運営者 Bitlet 姉妹サービス
使い方 FAQ このサイトについて | login

1947-10-21 第1回国会 参議院 予算委員会 13号 公式Web版

  1. 付託事件昭和二十二年度一般会計予算補正  (第四号)(内閣提出、衆議院送  付) ○昭和二十二年度特別会計予算補正  (特第一号)(内閣提出、衆議院送  付)   ――――――――――――― 昭和二十二年十月二十一日(火曜日)    午後二時二十六分開会   ―――――――――――――   本日会議に付した事件昭和二十二年度一般会計予算補正  (第四号) ○昭和二十二年度特別会計予算補正  (特第一号) ○徴税方法改善に関する小委員設置の  件   ―――――――――――――
  2. 櫻内辰郎

    ○委員長(櫻内辰郎君) 只今より開会いたします。  昭和二十二年度一般会計予算補正第四号、昭和二十二年度特別会計予算補正特第一号に対しまして、前回に引続いて質疑がありまするならば御質疑を願いたいと存じます。
  3. 西郷吉之助

    ○西郷吉之助君 昨日本予算委員会予算の提出されておりまする所の政府職員に対する一時手当支給に関する法律案につきまして、財政金融委員長から御説明が本会議であつたのでありますが、その経費につきましては財政金融委員長の報告によりますると、十一億二千二百二万円ということになつておりまして、この金額は財政金融委員会に配付されました政府の書面によりますると、これを一般会計特別会計の合計が、財政金融委員長の報告通り十一億二千二百二万圓となつておるのでありまするが、本予算委員会におきまして、劈頭大藏大臣からの説明によりますると、一般会計においては三億五千七百余万円、特別会計におきましては七億三千二百余万円となつておりまして、合計十億九千余万円ということになつておるのでありますが、昨日の財政金融委員長の報告との金額におきまして、聊か相違がありますので、この点につきまして、どういうわけで金額が喰違つておるか、その点を給與局長から御説明を願いたいと思います。
  4. 今井一男

    政府委員(今井一男君) お答えいたします。実は財政金融委員会にお配りいたしました資料と申しますのは、当初政府がこの案を計画いたしました閣議決定をそのままお配りいたしたのでございますが、その閣議決定の際に基礎となりましたのは、六月一日現在の計算でございまして、それを概算に見積りましたのでありますが、補正第四號を組みます前に、この案を法律案として衆議院に提出いたしました関係上、その時にはまだ精査が済んでおりませんでしたので、只今西郷委員のお述べになりました数字を、そのまま衆議院財政金融委員会の方に御説明申上げ、その際に参考資料として御要求によりまして、閣議決定をそのままお目にかけたのであります。その数字がそのまま衆議院財政金融委員会の方にも渡りました関係から、只今のような喰違いを生じたわけですが、実際に必要な金額は補正第四号に載つております金額が精査の結果でありまして、これは八月一日現在におきまして、正確に算盤を置いた結果喰違いができた次第であります。この点一つ御了承をお願いしたいと思います。
  5. 櫻内辰郎

    ○委員長(櫻内辰郎君) 御通告の質疑は全部終了いたしました。
  6. 木下源吾

    ○木下源吾君 給與局長が見えておりますから、ちよつとこの機会に質問したいのですが、北海道の官公労の職員ですね、石炭燃料代を一人三千円、家族に千円というのが、この前予め了解を得ておるようなことの話を聞いておりますが、これはどうなつておるかこの機会にちよつとお尋ねしたいと思います。
  7. 今井一男

    政府委員(今井一男君) お答え申上げます。只今のお話の案件は、九月下旬に閣議の決定を経まして、只今関係方面と折衝中でございますが、未だ折衝完結に至らず、もうあとそう時間を要しないと考えておりますが、了解を得次第國会へ御提案申上げたいと、かように存じております。
  8. 木下源吾

    ○木下源吾君 実は北海道の寒さに向つて、官公労の職員のみならず、一般でもそうですが、今石炭が非常に少い量より配給にならないのですが、その少い石炭でもなかなか高くて取れないのですね。それで或る鉄道のごときはそれを見越して前金を拂おうというようなことが交渉しておるのですが、なかなかできない。それで十一月の給料を先ず前拂いでもして貰はなければどうにもならん。こういうような実状でありますが、この給料の前拂いがなにか方法があるかどうか、それを一つちよつとお尋ねいたいと思うのであります。
  9. 今井一男

    政府委員(今井一男君) お答え申上げます。政府から給料を前拂いするということは、会計法の建前から申しましても如何かと考えられる節があるのであります。現在の建前は給料は下旬に支拂うということに相成つております。併しながらそれを便宜上特殊な事情がある場合には一日までは繰り上げて宜しいということに相成つておりますが、何れこういつた問題はこの次お目にかけます公務員の給與法案で國会で御審議を頂くことに相成ろうかと思いますが、月給は只今の官公吏の建前では、辞めました月は、いつ辞めてもその月分を拂う。こういう建前に相成つております関係から、会計法といたしましては、総ての労務或いは物品というものは、原則として同時履行、物を貰つてから金を拂う、こういう建前を採つておるにも拘らず、月給にだけはそういう例外が認められております。併しこれをその前月まで持つて行くことになりますと、性質から申しましても給料という観念を離れますので、政府としては実行は極めて困難な問題だと考えております。ただこういつたことに備えまして、共済組合などの政府職員に対する救済機関が中に立ちまして、そうして資金を調達いたしまして、便宜の方法を講ずるようなことは極力援助斡旋するように努力いたしております。
  10. 木下源吾

    ○木下源吾君 その外に北海道の場合では、丁度今頃になると、冬中の食糧などを貯藏して置かなければならんので、最近のような給與の状況では、もう殆ど余裕がない状態になつておるのですが、これを貯藏せんと冬の仕事はできないのでございます。これに対して何かお考があるのかないのか。今までならば何とか親戚から借りるとか都合するとかしてやつて來たんですが、ぎりぎりになつてしまつたおるので、どうにもならない。こういう事情にあるのですが、何かそういうことをお考えになつておりませんのですか。その冬貯藏するものを、例えば御所芋を買つて埋めるとか、大根を埋めるとか、皆北海道でそれをやるのです。これは内地と違いのですから、それを一つお考えになつておるかどうか。お尋ねしたいと思うのです。
  11. 今井一男

    政府委員(今井一男君) 寒冷地におきましてそういつた要望のありますことは、以前から承知いたしておるところでございますが、ただこのために会計法のそういつた建前を壞すことは如何かというようなことで、只今まで政府部内の研究では、御要望に應ずるような結論を得る段階に至つておりません。
  12. 櫻内辰郎

    ○委員長(櫻内辰郎君) 外に御質疑はございませんか。別に御発言もないようでありますから、直ちに討論に移ることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  13. 櫻内辰郎

    ○委員長(櫻内辰郎君) 御異議ないと認め、討論に入ります。討論に当つては養成又は反対ということを先に御述べになりまして、御討論をお願いいたしたいと存じます。別に御発言もないようでありますから、討論は終局したものと認めて採決いたすことに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  14. 櫻内辰郎

    ○委員長(櫻内辰郎君) 御異議ないと認め、採決いたします。昭和二十二年度一般会計予算補正第四号及び昭和二十二年度特別会計予算補正特第一号を、原案通り可決することに賛成のお方の御起立を願います。   総員起立
  15. 櫻内辰郎

    ○委員長(櫻内辰郎君) 全会一致と認めます。よつて本案は可決と決定いたしました。  尚本会議における委員長の口頭報告の内容は、本院規則第百四條により、予め多数意見者の承認を経なければならんことになつておりますが、これは委員長において本予算案の内容、委員会における質疑應答の要旨、これを報告することといたし、御承認を願うことに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  16. 櫻内辰郎

    ○委員長(櫻内辰郎君) 御異議ないと認めます。  それから本院規則第七十二條によりまして、委員長が議院に提出する報告書には多数意見者の署名を附することになつておりますから、本案を可とする方は順次御署名を願います。    〔多数意見者署名
  17. 櫻内辰郎

    ○委員長(櫻内辰郎君) 御署名漏れはございませんか……なしと認めます。暫時休憩をいたします。    午後三時三分休憩   ―――――――――――――    午後四時二分開会
  18. 櫻内辰郎

    ○委員長(櫻内辰郎君) 只今より開会いたします。
  19. 木村禧八郎

    ○木村禧八郎君 皆さんにお諮りしたい件があるのでございますが、それは徴税方法改善に関する小委員会を設けたい、そういう提案でございますが、この提案に対して皆さんの御賛同を得たいと思うのでございます。その提案理由を説明いたしたいと思いますが、御承知の通り現在の徴税の現状というものは、非常に憂慮すべき状態になつておるのでありまして、聞く所によりますと、本年の第一四半期におきまして税の予定、殊に所得税の予定申告額に対しまして、実際に申告された額は一六%であり、而も又実際に徴收された税は一六%の申告額の中二六%に過ぎない。殆ど、実際に所得税が取れてないような状態でありまして、このために政府は大藏省証券を発行して不足を補つて泳いでいくような状況なのであります。今後予想されるような厖大な追加予算が出て來る場合、今の徴税の状態がこのままであるとすれば、これは非常に重大な問題を惹起するのではないか、健全財政などは言うべくして実際に行われがたい、実際問題としてこの徴税が完全に行かなければ、健全財政は言うべくして行われない。処が政府はこの現状に対して税務署員を増加する、又税務署の数を多くする、その二つを以て対処していくというお話でありますが、それだけでは不十分であると思うのであります。特にこの税務行政の第一線に活躍しておられる税務官吏の諸君が一生懸命にやつてくれなければ税は取れないわけであります。処が税務官吏の人々の現状は、その待遇の現状は、非常に惨めな状態なのでありまして、過日千葉、成田の税務署員が参りまして、我々の陳情したのであります。その話を聽きますと、千葉の税務署においては、百四十一名の税務署員の收入は平均九百七十一円である。而も十一年勤続しまして三人家族で、手取が千五百八十円である、又成田税務署の人でありますが、五人家族で十二年勤続しておりまして千八百三十円、そういうような待遇の状態でありまして、一般官吏に比較しまして税務署員の待遇が著しく低いのであります。そのために、実際問題としては、普通のやり方では、生活できない結局これは役得、その他そういうような方法によつて生活の困難を補つていく外ないという状態になり易い、又なりつつあると思うのであります。これでは今後非常に大きな予算が出て來る場合、十分な税は取れつこないと思うのであります。從つて先ず第一の税務署員の待遇を、これを一般官吏並みに引上げる必要があるのではないか。  それから第二に徴税費が著しく低いのでありまして、外國の例では大体税額の五分程度徴税費をかけておるのでありますが、我が國の場合においてはこれまで大体八厘八毛でありましたが、最近これを引上げて一分一厘程度に過ぎない。從つてこの徴税費についても、これをもつと増す必要があるのではないか。この税務官吏の待遇を一般官吏並みに引上げることと、それから徴税費をもつと引上げる、この二点に関して小委員会を設けまして、そうして案を作つて政府に要望する。そういう趣旨なんであります。実はこの点につきましては、財政金融委員会においてこういう意見が出ておるのであります。実はこの問題を具体化するためには、この権威のある予算委員会において、皆さんの御賛同を得て、そうして具体化していくのが一番適当ではないか。そういうふうに考えまして、この案を提案する次第であります。皆さん方の御賛同を得られれば幸いで、あると思うのであります。  尚試案といたしましては、小委員会の構成につきましては、大体緑風会から三名、自由党社会党、民主党から各二名ずつ、それから無所属共産党から一名ずつ、合計十一名を以て構成したならば如何かと思うのであります。これはほんのこちらの試案でございます。こういうような形で委員会を構成したらどうかと思うのでございます。尚委員の指名につきましては、委員長に一任する、そういう提案なんでございます。この点皆さんの御承認を得たいと思うのであります。以上提案の説明をしたわけであります。    〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
  20. 小野光洋

    ○小野光洋君 徴税方法についての小委員会を設けるということは結構だろうと思いますが、この問題を予算委員会で取扱うということと、財政金融委員会で取扱うということ、どういう連関があるか、そうしてこの本委員会で特に取上げなければならん問題であるか、本質的に予算委員会で取上げるべきものじやないかとも考えるが、その点について一つ御説明を願いたいと思います。
  21. 木内四郎

    木内四郎君 私も今の御質問に似たような御質問をちよつとしたいと思うのでありますが、大体木村委員から御説明になりました税務官吏の待遇が非常に惡いので、これを一般官吏なみに引上げなくちやならんというのは全然同感であります。尚税收入が非常にうまく行つておらんという点についても、只今お述べになつた通りであると思つておりますが、この税收入の少ないという点につきましては單に徴税機関という問題だけでなしに、どうも税制自体に非常に大きな問題があり、或いは欠陷といつてもいいくらいな点があるのじやないかと思います。今それが税制というようなものに触れて來るというようなことになりますと、只今御質問がありましたように、この委員会で取扱のはどうかというような氣もいたしますのですが、木村委員の御提案になつたことが、徴税機関予算についてというような御趣旨であるのじやないかと、御了解するのでありまして、若しそういう御趣旨であれば私はこの委員会で取上げることに賛成でございます。
  22. 木村禧八郎

    ○木村禧八郎君 只今のお話のように、大体この委員会で取上げる内容は今の税務官吏の待遇を一般官吏なみにするというので、やはり予算を伴いますし、それから徴税費の引上げ、これも予算の問題になりますので、この二点について内容をそういうふうに限つて提案したわけであります。從つて予算委員会において取上げて頂いた方が、政府の方に訴える意味においても、非常に力があるのじやないか、そういうような意味も考えて、この委員会に提案したわけであります。
  23. 小野光洋

    ○小野光洋君 只今提案の内容について予算に関する部門だけだと、こういうことでありますが、若しそういうことだけで、そういう限定した意味だけで果して徴税の成績を上げるような方法ができるだろうか、今徴税が円滑に行かないという原因が、單に税務官吏の待遇が低いとか、徴税費が安いからだということよりも、先程木内委員の言われた税制に対する根本的な欠陥というか、或いは税額と國民生活の実態というものが、マッチしていないという問題が無論重大じやないかと思います。そのために円滑を欠いておるのだと、私は考えておるのであります。ただ單に税務官吏の待遇だけを上げたと、徴税費を上げたと、いわゆる苛斂誅求の方法があの手、この手と、手が廻つたというだけで、果して國民の納得の行くような徴税成績を上げることができるかどうかという点について或る疑問を持つものですが、そういうような点で、むしろこの改善小委員会を作るならば、財政金融予算と両方で合同委員会を付つて根本的に檢討するという問題に逢着しないが、これではとても駄目だ、結局そこに行くんじやないかと思います。
  24. 服部教一

    ○服部教一君 税務署官吏の待遇の惡いのを良くすることは、私は賛成です。そういうことを今まで放つてあるのは甚だよくない。それから徴税費の増すことも研究した上で、必要があるとも思うのですが、それよりももつと大きな今言われましたように、大きな税制のそれだけではなかろうと思うのです、徴税の惡いのはもつと大きな原因があるように思うのです。  そこで根本的に予算委員会だけでなしに、外の財政金融の方面も、一つそういう事柄は大藏省のお方とよく相談して、この機会に根本的に一つ研究する必要があろうと思うのです。税金が集まらない今の状態は非常に憂うべきことだと思う。それは外にいろいろ原因があると思う。そうだから小さい範囲でなしに專門のお方が集まつて、そうしてこの予算委員会だけでなしに、外とも交渉してしつかりと研究する必要があるように思われるのです。
  25. 岡田宗司

    ○岡田宗司君 只今両委員の方発言御尤もと思いますが、勿論私共もそういう税制全体についての、根本的な改革という問題を取上げなければならんと思います。  先ず当面の差当り解決すべき問題として、徴税方法の改善並びに徴税官吏の待遇改善を図ろうというのが提案の趣旨だと思います。從がつて非常に大きい問題は、なお委員会を設けるにつきましても、十分に研究して立派な委員会を付つて、その方面の研究をすることに別にやりまして、取敢へず差詰めの問題としてこれを解決するように、先ず小委員を挙げてやつたらどうかと思います。私は木村君の意見を支持する者であります。
  26. 河野正夫

    ○河野正夫君 只今御提案になりました問題は、木内委員の申されるように徴税機関予算に関する小委員会、という意味に了承いたしまして、私は賛成する者であります。元より今日の税制の全体に関して詳細なる檢討をして、今日の財政の困難なる問題を打解しなければならんのでありまするけれども、本委員会といたしまして、而も特にこの機会において、今回の議会において、追加予算を伴つての場合においては、徴税機関予算をどの程度にしたらいいか、そうすることによつて歳入面がどの程度に上がるかという檢討をすることは、極めて重大だろうと思います。この意味において私は賛成いたします。  更に序ででありまするが、具体的な小委員会の案が今設けられたと思いますが、各派の員数については前例となると困るので、緑風会三名となつておりまするが、今までの人員の関係から言いますると、民主党社会党、自由党が二名ならば、緑風会は四名を主張いたしたいと思います。
  27. 木村禧八郎

    ○木村禧八郎君 先程、小野さんの御意見を伺がいまして全く同感であります。税制の問題については本当に租税制度及び租税機構、そういう問題について根本的に研究しなければならないと思うのでありますが、併しながら先程岡田さんからもお話がありましたように、当面今直ぐ徴税の成績を挙げるには、一審手つとり早い方法として、まず税務官吏の待遇をここで改善するということが実際的な効果が挙るのではないか。そういう意味で申したわけでありますが、根本的な税制の問題については無論我々の考えなかつたわけではないのであります。今当面の対策として御提案いたしたわけであります。尚緑風会の人数の点については、私達は別になん名でなくてはならんという考えはないのでありまして、四名でも無論結構であります。
  28. 川上嘉市

    ○川上嘉市君 私は木村委員の提案に賛成いたします。自由党の委員の方から御発言がありました通りに、税金を公平適切に徴收するためには、税法、税制その他待遇問題こういうふうに大別して、その一つ一つについて対策を講ずべきことは固よりのことでありまするが、木内委員や河野委員の御意見の通りに予算に関する問題としてここで待遇面についての小委員会を作るということは非常に当を得たることではないかと思うのであります。私はこの委員会の席上におきまして、度々税務職員の第一線の実情をお話申上げたのでありますが、固よりこういつた尨大な歳入面を担当しております、その約七割を賄つております租税をいかに公平適切に徴收するかということに第一線の税務職員は努力しているわけでありまするが、御承知の通り先程からの木村委員の説明にもありました通り、非常に税務職員はその他の官公廳と比較して待遇が遅れている。こういつた現状にあります。出張費も非常に少く、又外の官廳にはよく現物支給がありますが、税務職員には全く現物支給がない、文房具の支給さえもないという実情であります。その職務は特に徴税という特殊な性格にありまして、どうも好んで就職するというような人も稀なくらいでありまして、從つて職務の困難、殊に現下の経済情勢の下におきましては、税金をめぐるところの誘惑とも闘い、默々として清貧に甘んじて職務を遂行しなければならない状態にあるのでございます。なにとぞ各位におかれましては、健全財政樹立のために、この重大な役割を担当しております税務職員の待遇に格段の御配慮をお願いする次第であります。
  29. 小串清一

    ○小串清一君 川上委員の方設も極めて妥当な御意見だと考えるのでありますが、税務職員の待遇を改善し、又徴税費を増額するということによつて、果して徴税成績を挙げることができるという見透しがつくかどうかということは、私はこの点については非常に疑問に思うのであります。上げても駄目じやないかという結果になるのではないかと思うのであります。そういう点でこの問題は國家財政の遂行の現実面において、重大な問題を提供しているのでありまして、いくら予算をどういふうに我々が審議しても、事実歳入の面においてさような欠陥を生じてきているとすれば、予算というものは全く空文に帰していると申してもいい状況だと思います。これは極めて重大な問題ですから、各派においてもい一應この問題をお帰りになつて、各派の討議に懸けて、そうして愼重にこの問題を処理するような方法を講じられたら、この機会に非常に結構ではないかと考えるのであります。
  30. 西郷吉之助

    ○西郷吉之助君 只今木村委員の御提案に対して各員からいろいろ御発言がございましたが、先程岡田君からの意見もありました通り取敢えず当面の問題を片附けていこう、こういうようなことがやはり現下の税務関係の問題が出ておりますから、当面の問題に限つて檢討いたし、それに又加えて木内委員等のお話もありましたが、その必要の場合には財政金融委員会からも小委員を出して、これと合同委員会を作ることにしたらどうかと思います。又折角こういう提案が出たのでありますから、私といたしましては、緑風会としては大体各派とも御賛成のように見えますから、この際逐次お取上げ願いたいと思います。
  31. 服部教一

    ○服部教一君 私も別段固執するわけじやないのです。そういう狭い範囲における問題を早く解決するために小委員会を作りたいと、こういうお説であるならば、その点は反対いたしません。それはお作りななつてよろしい。と共になんとかせんとそれをやつたからと言つて徴税がうまくいくとは思われない。それで一つ根本的の改革も合せて別問題として考えて頂きたいのであります。
  32. 中西功

    中西功君 木村さんの提案に対しまして、又同時に西郷さんから言われたような趣旨において私も賛成いたしたいと思います。
  33. 姫井伊介

    ○姫井伊介君 税制の改革につきましては別にお考えを願いたいと思いす。私は税務職員の方々の生活問題から考えまして、先程お話のようにやつていけない。役得でもしなければ喰つていけないという、この直面した深刻な問題について放つて置くわけにいかない。木村委員のお説のように小委員会を作られまして、至急にこの方法の打開を講ぜられんことを希望いたしまして、木村委員の御提案に対して賛成いたします。
  34. 小畑哲夫

    ○小畑哲夫君 木村委員の御提案の趣旨に賛成いたします。そこで御相談でありますが、委員会の構成につきまして第一分科会が大藏省関係の部門を審議するわけでありますから、勿論歳入なり、税務関係の待遇問題もそこにおいて審議をするというような意味を以て、その委員会の構成をその方に付託するというような方法をとつたらいかがでございましようか。木村委員に御相談申上げます。
  35. 木村禧八郎

    ○木村禧八郎君 只今のお話については別に異議はございません。
  36. 櫻内辰郎

    ○委員長(櫻内辰郎君) お諮りいたします。只今木村委員からの提案になつております徴税方法改善に関する小委員会をまず設けるということに対してお諮りをいたします。その名称を徴税機関予算に関する小委員会としたらばという御意見が出ておりますが、この名称をいずれにいたしまするかをお諮りいたしたいと思います。木村委員にお尋ねしますが、名称は御提案の名目でなくちやいかんのですか。
  37. 木村禧八郎

    ○木村禧八郎君 別に固執する必要はございません。適当な名称がありましたら……
  38. 木内四郎

    木内四郎君 いかがでしようか。今小畑委員から木村委員に御質問がありましたですね。問題は徴税機関予算についてということでございますが、取扱委員会はすでに第一分科会もあり、大藏省所管の徴税機関予算も担当しておることであり、殊に又歳入の予算をも取り扱つておりまするので、徴税機関予算を取り扱うということも、第一分科においてその問題を採り上げるということにして、特殊な委員会を設けることをこの際避けたら如何かと思うのですが、そういう趣旨で小畑君は質問されたのだろうと思うのですが、如何でしようか。
  39. 櫻内辰郎

    ○委員長(櫻内辰郎君) 小委員会を第一分科に移す、こういう御意見ですね。
  40. 中西功

    中西功君 僕はこの予算委員会がこういう問題を非常に緊急の問題として採り上げたという趣旨からいうならば、やはり第一分科会に任せずに、この中で小委員会を作ることが非常によいと思うのです。と申しますのは、予算が出ました場合には、どうせ第一分科会は非常に忙がしくなる。そういう点から考えましても、本來の第一分科会の仕事は相当忙がしいわけでありますから、そういう意味においても小委員会を別に……、といつて結局同じことでありましようけれども、ここでなるたけ積極的にその面に関心を持ち、又経驗を持つておる人達を沢山集める意味においても、それがよいと思うのです。ですから結論的に申しますと、一つの点はこの委員会が緊急の問題として採り上げようとする意思を尊重する意味においても、又第一分科会は本來の仕事は非常に急に多くなつて來ておるという意味におきましても、又非常に積極的に関心を持つて來られる人がなるたけ参加して頂けるという意味においても、小委員会を持つたがよいとそう思うのであります。
  41. 木村禧八郎

    ○木村禧八郎君 私さつきお話を誤解しまして、第一分科会で宜しいというようにお答えしたのは、委員の選定ですね。委員が第一分科に属しておる方から出られるということについては別に御異議ございませんと申上げたのですが、やはり今中西委員のいわれましたように、これは特別に設けて頂いた方が効果があるのではないか。それでなるべくでしたら特別に設けて頂きたい。そう考えております。
  42. 櫻内辰郎

    ○委員長(櫻内辰郎君) お諮りをいたします。この問題は後刻御懇談を願うことにいたしまして、大藏大臣閣議が迫つておるということでありまするから、大藏大臣から特に発言を求めておられまするので、この場合大藏大臣の御発言を願うことにいたしたいと存じまするが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  43. 櫻内辰郎

    ○委員長(櫻内辰郎君) それでは大藏大臣
  44. 栗栖赳夫

    ○國務大臣(栗栖赳夫君) 本月十四日皇籍を離脱されました皇族に対し支出する一時金たる皇族費につきましては、本年度一般会計予算補正第三号を以て総額四千七百四十七万五千円を計上いたしまして、先般國会において可決せられたのでありますが、これに関し本月十三日の皇室経済会議におきまして、各々の皇族に対して支出すべき一時金額について審議の結果可決されたのであります。曩に國会において可決せられました予算につきまして、その積算の基礎として説明をいたしました際、予算額は一應当該皇族に対する既定年額に対し当主は十一・二五倍、その他の方は七・五倍の率を予想して算出したことを申上げたのでありますが、その後諸般の事情を考慮いたしまして、元軍籍にあらせられた方々に対しては一時金を支出しないことといたしますと共に、その他の方々に対しては現下の経済事情等を考慮いたし、年金額に対し当主たる王は十五倍、その他の王は十・三五倍、親王妃及び王妃は十五倍、女王は十・七倍とするのを適当と認め、皇室経済会議において可決されましたような次第であります。  これによりまする各宮家別の一時金額と前に申上げました率により計算いたしました金額との増減を申上げてみますれば、東伏見宮家は百五十万円で三十七万五千円の増、伏見宮家は四百六十四万八千円で百四十九万八千円の増、山階宮家は○で百五十七万五千円の減、賀陽宮家は八百二十九万五千円で十万五千円の減、久邇宮家は八百三十九万三千円で百四万三千円の増、京都久邇宮家は百五万円で五十二万五千円の増、梨本宮家は百五万円で百五万円の減、朝香宮家は三百九十九万七千円で百二十五万三千円の減、東久邇宮家は六百六十四万七千円で十万三千円の減、北白川宮家は五百三十九万九千円で二百二万四千円の増、竹田宮家は五百四十四万六千円で十九万六千円の増、閑院宮家は百五万円で百五万円の減となつておるのであります。  以上の一時金額の合計額は、國会において可決せられました予算額の範囲内でございます。且つ又皇室経済法の規定する限度内であることは勿論でございますが、各個別に見ますと、前に説明をいたしました際の計算の基礎となつた率によつて算出いたしました場合と、相当異なつた金額となつた点もありまするので、この機会におきましてその結果を御報告上げる次第であります。何卒御了承をお願いいたす次第でございます。
  45. 西郷吉之助

    ○西郷吉之助君 只今皇室経費に関する件につきまして大藏大臣より御報告を得たので、大体は了承いたしましたが、この問題は先般來本予算委員会において重要な質疑が交換されておりましたので、今御報告のように変更されましたにつきましては、直接の当事者であるところの宮内府長官の出席を求めて十分質疑をしたいと考えておるのでありまするが、今日今御出席ないので、この問題は、直接の宮内府長官の出席を型めて、次会に讓つて頂きたい、さように考えます。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  46. 櫻内辰郎

    ○委員長(櫻内辰郎君) 只今西郷君の御動議がございましたが、その通りに取計つて差支ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  47. 櫻内辰郎

    ○委員長(櫻内辰郎君) 御異議ないと認めます。  それでは引続き先程の木村君の提案に対しまして、お諮りをいたします。ちよつと速記を止めて……。    〔速記中止〕
  48. 櫻内辰郎

    ○委員長(櫻内辰郎君) 速記を始めて…。それでは小委員会を設置するということにいたしまして、それぞれ手続を取つて、次会にお諮りをいたしますから、さよう御了承を願いたいと思います。それではこれで散会いたします。    午後四時四十三分散会  出席者は左の通り。    委員長     櫻内 辰郎君    理事            木村禧八郎君            西郷吉之助君            中西  功君    委員            大野 幸一君            岡田 宗司君            カニエ邦彦君            木下 源吾君            波多野 鼎君            村尾 重雄君            小野 光洋君            左藤 義詮君            寺尾  豊君            伊東 隆治君            稻垣平太郎君            木内 四郎君            小畑 哲夫君            飯田精太郎君            江熊 哲翁君            岡部  常君            岡本 愛祐君            奥 むめお君            河野 正夫君            高田  寛君            服部 教一君            姫井 伊介君            渡邊 甚吉君            池田 恒雄君            川上 嘉市君            藤田 芳雄君   國務大臣    大 藏 大 臣 栗栖 赳夫君   政府委員    宮内府次長   加藤  進君    宮内府事務官    (内藏頭)   塚越 虎男君    大藏政務次官  小坂善太郎君    大藏事務官    (主計局次長) 河野 一之君    大藏事務官    (給與局長)  今井 一男君