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1947-10-09 第1回国会 参議院 財政及び金融委員会 22号 公式Web版

  1. 付託事件 ○酒類配給公團法案内閣提出) ○物價引下運動促進に關する陳情(第  九號) ○製鹽事業保持對策樹立に關する陳情  (第十九號) ○織物の價格改訂に關する陳情(第二  十八號) ○少額貯金及び各種團體預金封鎖解除  に關する陳情(第五十二號) ○インフレ防止に關する陳情(第七十  一號) ○電氣税復活反對に關する請願(第四  十三號) ○會計檢査院法の一部を改正する法律  案(内閣送付) ○低物價政策上官營業事業料金の値上  げ反對に關する陳情(第百九十號) ○連合軍兵舎竝びに宿舎建設木材前  受金の第二封鎖解除に關する陳情  (第二百十一號) ○賠償税の新設に關する請願(第百十  八號) ○中古衣類の公定價格を廢止すること  に關する請願(第百三十八號) ○企業再建整備法竝びにこれに伴う諸  施策に關する請願(第百四十號) ○中古衣類の公定價格制度を廢止する  ことに關する陳情(第二百三十三  號) ○會計檢査人法制定に關する請願(第  二百二號) ○貿易資金特別會計法の一部を改正す  る法律案内閣提出、衆議院送付) ○失業保險特別會計法案内閣送付) ○非戰災者特別税に關する陳情(第三  百三十一號) ○政令第七十四號中憲法違反の條項に  關する請願(第二百五十七號) ○政府職員に對する一時手當の支給に  關する法律案内閣送付) ○自給製鹽制度存續に關する請願(第  二百九十一號) ○戰死者遺族を非戰災者特別税課税外  とすることに關する陳情(第三百八  十一號) ○庶民銀行設立促進に關する陳情(第  三百九十一號) ○通貨發行審議會法案内閣送付)   ――――――――――――― 昭和二十二年十月九日(木曜日)    午後二時三分開會   ―――――――――――――   本日の會議に付した事件貿易資金特別會計法の一部を改正す  る法律案   ―――――――――――――
  2. 黒田英雄

    ○委員長(黒田英雄君) それではこれより委員會を開會いたします。本日は貿易資金特別會計法の一部を改正する法律案を議題といたしまして、御審議を願いたいと思います。御質問のおありの方は御質問願います。
  3. 山田佐一

    ○山田佐一君 この貿易の、買上げるにつきましてマル公内で内地の物を買上げる、輸出品の買上げはマル公と新聞にも出ておるのでありますが、業者から見ればマル公ならどこまでも賣れる。好んで輸出に出すというのには何かそこに特典があるか、我々常識から考えて見ると、マル公だけでは輸出品を拵えるものが出ないような氣がいたしますが、どういう條件の下に輸出品が扱われておるか。この邊の事情を聽きたいと思うのであります。
  4. 永井幸太郎

    政府委員(永井幸太郎君) 輸出品は御承知の通りマル公及びマル公の原料を本としました原價計算によつて買上げております。多分内地で賣つた方がいいから輸出品に出すのはおかしいじやないかというお話であらうと思いますが、輸出品をやらなければ資材、燃料その他の供給も受けられないというような場合がありまして、そういう關係でやつて呉れておると思います。尤も戰前からも御承知の通り輸出品を拵える製造家、商賣人、皆やはり輸出品であるからというので、原價で出した人も相當ありますから、そういう點も考えますると、そういうものはマル公で買上げまして差支えないのであります。今日まで差支えは認めておりません。
  5. 松嶋喜作

    ○松嶋喜作君 先程のお話で、二十一年度の三月までに三十七億程の赤字であるというお話でしたが、次年度はもう半分程濟みましたが、お見込みはどれくらいか、概算でも分りましたら……。
  6. 永井幸太郎

    政府委員(永井幸太郎君) それは、その後の輸入品の拂下價格をどういうふうに改訂しようかということを今大藏省とも協議しておりまするから、この七、八月の非常に輸入食糧、その他の輸入の旺盛な時に入りました物の拂渡しの價格をまだ決定を了しておりませんものもありますし、今後はこの貿易會計で餘り赤字の出んように方法を改正することになつておりますので、今はつきり申上げ兼ねまするが、今のような状態を繼續いたしますとすれば、先ず今年以上の赤字になろうかということを考えておりますけれども、今度の輸入品の拂下げの關係、及びすでに輸入した物の農林省、その他へ賣渡します價格の標準はまだ決めておりませんので、はつきり申上げ兼れます。
  7. 松嶋喜作

    ○松嶋喜作君 今度の五十億というのは、どの點に當てられる五十億でありますか。
  8. 永井幸太郎

    政府委員(永井幸太郎君) 五十億は損得ということに關係なしに、金繰り上九月、十月中に三十九億餘の金繰り上の赤字が出ますので、それの借入れを許して貰いたいということになつております。その中には、輸出商品の手持ちに對する支拂いというようなものも入つております。
  9. 木村禧八郎

    ○木村禧八郎君 この特別會計と、今後設定される豫定になつております輸出入囘轉基金、あれを基礎とする貿易、それとの關係はどういうふうになるのでありましようか。
  10. 永井幸太郎

    政府委員(永井幸太郎君) 今後のことでありますが、同じことであります。囘轉基金によりましようと、囘轉基金によりますまいと、あれだけの輸入と今後の輸出とを見合せますれば、その出入りには大した差ができません。というのは、囘轉基金によりまする輸入加工品の輸入増加というものが、來るべき三月までには、今まで入つておりました加工原料の輸入よりも殖えるということがちよつと豫想でき兼ねます。それは石炭の不足とかそういうことがありますので、大體餘り收支には大きな關係は、囘轉基金の運用が始りましても大きな差異はないと考えております。大體その通りでございます。
  11. 木村禧八郎

    ○木村禧八郎君 大した差がないということは囘轉基金による現在の輸入量が、これまでのようにそう多くならない、そういう意味でございますか。
  12. 永井幸太郎

    政府委員(永井幸太郎君) 大體結果においてそういう意味になります。實際を申しますと、囘轉基金というのはまだスタートしていないので、漸く囘轉基金をこれによるということがはつきり決められましたのは六千萬ドルの米棉でありまして、その六千萬ドルの米棉の囘轉基金による買付けもまだ始まつていないのでありまして、これまで通りの買付けを行なつておりまして、年内に二十五萬俵入れることになつておりますが、これは昨年と同じような樣子になります。假りに來年あたりからその囘轉基金が運用を始めましても、月に五萬俵くらい入ることになりますから、來年の三月までには從來の面目を一新することはなかろうかと思います。
  13. 木村禧八郎

    ○木村禧八郎君 そうしますと、これまでの貿易が囘轉基金を本にする貿易に振り替わる、といつては變ですが、そういうように考えてよろしいのですか。
  14. 永井幸太郎

    政府委員(永井幸太郎君) 囘轉基金が設けられました一番初めの動機は、米國商品金融會社(コンモジチツド・クレジツト・コーポレーシヨン)が、戰時中買上げまして、それを輸出したという形式の棉が先ずなくなりました。そうすると何らか政府がやらずに、銀行融資によつて日本加工貿易の原料の輸入を融通して行うということからスタートいたしておりますので、非常に大きくなつたという……あの囘轉基金のために非常に大きくなるということでなしに、ただあれだけの加工貿易の原料がぐるぐる囘轉するという確實性と安心の程度が明確になりましたのと、これまでのコンモジチツド・クレジツト・コーポレーシヨンの活動が止んだけれども、その代りに囘轉基金でやつて行く、それよりも非常に問題が商業的になりましたから、確實で引合うものならできるだけ加工品を日本に餘計に送つてやろうという形に變りましたので、前よりは輸入が豐富になるということ、安心して確實になつて行つたということであります。
  15. 木村禧八郎

    ○木村禧八郎君 そういうようになりますと、今後赤字が出るようなお話、これまでは、この前のお話にありましたように、あちらの豫算で賄つて貰えましたけれども、今後赤字が出るような場合、例えば食糧輸入代金というようなものは、やはり今後の貿易の中から日本輸出によつて拂わなければならんか。そういう點について……。
  16. 永井幸太郎

    政府委員(永井幸太郎君) 午前中にもちよつと御返事申したかと思いますが、食糧肥料とその他流行病に對する藥というようなものは、今申します通り貿易基金以外に向うは考えてくれておるようでありますから、この占領政治の續く間は、日本輸出と關係なしに、食糧肥料輸入は行われるものと思います。それは日本輸出ということに制約せられるよりもワシントンにおける世界緊急食糧對策委員の考えによりまして、或いは日本へ來る食糧が減つたり殖えたりするかも知れませんが、日本輸出とは關係がありません。
  17. 木内四郎

    木内四郎君 よく新聞などで見ますと、我が國は外國から莫大な輸入超過になつておるというようなことを書いてあるのであります。或いは一億ドルとか二億ドルとかいろいろのことを書いてあるようでありますが、假りに一億ドルとか二億ドルというような輸入超過になるとすると、巷間傳えられておるような爲替相場の換算などによりますと、何百億という莫大な輸入超過になる計算になるのじやないかと思います。そうしますとこの特別會計で品物を買つて、それを賣つておるわけでありますから、アメリカ借金として殘つておるものは別として、この會計としてはそれだけの品物を國内に賣つて莫大なる資金をすでに獲得しておらなければならんのにも拘わらず、伺いますと、この特別會計の資金が非常に枯渇して來ておるというような話であります。殊に伺うところによりますと、食糧の賣却の値段が非常に安いというようなことがその大きな原因であつたということでありますが、食糧關係で一體どれくらい得べかりし資金を、處理の方針が適當でないといつてはあれですが、値段の決め方によつて損をしておられるかということをちよつとお伺いしたい。
  18. 永井幸太郎

    政府委員(永井幸太郎君) それはドルを幾らで計算しておるかということになるのですが、結局食糧肥料等で千萬石といたしますれば、大體食糧だけで、金の持ち方によりますが……。
  19. 木内四郎

    木内四郎君 私は爲替のことでなく、消費者價格と生産者價格の點について……。
  20. 永井幸太郎

    政府委員(永井幸太郎君) それは爲替が決まらなければなんぼ差があるということはいえないわけであります。或る爲替で見ますと、とにかく拂下げました物の代價の三倍ぐらいに賣渡しても至當なわけでありますから、二百億ぐらいの赤字がそれで減るわけになる。或る爲替というのは後に申上げてよろしうございますが、當然やつてもよさそうな爲替であつても二百億の差が食糧品にあるということを申上げられます。
  21. 木内四郎

    木内四郎君 私は爲替のことはこの際觸れたくないと思いましたから、その點はお尋ねしておるのではないのですが、食糧特別會計の方に賣る値段が國内的に……食糧特別會計に賣られた値段は國内的にいろいろ決め方があると思います。爲替の問題は別としまして、國内的にいろいろな決め方があると思います。そのためにどのくらいの損失を、食糧特別會計でなしに、こちらの方の特別會計が負擔されるかということを伺いたかつたのであります。言葉が足りなかつたものですから……。
  22. 永井幸太郎

    政府委員(永井幸太郎君) それはやはり爲替の決め方によります。輸入に對しては爲替ということでなければ原價が決まりません。どういう爲替を基準として計算するかということを決めなければ、原價が決りませんから、つまり或る爲替を持つたらこうなるという想像を申上げるわけです。日本の生産者價格と消費者價格の差ということなら簡單に申上げられます。
  23. 木内四郎

    木内四郎君 爲替相場に觸れないで、國内の生産者價格と消費者價格の差を伺うだけより仕方がないと思います。爲替の問題は今觸れることは差控えます。
  24. 永井幸太郎

    政府委員(永井幸太郎君) 併し今ちよつと申上げますが、この四月までは消費者價格で賣渡しておつたのですが、そうすると國内の生産者價格と消費者價格の差ということは、これは貿易廳として餘り關係が薄いので、今計算していないのですが、それは大したものじやありません。
  25. 黒田英雄

    ○委員長(黒田英雄君) 經理局長政府委員でないので説明員としてお願いすることに御異議ございませんか。
  26. 村岡信勝

    ○説明員(村岡信勝君) 只今のお尋ねにお答え申上げます。輸入品の價格を、外國の相場とは無關係に國内の統制價格を基準として賣るということが、貿易廳が取引しました以後の方針であつたということを午前中申上げましたが、その際に統制價格にいわゆる消費者價格と生産者價格との二重價格のあるものにつきましては、これは貿易廳といたしましては、やはり生産者價格で處分するのが特別會計の立場として至當であろうということで進んでおつたのでございます。ところが、一般輸出の場合におきまする石炭の場合には、やはり生産者價格と消費者價格は違つておつたのであります。石炭の取引については、貿易廳は石炭の業者から、高い方の生産者價格でこれを買入れて、そうして輸出いたしておつたものであります。反對に輸入の場合について見ますると、主としてこれは食料品について二重價格制がございますが、小麥、罐詰その他について、やはり貿易廳として高い方の生産者價格で以て、例えば食糧管理局に賣り渡す。食糧管理局は國内の政策の觀點から、或いはこれを安い消費者價格で以て賣る必要がある。食糧管理局において消費者價格で賣る。その間のデフエレンスを食糧管理局の立場において操作すべきものであると貿易廳は考えておつたが、いろいろの事情でその點が實現できなくて、事實貿易廳は食糧管理局に對して安いところの消費者價格で處分しておつたのが、只今長官の言いました通り今年三月末までの實情でございます。  その結果どの程度得べかりし利益を失なつたかということでございますが、一番大きい眼目は罐詰であります。ただ罐詰の内地の統制價格というものは御承知のように税金の關係もありまして、問題が殘りますけれども、假りに國内に賣られておる統制價格というものを基準にして、それと貿易廳が食糧管理局に賣渡すところの現實の値段との差を取りますと、ここに數億の差額が生じて參つて來ます。と申しますことは、これは御案内のように、輸入罐詰の有しまするカロリーの計算をいたしまして、その當時の同じカロリーを有する米價とのパリテイ計算をいたしまして、そのカロリーの含有量によつて罐詰の値段を決めた主食代替の關係もありまして、そのために罐詰としての内地の統制價格について申しますと異常なる價格がそこに出て參つたという次第であります。一番大きな相手は罐詰でございまして、その他の數量の多い小麥等につきましては實は全額的には、生産者價格と消費者價格の差額というものは大したもんじやございませんので、概算いたしまして六億程度のものが小麥においてこの二重價格制のための失つた利益である、かようなことが言えると思うのであります。大體二重價格制の問題から來まして、生産者價格によるべき利益が、消費者價格によつたために失つた利益というものの數字は以上申上げた通りでございます。
  27. 深川タマヱ

    ○深川タマヱ君 貿易資金が缺損したから追加してくれというこの法案とちよつと關係はどうかと存じますけれども、貿易と關係がございますので序でにちよつとお尋ねいたしますが、只今の日本では都會に住んでおられる男子の方などはたとえ就職なさつておいでになつても、これは半失業者の状態にあると思います。賃金が平均賃金千八百圓でストツプされておりますけれども、あれは恐らく生活に必要な物全部を公定値段で配給して貰えるということを前提にしてのものだろうと思いますけれども、事實はなかなかそれに相違いたしておりまして、一例を上げましても、私の記憶では終戰以來男子の靴など一度も配給になりません。それから戰災者や引揚者は冬が來ても一枚の襦袢も完全に配給して貰えないというと、それらの人たちは冬が來ても眞つ裸でいてもいいという前提。それから勤勞所得税なんかも御存じの通りの状態なんで、その他一般の男子の外に完全に失業している未亡人、戰死者の遺家族とか、それから闇の女になつておる人もございますし、それから今度又企業整備から出て來る婦人の失業もありますが、こういう人を救うために、將來貿易廳の方々にお願いいたしまして、厚生省の方々などと協力なさつて、先ず都會婦人に對して輸出向の家庭工業の注文を大々的に取つて頂いてそれによつて一家の生活の片棒を婦人が擔うように仕向けて頂きたいと思つております。重工業輸出は當分敗戰國で見込みありませんけれども、手工業は有望でございますので、當分勞力を輸出するより外途がないと思つております。先達つて松坂屋を見學に行きますと、日本の婦人の家庭工業が一番注文を受けておるようでございますので、非常によい時なんですけれども、今までは親方というものによつて加工費が搾られておりますので、なかなかうまい工合に參りませんから、それこそ家庭向の家内工業を國營にしてでも一般の人の生活で立つようにして貰いたいということが一つのお願い。  それからその次は、先達つて全國の洗濯業者及び染物業者の代表者が箱根に集まつて、私たち婦人議員を呼んで歎願されたことなんでありますけれども、非常に染料の輸入が少いそうでございます。御承知のごとく今年の豫定も、日本では戰前に比べますと、繊維製品の配給が一割六分の豫定しかございません。戰災者それから最近は又水災者も加わつておりますが、繊維製品の新らしい配給の見込みが立たないといたしますと、どうしても古い物を更生しなければなりませんが、今日は日本の染料の輸入ということは非常に重大な問題だと存じておりますので、染料をもう少し輸入して頂くように、それだけお願いたして置きます。
  28. 永井幸太郎

    政府委員(永井幸太郎君) 只今の御説明を拜聽いたしまして、できるだけ御希望に副うようにいたしたいと思います。染料はドイツから入りませんのと、アメリカにも非常に不足しておりますので、先般中間資材ベンゾールを輸入いたしましたけれども、これもなかなか不自由でありまして、ドイツがああいうふうになりましてから以來、染料は世界的に不足しておりますので、できるだけ努力いたします。
  29. 中西功

    中西功君 私今までこの質疑に參加していなかつたので、或いはダブるかも知れませんが、さつきからの政府側の説明では、缺損が出ておるというのは、主として輸入物資の關係で、それを統制値段によつて賣渡すためだ、主としてそこから出て來ておるというお話なんですが、その場合に普通の状態を考えれば、輸入においてそういうふうな、いわばマイナスがあれば、反對に輸出においてプラスを出して操作をする、普通の貿易が行われておればそういうことになると思うのであります。ただ特殊な状態の下における貿易なので、そういうことはむずかしいと思いますが、そういう操作、即ち輸入輸出とを見合わして、そうしてそのマイナスを成るべく調整するという努力は、政府側においてなされておるかどうか。そういう状態がどうなつておるか。一つお聞きしたいと思います。
  30. 永井幸太郎

    政府委員(永井幸太郎君) 只今おつしやつたような方向に向つて、この貿易資金及び輸入物資の賣渡し値段の改訂によりまして、これを平常な方式に還るように大藏省と協議中であります。
  31. 中西功

    中西功君 そうしますと、今までのところは全然そういうことは行われなかつたわけでありますか。
  32. 永井幸太郎

    政府委員(永井幸太郎君) これは終戰後の極く早々の間に便宜的に決められたのが、ずつとそのまま踏襲されておりまして、もう餘程以前からこれを改正しようということを貿易廳からも申上げておつなのでありますけれども、いろいろな事情で終戰當時の便宜的なやり方が今日まで踏襲されて來たので、非常に遲れてはおります。
  33. 中西功

    中西功君 それに關聯してお聞きしたい。先程も一委員から質問が出ましたのですが、それは結局輸出の場合の貿易公團が商人から買上げる價格の問題です。私よく知りませんが、その賣上價格が相當割がいいと思うのんです。そればかりでなく、或る商品においては實際の必要な生産費よりも相當高いマル公になつておるという現状が非常にあると思う。こういうことは實はそれを或るレートでドルに換算しますと、結局ドルによる生産費が高くなる、値段が高くなる。それは輸出振興によくないと思います。このマル公の高いことから、更にインフレが促進されることは當然考えられますので、この點近い將來において十分檢討される用意があるかどうか伺いたい。
  34. 永井幸太郎

    政府委員(永井幸太郎君) 只今のお話は、貿易公團から買上げまする輸出品の値段が幾分不當に高いものがあるという御注意でありまして、それも數多い中にあるかと思いますので、よく檢討いたしたいと思います。できますれば、具體的にこれが高いとお教え願いましたならば仕合せだと思います。  次に今度やる輸出品の爲替換算率を決めようということが考えられております。それが決められましたならば、圓が甚だしく不利の爲替を持つたのでは輸出はいかないという商品につきましては、よく檢討いたして、もつと生産費を下げ、企業の整備或いは企業の合理化により下げることを檢討して、更に一歩進めまして、原料品の價格、物價水準の決め方が、或る者には嚴格に安く抑えられておるけれども、或る原料には餘り安く抑えられず、平衡を失しておる原料品を以て輸出産業をやつておる向もあろうかと思います。そういうものの再檢討もいたしまして、原料品の物價水準の不合理なる凹凸を調整することにも向うべきものだと考えます。特にこの品物の買入値段が高いというお氣付きの商品がありましたならば、お教えて願いまして、研究してみたいと思います。
  35. 波多野鼎

    ○波多野鼎君 貿易資金がこのような厖大な赤字になつておるということ、どうも理解ができないので少しお教え願いたいと思います。第一は、對外關係において非常に大な輸入超過になつておるということでありますが、輸入超過になつておる限り、輸入品は國内へ賣捌いておるから、賣捌いた金額が非常に大きく、買上げた金額が少いということにならなければならんので、金繰りの上からいつたつて、そう大きな赤字が出ることにならんと思います。ですからその赤字の出る根據がどこにあるか、もう一度御説明願いたい。
  36. 永井幸太郎

    政府委員(永井幸太郎君) 只今の御質問は、午前中に懇談會で申上げたことで、お分りを願うより外にないように思います。
  37. 波多野鼎

    ○波多野鼎君 爲替相場の關係を離れて議論ができると思うんですね。
  38. 永井幸太郎

    政府委員(永井幸太郎君) 爲替相場を離れては議論はできないと思います。例えば一ドルのものを一萬圓に賣れば非常に黒字になる、それを一ドルのものを假りに一圓とすれば非常に損になります。爲替相場を離れて貿易資金が赤字、黒字になることを論ずることはできんと思います。
  39. 波多野鼎

    ○波多野鼎君 こういうことなんですよ。外國へ何ドルで賣れるか。又外國で何ドルで買つたかということを除外して、國内での買上げ、國内の賣渡價格というものの比較ができるわけじやありませんか。
  40. 永井幸太郎

    政府委員(永井幸太郎君) それはこういうことになるのです。今の議論は、若しも未收金とか手持資金とかいうものがなくて、入つて來た物と出る物、輸入品と輸出品との價格の爲替上の平衡が行つておれば、そうして未收金も手持もないということになれば、輸入超過があればある程それだけ黒字にならなければならん。その要素が缺けておるから、即ち輸入品は輸出品より遥かに安く見積つて入金になつておる。それにプラス未收金等が加わるのです。それで資金が足らなくなる。それ以外は午前中申上げたあの爲替問題で考えて貰うより外ないと思います。
  41. 波多野鼎

    ○波多野鼎君 赤字が出る根據を例えばストツクになつておる物とか、輸送の途中にある物とか、國内へ入つたけれどもまだ拂下げしておらない物とか、たういうものを明細に出して頂けば、赤字があるということが分る………。
  42. 永井幸太郎

    政府委員(永井幸太郎君) それは午前中御説明申上げました。
  43. 波多野鼎

    ○波多野鼎君 午前中出ませんでしたので……。
  44. 黒田英雄

    ○委員長(黒田英雄君) 速記を止めて。
  45. 黒田英雄

    ○委員長(黒田英雄君) 速記を始めて。
  46. 木村禧八郎

    ○木村禧八郎君 只今波多野委員から御質問があつたように一般會計において生ずべき赤字を貿易資金の方に負擔せしめるということになると、これは相當問題だと思います。この點について大藏當局のお考えを一つ承りたい。
  47. 小坂善太郎

    政府委員(小坂善太郎君) 誠に尤もな御質疑であると考えるのでありまして、我々も夙にその問題については、これは全面的に考え直さなければならんということで只今案を作つておるわけであります。御指摘のように、貿易資金というもので全體の價格調整的な機能を行わしめることがいいかというと、勿論そうでないと思います。成るだけ生産の場に近いような所で價格調整をやるというようなことにいたして置きますれば、只今どなたかからも御指摘がありましたように、特別な不當な價格というものが出にくくなる。生産の面を管理する面が強くなれば強くなる程、その管理というものが妥當になつて來るのじやないかということを考えまして、一般の資金として處理すべきものにつきましては、できるだけこれから外して行くということを考えておるわけであります。
  48. 森下政一

    ○森下政一君 只今政務次官が御説明になつたことは、前囘の委員會のときにも大體政府側から御説明を聽いたと思うのです。そこで貿易資金、資金というものの建前から行けば、常に轉換し、廻轉して何囘となく資金というものは使われべき筈のものです。ところが前囘にも承つたのですが、輸入食糧消費者價格で賣捌いたために、いわば食糧に對する一つの補給金のようなことに使われてしまつたことが資金を不足せしめるに至つた大きな原因になつておる。資金が資金としての用途でなくして、別の目的のために使われてしまつた。その點は一つ是正しなければならんという大藏當局でもお考えがあり、すでに立案されているという御説明を聽いたと思うのであります。そこで私は一遍確めて見たいと思うことは、そもそもこの貿易資金というものを設定されたときの額は幾らだつたのか。この貿易資金特別會計法の中の第二條に九億五千萬圓という金が出ておりますが、これは一般會計からの繰入金だけなのか、その外に貿易資金というのが何ぼかあるのか。貿易資金とそれから一般會計の繰入金を合わしたものが九億五千萬圓であるか、ちよつとはつきりしないのですが、それを承わりたいと思いますことと、  それから初めてスタートしたときの手持ちの貿易資金というものが、御説明にありましたようないわゆる資金でなくして、補給金のような性質のことに使われたがために焦げ付いてしまつて、結局囘轉の見込みがないという焦げ付きのものが何ぼできておるのか。それをはつきり一遍御説明して頂きたいと思います。
  49. 河野一之

    政府委員(河野一之君) 貿易資金の特別會計法の二條にございますが、當初これができましたのは、終戰直後、十月頃であつたと思いますが、爲替貿易調整特別會計という當時アジヤ地域日本との貿易關係の價格調整をやる特別會計がございまして、その殘金の五千萬圓で貿易資金というものを作りまして、後に二十一年度の豫算でこれを九億五千萬圓殖やしまして十億にいたしたのであります。この貿易資金は一種の資本金と申しますか、運轉資金と申しますか、ぐるぐると囘轉いたしまして、これで運營をいたして行くという建前であつたのでありますが、或る程度の固定的なものも出て參りましたし、そういつた關係から、又一般會計の状況からして、その運轉資金を常に繰り入れるといつたような状況でもないものでありますから、貿易資金の資金自身を借入金で殖やして行く、こういうような途を拓いたわけであります。  御質問の趣旨とちよつと外れるかも存じませんが、消費者價格で食糧を賣つたがために、資金に赤ができたという點も多少ありますが、當時の情勢といたしましては、そういうふうにいたす外はなかつたのでありまして、多少辯解めいたことになりますが、現在は相當情勢が變りましたが、當時の小麥の價格や爲替レートその他から換算いたして見ますると、當時消費者價格を使つても尚高そうな計算が出たものでありますから、そういうふうになりましたのですが、その後すつかり情勢が變りまして、こういうふうな事態に立至つたことを一言申上げて置たたいと思います。  焦げ付きの點については貿易廳の方から……。
  50. 永井幸太郎

    政府委員(永井幸太郎君) 只今の焦げ付きということにつきましては、午前中に墾談會で申上げましたあれだけ赤になる、あれが焦げ付きといえば焦げ付きといえるかと思います。
  51. 中西功

    中西功君 これは非常に漠然とした質問ですが、大藏省當局にお聽きしたいのですが、今貿易再開というわけで、相當そういう面の經濟活動があるわけです。併しいろいろの都合で實際の貿易の動きというものは可なり少いだろうと思うのです。併しそれにも拘わらず今後この面に相當澤山な政府資金を注ぎ込んで行くことになります。これは單に特別會計のものだけでなくてその外澤山ある。そうしますと、この面から非常にインフレが來るわけであります。そういうインフレに對してどういう見通しを持つておるか。竝びにそれをどういう方法で釘付けされようとするか。非常に漠然としたことですが、ちよつとお尋ねいたします。
  52. 小坂善太郎

    政府委員(小坂善太郎君) 貿易が再開せられて以來、非常に日本の經濟の將來に對して明るい見通しができたのだということはこれは一般の氣分の上で否めないと思うのであります。併しながら只今御指摘のように貿易が再開せられ、輸出せられる商品というものはその部分において縮小再生産であろうと思うのであります。その部分は暫くの間日本經濟から喰い込んで外に出て行く。でありまするからそれが還つて來るまでの期間、例えば繊維品をこれから輸出に掛かつて、半年なり一年なりというものが加工せられる期間と見まして、それが輸出されて資金が還つて來る期間、その期間においては一種の喰い潰し經濟になると思うのであります。ですからこの點餘程愼重に統制いたして參りませんと、ただ懸け聲が華やかである割合に、その部門に落される加工賃なり、その部分から外國に持つて行かれるもの、例えば動力とか、燃料とか、そういうふうなものは原料が向うから供給されるにしても、日本の經濟をそれだけ食つて行くわけであります。その期間を餘程愼重にうまく持つて行かんといかんと考えられるのであります。これについてどういう措置をとるかということでありますが、一言にして申上げますれば、極めて貿易を計畫的にやつて行くところに歸するのではないかと思うのです。これは勿論戰爭經濟の場合と違いまして、必ず出したものは還つて來るのであります。それも或るマージンを以て還つて來るのでありますから、そのマージンを以て還つて來ることに期待いたしまして、國民がやつて行く一つの精神的な活力を得る。それから或る程度の原料というものは、その還つて來るまでの期間内においても、日本において全般の消費計畫から考えまして日本國内に撤布せられることも考えられる。その撤布せられるものと日本の經濟の中から外に出て行くものとの間の合理的な措置ということをうまく考えて行きますれば、必ずこの期間のインフレというものは統制できるのではないか、こう考えております。全然將來に對して見通しがない場合よりも、この期間は多少苦しくても、將來は明るく見通せるということによりまして、インフレに對しては非常によい影響を持ち得る。ただ大つぴらに樂觀すれば、今申上げたような意味で非常な危險を伴うというようなことを考えておるわけであります。
  53. 中西功

    中西功君 今實際に雜品といいますか、我々が日常消費しております石鹸などは非常に上がつておる。これはびつくりする程どんどん上がつて行くのです。それで主としてこういうふうな物の値上がりが、いわば貿易再開から來ておるのか、或いはその他の原因から來ておるのか、よく分りませんが、現實に今すでにそういう雜品がどんどん上がつておる。折角千八百圓で或る程度安定帯を設けたいといつても、實際は不可能の状態になつて來ておるわけでありますが、その場合その輸出がなされて、これは國内原料を主とするものが輸出された場合には、勿論そのままごつそりとその商品がなくなるわけでありますが、囘轉基金を利用して、そうして國外から原料を仰いで、そうしてそれを輸出するという場合においても、相當の期間のギヤツプがあるわけです。兩方面からいろいろの面から徒らに資金が撤布される期間は多くなるのだと思います。その場合、計畫的にやるというようなことが言われましたわけでありますが、結局これは輸出業者をどれだけ統制するかということに歸著すると思うのです。今私たちが見ておりますと、輸出の再開だから、貿易だからというので、やたらにその方面に資金が、使われる傾向があります。今までは國内商品で物價といいますかインフレを煽つておつたというのが、最近その方面が、少しうまくいかない、今度は輸出に喰いついて、ここから資金を出そう、そうして現在規則のいろいろの面を見ましても、石炭とそれから貿易關係ならば相當樂に資金が出るという状態になつておるように聞いておりますが、この輸出業者を徹底的に取締ると申しますか、統制する。その場合に、さつき言われたような輸出價格についても相當公正な措置をとつて貰わなければいけない。或いは又この輸出業者に拂つた金、資金そうしたものに對しても、これがインフレ的な働きをしないように措置をとつて貰わなければいけない。ただ今までの政府のやり方を見ておりますと、結局さつき貿易長官が言われたように、貿易の方面即ち輸出の方面は何ら調整的措置はとつてないわけです。今になつて多少やるということになつたわけですが、こういうふうな傾向から見ても、この方面への統制ということは非常に弱いと思う。だから實際はこういうふうに資金がどんどん撤布されて行くというと、特に今度のこの五十億圓も、これはいずれこげ付きになりましようが、そういうことについて出してしもう。何といつても國民の負擔だと思います。本來ならばこういうことは日本銀行から出すというよりも、むしろ貿易會計の中で、もつと確實な處置をとつて、收支償うべきが本當だと思います。それがなされなくて、日本銀行への負擔増ということになるわけでありますが、そういう點を政府は結局において輸出業者への統制に歸著すると思うのであります。この點をよく考えてやつて貰いたい、こう思うのであります。
  54. 小坂善太郎

    政府委員(小坂善太郎君) 私も正に中西さんの言われたようなことを考えておりまして、その意味から先程輸出品の價格というようなものの調整する窓を、貿易資金特別會計という、生産から非常に離れたところに置くのは不當だ、もつと生産に直結した近い窓口で調整企業を營めば相當の訂正ができるのじやないか、こう思うわけで申上げたわけであります。全く同意見であります。
  55. 松嶋喜作

    ○松嶋喜作君 ちよつと簡單なことですが、輸出入には目下見込みの輸出入というものが全然ないのでございますか。それとも見込みの輸入があるのですか。例えば輸出については、バイヤー以外に、賣れるだろうといつたことでお買いになることがあるか。又輸入については、こういうものを、例えば原棉が、必要であるからというようなお見込みでお買いになるのか。若しないとすれば、手持品との關係はどうなるのか。その點御説明を願いたいと思います。
  56. 永井幸太郎

    政府委員(永井幸太郎君) 輸入品は、大體國の生産力を勘案して、何ヶ月にどれだけの原料が必要である、及び食糧は懇請しておりますというようなことで、大體見込みに基いて、この輸出品は大體注文のあつたものということに重きを置きまして、見込み生産はせんことになつております。手持資材と申しますのは、輸入をいたしまして賣渡先へ渡つていないもの、及び輸出品を買上げまして積出しを終えてないものが入つております。
  57. 波多野鼎

    ○波多野鼎君 最後にちよつと簡單な質問ですが、五十億の増加によつて何ヶ月分くらいの赤字が今後生ずる、赤字が賄えるのですか。そのお見通しをちよつと……。
  58. 永井幸太郎

    政府委員(永井幸太郎君) 九月、十月の赤字と申しますか、金繰り上手持ちが、殖えたりしますれば、これは赤字とはいえんかも知れませんが、九月、十月の金繰りの不足でございます。
  59. 波多野鼎

    ○波多野鼎君 十一月になると、又その見込みはどんなですか、新らたに追加しなければならんかと思うが、うまく廻轉して行つて……
  60. 永井幸太郎

    政府委員(永井幸太郎君) 十一月以後の分につきましては、昨日懇談会でお話した數字がありまして、それを借入金で支辨しますか、追加豫算へ繰入れて處理いたしますか、まだ未定でありますが、又昨日の懇談で申上げました數字につきましては、若し御缺席の方がありましたら後で申上げてもいいと思います。
  61. 波多野鼎

    ○波多野鼎君 昨日懇談會があつたのですか。
  62. 永井幸太郎

    政府委員(永井幸太郎君) 昨日の懇談會の分は衆議院で申上げたのですが、參議院で懇談會を開いて頂きますれば申上げてもいいと思います。
  63. 黒田英雄

    ○委員長(黒田英雄君) いかがですか、どうしますか。
  64. 波多野鼎

    ○波多野鼎君 懇談會でも何でもいいですが、この五十億がどうにも承認できんのですがね。はつきりさせて貰わなければ……。
  65. 黒田英雄

    ○委員長(黒田英雄君) それでは只今の波多野委員の御質問に對しては秘密會にして貰いたいという要求がありますが、秘密會にすることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  66. 黒田英雄

    ○委員長(黒田英雄君) 御異議ないと認めます。それじや秘密會にいたします。議員事務に關係のある職員の外は御退場を願いたいと思います。    午後三時九分秘密會に移る    ―――――・―――――
  67. 黒田英雄

    ○委員長(黒田英雄君) これから祕密會に移ります。お諮りいたしますが、いかがでしよう。暫く懇談會としてお話を承ることにしては……。
  68. 黒田英雄

    ○委員長(黒田英雄君) それではこれより懇談會に移ります。    午後三時十分懇談會に移る    ―――――・―――――    午後三時四十四分懇談會を終る
  69. 黒田英雄

    ○委員長(黒田英雄君) 尚同時に祕密會も閉じまして御審議を願うことにいたします。    午後三時四十四分祕密會を終る    ―――――・―――――
  70. 黒田英雄

    ○委員長(黒田英雄君) それからいかがですか。本日採決に入りましようか。皆さん御意見いかがでしようか。先程政府の説明もありました通り、又連合委員會のときに説明もありました通り、近く貿易資金の増額とか、或いは資金運用に伴う損益の處理等について改正案を提出しようということを言明しておるのでありまして、その場合に尚審議することができると思いますから、できればこれは九月と十月の金繰りの不足を補填しようといふのであります。豫算の事情もあることと思われるのでありますが、これだけ引離して決定いたしてよろしうございますか。
  71. 黒田英雄

    ○委員長(黒田英雄君) 御異議ないですか。それでは御質疑もこの程度に止めまして、討論に入りたいと思いますが、御意見のおありの方は御述べを願いたいと思います。  別に御發言もないようでありますから討論は終結いたすことにいたしまして、直ちに採決に入りたいと思います。貿易資金特別會計法の一部を改正する法律案、これを議題といたしまして、これを可とするお方の御擧手をお願いいたしたいと思います。
  72. 中西功

    中西功君 私は棄權いたします。
  73. 黒田英雄

    ○委員長(黒田英雄君) 多數であります。依つて本案は可決いたすことに決定いたしました。  尚本會議における委員長の口頭報告の内容は、本院規則第百四條によつて、豫め多數意見者の承認を經なければならんことになつておりますが、これは委員長において、本法案の内容、本委員會における質疑應答の要旨、討論の要旨及び表決の結果を報告することとして、御承認願うことに御異議ございませんか。
  74. 黒田英雄

    ○委員長(黒田英雄君) 御異議ないと認めます。  それから、本院規則第七十二條によりまして、委員長が議院に提出する報告書につき、多數意見者の署名を附することになつておりますから、本案を可とされた方は、順次御署名を願います。
  75. 黒田英雄

    ○委員長(黒田英雄君) それでは本日はこれにて散會いたします。    午後四時五十八分散會  出席者は左の通り。    委員長     黒田 英雄君    理事            波多野 鼎君            伊藤 保平君    委員            木村禧八郎君            下條 恭兵君            森下 政一君            玉屋 喜章君            西川甚五郎君            松嶋 喜作君            山田 佐一君            木内 四郎君            深川タマヱ君            小林米三郎君            西郷吉之助君            中西  功君            川上  嘉君   政府委員    大藏政務次官  小坂善太郎君    大藏事務官    (主計局次長) 河野 一之君    貿易長官   永井幸太郎君   説明員    貿易廳經理局長 村岡 信勝君