運営者 Bitlet 姉妹サービス
使い方 FAQ このサイトについて | login

1948-11-12 第3回国会 参議院 本会議 10号 公式Web版

  1. 昭和二十三年十一月十二日(金曜日)    午前十一時五十三分開議     ―――――――――――――  議事日程 第九号   昭和二十三年十一月十二日    午前十時開議  第一 議員玉屋喜章君の逮捕について許諾を求める件  第二 官公吏給與改善に伴う補正予算の即時國会提出に関する決議案(内村清次君外十七名発議)(委員会審査省略要求事件)     ――――――――――――― ○本日の会議に付した事件  一、委員の辞任及び補欠の件  一、日程第一、議員玉屋喜章君の逮捕について許諾を求める件  一、日程第二、官公吏給與改善に伴う補正予算の即時國会提出に関する決議案     ―――――――――――――
  2. 松平恒雄

    ○議長(松平恒雄君) 諸般の報告は御異議がなければ朗読を省略いたします。      ―――――・―――――
  3. 松平恒雄

    ○議長(松平恒雄君) これより本日の会議を開きます。この際お諮りいたします。昨日石川準吉君より理由を附して図書館運営委員辞任の申出がございました。許可することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  4. 松平恒雄

    ○議長(松平恒雄君) 御異議ないと認めます。よつてその補欠として高良とみ君を指命いたします。      ―――――・―――――
  5. 松平恒雄

    ○議長(松平恒雄君) 日程第一、議員玉屋喜章君の逮捕について許諾を求める件、本件は去る六日、内閣総理大臣より、所轄千葉地方裁判所裁判官からの要求書の写を添附して本院の許諾を求めて参つたものでございます。別に御発言もなければ、これより本件の採決をいたします。本件に許諾を與えることに賛成の諸君の起立を請います。    〔起立者多数〕
  6. 松平恒雄

    ○議案(松平恒雄君) 過半数と認めます。よつて本院は議員玉屋喜章君の逮捕につき許諾を與えることに決しました。    〔「議長、起立した数を報告すべし」と呼ぶ者あり〕      ―――――・―――――
  7. 松平恒雄

    ○議長(松平恒雄君) 昨日の鈴木君及び板野君の質疑に対し、臨時人事委員長より発言を求められました。この際許可いたします。淺井政府委員。    〔政府委員淺井清君登壇〕
  8. 淺井清

    ○政府委員(淺井清君) 昨日の御質疑に対しまして早速お答え申上ぐべきところ、あいにく衆議院の委員会に出席をいたしておりまして、お答えができませなんだことをお詫び申上げたいと存じます。  鈴木議員よりの御質疑といたしまして、公務員の政治的行爲を制限することは、日本をフアツシヨ化し、官僚の民主化を妨げるものでないかとの御趣旨でございました。御論旨一應御尤もに存じます。併しながら我が國の過去の歴史を顧みまするならば、文官並びに武官が強力に政治的行爲に関與いたしまして、それが一大政治的勢力となつて、我が國の政治を左右するに至つたことによりまして、そのフアツシヨ化が推進されたものでございますことは明らかであります。従いまして國家公務員の政治的行爲を制限いたしましてその中立性を確保することは、却つて官僚の民主化を図るゆえんであろうかとも存ずるのでございまするが、この点に関しましては種々の御論義もあろうかと存じますので、詳細は委員会におきまして御説明を申上げ、重ねての御質疑にもお答え申上げたい考えでありますので、何とぞさよう御了承を願いたいと存じます。  次に、板野議員の御質疑といたしまして、この度の国家公務員法の改正案におきまして入れられました法律顧問は、どういうわけで置くのであるか、又法律顧問には、外國人を以てこれに充てるのであるかとの御趣旨の御質疑がございました。これは人事院の権限が御承知のごとく強化されようといたしまするので、その権限の運営の適正を期しまして、苟くも過誤なきことを期するために、練達せる法律顧問を設置いたしたいとする趣旨でございます。そうしてこれに対しましては、外國より顧問を招聘しようという考えは、只今のところ我々といたしまして少しも持つておらないのでございます。簡單ながらこれを以て御答弁といたします。    〔板野勝次君「外國人の雇入れについての問題」と述ぶ〕      ―――――・―――――
  9. 松平恒雄

    ○議長(松平恒雄君) 日程第二、官公吏給與改善に伴う補正予算の即時國会提出に関する決議案(内村清次君外十七名発議)(委員会審査省略要求事件)    〔「違う、違う」「議長、違じやないかと呼ぶ者あり〕
  10. 松平恒雄

    ○議長(松平恒雄君) 本決議案につきましては、本日その発議者から訂正の申出がございました。よつて決議案の件名を「官公吏給與改善に伴い速かに補正予算を本國会へ提出することに関する決議案」とし、且つ決議案文中「即時」の二字を削除いたします。本件は発議者内村清次君外十七名要求の通り、委員会の審査を省略し、直ちに本案の審議に入ることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  11. 松平恒雄

    ○議長(松平恒雄君) 御異議ないと認めます。よつてこれより発議者に対し趣旨説明の発言を許します。内村清次君。
  12. 内村清次

    ○内村清次君 本議場に吉田総理が見えておられませんが、如何なる理由でありますか。本決議案は相当重大なものと思いまするので、出席を本員は要求いたします。(「副総理は來ておる」「副総理で分るか」「吉田はどうした」と呼ぶ者あり)
  13. 松平恒雄

    ○議長(松平恒雄君) 本件に関しましては、吉田総理大臣は止むを得ざる用によりまして、午前中は出席ができないということの申出がございまして、これは先刻運営小委員会においてそのことを協議いたしました結果、止むを得ないと認めまして、本日大藏大臣及び林國務大臣が出席をいたしておられます。(「午後になつているじやないか」「了解」「進行々々」「そう興奮するなよ」と呼ぶ者あり)    〔内村清次君登壇、拍手」〕
  14. 内村清次

    ○内村清次君 私外十七名の発議者を以ちまして、官公吏給與改善に伴い速かに補正予算を本國会へ提出することに関する決議案を提出いたしまして、皆さんの御賛同を得たいと思う者でございます。(「賛成を呼ぶ者あり)先ず決議案を朗読いたします。   官公吏給與改善に伴い速かに補正予算を本國会へ提出することに関する決議案  本院は、國家公務員法改正案の審議に当り政府職員の福祉ならびに利益保護のため、給與改善の措置を講ずることが政府の当然なる義務と認め、從つて政府は速かに新給與の具体化を図り、これを予算化し本國会に提出せられんことを要望する。   右決議する。  以上であります。思いまするに、本第三回國会が召集されました目的は、主といたしまして國家公務員法の審議並びにそれに伴う官公吏給與の改善を含む補正予算の編集審議等であると思うのであります。これらの問題が官公職員を初めといたしまする國民の民生安定と、國家再建のため、緊急なる意義を持つておりますることは、論をまたないところでございます。特に國家公務員法の改正につきましては、それと表裏一体をなす官公吏の給與改善が不可分の條件となつておりますことも、申すまでもないことと存じます。  然るに政府は国家公務員法改正案の提出に当りまして、これが提案説明及び一昨日からの本会議における政府の御答弁は、ただ改正案を一方的に提出するのみで、これと一体であるべき給與改善については、何らの誠意ある回答に接しておらないのであります。(「ノーノー」「そうだ」「その通り」と呼ぶ者あり)而も政府は組閣以來約一ケ月を経過しているに拘わらず、新給與の具体化も予算化も完了しておらないのであります。全く怠慢であると申さねばなりません。(「その通り」と呼ぶ者あり)  更にそれのみか、人事委員会が政府に勧告いたしました給與水準に対してさえも拒否するがごとき態度を以て声明を発表しておられるのであります。かくのごとき片手落の態度は、過ぐる六月にその給與が漸く三千七百円べースに固定せられて、今日まで何らの改善がなく、家計の赤字と生活の窮乏に苦しみながらも、公共福祉のために奉仕し、且つその給與政善が本國会を通過する日を一日千秋の思いで待つておりまする全官公職員とその家族に対しまして、以上のごとき政府の態度は誠に深刻なる打撃と失望とを與え、又次に起るであろう社会的な結果を想起いたしまするとき、(「簡單々々」と呼ぶ者あり)その影響の誠に重大であることを眞に憂慮いたすものであります。(拍手)  この官公吏給與改善が國家公務員法改正に当りまして不可分の條件となつておりますることは、マツカーサー元帥の書簡によりましても嚴正に明示せられているところでございます。(拍手)即ち書簡には「更に國家の公益を擁護するためには、政府職員に課せられた特別の制限があるという事実は、政府に対し常に政府職員の福祉並びに利益のために十分な保護の手段を講じなければならない義務を負わしめている」と、かように政府のなすべき義務について明らかにされているのであります。  國家公共の福祉のためには、元來國民ひとしく享受いたしておりまする憲法上不可侵の基本的人権が、官公吏職員に限つて制限せられるの止むなきことであります以上、その生活の安定を國家が責任を以て確実に保証することは当然であります。(「段々やるよ」と呼ぶ者あり)且つ又官公吏諸君にとりましても、その重要なる職責に鑑みまして亦当然なる権利でもございます。かかる意味からいたしまして、公務員の生活安定は政府と國会がひとしく負わねばならない義務であると信ずるのでございます。 「特にマツカーサー元帥の書簡にも、「それ故にこそ公職が威嚴と権威と永続性とを備えており、公職に就き得る機会が廣く一般から好ましい特権として認められ、且つ求められているのである」と明記されてあるのでございすす。國家公務員がその重要なる職責上、一般民間人よりもより以上の適正妥当な給與と待遇を受くべき権利を持つべきことが重ねて明示せられてあるのであります。実に公務員は公共福祉のために重要なる職責を持ち、その能率の如何は直ちに國家再建の進展に重大なる影響一を與えるものであります。  以上の点からいたしまして、ただ一方的に官公吏の基本的人権を制限する國家公務員法改正のみを審議し、前述のごときこれと不可分の條件である給與改善を含めた補正予算を審議しないことは、全く官公吏に対して一方的義務を重荷せしめんとするものでありまして、立法の最高機関たる民主國会の執るべき公正なる態度ではないと確信する次第でございます。(拍手)(「その通り」と呼ぶ者あり〕 政府又國会の指名を受け、行政の主権者として、且つ國民の選定した公務員の代表者であり管理者である政府が、政府みずからかかる態度を一擲して、速かに財政措置を執り、両立した法案を審議の議題に供してこそ、民主國会を尊重するものであると信ずる次第でございます。而も今回の貸金ベースを含む補正予算は、人事委員会の発表した新賃金ベースのよつて來る財源と、政府が決定しようとしておる賃金ベースの財源とは最も愼垂に比較審議さねばならないのであります。それ故に、政府は國会に十分余裕を以て審議の時間を考慮に入れて提出することが政府の又当然なる義務であると思うのであります。(「そうだ」と呼ぶ者あり)かかる見地からいたしまして、我々は政府に予算の編成とその提出を速かに実行するよう強く要求する右の決議案を上程いたしました次第でございます。何とぞ賢明なる議員諸公の御賛同を切望いたしまして、私の提案理由といたす次第でございます。(拍手)
  15. 松平恒雄

    ○議長(松平恒雄君) 本決議案に対し討論の通告がございます。岡田喜久治君。    〔岡田喜久治君登壇、拍手〕
  16. 岡田喜久治

    ○岡田喜久治君 只今緊急上程と相成りました官公吏給與改善に伴う補正予算提出につきまして、決議案の上程があつた次第であります。提案者内村君から一應の理由を聞かされました。聞かされまして誠にその御趣旨の点には敢て同感をいたす次第であります。(「敢て同感するか、そんな文書あるかい」「反対か賛成か、はつきりしろい」「敢て黙つておれ」と呼ぶ者あり)殊に官公吏給與改善に関するところの(「敢て謹聽しろ」と呼ぶ者あり)その御主張につきましては、誠にむしろ同感でありまして、何ら疑うところがない。然るに拘わらず私がここに最も意外とするところは、この決議案は何の意味を持つておるか、何の理由があるか。尚且つ今の御説明の次第によつては私には了解いたし兼ねるのです。そもそも法案提出の理由がどこにその眼目があるのか。即ち本決議案提出の理由を聽きますと、速かに官公吏給與に関するところの補正予算を提出すべしという点にあることは了解いたします。併しながら(「賛成か反対か」「反対の理由なし」と呼ぶ者あり)國家公務員法の審議そのものにつきまして、如何にも同時にこの問題となつておりまするところの給與ベースその他に関する補正予算を併せてここに上程することは、望ましいことではあるでありましよう。審議の便宜上必要でないとは申しませんが、併しながらかねて政府が縷々として述べておりまする通りです。今回の國家公務員法案の制定は、何分去る八月以來の懸案でありまして、すでに今日においてその審議の止むなきは政変によつて遅延しておることをお互いに迷惑としておるわけでありますがために、何事を差措きましても、新教府はこの際国家公務員法の急遽決定あるべきことを要望いたしまして、この第三國会を急ぎ開き、これを先決問題として上程いたしましたことは、諸君も御承知の通りでありまして、私が申上げるまでもない。而して一面です。政府はこれに附随するところの補正予算提出をすべきでありませう。したいでありましようが、何分にも今日の現下の財政事情を考慮するとき、併せて又給與問題につきましては、諸般の諸情勢、財政上の情勢を考慮いたしまして、新政府として、篤とその諸般の情勢を見極めたる上、適正にして適時なるところの予算面を編成されねばならんがために、これを暫く後廻しにし、とにもかくにもこの國家公務員法は單なる予算問題にのみ触れておるのではありません。一般的意義を有するところの國家公務員法を先ず根本的にこれを成立いたしたいという余儀なき事情によつて、これを提出し、且つ又これを先決を求める次第であります。(拍手)而して公務員法は私は必ずしも補正予算が、即ち予算なしにこれを審議なし得ざるものではない。(「その通り」と呼ぶ者あり)必ずしも不可分一体をなしておるものとは申されない。(「そこはうまい」と呼ぶ者あり)法案は法案それ独自の意味を以ちまして、この際特に先決をなし得る筈のものだと思う。(「そうだ」「なし得る筈だ」と呼ぶ者あり)先程提出者が説明された通り、(「本筋だそこは」と呼ぶ者あり)本來即時提出を求めたようでありますが、如何なる事情でありますか、即時の字を俄かに訂正削除されたようであります。その眞意は存じませんが、即時提出であるならば私は一つの理由があると思う。或いはかような事情であるからして、是非とも速かに審議上必要であるから、併せてこれを出せということならば、そこに理由があるでありましよう。併しながら速かにこれを提出せよという意味でありまするから、そこは誠に理解ある態度である。理解ある態度を以て臨まれておる。併しながら政府は予算を出さんなどとは何も言つておりません。のみならず一昨日來総理からお話がありました通り、速かに極めて近きうちにおきましてこれを提出することは、すでに政府は縷々弁明しておるのではありますまいか。又何人と雖も予算なしにこの國家公務員法案を実施しようということはなし得ざるところでありまして、必然且つ当然、極めて近きうちに迫つて必要なるところの補正予算は提出せらるべきものであるのであります。只今殊に提案者の説明におきましてはです。頻りにこの給與ベースの重要性について、殊に官公吏給與の重要性について述べられておりましたが、この点は我々も大いに賛成するところであります。我々は多年の主張に基きまして、現下の経済情勢に基いて、大いに政府職員の給與問題につきましては念頭に置き、且つできる限り現下の経済情勢において民生の安定を意図しておる者でありまして、敢て人後に落ちる者ではないのであります。(拍手)政府又この意図を持つてこそ、初めてここに必要なるところの財政考慮に非常なる目下苦心を重ねておるのではありますまいか。よろしく政府をして一段の考慮を重ねしめまして、お述べになつたがごとく、十分に國家公務員の生活安定の途を立たしめるべく、用意のあるところの必要予算を出さしめるべく、お互いに期待してよろしいのではありますまいか。何を苦しんで、この十五日、十六日までにも急ぎ決定しなければならん筈の本法案の審議に当つて、これを不可分一体なりとする名義の下に、不可能を強いるがごとき恰かも処置を執つたこの決議案の提出をなされるものでありましようか。決議案であるならば、言うまでもなく極めて重要なものでありまして、若しも十六日、十五日までに是非出せというならば大いに意味をなすでありましようが、速かにこれを出せというのは、私としてはそこに何の意味があるのか苦しむ。これは誠に不可解なるところの決議案ではないかと思いまして、誠に遺憾ながら、この決議案の趣旨の解釈に苦しみますと同時に、これに反対せざるを得ないのであります。(拍手)私の申上げることは極めて簡單であります。何となれば、これ以上何ら理由の付けようがない。誠に不可解千万なるところの決議案に対しまして、賛同しかねるという一点を以ちまして、ここに反対を現わす者であります。どうか満場の諸君におきましても、精慮熟察、この提案を撤回されるか、若しくは満場これに反対せられんことを望みまして、ここに私の意見を申上げた次第であります。(拍手)
  17. 松平恒雄

    ○議長(松平恒雄君) 油井賢太郎君。    〔油井賢太郎君登壇、拍手〕
  18. 油井賢太郎

    ○油井賢太郎君 私は民主党を代表いたしまして只今御提案になりました決議案に賛成をいたす者であります。(拍手)  只今岡田君より内閣総理大臣並びに大藏大臣に代りまして種々御弁明がございましたが、(笑声、拍手)目下の國家公務員法の提案に伴いまするところの官公吏の給與問題は、一刻もゆるがせにできない國家的大問題であります。(拍手)先般來、同僚議員より公務員法に関していろいろ質疑をされたのでありまするが、総理大臣並びに大藏大臣等におかれましては、我々に対しまして、満足すべき何らの御説明、御回答がなかつたのであります。現今官紀の頽廃今日より甚だしきはないということを言われておりまして、幾多の公務員が忌わしい罪状の下に囹圄の人となつておるということは、皆様方の御承知の通りであります。(「総裁はどうした」と呼ぶ者あり)衣食足つて礼節を知る。食うことが満足にできなければ、つい悪への道に走る者も出て來ることは当然であります。吉田内閣はその組閣に当りまして、官紀の粛正を先ず叫ばれたのであります。粛正をするには、その粛正の裏付けとして生活の安定を図つてやるのが根本問題でなければならない。(拍手)即ち政府職員の給與問題の解決こそ最も肝要であると思います。先般民主自由党の党の大会におきまして、緊急十九政策というものを発表されました。その中に、高能率、高賃金で勤労者の生活安定という一項があります。(「その通」「看板だけじやないか」と呼ぶ者あり)國家公務員法の改正によりまして高能率を期待するならば、その一面におきまして高賃金の具体的実施を図るのが当然ではありませんか。その主張せられましたるところの公約の実現に努力することは、國民に対する大きな義務であり責任であります。(「これからやるのだ」と呼ぶ者あり)單なる政権獲得の一方便として捨て去られるようなことは絶対に許されないと思います。(拍手)我々に対しまして、七月以來の懸案だから、公務員法改正に対しましては、あなた方は相当研究されておる筈だ。早く通せ。十六日までに通せということを総理大臣が言われておるのであります。然らば提案者であるところの政府におきまして、給與問題も十分に檢討されておる筈だと思います。(「その通り」と呼ぶ者あり)我々に一刻も早くその具体案を提示するのが当然であります。苟くも單独内閣を組織され、政策の協定等というような煩わしい制肘を受けることなく、独自の立場において政務を担当しましてから、すでに一ケ月、未だに目前の焦眉の急とも申すべき給與問題に関し、何らの具体案を提示されないということは、誠に我々にとつては遺憾の極みに堪えません。(拍手)徒らに党利党略を事とすべき時代ではありません。(「その通り」と呼ぶ者あり)速かに対策を発表し、数百万人の官公吏、並びに家族を合せまして一千万人になんなんとするところの人々に安堵の念を與え、悪への道に走らぬようにすべきが当然であると思います。今や冬に向いまして、家庭の入費は増大の一途を辿つております。(「そんなことは分つておる」と呼ぶ者あり)官公吏の給與の改善は一刻もゆるがせにできません。すでに人事委員会並びに大藏省の当局より、或いは六千三百七円、或いは五千三百円ベースということを発表されております。(「官公労七千三百円は民主党どう考える」と呼ぶ者あり)吉田首相は日頃唱えておりますところの官紀の粛正、行政整理、高能率、高賃金によるところの生活の安定、この一貫せる施策を具体的に速かに発表あらんことを切に要望し、本決議案に賛成を表する者であります。(拍手)
  19. 松平恒雄

    ○議長(松平恒雄君) 小野哲君。    〔小野哲君登壇、拍手〕
  20. 小野哲

    ○小野哲君 只今上程されました(「賛成か反対か冒頭に言うべし」「簡單にやれ」と呼ぶ者あり)官公吏給與改善に伴い速かに補正予算を本國会へ提出することに関する決議案に関し、緑風会の意向を表明いたしたいと存じます。  今回提案されました國家公務員法中一部改正法律案の内容は、極めて重要なものであり、これを実施いたしますことは、官公吏に対して重大なる影響を及ぼすものであることは御承知の通りであります。特に官公吏の給與の現状に鑑みまして、これが安定をいたさせることは最も急務であると確信いたします。特に今回の國家公務員法の一部を改正する法律案の審議に当りましてはすでに臨時人事委員会より政府に対して給與の基準に関する勧告も出ておる際であり、特に又この法律案の審議と関連いたしまして、給與の問題につきましては、國会として重大なる関心を持つことが当然であろうと存ずるのであります。(「そうだ」と呼ぶ者あり)かかる場合におきまして、政府職員の福祉並びに利益保護のために給與改善の措置を講ずるために、政府が速かに具体的の内容を示す努力をいたすべきことは、私共切にこの点に関して要望をいたしておる一人であります。(拍手)特に昨日は政府より、國家公務員法中の一部改正法律案は、諸般の情勢に鑑みて來る十六日までに審議を完了せられたいとの強い申出があつたことを考えますにつきましても、これと関連いたしておりまする官公吏の給與改善に関する具体的の措置が同様に速かに講ぜらるべきことは当然であろうと信じます。(拍手)私は以上の理由によりまして、公正なる判断の下に、この決議案の趣旨に賛意を表する者でございます。(拍手)
  21. 松平恒雄

    ○議長(松平恒雄君) これにて討論の通告者は全部終了いたしました。討論は終局したものと認めます。これより採決をいたします。本決議案の表決は記名投票を以て行います。本案に賛成の諸君は白色票を、本案に反対の諸君は青色票を、御登壇の上御投票を願います。氏名点呼を行います。議場の閉鎖を命じます。    〔議場閉鎖〕    〔参事氏名を点呼〕    〔投票執行〕
  22. 松平恒雄

    ○議長(松平恒雄君) 投票漏れはございませんか‥‥投票漏れはないと認めます。これより開票いたします。投票を計算いたさせます。議場の開鎖を命じます。    〔議場開鎖〕    〔参事投票を計算〕
  23. 松平恒雄

    ○議長(松平恒雄君) 投票の結果を報告いたします。投票総数百五十五票、白色票即ち決議案を可とする者百二十票、(拍手)青色票即ち決議案を否とする者三十五票、(拍手)よつて本決議案は可決せられました。(拍手)      ―――――・―――――    〔参照〕  賛成者(白色票)氏名 百二十名    岩男 仁藏君  鈴木 憲一君    三好  始君  米倉 龍也君    内村 清次君  金子 洋文君    椎井 康雄君  齋  武雄君    村尾 重雄君  門田 定藏君    小泉 秀吉君  梅津 錦一君    原口忠次郎君  山田 節男君    波多野 鼎君  岡田 宗司君    大野 幸一君  原  虎一君    伊藤  修君  赤松 常子君    吉川末次郎君  羽生 三七君    大畠農夫雄君  河崎 ナツ君    島   清君  カニエ邦彦君    三木 治朗君  木下 源吾君    森下 政一君  青山 正一君    松本治一郎君  平野 成子君    阿竹齋次郎君  田中 信義君    油井賢太郎君  石川 準吉君    石川 一衞君  小畑 哲夫君    鈴木 順一君  入交 太藏君    安達 良助君  小杉 繁安君    高橋  啓君  大隈 信幸君    深川タマヱ君  木内キヤウ君    門屋 盛一君 前之園喜一郎君    藤森 眞治君  星   一君    仲子  隆君  奧 主一郎君    境野 清雄君  淺井 一郎君    中井 光夫君  稻垣平太郎君    鬼丸 義齊君  櫻内 辰郎君    木内 四郎君  木檜三四郎君   尾形六郎兵衞君  赤澤 與仁君    安部  定君  飯田精太郎君    伊藤 保平君  岩本 月洲君    宇都宮 登君  梅原 眞隆君    江熊 哲翁君  大山  安君    奥 むめお君  岡部  常君    岡本 愛祐君  岡元 義人君    小野  哲君  鎌田 逸郎君    河井 彌八君  川上 嘉市君    木下 辰雄君  楠見 義男君    小林米三郎君  佐伯卯四郎君    佐藤 尚武君  島津 忠彦君    島村 軍次君  田中耕太郎君    田村 文吉君  波田野林一君    穗積眞六郎君  松村眞一郎君    三島 通陽君  宮城タマヨ君    板野 勝次君  鈴木 清一君    水橋 藤作君  堀  眞琴君    太田 敏兄君  星野 芳樹君    丹勿 五郎君  千田  正君    兼岩 傳一君  羽仁 五郎君    栗山 良夫君  河野 正夫君    岩間 正男君  佐々木良作君    宿谷 榮一君  新谷寅三郎君    高田  寛君  高橋龍太郎君    伊達源一郎君  東浦 庄治君    久松 定武君  藤井 丙午君    藤野 繁雄君  帆足  計君    矢野 酉雄君  山崎  恒君    山本 勇造君  渡邊 甚吉君  反対者(青色票)氏名 三十五名    北村 一男君  加藤常太郎君    川村 松助君  淺岡 信夫君    堀  末治君  荒井 八郎君    西川甚五郎君  大島 定吉君    山田 佐一君  中山 壽彦君    黒田 英雄君  寺尾  豊君    柴田 政次君 大野木秀次郎君    遠山 丙市君  板谷 順助君    今泉 政喜君  松野 喜内君    黒川 武雄君  松嶋 喜作君    徳川 頼貞君  一松 政二君    大隅 憲二君  深水 六郎君    平岡 市三君  城  義臣君    岡田喜久治君  小野 光洋君    中川 幸平君  西山 龜七君   橋本萬右衞門君  左藤 義詮君    小串 清一君  水久保甚作君    平沼彌太郎君     ―――――――――――――
  24. 松平恒雄

    ○議長(松平恒雄君) 只今の決議に対し大藏大臣より発言を求められました。泉山大藏大臣。(「どうだ大藏大臣」「しつかりやれよ」「おい駄目だぞ」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)    〔國務大臣泉山三六君登壇〕
  25. 泉山三六

    ○国務大臣(泉山三六君) 只今の御決議の御趣旨は、篤と了承いたしたのであります。政府といたしましても官公吏の給與改善は刻下の急務と考えておりますので、十分只今の院議を尊重いたしまして、できるだけ速かに(笑声)これに関連する予算案を提出する方針の下に、鋭意各般の準備を急ぎたいと存じます。(拍手)
  26. 松平恒雄

    ○議長(松平恒雄君) これにて本日の議事日程は終了いたしました。次回の議事日程は決定次第公報を以て御通知いたします。本日はこれにて散会いたします。    午後零時四十三分散会