中止    ―――――・―――――    午後零時十三分速記開始
  7. 塚本重藏

    ○委員長(塚本重藏君) 速記をとつて下さい。
  8. 草葉隆圓

    草葉隆圓君 いろいろと運輸委員の方々からのお話もありまするし、一応大体のもう意見は出尽したと存じますから、合同審査は以上を以て打ち切つて頂くということにお願いします。
  9. 塚本重藏

    ○委員長(塚本重藏君) 草葉委員の動議に御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  10. 塚本重藏

    ○委員長(塚本重藏君) 御異議なしと認めます。  これを以て連合審査を打ち切りにいたします。有難うございました。    午後零時十四分散会  出席者は左の通り。   厚生委員    委員長     塚本 重藏君    理事            今泉 政喜君            岡元 義人君    委員            姫井 伊介君            中平常太郎君            草葉 隆圓君            中山 壽彦君            黒川 武雄君            藤森 眞治君            井上なつゑ君            穗積眞六郎君   運輸委員    委員長     板谷 順助君    理事            小泉 秀吉君            飯田精太郎君            丹羽 五郎君    委員            植竹 春彦君            大隅 憲二君            入交 太藏君           前之園喜一郎君            高田  寛君            村上 義一君            鈴木 清一君   政府委員    厚生事務官    (社会局長)  木村忠次郎君    運輸事務官    (鉄道監督局国    有鉄道部長)  石井 昭正君