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1947-10-09 第1回国会 参議院 決算委員会第一分科会 3号 公式Web版

  1. 付託事件昭和二十年度歳入歳出決算昭和二十年度特別會計歳入歳出決算   ――――――――――――― 昭和二十二年十月九日(木曜日)    午後一時四十六分開會   ―――――――――――――   本日の會議に付した事件昭和二十年度歳入歳出決算昭和二十年度特別會計歳入歳出決算   ―――――――――――――
  2. 西山龜七

    主査(西山龜七君) これより決算委員會第一分科會を開きます。それでは前囘に引續きまして、先疑なり、御意見なりをお述べ願いたいと思います。
  3. 小川友三

    小川友三君 前囘の委員會におきまして、書類をお願いしたものが參つておりましようか、大藏省關係の昭和二十年度の價格のない株券竝びに社債に對するところの買入七百九十二萬圓という問題であります。それからそれと同時に、これを買つた大藏省の係竝びに賣つた陸軍共濟組合の人物の氏名、これを要求してございましたが、揃つたかどうかということをお伺いいたします。  それから前囘の會計檢査院の事務總長さんの御説明は、誠に詳細を極めまして、感謝に堪えないのでありまするが、その御報告の中で會計檢査院は調査上において、幾多の困難にぶつかつている。その例は交通上の問題と、又問合せはするけれども、答辯が來ないという誠に曖昧な御説であつたのであります。會計檢査院が調査を命じて、答辯が來ないために、調査がはかばかしく行つていないという點は、これは國が全く滅びてしまいまして、交通も杜絶し、道義も廢頽し、政治もなく警察權もないというときに、初めていい得るのでありまして、十分なる手を盡したならば、必らず各府縣或いは問合せ先から答辯が來るはずであります。この點につきまして、答辯が來ないということが、會計檢査院の責任であるか、或いは問合せらるる者の責任であるか、その囘數、場所、官廳、氏名につきまして、詳細なるところの報告をお願いいたしたいのであります。國家の會計檢査は誠に重大でありまして、答辯をやらなかつたならば、それでけりがついて、不明のままに追い込まれて、幽靈の如く消えて行くというような實績を殘したという場合が假りにあつたとしたならば、これ由々しき重大問題でありまして、我々決算委員は斷じてこれを取ろうとしないのであります。それにつきまして明確なるところの責任ある規則に基いて例を引いた御答辯を煩わしたいのであります。又戰災のために帳簿が紛失してしまつて、昭和二十年度におきまして、歳出不明な分が二億五千五百餘萬圓という莫大な價格に亙つておられるように拜聽いたしましたが、これは不明のまま葬り去つて、檢査したことにしてこれを片づけてしまつたという御報答を聽きまして、實に慨嘆に堪えない次第であります。遠く遡つて大震災の時に、そういうような惡例を殘したような例があつたので、そうした工合にやつたというお話を聽きましたけれども、こういう厖大なる金額を調査しないで、調査をしたという形式を大震災の前例に基いてやつたという話を聽いたときに、その無責任の甚だしきに驚いたのであります。大藏省の歳出の、この二億五千五百餘萬圓という額が各府縣いわゆる都道府縣を詳細に亙りまして、懇切、丁寧に調査をしたならば、必ずこれは調査ができ得るものでありまして、全日本が焦土と化したのではありません。日本の都市の一部が焦土に化したのでありまして、勿論會計檢査院が調査に要するところの書類は、大藏省においても農林省においても嚴重にその書類の監督は命じてあるはずであります。又書類を保管するだけの立派な設備がしてあるはずなのであります。それを燒けてしまつたから、それで調査ができないというようなことを、前例を二つも重ねる場合があつたとしたならば、この間の大藏省の火事の如く、出火不明であると大藏大臣はこれをいうておりまするが、出火が不明だから幾多の國家の書類を燒いてしまつたということにしたならば、又大震災の例になりまして、調査不十分になる。國民が血を搾つて納めたところの納税を、こうした何億という厖大な額を、濫費をする一つの導火線になるのではないかと心配をする者でありまして、會計檢査院の方々が、誠に配給不足でお困りとは存じておりまするが、十二分に農林當局と食糧對策も取りまして、この嚴重なるところの調査を、會計檢査院がしつかりしておるために、びしびしと各省を監督しまして、金錢出納に間違いがないようにして頂きたいのであります。併しかかる詳細に亙りまして檢査を下さいまして、御報告は縷々拜聽いたしまして、感謝感激するところが多いのでありまするが、こうした大きな拔穴がございますので、かく本員はやかましくお願いをする次第であります。  遞信省が八十五萬圓の眞空管が納入してないのに、納入した形式を取つて、その金を取つてしまつたという例を報告されまして、それを實地檢査でこれを發見したということなどは、誠に我々は感謝をするものでありまして、それが後日になつて納入されたというような報告はあつたが、又それも納入が疑わしいというお説も承つたのでありまするが、これに對しまして、遞信省當局に、或いはその係員の人に、會計檢査院がごまかされていやしないかという點もお伺いいたしたのであります。それにつきましては、納入したその眞空管の量と、數と、納入先とを詳細に御報告をお願いいたしたいのであります。  陸軍共濟組合が七百九十二萬餘圓のものを賣りつけたその實體につきましては、責任ある書類が出ましてから、詳細に亙りまして又質問を保留いたします。以上御答辯をお願いいたします。
  4. 愛知揆一

    ○政府委員(愛知揆一君) 陸軍共濟組合と預金部との關係につきまして、前囘に引續きまして今少し補足させて頂きたいと存じます。その内容につきましては、前囘にも會計檢査院事務總長その他からお答えがあつたのでございますが、何人が當時預金部資金を以てこれらの債券を購入したが、その衝に當つた者がどういう者であるかというお尋ねに對しまして、第一にお答えしたいと思います。預金部の資金につきましては、御承知の通り預金部資金運用委員會というのがございまして、そこで基本的な運用の計畫を定めるわけでございます。そういたしまして、その定められた根本の枠の中で、行政的に運營できることはできるようになつておるのでありまするが、問題の債券の買入につきましては、豫ねて大藏省内におきまして、大臣、次官より所管の局長に對しまして、專決を委任せられておるのであります。その專決を局長委任せられましたものの範圍内におきまして、當時の金融局長が決濟をいたしたのであります。只今申しましたこの委任の内容でございますが、聊か脇道に入りまするが、最初預金部資金の運用につきましては、大藏省におきましては、預金部という專門の部局があつたのでありまするが、その後機構の縮小に伴いまして、預金部資金の運用は、當時大藏省金融局というものにおきまして、この事務を扱つておつたわけでございます。そういたしまして、預金部の、當初は長官の選考することになつておりました――事項は、金融局になりましたときに、金融局長の專管に移つたわけでございます。その内容を申上げますると、二つその内容がございまして、一つは國債、地方債、健康保險組合債、社債券、産業債券、商工債券、朝鮮金融債券、庶民債券、又は恩給債券等の應募引受及び賣買に關する事項にして低利のもの、これが第一の内容でございます。  それから第二は、特別の法令により設立せられたる法人の發行する債券、滿洲國整理補償債券及び滿洲國債の引受け又は買入れにして、四半期別起債計畫の起債額竝びにこれに對する預金部資金運用額の決定し得るものの執行に關する件、この二つの内容が預金部長、次いで金融局長の選考えることを得べき事項となつておつたわけでございます。その次に申上げたいのは、辯明書にも若干の記載がございまするが、先程申しましたように、只今申しました選考事項の内容が、例えば低利のものとか、資金運用額の決定し得るものの實行に關する件というような點について第二の問題があるわけでございますが、これは基本的に預金部資金運用委員會におきまして、一定時期間におきまする起債計畫に即應する引受額、買入額といつたようなものの基本が定まつておるわけでございます。で、當時のこの問題は、他の事情は姑くおきまして、法令的には或いは大藏省内部の行政運營の基本的な立て方から申しますると、金融局長としての職權におきまして、豫ねて上司から委任せられたことによりまして、處理いたしたものであるということが言えることに相成るわけでございます。さようなことでございまするので、前囘御質問がございましたのでありますが、本件それ自體につきましては大臣、次官等の決裁は當時はとつておりません。金融局長からすべて決裁をいたしたのでございます。  それから更にもう一點附け加えさして頂きたいと思うのでありますが、これは辯明書にもございまするように、御指摘の證據書類は今日から見れば誠に申しわけのないことをいたしたわけでありまするし、當時におきましても批判の餘地が相當あると思いますることは、既に會計檢査院の御指摘も受けておる通りでございますのでありまして、非常に申しわけないことに考えるのでございますが、その御指順を受けておりまするものが先程申しました如く當時におきましては最も確實なるものということで、買受けをいたした次第でございまするし、又例えば北支開發債券とか、滿洲拓植社債券等におきましては、委任を受けております債券の中に入つておりますのみならず、當時といたしましては政府の保證が法令上ついておつたわけでございまして、その後の事情に照して見ますならば、かくの如きものは全く問題にならなかつたのでありまするが、當時といたしましては終戰後におきましても極めて政府において、而も保證をする程の債券であるというところに當時金融局長としては止むを得ん處置としてこの處置をいたしたのではなかろうかと、かように考えるわけでございます。御承知のことばかりかと思いますが、附け加えて御説明いたしたわけでございます。
  5. 小川友三

    小川友三君 只今の御答辯は非常に簡單でありまして誠に要領を得ないのでありますが、八月の十五日ポツダム宣言を受諾しまして、無條件降伏になつておるのであります。その日の去ること五日目の賣買事件でありまして、これは當然大藏大臣と次官上司の支持を得なければ賣買はでき得ないのでありまして、平時の場合において金融局長が委せられた權限は、無條件降伏したときに、これを擴大をしまして、自分の職務の濫用をいたした形を以て、國家に莫大なるところの損害を與えたのであります。金融局長が與えられたる權限というのは預金部資金運用委員會の基本的運用によるところの、一つの法令によつて働くのでありますが、ポツダム宣言の受諾と同時に、日本の状態はがらりと變つたのであります。今政府委員の仰しやつたところの御答辯は全くこれは嘘であります。國の状態ががらりと變つたということは我々一人殘らずの同胞が天皇のラヂオ放送を聽きまして、あれで心が全部入れ變つておるはずにも拘わらず、一歩ためにせんとするところの基共濟組合員の係が來たときに、敗戰前に委せられたる權限を以て敗戰後もその力がありと過信したか、或いは戰爭のごとくにおいて大臣や次官がうろたえておる、そのまつただ中において金融局長一人の立場において、こうした莫大なるところの損害を掛けたということは、會計檢査院當局がやかましく言うと同時に、我々國民代表は斷呼としてこれを許すことはでき得ないのであります。國がこうした大きな災難を受け、官吏は一銭一厘でも國民の利益のために働かなければならないということが、然るべきであるにも拘わらず、こうした無謀なるところの計畫を立てられたこの金融局長の現在の住所と氏名を拜聽いたしたいのであります。質問を保留いたします。
  6. 愛知揆一

    ○政府委員(愛知揆一君) 住所は只今のところちよつと手許にはつきりいたしておりませんが、氏名は式村義雄氏であります。
  7. 小川友三

    小川友三君 少なくとも金融局長をやられこうした重大なるところの損失を國民に與えた元局長の住所が分らないでおるという大藏當局のていたらくに對しましては、誠に遺憾に存ずる次第でありまするが、會計檢査院當局の方が式村義雄君の住所を知つておりましたら教えて頂きたいと思います。
  8. 東谷傳次郎

    ○會計檢査院事務總長(東谷傳次郎君) 只今の御質問でありますが、實は私も手許には只今住所の分子書類を持つておりません。甚だ遺憾に存じます。只今の御質問、住所の御質問におきましては甚だ遺憾でございますが、只今御説明申上げた通りであります。  尚先程御意見を頂いたことにつきまして、會計檢査院といたしての御答辯をいたしたいと思います。戰爭によりまして、いろいろ戰災を受けて火災などが各所に起つて來たのは、御承知の通りでございまして、官廳が火災を受けまして非常に各行政廳の大事にしておられましたところの、參考書類が燒失いたしたようなことが、かずかずあつたのでございます。そういう關係を以ちまして、一般會計の歳出で申上げますと、先程お示しの通り各省を通じましてその總額二億五千六百餘萬圓の證明不能、會計檢査院に證據書類が提出できないという事實が起つたのでございます。これに對して會計檢査院はどういうふうに檢査をしたかということにつきましては、先程のお答えによりましても多少御説明をいたしておきましたのでありますが、本日又重ねて御説明さして頂きたいと存ずるのであります。證明不能はそのこと自體檢査不能であります。でありますから、ここに新たに或る官廳ができまして、その官廳の證據書類がまだ一度も出ていない、支もそれが戰災によつて全部燒けてしまつた、即ち會計檢査院に證據書類が出せない、こういう状態ができ、更に終戰後におきましては、その官廳はなくなつてしまつたというようなことがございますると、これは只今申しました通り、證明不能は即ち檢査不能でございます。併しながらここに只今申上げました二億五千六百餘萬圓の、官廳は外務省以下各省に亙つておりまして、各省においては、大體一部分に相當する證據書類の燒却であつたのでございまするが、御承知のごとく、會計檢査院にはずつと以前からの書類があり、それを年々歳々檢査いたして參つておるのであります。十七年度、十八年度、十九年度と檢査を進行いたして來ておりまして、この役所のこの部局における經理の状態は、既往の檢査の實績から徴して大體心證を得られる、或いは得られないということが分るのであります。そういたしまして、終戰後には、やはりこれらの官廳はそれぞれ續いておるのでありまして、引續き詳細なる證據書類を提出されるのでありまして、それらの書類を檢査いたしますると、證據書類の燒けましたる部局の燒けたのに相當する會計經理の状態も推理ができるわけでございます。從いまして會計檢査院におりまして、既往の書類の檢査の結果に鑑み、終戰後の書類提出の状況竝びにその檢査の實情に鑑みまして、相當程度の心證が得られたのであります。併しながらこれだけではやはり十分でございませんので、各地に特に人を派しまして、主任を一人、それに更に同行の者を二人つけまして、大體三人一組として、豫算の許す範圍内におきまして詳細なる實地調査をいたしまして、各官廳におかれましてお持ちであるところの各人の私上のメモ、その他いろいろな書類、或いは燒けましたものにつきまして、いろいろな調査、説明を聽きまして、ここに書類の燒却いたしましたものの前後の檢査の實情及び實地檢査によりまして、燒けた部分そのものの實地調査によりまして、ここに心證を得るに至りまして、二億五千萬圓の檢査を確定するということに相成つたのでありまして、決してこれを怱がせにしたわけではないのであります。顧みますれば、大正年間の大震災のときに、やはりこれに類似した事項があつたのでありまするが、このときも同じような愼重さを以ちまして、會計檢査院では書面の檢査からの類推、實地檢査による心證を得まして、只今申しましたような程度の檢査により心證を得まして、檢査の確定をした實例があつたのであります。その實例を先程申上げたのであります。そういう筋道によりましてこれらのものを檢査確定いたしたのでございまして、何とぞ御了承を願いたいと存ずるのであります。  その次に會計檢査院の質問に對しまする各實行官廳側の答辯未濟というものが澤山あるのではないか、そんなことをそのままにして置いてはいけないというような意味合の御質疑であつたと記憶するのでありまするが、それは事實はあるのであります。質問をいたしまして囘答未濟というものは相當澤山にあるのでありまするが、それは會計檢査院から出しました檢査報告書を、甚だお手數でございまするが、繙いて頂きますると、この檢査報告の五十一頁以下に、大體それらに相當するものが掲げてあるのでありまするが、五十一頁に、二十年度の一般會計の未確定金額表というものがございまするが、これは只今申しました質問に對する囘答が、この決算の確定のときにまだ來ていなかつたものと、今度は質問ではございません、證據書類が、會計檢査院に出さなければならないのにまだ出ていなかつたものなどの合計した金額がここに掲げてあるのでありまして、即ち答辯未濟だけから申しますると、答辯未濟でありまするものは、答辯を待ちましてゆつくりと檢査をし、更に疑問があれは、實地檢査をいたしまして、次の年度に確定するということにいたしておるわけでありまして、これらのものは二十一年度の檢査報告若しくは二十二年度、或いは、二十三年、二十五年というように、順次に送りまして、逐次に檢査の終りましたものからこの未確定の金額をはずしまして御報告するということになつておるわけでございます。これにつきまして詳細に説明しろということでございましたのが、幾らか御説明をさして頂きたいと存じまするが、五十一頁の所にございます租税、ここには主として歳入關係が掲げてありますが、租税の、所得税、或いは法人税その他を合せまして、經常部が七千八百餘萬圓、臨時部を全部合せますと一億八千八百餘萬圓ということになつておるのでございまするが、これらのものは、證明廳という欄が眞中にございますが、日本橋外二十九税務署と、こういつたように掲げてございますが、こういう税務署に對しまして、一々囘答未濟の分は照會を発しておるのでございまして、ここに掲げてありますのは、大體において質問に對する囘答未濟でありますが、ただそうでないもので證明がまだ出ていないというものも多少あるのであります。例えば五十一頁の終りから二行目に、第四項雜收入、第二復員省經理局、四百萬圓が掲げてありますが、これは證明未濟というのでございまして、尚裏に參りますると、歳出の部がございまするが、歳出の部の大藏省經常部、臨時部がここに掲げてございまするが、これは質問に對する答辯未濟ではないのでございまして、まだ會計檢査院に證據書類の證明が來ていなかつた、こういう部分に相當するのでございます。尚五十四頁の所に、農林省の關係で二億五千萬圓未確定がございまするが、これは全部質問に對する答辯が來ていなかつたという事案でございます。ただ現在におきましては、ここに掲げてございまする千九百萬圓、その次の九十萬圓、その次の六千九百餘萬圓、これらは全部只今では囘答濟みになつております。その次の一億六千百萬圓は、一應囘答になつたのでありますが、更に照會するというので再照會をいたしまして、現在では囘答未濟でございます。さような状態でございます。尚五十五枚以下には、各特別會計に關する未確定がございますが、これらも始めに運輸省のところの二千萬餘圓、これは答辯未濟ということになつております。その他は證明未濟ということになつておるわけであります。五十七頁以降におきましては、この既往年度、二十年度から申しますと、十九年度以前の未確定金額が掲げてございまして、これらは大體において質問に對する答辯が來ないものでございます。質問に對する答辯が參りまして、二十年度におきまして檢査を確定しました分は、第二段目にその後の確定額として掲げまして、差引のものが十六年度以降やはり未確定として殘しまして、今後に詳細な檢査を執行するということに相成つておるのでございます。大分詳しく御説明申上げたのでありますが、尚詳しくということであれば別でありますが、この程度で一つ御了承願いたいと思います。
  9. 小川友三

    小川友三君 大藏省の前責任者たち祝村義雄君の前住所、又は前々住所、又はその前の前々々住所でも構いませんから、お分りと思いますからして、御答辯を願いたいのであります。それからこの問題に對しましては、一番やかましい會計檢査院ではこの不正なるところの七百九十二萬圓事件に對しまして、返させるつもりであるか、そのまま握り潰すつもりであるか、或いは訴訟まで起してやるお考えであるかということを事務總長さんにお伺いいたしたいのであります。或いは告訴中のものであるかということも拜聽して見たいと思つております。それから前委員會においてお願いをしておきました陸軍共濟組合の某君が藤村義朗さんとタイアツプして賣買されたというような意味のお話を承りましたのですが、その陸軍共濟組合の何という人がこれを交渉したのであるか、その住所氏名を前委員會においてお願いをしておきましたが、それはお分りでございましたらば、御發表願いまして、それについて又引續いて質問いたしたいと思います。
  10. 遠藤武勝

    ○政府委員(遠藤武勝君) 陸軍共濟組合の殘務をやつております第一復員局の方からお答えいたします、ちよつと時間を拜借いたしまして、始めの經緯からちよつと申上げておきたいと思いますが、二十年の八月十五日、終戰となりまま支、當時共濟組合員は概算五十萬を算しておつたのでありまして、それに對しまして、共濟組合解散に伴いまして、附則に基きまして、脱退給付金、一時勤續給付金、或いは年金を支給しておつたのでありますが、その始末ということをする必要が起つたのでございます。共濟組合員は御承知のように各造兵廠でございますとか、その他の作業廳の工員を以て主たる機成員といたしておるのでございます。ところがその當時共濟組合の資金は、不動産は別にいたしまして、大體流動資産に属するものは七千八百萬圓餘あつたのであります。そのうち有價證券が半分以上を占めておりまして、四千四百萬圓餘が有價證券であつたのであります。それでこの共濟組合解散に伴いまして、この五十萬の共濟組合員に、附則に基きまして拂戻します金の概算は、本千六百萬圓を必要としたのであります。從いまして急速に處置し得る七千八百萬圓の大體の資産の中、七千六百萬圓を必要としまするので、それを調達するためには、この有價證券四千四百萬圓を何とかして現金化しなければ處置ができないという状態にあつたのであります。そこで常時陸軍としましては、大藏省にこれを懇請いたしまして、當時終戰の軍隊の急速なる解除、それに伴いまして作業廳等も急速に解散をする必要が當時の情勢であつたものでございまして、急速にこの金を調整して、この五十萬の會員をそれぞれ郷里に帰すということが焦眉の急であり、又當時としましては、重大なる問題でもあつたものでございますから、この四千四百萬圓の有價證券を換價する方法につきまして、大藏省當局にお願いをいたしまして、大藏當局としても、いろいろ問題はあつたようでございますけれども、當時の情勢の上から見まして、止むを得ぬと考えられただろうと思うのでございますが、ここの四千四百萬圓の中の三千七百萬圓の買受を承知して呉れたのでございます。で、その金を貰いまして、この共濟組合員を郷里に歸すことができたのでございます。そういたしまして、一應その整理をしたのでございますが、現在尚共濟組合員でまだ帰つて參らん者もおります。又内地におきまして、まだ整理をして支給しなければならない對象が相當殘つておるのでございます。その大體見込みでございますが、見込の經費は約二千四百万圓を必要とするのでございます。これは若干の推定人員が入つておりますので、實施をして見た上で、或いは若干の變更を來すのではないかと思いますけれども、大體今の見込はそういう状態でございます。ところがこれに對しまして、現在共濟組合の残務をするために持つております資産は、どういう状況であるかと申しますと、現金竝びに預金を加えまして、二千四百八十萬圓餘を持つております。從いまして、大體この給付を實行いたそうと思いますれば、大體とんとんの財産を持つておるということになるのであります。先程申しました終戰時七千八百萬圓の財産を持つておつて、それを七千六百萬圓を終戰時の解散に割振りまして、而も尚二千四百萬圓の殘があるというのはおかしいように思われると思いますが、實は七千四百萬圓というのは流動資産でございまして、その以外に病院を經營いたしておつたのでございます。全國で六ケ所、立川にございます。それから伊豆の函南に一つございました。それから名古屋にもございました。それから大阪、廣島、九州福岡と別府と、合計七つの病院を持つておりまして、この病院がございましたので、その病院をその後整理いたしまして、實は官廳共濟組合の方に買つて貰いまして、これは大蔵省で買つて貰つたのでありますが、それを買つて貰いまして、それを基本にしまして現在二千四百萬圓の金を持つておるわけであります。そういう状況でございますので、甚だ當時無理を言つて有價證券を買つて貰いましたのが、今日問題となりましたことに對しまして、殘務を整理しておる者に對しても非常に氣の毒に、相濟まんと實は思つておるのでございまして、何とかこの七百萬圓の問題となつておる金を返さなければならんと思ふのでございます。實はこの共濟組合の現在の状態はそういうわけでございまして、一人當りは二百圓、或いは年金所有者につきましては六千圓ぐらいになると思います。そういつたふうな一人當り僅かな金でございますが、相當な人員からの金を返すのでありますから、給付を打切る。給付を整理すると問題が起きますので、實は私の方では苦慮しておる次第でございます。内輪のことを申上げますと、實はこの殘務を至急に處理しますために、新聞廣告その他をしまして、内地でまだ共濟組合の病院の給付金を貰つていない人に知らせまして整理をする必要があるのでございますけれども、實はこの財産關係がまだそういう關係ではつきりしておりませんので、それを手控えて持つておる状況でございます。それでこれは全く今事務的な話合の程度でございますから、非常に重くお取りになると困ると思うのでありますけれども、共濟組合の病院を政府に買つて貰いました金額は千六百萬圓であります、六ケ所の共濟組合の病院として。これは當時建てました全くの帳簿價格でそのまま賣つたのでありまして、今日の値段にすればそういうような程度でなく、遥かに高くてもよいじやないかというように感じておるのであります。從いまして若し豫算その他で許しますならば、この千六百萬圓で賣りましたのを、もう少し時價を考えて、少し上げて貰いまして、そうして資金を豐富にしてこの方に返す。まあ大きい眼で見れば同じことかも知れませんけれども、それぞれ機關内の整理はそれでつくのではないかというような氣もしておりますので、大藏省の當局とも話しておりますけれども、これは研究中でありまして、まだどういうことになるか分りやせん。また當時の關係者の住所氏名をというお話でございましたが、共濟組合は規則によりまして陸軍次官が事務の最高責任者でございました。當時の陸軍次官は赤松唯一、住所は三鷹の附近でございますが、はつきりしたことは私覺えておりません。これはいつでも分ります。それから當時の私の局長は軍務局長でありました吉積正雄でございます。これは第一復員局に現在勤務しております。その專務を直接やつておりました課長は、陸軍省の當時の戰備課長でありまして佐藤祐雄と私は思います。
  11. 小川友三

    小川友三君 會計檢査院事務總長さんの御答辯を、如何に處分するかということを伺いたいと思います。
  12. 東谷傳次郎

    ○會計檢査院事務總長(東谷傳次郎君) 只今の七百萬圓の件でありますが、現在買戻されたらよかろうところまでは意思の發表をいたしておりません。若しそういう意思の發表をいたします場合には、私の個人の意見なら申上げまするが、御承知の如く檢査官會議という決定の機關がございますので、それには諮らねばならんわけでありますから、只今まではそういつた機關に掛けましての意思の決定はいたしておらないのであります。
  13. 小川友三

    小川友三君 七百九十二萬圓事件につきまして、第一復員局の方から大藏省關係との一部が發表されたのでありまして、そのお言葉の中にもございました通り、相當の無理を言うて貰つて貰つたという言葉があるのであります。當時の金融局長祝村氏は相當の無理を言われてこれを買つたということに言い得るのではないかと、甚だ遺憾に思うのであります。これが七百九十二万圓事件として持ち出され、會計檢査院當局の今の御答辯によりますると、これからまだ話は進展し得る可能性があるものと熱意を表する次第であります。共濟組合の當時の事情を承つてみますると、誠に御同情に堪えない次第でありまして、我々國民は齊しく襟を正しうするものであります。さて話を轉じまして、共濟組合が持つて行つた現在の建物評價或いは設備評價にしますれば、相當莫大な金額を大蔵當局は帳簿價格を以つて殆ど只みたいにこれを買入れておるという事實もここではつきりとして參つたのであります。誠に陸軍の兵隊さんや責任者の方方が安く大藏省に賣つてしまいまして、恐らく一億圓以上の價値があるものではないかと想像をせられるのでありますが、それを十不の一以下で政府が買い上げてしまつて、殘されたるところの、いわゆる舊植民地の株券、社債等と稱するものがここ三年後になりまして我々決算委員會の議題に上つたということは、我々同じ國民としまして殘念に堪えない次第であります。併しこの問題はこうした公の決算委員會の爼上に上りまして、我々がこれを有耶無耶にするということがございますれば、國民の前に許されません。斷乎として七百九十二萬問題は解決をすべく、我々委員も努力し、又發言をしております。本員も圓滿なる解決ができ得るように盡力をいたしたいと、かように存じておるような次第であります。第一復員局のお方がお仰しやいました通り、帳簿技術においてこの金額はどういうようにでもなり得る可能性はあるように思いますけれども、併し既に會計檢査院の手を經まして、決算委員會の爼上に上つたのでありまして、これは何とか前任者であられたところの軍務局長の吉積正雄氏、或は佐藤裕雄氏、或は次官であられました赤松唯一氏等、當時の閣下級の人物が爼上に上りまして、誠に慚愧に堪えない次第でありまするから、これは大藏省當局が大體斷をもつて第一復員局の現在有せられるところの資産が、まだ相當あるように感ぜられるのでありまして、そこを技術的に御解決願いたいと思つておるのでありますが、本委員はこの七百九十二萬圓はそうした帳簿上の技術云々は別としまして、何が何でも七百九十二萬圓は一旦返して貰いたい。國民の懐ろに返して貰いたい。この期日を今日とは申しませんが、適當の期日の中にこれを返して頂きまして、圓滿裡に國民の中で内輪もめがないような解決をいたしたいと、かように念じておる次第であります。一體私は司法常任委員をやつておる關係上、今もこの先の司法常任委員會で火蓋を切つております。相當強硬なるところの議論でありまして、相當戰おうという意思を持ちましたけれども、ざつくばらんのあの第一復員局の方のお話では我々は大いに考えなくちやならないと、かように思いまして自分の考えを申上げまして、大藏御當局の責任者のいわゆる政府委員の方々のこの事件に對するお返事は今直ぐとは申しません。次の委員會で結構でございますから、御答辯を願いたいのであります。又會計檢査院の御當局の御答辯も今日の御答辯は要りませんから、次の委員會にどうか第一復員局の方と御相談下さいまして御答辯を切にお願いする次第であります。
  14. 大野勝三

    ○政府委員(大野勝三君) 遞信關係の問題につきまして先程お尋がございましたのでお答えをいたします。御指摘になりましたのは當時の遞信院電波航空保安部におきまして、昭和二十一年三月三十日の東京芝浦電氣株式會社外一社から購入をいたしました全波受信裝置臺及び各種眞空管二百二十六個の代價に關係しておるのでございまして、その全波受信裝置及び各種眞空管はいずれも契約當日完納したものとなつておるのであるけれども、この事實が少し疑わしい、又當局の答辯の樣子も當時檢査したけれども、その檢査の仕方が十分でなかつたために不良品を出したといつたような説明になつておる點も遺憾であるというふうに、會計檢査院から報告指摘せられておる事柄についてでございます。當時の遞信院、電波航空保安部、今日も航空保安部はございますが、この航空保安部は御案内の通り現在國内にございます飛行場及びラヂオビーコン、航空燈臺等の航空標識施設、その他航空無線施設の整備及び維持をいたしておるところでございます。終戰後は申すまでもなく、日本航空は全面的に禁止されておるのでございますけれども、尚これらの航空施設を利用いたしまして、國家を飛行し及び國際的に飛行する航空機の數は非常おびただしいのでございまして、而もこの航空の安全、事故防止ということは特別に關心を持たれておるわけでございます。丁度この事件の起りましたのも、未だ不十分でございました國内の各飛行場等におきまする航空標識施設を急速に完備するようにというその筋の指令を受けまして、急遽そのために必要なる全波受信機及び各種眞空管等を取揃えることと相成つたのでありますが、これらのものは直ちに發注をいたしまして、直ぐにできるというわけのものではございません。併し一方要求は非常に急である。そういう關係でありましたので、當時それぞれのメーカー筋を一々調べましたところ、幸いに東京芝浦電氣及び日本電氣の兩社に丁度その注文に當る品物のストツク品があつたのでございます。そこで早速そのストツク品を買入れる契約をいたしまして、直ちに納入をして貰つたのでありますが、當時非常に急でありまたので一應その外形に破損があるかないか、又眞空管の内部のフイラメントが斷線しているかいないかというような檢査を一應いたしましてこれを納めさしたのであります、そのとき納めましたものは全波受信機は全部で千三臺、各種眞空管は五百八十個でございます。その全波受信機、各種眞空管を納めました後で、これを使用に供してみますとやはり工合の惡いものが出て參りました。全波受信機は十三臺の中三臺、各種眞空管五百八十個の中二百二十六個がどうも工合が惡いということを發見いたしましたので、早速これを良品と交換して貰うために各メーカーの方に押戻しをしたわけであります。そういうふうに一部押戻しをいたしましたときに、檢査をいたしましたので、當時現品がそれだけ不足しておつたと、こういうことでございます。ところがそれはその後逐次檢査を今度は嚴格にいたしまして、分割してではありますが、逐次納入いたしまして、本年の六月申後の納入が終りまして、今日は全部交換を了してあるのであります。それでも檢査院の方から御批難のありました檢査の仕方が十分でなかつたために、折角そういう査定という目的に副わなかつたのは遺憾ではないかという點は、全くさように私ども思うのでありまして、遞信省には御承知の專門の電氣試驗所というものがございますので、これらは專門の試驗所の方に檢査を委託いたしまして、遺憾のないようにいたしたいと考えておる次第であります。
  15. 竹中七郎

    ○竹中七郎君 私は先程委員の方の申されましたことにつきまして、終戰の際でありまして、これらの點について指摘されて來たということは、これは會計檢査院の非常な御努力によりまして、國民にこの點明らかにして頂いたのでありまして、國民としては檢査院の方々の御努力を對して敬意を表するものであつて、ここでいろいろ突きつめましても、只今の第一復員局の方の申されました問題で、病院をもう少し高く賣ればそれもできるということになりますれば、これは私は會計檢査院の方を御信用いたしまして、餘り追及する……餘り今までの終戰のときのものを追及するということはよくないことではないかと、かように考えるのでありますが、その點委員長にお伺いする次第であります。
  16. 西山龜七

    主査(西山龜七君) 速記を止めて。    〔速記中止〕
  17. 西山龜七

    主査(西山龜七君) 速記を始めて。本日はこの程度にいたしまして散會いたします。    午後二時五十二分散會  出席者は左の通り。    主査      西山 龜七君    委員            小川 友三君            中川 幸平君            竹中 七郎君            駒井 藤平君   政府委員    大藏事務官    (官房長)   愛知 揆一君    大藏事務官    (大藏大臣官房    會計課長)   北島 武雄君    遞信事務官    (總務局長)  大野 勝三君    農林事務官    (農林大臣官房    會計課長)   清井  正君    復員事務官    (第一復員局經    理部長)    遠藤 武勝君    會計檢査院事務    總長      東谷傳次郎君