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1947-11-11 第1回国会 両院 両院法規委員会 8号 公式Web版

  1. 昭和二十二年十一月十一日(火曜日)     午後二時十四分開議  出席委員    委員長代理 理事 松澤 兼人君    理事 降旗 徳弥君 理事 松村眞一郎君    理事 藤井 新一君       佐藤 通吉君    原 彪之助君       高橋 英吉君    中井 光次君       新谷寅三郎君  委員外の出席者         衆議院議院運営         委員長     淺沼稻次郎君         参議院議院運営         委員長     木内 四郎君     ――――――――――――― 本日の会議に付した事件  國会議員の兼職禁止に関する件     ―――――――――――――
  2. 松澤兼人

    ○委員長代理(松澤兼人君) それではこれより両院法規委員会を開会いたします。  本日の議題は、議員の兼職禁止に関する件及び常任委員会の整備に関する件でありますが、最初に参議院の木内運営委員長が見えられておりますから、議員の兼職禁止に関する件から先に議題に供したいと存じます。
  3. 藤井新一

    ○藤井新一君 この問題を議する前に、一應この内容を審議して、それから後に木内委員長の説明を求めたらいいと思うのです。この前の法規委員会において議員の兼職禁止に関する事項、これを取上げて審議することになつたのでありますが、このことは案件そのものが重大なものであるがゆえに、懇談的にするということになつて、二回とも懇談的に私が発議したわけですが、本日はその眞相を最もよく知れる木内委員長にお願いして聽取することが必要ということを決定したのでございますから、本日は木内運営委員長からこれに関するすべての事項を聽取した方がよいと思います。
  4. 松澤兼人

    ○委員長代理(松澤兼人君) いかがですか、藤井君のただいまの御提案に対して御異議ございませんか。
  5. 松澤兼人

    ○委員長代理(松澤兼人君) ではさように取計らいます。木内さん、今までの経過をお話願います。
  6. 木内四郎

    参議院議院運営委員長(木内四郎君) それでは私からこの問題に関しまして私の承知いたしておりますることを申し上げたいと思います。もちろんこの委員会においてどういう程度まで今まで御相談になつておるのか存じませんけれども、とにかく私が從來関知しておりまする程度のことを御参考に申し上げてみたいと思います。ちよつと速記を止めておいてください。
  7. 松澤兼人

    ○委員長代理(松澤兼人君) 速記を止めて。‥‥
  8. 松澤兼人

    ○委員長代理(松澤兼人君) では速記を始めて。‥‥ただいま木内参議院運営委員長の報告がありまして、種々御懇談の結果、しばらくこの問題に関しましてはこちらの態勢だけつくつて、さらに関係方面ともよくお話合いをして決定することにいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
  9. 松澤兼人

    ○委員長代理(松澤兼人君) それではさように取計らいます。     ―――――――――――――
  10. 松澤兼人

    ○委員長代理(松澤兼人君) 次の議題は常任委員会の整備に関する事項であります。これにつきましては、先般書類がたしか出ておるかと思いますが、資料は常任委員会についてというのと、参議院で調査いたしました常任委員会の状況というのと両方ですが、これはありますか。
  11. 佐藤通吉

    ○佐藤通吉君 議事日程の変更についての動議であります。本日の議事日程の中にははいつていないのでありますが、御承知のように、石炭國家管理法案の問題が、各党とも未だ本格的な態度を決定するに至らず、しかも議案として議会の通過を一日も早くと政府の方でも考えておるようでありますが、この法案というものは、御承知のように、第一に増産ということを裏づけしなければならぬということになつておるようであります。ところが政府案にいたしましても、社会党案にいたしましても、またわが民主党案にいたしましても、増産というものと密接なつながりをもつかどうかということに対しましては、私どもも多少そこには疑いをもたざるを得ないような氣もいたすのであります。そこで國会法の九十九條におきまして、この法規委員会は、政府及び両議院に対しまして、現行法令はもちろんのこと、新立法をつくるということの勧告をする権限が與えられておりますから、この権限をこの際活用して、石炭國家管理法案をもし議会をして通過さすならば、どうしてもそこには、石炭がいわゆる三千万トン以上増産ができるのだという見透しのもとに、なされねばならぬという意味の、本委員会からの政府筋への勧告を私は必要とするのではないかと思う。その意味において、ここでそういうような態度を御決定をしていただいたならばと、かように考えて、動議の形式でここに私は発言をしたような次第であります。
  12. 松澤兼人

    ○委員長代理(松澤兼人君) いかがでありましよう、ただいまの佐藤君の御動議は議事日程を変更するということと、それから変更して石炭國家管理に関して、増産を目的とするという意味の勧告をこの委員会でしたらどうかという御意見のように承つたのでありますが、ひとつ御意見をお聽かせ願いたいと思います。
  13. 藤井新一

    ○藤井新一君 國管の問題ですが、これは法律そのもの、政府案そのものが増産の意味じやないのですが。そのための國管になつておるのであつて、いまさらまたあらためて勧告するというのは、その法律に対する不満であつて、もつと増産の方途を講ずる途があるという意味を発見して後にわれわれ出すべきものか、その点はつきり佐藤さんの意見を承りたい。
  14. 佐藤通吉

    ○佐藤通吉君 これは浅い見聞かもしれませんが、最初の案と申しますものは、元來が三千万トンの石炭を出すということにその主要なる目標がおかれてあつたようであります。ところが今日私どもが案を手にして、いろいろと各党でつくられた案をながめてみますと、最初の石炭を三千万トン出すというこの線から、いささかそれておるのではないかというような考えをもたざるを得ないような点があるのであります。そこで今の國家の産業再建の上から申しまするならば、何人といえども、日本人としてこの日本國に生を享けておる以上は、増産ということを念頭におかない者はないわけでありますが、しかしどうしても増産ということの見透しがつかないならば、國家管理法案というものはこの際議会に出すことをやめてもいいじやないか。私は簡單な考えかもしれませんけれども、かような考えをもつております。もし増産ができるとするならば、こういうことをすることによつて、これくらいの見透しの増産ができるのだというはつきりした見透しに基いての立案というものがなされなければならぬと、かように私は考えておるのであります。ところがもし増産ということが――各党ともそれを主にしてお考えになつておるだろうと思うのですが、まちまちの考えで各党の案というものはでき上つておるようです。というのは、増産についての一定の定まつた見識というものがないのではないかと私は考える。もちろん政府といたしまして、最初原案を出したのでありますから、当委員会といたしましては、この案を議会をして通過せしめることによつて、実際において石炭の増産というものが約束されるかどうかということについて一應の念を押してみる必要があるのではないか。その意味において、本委員会からの勧告が必要だということを主張したいと思うのです。
  15. 藤井新一

    ○藤井新一君 佐藤委員に承りますが、そうなると、あなたが発議されたのですが、具体的な私案か何かございますか。
  16. 佐藤通吉

    ○佐藤通吉君 私も用意はございます。用意はありますが、この席上で出すことだけは今遠慮したいと思います。
  17. 藤井新一

    ○藤井新一君 速記を中止してお聽きしたいと思います。
  18. 松澤兼人

    ○委員長代理(松澤兼人君) 速記を止めてください。
  19. 松澤兼人

    ○委員長代理(松澤兼人君) 速記を始めてください。
  20. 降旗徳弥

    ○降旗徳弥君 私は佐藤委員の発言に質意を表する者です。というのは石炭の増産か否かということは、今日日本経済再建の重大なるターニング・ポイントになると同時に、この問題について特にマツカーサー元帥の書簡が出されております。こういう点からいいますと、他の法案ももちろん重要であるに違いないのでありますけれでも、その中において特にこの法案に私どもは重大なる責任を感ぜざるを得ない。そこで政府がこの法案を出すについては、もとよりこの法案を出すこてによつて十分なる石炭の生産がなければならないのでありますが、私から率直に言わしむると、政府は法案は出したけれども、石炭を増産するということについて確信がない現状であると言い得ると思います。それはどういうことかと申しますと、今日石炭増産の重大なる隘路になつておりますものは資材と資金と労力の面であります。すなわちこの隘路を打開するにあらざれば、石炭は、いかなる法案を通過せしめようとも断じて増産するものでなくて、かえつて無用なる混乱を起し、減産をさえ招來せんとしておる、しからばこの三つの問題について、政府がしつかりした數字と積極的な手段をもつておるかということについては、數次の委員会の質疑應答について見ましても、私どもはそれに対してただ失望を感ずるのみでありまして、政府のしつかりした計數を認めることができません。さらに言いますと、この法案というものは、私企業でありますところの炭鉱を取上げて、國家の管理にもつて來ようという重大なる案件でありまして、この点はやはり強くマツカーサー元帥の書簡の上にうたわれておるのであります。從つてこういう重大なことをするということは、一歩を間違えば、憲法の上に保護されておりますところの私企業の権益をすら害するようなことが起らないとも限らぬ。この場合にあの法案の全部を見ますと、國家が管理するという鉄のおきてのきびしい條々のみが流れておりまして、國家がこの石炭増産のために炭鉱を管理する、その反面には今申し上げました資材、資金、労力の面において積極的に手段を講ずる、緊急の処置をとるという文字が法文の中いずれにも発見することができない、これは私は重大なる問題だと思います。もとより今日國家経済再建の重大なる難関に処するときに、お互いが自分の所有の権利のみを主張することはできないでありましよう。しかしながらいやしくも國家が憲法に保障されてあるところのこの所有権というものを、たとえ臨時でありましても、數年の間でありましても、これを取上げて管理し経営をしようとする場合には、それに対し國家が何をなすかという反面の問題を解決しなければならぬ、ギブ・アンド・テイクである。ただ取上げるということのみに終始しておりますところのこの法案というものを、今日新憲法下においてわれわれが無関心で見てよいかどうか、この点を私は強く主張したいと思います。すなわち私の言いましたことを要約いたしますならば、この政府の提案であるところの臨時炭鉱國家管理法案というものは、石炭の増産を意図しておる法案であるけれども、現実には石炭の増産どころか、かえつて減産を招來するという歴然たる事実がある。さらに言いますと、法文の上においては、少くとも私企業を取上げて國家の管理にせんとするには、國家がこの石炭の増産のために私企業に対して大きな重圧を加えると反面においては、國家みずからも進んで資材、労力、資金の方面においてこれだけのこのをなすのだということを、法文の上に明示してもらいたい。それが欠けておるという以上は、私は先ほど佐藤委員からもお話のありましたように、私ども法規委員会の委員として、その責任上この問題をもう少し眞劍に考えてみたい、こう思います。
  21. 藤井新一

    ○藤井新一君 松澤並びに佐藤委員にお聽きしたいが、石炭の國管問題については三つの要点があるのであつて、一つは、これは臨時のものであつて二箇年である。もう一つは、他の産業にはこういうことは影響しない。第三番目には、増炭であるというのが趣旨であると考えますが、その法律なるものが、どうも怪しいと思うときに、われわれは勧告するのは当然であるが、お二人とも趣旨は結構であるが、どういうような法律をつくつてどうするかということを述べていないのです。それさえ聽けば私は賛成いたしますが、その具体的などういう案を出すかということを聽きたいと思います。
  22. 佐藤通吉

    ○佐藤通吉君 藤井委員のお話を聽きまして、私ちよつと奇怪に思いますのは、この前鉱工委員会において政府の責任者の答弁でありましたが、もし臨時石炭管理法案を法律として実施した曉に、相当の成績を收めたとする場合、この臨時――藤井委員は二箇年というお話をされましたが、この二箇年の期間内に相当の成績を收めた場合にはこの法律はどうなるのかという話があつたときに、成績が上がればなお続くのだ。こういう話が政府責任者の答弁の中に識りこまれておつたのであります。そういたしますならば、私は藤井委員の言われたことに対しましては、もちろんこれはいろいろな考え方もあるでありましようが、その政府の方のほんとうの方針を十分に把握されておらないのじやないかということを、私は第一に考えざるを得ないのであります。それから趣旨には賛成であるが、佐藤並びに降旗がこれに対してはつきりとした一つの案をもつておるかというお話でありますが、その点は私どもも用意してあります、ということは、さきにも私は申し上げたのでありますが、今この席上では案のあるなしということをここで議題にするのではなく、増産と法律というものとは相符合しなければいけないから、その意味において一應委員会からそういう増産の目的が十分に達せられるようにという意味で、勧告をしたらばどうかということの動議であつたのであります。その点を誤解のないようにしていただきたいと思います。
  23. 松澤兼人

    ○委員長代理(松澤兼人君) いかがですか、委員長から言うのも変ですが、石炭の國家管理法というものは衆議院において現在かかつて、参議院の方では審議していない。予備審査はしておるようでありますけれども、正式に法案が提出されておるわけでもないし、衆議院のお二人だけが強く法案の不備を指摘されても、参議院の側の委員の方々がよく納得できないのじやないかと思います。そういう意味から両院法規委員として今現に進行中の法案に対して勧告するということはどうかというような感じもするのですが‥‥。
  24. 降旗徳弥

    ○降旗徳弥君 そういうお考えも理由にないことではないと存じます。しかしわれわれの考えからいうと、今の管理法案というものでは絶対に増産にならないのです。それからまた私の先ほど申しましたように、管理法案の中に政府が、実際資金、労務の面において積極的な措置をとるということを、法文化しておいてもらわないと、私はあの法案自体が完全なものとは思われない、だからこれが石炭の増産か否かということで、そう大して國家の生き死にに関係するものでもないとするならば、それはまた別なんですけれども、これこそ一歩を誤まれば國家再建の根幹に動搖を起す、さらにことさらマツカーサー元帥よりはこの問題について片山総理あての書状が來ております。その書状は單なる書状にあらずして、その書状の中には重大なる権限が含まれておる。こういう意味からいうと、一應取上げて考慮することが、國政の上からいつても、あるいは法規委員の立場からいつても必要ではないか、こう思うのであります。私は今日この問題をただちに即決していただきたいとは思いませんが、この問題は重大問題として御熟考をお願いしたい。そこで全員の御判断によつて、右するか左するかはその決定するところに私は從いたいと思つております。
  25. 中井光次

    ○中井光次君 ただいま御両氏からいろいろお話がありまして、増産の目的として石炭國管法をやるということは、われわれも重大なる関心をもつており、もつともだと思います。このことの重大性と、それに対する熱意をもつておるということは全然同じでありまするが、ただ法案がすでに提出せられておつて、その法案が衆議院の鉱工委員会に付託されて審議されておる。また参議院の方も予備審査として九月の末にやはり鉱工委員会に配付されて、連日審議いたしておるようであります。その法案の内容欠陷については、その委員会で精密なる審議、研究がされておるように思うのです。委員を通じ、あるいはわれわれもその委員会に行つて発言もできるのでありますが、委員会が通りましても、これは國会の大なる責任と存じておりますので、ここで法規委員会がそれに触れることがよいのであるかどうかという疑問をもつておるのでありますが、いかがでありましようか、その点についてのお考えはどのようにお考えですか。
  26. 佐藤通吉

    ○佐藤通吉君 至極ごもつともな御意見だとは思いますが、しかし私どもは法規委員会の委員としての立場においてこれを考えるのであります。といたしますならば、今や朝野をあげて重大なる関心の的になつております石炭管理法案に対しまして、冷淡であつてよいかどうかという問題をまず先に考えなければならぬと思うのであります。そこで増産ということがもしできない法案であるならば、むしろこれは、表現がまずいかもしれませんが、惡法であるといわねばならぬ。その惡法を無理強いに通すということは、法規委員会としても、これを全然認めるわけにいかぬだろうと思う。もし増産に何らか役立つものであるとするならば、われわれとしてもこれに対しては異議はないのであります。ところが各党の意見未だ一致するところに至らず、しかも最近の私どもの見聞するところによりますと、増産という問題からいささかはずれて、イデオロギーの問題にさえはいつておるような傾向を二、三見るようなことになつております。ということは、私どもがさつきから申しますように、増産ということと全然関係のない方面に、この法律の案文が向つておるのではないかということを、一應われわれは憂慮しておるような次第であります。そこで法規委員会といたしましても、増産なら増産という一つの目的を追求する意味において、その線に沿つての立案というものを政府筋に勧告するということが、この委員会責任、使命を全うするゆえんではないかと思いまして、実は私の意見を申し上げた次第であります。
  27. 藤井新一

    ○藤井新一君 この問題は重大なことでありますから、参議院の中においてもどの程度まで審議をしておるか調査をする必要があるので、次会まで延ばしてもらつてはいかがですか。急速に、降旗委員がおつしやるように、これを決定しなければならぬというわけのものでもないようなお話であつて、次会までこれを互いに研究して、その上でまとめることがよいように考えますが、いかがでしようか。
  28. 松澤兼人

    ○委員長代理(松澤兼人君) それではとりあえず各委員において十分研究をいたしまして、はたして両院法規委員会において取上ぐべき問題であるということであれば、次会に取上げるということにしまして、延期をいたします。
  29. 松澤兼人

    ○委員長代理(松澤兼人君) ちようど淺沼衆議院運営委員長がお見えになりました、いかがいたしますか。――速記を止めていただきます。
  30. 松澤兼人

    ○委員長代理(松澤兼人君) それでは第二の議案であります常任委員会の整備に関する件を議題に供しまして、これを審議いたします。
  31. 藤井新一

    ○藤井新一君 本日はこの程度でいかがですか。
  32. 松澤兼人

    ○委員長代理(松澤兼人君) では常任委員会に関する件は次会に延ばしまして、本日はこの程度で散会いたしたいと思います。御異議ございませんか。
  33. 中井光次

    ○中井光次君 この次のときに例の法律第七十二号ですが、あの問題の勧告を早くしないと、もう会期が済んでしまう。あれもひとつ案ができていたら‥‥。
  34. 松澤兼人

    ○委員長代理(松澤兼人君) では法律第七十二号の件も併せて議題に供することにいたします。  本日はこれにて散会いたします。     午後三時三十三分散会