1971-05-18 第65回国会 衆議院 社会労働委員会 第26号 電気焼灼やX線治療が行なわれたが、すぐに再発した。同じ病気で入院した仲間十七人のほとんどが家族持ち。働き盛りであった。それだけによけい沈痛な空気が病室を包んでいた。替歌は絶望的な気持の現れだった。私も妻と婚約していた。多くの障害を乗越えて私たちは入院中の三十三年に結婚した。同時にガンとの戦いがはじまった。 最初に入院した年の暮れから翌年はじめにかけて十八人がつぎつぎに開腹手術を受けた。 古川雅司