そういう意味で、私は、このSDRが直ちに将来、現在のドル本位制にかわるような意味でのSDR本位制ができるとは思っておりません。
ボルカー次官との会談で、SDR本位制の推進が確認をされたそうでありますが、SDR本位制を採用するということは、ホワイト案、ケインズ案以来の歴史的対決に一定の結論を出すほどのまさに歴史的な転換であって、この歴史的な転換が、どの程度の現実性を持って語り合われたのだろうかというところが知りたいところなんですが、いかがですか。
水田大蔵大臣も十月五日の私の質問に対して、この場所で、SDR本位制への移行を主張された。その移行の具体的プログラムをどのように考えるのか、いまはそれが一番大きな問題だと思うんです。これについては大蔵省はどうお考えになっておるのか。
たとえばSDR本位制にいくとかなんとか、あなたちょっと触れられたが、そういうような問題まですでに議題にのっておりますか。
○多田省吾君 それから水田大蔵大臣は、新国際通貨につきましては、今後はSDR本位制になるだろうと、こういう話をしております。また今回は、水田・コナリー会談において、コナリー長官からも、金とドルの交換性の回復はむずかしいという話があったそうです。
○二見委員 ドルはもうこれからアメリカとしても金との交換はできない、そうなりますと、政府は現在通貨調整に努力しておりますけれども、将来の問題として、SDR本位制だとか、あるいは国籍を持たない中立的な国際通貨体制というものをお考えになっているといたしましても、当面は固定相場に復帰したい、こういうところにねらいがあるわけですね。
伝えられるところによれば、各国為替平価の大幅な改変と並んで、金・SDR本位の通貨準備制度の導入が考えられると聞いておりますフリーメーソン系の世界通信「ダイヤモンドレター」一四七号は、九月十五日のロンドン情報として、アメリカが金・SDR本位制への移行を促進するため、近く公的ドル債務三百億ドルに対しモラトリアムを実施するであろうと伝えてまいっておりますが、政府は、いかなる情報を持ち、いかなる対策を持っておるか