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1948-05-04 第2回国会 参議院 通信委員会 8号 公式Web版

  1. 昭和二十三年五月四日(火曜日)   ―――――――――――――   本日の会議に付した事件 ○郵便法の一部を改正する法律案(内  閣送付) ○「通信事業の現状」報告書に関する  件   ―――――――――――――    午後一時四十一分開会
  2. 深水六郎

    ○委員長(深水六郎君) それでは只今から通信委員会を開きます。  最初に予備審査のため提出されております郵便法の一部を改正する法律案を議題にいたします。先ず政府の提案理由の説明を伺うことにいたします。
  3. 下條恭兵

    政府委員(下條恭兵君) 只今から郵便法の一部を改正する法律案の提案理由及び要旨を御説明申上げます。  今日外國郵便業務は、連合軍最高司令官の指令に基きまして、別段の指示あるものの外、從來本邦と諸外國との間に適用されていた郵便関係諸條約をそのまま適用して実施しておるのでありますが、外國郵便に関する料金及び損害賠償金額は、郵便に関する條約中に個々の場合につき、金フランを以て具体的にその基準が規定されておりまして、國内法的には法律の個々の料金額等が金フランで規定されておるのと同時の状況になつております、各締約國においては爲替相場を基準として、成るべくこれに近い價値で、自國通貨における料金額及び損害賠償金額を決定することになつておるので、各國通貨における料金額は爲替相場の変動に伴なつて変更する建前になつています。他面、外國郵便料金の中一部のもの(小包料金、航空料金及び代金引換郵便物の料金)は、関係國に支拂うべき割当額を内容としているものもありまして、郵便物逓送経路の異動等によつて、随時変更を見る性質のものとなつております。これらの点から考えまして、外國郵便に関する料金及び損害賠償額の邦貨における金額は、命令で規定するのを適当と考えるのでありまして、これがためには、財政法第三條に対する特別規定として、郵便法にその根拠規定を設ける必要があると考えるのであります。  以上の理由によりまして、この法律案を提出することとした次第でありまして、その要旨は、外國郵便に関する料金及び損害賠償金額の決定につきましては、財政法第三條の規定に拘わらず、その金額を各個に郵便法に規定しないで、郵便法の委任により、條約に規定する料金及び損害賠償金額を超えない範囲において、内閣総理大臣と逓信大臣が、命令でこれを定めることといたしたいのであります。  簡單でありますが、以上をもちまして、郵便法の一部を改正する法律案の提案理由及び要旨の御説明を終ります。何とぞ御審議の上、速かに可決せられんことを切望いたします。
  4. 深水六郎

    ○委員長(深水六郎君) 本案につきまして質疑その他ございませんか……これは大体同じようなことが爲替や振替にありますか、その方はどういうふうになつておりますか。
  5. 下條恭兵

    政府委員(下條恭兵君) 只今の委員長のお尋ねの件につきましては、今いろいろ準備中でありまして、遠からず何らかの方法を講ずるように相成つて來ると存じております。
  6. 深水六郎

    ○委員長(深水六郎君) それから、この前に郵便法を審議いたしますときに、第十條の郵便物の運送義務というのに関連して、附則の八十六條で、「第十條の規定施行の期日は、政令でこれを定める。」その期日は、昭和二十三年四月一日以前でなければならない。」という規定がありますが、この運送義務法律はいつ頃、これは大体四月一日以前でなければならないということがあるのですから、私達はこれはちとつと待つておつたわけなんですが、「郵便物の運送に関する法律の定めるところにより、逓信大臣の要求があるときは、郵便物の運送をしなければならない。」という、この郵便物運送に関する法律は、どういうふうに今進行しておるか、御説明願いたいと思います。
  7. 小笠原光壽

    政府委員(小笠原光壽君) 只今御質問の、郵便法第十条に規定されておりまするところの郵便物の運送に関する法律につきましては、現行法といたしましては、御承知のように、鉄道船舶郵便法があるわけでございますが、鉄道船舶郵便法は、御承知の通り鉄道と船舶並びに軌道を対象にしておりますので、それ以外に郵便物を輸送しておりますところの運送手段については、この規定がないのでございます。そういう意味で、実は郵便法案を國会に提出いたしました当時におきまして、一切の郵便物運送のために使用しておるところの輸送手段を対象にした郵便物の運送に関する法律案を提出する考えで御説明して参つたのでございまして、その法律案は、実はすでに三月の初めに大体案を作り上げまして、目下関係の向きと打合せ中でございます。そのために、実は遺憾ながら三月三十一日までに法案が成立し得るような適当の時期に國会に提出することができませんでした、その点は、実は予期の通りに運び得なかつたことは、遺憾に存じておるのでございますが、現行法といたしましては、鉄道船舶郵便法がございますので、法律に規定されております通りに、郵便法第十條は、本年四月一日からこれを施行する政令を実施いたしまして、内容的には、この郵便法第十條に書いてある郵便物の運送に関する法律というのは、鉄道船舶郵便法ということで只今は解釈いたしまして、実施いたしておる次第でございます。只今申上げました郵便物の運送に関する新らしい法律案につきましては、目下鋭意関係の向きと打合せ中でございますので、遠からず國会に提出する運びになるだろうと考えております。
  8. 深水六郎

    ○委員長(深水六郎君) 四月一日以前でなければならないというこの條文が、そうするとこのままで置かれるわけですか。
  9. 小笠原光壽

    政府委員(小笠原光壽君) この規定はこのままにいたして置きまして、それで四月一日から郵便法十條を施行する政令を規定いたしたわけでございます。
  10. 深水六郎

    ○委員長(深水六郎君) 外に何か御質疑の方はございませんか。
  11. 新谷寅三郎

    ○新谷寅三郎君 今の政府委員のお話ですと、鉄道船舶郵便法は、鉄道運送業者とか、船舶運送業者とか、特に限られたものであると思うのですが、それ以外のいわゆる一般の陸上運送業者、そういつたようなものについては、つまり要求があれば拒むことができないという規定になつておるわけですね。実際上問題は起らないのですが、法的に見ると、その点に多少欠陷があるように思われるのですが、如何でしよう。
  12. 小笠原光壽

    政府委員(小笠原光壽君) その点は、お話の通り範囲が鉄道船舶郵便法は狹いものでございますから、法律的には十分な規定とは申されないわけでございます。それで今別途、全体を包含した法律案を成るべく早く國会に提出して御審議を煩わすようにしたい、かように考えておる次第でございます。
  13. 深水六郎

    ○委員長(深水六郎君) 速記を止めて。    〔速記中止〕
  14. 深水六郎

    ○委員長(深水六郎君) 速記を始めて下さい。
  15. 新谷寅三郎

    ○新谷寅三郎君 大臣の來られるまでに政府委員の方に二、三お伺いしたい点がありますが、この法案を離れて、前に出ました通信事業の現況という実相報告書に関しまして二三お伺いしたいと思います。  この実相報告書を拜見したのでありますが、結局從來逓信省の方では、施設面においても又人の関係におきましても、又会計方面におきましても万全を盡しておるのだが、遺憾ながら郵便も、電話も、電話も今日のような状況で、立直つていないというように拜見したのであります。対策につきましてもそれぞれ一應の対策を掲げられておるのでありますが、この対策を拜見いたしますと、要するにもつと資金も欲しい、もつと資材も欲しい、又人も必ずしも現在の人間が多過ぎるのじやなくて、ますます充実して行かなければならんような半面がある。人については、特に今後再教育でもして素質のいい從業員を多くするようにしよう、こういうふうに考えてお書きになつておるように見えるのですが、勿論ここに掲げてあるような対策その通りに実行できますれば問題はない。恐らくどの省におきましても、そこまで人も物も資金も揃いました場合には、復興するのは当然のことだろうと思います。併し日本の現状から行きまして、資金も足りない、資材も足りない、又人についても、必しもその事業に適当した、素質のよい人が十分配置されておるとは言い得ない。この現状から、どうしても復興を始めて行かなければならんわけでありますから、現状に即して考えますと、この対策というものが、あまり多きを望み過ぎるというように考えるのであります。現在の悪條件の下で、然らばどういうふうにすれば通信事業の復興ができるかということについて、もう少し深くお考えを願いたいのであります。  その点から申しまして、つまり一言で申しますと、現状に即した、地についた今後の復興計画というものが、逓信省の方ではおできになつておるのでありましようか、どうでしようか。いろいろの隘路がありましようが、それを克服して、而も今後何ケ年間かに、これだけの通信施設を回復しようというような御計画が揃つておりましようか、どうでしようか、その点をお伺いいたします。
  16. 下條恭兵

    政府委員(下條恭兵君) 只今の新谷さんのお尋ねは、総括的な通信事業の復興計画についてでありまして、これは大臣からお答え申上げる筋合だと思うのでありますが、只今御指摘のような点につきましては、新谷さん御承知のような、各部門に亘つて相当具体的なことを勿論立案しつつあるのでございますし、詳しいことはそれぞれの局長からお答えいたすことにいたしまして、取敢ず資材局長から、資材の関係について申上げます。
  17. 林一郎

    政府委員(林一郎君) 資材に関しましては、この白書にも少し泣き言が述べられておりますが、私共考えておりますのは、ただ戰前の状況に帰るというようなことを、一概に考えて、その日を送つておるのではございません。要するに日本の現状において、どういうふうにしたら、最も効果的にこの文明の機関たる通信施設が非常に有益に、多くの人に使われるようになるのであろうかということを考えるべきだと思うのであります。そこで不断私共こういつた非常に窮境にありますが、一番何に苦しむかといいますと、煎じ詰めれば、やはりこの通信事業に対する一般の認識の程度がまだまだ不足しておるのではないかということでございます。これは誠に一般國民には申訳ないことでございますが、こういう事業の復興の責任を持つておる者同士の間においてさえ、通信はまだそんなに力を入れなくてもいいのじやないかというようなことさえ言われる状態でありまして、私共の考としては、例えば電氣通信の例を取りましても、資材関係では殆んど問題にならない程微量なものであつて、これが十分と言わずとも、相当のところまでやらして貰うにつきまして、幾許の他の迷惑を掛けるというようなことを考えますと、これは誠に小さなものであります。例えば鉄鋼なんかを見ましても、百万名の加入者をここに建設いたしまするについて、僅かに八万二千トンで足りるのであります。銅は百万円に対して僅か三万四千トン、鉛も大体四万七千トン、セメントは五万五千トンというような程度でございまして、鉄鋼など一年に百万トンの物動をやるところにおきまして、百万名の加入者に対して八万トンというのでありますから、私共年間二十万名、或いは三十万名の加入者を考えておりますにつきましては、誠に微量だと申していいのであると思うのであります。でこういつたふうで、この計画をする者、又物資を割当てる方面とは始終この問題でいろいろやつておるのでございますが、こういう電氣通信施設とか、又その他の施設を贅沢視して、まだそこまで手は延びないのだというような考え方は、極めて日本の復興を困難ならしめておる一つではないかと思うのであります。やろうと思えば極めて樂にできるものであつて、これによつて非常に経済的に、能率的に日本の復興ができるのであつて、一番いい手段ではないかと、私共まあ手前味噌にそういつておるようなわけであります。それ故に戰前からの物資の割当等の数字を見まして、如何にも私共恥かしく思うのであります。こういう点で尚一段と努力いたしまして、僅かな資材でございますので、できるだけ施設を改良いたしまして、多くの方々に御満足を得るようにしたいと思うのであります。尚もう一つ資材の面から見まして、復興を阻害しておるものの重大なことは、この計画の安定性がないということであります。特に電氣通信について申上げますれば、これは復興は生産でありまして、ただ動力だけでは通信施設はよくなりません。そこで毎年この計画を立てまして、その生産をやつておるものはありますが、何分にもこのインフレの途上におきましては、安定性を欠きまして、年度初めには、議会の承認を経た一〇〇%のものが、年度途中においては五〇%になる、又年度終りには七〇%減になるというふうな行き方になりまして、それを思いますと、がつしりと計画を決めて物を作つて貰うというようなことができない。若しやつておるとすれば、できたものが買えないということになり、徒らに物はできたが仕事ができないということで、これは殆んど一般に認識されていない。一つの苦境にあるのであります。そこで徒らに計画の大きくなることを希うということでなくて、実際に安定した計画を私共持つたいのであります。例えば一〇〇%はむずかしくても、六〇%は、これは年度切めから計画してよろしいと、こういつたわけ合いのものであつて欲しい。これは私共事業をやつておりますので、どうしてもそういうことでなければ、一〇〇%から二〇%に落ちるというような、そういつたものでは困るのであります。これ故に生産の方も非常にまごついておりまして、一体どういうふうにやつたらいいのか、生産の計画さえも立ち兼ねる、從つて非常に苦境に今あるのであります。かようなことも、事業の内容から言いまして、特に通信事業に対しては、できるだけ安定性を持つように一つ將來行きたいものであると念願して止まないのであります。そういう意味で、今日では資材の面もありますが、予算の面で非常に不安で、十分な力を入れ兼ねる。折角資材が解決しますと、予算がなくなつて、もう生産を止めて貰うというようなことで、甚だ工合が惡いと思うのであります。その意味において、一ついろいろこういう内容のものが出ました場合に御檢討願いまして、できるならば或る程度の保証をするというようなことでお願いできるならば、非常に幸いだと感じております。
  18. 新谷寅三郎

    ○新谷寅三郎君 方針に関する問題は大臣からということでございますが、細かい点で郵務局長にお伺いしたいのは、この郵便に関する実相の中で、対策として、一番最後に、無集配局の設置などは必要最小限度に止めて、成るべく置かないような方針を採るというようなことが書いてあります。これは先般前内閣当時に、三木逓信大臣にお尋ねしたところが、まだ千幾つかの郵便局のない町村があるので、できるだけその地方文化を向上せしめる意味で、こういう所には成るべく早く郵便局を一町村一つぐらいは設置するような方針を今後とも努力をするというお話があつたのであります。その点と非常に又今度は違つた対策を考えておられるようでありますが、それはどういう理由でありましようか。仮りに財政上の関係からいたしまして、非常に僻地の村に郵便局を置きますと、それだけ経費が多くかかるから、財政を健全化せしめる意味で置かないというような理由でありましようか。尚他に特別な理由があるのでしようか。
  19. 小笠原光壽

    政府委員(小笠原光壽君) 只今御指摘のように、現在窓口機関のない町村は全國で約二千ございます。勿論通信機関の便益を成るべく廣く普遍的に提供するようにいたさなければならないことはお話の通りでございます。逓信省といたしましても、そういう線で勿論考えておるのではございますけれども、ただその考え方としまして、是非必要なところに置くようにしたいという意味でございまして、必ずしも全然置かなくする、非常に極端に今までの方針を変更するという意味ではございません。勿論財政的に非常に赤字でございます。特に郵便事業の場合においては非常に赤字が大きいので、できるだけ冗費を節約しなければなりません。そういう見地から無集配郵便局の設置も、そういう赤字が続いておる間はできるだけ必要な最小限度にするという意味でありまして、勿論その一年間に沢山は置くことは困難だと思いますけれども、できるだけ窓口機関のない町村に優先的に、窓口機関のない町村、或いは戰災地といつたようなところに、優先的に許される限度において配置して参りたい、かように考えておる次第であります。
  20. 新谷寅三郎

    ○新谷寅三郎君 そうしますと、三木前大臣の言われたように、郵便局のない町村については、例えばここに書いてありますが、これに拘わらず、郵便局はできるだけ漸次に設置して行こうという方針であるというように解釈してよいのですか。
  21. 小笠原光壽

    政府委員(小笠原光壽君) 勿論設置して参る考ではおります。ただその数を一時は、例えば一年間に三百局、或いはそれ以上というふうな時期もございましたけれども、今の財政事情の下においては、そう多数を毎年造ることは或いは困難かも知れませんので、財政事情の許す限度において設置するようにして参りたいと、かように考えておる趣旨でございます。
  22. 新谷寅三郎

    ○新谷寅三郎君 通信事業だけの見地から、殊に会計方面からだけ見ますと、今のようなお話は一應肯ずけるが、郵便局すらない村では、勿論銀行の支店なんかもありません。結局仮にまあ遊休の資金でもあつた場合に、それを吸收しようとすれば、郵便局でも置かないと、全然それは吸收できないということになりはしないかと思うのであります。郵便局の方は勿論通信事業としまして、第一線で非常に大きな役目をやつておるのですが、同時に最近政府の一つの財政方針として、極力貯蓄というようなものから言いましても、殆んど田舎の方では唯一の機関ですから、これは特別会計、一般会計といろいろな関係の経費の関係もございましようが、一般会計との話合いを付けられても、そういう僻地にはむしろどんどん置いて行かれる方針の方が、政府の大きな方針からいつてよいのではないかと思います。この問題につきましては、問題は極めて小さな問題だとは思いますけれども、とにかく財政の方針から言うと、非常に大きな利益を與える問題だと思いますので、特に今後今申上げたようなことについて参酌されて、執拗な交渉をされて、できるだけやはり何も機関のない地区には、むしろ努めて置くという方針の方が私はよいように思います。お考え願いたいと思います。
  23. 小笠原光壽

    政府委員(小笠原光壽君) 只今のお話の点は誠の御尤もでございまして、十分御趣旨の点を考えに入れまして今後考えて参りたいと思います。
  24. 堀越儀郎

    ○堀越儀郎君 電氣通信事業の対策についていろいろお考えになつておるようでありますが、そのうち特にお聽きしたいと思うのですが、電氣通信工事の機動化ということですが、原始的手動依存ということを離れて、成るべく機動化ということをお考えになつておるようでありますが、それに極力努めるということをはつきり表明しておられますが、具体的にどうされるのか、これは非常に結構なことで、我々から言うならば、非常に関心を持つことであります。ただ文書を述べるだけでなしに、実際にどう考えておるか、お考えを一つ願いたいのであります。
  25. 中山次郎

    政府委員(中山次郎君) 本日工務局長が出張中でおりませんから、工事関係の御説明について非常に不十分とは存じますが、電務局長から一應御説明申上げて置きたいと思います。只今御質問のありました機動化につきましては、結局現在電氣通信の復興が非常に遅れております原因の一つとして査げられますのは、やはりその工事に関係しております資材も勿論足りませんし、又工事者の技術の低下、結局戰時中における勤続年数の後退によります技術の低下ということも大きな原因になつておりますが、それ以外にその工事をいたしますにつきましての能率のうちで、非常な部分を占めますその局又は駐在所から工事の現場に参りますのに、非常な今時間を要しております。戰前ならば自轉車なり、又はトラックなりによりまして、材料も勿論直ぐに運びます。又必要な工事要員も直ぐに行きましたのですが、現在ではトラックも非常に不足勝ちであります。自轉車も殆んどその方面については不足でございまして、そのために非常に往復に時間がかかり、從來一日で済みましたものが、一週間も十日も半月もかかるというようなことで、非常な能率の低下を來たしております関係上、これらにつきまして終戰後極力トラックの入手の努力しておりますが、この点につきましては全國的にそういう輸送車輛の不足から言いまして、未だに殆んど改善されたという程に申上げられないのは非常に遺憾でございます。それから自轉車につきましても、資材局方面で非常に入手に御盡力頂きまして、相当数入手しております。この数字につきましては私今資料をもつておりませんので、後日その資料を文書で以てお手許に差上げたいと存じております。それからトラックにつきましても、進駐軍の方の配慮によりまして、これも昨年より相当数入つたことは事実でございます。これにつきまして資材局長から後程数字について御説明申上げたいと思います。さようなわけでありまして、結局人数が不足なところにもつて來て、輸送力が不足のために非常な時日を要して、工事が遅延する結果を補うために、その回轉数を早くするためには是非共これらの輸送力を充実しなければならんというので、工務局なり、又資材局の方でいろいろ御計画をして頂いております。その具体的な数字につきましては、できますれば資材局長から御報告申上げたいと存じております。運用方面の機動力と申しますか、これは余り部面がありませんが、主に工事の機動力と考えまして、以上御説明申上げた次第であります。
  26. 堀越儀郎

    ○堀越儀郎君 只今の御説明でどうこうということは、資材の要素のみを考えておられますか。
  27. 中山次郎

    政府委員(中山次郎君) やはり工事人夫が現場に行つて直そうという資材以外に、やはり大きいのは毎日その現場に出動します工事要員の輸送力が大きいと思うわけであります。
  28. 林一郎

    政府委員(林一郎君) 只今御説明もありまして、大体申述べられましたが、機動化というのはいろいろございまして、いわゆるガソリン工学の應用、トラックを使つたり、その他、手でやるものを油でやるというようなことが一番この頃皆やりたがるのでありますが、このトラックの整備につきましては、大体終戰直後の状態に比べますと、倍くらいの状態にまで漕ぎつけたのでありまして、大小の車を合せまして現在千二百輛逓信省で持つております。御承知のような自動車の生産状況でありますので、なかなか簡單には参りません。又ガソリンの割当ての問題もございまして、ときによると車の方があくびをするというようなこともあるのでありまして、今日と雖も樂観を許さない事情でございます。ただ進駐車の拂下げの車が非常に現在活躍しておりまして、これは約三百輛近い車を持つておりますが、ガソリンも確保されておりまして、極めて復興に寄與しておるのであります。現在尚一年間に約四百輛整備するということを目的といたしまして、運輸省関係ともよく連絡をとりまして、努力中でございます。ガソリンの補給につきましても、逓信省は非常にが大口の需要者として、かなら困難な事情にあるのでありますが、月々大体ドラム罐で二千本というオーダーでありますが、こういつたもので漸く過しておる次第でございます。それで工事の方面の差向きの、私共の描く理想の姿としては、手車で現場へ出かけるというようなことはできるだけなくしまして、現場には早く車で行く。又行つてから先きも、あの梯子の上で仕事をするというようなことでなしに、トラックでもつて大体ケーブルなど敷設してしまう。これは上部ケーブルも地下ケーブルも同樣でございますが、相当車で以て迅速に且つ非常に人手を省きましてやり得るのであります。これは現実に進駐軍の兵隊さんが、そういう方式でやつておりまして、各地でこちらの方面でもそのよいところを見せて貰つておるのでありますから、こういつた自動車自動車と言いますが、單に走り廻るだけでなく、そういう工事のできる自動車も一部整備中でございます。現に相当数量、進駐軍から貸與して頂いておりますが、我我としても更に改善されたものを作ろうというので、現在一部注文を出しておるようなわけでございます。尚自轉車につきましては、これはいろいろ考え方によつて違うのでありますが、どれだけあつても足りない。できれば一人に一台ということが理想かと思います。ただこれは現在なかなか入手も困難なことであり、また割当も逓信省だけに割当てるというわけに行かないので、僅かな生産の中から非常に多くの率の割当をして頂いているというのでありますが、戰前はここに書いてありますが、二万五千輛くらいの配車数であつたと思いますが、現在は六千輛に増加しております。ただ質的の問題では極めて惡くなつておりまして、いたみが早いのでこの補修用の資材を大いに補給しなければ、折角数あるものが動かないということになるのでありまして、例えばタイヤ、チューブなどは年間に各々二十万本程度補給しております。そういつたことで除々に改善されておりますが、十分な数には達していないことは事実であります。工事の方につきましても非常に要望が多いので、機会あるごとに工事用として特別の割当をするように今努力しておりまして、段々よくなることを期待しているわけであります。
  29. 中山次郎

    政府委員(中山次郎君) 先程の御説明を追加さして頂きます。主に輸送力によりまして工事の機動化と申上げておきましたが、それ以外に只今資材局長から申しましたように、同じ自動車でも作業用自動車と申しまして、電線を張り廻らすに、人力でなしに機械力を用いて、張るというような、いろいろな工事を機械を使える自動車を裝備いたしますことと、それ以外に又障碍などにつきまして、その障碍修理工事が早くできますように、いろいろな道具を使うことにしなまして、測定器などを使つて、障碍がどこにあるかということを早くから分らせるために、それを使用させるとか、又ガス入りケーブルを使いまして、これも障碍がどこにあるかが早く分りますために、そういうような要員が現在増員できない、又使用しにくいときにおきましては、そういつた機械力を以ちまして、最小限度の期間で、最小限度の人員で早く工事が完了しますように、この方面につきましても、この機動化という言葉によつて表現しておることと思います。
  30. 堀越儀郎

    ○堀越儀郎君 只今の御説明で大体分つたのでありますが、個々の補修工事なり、或いは活動されるということにつきましては、この機動化ということは非常に重要なことと思います。今お聽きした程度以外に、更にもう少しお考えを頂いて、この点について努力して頂くようにお願いしたいと思います。
  31. 新谷寅三郎

    ○新谷寅三郎君 序ででありますからお伺いしたいのですが、いろいろ機動化とか努力はしておられるでしようが、障碍電話が非常に多い。それから障碍電話について修理を申請しましても、なかなかやはり障碍を直して貰えない。これもまあ原因がどこにあるか、いろいろお調べになつておると思うのですが、一般の電話としては殆んど、障碍になりますと十日も二週間も放つておかれるというのが例なんです。それで財政方面から行くと、こういつたのを早く直して、どんどん收入を殖やすようにしなければならない。逓信省が当然そういう考えを持つておられると思うのですが、言つて行つてもなかなか直らないという状況なんです。で細かい問題で恐縮なんですが、一般にそういうふうに障碍が多い上に、或いは局務の管理の仕方が惡いのかも知れないが、例えば或る局からは殆んど市外通話を受けましても、市外通話の一一六番とか、一一七番が出ない、これは調べたわけではありませんが、聞くところによりますと、或いはその市外の方で併合しておるとか、或いは中継線が足りないとか、いろいろ人によつて言うのが違うのですが、そういうことが明瞭であれば、只今お話しのように電氣通信についてもつと機動力を発揮されて、手つ取り早いところからどんどん直して行くというような建前をお練りにならないと、机の上で如何におつしやつても直らないのです。むしろそういう障碍電話とか、或いは一般的に市外がどうしても通じないとかいうところに対しては、一番優先的にどんどんそれを直して行くというような働き方の方が、理屈よりも、その方が先だと思うのですが、何かそれについてお調べになつておるでしようか、又具体的に対策でもお立てになつておるでしようか。
  32. 中山次郎

    政府委員(中山次郎君) 只今のお話のように障碍が非常に終戰後多くなりまして、皆さんに不便をかけている点、誠に申訳なく思つております。障碍と申しまして、加入電話がなかなか通じない、それから又市外電話がなかなか掛からないという原因につきましては、いろいろに私共理屈の上から言つて分類されるのでありますが、今新谷委員から申されましたように、いろいろな理屈を別として、一体これを打開するのに何か取るべき優先的の対策はないかというお話でございました。誠に御尤もでありまして、私共もこの点につきましては非常に頭を悩ましておる点なのでありますが、まあ一應市内電話の一番通話ができない状態に置かれておる原因は、これはやはり何と申上げましても、戰災後の復旧が全部と申しましてもいいように、仮復旧でございまして、ゴム線を使つての架設のために、日がふるに從いましてだんだん故障が起き、又壞れて参りまして、本復旧の工事がまだできない現在におきまして、その悪いところが続出したような現状でございまして、これに対してはまあ私共根本的対策として考えておりますのは、現在増設の方にも相当力を注いでおりますが、何といつても現在の加入者の方々の御不便を一掃するという点に点を置くために、保守に力を入れておりまして、そのために最近大都市、殊に東京を優先的にいたしまして、障碍事故の処理につきまして特別の委員会と言いますか、一つの組織を作りまして、これによりまして、そういう申告がありました際には直ちに出向いて修理させるような機構を作つておりまして、これによつて具体的に起きました事故について処理いたしたいと思うのでありますが、併し今申しましたように、非常に仮復旧のために、一ケ所直しましても又次に外の所が故障するというので、その悪い施設についてはやはり全面的にこれを取換えなければ障碍が根絶できないような状況で、この点につきましては、やはり本復旧に或る程度、新増設と申しますか、建設方面で以て努力いたさなければならんかと思つております。  それから市外通話につきましても、先ず即時通話なり、準即時の申込の一一七がなかなか出て來ない点なのでありますが、これは東京について申上げますれば、やはり市内に分局が相当数まだ復旧しておりません関係上、併合されておりまして、これらの申込番号が非常に輻輳いたしておる関係でありまして、これにつきましては、最近の機会におきまして、荻窪その他の即時、準即時を市内の分局のように編入する計画がありますので、それが実現しますれば、一一七も呼出については相当緩和されることと思つておるのであります。それから又今お話にも出ましたように、局間の中継線を仮復旧のために加入者に相当利用さしております関係上、そういう点についても話中その他で非常に掛からない場合が多い。一度掛からないと、又加入者の方のお氣持としては、ダイヤルを廻して話中だと、直ぐその次に追つかけて二度三度とダイヤルを廻される結果、機械の損耗率も、もともと終戰後、戰時中の規格による品で非常に不完全な品の結果、磨耗度が非常に早くなりまして、そのために又加入者宅なり、又電話局内の機械の部分品も故障が多くなつておるような実情でありまして、これにつきましてはやはりできるだけ早期に取換え、又障碍の早期発見に心掛けておりますのです。併しこれもまだ十二分に手が行き届きません関係上、まだ御迷惑を改善できるという見通しにつきましては、残念ながらまだ申上げられない現状でございます。  又市外通話の輻輳障碍でございますが、これにつきましては、昨年秋頃から市外回線の障碍を是正するという点に重点を置きまして、又GHQからもいろいろ援助頂きまして、これを根本的に改良するために、市外回線の障碍改良の一つの組織を作りまして、これが本年度に入りまして非常に実績を挙げまして、市外回線の障碍につきましては從來よりも約半分に障碍が減りました。從いまして市外回線の一回線当りの一日の疏通状況も非常に上昇いたしまして、GHQからも、この程度で障碍回復率が進めば、まあ非常によろしいとまで言われておりまして、障碍方面につきましては、市外回線については一應順調な軌道に乘つて來ておる現状であります。ただそこに残つております問題は、やはり市外交換のオペレーターの技術の向上と、それから用員の不足の点でありまして、この方面におきまして、やはり現在の設備を十分に、又よくこれを活用する十二分の域に達しておりません関係上、とかく取扱上の齟齬からロスが出たり、又施説についても無理を生ずるような機械がありまして、まだ障碍率が戰前の水準にまで是正されておりませんのは非常に遺憾だと思いますが、各部門別にその障害なり、又サービスの悪い点につきまして、委員会なり、その他原因を探索するチエックをやつて、それぞれの部面で、大体現在ではGHQに対しましても、又私共の仕事自体につきましても、どこが惡いかという点がはつきりいたして参りましたので、その点から今度一番隘路になつております点を衝いて、それの原因を若し必要ならば資材なり、又予算なりという点に計上いたしまして、今年度におきましては、できるだけこれらの惡い部分を是正いたしまして、公私の皆様方の御期待に副いたいと考えておる次第であります。
  33. 新谷寅三郎

    ○新谷寅三郎君 もう一つだけ伺いたいんですが、最近新聞で料金の値上げ問題が政府の間で議題に上つておるということを報じておりますが、これは昨年來の問題でもあり、我々もそういう問題は必ず近い中に起つて來るだろうということは予想しておるんですが、先程から話もございましたように、單に料金だけを上げるというだけでは國民もなかなか納得しまいと思う。それで料金を上げるにつきましては、当然内部の機構に対してはこういうふうな方針を取る、又一般的に言われております行政整理に対してはこういうふうな方針を取る、或いはその他の経費節約についてどんな方針を取るかというような、事業としての更生策を全面的に実行せられまして、而も尚どうしても現状からして料金を引上げなければ更生できないのだということで、初めて國民も納得すると思うんですが、先程からいろいろ事業の内容につきましてお話があり、対策としても御意見を伺つたのでありますが、料金引上げに関連しまして、今申上げたようなあらゆる点から御檢討をお加えになつた結果、これと並行してどういうふうな対策をお取りになつて事業の復興をなさろうとしておられるのか、その点若しお差支なければこの機会にお伺いして置きたいと思います。
  34. 下條恭兵

    政府委員(下條恭兵君) 料金の問題はどれだけに引上げますか、はつきり確定してはおらないと思うのでありますが、機構につきましても、多分新谷委員御承知と思いますけれども、いろいろな方面にいろいろな意見がございまして、只今折衝中でございます。併し仰せの通りに、料金を引上げまするならば、当然新谷委員の御指摘のような手は打たるべきであるのでありますし、又いろいろな対策についての考究もいたしつつあるのでございますが、只今のところ料金の引上並びに機構の改革の問題ははつきり申上げられない段階にありますために、ここで明確に各般のことを御説明申上げられないような状況にありますけれども、近い中にいろいろ御報告申上げ得る段階に達することと思います。惡しからず御了承を願います。
  35. 井上なつゑ

    ○井上なつゑ君 ちよつと電話のお話と少し違うのでございますけれども、お伺い申上げたいと思います。ずつと話は前に帰りまして、ストの時の話でございますけれども、いろいろ人々が噂をいたしまして、逓信病院の看護婦達もストをいたしました。それからその時に大変急を要する患者……看護婦だけではございませんが、病院の人が全部ストをいたしまして、直ぐに手術をいたしませんと生命に危險を來すというような人もその手術ができなくて、そうして亡くなつたというような噂でございますが、デマでございましようか、耳にいたしましたのでございますが、そんなようなことが本当にございましたものでございましようか。若しお分りになつておりましたらお伺い申上げたいと思います。それから後もこの間近畿の方へ参りましてお伺いしたんでございますが、どうも病院の看護婦達もどうしてもストに出なくちやならない。そうでないと消毒も、ボイラーも焚いてやらない。手術もしてやらない。手術の手傳いもできないから、止むを得ず出なくちやならないというような話も聞いておりましたが、そういうことは本当の事実でございましようか、噂でございましようか、お分りでございましたらお伺いいたしたいと思うのでございます。
  36. 深水六郎

    ○委員長(深水六郎君) 説明員に説明をさせたいというお申出がございましたが、許して差支えございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  37. 深水六郎

    ○委員長(深水六郎君) それではどうぞ。
  38. 小野吉郎

    ○説明員(小野吉郎君) 只今のお話の点でございますが、私共非常に相済まんことでございますけれども、まだその事実を詳らかにしておりません。いずれ調べましてはつきり分りましたらお答えいたしたいと思います。
  39. 下條恭兵

    政府委員(下條恭兵君) 先程新谷委員のお尋ねに申上だるのを忘れておりましたので補足さして頂きます。いろいろと御指摘の通りに、現在の電氣通信、その他不十分のところが多々あるのでございますが、今日まで通信事業が割合復興が遅れたというのは、結局傾斜生産によりまして、重点順位から数えておつたのが、先程資材局長からいろいろ御説明もありましたような不便が当局者に感じられておつたのでございますので、大臣もこの点につきまして、結局積極的に通信事業の復興のためには、この重点順位の引上げが何よりも肝心であつて、これをやることによつて労働問題の解決にもなり、復興の促進にもなるという考え方に立ちまして、只今この重点順位の引上げに努力中でございます。さようなわけでありまして、何らかの結果が現われることと存じますが、その他の問題に関しましても、特に重点的に取上げまして、只今電務局長から説明がありましたように、事情はこの「通信事業の現状」に掲げてありますように、どこもここもまずいのでありますから、重点的に最も効果のあるところから取上げて行くことによつて、だんだんと不便を解消できることと、かように考えて努力中でございます。
  40. 中山次郎

    政府委員(中山次郎君) ちよつと先程のお話ですが、電話を掛けても丁度ストのときで通じなかつたということなのでございますか、それとも逓信病院の方で從事員がストに関係しておるために手術がうまく行かなかつたということなんですか。
  41. 井上なつゑ

    ○井上なつゑ君 私の聞きましたのは、両方共聞きましたのでございます、逓信病院の方で從事員がストをしておつたために手遅れになつたというようなことも聞きました。
  42. 中山次郎

    ○政政委員(中山次郎君) 逓信病院というのは、東京の方でございますか。
  43. 井上なつゑ

    ○井上なつゑ君 そうでございます。
  44. 中山次郎

    政府委員(中山次郎君) もう一つは。
  45. 井上なつゑ

    ○井上なつゑ君 大阪、神戸の方面でございます。何かストに行かなければボイラーも焚いて貰えないと、そうすると器械などの消毒もできないものでございますから、それで手術の準備も何もできないのだそうでございます。そういうことで、看護婦が本当に自分のお仕事をしようと思つても、止むを得ずストに行かなければならないのであろうかというような相談に來たのだそうであります。それで指導者の方が、絶対にそういうことはいけません、手術を要するようなそんな急病の人がおるのだから、尚更おらなければならないということで止めたということを申しておりました。そう申しましても、結局手術をするような材料が整わなかつたからというので、どつちこつちになつたということを、私つい最近京都に参りまして、大阪の方からそういう話が出たのであります。
  46. 中山次郎

    政府委員(中山次郎君) それを電話で連絡するときに、電話のストのために掛からなかたのですか、それとも病院の從事員がストに関係したために、手術に悪影響を及ぼしたということなのでございますか。
  47. 井上なつゑ

    ○井上なつゑ君 勿論そのときには、電話を掛けましても掛からなかつたのです。
  48. 中山次郎

    政府委員(中山次郎君) 手術を要する方が、病院に電話が通じなかつたということではなくて、入院しておる人なのでございますね。
  49. 井上なつゑ

    ○井上なつゑ君 非常に急な病人で、手術をしなければもう寸刻を爭うものだそうでございます。いろいろ、電話が掛からなかつたとか、病院の方がよく動いて下さらなかつたというような話が入つたものでございますから、眞相があつたものでしようか、デマなのでございましようか。
  50. 中山次郎

    政府委員(中山次郎君) それでは一應事情を調べまして、逓信病院の從事員がストに参加したというようなことも聞いておりませんし、実は係でもございませんのです。
  51. 井上なつゑ

    ○井上なつゑ君 事実でございませんければ、大変結構なのでございますが、最近大阪の方の指導者の方が申しておりました。そういうものに出なければ結局仕事ができないというようなお話だつたのです。
  52. 中山次郎

    政府委員(中山次郎君) 承知いたしました。よく調べて見ます。
  53. 深水六郎

    ○委員長(深水六郎君) 大臣が見えられましたから、大臣に御質問のある方はどうぞ。
  54. 新谷寅三郎

    ○新谷寅三郎君 大臣お忙しいところでございますから、簡單に二点程伺いたいのでありますが、御配付になりました通信事業の現状というパンフットによりますと、非常に通信当局で努力しておられるにも拘わらず、今日尚電信も電話もうまく行つておらない。対策として、資材も足りないし、施設も惡くなつておるし、運営のやり方も惡いし、又人の素質も惡いし、資金も足りない、これらが揃えば十分復旧するだろうという結構になつておるのでありますが、これはもとより当然のことでありまして、どこの事業でもこれくらい條件が揃えば、復旧しよくなるのは当然なのであります。今日の現状から、資材も足りない、施設も悪い、人の素質もよくない、資金も足りない、こういう状況が今後当分続くのだろうと思います。その場合に、こういう現状に即して復旧計画を進めて行かれます場合には、特にやはり何か重点を置いて、こういう点をこうして貰えば、これは通信事業復旧の糸口になる、そこから復旧を始めて行くのだというようなものがなければならないと思うのですが、この点について、残念でありますが、通信白書なり、対策なりには何も発見できない、これについて大臣の御意見を伺いたいことが一つ。  もう一つは、企業の復旧或いは立直しのために、現内閣で非常に努力をしておられます外資の関係でありますが、或いはそれが資材で入つて参りますか、資金で入つて参りますか、或いは製品で入つて参りますかは別といたしまして、とにかく外資導入の問題と関連いたしまして、通信事業の復旧を一段と促進するようなことについて、何かお考えを持つておられますかどうか、或いは現在それについて何か具体的な話合でも進められておるのでございますか、その二点をお伺いしたいと思います。
  55. 冨吉榮二

    ○國務大臣(冨吉榮二君) 極めて御尤もなお尋ねだと伺つたのでありまするが、お説のごとく、又この通信白書に述べましたごとく、資材或いは能率その他の隘路から、通信事業の復興がなかなか容易ならんということは、もう常識でありまして、先ず私の考えといたしましては、就任以來考えたことでございまするが、先ず第一には、通信事業を一番どこに重点を置くかというと、私は何といつても人の問題に置かなければならない。御案内のごとく、四十万の從業員を以てやつておる運輸に次ぐ重大な國家事業でございまして、この問題のよき解決がない限りは、どんな機構の改革をやつても、どんなに資材を入れましても、資金を入れましても、私は駄目だと思います。何も私は唯心論者ではないのでありますけれども、結局從業員諸君の心からの協力という点を、非常に私は重大視しており、從いまして現在の全逓從業員組合というものの行き方については、多少檢討する必要があるのではなかろうかと、私は決して全逓從業員組合というものを骨拔きにするとか、或いは御用組合にするとか、或いは分裂化するといつたような考え方は毛頭持つておりません。四十万、隊伍堂々我々に正面からぶつかつて來ることは非常に結構だと思う。併しそれは飽くまで眞に通信事業というものが、日本の復興のために、或いは高く掲げた文化國家建設のために、極めて重大な役割を持つているんだと、この高いプライドと言いますか、自覚と申しますかを持ち合せてくれた根拠の上に立つた組合運動であれば、如何に戰鬪的であつても私は敢えて差支えないという、こういう考え方を持つておるのであります。私は敢えて現在の組合運動をとやかく批判しようとは思いませんが、破壞された日本の経済というものの上に立つて、そのファンドの問題を考えずに、個人の生活問題が非常に中心になつておるということは、これは單り全逓のみならず、一般的に言えることではなかろうか。もとより個人の生活権の擁護ということは、憲法にも明記されてありますことであります。極めて重大なことであると思いますので、その問題に力を注ぐことは当り前でございますが、同時にやはり公共の福祉という問題と、日本の現在置かれた客観的な情勢というものとをはつきり考えて、いわゆる良識と叡智によるところの私は解放運動が望ましい姿であると考えておるのであります。この線に向つて私は組合幹部とも話合もし、これは何も私が指導するとか、或いは干渉するといつたような態度でなしに、本当に腹を打割つて話合つて行くということが必要なので、私はいわゆる全逓に対する眞の協力を得るための我々の努力が必要である。こういうことを先ず基本的に考える。そのためには何と申しましても通信事業というものが、日本の政府部内でも、或いは一般的に國民の自覚の度からいたしましても、甚だ遺憾なことではございますが、これは私の僻みかも知れませんが、どうも重要視せられていないという感じを持つておるのでございます。  從いまして私はどうしても通信事業というものが、今日の我が國の復興計画の中においても、その重点度合を高めるということは是非とも必要だ。そうした面から來るところの資材の面も、資金の面もおのずから解決する。從つて又労需物資といつたような物も來るし、全逓の対策の一つの大きな解決策にもなるかというようなことを考えておるのでございます。こうしたことは、要するにこれは通信委員会の皆樣方の心からなる御質力を得なければできないことで、そういつたような大体考え方が通信白書と申しますか、この報告書をお出しして、一般の御理解を更に一層深めるという意味で考えておるのであります。我々は勿論でございますが、通信委員会の委員の各位におかれましては、それぞれ長い間いろいろ御研究にもなり、又その道の方にも携わつておる方でありますので、その点についてはむしろ私共より御理解が深い人達と思つておりまするが、一般の、まあ國会といつたような一般的な極めて常識的に考える國会の面などを見ますと、どうも通信事業に対する御理解が、甚だ僭越な口幅つたい言葉でございますけれども、ないように考えられるのであります。でこの問題の解決というものに根本的な重点を私は置くべきであると、まあ大体以上のように考えておるのでございます。  次に外資導入の問題でございますが、実は正直なところ、私はまだこれに対して具体的ことを考えておりません。考えておらないというのは要するに知識がないのです。外資を導入することによつて、どう日本の通信事業を盛立てて行くかということに、私は正直に申上げますと、実は甚だ無責任だとおつしやられれば、お叱りを受けるかも知れませんが、正直なところ私は今のところ考えて参りませんでした。研究して参つておりません。從いましてこれは極めて重大な問題であるかと思いまするので、うんと勉強して、できるだけこれが日本の通信事業の復興のために努力したい、こう考えております。
  56. 新谷寅三郎

    ○新谷寅三郎君 逓信大臣の率直な御答弁がございまして、特に第一の点の復旧のための対策として、人の問題について第一義的な重点を置くというお話、実は私も大体同じような考えを持つておるのであります。それに現在非常に施設も惡くなつておる、又運営についても十分でないというのが、大体において結局人の問題に期するだろうと思うのです。その問題だけでも解決されますならば、もつと國民の通信事業に対する信頼も深められますし、又施設の新設でもありまして、或いは保守でありましても、もう少し國民の要望に副うように持つて行けるのじやないかと思う。大臣のお話になるように、一般的に逓信事業は政治的に見ますと、低いところに置かれておるような嫌いがありまして、從業員の諸君も或いはそういつたことを自分で感じながら、多少の僻みを持つておるという点があるかも知れません。現実に待遇面におきまして、いろいろ実質賃金等において開きがあるかも知れません。併しこの辺は大臣政治力で御解決願うとして、ともかく何等かの方法によつて從業員が、やはり経済上のいろいろの要求とは別個に、通信事業が自分達の事業で、自分達もやはり事業に対する愛著と言いますか、愛好と言いますか、そういう念はちつとも大臣、次官等と変らないのだというような氣持でやつて頂けるようになりますと、恐らく通信事業の復旧が非常に促進するだろうということを私達も期待しておるのであります。これについてはむずかしい問題もございましようが、特に今の大臣のお話に期待いたしまして、成るべく早くそういうふうな情勢になりますように希望を申上げる次第であります。外資導入の問題につきましては、これはただ單に現在の状況なり、御意向なりを伺つたのでありますが、要するに日本の経済復興を、占領軍の方で非公式に述べておられますように、今後五年とか、七年とかいうような長期で復興せよというのでありますが、通信事業に関しましても、日本の独力でこの荒廃した通信事業をやろうと言いましても、これは非常に時間がかかるので、場合によりましては、復興そのものも或いは困難な事態に逢著するのじやないかということを心配するのでありまして、從いまして方式は別でありますが、やはり一般的な外資の導入で、日本の経済復興に相当協力しようという空氣があるならば、通信事業に関しましても、先ず眞つ先に復旧して貰わなければならない事業でありますから、外資の導入に関しましても相当な関心を持つて、それが復旧の期間を短縮するという意味におきましても、相当考えなければならんことじやないかと考えましたのでお尋ねした次第で、若し今後そういつた問題が具体的に考究され、或いは具体的にそういう問題が起りました場合は、この委員会におきましても、大臣からその点をお話しを願いたいと存じます。
  57. 堀越儀郎

    ○堀越儀郎君 外資の導入の問題について、新谷委員の質問に対して大臣からお答えになつて、今後御研究になるというお話のようであります。その際是非資金、資材のみの導入でなしに、技術というものの導入ということも強くお考え頂いて、今後の発展のために願いたいと思います。それから先程逓信事業に対して一般が関心が薄い、或いは軽視されておるというお話でありましたが、私又半面において、現在の逓信事業の上層部の人は、とかく、或いは現業だけでなしに、中間におられる人達も、むしろ内部で軽く見ておるような譏りがありはしないか。一つの例を申上げますると、戰災によつて復旧した電話が、仮復旧であるからいたみ易いということは、先程からたびたび聞いておるのでありますが、その障碍が、余りにも長期に亘つて放任されておるという例をよく見るのであります。現に一つの私の直接関係しておる例を申しますと、約一年に亘つて被害電話が復旧しないで、而も電話の料金は徴收されておる。更にその上に電話加入税というような、都民税を拂うために電話を持いるというような形になつておる。これは私の現実に見ておる電話でありますが、而も一年になつ尚且つ復旧しない。復旧しないというか、障碍が直されない。先程故障を見付ける測定機械をお使いになるというお話でありますが、一年間もそのまま放つて置かれるというようなことは、外部の人が逓信事業を軽く見るというよりも、内部の人が電話というものをどう見ておられるかというように、我我反対に考えておるのでありますが、その点についてどう処置しておられるか、逓信大臣に伺いたいと思います。
  58. 冨吉榮二

    ○國務大臣(冨吉榮二君) それは極めて御尤な御指摘だと思いますが、実はそういうお話は初めて承わつたのでありまして、御案内のごとく、私入りまして殆んどストライキの方面にばかり、荒つぽい仕事ばかりいたしておりまして、そういつたようなサーヴィス的の方面に実は頭が廻らなかつたのでございます。又事務当局の方でも、私の体に時間的余裕がないので、いろいろと説明をして呉れなかつたのでございまして、それは非常に重要なことを承わりましたから、その当事側も、お叱りは御尤もです、だからできるだけ取調べまして、そういう点を早く何とかするようにいたしたいと考えております。從つて通信事業を通信関係の主脳部の間で軽視しておるんではなかろうかというようなお尋ねは、これは一應私は御尤もじやないかと思うのです。それは思想的にもやはり重点主義とか何とか言いましても、非常に窮屈な中から、こつちは遠慮しておるという形もあるんでやなかろうか、從つて強ちこれは事務当局の卑屈なせいではなくて、何と言いますか、旧來の役人でも内務省系統だとか、農林省あたりとかの役人のタイプが大分、どつちかと言いますと、違つておる。私は率直に包み隠しなく言う方でございまして、そういうタイプも手傳つて來る。何か非常に資材獲得や、資金の上においても政治力を要するとようなこの際では、少しく逓信省の役人の諸君は、紳士的と言いますか、事務的と申しますか、そういう点が多少やはりあるんじやなかろうか、これはまあ私の素人の見た感じですが、これは一面から言うと非常によいことだと思いますが、一面から言うと、やはり多少サーヴィスの点において立遅れをするというような点もあるかと思いますが、その点につきましてもますます一つ努力をいたしたいと思います。尚新谷さんのお尋ねの御意見、あとからお述べになりましたことについて非常に私も心強く思うのでありまするが、幸いに私は非常に初め樂観論を以て、実は全逓問題なんかにも臨んで参つたのでありますが、幸いにいたしまして、私の樂観は多少当りまして、政府の案を快く容れて呉れました、それにこの新給與の方の委員会等でも、むしろ全逓では成立せしめる方のヘゲモニーを取つていたというふうにさえ見えるのでありまして、この点私非常に雨降つて地固まると申しますか、そこらからやはり私は通信事業に対する世間樣の御同情と言いますか、御理解と言いますか、というものも次第々々に深まつて参るんじやなかろうか、こういうふうに考えております。尚私共としては、特に如何にして從業員諸君がその自覚の度を深めて呉れるか、協力して呉れるか、又組合としてもそうしたことを勉強して貰うように懇情もしますが、最近組合幹部の人と会つた感じでは、これは非常に感じを申上げて恐縮ですが、今まではどうも戰前大臣とか、次官という者は、まるで仇敵のごとく言葉の端端にもあつたようですが、この頃は少しく何といいますか、親しみを持つて相談に乘つてもいいぞといつたようなふうの氣分が、どことなくふんわりとした氣分がただよつておりまして、私共非常に望みを掛けておる。私は大体呑氣屋でありまして樂観論をよく振り廻してお叱りを受けるのですが、私はどうもそういうふうに行くのがよいのじやないか、余りしかめ面をして全逓問題を考えるよりも、やはりそういつた向うに対する希望を持つていた方がいいような氣がいたしまして、その方針で大体進んでおるのであります。その点尚今度とも一つ対立的でなしに、問題を中からほぐして行くというような行き方を取るのがよいのじやなかろうか、今度不幸にして朝鮮人の騒擾事件等にも、どうも共産党が入つていた、その中に全逓がいたのじやないかといつたことも新聞等に出ておりまして、いろいろ私共としましても非常に肩身の狭いことでありまして、申訳ないと思つております。これもよくなる一つの過程としてお許しを願わなければならんのじやなかろうか、このことについては向うの方としても非常に難儀をしておられるし、私としても十分に調査もいたさせまして、今後労務対策の上にも十分注意したいと、こう考えておるような次第であります。
  59. 新谷寅三郎

    ○新谷寅三郎君 大臣は非常にお骨折りで、全逓の問題も大体片付いたようであります。こういう時代ですから、インフレが昂進すれば、給與の問題も起つて來る可能性も十分考えられる、成るべくそういつた問題を起さないために、先程からいろいろ通信事業の優先順位についてもお話がありましたが、通信事業の從業員は一体に非常に給與方面では私はまあ氣の毒だと思うのです。それは何も他の官廰よりも特別によくしなければならんというのじやない、通信從業員は本当に給與を貰えば給與だけなのです。それに伴つて特に便宜を得ることもなければ何もない。そういう意味で通信從業員の待遇というものに対しては、特別にいろいろなお骨折りになる必要があると思うのですが、それに関連いたしまして、又今度物價の改訂もあるということも伺うのでありますが、その場合に是非一つ考えて頂きたいのは、官廰の方はまあ二千九百二十円で一應話がつくかも知れませんが、一般民間の方の給與、これが余りに放任されておるために、その間非常に開きが出て來て、そのために官廰の從業員が又これで食つて行けないというような事態に、このままで行くとなることは予想しなければならんと思うのであります。それで官廰從業員の賃金ペースを二千九百二十円に置かれるならば、やはり民間の給與に対しても余りかけ離れたものでないように、何らかの方法でそれを規正せられて行くことが、從業員の生活を安定する上に間接には大きな効果があるものと思うのですけれども、これは理論上、或いは主義上の問題としては非常にむずかしい問題が含まれておると思われるのですが、併し昨年末のような状況を放つて置くと、遠からず又その事態が、時期が來るのじやないかと思うのですから、これは特に逓信大臣にそういう点について十分の御配慮をお願いしたいと考えております。
  60. 冨吉榮二

    ○國務大臣(冨吉榮二君) 極めて御尤もな御指摘だと思うのです。実はその民間給與の方がどうも先上りをして行つてしまいますので、より多くびつこをひく形になつておることは御指摘の通りでありまして、電産の方の給與等に関しても相当我々の間では議論をいたしたのでありまするが、これは一昨年以來ずつと傳統的に先触れをいたして参つておる関係がございますので、一挙にどうも今度押えられなかつたという点は誠に遺憾でございますが、考え方といたしましては、全く御説の通りで、私は商工省におりました関係上、常に電産の幹部にはそういうことを申して参つたのであります。つまり諸君はいわゆる賃上げの先触れをして、そうして電産が電産がと各事業会社、官廰から憎まれて、恰もインフレの火附け役みたいに思われていて、それでいて名目賃金を得て、実質賃金にはどうも惠まれていないという、いたちごつこをやつておる、從つて諸君は今少しく電氣産業というもののレベル・アップということを考えて、石炭とやや並行するといつたような考え方に重点をおいて、各目賃金より実質賃金への方向を迫るべきではなかろうか、今に諸君は名目賃金ばかり上げていると、全く呪われる電産ということになつて、却つて諸君自身の幸福ではなかろうと思うということを、私はしばしば幹部に話しまして、幹部諸君は成る程そうだというふうに理解して呉れますけれども、いわゆる青年將校ともいうべき、例の方で、とにかくがちやがちやして闘爭するのが賃金を得るよりも重大なんで、賃上げ賃上げと言つて、何かストライキストライキと言つてストライキそれ自身に魅力を感じておるような傾向でございまして、それが常に先走りをして参つたのであります。尚民間企業ばかりでなく、地方財政におきましても非常に苦しい苦しいと言つていながら、労働組合に押されて、花見手当とか、結婚資金だとかいつたようなものを、何ら政府に対して了解を求めずに地方財政でやつてしまう。そうしておいて、どうも補給金を呉れだの、分與税があれだの、税を地方に移讓せよといつたような要求、又全額國庫負担というようなことを言つて参りますが、この点につきましても、私は閣議でそれらのいわゆる地方財政に関する地方の支出に対しても、嚴に統制すべきであるということを主張して、大体それは閣議でも皆さんの了解を得まして、これは強力に推進するということになつております。今度の民間企業の問題でも、電産の賃上げ、これの赤字融資というような問題でも、非常に問題を惹起いたしまして、漸くそうしたことが批判されるようになりましたので、それで追々と今御説の通りの軌道に乘るのではなかろうか、又乘らなければならない、乘らない限り日本の労務対策もうまく行かない、復興計画もうまく行かない、やり放題、仕放題をして、あとは國家財政に尻をもつて來たり、或いは赤字融資で國家の補償を得たりというようなことでは、いつまで経つても日本の財政というものは安定して來ない、経済というものは安定しない、從つてこの点は極めて私共は力を注がなければならん点だと、こういうふうに考えております。
  61. 深水六郎

    ○委員長(深水六郎君) 御質問ございませんか。他に御質問ございませんならば、事務次官から、この前の平島倉庫の問題について発言を求められておりますから、この際聽きたいと思います。
  62. 鈴木恭一

    ○説明員(鈴木恭一君) 四月六日付の讀賣新聞に出ておりました平島倉庫の問題でございます。この前の委員会の節は、まだ調査ができませんので、細かに御報告ができ兼ねたのでございますが、私共が取調べました結果を御報告いたします。問題のこの倉庫は、山梨縣の北巨摩郡秋田村にございます。所有者が平島峻三氏でありまして、昭和二十年六月から引続いて逓信省で借用いたしておるのであります。現在この倉庫に保管せられておりますものは、冬服が二十一組と、夏服が十七組、夏服のズボンが三千百六十五着、雨具が二十八着、この中に頭巾が十九個、石鹸が三百六十個でありまして、その経過を申上げますと、大体次のようになると思います。  昭和二十年四月の頃でありますが、今の中央区の木挽町に、県時の通信院でございますが、通信院の被服工場が戰災の危險に曝されましたので、その工場の物品会計官吏に属する夏服のズボン三千三百二十着分を、取り敢えず通信院の、現在の逓信本省でありまするが、その中にあります安全倉庫の中に搬入いたしましたのであります。そのが段々通信院の方も危險になりましたので、その年の六月に本省の吏員が、この物を郵袋八十三個に入れまして、これは四十着入つておりますが、それで締切りまして、その時に消耗品として拂出済の石鹸の三百六十個と一緒に、これは郵袋が二個でありますが、合計八十五個になります。これを中央郵便局から書留で平島倉庫へ疎開いたしたのでございます、この疎開に際しまして、当時御案内のような状況でございましたので、駅から運送事故のために、郵袋が三個だけは亡失いたしております。それから駅から倉庫までいろいろ村の青年等に運んで頂いたのでありまするが、これに対する報酬としてズボンを三十五着分を使用いたしております。その残つておりまするものと、それから石鹸が現在そのままそこに残つておるのであります。尚平島倉庫にはこの外に、冬服が二十一組と夏服が十七組と雨具が二十八着分あるのでございまするが、これは二十年の九月に通信院の物品会計官吏に属するものでありまするが、これは府中倉庫から相当大量に平島倉庫に疎開いたした物がありまして、それは大体引取つてしまつておるのでありますが、八ケ岳の農場用として拂出したものだけ、そこに残して参りましたので、その分が残つております。そこで或いは夏服のズボンの三千百六十五着、石鹸が三百六十個、どうしてここに残つておつたかということを申上げますと、夏服のズボンでございまするが、木挽町にありました被服工場、これは戰災で全部燒けてしまいまして帳簿等もございませんので、その木挽町の物品会計官吏に属するものでありまするが、これが五月の空襲のために全部燒けてしまいまして、その工場を新たに長野縣の丸子町に再建をいたしておるのであります。そこで今減失しました書類等の復旧にいろいろ手配をいたしているのでありまするが、この分についてまだ速かに調査が完了しなかつたというのが実情でございます。それから石鹸の三百六十個、これにつきましては、もうすでに拂出しました物品でありまして、これは当時の通信院の需品課の消耗品として出されておつたものでございます。從つて拂出し済の関係もありまして、これは帳簿上にその物が記録されておらないために、いろいろ疎開関係のどさくさがございまして、引継きがうまく行つておらなかつたと思うのであります。これは忘れられておつたというのが実情と存じます。そういうようなわけで、現在平島倉庫にいろいろ物品が残つておりますが、これにつきましては率直に申上げまして、必ずしも事務手続上は完全であつたとは私は申せないと思うのであります。いろいろ戰時中に混乱の状況の中でこれガ取扱われたのでございまして、又帳簿も消失しております。そういうふうな事情を十分御考慮頂きたいのでございます。從つて帳簿を故意に抹消したとか、或いは横領したといつたような非違の意図は全く認められないのでございます。その点を特に御報告いたして置きたいと存じます。尚同じ新聞の上に指摘せられておりました甲府市の大田町所在の飯島倉庫及び山梨縣八幡村所在の日下部倉庫、これらのものについては本件に類するような事実は全く認められないということを、この際附付えて置きたいと思います。
  63. 深水六郎

    ○委員長(深水六郎君) 外に御質問ございませんか、ございませんければ、この程度で閉会いたしたいと思いますが如何でしようか……。その前にちよつと御報告申上げます。通信委員会宛に電報或いは封書、葉書で、ちよつと來ておるものがございますから、お知らせいたして置きます。特定局制度を廃止されたいという電報、封書、葉書含せて五十六通、特定局制度を存置せられたいというのが二通、料金値上反対というのが九通、これだけ参つておりますから、一應御報告申上げて置きます。それでは本日はこれで散会いたします。    午後三時四十五分散会  出席者は左の通り。    委員長     深水 六郎君    理事            水橋 藤作君            山内 卓郎君    委員            鈴木 清一君            千葉  信君            井上なつゑ君            新谷寅三郎君            鈴木 直人君            堀越 儀郎君            藤田 芳雄君   國務大臣    逓 信 大 臣 冨吉 榮二君   政府委員    逓信政務次官  下條 恭兵君    逓信事務官    (電氣通信監) 山下知二郎君    逓信事務官    (電氣通信監) 小笠原光壽君    郵務局長    (資材局長)  林  一郎君    逓信事務官    (電務局長)  中山 次郎君    逓信事務官    (簡易保險局    長)      岡井彌三郎君    逓信事務官    (総務局主計課    長)      横田 信夫君   説明員    逓 信 次 官 鈴木 恭一君    逓信事務官    (総務課長)  小野 吉郎君