2001-06-12 第151回国会 参議院 総務委員会 第14号
例えば、地域通信市場におきまして独占的な地位にございますRBOCといいますか、ベル系の地域電話会社は厳格な接続義務等の非対称規制が適用されるドミナント事業者とされているところでございます。こうした地域通信市場におけるドミナント規制の目的は、主にボトルネック設備の設置による市場支配力の乱用を防止して公正な競争を促進することにあるというふうに認識いたしております。
例えば、地域通信市場におきまして独占的な地位にございますRBOCといいますか、ベル系の地域電話会社は厳格な接続義務等の非対称規制が適用されるドミナント事業者とされているところでございます。こうした地域通信市場におけるドミナント規制の目的は、主にボトルネック設備の設置による市場支配力の乱用を防止して公正な競争を促進することにあるというふうに認識いたしております。
○内藤正光君 局長が最後の方にちらっと触れられましたが、ドミナント規制を導入するその目的は、ボトルネック設備を地域電話会社は持っている、特にRBOC系の地域電話会社は持っている、通信ネットワークということで。それを解消して競争を活性化させて、ついてはユーザーに対しては料金の値下げを実現させること、ここにドミナント規制の目的があるというふうに理解してよろしいわけですね。
先ほどの局長のお話の中にも、AT&TのRBOCの合併というお話がございましたけれども、かつて郵政省としてはAT&Tの分割というのをある意味で一つのひな型としてNTTの分離分割というのを推進してきたという背景があるわけで、そのひな型としていたAT&Tの分割されたRBOCが今や統合の方向に向かっている。
だから、ネットワーク社会、それからいわゆるマルチメディア社会、高度情報化、何でもいいんですけれども、そういう時代というのはどうも持ち株会社、アメリカは持ち株会社がありましたけれども、あれは持ち株会社同士で競争しましたからね、地域RBOCが。だからそれはあり得た。日本みたいに超巨大な企業がぽんとできて、これで果たして本当に、いわゆる人間解放の時代ですね、情報通信社会というのは。
アメリカにおきましても、一九八四年のRBOCの地域独占という状況から長いこと、十数年を経て、地域についての競争をより促進していくというような方向で政策の見直しが行われたわけでございますが、現在の地域会社というものの中でそれの競争を促進するということは現時点においての電気通信事業法の中に含まれているわけでございますが、それが実質化するということを十分によく注視する必要があるだろうというふうに考えます。