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1949-05-23 第5回国会 参議院 運輸委員会 25号 公式Web版

  1. 昭和二十四年五月二十三日(月曜日)    午後四時十八分開会   ―――――――――――――   委員の異動 本日委員前之園喜一郎君辞任につき、 その補欠として門屋盛一君を議長にお いて選定した。   ―――――――――――――   本日の会議に付した事件 ○連合委員会開会の件 ○國有鉄道の無賃乘車証廃止に関する  決議案(門屋盛一君外一名発議)   ―――――――――――――
  2. 板谷順助

    ○委員長(板谷順助君) これより会議を開きます。前之園委員の補欠として門屋君がこの委員になられましたから御紹介申上げます。
  3. 門屋盛一

    ○門屋盛一君 どうぞよろしく。(拍手)   ―――――――――――――
  4. 板谷順助

    ○委員長(板谷順助君) それから昨日來この委員会において問題となつておりまする私鉄の拂下げ問題につきまして、実は議長より本委員会に付託されて審議を続けて参つたのでありまするが、大藏委員会の方で全会一致でこれを大藏委員長に廻すべきものであるというようなことでして、漸く昨日の夕方その話を聞いたような状態でありまして、從つてこの委員会として議長より何らの話合いがない関係から、昨日、一昨日この委員会において質疑を継続したわけであります。併しながらその後夜になりまして、この問題が議院運営委員会に移されて、そこで審議をするまで待つて貰いたいという関係からその後質疑を一時中止をいたして今日に至つたわけであります。從つてこの拂下げ問題は運輸委員会のみならず、國有財産の関係から、大藏委員会の関係もあると考えまするので、從つて大藏委員との合同審査、別にまだ改めて向うからの申出はありませんけれども、こちらの方からも成るべくこの議事の円満を期するために、進んでその交渉をいたしたいと考えますが、如何でございますか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 板谷順助

    ○委員長(板谷順助君) それではそのような取計らいをいたします。  この際この委員会に付託……。
  6. 結城安次

    ○結城安次君 大藏の方との合同審査はこちらが主で行きますか。
  7. 板谷順助

    ○委員長(板谷順助君) 勿論こちらが主であります。それから申し取落ちましたが、議院運営におきましては、本委員会で引続き継続審査をすることに決まりましたから、これも御報告申上げて置きます。   ―――――――――――――
  8. 板谷順助

    ○委員長(板谷順助君) それから本委員会に門屋君提出の決議案についての審査の件が付託されておりまするので、この際門屋君よりその趣旨弁明を求めたいと思います。
  9. 門屋盛一

    ○門屋盛一君 只今こちらの方に審査に掛かりますところの國有鉄道の無賃乘車証廃止に関する決議案につきまして発議者といたしましてその理由を弁明さして頂きます。時間の関係で極めて簡單に申上げたいと思います。  第一に、私は近時國有鉄道が非常な赤字財政に悩んでおるということを考えたのであります。そこでこの赤字を補填することについて、たびたびの運賃値上げをいたしておりますが、その運賃値上げをやります度ごとに、必ず無賃乘車証のことが問題になるのでございます。大体無賃乘車証は相当数発行されておりますが、いずれも皆それぞれの根拠があり、理由があつて発行されておるのでありまして、例えて言いますと、我々國会議員の使用いたしますところの乘車証は、これは申すまでもなく法律によつて定められておるところであり、又鉄道に長年勤続しておる人の優待バスとか、それぞれ皆理由があつて発行になつておるのでありますから、これを廃止して赤字補填に充てようということは、並大抵のことでは思い切りが付かないのであります。併しながら、現在の國有鉄道の状態をよくしますためには、何らか精神的に一つの感激と剌戟とを与えなければいけない、むしろ無賃乘車証を廃止するという上からは、鉄道に永年勤続しておつた者が老後までの恩典であると心得ておるものを廃止したり、又鉄道從業員の家族のパスというものは、鉄道に使われておれば家族がそのパスの利用ができるということも、これは契約の中には入つておらないけれども、今日の行詰つた経済状態の上では、家庭経済の上には非常な大きな影響があるのであります。そういうことにつきましても政府は近頃鉄道総局長官の談として発表されるごとく、それらの鉄道從業員の家族パスや又いろいろの理由で発行されておるところのパスを廃止しようという止むを得ない状態に追い込まれておるのであります。こういう止むを得ない状態に追い込まれておりながらも、これを実行することができない。併し一方に鉄道の経営状態から見ますならば、どうしてもこれは何とかして一遍無賃乘車証を一掃しなければならん時期になつておると思うのでございます。そこで、この既得権、無賃乘車証に対するところの既得権というものは、前に申上げましたように、法律によるものと慣習によるもの、又別に契約ではないが、待遇上の條件によるもの、もう一つ、これは数の整理もつかないくらい沢山あると思うのでありますが、顔によるものがあるのであります。顔で乘つておる只のものがある、こういうものを整理しますために、一番この中で強い権限を持つておるところの法律によつて使用しておるところの、我々國会議員のパスを、率先して一応この際この特典を放棄しまして、そうしてこの特典を放棄することによつて、私は國有鉄道の無賃乘車証というものを一枚もないようにしてしまう、これが今我が国の國有鉄道の独立採算制を採ろうとする今日の一番必要な時期ではないかということを、運賃値上のあります度に考えておつたんでありますが、たまたま今回地方議員までも無賃乘車証を貰いたいという請願が出て來るようになつたんでは、もう猶予はできない。今我我がこの無賃乘車証廃止の決議をやつて、國会議員みずからがその範を垂れなければいけないというような考えから、この決議案を提出したわけでございます。  そこで、どういうふうにしてやるかと言いますと、私は原則といたしましては、國有鉄道が今度の公益法人になりましても、無賃というものは一つも認めない、國有鉄道からどうしても待退上とか多年のなんで出さなければならないものは、やはり金を拂つてそうして鉄道收入の上では無賃にならないようにして行かなければならない。それから國の法律によつて定められておる我々議員パスの問題でございますが、それも御承知のように國会法第三十七條の規定には、「議員は、別に定める規則に從い、会期中及び公務のため自由に國有鉄道に乘車することができる。」自由に乘車することができると法律は規定してあります。決して無賃で乘車することができるとは法律ではなつておらないのであります。併し我々が國会議員として公務を遂行する上において、それは非常に自由に乘る方法でなくてはならないと同時に、國有鉄道に対しては金を拂わなければならん、この金は國会議員が拂うか、一般会計から拂うか、ということの問題が残るのでありますが、これにつきましては、私は現在の乘車証の発行方法を変更する必要がある。どういうふうに変更せねばならんかと言いますと、年間通用の乘車証を貰つておりますことは、國会法の精神に違反するわけであります。國会法におきましては、会期中及び公務のためということが限定されておる。で、これは我々の良心を以ちまして一ケ年間の期間的の乘車証を持つておりましても、使用します折に公務の私用の使いわけがつけば甚だ結構なんでありますけれども、今間というものはそこまで器用に公私の使いわけができない。加藤高明伯が英國大使時代に私用のペン先と公用のペン先を分けておいたというような良識といいますか、良識があつても、そこまで便利なものの使い分けということはできない。そこで思い切つてこれは一應返上しまして、何かクーポン制か何かによりまして、公務で使用したときに我々はただ乗り捨てにして、いつも自由に乗れる。乗つたということを証明しておいて、それを後から計算するというような方法も採れるのではないかと思うのでございます。廃止後の方法につきましては、決議案の末段に申述べてあります通りに、この國会議員の否賃乘車証の特権を放棄することが行われましたのに則応して、政府はこの否賃乘車証の発行を全廃し、特に止むを得ない事由により無賃乘車証を発行する必要がある場合には、改めて特別の審議機関による嚴重な審査を経た上でこれをするようにしなければならない。具体的に言いますと、その審議会ができた上でいろいろの方法をやつて頂ければいいと思うのでありますが、ただ私の提案者の試案といたしましては、公用に使うところのクーポン券かチケットというようなものでもやれるのではないかというふうに考えておる次第でございます。いずれにいたしましても、企てが何だか不便な企てであつて、或いは選挙の宣傳に使うのではないかとまで惡口を言われております。外字新聞に問屋という男は國会内に信用のないのに驚いたということを批評されております。七、八百人のうちたつた一人の賛成者しかない、これは甚だ信用のない男と言われても仕方がない。私は選挙運動に使うのでもない。私の会派からも全然賛成を得なかつたということには、私も幾らか考えさせられるものがありますが、これは私は決してこの決議案が惡いために賛成を得ないのではなく、たまたま國会の末期でもあり、私が十分にこの提案理由を説明することができなかつたために誤解を受けて賛成者が少なかつた。こういうふうに私は感じておるのでありまして、どうかこの運輸事項につきまして專門の御経驗をお持ちになつておる当委員会におきまして、今日の國在鉄道の実情と又一般思想の面から考えましたも、我々國会議員が率先して否賃乘車証を返上して、そうして國在鉄道赤字の根源をなすところの無賃乘車証一掃という建前を取つて、本当の独立採算制に一つの力を添えてやるということが必要ではないかと考えまして出した次第でございますから、どうぞ御愼重に御審議願いまして、どうか満場の御賛成を得て取過させるように御努力仰ぎたいと思う次第でございます。甚だ簡單でございますが、提案理由の弁明、以上の通りであります。
  10. 板谷順助

    ○委員長(板谷順助君) 只今の提案者の弁明に対して、御質疑がありましたらどうぞ……ちよつと速記を止めて。   〔速記中止〕
  11. 板谷順助

    ○委員長(板谷順助君) 速記始めて……暫時休憩します。    午後四時三十五分休憩    ―――――・―――――    午後四時四十九分開会
  12. 板谷順助

    ○委員長(板谷順助君) 再開いたします。本日これは散会いたします。    午後四時五十分散会  出席者は左の通り。    委員長     板谷 順助君    理事            小泉 秀吉君            小野  哲君            丹羽 五郎君    委員            内村 清次君            植竹 春彦君            大隅 憲二君            入交 太藏君            門屋 盛一君            飯田精太郎君            高田  寛君            村上 義一君            結城 安次君            鈴木 清一君