運営者 Bitlet 姉妹サービス
使い方 FAQ このサイトについて | login

1948-04-28 第2回国会 参議院 本会議 34号 公式Web版

  1. 昭和二十三年四月二十八日(水曜日)    午後二時三十三分開議     ━━━━━━━━━━━━━  議事日程 第三十二号   昭和二十三年四月二十八日    午後一時開議  第一 自由討論   (前会の続)     ━━━━━━━━━━━━━
  2. 松平恒雄

    議長松平恒雄君) 諸般の報告は御異議がなければ朗読を省略いたします。      ―――――・―――――
  3. 松平恒雄

    議長松平恒雄君) これより会議を開きます。この際お諮りいたします。椎井康雄君より病氣のため十八日間請暇の申出がございました。許可をいたして御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  4. 松平恒雄

    議長松平恒雄君) 御異議ないと認めます。      ―――――・―――――
  5. 松平恒雄

    議長松平恒雄君) この際お諮りして決定いたしたいことがございます。去んぬる二十日、両院法規委員奧主一郎君より、両院法規委員会規程第四條により、委員長を経由し、理由を附して委員辞任の申出がございました。奥君の辞任を許可することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  6. 松平恒雄

    議長松平恒雄君) 御異議ないと認めます。つきましてはこの際直ちに補欠選挙を行いたいと存じます。
  7. 北條秀一

    ○北條秀一君 只今議題となりました両院法規委員の補欠選挙は、本院規則第二百四十八條第三項により、選挙の手続きを省略して、その選任を議長に一任する動議を提出します。
  8. 青山正一

    ○青山正一君 只今の北條君の動議に賛成いたします。
  9. 松平恒雄

    議長松平恒雄君) 北條君の動議に御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  10. 松平恒雄

    議長松平恒雄君) 御異議ないと認めます。つきましてはその補欠として鈴木安孝君を指名いたします。      ―――――・―――――
  11. 松平恒雄

    議長松平恒雄君) この際日程に追加して夏時刻法案(内閣提出、衆議院送付)を議題にすることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  12. 松平恒雄

    議長松平恒雄君) 御異議ないと認めます。先ず委員長の報告を求めます。労働委員姫井伊介君。    〔姫井伊介君登壇、拍手〕
  13. 姫井伊介

    ○姫井伊介君 只今議題になりました夏時刻法案につきまして、委員会における審議の経過並びに結果について報告をいたします。  先ず本法案提出の理由について申上げますが、本法案欧米各國におきまして古くより実施せられまして、非常に好成績を挙げておりますいわゆる夏時刻・サンマー・タイム又はデイライト・セイヴイング・タイムの制度を内容とするものでありまして、夏季の一定の時間を限りまして、中央表準時より一定の時間繰下げた時刻を常用するものでありますが、この制度は極めて合理的で有益なものでありますのに鑑みまして、更にこれを我が風土に適合するようにして、採用せんとするものであります。  その主要な利点といたしまして、第一に國民生活において日光を十分に利用することによつて、國民保健の増進に奇與することができるのであります。第二に光源としての日光を十分に利用することによつて、電力石炭等の重要資源を節約することができるのであります。第三に夏時刻という國民常用の新しい標準時刻を採用することによつて心理的に無理なく國民の間に日光活用のよき習慣が生まれるのであります。第四にこれによつて労働能率の増進を図つて、現下の経済再建に奇與することができるのであります。  更に本案の内容について申しますと、従來我が國においては明治十九年勅令第五十一号(本初子午線経度計算方及び標準時の件)及び明治二十八年勅令第百六十七号等により東経百三十五度の子午線を以て本邦一般の標準時と定め、これを中央標準時と称え、國民一般においてこれを常用しておるわけでありますが、本法案によりますと、毎年四月の第一土曜日の中央標準時の午前十二時から九月の第二土曜日に次ぐ日曜日の中央標準時により午前零時までの期間は、中央標準時より一時間進めた時刻を夏時刻と定め、原則としてこれを常用すべきものといたしたのであります。尤も法令條約等によりまして、國際関係や学術上の必要等から、特に中央標準時によることを定めた場合は例外として中央標準時によることとなつております。尚四月第一土曜日に次ぐ日曜日は午前一時より始まるので、同日は二十三時間を以て一日とし、又九月の第二土曜日の一日は特に二十五時間として、これに次ぐ日曜日の中央標準時午前零時において中央標準時に復帰することになります。次ぎに四月の第一土曜日に次ぐ日曜日は午前零時より一時までの一時間が消滅し、九月の第二土曜日の午前十一時より翌日の午前零時までが二時間となりますので、それぞれの両日に跨る法律関係につきまして、時間の計算上特別手当を必要とする場合が予想せられますが、それらは政令を以て規定するのが妥当と考えられましたので、これに必要なる委任規定を設けた次第であります。  次ぎに附則については、すでに本年度が四月第一土曜日を経過しております関係上、始期を特に五月の第一土曜日即ち五月一日の午後十二時とする旨を定めたものであります。以上が大体本法案提案の理由及びその内容であります。  労働委員会には本月二十七日本法案の付託を受けまして愼重審議をいたしたのでありますが、政府からは法務廳政務次官運輸省政務次官運輸省運轉局長が出席しまして熱心なる説明及び答弁がありました。  次に本法案の質疑應答の概要を御説明申上げます。第一に、本法案につき労働組合方面に反対論があると聞くが政府の所見如何という質問があつたのでありますが、これに対しまして政府よりは、これは労働時間についての労働基準法の適用に関する問題と思うが、本法の施行の際には、実質賃金等に影響のないよう十分考慮するとの答弁がありました。  第二に、本法案は英國その範を取つたものと思うが、適用の期間について十分國情を考慮したか、又九月第二土曜日までと決めた理由如何との時間に対しまして、政府は、英國の規定の趣旨を入れ、日本氣候、風土に適切なように接排した。九月第二土曜日を最終日としたのは、日光の比較的長時間利用し得る時期を考慮したものであり、又土曜日としたのは、國鉄等、時間切替の便を考慮した結果であるとの答弁がありました。  第三に、中央標準時により定むる場合とは如何なる場合を言うかとの質問に対しまして、政府は法令、條約、慣習によつて定められておる場合、即ち氣象関係については運輸省達示により、又水路部関係については慣例により、更に国際通信関係については国際協定により、又國内的には逓信省通達、同告示、同省令により定められておる場合を指すとの答弁がありました。  第四に、政治経済的重要な歴史的な記録、犯罪、出生、死亡についてはどうするかとの質問に対しまして政府は一應やはり夏時刻によるとの答弁がありました。  第五に、従來我が國いおいては、官廳、学校、銀行、会社において夏と冬との間に一時間の差を設けておつたのであるが、今回の夏時刻の実施によつて更に一時時間の差を生ずることとなり、國民生活上無理ではないかとの質問に対しまして、政府は、勤務時間は事務上の都合で定められたものでありまして、本法案夏時刻とは、その精神、その考え方が相違しておる旨の答弁がありました。  以上で大体この法案に関する主要なる質疑應答の概要の報告を終わります。右申述べました質疑應答以外にも、政府側と委員側との詳細なる質疑應答が、交換せられたのでございますが、これは、速記録によつて御承知を願いたいと思います。  かくて質疑を終わり、討論に移りまして、委員より熱心なる賛成意見の開陳がありました後、採決の結果、多数決を以て本法案衆議院送付の原案通り可決せられたのであります。以上を以ちまして労働委員会の審議状況の報告を終わります。(拍手)
  14. 松平恒雄

    議長松平恒雄君) 別に御発言もなけば、これより本案の採決をいたします。本案全部を問題に供します。本案に賛成の諸君の起立を請います。    〔総員起立〕
  15. 松平恒雄

    議長松平恒雄君) 総員起立と認めます。よつて本案は全回一致を以て可決せられました。      ―――――・―――――
  16. 松平恒雄

    議長松平恒雄君) 日程第一、自由討議、今日の自由討議は前回の続きでございます。各発言者はそれぞれ発言時間を遵守せられんことを望みます。これより発言を許します。    〔小林英三君発言者指名の許可を求む〕
  17. 松平恒雄

    議長松平恒雄君) 小林英三君。
  18. 小林英三

    ○小林英三君 民主自由党は討論者といたしまして西川昌夫君を指名いたします。
  19. 松平恒雄

    議長松平恒雄君) 西川昌夫君に発言を許します。    〔西川昌夫君登壇、拍手〕
  20. 西川昌夫

    ○西川昌夫君 私はこれより電源開発の具体策につきまして私見を述べてみたいと思います。  敗戰後の産業復興の重要資源といたしまして、電氣は石炭と共に車の両輪のごときものであるに拘わらず、現在のところ石炭に比べまして非常に閑却されておることは、産業復興に関心を持つ我々の最も遺憾とするところであります。即ち片山首相然り。又芦田総理もその施政演説において、共に電源開発を取上げまして、経済復興失業救済の手段とするの意見を述べられております。併しながらいずれも口頭禪に終わり、一向にいその糸口も付かないのが現状であり、甚だ無責任のことと言わなければならんのであります。電力事情につきましては、幸い客観的情勢の好轉によりまして、火力発電設備の賠償指定の除外が傳えられまして、又新規電源開発につきましても明るい前途が拓けて参つたことは、國民といたしまして非常に喜ばしい次第であります。かかる情勢におきまして、我々は積極果敢且つ迅速に電源開発の具体策を講ぜねばならんと思うのであります。  以下私案を述べまして政府当局にこれが実現を要望してたいと存ずる次第であります。  先ず、電力供給の面からどの程度増強したらいいかと檢討いたして見ますると、御承知のごとく現在の水力発電の能力は六百万キロでありますが、これを約五割の三百万キロを増強し、計九百万キロといたしますと、一應先ずの程度には達するものと存じます。次に所要資金に付いては、現在一キロ当りの水力発電の建設費は大体四万と推定されておりまするが、かように計算いたしますると約一千二百億円の資金を要することと思うのであります。  次ぎに資材と施工技術の面からいたしまして、現在我が國一ヶ年間におきまする水力電氣の開発能力はざつと四十万キロ乃至五十万キロあるのでありまして、これを資金面から計算しますと、約年二百億円のものでありまして、尚、その目標完成には約六ヶ年を要するということになります。  以上が大体の慨算でありまするが、これから具体的な事業実施計画を考えてみたいと思うのであります。  先ず現下のわが國の現状からいたしますれば、最も重要なる問題は資金の一千二百億の調達方法でありまするが、現在の我が電力業界は、御承知のごとく企業の再編成の問題、電産労働問題、料金問題、旧外債問題等、その他難問題が山積しておりまして、業界はこれが処理につきまして手一ぱいであるのでありまして、これを現在の日本発送電会社等に課して見ましても、到底かくのごとき新規模大建設事業に迅速且つ果敢に取つ組み得ない段階にあるとみなければならないのであります。私は至急即時にこれらの諮問題に煩わされることなく、着手実行できる方途を考えてみたいと思います。それには公團組織により特別の権限を附せられた、仮に電源開発公團というような組織で行かなければならんと、かように思うのであります。この公團に対しまして、政府は百億円の政府出資をいたしまして、これに約十五倍までの債券発行権を與えることにいたします。面して一ヶ年間所要の二百億円の必要資金は、動力消費の需要者にこれを割り当てて引受けしめるという考えであります。これが消化見込等につきまして若干所見を述べてみたいと思います。  現在の係数を基礎にいたしまして考えてみますと、年間動力は大体二百五十億キロワット・アワーを消費する見込でありまして、これが料金は新物價の見込から行きますと、三百五十億円に達する見込であります。この三百五十億円を支拂うところの需要者に対しまして、二百億円の債券を持たせて行くのでありまして、これを電力料を徴収すると同時に拂込まして行くわけでありまして、三百五十円の電力料を拂う者は二百円の債券を持つ、それを而も料金の徴収と同時にこれを徴収するというような行き方にいたしますれば、一向に無理もなくその資金は集まり得ると、かように考えるのであります。尚又現在電力不足によりまして、動力需要家は直接間接に非常に巨額なる損害を被り、又これが対策につきましては、デイゼル機関等の代用機関等に巨額の資金を投じておる現状からいたしまして、これが解決策といたしまして、この程度の支出は何でもない、かように思います。尚以上のような支拂いつ放しになる損失金でなく、確実なる資産に投資するわけでありますから、轉賣乃至担保等にも自由になりまするから、年二百億ぐらいの資金はまつたく心配には及ばないと思うのであります。尚又これは一面資金吸収の面からいたしまして、インフレの抑制策の効果もあろうと思うのであります。  次に資材並びに技術の面から考えて見ますれば、現在の物資計画から見まして、この発電事業を最優先順位に取り扱いまするならば、これが所要のセメント、鋼材、銅、材木等も更に心配ないと私は見込んでおるのであります。尚技術の面から見ましても、有能なる技術者が相当多数の者が腕を拱いて待機しておるのが現在の実情であります。又労力面から見ましても、大量なる失業者が待機しておりまして、これは吸収し得るわけであります。  尚資金、資材の面は以上述べました通りでありまするが、客観的情勢の好轉に伴いまして、海外からの支援も相当期待し得る現状よりいたしまして、一層これが実現性は富んでおりますし、又受入態勢としては申分ない組織であろうと、かように考えるのであります。  ただここに公團組織の弊害でありまする官僚的悪弊に陥らないように注意せねばならんと思いまして、これが事業の実施運営の面におきましては、民間の有能な人材を登用し、十分にその手腕を発揮せしめることが肝要であると思います。  次に注意すべき発電水利の利用地点又はかく水流系統につきまして、技術的の面から綜合的に有機的にこれを開発することが肝要であると思います。例えば、只見川、尾瀬沼地区全部を統合的に考えるとか、能野川水系を綜合的に開発するようにいたしまして、いわゆる水の落差というものを一〇〇%にこれを把握し利用して行くことが肝要であると思います。  次に公團の施工いたしまして完成した施設を逐次これを日本発送電会社に引渡しまして、実際の運営をなさしめて、それが賃貸料を以て公團の方の債券の利子、元本の支拂いに当てまして、全面的開発計画の完成の曉には、これを会社に讓渡し、公團は解散するという順序でありますが、尚情勢によりましては勿論第二次第三次と計画を新たに追加することは差支えないと思います。  かように我が國に必要なる十分なる電力を開発いたしまして、日本経済を再建し世界的大電力國を目途といたしまして、我が國のごとき資源の少ない國といたしましては、盡きることなき豊富なる電力資源を一〇〇%に捕捉いたしまして、一方行く行くは枯渇してなくなつてしまうところの資源であります石炭というものに基礎を置くところの現在の我が國産業体系を無盡藏の電力ベースに切替えることが我々の目途とすべきものであると思います。かくして、なるべく我々は多くの石炭を子孫に残して置くということが民族的義務でなかろうかと思うのであります。又國民大衆を常に文化的であるこの電化の生活を実施せしむることが、我が國將來の文化國家建設の基盤であろうと確認するものであります。  以上を以ちまして私の電源開発に関する具体策の説明といたします。御清廳を感謝いたします。(拍手)
  21. 松平恒雄

    議長松平恒雄君) 本日はこれにて延会いたしたいと存じます。御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  22. 松平恒雄

    議長松平恒雄君) 御異議ないと認めます。次回の議事日程は決定次第公報を以て御通知いたします。本日はこれにて散会いたします。    午後二時五十八分散会